恵美「あいつらと一緒に映画を観に行くですって!」(69)

はじめまして。

いくつか注意点を挙げましたので、それでもOKという方は是非ご覧ください。

1.初SSです。
2.はたらく魔王さま!のSSです。ただ、アニメしか内容を知らないです。
3.別作品のキャラもでてきたりします。


初心者で色々慣れてないので、何かおかしな所があったら教えて頂けると幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372498853

とある喫茶店にて・・・

恵美「あいつらと一緒に映画を観に行くですって!」

梨香「そう!芦屋さんと真奥さんをさそって4人で行かない?」

恵美「なんであいつらと一緒に映画を観に行かないといけないのよ。」

梨香「だってちょうどチケットが4枚手に入ったんだもの。ちなみにこのチケット、
映画館内のレストランのディナー券もセットになってるのよ。この前のセンタッキーや
マグロナルドでの話を聞いて、食事をしながらもっといろんなお話しがしたいなーって思って。」

恵美「この前・・・ああ、あれか。(芦屋の作り話か。)」

梨香「うん。芦屋さんの話を聞いて、私感動しちゃって。
私と同じくらいの年齢なのに、真奥さんと会社を経営してたなんてすごいじゃない。」

梨香「それに一度は夢が破れてしまったけれど、今新しい事業を始めるために、
家事を含めていろいろ頑張ってるんでしょ。かっこいーなーと思って。」

恵美「梨香。途中から完全に芦屋のことだけ話してるように、聞こえるんだけど。」

梨香「そ、そそ、そんなことないよー。確かに芦屋さんは素敵だと思うけど・・・」

恵美「えっ」

梨香「ううん、何でもない!何でもない!何でもない!何でもない!」

恵美「4回も言った・・・」

梨香「と、とにかく、今度の日曜日は4人で映画館に行きましょ!そのあと、食事もね!
これは決定事項だから! というわけで、芦屋さんと真奥さんに連絡よろしく!」

梨香「あっお金はまとめてここに置いておくから! ここは私がおごるから気にしないで。
じゃあねー!」

恵美「ちょ、ちょっと梨香!私は良いなんて一言も言ってないんだけどー!」

恵美「行っちゃった・・・。どうしよう。チケットも無理やり渡されたし。
なんで勇者である私が、魔王達と一緒に貴重な休日を過ごさないといけないのよ・・・」

恵美「でも梨香のあの顔、芦屋が気になっている感じだった。
私としては、親友が魔王の部下といい関係になるのは断じてごめんなんだけど・・・」

恵美「・・・はあ。仕方ない、今回だけは梨香の言うことを尊重してあげるか。
梨香も芦屋と深く話せば、今の自分の気持ちが何かの間違いだったことに気付くでしょうし。」

恵美「・・・たぶん。」

魔王城という名のアパート

恵美「と、いうわけだから、あんた達、映画を観に行くわよ。」

真奥「いきなり来て、開口一言目がそれかよ!いったいどういう風の吹き回しだ?」

芦屋「魔王さま、これは遊佐の罠の可能性が大きいかと。」

恵美「うっさいわね。私だってあんた達を誘いたくないわよ。ただ、梨香が・・・」

芦屋「鈴木さんが?」

真奥「ああ、この前マグロナルドで会った・・・で、その鈴木さんが何だって?」

恵美「芦屋がこの前梨香に作り話をしたでしょ。
それで梨香があんた達に興味を持っちゃって、もっといろいろ話をしたいんですって。」

恵美「で、映画を観た後、食事をしながら世間話でもと思ってね。
まあ、私はあんた達と話すことなんてないけど。ただの付き添いとして行くわ。」

真奥「嫌だ。」

芦屋「断る。」

恵美「なんでよ。こっちが低姿勢で誘ってるのに。」

芦屋「これで、低姿勢だったのか・・・」

真奥「まあ、嫌というよりは無理って言ったほうが正しいな。
今の真奥家には娯楽に使える金がない。だから映画と外食を楽しめるほどの金はないんだ。」

恵美「ああ、それなら問題ないわよ。
梨香から人数分の映画と食事の無料チケットを持ったから、あんた達は一銭も払わなくていいわ。
あんた達にしてみれば、夕食代が浮くし、タダで映画も観れる。悪い話じゃないと思うわ。」

真奥「よし、行こう!」

芦屋「場所はどこで、時間は何時だ!」

恵美「自分が誘導しておいてなんだけど、方向転換早いわね、あんた達・・・」

真奥「始めからタダってことを言ってくれれば、断らなかったんだけどな。」

芦屋「遊佐の意見に従うのは癪だが、夕食代が浮くというのは非常に魅力的だ。
現在、我が真奥家の家計は非常に苦しい。これもすべてあの腐れニートがゲームをネット通販で買うから・・・」

恵美「そういえば、漆原の姿が見えないけどどうしたの?」

芦屋「近くの山の木に吊るしてきた。」

真奥「そのまま鷹か何かの鳥類の餌になればいいのにな。」

恵美「そ、そう。」

真奥「というわけだから、俺達はありがたく参加させてもらうぜ。」

芦屋「鈴木さんに、誘って頂いて感謝している旨を伝えておいて欲しい。
あなたとお話しできるのを楽しみにしています、と。」

恵美「!? 芦屋、あなた梨香に気があるの?」

芦屋「? 言っている意味が良く分からんが、できるなら今後親しく付き合っていきたいと思っている。」

恵美「それはつまり、友人として付き合いたいって意味よね?」

芦屋「そうだが?」

恵美「はあ、なんというか、梨香も大変ね・・・」

恵美「(まあ、私としてはそれでいいのだけど。
うん?でも魔王一味と梨香が仲良くなるという点では変わらないのか。
それは嫌だけど、仕方ないか。)」

真奥・芦屋「?」

恵美「じゃあ、今度の日曜日の17:00にABC映画館前に集合よ。いいわね。」

真奥「おう、楽しみにしてるぞ。」

恵美「・・・ちなみにあんたが言う、楽しみの意味は映画と食事のことよね?」

真奥「? ほかに何があるっていうんだ? 
ああそうか、皆で映画の感想を話し合うのも楽しみだな。」

恵美「はあ・・・もういいわ。じゃあね」

恵美はそう言ってアパートから出て行った。


真奥「いやあ、それにしても驚いたな。恵美が突然訪れるのはいつものことだとしても、
まさか映画と食事に誘ってくれるとは。」

芦屋「最近は多少、遊佐の態度も軟化してきましたからね。」

真奥「そうか?この世界での生活に慣れてくれたからかな。」

芦屋「いや、おそらく魔王様のおかげかと・・・」

真奥「なんで? 俺なんかしたか? 俺って大体いつも恵美に怒鳴られてばっかりなんだが。」

芦屋「魔王様・・・だから、佐々木さんのアプローチにも気づかないのですね・・・」

真奥「えっ?なんでちーちゃんの話になるんだ?」

芦屋「いえ、なんでもありません。この話は忘れてください。」

芦屋「(佐々木さんの気持ちにしても、遊佐の気持ちにしても、
魔王様ご自身で気づかなければ意味がありませんからね。)」

真奥「?」



すいません。少し席を外します。

再開します。

そして数日が経ち、日曜日となった。

ABC映画館前、時刻は17:10分。恵美と梨香の前に、真奥と芦屋が慌てながら走ってきた。

恵美「遅かったわね、あんたたち。」

真奥「すまん。」

芦屋「すみません、鈴木さん。せっかく誘って頂いたのに遅くなってしまって。」

梨香「いいえ、大丈夫ですよ。来て頂いてありがとうございましゅ。」

恵美「梨香、ちょっと固くなってない? 今噛んだし。」

梨香「な、なに言ってるのよ恵美。そそそそ、そんな緊張して
うまく話せなくなってるなんてことあるわけないじゃない。あはははh」

恵美「(駄目ね。芦屋を意識しすぎちゃって緊張してる。あんまり態度に触れないほうがいわね。)」

恵美「で、あんたたち。どうして遅れたの?」

真奥「ああそれは、漆原が原因なんだ。」

恵美「ん? どういうことよ。」

真奥「あいつ、また俺達に内緒でゲームソフトをネット通販で買いやがったんだ。
で、それがさっき分かったんで、ごみ袋に入れて近くの山に捨ててきた。」

芦屋「いっそ、もう帰ってこなければいいんですがね。」

恵美「そ、そう。まあ、それじゃ仕方ないと言えなくもないわね・・・」

梨香「そうですね。燃やした方が良いんじゃないですか。」

恵美「梨香、緊張してとんでもないこと口走ってるわよ! 
ていうかあんた、漆原のことしらないでしょ!」

真奥「まあ、漆原のことは置いといて、今日は何の映画を観るんだ?」

恵美「あっそういえば、私も知らないわ。梨香、どんな映画を観るの?」

梨香「恵美、芦屋さん達にどんな映画を観るか教えてなかったの?」

恵美「知らないわよ。この前、私にチケットを渡した後、走って逃げたじゃない。」

梨香「あれ?そうだっけ。あはは・・・」

恵美「もう・・・」

梨香「一応、恵美に渡したチケットの裏の方に小さく書いてあるんだけど、
今日観る映画はあれです!」

そう言って梨香は、映画館の外の壁に貼ってある、映画のポスターを指差した。


魔王-JUVENILE REMIX-



真奥・芦屋「おおおおおおおおおおおおお!!!!」

恵美「ちょっと梨香! なによこのタイトル、どういうことなのよ!」

梨香「ど、どうしたのよ皆。すごい反応しちゃって。」

恵美「だっ、だってタイトルが魔王、魔王、魔王、魔王って・・・どういう・・・」

梨香「4回も言った・・・」

梨香「私もどういう内容なのかはほとんど知らないわ。だって知り合いからもらったんだもの。
なんか自分が出資した映画を観てほしいんですって。あっちなみに私達が見る時間帯は、
シアタールーム1つを貸切にしてくれるらしいわよ。」

恵美「どこからつっこんでいいか分からないわ・・・。
とりあえず、梨香ってすごいお金持ちの人と知り合いなのね・・・」

芦屋「魔王様、内容は分かりませんが、これは期待できますよ!
タイトルが非常に素晴らしいです!」

真奥「ああ、芦屋。俺もそう思っていたところだ!」

恵美「なんか馬鹿2人がすごいテンションあがってるんだけど・・・」

梨香「あはは・・・とりあえず行きましょ。そろそろ上映時間だし。」

恵美「あっいけない。おい、そこの馬鹿2人行くわよ!」

映画館内、シアタールームA

恵美「ほんとに私達しかいないわね・・・」

席順は、座席中央列に芦屋、真奥、恵美、梨香の順に並んでいる。

梨香「これなら、上映中に叫んでも大丈夫そうね!」

恵美「えっ。ホラー要素あるの?」

真奥「この世界の人間が考える魔王、非常に興味深いな。」

芦屋「ええ。この芦屋、本日は気を一切抜かず鑑賞し、研究するつもりです。」

恵美「あっそろそろ始まるわね。」

ビーという音が鳴り響き、シアターの幕が上がり、上映が始まった。

安藤『あいつ(犬養)は神様なんかじゃなく、魔王だとしたら。』

安藤『自分の考えていることを相手に喋らせる能力・・・この能力を使って、犬養を失脚させる!』

真奥・芦屋「!」

恵美「(犬養って、街の自警団のボスなのに、政治家のポジションを狙ってるの!?)」」

梨香「(なるほど。安藤は、犬養に威厳をなくさせる言葉を言わせて、
イメージダウンを図ろうとしているのね。)」

安藤『考えろ、考えろ、考えろ、考えろ!』

真奥「いいぞ、頑張れ安藤!」

安藤『死ぬのか俺、嫌だ!ここで死・・・』

真奥「おい、芦屋!この状況を何とかできないのか!」

芦屋「申し訳ありません。魔王様、私も全力で考えているのですが・・・絶望的です!」

恵美「あんた達、うるさい!」

安藤『犬養は危険なんだ、どうして誰も気づかない・・・』

安藤『あいつを止められるのは・・・』

安藤『俺しかいないのか・・・』

真奥「いいのか、安藤。本当にその道を選ぶのか!」

安藤『死んでるみたいに、生きたくはない。』

真奥・芦屋「!」

安藤『考えることをやめて、アンダーソンを傷つけたあいつらみたいに・・・
俺はなりたくなんかない!』

恵美・梨香「!」

安藤『進むしかないじゃないか。平穏も安寧も恐れも・・・今までの自分も全部捨てて・・前へ。』

安藤『たとえでたらめでも、自分を信じて対決していけば世界だって、変えられる。』

安藤『対決だ。』

真奥・恵美「安藤・・・(涙目)」

安藤『吐き出せそのまま、全ての空気を!』

安藤『う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!』

真奥「よし行け!安藤!・・・う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおあおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

恵美「行きなさい!安藤!」

梨香「頑張れー!」

芦屋「安藤、お前ならやれる!」

安藤『犬養。今、○○って言わせ・・・』

真奥・芦屋・恵美・梨香「!?」

安藤『動かない・・・』

安藤『こんな死に方も悪くない・・・生きていると実感できた。』

真奥「駄目だ!死ぬな!安藤おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

恵美「頑張りなさい、安藤!
あなたが死んだら弟(潤也)が1人残されるじゃない!死んでは駄目よ!」

梨香「うぅ・・・(涙目)」

芦屋「くそ!どうすれば、どうすればいいのだ!」

安藤『潤也、優しいお前に何か・・・残せたらいいのに。』

安藤『おやすみ。潤也。消灯ですよ。』

第一章 安藤 完。

真奥「うわあああああ、安藤おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

恵美「嫌あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

梨香「ううぅ・・・(号泣)」

芦屋「なんということだ・・・」

潤也『ごめん。蝉さん・・・死んでくれ。』

第二章 潤也 今冬公開予定。

潤也『逃げられやしないよ・・・俺からは。』

真奥・芦屋・恵美・梨香「!?」

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映画館内レストランにて、食事をとりながら・・・

真奥「いやー超面白かったな!」

恵美「ええ。特に、安藤が犬養と対決することを決意するシーンは素晴らしかったわ。」

梨香「あっ恵美もそう思ったんだ!私もー。」

芦屋「そこからは本当に怒涛の展開だったな。」

真奥「俺が一番驚いたのは安藤の能力の使い方だな。」

芦屋「喋らせる能力を使って、相手を呼吸困難に追い込むとは・・・
凄まじい発想力でしたね・・・」

恵美「芦屋、あんた上映中ほとんど、うろたえることしかしてなかったわね。」

芦屋「なんだと!」

真奥「芦屋、悪いが今回は恵美の意見に同意だ。」

芦屋「がーん。」

梨香「まあまあ。芦屋さんも落ち込まないで。あっこれ食べます?おいしいですよ。」

芦屋「鈴木さん・・・ありがとうございます。(笑顔)」

梨香「///」

真奥「あと、最後の潤也のセリフには驚いたよ。」

恵美「確かに。あの純粋そうな潤也がまさかあんなことになるなんて・・・」


などと話しつつ、数時間が経過した・・・


真奥「だから、この作品が指す魔王は、実は潤也のことだと思うんだよ!」

恵美「いいえ、犬養よ。あのカリスマ性、どこぞの世界の魔王に近い雰囲気があるもの。」

梨香「どこぞの世界?」

恵美「あっ・・・そ、そう。ゲーム、ゲームの世界の事よ。最近やってるやつを思い出してね。」

梨香「あれ?恵美ってゲームする人だっけ?
前に恵美の家に行ったとき、ゲーム機なんてなかったはずだけど。」

恵美「ええと・・・最近!最近買ったのよ!あはははh」


恵美がごまかし笑いをした時、レストランの店員がやってきた。

店員「申し訳ございません、お客様。まもなく閉店時間になりますので・・・」

恵美「あっすみません。つい長話をしてしまって。」

梨香「ほんとだ、もう結構いい時間になってる。」

真奥「よし、じゃあ帰るか。」

芦屋「そうですね、では皆さん行きましょう。」

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帰りの駅までの道にて・・・。

恵美が気を使ったのか、芦屋が気を使ったからなのか。それとも梨香の願いが通じたのか。

帰りの道を歩く4人は、真奥と恵美、芦屋と梨香というペアになって歩いていた。

芦屋「鈴木さん、今日は本当にありがとうございました。おかげで楽しい時間が過ごせました。」

梨香「いえっそんな/// こちらこそ楽しかったです。
・・・また、一緒にこうして遊びたいんですけど、いいですか?」

芦屋「ええ。もちろんです。こちらからお願いしたいくらいですよ。」

梨香「やった! ・・・あっすみません。つい。」

芦屋「ははっ。 鈴木さんって今日1日話してて思ったんですけど、結構お茶目な方ですね。」

梨香「うっ。私って結構子供っぽいのかな?」

芦屋「それでいいと思いますよ。むしろそういう所が鈴木さんの魅力であり、
素晴らしい所だと思います。(イケメンスマイル)」

梨香「あっ、ありがとうございます///」

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恵美「(梨香、楽しそうね・・・)」

真奥「どうした?芦屋達の方を見て。」

恵美「な、なんでもないわよ。」

真奥「そうか。なんか嬉しそうな顔してたからどうしたのかと思ってな。」

恵美「えっ。そう見えた?」

真奥「ああ、何か今のお前は・・・良い意味で、勇者って感じの顔してたよ。」

恵美「あ、あんた、何言ってんのよ///」

真奥「ん? なんか変なこと言ったか?」

恵美「まったく、あんたはいつも・・・」

恵美「(こいつに対する自分の気持ちはまだよく分からない。)」

恵美「(でも1つだけ、確かだと言えるのは・・・)」

恵美「(私がこいつを魔王ではなく、真奥貞夫という1人の人間として認め始めているってこと。)」

恵美「(それがどういうことなのかは、いろいろ考えるところがあるけれど・・・)」

恵美「(もう少し、もう少しだけ・・・見守ってみようかしら。)」

真奥「?恵美、どうした?また嬉しそうな顔してるぞ。」

恵美「う、うるさいわね/// 少し黙ってなさい!」

真奥「お、おいやめろ。こんなところで殴ろうとするな!」

恵美「あっ逃げるな、待ちなさい真奥ー!」


完。

あっ、すみません。おまけを入れ忘れてました。

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おまけ。

それから数日後、梨香はとある人物と電話をしていた。

梨香「詩織さん、この前はチケットありがとうございました!映画超面白かったです!」

詩織『気に入ってくれてありがとう。夫も喜ぶと思うわ。
だいぶ気合い入れて制作陣に指示してたみたいだし。』

梨香「あれ、詩織さんじゃなくて、旦那さんが映画に出資したんですか?」


詩織『そうよ。あれ?言ってなかったっけ?』

梨香「言ってませんって。詩織さんもおっちょこちょいなところあるんですね。」

詩織『あー。昔は確かにすごいおっちょこちょいだったよ。
靴下を片方間違えてほぼ毎日学校に通ったりしてたし。』

梨香「そ、それはだいぶおっちょこちょいですね・・・」

詩織『そうなのよ。昔に比べれば、だいぶましになったと
「おーい詩織、ちょっとこっちにきてくれー」えっうん。今行くー!』

詩織『ごめん梨香ちゃん。じゅん、じゃなくて夫が呼んでるから行くね。じゃあまたねー!』

梨香「詩織さん? すごい慌ただしく電話を切ったけど、どうかしたのかな?」

梨香「ま、いいか!」


本当に完。

以上です。見てくださった方、ありがとうございました!

みなさん、ご意見ありがとうございます。

確かに最後の方は駆け足気味だったかもしれません。
個人的には、恵美の現時点での真奧への気持ちを考えると、
こんな感じなのかなーと思いまして。

魔王JRは、以前からSSを書く機会があったら入れてみたいと思ってました。
もし読んだことがない方がいましたら、是非読んでみてください。面白いですよ。

ちなみに、漆原は詩織の夫によって救出されましたので、ご安心ください。

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