モバP「相思相愛だから」(273)

まゆ【読モのお仕事は……今日は終わりね】

まゆ【撮られるのは好きだけど、最近はなんだか億劫だわ】

まゆ【周りの女の子はみんなまゆよりスタイルがいいし……そろそろ辞め時かしら……】

まゆ【でも、もっと……】

まゆ「あら?」


佐久間まゆのSSです。すごーく長くなるかもしれませんので、ちょっとずつ小出しにしていきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365640847

P「はぁ……参ったな。完全にはぐれた」

P「ちひろさん、完全に観光気分だったもんなぁ……」

まゆ「あの、何かお困りですかぁ?」

P「ん?ああ、ちょっと連れがはぐれてしまってね……」

まゆ「まあ。大変ですねぇ」

P「ははは……ん、それにしても……君かわいいね」

まゆ「ええ?そ、そうですか」

P「ああ、ごめんごめん。俺はアイドル事務所のプロデューサーをしてるんだ」スッ

まゆ「アイドル……ですかぁ」

P「東京の事務所なんだけど……君は地元のコだよね?」

まゆ「そうですね。東京は……遠いですねぇ」

P「ふむ……興味が出たらでいいんだ。もしその時はここに電話してくれ」

P「君はきっといいアイドルになる」

まゆ「……どうしてそう思うんですか?」

P「直感だ!」キリッ

まゆ「えっ……」

P「はははっ 根拠なんてないさ。結局アイドルは俺とアイドル自身の情熱次第だ」

P「でも、もし君が本気でやりたいと思ってくれるのなら、俺は全力でサポートするよ」

まゆ「……ちょっとだけ、考えてみます」

P「ああ、いい返事を期待してるよ」

ちひろ「あ、いたいた!!プロデューサーさん!!」

P「あ!ちひろさん!探しましたよーー」

ちひろ「もうっ はぐれちゃだめって言ったじゃないですかー」

P「え!?ちひろさんがはぐれたんでしょうが!」

P「それじゃ俺達は東京に戻るから、さっきの話、気が向いたら頼むよ」

まゆ「はい、またですぅ」

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P「ひーまーだーなー」

ちひろ「なら営業かスカウトしてきてくださいなー」カタカタ

P「そうですねぇ……スカウトしてこようかな……でも割りと心折れるんだよなぁ……」

ちひろ「まだウチに2人しかアイドルがいないんですよ?」

ちひろ「3人はいないと売り出し方が狭くなっちゃいます」カタカタ

P「……仕方ない。スカウトしてくるか!」

ちひろ「営業もお願いしますね。アイドル達がヒマだと辞めてっちゃうかもしれませんからね」

P「……ちひろさんは厳しいなぁ……」

ちひろ「前の観光……もとい、地方営業ではあまりいい成果が無かったんですから」

P「はーい。分かりましたー」

プルルル

P「ん?電話か。お電話ありがとうございます。シンデレラモバプロダクションです」

まゆ『あ、あの時のプロデューサーさんですか?』

P「ん?その声は……仙台で会った時のコかな?」

まゆ『はい、佐久間まゆって言いますぅ』

P「おお、まゆちゃんか。それで……アイドルの件かな?」

まゆ『まゆもアイドルしたいって思ったんです。いいですか?』

P「おお!もちろんだ!それじゃあ近々話をする為にそっちに向かうことにするよ」

まゆ『あ、実はもう東京にいるんです』

P「ええ!?」

まゆ『読モも辞めて……そのまま来ちゃいました。うふ♪』

P「すごい行動力だな……でも学校とかの手続きはまだだろ?」

まゆ『あ……』

P「ははっ その分だと住まいも決まってないし、ましてや親御さん方にも話してないな?」

まゆ『はい……夢中でしたからぁ……』

P「いい熱意だ。よし、今からそっち向かうから場所を教えてくれ」

P「うん……うん、なるほど。分かった。んじゃ20分後くらいにつくからそれまでそこのカフェで待っててくれ」

P「ああ、また後で」ガチャ

ちひろ「この前のコですか?」

P「ええ、かなりの熱意ですよ」

ちひろ「読モのコですね。佐久間まゆちゃん。少しずつ露出が増えてきてたコですが……」

P「その読モを辞めてこっちに来たみたいですね」

ちひろ「それは……確かにすごいかもしれません」

P「んじゃ、迎えに行きますので留守番お願いします」

P「あ……もしかしたら今日はこのまま仙台に行きますので、帰って来ないかもしれません」

ちひろ「……プロデューサーさんもなかなかの情熱ですね」

P「ええ、アイドルのみんなの熱意に応えます!」

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まゆ「……時間的にそろそろかしら」チューカラン


ガチャチリンチリーン


P「ええ、連れが先に来てるのですが。ああ、いたいた。お待たせ、まゆちゃん」

まゆ「ドキドキしてたので全く待ってませんよぉ」

P「ん、良かった。さて、色々話さなくちゃいけないことがあるんだ」

……

P「……これで話は全部だ。寮はウチの事務所で管理してるところがあるからそこを使ってくれ」

まゆ「はい。あとは……」

P「ああ、親御さん達に了承を貰わないとな」

まゆ「一旦帰らないと行けませんねぇ……大失敗です」

P「いやいや、時にはそういう行動こそ運命を変えることもあると思うぞ」

まゆ「運命……ステキです……これって運命?」

まゆ「貴方も……運命感じますよね?」

P「ああ、少なくとも俺はそう思う」

まゆ「うふっ まゆのこと、可愛がってくださいね♪」

P「もちろんだ!よし、早速親御さん方に会いに行くぞ!」

まゆ「え!?今からですかぁ!?」

P「ああ!思い立ったがなんとかだ!!」

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P「今日から仲間になった佐久間まゆちゃんだ。みんな、仲良くしてくれ」

杏「あーい。よろしくね~まゆ」

P「こいつは双葉杏だ。いつもこんな感じだが、悪気はないから許してやってくれ」

まゆ「うふ、よろしくね。杏ちゃん」

ちひろ「事務員の千川ちひろです。仲良くしてくださいね!」

まゆ「よろしくお願いしますぅ。ちひろさん」

まゆ「えっと……もう一人アイドルのコがいるって言ってたと思うのですけど」

P「ああ、今日は学校の行事で都合が悪いみたいでな……」

まゆ「あらぁ……それは残念です」

P「すまんな。みんな学生の本分は優先させてあげたいんだ」

P「まぁ次回会った時に挨拶させるさ」

杏「プロデューサー。杏、もう帰っていいー?」

P「だめだ。今日は原宿で宣材写真の撮影だろ?」

杏「うえー。まぁ……でも宣材写真ならすぐ終わるかー」

P「宣材写真といえど雑誌にちょこちょこ使ってくからな」

P「気を引き締めないとすぐには終わらないぞ」ニヤッ

杏「横暴だーー」

P「ああ、まゆ。すまんすまん。午前から来て貰ったのには理由があるんだ」

まゆ「理由ですかぁ?」

P「顔合わせ初日ですまないんだけど、早速まゆのスタートラインの力を見せてほしい」

まゆ「ん……分かりましたぁ」

P「まぁ気楽にやってくれ。テストだと思ってやったら楽しくないからな。楽しく楽しく」

まゆ「うふふ、了解です♪」

杏「んじゃ、杏は事務所でのんびりしてるよー」

P「お前もまゆと一緒に動くから着替えてこい」

杏「うぎゃーーー!!」

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ベテトレ「ふむ……なるほど……」

P「ベテトレさん、どうですか?」

ベテトレ「うん、佐久間まゆ。かなりいい素材だ」

ベテトレ「特によく気が回るな。ダンスも杏が前に出る所は引き立てるように振る舞う」

P「そう動けるということは……」

ベテトレ「ああ、飲み込みが早い。頭の回転もなかなか速いみたいだな」

ベテトレ「元読モということもあって自分をどう魅せるかはよく知ってるようだ」

ベテトレ「あとは声量や歌唱力だな。今後のメニューはボイトレメインになるだろう」

P「まゆ、間違いなかったな!」

ベテトレ「生かすも[ピーーー]も結局はキミ次第だ。大事にしてあげなさい」

P「ええ、今日はありがとうございました」

まゆ「プロデューサー、さん。まゆ……どう、で……した?」ハァハァ

P「ははは、バテバテだな。とりあえず話は落ち着いてからするさ」

>>30 訂正

P「まゆ、間違いなかったな!」

ベテトレ「生かすも殺すも結局はキミ次第だ。大事にしてあげなさい」

P「ええ、今日はありがとうございました」

まゆ「プロデューサー、さん。まゆ……どう、で……した?」ハァハァ

P「ははは、バテバテだな。とりあえず話は落ち着いてからするさ」

杏「まゆは体力ないなー」

P「杏は怠けててちっこいクセに体力はあるもんな。ほれ」ヒョイ

杏「お!プロデューサー、分かってるじゃないかー♪あむっ」

まゆ「飴、ですかぁ?」

P「杏は飴が大好きでな。最近はパイン飴がお気に入りらしい」

杏「~~~~♪」

P「ここだけの話、杏に飴をやれば大体言うことを聞く」ヒソヒソ

まゆ「まあ……うふふっ」

杏「なになに?何二人してニヤニヤしてるのさーっ」

まゆ「杏ちゃん。今度おっきな飴作って来てあげるわねぇ♪」

杏「なんだって!?杏は忘れないからね!約束だよ!!」

P「さて、杏とまゆ。汗もかいただろうしシャワー浴びてこーい」

まゆ「はーい」

杏「杏は飴舐め終わってから行くー」

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P「さて、2人共来たな。杏はそろそろ出る準備しておけよ」

杏「はいはーい。髪乾かさなくちゃー」

P「まゆ、さっきの話の続きをしようか」

まゆ「はい。まゆ、とっても気になってます」

P「悪い悪い。結果から言えば、最高の素材だ」

まゆ「素材、ですかぁ?」

P「ああ、まゆのポテンシャルは高い。後は磨いていくだけだ」

まゆ「そうですかぁ……」

P「ん?不服そうだな?」

まゆ「だって、即戦力になりたかったんですぅ」

P「ああ……まゆなら即デビューさせたいんだけどな」

P「でもお披露目は勿体ぶりたいってのが俺の性格なんだ」

P「付き合ってくれると嬉しい」

まゆ「なるほど……うふふ♪そういうことなら、まゆ、レッスン張り切っちゃいます♪」

P「ああ、ありがとう。それにしても、まゆの情熱にはちひろさんも驚いてたよ」

P「財布一つで東京まで来るんだからな。なかなか出来ることじゃない」

まゆ「……もちろんアイドルをやってみたいって気持ちもありました」

まゆ「でも本当の気持ちの原動力はプロデューサー……Pさんなんです」

P「ん?俺?」

まゆ「Pさんの為に事務所も読モも辞めたんです。うふふ♪」

ご期待には添えられてないかもだけど……



まゆ「読モのこれからを悩んでる時にちょうど良く現れるから……」

まゆ「本当に、運命なんだなって思いましたぁ」

P「そうだったのか……大丈夫だ。まゆはアイドルとして一層輝けるぞ!」

まゆ「はいっ まゆに出来ることはなんでも言ってくださいね♪」

杏「プロデューサぁ~、準備出来たー」

P「よし、じゃあ行くか!まゆも連れて行くつもりだが、どうする?」

まゆ「もちろんお供しますぅ」

P「いい返事だ。杏、先輩として頑張れよ」

杏「いつもどーりやるもんねー」

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カメラマン「あああ!杏ちゃんいい!いいよー!」

杏「そう?ありがとー」

カメラマン「アッアッ!かわいい!かわいいねーそのポーズ!!」

杏「仰向けになってるだけだけどね……」

P「まゆ、どうだ?」

まゆ「なんだか同じ撮影でも、こんなに違うんだなって思いました」

P「どういうところがかな?」

まゆ「あんまり自分を出すことはしませんから……あくまで服がメインです」

まゆ「その中で自分を目立たせないように最大限その範囲で自分を主張する感じでした」

まゆ「杏ちゃんの衣装もとっても可愛いのに、まるでそれはただのオプションに過ぎないような……」

まゆ「こんなにも自由に撮ってもらえるのって、すごいかもですねぇ」

P「ん……まゆも撮って貰いたいか?」

まゆ「はいっ まゆは元々撮られるは大好きでしたから」

P「うん、ならすぐにでも出られるようにレッスン頑張らないとな!」

まゆ「あら……今撮ってもらえるのかと思いましたぁ」

P「はははっ すまんすまん。俺もすぐまゆが出られるように頑張るよ」

まゆ「ええ、頑張ってくださいねっ」

P「お、はは。ああ!任せろっ」

カメラマン「うーん、杏ちゃん。もっとこう……大人っぽい感じいけないかな!?」

杏「えーーもうかなり頑張って大人っぽくしてるんだけどなぁ……」

カメラマン「それだといつものドヤ顔がよりドヤってしてるだけなんだよなー。ほら、頑張って!」

杏「うー……杏わかんないよーめんどくさくなってきた……」

P「む、杏のテンションが下がってきてるな。一回休憩入れるか……」

まゆ「あ……プロデューサーさん。もし良かったらまゆがアドバイスしてみるけど……」

P「ん?ほんとか?ふむ……ちょっとやってみてくれ」

まゆ「はい♪では行って来ますねぇ」トトト

杏「ん?まゆ、どしたのー?」

まゆ「うん、杏ちゃん困ってるみたいだから。ちょっとお手伝いに来てみたわぁ」

まゆ「んーと……後ろに手を組んで……そう、踵上げてみて」

カメラマン「お、お、お、お!」

まゆ「ドヤ顔で顔が強張っちゃってるわねぇ。ちょっと、ごめんね?」モミモミ

杏「ひゃっ!?ひゃめろぉ~~むわーー」

まゆ「はいっ これで口角だけ上げて、少し薄目にして……首だけこっち向けて少し傾けてみて?」

杏「ん……カメラマンさん、どう?」キラキラ

カメラマン「アアアッ!!いいじゃん!いい!やれば出来るね~!!子供っぽさが残ってるのもいいよー!!」

杏「まだ17歳だからねー。ちゃんと大人っぽく撮ってよね♪」

まゆ「うふふ♪プロデューサーさんっ」トトト

まゆ「どうですかぁ?お力になれたでしょうか?」

P「まゆ……最高だよ!まゆを連れてきて正解だった。まゆにもご褒美をあげないとな!」

まゆ「あ……なら、今おねだりしてもいいですか?」

P「お?なんだ?言ってごらん」

まゆ「これからは二人の時はPさんって呼んでもいいですかぁ……?」

P「ん、全然構わないぞ。というかそのくらいおねだりにもならないが……」

まゆ「いいえ、今はこのくらいの我儘で充分です♪」

P「そうか……まゆは謙虚だなぁ」

まゆ「うふふ♪」

カメラマン「オッケーイ!!終わり!!杏ちゃん最高だったよぉーー!!」

杏「どうもありがとでしたー。あー……終わった終わった……」

P「お疲れ、杏。可愛かったぞ」

杏「ん、どもども。おぶってくれーー」

P「それよりちゃんとまゆにお礼を言わないとだめだぞ」

杏「そうだ、まゆ。さっきはありがとうね。おかげで助かっちゃったよー」

まゆ「ううん、力になれてよかったわぁ♪」

まゆ「……ところで、杏ちゃんって17歳なの……?」

杏「えっ そうだよ?」

P「ああ、年下だと思ってたか?」

まゆ「その……小さいし、飴が好きって言うから……」

杏「まゆより年上だよ!!子供っぽくて悪かったねぇー」

まゆ「杏ちゃん、ごめんねぇ?怒らないで……?」

杏「んふふ、大丈夫だよ。そのくらいは言われ慣れてるし。プロデューサーの方がもっとひどいこと言うしね」

P「さーなんのことかー」

杏「全く……早くご褒美ちょうだいよね!!」

P「はいはい。じゃあとりあえず着替えてこーい」

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P「今日はお疲れ。初日からハードだったかもしれないな」

杏「杏ももうだめ。しにそー」

P「お前はもっと予定入れても平気そうだな」

杏「なんでよ!杏は休みたいの!!」

P「ああ、明日はオフにしといたから、ゆっくり休みな」

杏「ほ、ほんと!?プロデューサーは話が分かるなぁ~♪」

まゆ「ところで、まゆは何号室になるんですかぁ?」

P「まゆは3号室だな。荷物とかは全部入れてあるはずだ」

P「あー…もし大変だったら手伝うけど、どうする?」

まゆ「本当ですか?どうしようかしら……」

杏「まゆ、騙されちゃだめだよ。プロデューサーって結構スケベだから……」

P「だーー!もう!!だからあんまり自分からは言いたくなかったんだよなぁ……」

まゆ「うふふっ では恥ずかしいので今回は自分でなんとかしますねぇ」

P「ま、まゆ……あまり真に受けないでくれな……?」

まゆ「もし大変な時はお願いしますねっ」

P「ああ、いつでも連絡くれ」

杏「それじゃ、プロデューサーおやすみー」

まゆ「Pさん、おやすみなさぁい」

P「ああ、おやすみ」

ガラガラガラ

ルキトレ「あ、おかえりなさーい!」

杏「ルキトレちゃん、ただいまー」

まゆ「初めまして、佐久間まゆって言いますぅ」

ルキトレ「ルキトレです!明日からのレッスンは私が担当しますよーっ」

まゆ「よろしくお願いしますねぇ。ところで、ルキトレさんも女子寮に?」

そろそろトリをつけときますです


ルキトレ「ええ、皆さんの食事のメニューとかも私が作ってますよ♪」

まゆ「すごい……まゆに出来ることがあったら言ってくださいねぇ。お料理は得意なんです♪」

ルキトレ「ほんとですか!?じゃあ、早速後で手伝って貰えますでしょうか?」

杏「まゆはこれから荷物の整理しないとだからねー」

ルキトレ「あ……そうでしたね……もし、問題なければお礼にお手伝いしますよっ」

まゆ「じゃあ……手伝って貰えますか?」

ルキトレ「はいっ!もちろんです!!」

杏「杏はちょっと寝るよー。夕飯になったら起こして。ふわぁ~……」バタン

ルキトレ「では、早速整理しちゃいましょうかっ!」

**************************************************************

杏「ん……おはよー」

まゆ「あ、杏ちゃん。今起こしに行こうと思ってたのよぉ」

ルキトレ「そろそろおゆはん出来ますからね!」

杏「あーい。……ん?メール来てたんだ」

杏「あ……ねぇ、ご飯って3人分?」

まゆ「うん?そうよぉ?」

杏「あちゃー。これから一人増えるんだけど、なんとかならないかなー?」

ルキトレ「むむむ……どうしましょう……」

まゆ「ちょっと待ってねぇ」ガチャ

まゆ「えーっと、卵もあるしお野菜もお肉もあるみたいだし……」ガサガサ

まゆ「一品くらいならなんとかなるけど、ルキトレさんどうかしら?」

ルキトレ「そうですね、今日くらいは大丈夫でしょう!」

まゆ「うふっ じゃあ早速作っちゃうわねぇ」

杏「まゆはすごいなぁ。杏は出来るまでゲームしてよー」

ルキトレ「ご飯は少し多めに炊いておいたし、なんとかなるかも?」

まゆ「ところで、誰が来るの?」

ピンポーンゴメンクダサーイ

杏「わあ、狙ったようなタイミングだね」

ルキトレ「私が出てきますね!!」

ガラガラ

かな子「こんばんはールキトレさんっ」

ルキトレ「いらっしゃい!」

杏「かな子、いらっしゃーい」

かな子「Pさんから新しいコが入って来たって聞いて、会いに来ちゃいました♪」

杏「いるよー。今はご飯作ってくれてるね」

かな子「わぁ!じゃあ早速そのコの手料理を食べられるのね!」

ルキトレ「かな子ちゃん!私も一緒に作ったんですよっ」

かな子「えへへっ そしたら今日はご馳走ですね♪」

まゆ「みんなー!出来ましたよぉー!」

杏「あ、呼んでる。いこいこー」

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ルキトレ「それではっ!」

4人「いただきまーすっ」

まゆ「かな子ちゃん、お口に合うかしらぁ?」

かな子「うんっ!とっても美味しいよ♪」

杏「かな子は美味しいかとっても美味しいしか言わないけどねー」

かな子「え!?ひ、ひどいこと言わないでぇっ」

杏「でも、ほんと美味しい。杏の好みをよく分かってるねーっ」

まゆ「うふふっ 気に入ってくれたみたいで嬉しいわぁ♪」

ルキトレ「これはまゆさんにお料理を教えて貰わないとですねっ」

かな子「それにしても、ちょっとずつアイドル増えてきてるんだねーっ」

まゆ「かな子ちゃんはどのくらい事務所にいるの?」

かな子「私はまだ1ヶ月くらいだよー」

杏「杏は3ヶ月くらいかな。一番先輩だぞっ」フンスッ

まゆ「じゃあ、事務所自体もまだ新しい事務所なのねぇ」

まゆ「……あら?でもプロデューサーさんは女子寮はアイドルだけって聞いてたけど……」

ルキトレ「ぎくっ」

まゆ「もしかして、ルキトレさんもアイドルなんですかぁ?」

杏「杏もそれは気になってた」

ルキトレ「あはは……実は一応アイドル枠でここに住まわせて貰ってます……」

ルキトレ「で、でも!私はステージとかには上がらないので!一応です。一応!」

まゆ「あらぁ、ルキトレさんのステージ、見てみたいのですけどぉ」

ルキトレ「じょ、冗談よね……?」

かな子「Pさんに言ってみましょうか?」

ルキトレ「だめだめだめ!!ほんと、私より皆さんが頑張ってくださいねっ」

杏「………」ニヤニヤ

**************************************************************

かな子「それじゃ、みんなおやすみなさい♪」

まゆ「おやすみなさぁい。かな子ちゃん」

かな子「まゆちゃん、これからよろしくね!」

まゆ「ええ、お互い頑張りましょうねぇ♪」

杏「さーて、杏は遊ぶぞー!」

ルキトレ「明日はレッスンですから、あんまり夜更かししたらダメですよー?」

かな子「えへへ♪それじゃ、まゆちゃんまた明日!」タタッ

まゆ「またねぇ♪」

まゆ「さて、まゆはお風呂に入ってきますぅ」

ルキトレ「ここの寮のお風呂場は特にオススメなんですよっ」

ルキトレ「プロデューサーさんが一番こだわって改装したんだとか!」

杏「んじゃ、先に杏もお風呂に入ろー」

ルキトレ「毎日入らないとダメですよっ?」

杏「うっ 入ってる入ってる!」

まゆ「杏ちゃん……」

杏「さ!みんな早く行くよー!」タタタッ

まゆ「杏ちゃん、元気ねぇ」

ルキトレ「ふふふ、杏ちゃんもまゆちゃんが来てきれて嬉しいんですよっ」

まゆ「え?」

ルキトレ「3ヶ月間、この広い寮で私と2人だけで住んでましたから」

ルキトレ「時々かな子ちゃんが気遣って来てくれてましたけどね」

ルキトレ「杏ちゃんからは言わないでしょうけど、相当まゆちゃんが来てくれて喜んでますよ♪」

まゆ「……嬉しいです。ほんとに」

まゆ【誰かと頑張るような世界じゃなかったから】

ルキトレ「さ、私達もお風呂に行きましょうかっ!」

まゆ「はい♪」

**************************************************************

数週間後


まゆ「ライブですか?」

P「ああ、そろそろまゆも出来上がってきたからな。そろそろ披露宴だ」

まゆ「……なんだか、いよいよアイドルとして動き始める時なのに、まるで実感が湧きませんねぇ……」

P「ははっ そんなもんさ。でも、本番は緊張するぞー」

ちひろ「こらこら、あんまり意地悪言っちゃだめですよー」

杏「もうそんな時なのかー」

かな子「私もついこないだだったから……緊張が蘇ってくるよ……」

P「今日はまゆの衣装を選ぶぞ。今日はお前達と一緒に居られなくてすまんな」

かな子「大丈夫ですよ!私もやれることをやって来ますっ」

杏「杏はー……今日はぼーっとする日だったかなー」

ちひろ「杏ちゃんは秋葉原でイベントのキャンペーンマスコットのお仕事よ♪」

杏「うぐぐ……とびっきりキツそうだよぅ……飴の前渡しを要求する!!」

P「はいはい、ほれ、一袋やるから頑張って来いよ」

杏「!??仕方ないなぁ!ちょっとだけ頑張ってあげようじゃないか!!」

P「それじゃまゆ。こっちおいで」

まゆ「はぁい」

……

P「さて、色々用意したけど、実はもう俺的には絞ってある」

まゆ「あら、そうなんですかぁ?」

P「でも、まゆ自身にも選んで欲しい。まゆを可愛く魅せるのはもしかしたらまゆのが上かもしれん」

まゆ「ん……では、選ばせてもらいますねぇ」

まゆ「すごい。こんなに可愛い服。見たことないです」

まゆ「あ、綺麗……まゆにもう少し身長があったらなぁ……」

P「まゆだからこその魅力だ。見た目のことは何も心配する必要はないぞ」

まゆ「Pさん……」

まゆ「ねえ、まゆが人気出たら嬉しい?」

P「当たり前じゃないか。俺のアイドルがそうなったら育てたかいがあったってもんだ」

まゆ「俺の……俺の……」

まゆ「……まゆ、うまく出来るでしょうか?」

http://i.imgur.com/I9S0qAgl.jpg
http://i.imgur.com/ZnimJ5fl.jpg
http://i.imgur.com/qbaKAa8l.jpg
佐久間まゆ(16)

http://i.imgur.com/1M4K0VWl.jpg
http://i.imgur.com/rohZAC4l.jpg
双葉杏(17)

http://i.imgur.com/xhAAD2bl.jpg
http://i.imgur.com/xxFbiRWl.jpg
ベテラントレーナー(26)

http://i.imgur.com/21VqTNal.jpg
ルーキートレーナー(19)

http://i.imgur.com/TOSQVJdl.jpg
http://i.imgur.com/4xPoDm8l.jpg
三村かな子(17)

>>89 おお、画像ありがとデス!

P「ん?心配なのか?」

まゆ「少しだけ……」

P「大丈夫だ。それに失敗のことを考えるにはまだまだ早いぞ」

P「こんなこと言ったら勘違いさせるかもしれないけど、失敗をしたっていい」

P「今はいくらでも失敗していいからな。フォローは全部任せていい」

まゆ「……違うんです」

P「ん?」

まゆ「まゆが心配してるのは、Pさんに見捨てられないかどうかで……」

まゆ「運命を一緒に感じてくれたPさんが、幻滅してやっぱり運命じゃなかったと思ってしまったら……」

まゆ「まゆの心も体も……Pさんのものですから……」

P「ていっ」ペチ

まゆ「いたっ」

P「重く考え過ぎだ。大丈夫大丈夫。それに俺がそんな薄情な奴だと思ってたのか?心外だなぁ」ナデナデ

P「捨てたりするもんか。ずっと面倒見るぞ。お前が辞めたくなっても辞めさせないつもりでいくからな」

まゆ「ずっと……はい、ありがとうございます♪」

P「ん、大丈夫そうだな。ほら!衣装選んでくれー」

まゆ「うふふ♪実はひと目見て気に入ったのがあったんですよぉ」

P「ふむむ?どれだ?」

まゆ「この薄ピンクの衣装がいいです」

P「ふむ……でも地味じゃないか?」

まゆ「うふ♪そしたら……これ借りていいですか?」

P「その赤とピンクのリボンか?使わないしな。いくらでも使って大丈夫だぞ」

まゆ「では、ちょっとお借りして……」シュシュ

まゆ「このピンクのリボンを腰回りからこうして……ちょっと大変ですけどぉ……」シュルシュル

P「おお……器用だな……」

まゆ「それでこの太いレースのピンクのリボンを腰に……あと肩からも……あ、頭にもつけましょう」シュルシュル

まゆ「それでこの細い赤いリボンを腕に巻いて……はい、出来上がりです♪」

P「すごい……まゆ、まゆは俺の思った以上に自分を魅せることが得意みたいだ」

まゆ「いいえ、衣装がすごく良かったからですよぉ」

P「おまけに謙虚で気が利くときてる。本当に良い子だよ」

まゆ「うふふっ♪」

P「よし!まゆの衣装はそれでいこう!!初ライブは明後日だ」

まゆ「はいっ」

P「それまではしっかり学業に励んでくれ」

まゆ「わかりましたぁ」

P「友達は出来たか?」

まゆ「はい♪それなりに出来ましたよぉ。あと、すごく可愛いコもいたり」

P「ほほう……それは一回見てみないとな」

まゆ「えー?だめですよぉ。うふ♪」

P「おいおい、もしかしてこないだの杏の話を真に受けてるのか?」

まゆ「さぁ?どうでしょう♪」

P「やれやれ……」


**************************************************************

P「遂にこの日だ!まゆ、調子はどうだ?」

まゆ「はい、少し緊張してますけど、好調ですよぉ」

ちひろ「まゆちゃんの初お披露目だから私達も緊張しちゃいますっ」

杏「まゆなら大丈夫だって。やれるよ」

かな子「私達は客席から応援してるからね!ファイトだよっ」

かな子「あと……衣装着る前にこれ、食べて?」

まゆ「美味しそうね……クッキー、まゆ好きよぉ」

かな子「私が初ライブの時ね、自分で作ったクッキーだけど……出る前に食べたらすごく落ちつけたの」

かな子「だから、もしかしたらまゆちゃんの力になれるかもって思って!」

まゆ「かな子ちゃん……どうもありがとうっ」

杏「杏からは何もないよ!!でもガンバレ!」

まゆ「うふふ♪杏ちゃんの応援だけでなんでも出来そうよぉ♪」

P「さ、そろそろ楽屋入りの時間だ。ちひろさん、杏とかな子をお願いします」

ちひろ「はい。さぁ、みんな客席に行きましょ!」

P「まゆ、大丈夫か?」

まゆ「はい、なんだか不思議と落ち着いてます」

P「みんなのおかげだな。杏もよく来てくれたもんだ」

まゆ「ほんと、みんな来てくれて嬉しいです。でも、一番は……」

係員「新人アイドルの方々は集まってくださーい」

P「あ、まずい。まゆ、急ぐぞ」タタッ

まゆ「あ、待ってくださぁい!」タタタッ

……

P「さぁ、楽屋には俺は入れないから、舞台袖で待ってるぞ」

まゆ「あ……一旦お別れですか?」

P「ああ、そうなる。まゆの出番前に一言くらいは話せるかもな」

まゆ「はい、では一旦さよならです」

ガチャ

まゆ【わぁ、可愛いコばっかり……】

まゆ【あんなちっちゃいコもいるのねぇ。緊張してるみたい】

まゆ【あら、向こうはすごく余裕そう。むしろもう一番になった気でいる感じね。それはそれで羨ましいけど……】

まゆ【……なんだか、落ち着いてきたわ。良かった……あ、そうだ】

まゆ【どこかに座ってさっきもらったクッキー食べよう】

サクサク

まゆ【美味しい……かな子ちゃんはお菓子が作るの得意って言ってたけど、想像以上だわぁ】

トトト

雪美「クッキー……」

まゆ「あら?クッキー欲しいのかしら?」

http://i.imgur.com/pV2fNCL.jpg
http://i.imgur.com/uMPuxCT.jpg
佐城雪美(10)

>>111 おお!!画像ほんと助かりマス!

まゆ「これは魔法のクッキーだから、きっといいライブにしてくれるわよぉ」

雪美「……魔法……!…………すごい……」

まゆ「うふふ♪お互い頑張りましょうねぇ」スッ

雪美「ありがとう……むぐ………おいしい………」サクサク

係員「間もなく開演になりまーす!一番目の方は板につくようお願いしますー!」

**************************************************************


P「かんぱーい!!」

「カンパーイ!」

P「最高のライブだったぞ!まゆ!」

まゆ「うふふ♪ありがとうございますぅ♪」

杏「杏の応援届いてた?」

まゆ「杏ちゃん、プロデューサーさんに肩車してもらってたからよく見えたわよぉ」

ちひろ「怒られちゃいましたけどねっ」

まゆ「あと、かな子ちゃんのクッキー。すごく美味しかったわぁ」

かな子「ほんとっ?食べてくれたんだ!嬉しいよっ」

まゆ「今度美味しく作る方法、教えてくれるかしら?」

かな子「うん!もちろんだよー♪教えてあげるねっ」

ちひろ「プロデューサーさん……ちょっといきなり飲み過ぎなんじゃ……」

P「いやぁ、やっぱり難なくデビューしてくれるのは嬉しいじゃないですかっ」

まゆ「もうまゆはこれでアイドルになったんですか?」

P「ああ、正確にはEランクのアイドルだ。新人アイドルだな」

まゆ「あ、ランクはちょくちょく聞いたことありますねぇ」

P「これがなかなか上げるのが大変でな。伸び悩むコもいるが、まぁあまり気にしなくていい」

まゆ「そうなんですか?」

P「アイドルの実力が関わってくることもあるが、実際の大部分はプロデューサーのプロデュース力にかかってるって言ってもいい」

P「運が良ければものの数ヶ月でAランクに行くことだってあるんだ」

まゆ「そうなんですかぁ……じゃあプロデューサーさんには頑張ってもらわないと♪」

ちひろ「あら、まゆちゃんも言うようになってきたんですねー」

まゆ「うふふ♪」

まゆ「杏ちゃんとかな子ちゃんはどのくらいなんですか?」

P「杏はBで、かな子がDだな」

まゆ「えっ 杏ちゃんすごいのねぇ」

杏「だから仕事が増えてきてたのか……」

P「杏はでかい仕事よりも小さい仕事の方が好んでやってくれるからな」

もし見てくれてる方がいるならば、一言……更新遅くて申し訳ないデス
でもちゃんと完結させるので、お付き合いお願い致しますー

いっぱいレスが……ありがとデス


P「上に行けば行くほど小さい仕事はやらなくなるもんだが、杏はそういう意味ではいい意味で異端だ」

まゆ「まゆもこれから色々やっていくのですねぇ」

P「ああ、期待していいいぞ!」

ちひろ「プろぉりゅ~~しゃあさ~ん、飲んでましゅ、かぁ」

P「!? ちひろさん、もう潰れてるんですか!?」

かな子「止めたんですけど……止まらなくて……」

P「いや、かな子は気にしなくていいぞ。ちひろさん、明日も仕事ですからねっ!?」

まゆ「うふっ 幸せですねぇ♪」

**************************************************************

数週間後

バンッ

P「杏!やったぞ!!」

杏「んあ!?な、なに?」

P「でっかい仕事だ!更にCDも出すことになった!!」

杏「なんだー……そんなことかぁ……」

P「ばっか!お前、CDが売れたら印税がっぽりだぞ!」

杏「!? これは頑張らないとだ!」

まゆ「杏ちゃん、おめでとっ」

杏「うん、ありがとー。でもなんかあんまり実感というか……湧いてこないや」

かな子「杏ちゃんのCD、私も買うね♪」

まゆ「まゆも買ってサイン貰っちゃうわぁ♪」

杏「うんうん、いくらでも買ってくれていいんだよ?」

まゆ「でも、CD……すごいわねぇ……まゆもいつかは出すのかしら」

P「ああ、もちろんだ。それには今まで以上に俺もまゆも頑張らないとな」

かな子「3人で一つのCD……なんてこともあるのかも?」

P「お、それならもっともっとだな!頑張りがいがありそうだ」

まゆ「まゆもお仕事頑張らないとですねぇ」

P「そうだな。今日は渋谷で写真集撮影だ」

まゆ「了解です♪」

P「かな子は池袋でグラビア撮影だ」

かな子「グラビア……うう、恥ずかしいです……」

P「大丈夫だ!!!!」

かな子「ひゃ!?」ビクッ

まゆ「プロデューサーさん、声大きいですよぉ……」

P「あ、ああ、すまんすまん」

P「杏、打ち合わせするからこっち来ーい」

杏「あいあーい」

ちひろ「さぁ、まゆちゃん。かな子ちゃん、私達も行きましょうか」

かな子「はーいっ」

まゆ「はぁい」

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数日後


P「みんな、新人のコ達だ。仲良くしてくれ」

凛「渋谷凛です。ふーん……まぁ頑張ります」

奈緒「神谷奈緒だ。アイドルとか……あんま興味ないけど!一応よろしくな」

加蓮「加蓮でーす。……あー疲れた。もう帰っていいー?」

杏「おお、じゃあ杏も帰るよぅ」

P「こらこら」

まゆ「3人共すごく綺麗なのねぇ。羨ましいわぁ」

かな子「ほんとだね……私、自信無くしちゃうかも……」

凛「うーん……そんなこと言われたことないですけどね」

奈緒「あたしは綺麗なのか……?綺麗……」

P「ほら、3人ともー。色々見たいことがあるからこっち来てくれ」

ちひろ「杏ちゃん、今日は埼玉でラジオ収録よー」

杏「うえっ!?遠いーー!」

かな子「あはは、じゃあまゆちゃん、私も行ってくるね!」

まゆ「はぁい。いってらっしゃぁい」

P「んじゃ、まゆもこっちに来てくれー」

http://i.imgur.com/r0G3qCf.jpg
http://i.imgur.com/5ys9IgG.jpg
渋谷凛(15)

http://i.imgur.com/xVIg17I.jpg
http://i.imgur.com/wP92Dpb.jpg
神谷奈緒(17)

http://i.imgur.com/IbMziJq.jpg
http://i.imgur.com/BSE1P2q.jpg
北条加蓮(16)

>>143 画像先輩いつもありがとうございマス!

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数週間後


まゆ「おめでとう、かな子ちゃんっ」

かな子「どうもありがとう♪」

P「かな子もこれで一皮剥けたって感じだな」

P「まさかゴールデンの旅番組のレギュラー枠が取れるとは、俺も予想外だった」

まゆ「それだけかな子ちゃんの食べてる時の笑顔はステキなんですねぇ」

かな子「すごく幸せだから……なんだか恥ずかしいかもっ」

P「これからのキャッチフレーズは『ふわふわスマイル』だ!」

かな子「えへへ、私、今とーっても幸せですっ!Pさん♪」

P「ああ、これから忙しくなるぞーっ」

杏「うう……ただいま戻ったよ……」

P「おかえり。杏も忙しくなって来たな」

杏「『だらだら妖精』は全然だらだらじゃないじゃないかぁ……」

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数日後


まゆ「はい、Pさん。お茶ですよぉ」コトッ

P「ん……おお、ありがとうな。まゆ」

まゆ「最近はお疲れですねぇ……大丈夫ですかぁ?」

P「ははっ 隠してたつもりだったけどな。そう見えちゃうか」

まゆ「まゆはPさんのこと、なんでもお見通しなんですよぉ♪」

P「気も効くし謙虚だし、まゆは本当に良いコだよ」

まゆ「気が利く、ですか?」

P「ああ、これまでどれだけ助けられたか」

P「お茶もそうだけど、見えないところでどれだけまゆが気を利かせてくれてたのか、ちゃんと知ってるぞ」

まゆ「……うふ♪まゆに出来ることはなんでも言ってくださいね♪」

まゆ「Pさんに喜んでもらえるなら、何だってします♪」

P「おう、助かるよ。早速お願いってほどではないけど……凛達と仲良くしてあげてくれな」

まゆ「もちろんですよぉ。寮でも私の料理を喜んで食べてくれますよ」

まゆ「あ、お茶のおかわりはいりますか?」

P「ん、頼むよ。まゆのお茶は旨いからな」

まゆ「うふふ♪甘いお茶菓子もありますよぉ」

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数週間後


まゆ「え?もうですかぁ?」

凛「プロデューサー、ほんと?」

P「ああ、凛のCDを出すぞ!!」

まゆ「わぁ……凛ちゃんすごい……」

凛「こんなに早くCDを出せるなんて、びっくりだよ」

かな子「凛ちゃん!おめでとう!」

奈緒「やるなぁ……おめでとう」

P「奈緒、お前にもでかい仕事が来てるぞ!!」

奈緒「ふぇ!?」

まゆ「ええっ 奈緒ちゃんまで?」

P「かな子とはまた別タイプの仕事だ。体を張る番組、いわゆるバラエティだ」

奈緒「な、なんだって?私がバラエティ?」

P「ああ、奈緒の反応が素で隠さない感じが可愛いってことでな。もちろん怪我しそうなのは断るぞ」

奈緒「か、かわ……可愛くない!」

P「照れるな照れるな。キャッチフレーズは『恥じらい乙女』だ」

奈緒「!? それ自分で言うのか!?」

P「ちゃんと自己紹介の時言うんだぞ?」

奈緒「うう……もういいよぉ……」

加蓮「………」ムスッ

P「どうした?加蓮?」

加蓮「私には何も無いのね?」

P「ん……すまんな。まだ加蓮には無いんだ」

加蓮「……負けないからね!!レッスン行ってくる!!」タタタッ

まゆ「……加蓮ちゃん……」

凛「んん、無神経だったかな……」

P「いや、大丈夫だ」

P「加蓮は最初は体力ややる気が無いことを口に出してたが、それでもまだ一回も休んだことはない」

P「負けず嫌いなんだよ。こんなことではへこたれないさ」

かな子「だといいんですけど……」

P「なら……まゆ、フォローを頼んでいいか?」

まゆ「あ、はぁい。任されましたぁ」

凛「まゆ、お願いね」

まゆ「ええ、大丈夫よぉ」

まゆ「…………」

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数カ月後


P「みんな聞いてくれ。共同主催でイベントライブをすることになった!!」

P「プロダクションとして今までで一番大きな仕事だ!みんな気合入れてけよ!」

まゆ「ちなみにどんなお仕事なんですかぁ?」

P「ああ、ハロウィンのイベントライブだ。もちろん、まゆも新しい衣装で出るからな!」

まゆ「えっ!ほんとですかぁ!嬉しいです♪」

柚「Pサン、アタシはー!?」

P「柚も出るぞ!新しい衣装だ!」

柚「おおー!ありがとーっ♪頑張っちゃうよ!!」

まゆ「新しい衣装……すごく久しぶりな気がして今からワクワクしちゃいますぅ」

ガチャ

杏「おはよーございまーす。んー?なんか賑やかだねー」

P「来たぞ……杏だ」

杏「え?なんなの?」

P「杏!今度のハロウィンイベントのウチからの主役はお前だ!!」

柚「うそ!?すごーい!え、でもアタシじゃないのー?」

P「すまんな……今回は相手方の意向もあって杏なんだ」

柚「そっかぁー残念だけど、その分アタシはアタシで頑張るからね!」

柚「まゆちゃんもがんばろーっ!!」

まゆ「ええ、頑張るわぁ」

杏「……プロデューサー、杏より主役がすごく映えるコ、いると思うんだけど」

P「お前はまたそう……たまには説教をしてやろう。こっち来なさい」

杏「んな!?いやだあーーーー」

゙ルズルズル

柚「あちゃー、杏ちゃんかわいそうに……んじゃ、アタシはレッスン行ってくるねーっ♪」タタタッ

まゆ「はぁい、いってらっしゃぁい」

http://i.imgur.com/tDQT6BQ.jpg
http://i.imgur.com/GtxYJWL.jpg
喜多見柚(15)

>>165 画像ありがとデス! いつもお世話になってます!


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更に数カ月後


加蓮「海外進出……」

凛「うそっ ウチの事務所ってそんなにすごいの?」

P「みんなが頑張ってくれてるおかげでな。遂にウチも海外進出だ!」

まゆ「……ちなみにどこの国へ行くのですかぁ?」

P「イタリア、ローマだ!」

奈緒「イタリア……いまいちピンと来ないなぁ」

加蓮「でも、海外なんてすっごくない?ローマって映画のあのローマでしょ?」

奈緒「ああ!あのローマか!」

かな子「ジェラード……」

P「凛、奈緒、それに加蓮。お前達を連れて行く予定だ」

加蓮「え!?」

奈緒「3人で行けるのか!?」

P「ああ、お前達3人でユニットを組んでくれ」

凛「3人で……」

加蓮「3人で出来るんだ……!!」

P「でっかい仕事だ。おめでとう。よくここまで頑張ってきたな!」

P「今のお前達なら、安心して任せられる」

凛「………」

奈緒「ん?加蓮、目が赤いぞー?」

加蓮「な、なに言ってるの!というか、奈緒だって鼻赤いじゃないっ」

奈緒「み、見るな!凛も隠れて鼻すすってるのバレてるからな!!」

凛「うっ ……そんなことより、ユニット名考えよ?」

P「おう、かっこいいの考えてこいよー」

奈緒「んじゃ、向こうのデスク借りるからなー」タタタッ

まゆ「まゆは、お留守番ですか?」

P「ん、すまんな……今回はそうなるな」

まゆ「そうですかぁ……」

かな子「Pさん!私もお留守番ですかぁ!?」

P「あ、ああ。かな子もすまんがお留守番だ」

かな子「えええええ!!ジェラート食べたかったあああ!!!」

P「わ、分かった分かった。六本木で食べられるとこあるし、連れてってやるから落ち着いてくれぇ……」

かな子「え!?ほんとですか!?約束ですよー♪」

PICCO?

>>174 ですですーググったら出てきましたっ

P「んじゃ、なんなら今行くか?そろそろ杏達の迎えにも行かないといけないしな」

かな子「行きます行きます!!」

かな子「まゆちゃんも行く?ジェラート食べに♪」

まゆ「あ、まゆは……」


P「まゆ、遠慮しないでいいんだぞ。お詫びと言っちゃなんだが……」

まゆ「……いえ、まゆは今回は遠慮しておきますよぉ」

かな子「えー?残念だなー……」

まゆ「ごめんねぇ。学校で大きな宿題が出ちゃって……ほんとは行きたいのだけどぉ」

かな子「あ、そっかぁ。それなら仕方ないねっ」

P「それなら今度この埋め合わせはするからなー」

まゆ「はぁい、いってらっしゃぁい」

**************************************************************

ガラガラガラ


まゆ「ただいまですぅ」

ルキトレ「あ!まゆちゃん、おかえりなさい!」

まゆ「あら?今日はルキトレさん帰ってくるの早いのですねぇ」

ルキトレ「あはは……大学のレポートの期限がギリギリなので早めに帰ってきました」

ルキトレ「でも、まゆちゃんも今日は早かったんですね?」

まゆ「まゆも今日は宿題があるので早めに帰ってきたんですよぉ」

ルキトレ「なるほどっ じゃあ一緒にやりましょうか!」

まゆ「ええ、それなら何か飲み物を用意しますねぇ」

ルキトレ「んじゃ、テレビつけるよー」ピッ

ワイワイワイキャーキャーキャー

まゆ「ルキトレさん、お茶請け何がいいですかぁ?甘いのかしょっぱいのか……」カチャカチャ

ルキトレ「おぉ……」

まゆ「ルキトレさん?あら、テレビに夢中なのですねぇ」

ルキトレ「まゆちゃんもそう思い……まゆちゃん!?」

まゆ「え?」ポロポロ

ルキトレ「ど、どうしたの!?」

まゆ「あっ い、いえ……なんでもないですよぉ」ポロポロ

ルキトレ「いやでも……」オロオロ

まゆ「ほんと大丈夫ですっ あ、まゆは部屋に戻りますねっ」タタッ

ルキトレ「あ!?まゆちゃん!?」

………

まゆ【一体どうしちゃったのよ……】ポロポロ

ガラガラガラ

凛「ただいまー」

加蓮「んー……『最高の』ってなんかかっこいい言葉無いかなぁ」

奈緒「あれ……?まゆどうしたんだ!?」

まゆ「あ、う、お、お、おかえりなさい……」

凛「え?まゆどうしたの?」

まゆ「なんでもないわぁ 心配しないで大丈夫よぉ」ガチャバタン

凛「あっ……」

奈緒「心配しないでって言われても……なぁ?」

加蓮「まゆ、どうしたんだろ……」

………

バタン

まゆ「………」ポロポロ

まゆ【なんでまゆじゃないのかしら……】

まゆ【魔法のクッキーは一枚しかなかったの?】

まゆ【佐城雪美ちゃんだけじゃない。凛ちゃん、柚ちゃん、加蓮ちゃん……みんな】

まゆ【みんながどんどんまゆを置いて行ってく】

まゆ【Pさんとお話する時間すら減ってくし、もしかして……】

まゆ【まゆはこれ以上は……】

凛『まゆー。ちょっと開けてー』コンコン

まゆ「凛ちゃん……」

奈緒『なぁ、どうしたんだぁ?悩みなら聞くから出てこいよー』

加蓮『同じ寮に住んでるんだから、逃げられないんだからねー』

凛『ちょっと加蓮。それじゃ追い詰めてるみたいじゃない』

加蓮『まゆは包囲されているー!出てきなさーいっ』

奈緒『加蓮の言ってることは気にしなくていいぞー。アタシ達はまゆに泣いて欲しくないんだよ』

凛『加蓮なりの、ってやつだね』

まゆ「………」ポロポロ

まゆ「みん、み、みんな……」ポロポロ

奈緒『んー……困ったな』

凛『まーゆー。あ、美味しいドーナツ買ってきてるよ』

加蓮『出てきてくれたら、分けてあげるよー』

まゆ「………」

まゆ「……ごめんなさいっ 今は出られないわぁ」

まゆ「もし、まゆを思ってくれてるのであれば、今は、一人にして欲しいの……」

奈緒『うっ……』

加蓮『そう言われちゃうと……ここは退散するのがいいかも』

奈緒『そうだな……まゆ、元気出してくれよー?』

凛『お夕飯、楽しみにしてるからね』

スタスタスタ……

まゆ「はぁ……」ヘナヘナヘナ ペタッ

まゆ「………まゆは、最低ね……」

**************************************************************

翌日


まゆ「おはようございますぅ」ガチャ

ちひろ「おはよう!まゆちゃん」

まゆ「あら?プロデューサーさんと……みんなはいないのですかぁ?」

ちひろ「そうねー、凛ちゃん達は他のプロダクションさんのところに挨拶回りして、そのまま外泊だったかしら」

ちひろ「大きな仕事だから……ウチみたいな小さな事務所は自分達から動かないといけないのよねぇ」

まゆ「大変なんですねぇ……」

ちひろ「当日はみんなもうライバルでしょ?だから現地に行く前に行かないといけないのよ」

まゆ「なるほど、プロダクションさんもみんなの所なのですねぇ」

ちひろ「ええ、しばらくは私一人でみんなのサポートをするわねっ!」

ちひろ「と言っても、やっぱりプロデューサーさんと私じゃ出来ることに差があるから、少し退屈させてしまうかもだけど」

まゆ「うふっ 大丈夫ですよぉ」

ちひろ「ありがとう。それじゃ、まゆちゃんは……今日はレッスンね」

まゆ「はぁい。ん……他のみんなも見当たりませんけど、レッスンはまゆ一人ですかぁ?」

ちひろ「ええ……ごめんなさい、マンツーマンになっちゃうけど……」

まゆ「……いえ、大丈夫ですよぉ。それでは行って来ますねぇ」トトト

ガチャ

ちひろ「さて、そろそろ私もかな子ちゃんを迎えに行かなくちゃ」

………

トレーナー「じゃ、今教えたところまでやってみましょうか!」

まゆ「はぁい。お願いします」

トレーナー「右足ー左足ー……手を開いてー……腕も伸ばしてー低い姿勢からー……」

トレーナー「んー……ちょっと止めましょうか」

まゆ「あ、はぁい」

トレーナー「今日はなんだか疲れますか?」

まゆ「え?いいえ、今日は学校はお休みですから、疲れてないですよぉ」

トレーナー「ふーむ……なんだかとても体がだるそうなんだけども、もし体調が悪いのであれば……」

まゆ「だるそう……いいえ、大丈夫です。なのでいつも通りお願いしますぅ」

トレーナー「うーん、そうですか?それなら、もうちょっと体温めてからやりましょうかっ」

**************************************************************


ベテトレ「佐久間まゆの動きが悪い?」

トレーナー「うん……どうも力が抜けてるというか、入りすぎてるというか……」

ベテトレ「ふむ……やる気が無い訳ではないのか?」

トレーナー「ううん、すごく真面目に毎日来てるし、始まる前にきちんとストレッチは済ませてるみたい」

ベテトレ「なら、環境で何かあったか」

トレーナー「んー……そこまでは……あ、ルキトレちゃんに聞けばいいのねっ!」

ベテトレ「とりあえず、明日のレッスンは私が見ることにしよう」

トレーナー「え!?でも、向こうも困るんじゃ……」

ベテトレ「あくまでお前の代わりだ。何も問題ない」

トレーナー「ちょっと悔しいけど、まぁそうなのかなー」

ベテトレ「ふふ、お前ももっと経験を積みなさい」

トレーナー「はーい。それじゃ、私はルキトレちゃんに生活面で何か変わったことあったか聞けばいい?」

ベテトレ「ああ、それで頼む。些細な事でも教えてもらうようにな」

http://i.imgur.com/eQQWXCA.jpg
http://i.imgur.com/2fPXn4o.jpg
トレーナー(23)

トレーナー「それにしても……ルキトレちゃんの声聞くのも久しぶりねーっ」

トレーナー「もしかしたら長電話になっちゃうかもしれないわね!」

ベテトレ「……後で私にも代わってくれ」

>>201 画像ありがとーございマス!



……

ベテトレ「という訳なんだ。すまないが、今日のレッスンは私が見ることになった」

まゆ「分かりましたぁ。よろしくお願いしますねぇ」

ベテトレ「それじゃあ、昨日のところから復習していこうか」

まゆ「はぁい。ではいきますねぇ」

~~♪♪~~~♪~~♪♪

ベテトレ【あのコの言ってた通りだな。動きがぎこちない】

ベテトレ【表情も笑顔だが、固い。むしろ……苦痛そうだ】

ベテトレ「うん……一度休憩しよう」

まゆ「はぁはぁ……お疲れ様ですぅ……」

トコトコトコ

まゆ「ふぅ……あれ?ドリンク、忘れちゃったかしら……」ゴソゴソ

ベテトレ「ほら、ちゃんとドリンクは持って来ないとな」スッ

まゆ「あ……ありがとうございます。ん……ぷはっ」

ベテトレ「休憩中で悪いんだが、ちょっと話をしていいか?」

ベテトレ「例えば、寮で嫌なこととか、学校で嫌なこととか……事務所や仕事、レッスンで何か無いか?」

まゆ「……いいえ、何もないですよぉ」

まゆ「ちひとさんもプロデューサーさんも良くしてくれますし」

まゆ「学校も最初は不安でしたけど、思ってた以上に東京のみんなは優しいですし」

まゆ「え?」

ベテトレ「本当に何も不満を感じて無いのか?」

ベテトレ「動きがぎこちないのは良い。歌を歌ってなかなか音程が取れないのも別にいい」

ベテトレ「それを直してあげるのが、私達トレーナーの役目だ」

ベテトレ「でも……心の中まではなかなか直してあげられないものなんだ」

ちょっと訂正



まゆ「ええ、もちろん構いませんよぉ?」

ベテトレ「うん、ありがとう。そうだな……私は回りくどく聞くのは苦手だ」

ベテトレ「率直に聞かせてもらうが、何かあったか?」

まゆ「何か……ですかぁ?」

ベテトレ「例えば、寮で嫌なこととか、学校で嫌なこととか……事務所や仕事、レッスンで何か無いか?」

まゆ「……いいえ、何もないですよぉ」

まゆ「ちひとさんもプロデューサーさんも良くしてくれますし」

まゆ「学校も最初は不安でしたけど、思ってた以上に東京のみんなは優しいですし」

まゆ「仕事はプロデューサーさんがくれる仕事に不満を覚えたことは……ありませんし」

まゆ「寮のみんなとも……仲いいですし」

ベテトレ「環境は良好ってことかな?」

まゆ「はい、何も不満なんてことはないですよぉ」

ベテトレ「……本当か?」

まゆ「え?」

ベテトレ「本当に何も不満を感じて無いのか?」

ベテトレ「動きがぎこちないのは良い。歌を歌ってなかなか音程が取れないのも別にいい」

ベテトレ「それを直してあげるのが、私達トレーナーの役目だ」

ベテトレ「でも……心の中まではなかなか直してあげられないものなんだ」

まゆ「ん……」

ベテトレ「……すまない。今のは忘れてくれていい」

ベテトレ「ただ、最後に聞かせてくれ」

まゆ「……なんでしょう?」

ベテトレ「まゆは、今、アイドルが楽しいか?」

まゆ「………」

まゆ「…………」

ベテトレ「ん?」

まゆ「……まゆは……」

**************************************************************

数日後


ガチャ

凛「おはようございまーす」

P「ふぃ~~疲れたなぁ~~~~」

奈緒「こら、Pさん!ちゃんと挨拶はしないとだめだろ?」

加蓮「杏、ただいまー」

杏「おーみんなおかえりー。今日帰ってくる予定だったんだ」

P「ほれ、杏、おみやげの飴だぞー」プラプラ

杏「飴!!……ちょっと!こらぁ!!高いから!!」ピョンピョンッ

P「んははははは!!」ヒョイヒョイッ

凛「……意地悪しちゃだめでしょ」

P「ウッ!杏、すまなかった」スッ

奈緒「凛にはすごく素直なんだな……」

杏「まったくもう……ん、ありがと」

P「ん?杏は今日はレッスンだよな?」

杏「そうだよ。今日は久しぶりにまゆと一緒だから楽しみなんだー」

P「それはいいけど……お前、もうあと5分しかないぞ」

杏「んじゃあ、ぼちぼち準備しますかねー……んしょっ」

P「お前は……柔軟とかしっかりやっときなさいよ」

奈緒「でも杏はかなり体柔らかいからなぁ」

杏「そうそ!必要ないのだよ~~」

P「体を温めておく必要もあるんだからな……まぁ、早く行きなさい」

杏「はーい。ねえ、杏がまゆのこと気に入ってるの知ってた?」

P「ん?そういや、初耳だな」

杏「よーく覚えておいてよねっ」

ガチャ

P「まぁ、杏にしては珍しいことを言うもんだ。さて、お前達は今日はオフだぞ!」

加蓮「うん、知ってる。でも寮だと暇なんだよねー」

凛「誰かどこかに連れてってくれればいいのにね」

奈緒「ご褒美くらい……欲しい、よな?……な?……二人共?」

凛「………」

加蓮「………」

奈緒「うぅ……///」

P「だから事務所まで付いて来たのか……でも……」チラッ

P「だから事務所まで付いて来たのか……でも……」チラッ

ちひろ「あら、構いませんよ。たまにはお休みして、アイドルのみんなを労ってあげてくださいな♪」

P「おお……じゃあお言葉に甘えて。俺は家に……」イソイソ

加蓮「こら!どこかに連れて行きなさい!」ガシッ

P「う……でも、どこがいいんだ?」

奈緒「うーん……とりあえずお腹すいたな」

凛「んじゃ、プロデューサーにご馳走して貰って、行き先はその後考えようか」

P「はいはい。それじゃ、みんな行くぞー」

加蓮「はーいっ」

凛「はーい。ふふふっ」

………

prrrrprrrrprrrr

P「ん?電話か……トレーナーさん?なんだろう」

加蓮「Pさんっ!次はデュエットしようよー」

奈緒「むっ ちょっと待て。アタシもそれは……ちょっとだけど、したい……かなっ」

凛「ほらほら、奈緒。曲かかってるから歌って歌って」

奈緒「うぐぐ……」♪♪~~

P「すまん。ちょっと電話がかかってきてるから一旦外出るわ」

加蓮「えーっ?」

P「ごめんな。トレーナーさんからかかってくることなんてほとんど無いんだ」

P「もしかしたら、怪我とかかもしれん」

加蓮「う、それなら仕方ないね……」

凛「行ってらっしゃーい」

P「なんでもなかったらすぐ戻るよ」

ガチャ

P「もしもし、お待たせしました。Pです」

トレーナー『あ、Pさん!お疲れ様です。ちょっと確認なのですが……』

トレーナー『今日はまゆちゃんは、体調不良でしょうか?』

P「まゆですか?いえ……そういう連絡は来てないですねぇ」

トレーナー『やっぱり……事務所にも電話してみたのですが、ちひろさんも聞いてないみたいで』

P「まゆがどうしましたか?もしや怪我とか……」

トレーナー『いえ、まゆちゃん、今日のレッスンに来なかったんです』

P「え?来なかった?どうして?」

トレーナー『いえ……私も分かりません……』

寝落ちにしては随分とロングスリーパーな>>1だこと

>>228 すみませんデス……ちょっと書きためてました



P「それもそうか……だから俺に確認の電話してくれたんですもんね」

トレーナー『ええ……あら?杏ちゃん、なぁに?え?Pさんとよ?』

P「ん?杏?」

トレーナー『代わるの?ああ!渡すから登って来ないで!』

杏『もしもし、プロデューサー?』

P「おう。レッスンお疲れ。どうした?」

杏『杏はね、ちょっと怒ってるよ!まゆのこと、何も心当たりないの?』

P「え、う、うーん……」

杏『ほんっとーに!何もないの?トレーナーさんもだよ』

P「……すまない、分からないな……」

杏『プロデューサーはダメダメだなぁ。アイドルのこと、なんでも分かってるんじゃないの?』

P「………」

杏『ん?トレーナーさん代わる?はーい』

トレーナー『もしもし、Pさんっ!私、心当たりというか……思い出したことがあって』

トレーナー『ルキトレちゃんから聞いたんですが、まゆちゃん、ちょっと前に泣いちゃったって』

P「泣いた?でも……」

トレーナー『確かに、アイドルを目指す上では、もちろんありがちではありますが……』

トレーナー『でも、今までまゆちゃんって一回も泣いたこと無いみたいなんですよ』

トレーナー『いつもニコニコしてても……本当は何かを貯めこんでたんじゃないでしょうか……』

P「そういえば、まゆの、まゆ自身の話っていうのは、あまり聞いたことが無いな……」

まゆ【まゆが心配してるのは、Pさんに見捨てられないかどうかで……】

まゆ【……うふ♪まゆに出来ることはなんでも言ってくださいね♪】

まゆ【Pさんに喜んでもらえるなら、何だってします♪】

P「俺と話してる時は、いつも俺のことばかりだった」

トレーナー『Pさん?あの……聞いてますでしょうか?』

P「ああ、すみません。ありがとうございます。今からちょっとまゆのとこ行ってみます」

トレーナー『それなら私も!』

P「いや、俺だけで行きます。任せてください」

トレーナー『そうですか……分かりました。お願いしますっ』


ガチャ

凛「~~♪♪」

奈緒「お、Pさんおかえり」

加蓮「どうだった?誰か怪我しちゃったの?」

P「いや、誰も怪我してない。そこは大丈夫だ」

P「でも、すまないけど俺はここで抜けることになった」

加蓮「えっ」

凛「そうなの?お仕事?」

P「いや、もっと大事なことだな」

P「ごめん、必ずこの埋め合わせはするからな!!」ガチャバタン

奈緒「行っちゃった……」

加蓮「すっごい真面目な顔してたね……」

凛「……ちょっとかっこよかった」

加蓮「ん!?凛なんて!?なになに?なんて言ったの?」

凛「う、うるさい!」

奈緒「……かっこよかった」

**************************************************************


カランカランイラッシャイマセー

まゆ「はぁ……」

まゆ【レッスン、サボっちゃった……】

まゆ【しかも無断なんて……学校でもしたこと無いことね】

店員「ご注文はお決まりですか?」

まゆ「んー……カモミールティーくださいな」

店員「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

まゆ「………」

まゆ【意味もなく駅前まで来たけど……特に何も無いわね】

まゆ【事務所に行かなかったのなんて、何日ぶりだろう】

まゆ【明日もレッスン、明後日は池袋でキャンペーンガール……】

まゆ【レッスンが多いアイドルは、事務所にまゆだけ……】

まゆ【これじゃPさんは……】

店員「お待ち遠様です。カモミールティーで御座います。ごゆっくりどうぞ」

まゆ「あ……ありがとうございます」

チューカラン

まゆ「……美味しい」

prrrrrrprrrrrrrprrrr

まゆ「あら?……Pさんからね……」

ピッ

まゆ「はい、まゆですぅ」

P「ああ、まゆ、今どこにいるんだ?」

まゆ「……怒ってますか?」

P「ん?何にだ?」

まゆ「……意地悪言わないでくださいよぉ……」

P「ごめんごめん、大丈夫だ。怒ってないぞ」

まゆ「どうして?」

P「どうしてって……」

まゆ「やっぱり、まゆが何をしてももうPさんの興味を引くことなんて出来ないのですか?」

P「まゆ?」

まゆ「今回、まゆがサボったのには色んな理由があります……」

P「……うん、聞かせて欲しい」

まゆ「まゆからお話するんですかぁ?」

P「すまない……まゆの話から聞きたい」

まゆ「今度こそ怒られそうで怖いのですが……」

P「分かった。じゃあ、俺からまゆに怒られそうな話をしよう」

P「俺は、まゆのことを何も理解してなかった。理解してるつもりだった」

P「まゆだけじゃない。他のアイドルもだ。アイドル達のことならなんだって知ってるつもりだったんだ」

P「でも、俺はまゆがどんな食べ物が好きで、嫌いで、学校ではどんなコで……」

P「他のアイドルのみんなとはどんな仲なのか、全く知らなかった」

まゆ「謙虚で、気が利く、ですよねぇ?」

P「ああ、俺の中のまゆは、ずっとそれのままだ」

まゆ「まゆは、もっともっと打算的でずるいんですよぉ」

P「まゆがか?」

まゆ「そうですよぉ……全部はPさんに見ていてもらう為、気に入ってもらう為でしたから……」

まゆ「でもまゆは、もうまゆは、見ていて貰える自信が無いんです……」

P「どうしてだ?」

まゆ「他のアイドルのみんなと仲は良いと思います。でも……どんどん妬んでしまって」

まゆ「みんながまゆのこと裏でどう思ってるのか……それでみんなのこと疑ったりして」

まゆ「でも、全くそんな疑いはただの勘違いで、そういう自分が嫌になったり……」

まゆ「Pさん、聞いてますかぁ?」

P「うん、聞いてるぞ。大丈夫だ。続けてくれ」

まゆ「まゆだけ他のコよりも明らかにレッスンの量が多いなって気がついて、最初は仕方ないって思ってましてけど」

まゆ「それでも、まゆはまだ大きな仕事らしいものは……その、したことないですし……」

まゆ「不満を感じたことなんて無かったですが、アイドルとして才能が無いんじゃないかって、不安になって……」

まゆ「Pさん……まだ聞いてますか?」

P「うん、聞いてる。どうした?」

まゆ「いいえ……いつ、この電話が切れてしまうのか、不安でしょうがないんですぅ……」

P「切らないぞ。なんでそう思うんだ?」

まゆ「だって、まゆがこんな、こんなこと考えてたなんて知られたら……きっと……」

まゆ「まゆは、運命だって言ってくれたPさんにどうしても嫌われたくなかったんです……!」

まゆ「子供って思うかもしれませんが、まゆは本当に嬉しくって、初めて衣装を貰った時に」

まゆ「このリボンがPさんに繋がってればいいのに……って何度も思いました」

まゆ「まゆだけを見て欲しいって、いつの間にか他のコ達に嫉妬したりもして……」

まゆ「まゆは、まゆは、気づいた時はもう遅くて、きっと初めからPさんのことが」

P「まゆ……」

まゆ「……ごめんなさい。気味悪いって思いますか?でも、まゆ分からなかったんですぅ……」

まゆ「謙虚で気が利くなんて嘘。本当はとっても嫉妬深くって、欲張りなんですよぉ……」ポロポロ

まゆ「こんなまゆは、もう、いらない、ですよ、ねぇ……?」ポロポロ

P「まゆ、大丈夫だ」

まゆ「え……?」ポロポロ

P「お前は不器用だなぁ……不器用だから真っ直ぐにしか気持ちを伝えられないんだ」

P「でもまゆは頭が良いから、真っ直ぐ伝えたら迷惑だって考えるんだな」

P「それで自分の中に仕舞いこんで、どうしようもなくなっちゃうわけだ」

まゆ「………」ポロポロ

P「こんなに不器用なコはウチにはいなかったぞ?」

P「ありがとう。まゆのこと、これでちょっとは分かった気がするよ。好きな飲物も分かったしな」

まゆ「Pさん……?」ポロポロ

P「カモミール、まゆらしくていいと思うぞ。初めて東京で会った時も飲んでたよな」ナデナデ

まゆ「えっ……!?」クルッ

P「ずっと後ろの席に居たの気が付かなかったのか?」

まゆ「うううぅううぅう……!!Pさんは、最低です……」ポロポロポロポロ

P「すまんすまん、俺もそっち行くな」

まゆ「ま、待って……しばらくそのままで……」

………

P「落ち着いたか?」

まゆ「はい、落ち着きましたよぉ」

P「よっと……ん、こう向かい合うと本当に最初の頃みたいだな」

まゆ「そうですねぇ」

P「まゆ、まゆのさっきの言葉な。続きは鈍感な俺でも分かる。ただ返事はまだしっかりは出来ない」

まゆ「は、はい……」

P「でも、俺はまゆとの出会いはずっと運命だって信じてるぞ」

まゆ「……また泣かせたいんですかぁ?」

P「ははは、そんなつもりは無いよ」

まゆ「前にも聞きましたけど……まゆが人気出たら嬉しい?」

P「もちろんだ。その気持はずっと変わらないよ」

まゆ「うふっ もう、まゆを置いてかないでくださいね」

P「当たり前だ。もうよそ見なんてしないからな」

まゆ「……うふっ♪」

P「さて……今日はこれからどうするか」

まゆ「……どうしましょう?」

P「今日は俺もオフなんだ。どっかぶらぶらするか?」

まゆ「んん……サボった手前、それは許されるのかちょっと……」

P「平気平気。なんなら誰かに見つかったら俺が連れ回したってことにしよう」

P「よし、じゃあそうと決まればどっか遊びに行くか!」

まゆ「二人でですかぁ?」

P「ああ、好きなところに連れて行ってやるぞ」

まゆ「そうですかぁ?んー……でも……」

P「あとな、もう遠慮するのは無しだ。時には必要なことかもしれないけどな」

P「俺も器用じゃないから、ちゃんとまゆのことを分かってやれないこともあると思うんだ」

まゆ「そ、そうですかぁ……それならぁ」

P「おう、どこがいい?」

まゆ「Pさんの家がいいですねぇ♪」

P「それは遠慮してくれ……」

**************************************************************

数週間後


凛「プロデューサー、午後はオフだよね?」

P「ん?そうだな、今日の午後はオフだ」

奈緒「それなら、この前のカラオケの続きに行こうぜっ」

加蓮「Pさん、途中で抜けてっちゃうんだもんねー」

かな子「わぁ楽しそう!ねぇ、私も行っていいかなぁ?」

凛「うん、かな子も一緒に遊ぼう」

柚「ん!?なになに!?どんな楽しいことをするつもりなのっ!!?」

加蓮「かなり賑やかになってきたわねっ」

奈緒「杏もたまには遊びに行ってみないか?」

杏「んんー……杏、ゲームしててもいい?」

凛「それでもいいよ。んじゃ杏も参加ねー」

P「まてまてまて。悪いけどな、午後はちょっと予定があるんだ」

柚「ええー!!?こんなに盛り上げといて!?」

まゆ「Pさんはまゆとお出かけなのよぉ♪」

凛「そうなの?まゆも一緒に来ればいいじゃない」

奈緒「おお、それならみんなで遊べるじゃんか」

まゆ「ですって。Pさんどうしますぅ?」

P「分かった。じゃあ、まゆとの予定が終わったら合流しよう。それでいいか?」

まゆ「独り占めでも良かったのですけど♪うふっ♪」

かな子「まゆちゃん大胆……!でも、私もまゆちゃんと遊びたいなぁー」

まゆ「もちろん、まゆもみんなと遊びたいわぁ。後で混ぜてくれる?」

凛「うん、んじゃ来れるようになったら連絡して」

P「よし、じゃあちょっと早いけど、まゆ行くか」

まゆ「はぁい♪行ってきますねぇ」

ガチャ

奈緒「……まゆ、なんだか明るくなったよな」

加蓮「ね、なんかあったのかな?」

杏「プロデューサーと付き合い始めたとか?」

凛「!!!??」

柚「ええ!!?そうなのー!?」

奈緒「お、おち、落ち着け!そんなの、ううう、うそだ!」

杏「うん、うそうそ。んふふっ」

かな子「杏ちゃん、だめでしょーっ」

杏「だって面白いんだもーん」

かな子「あーそんなこと言うなら、昨日まゆちゃんと作った巨大飴はおあずけかなー?」

杏「ごめんなさい……!!本当に……!!」

………

車内

まゆ「二人でお出かけなんて久しぶりですねぇ」

P「そうだな。あの日以来だ」

まゆ「二人で東京を練り歩いた日ですね」

P「ああ、まゆがレッスンをサボった日だ」

まゆ「もう……そんなこと言うPさんは嫌いですぅ」

P「はははっ すまんすまん。お前も随分とはっきり言うようになったなぁ」

まゆ「ええ、Pさんがそうして良いって言ったんですからね?後悔しても遅いですよぉ」

P「今のまゆの方がずっと魅力的だよ」

まゆ「あ、そ、そうですか……///」カーッ

まゆ「と、ところで、今日はどこに連れて行ってくれるんですかぁ?」

まゆ「それとも、このままふたりでお出かけしましょうか? イケナイ事…ですかね♪」

P「こらこら。一応遊びに行く訳じゃないのは、さっき教えただろ?」

まゆ「むー分かってますよぉ」

P「でもまぁ、きっと驚くぞー。さぁ、そう言ってる間に着いた」

まゆ「え……?こんな大きなスタジオ……」

P「ほら、まゆこっちだ。急げー」

まゆ「あ、待ってくださぁい」タタタッ

………

P「ここだ。開けてごらん。大きい扉だけど開けるか?」

まゆ「え?は、はい。よいっしょ……」

ガコンッ

まゆ「うわぁ……!!すごい……!」

P「まゆの為だけに作ったセットだ」

まゆ「リボン……ハート……すごくメルヘンです」

P「本当に待たせたな……すまなかった。まゆにでっかい仕事が入った」

P「佐久間まゆが教える日常の小ワザだ。普段はここを使って、たまに外ロケもする」

まゆ「う、うそ……TVですか!?」

まゆ「写真撮影じゃ……無いんですか?」

P「ああ!違うぞ!まゆはな、気がついてないかもしれないが、結構人気なんだぞ?」

P「しかもそれはずーっと前からだ」

まゆ「そ、そうだったんですか……?でもどうして……」

P「すまない、そこは俺の力不足だ。それとまゆに甘えてたってのもある」

P「でも、それも今日までのことだ」

P「ウチのアイドル達もでかい仕事をいくつかしてるが、アイドル単体でのTV出演はお前が初めてだ」

P「つまり、期待されてるぞ!!」

まゆ「嬉しいです。本当に……うれしい……!!」

P「あと、いつもまゆには自分の衣装を選んで貰ってただろ?でも、今回は俺が思うまゆをイメージして作った」

まゆ「新しい衣装!!……あら?随分と露出が高いみたいですねぇ。Pさん?」

P「うっ!で、でも、きっとよく似合うと思うんだ」

まゆ「うふふっ♪」

P「それよりも、お前はこの衣装を気に入ってくれるって自信があるんだ」

まゆ「ええ、もう既に気に入ってますが……どうしてですか?」

P「ああ、もうお前とは」

P「相思相愛だから」

まゆ「………」クルッ

P「あ、あれ?」

まゆ「Pさん、まだまだまゆを分かってないですよぉ」

まゆ「うふふ……まゆのハートはこれだけじゃ全然足りないですよ♪」




おしまい

すごーく日数がかかりましたが、なんとか……

総選挙、まゆが1位になったら嬉しいです

ありがとうございました

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