勇太「好きなんだ。……付き合ってくれないか」(1000)
六花「勇太……」
凸守「ダークフレイムマスター……」
森夏「富樫君……」
くみん「富樫くん?」
樟葉「お兄ちゃん……」
夢葉「おにいちゃん?」
十花「富樫勇太……」
勇太「……どうしてこうなった」
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六花「ゆ、勇太、そんな事……、わ、私の邪王真眼によると……」
六花「勇太の黒炎竜との相性は悪く無いらしい……」
六花「いや、むしろ相性は良いと、この眼が勇太と契約せよと言っている」
六花「だから、その……私は、勇太となら……」
六花「……け、けいやく、契約を許可する」
凸守「な、なな、急に何を言い出すデスか!」
凸守「確かにダークフレイムマスターはとてつもない闇の力をもってるようデスけど……」
凸守「しかーしデス、このミョルニルハンマーの使い手である凸守と、こ、交際したいと言うなら」
凸守「その力を示してもらうデス!」
凸守「だから、もし……凸守を満足させるような力を示した時は、あれデス……その」
凸守「さっきの話し、考えてやっても良いデス……」
森夏「ちょ、ちょっと、急に何言い出すのよ!」
森夏「だいたいねぇ、私は別に富樫君の事をそんな目で見たことなんてないし」
森夏「そりゃ……確かに本当の私を知ってる数少ない一人だけど……」
森夏「だからっていきなり付き合うとかなんて絶対に無理なんだから!」
森夏「……でも勘違いしないでね。別に嫌いって訳じゃないから」
森夏「すぐに付き合うとかは無理だけど……とにかく嫌いとかじゃないから!」
くみん「ごめんね、富樫くん。私ぜんぜんそういうの気づかなくて」
くみん「好きとか嫌いとかよく分からないけど……富樫くんはいい子だと思うよお♪」
くみん「んー……富樫くんと付き合ったら一緒に昼寝とかしてくれるのかな?」
くみん「私ね、この前いい芝生見つけたんだあ♪」
くみん「富樫くんと色んな所で一緒に昼寝できるなら是非お付き合いしてみたいよ♪」
樟葉「お、お兄ちゃん、ちょっと、いきなりそんな事……」
樟葉「私はまだ中学一年生だし、それになによりお兄ちゃんの妹なんだよ?」
樟葉「付き合う付き合わないの前に、いろいろとダメな事が多過ぎるよ」
樟葉「……でも、お兄ちゃんだってそれくらい分かってて告白してくれたんだよね」
樟葉「私だって、お兄ちゃんの事好きだよ……」
樟葉「もし妹じゃなかったら絶対に……」
樟葉「なんだか悲しくなってきちゃったかな。……私、お買い物行ってくるね!」
夢葉「ゆめはもおにいちゃんだーいすきだよ!」
夢葉「でも、つきあうってなにをするの?」
夢葉「だーくふれーむますたーごっこ?」
夢葉「そうだ!ゆめはね、とうかにいっぱいおしえてもらったんだった!」
夢葉「つきあったら、ちゅうしたりする」
夢葉「ゆめはもおにいちゃんとちゅうする!」
夢葉「それで、けっこんして、りこんして、さいばんして、しんけんをかちとるの!」
十花「意外だな。まさかお前の口からそんな言葉が出るとは」
十花「……ふん。まだまだ子供の分際で何を言っている」
十花「だいたいな、私は恋がどうとかまったく興味が無い。今までも全て断ってきた」
十花「毎日仕事で忙しいんだ。そんなこと考えている暇など無い」
十花「だいたい私なんかの何処が良いんだ?」
十花「私はお前の事などイジメがいのある弟みたいにしか見ていなかったが」
十花「……まぁ良い。とりあえず答えは保留しておく」
十花「六花の事でも良く世話になっているしな。一応は感謝しているんだ」
十花「しかしお前がなぁ……てっきり六花に行くと思っていたが……」
勇太「どうしてこうなった……」
勇太(勇気を振り絞って告白して振り返ったら、まさか全員と偶然出くわしたなんて……)
勇太(こんなTOLOVEるな予想なんて出来ないだろ……)
勇太(とにかくちゃんと伝えないと。俺が本当に好きなのは)
>>14
十花
勇太「わ、悪いみんな!十花さん、ちょっとこっちへ……」
十花「目上の人間を顎で使うとは良い度胸だな」
勇太「そんなんじゃありませんよ!」
六花「ゆうたぁ……私も……」
凸守「乙女の純情を踏みにじった事、後悔させてやるデス!!」
森夏「この辱めをどうしてくれるの!」
くみん「ひどいよ富樫くん、私の心を弄んだんだなんて……スヤスヤ」
樟葉「へぇー。そうだったんだ。じゃあ私、買い物あるから」
夢葉「こどものしんけんはわたしがもつわ!」
勇太「ハァ、ハァ……よし、ここまでくれば……」
十花「ずいぶん遅かったな」
勇太「どうして俺が連れ出したのに十花さんが先に着いてるんですか!」
十花「そんなことはどうでも良いから、さっさと用件を済ませろ」
勇太「じゃあさっさと済ませます。……十花さん、俺は十花さんの事が好きです」
十花「それで?」
勇太「だ、だから、俺と付き合ってくれないですか……?」
十花「なるほど。わかった。断る」
勇太「凄い勢いで振られたな……俺」
十花「勘違いするな。別にお前の事が嫌いと言う訳ではない」
勇太「はあ……」
十花「ただ、さっきも言った通り私は今、仕事で手一杯なんだ。その辺りを察しろ」
勇太「わかりました……」
十花「そんなあからさまに落ち込むな。パッと見ただけだが周りにはいくらでも女はいるだろ」
勇太「そういう問題じゃなくて、俺が好きなのは十花さんだけなんです」
十花「年上の美人で料理が上手でスタイルも良くて、時には厳しくもあり……そんな十花さんが好きになったんです!」
十花「なっ……ばか、声が大きい。わかった、答えは保留にしておくから、とにかく今は帰る」
勇太「じゃあまだチャンスはあるって事ですよね?」
十花「チャンスでも何でもやる。だから一秒でも早くここから去るぞ」
レストラン
十花「まったく、バカな事言い出すのは六花だけで十分だと言うのに……」
十花「はぁ……まぁあれくらいの歳は色恋沙汰が大好きだからな、そのうち飽きるだろう……」
店員「どうしたんですか?珍しくため息なんてついて」
十花「別に大した事じゃない。気にするな」
店員「じゃあ今日こそ俺と夕飯どうですか!?」
十花「断る」
店員「この間0.5秒である」
十花「家に帰れば腹をすかせた妹がいる。寄り道は出来ん」
店員「たまには店屋物や作り置きしたらどうです?」
十花「作り置きは味が落ちる。弁当以外は極力避けたい。店屋物は論外だ」
店員「流石と言うかなんと言うか……じゃあ俺と付き合っ」
十花「断る」
店員「この間0.5秒である」
店員「十花さんっていったいどんな男が好みなんですか?」
六花「そんなことを知ってどうする」
店員「いや、この前もテレビの収録とかで来てた俳優さんに声かけられてたみたいでしたけど、断ってましたよね」
十花「私はあまりテレビを見ないからな。誰の事だか分からん」
店員「だからこそ!いったいどんな男が好みなのか気になるんですよ!!」
十花「なら坂本ジュリエッタとかだな」
店員「誰ですかそれ!?」
十花「冗談はさておき、今は色恋に興味が無い。これがすべてだ」
店員「だったら俺にも後々はチャンスが」
十花「少なくともイガグリ頭の小学生みたいな男には興味は沸かないな」
一色「うわあぁん、十花さーん!」
一色「お疲れ様でしたー!」
十花「ああ、お疲れ様」
十花「まったく、どうして私の周りにはバカが多く集まってくるんだ……」
十花「まぁいい。今日は遅くなった。さっさと帰って夕飯の支度をするか」
十花「しかし最近は帰りが遅くなっても六花から夕飯催促のメールが来なくなったな」
十花「その点に関しては部活で遅くまで六花の相手をしてくれている勇太達には感謝しないとな」
十花「やっと家に着いたか。流石に12月なだけあって冷えるな……」
勇太「あっ、十花さん、お帰りなさい」
十花「こんな階段で何をしている」
勇太「た、たまたま、外の様子を見に出たら十花さんが帰って来たんですよ」
十花「その割には顔も唇も青ざめてガタガタ震えてるように見えるな」
勇太「そ、そんな事、ない……ですよ」
十花「勇太、顔をかしてみろ」
勇太「顔ですか?」
十花「……どうだ」ピトッ
勇太「ど、どうって……両頬を手で触れられて暖かいですけど……」
十花「私は今帰ってきたんだぞ。その手が暖かいのか」
勇太「えっと……」
十花「今、六花に同じ事をしたら、ぴっ!とか言って飛び跳ねてるくらい冷たいはずだが」
勇太「……」
十花「つまり、私の手が暖かく感じるくらいお前の頬は冷えていた……と言うことだな」
勇太「すみません……」
十花「いったいどれくらい外にいたらこんなに冷えるんだ?」
勇太「7時くらいに帰ってくるかなと思ってて……」
十花「今何時だ?」
勇太「……9時です」
十花「2時間もここにいたのか?」
勇太「そういうことになりますね……」
十花「世間ではそういう行動の事をストーキングと言うんじゃないか?」
勇太「そんなっ、違いますよ!ただ、どうしても一目見ておきたくて……」
十花「警察に通報されたくなければ金輪際こういう行為はやめておけ」
勇太「……はい」
十花「こんな事で風邪でもひかれたらたまらんからな」
勇太「十花さん……まさか俺の心配をして……」
十花「もちろん警察にも通報するが」
勇太「これっきりにします」
十花「分かったならさっさと帰って暖かい風呂に入って暖かくして寝ろ」
勇太「十花さんもこれからお風呂ですか?」
十花「いや、まずは六花の食事を済ませてからだな」
勇太「十花さん」
十花「なんだ」
勇太「大好きです」
十花「……ッ、お前いい加減に」
勇太「不意打ち作戦は失敗か……それじゃあおやすみなさい!」ダッ
十花「あのバカ……なんだ、胸騒ぎがするな……早く帰るか」
勇太「よーし、明日からも頑張って絶対に十花さんを振り向かせるぞ」
勇太「それまで――」
六花「……ぴっ!」
勇太「六花のやつ……十花さんにほっぺた触られたな……」
十花「食べ終わったらちゃんと洗い物くらいしておけ」
六花「モグモグ……プリーステスの言いなりにはならない。なので洗い物はし」
十花「しろ」コンッ
六花「あぅ……」
十花「私は風呂に入るが、出てきて洗い物をしてなかったら……分かってるな」
六花「脅しに屈する訳ではないが戦略的撤退も時には重要……了解した」
十花「やれやれ、ようやくゆっくり風呂に入れる」
十花「ん……なんだ、また少し大きくなったか……」
十花「まったく、身長の方はとうに成長が止まったと言うのに」
十花「そういえば、あいつがベッドの下に隠していた本……」
十花「胸の大きな女の写真ばかりだったな……」
十花「…………用心しよう」
十花「やはり風呂は最高だな……」
十花「一日で唯一この重みから解放される瞬間……そして風呂上がりのビール……」
十花「……もうだめだ、さっさと上がってビールを飲むとするか」ザバッ
六花「おおぉ……まさかあんな所からビームが」
十花「テレビは面白いか?」
六花「ぴっ……!」
十花「まあいい、その前にビールだ」ガチャッ
六花「……ほっ」
十花「…………」
十花「……ない」
六花「?」
十花「ビールが……ない!」バタンッ
六花「!」
十花「……ハァ」
六花「……」コソコソ
六花「もしもし、勇太!大変なことになった。プリーステスの魔力が暴走寸前、ただちに救援を!」
十花「……六花」
六花「シュ、シュバルツゼクス、タ、タイプ……」アタフタ
十花「何故構える」
六花「今のプリーステスはとても危険な状態。なので総攻撃に備えたまで」
十花「安心しろ、攻撃なんてしない。コンビニまでビールを買いに行くだけだ」
六花「……ほっ」
十花「しかし帰ってきた時に洗い物を済ませてなかったら、総攻撃せざるえないな」
六花「り、了解した」
ピンポーン、ピンポーン!
十花「……誰だこんな時間に騒がしい」
六花「私の呼んだサポートが来た」
十花「サポート?……今開ける」ガチャッ
勇太「十花さん!?大丈夫なんですか!?」
十花「いきなり押しかけて訳の分からない事を言うな」コンッ
勇太「いててっ……俺は、六花から電話で十花さんが暴走寸前だって聞いて……」
十花「どういう事だ」チラッ
六花「プリーステスはビールが無くて機嫌が悪い……最悪の場合、地球が滅ぶ危険性があった」
十花「お前は私を何だと思ってるんだ」
勇太「あの……」
十花「そういうことだ。騒がせて悪かったな。もう帰ってもらって構わん」
勇太「いや、ビールならうちに沢山あるんで良かったら……」
十花「勇太!」
勇太「は、はい!」
十花「……でかした」
勇太「六花は来ないのか?」
六花「私にはこの世界を守る為にしなくてはならない事がある」
勇太「俺には洗い物してるようにしかみえないな……」
十花「勇太」
勇太「あっ、すみませ……うわっ」
十花「……なんだ?」
勇太(十花さんも元気が無くなるとアホ毛が反応するのか……へなへなしてる)
十花「……貴様、今私の事をアホだとか思ってなかったか?」
勇太「断片的に人の心を詠んで誤解しないでください」
十花「まぁいい。とにかく今は水分補給だ」
勇太「わかりました。じゃあ六花、少し十花さんあずかるぞ」
勇太宅
十花「ゴクッゴクッ……はぁ、生き返った」
勇太「ビールの種類とか良く分からないけど、それで良かったんですか?」
十花「この銘柄は初めて飲んだが、お前の母親は良いセンスをしている。これからは私も買うとしよう」
勇太「口に合ったみたいで良かったです」
十花「しかし勝手に飲んで良かったのか?」
勇太「うちの母さんは夜勤が多くて滅多に晩酌しませんから」
十花「そうか……だったら御礼に今度うちの店で家族にランチでもご馳走しよう」
勇太「そんな大袈裟な。ビール1缶くらいでそこまでしてもらったら悪いですよ」
十花「そうか、だったら……」
勇太「?」
十花「……ビール2缶の御礼になら問題ないか?」
勇太「え?……ああ!同じので良いですか?」
十花「かまわん……」
十花「はぁ……」
勇太「随分元気になりましたね(アホ毛も)」
十花「おかげさまでな。御礼は必ずする。今度、お前の母親が休みの日を教えてくれ」
勇太「そんな、本当に気を使わなくて良いですよ」
十花「それともお前は……こっちの方が良いのか?」パサッ
勇太「ちょっ、またその本……っ!」
十花「なるほど。見れば見るほど胸の大きな女ばかりだな」
勇太「返してください!」
十花「勇太、こい」グイッ
勇太「うわっ!……ん、んん!?」ボフッ
十花「そんなに胸が好きならこのまま窒息死させてやろうか?」ムギュ
勇太「ん、んんー!!……ぶはっ、ほ、本当に死んじゃいますよ!!」
十花「お前の好きな女の胸で死ねるなら本望だろ」
勇太「確かに、大きくて柔らかくて……死ぬほど良いにおいがするけど……」
十花「風呂上がりなだけだ。まったく……はずかしい事を言うな」ムギュッ
勇太「……んんーッッ!」
十花「しかし不思議なものだ。お前みたいな奴でもこうして抱きしめるとほんの少しだが愛おしく思えてくる……」
十花「思えば誰かを抱きしめるなんて行為は初めてかもしれないな……」
勇太「ぶはっ!はぁ、はぁ……」
十花「おっと。力加減を忘れて危うく本当に窒息死させるところだったな」
勇太「そんなお手軽感覚で殺さないでください!」
勇太「もう本当に途中から意識がとぎれとぎれでしたよ……」
十花「悪かった。でもお前も少しは抵抗しろ」
勇太「出来ませんよ!あんなに気持ちいい状態で!」
十花「そんなにコレが好きなのか?」
勇太「お、男ならだれだって……それなりには……」
十花「重くて邪魔なだけだと思っていたが……まぁ、役にたったなら良しとしよう」
勇太「立ちまくりですよ……」
十花「何か言ったか?」
勇太「な、なんでもないです!」
勇太「そういえば十花さん、さっき何か言ってませんでしたか?」
十花「さっき?」
勇太「俺がその……胸に顔を埋めてる時、薄れる意識の中で何か聞こえたような……」
十花「……別に何も言っていない」
勇太「糸井しげさとがどうとか……」
十花「お前が馬鹿で心底良かったと思ったよ」
勇太「?」
十花「じゃあ世話になったな。家族にもよろしく伝えておいてくれ」
TV「以上、世界中のパワースポット特集でした!」
六花「まさかあんな身近にパワースポットがあったとは……」
十花「ただいま」
六花「し、しまった、プリーステスとの契約を忘れてパワースポットに夢中に……」
十花「……」
六花「ち、ちが、これは、洗い物はしようとして……しかし、戦いが、管理局の」
十花「少し飲み過ぎた。部屋で休む」パタンッ
六花「……ど、どうやらプリーステスの魔力はまだ完全には回復していない様子。……命拾い」
十花「……少し、あれはやり過ぎたか」カアァァ…
十花「思えば風呂上がりで胸には下着も付けてなかったな……」
十花「なんだ、何かを抱きしめると言う行為はここまでドキドキするものなのか?」
十花「……」ギュウゥ…
十花「違う、枕なんて抱きしめたくらいでは何とも無い」
六花「プ、プリーステス……洗い物は終えたから、報告」ガチャッ
十花「六花、ちょっとこっちに来い」
六花「た、確かに、期限は過ぎていた、しかし、」
十花「良いから来い」
六花「ひっ」
六花「プリーステス、いったい何を……」
十花「……」ギュッ
六花「!!」
十花「枕よりはマシだが……やはり全然違うな」
六花「お、お姉ちゃ……プリーステス、これはいったい」
十花「ああ、すまん。もういっていいぞ」
六花「プリーステスの胸は魔性の力がある……とても危険」ガチャッ
十花「枕ではダメ、六花でも程遠い……なのに勇太の時は妙な気持ちに……」
十花「……ハァ。考えるのはやめよう、今日は少し飲み馴れないビールで悪酔いしたか」
十花「寝ればまたいつもの私に戻るさ。寝ると……しよう……」スヤスヤ
その頃、勇太宅
勇太「だめだ、ドキドキしてまったく眠れない」ギンギン
勇太「しかし、自慰をしてスッキリしたらこの気持ちが終わってしまう」
勇太「十花さん……」
勇太の眠れない夜は続く
また書く。十花さんのアホ毛がクニャクニャになるくらい照れさせたい
勇太「おはよう……」
一色「おう、おはよ……あれ?何か元気無いな。今日は小鳥遊さんは一緒じゃないのか?」
勇太「ふぁーあ……寝不足でさ。六花ならパワースポットがどうこう言って凸守と朝早くから出かけたみたいだぞ」
一色「お前は行かないのか?」
勇太「さっきも言っただろ、寝不足だって。そんな元気は」
十花「待て、富樫勇太」
勇太「あっ……、十花さん。えっと、どうかしたんですか……?」
十花「ちょっとこっちに来い」
一色「なんだなんだ、不機嫌そうだけどお前何かしたのか?」
勇太「いや、心当たりは無いけど……」
十花「さっさとしろ」
勇太「は、はい!」タッ
勇太「あの、何か用ですか……?」
十花「……よし」
勇太「えっ!?」
ガバッ
十花「そう、この感じだ。しっくりくる……」ムギュッ
勇太「と、と、十花さん!?」
十花「枕や六花でも試したが、やはりお前でなくてはダメな様だ」ムギュウゥゥ
勇太「ぷはっ、あ、あの、人が……」
十花「なるほど、人前では恥ずかしいと。では私の車の中で続きをするか」
勇太「車の中でしてもまる見えだし、何かもっと誤解されそうですよ!」
十花「贅沢な奴だな。まぁ良い、朝はこれくらいにしておいてやる」
勇太「急にいったいどうしたんですか?」
六花「どうにも昨日の感触が忘れられなくてな」
勇太「昨日の感触……ですか」
十花「お前を抱きしめれば私の欲求は満たされ、お前はお前で好きな胸に顔を埋める事が出来る。ギブアンドテイクだ」
勇太「それで……とりあえずその欲求は満たして貰えましたか?」
六花「ああ、これで仕事にもせいが出そうだ」
勇太「それは良かった、と言うべきか……」
十花「朝のエネルギーチャージと言った所だ」
勇太「朝……の?」
十花「仕事が終わったらまた貰いに行く。夜は時間があるからな。たっぷりいただくとしよう」
勇太「夜に来るんですか!?」
十花「ああ。仕事が終わったらすぐに駆け付けて抱いてやるから覚悟しておけ」
勇太「覚悟……」
十花「じゃあまたな」
勇太「あ……い、いってらっしゃい!」
勇太「……はぁ、何だったんだ一体」
一色「リア充爆発しろ!!」
夜
勇太「十花さん本当に来るつもりなんだろうか……」
勇太「はぁ……考えてても仕方ない。とりあえず期末試験の勉強でもするか」
コンコン
勇太「!!」ビクッ
十花「寒い。早く開けてくれ」
勇太「まったく、どうして六花も十花さんもベランダから入ってくるんですか」
十花「玄関から入れば夢葉に捕まってしまうからな」
勇太「いつも楽しそうにままごとしてる風に見えますけど」
十花「確かに子供の相手は楽しい。だが今日はお前の身体が目当てだからな。捕まる訳にはいかないだろ」
勇太「なんだか誤解を招く言い方しないでくださいよ……」
十花「今日は随分と反抗的だな。良いのか?」バサッ
勇太「ああっ、またその本……!」
十花「なるほど……こうか?」ムギュッ
勇太「そんな真顔でグラビアポーズとらないでください」
十花「やはり谷間が見えていないとダメか」
勇太「そういう訳じゃなくて……」
十花「胸元を少し空けて……これならどうだ?」
勇太「な……うぅ……」
十花「わかりやすい奴だな。見たいならもっと近くで見ても良いんだぞ?」
勇太「なっ、そんな…………じゃあお言葉に甘えて……」ヨロヨロ…
十花「本能に素直な人間は嫌いじゃないぞ。まるで罠にかかる獲物を見ている気分だな」
勇太「獲物?」
十花「さあ富樫勇太。次はお前が私を楽しませる番だ」ギュウゥゥ
勇太「うっ、んんっ!!ち、乳に、乳に溺れる!!」ジタバタ
凸守「!!何か今、寒気がするような声が聞こえた気がするデス……!」
十花「はぁ……ッ」ゾクゾクッ
勇太「んんー!!ん……ん?……ぶはっ、十花さん?」
十花「やはりお前は最高だな……抱きしめるだけで身震いがする程に」
勇太「それは褒められてるんですよね?」
十花「仕事の最中もこの瞬間の事ばかり考えてしまってな」
十花「もう私はお前の身体無しでは生きていけないのかもしれんな」ギュウゥ…
勇太「十花さん……俺も十花さん無しじゃ生きていけません!だから……付き合ってください」
十花「……断る」
勇太「ごふっ」
勇太「こんな事言うのは生意気ですけど、ここまでしてどうして付き合ってくれないんですか!」
十花「何度も言ったはずだ。私は今仕事が忙しい」
勇太「そんなの関係ないですよ。夜にこうして少し会うだけでも俺は……」
十花「付き合えば今以上にお前に対して情が生まれ、それは足枷になる」
勇太「足枷になんてなりません」
十花「どうしてもと言うならお前を専用の抱き枕として付き合ってやるが」
勇太「はぁ、せめて人間扱いしてください……」
十花「もういい。そんな話はいつでも出来るだろ」
勇太「はあ……」
十花「よし、勇太。そんなに付き合いたいなら今から晩酌に付き合え」
勇太「いやいや、無理に決まってるじゃないですか!」
十花「安心しろ。今日はちゃんとビールを持参している」
勇太「そうじゃなくて未成年ですから」
十花「そう固いこと言うな」
勇太「大人が未成年にお酒を進めてどうするんですか……」
プシュッ!
十花「ゴクゴク……ぷはっ。やっぱりお酒はビールに限るな。ほら」
勇太「ほらじゃ無いですよ。お酒なんて飲……」
間接キス間接キス間接キス間接キス!!
勇太「……じゃあ一口だけ」
最近寝落ちばっかりするから今日は早く用意したのに眠い
なにこれ怖い
勇太「ゴクゴクッ……」
十花「どうだ。美味いだろ」
勇太「……苦い炭酸入りの麦茶ですね」
十花「全然違うだろ、まったく。お前にこの味は難しすぎたか」
勇太「そうですね。顔は熱いし口の中も苦いままだし……ちょっと飲み物を……あれっ、」フラッ
十花「なんだ、一口二口でもうフラフラしてるのか?漫画じゃあるまいし」
勇太「なんだこれ……こんなのの何が楽しくて飲んでるんですか……」
十花「少し横になれば元に戻る。……しかたないな、膝を貸してやろう」
勇太「膝?えっと……よく分からないですけどベッドがあるから大丈夫ですよ」
十花「ほう……私のひざ枕を不意にするとは良い度胸だな。……勝手にしろ。私は一人で好きにさせてもらう」
勇太(しまった……千載一遇のチャンスを逃した上、機嫌まで損ねてしまった……)
勇太「……」
十花「ゴクゴク……」
勇太「あ、あのー……やっぱりひざ枕を……」
十花「残念だったな。もう足を崩してしまったから無理だ」
勇太「そ、そーですよね……」
十花「さて、あと少し。これを飲み終えたら帰るとするか」
勇太「もう帰っちゃうんですか!?」
十花「仕方ないだろ。ビールは飲み終え、お前は一口でその有様なんだから」
勇太「俺ならもう大丈夫です!」
十花「真っ赤な顔をしてなにを言っている。だまって横になっていろ」
勇太「大丈夫です!こんなの、窓を開けて冷たい風に当たればすぐ!」
十花「そんな事をしたら私が寒いだろ」
勇太「すみません」
勇太「えっと……十花さんは顔が熱くなったりしてないんですか?」
十花「私は寒がりでな。どちらかと言えば現状でも毛布が欲しいくらい寒い」
勇太「すみません気が利かなくて……すぐに暖房を」
十花「暖房は喉に悪いから好かんな」
勇太「じゃ、じゃあ……えっと」
十花「あるだろ、そこに。お前が今ベッドでかぶっているそれだ」
勇太「これですか?でも毎日使ってるし、それに毛布は最近洗濯もあまり……」
十花「別に気にはしない。いや、むしろそれを聞いて少し興味が沸いてきた」
勇太「じゃあ……」
十花「何をしている」
勇太「えっ?だから毛布を……」
十花「私が毛布を取り上げたらお前が寒いだろう。だから私がそっちへ行く」
勇太「そっちへ行くって……うわっ、あ、あの!」
十花「なんだ。思っていた以上に狭いものだな。……だが暖かい」
勇太「十花さん、なんか、まずいですよ……」
十花「それにこのベッドに毛布……なるほど、確かに勇太の匂いがするな……」スンスン
勇太「なんか恥ずかしいから止めてくださいよ!」
十花「お前も前に私を嗅いで良い匂いがするとか言っていただろ?」
勇太「それとこれとは、ちが……ぅ……」
十花「どうした?」
勇太(か、顔が……近い近い近い!これはまずい、すごくまずい!)ゴロンッ
十花「どうして背を向ける」
勇太「……落ちつけ、落ち着け」
十花「なにを一人で好きにコソコソ言って…………そうか、なるほど」
勇太「とにかく落ち着け、落ち着け、落ち着け俺」
ギューッ
勇太「な、何!?」
十花「たまには趣向を変えて後ろから抱きしめるのも悪くないと思ってな」
勇太「十花さん……」
十花「勇太、ちゃんとご飯食べているのか?ウエストが細すぎるぞ」ギュッ
勇太「うぐっ……」
十花「身体を密着させ……コレはコレで良いものだ。正面から抱きしめるとお前は腰を引いて逃げようとするからな」
勇太「思春期男子の正常な反応を隠すためです……」
十花「?」
ちょっとアレです
十花「……ん?」
勇太「どうかしたんですか?」
十花「このベッド……確かに勇太の匂いはするが……それに混じって六花の匂いもするな」
勇太「あいつが毎度毎度ベランダから現れては飛び乗ってくるからですよ」
十花「本当だろうな」
勇太「他に何があるって言うんですか」
十花「本当に何でもないんだな」
勇太「それ以外ありませんよ」
十花「しかし他の匂いもするな。これはあの中学生の……」
勇太「十花さんは犬か何かなんですか!?」
十花「誰が犬だ」ギリギリ
勇太「うぶっ!と、十花さん……それ以上の力で締め付けられると肋骨が……」
勇太「凸守も……六花と同じで朝起きたら…………」
十花「仕方ない。今回だけは許してやる」パッ
勇太「はぁはぁ……(俺、何か悪いことしたか……?)」
十花「しかし残念と言うか、少しなんだ、モヤモヤする」
勇太「何がですか?」
十花「私はこうして男とベッドに入るのは初めてだと言うのに、お前は二人も連れ込んでいたとはな」
勇太「人聞きの悪い事言わないでください!!」
十花「……なっとくいかないな。勇太、お前の初めてを私にもよこせ」
勇太「初めてをって……何ですか?」
十花「何でも良い。誰にも、六花にもしたこと無いような事を私にしろ」
勇太「いや、抱き合う事自体、十花さんとしかしてませんけど……」
十花「本当か?例えば誰かを助ける時に、不意に抱き合ったりしたこともないのか?」
勇太「うぅ……否定出来ない……かもしれない……」
十花「そうか、ならこうしよう」ヌギヌギ
勇太「ど、どうして脱ぐんですか!?」
十花「つべこべ言わず抱き合え。さすがに下着姿の女と抱き合うのは初めてだろ」
勇太「もうそんなこと言ってる場合じゃ……」
十花「良いから早くこい。寒いだろ」
勇太「上げ膳喰わぬはどうとかこうとか……し、失礼します!」ダイブ
十花「……どうだ」
勇太「柔らかくてスベスベで……夢心地です……」
十花「んっ……こら、あまりあちこち触るな……」
勇太「見なくても触り心地だけで十花さんの背中が綺麗なのがわかります」
十花「……よ、余計な事も言うな」
勇太「どうしてそんなに身体をよじるんですか?」
十花「だから、お前が……いい加減に、しろ……っ」
勇太「十花さんってもしかして」
十花「……なんだ」
勇太「普段は気の強い人ですけど……こう言うときは受け身じゃないですか?」
十花「し、しらん……そんな事……」
勇太「……」
十花「なんだその目は……」
勇太「十花さん、髪のそれ……ヨレヨレのフニャフニャですよ」
十花「それがどうした」
勇太「六花も恥ずかしい時や困った時はそこがフニャフニャするんですよ」
十花「なっ……、別にこれで普通だ。だいたい喜怒哀楽で髪が変化する訳ないだろ」
勇太「十花さん、さっきのビール……俺も口を付けたから間接キスですね!なーんて……」
十花「……バカバカしい。お前は小学生か」フニャフニャヨレヨレ
勇太「…………」
十花「ち、ちがうぞ。これは……」
勇太「今はお酒も飲んでいないのに顔が真っ赤ですよ?」
十花「これは……寒いから体温を上げている……だけ、だ……」
勇太「なんかこう言う十花さんも新鮮で可愛いですよ」
十花「……もう許してやってくれ」
十花「……服を着る」
勇太「それは残念。でも風邪をひくかもしれないし仕方ないですね」
十花「ああ。これ以上はお前に貞操まで奪われかねんからな」
勇太「そんな事しませんよ!」
十花「……そうか。せっかく私の貞操を奪うチャンスだったと言うのに。こんなチャンス二度と来ないかもしれないな」
勇太「あれ……?チャンスだったんですか……?」
十花「そのチャンスももう終わったがな」
勇太「千載一遇のチャンスが……」
十花「そんなに残念がる事か?」
勇太「残念過ぎますよ!」
十花「そうか。まあ私も二十歳を過ぎた身だ……そろそろこんな物は捨てても良いかもしれないな」
勇太「こんな物って……?」
十花「勇太、お前は性行為をした事があるか?」
勇太「は、はいッ!?な、あ、あるわけ無いじゃないですか!」
十花「なら問題無いな。私の初めてをやろう。その変わり私はお前の初めてを貰う」
勇太「十花さん、本気にしますよ」
十花「かまわん。しかし主導権を握られるのは年長者として我慢出来ん。私がリードする」
勇太「むしろ喜んでお願いしますよ!」
十花「……とは言ったものの、こう言う知識はあまり無くてな。とりあえず見ても良いか?」
勇太「一応聞きますけど……何をですか?」
十花「……んっ、だから、勇太の」
ロープ「ゆーらゆーらゆらり」
十花「!! 勇太、許せ!!」ガスッ!
勇太「痛っ!ガッ……え、あれ……」
六花「あ、と……少し…………っと、や、やはりプリーステス、勇太を狙って……!」
勇太「漫画の様に吹っ飛んでしまった……」
六花「勇太、もう大丈夫。助けに来た」
十花「なぜここにいると分かった?」
六花「ベランダを繋ぐロープが降ろされていた。何者かが使用した証」
十花「そうか、なら仕方ないな。私と言えども二人がかりでこられては降参だ。帰るとしよう」
勇太「と、十花さん、続きは!」
十花「なんだ、お前は二人がかりで来ても良いと言いたいのか?」
勇太「なっ……!」
六花「? 違う。二人がかりで行くのは私と勇太。一人なのはプリーステス」
十花「じゃあまたの機会があればな」サッ
六花「あっ、プリーステス!勇太、私はプリーステスを追い掛ける。とにかく無事でよかった」ヨジヨジ
勇太「ああ……千載一遇のチャンスが……」
勇太「……アレして寝よう」
モリサマ
勇太
アレしてる事には定評がありますが
ここから森夏×勇太です。予定は>>200くらいまででで
勇太「平和なもんだなぁ……」
森夏「なーに年寄りみたいな事言ってるのよ」
勇太「……なんだ、丹生谷か」
森夏「悪かったわね、私で」
六花「ここから5キロ東に凄まじい魔力を感知した。放課後ランデブーポイント夢の始まりへ」
勇太「あいつは相変わらず元気だなあ」
森夏「……ねぇ、本当にこれで良かったの?」
勇太「良かったも何も、俺はダークフレイムマスターなんて卒業したんだよ」
森夏「でもダークフレイムマスターならまだいるみたいだけど?」
勇太「仕方ないだろ。あいつがどうしてもやりたいって言うんだから……」
一色「え!?小鳥遊さん、ランデブーポイントって何?」
六花「そんな事も分からないとは……やはり一色には二代目ダークフレイムマスターの称号は重過ぎた」
一色「ああっ!そんな事言わずに!小鳥遊さん、邪王真眼は最強ですから!」
六花「そう、邪王真眼は最強。でもその話は今関係ない」
一色「俺、昨日から修業してるんですよ!なんかこう……手からエネルギーが集まるような感覚が……」
六花「おぉ……!では予定変更。放課後は力の解放の修業を行う」
一色「はい!」
短編で終わる……!終わるが……
今回まだその明確な終わりは予定であり指定していない
その事をどうか諸君らも思い出していただきたい
つまり私がその気になれば終わりは300、400の後……
という事も可能だろう……ということ……!
勇太「なんだかんだで上手く行ってるみたいだな」
森夏「それで?小鳥遊さんに捨てられて傷心してたんだ」
勇太「人聞きが悪いだろ。捨てられたんじゃなくて中二病を卒業したんだよ」
森夏「ふーん……私はてっきり二人は付き合うものだとばっかり思ってたのに」
勇太「あのなぁ、六花だぞ?中二病だぞ?」
森夏「中二病だろうが何だろうが恋くらいするに決まってるでしょ」
勇太「とにかく俺は普通の高校生活を送りたいだけなんだ。ほっといてくれよ」
森夏「じゃあ一色はどうなるのよ。あいつだって小鳥遊に付き合い切れなくなるかもしれないじゃない」
勇太「あいつさ……最近瞑想したり、夜中に気を集める修業……本当にしてるらしいんだよ……」
森夏「うわぁ……」
勇太「最初は俺も悪いことしたと思ったけどさ、最近あいつイキイキしてるから良いかなって」
森夏「高校生になってから中二病にかかるって……大丈夫かしら……」
森夏「……で、一色がイキイキしてるのと反比例して富樫君は最近元気が無いんだ」
勇太「別に元気が無いわけじゃないけどさ、何か気が抜けたと言うか……」
森夏「なにそれ。なんか未練タラタラな男みたい」
勇太「俺はそんなつもり無いけど、家族は六花が来なくなって寂しがってるよ」
森夏「そっか。小鳥遊さんしょっちゅう富樫君の家に来てたんだっけ」
勇太「母さんと夢葉は寂しい寂しいうるさいし、樟葉は気を使ってかやたら構ってくるし……」
森夏「構ってくる?」
勇太「六花が来なくて寂しいだろうから変わりに部屋に遊びに来たとか、一緒に買い物へ行こうとかさ」
森夏「へぇー……」
勇太「背中流すとか言って風呂に入ってきた時はビックリしたよ」
森夏「それって……ブラコ……」
勇太「ん?」
森夏「……ううん、なんでも無いの。気にしないで」
勇太「まあそんな感じで大変なんだよ。六花ってうちの家に溶け込んでたのかもな」
森夏「富樫君は寂しくないの?」
勇太「さあ、分からん。でも少しだけ寂しいのかもな」
森夏「ふーん……」
六花「勇太!」
勇太「うわっ!なんだよいきなり。って言うかいつの間にいたんだよ」
六花「部員と話し合った結果、今日の放課後5キロ東に行った場所で気の鍛練と昼寝をする事になった」
森夏「私は用事があるからパス」
勇太「俺も行かない。お前らだけで気をつけて行ってこい」
六花「そう、それは残念。了解した」ダッ
森夏「あーあ、行っちゃった。前までなら無理矢理にでも富樫君は連れていってたのに」
勇太「良いんだよ。別に用は無いけど……一色に任せたんだから」
森夏「……じゃあさ、もし富樫君が良かったら……付き合ってくれない?」
勇太「……はぁ!?」
森夏「今日の放課後、買い物に付き合ってよ。暇なんでしょ?」
勇太「なんだ、買い物の話か……」
森夏「なになに?何か期待したの?」
勇太「ちがっ……て、あんまり顔近付けるなよ。皆に誤解されるだろ」
森夏「じゃあ決まりね。今日の放課後、逃げたら許さないから」
勇太「あっ、ちょっと!」
森夏「……♪」
指爆発しそうだからアレしてきます
勇太「遅いな……何やってるんだまったく……」
森夏「富樫くぅーん、お待たせー!先輩と話してて、待たせちゃってごめんねー!」タッタッ
勇太「お、おぉ……」ゾクゾクッ
森夏「どうかしたの?」
勇太「お前、ずっとそのキャラで学校生活送りつづける気なのか?本性知ってるだけに寒気が……」
森夏「うっさいわねぇ。学校から離れたら普段通りクールな私に戻るわよ」
勇太「そうしてくれ。そっちの方が学校で演じているときよりよっぽど良いから」
森夏「へぇー。富樫君って冷たくされる方が好きなんだ」
勇太「誤解を招くような言い方をするなよ」
森夏「あっ、お疲れ様でぇーす♪」
勇太「……」
森夏「……なによ、その顔」
勇太「いやなんでも」
森夏「もう良いからさっさと行くわよ」
勇太「そういえば買い物って何を買うんだ?」
森夏「何って、まだ決めてないけど」
勇太「まだ決めて無いって……普通、何を買うか決めてから声かけるだろ!」
森夏「男の癖にこまかいわねえ」
勇太「いや、もう細かいとかのレベルじゃないだろ……」
森夏「一応決めてるわよ。色だけなら……」
勇太「色?」
森夏「そうよ。黄緑色の何か……」
勇太「ちゃんと説明してくれないと、まったく分からん」
森夏「い、いっとくけど、これは中二病とかじゃなくて、占いの話なんだからね!」
勇太「なんだよ急に」
森夏「良い?私の来年のラッキーカラーが黄緑なの。しかも150年に1度レベルの超ラッキーイヤー!」
勇太「占いって……お前」
森夏「ただの占いじゃないのよ。すっごく当たるんだから!」
勇太「……で、そのラッキーカラー黄緑の何かを買いに行きたいって事か」
森夏「そ、そうよ。文句ある?」
勇太「別に文句は無いけど……なんか顔真っ赤だぞ」
森夏「う、うるさいわねえ!!」
勇太「黄緑の模様が入った服とか靴下とか持ってないのか?」
森夏「ダメよそんなの。毎日肌身離さず持ってるような物じゃないと」
勇太「服や靴下を沢山買えば良いだろ?」
森夏「あのねぇ……私に毎日黄緑色で過ごせって言うの?」
勇太「でもラッキーカラーなんだろ?」
森夏「却下。他に何か考えて」
勇太「はぁ……めんどくさいな……」ボソッ
森夏「富樫君、今何か言った?」
勇太「いや、なんでも……そ、そうだ、携帯ストラップとか良いんじゃないか!?」
森夏「ストラップか……在り来りな気もするけど確かに携帯なら肌身離さず持ってるわね……」
勇太「よし、じゃあストラップで決まりだな!」
森夏「そうね。うん、じゃあストラップに決めた」
勇太「そうと決まれば俺はこれで――」
森夏「ちょっと待って、何勝手に帰ろうとしてるのよ?」
勇太「え……?だって買うものも決まったし、ストラップなら荷物持ちもいらないだろ?」
森夏「どうせ帰っても暇なんでしょ?だったら付き合ってよ」
勇太「断る。前に樟葉の買い物に付き合って恥ずかしい目に合ったしな」
森夏「そっか……富樫君、私といるのがそんなに嫌なんだ……」
勇太「いや、そんな事は無いけどさ、」
森夏「ごめんね……気がつかなくて、そっか……うん、じゃあ私行くね。今日はありがとう……ばいばい」ウルッ
勇太「だから違うって!あぁー……もう分かった、ついていくから!」
森夏「そう?じゃあ早く行きましょ」
勇太「え?あれ?さっきの涙目は……」
森夏「女子力よ女子力。ほら、キビキビ歩く」
勇太「……」
ショップPeachClub
森夏「わぁー、かわいいー!これも、あっちも!」
勇太「やっぱりこのピンク色の店か……」
森夏「富樫君来たことあったの?」
勇太「前に樟葉とな。いかにも女の子な店で、いるのが恥ずかしいから来たくなかったんだよ」
森夏「大丈夫よ。誰も富樫君の事なんて見てないから」
勇太「もう良いからさっさとストラップ買って帰――――」
森夏「あっ、これ可愛い!買っちゃおうかなー」
勇太「おい、いい加減に…………って、お前、それ……」
森夏「ん?ブラジャーだけど」
勇太「そんなの見れば分かる!いや、そんなの見せるなよ!」
森夏「まったく、いちいち騒がしいんだから。えっとアンダーが……サイズは…………」
勇太「もういい。店の前で待っ――」
森夏「すみませーん。これってDまでしか無いんですか?」
店員「はい、申し訳ありません」
森夏「んー……せっかく可愛いのに。仕方ないわね」
勇太(なんだよDまでって、それが合わないって事はそれ以上なのか?な、なな……)
森夏「ねぇ、富樫君」
勇太「い、いい!?」
森夏「いい?……そんな事よりコレとコレ、どっちのストラップが良いと思う?」
勇太「そ、それなら右の方が良いんじゃないかな……」
森夏「じゃあこっちにするね。ちょっと待ってて」
森夏「さーて、買い物も終わったし帰りましょ」
勇太「ああ、そうだな……」
森夏「……ねぇ、さっきから何か胸に視線を感じるんだけど」
勇太「ぶっ!!そ、そんな事、やっ、な!」
森夏「その慌てっぷりがますます怪しい……」
勇太「だから、違うって!」
森夏「……富樫君のエッチ」
勇太「ちょっ、お前!だいたい丹生谷があんな物見せるからだろ!」
森夏「あんなもの?」
勇太「だから、その……ブ、」
森夏「あっ、見て見て!ネットカフェだって」
勇太「……」
森夏「ねぇ、まだ帰るには時間も早いし寄ってみない?」
勇太「ネットくらいなら自宅のPCで出来るだろ」
森夏「バカねぇ。ネットカフェに入る事が楽しそうなんじゃない」
勇太「はぁ……もう好きにしてくれ」
森夏「じゃあ決まりね」
もう寝てやる!また書く
勇太「へぇー……中はこんな風になってるのか」キョロキョロ
森夏「ちょっと!恥ずかしいからキョロキョロしないでよ」
勇太「あ、ああ……すまん」
店員「会員カードはお持ちでしょうか?」
勇太「会員カード!?おい、丹生谷。俺そんな物持ってないぞ」
森夏「私も持ってないわよ!だから作るんでしょ。もうちょっと黙ってて」
店員「あのー」
森夏「すみません。初めてなのでカード作りたいんですけど」
店員「わかりました。ではコチラにお名前と住所、電話番号を――」
森夏「はーい」スラスラ
勇太「なんて言うか……手際の良さがさすがクラス委員長って感じだな」
森夏「あのねぇ……一応、富樫君もクラス委員長でしょ」
店員「料金コースはコチラの中からどれにしましょうか?」
勇太「丹生谷、何か言ってるぞ」
森夏「もう、うっさいわね!今料金表見てるのよ!」
勇太「そ、そうか、悪い」
森夏「あのー、1時間程だったらどのコースを選べば良いんですか?」
店員「でしたらこの基本料金コースですね」
森夏「じゃあそれで」
店員「後は御席ですが、別々かご一緒の部屋か選べますが」
森夏「同じ部屋でお願いします」
店員「では56番のカップルルームでお願いします」
森夏「カッ……!?い、いえ、私たちまだそんな関係じゃなくて、あの……」
勇太「お、落ち着け、これは多分ペアシート的な意味で――」
店員(めんどくさいお客さんだな……)
森夏「まったく……富樫君のせいで恥かいちゃったじゃない」
勇太「最後のは丹生谷の責任――」
森夏「何か文句あるの?」
勇太「いや……あっ、部屋ここみたいだぞ」
森夏「ここって……ソファーとパソコンだけ?こんなに狭い所に二人入るの?」
勇太「まぁパソコンは二台あるし、後は本読むくらいだからな」
森夏「私、もっとカラオケの部屋みたいなの想像してた……」
勇太「今から言って別々の席に変えてもらうか?」
森夏「……でも店員さんに迷惑とかかかるし、……しょうがないから我慢するわよ」
勇太「そうか、じゃあドリンクバーあるとか言ってたし見に行くか」
森夏「う、うん……」
森夏「色々あるのねー。あっ、ピーチティーもあるじゃない」
勇太「美味いのか?」
森夏「うん。最近これにはまってるのよ」
勇太「俺はコーラにしようかな」
森夏「せっかくのドリンクバーなんだから変な物にしなさいよ。ほら、ゴーヤ茶だって」
勇太「いらない」
森夏「なによ、つまんないの」
勇太「ほら、飲み物入れたし部屋に戻るぞ」
森夏「ちょっと待ってよ。こっちにアイスとか……スープもあるわよ?」
勇太「そっちは別料金かもしれないだろ」
森夏「そっか……アイスとかはドリンクバーじゃないもんね」
店員「こちらに並んでる物は全て無料ですので、お好きなだけどうぞ」ニッコリ
勇太「そうなんですか?よかったな丹生谷、無料らしいから食べて良いみたいだぞ」
森夏「……っ!」グニッ
勇太「いたっ!あ、足!足踏んでる!!」
森夏「これ以上、恥をかかせないでね富樫くん」グニグニ
勇太「あっ、あっー!!」
森夏「さてと、せっかく来たし何か調べようかしら」
勇太「足が……」
森夏「しつこいわねぇ……いつまで言ってるの?」
勇太「足の痛みが消えるまでだ!」
森夏「はいはい、強く踏んで悪かったわよ。……そうだ、じゃあお詫びに富樫君のラッキーカラーも調べてあげる」
勇太「いいよ別に調べなくても」
森夏「調べて、あ・げ・る♪」スッ
勇太「わ、分かった、分かったから!もう足を踏もうとするな!」
森夏「最初から素直にそう言えば良いのよ。えっと……」
勇太「丹生谷の言ってた占いってパソコンで調べるのか?」
森夏「そうよ。ここに名前を入れて、富樫勇太……っと、次に誕生日を入れて、次は……」
勇太「あれ?何で丹生谷は俺の誕生日なんて知ってるんだ?言ったことあったっけ?」
森夏「あっ……えっと、こ、こんなの、クラス委員長として当然だから……」
勇太「俺もクラス委員長してるけど、そんなの全然しらないぞ?」
森夏「あ、後の項目は富樫君が自分で埋めてよね」
勇太「?」
勇太「えっと……血液型と……」ググッ
森夏「ちょ、ちょっと、あんまり寄って来ないでよ……」
勇太「仕方ないだろ?そっちのパソコンで調べてるんだから」
森夏「……そうよね。仕方ないなら……仕方ないか」
勇太「後は……家族構成?こんなね占いに必要なのか?」ムニッ
森夏「ひぁ……んっ」ビクッ
勇太「な、なんだよ、いきなり変な声出すなよ」
森夏「だって、肘……肘が当たって……」
勇太「肘?……うわあぁ!」バッ
森夏「…………」
勇太「わ、わるい!本当に悪気は無かったんだけど、とにかくごめんなさい!」
森夏「……もう良いわよ。で、ちゃんと書き込めたの?」
勇太「あ、ああ」
森夏「……」じぃー
勇太「……」
森夏「……えっち」
勇太「ごめんなさい!」
森夏「えっと……富樫君の来年の運勢は…………え?うそ!?」
勇太「なんだよ、死ぬとか言わないでくれよ」
森夏「死ぬ所か、私と同じで150年に一度の超ラッキーイヤーだって!」
勇太「……その占い大丈夫か?」
森夏「えっと、ラッキーカラーは黄緑……」
勇太「今あからさまに不安げな顔しなかったか?」
森夏「し、してないわよ!それよりラッキーカラーが黄緑なら調度良かったわ」
勇太「何がだよ?」
森夏「はい。これあげる」
勇太「あげるって……これ丹生谷がさっき買ったストラップだろ?」
森夏「良いのよ。それは予備に買っただけだから。私のはほら、もう携帯に付けてるし」
勇太「でも……お揃いって恥ずかしくないか?」
森夏「何?私があげたストラップは恥ずかしくて付けれないって言うの?胸を触った富樫君」
勇太「ありがたく付けさせてもらいます」
森夏「分かれば良いのよ、分かれば♪」
ちょっとアレです。また書きます
勇太「……ハハハッ」
森夏「ちょっと、いきなり笑い出さないでよ」
勇太「丹生谷は知らないのか?この番組面白いんだぞ」
森夏「……なにこれ」
勇太「バラエティー番組だよ。有料チャンネルだけどココだと普通に見れるんだな」
森夏「ふーん。私はネットしてる方が楽しいけど」
勇太「でもこのタレント……家にある本か何かで見た気がするんだけど何だったっけな?」
森夏「そう言われると私も見たことあるような……名前は?調べればすぐ出るはずだけど」
勇太「名前はここに書いてあ……あっ」
森夏「なによ」
勇太「い、いや、思い出したからもう調べなくてもいいぞ!」
森夏「……怪しい」カチカチ
勇太「ああっ!こら、調べるなって!!」
森夏「セクシーグラビアアイドル?……なにこれ、ほとんど裸じゃない」
勇太「……」
森夏「へぇー、富樫君ってこう言う胸が大きいのが好きなんだ」
勇太「ち、ちが、これはその、たまたま間違って買った本に載ってた人で……それに丹生谷だって見たことあるって言ってただろ?」
森夏「あっ……そうだ、思い出した。この人、前に富樫君の部屋でマビノギオンを探した時、ベッドの下にあった本で見たんだわ」
勇太「なんてこった……」
森夏「でも意外ね。富樫君は普通か小さいのが好みなのかと思ってたけど……小鳥遊さんくらいのが」
勇太「仕方ないだろ!お、男のロマンなんだから!」
森夏「別に否定はしないけど、言ってて恥ずかしくないの?」
勇太「……ああ、ちょっと死にたくなってきた」
森夏(これからはもう少し胸を強調した服を選ぼうかな……)
勇太「なんか今ので猛烈に喉渇いたな……」
森夏「おかわりすれば?ドリンクバーなんだし」
勇太「ああ、そうするよ。丹生谷が飲んでるピーチティーってのを飲んでみるかな」
森夏「富樫君は一度も飲んだことないの?」
勇太「あんまり紅茶とか飲まないからな。せっかくだし試しに飲んでみるよ」
森夏「……だったら、これ少し飲んでみる?」
勇太「飲んでみる?って、それは……」
森夏「もし口に合わないからって残したら勿体ないでしょ。味見よ、味見」
勇太「そうじゃなくて、それって間……間接キスになるかもしれないだろ」
森夏「なに小学生みたいな事言ってるのよ。逆に意識し過ぎて引くんだけど」
勇太「とにかく大丈夫だから、ちょっと行ってくる!」タッ
森夏「あっ、ちょっと!……なによ、小鳥遊の時は皆の前でしてた癖に」
森夏「それにしてもこの占い大丈夫なんでしょうね……占い内容が全く同じなんて……」
森夏「タロット占いに動物占いに……マビノギオン占い!?」
森夏「……あっ、相性占いとかもあるんだ」
森夏「…………」
森夏「富樫勇太……丹生谷森――」
勇太「ただいま」ガチャッ
森夏「ゃっ、にゅい!!」カチャカチャッ
勇太「な、なんだなんだ!?」
森夏「あ、開ける時はノックくらいしなさいよ!」
勇太「ええー……」
森夏「本当、しんじらんないんだから……」
勇太「それよりパソコンの画面閉じちゃったみたいだけど大丈夫なのか?」
森夏「大丈夫よ!!」
勇太「何怒ってんだよ……」
勇太「もぐもぐ……」
森夏「……何一人だけアイス食べてるのよ」
勇太「これか?カップセットしてボタン押すだけでソフトクリームが出てきて面白かったぞ」
森夏「私も食べたいんだけど」
勇太「丹生谷も作りに行ってくるか?」
森夏「そうじゃなくて!私だって最初に興味を示してたんだから、富樫君が気を利かせて二つ持ってくるべきだったでしょ!」
勇太「でも片手にはドリンクがあ」
森夏「言い訳無用よ。本当に気が利かないんだから」
勇太「さっきから急に機嫌悪いな……」
森夏「だって……何かイライラするのよ」
勇太「八つ当たりかよ」
森夏「原因は富樫君なんだから八つ当たりじゃないわよ……」
勇太「俺、何かしたか?」
森夏「…………たら許してあげる」
勇太「ん?何て言ったんだ?」
森夏「だから……そのアイス、一口食べさせてくれたら許してあげるって言ったの」
勇太「だったら俺が新しいの持ってくるから」
森夏「だめ……それじゃないと許さないんだから……」
勇太「でもこれ食べかけだし……」
森夏「私は富樫君と違って間接キスとか気にしないから大丈夫よ」
勇太「でも……」
森夏「……あーん」
勇太「ええ!?食べさせるって、こんな事までするのか?」
森夏「あーん!」
勇太「それで威嚇するなよ」
森夏「……ねぇ、早くしてくれる」
勇太「や、やっぱり俺新しいの持ってくるから!」ガタッ
森夏「……ッ!富樫君!」グイッ
勇太「うわっ、ちょっ、危な……引っ張るな…………ん!?」
森夏「ん……、ちゅっ……」
勇太「な、なな……な!?」
森夏「……富樫君が悪いんだから」
勇太「ええ!?」
勇太「丹生谷、今のは……」
森夏「富樫君がいつまでも子供みたいな事言ってるから……こ、これで間接キスなんてなんともないでしょ」
勇太「いやでも、え?だめだ、ますます混乱してきた」
森夏「分かったから、ちょっと落ち着いて座りなさいよ」
勇太「これが落ち着けるか!ファーストキスってやつだっ…………なんだ、丹生谷も顔が真っ赤で震えてるけど」
森夏「うっさいわね!私だって……初めてなんだから当たり前でしょ……」
勇太「同じってお前、それって結構大切な物じゃないのか!?」
森夏「大切に決まってるじゃない。……あー、もう顔熱い!富樫君、アイス」
勇太「あ……ああ、ちょっと待って」
森夏「そうじゃなくて、それ……食べさせてよ」
勇太「……本当にこれで良いのか?」
森夏「もう直接しちゃったんだから……間接なんてなんともないでしょ……」
勇太「……はぁ、そうだな。ほら、口開けろよ」
森夏「んっ……あーん」パクッ
勇太「美味いか?」
森夏「……うん」
森夏「……ねぇ、富樫君」
勇太「なんだよ」
森夏「富樫君って前に学校で小鳥遊さんとも間接キスしてたわよね」
勇太「あれはそんなんじゃ無くて……だいたい丹生谷は間接キスとか気にしないんだろ?」
森夏「確かトマトを小鳥遊さんにあーんして食べさせて貰ってたんだっけ」
勇太「正確にはトマト汁付きのご飯だ……って、これ以上恥ずかしい事思い出させるなよ!」
森夏「じゃあ……富樫君から誰かに食べさせた事は無かったの?」
勇太「そんなの有るわけ無いだろ」
森夏「そっか……だったら良いの」
勇太「?」
森夏「さぁ、なんかこの店暑いし出よっか」
勇太「え?そんなに暑いか?」
森夏「私が暑いって言ったら暑いの!」
勇太「はいはい、じゃあ出るか」
店員「ありがとうございましたー(リア充氏ね)」
森夏「富樫君、本当におごってもらって良かったの?」
勇太「良いよ。コレ貰ったし」
森夏「……お揃いだね」
勇太「そんなこと改めて言うなよ。なんか恥ずかしいだろ」
森夏「あーあ、あんなにドリンクバーでジュースとか飲んだのにまた喉かわいちゃった」
勇太「確かに。喉が渇くような事が有りすぎたからな……」
森夏「じゃあさっきいっぱいお金使わせちゃったし、今度は私がおごってあげる。私はコーラにするけど富樫君は?」
勇太「じゃあ俺もコーラにするよ」
森夏「わかった。ちょっと待っててね♪」タッ
勇太「少し前はあんなに機嫌悪かったのに……女心は分からないな」
森夏「おまたせー」
勇太「あれ?コーラ……」
森夏「なに?ここにあるじゃない」
勇太「いや、おごってくれるって言ってたような……」
森夏「一人で全部飲めないんだもの。だから……んっ、ぷはぁ。……はい!」
勇太「はい!って……」
森夏「もう間接キスなんて気にしないでしょ?」
勇太「……そうだな。じゃあいただきます」ゴクッゴクッ
森夏「なーんか……今日はいっぱい富樫君に初めてを奪われちゃったな……」
勇太「ブ――ッ!!おま、変な言い方するなよ!だいたい奪われたのは俺だろ?」
森夏「そうだっけ?」
勇太「そうだよ」
森夏「これからも色々、私の初めて……欲しくない?」
勇太「な……っ」
森夏「それともー……富樫君は初めてを奪われたいタイプ?」
勇太「い、いい加減にしろよ!」
森夏「あははっ、奪うなんて冗談よ冗談!……今は、ね」
勇太「まったく……」
翌日
一色「あれ?お前のストラップ、丹生谷のとお揃いか?」
勇太「ええっ!?お前、鋭すぎだろ!」
一色「かわいこちゃんランキング一位の丹生谷とお揃いとは……何があった!!」
勇太「声が大きい!!」
六花「ゆうた」
勇太「うわぁっ!!」
六花「ピッ!……びっくりした」
勇太「悪い悪い、どうしたんだよ?」
六花「じゃーん」
勇太「じゃーん……って、あれ?それは」
凸守「ゲフフフフ。実は凸守の占いによると、マスターは来年150年に一度の強運の年なのデス!」
勇太「……」
六花「ちなみにラッキーカラーは黄緑。だからこのストラップを買った」
凸守「あっ、凸守も150年に一度の強運年なので同じのを買ったデスよ」
六花「くみんも同じく」
勇太「凸守、お前……もしかしてネットで占いサイトとか開いてないか?」
凸守「さすがはDFM……まさか既に嗅ぎ付けているとは……」
勇太「やっぱりお前か……」
一色「なんだ、部活でお揃いのストラップ買っただけだったのかー」
勇太「とりあえず……丹生谷には黙っておくか……」
森夏「……♪」
切りが良いしこの辺りで。また書きます
モリサマさんの太もも触りたいんですよね
六花「皆、今日はよく集まってくれた」
勇太「毎日集まってるだろ。一応部活だからな」
六花「この度、我が極東魔術昼寝結社の夏は合宿を行う事になったので連絡しておく」
森夏「合宿って、明日から冬休みよ?」
勇太「だいたい合宿って夏休みとかにする物だろ」
六花「そう。でも極東魔術昼寝結社の夏はあえて冬にする」
勇太「なんでだよ」
六花「皆とは一味違う……それってなんかカッコイイ!」
勇太「でもうちは同好会で部費も出ないんだぞ。どうやって合宿するんだ」
六花「その点もぬかり無い。凸守が全て手配してくれている」
凸守「マスターの頼みならば全く問題ないデス。お前達は感謝しやがれデス!」
森夏「何よ、偉そうに」
勇太「それで合宿の場所は?」
六花「目的地は雪山。それ以外は不明」
勇太「不明って……」
凸守「別荘の近くにスキー場もあるので、それなりには楽しめるはずデス!」
森夏「あんた、別荘なんて持ってるの……?」
雪山合宿
凸守「着いた、デ……ス……オエーッ」
森夏「あんたは毎度毎度……ほら、背中さすってあげるから外に出なさい」
勇太「くみん先輩は年末年始は田舎に帰ってるらしいけど、一色は呼ばなくて良かったのか?」
凸守「…………さ、さすがダークフレイムマスター、おかげで胸がスッキリしたデ……オエーッ」
森夏「ああもう、ジッとしてなさい。全然スッキリしてないじゃない」
凸守「そうじゃないデス……凸守、何か忘れてる気がして胸につかえていたのデスが、それが取れたのデス……」
勇太「それってまさか……」
凸守「一色の存在を忘れていたのデス……」
凸守「ここが今日泊まる別荘デス」
六花「悪魔的造形……」
勇太「これ……別荘なのか……?」
森夏「なんかもう小さな城じゃない……」
凸守「この別荘は凸守の中学入学祝いに貰った物デスからまだ綺麗なのデス」
六花「凸守、さっそく中へ」
凸守「分かりましたデス!マイマスター!ほら、お前達も入って良いデスよ」
森夏「そういえば乗ってきた車も凄かったわね……」
勇太「お金持ちで、頭が良くて、一色的に言うと髪を下ろしたら美少女か……なんか凄いな」
森夏「……」グニッ
勇太「イタタッ!足、足踏んでる!!」
森夏「あらー、ごめんなさぁーい♪さっ、私たちも行きましょ♪」
勇太「……?」
凸守「ここが我々の寝室デス」
六花「おおぉー……!水晶、怪しげな置物、謎のカードに魔法陣、あと部屋も暗い……凄い魔力を感じる!」
凸守「マスターが来ると言うことで急いで用意してもらったデス。気に入ってもらえたデスか?」
六花「凸守……マスターとして最高の賛辞を贈りたい。感謝している」ギュッ
凸守「あぁっ、マスターいけません……そんなに抱きしめられたら……凸守は妊娠してしまうデス……ッ」
勇太「アホか」
森夏「何て言うか……ゴチャゴチャし過ぎて寝づらそうね」
凸守「……何を言っているデスか?お前達一般人の部屋は向こうのブタ箱デス」
勇太「ブタ箱ってお前……」
勇太「ブタ箱とか言ってたけど普通の部屋だな」
凸守「じゃあ凸守は用意があるのでお前達も勝手にすれば良いデスよ」
森夏「ちょっと待ちなさい、私の部屋は?」
凸守「……?だからここデス。あほなのデスか?」
森夏「ここは富樫君の部屋でしょ。私の部屋は?って聞いてるの」
凸守「偽モリサマーのくせに贅沢言うなデス。二人一部屋にに決まってるのデス」
森夏「二人一部屋って……こんなに大きい別荘なのに、部屋ぐらいあるでしょ!」
凸守「うるさい奴デスねぇ……仕方ないから用意してやるデス」
森夏「まったく……」ホッ
凸守「それにしても、偽モリサマーはそんなにダークフレイムマスターと一緒にいるのが嫌なのデスか?」
森夏「はあ!?」
凸守「これ程までに拒否するとは……ただ事とは思えないデス。余程嫌いなのデスね」
森夏「ちがっ……私はただ……(恥ずかしいから……)」
勇太「さすがにそれ以上は俺が傷つくから止めてくれ」
森夏「だから違うんだってば!……もう、分かったわよ!私もこの部屋で良いから!」
凸守「そうデスか。じゃあ凸守は行くデス」
勇太「丹生谷、本当に俺と同じ部屋で良かったのか?」
森夏「そんなの別にかまわないわよ……」
勇太「でも何か緊張するな」
森夏「へ、変な事言わないでよ。こっちまで緊張しちゃうじゃない」
勇太「あー……そうだ、何か飲むか?冷蔵庫のジュースくらい飲んでも大丈夫だろ」
森夏「じゃあ私コーラ……ぁっ」
勇太「コーラか?えっと、コーラコー……ラ…………」
森夏「……」
勇太「……」
森夏「ちょ、ちょっと!なんで赤くなるのよ!!」
勇太「そんな事言ったって色々思い出して……って、お前も真っ赤だぞ」
森夏「うっさいわね!バーカバーカ!」
凸守「何をやっているデスか?」ガチャッ
勇太「うわあぁぁ!!」
六花「さっそく山頂を探索する。準備を」
森夏「準備って……外は吹雪みたいだけど……」
六花「子供は風の子元気な子」
勇太「いや、これもう遭難するレベルだろ……それにリフト動いてないんじゃないか?」
凸守「リフトはゴンドラを動かす様に言っておいたデス。それに遭難の心配も無いデス!」
勇太「なんで言いきれるんだよ」
凸守「呑気に吹雪の中で遊ぶから遭難するんデス。なので凸守は考えたのデス!最初から遭難していれば遭難する心配は無いと!」
勇太「色々とおかしくて文句言う気にもならないな……」
凸守「別荘を出発→遊ぶ→遭難する→帰れない。これを回避するために、凸守は山頂に小屋を作っておいたのデス!」
森夏「……?」
凸守「なので、順番を変える為に別荘を出発したら、まず山頂の小屋で遭難するデス!そうすれば後は遊んで帰るだけデス!」
勇太「なるほど、まったく意味が分からないなな」
凸守「だから、別荘を出る→遊ぶ→遭難する→帰れない……を、別荘を出る→遭難する→遊ぶ→帰るに変更するのデス!」
勇太「多分それだと別荘を出る→遭難ごっこする→遊ぶ→遭難する→帰れないだろ……」
なんだかんだで山頂の小屋……
凸守「寒いデス……わびしいデス……」
勇太「これは……小屋が無かったら本当に遭難するレベルだな……」
森夏「私寒いの苦手なんだけど……」ガタガタ
凸守「その脂肪を沢山蓄えた体でよく言うデス……」
森夏「……なんか言った?クソ中房」
六花「すごい吹雪……未知との遭遇の予感がする。少し出かけてくる」
凸守「こ、この寒さで平然としているなんて……さすがマスターデス!」
六花「当然。寒さなんてなんともない」
勇太「そのマスクとゴーグルとカイロ数十個と大量の上着とスキーウェア数枚とマフラーを外してから同じ事言ってみろ」
凸守「マ、マスターが行くなら凸守もお供するデス……」
森夏「ちょっと、あんたは本当に遭難して死んじゃうわよ」
凸守「さぁマスター!いくデス!」ダッ
六花「では凍土探索を開始する」ダッ
30分後……
森夏「あいつら遅いわねぇ……」
勇太「大丈夫だろ。凸守の家の使用人みたいなのが何人かついて来てたみたいだし」
森夏「そうなの?でも電話くらい……」
勇太「おっ、噂をすれば電話だ。……もしもし?」
六花「雪山を舐めてはいけない。まさかこの邪王真眼が遭難するなんて……」
勇太「遭難!?大丈夫なのか!?」
六花「平気。凸守が転んだと同時に10人くらい人が集まって私たちを別荘まで運んでくれた。別荘の使用人全て駆け付けたらしい」
勇太「そうか……ってか10人もいたのか……」
六花「今から二人でお風呂に入る。でも外は猛吹雪でゴンドラも止まって、そっちに戻れそうに無――っ――――て――か」プツッ
勇太「あれ?流石に電波悪いのかな……圏外か。繋がらなくなった……」
森夏「ねぇ、遭難とか言ってたけど大丈夫なの……?」
勇太「大丈夫だよ。二人は別荘まで運んでもらってのんびり風呂に入るってさ。でもゴンドラが止まって身動き取れないとかなんとか……」
森夏「本当にバカなんだから……じゃあ私たちも別荘に戻りましょ。こんな所にいたら凍死しちゃう」
勇太「……どうやって戻れば良いんだ?」
森夏「それは……来た時に乗ったゴンドラで……」
勇太「今は止まってるらしいし……ってか、例え動いててもゴンドラまでこの吹雪じゃ辿り着けないだろうな……」
森夏「じゃあ歩いて帰るの?」
勇太「それこそ無謀だろ」
森夏「電話は?」
勇太「……圏外」
森夏「……もしかして遭難してるの?」
勇太「……そうなんだ。……なんちゃって」
森夏「バカ!!」
勇太「ごめんなさい!」
勇太「でも場所は分かってるんだから吹雪さえおさまれば……」
森夏「……さむい」ガタガタ
勇太「大丈夫か?」
森夏「大丈夫な訳無いじゃない。もう、なんとかして!」
勇太「なんとかって言われても……遭難したときは裸になって肌で暖め合うとかしか……」
森夏「……富樫君って実はむっつりスケベでしょ」
勇太「い、いや、今のは知ってる事を言っただけで、別にするとかじゃ……」
森夏「当たり前でしょ!……でも、そうね。裸は流石に抵抗有るけど……服をきたままなら……」
勇太「それ、本気で言ってるのか……?」
森夏「こんな恥ずかしい事冗談で言わないわよ。背に腹はかえられないって言うか……寒いよりはマシって言うか……」
勇太「でも……」
森夏「富樫君、一応男の子でしょ。だから……早くしてよね……」
勇太「俺から!?」
森夏「こう言うとき抱きしめるのは男の子の仕事に決まってるでしょ。……ねぇ、早く抱きしめてよ。……寒いんだから」
勇太「わ、わかった、よし……うん、あー……よし!」ギュッ
緊急クエストらしいから旅に出てくる……。また書く
モリサマの太ももで勇太を射精させたい
実は凸守あたりが柔らかかったりする
勇太「…………」
森夏「…………」
勇太「えっと……少しは暖かいのか?」
森夏「何言ってるのよ……まだ十秒もたってないのに暖まる訳ないじゃない」
勇太「ああ……それもそうだな」
森夏「…………」
勇太「…………」
森夏「……そっちはどうなのよ」
勇太「どうって、さっき丹生谷が言った通り、十秒もたってないからまだ……」
森夏「そうじゃなくて。だ、だ……」
勇太「だ?」
森夏「だから、抱きしめた感想とかを聞いてるのよ……」
勇太「感想!?」
森夏「……」コクリ
勇太「あー……えっと…………柔らかい……かな」
森夏「……なんかいやらしい」
勇太「ええ!?」
今日こそ寝落ちしないように早く来たん
勇太「言っとくけど別に胸が柔らかいとかじゃなくて、身体全体が柔らかいって意味で……」
森夏「なにそれ。太ってるって言いたいの?」
勇太「いや、そうじゃなくて!なんて言ったら良いのかな……」
森夏「……」
勇太「腕も、身体も、足も、とにかく全部柔らかくて気持ちいいんだよ」
森夏「……その言い方もエロいんだけど」
勇太「じゃあ、そういう丹生谷はどうなんだよ!その……抱きしめられてさ……」
森夏「あんまり気持ちいいものじゃ無いわね。身体もゴツゴツしてて柔らかくないし」
勇太「なんだ、けっこうバッサリ言うな……」
森夏「……でも、居心地は悪くないかな。身体もだんだん暖まってきたみたい」
勇太「俺は緊張しすぎて一気に暖まってきたよ」
森夏「はぁ……こうしてると少しはマシだけど、それでも寒すぎ……」
勇太「暖かいのは身体が触れてる部分だけだからな。俺なんて覆いかぶさる様に抱きしめてるからもっと寒いんだぞ」
森夏「ちょっと、恩着せがましい言い方しないでよ」
勇太「別に恩着せがましい言い方したつもりは無いけど……少しは感謝されても良いと思うだけだよ」
森夏「はいはい、感謝してますよー」
勇太「うわっ、今のめちゃくちゃ感じ悪いぞ」
森夏「フフッ、冗談よ。冗談。じゃあ、手貸して。手の平」
勇太「手の平?こうか?」
森夏「……雪山に来てるのに手袋してないなんてバカじゃないの?」
勇太「って、丹生谷もだろ」
森夏「私はすぐに帰るつもりだったの!……ほら、こうすれば少しは暖かいでしょ?!」ギュッ
勇太「なっ……お、お前、そんな……手を脇に……」
森夏「体温計って脇に挟むでしょ。あれってココの体温が高いからなのよね」ムギュムギュ
勇太「それはそうだけど……」
森夏「少しはあったまったでしょ?」
勇太(柔らかい柔らかい柔らかい柔らかい……手の平に何か柔らかい横乳的な、ああ、うわあぁぁ!)
森夏「富樫君?聞いてるの?」
勇太「は、はい!?」
森夏「……だーかーらー、暖まったかって聞いてるのよ」
勇太「も、もちろん!手も身体の芯も暖まったよ!」
森夏「そう。だったら私の身体を暖める作業に戻ってよね」
勇太「身体を暖める作業?」
森夏「だから……また抱きしめてって言ってるの」
勇太「よし、わかった。じゃあ……」ギュッ
森夏「…………だから」
勇太「ん?」
森夏「ま、また恩着せがましく言われたくないから、今度は私からも抱きしめてあげるって言ってるの!」
勇太「それは抱き合うって事だよな?」
森夏「…………うっさいわね」ギュッ
勇太(まずい……胸が、すごくまずい……)
森夏「……ねぇ」
勇太「な、なんだよ」
森夏「どうして離れてくのよ」
勇太「いや、今こうして抱き合ってるだろ」
森夏「確かに抱き合ってはいるけど、どうして下半身だけ離れて行くのか聞いてるの」
勇太「これには色々事情が……」
森夏「富樫君の事情?とにかく足元が冷えてるんだからもっと引っ付いてよ」
勇太「だから事情が!」
森夏「その事情って何なのよ」
勇太「それは、その……男として仕方ない反応と言うか……」
森夏「何訳わかんない事言っ…………」
勇太「……」
森夏「えっと……う、うん、富樫君も男の子だもんね…………」
勇太「死にたいくらい恥ずかしい……」
勇太「言っとくけど、これは丹生谷にも責任があるんだからな」
森夏「な、なによ、私のせいでそんな風になったって言いたいの?」
勇太「そうだよ。抱きしめたり、脇に手を挟んだり……」
森夏「それは……だって、こんな風になるなんて思ってなかったから……」
勇太「普通なるだろ!?だってお前、丹生谷は……」
森夏「私は……?」
勇太「その……ほら、丹生谷って性格はこんなだけど、見た目はまあまあ可愛いって言うか、すごく可愛いって言うかさ……」
森夏「……恥ずかしくなる様な事言わないでよ。……ばか」
勇太「と、とにかく、丹生谷にあんなことしたり、されたりしたらこうなるのは普通だから!」
森夏「あー、もう!分かったから!!」
勇太「まぁ分かってもらえれば良いけど」
森夏「分かったから……早くもっと引っ付いてよ」
勇太「分かってない!?」
森夏「だってそうなるのは普通なんでしょ?」
勇太「確かにそういったけど……」
森夏「だったら恥ずかしがること無いじゃない。皆そうなるのが普通なんだから」
勇太「いや、恥ずかしいから!」
森夏「私は富樫君の羞恥心どうこうより、暖を取ることが大切なのよ」
勇太「俺の気持ちは!?」
森夏「またそうやってウジウジする!……もう良いわ」
勇太「酷い言われようだけど……なんとか助かっ」
森夏「私から引っ付くから。……なるべく接地面積増やすために足絡ませるからね」スリッ
勇太「ああっ……!」
森夏「……変な声出さないでよね」
森夏「ほら、こうした方が断然暖かいじゃない」
勇太「あんまり引っ付き過ぎるなよ……って言うか、もうこれ親のお腹に引っ付いてる子猿状態じゃないか……」
森夏「誰が子猿ですって?」
勇太「……すみません」
森夏「ん……ねぇ、富樫君……もう少しどっちかに寄って貰えない……?」
勇太「寄る?……こうか?」
森夏「そうじゃなくて……これよ」スリッ
勇太「な……っ!い、いきなり足動かすなよ!!」
森夏「仕方ないでしょ!さっきからずっと太ももの辺りに当たって気になるんだもの……」
勇太「だけど寄せろって言われても……」
森夏「分かったわよ、我慢すれば良いんでしょ……」
勇太「俺もいつまで我慢すれば……」
森夏「あれから結構立つのに誰も助けに来ないわね」
勇太「まぁ向こうも場所は分かってるし遭難って程でもないからな」
森夏「……」
勇太「……」
森夏「ちょっと、黙り込まないでよ!寝たら死んじゃうかも知れないじゃない」
勇太「そんなこと言ったって話す話題があまり無いし」
森夏「……富樫君ってさ、小鳥遊さんの事が好きなの?」
勇太「六花の事?そうだなぁ…………はあ!?」
森夏「眠気覚ましよ。ほら、さっさと答えてくれないと眠くなっちゃうでしょ!」
勇太「だからってなんでそんな話になるんだよ」
森夏「それは、なんとなく……ほら、富樫君と小鳥遊さんって家も近いし、何だかんだ言っても仲良さそうだったし……」
勇太「別にどうだって良いだろ。答える義務が無い」
森夏「あるわよ……」
勇太「どうして?」
森夏「だから……ちゃんと答えてくれないと困る人がいるのよ!」
勇太「なんなんだ……?急に大きな声出すなよ」
森夏「他にも一緒に学校を登下校したり、中二病でもないのに小鳥遊さんの部に入ったりしてるじゃない」
勇太「登下校は通る道が同じなだけだし、部活は……」
森夏「部活は?」
勇太(あの時、丹生谷が気になって入ったなんて言えないな……)
森夏「ねぇ、部活はなんなのよ」
勇太「そういう丹生谷こそ、どうして部活を続けてるんだよ。マビノギオンだかは回収を断念したんだろ?」
森夏「私は…………私の事はどうだって良いでしょ」
勇太「だったら俺の事もどうだって良いだろ?」
森夏「…………」スリスリ
勇太「なっ、あっ……お前…………ちょっ」
森夏「ちゃんと言うまでスリスリするの止めないから」スリスリ
勇太「ちょっと、ストップ!ストッ……言うから、このままだと大惨事になるから!」
森夏「だーめっ、言ったでしょ?言うまで止めないって……」スリスリ
勇太「言う、言うって!俺はあの時、丹生谷が入ったから、部に入ったんだよ!」
森夏「……ふーん」スリスリ
勇太「に、丹生谷!足、止まってない、止まってないから!」
森夏「あっ、ごめんなさい」
勇太「あぶなかった……桃源郷が見えてたぞ……」
森夏「ふーん、そうだったんだ……」
勇太「……丹生谷、昨日の晩御飯は?」
森夏「ふーん、そうだったんだ……」
勇太「おい、どこ見てるんだ?返事も空返事だし」
森夏「……え?何か言った?」
勇太「大丈夫か?何か変だぞ?」
森夏「そりゃ……こんなに引っ付いてたら変な気分にもなるわよ」
勇太「変な気分って……」
森夏「吊橋効果だっけ?ほら、高いところでドキドキしてるだけなのに、相手を好きになったと勘違いするやつ」
勇太「それと今、どう関係あるんだ?」
森夏「遭難して死んじゃうんじゃないかってドキドキと、富樫君が気になってドキドキ……って錯覚してるとか……」
勇太「いや、大袈裟すぎるだろ。さっきも言ったけど、遭難って言っても場所とかは特定されてるんだから」
森夏「そっか……じゃあこのドキドキするのは……吊橋効果じゃないんだ……」チラッ
勇太「まぁ男女が抱き合えばだいたいはドキドキするんじゃないか」
森夏「……富樫君ってこう言うところ鈍感よね」
勇太「?」
また寝落ちする前に寝る。また書く
勇太「随分外が静かになった気がするな」
森夏「そう?」
勇太「ちょっと外の様子見てくるからどいてくれるか?」
森夏「それなら私が見てくるわよ。富樫君はここにいて」
勇太「そうか?なら悪いけど頼むよ」
森夏「うん、じゃあ見てくるわね」タッ
恐る恐る……チラリ
森夏「うぅっ……」
晴天! 雪は小降り! ゴンドラ運転再開! 風、微風!
森夏「……」
勇太「おーい、どうだー?」
森夏「あっ、う、うーん……まだちょっと無理かなー……」
勇太「そっか。だったら早く戻って来いよ。寒いだろ」
森夏「うん、今行くねー(ごめんね、富樫君。でももう少しだけ……)」
森夏「はぁー、寒い寒い」
勇太「俺も丹生谷がいなくなった途端に寒くなってさ。やっぱりああしてるだけで全然違うもんなんだな」
森夏「なに?またさっきみたいに抱き着いて欲しいって言ってるの?」
勇太「いや、別にそう言う訳じゃ無いけど……」
森夏「あっそう。じゃあ横に座っちゃおうかなー」
勇太「あ……っと、やっぱり寒いしさっきみたいに……」
森夏「……ふーん、じゃあ仕方ないからそうしてあげるわ」
勇太「何か随分と上から目線だな。……照れ隠しか?」
森夏「うっさいわね!富樫君のばーか!!」ギュッ
勇太「いたたっ……そんなに力一杯締め付けるなよ」
森夏「生意気な口きいた罰よ。ほらほら、謝るなら今のうちよ!」ギューッ
勇太「く、苦し……ぃ……(胸がお腹を圧迫して……)悪かったよ……」
勇太「しかし寒さはマシになってきたけど……」ギュルル…
森夏「そういえば着いてから何も食べてないわね……」
勇太「確かポケットに何か持ってきて……」ゴソゴソ
森夏「なになに?何か持って来てるの?」
勇太「無かったみたいだな」
森夏「期待させないでよ!」
勇太「丹生谷は何か持って来て無いのか?」
森夏「私だって何も……あっ、アメが出てきたけど……」ゴソゴソ
勇太「おお!探してみるもんだな!!」
森夏「一つだけね」
勇太「お、おぉ……」
森夏「あむっ。……うーん、おいしぃー♪」
勇太「あぁ!全部食べたな!!」
森夏「当然でしょ。私のなんだから」
勇太「鬼だ……悪魔だ……」
森夏「って、冗談に決まってるじゃない。んっ……はい」
勇太「はい……って、それ……」
森夏「なによ……直接したんだから、間接キスなんて気にしないって前に言ったでしょ」
勇太「確かに言ったけどコレは……なんか直接するより恥ずかしく無いか?」
森夏「文句が有るならあげないだけよ。もう私が一人で食べちゃうから。あーん……」
勇太「ちょ、ちょっと待った!食べる、食べるから!!」
森夏「……仕方ないわね。そこまで言うなら……はい」
勇太「……はむっ!」
森夏「……」
勇太「美味い……アメがこんなに美味しかったなんて……!」
勇太「俺はこれからはアメの袋の内側も舐めるぞ!」
森夏「馬鹿な事言ってないで……もう、いつまで舐めてるつもりよ!」
勇太「えっ?」
森夏「次は私の番……ねぇ、早くちょうだい」
勇太「そ、そうか……本当に食べるのか?」
森夏「……あーん」
勇太「んっ……じゃあ、は……いぃ!?」
森夏「あむっ……んっ、ちゅぱっ……」
勇太「お、お前、指……指までくわえるなよ!」
森夏「いちいちうるさいわねぇ……手で受け取ったらべたつくじゃない」
勇太「だからって、こんな擬似フェ…………」
森夏「何か言った?」
勇太「何でもないです……」
勇太「…………」ギュルル…
森夏「そんなに物欲しそうな顔しなくても分けてあげるわよ……」
勇太「別に物欲しそうな顔なんて……」
森夏「……はぃ」
勇太「……えっと、口から出して貰わないと」
森夏「触ったら手がべたつくって言ったでしょ。だからこうするだけよ……」
勇太「そうか、俺が手で取れば良いのか」
森夏「ダメよ。そんなべとべとの手で抱きしめられたくないもの」
勇太「……本当に食べるぞ?本当の本当に」
森夏「しつこい。早く食べなさいよ……」
勇太「よし。……はむっ」
森夏「んっ…………ちょっと触れた……」
勇太「し、仕方ないだろ!」
森夏「別に良いけど……ほら、交代よ!交代!」
勇太「ええ!?俺のターン短すぎないか!?」
森夏「もうちょっと口から出せないの?」
勇太「仕方ないだろ。もうこんなに小さいんだから」
森夏「……だったら舌の上に乗せて食べやすい様に出してよ」
勇太「わかったよ。……んー、ほへへひいは?」
森夏「……うん、じゃあいくね」
勇太「?」
森夏「んっ……あむっ、ん……ちゅっ、ちゅぱっ……んっ、んっ……」
勇太「ん、んんー!!?」
森夏「んー……っ、ぷはっ。はぁ……はぁ……」
勇太「お、おま……今の……俺の舌が、丹生谷の口の中で……丹生谷の舌と、丹生谷が……」
森夏「フフッ……、どんだけ動揺してるのよ。もう……初めての本当のキスだったのに笑っちゃったじゃない」
勇太「あ、あ……ええ!?」
森夏「あーあ、アメ無くなっちゃったね」
勇太「あっ……何か凄いことをしたような……」
森夏「ねぇ、富樫君」
勇太「は、はい!?」
森夏「アメ……もう一つあったんだけど一緒に食べる?」
勇太「お前……まさか最初から2つ持ってるの知ってなかったか?」
森夏「……さぁ?」
勇太「弄ばれた……」
森夏「それで?食べるの?食べないの?」
勇太「……食べたいです」
森夏「じゃあ次は富樫君が私の舌からアメを奪ってくれる?」
勇太「奪うって……いや、確かにあれは奪われた感じはしたけど……」
森夏「……んっ」
勇太「よ、よし、さっきの仕返しをさせてもらうからな」
森夏「んー……」
勇太「お……おぉー!行くぞ!!てぃ……あっ!」
ポトッ……コロコロ……
森夏「……」
勇太「あの、勢い付けすぎちゃったみたいで……」
森夏「……へたくそ」
勇太「うわあぁぁぁ!!何か良く分からないが、深く胸に突き刺さった!!」
森夏「あーあ、こんなホコリまみれじゃ食べれないじゃない」
勇太「悪い、貴重なアメだったのに……」
森夏「勿体ないけど……仕方ないわよ」
勇太「丹生谷……」
森夏「アメならまだまだ持ってるし」ゴソッ
勇太「あ、あれ?最初は一つだって言ってたような……」
森夏「うーん…………てへっ♪」
勇太「てへっ♪……じゃ無いだろ!!」
森夏「だって仕方ないじゃない。私、富樫君とキスがしたかったんだもん……」
勇太「お前、そういうのずるいだろ……。文句言えなくなっちゃったじゃないか……」
森夏「さて、富樫君も上手く言いくるめた事だし帰ろっか」
勇太「言いくるめた!?……でも外は吹雪が」
森夏「ん?すっかり小降りだけど?」
勇太「お前……」
森夏「だって富樫君と二人きりでいたかったんだもーん」
勇太「丹生谷……って、さすがに二度も同じ手で言いくるめられる訳ないだろ!」
森夏「ううん、それは本当なんだけど……」
勇太「えっ……」
森夏「……富樫君って本当に単純なのね」
勇太「なっ……!」
森夏「さぁ、早く行きましょ」
勇太「くそっ……何か一矢報いたいけど…………こうなったら!」
森夏「ねぇ、何してるの?先行くわよ?」
勇太「丹生谷!!」ダッ
森夏「きゃっ……」バタンッ
勇太「お、お前が変な事ばっかりするから、その、俺だって男な訳で、だから……えっと」
森夏「……富樫君、冗談でしょ?ほら、早く出なくちゃ。……ね?」
勇太「冗談じゃなくて、俺は本気で、えーっと……」
森夏「……本当に本気なの?」
勇太「そ、そうだよ!まぁ今謝るなら許し――」
森夏「良いよ。私も……同じだから……」
勇太「え?」
森夏「女の子は男の子と違って、エッチな気持ちになっても目立たないけど……私も富樫君と同じだったから……」
勇太「あ、あの……」
森夏「富樫君の身体があれを大きくして、その……せ、性行為の準備するみたいに、私の身体もそれを受け入れる準備……出来てるから……」
勇太「丹生谷……さん?」
森夏「富樫君に私の初めてをあげるから……富樫君の初めてを今、私にくれるのよね…………うん、うん……」
勇太(どうする、俺……)
森夏「でも富樫君に押し倒されるなんて意外だったかな……」
勇太「うわっ、わ、悪い!」バッ
森夏「気にしてないわよ。ちょっとビックリしたけど……」
勇太「あ、あのさ、」
森夏「もう……またいつもの奥手な富樫君に戻っちゃったの?」
勇太「いや、つい魔がさして、ははっ……」
森夏「ダメよ。……もうスイッチ入っちゃったんだから」
勇太「で、でも避妊具が、それに衛生的にも……」
森夏「だから言ってるでしょ?もう我慢できそうに無いのよ……」
勇太(良いのか俺!そりゃしたいけど、でも何か違うだろ!冗談で押し倒してとか……もっとちゃんと……)
凸守「テレテレーテッテレーテッテレー♪」
勇太「!!」
森夏「!!」
ガチャッ
凸守「お前達、いつまで遊んでるデスか!仕方ないから迎えにきてやったデス!」
六花「何か不思議な匂いと熱を感じる……まさか、いる!?」
凸守「そう言われてみれば確かに獣臭いような……」
森夏(獣臭い!?)
凸守「とにかくさっさと帰るデスよ!」
六花「早く戻らないと夜は凸守とサバトを行う予定」
凸守「そうなのデス!我々は忙しいのデス!」
勇太「……だってさ。帰るか」
森夏「残念。あと少しだったのに」
勇太「お前なぁ……いや、俺もホッとしたけど……少し残念かな」
森夏「でも良いじゃない。夜は長いんだから♪」
勇太「ん?」
森夏「忘れたの?私達同じ部屋じゃない」
勇太「……そういえばそうだったな」
森夏「中房と小鳥遊さんはサバトの儀式、私と富樫君は初めての儀式……かな?」
凸守「なにトロトロしてるデスか!偽モリサマー達!!」
森夏「ったく!偽モリサマ言うなって言ってるでしょ!!」ダッ
勇太「丹生谷って……肉食系女子だったんだな……」
キリが良いところで終わり
次のカップリングは>>272
勇太×十花や丹生谷×勇太の場合は続きで
樟葉×勇太
勇太「……」スヤスヤ
樟葉「お兄ちゃん、お兄ちゃん起きて。朝だよ、学校遅刻しちゃうよ」
勇太「うーん……あと少しだけ……」
樟葉「遅刻しても知らないよ」
勇太「そんな事言うなよ……樟葉も一緒に二度寝すれば気持ちいいぞ?」グイッ
樟葉「あっ、うぅー……私はもう着替えてるの。制服シワになっちゃうよ……」モゾモゾ
勇太「おはよう。樟葉は今日も可愛いな」
樟葉「……はい、気がすんだら離して。お母さんや夢葉だって起きてるのんだよ?」
勇太「では我が妹よ。目覚めの口づけを」
樟葉「またするの?昨日も一昨日もしたのに……」
勇太「樟葉がそうするまで俺は眠ることを止めない」
樟葉「何かかっこよく言ってるけど、それってお兄ちゃんが遅刻して困るだけだよ?」
勇太「昨日も一昨日もしたんだ、今日してもあまり変わらないだろ?」
樟葉「だってそれだけじゃ終わらないから……」
勇太「そんなのしてみないと分からないだろ?ほら、早く」
樟葉「もう、仕方ないんだから…………ちゅっ、……これで良い?」
勇太「よし!なんだかみなぎってきたぞ。って事で樟葉、いつものを頼むよ」
樟葉「ほら、こうなる」
勇太「どのみちこのままじゃベッドから出れないんだ、早く出る為にも協力してくれよ」
樟葉「そんなの……自分で処理すればいいでしょ?」
勇太「樟葉が良い……いや、樟葉じゃないとダメなんだよ」
樟葉「うーん……本当に仕方ないお兄ちゃんなんだから……」ゴソゴソ
勇太「うぁっ……」
樟葉「出るときは出るって言ってよ?髪とか制服に付いたら大変なんだから」
勇太「わ、分かってるよ」
樟葉「あと、してる間はベッドの中覗いちゃダメだよ。してる所見られるの恥ずかしいから……」
勇太「分かってるって!」
樟葉「……じゃあ、するね。……あむっ、んっ、ちゅぷっ」
樟葉「んっ……、ぢゅぶっ、ちゅぷっ……」
勇太「のあっ……たった30秒程で……」
樟葉「ん、んー……っ、ぷはっ。あむっ、んっ、んんっ」
勇太「樟葉、もう……出そう……」
樟葉「んっ、うん、ひぃょ……んっ、んんっ!」
勇太「出……る……っ!」ビュルルッ、ドュルルルル、ブシュ、ドリュリュリュリュ、ズババババ、ドーン
樟葉「んん……!!んっ……ん、んぐっ……ん、ぷはっ、はぁ、はぁ……」
勇太「樟葉、大丈夫か……?」
樟葉「大丈夫じゃないよ。けほっ……お兄ちゃん出し過ぎ……」
勇太「樟葉、口元。垂れてるぞ」
樟葉「ん……ごくっ…………もうおさまったよね?朝ごはん用意出来てるから――」
勇太「な、なんだ……さっきしたのに治まらない!?」
樟葉「私もう今のでお腹いっぱいなんだけど……」
勇太「くそっ!魔力が暴走していると言うのか!魔力がー!!」
樟葉「……ぃちゃん!……お兄ちゃん!」
勇太「ん……?」
樟葉「早く起きないと遅刻しちゃうよ!」
勇太「……ああ、ですよね」
樟葉「?」
勇太「うわぁー!俺はなんて夢見てるんだ!!恥ずかし恥ずかし恥ずかし!!」
樟葉「お、お兄ちゃん!?」
勇太「樟葉、俺を殴れ!それくらいの事を俺はした!」
樟葉「意味が分からないから、少し落ち着いてよ」
勇太「とにかく俺を殴ってくれ!俺が全面的に悪いんだ」バサッ
樟葉「だから意味が分からな……ぃ…………」
勇太「……ん?なあぁぁぁ!!違うんだ、誤解だ!これは朝勃ちで、別にエロい夢を見てたからじゃなくて!」ビコーン
樟葉「い、良いから早く隠してよ。あーもう見てるこっちが恥ずかしいよ……」
勇太「……ごめん」
樟葉「朝ごはん用意してるから、その……お、おさまったら早く来てね」
勇太「あ、ああ……」
パタンッ……
勇太「どうしよう……どうする俺……」
勇太「とにかく朝ごはん……の前にこれを何とかしないと……って」
勇太「くそっ……変な夢見たから治まらないし……」
勇太「とにかく一度全部出すしかないか……」
勇太「あの本を…………いや、ダメだ。頭から樟葉が離れない……」
勇太「くっ……樟葉、悪い!今日だけ、一度だけだから、お前の事……こんな風に妹を使う兄を許してくれ!」
勇太「うっ……樟葉、樟葉……い、イク……ッ、樟葉、イクぞ……っ」
ガチャッ
樟葉「お兄ちゃん、さっき来たときここに名札落とさなかっ……」
勇太「樟葉、樟葉……ッ!」ビュッ
樟葉「ぁっ、あっ……、ご、ごめんなさい!私、何も見てないから!」ダッ
勇太「樟葉!?待っ……」
勇太「夢だけど……夢じゃなかった……」
また書く。もう自分の中のHENTAIを抑える事が出来ない
樟葉「…………」ヨロヨロ…
母「樟葉、お兄ちゃん起きた?」
樟葉「うん……」
母「あら、どうしたの?顔が真っ赤よ?」
樟葉「何でもないの。ちょっと顔洗って来るね」
母「顔ならさっき洗ってたじゃない。ちょっと、樟葉?……もう、なんなのかしら」
数分後
勇太「……おはよう」
母「おはようじゃないでしょ。今何時だと…………勇太、あんた顔が真っ青よ?」
勇太「大丈夫だから。ちょっと顔洗って来る……」ヨロヨロ
母「なんなのかしら?樟葉は真っ赤で勇太は真っ青?」
夢葉「じゃあね、じゃあね、ゆめははきいろになる!」
洗面所
樟葉「お兄ちゃん……さっきの何してたんだろう……」
樟葉「あんな事して、良く分からないけど……あれって多分エッチな事だよね……」
樟葉「それに何度も私の名前呼びながら……やっぱり私の事考えながらエッチな事してたのかな……」
樟葉「私でどんな事考えながらあんな事……どうして私の事……」
樟葉「あぅ……何か変な気持ちになるよお……」
樟葉「……お兄ちゃん」
樟葉「お兄ちゃん、お兄ちゃん……お兄ちゃん……」
樟葉「うぅー……お兄ちゃんって口にするだけで身体がムズムズする。胸がドキドキする……」
樟葉「おトイレ行きたいとかじゃないのに……何かもじもじしちゃう……」
樟葉「お兄ちゃんも私の名前呼びながらこんな気持ちになってたのかな……」
樟葉「私も……お兄ちゃんみたくココに触れば……お兄ちゃんの気持ち、もっと分かるのかな……」
樟葉「おにぃ……ちゃ……」
今年こそ寝落ちしないように頑張りたいけどすでに寝そう
勇太「よし、悩んでても仕方ないよな。顔洗って気を取り直すか!」
ガチャッ
樟葉「おにぃ……ちゃ……」
勇太「あっ……樟葉……?」
樟葉「えっ!?あっ、ち、違うの、これは!」
勇太「え?何が!?」
樟葉「だから、その……お兄ちゃん、ご、ごめんなさい!」ダッ
勇太「あっ!樟葉!!待って、さっきのは誤解で……」
勇太「猛ダッシュして消えた……相当避けられてるな……フッ」
勇太「……ウワァァァ!!」
中学校
樟葉「はぁ……」
みか「樟葉ちゃん、どうしたの?溜め息なんてついて」
樟葉「ちょっと色々あって……はぁ」
みか「溜め息ばっかりついてると幸せが逃げちゃうよ?」
樟葉「そうだよね。でもあれは流石に……」
みか「そんな樟葉ちゃんに良いものあげる!」
樟葉「良いもの?」
みか「そう!コレ持ってると幸せになれるらしいよ!はい!」
樟葉「これって……なに?」
みか「コンドームだよ!コンドーム!無印のコンドームをお財布に入れてたら幸せになれるらしいよ!」
男子一同「」ガタッ
樟葉「そうなんだ。何か良く分からないけどありがとう。大事にするね」
みか「わっ、もう先生来た!じゃあ樟葉ちゃん、また後でね!」
樟葉「うん、また後で。……と、これはとりあえずポケットに入れておこうかな」
男子一同「」ガタッ
放課後
みか「樟葉ちゃん、一緒に帰ろー」
樟葉「ありがとう。うん、もう大丈夫だから。本当に……じゃあね」
みか「……樟葉ちゃんってあの男子と付き合ってるの?」
樟葉「そんなんじゃないよ!……なんか今日はクラスの男子が皆優しくて」
みか「樟葉ちゃんはモテるもんねー」
樟葉「そうじゃなくて……何か皆変って言うか、話した事無い男子まで一緒に帰ろうとか」
みか「うーん……そうだ!朝渡したアレのおかげじゃない?幸せになるアイテム!」
樟葉「別に幸せじゃなかったんだけど……逆に疲れちゃった」
みか「でもあの男子とかクラスで一番カッコイイ……あっ、そっか。樟葉ちゃんには超カッコイイお兄さんがいるもんね!」
樟葉「そんな言うほどじゃ……」
みか「みかは樟葉ちゃんのお兄さんとお付き合いしたい!樟葉ちゃん紹介してよー!」
樟葉「それは……ダメじゃないけど……でもやっぱりオススメしないって言うか……」
みか「お兄ちゃんは樟葉の物だし……いくらみかちゃんにも譲れないよぅ……」
樟葉「……何言ってるの?」
みか「樟葉ちゃん、今日この後暇?もし暇だったら一緒に遊びに行かない?」
樟葉「ごめんね、私帰ったらお洗濯とか買い物とかしなくちゃいけないから……」
みか「そっかぁー、最近忙しいみたいだね。お兄さんは?」
樟葉「お兄ちゃん最近部活初めて忙しいみたいだから……私が頑張らなくちゃ」
みか「樟葉ちゃん……あんたええ子やねぇ!」
樟葉「なんかそれおばさん臭いよ?」
みか「じゃあまた今度、暇な時にあそんでね!ばいばーい」
樟葉「いつも誘ってくれてるのにごめんね。また明日」
電柱の影……
勇太「テスト期間で早く帰って来たら……樟葉、なんていい子なんだ……」
勇太「ただいまー」
樟葉「あれ?お兄ちゃん今日は早かったんだね」
勇太「今テスト期間だからな。明日の数学のテストに備えて六花は凸守の家に泊まり込み。部活は休みだ」
樟葉「そうなんだ。高校生って大変なんだね」
勇太「泊まり込みと言えば夢葉のお泊り保育って確か今日だったっけ。母さんは?」
樟葉「今日から夜勤なのに、忙しいからってもう行っちゃった」
勇太「ふーん。じゃあ今日は二人きりだな。六花も居ないし久々に静かに過ごせそうだ」
樟葉「もう、そんな事言ったら小鳥遊さんに悪いよ」
勇太「仕方ないだろ。しょっちゅうベランダから入ってくるんだから」
樟葉「それは流石に…………って、二人きり?」
意識が遠退く……寝落ち前に少し休憩……
皆清々しい程に変態で安心するわ
勇太「この番組結構面白いな。樟葉もこっち来て一緒に見ないか?」
樟葉「私は夕飯の支度があるし遠慮しとこうかな……」
勇太「そっか。じゃあ俺も夕飯の支度手伝うよ」
樟葉「だ、大丈夫だよ。私一人でするから」
勇太「遠慮するなよ。樟葉程じゃないけど俺だって料理出来るんだから」
樟葉「でも、ほら……あっ、私みかちゃんと電話する約束してたんだった。ちょっと部屋に戻るね!」ダッ
勇太「えっ、どうしたんだよいったい……」
樟葉「うぅー……何だか緊張して上手く話せないよ……」
勇太「自然にいつも通り接して朝の事をうやむやにする筈だったのに明らかに避けられてる……こうなったらもう正直に謝るしか……」
樟葉「どうしよう……こんな状態で今日はお兄ちゃんと二人きりなんて……体が持たないよ……」
樟葉「……とりあえずみかちゃんに電話するって言っちゃったし、電話しようかな」
みか「もしもーし♪」
樟葉「あっ、みかちゃん。今日は遊べなくてごめんね」
みか「そんな、いちいち電話すること無いのに。気にしてないよぉ」
樟葉「うん……ありがとう」
みか「用件はそれだけ?」
樟葉「えっと、これはあくまで聞いた話しなんだけどね……AさんとB君がいるとするでしょ?」
みか「なになに?心理テスト!」
樟葉「Aさんが朝B君の部屋に行くと、B君がAさんの名前を何度も呼んでたの」
みか「うんうん!」
樟葉「それでAさんが良く見てみると、B君がその……、パンツとか脱いでて……」
みか「うんうんうん!」
樟葉「ずっと名前を呼びながら、おち、ん……ち…………をね、握りながら擦ってたの……」
みか「なるほど……」
樟葉「もしみかちゃんがA子さんならどう思う?」
みか「へ、変態だー!!って思う!」
樟葉「だよね……」
みか「冗談はさておき、それはみかの事をおかずにしてオナニーしてたんだと思うよ!って言うか間違いないよ!」
樟葉「おかず?オナニー?」
みか「えっとね!みかも良く知らないんだけど、エッチな気分になったとき、好きな人の事とか考えながらオナニーするんだって!」
樟葉「オナニーするとどうなるのかな?」
みか「すっっっごく気持ち良くてしょせいするんだって!……しゃせいだったかな?」
樟葉「じゃあこの場合、B君はAさんの事が好きなのかな……」
みか「うーん、少なくとも嫌いじゃない筈だよ。樟葉ちゃんも嫌いな人をおかずにオナニーなんてしたくないでしょ?」
樟葉「わ、私は……ああいうの付いてないから……」
みか「女の子には女の子のオナニーがあるんだよー!」
樟葉「そうなんだ」
みか「股を手で触って気持ちいい場所を見つけたら、後はそこを触りつづけるだけなんだって!」
樟葉「へ、へぇー……みかちゃんもしたりするの?」
みか「うん。お風呂で身体を洗ってるときとかに時々、樟葉ちゃんの事考えながら…………あっ!」
樟葉「え?」
みか「じゃあ私、これから出かけるから!またね、樟葉ちゃん!」プツッ
樟葉「オナニー……お兄ちゃん、私の事考えながらオナニーしてたんだ……」
ガチャッ
勇太「おかえり。もう電話は終わったのか?」
樟葉「うん……」
勇太「樟葉、実は大事な話しがあるんだけど」
樟葉「大事な話し?」
勇太「……ごめんなさい!!」
樟葉「なに……?いきなり謝られても訳が分からないよ」
勇太「俺、今日の朝変な夢見て……いや、樟葉に変な事……エッチな事する夢見て」
樟葉「なっ……なな、」
勇太「それだけじゃ無く、俺……それで、樟葉の事考えながら……」
樟葉「も、もう良いよ、分かったから、どうしたの急に?」
勇太「こんな事言って死ぬほど恥ずかしいけど、でもなんかさ……いつまでも黙ってて変な感じになるのも嫌だし……だから謝りたいんだよ」
樟葉「お兄ちゃん…………今言った本音で余計に変な関係になるって考えなかったの?」
勇太「ええっ!?し、しまっ……」
樟葉「……もう、お兄ちゃんは本当にどこか抜けてるんだから」
勇太「ごめん……」
樟葉「いいよ。馬鹿なお兄ちゃんに免じて許してあげる。だからお兄ちゃんも気にしない!……ね?」
勇太「あ、ありがとう樟葉」
樟葉「でもお兄ちゃん、どうして私なの?」
勇太「それはやっぱり夢で見たから……」
樟葉「お兄ちゃんの夢の中で私はいったい何してたの?」
勇太「だからエッチな事で……」
樟葉「具体的には?」
勇太「も、もう勘弁してくれ、今自分で考えても死ぬほど恥ずかしいんだから……」
樟葉「私は……お兄ちゃんのオナニーのおかずにされたの?」
勇太「はい、申し訳……って!お前、そんな言葉どこで覚えたんだ!?」
樟葉「それは……と、とにかく、お兄ちゃんも少しはエッチなんだね」
勇太「でも男なら誰だって……」
樟葉「妹の事考えてオナニーするの?」
勇太「いや、普通は多分しないかも……」
勇太「でもこれに関しては俺だけの責任じゃないって言うか、樟葉にも多少は責任がある……って言うか……」
樟葉「私、何もしてないよ?」
勇太「確かに普通の妹だったらあんな事しないし、そもそもあんな夢見ないと思うけど……」
樟葉「でも現にお兄ちゃんは見たんでしょ?……私のエッチな夢」
勇太「だから、それは樟葉が普通の妹じゃないから」
樟葉「いたって普通の妹だと思うけど」
勇太「いや、普通じゃないから!どう考えても可愛いから!」
樟葉「そ、そんな事ないよ……」
勇太「いーや、家事が出来て料理は美味くて、面倒見も良い」
樟葉「もう止めてよ、恥ずかしいよ……」
勇太「それに何より綺麗な肌、髪、顔立ち!とにかく樟葉、お前は可愛い過ぎるんだよ!」
樟葉「そんなお世辞で誤魔化そうとしても……」
勇太「お世辞じゃないから!本当に樟葉は可愛いと思うし、俺の妹がこんなに可愛いわけが無いって思うくらい!」
樟葉「分かったから、私も変な事聞いて悪かったから……だからこの話しはもう終わり!」
勇太「えっと……じゃあ」
樟葉「さっきも言ったでしょ?朝の事は許してあげるって」
勇太「分かった。……はぁ、何かやっと胸のつかえが取れた気分だよ」
樟葉「大袈裟なんだから。じゃあ私は今度こそ夕飯の支度するね」
勇太「よし、俺も手伝うぞ」
樟葉「ダメだよ。お兄ちゃんは邪魔だからあっちでテレビでも見てて」
勇太「邪魔!?」
樟葉「ご飯炊くだけだから、向こう行ってて」
勇太「そっか……じゃあ夕飯作る時は手伝うから」トボトボ
樟葉「まったくお兄ちゃんったら……」
樟葉「…………」カアァァ…
樟葉「うぅー……恥ずかしいよぉ……」
樟葉(お兄ちゃん……私の事、可愛いって思ってくれてたんだ……)
樟葉(どうしよう……顔が赤いの、鏡見なくても分かるくらい熱くなってる……)
樟葉(私……お兄ちゃんの事、また前より好きになってる……)
樟葉(ずっと妹だからって我慢してたのに……お兄ちゃんがあんな事言うから……)
樟葉(気持ちが、胸が苦しいよ……。なんでだろう、こうすると楽になる気がする……だから、少しだけ……)
くちゅっ……
樟葉「……ッッ!!にゃ……んっ!!」ペタッ…
勇太「にゃん?」
樟葉(な、なにこれ、少し触っただけなのに……足の力が抜けて……)
樟葉(それに少しだけ……私、お漏らししてる……?)
勇太「樟葉、変な声したけど大丈夫か?」
樟葉「だ、大丈夫だから!今は来ちゃダメ!」
勇太「そう言われても……」
樟葉(ど、どうしよう……とにかく立たなきゃ。でもこんな顔見せられないよ……)
勇太「樟……樟葉!?ど、どうしたんだ、そんな所に座り込んで!!」
樟葉「足の力が抜けて……もう少ししたら立てそうだから……お兄ちゃんは向こうに」
勇太「そんな事出来るか!ほら、手貸すから!立てるか?」
樟葉「……」コクッ
勇太「お前……顔が真っ赤じゃないか!そう言えば母さんも朝顔が赤いとか言ってたし……風邪か?」
樟葉「大丈夫……少し風に当たれば治るから」
勇太「本当に大丈夫なのか?少し横になったらどうだ?」
樟葉「本当に平気だってば。買い物にでも行ってくれば治るよ」
勇太「うーん……よし!じゃあ外の風に当たるついでに今日は二人で外食するか」
樟葉(お兄ちゃんと二人でいると治らないかもしれないのに……)
寝落ち前に休憩。また書く
夕食後
樟葉「くるくる寿司美味しかったねー」
勇太「寿司は家で作らないし、何か久々で美味しかったな」
樟葉「色んなお寿司が流れてたから、ついつい食べすぎちゃったよ」
勇太「食べすぎちゃったって、6皿しか食べてなかっただろ。コンビニでデザートでも買って行くか?」
樟葉「ううん。もう本当にお腹いっぱいだから」
勇太「それなら良いけど」
樟葉「あっ、ここの公園……何だか二人で来るの久々で懐かしいね」
勇太「俺はつい最近猫を連れて走った挙げ句、お玉を持った恐怖に追われた思い出が……」
樟葉「お兄ちゃん、お腹いっぱいだしちょっと休憩していこうよ」
勇太「ああ、別に良いけど。じゃああのベンチにでも座るか」
勇太「ううっ、流石に立ち止まると寒いな」
樟葉「もう年末なんだから寒いのは当たり前だよ?」
勇太「年末か……帰ったら俺もテスト勉強しないとな」
樟葉「お兄ちゃんが真面目に勉強……雪でも降るのかな?」
勇太「あのなぁ、一応俺だってテスト中くらいは勉強してるから」
樟葉「そっか、高校生になったら留年とかあるもんね」
勇太「いや、流石に留年する程酷くないけどさ……」
樟葉「あっ、でもお兄ちゃんが留年したら、高校3年生の時に私は1年生で同じ学校に通えるね」
勇太「お前は俺と違ってまともな中学生活を送ってるんだから、わざわざあんな遠くの学校へ通う理由が無いだろ」
樟葉「理由ならあるよ。その学校にお兄ちゃんがいるなら……」
勇太「? とにかく、学校でお兄ちゃんお兄ちゃん言われたら恥ずかしいから」
樟葉「じゃあ学校では先輩って呼ぶね」
勇太「なんかもう留年前提の話しは止めないか。演技でも無い」
樟葉「ふふっ……そうだね」
樟葉「そう言えば、最近また知らない女の子が朝からお兄ちゃんの部屋に居たよね。中学生くらいの……」
勇太「ああ……凸守か」
樟葉「お兄ちゃんの部屋っていつの間にか女の子がいるよね」
勇太「そういわれると何か俺が連れ込んだみたいだな……俺は不法侵入された被害者なんだけど」
樟葉「ふーん……。でもそんな事言ってても周りからは羨ましがられてるでしょ?」
勇太「俺がか?何で?」
樟葉「私が知ってる限りでも……すっごく可愛いらしいご近所で同じ学校に通う女の子と、」
樟葉「スタイル抜群でそれに勝とも劣らない美少女の同級生と、またまた美人で優しそうで胸が大きい先輩と、」
樟葉「またまたまたスタイル抜群でご近所に住む美人のお姉さんと、ちょっとタイプは違うけどかわいらしい後輩の女の子……」
樟葉「もう恵まれ過ぎて学校で男子にいじめられるレベルだよ?」
勇太「そこまで!?」
勇太「まぁ実際は……中二病の同級生とその後輩、俺の弱みを握ってこき使うその姉」
勇太「丹生谷はクラスで人気者だけど実際は性格が違うし、くみん先輩はいつも寝てるんだけどな」
樟葉「それでも周りから見れば羨ましがられてると思うけどなぁ」
勇太「そうか?まぁ、しいて羨ましがられるとしたら、良く出来て可愛い妹がいるくらいかな」
樟葉「うぅー……またそんな事言う……」
勇太「もちろん夢葉も可愛いけど、樟葉は俺の自慢の妹だからな」
樟葉「もう良いってば!……今日のお兄ちゃん、ちょっと変だよ」
勇太「あはは、ごめんごめん。今日気づいたんだけど、樟葉って可愛いとか褒めると恥ずかしがるからさ」
樟葉「もう、だからってからかわないでよ……」
勇太「別にからかうつもりなんて無いって。たださ、恥ずかしがる樟葉って見てて可愛いから」
樟葉「お兄ちゃんにそんな事……あんまり言われると、私……勘違いしちゃうよ……」
勇太「勘違い?」
樟葉「私、妹だから……ずっと我慢してるのに……お兄ちゃんがそんな事言ってると、我慢……出来なくなっちゃうよ……」
勇太「樟葉……?」
樟葉「お兄ちゃん……」グイッ
勇太「ど、どうした?何か……顔が近いぞ?」
樟葉「私……ね、ずっと……お兄ちゃんの事…………」
勇太「樟葉、もう息がかかるくらい近……それ以上近づいたら……」
樟葉「……な、なんちゃって。さっきの仕返しだよ。ビックリした?」
勇太「なんだ仕返しか……心臓がどうかなりそうだったぞ」
樟葉「だったら大成功。さぁ、寒いしそろそろ帰ろう。帰って勉強するんでしょ?」
勇太「そうだな。赤点とらないように勉強するか」
樟葉「がんばです!先輩♪」
勇太「樟葉……」
樟葉「…………」カアァァ…
勇太「顔真っ赤にする程恥ずかしいなら無理してやらなくて良かったんじゃないか?」
樟葉「う、うるさいなぁ!もう……早く帰るよ」タッ
勇太「あっ、ちょっと待てよ」
また書く。切りが良いから次のカップリング?残念、まだまだ樟葉ちゃんでした!
ストレート凸守はよ
>>359
ツイン凸守も愛してこその凸マスター
樟葉「ただいまー……って、誰も居ないんだっけ」
勇太「夢葉が居ないだけで一気に物静かな家になるもんだな」
樟葉「なんだか静か過ぎて逆に落ち着かないね」
勇太「まぁ勉強するには調度いいか」
樟葉「お兄ちゃんもう勉強するの?」
勇太「ああ。今日は色々と疲れたから、さっさと勉強しないと寝ちゃいそうだ」
樟葉「確かに朝から色々あったもんね」
勇太「……」
樟葉「…………はぅ」
勇太「あっ、今あきらかに思い出しただろ。もう忘れてくれよ……」
樟葉「忘れる努力はするけど……わ、私も勉強してくるね!」ダッ
勇太「はぁ……。なんかもう久々に瞑想でもするかな……」
樟葉部屋
樟葉「勉強……頭に入るかな……」
樟葉「あれ、携帯に着信あり?みかちゃんからだ。今かかってきたみたいだけどどうしたんだろう?」
樟葉「もしもし。ごめんね、気づかなくて」
みか「樟葉ちゃん、さっき回転寿司行ってたでしょ!」
樟葉「回転寿司?……あっ、うん」
みか「みかも同じ店にいたんだよ!二つ前のテーブル!」
樟葉「そうなの?みかちゃんもくるくる寿司行ってたんだね」
みか「くるくる寿司?」
樟葉「でも気付いたんなら声かけてくれれば良かったのに」
みか「えぇー、無理だよそんなの。だって樟葉ちゃんすーっごく楽しそうにお兄さんと食べてたし!」
樟葉「そ、そんなこと無いけど……」
みか「樟葉ちゃんとお兄さんのデート邪魔しちゃ悪いと思って気をきかせたんだよ♪」
樟葉「別にデートとかじゃなくて、ただ今日はお母さんと妹が居ないから、それで……」
みか「えっ!じゃあ今夜は二人きりなの?」
樟葉「……うん」
みか「樟葉ちゃん、大チャンスだよ!もう告白とかしたの?!」
樟葉「こ……、告白?」
みか「だって誰にも邪魔されないチャンスだよ?ちゅーとかしたくないの?」
樟葉「私たち兄妹だよ?そんなことしないよ」
みか「でも樟葉ちゃんはお兄さんの事が好きなんだよね?」
樟葉「だっ、誰がそんなこと?」
みか「誰って、樟葉ちゃん見てたら誰でも分かると思うけど」
樟葉「そんなことないと思うけど……」
みか「えっ……樟葉ちゃん本気で言ってるの?私はてっきり重度のブラコンとばっかり」
樟葉「みかちゃん、捏造しないで……」
みか「なーんだ。てっきり学校で言ってたAさんとかの話しも樟葉ちゃんとお兄さんの話しかと思ってたよ」
樟葉「うぅ……それは……」
みか「あれ?やっぱりそうなの?」
樟葉「それはそうだけど、でも――」
みか「だったらやっぱりチャンスだよ!お兄さんは朝から樟葉ちゃんのエッチな姿を想像してオナニーしてたんだよ!」
樟葉「でもそれで好きかどうかなんて分からないし……」
みか「お兄さんの頭の中は樟葉ちゃんのエッチな姿でいっぱいだよ!今頃ムラムラしっぱなしだよ!」
樟葉「流石にそこまでエッチじゃないと思うけど……」
みか「だから後は樟葉ちゃんが少し勇気を出せば絶対に上手くイクよ!」
樟葉「えっと、一応聞いてみるけど何が上手く行くの?」
みか「樟葉ちゃんもしたいでしょ?お兄さんとエッチな事」
樟葉「」
みか「いいなぁ。禁断の恋!って感じで」
樟葉「そんな……だいたいお兄ちゃんの周りには可愛い女の子多いから、私なんて……」
みか「樟葉ちゃんも可愛いよ!前に一色が男子としてた付き合いたい子ランキング1位だったよ?」
樟葉「確か同じ名前の人がお兄ちゃんのクラスでも居た気がするけど……でもよく女子が怒らなかったね……」
みか「女子は女子でやってたからね。付き合いたい子ランキング!ちなみに1位はこれまた樟葉ちゃんだったよ」
樟葉「なんかもう頭がこんがらがってきたよ」
みか「男子の付き合い理由は可愛くて家庭的で理想のお嫁さんってのが断トツで多かったよ」
樟葉「……恥ずかしい」
みか「ちなみに女子の付き合いたい理由は、電車で樟葉ちゃんをむちゃくちゃに痴漢したいが1位だったよ」
樟葉「私、明日からどんな顔して学校行けば良いんだろ……」
みか「とにかく!お兄さんは今や崩落寸前。後は樟葉ちゃんが一押しすればきっと結ばれるから!」
樟葉「一押し……」
みか「もしもの時は今日あげたコンドーム使っても良いからね!」
樟葉「使う?あれって何に使うの?」
みか「あっ!うん、分かってるよー!!……ごめんね、お母さんが電話長いって。また明日学校で色々聞かせてね!」
樟葉「じゃあまた明日ね。おやすみなさい」ピッ
樟葉「結局何に使うんだろう……そうだ、インターネットで検索してみよう」
樟葉「コンドーム……っと」
樟葉「……」
樟葉「…………」
樟葉「これ、そういうのだったんだ……避妊具、セックスをする時に使う……か」
樟葉「もしもの時ってセックスをするとき?私、お兄ちゃんとセックス……セックスって具体的にどんな事するんだろう……」
樟葉「セックス 仕方……」
樟葉「…………」
樟葉「この言葉の意味は……これの意味は…………」
30分後
樟葉「……どうしよう、いっぱいエッチな事……覚えちゃった」
樟葉「ドキドキする……やっぱり見ちゃいけない事だったのかな……」
樟葉「でもみかちゃんも知ってそうだったし大丈夫だよね」
樟葉「私もこれで、お兄ちゃんと『もしもの時』が来ても、ちゃんと……」
樟葉「……はぁ。何考えてるんだろう。来る分けないよね」
樟葉「これ以上こんな事調べても仕方ないし勉強し――」
勇太「樟葉、いるか?」コンコン
樟葉「お兄ちゃん!?……は、はい。どうしたの?」ガチャッ
勇太「消しゴム貸してくれないか?今日、一色に貸したまま返って来てなくてさ」
樟葉「それだけ?」
勇太「それだけ……だけど?」
樟葉「そ、そうだよね。えっと消しゴム消しゴム……」
樟葉「あった」
勇太「サンキュー。助かったよ」
樟葉「うん。じゃあこれ…………」
勇太「ん?樟葉?」
樟葉「これ…………消しゴム……」
勇太「ああ、消しゴムだけど?」
樟葉「私も、勉強中で……消しゴム一つしか無くて……」
勇太「そっか。じゃあ間違ったところ消したらすぐ返しにくるよ」
樟葉「でもそれだとまた間違った時、こっちまでかりに来るの邪魔くさいでしょ?」
勇太「分かってるよ。もう間違えないように気をつけるから」
樟葉「そうじゃなくて、だからその……お兄ちゃんも私の部屋で勉強……すれば良いかなって……」
勇太「ここでか?」
樟葉「そうすれば消しゴムも一つで済むし、私も分からない事聞けるし」
勇太「樟葉が分からない問題なんて俺に分かるかな……。まぁ良いか、教科書とか持ってくる」
樟葉「本当に?じゃあ私、小さい机出して待ってるね」
勇太「俺はついでにお茶も持ってくるか」
樟葉「うん……♪」
勇太「えっと……ここの問題は……うわっ、いきなりつまずいたな……」
樟葉(お兄ちゃんがこうして私の部屋にいるのって久しぶり……)
勇太「樟葉、消しゴム貸してくれ」
樟葉「また?」
勇太「なんかもう計算式がぐちゃぐちゃになってさ」
樟葉「仕方ないなぁ……はい」
勇太「ありがとう」
樟葉「……」
勇太「なんだよこれ……こんなの習ったか?」
樟葉「何か……幸せかも……」
勇太「ん?何か言ったか?」
樟葉「ううん。何でもない。私も勉強しなくちゃ」
『一押しすればきっと結ばれるから』
樟葉(今でも幸せなのに……みかちゃんが変なこと言うから……)
勇太「消しゴムありがとう樟葉。はい」
樟葉「うん……」
樟葉(一押し。本当に一押しで……本当かな……)
樟葉「……お兄ちゃん」
勇太「どうした?」
樟葉「この問題、分からないんだけど……」
勇太「ええっ!?俺にも分かるかどうか…………数学か。数学ならなんとか……」
樟葉「ここなんだけど」スススッ…
勇太「えーっと……あれ?この問題か?えらく簡単だけど」
樟葉「ちょっとど忘れしちゃって、お兄ちゃん分かる?」
勇太「これくらいなら何とか……」
樟葉(お兄ちゃんのすぐ隣……外と違って部屋だとお兄ちゃんの匂いがはっきり分かる……)
勇太「これはこの式を――――」
樟葉(あれ……?でも一押しってどうするんだろう……)
勇太「これがこうなって――」
樟葉(一押し……一押し?……押し、押し……)
勇太「で、分かったか?」
樟葉「…………」
勇太「樟葉?」
樟葉「分からないよ……」
勇太「あれ!?分からなかったか?」
樟葉「分からないから……っ」ドンッ
勇太「うわっ!」バタンッ
勇太「……ってて、なんだ急に」
樟葉「お兄ちゃん……ごめんなさい……」
勇太「え!?な、何で、樟葉、降りてくれないと立てないんだけど……」
樟葉「……んっ」ちゅっ
勇太「んん!?んんーー!!」
寝落ち前に寝る。また書く
次で樟葉×勇太はとりあえず終わります
次で終わると言った手前、寝落ちしないようにシコシコ書き溜めてから投稿しようとしたけど自分の忍耐力では無理だった。
やっぱり分割します
樟葉「んっ……ちゅっ、んんっ……」
勇太「樟……ちょっ…………待、んん!待っ……んんー!!」
樟葉「お兄ちゃん……んっ、お兄ちゃん……っ、んっ、んんっ……」
勇太(な、なんだこれ!?どうして俺は樟葉に馬乗りになられてキスされまくってるんだ……?)
樟葉「ん……っ、はぁ……はぁ……」
勇太「く、樟葉、どうしたんだよ急にこんな……」
樟葉「……ごめんなさい」
勇太「ごめんなさいじゃなくて……」
樟葉「本当は一度だけのつもりだったのに……一度したら止まらなくて、私……」
勇太「いや、兄妹なんだから一度するのもおかしいだろ?」
樟葉「本当はまだ足りないくらいなんだよ……?」
勇太「樟葉……やっぱり熱でもあるんじゃないか?また顔が真っ赤だぞ?」
樟葉「うぅー……お兄ちゃんは鈍感過ぎるよ。もしかしてわざと気付かないフリしてるの?」
勇太「…………え?」
樟葉「お兄ちゃん……」
勇太(ま、まずい……気付かないフリするにも限界があるぞ)
勇太(樟葉の気持ちは分かってるし嬉しいけど、やっぱり兄妹でこれ以上はまずい)
勇太(なんとか樟葉をなだめないと、俺だってもう精神的にギリギリ……)
樟葉「……好きなの」
勇太「は、はい!?あっ、俺も樟葉の事はもちろん好きだぞ」
樟葉「私の言う好きはね、お兄ちゃんの言う好きと違うと思う」
勇太「樟葉。……もう良いだろ?俺だってギリギリの所で踏み止まってるんだから。これ以上は流石に……」
樟葉「流石に?」
勇太「だからこれ以上は……兄妹として取り返しの付かない事をしかねないと言うか」
樟葉「そうなんだ。もう一押しすれば……お兄ちゃんもそんな気分になってくれるんだ……」
勇太「いや、そう言う意味じゃなくて、と、とにかく上から降りてくれないか?お腹も少し苦しいし」
樟葉「苦しい?ごめん、少し下にずれるから」スーッ
勇太「下に!?ちょ、ちょっと待っ――」
樟葉「……?何かお尻に当たるような」
勇太「あ……、これはその……」
樟葉「…………」
勇太「えっと……」
樟葉「別に気にしなくて良いよ。私だってもし男の子の身体だったらこうなってると思うし……」
勇太「それは……」
樟葉「ココ触られると気持ちいいんだっけ……。だからお兄ちゃん、もう一押し……しても良いよね?」
勇太「もう一押し……?」
樟葉「もう一度……キス、んっ、ちゅ……」
勇太「んん!」
樟葉「…………ッ」スリスリ……
勇太「ん!?んんーー!!!!(そんな事、お尻でされたら……!)」
樟葉「んっ……ぷはっ、お兄ちゃん……これ好きなの……」スリスリ
勇太「樟葉、ストップ、本当に、これ……まずいから」
樟葉「ダメだよ……お兄ちゃんがその気になるまで止めないから…………んっ」スリスリ
勇太(まずいまずいまずいまずい!何かすっごい柔らかいし、気持ち良く…………)
樟葉(これ……キスするより恥ずかしいかも……)スリスリ
勇太(俺がその気になったら……樟葉はいったいどんな事するつもりなんだ……)
樟葉(あぅ……ぅ、なんだか、私までどんどん変な気分になってきちゃうよ……)グニグニ
勇太(ああ……なんかもう…………ダメだな、これは……)
樟葉「んっ、ここに当たると私まで……」
勇太「樟葉……、ごめん」
樟葉「お兄ちゃん?…………あ、ううん、私こそ色々してごめんなさい……。すぐ止めるから」
勇太「そうじゃなくて、今のごめんは……もう俺も我慢出来ないから」
樟葉「……それって」
勇太「樟葉……!」ズキュウウウン!
樟葉「んっ……はぁっ、……キス、初めてお兄ちゃんからしてくれた」
勇太「なに言ってるんだよ。樟葉だってさっきが初めてだろ?」
樟葉「うーん……起きてるお兄ちゃんとは初めてかな」
勇太「ん?」
樟葉「えへへ……お兄ちゃん、大好き」
勇太「ああ、俺もその……大好きだよ。樟葉」
樟葉「じゃあもう……私、我慢しないね……」
また書く。また書く
あれこれやっと一段落したから明日からシコシコ書く。今日は寝るまで書
樟葉「お兄ちゃん……もう一回…………」
勇太「まだするのか?もう……んっ」
樟葉「んっ……ちゅっ、ふはぁ……はむっ……んんっ」
勇太「ん……はぁ、はぁ……。樟葉、もうかれこれ5日くらいキスしてるだろ」
樟葉「お兄ちゃん大袈裟過ぎ。まだ30分くらいだよ……」
勇太「いや、30分でも長いだろ」
樟葉「だって…………」
勇太「樟葉はそんなにキスするのが好きなのか?」
樟葉「それは……もちろんお兄ちゃんと、こういう事するのも嬉しいけど……」
勇太「けど?」
樟葉「お兄ちゃん……お兄ちゃんが…………」
勇太「?」
樟葉「だから……、お兄ちゃんがなかなか次に進んでくれないから……」
勇太「次?……次。……次!?」
勇太「いやいやいや!だ、だめだろ流石に!!」
樟葉「どうして?」
勇太「何度も言うけど俺達は兄妹なんだぞ?キスはまだセーフとしても、これ以上はまずいだろ」
樟葉「……でも」
勇太「とにかくダメだ。子供でも出来たらどうするんだ。そうなったら大変な事件だぞ」
樟葉「お兄ちゃん……」
勇太「分かってくれるよな?」
樟葉「私の言うこの先って、もうすこし激しいキスの事なんだけど……」
勇太「……ふ、は」
樟葉「お兄ちゃん、どんな事を想像してたの?」
勇太「」
奴から電話がかかってくるまで書く
1レス目書いてる途中で電話かかってきたなにこれ。8時前には書きはじめます
樟葉「本当は……さっきね、パソコンで色々調べてたから。お兄ちゃんの言ってる意味は何となく分かる……かな」
勇太「恥ずかしい……はずかし、はずかし、はずかし!!」
樟葉「……あかちゃん」
勇太「?」
樟葉「あかちゃん、できたら大変だからダメなんだよね……」
勇太「そうだけど」
樟葉「でもお兄ちゃん、こんなふうになってるし……」
勇太「こ、これは、少しすれば戻るから」
樟葉「だけど私のせいでこうなったんだし……やっぱり私が責任とるよ」
勇太「責任って……」
樟葉「大丈夫だよ、口になら入ってもあかちゃん出来ないって書いてたから……」
樟葉「男の人ってこんなふうになってるんだ……じっくり見るの初めて」じぃー
勇太「そんなにジッと見るなよ!って言うか、やっぱりこんなのダメだって!」
樟葉「そういう割にはチャック下ろす時無抵抗だったよね」
勇太「頭でダメと分かってても体が言うことをきかないんだよ!」
樟葉「お兄ちゃん、さわってみても良い?」
勇太「くぅ……ああもう!こうなったら好きにしろ!」
樟葉「じゃあ……」ニギッ
勇太「うわっ、冷た……っ!!」
樟葉「ここ、すごく熱い……それにドクドクしてる」
勇太「そんな解説は良いから……」
樟葉「でも本当にカチカチに硬くなる訳じゃ無いんだね。硬いけど弾力がある感じかな……」ニギニギ
勇太「うわ……ぐっ」
樟葉「それに先の方はプニプニしてるみたい」ムニムニ
勇太「が……ッ!!先をそんな……」ビクッ
樟葉「わっ……、先っぽ触ると気持ちいいの?身体がビクッてしたよ……?」
勇太「先は敏感になってるから、その……」
樟葉「……はむっ」カプッ
勇太「ええ!?いきなり!?」
樟葉(えっと……確か最初はゆっくりと口の中に入れて、歯が当たらないように……ゆっくりゆっくり……)ググッ
勇太「うっ……あっ、そんな奥まで……」
樟葉「んっ、ぐ……けほっ」
勇太「樟葉、そんなに無理しなくても」
樟葉(飲み込める所まで入れたら……今度はゆっくりと口から……)
勇太「うっ、ぐぅ……なんだこれ……」
樟葉「んんっ……ぢゅっ、ぷはっ!はぁ、はぁ……お兄ちゃん、どう?上手く出来たかな?」
勇太「」ピクピク
樟葉「お兄ちゃん?」
勇太「まさか一往復でこれ程の衝撃とは……」
樟葉「えっと……続けても良いの?」
勇太「ああ、続け……いやいやいや、待って!ストップ、ストップ!」
樟葉「?」
勇太「えっと、これ以上はさ、ほら」
樟葉「お兄ちゃん、もしかして気持ち良く無かった……?」
勇太「いや、そんな事無いから!ただ、あー……」
樟葉「もしダメな所があったら言ってね……上手くできる様に頑張るから」
勇太「もう十分上手いから!でもほら……な!」
樟葉「?」
勇太(こんな事続けられたらすぐにイキそうだなんて言えないし……)
樟葉「お兄ちゃん、無理しなくて良いよ?やっぱり気持ち良く無かったんでしょ?」
勇太「だからそうじゃなくて!ただ…………そうだ!樟葉にだけさせるなんて悪いし!」
樟葉「えっ……それって……」
勇太「そうだそうだ、だから俺からも同じような……事を…………」
樟葉「同じような……事……?」
勇太(あ、あれ……話がややこしく……)
樟葉「あ、あの……私、」モジモジ
勇太「違う違う!別にスカート抑えなくても良いから!!」
樟葉「でも同じような事って」
勇太「それは、そうじゃなくて……そうだ!胸を触ってみたいなってさ!」
樟葉「胸?」
勇太(何を言ってるんだ俺は……)
樟葉「胸……」ペタペタ
勇太「…………」
樟葉「あぅ……」
勇太「おい、いきなり落ち込むなよ」
樟葉「だって……」
勇太「別に大きさなんてどうでも良いよ。俺は樟葉の胸に触れたいだけなんだから」
樟葉「お兄ちゃん…………なんか良いこと言ったみたいな顔で恥ずかしい事言わなかった?」
勇太「言うな、妹よ」カアァァァ…
樟葉「でもお兄ちゃんが触りたいなら、恥ずかしいけど…………んしょ」ヌギヌギ
勇太「脱ぐの!?」
樟葉「だって小さいから直に触らないと全然分からないよ……」
勇太「そ、そうか、俺は全然良いんだけどさ、樟葉は恥ずかしく無いのか?」
樟葉「だから恥ずかしいって言ったでしょ。お兄ちゃんは全然人の話し聞かないんだから」
勇太「ごめん……」
樟葉「……お兄ちゃん、恥ずかしいから……その、触るの……ベッドの中でも良い?」
勇太「ベッドの中?」
樟葉「ジッと見られたら恥ずかしいし、寒いから……」
勇太「ああ、わかったよ。風邪でもひいたら大変だもんな」
また書く。二人はベッドの中へ、そしてくみん先輩がアップを初めm
樟葉「ちょっと待ってね」
勇太「あ、ああ……」
樟葉「……お兄ちゃん、あっち向いてて」
勇太「こうか?」クルッ
樟葉「すぅー……はぁ…………。うん、もう良いよ」
勇太「なんなんだいったい?」
樟葉「心の準備だよ。この先はきっと……そういうのが必要だから」
勇太「なんだかよく分からないけど……まだ今なら前みたいに、普通の兄妹に戻」
樟葉「心の準備したって言ったでしょ?それにもう無理だよ……元に戻るなんて」
勇太「そんな事ないだろ?キスの事も、今の状況も、全部忘れて明日から普通に――」
樟葉「私は無理だよ。もう忘れられない……我慢も出来ない。小鳥遊さんにも、他の女の人にも、お兄ちゃんは渡したくない」
勇太「樟葉……」
樟葉「元に戻れない……けど、お兄ちゃんがそうしたいなら……普通の兄妹みたいにならするよ……」
樟葉「普通に家族として一緒に暮らして、普通に挨拶もして、ご飯も一緒に食べる。でもね、元には戻れないよ……」
勇太(まずい……これは思ってた以上に深刻だぞ……)
勇太「すぅー……はあぁ……」
樟葉「お兄ちゃん?」
勇太「俺と樟葉は兄妹だから、こんな事しちゃいけない。そういう運命なんだよ」
樟葉「……うん」
勇太「兄妹は絶対に、永遠に結ばれる事なんて無いしな」
樟葉「…………うん」
勇太「だから俺はそんな運命とか永遠とか壊してでも樟葉の傍にいる。俺は樟葉が好きだからな」
樟葉「お兄ちゃん…………何か今の台詞、中二病みたい」
勇太「……それは言うなよ」
樟葉「でも嬉しいよ。初めてお兄ちゃんが中二病で良かったと思ったかも」
勇太「いや、だからもう中二病じゃないから!」
樟葉「ふふっ……。お兄ちゃん、いつでも良いよ?」
勇太「そうか。じゃあベッドに俺も入るぞ?」
樟葉「うん……♪」
勇太「えっと……」
樟葉「触る前に、絶対にがっかりしないって約束できる?」
勇太「しないよ。する分けないだろ」
樟葉「じゃあ……良いよ。触っても」
勇太「よ、よし、じゃあ……」
ふにっ
樟葉「……っ」ビクッ
勇太「な……」フニフニ
樟葉「…………んっ」
勇太「……」フニュフニュ
樟葉「お、お兄ちゃん、黙ってないで何とか言ってよ……」
勇太「なんて言うか……やっぱり全然違うんだな。柔らかいし、肌もスベスベで」
樟葉「ごめんね、小さくて……」
勇太「謝ること無いだろ。本当に柔らかくて気持ちいいから!」
樟葉「そう……かな……」
勇太(確かに柔らかいし気持ちいい……けど……)
勇太(これに男の大半が夢や希望を抱いているのか?)
勇太(それともまだ何か秘密が……もっと触ってれば分かるのか?)ムニムニ
樟葉「ぁっ……んっ……」
勇太「うわっ!わ、悪い、つい力が入っ……」
樟葉「はぁ……はぁ……。ううん、大丈夫……ちょっと変な気分になっただけだから……」
勇太「こ、これは!!」
樟葉「……?」
勇太(そうか、胸を触る行為は感触を楽しむだけにあらず。相手の息遣い、表情を楽しむ行為でもあるのか……)
勇太(荒い息遣い、普段は見せない様な大人びた表情……そして力を加えると漏れる……)ムニッ
樟葉「は……んんっ」
勇太(この喘ぎ声!そうか、そうだったのか)
樟葉「お兄ちゃん……また黙って……何か言ってよ…………」
勇太「あ、えーっと……く、樟葉の誰にも触れられた事のない乳房が熱うなってまいったではござらんか」
樟葉「……お兄ちゃん、それじゃまるで悪代官だよ」
樟葉「ふ……ぁ、んん」
勇太(まずい……これは本当にどんどん興奮してしまうな……)
樟葉「んっ、おにぃ……ちゃん……」グイッ
勇太「く、樟葉、そんなに近寄ったら、顔に胸が……」
樟葉「んっ、ん……」グイッ
勇太「樟葉……?」
樟葉「…………」グイッ
勇太「えっと……こうしろって事だよな?……はむっ」
樟葉「にゃ……ぁん!」ビクンッ
勇太(にゃん!?)
樟葉「あっ、うぅ、ふぁ……ぁん……っ!」
勇太「ん、んんっ!!ぷはっ!樟葉、そんなに胸に頭抑えられたら、息が」
樟葉「あっ、うぅ……、ごめんなさい。何かにしがみついて無いと……身体の力が抜けそうだったから……」
勇太「別に謝る様なことじゃ無いよ。でも……女の子の胸って本当に敏感なんだな」
樟葉「そ、そうだよ。別に私が特別敏感とかじゃなくて、きっとみんなそうだから……」
勇太「分かったよ。そういう事にしとくから」
寝落ち寸前……また書く
いい加減、樟葉ちゃん終わらせないと……
樟葉「お兄ちゃんだってさっきはビクッてしてたもん」
勇太「さっき?あ、あれは……」
樟葉「いいよ、お兄ちゃんがそんな事言うならもう一度するからね」モゾモゾ
勇太「ちょっ、ベッドの中に潜りこまなくて良いから!あっ、こら!」
樟葉「よいしょ……、あむっ」
勇太「あっ……く、樟葉…………なっ!!」
樟葉「んっ、んっ……ほふひはほ?」
勇太「そんな事しながら上目遣いでこっち見るなよ……」
樟葉「んっ……ちゅぱっ。お兄ちゃんはねえ……ここが好きなんだよね……ちゅっ♪」
勇太「や、やめっ……ピンポイントでソコだけ攻撃は……っ」
樟葉「あむあむ……ぷはっ。ちょっとなれてきたかも……」
勇太(まずい……樟葉の奴、とんでもないスピードで上達してるような……)
樟葉「わっ……なんだかぬるぬるが出てきた……これが射精なのかな?」
勇太「ちがっ、それは我慢してるから出る液体で、」
樟葉「我慢しなくても良いのに……」
勇太「…………」
樟葉「お兄ちゃん?」
勇太「うああぁぁぁ!!」ガンッガンッ!
樟葉「お、お兄ちゃん!?ベッドに頭ぶつけて、そんな事したら頭怪我しちゃうよ!」
勇太「樟葉、こっちへ来てくれないか……」
樟葉「えっと……こうでいいの?」
勇太「やっぱりもう止めよう。こんなこと」
樟葉「……どうして?」
勇太「ベッドに入る前はあんな事言ったけどさ……もう本当にここが限界だから」
樟葉「限界……?」
勇太「俺は樟葉が好きだし、こうやっているのも嬉しいけど……これ以上は本当に歯止めが効かなくなる」
勇太「樟葉を押し倒したいって言うか……正直な話、エッ……エッチしたいとか考えてる自分がいて」
勇太「本当にギリギリで、これ以上続けてたら我慢できなくて、樟葉にしちゃいけない事までしそうだから……」
樟葉「私、お兄ちゃんとなら良い…………ううん、私もお兄ちゃんとしたい」
勇太「だから、それは赤ちゃんが出来たら大変だから」
樟葉「私持ってるよ。みかちゃんに貰ったの、これ……」ガサッ
勇太「こ、これってコンドームさん……」
書きながらだけど次のカップリング>>456で
勇太「確かにコレ付ければ妊娠はしないかもしれないけど……」
樟葉「まだ迷ってるの?……そうだ。さっきギリギリって言ってたよね」
勇太「?」
樟葉「だったらもう少し続けて、お兄ちゃんをその気にさせちゃうから」モゾモゾ
勇太「うわっ!待っ、待って!!するから、これ以上はダメだって!!」
樟葉「……どうしてそんなに慌ててるの?」
勇太(これ以上口でされたらそのまま出ちゃいそうだし……)
勇太「とりあえず……なんか見られてるの恥ずかしいからあっち向いててくれるか?」
樟葉「うん……私むこう向いてるからそれ付けたら教えてね?」
ガサガサッ……
樟葉「? お兄ちゃんの部屋から?何の音だろう……」
勇太「!!」
勇太「ちょっとタイム、様子見てくるから」
樟葉「うん……気をつけてね」
勇太(まさか……まさか……)
ガチャッ……
勇太「…………なんだ、風か」
勇太「窓も閉まってるし、念のためカーテンもしめて……」
勇太「他の部屋も問題なし。玄関も閉めた……いや、念には念を」
ピッピッ…トゥルルルル
六花「勇太、助けて……数字の兵隊が!奴らは光属性、我々は圧倒的に不利」
勇太「勉強頑張ってるんだな」
凸守「ああっ!!マスター、勉強中に電話などしてはいけないデス!!」ピッ
勇太「よし……六花は凸守と一緒だな」
ちょっとアレです……
勇太×くみん先輩
昨日繋がらなかったのに治ったのね
vipでラオウ×リンのSS書いてた。明日から本気出す
樟葉もう今回で終わります。
ガチャッ
勇太「おまたせ」
樟葉「お兄ちゃん!遅かったけど大丈夫だったの?」
勇太「どうしたんだよ、そんなに慌てて」
樟葉「だってもし泥棒だったらどうしようかと思って……助けなきゃって」
勇太「なるほど。それで慌てて服のボタンを掛け違えたって訳か」
樟葉「え?……あっ、」
勇太「樟葉がそんなミスするなんてよっぽど慌ててたんだな」
樟葉「もう、本当に心配したんだから……」
勇太「分かってるよ。えっと、それじゃあ……」
樟葉「お兄ちゃん」
勇太「わ、分かってるよ。外に出とくから早くボタン直せよ」
樟葉「全然分かってない!良いよそんなことしなくて。どうせこれから全部見せちゃうんだし……」
勇太「そ、そうか。そうだよな……」
樟葉「……お兄ちゃんがボタン外してくれる?」
勇太「!」
勇太「これは……なんか自分以外のボタン外すのって難しいな……」
樟葉「そうなの?お兄ちゃんが慌てすぎなんじゃなくて?」
勇太「そんなわけ無いだろ。普通に難しいんだぞ?」
樟葉「そんなこと無いよ…………ほら」スッ
勇太「あっ、えっ……ほらって、なんで俺の服を……」
樟葉「こう言う時はお互い裸になるんでしょ?」
勇太「そ、そうか……って言うか、これは樟葉が器用過ぎるんだろ?」
樟葉「違うよ。お兄ちゃんがヘタっぴなだけでしょ?」
勇太「うぐ……なんかこの状況でヘタとか言われるとダメージが……」
樟葉「仕方ないから私も手伝ってあげるよ」
勇太「良いよ。こうなったら何分かかろうが意地でも一人でやってやる!」
樟葉「ダメだよそんなの。私が待ちきれないもん……。お兄ちゃん、早くしてほしい……」
勇太「さ、そ……じゃあ、共同作業で……」
勇太「よし、これで……」
樟葉「お互い上は裸になったね……」
勇太「…………」
樟葉「電気……消した方が良いよね」
勇太「そ、そうだな!」カチッ
樟葉「なんだかこう言うの、お風呂場とか以外で裸になるのって恥ずかしいね……」
勇太「……だな」
樟葉「えっと、下はベッドの中で脱いでも良いよね」
勇太「いや、ここで……興味本位って言うか、樟葉の全部見てみたいし」
樟葉「うぅ……じゃあ後ろ向いて脱いでも良い……?」
勇太「ああ、それなら……」
樟葉「…………っ」スルスル
勇太(裸の後ろ姿も良い……俺って特殊な性癖でもあるのか……?)
樟葉「……振り向いた方が良いの?」
勇太「もちろん!」
樟葉「お兄ちゃんも全部脱いだ?見せあいっこなんだから、ズルしちゃだめだよ?」
勇太「そうだったのか?!ちょっと待って…………よし!」スポポーン
樟葉「じゃあ振り返るから……はいっ」クルッ
勇太「おお……」
樟葉「……な、なに?」
勇太「なんて言うか……ツルツルで綺麗だな」
樟葉「うぅー……もうだめ、ベッドに入る!」サッ
勇太「あっ、樟葉」
樟葉「私まだ……学校の友達よりも子供っぽい体型だから恥ずかしぃ……」
勇太「いやいや、その手の相手には需要あるから!」
樟葉「良く分からないけど……お兄ちゃんもその手の相手なの?」
勇太「えっ?あ、まぁ……今日気づいたけどそうなのかもな……」
樟葉「……じゃあこの身体でも良いかも」
樟葉「こうやって、足をスルスルし合うだけでも気持ちいいね」
勇太「樟葉の脚……きめ細かい絹みたいな肌ってこういうのを言うんだろうな」
樟葉「お兄ちゃん、ぎゅってしてみて欲しい」
勇太「こうか?」ギュッ
樟葉「うん……裸で抱き合うのって気持ち良くてドキドキするね……」
勇太「俺はもう心臓が爆発しそうだけど」
樟葉「私も……。もう準備出来てるから……」
勇太「準備?」
樟葉「心の準備はもう済ませてたけど……多分、身体の準備も出来てると思うから……」
勇太「身体の準備って……あっ、もしかして」クチュッ
樟葉「にゃぁ……ぁっ、んんっ!」
勇太「うわっ、ご、ごめん!!」
樟葉「謝らなくても良いけど……急に触ったからビックリしたよ……」
勇太「本当にごめん、何も考えてなかった……」
樟葉「……それで、えっと…………準備、できてた?」
勇太「ああ」
樟葉「じゃあコレ……」
勇太「よし、付けるぞ」
勇太「へぇ……こんな風になってるのか」
樟葉「大丈夫?手伝うよ?」
勇太「こ、これくらい一人で出来るから!」
樟葉「もう、何か心配だなぁ……」
勇太「いや、いくらなんでもこんなの失敗する訳……」
樟葉「……」
勇太「あ、あれっ……」
樟葉「お兄ちゃん?」
勇太「…………」
樟葉「…………」
勇太「な、なんかさ……これって裏表とかあったのかな……」
樟葉「一応聞くけど……どうしたの?」
勇太「ははは……途中でゴムがクルクル延びなくなったって言うか……逆さまに付けてたみたい」
樟葉「お……、お兄ちゃんのバカ!」
勇太「まいったな、さすがにコレじゃ使い物にならないし……一回外してみるか」
樟葉「あっ、そんな引っ張っちゃダメだよ!」
勇太「えっ?」ビッ
樟葉「あっ……」
勇太「えっと……」
樟葉「だから手伝うって言ったのに……」
勇太「あー……あはは、やっぱりさ、兄妹でこんな事しちゃダメだって言う神様の御達示って言うか」
樟葉「…………はぁ」
勇太「そんな落ち込むなよ。お互いの気持ちは伝わったんだし、続きはまた今度の楽しみにさ!」
樟葉「……今度っていつ?」
勇太「そりゃ……母さんと夢葉がいない時にでも……」
樟葉「お母さんが夜勤で夢葉がお泊り保育の日?それっていつなの?」
勇太「えっと……もしかして怒ってる?」
樟葉「怒ってない様に見える?」
勇太「…………ごめんなさい」
勇太「とりあえず今日は部屋に戻るよ」
樟葉「……」
勇太「じゃあおやす――」
樟葉「お兄ちゃん」
勇太「ん?」
樟葉「……良いよ、無くても」
勇太「何が?」
樟葉「だから……コンドームとか無くても……」
勇太「それはダメだろ。何度も言ってるけど兄妹でもし赤ちゃんなんて出来たら」
樟葉「だから大丈夫なの。私、まだ赤ちゃんができる身体になってないから……」
勇太「それってつまり……いや、でも万が一もあるし」
樟葉「だってもう我慢出来ない…………万が一の事を考えて行動なんて出来ないよ……」
勇太「そんな事言ったって」
樟葉「お兄ちゃん」グイッ
勇太「うわっ!」ドサッ
樟葉「お兄ちゃん……お兄ちゃん、お兄ちゃん…………」
勇太「一日に二度も妹に馬乗りされるとは……」
樟葉「私の心も身体も、お兄ちゃんの身体も……準備出来てるよ?」
勇太「樟葉、ストップ!ストップ!」
樟葉「後はお兄ちゃんの、本当の心の準備だけなのに……」
勇太「だから俺はダメだって……」
樟葉「……んっ」クチュッ…
勇太「樟葉、当たってる!当たってるから!もう中に入りそう……だから」
樟葉「お兄ちゃん……お兄ちゃんが良いって言ってくれたら、私……このまま腰を下ろすから……」
勇太「ずるいだろ……こんなの断れる訳…………」
樟葉「んっ……お兄ちゃん、キスしても良い?……キス、するね?」
勇太「えっ、あ……ん、んんー!」
樟葉「ん……ぷはっ、お兄ちゃん、ぁっ……、大好き……」
勇太「樟葉……」
樟葉「…………もう限界だよ……お兄ちゃん、良い?」
勇太「だ……ダメだから!」
樟葉「きやっ!」ドサッ
勇太「キスも奪われて、このまま童貞まで奪われる訳にはいかないから!」
樟葉「……」
勇太「だから……俺が、樟葉の初めてを奪っても良いか……?」
樟葉「お兄ちゃん……」
勇太「……恥ずかしいんだから早く答えろよ」
樟葉「うん……私の初めて、お兄ちゃんに奪ってもらいたい」
勇太「い、言っとくけど上手く出来るか分からないからな!!」
樟葉「良いよ。私の身体、お兄ちゃんの好きにしてみて。私はお兄ちゃんになら何されても嬉しいと思うから」
勇太「じゃあ……入れるから……」
樟葉「……お兄ちゃん、枕取って欲しい」
勇太「枕?これか?」
樟葉「……」ボフッ
勇太「……樟葉?」
樟葉「見られながらするの恥ずかしいから……」
勇太「そんなもんなのか?……じゃあ」グッ
樟葉「……ッッ!」ビクッ
勇太「な、なんだこれ……柔らかくて、ぬるぬるで、きつくて……」
樟葉「……んッ、んんッ!!」
勇太「樟葉、大丈夫か?」
樟葉「…………っ」コクリ
勇太「じゃあもう少し奥に……」グッ
樟葉「いっ……!!」ビクンッ
勇太「……樟葉?」
樟葉「だ……大丈夫、だから……」
勇太「……ちょっと枕退けるぞ」ポイッ
樟葉「あっ!……あぅ」ウルウル
勇太「お前……思いっきり涙目って言うか、泣いてるじゃないか」
樟葉「だって……こんなに痛いなんて思わなかったから……」
樟葉「ハァ……ハァッ……」
勇太「苦しそうだし、一度抜くか……?」
樟葉「大……丈夫、初めては痛いって……書いて、んっ!たから……」
勇太「でも……」
樟葉「私は慣れるから…………お兄ちゃん、私の中……気持ち良い……?」
勇太「そりゃ……樟葉がビクビクするたびに中もビクビクして大変な事に……」
樟葉「だったら、良かった……お兄ちゃん、に……気持ち良く、なっ……て、貰えて……」
勇太「……本当に大丈夫なのか?」
樟葉「お兄……ちゃん、もう、全部……入ったの……?」
勇太「ん?あ、ああ。全部入ったけど苦しくないか?」
樟葉「うん……大丈夫。ちょっとなれてきたから、ゆっくり動いて良いよ……?」
勇太(本当はまだ半分も入ってないけど黙っておこう……)
勇太「ゆっくり……」グチュッ…
樟葉「痛い……けど、やっ、あっ……嬉しい……お兄ちゃん、私……幸せ、だよ……っ」
勇太「痛い、のが……くっ、我慢出来なくなったらすぐ……」
樟葉「そんな事言っ……や、ぁっ、お兄ちゃん、やめれるの……?」
勇太「……わるい、もう止まれないかも」
樟葉「んっ……言った、でしょ?はぁッ……私の身体、好きにして良いって……」
勇太「樟葉、俺……もう……」
樟葉「うん……良いよ。射精、するんだよね……」
勇太「樟葉、もう出る……っ」
樟葉「お兄ちゃん、大好き。お兄ちゃん……っ!」
勇太「ええっ!?そんな、足巻き付けたら抜けな――」
樟葉「ぃ……ッッ!!」
勇太「あっ……」
勇太「はぁ……はぁ……」
樟葉「んっ……中に、出たの?」
勇太「そ、そうだ!早く中から出さないと!」
樟葉「……お兄ちゃんの嘘つき」
勇太「嘘つき?」
樟葉「全部入ってなかったでしょ?最後、抱き着いた時にもっと奥まで入ってきたもん」
勇太「それは……樟葉が苦しそうだったから……」
樟葉「ダメだよ。許してあげないもん」
勇太「えぇー……じゃあどうすれば良いんだよ?」
樟葉「次は……一番奥まで入れてくれる?」
勇太「……分かったよ」
樟葉「うーん……やっぱり信用出来ない」
勇太「じゃあどうしろっ……うわぁっ!」ドサッ
樟葉「えへへ……」
勇太「二度ならず三度までも馬乗りに……」
樟葉「お兄ちゃんは優しくて信用出来ないから……今度は私が上ね……」
勇太「次って……今からするの?」
樟葉「……うん♪」
勇太「」
チュンチュン
樟葉「んっ……お兄ちゃん、朝だよ」
勇太「無理……今日は学校無理……」
樟葉「もう、そんな事言わないで仕度仕度」
勇太「一週間分は出た……」
樟葉「私だってお腹の中、なんだか重たいんだから……」
勇太「寝る……」
樟葉「もう。ご飯の用意出来たら起きて来てよ?」
勇太「うー……」コクリ
ガチャッ
樟葉「お腹……まだ熱い気がする……」
樟葉「ごめんね、お兄ちゃん……私、嘘ついちゃった……」
樟葉「女の子って初潮の前に排卵するから、初潮前でも妊娠するって書いてあったの……」
樟葉「でもそれは初潮の少し前の間だけみたいだし……平気だよね」
樟葉「さーて、ご飯ご飯♪」
勇太「うーん……もう8回…………うーん……」スヤスヤ
切りも良いしこれくらいにしておく!
次からは勇太×くみん先輩書く
前に、録画でくみん先輩のシーンだけ見まくって小宇宙を高める。
樟葉×勇太をダラダラ書いてしまったのを反省して、くみん先輩はスタイリッシュに終わらす
等と言いながらダラダ
一色「なぁなぁ!」
勇太「なんだよ」
一色「お前、丹生谷とくみん先輩ってどっちの方が大きいと思う?」
勇太「そりゃどう見ても丹生谷だろ」
一色「やっぱそう見えるかぁー……でも俺はくみん先輩も相当だと思うんだけどなぁ」
勇太「そうか?」
一色「なんかさ!丹生谷はボインボイン!って感じだけど、くみん先輩はたゆんたゆん!って感じだよな!」
勇太「…………」
一色「柔らかさで言ったら絶対くみん先輩だと――」
勇太「一応聞いてみるけど、何の話ししてるんだ?」
一色「何って、おっぱいに決まってるだろ。おっぱいに!」
勇太「……はぁ」
放課後 部室前
勇太「全く、あいつの頭はあんな事ばっかりなのか」ガラッ
森夏「あんたねー、いい加減に!!」
くみん「いたいいたい、モリサマちゃん、いたいよぉー」
森夏「まだ言うか!このー!!」
勇太「……今日も中は無駄に騒がしいな」
くみん「はうぅ……富樫くーん」
森夏「コラ!逃げるな!!」
勇太「何やってるんだよ」
くみん「あのね、突然モリサマちゃんがぶってきたの……」
森夏「あんたがモリサマモリサマ言うからでしょうが!!」
勇太「もう分かったから。このやり取り何回目だよ」
くみん「そんな事言わずに助けてよぉ……」
森夏「今日と言う今日は絶対に許さないんだから!」
勇太「ちょっと落ち着いて、たゆん先輩も一度離れて」
くみん「たゆん先輩?」
勇太「あっ……くみん先輩もちょっと離れて下さい」
勇太「とにかく手を出すのは良くないだろ?」
森夏「なによ、こいつの肩持とうって言うの?」
勇太「あと一応先輩なんだから、こいつとか呼ぶのも良くないだろ」
森夏「うっさいわね!」
勇太「くみん先輩もくみん先輩ですよ。どうして丹生谷をモリサマって呼ぶんですか」
くみん「だって可愛いから……」
森夏「可愛く無いわよ!」
勇太「ってな感じで、本人が嫌がってる訳だしモリサマは無しの方向で」
くみん「……うん、わかったよ!」
森夏「本当に分かったんでしょうねえ……」
勇太(ああ、このやり取りもほぼ毎日だな……)
くみん「うーん、今日はどの枕で昼寝しようかなぁ♪」
森夏「昼寝って、もう夕方じゃない」
くみん「ねえねえ、森夏ちゃんのマイ枕も用意してあるから一緒に昼寝しようよぉ」
森夏「うぅっ、あんたにそう呼ばれると逆に違和感あるわね……」
勇太(どっちみち文句言うのか)
くみん「そんな事いわないで、モリ……森夏ちゃんも一緒に、ね?」
森夏「今、モリサマ言おうとしなかった?」
くみん「してない、してないよ。してないから昼寝――」
森夏「昼寝なんてしないわよ。あんたみたいに何処でも寝れる人間じゃないの」
くみん「もぅ、森……モリサマちゃんはもっと昼寝の良さを知るべきだよー?」
森夏「ちょっと、なんで今言い直したのよ!!」
勇太「丹生谷、もう無理だよ。このやり取りも毎回だろ」
森夏「諦めないわよ。今日は絶対に……」
勇太「そう言えばさ、くみん先輩に呼び方を改めさせるなら丹生谷の方もだろ?」
森夏「何がよ?」
勇太「先輩に暴力なんて以っての外だし、呼び方も『あんた』なんて有り得ないだろ」
森夏「じゃあどうしろって言うのよ」
勇太「だから丹生谷もくみん先輩って呼べば良いだろ?」
森夏「セン……パイ……?」
くみん「おぉー!森夏ちゃん、森夏ちゃん、遠慮せずに呼んで良いんだよー」
森夏「く、くみ……セン……」
くみん「くみせん?」
森夏「……ああもう分かったわよ!モリサマでも何でも好きに呼べば良いでしょ!」
くみん「ほんとに?……よかったぁ。私、本当は森夏ちゃんって呼び続ける自信なかったんだぁ」
森夏「既に崩壊してたくせに……。そのかわり、ここの人間といる時は絶対に話しかけないでよ!」
くみん「うん♪じゃあこれからもよろしくね、モリサマちゃん♪」
森夏「……はぁ。はいはい、分かったわよ」
勇太「やれやれ……と、ちょっとトイレ行ってくるか」
勇太「まったく、あの二人も毎回毎回よく飽きないな」
勇太「さて、部屋に戻るか」
森夏「はいはい♪わかりました、すぐ行きます!」
勇太「あれ?丹生谷、何処か行くのか?」
森夏「ちょっとチア部のスケットよ。めんどくさいけど」
勇太「そっか。じゃあ頑張って」
森夏「言われなくても頑張るわよ!」タッ
勇太「走ると確かにボインボイン……っと、馬鹿な事考えてないで戻ろう」
勇太「ただいま…………あれ?誰もいない?」
勇太「おかしいな。鞄があるからくみん先輩はいるはずだけど……トイレかな?」
勇太「六花と凸守は……どうせいつもの不可視境界線探索だろうし……」
勇太「たまには俺も昼寝するか……」ウトウト
ガタン……
勇太「……ん?」
ガタガタッ!
勇太「なんだなんだ!?」
…………
勇太「今、確かに物音が……くみん先輩の枕ロッカーあたりから……」
カタッ……
勇太「…………」ゴクリ
ガチャッ…
くみん「うぅーん……」
勇太「くみん先輩!?ま、まさか丹生谷に殺……」
くみん「あっ、富樫くん。おはよぉー」
勇太「な訳無いよな……」
勇太「おはようじゃ無いですよ。こんな所でなにしてるんですか?」
くみん「えっとね、モリサマちゃんがチア部のスケットに行くって言うから昼寝しようと思って」
くみん「どの夢にしようか枕を選んでたんだけど、なかなか決まらないから全部にしたんだよー♪」
勇太「それでロッカーの中で枕と一緒に詰まってたんですか……」
くみん「うん♪草原の枕と水辺の枕と……いーっぱいの枕に囲まれたらどんな夢見るのかなぁーって」
勇太「それで、どんな夢が見れたんですか?」
くみん「うーん……深く寝ちゃう前に富樫くんが起こしたから分からないかなー」
勇太「じゃあもう邪魔しないので心置きなく寝てください」
くみん「そんな事より富樫くん!さっき昼寝しようって言ってたよね?」
勇太「そこは聞こえてたんですね」
くみん「富樫くんのマイ枕ここにあるから是非使ってよ♪良い夢見れるよぉー♪」
勇太「あんまり夢とか見ないんですけど……」
くみん「そんなつれない事言わずに枕を使って一緒に昼寝しようよ、楽しいよぉー?」
勇太「一緒にって……」
くみん「えーっと、私は鳥の囀る森林の夢枕にしよーっと♪」
勇太「はあ……」
くみん「富樫くんの枕と並べて、さぁ!一緒に寝ようじゃないかぁー♪」
勇太「そんなに引っ付けて寝れるわけないじゃないですか!」
くみん「昼寝部初の活動だね♪おやすみ、富樫くん♪」
勇太「お、おやすみなさい……」←結局言いくるめられた
くみん「よいしょ……はぁ♪」プチプチ
勇太「な、なな、なんで胸元のボタン外すんですか!!」
くみん「だってせっかくの初活動なのに、ぐっすり眠りたいから」
勇太「そ、そりゃ楽な格好の方が良いですけど、ホ、ホクロとか見え……」
くみん「本当は下着も締め付けて苦しいから外したいんだけどー……えへへ、それはさすがにちょっと恥ずかしいかなぁ」
勇太「わかりましたから、もう寝てください。お願いしま」
くみん「……くぅくぅ」スヤスヤ
勇太「もう寝てる……って言うか、こんな状況で寝れるか……」
勇太「確かに枕は最高に気持ちいけど、目の前にはこんな姿のくみん先輩……が……」
勇太「あ、あれ……ちょっと本気で気持ち良く…………なんだ、この枕……」
勇太「…………すぅ」スヤスヤ
くみん「富樫くん、富樫くん!」
勇太「ん……あれ?」
くみん「もう夕方だよー?」
勇太「なんだ、すっかり寝ちゃってた……」
くみん「涼しげな渓流の側で昼寝は気持ち良かったでしょー♪」
勇太「はい……って、どうして知ってるんですか!?」
くみん「どうしてって言われても……そういう風に作った枕だから……」
勇太「嘘だろ……そんな事が本当に有り得る訳……」
くみん「ああー!その顔は疑ってる顔だよ?」
勇太「そりゃ、そんな魔法みたいな事……」
くみん「だったら明日、一緒に作ってみる?マイ枕♪」
勇太「作るって言われても裁縫なんて出来ないですよ」
くみん「大丈夫だよ。空の枕におまじないをするだけだから♪」
勇太「おまじない……」
くみん「ね?やって見ようよ♪せっかくの昼寝部なんだもん、青春を燃やそうよぉ!」
勇太「じゃあ一度だけ……明日の放課後で良いですか?」
くみん「うん♪じゃあがんばって明日は昼寝だぁー♪」
また書く。自分も昼寝してきます…
もう眠い。なにこれ……
意識が無くなるまで書く
翌日 放課後
勇太「今日はHR終わるの早かったな。ちょっと早いけど部室で待ってるか」ガラッ
くみん「やあやあ富樫くん。ようこそ昼寝部へー♪」
勇太「これは……とりあえずツッコんだ方が良いんですか?」
くみん「またツッコむの?富樫くんは本当にツッコむのが好きなんだねー」
勇太「こっちとしても別にツッコみたい訳じゃ無いんですけど……」
くみん「それでそれで?今日は何にツッコむの?」
勇太「何にって……そんなのその服装以外に有り得ないじゃないですか」
くみん「服装?」
勇太「だから、どうして学校でパジャマなんですか!!」
くみん「おおー……!」パチパチ
勇太「いや、手を叩く所じゃ無いですよ……」
くみん「実はこれはパジャマでは無いんだよ!」
勇太「いや、どう見てもガッツリパジャマですよ。そんなパジャマパジャマしてるパジャマ久しぶりに見ましたよ」
くみん「うーん……実はこれはパジャマなのです」
勇太「だから何故そのパジャマを着ているんですか……」
くみん「富樫くん、これは昼寝部のユニホームだからだよ!」
勇太「ユニホーム?」
くみん「より良い深い眠りに付くために最善を尽くす。それが昼寝部なんだもん」
勇太「そうですか。じゃあ早く昼寝を――」
くみん「富樫くんのユニホームは?」
勇太「そんなの持ってきてないですよ!」
くみん「えぇーっ!!そうなの……?」
勇太「事前に聞いてなかったし。聞いてても持ってくるわけないじゃないですか」
くみん「そっかぁ……良かったよ、富樫くんの分も持ってきておいて」ササッ
勇太「……」
8時か9時にSS書きながら寝る毎日。おかげで夜中に目が覚めます
寝れない時にSS書きはじめるとスッと寝るんだ……スッと寝るまで書きます
くみん「さぁさぁ、着替えた着替えたぁー♪」
勇太「着替えませんよ!」
くみん「ええー……どうして?あったかいよ?もこもこだよー?」
勇太「そんなピンク色の恥ずかしいパジャマな……んて…………」
くみん「富樫くんも着ようよぉ、せっかくのお揃いなんだよー?」
勇太(また胸元のホクロが……なんでくみん先輩はこんなに無防備なんだろう……)
くみん「本当にもこもこで気持ちいいよ?触ってみる?」
勇太「触るって……パジャマをですか?」
くみん「うん♪結論を出すのはきっとそれからでも遅くないよぉ」
勇太「でも何処を……」
くみん「うーん……内側の生地が気持ちいいから服の内側かなぁ?」
勇太「うちっ……内側!?」
くみん「ズボンも同じ生地だからズボンの内側でもいいよ?」
勇太「ズボンの内側って……」
くみん「善は急げだよ!さぁ早く早く!」
勇太「じゃあ……何処でも良いけど、太ももの内側の触り心地を……」
くみん「はい♪これ富樫くんのユニホームだよ♪好きな所触ってね♪」
勇太「……ですよね」
くみん「?」
くみん「それでは夢枕の儀式に入りまーす」
勇太「確かに肌触りは良いけど恥ずかしい……」
くみん「はい♪こっちが富樫くんの空枕ねー」
勇太「空枕って……新品の枕ですか?」
くみん「うん♪ではでは、今からこれにおまじないをかけまーす♪」
勇太「おまじない……」
くみん「まず枕を頭に乗せます。そして夢に見たい事をイメージしてー……」ポスツ
勇太「……」ポスツ
くみん「次に背筋をピンッと伸ばして頭に神経を集中します♪」ググッ
勇太(背筋を伸ばしたら先輩の胸が……)
くみん「富樫くん、集中してるー?」
勇太「は、はい!」
くみん「じゃあ次はお辞儀するように前屈みになってー……寝るときに枕が当たる後頭部に乗せます」
勇太(谷間が……ホクロが……って、あれ?もしかして先輩、下着付けてな……)
くみん「富樫くん、ちゃんとやってるー?」
勇太「はっ、はい!!」
くみん「最後は枕に両手を当てて、更に強く見たい夢を願います」
勇太(そう言えば願い事してなかったな……とりあえず適当に、美味しい物が食べられる夢を……)
くみん「はい♪これで完成間近♪」
勇太「間近って、まだ完成じゃ無いんですか?」
くみん「富樫くんの枕ちょっと貸してくれる?」
勇太「はい、どうぞ」
くみん「すぅー…………」
勇太「くみん先輩?……??」
くみん「はい、これで完成♪後は寝るだけだよぉ♪」
勇太「えっと……最後のは一体なんだったんですか?」
くみん「あれは夢枕を完成させる魔法だよー♪」
勇太「くみん先輩も……だんだん毒されてきましたね」
くみん「よーし、それじゃあお昼寝ポイントを探しにしゅっぱーつ♪」
勇太「いやいやいや、しゅっぱーつじゃ無いですよ!こんな格好で出歩けないですよ!」
くみん「えぇー!」
勇太「昼寝ならこの部屋で十分じゃないですか」
くみん「でもせっかくの初活動だよ?もっと情熱を燃やそうよぉ……」
勇太「情熱はこの部屋で燃やして下さい」
くみん「そんなのつまんないよぉ……せっかく中庭に良い原っぱを見付けたのに……」
勇太「そんな羞恥プレイ耐えられませんよ……」
くみん「じゃあせっかくだし枕を交換しようよ♪私が富樫くんの枕で、富樫くんが私の枕ねー」
勇太「それは構わないですけど……俺の願いなんて――」
くみん「だめだめ、言っちゃダメだよぉ。どんな夢かは寝てからのお楽しみなんだから」
勇太「……そうですか」
くみん「それじゃあ良い夢をー♪おやすみなさーい♪」
勇太「はぁ……。でもさすがくみん先輩がチョイスした枕、使い心地は抜群だな」
勇太「これならすぐにでも……眠れそ……ぅ…………」スヤスヤ
寝る……限界が
くみん先輩のSS保存してたつもりなのに今日見たら跡形も無かった。天狗の仕業か
勇太「んっ……これは……」
くみん「ようこそ夢の中へ♪」
勇太「くみん先輩?夢の中??」
くみん「あれ?私が富樫くんの夢に出てきてる訳だから、正確にはおじゃましますかな?」
勇太「すいません。状況が飲み込めないんですけど」
くみん「えっとねぇ、私が作った枕は私が夢の中に出てくる枕だったの」
勇太「そんな事まで出来るんですか……って言うか、わざわざ夢の中に出て来なくても、同じ部屋にいるのに」
くみん「現実では聞けない事も夢の中では何でも聞けるでしょ?」
勇太「例えば?」
くみん「うーんとねぇ……好きな子はいるのー?とか?」
勇太「じゃあくみん先輩は好きな人とかいるんですか?」
くみん「うーん、禁則事項です♪」
勇太「……なんだこれ」
勇太「夢の中では何でも聞けるんじゃなかったんですか?」
くみん「聞けるけど答えるとは言ってないよ?」
勇太「じゃあもう良いですよ」
くみん「……富樫くん、怒ってるの?」
勇太「別に怒っては無いですよ」
くみん「実はね、さっきの質問だけは禁則事項って言うように作っておいただけだから、他の質問なら何でも答えるよー?」
勇太「いや、特に聞きたい事も無いって言うか……普段からくみん先輩に気を使って無いと言うか」
くみん「えぇー、先輩なのに少しは気を使ってよぉ……」シュン…
勇太「わ、わかりましたよ。じゃあ……先輩のチャームポイントとか教えて貰えますか?」
くみん「チャームポイント?」
勇太「自分の一番魅力がある所ですよ。目が大きいとかスタイルが良いとか」
くみん「うーん……難しい質問だねぇ……」
勇太「そうですか?先輩ならいろいろあると思いますけど」
くみん「しいて言うならホクロかなぁ?」
勇太「ホクロってもしかして……」
くみん「体育とかで着替える時にねー、クラスの女の子にチャームポイントって言われた事があるんだよー♪」
勇太「……」
くみん「えっとねぇ、……ほら♪」グイッ
勇太「!! ほ、ほらって、いきなりそんな所見せられたら……」
くみん「気にしない気にしない♪だって夢の中なんだから」
勇太「夢の中でも気にしますよ!」
昨日、寝るまで書こうと思ったら
くみん「」 まで書いて寝てた。5文字で寝付くとか恐すぎ
今日こそ寝るまで書く
くみん「見えるかな?ここにホクロが――」
勇太「だ、だから夢の中でもそういうのは!」
くみん「んー……富樫くんはあんまり好きじゃないの?」
勇太「何がですか……?」
くみん「おっぱい?」
勇太「ブッ!!」
くみん「クラスの女の子がね、男の子はみんな好きだーって言ってたんだけどなぁ」
勇太「そりゃ、興味が無いと言えば嘘になるって言うか……どちらかと言えば好きですけど」
くみん「えぇーっ!ひどいよ富樫くん……」
勇太「今度はなんですか!?」
くみん「興味があるのに見たくないって事は、富樫くんは私のおっぱいだから見たくなかったの……?」
勇太「そう言う訳じゃ無いですよ!」
くみん「もしかして大きさが悪かったのかなぁ……」
勇太「だからそうじゃなくて……むしろ俺は巨乳好きですから」
くみん「そうなの?」
勇太「巨乳は男のロマンなんです。最近は貧乳とかなんとかありますけど、巨乳が良いに決まってるんですよ!!」
くみん「おぉー、なんだか富樫くんの変なスイッチが」
勇太「昔の偉い人の言葉にも、貧乳は人にあらず!ってあるんですよ!」
くみん「それは初めて聞いたよー」
勇太「とにかく、その男を代表として言わせて貰うと」
くみん「うんうん!」
勇太「くみん先輩の胸は最高なんです!」
くみん「でも大きさならモリサマちゃんの方が――」
勇太「いや、先輩も負けてませんよ。それに丹生谷のはバインバインだけど、先輩のはたゆんたゆんですから」
くみん「……?」
勇太「簡単に言うと、丹生谷のより先輩の方が柔らかいと言う事です」
くみん「どうしてわかるの?」
勇太「俺は中学の時に中二病を患い、高校でそれを断ち切りました」
勇太「でも中学3年生の後半……中二病も卒業し、高校デビューするまでに空白の時間があったんです」
くみん「そうだったんだ」
勇太「そしてその空白の時間、俺の職業は乳ソムリエだったんです」
くみん「なんだか良く分からないけど凄そうだねぇ!」
勇太「まぁ触ったことも無ければ書物以外で本物を見たことすら無かったのですぐやめましたけど」
くみん「そうなんだぁ」
勇太「でもそんなソムリエ見習いの俺でも分かります!先輩の胸は極上だと!」
くみん「富樫くん、そこまで褒められると恥ずかしいよぉ……」
勇太「……はぁ。夢の中だからって思いっきり馬鹿な事言ったけど、何かスッキリしたな」
くみん「ねぇ、富樫くん。服の中、一度見てみる……?」
勇太「え?」
くみん「それとも……触ってみる?」
勇太「これがソムリエの試験って奴なのか……っ」
勇太「でも先輩、やっぱりダメですよこんなの」
くみん「どうして?」
勇太「だって俺の勝手な夢で先輩にそんな事……」
くみん「勝手じゃないよぉ!これは夢だけど、ここにいる私を念じて作り出したのも私なんだから、私は私の――」
勇太「私が私の私で……?あ、頭が混乱してきた……」
くみん「つまり、この夢にいる私は私自身が作り出したのもで、嫌なら嫌って言うんだよぉ♪」
勇太「じゃあ、胸を見せて貰っても良いですか?」
くみん「うん♪」
勇太「胸を触らせてもらっても良いですか?」
くみん「うん♪」
勇太「……あの、やっぱり断れないんじゃ」
くみん「そんなこと無いよぉ。嫌なら嫌って言うんだから」
勇太「じゃあ!……キスとかしても良いですか?」
くみん「……ぅん」
勇太「やっぱり断らないですよ!?」
くみん「だってそれは富樫くんが嫌な事言わないからだよぉ!」
限界。また書く
勇太「もしかして先輩って優しいから何も断れないんじゃないですか?」
くみん「そんなこと無いよ。ちゃんと嫌なら嫌って言える子だよ?」
勇太「でも先輩が怒ってる所とか嫌がってる所見たこと無いしなぁ……」
くみん「あれ?そうかなぁ……?」
勇太「丹生谷に虐められたって、泣いても怒ることは無いし」
勇太「後輩の六花に呼び捨てにされても気にしないみたいだし」
勇太「凸守のするバカな事にも嫌な顔せず付き合ってるし」
くみん「だってモリサマちゃんは本当に優しい子だよー?」
くみん「六花ちゃんは人付き合いが苦手みたいだけど、それでも私と仲良くしようとしてくれてるし」
くみん「凸ちゃんと一緒にいると本当に楽しいから…………うん、嫌じゃないのに嫌な顔なんて出来ないよ♪」
勇太「先輩はマリア様か菩薩様か何かですか?」
勇太「でもこうなると、逆に先輩が何なら嫌って言うのか気になってくるな……よし!」
くみん「よし?」
勇太「先輩、さっき胸を見たり触ったり、キスをしても良いって言いましたよね?」
くみん「う、うん……富樫くん、あらためて言われると恥ずかしいよぉ……」カアァァ…
勇太「だったらもう一歩踏み込んで、先輩の頭撫でても良いですか?」
くみん「富樫くんが頭を撫でてくれるの?」
勇太「あれ?なんかハードル下げちゃったのかな……だったら、先輩が猫みたいにスリスリしてきた所を撫でるとか、なんか、あの……喉の辺りを撫でるとか!」
くみん「さすが富樫くん。猫の喜ぶポイントが分かってる!猫かわいいよねぇー♪」
勇太「えっと……それで返事は」
くみん「もちろん全然OKだよー♪私も猫大好きだもん♪」
くみん「にゃーん、にゃーん♪」
勇太「そこまでなりきるんですか!?」
くみん「にゃーん♪……クシクシ」スリスリ
勇太「よ、よしよし」ナデナデ
くみん「うーん……、何だか富樫くんにこうして撫でられるの好きかも。にゃーん♪」スリスリ
勇太「じ、じゃあ喉の辺り撫でたいから首を伸ばしてもらっても良いですか?」
くみん「猫はココ撫でられるの好きだもんねぇー。はーい♪」クイッ
勇太「……」
くみん「ぐるるるぅ~」
勇太「ぐるるるぅ?」
くみん「猫は嬉しい時喉を鳴らすでしょ?だから、ぐるるるぅー♪」
勇太「先輩、嫌がる所か喜んでたんですね……って言うかそんなに見つめられたらやりにくいんですけど」
くみん「しょうがないよ、首を伸ばしたらこうなっちゃうんだもん」
勇太「よ、よしよーし」ナデナデ
くみん「にゃーん♪」
勇太「先輩、後輩にペット扱いされて嫌じゃ無いですか?」
くみん「うーん……富樫くんのペットにならなっても良いかもーって思ったかなぁ♪」
勇太「今すぐ抱きしめてキスするとかは」
くみん「うん、良いよー♪」
勇太「じゃあ、そのまま胸を触ったり、またキスしたり……抱きしめたり……」
くみん「富樫くんがしたいなら……良いよ?」
勇太「くっ……じゃあそれ以上!そのままセッ」
くみん「と、富樫くん、ストップストップ!それ以上は言っちゃダメだよぉ……」
勇太「あっ……」
くみん「……」カアァァァ…
勇太「すみません、調子に乗りすぎました……」
くみん「ううん、気にしない気にしない♪」
勇太「でも初めて先輩が嫌って言うところ見れた気がしますよ」
くみん「へ?私が?嫌なんて言ったかな?」
勇太「いや、たった今これ以上はダメって言いましたよね?」
くみん「あれは別に嫌だった訳じゃなくて……」
勇太「?」
くみん「だって私、嫌じゃなかったから富樫くんにならあれ以上を望まれても全部断れなかったんだもん……」
勇太「えっと……」
くみん「だから、嫌じゃないけど恥ずかしいからダメって意味だよ?」
くみん「うーん……私、富樫くんに命令されるのが好きなのかなぁ?」
勇太「突然そんな事言われても……」
くみん「うーん、うーん…………あっ、私、富樫くんの事好きなのかな?」
勇太「ええ!?」
くみん「だってね、富樫くんになら何されても嫌じゃ無かったし、こう言うのって好きだからじゃないかな?かな?」
勇太「だからそれは先輩が優しいからで、例えば相手が俺じゃなくて一色でも」
くみん「ごめんなさい」
勇太(一色……)
くみん「別に一色くんだからダメって訳じゃ無いんだよ?」
勇太「そうなんですか……」
くみん「富樫くん以外なら、みんなにごめんなさいってするよ?」
勇太「ちょ、ちょっと待って!なんか恥ずかしくなってきた」
くみん「富樫くんは私以外の女の子でも良いのかな?にゃーんとか……」
勇太「にゃーんとか……」
森夏『にゃーん♪スリスリ♪……とかすると思ったの?キモッ』
六花「にゃーん。ちなみに今の私は闇の世界から来た呪われし猫。これから勇太と私は神との戦いに身を――」
凸守『は?猫?とうとう頭がおかしくなったデスか?ダークフレイムマスター』
勇太「……いや、多分先輩だけじゃないですかね」
くみん「私も富樫くんだけだから一緒だねー♪富樫くんになら何でもしてあげるよー♪」
勇太「何でも!?」
くみん「うん♪」
そろそろアレしてきます。また書く
くみん「さぁさぁ、富樫くんの夢なんだから、なーんでも好きな事して良いんだよ♪」
勇太「それはさっきの流れから言って……胸を……」
くみん「うんうん♪」
勇太(でもこんな事、夢の中とは言え先輩に……)
くみん「おーい、富樫くーん?」
勇太(触ってみたい。触ってはみたいけど……でもやっぱり……)
くみん「うーん……ずいぶん悩んでるみたいだねぇ」
勇太(そうだ、自分勝手な妄想で先輩に悪戯して良いわけないだろ!)
くみん「ふぁーぁ……眠くなってきちゃったね……夢の中で昼寝も新しいかも♪」
勇太「え?寝るんですか……?」
くみん「それじゃあ富樫くん、お休みなさーい」
勇太「そんな、背中向けて……夢の中でまで寝なくても!」
くみん「ダメだよ富樫くん……一度きりの青春なんだから、もっと……情熱を…………むにゃむにゃ」
勇太「だ……だったら!俺も一度きりの青春を堪能させてもらいます!!」
くみん「むにゃむにゃ……」
勇太「くみん先輩、む、胸を、さ……触らせてください!」
くみん「…………」
勇太「もしかしてもう寝て――」
くみん「うん♪いいよー♪」コロン
勇太「……先輩、実はぜんぜん寝てなかったんじゃ」
くみん「だって富樫くんがなかなか本音いってくれないから……ちょっとカマかけてみたんだよ♪」
勇太「ハァ……」
くみん「じゃあどうぞ♪」コロコロ
勇太「いや、どうぞって……転がって来ただけで寝たままじゃないですか」
くみん「あれ?立った方が良かった?……じゃあ、はい♪」スッ
勇太「あ、あの……」
くみん「うん?」
勇太「こう向き合って、はいって言われても触りにくいと言うか」
くみん「おぉー……富樫くんは後ろから襲い掛かって揉みしだきたいんだね!」
勇太「なんかどんどん変態みたいになってるじゃないですか!」
くみん「じゃあ後ろ向いてるから、好きな時に触っていいよー♪」クルッ
勇太「それじゃあ失礼して……」スーッ
勇太「…………」ワシッ
くみん「んっ……♪」
勇太「…………」モミ シダ キッ
くみん「んっ、んんっ……ふ、あははっ、くすぐったいよー」
勇太「こ、これは……」ムニムニ…
くみん「どうかしたの?」
勇太「その……確かに触ってはいるんですけど……触ってないような……触ってるような……」
くみん「?」
勇太「確かに丸い何かに触ってるはずなんですけど、感触があやふやと言うか……」
くみん「もしかして……富樫くんって女の子のおっぱい触ったことないの?」
勇太「あ、あるわけないじゃないですか!」
くみん「じゃあダメだよー。経験の無いことを思いだそうとしても思い出せる分けないよね?それと同じだもの」
勇太「じゃあ俺は胸が丸いと言う知識しか無いから、丸い何かを触っていると……」
勇太「なんて事だ……」
くみん「おーい、富樫くーん。元気出してー」
勇太「まさか俺は夢の中ですら女の子の胸を触れないなんて……」
くみん「大丈夫!一度触っちゃえば夢の中では触りたい放題だよ?」
勇太「なんかそれはそれで虚しいと言うか……まずその一度きりがいつ来るかわからないですから……」
くみん「うーん、しょうがないなぁ。じゃあ今度私ので良かったら触らせてあげるよ♪」
勇太「はあ…………え?ええ!?」
くみん「そのかわり、昼寝部として精一杯の青春を私と一緒に燃やしてもらうからね!」
勇太「燃やします!燃やしまくりますよ!!」
くみん「おっと、そろそろ時間みたいだねー♪」スゥーッ
勇太「あれ!?先輩、なんだか体が透けて……」
くみん「富樫くんが起きそうなんだよ。だからこれでお別れ。じゃあ少し早いけど……富樫くん、おはよー♪」スー…
勇太「おっ……お、おはようございます!」ガバッ
くみん「おおー……目覚めると同時に挨拶だなんて、富樫くん元気いいねー♪」
勇太「あっ、先輩……」
くみん「富樫くん、おはよー♪」
勇太「お、おはようございます」
勇太「……」ソワソワ
くみん「六花ちゃんたち遅いねー」
勇太「あ、あの……先輩、さっきの夢の事なんですけど……」
くみん「えへへ、夢の中に私が出てきたでしょー♪」
勇太「あっ、はい!……で、その時の事覚えてますか?」
くみん「うーん……覚えてるも何も、富樫くんがどんな夢を見たかまで私には分からないよ?」
勇太「ええ!?」
くみん「富樫くんが作った夢枕で私がどんな夢を見たか富樫くんには分から無いでしょ?それと同じだよ♪」
勇太「そんな……馬鹿な……」ガクッ
くみん「ふぁー……なんだか眠くなって来ちゃったねー」
勇太「眠いってさっき起きたばかり……あれ?先輩、お尻の下敷きになってるその手紙みたいなのなんですか?」
くみん「手紙?ほんとだ、六花ちゃんから?なんだろうねー?……はい♪」
勇太「どうして僕に渡すんですか」
くみん「それは部長からの手紙だから副部長の富樫くん宛てじゃないの?」
勇太「どんな理屈ですか。まったく……(下敷きになってたから手紙が少し温かいな……)」
くみん「ねぇねぇ、なんて書いてあるの?」
勇太「あ、えっと……」
『なんだか気持ち良さそうに寝ているので先に帰る事にした。明朝7時にいつものランデブーポイントGへ』
くみん「あー、先に帰っちゃってたんだねぇー♪」
勇太「そりゃいくら待っても来ない訳だ」
くみん「じゃあ私たち二人っきりだねー♪」
勇太「昼寝もしたし、俺達も帰りますか」
くみん「ねぇ富樫くん。富樫くんってホクロが好きなの?」
勇太「何ですか唐突に?」
くみん「さっき富樫くんの枕で寝てたらねー、なんだか私の胸の事ばっかり出て来たから」
勇太「ブッ」
くみん「胸元のホクロがーとか、たゆんたゆんがどうとか、あと少し好きな食べ物の話も♪」
勇太「雑念がひど過ぎだろ俺……」
くみん「やっぱり富樫くんは胸のホクロが好きなのかな?」
勇太「それはその……」
くみん「それじゃあ富樫くんが嘘を付けないようにおまじないをしながら聞きます♪」
勇太「おまじないって……いてっ」コツン
くみん「まずこうしておでこを引っ付けます」
勇太「せ、先輩、顔が……近っ」
くみん「そして目を合わせて……これで質問すると嘘を付けないって聞いたことがあるんだけど……」
勇太(近い近い近い近い……)
くみん「まずは……富樫くんはホクロが好きなの?」
勇太「ち……違います」
くみん「じゃあ、女の子の胸が好きなの?」
勇太「それはまぁ……人並みには……」
くみん「じゃあねぇ……大きいのと小さいのだったらどっちがすき?」
勇太「…………大きい方で」
くみん「おぉー……♪」
勇太「な、なんですかそのリアクションは」
くみん「あっ、私ばっかり聞いちゃったから次は富樫が質問する番ねー♪」
勇太「質問ですか?えっと、あー……(こんな状態で集中出来る訳が……)」
勇太「先輩の好きな食べ物とか……」
くみん「好きな食べ物?」
勇太(何を聞いてるんだ俺は……)
くみん「うーん……シュークリームかなぁ?富樫くんはー?」
勇太「俺はハンバーグとか……」
くみん「ハンバーグ美味しいよねぇ♪他には何か聞きたい事無いかな?」
勇太「じゃ、じゃあ先輩の好きなタイプとか!なーんて……アハハ」
くみん「好きなタイプって、理想の人?」
勇太「いや、今のは冗談で――」
くみん「私の好きな人はねー……年下で優しくて、一緒にお昼寝してくれる人かな♪」
勇太「あはは、なんだか難しい要望ですね」
くみん「そうかなぁ?じゃあ次は富樫くんが答える番だよー?」
勇太「あ、はい」
くみん「富樫くんの理想ってどんな人なの?」
勇太「俺の理想ですか……」
くみん「うん♪」
勇太「在り来りだけど、やっぱり年上で家庭的で優しくてほんわかしてる人ですね」
くみん「なかなか見つけるのが難しそうだねぇ」
勇太「そうですか……?」
くみん「次は私から質問♪こうしておでこを引っ付けてると少しドキドキしないかな?」
勇太「死ぬほどドキドキしてますよ!じゃあ俺からも質問、先輩はドキドキしてますか?」
くみん「うん、すっごくドキドキしてるよー♪じゃあ次は私ね!」
勇太「は、はい」
くみん「……あのね、富樫くんの事が好きなの」
勇太「はあ……ええぇぇ!?」
くみん「だから……このままキス、しても良いですか?」
勇太「いや、ちょっ……ま、待ってください。俺からも質問、本当に俺で良いんですか……?」
くみん「うん……♪んっ……ちゅっ♪」
勇太「あっ……そんなあっさりと……」
くみん「えっと……次は私から質問する番だよね?」
勇太「多分、はい……」クラクラ
くみん「じゃあ……もう一度、キスしても良いかな?」
勇太「はぃ……ん!?んんー!!」
くみん「んー……ちゅっ♪」
勇太「あっ……」クラクラ
くみん「キスって初めてしたけど気持ちいいんだねー♪」
勇太「俺も初めてでしたけど、先輩のは凄く柔らかくて、なんか……気持ち良かったです……」
放送『下校時刻になりました。まだ校内に残っている生徒は~』
くみん「あれ?もうそんな時間?」
勇太「あのあと同じ質問と答えを何十回も繰り返しましたからね……」
くみん「そっかー……でも残念。まだまだもーっと富樫くんとしたかったのに♪」
勇太「うぅっ……」ギンギン
くみん「じゃあ私たちも帰ろっか♪さーっと着替えちゃうねー♪」
勇太「あっ、あの、先に帰っちゃってください」ギンギン
くみん「えー?どうして?一緒に帰ろうよぉー♪」
勇太「いや、ちょっと事情が……」ギンギン
寝る。次でくみん先輩は一区切りします
寝なければ今回でくみん先輩一区切り。もう目が閉じそう
くみん「んー……ん?じぃー……」
勇太「あ、あんまりジッと見ないで下さい」
くみん「うーん、富樫くんのココこんな形だった?」
勇太「これは……あんなにキスしたから興奮して……」
くみん「だから歩き辛いんだねー。どうしたら小さくなるの?」
勇太「それはその……しばらく置いておくか、スッキリするか……」
くみん「スッキリ?」
勇太「…………」
くみん「あぁー!パイズリの事なのかなぁ?」
勇太「パッ……!?せ、先輩、そういうのに疎そうなのにどこでそんな言葉覚えたんですか!?」
くみん「どこって……夢の中で富樫くんにしてほしいって言われたんだけど」
勇太「また俺かよ!!」
くみん「ねぇ富樫くん、パイズリって何なのかな?私で良かったらしてあげるよー?」
勇太「なっ……」
勇太「――――って事なんですけど」
くみん「…………」カアァァ…
勇太「すいません、変なこと言って……」
くみん「だ、大丈夫だよ。私が聞いたんだから、うん♪」
勇太「えっと……」
くみん「えへへ、ちょっと恥ずかしいね……♪」
勇太「確かに、冷静に考えたら俺も凄く恥ずかしいと言うか……」
くみん「富樫くんのを私の胸で挟めば良いんだよね?」
勇太「そう、ですね……」
くみん「富樫くんがしたいなら……してみても良いよ……?」
勇太「ほ、本当ですか!?」
くみん「うん。でもやっぱり恥ずかしいから……よいしょ♪」プチッ
勇太「これは……」
くみん「パジャマのボタン、2番目と3番目だけ開けたから……ここから入れてくれるかな?……だめ?」
勇太「よ、よろこんで!」
勇太「それじゃあ先輩、し、失礼します!」ポコチーン
くみん「おぉー……はじめてみたよー」ジィー
勇太「あんまりマジマジと見られると……」
くみん「あっ、ごめんね♪じゃあ私も……んっ、こうやって寄せた方が良いんだよね?」
勇太「すご……先輩、やっぱり丹生谷より大きいんじゃ……」
くみん「はい……♪富樫くん、入れても良いよ……?」
勇太「じゃあ……ぐっ」スルッ
くみん「うわぁ……ここってこんなに熱いんだ……」
勇太(な、なんだよこれ、すべすべでサラサラでふよふよしてて……なにより柔らか過ぎるだろ……っ!)
くみん「富樫くん、どう?」
勇太「なんか、すごいです……」
くみん「えっと……このあとどうしたら良いのかな……?」
勇太「ちょっと今動いたらまずいかも……」
くみん「富樫くん、私どうしたら良いか分から無いから、好きにして良いんだよー?」
勇太「いや、本当に……動かさなくても、こうして挟まれてるだけで……やっ」
くみん「あっ、今の富樫くんの顔……すーっごく可愛いよー♪」
勇太「か、からかわないでください!」
くみん「えぇー、本当の事言っただけなのに……えいっ」ユサッ
勇太「なあぁぁ、先輩、ダメですよ!」
くみん「こうしてこうしてこうするとー……もーっと可愛い顔になるのかなー♪」ユサユサ
勇太「先輩、本当にもう……」
くみん「ん……?」
勇太「あっ、出……っ」
くみん「これ……何?熱いのがいっぱい胸の間に出てきたよ……?」
勇太「先輩……先輩っ!!」ギュッ
くみん「富樫くん?そんなに頭をぎゅってされたら……嬉しいけどちょっと痛いよぉ……」
勇太「へ……?うわぁ!あっ、すみません!!」
くみん「えっと、スッキリ出来たのかな?」
勇太「おかげさまで……」
くみん「そっかぁ♪良かった良かった♪」
勇太「はぁ……はぁ……」
くみん「富樫くんはどうしてそれを胸に挟みたかったの?」
勇太「それはやっぱり……ロマンと言うか、柔らかいからじゃないですか?」
くみん「柔らかいからかぁ……だったら他にもいろいろあるかもだねー♪」
勇太「いろいろ?」
くみん「うん♪例えば太ももとか、お尻とか、二の腕とか……女の子にはいっぱい柔らかい所があるんだよー♪」
勇太「そういえば女の人は男より全体的に柔らかいですよね。さっきのキスの時も……先輩の唇は凄く柔らかかったし」
くみん「じゃあ……今度は私の口で富樫くんのそれ挟んであげるね♪」
勇太「口で挟むって、くわえるって事で、それはフェ……」
くみん「フェ?」
勇太「いや、なんでも無いです。あ、あはは、でも他の所も捨て難いですね」
くみん「じゃあ今度、どこが気持ちいいか色んな場所を試してみよっか♪」
勇太(勝ち組……、圧倒的勝ち組……!)
勇太「って、その前に先輩の身体拭かないと!」
くみん「そういえばベトベトだったねー」
勇太「パジャマにシミが出来たり身体もベタベタして大変だし……とりあえずティッシュで」
くみん「えぇーん……お気に入りのパジャマなのにお腹まで垂れちゃってるよぉ……」
勇太「ちょっと失礼しますよ!」バッ
くみん「富樫くん……?」
勇太「とりあえず拭き取るだけでも……よし」サッ
くみん「んっ……お腹くすぐったいよぉ……」
勇太「後は胸の辺りを……辺りを……」
くみん「……うん、脱いだ方が良いよね」
勇太「失礼します!」スルッ
くみん「…………っ」
勇太「……」サッサッ
くみん「ひゃ……んっ、」
勇太「先輩?」
くみん「富樫くん……富樫くん、富樫くん!」ギューッ…
勇太「あ、あの……」
くみん「んっ……ふぁっ……んうぅ……ッ」ブルブルッ
勇太「先輩!?」
くみん「はぁ、はぁ……はうぅ……なんだろう……身体がブルブルッて震えて、でももう大丈夫だよー……♪」
勇太「それってもしかして……」
くみん「えへへ……なんだか急に身体が熱くなって、変だよねぇ♪」
勇太(やばい、やばいぞ。なんか今の先輩、無茶苦茶かわいい……)
くみん「とりあえず制服に着替えるねー♪富樫くんに無理矢理脱がされちゃったし」
勇太「す、すみません!」
くみん「あははっ、冗談だよぉ♪着替えるからちょっと待っててね♪」
勇太(さっき先輩が言ってた胸以外に挟める柔らかい場所……)
勇太(ある、もう一カ所……身体の中、先輩の中……)
勇太(俺は初めてで何の経験も無いし、これは思い込みかもしれないけど……でも……)
くみん「おまたせー♪」
勇太(先輩なら、OKしてくれる気がする……)
くみん「富樫くーん?」
勇太「先輩!!」
くみん「わぁっ、びっくりした……どうしたの?」
勇太「お、俺と、セッ」
ガラッ!
先生「あら、あなた達まだいたの?もう下校時刻よ?」
勇太「ななちゃん……」
くみん「すみません。昼寝部の活動に情熱を燃やしすぎてました♪」
先生「部活動にせいを出すのは良いことだけど今日は帰りなさーい」
くみん「はぁーい♪」
勇太「はぁ……(とりあえずななちゃんが入ってきてビックリしたら鎮まったし……良かったのか)」
くみん「富樫くん、帰ろー♪」
勇太「はい。それじゃあななちゃん、さようなら」
先生「はーい。さよーならー」
先生「はぁ。やれやれ……青春するのは良いけどまさかあそこまで……」
先生「学校で妊娠されたら大変だもんね。邪魔してごめんなさい富樫くん」
先生「さて、私も帰ろ♪」
帰り道
くみん「今日はいっぱいドキドキして楽しかったねー♪」
勇太「あはは……そうですね」
くみん「うーん……」
勇太「どうかしたんですか?」
くみん「ううん、なんでもないよ!じゃあ私こっちだから、また明日ねー♪」
勇太「あっ、はい!……先輩、なんだか歩き方がぎこちない?」
くみん「はぅ……どうしてこんなに下着が濡れてるんだろぅ……」
くみん「早く帰って着替えないと気持ち悪いよぉ……」
くみん「あっ、そうだ♪いっそこうすれば……よし♪」
くみん「うん、これでスッキリ気持ち悪いのも無くなった♪」
くみん「さぁ、家に帰ってお昼寝しよーっと♪」タッタッ
くみん「でもなんだかスースーして寒いなぁ♪」
先輩編はココで一区切り
次のカップリングは>>643
凸ちゃん
この利根川幸雄、こと安価にに限り虚偽は一切言わぬ。凸守は出す……!
出すが……今回まだその相手と人数の指定まではされていない……!
そのことをどうか諸君らも思い出していただきたい……!
つまり……私がその気になれば凸守の相手は複数人ということも可能だろう…………ということ……!
放課後
勇太「ふぁーあ……眠い。たまには先輩の昼寝部に付き合うのも悪くないかな……」
凸守「マスター!これはいったいどういう事デスか!!」
凸守「まさかマスター……何者かに身体を操られて!?」
勇太「さて、着いたけど……。部室の外まで聞こえて来るこの声、こりゃ寝れそうにないな……」
凸守「マスター!やめるデス!なぜこのような事を!」
勇太「めんどくさそうな展開だったら部屋に入らず帰るか……」ソーッ
凸守「うっ……マ、マスター……、この様な辱め……」
枕「」
凸守「はうっ……!や、やめるデス、そんな所ばかり擦られたら……凸守は、凸守は……っ!」
枕「」
凸守「凸守は、何か凄い波の様な物が、くっ……、腰が勝手に……」
枕「」
凸守「違うデス!これは、別に快楽を求めている訳では無く、操られて腰が勝手に……」
枕「」
凸守「あっ、うぅ……マスター、もう凸守は……凸守は果ててしまいそうなのデス……!」
枕「」
凸守「もう止まらないデス……!腰が、身体が……マスター、凸守は、凸守は……っ」
枕「」
凸守「あっ……んんッッ!マスター……ッ!!」ビクビク
枕「」
凸守「ハァ、ハァ……、マスター……凸守は幸せデス……」
枕「」
勇太「…………」
勇太(はあぁ!?な、何?何してんだあいつ!?)
凸守「ふぅ……やっと身体の疼きが治まったデスね」
勇太(あいつ……くみん先輩の枕でなんて事を……)
凸守「それにしてもマスター達は遅いデスね。凸守は暇過ぎて退屈デス……」
勇太(……よし、帰ろう。それが良い。そうだ、俺は今日何も見なかった)
ガタンッ!!
勇太「しまっ……」
凸守「ん?誰かいるデスか?」
勇太「…………」
凸守「いくら気配を消してもこのミョルニルハンマーの使い手、凸守早苗の第六感は誤魔化せないデスよ!サッサと姿を現せデス!!」
勇太「はぁ……」
ガラッ
凸守「なんだ、DFMデスか。そんな所に突っ立ってないでサッサと入ったらどうデスか?」
勇太「き、今日は他の部員は誰もいないのか。じゃあ帰るとするかー(棒)」
凸守「はぁ?貴様の目はふしあなデスか?」
勇太「え?」
凸守「だから、どこをどう見たら一人に見えるデスか」
勇太「どう見たらも何も、一人だからあんな……」
くみん「そんなに食べれないよ……富樫くん…………えへへ……」スヤスヤ
勇太(いたー!普通にいた!!)
勇太「先輩……いつからそこに……?」
凸守「凸守が来たときには既に寝ていたデスよ?」
勇太(横に先輩がいたのに……)
凸守「ところでマスターは一緒じゃないのデスか?」
勇太「ああ、幸いな」
凸守「?」
勇太「いや、よく考えたらあいつ今日補習だから来ないかもしれないぞ?」
凸守「補習!……とは何なのデスか?」
勇太「授業以外で特別に勉強を教えて貰うアレだよ」
凸守「おおー!さすがマスターデス!凸守はそのような特別扱いはされた事無いデス!」
勇太「別に羨ましがる事じゃ――」
凸守「凸守もいつかマスターのように補習と言うのを受けれるように努力するデス!」
勇太「いや……努力しなくていいから」
凸守「しかしマスターが来ないならココにいても仕方ないデスね。凸守は先に帰るデス」タターッ
勇太「なんなんだあいつは……はぁ、俺も今日は帰ろう……」ヨタヨタ
夜。富樫家
勇太「…………」
勇太「ああもう!なんなんだよあれは!!」
勇太「そもそも妄想とは言え女同士で良いのか……?何をしていたのか詳しくは分からないけど……」
勇太「あれって百合とか言うやつだよな……ただでさえ中二病なのに……」
勇太「もしそんな事が知られたら周りからドン引き……ってか、イジメられたりしないのか……?」
トントン
勇太「……」
トントントントントン
勇太「だぁー、もううるさい!」ガラッ
六花「勇太、この私と勇太を繋ぐ時空の扉は常に開いておいてと前に言ったはず」
勇太「誰が冬場に窓開けて寝るか」
六花「とうっ!……決まった」シュタッ
勇太「何しに来たんだよ」
六花「今日は我が部の活動に顔を出せなかったが明日は大丈夫。だから勇太も必ず来て」
勇太「そんな事、明日学校でするかメールで良いだろ?」
六花「あとついでに今日の宿題を見せてもらいたい」
勇太「そっちが本命か」
六花「ここの答えは26……くっ、全く理解できない……」
勇太「丸写しはダメだからな。少しは自分で考えろよ」
六花「了解した。80%は勇太の解答を。残りは自力で間違えて丸写しをカモフラージュ」
勇太「まったく……馴れたもんだな」
六花「邪王真眼にかかればこれくらい余裕」
勇太「何が余裕だ。調子に乗るな」ビシッ
六花「あぅっ」
勇太「……なぁ六花。お前、凸守の事どう思う?」
六花「凸守?凸守がどうかした?」
勇太「いや、まぁなんて言うか……やっぱり忘れてくれ」
六花「?」
勇太「お前はさ……恋愛感情とか、普通に異性が好きだよな……?」
六花「!?」ガタッ
勇太「え?あっ……いや、別に変な意味じゃ無くて、なんとなく……」
六花「好きとか良く分からない……でもこの辺りがドキドキする事なら……」
勇太「そ、そっか……」
六花「もしそれが恋とか言うものの仕業なら、相手は異性と言うことになる」
勇太「だ、だよな!あははは……は……」
六花「…………」ジィー…
勇太「な、なんだよ?」
六花「今日はもう帰る……宿題は明日学校で渡す」タタタッ
勇太「別に良いけど忘れるなよ?」
六花「……」コクッ
勇太「どうしたんだあいつ……?とにかく凸守だな……」
勇太「なんとか更正?させないと……」
胃が痛くて休憩
ツナガッター
あらすじ
凸守が六花を妄想してくみん先輩の横で枕オナニーをしている所を勇太が発見してしまい森夏はチア部のへ行っていて一色はハゲ
六花「全員揃ったので本日の活動内容を発表する」
凸守「待ってましたデス!」
六花「今日は不可視境界線の探索を3組に分かれて行う。微弱だが反応のある場所を3ヶ所ピックアップしてきた」
凸守「さすがマスターデス!」
六花「では早速二人一組になって行動を開始。わ、私は勇――」
凸守「凸守はもちろんマスターと行くデス!」ダキッ
六花「えっ……」
凸守「凸守はマスターのサーヴァントとして当然なのデス!」
六花「あうぅ……」
勇太「ダーメーだ」
六花「ゆうた!」
凸守「マスターと契約を結んだくらいでいい気になるなデス!マスターは凸守と」
勇太「いーや、お前は俺と行くんだ」
六花「!?」
凸守「はあ?どうして凸守がDFMと一緒に行かねばならないのデスか?」
勇太「大人の事情だ」
凸守「?」
書きはじめてすぐ寝てた……また夜に書きます
勇太(とにかく六花と凸守を二人きりにするのはまずいよな)
凸守「離すデス!凸守はマスターと行くのデス!」
勇太「この箱に入ってる紙に書いてる場所へ行けば良いんだな?」ゴソゴソ
六花「あっ、うぅ」
勇太「じゃあ行ってくるから!」ダッ
凸守「抱えるなデス!離せデスー……!」
六花「…………」
くみん「六花ちゃん六花ちゃん、私たちもクジ引こう♪」
六花「……わかった」ゴソゴソ
一色「3組分って事はもう一枚あるんだよな!俺も引くぜー!!」
『体育倉庫』
一色「俺の目指す場所は……体育倉庫?……体育倉庫。体育倉庫に二人きり!?」
森夏「あんた、顔がキモいわよ」
一色「うへへ……くみん先輩、俺と一緒に――」
くみん「あーっ。六花ちゃんは映画館だ♪私見たい映画あったんだあ♪六花ちゃん、一緒に行こう♪」
六花「別に構わない」
くみん「じゃあ早速しゅっぱーつ♪」
一色「ハアァァ……。じゃあ俺は丹生谷とかよ」
森夏「あら、私はチア部の練習に出るからパスだけど?」
一色「って事は一人で体育倉庫……」
勇太「紙に書いてた場所まで勢いで無理矢理こいつを連れ出した訳だけど……」
凸守「おおお……!人で溢れかえっているデス!人がゴミのようデス!!」
勇太「なんか楽しそうだから良いか。それにしてもさすがツリーの様なタワーの様なアレなだけあって凄い高さだな」
凸守「ゲフフフフ!下々民よ!さぁこの凸守にひざまづくがいいデス!!」
勇太「調子にのるな」ビシッ
凸守「いたた……何をするデスか!!」
勇太「周りに人も結構いるんだから静かにしろ。……って言うか、ここの人って」
カップル カップル カップル
勇太「なんかカップルが多いな」
凸守「そういえばクラスの女子が今一番のデートスポットだとか噂してたデスね」
勇太「デ、デートスポット!?いや、普通に考えれば当然か……」
凸守「?」
勇太「なんでそんな所に俺達が……これじゃまるで」
凸守「DFM!」
勇太「は、はい!?」
凸守「100円を要求するデス。凸守はあの怪しげな機械で色々と覗きたいのデス」
勇太「あ、ああ、100円な。ほら」
凸守「きっとあれは何か秘密兵器に違いないデス!突撃ー!!」ダダダッ
勇太「……無いな。あいつはそんな気無い。うん、無いな」
凸守「なんと!毛穴までハッキリ見えるデス!!」
凸守「ああっ、終わってしまったデス」
勇太「じゃあそろそろ帰るぞ。なんか周りからイチャイチャ効果音が聞こえてきそうだし」
凸守「そうデスね。高い所に上った所で別に楽しくないデスからね」
勇太「凄いなお前。一瞬で何組ものカップルのムードぶち壊したな」
凸守「でも今日はDFMとここにこれて良かったデス」
勇太「はあ!?」
凸守「これで明日からクラスの話題に入ることができるデス!」
勇太「あ、ああ……そう。よかったな」
凸守「じゃあさっさと下りるデス!」
勇太「さてと、そろそろ時間も時間だしかえるか」
勇太「…………あれ?あいつ何処に行っ――」
凸守「こ、これは……!すしデス!すしが回ってるデス!!」
勇太「お前、その口調で寿司デス寿司デス言ってたら外人みたいだぞ」
凸守「ハアァ……」
勇太「近所には無いけど別に珍しくも無いだろ」
凸守「でも凸守は入った事無いデス」
勇太「え?入った事ないのか?」
凸守「テレビや友達の話で聞いて知ってはいたデス」
勇太「そんな憧れる様な物でも……ん?」
勇太(そういえばこいつの事とかよく知らないけど……もしかして貧しかったりするのか?)
勇太(でも六花とはネットで知り合ったらしいし、服装もどこかお嬢様っぽいんだよな……)
凸守「なんデスか。人を変な目で見るなデス!」
勇太「本当に入ったこと無いのか?」
凸守「すしを食べたいと何度も言ったデスけどね。一度も連れてきて貰った事無いデス」
勇太「じゃあちょっと寄ってくか?」
凸守「いきたいデス!!けど凸守はお金が……」
勇太「なんだ。今月はまだまだ長いのに小遣使っちゃったのか?」
凸守「そうじゃなくて、凸守はお小遣とか貰った事無いデス」
勇太「小遣無し!?」
凸守「?」
勇太(貧しいのか?やっぱり貧しい家庭なのか?回転寿司くらい団地住まいの俺でも食べた事あるのに……)
凸守「なんだかとても失礼な事を考えられてる気がするデス!」
勇太「そんなつもりじゃ……よし、じゃあ俺がおごってやるから入るぞ」
凸守「ハアァ……♪たまにはDFMも良いこと言うデスね!」
勇太「ほら、入るぞ」
凸守「おおおー……すしが流れているデス」
凸守「ん?なぜハンバーグが乗ってるデスか?」
勇太「そりゃハンバーグ寿司だからだろ」
凸守「すしにハンバーグなんてあったデスか!?そんなのすしじゃ無いデス!」カチャッ
勇太「で、取るのかよ……」
凸守「モグモグ……お、美味しいデス!こんな美味しい物は初めてデス!!」
勇太「うぅ……安い舌だな……」
凸守「今度はミートボール……コーンや謎のサラダ軍艦とか言うのまで流れてきたデス!サラダ要素が見当たらないデスよ!!」
勇太「ハンバーグにミートボールとサラダとコーン……で、今が海老天寿司か」
凸守「あつあつのすしなんて知らなかったデス!」ハフハフ
勇太「子供が好きそうな物ばっかり食ってないで少しは寿司っぽい寿司を食えよ」
凸守「すしっぽいすしとは何デスか?」
勇太「そりゃやっぱりマグロとかサーモンとかだろ。ほら食ってみろよ」
凸守「うーん……」パクッ
勇太「どうだ、美味いだろ?」
凸守「……なんだか水っぽくて生臭いだけで美味しくないデス」
勇太「あ、ああ……そう。子供には理解出来ないか……」
凸守「今度はケーキやくだものまで流れてるきたデスよ!」キラキラ
勇太「ケーキも良いけど、お前口元に醤油ついてるぞ」
凸守「注文すればパフェまで流れてくるらしいデス!」
勇太「聞いてないな……綺麗にしてやるからちょっとジッとしてろ」ゴシゴシ
凸守「ん、んんー」
勇太「お前って確か樟葉より年上だったよな。なんか樟葉より子供に見えるけど」
凸守「たいしょう!パフェいっちょうデス!」
勇太「聞いてないな」
凸守「はぁー……満腹デス。もう食べれないデス」
勇太「二人で15皿か。これでたりるな」
凸守「どうして2000円を出したのデスか?」
勇太「どうしてって、お金払わないと食い逃げになっちゃうだろ」
凸守「そうじゃなくて、それっぽっちではすし一貫か二貫しか食べれないデスよ?」
勇太「どこ情報だよ。これで十分だから」
店員「ありがとうございましたー」
勇太「な?」
凸守「あれほどの料理をこんな低価格で……」
勇太「すっかり遅くなったし早く部室に戻るぞ」
凸守「そういわれてみれば、すっかり暗くなってしまったデスね」
勇太「あれ?でもおかしいな……まだ5時前なのにいくらなんでも暗過ぎないか?」
ゴロゴロ……ッ
凸守「雷デス!まさかマスターが闇の術式を!!急いで帰るデス!!」
勇太「あっ、ちょっと待てよ!」
ザザーッ……ビカビカッッ!!
凸守「雷鳴轟くとはまさにこの事デスね」
勇太「なんとかバス亭で雨宿り出来たけど……時既に遅しって感じだな」ビッショリ
勇太「いや、この場合はお寿司を食べてた訳だから、時既におすし!なーんて……」
凸守「はあ?何訳の分からない事を言ってるデスか?」
勇太「死にたい……」
凸守「仕方ないデスね。ちょっと待ってるデス」ピピッ
勇太「電話?」
凸守「○○まですぐに迎えを頼むデス」
勇太「迎えに来てくれるのか?」
凸守「5分程で来るらしいデス」
勇太「そ、そっか。良かったな!父さんか母さんが来てくれるのか?」
凸守「来るのは使用人デス」
勇太「使用人?」
凸守「この格好では風邪をひいてしまうデスね。今日はこのまま家に帰るとマスターに連絡しておくデス」
使用人「お嬢様、お迎えにあがりました」
凸守「ご苦労様デス」
勇太「車……な、なが……っ」
使用人「お嬢様、こちらの殿方は?」
凸守「同じ部の人間デス。DFMも家まで送って欲しいのデス」
使用人「かしこまりました。ではまずは屋敷に戻り御着替えを」
勇太「あ、あの、俺……僕は歩いて帰れますので」
凸守「何を言っているデスか。さっさと乗るデス」
使用人「さあ、お嬢様もああ言っておられますし。早くしないと風邪をひいてしまわれます」
勇太「じゃあうちは近いので先に――」
使用人「屋敷と逆方向ですが、どうしてもと言うならそう致しますけど……正直言ってめんどくさいです」
勇太「むしろ後回しにした方がめんどくさいんじゃ……」
使用人「DFM様、そんな目で見つめないでください……妊娠してしまいます」
勇太「どこの家令ですか」
眠気で頭が混乱してきて寝ます
凸守邸
勇太「ちょっとした小城だなこれ……」
凸守「なにボーッとしてるデスか。風邪をひくまえにさっさとお風呂に入るデス」
勇太「風呂なんていいよ別に入らなくても」
凸守「電話した時にお風呂の用意をしてもらったデスから入れデス!!」
勇太「じゃあ俺は後で良いからお前が先に入れよ。そっちこそ風邪ひくぞ」
凸守「もちろん凸守も入るデスよ?だからDFMも早く入るデス」
勇太「……え?それってつまり、俺が入ってる時にお前も風呂に入るのか?」
凸守「あたりまえデス」
勇太「いやいやいや、まずいだろ!一応男女な訳だし!!」
使用人「ちなみに殿方用のお風呂はこちらになっております」
勇太「男湯と女湯……」
風呂上がり
使用人「ではお嬢様がお風呂から上がるまでしばらくお部屋でお待ちください」
勇太「はあ……」
ガチャッ
勇太「バスローブなんて初めて着たな……それにしても……」
滲み出る女の子の部屋の雰囲気
勇太「なんか緊張するな……」
勇太「六花の部屋と違って女の子っぽい部屋だからか?なんか良い匂いするし……」スンスン
凸守「待たせたデス!」ガチャッ
勇太「うわああぁぁ!!」
凸守「な、なんなのデスか……?」
勇太「嗅いでない!別に嗅いでないから!!」
凸守「は?」
勇太「…………だれ?」
凸守「凸守に決まってるデス。とうとう頭がおかしくなってしまったデスか?」
勇太「いや、ごめん……髪型がいつもと違うから……」
凸守「髪も洗ったデスからね。ミョルニルハンマーは明日まで封印デス」
勇太「改めてみるととんでもなく長い髪だな。洗うのとか大変だろ」
凸守「これもミョルニルハンマーを扱う者の宿命なのデス」
勇太「そりゃたいした宿命だな」
凸守「そう思うならそこのドライヤーで髪を乾かすのデス!」
勇太「別にそれくらい良いけどさ、それこそ使用人の仕事なんじゃ……」ブォォ-
凸守「さてと、PCのスイッチオン!」
勇太(なんだこの髪……サラサラで良い匂い…………いや、また匂い嗅いでる場合じゃないな)
勇太「PCつけて何するんだよ?」
凸守「凸守はこれからエレクトリカルオーシャンで悩める者の手助けをしなくてはならないのデス」
勇太「エレクトリカルオーシャン?……ああ、インターネットか」
凸守「凸守はその昔、マスターとモリサマーにエレクトリカルオーシャンで悩みを打ち明け救ってもらったのデス」
凸守「なので今度は凸守が第二のマスター、第二のモリサマーになり迷える同士を救っているのデス!」
勇太「ただの中二病もなんかそれだけ聞くと壮大な話に聞こえるな」
凸守「凸守が立ち上げたサイトには毎日数件の悩みが届けられるのデス!」フッスー
勇太「本当か?なんか嘘臭いな」
凸守「ゲフフフフ!ならば見せてやるデス!凸守の実力を!」
勇太「おっ、本当に書き込みがあるな……相手は中学一年生か」
『最近、私のお兄ちゃんを狙う泥棒猫がいて困っています。その相手は邪王なんとかや、闇の力がどうこう言います』
『私のお兄ちゃんは私だけのものなのに……お兄ちゃんも昔同じ様な事を言っていたので満更でも無い様子』
『やっぱりお兄ちゃんを守る為には私も闇の力とかを勉強した方が良いのでしょうか?』
凸守「なるほど…………勉強した方が良いデス!……っと」
勇太「……え?それだけ!?」
凸守「次は中学二年生デスね」
勇太「まさに中二病真っ盛りだな」
『クックックッ……分け合って名は明かせぬが、我は偉大なる夜の血族。吸血鬼の真祖なり』
『最近、我が半身が下賎な輩に色香で惑わされ困っておるのだ』
『我も後数年すれば成長が促進され、あんちゃんも放っ――』
凸守「がんばるデス!……と」
勇太「いや、いま明らかに最後まで読んで無かっただろ!!」
凸守「色恋沙汰は凸守の許容範囲では無いデス」
凸守「じつは最近このての質問が多くて困っているデスよ」
勇太「まぁお前はそういうの無関心っぽいもんな(六花以外には)」
凸守「DFM!恋とは何なのですか?愛とは何なのですか?」
勇太「いきなり何か哲学みたいになったな」
凸守「DFM!凸守に愛を教えて下さい!」
勇太「変な言い方するなよ!ただでさえその髪型で調子狂うのに」
凸守「……先輩、凸守に愛を教えて下さいです」
勇太「だからそれやめろ!だいたい俺だってよく知らないし……」
ね落ち前に寝ま
凸守ソムリエがいるようだな!
寝るギリギリまで書く
凸守「さあ早く教えるデス!」
勇太「だからそのー……め、目があったら顔が赤くなったり」
凸守「ふむふむ」
勇太「心臓が早く動いたり身体が熱くなったり」
凸守「なるほど」
勇太「よくビビビッと来たとか言うだろ?あれだよあれ」
凸守「ビビビッとデスか」
勇太「そうだよ(適当)」
凸守「それなら既に凸守は恋をしているデス!」
勇太「はあ?」
凸守「相手は勿論マスターなのデス!」
勇太(あー……そういえば俺はこいつがそっちの道へ行かないようにしようとしてたんだっけ……)
凸守「凸守はマスターの事を考えていると身体が熱くなってドキドキするデス」
勇太「いやいや、こう言うのは普通相手は異性だから!」
凸守「マスターと凸守は性別などとっくに超越しているのデス!」
勇太「超越って……」
凸守「それにマスターを思って色々していると身体がビビビッとするデス」
勇太「それは違うビビビッと思うから」
凸守「違わないデス!そこまで疑うのなら今見せてやるデス!」ガチャッ
勇太「なんだよ。そこクローゼットっぽいけど……ええ!?」
凸守「ふっふーん♪驚いたようデスね!これこそ凸守の宝物!マスターこと小鳥遊六花1/1抱きまくらデス!」
勇太「うわあ……」
凸守「凸守は毎夜こうしてマスターの抱きまくらとベッドに入り」バサッ
凸守「マスターの顔を眺めながら……ん、ハァ……♪こうして枕を股に挟み……魔力を高めているのデス」スリスリ
勇太「それもう変態だろ!」
凸守「マスター、マスター……ッ」コシコシ
勇太「人がいる前でそんなにコシコシするな!って言うか、いなくてもするなよ!!」
凸守「身体が熱くなってドキドキしてきたデス……マスター、凸守はもう、魔力が溢れ出そうデス……っ!」
勇太「だからやめろって!!」ググッ
凸守「な、なにをするデスか!マスターを離すデス!!」
勇太「マスターじゃなくて抱きまくらだろ!」ポイッ
凸守「ああっ!!……うぅ」
勇太「あのなあ……ああいう事は恥ずかしい行為で、ああっ!!」
凸守「邪魔した責任はとってもらうデス!!」グイッ
勇太「うわっ!」ドサッ
凸守「……抱きまくらとは違ってごつごつしてるデスけど、温かみはあって悪く無いデスね」ギュッ
勇太「なっ、ええっ!?な、なにしてるんだよ」
凸守「抱きまくらを投げた罰デス!DFMには抱きまくら代わりになってもらうデスよ」ギュッギュッ
勇太「抱きまくら代わりって言われても……もうちょっと離れろよ」
凸守「早く離れたければ片足を曲げて前に出すデス!」
勇太「こ、こうか?」
凸守「凸守はその足を股に挟んで、んっ……抱きまくらより柔らかくて……やっぱり悪く無いデスね……」スリッ…
勇太「」
凸守「んっ……んっ……」
勇太「お、おい、人の足を変な事に使うなよ……」
凸守「はぁ……はぁ……、すごいデス。いつもより魔力がたくさん溢れ出ているデス……」
勇太「いいかげんに」グイッ
凸守「ひぁうぅ……っ!DFM、いまそこを動かされると、凸守は……凸守は……」
勇太「うっ……、悪かったよ!悪かったから、頼むからそんな潤んだ目で俺を見るな!」
凸守「んんっ、魔力の暴走が、はうぅっ……始まった、デス……もうすぐ魔力が全て溢れ出して…………凸守は、少し」
勇太「おい、しっかりし……いっ!?いてて、痛い痛い!!爪!爪!!」
凸守「ぁっ、んんっ、この感じ……DFM、もう凸守は正気を保っていられないデス……!」
勇太「は、早くしてくれないと……俺の背中が爪の後だらけに……」
凸守「マスター、マスター……!もう、我慢が……あっ、うぅ……魔力が、漏れるデス……!」ピクッ
勇太「……?」
凸守「…………んっ、ふあぁぁ!マスター!マスター!!はぁっ、ん、ぁぁっ!きたデス!凄いのがきちゃうデス!!」ビクビクッ
勇太「だ、大丈夫なのか?」
凸守「マスター、マスター……!だーく……ふれいむ……ますたぁ……」
勇太「だからその目でこっち見るなって!」
凸守「んんぁ……ッッ!!」ビクンッ
勇太「……」
凸守「はぁ……はぁ……すごく、よかったデス……」ギュッ
勇太「!!」
凸守「DFM……?」
勇太(油断してた……こいつ、よく考えてみたら……)
凸守「?」
勇太(……かわいい)
凸守「きっと凸守の魔力とDFMの魔力が共鳴して莫大な魔力を生み出していたのデスね」ギュッ
勇太「そうなの……か?」
凸守「凸守一人でこれほどまで莫大な魔力を放出した事は無いデス!」
勇太「あ、そう……(落ち着け俺……)」
凸守「……なっ!!」
勇太「今度はなんだよ」
凸守「今気付いたのデスが、DFMと魔力を高めあった結果……」
勇太「?」
凸守「胸がドキドキして、顔が熱くなって、最後は身体がビビビッとなったデス!」
勇太(やっぱりイッたのかな……)
凸守「これは恋に間違い無いデス……凸守はDFMを愛してしまったのデスか……?」
勇太「はあ!?」
勇太「いやいや、落ち着け。あんな事したら誰でもそうなるから!」
凸守「でもこうして抱き着いていると……凸守はドキドキして身体が熱くなるデスよ……?」ギュッ
勇太「そ、そんな事されたら俺だってそうなるから!」
凸守「ではDFMも凸守を愛しているデスか!?」
勇太「違う違う!そうじゃなくて!!」
凸守「はぅ……」
勇太「なんだよその反応。ああもう、調子くるうな……」
凸守「でもDFMも身体が熱くなってドキドキしているデス」ピトッ
勇太「耳を当てるな!」
凸守「後はビビビッとなればDFMの気持ちも何か変わるかもしれないデス!はやくビビビッとするデス!」
勇太「そんなのどうするか分からないから」
凸守「うーん……DFMも股を凸守にこすりつけてみるデスか?」
勇太「はぁ……はあ!?」
凸守「さっきは凸守がしたデスからね。今度はDFMの番デス」
勇太「こすりつけるって……」
凸守「さあ、凸守の身体の好きな所にビビビッとくるまでこすりつけるデス!」
勇太「こすりつける…………」
勇太スカウター 凸守 攻撃力
ふともも:すべすべサラサラ 発射まで約2分
かみのけ:やはりサラサラ 巻き付けたり嗅いだり 発射まで4分
おなか:やわらかフニフニ 発射まで2分
おしり:やわらか過ぎ、天使 発射まで1分
くち:あたたかいやわらかい 更に行為による興奮 発射まで30秒
股:いうまでもなく 速射
腋、顔、凸、背中も戦闘力高
勇太「じゃなくて!!」
凸守「何がデスか?」
勇太「ダメだ……精神的に崩壊しそうだから帰る……」
凸守「それは残念デス……本当にかえっちゃうデスか……?」
勇太(このままじゃ理性を抑え切れないし……)
凸守「DFM!」
勇太「また明日な」ガチャッ
凸守「……どうしたのデスか、DFMの事を考えると胸が苦しいデス」
凸守「DFMの匂い……」
凸守「…………んっ、んっ」
勇太「すみません、家まで送ってもらって」
使用人「いえ、それが我々の勤めですから。では失礼いたします」ブロロー
勇太「なんか疲れたな……今日は早く寝よう……」
翌日 放課後
勇太(とにかく普通に、いつも通り……)
勇太「おはよー」
凸守「DFM!」ダッ
勇太「え?」
凸守「DFM、凸守は会いたくて仕方なかったのデス!」ギュッ
一同「!?」
勇太「お前、その髪……」
凸守「DFMが気に入った様なので今日はミョルニルハンマーはお休みデス!」
勇太「お休みとかあるのか?ってか少し離れ……うっ!!」
くみん「富樫くんと凸ちゃん、いつのまにか仲良しになったんだねぇ♪」
一色「いったい昨日、美少女と何が……俺は一人で体育倉庫にいたのに……」
六花「やはり最大の敵は味方に潜んでいと言うのか……!」
森夏「……ロリコン」
勇太「ち、違うから!これは……」
凸守「DFM、今日も良かったらうちに来るデス!」
六花「今日……も!?」
凸守「そしてまた愛について語らったり、身体を交えたりするデス!」
森夏「ロリコン……って言うか、もう犯罪よね」
勇太「いやいやいや!ちがーう!!」
とりあえず寝るます
先生「富樫くーん。ちょっといいかしらー」
勇太「はい」
先生「今日丹生谷さん風邪で休みだったでしょ?このプリント家まで持っていってくれる?」
勇太「俺がですか?それなら仲の良い女子とかの方が良い気が……」
先生「そんな事言わないで。同じ部活に入ってて同じ委員長同士でしょ?」
勇太「んー……わかりましたよ。これ持って行けば良いんですね」
先生「うん♪じゃあおねがいねー♪」
勇太「やれやれ……まあ別に良いんだけどさ……めんどくさい事になりそうって言うか……」
六花「話は聞かせてもらった。本日は部活全員で丹生谷のお見舞いに行く」
勇太「やっぱりこうなるよな……」
六花「実は私もずっと気になっていた」
くみん「私はさっきまで知らなかったけど、二人はモリサマちゃんと同じクラスだもんねー。心配だよね」
凸守「まったく、風邪を引いて学校を休んでいるとは……知らなかったデス!!」
勇太「お前は学年が違うどころか中等部なんだから知らなくて当たり前だ」
凸守「もししっていたら、凸守は、凸守は……もっと早くに弱りきった偽モリサマにトドメをさしてやるものを!!」
くみん「私は添い寝してあげよーっと♪モリサマちゃんってふにふにで気持ち良さそうだよねー♪」
六花「私は一度家に戻る。昔、怪しげな粉末で調合した変な薬があるからそれを飲ませてみる」
勇太「よし分かった。お見舞いは俺一人で行く。おまえらは来るな」
六花「どうして!?」
勇太「お前達がくると間違いなく風邪が悪化するからだよ!」
丹生谷家
森夏「ん……」ピピピ
森夏「熱も下がったし明日は学校に行けそうかな……」
森夏「なんかもう寝汗でベトベトだし……熱が下がったんだからお風呂入っても平気よね」
母「森夏ー、起きてるー?」
森夏「ちょうど良かった。今からお風呂入りたいんだけど――」
ガチャッ
母「森夏、お友達よ。お見舞いに来てくれたんですって!」ニヨニヨ
森夏「なんでニヤニヤ……って言うかニヨニヨしてるのよ。それで誰が来たの?」
勇太「よ、よう」
森夏「富樫くん……?」
母「あっ、お母さんちょっと小洒落たお菓子でも買いに遠くの百貨店に行ってくるわね!」
森夏「ち、ちょっと!」
母「夜遅くまで戻らないから富樫くん、シッポリ……ゆっくりしていってね!あと森夏の事お願いね!」ダダダッ
勇太「ええ!?あの、ちょっと!!」
森夏「…………」
勇太「…………」
勇太「とりあえず……調子はどうなんだ?」
森夏「土日もずっと寝てたからだいぶマシ」
勇太「そっか。大変だったんだな」
森夏「……」
勇太「……」
森夏「ちょっと!何か話題とか無いの?」
勇太「話題って言われてもなあ……やっぱり六花達も見舞いに連れてきた方が良かったか?」
森夏「私の風邪を悪化させたいの?」
勇太「だよな」
森夏「他には?」
勇太「そういえば丹生谷の部屋って普通なんだな」
森夏「どういう意味よ」
勇太「なんて言うかさ、普通の女の子っぽい部屋で」
森夏「普通じゃないわよ!家具の配置から色まで風水で完璧に決まってるんだから」
勇太「あ、そう……」
森夏「はっ……!言っとくけど風水は中二病とかじゃないんだからね!」
勇太「良いから落ち着けって。それこそ風邪が悪化するぞ」
勇太「普通と言えば丹生谷も普段と変わらないな」
森夏「?」
勇太「ほら、よく女の人は化粧で顔が変わるって言うだろ?なのに普段と変わらないから」
森夏「普段から化粧なんてしてないし。そんなの当たり前じゃない」
勇太「えっ?丹生谷って化粧とかしてないのか?」
森夏「なんで驚くのよ。小鳥遊さんだってしてないでしょ?多分他の連中も」
勇太「いや、うちの部員は特殊って言うか……クラスの女子は結構みんな化粧してるだろ」
森夏「なに?富樫くんは私が可愛くないから普段から化粧しろって言いたいの?」
勇太「そ、そうじゃなくて!普段から化粧無しでこんなに可愛いって事に驚いただけで……」
森夏「なっ…………よ、よくそんな恥ずかしい事言うわね」
勇太「は、半分はお前が言わせたんだろ!」
森夏「あー、もう。富樫くんが変な事言うから何か暑くなってきたじゃな……ぃ…………」
勇太「ん?」
森夏(しまった、私お風呂入ってないし寝汗とかでベトベトのテカテカなんじゃ……!?)
森夏「私ちょっとお風呂入ってくるから」
勇太「いきなりだな。じゃあ俺はそろそろ帰」
森夏「よっ……とと、あれ?」フラフラ
勇太「あぶないっ!」ギュッ
森夏「ッッ!?」
勇太「お前なあ、ずっと寝てたんだから急に立ち上がるなよ。フラフラじゃないか」
森夏「わ、わかったから、少し離れてよ……」
勇太「なに言ってんだ。風呂入るんだろ?風呂場まで肩かすから」
森夏「いいってば!」
勇太「こんなフラフラして階段から落ちたらどうするんだよ」
森夏「うぅー……」
勇太「なんだよ」
森夏「嗅いだら殺すから……」
勇太「はあ?」
森夏「だから……私のにおい嗅いだら殺すって言ってんの!!」
勇太「嗅ぐか!どんな変態だよ!!」
勇太「なあ」
森夏「なによ」
勇太「この鼻を挟んでる洗濯バサミって必要なのか?」
森夏「取ったら殺すから」
勇太「……」
森夏「ほら、さっさと行くわよ」
勇太「ああ」
森夏「……」
勇太「……」
森夏(富樫くん何も喋らないし……ちょっと酷いこと言い過ぎたかな……)
勇太(冷静になってみたら……丹生谷の身体柔らかいな……)
森夏(一応謝っといた方が良いよね……)
勇太(特に時々手にあたる胸が……あれ?もしかしてパジャマだから下着付けてなかったり……)
森夏「ねぇ、富樫くん……」
勇太「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!」
森夏「は?なんで富樫くんが謝るのよ?」
脱衣所
勇太「さて、脱衣所まで来たし。俺はそろそろ帰るかな」
森夏「ちょ、ちょっと!」
勇太「ん?」
森夏「今富樫くんが帰ったら誰が鍵を閉めるのよ」
勇太「そっか。じゃあ先に帰るから丹生谷が鍵を」
森夏「そうしたら誰が玄関から脱衣所まで肩をかしてくれるのよ!」
勇太「ええー……」
森夏「いいから富樫くんは部屋で待ってて。あと部屋の物に触ったら」
勇太「わかったよ。まったく……風呂から出たらまた呼んでくれよ」
森夏「……うん」
勇太「それより丹生谷、あのさ……」
森夏「な、なによ……」
勇太「そろそろ洗濯バサミ取ってもいいか?」
森夏「あっ」
森夏「はぁー……久しぶりのお風呂気持ちいい」
森夏「身体もしっかり洗わなくちゃ」
森夏「別に富樫くんがいるからとかじゃなくて、ごくごく普通の意味で」
森夏「頭も洗ったし……あっ、そうだ。富樫くんにドライヤーしてもらおっと♪」
森夏「それくらいは病人の特権よね!」
森夏「さて、そうと決まればお風呂あがって、着替え着替え……」
森夏「着替え……着替え…………無い!?あっ、そうか……着替え持って下りるの忘れてた」
森夏「とりあえず汗くさいけどさっきのパジャマと下着を――」
洗濯機「うん、ごめん。それ無理」グウィィィン
森夏「……どうしよう」
そしてモリサマちゃんはバスタオルだけを巻いて勇太のいる部屋へ
昨日は寝落ちしました。また書きます
コンコン
勇太「はーい……じゃなくて、丹生谷の部屋なんだから普通に入って来たら良いだろ」
森夏「富樫くん、今から目をつむって。私が良いって言うまで開けないで」
勇太「なんだよいきなり」
森夏「いいから!!」
勇太「わ、分かった」
森夏(大丈夫よ森夏……今日の占いでも思い切って大胆に行けば全てOKって書いてたし)
森夏「言っとくけど、もし勝手に目を開けたら呪い殺すから」
勇太「分かってるって」
森夏「…………」
ガチャッ
森夏(うぅっ……なんで着替えがある方向いて座ってるのよ!)
勇太「……まだか?」
森夏「まだに決まってるでしょ!!って言うか、今からは口も開かないで!耳もふさいで!!」
勇太「えぇー……」
森夏「早くする!!」
勇太「ああもう、やれば良いんだろやれば!」
森夏(大丈夫……サッと着替えを取って部屋から出て着替えるだけなんだから……)
森夏「……っ」ソロソロ…
勇太「……」
森夏(よし、着替えは手に入ったし後は部屋から出れば……)
勇太(いつまでこんな状態続ければ良いんだ……?足がしびれそうだしちょっと伸ばすか)スッ
森夏「そーっと……そーっと……あっ、……ええ!?ちょっ!!」
バタン!!
勇太「な、なんだ今の音!?大丈夫か丹生……谷…………」
森夏「いたた……おもいっきり膝ついちゃったじゃない……」
勇太「桃……あっ、いや!だ、大丈夫か丹生谷?なんか OTZ みたいな格好だけど……」
森夏「大丈夫な訳……あっ…………」
勇太「えっと……」
森夏「いっ……いやああぁぁぁぁぁ!!富樫のド変態!!!!」バチコーン!
勇太「へなっぷ!!」
森夏「富樫くんのばかああぁぁー!!!!」
勇太「初めて見た……女の子ってあんな風になってるのか……ゴフッ」グッタリ
20分後……
森夏「勢い余って飛び出しちゃったけど……よく考えたら私にも落ち度はあったのよね……」
森夏「うぅー……でも絶対見られた。絶対、全部……」
森夏「どんな顔して部屋に戻れば良いのよ!!」
勇太「はあ……丹生谷戻って来ないけど帰った方が良いのかな」
勇太「でもさすがに勝手に帰る訳にはいかないし……」
勇太「参ったなぁ……不可抗力とは言え、さすがにアレはまずかったよな……」
森夏「はぁ……」
扉
勇太「はぁ……」
ガチャッ…
森夏「……」コトッ
勇太「……?」
森夏「ジュース……喉渇いてるでしょ」
勇太「ああ……ありがとう」
森夏「……い、いっとくけど、さっきのは富樫くんも悪いんだからね!」
勇太「えーっと……そろそろ俺は帰ろうかな」
森夏「どうしたのよ急に」
勇太(死ぬほど気まずいからだよ!)
森夏「ねえってば!答えなさいよ!」
勇太「と、とにかく、お邪魔しました」
森夏「ちょっと、富樫くん!」
勇太「悪い。今はまともに顔見れないから……」クルッ
森夏(今はまともに顔見れない……顔を見れない……顔も見たくない……?)
勇太「じゃあ――」
森夏「富樫くん……!」ギュッ
勇太「はい!?」
森夏「ごめんなさい……私が悪かったから……」
勇太(どうしてこうなった……)
勇太(後ろから抱き着かれてるから背中に色々あたって……)
森夏「……」
勇太「えーっと……別に怒ったりしてる訳じゃないからさ」
森夏「……ほんとに?」
勇太「本当だよ。だから少し離れて、落ち着いて」
森夏「富樫くんって男の子なのに胸板が厚くないんだ」ペタペタ
勇太「うわあぁ!あんまり変な所ペタペタ触るなよ!って言うか、丹生谷は胸板と言うか、その……いろいろと付きすぎだろ」
森夏「あっ、富樫すっごくドキドキしてる。女の子にこういう風にされると富樫くんでもドキドキするんだ」
勇太「当たり前だ!さっきから背中に……その、胸が当たってるし」
森夏「うん。しってるわよ。わざと当ててるんだから」
森夏「ねえ富樫くん。部活始めた頃にも聞いたけど、どうして富樫くんはあの部に入ったの?」
勇太「なんだよ急に」
森夏「だって、あの時は何かうやむやになって聞けてなかったから」
勇太「それは……べ、別にどうだって良いだろ?」
森夏「富樫くんが入った時、小鳥遊さんが言ってたのよ」
六花『本日付けで勇太もこの部に入る事になった』
森夏『あれ?富樫くんって部員じゃなかったの?』
六花『なんども勧誘したが頑なに拒否されていた。おそらく管理局から何かしらの妨害があったと思われる』
森夏『ふーん……でもどうして急に入る気になったのかしら?』
六花『よく分からないが丹生谷が入ったと聞いて慌てて入部してきた』
森夏「って言う事があったんだけど」
勇太「……」
森夏「どうして急に入る気になったの?」
勇太「そ、そそ、それは……」
森夏「ふふっ♪いま富樫くんの身体ピクッてしたよ?心臓もさっきよりドキドキしてきたみたい……」
勇太「そういう丹生谷こそ、なんか背中越しにドキドキしてるのが響いてるし!」
森夏「だって仕方ないじゃない。富樫くんに抱き着いて、死んじゃいそうなくらいドキドキしてるんだから」
勇太「だったら少し離れた方が……」
森夏「こらっ、話しそらさない!私は富樫くんが入部した理由を聞いてたの!」
勇太「だからそれは……に、丹生谷こそどうなんだよ!」
森夏「私?私はマビノギオンを回収するためだけど」
勇太「そういえばそうだったっけ……でも回収は難しくて最近は諦め気味だろ?」
森夏「そうね。回収はもう諦めたわ」
勇太「だったらどうしてまだ部を続けてるんだ?」
森夏「入った理由はマビノギオンだったけど……辞めない理由は他にあるのよ」
勇太「辞めない理由?」
森夏「その先は富樫くんが入部した理由教えてくれないと私も言わないんだから……」
勇太(丹生谷がいたから入ったなんて言えるわけ無いよな……)
森夏「私には言いにくい理由?」
勇太「うえぇ!?」
森夏「はぁ……もう良いわ。また機会があったら教えてもらうから」
勇太「ああ……なんかごめん」
森夏「べつに謝らなくても良いわよ。私、この距離感も嫌いじゃないから……」ギュッ
勇太「この距離感って、完全に零距離だけど……」
森夏「そういう意味じゃないわよ。ほんと……富樫くんのばか」
勇太「?」
森夏「……」
勇太「あ、あのさ……いつまでこうしてるんだ?」
森夏「……もしかして富樫……嫌?」
勇太「いや、そんな!丹生谷の身体柔らかいし良い匂いするし、嬉しいけどさ」
森夏「そういう事はハッキリいうのに……」
勇太「なんて言うか……もう色々と限界だから……」
森夏「なにが限界なの?」
勇太「それはその……」
森夏「私の身体が柔らかいとか言ったけど、そこは言えないんだ。それ以上に恥ずかしい事なの?」
勇太「そ、そうだよ」
森夏「ふーん……じゃあもっと身体ひっつけで抱き着いちゃおうかな」
勇太「はあ!?」
森夏「ふふっ、冗談よ。冗談」パッ
勇太「おっ……とっと。なんだ、こんどはやけにあっさり解放してくれたな」クルッ
森夏「だって……私も色々と限界だったんだもん」
勇太「丹生谷……」
森夏「?」
勇太「顔が真っ赤だし目もなんか潤んでるぞ?まだ熱っぽいんじゃないか……」
森夏「そうね。誰かさんのせいでまた熱が出たかも」
勇太「俺のせい!?」
森夏「うん。全部富樫くんのせいなんだから……」
勇太「えっと、ごめんなさい」
森夏「でも富樫くんのおかげで元気も出てきたわ。今日はありがとう、富樫くん♪」
勇太「そうやっていちいち可愛い顔するのやめろ!なんかドキドキするだろ」
勇太「じゃあ今度こそ本当にそろそろ帰ろうかな」
森夏「もう帰っちゃうの?病人を一人にして?」
勇太「そう言われても、もう夕方だし……今日は俺が帰って夕飯作る日だから」
森夏「もし……また後ろから抱き着いたらもう少しいてくれる?」
勇太「ええ!?」
森夏「……冗談よ。今日はありがとうね。うちももうすぐお母さんが帰ってくるから――――ん?噂をすれば電話だわ」
母「もしもーし♪森夏ー?あっ、もしかしてお邪魔だったかしら?」
森夏「なにバカな事言ってるのよ」
母「もう、怒らない怒らない♪お母さんね、今日は友達の家に泊まって帰らないから♪」
森夏「はあ!?帰らないって……ご飯とかどうするのよ!一応病人なのよ!?」
母「彼氏くんがいるじゃない♪せっかく気をつかってあげてるのに♪」
森夏「あのねえ……」
母「あっ!でもする時はちゃんと避妊――」
ピッ
勇太「えっと……」
森夏「あのバカ親……」
勇太「帰って来ないのか?」
森夏「友達の家に泊まるって」
勇太「それじゃご飯とか大変じゃないか?」
森夏「べつに一日くらい食べなくても死なないわよ」
勇太「父さんは?」
森夏「出張であちこ回ってるから今月は帰らないんじゃないかしら」
勇太「……」
森夏「そんな心配そうな顔しなくても平気よ。これでもけっこう元気だし」
勇太「はあ……ちょっと待ってろ」
森夏「?」
勇太「あー、もしもし樟葉か?実は今日帰るの遅くなりそうでさ、夕飯頼むよ」
勇太「え?いや、違うよ。一色だ一色。うん、うん……じゃあ悪いけど頼むよ」ピッ
森夏「……」
勇太「で?なに食べたい?」
森夏「……あ、ありがとう」モゾモゾ
勇太「ええ?なんでこのタイミングでベッドに潜り込むんだ!?」
森夏(うぅー……富樫くん、富樫くん、富樫くん!富樫くん大好き……!)
勇太「丹生谷?」
また書きくき
台所
勇太「これだけ材料があれば色々作れそうだけど、本当にそんなので良いのか?」
森夏「うん。今から買いに行かせるの悪いでしょ?それに富樫くんの手作り料理にも興味あるし」
勇太「そんなに美味い物は作れないぞ」
森夏「べつに良いってば。料理は愛情でしょ!」
勇太「愛情って……自分で言って赤くなるなよ」
森夏「う、うっさいわねぇ!良いから早く作ってよ!」
勇太「ご飯と鶏肉と玉ねぎと卵があるし……病人にはやっぱりおじやか」
森夏「うーん……その材料ならオムライスが食べたいかな。富樫くん作れる?」
勇太「オムライスなら作れるけど、病人なのに良いのか?」
森夏「良いのよ。病人の時は何でも食べれそうなもの食べなさいって言うでしょ」
勇太「はいはい。じゃあ愛情たっぷりオムライス作りますよ」
森夏「あ、愛情とか……そんな」
勇太「だから赤くなるなよ!丹生谷が言い出したんだろ!?」
15分後
勇太「はい、オムライス」
森夏「うわぁ……良い匂い♪でも……卵が変じゃない?」
勇太「これはナイフで真ん中に切れ目を入れて、広げれば……はい、たんぽぽオムライスの出来上がりっと」
森夏「なにこれ!?半熟でトロトロ!」
勇太「夢葉がさ、テレビで見たとか言って作れ作れうるさくてな。結構練習したっけ」
森夏「へー、富樫くんもちゃんとお兄ちゃんしてるんだ」
勇太「そんな事は良いから早く食べちゃえよ。冷めると美味しくないぞ」
森夏「じゃあいただきます♪」パクッ
勇太「…………どうだ?」
森夏「はむ……はむ…………」ゴクッ
勇太「……」
森夏「おいしい……なにこれ!すっごくおいしいんだけど!!」
勇太「そりゃよかっ」
森夏「ごちそうさま」
勇太「ええ!?もう無くなってる!?早いな!」
勇太「まあそれだけ食欲があれば大丈夫だろ」
森夏「うん、ありがと。富樫くんのおかげね」
勇太「食べ終わったなら食器持っていくぞ」
森夏「あっ、洗い物なら後でするから置いといてね」
勇太「いいよ。ここまできたら帰る前に洗い物までしてくから」
森夏「帰る前にって、もう帰っちゃうの?」
勇太「もう帰っちゃうのって、もう7時だぞ?今から電車乗って帰っても8時過ぎるだろ」
森夏「そっか……うちは小鳥遊さんの家みたいに近所じゃないもんね」
勇太「でも洗い物くらいしていく時間あるから安心しろ」
森夏「うん……色々ありがとね、富樫くん」
勇太「べつに良いって」
勇太「さてと、洗い物も終わったし帰るか」
森夏「……でも、もう道が暗いんじゃない?」
勇太「生娘じゃあるまいし、これくらい大丈夫だから」
森夏「でも最近変な事件とか多いじゃない……?」
勇太「そういうのも女の人は危ないけど男は大丈夫だから」
森夏「でも富樫くんって女の子みたいな顔してるし!」
勇太「いやいや、してないよ!」
森夏「……」
勇太「とにかく丹生谷はもう寝てろ。夜はまた熱が出るかもしれないし。な?」
森夏「うん……」
勇太「じゃあまたな。熱があったら無理して学校――」
森夏「富樫くん……」
勇太「今度はなん…………」
森夏「一人に……しないで…………」
勇太「そ、そんな顔……反則だろ……」
勇太(なんだこの状況……確か前にもどこかで……)
森夏「私がこんな顔したら帰りづらい……?」
勇太「そ、そうだよ。こんな時にその……なんかそういうオーラだすのはずるいだろ」
森夏「いいわよ。反則でもずるくても……それで富樫くんを引き止められるなら」
勇太「丹生谷、お前……」
森夏「ねぇ……目、つむってみて」
勇太「!!」
勇太(これってキスか!?いや、これもどこかで……あっ、思い出した。あの時も俺の勘違いで)
森夏「ちゃんとつむった?見えてない?」
勇太「あ、ああ……」
森夏「じゃあ……」
勇太(そうだ、こんな感じで手を掴まれて……手の甲にマジックで魔法陣を…手の甲)
ふにゅっ
勇太(ふにゅっ?)チラッ
勇太「なっ……!!」
勇太「な、なな……なに、し……何してるんだよ」
森夏「富樫くん前に大きな胸が好きって言ってたでしょ……?ロマンだーとか」
勇太「言ったかもしれないけどこれは……その、手が」
森夏「ぁんっ……、あんまり動かさないでよ……」
勇太「ご、ごめんなさい!……じゃなくて!どうしてこんな事に……」
森夏「そんなの分からないわよ……。ただとっさに、こうすればもう少し一緒にいてくれるんじゃないかって……」
勇太「どんな理屈だよ。なんか中二病より恐ろしい考えだぞ?」
森夏「理屈じゃないのよ!」
勇太「……いやいや、なんかそれっぽく言ってもおかしいだろやっぱり」
森夏「じゃあどうすれば富樫くんは……まだ一緒にいてくれるのよ……」
勇太「そんな事言われても……」
森夏「富樫くんを引き止められるなら……私、なんでもするから」
勇太「……」
森夏「そうだわ、今すぐ禁断の術式で――」
勇太「落ちつけ丹生谷、なんか中二病の頃に戻ってるから!」
勇太「分かった、分かったから」
森夏「はあ……、良かった。本当に良かった……」
勇太「だから、その……手をさ」
森夏「うん。分かってるわよ」グッ
勇太「って、なんで押し付けるんだよ!?」
森夏「だって、なんでもするからって言っちゃったし……約束だから」
勇太「別にこんな事たのんで――」
森夏「私の胸、富樫くんの好きにして良いいよ……?」
勇太「あっ、ぐ……っ、う、うわああああ!!」
森夏「富樫くん!?」
勇太「煩悩消えろ!煩悩死ね!煩悩死ねー!」ガンガンッ
森夏「ダメよ富樫くん!そんな事したら頭怪我しちゃうじゃない!」ギュッ
勇太「んぷっ!ん、んんー!!…………」
森夏「少し落ち着いた?」
勇太(乳に溺れるって言うのはこういう事か……)
森夏「富樫くんの髪って少しくせっ毛よね。……あっ、でも細くてさらさらしてて女の子みたい」ナデ
勇太「んー……っ!ぷはっ!!」
森夏「あっ、ごめんね。もしかして苦しかった?」
勇太「ああ、正直ここで死んでも本望とか思ったよ」
森夏「ふふっ、なにそれ?」
勇太「なんかこんな風に触ったりするの初めてだったし……ってか、いきなり顔からダイブとかハードル高すぎだろ!」
森夏「そうなの?じゃあやっぱり最初はこう……?」グッ
勇太「うっ……また手を……」
森夏「私だってこんな風に触られるの初めてなんだから……」
確実に寝落ちしそうだから寝るます
二期はきっと樟葉と凸守が主人公なんだよ。
もう自分の中で凸守は手を後ろに縛られて、身体がくの字になるようにベッドに上半身だけ寝かされて
突き出した下半身に色んなもの入れられてる姿が浮かんでるから
もちろん凸守も乗り気で最終的には勇太のダークフレイム的なあれを欲しがって
体内に白き液体をぶちまけで絶頂あ、はい。薬の時間ですか。
勇太「と、とりあえず手を離してさ……」
森夏「どうして?富樫くん好きなんでしょ……?ここ……っ」グッ
勇太「うぅっ……!いや、それは男としてもちろん好きだけど、物事には段階があるだろ」
森夏「段階?」
勇太「だからこう言うのは、その……友達以上って言うか、こ……恋人がするような事だしさ……」
森夏「そんなの知らないわよ。私、恋人なんていた事無いんだから」
勇太「いや、さすがにこれだけ可愛けりゃ中二病でもモテただろ」
森夏「言い寄ってくる男子はいたけど……私がそういうの興味無かったし…………って言うか、今私のこと可愛いって……恥ずかしいじゃない……」
勇太「そりゃそうか。恋人なんていたら中二病になったりしないよな」
森夏「ねえ、富樫くん。さっき、私のこと可愛いって言ったわよね……?」
勇太(恥ずかしかったからさりげなく流そうとしたけど食い下がってきたな……)
勇太「言った……かな」
森夏「富樫くん、私のことそんな風に思ってたんだ」
勇太「べ、別に悪く思ってた訳じゃないんだから良いだろ?」
森夏「じゃあさ……私と恋人になってみない……?」
勇太「……は、ええ!?いや、だってそういうの興味無かったって」
森夏「それは昔の話し。今は富樫くんに興味があるもの……」
勇太「興味があるって言うのは恋人とかと違うんじゃないか……?」
森夏「もう……察しが悪いと言うか、馬鹿って言うか……」
勇太「……」
森夏「良い?私は富樫くんが好きだって言ってるの!文句ある!?」
勇太「なな、ないです!」
森夏「だから……富樫くんが良いなら恋人になってほしいの!」
勇太「お、俺なんかでよければ!!」
森夏「……ふふっ。これじゃ脅したみたいじゃない」
勇太「俺も訳の分からん威圧感をかんじた……」
森夏「だから今度は落ち着いてゆっくり考えてくれれば良いから」
勇太「はあ……」
森夏「富樫くん。私とお付き合いしてください」
勇太「ああ。喜んで、こちらこそお願いします……で良いのかな」
森夏「もう、ゆっくり考えてって言ったのにどうして即答なのよ」
勇太「考える必要が無かったから即答なんだよ」
森夏「……そっか」
勇太「そうだよ」
森夏「あっ、あれ……?」フラッ…
勇太「おっと、大丈夫か?」
森夏「うん、平気。ちょっと疲れたのかな。風邪でずっと寝てたから頭もフラフラするし」ペタンッ
勇太「平気って……思いっきり座り込んでるけど」
森夏「少ししたら部屋に戻って寝るから…………と、富樫君ももう帰らないと本当に――」
勇太「なんだよ。帰るなって言ったと思ったら、次は早く帰れ?」
森夏「あのねぇ、私は富樫君を心配して言ってあげてるの!」
勇太「人の心配してる暇があったら自分の心配してろ。ほら、立てるか?」グッ
森夏「……ばか」
勇太「とりあえず部屋まで肩かしてやるから。ゆっくり寝てろよ」
森夏「うん。ありがとう……」
森夏の部屋
勇太「よっと。これで大丈夫か?」
森夏「うん。わざわざベッドまで運んでもらって悪かったわね」
勇太「そんなの良いよ。病人なんだから」
森夏「ねえ富樫君……少しだけ手を握ってもらっても良い?」
勇太「手?別に良いけど……それって何か意味あるのか?」
森夏「別に。ただ、手を握っててくれると少し落ち着くと思うから……」
勇太「そっか。病人は心細くなったりするもんな。丹生谷でも心細くなったりするのか?」
森夏「それって……けんかうってるの?」
勇太「冗談だよ。これで良いのか?」ニギッ
森夏「もう、最初からそうしてれば良いのよ。ばか」
勇太「で?手を握ったら少しは落ち着いたか?」
森夏「……ダメね。逆にドキドキして全然落ち着かないもの」
勇太「じゃあ離――」
森夏「でも嫌じゃないかな……落ち着かないけど。うん……」
森夏「富樫君、今日は来てくれて本当にありがとね」
勇太「なんだよあらたまって」
森夏「別にあらたまってなんか無いけど……でもそろそろ帰らないと本当に電車が無くなっちゃうでしょ」
勇太「帰るって言ったって、俺が出たあと玄関の鍵は誰が閉めるんだよ」
森夏「それくらい私が」
勇太「さっきフラフラ座り込んでた奴にそんな事頼める訳ないだろ」
森夏「でもそんな事言ってたら帰れないでしょ!」
勇太「えっと……もしかして丹生谷は俺に早く帰ってもらいた――」
森夏「ばか!居て欲しいわよ!朝まででも、ずっと!」
勇太「じゃあどうして……」
森夏「だってこれ以上迷惑かけれないじゃない……」
勇太「あのなあ、こんな状態の丹生谷を置いて帰れって言われる方がよっぽど迷惑なんだけど」
森夏「じゃあ私はどうすれば良いのよ……」
勇太「風邪で情緒不安定なのか?らしくないな。いつもみたいに言いたいこと言えば良いだろ?」
森夏「それはさっき言った通り、朝までずっと居てほしい……けど」
勇太「そっか。じゃあ朝までいるよ」
森夏「明日も学校なのよ?」
勇太「俺制服だし。明日はこのまま学校いくよ」
森夏「教科書とかどうするのよ」
勇太「もし明日も休むなら丹生谷の教科書を借りるし、丹生谷が学校行けそうなら一色にでも見せてもらうよ」
森夏「でも家の人だって心配するんじゃ」
勇太「夜中まで六花の家にいても何も言わない親だぞ?メールしておけば大丈夫だよ」
森夏「夜中まで小鳥遊さんの家に?ねえ富樫君、それどういう事?」
勇太「あっ、いや、それはほら、テスト勉強の時にさ!」
森夏「ふぅーん。あっそ」
勇太「本当だって!」
森夏「別に嘘ついてるなんて言ってないんだけど。慌てて言い訳すると余計に嘘くさいわよ?」
勇太「いや、明らかに不機嫌だし……」
森夏「別に怒ってないってば。ただ、付き合う前とは言え、ちょっと……ムカつくだけ」
勇太「いや、それを怒ってるって言うんだけど……」
勇太「あの時は仕方ないだろ?部活存続の危機だったんだから」
森夏「あの部活……そんなに必要なの?」
勇太「……丹生谷聞いてきたよな。どうして部活に入ったのかって」
森夏「何よ急に。聞いたけど」
勇太「俺、丹生谷が居たから入ったんだよ」
森夏「そ、そう……だったんだ……」
勇太「部活が無くなったら丹生谷ともその……話したりする機会が減るし、だから必死で六花に勉強を……」
森夏「なーんか言い訳くさいんだけど」
勇太「本当だって!」
森夏「そうね……じゃあ富樫君が朝までその言い訳聞かせてくれるなら信じてあげる」
勇太「お前……本当に素直じゃないな」
森夏「あら、そんな私が好きで部活に入ったんでしょ?」
勇太「…………」
森夏「ちょっと!顔赤くして黙ってないでなんとか言いなさいよ!言ったこっちが恥ずかしいじゃない……」
勇太「えっと……ああ、そんな丹生谷が好きで入ったんだよ」
森夏「ばっ……よ、余計に恥ずかしいじゃない!」
勇太「じゃあどうすれば良いんだよ!?」
森夏「もう富樫君の勝手にすればいいでしょ」
勇太「ああそうさせてもらうよ」カチカチ…
森夏「……」
勇太「よし、と。じゃあそろそろ」ガタッ
森夏「あっ……」
勇太「ええっ!?な、なんだよ泣きそうな顔して」
森夏「……」
勇太「……心配しなくても帰らないよ。もう泊まるってメールしたし」
森夏「べ、別に心配なんてしてないわよ……」
勇太「ただそろそろ俺もお腹すいたし、ちょっとコンビニでも行って来ようかなって」
森夏「だったら台所にあるものなら何でも使って良いから何か作る?」
勇太「良いのか?今月はもう小遣い少ないし……じゃあお言葉に甘えて」
パタンッ
森夏「……」
森夏「富樫君、今日泊まるんだ……私と二人きりで……」
森夏「もう一度……お風呂入った方がいいかな……」
ガチャッ
勇太「丹生谷ー、焼き飯作るけどお前も食うか?」
森夏「はっ……わわ、た、食べるわよばかー!!」
勇太「?」
そろそろ仕度して行ってきます……また書くマス
凸守「後ろに縛った手を……縄をほどくデス!早くしないと闇の」
凸守「うぅっ……!やめるデス、どうして下着まで下ろすデスか……」
凸守「いっ……こんな屈辱的な格好……絶対に許さないデス!」
凸守「な、なんデスかそれは……いっ、いたい、いたいデス……!そんなの入らないデス!!」
凸守「ぎっ……い、ぃゃ……やめ、て…………」
ちがう
食後
勇太「さてと、洗い物も終わったし」
森夏「確かお客さんようの布団がどこかに……」
勇太「ああ、いいよ。このソファーでもかりて適当に寝るから」
森夏「えっ……?」
勇太「ん?」
森夏「その……私の部屋で寝ないの……?」
勇太「いや、さすがにまずいだろ」
森夏「でも緊急時に側にいてくれないと困る事だってあるかもしれないじゃない!」
勇太「何かあったら電話してくれればすぐ行くよ」
森夏「……わかったわよ」
バタン
勇太「なんなんだいったい?」
勇太「さて、横にな……ん?さっそく電話か。もしもし?」
森夏「喉渇いたから飲み物持ってきてくれる?」
勇太「お茶でいいか?……わかった、じゃあ持っていくよ」
勇太「ほら、お茶持ってきたぞ」
森夏「ありがとう。机の上に置いといて。ついでにおでこのタオルも変えてくれる?」
勇太「はいはい。これでいいか?」ピトッ
森夏「ねえ、少し窓を開けて空気の入れ換えしてよ」
勇太「別に良いけど……ちょっと寒いぞ?」カチャッ
森夏「ハァ……空気が冷たくて気持ちいい」
勇太「じゃあ俺は戻っ」
森夏「富樫君、そろそろ窓閉めてくれる?」
勇太「あ、ああ……」ガチャッ
森夏「ありがとう」
勇太「じゃあ今度こそ」
森夏「富樫君、おでこのタオル変えてくれる?あとお茶が飲みたいから取っ」
勇太「ああもう、わかったよ!ここにいるから!」
森夏「なによ。別に頼んでないんだけど……でも富樫君がそうしたいなら」
勇太「勝手にすれば?だろ。言われなくても勝手にするよ」
森夏「あっ、そう……♪」
森夏「そうだ、布団持ってこなくちゃ」
勇太「あー、病人なんだから寝てろよ。俺は適当に寝てるから」
森夏「でも……」
勇太「平気だよ」
森夏「じ……じゃあ一緒にベッドで寝る……?」
勇太「なんでそうなるんだよ」
森夏「だって夜はまだ寒いし、それに看病させて富樫君に風邪ひかせる訳にもいかないでしょ!」
勇太「だからってそんな……」
森夏「私と寝るの……いや?」
勇太「うぅ……」
森夏「ほら、今なら私の身体少し熱いし。布団の中あったかいわよ?」
勇太「……いや、だめだめだめだめ!ダメだって!」
森夏「そう。じゃあ……」バサッ
勇太「なっ……掛け布団?」
森夏「そのままだと風邪引いちゃうでしょ」
勇太「ばか、これは丹生谷のだろ!俺は良いからお前がちゃんと」
森夏「だめ!絶対に富樫君に使ってもらうんだから」
勇太「病人が何意地張ってるんだよ……」
森夏「どうしても返すって言うんなら……富樫君も一緒に使うしかないわね……」
勇太「どんだけ強情なんだよ」
勇太「本当にいいんだな」
森夏「ん……っ」
勇太「はぁ……。分かったよ、じゃあ入るから」バサッ
森夏「……」
勇太「……」
森夏「ねえ、どうしてそんな端っこに寄るのよ。しかも背中向けて」
勇太「うっ、うるさいな!別にどんな寝かたでも良いだろ!」
勇太(やばい……なんかこのベッド凄くいい匂いする……頭がクラクラしてきたな……)
森夏「別に寝る位置は勝手だけど話す時くらいこっち見なさいよね!」
勇太「分かったよ……」クルッ
森夏「……や、やっほー」
勇太「自分で言っといてテンパり過ぎだろ!?」
森夏「なんか、いざ向き合ってみると照れるわね……」
勇太「はっ…………」
森夏「まあシングルのベッドに二人だから当然かな……」
勇太「…………」
森夏「ちょっと。富樫君も何かしゃべってよ……」
勇太「丹生谷」
森夏「?」
勇太「パジャマなのはかまわないんだけどさ……その、」
森夏「言いたいことが有るならはっきり言いなさいよ」
勇太「じゃあ言うけど!その……胸元のボタンはもう少しちゃんとさ……」
森夏「えっ?……あっ、あ……ああぁぁぁ!」
勇太「だ、大丈夫!谷間とかしか見えてないから!」
森夏「谷間とか――って、だから黙って見てたのね?」
勇太「……」
森夏「富樫君のえっち」
勇太「うぅ……すみません」
森夏「実はこのパジャマ、最近胸の所が苦しくて上二つは開けてるのよ」
勇太(現在進行形で育ってるのか……)
森夏「だから見えてても気にしないで」
勇太「いやいやいや!こんなのめちゃくちゃ気になるから!!」
森夏「ねえ富樫君」
勇太「今度はなんだよ……」
森夏「その寝かた苦しくないの?」
勇太「うっ……」
森夏「顔はこっち向いてるけど身体は俯せじゃない。どうして身体ごとこっち向かないの?」
勇太「それは……まぁ、いろいろと事情があって……」
森夏「事情?」
勇太「男の事情だよ!」
森夏「なにそれ?わけ分かんないんだけど」
勇太「別に分からなくて良いよ」
森夏「うーん……なんか腹立つわねぇ!」
勇太「は!?ちょっ、な、なにするんだよ!」
森夏「いいからこっち向きなさいよー!」グイッ
勇太「ば、ばかっ!」
森夏「…………なによ、別に何にも無いじゃない」
勇太「そ、そうだよ、俺はただあの寝かたが好きなだけなんだ」
森夏「ふーん。変なの」
勇太「じゃあもとの体制に戻るから」
森夏「勝手にしな――――ん?何か足に当たってる……?」コツッ…スリスリ
勇太「はうっ!」ビクッ
森夏「……ぁっ、ご、ごめんなさい!」サッ
勇太「やっぱりあっちむいて寝るよ……」クルッ
森夏「あっ……えっと……うぅー…………」
勇太(はぁ……合わせる顔が無いとはまさにこの事だな……)
ピトッ…
勇太「はっ……、ええ!?な、なに?」
森夏「それ、私のせいなんでしょ……?」
勇太「い、いや、丹生谷のせいじゃなくて俺のせいって言うか……俺の煩悩のせいって言うか……あああぁぁっ!」
森夏「んっ……」ググッ
勇太「に、丹生谷、背中に胸が……」
森夏「……うん」
勇太(なんだ、なんなんだ?「うん」ってなんだよ!?)
森夏「そのままじゃ寝れない……でしょ?」
勇太「それはまあ……」
森夏「だから私が……一応少しは知識あるし、どうすれば小さくなるか分かるから……」
勇太「は……?」
森夏「こ、高校生なんだからそれくらい知ってるの普通だから!だからその……」
勇太「……」
森夏「し、してあげるって言ってんのよ!ちゃんと寝れるように!」
勇太「いや!もう頭がついて行かないから!!」
もぞもぞ……
勇太「なっ……えっ、あ……ちょっ、ちょっと!」
森夏「じっとしてて!」
勇太「そんな後ろから……うっ」
森夏「んっ……熱っ……」
勇太「に、丹生谷、そんなの……きたないから……」
森夏「えっと……握って、上下に……こう?」
勇太「あっ……無理無理無理!もう無理だから、丹生谷!」
森夏「なによ、気持ち良さそうな声出して身体よじってるくせに……えいっ」ムニュッ
勇太「丹生谷、背中にまた胸が……!」
森夏「富樫君って本当に胸が好きなのね。いますっごくピクンッてしたわよ?」
勇太(ヤ、ヤバい……ぎこちないのに、なんか凄い……それに……)
森夏「はぁ……っ、はぁっ……、すごい……またピクンッて……」
勇太(なんか耳元にかかる息遣いとかが、なんか……エロい……)
勇太「丹生谷、俺もう……」
森夏「ん……?」
勇太「だからその……もう我慢出来ないって言うか……」
森夏「……あっ、も……出るの?」
勇太「……はぃ」
森夏「そう……えへへ……っ」
勇太「な、何にたいしての笑いだよ?」
森夏「だって嬉しいじゃない。私の手で富樫君を気持ち良くできたんだもん」
勇太「丹生谷……」
森夏「うん……いいよ。出して」
勇太「うっ……て、ちがうちがう!ティッシュティッシュ!!布団汚れるから!!」
森夏「あっ、ティッシュなら机の上に――」ギュッ
勇太「あああ!そんなに握ったら――――!!」
森夏「えっ!?ちょ……うそっ!!」
勇太「うっ……」
森夏「ち、ちょっと……手の中にビクビクッて、いっぱい……」
勇太「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
森夏「我慢出来ないくらい気持ち良かったの?」
勇太「はい……」
森夏「ホントにしかたないんだから……とりあえず手を洗って来るわ」
勇太「申し訳ありませんでした」
ガチャッ
森夏「こんなにいっぱい……気持ち良かったんだ、富樫君……」
洗面所
森夏「もうベトベト……でもこれって富樫君の精液なのよね……」
森夏「……ペロッ」
森夏「うぇぇ……なによこれ……全然美味しくないじゃない……!」
勇太「あ、あの……」
森夏「と、富樫君!?どうしたの?」
勇太「シャワーかりても良いかな……?」
森夏「あっ……そうね。うん、使って」
勇太「ありがとう」
森夏「はぁ……びっくりした……」
森夏「とりあえず手を洗って部屋に戻らないと」
森夏部屋
森夏「はぁ……なんだか疲れちゃった」
勇太「俺だって疲れたよ」
森夏「でも不思議よね。あんな液体が私の身体に入ったら赤ちゃんになっちゃうんだから」
勇太「ま、まぁな……」
森夏「ねえ、富樫君は子供何人くらいほしい?」
勇太「は、はあ!?」
森夏「ちょっ……勘違いしないでよ!別に私が富樫君の子供を産むなんて言ってないんだから……」
勇太「そうだな……ありきたりだけど一姫二太郎って言うし二人かな」
森夏「そっか……私も二人かな」
勇太「女の子は丹生谷に似れば見た目は可愛く育ちそうだし」
森夏「どういう意味よ」
勇太「でも下の男の子は丹生谷くらい気が強くてもいいかな」
森夏「……って言うか、どうして富樫君の子供が私に似るのよ」
勇太「それは……その……」
森夏「私に産んでほしいの?富樫君の子供……」
勇太「なっ……あ、あー!もう寝る!お休み!!」
森夏「ホントにからかいがいのある子供なんだから……じゃあ、私も寝よっと」
朝チュンチュン…
森夏「富樫君、起きて!遅刻するわよ!」
勇太「ん、んん……」
森夏「まったく、よく人のベッドでそこまでグッスリ眠れるわね」ツヤツヤ
勇太(一晩で3回も搾り取られりゃ疲れ果てるよな……)ゲッソリ
森夏「風邪も治ったしお肌の調子も良いし!早く学校行くわよ!」
勇太「わかったよ……」ヨロヨロ…
森夏「あっ……それ」
勇太「ん?」ボッキン
勇太「こ、これは朝の生理現象で!別に――」
森夏「大丈夫よ、富樫君……」
勇太「……」
森夏「2分で全部搾り出してあげるから♪」
勇太「や……ら、め……」
勇太「ああぁぁぁぁ!!!!」
おわります またカクマー
肝心な事を忘れてる
次のカプル>>888
同じのOKならくみん先輩で
ツヤツヤってことは子作りしたんでしょうか
>>888
くみん先輩わかりました
>>892
森夏「んっ……んっ……ぶはぁ……っ」
勇太「に、丹生谷、もしかして……」
森夏「こうした方が手も汚れないし良いでしょ?」
勇太「でもさ……まずいだろ、さすがに」
森夏「男の子はこうしてもらうのが嬉しいって聞いたけど……」
勇太「そりゃ嬉しいと言えば嬉しいかもしれないけどさ」
森夏「あっ、もしかして口でくちゅくちゅして出した方がよかった?」
勇太「それどこ情報だよ!?」
森夏「それとも……違う所に入れてみる……?」
勇太「……ごめん、その勇気はさすがに」
森夏「じゃあやっぱり口の中ね♪」
>>640
勇太宅
勇太「はぁ……今日はいろいろあって疲れた」
勇太「くみん先輩……柔らかかったな……」
勇太「今頃何してるんだろうくみん先……ん?電話?……くみん先輩!?」
くみん「あっ、もしもーし♪」
勇太「どうしたんですか?こんな時間に」
くみん「あのねー、お散歩してたら近くまできたから電話してみたんだよ♪」
勇太「近くまでって、うちの近くですか!?」
くみん「うん♪よかったら富樫君もお散歩する?お月様が綺麗だよー♪」
勇太「行きます!すぐに行きますから待ってて下さい!!」
ピッ
勇太「くみん先輩が近くまで……!うわっ、なんだ?足がもつれる……何焦ってんだよ俺」
母「あら?勇太、そんなに慌ててどこ行くのよ?」
勇太「散歩!」
母「散歩?ジュ……勇太、それならついでに明日食べるパン買ってきてくれる?」
勇太「分かった!じゃあ行ってきます!!」
バタンッ!!
勇太「あっ、そういえば近くまで来てるって、どこまで来てるんだ?」
勇太「電話して場所を聞かないと……」
くみん「富樫くーん♪」
勇太「先輩!?近くって、玄関の前まで来てたんですか?」
くみん「えへへ……電話した時は下にいたんだよ?でも早く富樫くんに会いたかったから♪」
勇太「うっ……(この人はサラっと可愛い事を……)」
くみん「富樫くん?」
勇太「へ?……あっ、じゃあ行きましょうか!散歩」
くみん「お散歩?」
勇太「え?いや、くみん先輩……散歩してたんですよね?」
くみん「おぉー、そう言えばそうだったねー♪」
勇太「しっかりしてくださいよ……」
くみん「んー……っ、夜風が気持ちいいねー♪」
勇太「もうすっかり暖かくなりましたからね」
くみん「本当にお月様が綺麗だねー!まんまるお月様♪」
勇太「せ、先輩もその……あっ、その白いワンピース似合ってますよ!」
くみん「ありがとー♪そう言ってもらえると嬉しいよ、私も大好きだから♪」
勇太「ええ!?」
くみん「白いワンピースいっぱい持ってるんだよー♪」
勇太「あ、ああ……ワンピースの話しですよね」
くみん「?」
勇太「それで、どのあたりを散歩するんですか?」
くみん「うーん……特に決めてないけど……」
勇太「まぁ好きな様に適当に歩くのが散歩ですからね。この時間だとコンビニとかファミレスくらいしか開いてないし」
くみん「……富樫くんは明日暇?」
勇太「明日ですか?特に用は無いですけど」
くみん「だったら一緒にお散歩しようよ♪お昼とかならいっぱいいっぱい行く所もありそうだし♪」
勇太「それは全然良いですけど……俺で良いんですか?」
くみん「もちろんだよ♪明日は電車乗って遊園地行って、アイスクリーム食べて、お買い物して」
くみん「ゲームセンターとかも一度行ってみたかったんだー♪」
勇太「それは散歩って言うか、デ……」
くみん「今日は家に帰ってから富樫くんの事ばかり考えてたんだよー♪」
勇太「本当ですか!?あっ、俺も同じです!」
くみん「富樫くんも富樫くんの事考えてたの?」
勇太「そうじゃなくて!俺もくみん先輩の事ばっかり考えてましたから」
くみん「…………」
勇太「くみん先輩?」
くみん「えへへ……なんだか少し熱いね。さっきまで涼しかったのに」パタパタ
勇太「大丈夫ですか?なんだか真っ赤ですけど」
くみん「じゃ、じゃあまた明日ね!」タッ
勇太「ええ!?散歩はもう終わりですか!?」
くみん「うぅー……どうしちゃったんだろう私……」
くみん「学校で富樫くんと色々した時からずっと身体が熱いし……今度は顔まで……」
くみん「もしかして……風邪気味なのかな?だったら今日は早く寝なくちゃ!」
勇太「二人で遊園地って……散歩じゃなくてデートだよな」
勇太「学校でもあんなことあったし、さすがに期待しても良いのかな…………いや、でも一色も同じ様な勘違いしてたし」
勇太「なにより相手はあのくみん先輩だ。まったく心が読めなくて分からない」
勇太「過度の期待は禁物か……とりあえず明日に備えて早くかえろう」
樟葉「おかあさーん、お兄ちゃんは?」
母「なんか散歩とか言って出て行ったわよ?」
樟葉「散歩?」
TV「明日は概ね晴れますが、夕方からゲリラ豪雨にご注意ください」
また書くます
7月になり心を入れ替えて頑張ります
勇太「結局なんだか全然眠れなかったな……」
勇太「駅に着いたのは良いけどまだ待ち合わせの時間まで1時間もあるし……」
くみん「おーい、富樫くーん♪」
勇太「あれ?くみん先輩?ずいぶん早かったですね」
くみん「うん、なんだか待ち遠しくて早起きしちゃったよー♪」
勇太「俺も、その……あまり眠れなくて……」
くみん「じゃあ予定より早いけど出発しよー♪」
勇太「はい!」
くみん「電車空いてるといいねー♪」
勇太「そうですねー」
満員電車「ガタンゴトンガタンゴトン」
くみん「おぉー……これは手ごわそうだねぇ」
勇太「とりあえず乗り換えの駅まですぐですから我慢しますか」
くみん「そうだねー♪我慢我慢♪」
勇太「くみん先輩、大丈夫ですか?」
くみん「うーん……、なんとか手すりに掴まってるから大丈夫……んっ?」
勇太「どうかしたんですか?」
くみん「うん、ちょっと人がいっぱいいるから……あっ」
勇太「?」
くみん「えへへ……満員電車ってよくお尻とかに他の人の手が当たるから苦手だなーって」
勇太「ええ!?今も触られてたんですか!?」
くみん「しかたないよ、満員電車なんだから。いつもの事だから気にしない気にしない♪」
勇太(それって満員電車に乗るたびに痴漢されてるんじゃ……)
乗り換え駅
勇太「ここからくみん先輩は女性専用車両に乗ってください」
くみん「ええーっ、それじゃあつまんないよー?」
勇太「つまるつまらないの問題じゃないですよ……」
くみん「ほらほら富樫君、電車きたよー」
勇太「うわぁ……めちゃくちゃギッチリ満員電車じゃないですか……」
くみん「富樫君、はやくはやく!」
勇太「あの、やっぱり空いてる各駅停車ので行きませんか?」
くみん「だめだよぉ!早く遊園地についていーっぱい富樫君と遊びたいんだもん!」
勇太「うーん……じゃあ先輩は扉に寄り掛かるように乗ってください。俺が守りますから」
くみん「うん♪」
勇太「じゃあ行きますよ」
満員電車内
勇太「ぐ……うぅ……」
くみん「富樫君、あんまり無理しなくても……」
勇太「でもこうやって、先輩を壁際に……で、俺が……手と膝を壁について先輩を覆っておけば……」
くみん「でも満員なんだから、こんなに隙間あけなくても……もっと引っ付いていいよ?」
勇太「いや、それだとこっちも色々困るって言うか……」
くみん「ぁっ……んっ……」
勇太「先輩?……!!まさかこの状況で痴漢――」
くみん「ち、ちがうの、そうじゃなくて……ね」
勇太「?」
くみん「えっと……隙間は空いてるんだけど……電車が揺れると胸の先が富樫君にあたってて……」
勇太「ええ!?」
くみん「ごめんね、へんな声だしちゃって……」
勇太(まずい、まずいまずい!抑えてた煩悩が!!)
くみん「んっ……」
勇太「……」
くみん「はぅっ……」
勇太「…………」
くみん「そうだ、私が壁側を向いて富樫君に背中を向けてればいいんだよ!」
勇太「すみません。もう色々と限界なんでそれでお願いします……」
くみん「うん♪よいしょっ……」
勇太「助かった……」
くみん「富樫君、これで大丈夫かな?」
勇太「はい。これなら大丈」
ふにゅっ……
くみん「あっ……」
勇太「先輩……おしりが……」
くみん「ご、ごめんね。なんだかあっちこっち成長しちゃってて……」
勇太「か……はっ……」
くみん「寝る子は育つって言うのかな?でも胸より平気だから大丈夫だよ」
勇太(でもこれはこっちが……股間が……先輩のおしりに……)
勇太(もうダメだ……隠しきれる状態じゃない……あとは先輩が気づかない事を祈ろう……)
くみん「うーん……やっぱりこうかな♪」クルッ
勇太「えっ……どうしてこっち向いたんですか?」
くみん「だって向こう向いてたら富樫君の顔が見えないから」
勇太「こんな至近距離で俺の顔なんて見てどうなるって言うんですか……」
くみん「うーん……私が幸せになるかなぁ♪」
勇太「で、でも、それだとまた……」
くみん「大丈夫!きっとあれは少しだけあたってたからへんな声が出ちゃったんだよ」
勇太「?」
くみん「だからこうやって……えい♪」
勇太「なっ……せ、先輩!?」
くみん「こうやって最初からずっと、ぎゅーって引っ付いてたら平気だよー♪」
勇太「俺が平気じゃないですから!」
くみん「これだけ引っ付いてれば痴漢さんも触れないし一石二鳥だね♪」
勇太「一石二鳥じゃないですよ……」
くみん「満員電車も楽しいねー♪」
勇太「俺は一刻も早くこの場から立ち去りたいです」
一般客達「殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
目的駅到着
くみん「わーい、ついたよー♪」
勇太「なんとか悟られずにのりきった……」
くみん「えーっと……あった!富樫君、こっちこっちー♪」
勇太「す、すみません、ちょっと座って休暇しても良いですか?」
くみん「でも御トイレあっちにあるんだけど……」
勇太「あっ、俺の事は気にせず行ってきてください」
くみん「うーん、そうじゃなくて……」
勇太「はい?」
くみん「富樫君、すっきりしないで大丈夫?」
勇太「はっ……えぇ?」
くみん「電車に乗ってる間、ずーっとココが苦しそうだったから……」
勇太「いや、あの……確かに前は教室で……」
くみん「これって私が引っ付いてたせいだよね……?だから御トイレで前みたいにすっきりさせてあげようかなって……ダメ?」
勇太「だ、大丈夫ですから……少しすれば治まるだろうし……」
くみん「じゃあ治まるまで待ってるね♪」
勇太「すみません……」
くみん「でも残念だよー。富樫君をすっきりさせるの好きだったのになぁ♪私もなんだかすっきりしちゃうから♪」
勇太「へ、へんな事言わないでください!」
くみん「?」
買い物行ってくます
くみん「富樫君、富樫君、ここにいる人みんな遊園地に行くのかなぁ?」
勇太「この駅で降りた人はそうじゃないですか?」
くみん「見て見て!ポップコーンの売店があるよー♪キャラメルポップコーンおいしそー♪」
勇太「あの、先に入場パス買っときませんか?」
くみん「そうだった!んー…………はい、入場パス♪」
勇太「え?」
くみん「安く買える所があったから先に買っておいたんだー♪」
勇太「そうだったんですか。ありがとうございます。それでいくらだったんですか?」
くみん「そんなのいーよ、私が誘ったんだし!はい♪」
勇太「でも……」
くみん「うーん……じゃあ富樫君にはお昼ごちそうして貰おうかなぁ♪」
勇太「そういう事なら……あれ?でも昨日の夜に行くの決めてよくチケット買えましたね。あの時間じゃ店は閉まってるんじゃ」
くみん「…………さぁ、出発だー♪」
くみん「おぉー……広いねー♪」
勇太「最初はどのアトラクションから行きますか?」
くみん「まずはあそこだよ、富樫君!」ビシッ
勇太「あそこってトイレですけど……」
くみん「すぐ戻ってくるから待っててねー」タッ
勇太「なんだ、今回は普通にトイレ行きたかっただけなのか……って、何残念がってるんだよ俺は」
勇太「とりあえず座って待ってるか」
勇太「……にしても朝から凄い人だな」
女「見て見て、マスコットの猫耳買っちゃった!www」
男「ちょwww目茶苦茶似合ってるしwww超かわいいしwwwwww」
女「それじゃあ出発にゃん!www」
男「デュフフwww」
勇太「うわっ……元中二病の俺が言うのもなんだけど、あのバカップルは酷いな……」
勇太「いい歳して猫耳でにゃんとか……」
くみん「おまたせー♪」
勇太「あっ、お帰りなさ……ぃ……」
くみん「えへへ♪そこの売店でマスコットの猫耳買っちゃった♪」
勇太「…………」
くみん「えっと……どうかな……?」
勇太「超かわいいです。世界一かわいです!」
くみん「やったぁ♪富樫君に褒められたー♪」ギュッ
勇太(マジで天使……)
くみん「富樫君、あっちにゴーカートがあるんだってー」
勇太「懐かしいな……昔は遊園地来たら絶対乗ってたっけ」
くみん「二人乗りのゴーカートもあるらしいから一緒に乗ってみようよ♪」
勇太「そんなのもあるのか……じゃあ行ってみますか」
勇太「で、乗った訳だけど……」
くみん「しゅっぱーつ♪」
勇太(シートベルトするのってこんなにエロかったのか……襷掛け最高だ……)
くみん「富樫君?いかないの?」
勇太「イク!?……あっ、い、いきます!」
係員「ではお気を付けて行ってらっしゃーい(リア充は死ねば良いのに)」
ガタガタガタ
くみん「あーーー♪って、道が結構ガタガタしてて揺れるから声も揺れるねー♪おもしろーい♪あー」
勇太「ほんとに……道がガタガタだから揺れますね……」
くみん「富樫君?こっち見てないで前見てないと危ないよ?」
勇太「す、すみません、すごく揺れてたからつい……」
くみん「?」
勇太(すごいなゴーカートって……)
くみん「富樫君!前、前!」
勇太「前?……うわっ!」
ガガガッ!
くみん「もう、ちゃんと前見ないとだめだよ?」
勇太「すみませ…………うっ!」
くみん「?」
勇太「あ、あの……くみん先輩って、太ももの内側にもホクロがあるんですね……」
くみん「ほくろ?……あっ」サッ
勇太「あはは……」
くみん「さっきぶつかった時にめくれちゃったのかな……ごめんね、へんなもの見せちゃって」
勇太「へんなものなんてとんでもない!むしろ嬉しいって言うか、ラッキーって言うか!」
くみん「富樫君って……ほくろが好きなの?」
勇太「いや、そういうわけじゃ……」
くみん「でも太ももにも……って、他に見える所にほくろなんてあったかなぁ?」
勇太「あっ」
くみん「見えにくい所にならあるけど……富樫君、見たい……?」
勇太「い、いきましょうか!」
くみん「うん♪」
ゴーカートってほんとにエロいですよね。おやすみなさい
数時間後
勇太「結構いろいろ乗りましたね」
くみん「富樫君、次はあれやってみよー♪」
勇太「くみん先輩、元気すぎですよ」
くみん「このボールを開いたり閉まったりするバケツに入れて競争するゲームなんだって♪」
勇太「2人1組で……6組で勝負して1位の方には景品か」
くみん「ねぇねぇ、調度1組空いてるしやってみようよ♪」
勇太「良いですけどこういうのやったこと無いから上手く出来るかわかりませんよ?」
くみん「大丈夫大丈夫♪ぜーったい楽しいから♪」
勇太「じゃあ……すみませーん、参加したいんですけど」
係員「はい♪では6組揃ったのでゲームを開始しまーす♪」
係員「お父さん方は父としての威厳を守るため、彼氏さんは彼女さんに良いところを見せるために頑張ってくださーい♪」
勇太「よくみたら周りはみんな親子か……」
くみん「よーし、がんばるよー♪」
係員「それではスタート!」
くみん「よいしょ……あれ、届かない」
勇太「ボールを腕ですくって一気に……投げる!」
くみん「おぉー♪凄い凄い!いっぱい入ったね♪」
勇太「いや、周りの親父さんパワーが凄すぎて俺なんて……」
親父「よーし!絶対一位になって景品もらってやるからなー!」
子供「父ちゃんがんばれ!!」
くみん「これは私も頑張らないとだね!もっと勢いをつけて……えい!」
ポスッ
くみん「あっ!入った入った、入ったよ富樫君!」
勇太「はい、見てまし……たああああ!!」
くみん「?」
勇太「せ、先輩、服が……肩がでて、し、下着が丸見えに……」
くみん「わっ……ご、ごめんね、すぐになおすから富樫君は頑張ってて」サッ
勇太「は、はい!集中、集中……」
ガタッ ガタッ ガタッ ガタッ ガタッ
勇太「ん……?」
係員「優勝は3番のカップルさんでーす」
勇太「…………」
くみん「すごいすごい♪私がいなくても富樫君一人で優勝しちゃったね!」
勇太「いえ……くみん先輩のおかげですよ……」
くみん「?」
子供「父ちゃん!どうして途中でやめちゃったの!?」
親父「すまん、だが他の親も皆同じだ……」
子供「意味がわからないよ!」
親父「かわいい女子高生のブラチラとか胸チラ見て父さんの息子(お前ではない)が暴れて前屈みになってたんだよ!聞き分けなさい!!」
係員「では優勝景品のぬいぐるみでーす♪」
くみん「やったね、富樫君♪」
勇太(こんな人形より、俺もくみん先輩のブラチラ的な何かを見たかったな……)
くみん「富樫君って下着が好きなの?」
勇太「えぇ!?ど、どうして急にそんな事……」
くみん「うーん……勘かな?そんな顔してたよー?」
勇太(先輩の謎スキル怖いな……)
くみん「富樫君が見たいなら……」
子供「パパ、人形欲しい!!取ってよ!!」
父親「もう5回もやってダメだったんだから諦めなさい。パパの腕力じゃバケツまでボールが届かないんだから」
子供「やだやだ!欲しいよ!!」
くみん「ボク、あんまりパパを困らせちゃダメだよ?」
子供「だってぇ……」
くみん「はい♪お姉ちゃんは荷物いっぱいで持って帰れないからコレあげるよ♪」
子供「うわぁ……!ありがとうお姉ちゃん!」
くみん「えへへ、どういたしまして」ナデナデ
子供(神様)
勇太(女神)
父親(結婚したい)
くみん「せっかく取ってくれたのに……ごめんね、富樫君」
勇太「別に良いですよ。それよりもうとっくにお昼過ぎちゃいましたけど昼ご飯にしませんか?」
くみん「うん♪遊び過ぎてお腹ペコペコだよー♪」
勇太「園内はあんまり美味しそうな店がないし……一度外に出て駅の近くにあった店に行きますか?」
くみん「私くるくる寿司いってみたいなぁ♪」
勇太「それなら駅前にあったし調度良いですね。手にハンコみたいなの押して貰えば再入場出来るし」
くみん「あのライトあてたら光る特殊なやつだよね!凸ちゃん達が好きそう♪」
勇太「確かに。あいつらなら入ってすぐに両手とお腹に押してもらいそうだな……」
園外
勇太「ずいぶん曇ってきたな……」
くみん「わぁー♪これ凸ちゃんに見せてあげよーっと♪」
勇太「くみん先輩、なんだか雨が降りそうだし急ぎましょう」
くみん「はぁーい♪」
勇太「……で」
くみん「着く前に見事に土砂降りになったねー」
勇太「まいったな……歩道橋の下で雨宿りは出来てるけどこのままじゃ……」
くみん「雨やむかなぁ?」
勇太「俺、ちょっと傘買ってきますね。あそこにコンビニが見えてますから」
くみん「もう少し待ったらやむかもしれないよ?」
勇太「でもここにいても少し雨がかかるし……」
くみん「だったら私も行くよ。富樫君にだけそんな事させられないもん」
勇太「それはダメです!絶対に!」
くみん「どうして?」
勇太「くみん先輩、白いワンピースじゃないですか。そんなのがびしょびしょになったら……す、透けるじゃないですか!」
くみん「そっかぁ……そんな格好してたら警察に逮捕されちゃうよね」
勇太「逮捕はされないと思いますけど……とにかく行ってきます!」ダッ
数分後……
勇太「で、帰ってきた訳ですけど……」
くみん「こういうのってゲリラ豪雨って言うのかな?通り雨?」
勇太「どっちにしろ……やみましたね」ビッショリ
くみん「大丈夫?」
勇太「大丈夫ですけど……さすがにこの格好で店は……」
くみん「うん。今日はいーっぱい楽しんだからもう帰ろっか♪」
勇太「すみません……」
くみん「気にしない気にしない♪こっちこそありがとうね♪」
勇太(最悪だ……)
電車内
くみん「富樫君……本当に大丈夫……?」
勇太「は、はい……あはは……(電車冷房効き過ぎだろ……)」ガタガタ
くみん「でも震えてるし、唇も真っ青だよ……?」
勇太「……え?す、すみません、なんですか?」
くみん「……やっぱり大丈夫じゃ無いよ!寒いなら電車から出よ?ね?」
勇太「でも外に出るより早く帰っ――」
くみん「ほらほら、駅に着いたから出よっ」グイッ
勇太「あっ!」
くみん「どうかな?少しはあたたかくなった?」
勇太「はい、日に当たってれば……へっくしゅ!」
くみん「うーん……どこかでタオルとか売ってれば良いんだけど」
勇太「あの、もう本当に大丈夫なんで」
くみん「あー!富樫君、あれあれ!」
勇太「な、なんですか?」
『HOTEL黒の存在理由 御休憩2時間3000円!食事付き!』
くみん「ホテルならお風呂もドライヤーもあるよね!」
勇太「……いやいやいや!ダメですよ!そもそも高校生じゃ入れないし!」
くみん「そうなの?でも制服は着てないし……親がいなくても理由を説明したら大丈夫だよきっと!」
勇太「そういう意味じゃなくてですね……」
くみん「……富樫君、一緒にホテル行こっ?」
勇太「はうっ……!」
くみん「それにお昼ご馳走してくれる約束だよね?食事付きらしいし調度良いよー♪」
勇太「まぁ行くだけなら……止められたらすぐ帰りますよ?」
くみん「うん♪」
ホテル
くみん「へぇー、ここで部屋を選ぶみたいだねー♪」
勇太「……」ソワソワ
くみん「この部屋にしよーっと♪ボタンを押して……フロントはあるけど人がいないねー」
勇太「な、なんか矢印出てるし部屋に行けば良いんじゃないですか?」
くみん「そうなの?」
勇太「多分……」
くみん「じゃあ行こっか♪」
勇太「はい……」
くみん「わぁー、立派な部屋だねー♪お風呂もベッドも大きいよー♪」
勇太「すごいあっさり入れちゃったけど……」
くみん「お風呂用意するねー♪ハート型でかわいいお風呂!私も入ろうかなー♪」
勇太「はあ……」
くみん「せっかく大きなお風呂だし一緒に入ろうよ♪」
勇太「はあ…………はい!?」
くみん「だって……ここってえっちなホテルなんだよね……?」
勇太「し、知ってたんですか!?」
くみん「ううん……知らなかったんだけど、へんな物がいっぱいあるからそうなのかなーって……」
避妊具「はい」
怪しげなマッサージ機「はい」
怪しげなグッズ販売箱「はい」
何かエロいパンフレット「はい」
勇太「」
日が出て来たから寝る。また書
お風呂
勇太「はぁ……気持ちいいけど落ち着かないな……」
勇太「だいたいなんで風呂場にエアマットって言うか、もうこれはエアベッドって言うか……」
勇太「それにコレ……これってローションってやつだよな……」
勇太「…………ちょっとだけどんな感じなのか出し」
くみん「おまたせー♪富樫君の服とか下着とか乾しといたよー♪」
勇太「く、くみん先輩!?本当に入って来たんですか!?」
くみん「うん♪おじゃましまーす♪」チャプン
勇太「あっ……」
くみん「いい湯だねぇ♪」
勇太「そ、そうですね」
くみん「♪」
勇太「…………」
勇太(まずいな……間が持たないぞ……)
くみん「……」
勇太(とにかく何か話さないと……)
勇太「そ、それにしても今日はいろいろありましたね!」
くみん「……むにゃむにゃ」スヤスヤ…
勇太「まぁなんとなく予想はついてましたけどね」
勇太「くみん先輩、起きてください!こんな所で寝ちゃったら溺れますよ!」
くみん「んー……もう、富樫君は……几帳面さんなんだから……むにゃむにゃ……」
勇太「いや、几帳面とかそういう問題じゃ……寝るならせめてベッドで寝てくださいよ」
くみん「はーぃ……」ザバッ
勇太「うわぁっ!そんないきなり立たれたら――」
くみん「おやすみなさーぃ……むにゃむにゃ……」コロン…
勇太「って、どうしてお風呂のマットで寝ちゃうんですか!風邪引いちゃいますよ!」
くみん「えへへ……飛行機雲…………」スヤスヤ…
勇太「ダメだ……完全に熟睡してる……」
勇太「とにかく部屋まで運ばないと……運ば……運ぶ!?どうやって!?」
勇太「とにかく起こすか……無理矢理にでも背負っていくしか無いよな……」
くみん「スー……スー……」
勇太「先輩、起きれますか?」
くみん「うーん……無理だよそんな……食べれなぃ…………」
勇太「……じゃあおんぶしますから」
くみん「わぁーい♪おんぶだぁ♪」ダキッ
勇太「ええ!?起きてたんですか!?」
くみん「おんぶ……おんぶ……♪」スヤスヤ…
勇太「寝てる……いったいどうなってるんだ先輩って……いや、それよりも」
勇太「くみん先輩、柔らか過ぎますよ……いろいろと……」
勇太「背中に当たる胸も、手に当たるお尻も、顔にあたるほっぺたも……」
勇太「なんなんだろう……マシュマロかなにかで出来てるのかな……」
くみん「マシュマロ……おいしいよねぇ……♪」スヤスヤ…
勇太「……とにかく運び出そう」
勇太「よいしょ……っと」
くみん「ふかふかー……♪」
勇太「身体……拭いたほうがいいよな」
勇太「……くみん先輩、失礼します!」
勇太、男(自我)の戦い
勇太「よし……なんとかだいたい綺麗に拭けたぞ……」
勇太「股の辺りは拭いてないけど……やめておこう。自分を保てなくなりそうだ……」
勇太「あとはバスローブをかけて、これでよしと」
くみん「おっきなたいやき……たいやき……♪」
勇太「まったく。くみん先輩は無防備過ぎですよ?俺みたいな紳士じゃなかったら何されてたか……」
くみん「なか……見たいの……?あんこー……♪」スヤスヤ
勇太「向こうでテレビでも見とこう。いろいろと保てなくなりそうだし」
意識が……
,. -‐―――‐-、
/ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄\ γ::::::::::::::::母::::::::::::::ヽ、
/ノ( _ノ \ / ─ ─ \ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
| ⌒(●)-(●)/ <○> <○>u \ γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
| (__人__)| (__人__) u | (:::::::::/ \ / \:::::::)
| ` ⌒´ノ \ ` ⌒´ / \:/ (●) (●) \ノ
| } ( r 俺 | | (__人__) |
ヽ } ̄ ̄ ヽ○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\ ` ⌒´ /
ヽ ノ \今日の特集はニート問題です・・・/ /
/ く \ |__| _ ..._.. , ___ \ (__ノ
| 父 \ \ \ / |\_____\
| |ヽ、二⌒)、^ | |ヽ、 ノ|
(その手があったか…) ( よくやった!同胞よ!)
。oO 。o.O
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|;:─(○)─(○)/ (⌒) (⌒) \ γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
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|;::::::. ` ⌒´ノ \ |r┬-| / \:/(○ )三(○ ) .::::\ノ
|;;;::::. } ( r `ー'´ | | (__人__) .::::::::|
ヽ;;::. } ̄ ̄ ヽ○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\ ` ⌒´ .::::/
ヽ ノ ∬ \無職の男性(29)が母親との口論の末・・・/
/ く \ |__| _ ..._.. , ___ \ (__ノ
| 父 .\ \ \ / |\_____\
| |ヽ、二⌒)、^ | |ヽ、 ノ|
勇太「それにしてもでかいテレビだな。CSとかも見れるのかな?」ピッ
TV「フェラチオ・パイズリ・口内射精スペシャ――」ピッ
勇太「……」
勇太「こういう所のテレビってこんな感じなのか……?」
勇太「…………」チラッ
くみん「むにゃむにゃ……」
勇太「そ、そう!これは若気の至りと言うか、若者特有の好奇心と言うか!……音量を下げて」ピッ
勇太「これは……」
勇太「なんだこれ……こんな事って可能なのか……?」
勇太「……はッ!」バッ
くみん「たいやき……」スヤスヤ…
勇太「こういう時って漫画とかだと油断してたらいつの間にか隣にいるパターンだよな……」
勇太「それでその後は……ッ!」バッ
くみん「……えへへ」スヤスヤ…
勇太「なにやってんだ俺は……寝不足で疲れてるのかな……」
勇太「俺も少し……昼寝しよう……」
くみん「……君、……富樫君!」
勇太「ん……あれ……?くみん先輩……?」
くみん「そろそろ起きないとチェックアウトの時間だよー」
勇太「そうか、俺寝てたのか……確か5時15分までに出れば良いんですよね」
くみん「うん。もう5時だからそろそろ帰る用意しなくちゃ」
勇太「そんなに寝てたのか……ん?くみん先輩、どうかしましたか?」
くみん「じぃー……」
勇太「?」
くみん「男の人の身体って不思議だよねー」
勇太「いったいどこ見てしゃべっ……」
ギンギン!
勇太「うわあぁぁぁ!こ、これは違うんです!あの、ごくごく自然な生理現象で!」
くみん「それって、駅の時と同じで時間が経てばなおるんだよね?」
勇太「は、はい……」
くみん「んー……でももう時間が無いから急いで小さくしなきゃ♪」
勇太「くみん先輩……?」
くみん「小さくなるの待つより、全部出して小さくした方が早いよー♪」バサッ
勇太「……って!どうして脱ぐんですか!?」
くみん「大丈夫、大丈夫♪お姉さんにまかせなさーい♪さぁ、横になってー♪」
くみん「えっと……これをこうして挟んで……」むぎゅっ
勇太「はうっ」
くみん「それから、えーっと……上下に揺らしたり、擦ったり……」ユサユサ
勇太「あっ……ち……!」
くみん「うーん、こんな感じで気持ちいいのかなぁ?」
勇太「……はい、死ぬほど気持ちいいです」
くみん「そっかぁ♪よかったよかった♪じゃあ次は口でするねー♪」
勇太「なっ、ど、どうしたんですか?なんかアグレッシブ過ぎるって言うか……」
くみん「歯が当たらないようにゆっくりくわえて……入る所まで奥に……んっ、ぐ……」
勇太「……っ!」
くみん「んっ……ぐ……ぷはぁっ、はむっ……ん、んんー……」
勇太「く、くみん先輩、そんなに根元まで……無理しなくても……」
くみん「んー……ん?」チラッ
勇太「くわえながら上目遣いはやめてください!!」
くみん「んー……ちゅーっ……ぱっ♪」
勇太「うぐぅ……」
くみん「じゃあじゃあ、今度は胸で挟んで……先っぽだけ舐めるねー♪」
勇太「ちょっ……さっきからどこでそんな知識――」
TV「」
勇太「……もしかしてくみん先輩、テレビ見ましたか?」
くみん「うん♪いろいろ勉強になったよー♪」
勇太「……」
くみん「えっと……これをこうして挟んで……」むぎゅっ
勇太「はうっ」
くみん「それから、えーっと……上下に揺らしたり、擦ったり……」ユサユサ
勇太「あっ……ち……!」
くみん「うーん、こんな感じで気持ちいいのかなぁ?」
勇太「……はい、死ぬほど気持ちいいです」
くみん「そっかぁ♪よかったよかった♪じゃあ次は口でするねー♪」
勇太「なっ、ど、どうしたんですか?なんかアグレッシブ過ぎるって言うか……」
くみん「歯が当たらないようにゆっくりくわえて……入る所まで奥に……んっ、ぐ……」
勇太「……っ!」
くみん「んっ……ぐ……ぷはぁっ、はむっ……ん、んんー……」
勇太「く、くみん先輩、そんなに根元まで……無理しなくても……」
くみん「んー……ん?」チラッ
勇太「くわえながら上目遣いはやめてください!!」
くみん「んー……ちゅーっ……ぱっ♪」
勇太「うぐぅ……」
くみん「じゃあじゃあ、今度は胸で挟んで……先っぽだけ舐めるねー♪」
勇太「ちょっ……さっきからどこでそんな知識――」
TV「」
勇太「……もしかしてくみん先輩、テレビ見ましたか?」
くみん「うん♪いろいろ勉強になったよー♪」
勇太「……」
くみん「これはねー、ぱいずりって言うらしいよー♪」
勇太「はい……」
くみん「それで、これがヘラチオ?なんだって♪……あむっ」
勇太(フェラチオなんだけど……そんなことどうでもいいか……)
くみん「んっ、んっ、んっ……」
勇太「く、くみん先輩、それヤバいです!」
くみん「んっ……ぷはぁ、ヤバい?ってどういう意味なのかな?」
勇太「だからその……出そうって言うか……」
くみん「出そう??……あっ、もしかして精子が出るのかな?」
勇太「……はぃ」
くみん「それは大変だ!ちょっと待ってねー……あむっ」
勇太「はい!?」
くみん「はい、ほうはひへひぃよ♪」
勇太「出して良いって、口にですか……?」
くみん「……♪」コクッ
勇太「でもやっぱり……」
くみん「んっ、ちゅっ……んー……、ちゅぷっ、ちゅぷっ」
勇太「だああぁぁ!!先輩、そんなにしたら、もう……っ!」
くみん「んっ……んん!?ん……んん!!ん……けほっ!けほっ!」
勇太「うわぁぁ!すみません、大丈夫ですか!?」
くみん「うぅ……全然おいしくなんてないよぉ……TVでは美味しいって言ってたのにぃ……」
勇太「あれは演出って言うか、こんなもの本当に美味しい訳ないじゃないですか」
くみん「そうなの?じゃあ女の子が飲むと男の子はうれしいって言うのも嘘?」
勇太「それはまぁ……人それぞれかもしれませんけど、間違ってはないかと……」
くみん「だよねぇ……ごめんね、富樫君。次はちゃんと全部飲めるように頑張るから……」
勇太「先輩、そういう事言われるとドキドキするんで勘弁してくださいよ……」
くみん「うーん……それで、ねっ……?」
勇太「?」
くみん「……えいっ」ギュッ
勇太「うわっ……と、どうしたんですか急に」
くみん「…………」
勇太「くみん先輩?」
くみん「…………」スリッ…
勇太「あ、あの……くみん先輩の……が、俺の足に当たってるんですけど……」
くみん「あのね、さっきのTVで……」
勇太「じゃあ、もしかしてくみん先輩も……」
くみん「富樫君は……えっちな女の子は嫌い……?」
勇太「それは分かりませんけど……でもくみん先輩の事を好きなのは確かですよ」
くみん「ほんとに?私も富樫君の事だーいすき♪」
勇太「さ、さすがに照れますね」
くみん「富樫君……」
勇太「はい」
くみん「えっとね、気持ち良く……してくれる……?」
勇太「はいよろこんで!」
それは世界一良い返事でした
勇太「くみん先輩はこういう事って初めてですよね?」
くみん「うん……富樫君が初めてだよ……♪」
勇太「俺も初めてだから……とりあえず指で、かな……」グッ
くみん「いたっ……ぃ……」
勇太「えっ!ご、ごめんなさい!!」
くみん「ううん、大丈夫だよ。ごめんね、初めては痛いって聞いたことはあるから……」
勇太「あっ、じゃあこういうのはどうですか?」クニッ
くみん「はうぅ……そこは、痛くない、かな……ぁぅ」
勇太(本で予習しといてよかった……)
くみん「はうぅ……、そこばっかりクニクニされちゃったら、へんになっちゃう……」
勇太(そういえば本とかだとモザイクがかかってるから……本物ってどんな風になってるんだろう……)スッ
くみん「!! だ、だめー!!」ギュッ!
勇太「むぐっ!んー!!……ブハッ!ど、どうしたんですか?」
くみん「恥ずかしいから見ちゃダメだよ……」
勇太「ここまでしてそこが恥ずかしいんですか!?」
くみん「だって……今、多分……すごくえっちな事になってるんだもん……」
勇太「……」クチュクチュ
くみん「うぅー……わざと音出さないでよぉ……富樫君のいじわる……」
勇太「ご、ごめんなさい、恥ずかしがる顔が可愛かったんでつい……」
くみん「ダメだよー!富樫君は顔動かしちゃだめっ!ずっとこっち見てて!」
勇太「はい、わかりました」
くみん「はぁっ、ん……」
勇太「じぃーっ……」クチュクチュ
くみん「んっ、やだ、よぉ……そんなに、見ないで……、んんっ」
勇太「くみん先輩って思ってたよりエッチなんですね。凄くエッチな顔してますよ?」
くみん「ふぇ……そ、そんな事、んっ、や、無い……よぉ……っ!」
勇太(あれ、くみん先輩に意地悪するの、ちょっと楽しくなってきたな)
勇太「くみん先輩って喘ぎ声も可愛いですね」
くみん「……っ、んー!」フルフル
勇太「そうやって口ふさいで首振っても……ほら、こんなに音が」グチュグチュ
くみん「んっ……、んーんー!」フルフル!
勇太「……」ゾクゾク
くみん「ん……ハァ、ハァ……、富樫君ひどいよぉ……」うるうる…
勇太(これ以上は変な扉を開けちゃいそうだしやめとこう……)
くみん「んっ……!」
勇太「調子に乗りすぎてすみませんでした。ちゃんと先輩がイけるように優しくしますね」
くみん「行けるように?」
勇太「はい、先輩がイクまでがんばりますよ」
くみん「うーん……富樫君、イクってなに?」
勇太「あっ、そこからですか……イクって言うのはかくかくしかじかで……」
くみん「ええーっ!」
勇太「な、なんですか?」
くみん「えっとね……それなら私、もうイっちゃったかも……」
勇太「!?」
くみん「あそこがキュンッてなって、身体がビクンッてなるんだよね?」
勇太「まぁ……はい」
くみん「それなら富樫君に触られてる時に3回くらいなったよー……?」
勇太(おかしいな……俺の知る限りではイクときは「イクー!」とか叫ぶはずなんだけど)
くみん「?」
勇太(……しょせんは本や漫画の知識か)
くみん「富樫君?」
勇太「いや、でもそれが本当にイったのか分からないし、もう少し――」
くみん「あぅ……い、今はだめだよぉ……」
勇太「?」
くみん「今触られたら……おしっこ出ちゃいそうになるから……」
勇太「!」
くみん「あっ、別にお漏らしする訳じゃないよ?ただ、なんだかムズムズして……力が抜けてきちゃって……そしたら、ね……」
勇太(そんなくみん先輩……見たい……!)
くみん「うぅ……まだお腹の中?がびくびくして……」
勇太「先ぱ」
プルルルル
くみん「電話?」
勇太「はい」
フロント「お時間5分前となりましたので――――」
くみん「富樫君、何の電話?」ヒソヒソ
勇太「あっ、チェックアウトまで5分って」
くみん「もうそんな時間なんだー……じゃあちょっとかして♪」
勇太「あっ」
くみん「すみません、1時間延長お願いしまーす♪」カチャッ
勇太「えっと……カラオケ屋みたいなノリで延長してましたけど……」
くみん「だってまだまだ富樫君と一緒にしたいから……♪」
勇太「くみん先輩ってやっぱりエッチなんですね」
くみん「えー?そんな事ないよー!じゃあ富樫君はもうしたくないの?」
勇太「それは……したいですけど……」
くみん「じゃあ次は私がしてあげるねー♪」
勇太「えっ!?ちょっ……そんな短時間で何回も」
くみん「平気平気♪さっきのお返しだよー♪あむっ」
勇太「あっ」
3時間後
勇太「すっかり暗くなっちゃいましたね……」ゲッソリ
くみん「でも気持ち良かったね♪」ツヤツヤ
勇太「先輩……何か食べて帰りますか……?」
くみん「うーん……私はお腹いっぱいだからもう飲めないよー。……けぷっ」
勇太「そうですか……じゃあ帰りましょうか……」
くみん「富樫君」
勇太「?」
くみん「また来ようね♪」
勇太「そうですね……その時は5回まででお願いします……」フラッ
くみん「あれ?富樫君、大丈夫?おーい、富樫くーん」
勇太「我が生涯に一片の……」パタッ
勇太とくみん先輩の話し、おわり……だよ!
発情勇太と淫乱六花まだー?
>>984
六花が好きでスレ立てるんだけど、どこでも安価すると圧倒的に人気の無い六花……六花可愛いよ六花
百合は好き嫌いがあるからなかなか書けないけど森夏×凸守のカプも好きだ
足腰たたなくて四つん這いで逃げる凸守を、後ろから捕まえて漏らすまで攻める森夏とか素敵じゃないですか!!
もちろん反撃に合いますが
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