メカ沢「ここが夜見山北中学か」 (17)

※注意事項

>>1にとっての初ss

・「Another」と「魁!!クロマティ高校」のクロス

・キャラ崩壊有り

・Another本編のネタバレ有り

以上でよろしければ、少々お待ちください

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久保寺「皆さんに新しい仲間を紹介します。転校生のメカ沢恒一君です」

メカ沢「親父の仕事の都合で転校してきたメカ沢恒一だ。みんな、よろしくな」

見崎(着ぐるみ……じゃないよね)

勅使河原(頭でけぇな)

桜木(第2ボタンが取れてる……)

綾野(ちっちゃくて、かわいい)

川堀(あいつ、体カタそうだな)

杉浦(何だか、若本さんに声がそっくりね)


第1話 「未来世紀夜見山」

〜教室〜

勅使河原「災厄を止める方法が録音されたテープが見つかったぞ!」

望月「さっそく聞いてみよう」

カチッ

『えと、オレの名前は松永克己……』

『1983年度の3年3組の生徒だ……』

『……オレがこのテープを残そうと思ったのには2つの意味がある……』

『1つはオレが犯した罪の告白……そして、もう1つは……後輩である……君たちへのアドバイス……』

プツンッ


勅使河原「あれっ?」

風見「どうしたんだ?」

勅使河原「再生が止まっちまった。クソッ、壊れてんのか?」

風見「どうする?修理に出すと金かかるぞ」

望月「誰かコレ直せる人いないかな?」

勅使河原「そんな奴、ウチのクラスにいないだろ」

望月「でも、大抵クラスには一人くらい機械に強い人っているよね」

勅使河原「うーん、機械に強い奴ねぇ」

勅使河原「あ!!アイツは機械に強いんじゃねぇか?」


勅使河原「おーい、メカ沢」

メカ沢「あ?」

見崎「……」

勅使河原「お前、このテープレコーダー直せるか?」

メカ沢「あ、ムリムリ!オレ、機械オンチだから……」

見崎(機械オンチ……?)

小椋「メカ沢君、ちょっといいかな?」

メカ沢「ん?」

小椋「兄貴からお古のパソコンもらったんだけどさ、使い方がイマイチ分からなくて……」

小椋「せめてインターネット見れるようにしたいんだけど……できるかな?」

メカ沢「だから、ムリだって!!オレ、機械苦手なんだよ」

見崎(……なワケないでしょ)


勅使河原「なんとなく、お前は機械に強そうな気がしたんだけどな……」

メカ沢「そりゃ、単なる先入観だろ」

メカ沢「たとえばさ、ムンクの『叫び』って絵があるだろ」

望月「うん」

メカ沢「実はアレ、叫んでいるのは男じゃなくて、男の周りの世界のほうなんだよな」

勅使河原「えっ、そうなのか?」

望月「うん、そうだよ。男の人はその叫びにおののいて、耳をふさいでいるの」

風見「そうだったのか……」

メカ沢「世間の大半の連中は絵のタイトルを見て、男が叫んでいるものだと、思い込んでいる」

メカ沢「つまり、先入観だけで勝手な思い込みをしちゃ、マズイっつーこった」ペコッペコッ

見崎(油さしてる……)


桜木「メカ沢君、ちょっといいですか?」

メカ沢「ん?何だよ」

桜木「私、メカ沢君を初めて見たときから、気になって気になって仕方ない事があるんです……」

見崎(ついにツッコむの……!?)

桜木「たぶん、クラスの全員が同じ事を思っています……世間の人たちもメカ沢君を見て気づいていると思います……」

桜木「ひょっとしたら、メカ沢君自身だって気付いているんじゃないかと思うくらいなんです……」

桜木「というより、むしろ……気付いてない?」


メカ沢「水クセェなー、何の話だよ?」

桜木「何か、その……言いにくくて……」

メカ沢「オレはお前らの事をファミリーだと思ってる」

見崎(ファミリー……?)

メカ沢「何を言われてもオレは気にしねぇよ」

桜木「……分かりました」

桜木「じゃ……ハッキリ言わせてもらいます、メカ沢君」

見崎(お願い、ツッコんで……)













桜木「ホックが外れっぱなしですよ」

メカ沢「え?別にいいじゃん」

桜木「ダメです!校則はちゃんと守ってください」

メカ沢「仕方ねぇなぁ」パチン

見崎「そこじゃないでしょ……」

第2話 「ロスト・イン・夜見山」

〜合宿所〜

メカ沢「死の色?」

見崎「そう。この左目は死んだ人や死にかけの人にしかない色を見ることができるの」

メカ沢「てことは、見崎はもう誰が死者なのか分かっているのか?」

見崎「うん……」

メカ沢「そして、ソイツは……この合宿所に来ているのか?」

見崎「」コクッ

メカ沢「そうか……ありがとう、見崎。よく勇気を出して告白してくれたな」

メカ沢「お礼にオレも秘密を打ち明けよう」

見崎「あなたにも秘密があるの?」

メカ沢「ああ。オレにはベータという名前の弟がいるんだが」

見崎「ベータ……?」

メカ沢「弟のほうがオレより先に生まれたんだ」

見崎「……へぇ、そうなんだ」

ピンポンパンポーン


メカ沢「ん?何だ?」

杉浦『皆さん、こんばんは。対策係の杉浦です』

メカ沢「杉浦?一体何をするつもりなんだ?」

杉浦『災厄を止める方法が録音されたテープを入手しました。今からそれを流したいと思います』

メカ沢「何!?テープのことがバレただと!?」

見崎「教室で勅使河原君たちが普通に聞こうとしてなかったっけ?」


『死者を死に還すんだ……』

杉浦『今年の死者は見崎鳴です』

杉浦『何故なら、私は小学生のときに眼帯をしていない彼女と会っているからです』

メカ沢「おい、杉浦が言っているのはまさか……」

見崎「うん、未咲のことだと思う」

杉浦『おそらく、一度死んで不完全な状態で復活したんだと思います』

杉浦『ですから、皆さん』

杉浦『死者を死にぃっ!!』

プツンッ


メカ沢「チッ、最悪のシナリオの完成ってワケか……」

見崎「メカ沢君……」

メカ沢「安心しろ、見崎。お前は必ずオレが守ってみせる」

メカ沢「絶対に死なせはしねぇよ……!!」

見崎「メカ沢君……ありがとう」ギュッ

メカ沢「オイオイ、見崎。後ろから抱きつくなよ。照れるじゃねぇか」

見崎「あっ……こっち背中だったんだ」

見崎(お腹と背中の違いが分からない……)

メカ沢「それにしても……」

見崎「何?」

メカ沢「どうして、杉浦はここの放送室の使い方と場所を知っているんだ?」

見崎「さぁ?」


辻井「いたぞ、死者だ!!」

小椋「兄貴の敵ぃ……!!」ギリッ

メカ沢「やめろ、お前ら!!見崎は死者じゃない!!」

メカ沢「クラスメイトを死者扱いして殺すなんて間違ってる!!目を覚ますんだ!!」

小椋「うるさい!邪魔するなら、まずアンタから……!!」

見崎(メカ沢君は人間)

見崎(そう、私と同じ赤い血が流れている人間)

見崎(こんなに義理人情に厚い人が人間じゃないわけがない)

見崎(東京に行けば、メカ沢君みたいな人がきっとたくさん……)

小椋「うああああああっ!!」ブンッ

メカ沢「くっ!!」

パキン

俺得クロス
そして、いきなりAnotherクライマックスなのね


小椋「……な!?」

見崎(いや、やっぱり人間じゃないって……)

小椋「ど、どういうこと?カミソリが折れた……」

川堀「何だと!?カミソリが折れただと!?」

小椋「あたし達、今までメカ沢を普通の中学生だと思ってきたけど……ひょっとして、コイツ……」

見崎(早くツッコんで……)

小椋「コイツが本当の死者なんじゃないの!?」

辻井「ああ!カミソリが折れるなんて、普通の人間じゃありえない!」

見崎(おしい……けど、違う……)

メカ沢「フフ、お前らの中にはオレらの話をちゃんと聞こうという落ち着きのある奴はいねーのかよ?」

川堀「な、何ィ!?」

メカ沢「昔から、話し上手は聞き上手と言ってな」

メカ沢「人の話をちゃんと聞かない奴はロクな死に方しねーんだぞ」


赤沢「あんた達!何やってるの!!」

小椋「あっ……泉美!!」

赤沢「いくら、自分の命が惜しいからといってクラスメイトを殺そうなんて、何考えてるのよ!!」

有田「で、でも……」

赤沢「でもも、ヘチマもないわよ!」

赤沢「1人の女の子を10人がかりで殺そうだなんて、酷いと思わないの!?」

柿沼「えっ、5人しかいないんですけど……」

赤沢「まったく、あんた達には3年3組としての誇りってものが……」

赤沢「えっ……えええええええっ!?」


見崎(ひょっとして、この人ならツッコんでくれる……!?)

赤沢「わ、私……どうして今まで気付かなかったのかしら……」

赤沢「あ、あなたは……まさか……」

見崎(お願い……早くツッコんで……)























赤沢「1年半前に空き缶をぶつけた恒一きゅんじゃないのー!!」

メカ沢「え……ひょっとして、お前はアカザー!?」

見崎「えぇ……うっそぉ……」

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