ルフィ「東の海最強を示す」(482)

ルフィ「さーて、出発だ」


ルフィ「イーストブルーこそ最強の海って示すには、強力な仲間が必要だよなー」

パラパラ


ルフィ「目ぼしいのはこいつらか……『金棒のアルビダ』、『道化のバギー』、『百計のクロ』、『海賊艦隊提督ドン・クリーク』、『ノコギリのアーロン』………」


ルフィ「グランドラインに入る前に、こいつらを仲間にするか!」


ザバアアァァンッ


近海の主「グルルル…」

ルフィ「おー!近海の主!!久しぶりだな!」

近海の主「ギャオオオ!!!」

グオッ
ルフィ「問答無用かよ。ゴムゴムの……!!」


ルフィ「ガトリング!!!」

ズドガガガガガガッッ

近海の主「!!?」

ザパアァァン…

ルフィ「にっしっし…!10年前とは一味違うだろ!」

近海の主「………………………………!?」


ルフィ「よお、起きたか!」

近海の主「!!?」

ルフィ「まぁそう怯えるなって!………なぁ、近海の主!」


近海の主「……!?」

ルフィ「お前、俺の仲間になれ!」

近海の主「!?」

ルフィ「俺には強力な戦闘力を持つ仲間が必要だ!!シャンクスの片腕を奪ったお前にはその資格が充分にある!!」

近海の主「……!」

ルフィ「だから仲間になれ!!俺と一緒に悪名を轟かせよう!!!」


どんっ!!!


近海の主「……………!!………」コクリ


ルフィ「よーし!さっそく一人目の仲間が出来た!!さぁ、次に行くぞ!!!」

……………

ルフィ「お!止まれ、主!」

近海の主「…?」

ルフィ「あの島を見ろ。海賊船が止まってるぞ」


近海の主「!」


ルフィ「あの海賊旗は……」

パラパラ

ルフィ「おお!金棒のアルビダだ!!主!あの島に上陸するぞ!!急げ!!」

近海の主「ガオオオ!」


ザババババ…

即興だからゆっくりやるぜ




アルビダ「コビーーーーー!!!!」

コビー「はははははいっ!!アルビダ様!!」


アルビダ「甲板の掃除をしとけとさっき言っただろう!!!」

コビー「いいいえいえアルビダ様!甲板は今さっきやったばっかりで…!」

アルビダ「じゃあ、あたしの目が腐ってるっていうのかい!?ええ!??」

コビー「いいいいいいいえ!そのような事は…!!!」


子分「ひっひっひ、コビーの野郎。また叱られてるぜ」

子分「本当に使えねえ奴だな」



アルビダ「30秒以内にピッカピカにしてきな!」

コビー「さ、30秒ですか!!?」

アルビダ「出来なきゃ……わかってるね?」ポンッポンッ


コビー「わわわわかりました!アルビダ様!…………ん?」

アルビダ「……んん?」



ルフィ「よっ!」

ルフィ「金棒のアルビダ!お前を探してたんだ!!」

アルビダ「なんだいお前は?」

コビー「…」


ルフィ「俺はルフィ!海賊だ」

アルビダ「海賊があたしに何の用だい?」

ルフィ「アルビダ、お前の力が必要なんだ!俺の仲間になれ!!」


アルビダ「…………は?」

コビー「…!」
子分「……?」



アルビダ「はっはっは!!こりゃお笑いだ!このあたしをナンパする気かい」

ルフィ「イーストブルー最強の海賊団を結成するには、お前の力が必要なんだ!」

子分「この野郎!アルビダ様に何を…!」


アルビダ「お待ちよ、お前達」

子分「!?」


アルビダ「ルフィと言ったね。あたしは強い男が好きなんだ」

アルビダ「あたしを仲間にしたけりゃ、その強さを証明してもらわなきゃねえ」

ルフィ「強さを証明?なんだ、そんな事でいいのか」


アルビダ「?」


ルフィ「ゴムゴムの~~~………鞭ぃっ!!!」

ぶんっ


アルビダ「!?」


バチバチバチーンッッッ
コビー「ぶ!!!」
子分「ぎゃー!!!」


ドサドサドサッ


アルビダ「……」

ルフィ「にっしっし、どうだ?」



子分「う……うぅ…」
コビー「あうぅ…」

アルビダ「情けない男共だね………しかし、大口叩くだけはあるじゃないか」

ルフィ「認めたか?」


アルビダ「まさか悪魔の実の能力者とはねぇ…………ふふふ」ポッ


アルビダ「…惚れたよ、ルフィ。アンタの仲間になってやろうじゃないか」

ルフィ「本当か!?よっしゃあ!!!」

アルビダ「あたしが見込んだ男だ。あんたが何処までやれるか、見届けてあげるよ」

アルビダ「じゃあ、早速出発しようか……ダーリン?」

ルフィ「おう!!……で、あいつらはいいのか?」



子分「ぅぅ…」
コビー(死んだふり…死んだふり……)


アルビダ「あんな役にも立たない男共なんていらないよ。あんたと一緒にいれれば、それで満足さ」

ルフィ「そうか。俺も弱い奴は大嫌いだ」


スタスタスタ…


コビー(………行った………逃げるチャンスだ!)



アルビダ「ところで、あんたの船は何処にあるんだい?」

ルフィ「あそこだ」


アルビダ「………あんな小舟でここまで来たのかい。……悪運が強いんだね」


ルフィ「ははは、あいつのお陰さ!おーい、主ーー!」


ザパアァァンッ


近海の主「ギャオオオ!」

アルビダ「海王類…!」

ルフィ「新しい仲間のアルビダだ!!仲良くな!!」

近海の主「キシャアアア!!!」


アルビダ「ふふ、海王類を従えるなんて……ますます惚れたよ、ルフィ」ポッ

アルビダ「しかし、こんな小舟で旅を続けるのは自殺行為だよ」

ルフィ「ん~……確かになぁ」

アルビダ「あたしの船に乗り換えよう。一通りの設備は整っているからね」

ルフィ「おお!そうだな、そうしよう!!」


ルフィ「いや~はっは!新しい仲間に新しい船まで手に入った!!幸先いいな~!!」

近海の主「ガオオォォン!」


アルビダ「ふふ、それじゃあ出発しようか」


………………


…………


……


カモメ「クー クー」




ルフィ「いやー、やっぱ大きい船はいいなー!」


アルビダ「ん?こりゃなんだい?……手配書?」パラパラ…


ルフィ「ああ、イーストブルーでも悪名の高い海賊団の手配書だ。そいつらを仲間にしようと思ってるんだ」


アルビダ「ふーん……道化のバギーにドン・クリーク…確かに、イーストブルーでも特に悪名の高い奴らだね………おや?」

ルフィ「どうした?」

アルビダ「ルフィ、百計のクロの手配書があるけど……知らなかったのかい?クロは随分昔に捕まって既に処刑…


ルフィ「ああ、知ってるよ。………けどな、俺はまだ奴は生きてると思う」

アルビダ「クロが生きてるだって?」

ルフィ「ああ、あのキレ者と呼ばれた百計のクロがイーストブルーの海軍なんかに捕まると思うか?あり得ない話だ」


アルビダ「……確かに、あたしも処刑されたって聞いた時は耳を疑ったね」

ルフィ「だろ?……で、気になったから当時の黒猫海賊団の手配書を調べてみたら…面白い奴がいたんだよ」

アルビダ「面白い奴?」


ルフィ「当時の黒猫海賊団副船長、催眠術師のジャンゴ…」

アルビダ「催眠術師…!まさか……」

ルフィ「策略家のクロと催眠術師…この二人がいれば、海軍を騙す事なんて簡単だろ。……まあ、あくまで勘だけどな」


アルビダ「仮にクロが生きていて、仲間にしたら…相当心強いだろうねえ」

ルフィ「ああ、そうだな。だから絶対に見つけないとな」

数時間後


アルビダ「ルフィ、町が見えてきたよ」

ルフィ「お、ようやくか…長かったなぁ」


アルビダ「……どうやら、先客がいるようだ。見てみな」

ルフィ「んー?……お、なんだありゃ?いかにも大道芸団が乗ってそうな船は???」


アルビダ「あれは恐らく、道化のバギーの船だね」


ルフィ「今度はバギーか!本当にツイてるな!!よし、あの町に上陸だ!」


アルビダ「あいよ」

オレンジの町 港


ザザー…


ルフィ「すげえ立派な船だなー…」

アルビダ「バギーは海賊の中でも特に派手な事を好む男らしいよ。だからこんな船を作ったんだろうね」


ルフィ「よーし、主!」


近海の主「?」


ルフィ「あいつら逃げられないようにこの船壊しておいてくれ」


近海の主「ガオオオ!!!」


ルフィ「よし、アルビダ。行こう」


アルビダ「あいよ!」

アルビダ「なんだい、この町は。まるでゴーストタウンじゃないか」


ルフィ「だなー……バギー一味が皆殺っちまったのかな」



ゴオオオォォ…


アルビダ「ん?おやおや、向こうで火事が起こってるよ」


ルフィ「おお、本当だ。誰かいるかもしれないな、行ってみよう」

ゴオオオォォ…

メラメラメラメラ……



犬「ワン!ワン!」


ルフィ「…なんだ、犬だけかよ」


アルビダ「どうやら、住民は本当にいないみたいだね」


ルフィ「ああ……」


ヒュルルル…


アルビダ「…?」


ルフィ「なんだ、今のおt



ズドオオオオオォォォォンッッッッッッ

アルビダ「!!?」

ルフィ「!??」


ルフィ「なんだ今の!?向こうの町が吹っ飛んだぞ?」


アルビダ「砲撃だね。バギー一味が持つ、超強力な大砲…バギー玉だよ」


ルフィ「バギー玉……!こんなすげえ破壊力が……!」


ドオオオォンッ


ズドゴーンッ


ドオオオォンッ

ズドゴーンッ



ルフィ「滅茶苦茶に撃ちまくってんなー」


アルビダ「あんな大砲、まともに食らったらあの世行きだよ。さっさと止めさせないと!」


ルフィ「よし、俺に任せろ。ゴムゴムの~………!」

グググググ…


ルフィ「ロケット!!!」


ドヒュンッ

バギー「ぎゃーっはっはっはっ!!!次のバギー玉を用意しろー!」

部下「イエッサー!!」


ブードル「道化のバギー!!!」



バギー「……あぁ?なんだあのジジイは…?」


ブードル「わしはこの町の長、ブードル!!これ以上貴様らの悪行を許すわけにはいかん!!!」

バギー「…」


ブードル「このわしと勝負しろ!!!」


どんっ!





バギー「撃て」

部下「はいっ!」



ドオンッ

ブードル「……!!」


チュドオオオオンッ

バラバラバラ…


バギー「ぎゃーっはっはっは!!最期にド派手に散れて良かったじゃねえかジジイ!!!ぎゃーっはっはっは!!!」

部下達「ぎゃははははは!!!」


ナミ(なんて奴等なの……こいつら…!!!)


バギー「さあて野郎共!!お待ちかねの美女脱出ショーだ!!」


部下達「うおおー!待ってましたーー!!」

部下達「ひゅーひゅー!」


ナミ「!」


バギー「卑怯にも俺達を騙し、グランドラインの海図を奪ったこの女ナミ!!」


バギー「怒りのバギー船長が放つバギー玉から10秒以内に果たして逃れられるのか!?」


ナミ(10秒!?そんな……!)


バギー「カウントダウン!!」


部下達「じゅう~!きゅ~!」


ナミ「…!!」

部下達「は~ち!!」


ナミ「っ!くっ…!!」ガキンッ ガキンッ


バギー「ぎゃははははは!!さあ急げよナミ!!!」


部下達「な~な!ろ~………ん?」


バギー「………?」


バギー「おい!カウントダウンどうした!?」


部下「バギー船長、あれ…」

バギー「……あぁ?」


ゴオォ…


部下「空から何かが向かって…」


バギー「……なんだありゃ?」


ゴオオオオオ…


ルフィ「バギーーーーー!!!」


バギー「!!?」



ドゴオオオオオンッ

部下達「ぎゃああぁー!?」

ナミ「!!? なに!?」



パラパラ…


ルフィ「いやー、悪い悪い!思ったより強く飛びすぎた!!」

ルフィ「えーと、バギーは何処行った?」キョロキョロ


ナミ「……ねえ!!」

ルフィ「…ん?なんだ、お前?」


ナミ「助けて!鍵が無いからこの檻から出れないの!!」


ルフィ「…無理だ。俺、鍵持ってねえし……それにお前を助ける義理もないし」

ナミ「」



ナミ「…!た、助けてくれたら、お礼に何でもするわ!!あんたの好きな事なんでも!!!」


ルフィ「…うるせえな。俺はそうやってすがる弱い奴が大嫌いなんだよ」

ナミ「!」


ルフィ「さーて、バギーは何処だ?おーい!バギーーー!」


バギー「このスットンキョーがぁ!!」

ドガアンッ

ルフィ「おお、いたいた」

バギー「いきなり突っ込んで来てなんだてめえは!!?」


ルフィ「悪い悪い、俺はルフィってんだ」


バギー「てめえの名前なんか訊いてねえ!何者かって訊いてんだ!!」


ルフィ「俺は海賊だ」

バギー「……あぁ?…海賊がこの俺に何のようだ?」


ルフィ「お前を仲間にしにきたんだよ、バギー」


バギー「………………………は?」


ルフィ「俺はイーストブルー最強の海賊団を結成してグランドラインを制覇しようと思ってる。その仲間にお前が必要なんだ」


バギー「……ぎゃーっはっはっはっはっはっは!!!この俺を仲間だぁ!?」


ルフィ「ああ、お前の実力はシャンクスからよく聞いてた」


バギー「! ……シャンクスだと…?」

ルフィ「俺はいずれ、シャンクスも始末するつもりだ。…お前はシャンクスに恨みがあるんだろ?一緒にシャンクスを倒そうぜ!!」

バギー「……大した度胸だぜ、クソガキ」

バギー「だがこの道化のバギー様に仲間になれたぁ、ちょっと調子に乗りすぎじゃねえのか?」スッ


ルフィ「…!」


バギー「バラバラ砲ー!」

ドンッ

ルフィ「よっと」
ヒョイッ


バギー「なにっ!?」

ガシッ

ルフィ「…言っただろ、お前の話はシャンクスから聞いてるって」ギュゥゥゥ…


バギー「!! いでででででで…!」


ルフィ「バラバラの実の能力者……道化のバギー…」


バギー「…て、てめえ……!」

ナミ「なにあいつ………あのバギーを簡単に…………!!危ない!!!」

ルフィ「ん?」


リッチー「ガオオオオ!!!」
ブンッ

ルフィ「! よっと」ヒョイッ


カバジ「一輪刺し!!」


ルフィ「あぶねっ」ヒョイッ

ドスンッ


カバジ「ちっ……避けるのは上手いみたいだな」


バギー「カバジ!モージ!!」


モージ「バギー船長、お下がりを」


カバジ「最近、腕がなまってましてね……この小僧は我々が」


ルフィ「まだ雑魚がいたか…しょうがねえな」

リッチー「グルル…」

モージ「ガキの癖にこのバギー海賊団に喧嘩を売るとはいい度胸だ」


カバジ「だが、この参謀のカバジと」


モージ「副船長のモージが来たからには、お前など一捻……

ルフィ「ゴムゴムの~……!!」

カバジ「?」
モージ「?」
リッチー「?」


ルフィ「鞭ぃ!!!」


バッチィィィンッッ!!
カバジ「ぶ!」
モージ「ぶ!!」
リッチー「ガッ…!!」


ドサドサドサッ…


バギー「…!」


ルフィ「雑魚に用はねぇ」

バギー「なるほど……てめえも能力者だったのか…麦わら……」

ルフィ「こんな弱ぇ奴等を連れてたって、進める所なんてたかが知れてる」


バギー「……ぎゃっはっは、確かにそうかもな…」


ルフィ「だから俺の仲間になれ、バギー」


バギー「そいつも面白ぇかもしれねえな……………………だがよ、麦わら」


ルフィ「…!」


バギー「俺ぁ船長、道化のバギー様だ!!俺より弱い奴につく気はねえ!!」


ルフィ「…だよな」スッ


バギー「俺様を仲間にしたきゃ、俺様に勝ってみせろ!!バ~~ラ~~バ~~~ラ~……!」


ルフィ「ゴムゴムの……」



バギー「フェスティバ
ルフィ「ガトリング!!!!」


ズドゴガガガガガッッッッ
バギー「!!?」

バギー「……………!!!」


ドサッ

ルフィ「にっしっし……お前の使う技はシャンクスに聞いてたからな…」


アルビダ「やれやれ、追いついたと思ったら終わってたかい」

ルフィ「よぉ、アルビダ。遅かったな」


アルビダ「あんた一人でこいつら片付けたのかい。さすが、あたしが惚れた男だよ」


部下「バ、バギー船長!?」

部下「うわあああ!船長ー!!」


ルフィ「お、雑魚達がお目覚めか」


バギー「う……うう…」

部下「船長!しっかりして下さい!!」

部下「船長!船長!!!」


アルビダ「随分、部下に慕われてるんだね」

ルフィ「ああ、カリスマなんだろうな」

部下「てめえらよくもキャプテンを!!」

部下「ぶっ殺してやるー!!」


アルビダ「やかましい男共だねぇ……やれやれ」


バギー「ハデに待て!お前ら!!」


どんっっ!!!


部下「え!?キャ、キャプテン?」

部下「生きてたんですね!?」


バギー「生きらいでか!!」


ルフィ「…よぉ、バギー」


バギー「………麦わらぁ…」

アルビダ「…」


バギー「……強ぇな」

ルフィ「ああ」

バギー「いいだろう、仲間になってやる」

部下達「ええっ!?」

ざわわっ



ルフィ「歓迎するぞ、バギー!!」

アルビダ「ふふっ、これで二人目かい」

部下「ちょ、ちょっと待って下さいよキャプテン!!」

部下「キャプテンがいなくなったら俺達どうなるんです!?」


バギー「……」


バギー「………麦わら」

ルフィ「ん?」


バギー「先に港に行ってろ。すぐに行く」

ルフィ「ああ、わかった。アルビダ、行こうぜ」

アルビダ「ああ」


スタスタスタ…


部下達「キャプテン……」

バギー「……モージ!カバジ!!起きろ!!!」

モージ「はっ!?」

カバジ「!?」


バギー「モージ、カバジ!…このバギー一味、お前達に任せる!」

どんっ



部下達「!!?」

モージ「…え!?」

カバジ「せ、船長?どういう事です?」

バギー「俺ぁ、あの麦わらと一緒にグランドラインを目指す。…後はお前達に任せた」


モージ「え……え…?冗談でしょう、キャプテン?」


バギー「冗談じゃねえ。ハデにマジだ」

カバジ「…!!」

バギー「新キャプテンはモージ!副船長はカバジだ!!わかったな!?」


モージ「わ、私が船長……!?」

カバジ「バギー船長……!」


部下達「嘘だと言って下さいよバギー船長~~~!!」

ウオォン ウオォン


バギー「泣くな野郎共…!俺だってお前達と別れるのは悲しい!!だが!!」


バギー「俺ぁ、奴と約束しちまった。勝負に敗れたら奴の仲間になると!!」


バギー「男と男の約束だ!破るわけにはいかねえ!!」


部下達「キャ、キャプテン…!漢だっ!!」

モージ「キャ……キャプテン…ッッッ!」


バギー「泣くなモージ!みっともねえ!お前はキャプテンだろうが!!」

モージ「………!!ばい゛っ゛!!」


バギー「よーし、キャプテンモージ!前に出ろ!」

モージ「は゛い゛っ゛」


バギー「モージ、お前にこの帽子を預ける」

ポンッ…


モージ「…!」


バギー「俺の宝物だ………早く実力をつけて、俺達に追い付いてこい!そして、返しに来い!!」


モージ「ギャ゛ブデン゛……!!!」


カバジ「う゛……う゛ぅ゛…!!!」


バギー「返事が聞こえねえぞ!!!」



モ゛ー゛ジ「ばい゛っ゛っ゛っ゛っ゛!!!!」

バギー「カバジ!!モージをしっかり支えろよ!!」


カバジ「あ゛い゛っ゛」


バギー「じゃあ俺は行く!!あばよ野郎共!!!」


部下達「ギャブデーーーン゛!!!!」


ナミ「…」


バギー「…っと、その前に」ピタッ


モージ「?」

カバジ「キャプテン…?」


バギー「最後の船長命令だ」チラ


ナミ「!」


バギー「その女はてめぇらにくれてやる!」

ナミ「えっ」


部下達「さっすが~!バギー船長は話がわかる!」


バギー「ぎゃははは!!せいぜい可愛がってやれ!じゃあな!!」

バギー「その女はてめぇらにくれてやる!」
部下達「さっすが~!バギー船長は話がわかる!」
タクティクスオウガかよw




ルフィ「遅いな、バギーの奴」

アルビダ「なにやってんだか」


ギャーッハッハッハ…


ルフィ「お、来た来た!」


バギー「待たせたな、お前ら……うおおっ!?」ボーンッ


ルフィ「どうした?」


バギー「なんで俺様の船がド派手にぶっ壊れてんだ!?」

ルフィ「ああ、俺が仲間に壊すように頼んだんだ。逃げられたら面倒だったからな」

ザパアァァンッッ


近海の主「ギャース!」


ルフィ「もう一人の仲間、主だ。仲良くしてやってくれ!」

バギー「こ、このハデアホ共が~…!」

ルフィ「一応、船内にあったバギー玉と大砲二門は回収しておいた。役に立ちそうだからな」

バギー「…抜け目のねぇ野郎だぜ」


アルビダ「さぁ、出発するよ!早く乗りな!」

ルフィ「改めて、よろしくな!バギー!」

バギー「あぁ、ハデに行こうぜ」

バギーを仲間にしたルフィ一行は次の仲間を求め、帆を進める


オレンジの町を出て3日後……


ルフィ一行は最大の危機を迎える



バギー「なにゃあ!?食料が尽きただと!!?」

アルビダ「ああ、もう食料庫は空っぽさ」

バギー「ふざけんな!少なくとも10日分の蓄えはあった筈だろ!!」

アルビダ「しょうがないだろ、ルフィは大食いなんだから」

バギー「あのゴム野郎めー……」


ガチャ


ルフィ「なに喧嘩してんだよ?」

バギー「てめぇが食い過ぎるから食料がもう尽きたんだよ!!」

ルフィ「ええ!?ふざけんなよ!!」

バギー「お前がふざけんな!!!」


アルビダ「喧嘩はお止しよ。無駄に腹が減るだけさ」


バギー「ちっ…」

ルフィ「近くに海賊船も海軍の船もいないから略奪も出来ないしなぁ…」

近海の主「グオオオ!」

バギー「あ?」

アルビダ「主が叫んでるね。何か見つけたのかもしれないよ」

ルフィ「よし!見に行こう!!」


…………


近海の主「グルルル…」


ルフィ「おい、主!どうした?」

近海の主「グオッ!グオッ!!」


アルビダ「!」


バギー「おお!見ろ、麦わら!あれを!!」

ルフィ「んー?……おおお!船だ!!」

アルビダ「恐らく、商船だろうね。食料も沢山積んであるだろう」

バギー「ぎゃはは!俺達に見つかるとは運の悪い奴等だな」

ルフィ「よし、あの商船を襲うぞ!主、スピードアップ!!」

近海の主「ガオオッ!」


ザバババババ…

船員「!? か、海賊船だ!!海賊船が向かってくるぞ!!速い!」

船員「くそっ!見つからずに行けると思ってたが!」

船員「積み荷は絶対に渡さないぞ!!護衛の方々、頼みます!!」

護衛「任せろ」


…………

船員「く、くるぞ!」



ルフィ「よお!!」

バギー「ぎゃはははは!!!」

アルビダ「この船の積み荷は全部あたし達が貰うよ!」


護衛「…!奴等は……!」

船員「ど、道化のバギー!?」

船員「そ、それに金棒のアルビダ!」

船員「な、なんでこの二人が…」


ルフィ「むっ…俺の事は知らないのかよ。船長なのによ」


バギー「ンン?…ただの商船にしちゃあ、護衛の数が多すぎねえか?」

アルビダ「ふふ、…という事は相当なお宝を積んでるかもしれないねえ」


ルフィ「宝もいいけど、まずは食料だ!おい、お前ら!死にたくなかったらさっさと海に飛び込め!!」

船員「!」ビクッ

護衛「ナメるなよ、小僧!お前ら、行くぞ!」

護衛「おうっ!!」

5分後


護衛「う……ぅぅ…」

護衛「……」


ルフィ「なんだよ、弱っちい奴等だな」

バギー「おい、てめえら」


船員達「ひっ」

バギー「こいつらの様になりたくなかったらハデに失せろ」

船員達「ひいいっ!逃げろ!!」


ザパァン ザパァン


ドポォン…


ルフィ「バギー、お前も酷い事するな」

バギー「アイツだけ空腹にさせるのは可哀想だろうが……ぎゃはははは!!!」


ザパアァァン


近海の主「グオオオオ!!!!」

船員「!?」


ガブッ ムシャムシャムシャ…

ギャアアー



バギー「ぎゃーはっはっは!!!」

ルフィ「わーっしゃっしゃっしゃ!!!」

アルビダ「なんだい、商船と期待したが果物ばかりじゃないか」ムシャムシャ


ルフィ「あ!アルビダ!先に食べてるんじゃねえ!!」


アルビダ「いいじゃないか、腐る程あるん……う!?」

ルフィ「?」


アルビダ「げっ!ぺっ!ぺっ!!…な、なんだいこりゃ!?酷い味だ!」


ルフィ「わーっはっはっはっは!!」

バギー「ぎゃははは!バチが当たりやがった」

アルビダ「うるさいね………」ドクン

アルビダ「…ん?」

ルフィ「…今度はなんだよ」


ドクン ドクン

アルビダ「熱い…」

バギー「…あぁ?」

アルビダ「熱い……身体が熱いんだよ」ドクン ドクン


ルフィ「その果物に当たったか?」


アルビダ「う…」ガクッ


バギー「!? お、おいアルビダ…!」


アルビダ「う……ううううぅぅぅ…」シュウゥゥゥ…


ルフィ「!? ア、アルビダの身体が縮んでくぞ!??」


バギー「ど、どうなってやがんだ!?」

アルビダ「ぅぅぅぅぅ……!」シュウゥゥ…


ルフィ「アルビダがさっき食った果物…………」


バギー「!! ま、まさか!?」


ルフィ「悪魔の実だったのか!!?」

「はあっ はあっ はあっ……」


バギー「アルビダ……」


ルフィ「お前、身体が……!」



アルビダ(細)「はあっ……はあっ………!」


アルビダ「……!こ、これは…?」


バギー「まさかこんな商船に悪魔の実があったとはな…」


アルビダ「鏡!!鏡は何処だい!?」


ルフィ「お、おう。向こうの部屋にあったぞ」


アルビダ「!」


タッタッタ…!

アルビダ「これは……あたし…?」


バギー「まるで別人だぜ…」


ルフィ「ああ…」



アルビダ「なんて事……信じられない…!」


バギー「喜んでやがる」

ルフィ「そりゃあんな体型だったら喜ぶさ」



アルビダ「そばかすが消えたっ!!」


どーんっ



ルフィ・バギー「いやそっちかよ!!!」ボーンッ

偶然食した悪魔の実により、アルビダは生まれ変わった

その後偶然通りがかった海軍を襲撃し、無事食料を確保したのであった…



―――その数日後





バギー「ぎやーっはっはっはっは!!!!!」


ルフィ「…うるせえなあ」

バギー「ぎゃーっはっは!こいつぁ笑えるぜ!!」


ルフィ「なに、朝から爆笑してんだよ。馬鹿か」

バギー「馬鹿とは無礼だなコラァ!!」

ルフィ「なんだそれ、新聞か?」

バギー「そうだ。…麦わら、この記事を見てみろ」

ルフィ「? ………」


ルフィ「……!」

ルフィ「……ふ………」


ルフィ「だーっはっはっは!!」

バギー「ぎゃはははははは!!笑えるだろう!?」


ルフィ「これマジかよ?あっけねえなあ!!わーっしゃっしゃっしゃ!!」


アルビダ「朝からやかましい男共だね」

バギー「おお!アルビダ!!!」

ルフィ「おい、アルビダ!この記事見てみろ!!」


アルビダ「? 何か面白い記事でもあるのかい………………………!」


アルビダ「……海賊狩りのゾロが処刑された…?」


ルフィ「わーっさっさっさ!!」


バギー「ぎゃーっはははははは!!!!!!」

『○月×日、海軍第153支部で身柄を拘束されていた海賊狩りのゾロ(本名ロロノア・ゾロ)が処刑された。処刑日当日は柱にくくりつけられた状態だったが、その状態で大暴れし付近にいた海兵3人を殺害し、最期の悪あがきをしてみせた。その直後モーガン大佐の指揮により銃弾数十発を全身に撃ち込まれ死亡、処刑は完了した』


アルビダ「へえ……あの海賊狩りのゾロが海軍に捕まってたのかい」


『また、ロロノアの逃亡を手助けしていた少年がいたが、反逆者として同時刻に処刑された』


アルビダ「…ん?この眼鏡……見覚えがあるね…」


ルフィ「海賊狩りって聞いてたからどんな奴かと期待してたけど、この海の海軍に捕まるようじゃなぁ」


バギー「ぎゃはははは!全く、弱ぇ奴だぜ」

アルビダ「……」パラパラ


アルビダ「!」


『○月△日、平穏な村として知られるシロップ村に悲劇が起こった』


『数年前に壊滅したと思われていた、「黒猫海賊団」の残党が明け方、シロップ村を襲撃したのである』


アルビダ「ルフィ……これ…」

ルフィ「ん?」


『海賊団の襲撃により、村は壊滅的なダメージを受けた。残党達は村を荒らした後、村にあるお屋敷に向かって行った』

ルフィ「黒猫海賊団の残党ぉ…?」

『知らせを受け、屋敷に突入した海軍だったが、そこには信じられない光景が広がっていた。なんと、残党達が無惨な姿で横たわっていたのである』


バギー「ほう……」

『屋敷内の荒れようから、仲間割れが起こったと考えられる。残党の遺体の中には、かつて黒猫海賊団で副船長をしていた催眠術師のジャンゴの姿もあった…』


ルフィ「…」


『また、この屋敷の主であるカヤさんは自室で自ら命を絶っていた。屋敷に勤める者達も全員殺害されたように思えたが、執事長であるクラハドール氏はたまたま外出していた為、彼だけが奇跡的に生き残った。主であるカヤさんを失った彼は悲しみを露にした』


アルビダ「ルフィ、このクラハドールって男の顔……」

ルフィ「ああ……悲しそうな顔をしてても、殺気は十分に感じるな」


バギー「次の目的地が決まったな、麦わら」


ルフィ「ああ、シロップ村を目指すぞ!」

どんっっ!!

シロップ村付近



バギー「あれがシロップ村か…」

アルビダ「遠目に見ても、酷く荒らされたのがわかるね」


ルフィ「村の奴等も海賊船に敏感になってるだろうな」

アルビダ「海軍を呼ばれちゃ面倒だよ、ルフィ」

ルフィ「ああ、俺もそう思う。…仕方ない、離れに止めて歩いて行こう」

バギー「けっ、面倒くせぇ…」


ルフィ「主、船の見張り頼んだぞ」


近海の主「グルルル!」


ルフィ「よし、じゃあ出発!」

シロップ村



村人「…」

村人「…」


バギー「なんだあいつら、生気のない顔しやがって」

アルビダ「海賊に襲われてニコニコしてる奴がいるかい」


ルフィ「なあ、ちょっといいか?」


村人「…?なんだい……?」

ルフィ「俺達、クラハドールって奴を探してるんだ。何処にいるか知らないか?」」

村人「クラハドールさん?……そういえば、今日はまだ見てないな」

アルビダ「あの屋敷にはいないのかい?」

村人「お屋敷は海賊に荒らされて酷い有り様で、今は補修工事中なんだ」


バギー「麦わら、どうするんだ?」

ルフィ「もう少し、聞き込みをするか。あの食堂なんか、人が集まってそうだ」


アルビダ「…飯が食いたいだけじゃないのかい?」

ルフィ「だはは、それもあるな」

食堂


ルフィ「おばちゃん、肉おかわり!!」

バギー「こっちは酒だ!!」


アルビダ「…ったく」


「……どこ行ったんだろうな」


「もう一週間だよ……」


ルフィ「…ん?」


バギー「……どうした、麦わら」



にんじん「キャプテン…生きてるのかな」

ピーマン「馬鹿!縁起でもない事言うなよ!!」

たまねぎ「あの時、僕達がキャプテンの言う事信じてたら……」


アルビダ「…あの子供達がどうかしたのかい?」


ルフィ「…んん、なんか気になるな」

ルフィ「よお!」


ピーマン「…え?」

にんじん「誰?」

ルフィ「俺はルフィって言うんだ。……今、なんの話をしてたんだ?キャプテンとか言ってたけど」

ピーマン「兄ちゃん、よそ者だろ。教えないよ」

ルフィ「お、酷いな。力になろうと思ったのによ」


たまねぎ「……キャプテンウソップが行方不明なんだよ」


ピーマン「おい!たまねぎ!!」


ルフィ「キャプテンウソップ?…海賊か?」

たまねぎ「だって、僕達だけで捜すのは限界があるじゃないか!他の大人達は村の復興に忙しいし!!」

にんじん「…たまねぎの言う通りかも」


ルフィ「教えてくれよ、俺達は人を探しこの村に来たんだ。ついでに見つけてやるよ」


ピーマン「!」

たまねぎ「本当!?」


ルフィ「ああ、約束する」



ピーマン達はこの村に起こった事とウソップの事について全てを話した―――



ルフィ「ふーん……お前らのキャプテンは海賊が来る前の日に村に注意を促していたのか」

たまねぎ「うん……でも、キャプテンはよくウソをつくからみんな信じなくて…僕達もだけど」


ピーマン「その日の朝、本当に海賊が攻めてきて…村は大パニックになったんだ」

にんじん「キャプテンの姿はあの日からずっと見てないんだ……だから心配で…」

ルフィ「ふーん……なるほどなぁ」


ピーマン「…俺、やっぱあいつが怪しいと思う!」

にんじん「でも……カヤさんが死んだって聞いた時、凄く泣いてたじゃん」

ルフィ「…あいつって、お前らが言ってた悪羊か?」

たまねぎ「ひつじじゃないよ!執事!!」

にんじん「お屋敷の執事で、今はこの村の人達をまとめて村長をやってる、クラハドールって奴」

ルフィ「!」

バギー「!」

アルビダ「!」


ピーマン「?…どうしたの?」

ルフィ「俺達、そのクラハドールを探してるんだよ」

バギー「おいガキ共、そのクラハドールは今何処にいるんだ?」

たまねぎ「わあ、ピエロだ!!」


バギー「だ、誰がピエロだコラァ!!」

アルビダ「お止しよ、バギー」


にんじん「この時間ならいつも村の見回りをやってるんだけど…」

ピーマン「そういえば、今日は見なかったな」


ルフィ「む~…」


たまねぎ「僕、見たよ」


ルフィ「本当か?」

たまねぎ「一時間くらい前だけど、村の外れの森に入っていったよ」

ルフィ「森か…」


にんじん「なんで森なんかに行ったんだ?」

たまねぎ「わかんないよ。気味悪かったからすぐ逃げたんだ」


ルフィ「よし、お前ら!森に行くぞ!!」

バギー「また面倒くせえ場所に行きやがって…」

アルビダ「ぼやくんじゃないよ、バギー」



バギー「ここか?ガキ共が言ってた森ってのは」

アルビダ「…新しい足跡があるね。間違いなさそうだ」

ルフィ「よし、行くぞ」


ザッ ザッ ザッ ザッ……



……………………



ルフィ「…ん!?」

バギー「なんだ」

ルフィ「足元見てみろよ」


アルビダ「……変色してるけど、血痕に違いないね」

ルフィ「足跡はこの血を追ってるな」


バギー「ぎゃはは、なんだか楽しくなってきやがったぜ」

ルフィ達は血痕と足跡をひたすら追って行った



暫くすると一行は海岸の方へ出た




ザザー…


バギー「おいおい、海に出ちまったぞ?」

ルフィ「参ったな…」

アルビダ「!……………静かにしな、向こうに誰かいるよ」

ルフィ「お?」


…………



クラハドール「森の方に鳥が異常に集まっていると報せがあって来てみたが……君の仕業だったのか………ウソップ君?」



ウソップと思われる亡骸「…」


クラハドール「あの襲撃で傷を負い、ここまで逃げてきたという訳か……全く、君という奴は…最後まで面倒をかけてくれるな」




ルフィ「よお!!」

クラハドール「!?」ビクッ

クラハドール「………。なんだね、君達は」

ルフィ「俺はルフィだ。お前がクラハドールだな?」


クラハドール「初対面の相手にお前とは……躾がなっていないようだ」


ルフィ「そこの半分骸骨がウソップか?……参ったな、あいつらになんて伝えたらいいか」

クラハドール「あいつら…?」



ザッ ザッ…


バギー「手間かけさせやがって…」

アルビダ「ふふ、ようやく見つけたよ」


クラハドール「…道化のバギー……!君達、海賊か!?」


ルフィ「ああ、俺はお前を仲間にしにきたんだ。…クロ」


クラハドール「…」

バギー「ぎゃはは、とぼけたって無駄だ。てめえの正体はバレてんだぜ」



クロ「…お前達の目的はなんだ?」

ルフィ「俺はイーストブルー最強の海賊団を結成しようと思ってる。お前の力が必要なんだ」


クロ「断る」

ルフィ「…」


クロ「ようやく手に入れた平穏な生活を簡単に手放せるか」

ルフィ「やっぱ、屋敷襲撃事件はお前が仕組んだんだな」


クロ「……しかし、よく俺が生きていた事がわかったな」


ルフィ「当たり前だ。いくら一般人を装ってたって、殺気までは消せねえ」

クロ「……ふははは、わかると言うのか!お前のような小僧に?」


ルフィ「ああ、なんたって俺は海賊王になる男だからな!」


バギー「!」

アルビダ「!」キュンッ

クロ「………!」


ルフィ「どーしても嫌だって言うなら、気絶させてでも連れていくぞ」パキ…


クロ「……馬鹿が、身の程を知れ」クイッ…

ルフィ「ゴムゴムの……」グッ


クロ「?」


ルフィ「ピストル!!」

グオオオォォッ

クロ「!」





フッ


ルフィ「!?」


アルビダ「え?」


バギー「消えただと!?」



…チャリ


ルフィ「! 後ろ…


ザシュッ

バギー「な……にぃ……?」

ドササッ…


クロ「…」

ルフィ「! おりゃ!!」ブンッ



フッ


ルフィ「また消え…!」


クロ「あくびが出るぜ…」

ルフィ「!」


ザシュッ

ルフィ「ぐあっ!!いででで……!」


アルビダ「ルフィ!」


クロ「次はお前だ」

フッ


アルビダ「!!」



クロ「[ピーーー]」フォンッ



ツルッ


クロ「!?」

アルビダ「やだねぇ…びっくりしたじゃないか」


クロ「…!?今、確かに……」


バギー「ぎゃはは、確かに今のはビビったな…」むくっ


クロ「……!!?」


ルフィ「いでで…チクショウ、お前らずりぃぞ!!」


バギー「ぎゃはははは!!油断するてめぇが悪いんだよ!!!」


アルビダ「大丈夫かい、ルフィ」


クロ「…まさか貴様ら全員………」


ルフィ「いてて………ああ、その通り。俺達は悪魔の実の能力者だ」


どんっ

クロ「………!」

ルフィ「まあ、伝説って言われてる能力者が三人もいりゃ驚くよな…」


バギー「麦わら、てめえじゃ無理だろうから、俺がやってやろうか」


ルフィ「うるせえ、船長は俺だ。俺がやるったらやるんだよ!」

バギー「おい待て!誰が船長だって!?船長は俺様だろ!!」

ルフィ「馬鹿いうな!俺だよ!!」


バギー「俺様だ!!」

ルフィ「俺だ!!!」

バギー「俺様だ!!!!」



アルビダ「……はぁ」


クロ「無駄口を叩いてる場合か」ヒュッ


ルフィ「!」



ザシュッ

ルフィ「うああっ!いっってえ~~~!!!」


バギー「ぎゃーっはっはっは!ざまあ見やがれ!!!」


クロ「まずは麦わらからだ。残った二人の始末の仕方は後で考えてやる」

ルフィ「ってて…!この野郎……!ゴムゴムの……!」


クロ「…」


ルフィ「ガトリング!!!」バババババババ…

フッ



クロ「…下手な鉄砲、数撃ちゃ当たるってか?」

ルフィ「…!」


バギー「ぎやーはっはっはっ!!!」


アルビダ「どうすんだい、ルフィ」



ルフィ「………仕方ねえな。あれを使うか」

クロ「…まだなんかあるってのか?」


ルフィ「ああ……まさかこんな所で使うとは思ってなかったけどな…!」グッ


ギュポンッ…


アルビダ「?」

バギー「なんだ?」

クロ「…?」


シュウゥゥゥ…


ルフィ「ギア……セカンド!」


どんっ

クロ「ギア……だと?」


バギー「アルビダ、ありゃなんだ?」

アルビダ「あたしも知らないんだよ」


ルフィ「クロ……もし、俺がお前に勝ったら、俺の仲間になるか?」

クロ「……余程、そのギアという技に自信があるようだな」

ルフィ「ああ…俺の本気の技だ」ドルン ドルン


クロ「ならば、俺も本気を見せてやろう……」ゆらっ…


ルフィ「!」


バギー「なんだあの構えは…?」


クロ「麦わら……もし、本気の俺を倒す事が出来たのなら………お前の言う通りになってやろう」


ルフィ「! 今の言葉、確かに聞いたからな!」


クロ「……無駄だがな」



クロ「……杓死!!」

ザザザザザザザ!!!


アルビダ「!」

バギー「うお!なんだ!?砂が…!!」


ルフィ「…」


ザシュッ!!


バギー「!? ヤシの木が?」

ガギンッ

アルビダ「今度は岩…!?…まさか!」


ルフィ「ああ……この砂の巻き上がり具合……」


ルフィ「見えない速さで走りながら斬ってるんだ…!」


ザザザザザザザザザザザザ!!


バギー「ぶえっ!!口に砂が入りやが


ズバシュッ!!
バギー「ぎゃ~~!!」


アルビダ「バギー!」


ルフィ「さすがだな……クロ。10年間の修行がなきゃ追いつけなかったかもしれねえ……」


ザシュッ ザシュッ ザシュッ!!


ルフィ「ゴムゴムの…!」

シュッ

ルフィ「JETピストル!!!」

…………………



クロ「………………………う」


クロ「っ!」



アルビダ「目覚めかい」

クロ「! ……貴様は?」


アルビダ「ルフィー!目を覚ましたよ!!」

クロ「何処だここは……?船…?」


ルフィ「よお、クロ!」


クロ「麦わら……ここはなんだ」

ルフィ「俺達の船だよ」


クロ「なんだと……!?」


バギー「ぎゃはは、黒猫の。お前は麦わらの放った一発で気絶したんだよ」


クロ「……!!!」

ルフィ「ずっと待っても目ぇ覚まさないから、気絶したまま船に乗せたんだよ」

クロ「……」


ルフィ「約束通りだ。文句はないだろ」

クロ「……どうあがいても、俺に平穏は訪れないという事か…」


アルビダ「あんたが溜め込んでた屋敷の財産は全て持って来たから、安心しな」

バギー「ついでに村の金や食料もな……ぎゃはははは!!」

クロ「村…だと?」

ルフィ「出発前に一暴れしたんだよ。もうあの村にはなんの価値もないからな!お前もこれで、戻る場所はなくなったから、未練も無いだろ」


クロ「………………くっくっく……てめえは悪魔の子かよ…」


ルフィ「だはは、そりゃ誉め言葉だな」


クロ「……いいだろう。戻ってやろうじゃねえか……海賊によ」


どどんっ


――翌日の新聞


『シロップ村にまたもや悲劇が!!』


『先日、海賊に村を荒らされたシロップ村が、また別の海賊団に襲われた。村は壊滅的な被害を受け、死者も数人出た』

『生き残った住人の話によると、「麦わら帽子を被った男」「派手な格好をしたピエロ」「金棒を振り回す女」の三人の仕業らしい』


『海軍は、三人の海賊の目撃情報を各地で集めている』


『また、前の事件で唯一の生き残りであったクラハドール氏が襲撃の前、忽然と姿を消した。海軍は事件となんらかの関係があるとみて、同氏の行方を探っている』

ルフィ「さーて、残るはこの二人かー」

アルビダ「ドン・クリークにアーロンか……どっちも一筋縄じゃ、いかないね」

ルフィ「だなー」


クロ「…アーロンを仲間にする気か?」

ルフィ「ああ」

クロ「こいつは笑えるな。アーロンが仲間になる筈がない」

ルフィ「なんでだよ?」


アルビダ「ぶっ倒してやればいいじゃないか。あんたの時みたいに」

クロ「…。それでも無理だな……何故なら奴は種族主義者だからだ」

ルフィ「……種族主義ぃ…?」


バギー「アーロンの野郎はてめえらが一番の種族だと思っていやがる。そんな奴が自分より下だと思ってる連中の仲間になると思うか?」

ルフィ「……」


クロ「仮に殴り倒したとしても逆効果だろうよ」


ルフィ「…………」


アルビダ「こりゃさすがのルフィもお手上げかね?」


ルフィ「…………腹減った」



ずるっ


クロ「……人が真面目に忠告してやってるというのにこいつは…」

ルフィ「まあ、今までもなんとかなったんだ。アーロンだってクリークだって、なんとかなるさ!!」

バギー「…ハデアホが……」


ルフィ「そんな事より腹減った!!クロ、飯だ飯!!!」


クロ「一時間前に食ったばっかだろうが!!」


ルフィ「あれ?そうだっけか」


クロ「…ったく、少しは加減ってのを覚えろ。こんなんじゃいくら食料があっても足りやしねえ」


アルビダ「……そういや、このイーストブルーには海上レストランとかいうのがあるそうだよ」


ルフィ「海上レストラン!?」


アルビダ「いつか行ってみたいとは思ってたんだけどね。何処にあるやら…」

バギー「俺様も聞いた事があるな。なんでも、魚の形をした船だそうだ」

ルフィ「へえー……」


近海の主「ギャオオオオ!!」

ルフィ「ん?」


アルビダ「呼んでるみたいだね」

ルフィ「どうした、主?」


近海の主「グルル…!」

クロ「…!」

アルビダ「ん?あれは……」


バギー「ガレオン船じゃねえか。この海じゃ珍しいな」


ルフィ「随分ボロボロだな……ってか、真っ二つにされてんじゃん」


クロ「……おい、見ろ。あのガレオン船に横付けされてるふざけた船は……」


ルフィ「おおお!!魚の形だ!!!!」

アルビダ「って事は海上レストランが海賊に襲われてるって事かい?」


クロ「食料庫のようなものだからな……あり得る話だ」


ルフィ「なにをー!?そんな事は俺が許さねえ!!主!海上レストラン目指して進め!!!」


近海の主「ガオォォン!」


ザバババババ…

海上レストラン『バラティエ』………のヒレの上




クリーク「しつけえ野郎だ……こんな所まで追って来やがってよ」

ギン「……!」ガクブル

ミホーク「…」



パティ「あれが鷹の目か…!一振りで雑兵共を片付けやがった……!」

カルネ「クリーク海賊団が手も足も出ねえとは……さすが王下七武海…!」

サンジ「…」



クリーク「くたばれ!!鷹の目!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨ドンッ


ミホーク「無駄だ」

ヒュッ…


クリーク「…!」

ギン「……!!」


パティ「や、槍の雨をそらしやがった!!」


カルネ「す、すげえ!!!」

ミホーク「散れ!」タッ


クリーク「来い!いくらテメェが最強の剣士と呼ばれても、このウーツ鋼の鎧を破壊…


ズバッ

クリーク「がっ…………!」ガクッ


ギン「ドンッ!!!」


サンジ「ウーツ鋼をまるで紙のように斬りやがった……!」

パティ「つ……強ぇ…!」


ポタポタ…
クリーク「はあっ……はあっ……!この………野郎があぁ…!」

ミホーク「…鎧越しにも斬撃は届いた筈だが……中々、丈夫な男のようだな」


ギン「ドン……!」


ミホーク「…もう飽きた。これで終わりにする」スッ…


クリーク「……!!」


ギン「!!!」

ギン「う……おおおおおおぉぉぉ!!!」ダッ


ミホーク「!?」


サンジ「ギン!?」

クリーク「……!?」


ギン「ドンを…!殺らせるかぁぁぁ!!!」


サンジ「止めろっ!ギンーー!!!」


ギン「うおおおおおお!!!」



ミホーク「死に急ぐか。…愚か者よ」


ザンッッッ


ギン「…!か………はっ……!」

ドサッ


クリーク「ギン………!」


サンジ「ギンーーー!!!」




コソコソ

ルフィ「おお、なんかスゲエ事になってんなぁ」

バギー「げっ!ありゃ鷹の目じゃねえか!!」

ルフィ「鷹の目!?あ、あの鷹の目のミホークか!?」


バギー「ああ、間違いねえ…」

クロ「馬鹿な…何故、七武海がこの海に……?」


アルビダ「こりゃ、関わらない方が身のためだね」


ルフィ「……」


クロ「麦わら、レストランは諦めるぞ」

ルフィ「…駄目だ」

バギー「な、なんだと!?」


ルフィ「あそこにいるのはクリークだ!見捨てる訳にはいかねぇ!!」


クロ「奴を見ただろう、鷹の目に手も足も出てなかっただろうが!」

アルビダ「弱い奴は要らなかったんじゃなかったのかい、ルフィ!?」

ルフィ「クリークは必要なんだ。俺が考えてる計画を実行するにはな!!」

クロ「計画だと?」

バギー「どうせ下らねえ事だろうが」


ルフィ「うるせえな!とにかく、クリークを死なせる訳にはいかねえ!!行くぞ!!!」

アルビダ「…はぁ、しょうがないねえ」


クリーク「まだだ……!まだ終わりじゃねえ……!!」


ミホーク「…さらばだ、懲りぬ男よ」スッ


「待てコラァーーー!!!?」


ミホーク「!?」

クリーク「!?」



ルフィ「JETピストル!!!」ゴオッ


ミホーク「!!」ヒョイッ

ルフィ「ちっ!」

サンジ「な、なんだ!?」


…チャリ
ミホーク「!」

ガキンッ

クロ「…!」


ミホーク「…何者だ」


バギー「けっ、鷹の目に奇襲が通用するかよ」

アルビダ「さすがは七武海だね……」

クリーク「な……なんだテメェら?」

ルフィ「大丈夫かクリーク?助けに来たぞ!」


クリーク「助け…だと……?」


ミホーク「仲間か…」

バギー「よお、鷹の目!久しぶりだな」

ミホーク「…!道化のバギー……」


サンジ「あいつらも海賊か…?」


ルフィ「おい鷹の目!これ以上クリークはやらせねえ!!俺達が相手だ!」

どんっっ


ミホーク「…」


クリーク「ふ……ふざけんじゃねえ…!鷹の目はこの俺が始末する!!」ググ…

ミホーク「まだ立ち上がるか…」


ガギィンッ!!


クリーク「食らえ!!大戦槍!!」


ドガアアアアァァァンッッッ!!!

サンジ「あのクソ野郎……!店を壊す気かよ……!!」




ルフィ「げほっ!げほっ…!」

バギー「や、槍が爆発しやがった!!」
アルビダ「煙でなんも見えやしない…!」

クリーク「はぁ…はぁ……」


クロ「鷹の目はどうなった…?」


オオオオォォ……


ルフィ「なんだこの音……」


ズバッ


クリーク「ぐあっ!?」


アルビダ「クリーク!!?」


ルフィ「な、なんだ!?」

バギー「斬撃を飛ばしてきやがった!!」


ミホークの声「…興が削がれた。帰る」


ルフィ「待て!鷹の目!!」


ミホークの声「いずれまた会うだろう。さらばだ、麦わら……」


ルフィ「…!」

クリーク「…逃げやがった……」


アルビダ「馬鹿だね、命拾いしたんだよ」


クロ「鷹の目……想像以上の相手だな」

ルフィ「ああ、JET ピストルが簡単にかわされちまった……」


クリーク「……てめえら、俺を助けに来たとか言ってたな」

ルフィ「ああ、俺の仲間になれクリーク。鷹の目に部下は全部殺られたんだろ?」

クリーク「仲間……?」

バギー「てめぇの力が必要なんだとよ」

クロ「その身体ではまともに動けねえだろう。手当ぐらいはしてやる」

ルフィ「こんな所で立ち話もなんだ。レストランで話そうぜ」



パティ「おいちょっと待て」

ルフィ「は?なんだよ」


パティ「てめえらの入店は認めねえ!」

ルフィ「…なんで?」

カルネ「これ以上店を荒らされたら困るからだ!」


ルフィ「荒らすつもりはねえよ。飯食いに来ただけなんだからよ」


サンジ「…今回ばかりはこいつらに同意だ。散らかされた店内を片付けなきゃならねえしな」シュボッ


ルフィ「えーー…………」



バギー「麦わら、今回はクリークを見つけれただけでも良かったんじゃねえか?」

アルビダ「そうだよルフィ。こんな散らかされた店で料理を食べたって旨かないよ」


ルフィ「せっかくレストランを見つけれたのにか……?」

クロ「ガキじゃねえんだ。少しくらい我慢しやがれ」

クリーク「…まだだ……」

サンジ「!」


ルフィ「?」


クリーク「鷹の目の邪魔が入ったが、俺はまだ目標を達しちゃいねえ」

クロ「目標だと?」

パティ「! まさかあの野郎…!」

カルネ「まだ諦めてねえのか!!」


ルフィ「なんだよ、一体…?」


クリーク「赫足のゼフ!てめえの航海日誌だ!!」


ゼフ「…」


サンジ「あいつ……しつこすぎだろ…!」


ルフィ「航海日誌ぃ?……なんでそんなモンが必要なんだよ」


アルビダ「赫足のゼフといやあ、グランドラインを一年航海して無傷で生還したっていうあの……」

クロ「海難事故で死んだと聞いたが……生きていたのか」

バギー「おいおい、ハデアホ共。既にグランドラインを航海した男がここにい

ゼフ「何度言おうが、アレを渡すつもりはねえ」

サンジ「まだ来るってんなら、俺達が相手になるぜ」
バギー「…」


パティ「満身創痍のてめえを片付けるなんざ、わけはねえ!!」

カルネ「挽き肉にして海賊ハンバーグにしてやる!」


クリーク「クハハ……嘗めやがって…!俺にはまだ切り札がある…!」



アルビダ「…どうするんだい、ルフィ」

クロ「結局、戦闘か……」


ルフィ「ああ、レストランも大事だが、クリークの方がもっと大事だ」



ルフィ「クリーク!」

クリーク「…あ?」

ルフィ「俺達も手伝ってやる。赫足のゼフを仕留めれば、俺達の名前も広まるからな!!」


クリーク「……ふん、…勝手にしろ」

ルフィ「よし、野郎共!クリークと協力してレストランを落とすぞ!!」

アルビダ「わかったよ」

バギー「ぎゃはは、ド派手なパーティーの始まりだ!」

クロ「ふん…」



コック「来るぞ!!」

コック「オーナーと店を守れ!」


パティ「かかってきやがれ!!」

サンジ「…」コキ

カルネ「行くぞ野郎共ーー!!」


ウオオオーーーッ


クリーク「大戦槍ーー!!」


ドゴオオオオオンッ

パティ「黒鉄のデザート!」


クリーク「!」


パティ「食あたりミートボール!!」

ドオンッ

クリーク「…小癪!」


アルビダ「おっと、やらせないよ」スッ

パティ「!?」



ツルッ
クリーク「!?」


チュドオオオオンッ

コック「ぎゃーっ!!」

パティ「なん……だと…?」


クリーク「余計な真似を…」

アルビダ「ふふ、船長命令だからね」



カルネ「この野郎!!」


スパッ

バギー「ぎゃああ~!斬られたぁ~~~!!!」


カルネ「へっ!雑魚が」

バギー「……な~んてなあ?」


カルネ「!?」


ドスッ

カルネ「がっ……!」ガクッ


コック「カ、カルネ!!」

コック「なんだアイツ!?斬られた筈なのに…!」


バギー「ぎゃははは!戦うコックさんと噂は聞いていたが、こんな程度か!拍子抜けだぜ!!」


コック「く、このつけっ鼻が~~!!」


バギー「つけっ…!…自前で悪いかこの野郎!!マギー玉ァァ!!」


チュドドオオォンッ

コック「ぎゃあー!!」

コック「この野郎ーー!」

クロ「…」


フッ


コック「!? き、消えた!!?」


コック「う!後ろだ!!」


クロ「…」クイッ

コック「いつの間に…!こ、こいつーー!!」

ブンッ

フッ


コック「ま、また消えやがった!!」


コック「ど、どうなってんだ!?」


クロの声「雑魚共が…」


ズババババババッ


コック達「!!??」


ドサドサドサッ


クロ「…」クイッ


コック「ひいい!な、なんだこいつら!?」

ルフィ「ゼフーーー!!!」


ゼフ「…」


ルフィ「ゴムゴムの…」



サンジ「羊肉ショット!!」


ドゴオッ
ルフィ「ブふっ!?」



ドガアアンッ ガラガラ…


サンジ「俺が相手だ、麦わら!」


コック「さ、さすがサンジだ!!」

コック「強ぇ!!」

ゼフ「……下がれ、ボケナス」

サンジ「…なんだと?」


ゼフ「テメェじゃ、奴は倒せねえ」

サンジ「なにボケてんだジジイ?モロに食ら…」



ルフィ「あー、びっくりした…」ポンポン


サンジ「……!!?」


コック「うわあああ!?サ、サンジの蹴りをまともに食らって生きてる!!?」

あるよ

サボり出すと日にち過ぎるの早く感じてびっくりしだ

ゼフ「奴ぁ、悪魔の実の能力者だ。打撃は通用しねえ」

サンジ「……!」


ルフィ「この眉毛……いきなり蹴り飛ばしやがって…びっくりしたじゃねえか」


サンジ「…全く効いてないってのは少しショックだな……」


ゼフ「…能力者は海が弱点だ」

サンジ「海…?…そうか!」



ルフィ「お前、邪魔だな。ゼフの前に片付けてやるよ」コキコキ


サンジ「ダメージが食らわなくたってよ…!」ダッ


ルフィ「!」


サンジ「海に蹴り落とせば終わりだろうが!!」


サンジ「羊肉……!!」


ルフィ「ゴムゴムのおぉ!!!」


ギュオオオオオッ


コック「!? 足が天に伸びたぞ?」


コック「なにする気だ!?」


サンジ「ショッ…


ルフィ「JET斧ぉぉぉ!!!!!!」
ヒュッ

サンジ「」
ドゴゴオオオオオォォォンッッッ!!!!!


ゼフ「!!!」

コック「うわあああ!!?サンジーー!!?」





クロ「……ふん」


アルビダ「あーあ、ありゃ死んだね…」

バギー「ぎゃははは!ハデにやりやがった!」


クリーク「あの野郎…能力者か……!」

ザー…………



ルフィ「っとと、あぶねえ…落ちる所だった」


ゼフ「…てめえ……」

ルフィ「待たせたな、おっさん」


ゼフ「…」


ルフィ「正直、そんな状態で戦うのは気が進まねえんだけど。俺の野望の為だ…死んでもら

ゼフ「むんっ!!」

バキッッ
ルフィ「ぐえっ!!?」

ドサッ


ルフィ「!!!?!?」

クロ「!」

アルビダ「ルフィ」

クリーク「!」

バギー「お?」


ルフィ「い…………!!!」




ルフィ「いってえぇぇーーー!!!」


アルビダ「え?」


クロ「なに……!?」


バギー「ほう」


ゼフ「…」


アルビダ「い、痛いだって?ルフィに打撃は通用しないってのに…!?」


バギー「さすがは大海賊と呼ばれただけはあるな。こんな海で覇気使いを見れるとは思わなかったぜ……」

クリーク「?」


クロ「覇気…だと?」

バギー「ぎゃはは、知らねえか。…覇気ってのは悪魔の実の能力を無効化させる技だ」

クロ「…無効化させるだと……?」

アルビダ「そんなの、聞いたことないよ…!」


バギー「無理もねえ、誰にでも使える技じゃねえからな……」



ゼフ「料理長ドローーーップ!!」


ズシィンッ
ルフィ「!!!……げほっ…!」


クリーク「効いてやがる……!」

アルビダ「ルフィ!!!」



バギー「覇気の前では能力者もただの人間だ。油断してかかりゃあ、あーいう目に遭う……ぎゃはははは!!」



クロ(…覇気………か………いい話を聞いた)

アルビダ「笑ってる場合かい、助けないと!」

クロ「待て、アルビダ」

アルビダ「!?」

クロ「この船の船長を自称するんだ、あれぐらいの事は一人で解決してもらわねえとな」


バギー「ぎゃははは!!同感だぜクロネコの!!!」


アルビダ「アンタ達…」

クロ「お前は麦わらを信じているんだろう?……なら、助太刀なんて考えずに戦いを見守ってやるべきだと思うがな」


アルビダ「!…………ったく、求心力のない船長だねえ………ルフィ…」

ゼフ「もう終わりか小僧」


ルフィ「……」


コック「すげえ……!さすがオーナーだ!!」

コック「オーナー!トドメを……



ルフィ「よっと」むくっ


コック「!!?」


ゼフ「…!!」


ルフィ「いやー、ビビった…」コキコキ




クリーク「! 起きやがった…!!」


クロ「……あのゼフの蹴りをまともに食らったのにか……!」

バギー「……けっ、死にゃあ良かったのにゆ」


アルビダ「ふふふ……さすがルフィだよ」

ゼフ「もう終わりか小僧」


ルフィ「……」


コック「すげえ……!さすがオーナーだ!!」

コック「オーナー!トドメを……



ルフィ「よっと」むくっ


コック「!!?」


ゼフ「…!!」


ルフィ「いやー、ビビった…」コキコキ




クリーク「! 起きやがった…!!」


クロ「……あのゼフの蹴りをまともに食らったのにか……!」

バギー「……けっ、死にゃあ良かったのによ」


アルビダ「ふふふ……さすがルフィだよ」

ルフィ「まさか覇気使いがこんな所にいるとは思わなかったからな…」

ゼフ「!……てめえのような小僧が覇気を知ってるのか…?」


ルフィ「ああ、シャンクスから聞いたことがあるんだ。グランドラインや新世界にはごまんといるってな」


ゼフ「…新世界まで知ってやがるとはな………」


ルフィ「ゼフ…確かにお前の蹴りは凄い痛ぇんだが……俺を倒すには力不足だ」

ゼフ「…」


ルフィ「その脚が義足じゃなかったら……あるいは…」パクッ…


ゼフ「……?」



ルフィ「偉大な大海賊に敬意を表して……今の俺の最高の技をお見舞いしてやる」



バギー「なんだ?指をくわえやがったぞ?」

クロ「………?」



ルフィ「ギア……サード!!」

ゼフ「!!!」



…………………




クリーク「……断る」


バギー「あ!?」

クロ「…」


ちびルフィ「な、なにーー!?」


アルビダ「ちょいと待ちなクリーク……あんた誰のお陰で命拾いしたんだい?」

クリーク「誰も助けなんか頼んでねえ。…てめえらが勝手に乱入してきたんだろうが…………」


ちびルフィ「ゼフの航海日誌を奪うのも手伝ってやったじゃねえか!」

クリーク「うる……せえな………」クラ…

クロ「…」


アルビダ「ふらついてんじゃないか。鷹の目にやられたその傷……ほっときゃ死んじまうよ」


クリーク「………」

バギー「ほっとけほっとけ。死にてえ奴ぁ死なせときゃいいんだ」


ちびルフィ「お前の仲間はみんな鷹の目にやられたんだぞ?お前の治療は俺達にしかできねえぞ」


クリーク「……っ」

アルビダ「意地張ってる場合じゃないと思うけどねえ」


クロ「…どうするんだ。無駄な時間は使いたくねえ」


ちびルフィ「早く決めねえと死んじまうぞ」

クリーク「……く」



クリーク「……………………………………っ」

クリーク「…俺ぁ……誰の下にもつくつもりはねえ」


ちびルフィ「……クリーク」

クロ「…ふんっ」


バギー「ハデアホが……」


アルビダ「やれやれ、なんの為にゼフを倒したんだか……」


クリーク「…ボソッ」

ちびルフィ「…ん?」


クリーク「…てめえの下につく気はねえ………が…鷹の目には……この傷の借りがある………」


ちびルフィ「…」


クリーク「手を組んでやる……奴を…………鷹の目を始末するまで…………な………」


ぐらっ


ドサッ………


バギー「……は?」

クロ「…面倒な野郎だ」


ちびルフィ「クロ、バギー!クリークを船に運べ!!治療してやれ!」


バギー「命令すんじゃねえ!!!」
クロ「命令するんじゃねえ」




アルビダ「…ふう、これで後一人かい」

ちびルフィ「ああ、よりによって一番面倒なのが残っちまったな………」

聖地マリージョア



センゴク「…なに?イーストブルーでまた騒ぎが?」


「はっ!今度は海上レストランが襲撃されたようです!!」


ガープ「海上レストラン?確かあそこにはあのゼフがいた筈じゃろ?」


「そ…それが……その赤足のゼフが海賊に敗れたようで…」

ガープ「なんじゃと!?」


センゴク「馬鹿な、片足とはいえ、あのゼフがイーストブルーの海賊に遅れをとったのか!?」


「は、はい……証拠写真がこちらに…」

パラパラ…


センゴク「この写真は誰が…?」


「たまたまアタっちゃんがそこに食事に来ていたようで…」

ガープ「ふむ……ん?この男は確か、ドン・クリーク?」


「はい、話によるとレストランを最初に襲撃してきたのはこの連中でして…」


センゴク「海賊艦隊の提督か……グランドラインに入ったと噂はあったが、この船の状態だと、逃げ帰ってきたようだな」


「はい……このクリーク一味とレストランのコック達が戦闘を始めた直後、鷹のめが現れたようです」


ガープ「ほう……じゃが鷹の目がおったのに何故、ゼフが海賊にやられたんじゃ?」


「クリーク一味と鷹の目の戦闘が終わりに近づいた時………もう一つの海賊団が姿を現したのです」

センゴク「それがゼフを倒した海賊だと」


「はい、それがこの写真です……」


スッ…


ガープ「どれ、どんな連中か見て…………」


センゴク「これは…道化のバギー?」


「はい、それにこっちは風貌が変わっていますが、金棒のアルビダ。さらにこの黒服の男はシロップ村襲撃事件で行方不明になっていた男、クラハドールです」


ガープ「………」

センゴク「ふむ…イーストブルーでも悪名の高い連中だな」


「このクラハドールという男……アタっちゃんの話では昔、撮影した『百計のクロ』に戦い方がそっくりだったと……」

センゴク「……処刑されたと思っていたが…生きていたのか……」

「そしてこの男があのゼフを倒したようです」


センゴク「…なんだ、この男は……まだ子供じゃないか」


ガープ「…………」

「はい…この麦わら帽子の男、悪魔の実の能力者らしく、その力でゼフを倒したようです」


センゴク「能力者とはいえ、ゼフがこんな子供にやられるとはな……」


「さらにもう一つマズイお話が」

センゴク「まだあるのか」


「ゼフを撃破した後、この一味がドン・クリークを自分達の船に連れていったのです」


センゴク「…クリークまでも仲間にしたのか………まだまだ騒ぎは起こりそうだな…」


ガープ「…………!!!!」


センゴク「……ガープ?さっきから何を黙って…


ガープ「ル……!!ル~~~~~フィ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!」

ルフィ「…っ」ゾクッ

アルビダ「どうしたんだい、ルフィ?」

ルフィ「……いや、なんでもねえ」


クロ「麦わら、ココヤシ村が見えたぞ」

ルフィ「おお!…で、あの大きい建物が噂のアーロンパークか」


バギー「魚人にゃ勿体無えくらい立派な建物だな」


アルビダ「魚人か…あたしゃ初めて見るねぇ。楽しみだよ」

クロ「…呑気な野郎だ」

近海の主「ギャオオオッ!」


バギー「なんか叫んでやがるぞ」


ルフィ「ん?……あぁ、上陸は待て」


アルビダ「なんで言葉わかるんだい」


ルフィ「おい、クロ!」

クロ「なんだ」


ルフィ「ちょっとアーロンパークまでひとっ走り行ってきてくれ」


クロ「なんだと?」

ルフィ「この手紙をアーロンに渡してくれ。頼んだぞ」


クロ「貴様……俺を誰だと…」


アルビダ「いいから行ってきな!船長命令だよ」


ルフィ「そうだそうだ!」


クロ「ち……」


フッ

アーロンパーク



アーロン「……ナミの奴、遅すぎやしねえか?」


クロオビ「ああ……やはり逃げたのかもしれん……」

チュウ「チュッ だからあの女を海に放つのは反対したんだ チュッ」


アーロン「…」


ハチ「な~に!俺とモームがひとっ走りしてすぐ捕まえてきてやるよ!!なあ、モーム」


モーム「ヴモオオオオォォォ!!!!」


アーロン「……」


フッ

クロ「……うるせえ海牛だな」


ハチ「!!」ビクッ

チュウ「!?」

クロオビ「!」


アーロン「……?なんだてめえは?」

クロ「アーロンってのはお前か」


アーロン「あぁ?」

クロオビ「貴様……誰に向かって口を…」


クロ「…これをお前に渡せと頼まれた。受け取れ」スッ


アーロン「…?………お前、海軍か政府の人間か?」


クロ「…そう見えるか?」


アーロン「……ふん。………なんだこの手紙は?」


クロ「知るか。ただ、渡せと言われた」


アーロン「…」パラ…

クロ「…確かに渡したぞ」


チュウ「チュッ ちょっと待ち…


フッ


ハチ「!!また消えやがった!」


クロオビ「何者だ…」


チュウ「…アーロンさん、手紙にはなんて書いてあるんだ?」


アーロン「……」


ビリビリビリッ

ハチ「!」

クロオビ「…!」



アーロン「……ルフィ………人間の癖にいい度胸してやがるぜ」

クロ「戻ったぞ」


ルフィ「おお、ご苦労!」

アルビダ「…ルフィ、手紙になにを書いたんだい?」

ルフィ「果たし状だ」


バギー「果たし状だと!?結局、力でねじ伏せる気かよ」


ルフィ「アーロンは人間を徹底的に見下してるからな。口じゃ納得しねえだろうから俺の力をとりあえず見せてやるのさ……よっと」ヒョイッ


クロ「……?おい、その大袋はなんだ?」

ルフィ「これはこの船の全財産だ」


バギー「……なにぃ!?そ、そいつをどうする気だ?」


ルフィ「普通の果たし状じゃ、奴は乗ってこねえ。アーロンは金品財宝に目がないからな…これで奴に喧嘩を買ってもらうんだ」

バギー「ふざけんな!!そりゃ俺様の宝も含まれてるんじゃねえか!!!」


クロ「俺の手に入れた遺産もだ!」


ルフィ「うるせえ!この船の船長は俺だ!お前らの物は俺の物!!俺の物も俺の物だ!!」


バギー「何処のガキ大将だてめぇは!!?」


アルビダ「お止しよ、アンタ達」


クロ「…アルビダ」

アルビダ「アンタ達、ルフィがアーロンなんかに負けるとでも思ってんのかい?」

バギー「…!」


アルビダ「この男はあたしやアンタ達を軽く捻った男だ。魚人なんかに負ける筈がないじゃないか」

バギー「だ、誰が軽く捻られたってんだ!!」

クロ「…」


アルビダ「もう少し、船長を信頼してあげなよ。…そうだろう、ルフィ?」

ルフィ「さっすがアルビダだな!アルビダの言う通りだぞお前ら!もう少し船長を信頼しろ!」

クロ「…誰が船長だ」

バギー「けっ…ハデアホゴム野郎が」


ルフィ「ったく…しょうがねえなあ……じゃあお前らついてこい」

バギー「あ?」

クロ「?」


ルフィ「俺とアーロンとの勝負を見てろ。俺がどのぐらい強いか教えてやる」


クロ「……」


バギー「ぎゃはは、本気でてめえがアーロンに勝てると思ってんのかよ!?」


ルフィ「うん」


バギー「奴は七武海のジンベエとタメをはる魚人なんだぞ?」


ルフィ「じゃあ俺がアーロン倒せば七武海と同等の実力持ってるって事がわかるだろ」


クロ「……馬鹿が」


ルフィ「お前らも、七武海の力量を持つ船長なら納得するだろ?ほら、さっさとついてこい!」

バギー「~~~」

アルビダ「ルフィ、気をつけるんだよ」


ルフィ「ああ、クリークを頼むぞ!」

ココヤシ村の外れ



アーロン「…」


ハチ「ニュ~…奴ら本当に来るのか~?」

クロオビ「一海賊がアーロンさんに決闘を挑むとは…命知らずもいい所だ」


チュウ「チュッ…アーロンさんよ、本当にあんたが相手をするのか?」


アーロン「勿論だ」

ハチ「ニュ~…でもあの手紙がガセだったらどうするんだ~?」


アーロン「いいや…奴は来るさ」

クロオビ「? …アーロンさん、そのルフィって男と面識があるのか?」


アーロン「面識はねえ。だがこの間、大佐から面白い話を聞いてな」

ハチ「ネズミに?」

チュウ「その噂ってのは?」

アーロン「最近、そのルフィって男がイーストブルーで派手に暴れ回ってるんだとよ。……あの赤足のゼフも始末されたそうだ」


ハチ「!!」


チュウ「あ、あの大海賊を!?」


アーロン「それだけじゃねえ。奴はこのイーストブルーでも悪名高い海賊の船長を仲間に引き入れているらしい…」


アーロン「道化のバギー……海賊艦隊提督首領クリーク…聞いた事くらいはあるだろう」


クロオビ「…!あのバギーにクリークまでもか……」


チュウ「チュッ…って事は次の奴の狙いはアーロンさんってわけか」


アーロン「…ああ。イーストブルーで懸賞金が一番高いのは俺だ。間違いなく来るだろうよ」


ハチ「……ニュ~?誰かこっちに来るぞ?」


クロオビ「!」


アーロン「来たか…」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月27日 (火) 19:52:56   ID: CNvpaUr8

続きが気になるぅう~

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