南光太郎「叛逆の物語だと?」 (202)
仮面ライダーBLACKRX×まどマギのクロスです。
前作の…
南光太郎「劇場版魔法少女まどか☆マギカだと?」
南光太郎「劇場版魔法少女まどか☆マギカだと?」 - SSまとめ速報
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鯖の不調で深夜でやっていましたがこちらが復活したので改めて速報の方で書かせてもらいます。
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暗黒結社ゴルゴムが滅んでから半年後、ヘリコプターのパイロットとして平和な毎日を過ごしていた南光太郎のもとに…
ある日、新たなる敵であるクライシス帝国が現れる。
ゴルゴムを圧倒的に上回る戦力を備えたクライシス帝国、しかし南光太郎もクライシス帝国に立ち向かうべく…
太陽の子、仮面ライダーBLACKRXとして生まれ変わった!
今、仮面ライダーBLACKRXとクライシス帝国の全面対決が始まった!!(ナレ:正宗一成)
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((ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ))
~クライス要塞~
ここはクライシス帝国の地球攻撃兵団の本拠地である移動基地クライス要塞。
今ここで地球攻撃兵団最強司令官のジャーク将軍は、
これまでの怪魔界最強の戦士たちと仮面ライダーBLACKRXの戦いの映像を見ていた。(ナレ:正宗一成)
RX『リボルケイン!』
キューブリカン『うぎゃぁぁぁぁ!?』
ジャーク「…」
ガテゾーン「…」
RX『リボルケイン!』
ガイナギスカン『ぐはぁぁぁぁ!?』
ジャーク「……」
ボスガン「…」
RX『リボルケイン!』
ムサラビサラ『ぐへぇぇぇぇ!?』
ジャーク「………」
ゲドリアン「…」
バイオライダー『バイオブレード!』
ビャッ鬼『おぎゃぁぁぁぁ!?』
ジャーク「…………(ブチッ!!)」
マリバロン「!?」
ジャーク「えぇぃ!いつもいつも清々しいくらい散々な負けっぷりを晒しおって!
うぬらは毎回怪魔ロボット、獣人、異星獣、妖族の最強の戦士をRXに送り込んでいるが…
これまで本当に最強だった試がないではないか!?」
マリバロン「も…申し訳ございませぬ将軍!」
ゲドリアン「ケケッ…しかしこれというのも全てはRXの所為なのです!」
ボスガン「そうだ!ヤツさえいなければ我らの計画はすべて成功していたのに!」
ガテゾーン「憎むべきはRXだ!ヤツを倒さなければ何も始まらねえ!」
ジャーク「そんな事はわかっておるわ!そのRXめをどうにかするための作戦を練っておるのではないか!
この馬鹿者どもが!?」
四隊長「「…」」
クライス要塞ではいつもの様にジャーク将軍と四隊長による作戦会議が行われていた。
しかし強敵RXの連戦連勝に四隊長は既に怖気づきやる気を失いかけていたその時であった。(ナレ:正宗一成)
ダスマダー「まったく、相変わらず何の成果も出せぬ作戦会議を続けてよくも飽きないものだな!」
ゲドリアン「お…お前は…」
ガテゾーン「皇帝陛下の代理人…査察官のダスマダー大佐!?」
マリバロン「おのれダスマダー!一体何の用だ!?」
ダスマダー「皇帝陛下はお怒りになっておられる!
既に我らが地球侵略作戦を開始してから半年近く経つというのに未だに成果が出せぬ有様…
今後も何の成果も出せぬとあれば貴様らの極刑を行うようにと皇帝陛下より仰せつかった!」
ボスガン「きょ…極刑だと!?」
ジャーク「黙れダスマダー!余がただ手を拱いているだけだと思っていたか?
既に手は打ってある、それも一年も前からな…」
ダスマダー「何…?」
ジャーク「マリバロン、予てよりのあの計画を今こそ実行に移すぞ!」
マリバロン「ハハッ!」
ゲドリアン「それではいよいよあの計画が…」
ボスガン「まさか…本当に例の計画を実行なさるおつもりですか!?
おやめください将軍!我らクライシスの誇りが…」
ガテゾーン「フンッ、誇りや面子を気にしている場合か?
正攻法でRXに敵わない今、俺たちにはこの作戦しか残されちゃいないんだぜ!」
ジャーク「ガテゾーンの言う通りだ、今こそこの作戦を発動する時!出でよインキュベーター!!」
ジャーク将軍がそう叫ぶと、指令室のモニターにまるでアニメのマスコットキャラクターのような白い猫が現れた。(ナレ:正宗一成)
QB『やぁ、ジャーク将軍。こちらの準備は完了したよ。あとはそちらがこの計画を実行に移すだけさ。』
ジャーク「フフフ、それでは今こそ劇場版魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語の開幕だ!!」
ダスマダー「…」
~映画館~
光太郎「うひゃぁ、スゴイ行列だな!?こりゃ今からチケット買うの大変だよ!」
茂「そりゃそうだぜ光太郎兄ちゃん!今大人気のまどマギの新作映画だぜ!
初日から大行列なのは仕方ないさ。ま、そんな僕もまどマギの大ファンだしね!」
ひとみ「まどかー!まどかー!」
玲子「本当にお客さん多いわよね、事前にチケット予約しておいて正解だったわ。」
一方その頃、南光太郎は休日を利用して下宿先の佐原家の子供である茂とひとみ、
それにガールフレンドの白鳥玲子を連れて映画館にやってきていた。
その目的は勿論、今日から公開される劇場版魔法少女まどか☆マギカの新作映画を観る為であった。(ナレ:正宗一成)
光太郎(まどかちゃん、ほむらちゃん、それにみんな、
あの過酷な運命を与えられた魔法少女たちがあれからどうなったのか…俺もこの目で見届けなければ!)
ジョー「おーい!兄貴ー!」
光太郎「ジョー!」
そんな光太郎のところに現れた青年は、光太郎の頼れる相棒である霞のジョー。
実はジョーも一緒にこの映画を観る予定なのだが光太郎はジョーから思わぬ情報を告げられた。(ナレ:正宗一成)
ジョー「兄貴、大変な情報がわかったんだ!
実は俺…副業で声優をやっているんだが業界の連中から聞いた話だけど…
このまどマギの新作映画にはクライシスの連中が関わっているらしいぜ!」
光太郎「なんだって!?」
ジョー「こいつを見てくれ、このパンフレットに書いてあるスタッフ欄なんだが…」
光太郎「こ…これは…映画の配給会社が株式会社クライシックスだと!?
スタッフがキャラクターデザイン蒼樹マリバロン…脚本家は虚斑ジャークとは…!?」
ジョー「しかも総監督新房クライシス皇帝だとよ!こりゃ間違いなくクライシスが関わっているぜ!
ヤツら一体何を考えていやがるんだ?」
光太郎「わからん、クライシスの連中は俺たちの常識じゃ測れないバカげた事をするからな…」
光太郎たちがクライシスの存在に感づいていた頃、一人の男が映画館の劇場内に入場してきた。
その男とは地獄より甦った影の王子…(ナレ:正宗一成)
シャドームーン「我が名は地獄より甦りし世紀王シャドームーン!
地獄の底から甦りし我が目的は宿敵仮面ライダーBLACKRXとの対決、そして…
このまどか☆マギカの新作映画の公開!これを観ずして死んでも死にきれん!!」
劇場に現れたのはかつてのゴルゴムの世紀王シャドームーンであった。
仮面ライダーBLACKとの戦いに敗れ、一度はその命を落としたシャドームーンであったが、
打倒仮面ライダーとまどか☆マギカの新作映画を観るという本能に突き動かされ甦ったのだ!
シャドームーン「さて、宿敵RXと戦う前にまずは映画だ…さっそく席に座るか…我が席はこの中席か。
むっ、誰か来るな?あ…あれはまずい隠れなければ!?」
光太郎「さ、みんなこの席だよ。」
玲子「いい席ね、前もって予約しておいてよかったわ!」
ひとみ「まどかー!まどかー!」
茂「ところでジョーの格好ってこういうヲタクだらけの場所だと違和感ねーよな!」
ジョー「ほっとけ!」
シャドームーン(まさか…前列に我が宿敵南光太郎がくるとは…
おのれヤツめ…こんなところに子連れで来るな!まどマギの映画だぞ!
隣の劇場でやっているプリキュアの映画を観に行け!
まどマギより上映時間短いが小さい子供にはミラクルライト貰えるからそっちへ行ってくれ!?)
子供たちとジョーを連れて席につく光太郎たち。
すると彼らの二列うしろの座席にジャーク将軍と四隊長たちがやってきた。(ナレ:正宗一成)
ジャーク「フフフ、我らの席からならスクリーンもよく観えよう!
一番の特等席を予約できたのも我らクライシスがこの映画の製作に携わったからだ!」
ボスガン「さすがは将軍、そうとも知らず馬鹿な地球人どもだ!」
ゲドリアン「これから観る映画で自分たちが絶望に陥るとも知らずに…めでたい連中だケケッ!」
マリバロン「まさか地球人どもは想像すらしていないでしょうね。
この映画の興行収入が全て我らクライシス帝国の地球侵略の予算にされるとはね!
愚かな連中よ、自分たちが出したお金が自分たちを苦しめる形になろうとは…」
ガテゾーン「まったく、そんな映画に金をつぎ込んでいるんだ。マヌケを通り越して哀れに思えてくるぜ!」
シャドームーン(今度はクライシスだと!しかもヤツらがこの新作映画を作ったとはどういう事だ?
……って何っ!?)
ジャーク「それにしても狭い座席よ、足を前の席に足を乗せねばならんな。よいしょと…」
(ギュムッ)
シャドームーン(こいつら…俺の真後ろの席にいるから足を乗せて…
しかしここで俺がここにいるとわかるれば世紀王であるこの俺がアニヲタだという事実がバレてしまう…
どうにかして隠れてやり過ごさねば!)
マリバロン「さて、どうせまだ上映前だから携帯で部下に指示を送らねば。もしもし私よ。」
ガテゾーン「俺たちもこの間に映画の映像をビデオに映して…」
ゲドリアン「ケケッ!裏ルートで捌かねば!怪人を作るのも予算が馬鹿にならんからな…」
ボスガン「まったく…映画を観る時くらい静かにせんか!貴族の出である私は優雅に観るがな…」(ポップコーンバリボリ)
シャドームーン(何だこいつら…いくら上映前だとはいえ劇場内での携帯は持ち込み禁止だろ…
それとビデオ止めろー!違法動画は犯罪だろ!そして物を喰う時は静かに喰えー!?)
横暴な振る舞いを見せるクライシスの幹部たち、そして勿論光太郎もクライシスの気配を察知していた!(ナレ:正宗一成)
光太郎「やはり来ていたかクライシス!
だが既に上映開始1分前、既に座席には他のお客さんが大勢いる…この場でヤツらを抑える事は出来ない…」
ジョー「しょうがねえよ兄貴…ここはとりあえずヤツらが作ったっていう映画を観てみようぜ。」
※ここで少し補足事項
現在の映画館の席順はこうなっています。
前列光太郎たち一行、中列シャドームーン、後列クライシス御一行さま
(ビィィィィィィィ)
『物語シリーズの忍野扇です。』
茂「あれ物語シリーズの忍野扇だよ!嬉しいコラボだけどこれまどマギの映画なのに何で出てんだ?」
ジャーク「ククク、これも余の計算の内だ。
映画のマナー告知に同じ制作会社という事でシャフトに物語シリーズのキャラを起用させてやったわ!」
ボスガン「さすがは将軍!」
ガテゾーン「しかし何だってそんな事を…?」
マリバロン「物語シリーズのキャラは何人かがまどマギの声優を兼任してるのよ。
だからこの手のコラボがやりやすかったわ、けどこのコラボの目的はそれだけじゃないわ!」
ジャーク「マリバロンの言う通り。
このマナー告知は週替わりによりそれぞれキャラが違うのだ!
まず第1週は忍野扇バージョン、そして第2週がファイヤーシスターズの阿良々木火憐&阿良々木月火バージョン、
第3週は八九寺真宵バージョン、そして第4週はメインヒロインの戦場ヶ原ひたぎバージョンとなっておる!」
ボスガン「なるほど、全バージョンを観るには最低でも4回映画を観に来なくてはならないと…
愚かな人間どもはそうやってこの映画に金を落とすわけですな!」
ゲドリアン「フフフ、こんなマナーを守るのは人間どもだけでよいのだ!
我らクライシスはマナーなんて知った事か、ケケッ!」
光太郎「おのれクライシス…人々を何度も映画館に通わせるためになんと阿漕な手段を…
そして自分たちはマナーを守らんとは許せん!」
シャドームーン(いや…物語シリーズのキャラが出てくるのはいいだろ…まぁマナー違反は許せんが…)
玲子「今度こそ始まるわよ!」
『希望を願い、呪いを受け止め、戦い続ける者たちがいる。それが魔法少女…』
『戦いを掴んだ代償として戦いの運命を課された魂、その末路は消滅による救済。』
『この世界から消え去る事で絶望の因果から解脱する…』
『いつか訪れる週末の日、円環の理の導きを待ちながら私たちは戦い続ける。』
『悲しみと憎しみばかりを繰り返すこの救いようのない世界で、あの懐かしい笑顔と再び巡り合う時を夢見て―――』
光太郎「ほむらちゃんのモノローグから物語は始まるのか、それにしても…何か意味深な語りだ…
あれから二人はどうなったんだ?」
シャドームーン(前作ではほむらとまどかは別れたままだ、二人はやはりあのまま別れたままなのか?)
((ピチョン))
玲子「夜の見滝原の街の光景だわ!それにしても水と夜の背景が影のワルツと相まってキレイだわ!これはもう芸術の域よ!」
ゲドリアン「ケケッ!ジャーク将軍、この絵は我ら怪魔異生獣大隊が総力を上げて作り出した動画にございます!
お気に召されましたか?」
ジャーク「うむ、見事だゲドリアン。」
シャドームーン(お前がこの動画を作ったのか…むっ!妙なぬいぐるみが現れてビルを破壊している!
こいつはもしや魔女か?しかし魔女はまどかが消滅させたはずでは?)
光太郎「とにかくこの魔女をなんとかしないと…マミさんや杏子ちゃん、ほむらちゃんが駆けつけるはずだが…」
茂「あれ?なんかピンクの女の子が出てきたよ…あれってひょっとして…?」
『ティヒヒ!』
「「まどか!?」」
光太郎「バカな!何故まどかちゃんがいるんだ!?」
シャドームーン(そ…そうだ!まどかは概念と化してその存在はほむら以外全ての人間が忘れ去られたはずだぞ!?)
ひとみ「まどかー!まどかー!」
ジョー「兄貴!まどかだけじゃねえ!スクリーンを観てみろ!さやかと杏子もいるぜ!」
『ビンゴだよまどか!』
『守備は上々っと!』
光太郎「本当だ、一体どういう事なんだ?」
玲子「見て!二人が魔女(?)を変な部屋に追い詰めたわ!けどこの歌は何かしら?」
茂「あ、マミさんだ!マミさんが台所で料理してるよ!」
『私は朝の夢を見る♪』
『まだだめよ♪まだだめよ♪何色の朝が来る?』
『まだだめよ♪まだだめよ♪まだ夜は食べかけよ♪』
『踊っている子はどこにいる♪』
『まだだめよ♪まだだめよ♪でも夜はとけていく♪』
『さぁ、おはようナイトメア♪悪い夢は…これっきり♪』
シャドームーン(良い歌だ、思わず惚れ惚れする…)
マリバロン「ジャーク将軍、この歌は我ら怪魔妖族が合唱したものにございます。」
ジャーク「うむ、よくやったぞマリバロン。」
シャドームーン(…)
ジョー「ところで兄貴…さっきマミさんと一緒にいたのは…」
光太郎「あぁ、間違いない。かつてマミさんを襲ったお菓子の魔女シャルロッテだ!
何故ヤツがマミさんと一緒にいるんだ?」
シャドームーン(確かに我々観客は展開について行けん…何がどうなっているのだ?)
ジャーク「フフフ、観客どもがざわついているようだな!」
マリバロン「愚かな人間たちめ、驚くのはまだまだこれからよ!」
((キーンコーンカーンコーン))
『皆さん、マヤ歴で予言された世界の終わりをやり過ごしたからっていい気になっていませんか?』
光太郎「和子先生だ、どうやらまた彼氏に振られたようだな。」
シャドームーン(新作でもこのシーンやるのか…)
『それに2050年までに何か起こるかといえば…はい中沢くん!』
『えと…いや…ちょっと何の事だか…』
茂「相変わらず残念な話ばっかするよなこの先生。」
ジョー「こんな事ばっかり言ってるか彼氏と上手くいかねえんだよ。
少しは彼氏の事を妥協してやりゃいいのによぉ。」
玲子「あらそうかしら?私は恋人は妥協せずに見つけるべきだと思うけどね!」
ひとみ「ねー!」
シャドームーン(女性陣はさすがに和子派か、しかしクライシスのヤツら何を思ってこんなシーンを…)
ジャーク「何だ…これは…?」
ボスガン「ハハッ!このシーンは我ら怪魔獣人大隊が総力を上げて制作致しました。
このシーンを観た人間の男女は間違いなく不仲になるはず、どうでございますか将軍?」
ジャーク「馬鹿者!こんな余計なシーンに無駄な労力を注ぐでないわ!」
マリバロン「フンッ、愚か者め!」
ゲドリアン「ケケッ、ざまあみろ!」
ガテゾーン「まったく貴族さまの考えってのは俺たち卑しい身の上の出には理解が出来ねえなぁ!」
ボスガン「おのれ…」
シャドームーン(相変わらず仲が悪いなクライシス…)
『はいはい、そういえば今日は転校生を紹介しないと!』
茂「早く紹介してやれよ!」
シャドームーン(まったくだ、貴様の役目は転校生を紹介する事だろうに…)
『暁美ほむらです、よろしくお願いします。』
光太郎「ほむらちゃんだ!だが…何かおかしいぞ?」
ジョー「メガネだ!ありゃメガほむだぜ兄貴!」
シャドームーン(確かにあれは時を繰り返したクールなほむらではない…
だが…かと言ってTV版10話みたいなおどおどした感じでもない…しかも既に契約済みだと!
これは一体…?)
ジャーク「どうだ、余の思った通りであろう。メガほむ状態の方がまどかたちと打ち解けやすいとな!」
マリバロン「さすがはジャーク将軍!
TV版ではまどかとほむらが打ち解けるまで11話まで掛かったのに、これをわずか数分に短縮なさるとは…」
ボスガン「これも将軍の計らいによるものかと…」
ゲドリアン「その証拠に次のシーンじゃ夜の公園で二人きりだ!ケケッ!」
ガテゾーン「TV版じゃここまで中は発展しなかったからな。」
『キュー、キュー、』
光太郎「それにしても気になるのはQBだ、何故こいつは喋らないんだ?
こいつが喋らないと何か不気味な予感がする…」
ジョー「場面は変わってまどかのクラスメイトの仁美が序盤に出てきた魔女みたいなモノに!」
玲子「あれはナイトメアというらしいわね、魔女や魔獣とは違った存在らしいわ!」
茂「あ、マミさんがお風呂から出て髪をとかして…うわっ!何で俺とひとみの目隠すんだよ光太郎兄ちゃん!?」
ひとみ「なんで~?」
光太郎「茂くん、ひとみちゃん、キミたちにはマミさんの裸を見るのはまだ早過ぎるんだ!」
シャドームーン(正義の味方も難儀なモノだな。
さて、ナイトメア出現に見滝原の平和を守るまどかたち魔法少女が駆けつけた訳だが……これは…!?)
『ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット!!』
玲子「え?あの子たち全員で決めポーズ取ってるわ…」
茂「こんなの僕たちの知ってるまどマギじゃないよ!」
ジョー「どうなってんだよ!?」
シャドームーン(な…何だこの展開は?まさかプリキュアの映画と間違えた訳じゃあるまいな…)
光太郎「う~む、こんな敵を前にして大見得切っての決めポーズとは…隙だらけじゃないか!
戦いを甘く考え過ぎだぞみんな!」
シャドームーン、ジョー、茂、玲子「「おい…太陽の子が言うな!」」
『ゴメイサマ・リリアン!』
『アミコミ・ケッカイ!』
シャドームーン(それにしても小っ恥ずかしい戦い方だ、見ているこっちまで恥ずかしくなるぞ!)
『みんな、仕上げよ!』
光太郎「おぉ、どうやら止めを刺すようだな。うん…?これは!?」
『ケーキ、ケーキ、まあるいケーキ、 まあるいケーキはだあれ?』
『ケーキはさやか?』
『ちーがーう、私はラズベリー!まあるいケーキはあ、か、い ケーキは杏子?』
『ちーがーう、私はりんご まあるいケーキはべべが好き ケーキはマミ?』
『ちーがーう、私はチーズ まあるいケーキはこーろがる ケーキは暁美さん?』
『ち…違います、私はかぼちゃ まあるいケーキは甘いです ケーキはまどか?』
『ちーがーう、私はメロン メロンが割れたら甘い夢♪』
『今夜のお夢は苦い夢 お皿の上には猫の夢 丸々太って召し上がれー!』
((バクッ!))
光太郎「シャルロッテ…いやベベが巨大化して仁美ちゃんのナイトメアを食べた!?」
ジョー「しかも…その後すぐにさやかちゃんが蹴りで吐き出してる!…浄化したんだ…」
シャドームーン(なるほど、しかし戦い方がまるでミュージカルみたいだ。
これ…本当にまどかマギカなのか?)
マリバロン「ジャーク将軍、このシーンは私が指揮をする怪魔劇団カレーによって作らせたものです。
そろそろ観客たちもこの映画に違和感を抱いている頃でしょう。」
ジャーク「うむ、ではこれよりが本番であるな。」
ボスガン「フフフ、甘い夢に浸れるのもここまでだぞ人間ども!」
ゲドリアン「ここからは先ほどまでとは違い恐ろしい現実を知る事になるもさ、ケケッ!」
ガテゾーン「さぁ、これからが本当の叛逆の物語の開幕だぜ!」
シャドームーン(こいつら何を言って…むっ!メガほむがこの世界に違和感を持ち始めている!
そして杏子と一緒に風見野に行こうと…)
『私たちの戦いって……これで……良かったんだっけ?』
『あんた、マジなんだな?』
光太郎「二人がバスに乗り込み風見野を目指している…だがどういう事だ?
いつまで経っても風見野に着けないぞ!?」
ジョー「それどころかそこまでの道中がまるで異空間に包まれているようで不気味だぜ兄貴!」
茂「なんだか恐くなってきたよ…」
ひとみ「あたしも…」
玲子「でもこれでようやくまどかマギカらしくなってきたわね!」
シャドームーン(やはりこの世界は…おぉ!ほむらが髪を解いて元のクールなほむらに!)
『間違いない、ここは…魔女の結界だ。』
『魔女、それは絶望を撒き散らす災厄の使い。
そして、絶望に沈んだ魔法少女達が、最後に成り果てる呪われた姿。』
光太郎「やはり…ほむらちゃんはこの世界が異なる世界だと気付いたんだな!」
ジョー「だがまどかちゃんがその身を犠牲にして得た世界が何でこんなおかしな世界になっちまったんだ?」
玲子「話は変わってマミさんの部屋でまどかちゃんとほむらちゃんも集まって仲良くお茶会してるわ。」
『マジョマ〇コカマンベール!マジョマ〇コカマンベール!』
玲子「何か卑猥な言葉に聞こえるんだけど…」
光太郎「こんな可愛らしいマスコットキャラに卑猥な言葉を喋らせるとは…おのれクライシス!」
シャドームーン(本当にマ〇コと聞こえるぞおい…)
ジャーク「ボスガン、これはどういう事だ?」
ボスガン「ハッ、これも我が怪魔獣人大隊の仕事にございます。
この台詞を聞いた人間どもは間違いなく気まずくなり絶望に陥るはずかと!」
ジャーク「馬鹿者!つまらぬ事をするでないわ!」
マリバロン「このようなセクハラじみた行いを…いい加減にしろ!」
ゲドリアン「それそれ!己の野心のために先走りしおって!」
ガテゾーン「まったく俺たちまで同類かとみなされちまう、恥ずかしいぜ。」
ボスガン「えぇぃ!黙って聞いていれば…大体ガテゾーン!
貴様はまだ何もしておらぬではないか!それなのに何を偉そうに…」
ガテゾーン「フッ、俺が率いる怪魔ロボット大隊が手掛けたシーンはこれからやるさ。
見な、ベベが怪しいと思ったほむらがマミの部屋からベベを連れ出して拷問をして痛めつけてるぜ!」
『白状なさい、こんな回りくどい手口を使って…一体何が目的なの!?』
『チーズニナッチャウ…』
光太郎「ほむらちゃんがベベを…確かに現状ではこのベベは確かに怪しい…だが…」
茂「ひでぇ…ここまでする事ないだろ…」
ひとみ「ベベ…かわいそう…」
光太郎「あんな可愛らしいベベを痛めつける光景は子供たちに見せられるモノではない…
第一あのベベからは以前のような魔女シャルロッテのような邪悪さは感じられない…
あの子は無実だ!やめるんだほむらちゃん!」
シャドームーン(むっ!ほむらの足元に黄色いリボンが…あれはまさか…!?)
『これ以上ベベが虐められるのを黙って見てるわけにはいかないわ。』
光太郎「マミさん…だが…そうかなるほど!」
玲子「何?どういう事なの?」
ジョー「簡単さ、マミさんは最初からほむらの事を信じ切ってなかったんだ。
だから足に魔法のリボンを結んでおいたわけよ!
あれならほむらがいくら時を止めようとちゃんとくっ付いているからそれも無効になってるわけさ!」
ガテゾーン「フフフ、どうやら観客たちも騒ぎ出した頃だな。だが……驚くのはこれからだぜ!」
((ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!))
((ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!))
((ガッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!))
光太郎「ス…スゴイ…マミさんとほむらちゃんのガンアクション…
時を止めて動きを牽制するほむらちゃん、だがマミさんはほむらちゃんにリボンを絡ませているからそれも無効…
そして時を動き出した瞬間、それまで止まっていた銃弾が動き出し白熱するバトルを展開させるとは…
あの動きはクライシスの怪人たちにも匹敵するかもしれん!」
茂「やっぱスゲーぜマミさん!俺マミさん応援するよ!」
ひとみ「あたしもー!」
『うっ…』
(チャキッ)
『ダメよ!』
ジョー「大変だ!ほむらが自殺を…」
玲子「そんな…どうして!?」
(カチッ)
ジョー「いや…違う!こいつはフェイクだ!
ほむらは油断したマミさんの隙をついて攻撃しようとしているぜ!」
光太郎「ほむらちゃんにマミさんを殺す気はないはず。
その証拠に銃の狙いをソウルジェムから足に移している…だがそれでもマミさんが傷つく事に変わりはない…
こうなれば俺が行って二人の戦いを仲裁をしなければ!」
シャドームーン(やめろRX!お前なら本当に映画の世界にの行けてしまいそうだ…)
((ギュルルルン!パチン!))
『いつだって、相手より優位な立場にいると思い込むのは禁物よ。』
ジョー「大丈夫だぜ兄貴!マミさんも負けちゃいねえ!
撃たれたマミさんは偽物、そのままリボンで拘束してTV版3話の状態になったぞ!」
光太郎「とりあえずこれで一安心か、ふぅ…」
ガテゾーン「どうよ我ら怪魔ロボット大隊の仕事は!このガンアクションのシーンはいい仕事をしたろ?」
マリバロン「フッ、ここは素直に褒めてあげようじゃないかガテゾーン。」
ゲドリアン「まったく大したヤツだぜ、ケケッ!」
ジャーク「見事だガテゾーン。
この出来なら総監督であられる我らが主の新房クライシス皇帝もお喜びになるであろう。」
ガテゾーン「ハハッ!」
ボスガン「くっ…いい気になりおって…だがこんなアニメ作りなんぞついでよ。
見ておれ…アレが出てくれば私が皆より真っ先に手に入れてくれるわ…」
シャドームーン(ボスガンのヤツめ…何を企んでいる?うん…?マミさんとほむらの前に消火器だと!?)
光太郎「さやかちゃんが拘束されているほむらちゃんを助けただと!」
茂「それにマミさんの前に現れた女の子…あの子って確か…」
玲子「間違いないわ、去年の映画予告に出てた謎の女の子…まさか正体がベベの正体だなんて…」
((ガキンッ!))
『また、自分だけの時間に逃げ込むつもり?』
光太郎「ほむらちゃんが時を止めようとしたらさやかちゃんがそれを妨害した…
さっきの行動といい、妙にさやかちゃんらしくない振る舞いだ…
さやかちゃんはもっと不器用な子だったはずでは?まさかこれもクライシスの仕業か!?」
シャドームーン(ふむ、いつもならそんなわけないだろ…と言いたいが今の段階ではさやかが敵なのか味方なのかわからん…
どうなっているのだ?)
ジャーク「やはりほむらの行動を阻むか美樹さやか。全ては我が脚本通りよ。」
マリバロン「どうやら美樹さやかやベベこと百江なぎさはこれまでの記憶を持ち合わせているようですが…」
ボスガン「肝心のヤツは…違うようですな。」
ゲドリアン「しかし!それも時間の問題、この世界の異変に気付いた暁美ほむらはもうまもなく…」
ガテゾーン「あぁ、これまでに味わった事の無い絶望に叩きつけられるはずだ!」
シャドームーン(なんだと!?)
光太郎「結局さやかちゃんもほむらちゃんの前から姿を消してしまった。
残ったほむらちゃんの下にまどかちゃんが現れたぞ。」
『ほむらちゃん、ひとりぼっちになったら駄目だよ。』
『とても怖い夢を見たの、…まどか…あなたがもう二度と会えないほど遠くに行っちゃって…
なのに世界中の誰もがその事を忘れちゃって私だけがまどかの事を憶えてるたった一人の人間として取り残された…』
『ほむらちゃん、さやかちゃん、マミさんに、杏子ちゃん、パパやママやタツヤ、
それに仁美ちゃんやクラスのみんな、誰とだってお別れなんてしたくない。
もし他にどうしようもない時だったとしてもそんな勇気私にはないよ。』
光太郎「まどかちゃんの言葉…何故だろうか…何処か本音が隠されているような気がしてならない…
しかしもしこの世界が先ほどのさやかちゃんの言う通り、偽物の世界ならこのまどかちゃんはひょっとして偽物では…」
『そう、そうだったのね。それがあなたの本当の気持ちなら、私、なんて馬鹿な間違いを…。
やっぱり認めちゃいけなかったんだ。あの時、私はどんな手を使ってでもあなたを止めなきゃいけなかった。』
シャドームーン(難しい話だな、あのワルプルギスとの戦いをほむらが止めたところで結局まどかが戦う選択肢しか残されていなかった。
まぁ今更どうのこうのと言ったところで手遅れではあるが…)
『もしかしたら、あなたは幻かもしれないって、誰かが用意した偽物かもしれないって思ってた。
でなければ、こうしてまた逢えるなんて、どう考えてもおかしいもの。でもわかる。あなたは本当のまどかだわ。
こんなふうに一緒に話が出来て、もう一度また優してくれて、本当に嬉しい!ありがとう、それだけで十分に私は幸せだった。』
光太郎「この俺ですら存在を疑ったまどかちゃんをこうも信じきるとは…
やはり二人の仲は固い絆で結ばれているんだな!
それにしてもほむらちゃんの今の言葉…まるで遺言のような…まさかほむらちゃんは!?」
ジョー「大変だ兄貴!ほむらがソウルジェムを置いたままバスに乗っちまったぞ!」
茂「確か魔法少女はソウルジェムから半径100m離れると死んじゃうって…」
玲子「ほむらちゃんはどうする気なの?」
((ゴオオオオオオオ!!))
光太郎「これは…偽物の街が炎により消滅していく…一体何が…?それにほむらちゃんは…!?」
シャドームーン(ソウルジェムを置いて100m以上離れた、だがほむらは生きている…やはりそういう事なのか…)
『つまりは、もう、魔法少女でさえないってわけ?
どうしてよ、ねえ、どうして、わたしが、こんな、一体いつの間に私は魔女になってたの!?』
ジャーク「やったぞ!遂にほむらが自らの正体に気付きおったわ!今こそ正体を見せよ、インキュベーター!!」
光太郎、シャドームーン「「何ッ!?」」
『真実なんて知りたくもないはずなのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは、理不尽だね。
まあ、君ならいずれはきっと、答えにたどり着くだろうとは思っていたよ。』
光太郎「インキュベーター…ヤツめ…やはり喋れたのか!」
『残る疑問は、君の命と魂がどこにあるのかだよね?その答えは僕が教えてあげる。』
((ジィィィィィィィィィィ))
ジョー「どうなってんだ…妙な空間に横たわってるほむらに…そのほむらを監視してる妙な目玉は…!?」
玲子「気持ち悪いわ、まるで監視されてるみたい…」
光太郎「監視…?そうかインキュベーターの目的がわかったぞ!」
『僕達の作り出した干渉遮断フィールドが、君のソウルジェムを包んでる。
既に限界まで濁り切っていたソウルジェムを、外からの影響力が一切及ばない環境に閉じこめた時、何が起こるのか?』
シャドームーン(やはり全てはほむらの魔女化を観察するための実験だったわけか。
しかし今更何のために…?)
ジャーク「見よ、あのほむらの絶望に震える姿を!いよいよ我らの真の目的を果たす時であるぞ!」
四隊長「「ハハッ!」」
シャドームーン(クライシスの真の目的だと?これ以上何が…)
『魔法少女を浄化し消滅させる力。
君達が円環の理と呼ぶ現象から隔離された時、ソウルジェムはどうなるのか?確かに興味深い結果を観察させてもらったよ。』
『その理屈は変よ。外部と遮断されているなら、この結界に誰かが迷い込む事だってなかったはずでしょ。』
『そこは僕達が調整してるのさ。
フィールドの遮断力はあくまで一方通行だ。外からの干渉は弾くけれど、内側からの誘導で犠牲者を連れ込む事はできる。
魔女としての君が無意識のうちに求めた標的だけがこの世界に入り込めるんだ。』
『そうなれば、僕達インキュベーターは、これまで謎だった魔法少女消滅の原因をようやく特定し観測する事ができる。
実際、君が作った結界には現実世界にはすでに存在しないキャラクターが、奇妙な形で参加している。
とりわけ興味深いのは、過去の記憶にも未来の可能性にも存在しない一人の少女だ。』
光太郎「やはりインキュベーターたちの目的はまどかちゃんだったのか!
以前の世界でその存在をインキュベーターたちの記憶の中からも消されてしまった!」
ジョー「だからこんな大舞台を用意して誘き出そうとしたってのかよ!」
玲子「しかもまどかちゃんを誘き寄せるのに使われたのが魔女化寸前のほむらちゃんだったのね!」
シャドームーン(そしてそのためにマミや杏子とほむらの縁がある人物がこの街にいたのか…
道理で他の人間たちは存在感が無かったわけだ…
しかしそうなると何故いる中沢?ヤツはほむらと縁があったか…?)
茂「ひでえやインキュベーター!」
ひとみ「ひどーい!」
ジャーク「フハハハハ、観客どもが泣き叫んでおるわ!
この絶望がこれより我らが生み出す最強の魔女を誕生させる糧になるとも知らずにな!」
シャドームーン(魔女…まさか!?)
玲子「大変よ!ほむらちゃんが!?」
光太郎「こ…これは…」
『いいえ、そんな幸福は求めてない!』
『そんな、自ら呪いをつのらせるなんて何を考えているんだ。浄化が間に合わなくなるよ!』
『今のあなたが知るはずもないけれど、私はね、まどかを救う、ただそれだけの祈りで魔法少女になったのよ。
だから今度も同じ事を…まどかの秘密が暴れるくらいなら私はこのまま魔女になってやる!
もう二度とインキュベーターにあの子は触らせない。』
ジョー「大変だ!ほむらが魔女になっちまったよ!?」
光太郎「いけないほむらちゃん!このままじゃキミは…」
『大丈夫、きっとこの結界が私の死に場所になるでしょう。ここには巴マミも佐倉杏子もいる。彼女達を信じるわ。』
『これが魔女、私の感情が追いかけてくる。輝きと後悔だけしかもう思い出せない。ああ、これが、私の絶望…。』
観客A「あぁ…ほむほむ…」
観客B「なんてこった…」
観客C「仲間に殺されるなんて…酷過ぎる…」
スクリーンの中でほむらは絶望に陥り魔女と化した。
そしてほむらと同じく絶望に包まれた観客たちの前で…
ジャーク将軍たちクライシス帝国の幹部たちは一斉に立ち上がりこの映画の目的を高らかに話し始めた!(ナレ:正宗一成)
ジャーク「愚かな人間どもよ、我らはクライシス帝国!貴様らの絶望が我らの希望となっておるのだ!」
マリバロン「ほおら、貴様ら人間どもの絶望を吸い取り、魔女が姿を現したわよ!」
『ウ゛ゥゥゥゥゥ!』
ゲドリアン「ヒャヒャヒャ!いい雄叫びだ!絶望に満ちた叫び声だ、ケケッ!」
ボスガン「これで我らの目的は既に達成されたも同然だな。」
ガテゾーン「おいおい、油断は禁物だぜ。まだ肝心のアレを手にしちゃいねえんだからな!」
ジャーク「ガテゾーンの言う通りだ、我らの目的は単に人間どもを絶望させるためにこの映画を作ったわけではない!
全ては…そう…円環の理の力を手に入れるためだ!!」
光太郎、シャドームーン「「何だって!?」」
ジャーク「我らが宿敵仮面ライダーBLACKRXを倒すには今の我らの力では絶対に敵わん!
しかし…最強の魔法少女にして円環の理の象徴でもある鹿目まどかの力を手に入れればRXと互角の力を得られるのは間違いなかろう!」
シャドームーン(手に入れてようやく互角か…言ってて情けなくないのかこいつら…?)
ジャーク「さぁ行け!怪魔魔女ホムリリィ!!円環の理である鹿目まどかの力を手に入れるのだ!!」
『ア゛ァァァァァァァ!!』
劇場内から響き渡る怪魔魔女ホムリリィの雄叫び。
最強の怪人が生まれた事に満足気なクライシス幹部の前に光太郎が姿を現した!(ナレ:正宗一成)
光太郎「クライシス!貴様らの陰謀はすべて聞かせてもらったぞ!」
ジャーク「なっ…南光太郎!?何故貴様がここにいる!?」
ボスガン「そういえば妙に前の席が騒がしいと思っていたが…」
ゲドリアン「まさかお前たちだったとは…!
まずい…これはまずいぞ…南光太郎にこの計画を知られてしまっては失敗するぞ…」
ガテゾーン「フンッ、ようやくお出ましか光太郎!だが既に手遅れだぜ。」
マリバロン「ガテゾーンの言う通りよ。
既に我らが生み出した最強の怪魔魔女ホムリリィは目覚めてしまった。
そして事が起きているのは映画の世界…
映画の世界に行く術を持たないお前はこの観客席から魔法少女たちの最期を見届けるしかないのよ!」
ジョー「そうだぜ兄貴、さすがに映画の世界なんてアクロバッターでだって行くのは無理だぜ…」
玲子「そうよ光太郎さん、ヒーローにだって出来ない事があるのよ…」
確かにアクロバッターに次元を行き来出来る能力は無い。
しかしそんな事で諦める光太郎ではなかった!(ナレ:正宗一成)
光太郎「いいや俺は諦めない!みんなスクリーンをあれを見るんだ!」
『まどか、こんなところまで迎えに来てくれてありがとう。最後にお別れを言えなくてごめんね。』
スクリーンに映っていたのはまどかへの想いを胸に秘めたまま、魔女化したホムリリィの姿があった。
その姿は罪人のように手枷を付けられ、誰からも見放された哀れな魔女の姿を見て光太郎は思った…(ナレ:正宗一成)
光太郎「あの子は…ほむらちゃんは…あんな姿になってもまどかちゃんの事を想っている!
俺にはわかる、ほむらちゃんは泣いているんだ!
そんな哀れな子を観てこのまま劇場内でジッとしていろだなんて俺には出来ない!」
玲子「光太郎さん…」
ジョー「兄貴…わかったぜ!」
茂「けど映画の世界になんてどうやって行くんだよ?」
光太郎「大丈夫だ茂くん、方法はある!ライドロン!!」
((ブロロロロロロ!))
((ドッゴオオオオオン!))
観客D「ぎゃぁー!劇場内に変な車が入ってきた!?」
観客E「そういえば去年のまどマギ映画にもバイクが乱入してきたようなー!?」
シャドームーン(ライドロンだと…?そうかあれなら!)
ライドロンはアクロバッターと同じくRXの搭乗マシンである。
その性能は水陸両用の万能マシンで更には別次元への転移装置が組み込まれていた。(ナレ:正宗一成)
光太郎「俺はこれからライドロンでほむらちゃんを救いに行ってくる!みんなはここで待っていてくれ!」
ジャーク「おのれ南光太郎!ライドロンに乗り込むとは…
先ほどの劇場マナーの告知に劇場内でのマシンの使用は禁止と注意すべきであったわ…
とにかくこうなれば全員でライドロンを押さえつけるのだ!!」
四隊長「「ハハッ!」」
光太郎「俺の行く道は誰にも邪魔させんぞ!変身!!」
((ブロロロロロ!))
四隊長「「うぎゃぁぁぁぁ!?」」
ジャーク「えぇぃ!愚か者め!まんまとRXを行かせおって…」
シャドームーン(ヤツめ…本当に映画の世界に行きおった…しかも自力で…)
光太郎は仮面ライダーBLACKRXに変身するとそのままライドロンに乗り込み、
クライシス幹部たちをライドロンで蹴散らしそのまま映画の世界へと向かって行った。
急げRX!魔法少女たちがキミの助けを待っているぞ!!(ナレ:正宗一成)
~映画の世界~
マミ「あれが魔女?」
さやか「怖がらないでやって。ああ見えて一番辛いのはあいつ自身なんだ。」
その頃、こ映画の世界では姿を現したホムリリィを迎え撃つべく…
鹿目まどか、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子の4人の魔法少女とベベが魔女の前に立ちはだかろうとしていた!(ナレ:正宗一成)
QB「まどか、君ならほむらを救えるはずだ!君が持っている本当の力に気づきさえすれば!」
さやか「そいつは放っときな、まどか。大丈夫、さっきあたしが教えた通りにやれば…」
QBを無視してさやかがまどかにそう言い掛けた時であった、どこからともなく車の爆音が響いてきた!(ナレ:正宗一成)
((ブロロロロロロ!))
RX「トァッ!待つんだみんな!」
まどか「え?え?だ…誰…?」
マミ「黒い仮面のヒーローが変な赤い車に乗ってやってきたわ!」
杏子「本当に誰だよアンタ!?」
QB「キミは…まさか仮面ライダー!クライシスめ…ライダーの侵入を阻止できなかったのか!?
これはまずい…」
RX「俺は太陽の子、仮面ライダーBLACKRX!
QB…いやインキュベーター!クライシス帝国と手を組みほむらちゃんの純粋な思いを踏みにじる行為!
絶対に許さん!!」
さやか「あ…あれ…あの人って確か…」
なぎさ「間違いないのです!彼は仮面ライダーBLACKRXなのです!
円環の理のTVで魔法少女たちの間で噂になってる最強のヒーローなのです!」
杏子「円環の理って何やってんだよ?ていうかライダーなのに車乗ってんぞ!
あれじゃライダーじゃなくドライバーだろ!」
なぎさ「いいのです!立派なライダーなのです!
平成ライダーなんて電車乗っていたりバイク持ってなくてもライダー名乗ってる連中がいるのです!」
RX「ホムリリィ、ヤツはクライシスの怪人だ!だからホムリリィは俺が倒す!
その間にキミたちはインキュベーターの封印を解くんだ!」
マミ「く…クライシスの怪人…?魔女って私たちの成れの果てじゃないの!?」
まどか「え…そんな事…急に言われても…」
杏子「いきなり現れて勝手な事言いやがって!あんな巨大な魔女相手に一人で立ち向かえるわけが…」
RX「トァッ!RXパンチ!」
ホムリリィ『グギャァッ!?』
マミ「スゴイ!たった一人で魔女を相手に優位に戦ってるわ!」
RX「ここは俺がなんとか手加減して喰い止める、キミたちはこの封印を解くんだ!」
さやか「わかった、ここはあんたに任せるよ!行くよまどか、ほむらを助けるんだ。」
まどか「う…うん!」
さやかたちを先に行かせRXは唯一人でホムリリィに立ち向かい、魔女を圧倒する戦いを繰り広げていた。
しかしホムリリィも負けてはいない、大量の使い魔を召喚しRXに襲わせようとしていた!(ナレ:正宗一成)
使い魔軍団『アアアアアアアアアア!』
RX「使い魔たちか、邪魔だ!」
RXはフォームチェンジをして攻撃力の高いロボライダーになった。(ナレ:正宗一成)
ロボライダー「俺は悲しみの王子、RX!ロボライダー!
ホムリリィ、それに使い魔たちよ。この俺の強固な装甲の前にはお前たちの攻撃は一切通じないぞ!」
((ガガガガガガガガガ!))
魔女ホムリリィと使い魔たちの一斉攻撃、しかしその攻撃はロボライダーの前では無力に等しかった!(ナレ:正宗一成)
ロボライダー「ロボパンチ!」
((ドコッ!バキッ!バコッ!))
ロボライダーの拳により次々と撃破されていく使い魔たち。
そしてその攻撃にたまらずホムリリィはロボライダーの身体を拘束しようとした!(ナレ:正宗一成)
ロボライダー「無駄だ、むん!」
ロボライダーはその拘束を強引に力ずくで引き離すとそのまま更にバイオライダーへとフォームチェンジした。(ナレ:正宗一成)
バイオライダー「俺は怒りの王子、RX!バイオライダー!
バイオライダーとなった俺の前ではお前の攻撃は一切通用しないぞ!」
バイオライダーはそのまま身体をゲル状にさせてホムリリィの攻撃を無効化させた。
そしてゲル化したままでホムリリィの身体を拘束させ身動きを取れなくさせた!(ナレ:正宗一成)
さやか「早く!急ぐよまどか!」
まどか「うん!」
その頃、まどかたちはインキュベーターが仕掛けた封印のフィールドを破壊するために…見滝原の街で一番高いビルに登っていた!(ナレ:正宗一成)
なぎさ「急がないとほむらがRXに倒されてしまうのです!」
まどか「RXさん…全然手加減できてないしね…」
さやか「まったく…あの助っ人の仮面ライダーも少しは手加減してっての!」
マミ「もうすぐ屋上よ、みんな頑張って!」
杏子「ちょっと待て!誰か…いるぞ!」
しかしそこへRXを追って駆けつけたクライシスの幹部たちが現れた!(ナレ:正宗一成)
さやか「アンタたちは確か…」
なぎさ「間違いないのです…こいつらはクライシス帝国なのです!
いつも円環チャンネルでRXを観てたなぎさにはわかるのです!」
ジャーク「美樹さやかに百江なぎさ、全ては円環の理の使いである貴様らの仕業か!
この計画を潰されるわけにはいかぬ!こうなれば手段は選ばん、そこにいる鹿目まどかを取り押さえるのだ!」
マリバロン「ハハッ!」
ゲドリアン「覚悟しろ魔法少女たち!」
ガテゾーン「異世界のお前さんたちに恨みはないがこれも運命だ、諦めな!」
まどか「あ…あぁ…」
マミ「よくわからないけどあなたたちは敵なのね!」
杏子「そこをどきな!あたしらはこの世界を抜け出すんだ!」
クライシス帝国に足止めを喰らうまどかたち、しかしそこに思いもよらぬ助っ人が入った!(ナレ:正宗一成)
ボスガン「怪魔稲妻剣!」
ジャーク「何!ボスガン裏切る気か!?」
なんとクライシス幹部の一人であるボスガンが同じクライシスのジャーク将軍たちを攻撃していたのだ!(ナレ:正宗一成)
マリバロン「どういう事よボスガン!」
ゲドリアン「一体何を考えてるんだ!?」
ガテゾーン「言い訳があるなら聞いてやらんでもないがな…!」
ボスガン「お前たちに話す事は何もない、さぁ鹿目まどかにその仲間たちよ。
インキュベーターの封印を解きたいのだろう。ならばあの天上を集中攻撃するがいい。
それもありったけの力を込めて全力でな、そうすればこの世界を覆うフィールドは解けるはずだ。」
さやか「え…信じていいの…?」
マミ「とにかく今は信用するしかないようね!」
杏子「だな、急がないとほむらが危ねえ!」
なぎさ「みんな!天上に攻撃を集中するのです!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
杏子「ロッソ・ファンタズマ!」
さやか「スクワレ・タトーレ!」
まどか「スプレット・アロー!」
突然のボスガンからの提案を半信半疑ながらも信用し、
魔法少女たちの渾身の力を込めた必殺技が頭上の空に一点集中された。
するとそこから亀裂が走り、その亀裂からはこの光景を覗いている何匹ものインキュベーターの姿があった!(ナレ:正宗一成)
なぎさ「見えた!インキュベーターの封印なのです!」
さやか「ほむら!あれさえ壊せばあんたは自由になれるんだ!
インキュベーターの干渉を受けないまま…外の世界で…本当のまどかに逢える!」
一方、ホムリリィの深層心理の奥深くでは本体である暁美ほむらの魂がこの状況を見て戸惑っていた。(ナレ:正宗一成)
ほむら「やめて、もうやめて!私はこの世界で死ななきゃならないの!」
??「本当にそうかな、たとえお前がここで死んでも鹿目まどかの状況は一切変わらないぞ。」
ほむら「え…?」
それはほむらにとって聞き覚えの無い声であった、しかしその声の主はそんなほむらの疑問を無視して話を進める。(ナレ:正宗一成)
??「そうであろう、お前が死んで何が変わる?
鹿目まどかはこれからも誰に知られる事も無く延々と救済を続けなければならんのだからな。
だがもしも…お前に全てを犠牲にしてでも鹿目まどかを助ける気があるなら…
我らはお前に……」
そこで声の主の言葉は途切れた、しかしそれで充分だった。
ほむらはその声の主の言葉を聞き、ある重大な決断を下した!(ナレ正宗一成)
ほむら「ごめんなさい……私、意気地なしだった……もう一度…、あなたと会いたいって、
その気持ちを裏切るくらいなら……そうだ、私はどんな罪だって背負える、
どんな姿に成り果てたとしても、きっと、平気だわ!あなたがそばに居てくれさえすれば…」
そして…
まどか「スターライトアロー!!」
((ドシュッ!))
QB’s「「わけがわからないよ。」」
まどかの弓矢がインキュベーターの封印フィールドを破ったのだ!
それと同時にホムリリィが苦しみだした。(ナレ:正宗一成)
バイオライダー「ホムリリィが弱っている、今だバイオアタック!」
ホムリリィ『ギャァァァ!?』
バイオアタックの一撃を喰らうホムリリィ、さらにバイオライダーはRXに戻り最後の一撃を仕掛ける!(ナレ:正宗一成)
RX「トァッ!RXキック!!」
((ドガッ!))
ホムリリィ『グギャァァァ!?』
RXキックを喰らい倒れ込むホムリリィ、そんなホムリリィに桃色の暖かな光が射し込んできた。(ナレ:正宗一成)
RX「これは…以前にも感じた事がある…円環の理の光だ!」
ホムリリィ『ウゥゥゥゥ…』
RX「ホムリリィが…うん…?これは…」
――――――――
―――――
――
………
気付けばそこは一面荒れ果てた砂漠の世界。
周りには気を失っている鹿目一家、志筑仁美と上条恭介、それにまどかたちの担任の早乙女和子の姿があった。
そしてその中央に一人の少女の横たわる姿が、暁美ほむらだ。
既にほむらのソウルジェムは限界を迎え、いつ消滅してもおかしくない状態であった。
そんな静かに横たわるほむらを見つめる三人の姿が…南光太郎、巴マミ、佐倉杏子の三人である。
しかしそこに鹿目まどか、美樹さやか、百江なぎさの姿は何故か無かった…(ナレ:正宗一成)
光太郎「ほむらちゃん、ゴメンよ。俺はまた今度もキミを助けられなかった…」
何も語らずに横たわるほむらを見つめる光太郎。
そんな光太郎の横で杏子とマミもいなくなってしまった大事な存在を想っていた…(ナレ:正宗一成)
杏子「行っちまったのか?さやかも、あんたのベベも…」
マミ「いいえ、今ようやく、彼女を連れて行くところよ、いつか私たちを導く、円環の理へ…」
((パァァァァァ))
その時、天上から神々しい光が発せられる。
そこには使い魔たちの馬車を走らせるさやかとなぎさ、そして…
光太郎「あれは…アルティメットまどか…」
杏子「あれが…鹿目まどか…」
マミ「いつか私たちを導く…円環の理…」
アルティメットまどか『そうだった…私はほむらちゃんのために…!待たせちゃってごめんね…
今日までずっと頑張って来たんだよね。さあ、行こう。これからはずっと一緒だよ。』
アルティメットまどかが横たわるほむらの手を取ろうとした。
この場にいる誰もがほむらは円環の理に導かれ、安らかな眠りにつく…そう思った時である!(ナレ:正宗一成)
ほむら『ええ、そうね…この時を待ってた…やっと捕まえた…!』
((ズオオオオオオ!))
光太郎「これは一体どういう事だ!?」
杏子「お…おい…」
マミ「暁美さん!?」
なぎさ「ソウルジェムが呪いよりもおぞましい色に!」
さやか「なんなのあれ?欲望?執念?いや違う、暁美ほむら、あんた一体!?」
光太郎「いけない…このままでは…まどかちゃんが!」
アルティメットまどか『ほむらちゃん……だめ、私が裂けちゃう!』
その言葉と同時にアルティメットまどかの身体に異変が起きた。
アルティメットまどかと鹿目まどかの身体が引き裂かれてしまったのだ!
女神の力を失いただの人間に戻った鹿目まどか、そんなまどかの身体をほむらは大事に抱いてみせる。
そして…この宇宙の改変が行われた…(ナレ:正宗一成)
気づけばそこは何もない暗闇に閉ざされた空間。
光太郎、さやか、なぎさ、マミ、杏子は突然の事態に戸惑いながらもいなくなったまどかとほむらの行方を探していた(ナレ:正宗一成)
光太郎「何だ…一体何が起きたんだ!?」
さやか「わからない…でもこの感覚は…」
なぎさ「ダメなのです!円環の理を感じられなくなってしまったのです!?」
マミ「そんな…円環の理が消えたと言うの!」
杏子「じゃあまどかってのはどうなったんだ!?それにほむらもどこへ…」
―『…ここよ…』
何者かの声がしてその場にいた全員が一斉に注目する。
そこには先ほどジャーク将軍たちを裏切ったボスガン、普通の人間に戻り意識の失っている鹿目まどかの姿があった。(ナレ:正宗一成)
ボスガン「ご苦労だったな魔法少女たちよ、円環の理の力は我々クライシスが手に入れた。」
まどか「うぅ…」
なぎさ「まどかなのです!けど…何かおかしいです…?」
さやか「嘘…あのまどか…普通の人間になってる…魔法少女ですらないよ!」
光太郎「ボスガン…これはどういう事だ!?」
??「それは…こういう事だ!」
そこに一人の少年が姿を現す、その少年は見滝原中の制服を着た男子中学生であった。(ナレ:正宗一成)
マミ「あの制服…見滝原中の男子?」
なぎさ「え…?一体誰なのですか!?」
さやか「あれ…あいつどっかで見た事あるような…」
杏子「あたしも…どっかで見たような…見なかったような…」
光太郎「キミは…そうだ思い出した!まどかちゃんやさやかちゃんと同じクライスメイトの中沢くんだ!!」
中沢「フフフ、よくぞわかったな!さすがは南光太郎だ!」
ボスガン「私と中沢は手を組みインキュベーターやジャーク将軍たちを出しぬき、
円環の理を奪取する事が目的だったのだ!」
光太郎「やはりそうか…ずっと疑問に思っていたんだ!
この映画の…いや…偽物の街に誘き寄せられたメンバーの中で…何故中沢くんがいたのか…
思えばこの世界はほむらちゃんと面識のあった人間しかいなかった。
しかし和子先生と中沢くんの『彼氏の云々』の話はほむらちゃんが転校生として紹介される直前の話…
つまりあの話を聞いていないほむらちゃんが中心の世界で殆ど面識が無いに等しい中沢くんがこの世界にいる事自体がおかしいんだ!
つまり中沢くんはクライシス帝国のスパイだったんだな!?」
さやか、杏子、マミ、なぎさ「「なんだってー!?」」
中沢「フッ、よくぞ気付いたな南光太郎!だが我の正体はそれだけではないわ!ハァッ!!」
((バサッ!))
中沢は突然制服を脱ぎ捨て真の姿を現した。
それと同じく偽街にいたジャーク将軍たちもようやく駆けつけ中沢の正体に思わず驚いてしまう!(ナレ:政宗一成)
ダスマダー「我こそはクライシス皇帝の代理人、査察官ダスマダー大佐!
魔法少女たちよ、貴様らの行動はこの中沢ダスマダーに全て筒抜けだったのだ!」
ジャーク「何!中沢の正体はダスマダーであったのか!?」
マリバロン「なんという驚愕な事実だ!」
ゲドリアン「待てよ?という事はだ…」
ガテゾーン「中沢のシーンを手掛けたボスガン、お前もダスマダーと端からグルだったって事か!」
ボスガン「その通りだ。
お前たちが映画制作に没頭している間に私はダスマダーと手を組みいち早く円環の理を手に入れるように策を練ったのだ!」
光太郎「おのれクライシス…全てはお前たちの仕業だったのか!許さん!!」
ダスマダー「南光太郎、貴様が戦うのは我らではない。出でよ暁美ほむら!」
ダスマダーがほむらの名を叫ぶとそこには魔法少女姿の暁美ほむらがいた。
ほむらは自らのソウルジェムを口の中に入れてそれを噛み砕こうとしていた。(ナレ:正宗一成)
ほむら『今日まで何度も繰り返して、傷つき苦しんできた全てが、まどかを思ってのことだった!
だからもう今では痛みさえ愛おしい…!
これこそが人間の感情の極み…希望よりも熱く、絶望よりも深いもの…!愛よ!』
さやか「ほむらがソウルジェムを!」
なぎさ「やめるのですほむら!」
光太郎「そうだ!ソウルジェムは魔法少女の魂、それを砕けばキミは…」
((ガリッ!))
しかし光太郎たちの忠告も虚しくほむらはソウルジェムを噛み砕いてしまう!
だが噛み砕かれたソウルジェムは奇妙で禍々しい形に変形しようとしていた…(ナレ:正宗一成)
ダスマダー「コヤツは、暁美ほむらは我らクライシス帝国と手を組んだのだ!
このまま鹿目まどかが円環の理として魔法少女の救済を永遠と続けたところでまどかに救いは無いと言ってな!
そしてほむらは選んだのだ、我らと契約する事を…
さぁ、暁美ほむらよ!我らクライシス帝国と契約し、クライシス最強の怪人となれ!!」
((ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!))
ほむら『あの神にも等しく聖なるものを蝕んでしまったんだもの。
そんな真似ができる存在があるとしたらそれはもう悪魔としか呼ぶしかないんじゃないかしら?』
そしてほむらはクライシス帝国と契約しクライシス最強の怪人と君臨する。
アルティメットまどかの円環の力を得た姿がこれだ!(ナレ:正宗一成)
ボスガン「やった!成功したぞ!」
ダスマダー「うむ、今ここにクライシス最強の怪人が誕生した!
その名も怪魔魔法少女、悪魔ほむらだ!!」
悪魔ほむら『まどか、もう二度とあなたを離さない。』
光太郎「なんという事だ…ほむらちゃんがクライシスの怪人に…
許さんぞクライシス!変身!!………何故だ変身できない!?」
ダスマダー「ハハハ!光太郎、まだ気付かないのか?
貴様は先ほどの戦いでホムリリィがその身を犠牲にしてRXの力を消耗させていたのだ。
さらにここは貴様の力の源である太陽の光が届かぬ闇の世界、変身出来るわけが無い!」
光太郎「そうか、俺は先ほどの戦いで自分でも気づかないうちに力を消耗していたのか…
変身できなくてはみんなを救えん!」
ダスマダー「行け!ホムリリィ、南光太郎を倒せ!!」
悪魔ほむら『ほむほむー!』
悪魔ほむらを従わせ、光太郎を襲わせるダスマダー。
そしてボスガンも…(ナレ:正宗一成)
ボスガン「今が好機だ!ダスマダー如きに南光太郎打倒の功績は渡さん!
行け、怪魔獣人最強の戦士暁美ほむら!」
ほむら「こいつを仕留めるのは、私!」
ジャーク「おのれ…ダスマダーにボスガン…よくも余の脚本に泥を塗ってくれたな!」
マリバロン「だがこれは確かに好機、ここで南光太郎を仕留めれば皇帝陛下への手柄になるわ!」
ガテゾーン「その通りだ、ダスマダーとガテゾーンに抜け駆けはさせられねえな!
怪魔ロボット大隊最強の戦士メガネほむら!南光太郎の首を取るのだ!!」
メガほむ「あ、あの…あ、メガネ…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…」
ゲドリアン「お前たちがその気ならこちらも、出でよ怪魔異生獣最強の戦士リボンほむら!南光太郎を倒せ!!」
リボほむ「悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど…
だとしてもここは、かつてあの子が守ろうとした場所…」
マリバロン「どうやら私も負けてられないようね、怪魔妖族最強の戦士喪服ほむらよ!」
喪服ほむら「ああ、これが、私の絶望…。」
ダスマダー「どいつもこいつも抜け駆けしおって…まぁいい、ほむらたちよ!南光太郎を倒すのだ!!」
『ほむほむー!!』
光太郎「くっ…うわぁぁぁぁぁ!?」
襲い掛かるほむら軍団を前に成す術の無い南光太郎…
RXに変身する事の無い光太郎に勝ち目はあるのか?頑張れ南光太郎!!(ナレ:正宗一成)
とりあえずここまで
足の引っ張り合いに定評のあるクライシスとピンチだけどあんまりピンチっぽくない我らがヒーロー光太郎さんです。
どうでもいいですがニコ動のRX…来週で最終回とか…
終わると思うと寂しいですね。
ちょっと書き忘れましたが
>>55
ここからの戦闘BGM光の戦士を聞きながら読んでください。
http://www.youtube.com/watch?v=Y-dMn2EEZSQ
~映画館~
その頃、現実世界の映画館では霞のジョーたちが何も出来ずに光太郎のピンチを見つめていた。(ナレ:正宗一成)
ジョー「兄貴!クソッ…ここからじゃ何もできやしねえ…」
玲子「映画の世界になんてどうやっても行けやしないわ…」
茂「このままじゃ光太郎兄ちゃんがクライシスに負けちまうよ…」
ひとみ「ほむらー…」
シャドームーン(…)
するとそこへスクリーンの中から桃色に光る何かが飛び出してきた!(ナレ:正宗一成)
???『キャァッ!?』
??『うわっ!?』
ジョー「何だ?スクリーンから何かが飛び出してきたぞ?」
玲子「そんな、まどマギの映画は3D映画じゃないのよ!」
ひとみ「まどかー!まどかー!きゅーべー!きゅーべー!」
茂「もう、ひとみは何言って……あぁっこのお姉さんと白い猫はまさか!?」
シャドームーン(そんな馬鹿な…この娘は…!?間違いない…インキュベーターにアルティメットまどかだ!!)
劇場内にいた誰もが驚いた。
なんとアルティメットまどかとQBがスクリーンから飛び出してきたのだ!(ナレ:正宗一成)
アルティメットまどか『あれ…?ここはどこ?さやかちゃんとなぎさちゃんは?それにほむらちゃんは…?』
ジョー「そうか、アルティメットまどかはさっきほむらに円環の理の一部を取られて…
そのままこっちの世界まで追い出されちまったんだな。」
QB「僕もいるんだけどな…
ちなみにここは異世界だから普通の人間でも概念と化した鹿目まどかや僕を認識する事が出来る様だね。」
茂「うるせえや!元はと言えばお前の所為で大変な事になってんだぞ!反省しやがれ!」
ひとみ「そーだ!そーだ!」
玲子「ねぇまどかちゃん、今すぐ戻って光太郎さんを助けてあげて!今大変なのよ!」
アルティメットまどかにすぐにも元の世界に戻り光太郎のピンチを救ってくれと頼む玲子たち、だが…
アルティメットまどか『ゴメンなさい、ほむらちゃんは円環の力の一部を捥ぎ取ってしまって…
それで私たちのいた世界に円環の力を寄せ付けないフィールドを張ってしまったの。
だから今の私にはあの世界に行く術が…』
QB「今の暁美ほむら、いや…悪魔ほむらの力はここにいるアルティメットまどかと同等の力を持っている。
その力は絶大で宇宙改編を簡単にやってのけるだろうね。」
玲子「そんな…」
ジョー「じゃあこのまま大人しく兄貴のピンチを黙って見ているっていうのかよ!?」
思わず悔しがるジョーと玲子…
だがそんな中唯一人この事態に立ち向かう男がジョーたちの前にようやく姿を見せた!(ナレ:正宗一成)
シャドームーン「情けない声を出すな霞のジョー、見苦しいぞ。」
ジョー「お前は…シャドームーン!?」
アルティメットまどか『シャドームーンさん!以前にも私たちの事を助けてくれましたよね!』
玲子「え?シャドームーンが…?」
茂「へぇ、意外だな!」
シャドームーン「勘違いするな、俺はライダーを他のヤツに倒されたくなかったまで。
そして今回も別にまどマギの映画を観に来たわけではない、たまたま通りかかっただけだ。」
まどか、ジョー、玲子、茂「「通りかかったって…ここ劇場内なんだけど…」」
ジョー「だ…だが兄貴のピンチを救ってくれるんだな!」
シャドームーン「いや、残念だが俺にも悪魔ほむらによって張られたフィールドを突破してあの世界に行く事は出来ん。」
アルティメットまどか『そんな…』
シャドームーン「だが…いつの時代もヒーローのピンチを救うのは…純粋な心を持つ幼い子供たちなのだ!」
まどか、茂、ひとみ「「?」」
シャドームーン「全員ついてこい、南光太郎を助けるために向かうべき場所がある!」
そしてシャドームーンは全員を連れて劇場の外へと出た、一体何をする気なのか?(ナレ:正宗一成)
とりあえずここまで
この後の展開について予想がついてもネタバレNGでお願いします
~映画の世界~
光太郎「うわぁぁぁぁぁ!?」
ほむら軍団「「ほーむほむほむ!」」
一方その頃、光太郎はクライシスが誇るほむら軍団に苦戦を強いられていた。
変身する力を失った光太郎は次第に追いつめられていく…(ナレ:正宗一成)
悪魔ほむら『あなたに恨みは無いけど…クライシスと契約した以上倒さなければいけないの。
ゴメンなさいね。』
ほむら「まどかのためならいかなる犠牲もやむを得ないわ!」
メガネほむら「あ…あの…これも…鹿目さんを守るためなので…」
リボンほむら「まどかのリボン、そのために私は生きている…」
喪服ほむら「諦めなさい南光太郎、あなたも私たちと一緒に深い絶望を味わいましょう…」
光太郎「くっ…ほむらちゃん…!
変身できない状態で魔法少女5人を相手にするのは困難だ、さすがの俺も防戦一方とは!」
悪魔ほむら『まったく何故私たちと戦おうとするの?
この世界は既に平和になったわ、まどかは円環の理から解放されて魔法少女になってから今までの記憶を全て失くして…
そこにいる美樹さやかと百江なぎさも生を取り戻した。
一体何が不満だというのかしら?』
光太郎「違う…悪魔ほむら…それでも…キミは間違っている!」
悪魔ほむら『まったく、わけがわからないわ…』
5人のほむら軍団に囲まれる光太郎、変身できない今さすがの光太郎も魔法少女5人を相手にするのはきつかった。(ナレ:正宗一成)
ダスマダー「フハハハ!遂にRXを追い詰めたぞ!
それにしても悪魔ほむらはともかく他のほむらたちも中々やるではないか!」
マリバロン「悪魔ほむら以外は他の時間軸から適当に集めた暁美ほむらを勝手に妖族や獣人だと名乗らせているだけだが、
こうもうまくいくとは笑いが止まらないわ!」
ボスガン「勿論一番の手柄はこの私だ、この策は私がいなければ成り立たなかったのだからな!」
ゲドリアン「手柄を独り占めする気かボスガン!?」
マリバロン「卑怯よ!我らは皇帝陛下の名誉のためにあれほどアニメ制作に没頭したというのに…」
ガテゾーン「フンッ、こうなれば早い者勝ちよ!
南光太郎の首を先に取った者が一番手柄を立てればいいだけの話だ!」
ジャーク「やめぬか馬鹿者どもめ!何故貴様らはいつもいつも足を引っ張り合うのだ!?
余は先ほどから妙に嫌な予感しかせぬぞ、さっさと南光太郎の止めを刺せ!!」
さやか「なんかクライシスの人たち…私たちの事をガン無視して揉めてるんだけど…」
なぎさ「あいつらの仲の悪さはいつもの事なのです!」
マミ「今の内に逃げたいところだけど…」
杏子「こんな右も左もわからねえ場所じゃ逃げる事もできやしねえ…おまけに…」
まどか「う…うぅ…」
さやか「まどかは未だに気を失っているしどうしたら…あれ…?」
((ピカッ!))
その時、不思議な事が起こった!
この闇の世界に光が照らされたのだ。最初は一つ、二つ、であったが…
((パァァァァァァ!))
それが徐々に増え始め無数の光となって照らし始めたのだ!その光はまさに太陽にも匹敵する輝きであった!!(ナレ:正宗一成)
ジャーク「この光は何だ!?」
ダスマダー「何故光が…!この世界に光は届かないはずだぞ!?」
悪魔ほむら『この光は何なの!』
まどか「う…うぅ…ん…この光は…見覚えがあるような…」
なぎさ「光の眩しさにまどかが目を覚ましたのです!」
さやか「まどか大丈夫!ところでこの光に見覚えがあるってどういう事?もしかしてこれは円環の力!?」
まどか「円環…?いや違うよ…この光は…ミラクルライトの光だよ!」
さやか、なぎさ、マミ、杏子「「ミラクルライト!?」」
まどか「うん、前にタツヤを連れて映画館に行ったら貰えたよ。」
さやか「貰えたって一体何の映画を観たらそんな物貰えるのよ?」
なぎさ「待つのです、ミラクルライトを貰える映画といえば確か…」
マミ「そうね、あれよ!あの映画しかないわ!」
杏子「マミ、知っているのか!」
さやかたち魔法少女が思わず疑問の声を上げると同時に彼女たちの脳裏にあるテレパシーが送られてきた。
((聞こえるか魔法少女たち!))
さやか「これテレパシーだ!けど誰の声なの?」
マミ「聞き覚えの無い声だわ?」
杏子「こいつは敵か味方かどっちなんだ!?」
なぎさ「この声なぎさは聞き覚えがあるのです!この声は…シャドームーン!シャドームーンの声なのです!!」
光太郎「シャドームーン…信彦だって!?」
ジャーク「何!?だがどういう事だ、我らにはテレパシーなど聞こえんぞ?」
シャドームーン((このテレパシーはインキュベーターを介して送っている、魔法少女でない者には聞く事は出来ん。))
杏子「QB…そういやいつの間にかいねえな…」
マミ「ここまでの驚きの展開にすっかり忘れていたわ。けどこのテレパシーはどこから送られているの?」
シャドームーン((それは…))
時は遡り数分前…
~隣の劇場~
玲子「映写室には誰もいないわ、ジョー早く!」
ジョー「よし!準備OKだ映すぜ!」
((カタカタカタカタカタカタ))
隣の劇場にて映写機を動かすジョーと玲子。
その映写機から流れる光太郎と魔法少女たちの戦いの映像を、この劇場にいる子供たちに観せていた。(ナレ:正宗一成)
子供A「あれ?さっき映画終ったばっかなのにもう始まってる?」
子供B「何これ?プリキュアじゃないよ?」
子供C「うわっ!知らない女の子たちと怪人がいっぱいだ!」
隣の劇場では劇場版魔法少女まどか☆マギカの新作映画と同日公開である、
[ドキドキ!プリキュアマナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス]の映画が公開されていた。
プリキュアはまどか☆マギカの上映時間よりも短いために今しがた終わったばかりなのだ。
そして壇上に上がる人影が…(ナレ:正宗一成)
シャドームーン「先ほどまでプリキュアを観ていた子供たちよ、この桃色の少女がキミたちに話がある!
落ち着いて聞いてくれ!」
アルティメットまどか『えぇっ!?ここで丸投げしないでよ…』
子供Aのママ「あら?特撮ヒーローとコスプレした女の子が壇上に上がっているわ?」
子供Bのママ「ヒーローショーでも始まるのかしら?」
子供Cのママ「それにしてもあの子中学生よね、あんな格好して恥ずかしくないのかしら?」
アルティメットまどか『うぅ…こんな格好で壇上に上がらせて恥ずかしいよ…
酷いよシャドームーンさん…こんなのってあんまりだよ!』
シャドームーン「耐えろアルティメットまどか!
さぁ、先ほど俺が言った通りに子供たちにお願いをするのだ!!」
茂「そうだぜまどか姉ちゃん!恥ずかしがっている場合じゃないよ!」
ひとみ「がんばってー!」
QB「まったくキミたち人間はいつだってそうだね、何故つまらない羞恥心にこだわるんだい?」
アルティメットまどか『うぅ…みんな他人事だと思って…これもみんなほむらちゃんの所為だ…
おのれほむらちゃん!許さんだよ!!……けどこうなったら私…頑張るもん!!
え~と……よ…よい子のみんなー、こんにちわー!
スクリーンを観て、正義のヒーローさんがね、悪い人たちに大変な目に合っているのー!
だからお姉さんあなたたちにお願いあるんだー!聞いてくれるかな~?』
子供たち「「なぁにぃ~?」」
茂「みんなこれだ!これを出してくれ!」
ひとみ「ミラクルライトだよ!」
茂とひとみが持っていたのはプリキュア映画を観た中学生以下のお子さまが入場者特典で貰えるミラクルライトであった。
二人はこのミラクルライトのスイッチを入れてライトを光らしそれをスクリーンに向けていた!(ナレ:正宗一成)
アルティメットまどか『みんなが持っているミラクルライト、これをスクリーンに向かって光らせてほしいのー!
それとねー!もうひとつお願いがあるの~!それはねぇ……』
シャドームーン「よし今だ、インキュベーター!あちらの世界の魔法少女たちとテレパシーで連絡を取れ!」
QB「まったく…人使いが荒いよ…」
~映画の世界~
シャドームーン((という訳だ…劇場内に太陽の光を灯す事などさすがに出来ん。
しかし太陽の光に匹敵するモノならば灯す事は可能だと思ったのだ!
そこで思いついたのがプリキュアの映画で貰えるミラクルライト、案の定上手くいった様だな。))
さやか「なんという無茶苦茶な…」
なぎさ「これではデパートでやってるヒーローショーなのです!」
杏子「なるほどプリキュアか…けど何でマミはそんな事知ってたんだ?」
マミ「え…いや…その…昔観に行ってた時に貰ったから…別に今も観に行ってるわけじゃないわよ!本当よ!!」
なぎさ(今でも観に行ってるのですね…)
まどか「けど…スゴイ光が…まるで太陽みたいだよ!」
暗闇の世界に届く子供たちから送られる無数の光、その光が力を失った光太郎の身体に当てられていく!(ナレ:正宗一成)
光太郎「暖かい光だ、この輝きはまるで傷ついた俺の身体を癒しているようだ…」
ジャーク「いかん…光を遮らねば!光太郎が力を取り戻してしまうではないか!?
それにしても忌々しくは現実世界の子供たちめ!えぇぃ何故全員でこっち側に来てしまったのだ!
誰か一人でも残っておれば子供たちの動きを妨害できたものを!」
ダスマダー「まったくだ、くだらぬ手柄の奪い合いなんぞしおって!」
マリバロン「お叱りは後ほどで、しかしまだ我らの好機は失われてはおりません!」
ボスガン「その通りでございます!ほむらよ今の内に南光太郎に止めを!」
ゲドリアン「そ…そうだ!南光太郎はまだ弱ったままだ!リボンほむら早く殺せ!!」
ガテゾーン「メガほむ!早くヤツに止めを!!」
ダスマダー「ええい!最早どれでもよいわー!ほむら軍団よ、南光太郎を殺せ!!」
ほむら軍団「「ほむほむー!」」
迫りくるほむらたち、しかしまだ光太郎の身体は動く事が出来ない!
危うし南光太郎!だがその時、またもや不思議な事が起こった!!(ナレ:正宗一成)
『…』
『…れ…ぇ…が……ば……れ…ぇ…』
マミ「あら?光と一緒に声が…」
杏子「何言ってるかイマイチ聴こえづれえな…」
シャドームーン((おいインキュベーター!もっと音声を上げろ!))
QB((まったく…シャドームーン、キミは僕を無線機器と勘違いしているよ!))
光太郎「何だこの声は…これは…子供たちの声か?」
~映画館~
アルティメットまどか『それはね、お姉さんと一緒に仮面ライダー頑張れー!って応援もしてほしいんだー!出来るかなぁ~?』
子供たち「「うんわかったー!」」
アルティメットまどか『それじゃぁ行くよ、頑張れ~!』
子供たち「「頑張れー!」」
アルティメットまどか『ダメだなぁ、まだ声が小さいよぉ?もっと大きな声で!』
子供たち「「「頑張れぇぇぇぇ!!」」」
アルティメットまどか『まだまだ足りないなぁ、もっとも~っと大きな声出せるはずだよ!』
茂「最初は嫌々だったのに今じゃ結構ノリノリだね、まどか姉ちゃん。」
QB「たぶん美樹さやかとは反対で土壇場に強いタイプなんだろうね。」
シャドームーン「子供たちの声は確実に高まっている、今だ!」
アルティメットまどか『さあ、みんな!お腹から声を出して!!』
子供たち「「「「仮面ライダー頑張れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」」
暗闇の世界に届いたのはアルティメットまどかの願いにより叫ばれる子供たちによる、仮面ライダーへの声援であった!
その声を聴き光太郎は失っていた力を取り戻した!!(ナレ:正宗一成)
光太郎「うおおおお!」
悪魔ほむら『そんなバカな…南光太郎が立ち上がったわ!?』
メガネほむら「おかしいですよ…こんな事ありえるはずないのに…」
ほむら「そうよ、彼は既に力を失っていたはず…」
リボンほむら「それがどうして…」
喪服ほむら「立ち上がれるの!?」
光太郎「それは、子供たちからの熱い声援があるからだ!
俺たち正義のヒーローはどんなに傷つき倒れても、そこに子供たちの声援がある限り無限の力を得る事が出来る!
行くぞ、変……身!!」
子供たちから送られたミラクルライトの光とそして熱い声援を受け取り光太郎は変身する。
その力は光太郎の体内に秘められしキングストーンの力を極限にまで高めていた!
そしてその時、奇跡が起きた!!(ナレ:正宗一成)
ここまで
ヒーローショーのノリで書きました。
司会のお姉さんって子供たちの声援をどんなに大きくても絶対最初は「まだ小さいよね」って否定しますよね。
~採掘所~
「「「「トゥァッ!!」」」」
闇の世界から採掘所みたいな場所に変わりそこに現れた4人の戦士の影が…(ナレ:正宗一成)
まどか「何でいきなり場所が変わったんだろ?」
さやか「何この採掘所…?どうしてこんなとこに……あぁーっ!あそこにいるのRXだ!?」
杏子「けどおかしいぜ、さっきのロボライダーとバイオライダーってのも一緒にいやがるし…」
マミ「それにもう一人…黒っぽい人もいるわ…」
なぎさ「これは…あの伝説と云われた4人の…」
まどか「ていうか何で4人に増えてるんだろ?」
BLACK「「仮面ライダーBLACK!!」」
バイオライダー「「バイオライダー!!」」
ロボライダー「「ロボライダー!!」」
RX「「仮面ライダーBLACKRX!!」」
子供たちから送られた光と熱い声援によりキングストーンの力はこれまで幾度の戦いよりも活性化していた。
そしてそれがRXを4人の仮面ライダーに分身させた!!(ナレ:正宗一成)
なぎさ「あ…あぁ…やばいのです!ほむら!謝るのです!今ならライダーも笑って許してくれるはずなのです!!」
悪魔ほむら『何を言ってるのかしら、この礼儀知らずのカバン持ちは?
私は泣く子も黙る悪魔よ、誰が許しなんて乞うモノですか。』
なぎさ「まどかに直に告白も出来ないヘタレなんちゃって悪魔が情け無用の太陽の子に適う訳ねえのです!」
さやか「酷い言われ様だねほむら…」
ジャーク「おのれ…RXが復活してしまったわ!これはいかん…いかんぞ!?」
ダスマダー「このままでは…こうなれば…ほむらたちよ!」
マリバロン、ボスガン、ゲドリアン、ガテゾーン「「「「お前たちは見事RXたちの首を取ってみせるのだ!後は任せたぞ!!」」」」
そう言い残しクライシス帝国の幹部たちはその場からいなくなってしまった。(ナレ:正宗一成)
まどか「に…逃げた…」
さやか「敵ながらこの状況で逃げるとかおかしいっしょ…」
マミ「そうよねぇ、あの人たちも暁美さんと一緒に戦えばいいのに…」
杏子「あいつら何考えてんだ…」
なぎさ「そりゃ勿論…勝ち目が無いのがわかったらさっさと撤退したくもなるのですよ…」
RX「怪魔魔法少女悪魔ほむらよ!
邪悪なクライシス帝国と手を組みこの宇宙の法則を自分の思うがままに改編する事は…この俺たちが許さん!!」
なぎさ「ハイ!RXの許さんが入ったのです!もうほむらに勝ち目が…」
悪魔ほむら『大袈裟すぎよ。大体こっちは5人、向うは4人、単純に人数ならこちらが上だわ!』
メガほむ「ねぇ…逃げようよ…逃げたって誰も私たちの事を恨んだりしないよ…」
ほむら「いいえ、私は逃げない!まどかを救う、それが私の最初の気持ち。今となっては…たった一つだけ最後に残った、道しるべ!」
リボンほむら「そうね、この救いようのない世界でも…まどかが生きる世界を取り戻すために…」
喪服ほむら「たとえ勝ち目が無くても私たちは戦うわ!」
RX「……そこまでの決意なら…もう俺から言う事は何もない、行くぞ!」
((ダッ!))
そして仮面ライダーBLACK、バイオライダー、ロボライダー、RX対ほむら軍団の戦いの火蓋が切られた!(ナレ:正宗一成)
まずはロボライダー対ほむら&メガネほむらの対決!(ナレ:正宗一成)
ロボライダー「怪魔獣人暁美ほむら、それに怪魔ロボットメガネほむら、その銃で見事俺の身体を傷つけてみるがいい!」
ほむら「あなたにただの銃なんか効く訳がないのは先刻承知よ!ロケットランチャーを喰らいなさい!!」
((ドーン!ドォォォ!!))
メガほむ「じゃ…じゃぁ私は…このゴルフクラブで…え~い!」(ポコポコ)
まどか「ほむらちゃんとメガほむちゃんの攻撃だけど…」
さやか「ロボライダーの身体には傷ひとつ付いてないわよ…」
ロボライダー「どうした!お前たちの力はそんなものか?」
メガほむ「あわわ…」
ほむら「ならば…これよ!」
((カチッ!))
ほむら「私たちは全ての魔法力と引き換えに時の作用の魔法に特化しているわ。」
メガほむ「だ…だから…時を止めて攻撃できるんですけど…ってあれ?
ロボライダーさんが先ほどまでいた場所にいないですよ!?」
ロボライダー「俺はここだ!お前たちが時を止めている間の隙をついて後ろに回り込んでいたのだ!」
ほむら「そんな…私たちの後ろにいるなんて…!?
そもそも静止した時の中で私たち以外に動けるはずがないのに何で…」
仮面ライダー、南光太郎は改造人間である。
人間とはその肉体、その感覚の生成過程、速度と全く異なっている。
故に彼はほむらの時間停止から免れたのである!(ナレ:正宗一成)
メガほむ「そんな…私たちの時間停止がライダーには通用しないなんて…これじゃ勝ち目なんて…」
ほむら「まだよ!まだ諦めるわけにはいかない!タンクローリーよ!!」
メガほむ「わ…私も…時限爆弾を…これをタンクローリーにセットして爆破すれば…」
((カチッ))
((ドオオオオオオオオオオオオン!!))
((ゴオオオオオオオオ!!))
ほむら「やったわ!辺り一面大炎上よ、これなら…」
ロボライダー「無駄だ、俺は炎の王子だぞ!炎は俺にとって力の源なのだ。」
ほむら「そ…そんな…」
メガほむ「あの人悲しみの王子じゃなかったんですか…?」
ロボライダー「ボルティックシューター!!」
((ドンッ!ドンッ!))
マミ「ロボライダーさんの銃で暁美さんの銃器を全部破壊したわ!」
メガほむ「そんな…これじゃあ…」
ほむら「武器が使えないわ…」
ロボライダー「今度はこっちの番だ!行くぞ!」
ほむら「くっ…」
メガほむ「ひぃぃっ!」
ロボライダー「ロボデコピン!」
((ベチッ!))
ほむら、メガほむ「「ふぎゃっ!?」」
仮面ライダーの握力は人間の握力をはるかに凌ぐ。
ましてやロボライダーのパワーとなればRXの戦闘フォームでも最高のパワーを誇っており、
そこから繰り出されるデコピンは彼女たちを失神させるには充分過ぎた!(ナレ:正宗一成)
リボほむ「情けないわね二人とも!けど私はあの二人とは違う。
まどかから託されたこのリボンに駆けて、そしてまどかから受け継いだ弓矢でバイオライダー!あなたを倒す!!」
バイオライダー「来い!リボンほむら!」
バイオライダー対リボンほむら、リボンほむらの繰り出す魔法の矢が無数に分裂しバイオライダーに襲い掛かる!(ナレ:正宗一成)
((ピシュンッ!ピシュンッ!ピシュンッ!))
マミ「いけない!無数の矢がバイオライダーさんに降り注いでいるわ!」
杏子「なんてこった…これじゃあバイオライダーは……いや待て無事だぞ!ていうか矢が当たってねえ!?」
バイオライダー「無駄だ!俺の身体は液体そのもの、バイオライダーであるこの俺に攻撃を与えるなど不可能なのだ!」
リボほむ「ならば…これはどうかしら!侵食する黒き翼!」
リボほむ「フッ、永遠の時を彷徨い続けてまで得た私の力にあなた如きがどうにかできるのかしら?」
バイオライダー「そんな禍々しい翼はこの俺が斬り裂いてやる!バイオブレード!!」
((ドバッ!ズバッ!))
リボほむ「そ…そんな…私の翼が…うぅ…」(ガクッ)
バイオライダーのバイオブレードで翼を斬り裂かれ、峰打ちされるリボンほむら。
強敵かと思われた彼女であったが、相手のどんな攻撃も無力化するバイオライダーとの戦いは相性が悪すぎた。(ナレ:正宗一成)
喪服ほむら「なんて情けない私なのかしら…これが自分だと思うと腹が立つわ!
けど私は違う、私は魔法少女ではなく…魔女なのだから!!」
((ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド))
ホムリリィ『ウ゛ゥゥゥゥゥ!』
BLACK「これは…魔女ホムリリィ…!?」
そして魔女ホムリリィを召喚する喪服ほむら、これに対抗するのは仮面ライダーBLACK。
しかし魔女としてならあのワルプルギスの夜と同等の力を相手に、
BLACK一人ではきつすぎるのではないかと思われたが…(ナレ:正宗一成)
さやか「ライダーが一人で魔女を…」
なぎさ「やばいのです!BLACKはあの中で一番戦闘能力が低いはずです!
そんな彼がホムリリィをたった一人で相手するのは危険なのです!」
マミ「そんな、大変じゃない!?ブラックさんの加勢をしなきゃ!」
杏子「まったく…面倒掛けさすんじゃねえっての。」
急いでBLACKの加勢に入ろうとするマミと杏子。
だがそんな彼女たちをロボライダーとバイオライダーが引きとめた。(ナレ:正宗一成)
ロボライダー「いや、待て!」
バイオライダー「ここは黙ってBLACKの戦いを見守るんだ!」
マミ「そんな…」
杏子「けどよ、それだとBLACKが負けちまうんじゃ…」
バイオライダー「ダメだ、この戦いは一対一の決着で着ける事が必要なんだ。」
ロボライダー「そうしなければ…勝敗に関わらずほむら軍団は一生後味の悪さを引きずらなければならないからな。
この戦いの決着ははほむらたちを納得させる形でつけなければいけないんだ。」
BLACK「すまない二人とも。
喪服ほむら…いやホムリリィよ、お前が一人で戦おうと言うならこっちも一人で戦おう。」
ホムリリィ『アアアアア!』
BLACK「行くぞ!!」
そして始まる仮面ライダーBLACK対ホムリリィの戦い、しかしそれは予想も出来ない戦いであった!(ナレ:正宗一成)
BLACK「ライダーチョップ!」
((ドシュッ!ガッ!))
ホムリリィ『ホムッ!?ホギャッ!?』
なぎさ「スゴいのです!BLACK一人でホムリリィを圧倒しているのです!」
喪服ほむら「な…何で…彼はあの中で一番戦闘力が低いはずでは…?
それにまるで動きを先読みされているような…先読み?まさか!?」
BLACK「そうだ!俺は先ほどのRXの時にホムリリィと戦いその動きを把握している!
再生怪人などこの俺の敵ではない、さぁ止めだ!!」
マミ「ブラックさんが拳に力を込めたわ!」
なぎさ「これは…BLACKの必殺技の発動なのです!」
BLACK「「ライダーパンチ!!」」
((ドカァァァァァ!!))
ホムリリィ『グハッ!?』
BLACK「「ライダーキック!!」」
((バシィィィィィ!!))
ホムリリィ『ホムゥゥゥゥゥゥゥゥ!?』
((ドッカァァァァァァァン!))
なぎさ「やったー!ホムリリィが倒されたのです!!」
マミ「今よ、レガーレ・ヴァスタアリア!」
((シュルシュルシュル、グィッ!))
ほむら「こ…これは!?」
メガほむ「巴さんの拘束魔法です!」
リボほむ「巴マミ!どういうつもり!?」
喪服ほむら「答えなさい!」
マミ「あなたたちの動きを封じたわ、そこで大人しくしてなさい!」
さやか「ていうかこれ優しさだからね、そうでもしないとアンタらライダーに止め刺されちゃいそうだし…」
ほむら軍団「「…」」
こうして4人のほむらたちは仮面ライダーBLACK、バイオライダー、ロボライダーの前に敗れた。
残りは悪魔ほむら唯一人である!(ナレ:正宗一成)
悪魔ほむら『なんて情けない子たちなのかしら…
けど私は違うわ、女神の力を乗っ取り魔法少女を…そして魔女をも超越した存在!
悪魔を相手にどう戦うのかしらRX?』
RX「たとえお前が本物の悪魔でも、俺は必ずお前を倒す!行くぞ悪魔ほむら!!」
仮面ライダーBLACKRX対悪魔ほむら、その頂上決戦が今!幕を開けた!!
RX「RXパンチ!」
悪魔ほむら『悪魔パンチ!』
((ガガッ!))
悪魔ほむら『力は互角といったところかしら、けど私は負けない!』
RX「やめろ!これ以上戦っても誰かが幸せになれるわけじゃないんだぞ!」
悪魔ほむら『誰も…?いいえ違う!少なくともまどかは報われるわ。
まどかは円環の理から解放されて、人としての人生を取り戻し、家族や友達と幸せな生き方を歩める…
そこにいる美樹さやかたち魔法少女も決して悪い世界にはしない。
その結末に報われない者がいるのかしら?』
まどか「私を…救う…?」
確かに、悪魔ほむらの言う通り鹿目まどかや美樹さやか、百江なぎさは人としての人生を取り戻せる。
だがそれでもRXはそんなほむらの考えを否定する!(ナレ:正宗一成)
RX「いいや…それでもたった一人…永遠の孤独に苛まれる子がいる!俺はその子を絶対に救いたいんだ!!」
悪魔ほむら『一体誰なのかしら?なんだったら私が改編して救ってあげるわよ。』
RX「それは暁美ほむら、キミ自身だ!!」
悪魔ほむら『!?』
RX「このまま悪魔として生きるとなれば誰にもわかってもらえず、誤解され、ずっと一人ぼっちで生きていくんだぞ!
そんな孤独な人生にキミは耐えられるのか!?」
悪魔ほむら『舐めないで…私はもう決意した!まどかのためなら私はどんな孤独にだって耐えてみせる…』
RX「そのまどかちゃんだ!
まどかちゃんがキミにこんな事をしてほしいとは望んでいないはずだ!
何故ならキミは円環の理を完全に消滅していない、その証拠にアルティメットまどかは俺たちの世界にいる!
そうなればまどかちゃんはいつか円環の力を取り戻し…
このまま対立を続ければキミとまどかちゃんはいずれ敵となり…争う事になるんだぞ!?」
悪魔ほむら『構わない!たとえそうなっても私は…
フンッ、それにしても一つだけ聞かせてくれないかしら。
異世界のあなたが何故私をそこまで親身になって助けようとするのかしら?
ただの正義感から?それとも何か別の理由でもあるの?フフ…』
RX「なら、最後にひとつだけ聞いてくれ。俺にもキミと同じく兄弟同然のたった一人の親友がいた!」
悪魔ほむら『え?』
そしてRXは自身の身の上について悪魔ほむらに語り始めた。
その話を聞きほむらもまた驚く、親友と対立しなければいけないRXの運命がほむらとあまりにも酷似していたからだ。(ナレ:正宗一成)
RX「しかし呪われた運命によりその道を違えしまい…そして俺たち永遠に決着のつかない光と闇の果てしないバトルに身を投じる事になってしまった…
俺はキミたちに俺と信彦のような思いをしてほしくない…あんな思いをするのは俺たちだけでいい!だから!!」
悪魔ほむら『……なら…私に勝ってみせなさいRX、そうすればあなたの言う事を聞いてあげなくもないわ!』
RX「いいだろう、悪魔ほむら!俺はお前に勝つ!そしてまどかちゃんやみんなと幸せな未来を歩んでもらうんだ!!」
悪魔ほむら『そう上手くは行かないのよ、正義のヒーローさん。ハァッ!』
悪魔ほむらはソウウルジェムに変わる自らの魂の象徴であるダークオーブを取り出した。
そしてそこからアルティメットまどかから得た円環の力を最大限に発揮しあるモノを召喚する。
それは巨大な魔女、あのワルプルギスの夜を超える三体の魔女がそびえ立っていた!(ナレ:正宗一成)
???『ア゛ァァァァァァァ!!』
なぎさ「あわわ…何なのですかこれは…!?」
マミ「これも魔女…?けどさっきのホムリリィなんか比べ物にならないくらいの大きさだわ…」
杏子「冗談じゃねえ!富士山なみのデカさがあんぞ!?」
まどか「本当に大きい…けど何だろ?どこか他人じゃない気がするような…」
さやか「そりゃそうでしょ、何てったってこの魔女は…まどかアンタ自身なんだから…」
RX「なんだって!?」
さやかの言う通り、この魔女はかつて暁美ほむらが魔法少女として何度も時間軸を繰り返し、
その過程で因果を重ね過ぎて鹿目まどかを魔女化させた姿であった。
その名も…(ナレ:正宗一成)
悪魔ほむら『救済の魔女であるクリームヒルト・グレートヒェン。
ワルプルギスの夜やホムリリィがまるで赤子のように思えるほど強大な魔女よ。
さぁ、救済の魔女よ!まどか以外の者たちを倒しなさい!!』
クリームヒルト・グレートヒェン×3『ウ゛ゥゥゥゥゥゥ!』
マミ「あの巨大な魔女…こっちに来るわ…」
杏子「チックショー!あんなのまともに相手できねえよ!」
さやか「こんなの魔女の力を使えば……ダメ!円環の理に繋がらなくて力が出せない!?」
なぎさ「なぎさもなのです!これじゃ魔女の力は使えないのです…!?」
BLACK「キミたちは早く逃げろ!」
バイオライダー「ここは俺たちが喰い止める!」
ロボライダー「行くぞ!」
そしてBLACK、バイオ、ロボ、の三人の仮面ライダーたちは強大な敵に怖気ずに果敢にも戦いを挑んだ!(ナレ:正宗一成)
BLACK「行くぞ!ライダーキック!!」
バイオライダー「バイオブレード!!」
ロボライダー「ボルティックシューター!!」
三大ライダーの必殺技が三体の救済の魔女に命中する、だが…(ナレ:正宗一成)
クリームヒルト・グレートヒェン×3『…』
BLACK「馬鹿な…俺たちの必殺技を喰らって平然としているとは…」
バイオライダー「ヤツは不死身の化け物か…?」
ロボライダー「待て!何か仕掛けてくるぞ!?」
悪魔ほむら『最初から狙いはあなたたちよ!さぁ、やりなさい!!』
クリームヒルト・グレートヒェン×3『ア゛アアアアアアアア!』
((グシャッ!))
BLACK、バイオライダー、ロボライダー「「うわぁぁぁぁぁぁ!?」」
まどか「ひ…酷い…」
なぎさ「そんな…こんなの…嘘なのです!?」
マミ「仮面ライダーたちが…」
杏子「魔女に倒されちまった…」
さやか「ほむら!あんたなんて事を!?」
そう、救済の魔女クリームヒルト・グレートヒェンの手により仮面ライダーたちは押し潰されようとしていた。
そしてRXも…(正宗一成)
悪魔ほむら『喰らいなさいRX!侵食する翼を!!』
RX「こ…これは…リボンほむらの翼よりもはるかに凌ぐ威力…ぐわぁぁぁぁぁ!?」
さやか「そんな…」
なぎさ「ライダーたちが大ピンチなのです!?」
RX「こ…このままでは…」
悪魔ほむら『フフ、多少手こずったけどライダーたちは既に全滅寸前。誰がピンチを救うのかしらねぇ?』
今まさにライダーたちの命は風前の灯であった、このまま仮面ライダーたちは負けてしまうのか?
しかしその時、時空を超えてあるメッセージが届けられた!それは…(ナレ:正宗一成)
『てぇ…』
『ほ……ちゃ……を……た……あ……て』
RX「これは…先ほども流れてきた子供たちの声援…?しかし今度は大勢の声じゃないぞ。一人の少女の声だ!」
悪魔ほむら『この声は…まさかまどか!?』
まどか「え?私…何も言ってないよ!?」
なぎさ「そうなのです!まどかは何も言ってないです!」
さやか「違う…そっちのまどかじゃない!この声は私たちの知ってる円環のまどかの方だよ!!」
とりあえずここまで
やっぱりお決まりの展開はよくないと思うので…
~映画館~
その頃、映画館ではこの状況をまどかやジョーたちがスクリーンを通して眺めていた!(ナレ:正宗一成)
ジョー「チクショウ!RXが4人になっても倒せないだなんて…」
玲子「RXが負けたらこの世の終わりよ!?」
茂「あぁ…もう…僕たちだって応援してるのに…」
ひとみ「RX…負けちゃうの…?」
アルティメットまどか『ほむらちゃん…もうやめて…ダメだよこんな…』
QB「諦めるんだね、所詮無敵のヒーローなんて存在しない。どんな強さを誇ろうがいずれは負けるのさ…」
ジョーたちが不安がるのも無理はない、かつてこれほどまでにRXを追い詰めた怪人はいなかったのだから…
しかし唯一人…シャドームーンだけはまだ諦めてはいなかった!(ナレ:正宗一成)
シャドームーン「まだだ、ヤツは…RXは諦めてはいない!それなのに貴様らが諦めてどうする!」
ジョー「シャドームーン…そうだな…RXはまだ負けちゃいない!劇場のみんな!声を出してくれ!!」
玲子「そうよ!あなたたちの声がRXに力を与えてくれるのよ!さぁ、もっと大きな声でRXに声援を送って!!」
子供たち「「「「頑張れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」」
アルティメットまどか『みんなまだ諦めていないんだね…』
シャドームーン「当然だ、RXはこの俺の永遠の宿敵!そのRXが俺以外に敗れるはずがない。
しかし悪魔ほむらを倒すためにまだ足りないモノがある、それはお前だアルティメットまどか!」
アルティメットまどか『わ…私!?』
シャドームーン「そうだ、お前は心の何処かにほむらが選んだこの選択に何処か納得をしているのではないか?
神として秩序を重んじながらもほむらが改編した世界を否定したくはないと…」
アルティメットまどか『うん…ほむらちゃんは私のためにこれまで頑張ってくれた…
そんなほむらちゃんの今までの苦労を否定するのは酷い事だと思って…
思えば私はいつだってほむらちゃんの事を蔑にしてた…そんなほむらちゃんを否定する資格なんて私には…』
シャドームーン「ほむらの考えをか…
ひとつだけお前に伝えたい事がある、それはある宿命づけられた二人の友の事だ。」
アルティメットまどか『シャドームーンさん…?』
そしてシャドームーンはまどかに話す。
それは先ほどスクリーンでRXが悪魔ほむらの前に話した事であった。
RXは今でもシャドームーン…いや信彦を親友と言っていた、しかしシャドームーンは…(ナレ:正宗一成)
シャドームーン「我らを呪われし運命に導いた暗黒結社ゴルゴムは既に滅び創世王は死んだ。
今更次期創世王なんぞの地位に興味は無い、しかし…それでもヤツとの宿命はこれから先未来永劫変わらないだろう。
だが…まどかよ。お前が本当にほむらを大切に思うのならほむらが間違った選択を正してやれ!
このままほむらの誤った選択を正さなければお前とほむらはこれから先永遠にわかりあえず離れ離れになるのだぞ!
そう…俺たちみたくなってもいいのか!?」
アルティメットまどか『永遠にわかりあえない…そんなの嫌だ!私はほむらちゃんともう離れたくないよ!
けど……どうしたらいいの…?』
シャドームーン「それは…愛に勇気を与えるんだ!
そうだ、ほむらの愛にまどか…お前の勇気を与えてやれ!!」
アルティメットまどか『愛に勇気を…ほむらちゃん…!』
そしてアルティメットまどかは祈りを込める、それは次元を超えて変わり果てた友へ伝わった!(ナレ:正宗一成)
~採掘所~
((ほむらちゃん!))
悪魔ほむら『この声は…まどか…?』
RX「これは…そうか!俺たちの世界に飛ばされたまどかちゃんの聖なる祈りだ!」
アルティメットまどか((ほむらちゃん!もうあなたを一人ぼっちにはさせない!お願いRX、ほむらちゃんを助けてあげて!!))
RX「そうか、これは異世界に飛ばされたアルティメットまどかの祈り…
これは円環の力なんかじゃない、全ての人間が持つ純粋に友を想う祈りだ…!」
アルティメットまどかの祈りがRXを再び立ち上がらせた。
そしてこの場にいる魔法少女たちも仮面ライダーたちに最後の希望を託した!(ナレ:正宗一成)
まどか「お願い仮面ライダー、ほむらちゃんを救って!」
さやか「そうだよ、あんたなら!ほむらの絶望を希望に変えてくれる!!」
マミ「私たちも応援するわ!」
杏子「そうだぜ諦めんなよ!(ていうかさっきから言ってる事なんか恥ずかしいんだけど…)」
なぎさ「そうなのです!仮面ライダーお願いなのです!(こういうのはテンション合わせてれば恥ずかしくないのです!)」
まどか、さやか、マミ、杏子、なぎさ「「「「「仮面ライダー!!頑張って!!!!!」」」」」
そして劇場の子供たちからだけでなくこの場にいる魔法少女たちからの声援が仮面ライダーたちに伝わった。
そしてその時、最後の奇跡が起きた!!(ナレ:正宗一成)
ロボライダー「おぉ…力が…みなぎってくるぞ!」
バイオライダー「そうだ…戦いはまだ終わっていない!」
BLACK「今こそ…俺たちの真の力を見せる時だ!」
RXだけでなく先ほど救済の魔女により倒されたはずのBLACK、バイオライダー、ロボライダーまでも立ち上がってきた。
そして彼らはその場でRXへの変身ポーズを取った!(ナレ:正宗一成)
BLACK、バイオ、ロボ、「「「変……身!!!」」」
悪魔ほむら『これは一体…何が起きたの!?』
BLACKたちの身体は光に包まれ、そしてRXが立っている場所に降り立った!(ナレ:正宗一成)
まどか「こ…これは…私たちの祈りが…声援が通じたんだ!」
さやか「スッゴい!普通ならこんなのありえないよ!」
なぎさ「当然なのです、仮面ライダーBLACKRXは奇跡の存在なのです!(えっへん)」
杏子「あたしが見てるのは…夢か幻か?」
マミ「いいえ、夢でも幻でもないわ!ブラックさんやバイオさんたちがRXに変身したのよ!!」
そう、RXの分身であり半身でもあるBLACK、バイオ、ロボ、が奇跡の力を得て仮面ライダーBLACKRXに変身した。
今この場に、4人の仮面ライダーBLACKRXが現れたのだ!!
RX×4「「「「俺たちは太陽の子、仮面ライダーBLACKRX!!!!」」」」
悪魔ほむら『そ…そんな…こんなの…絶対にあり得ないわ!魔法少女だってこんな理不尽な不条理は覆せないわよ!?』
それじゃこの後は処刑BGMのOP曲を聴きながらお読みください。
http://www.youtube.com/watch?v=X6hwzchv1fg
RX×4「「「「そんな事は無い、救いを求める者がいるのなら俺たち正義のヒーローはどんな事でもやってのける!
悪魔ほむら、邪悪なクライシス帝国と組んだのがお前の不幸だ!俺がその不幸から解放してやる!!」」」」
悪魔ほむら『来るなら来なさい!
まだ私の力は健在、それに救済の魔女も!これをどうやって倒すと言うのかしら!?』
クリームヒルト・グレートヒェン×3『ウウウウウ…』
確かに未だに悪魔ほむらと救済の魔女は健在であった。
だがRXたちにもまだ最後の必殺技が残っていた!(ナレ:正宗一成)
RX×3「行くぞ救済の魔女クリームヒルト・グレートヒェン!リボルケイン!!」
RXの最大の必殺武器リボルケイン、ベルトのサンライザーから作り出される光輝く剣を持ちRXは空高くジャンプする!(ナレ:正宗一成)
((ドシュッ!))
RX×3「「「インキュベーターにより生み出されたかつては鹿目まどかであった魔女たちよ。
リボルケインの光で今楽にしてやるからな!これで……安らかに眠ってくれ!!!」」」
クリームヒルト・グレートヒェン×3『ウギャァァァァァ!?』
(((ドッカァァァァァァァン!!!)))
三人のRXの必殺技リボルクラッシュがこの場にいる全ての救済の魔女クリームヒルト・グレートヒェンを貫く。
そして救済の魔女は大爆発を起こしながらもまるで安らかに眠るように散って行った…(ナレ:正宗一成)
悪魔ほむら『そ…そんな…あの救済の魔女を倒すなんて!こうなれば…RX!
たとえ一人きりになっても私は…まどかを助ける事をやめるわけにはいかないわ!勝負よ!!』
RX「望むところだ、来いアクロバッター!」
((ブロロロロロ!))
悪魔ほむらは自らの翼を広げてRXに迫る。
そしてRXもアクロバッターを召喚し時空を超えて現れたアクロバッターに乗り込んだ!(ナレ:正宗一成)
RX「リボルケイン!!」
悪魔ほむら『マジカルアロー…』
RXの光の剣リボルケインと悪魔ほむらの弓矢マジカルアロー、両者それぞれの武器を構え猛スピードで最後の戦いが始まった!(ナレ:正宗一成)
悪魔ほむら『これで終わりよRX!』
RX「見えた!弓矢を構える瞬間、悪魔ほむらに0.1秒の隙があったぞ!!」
((ドシュッ!))
((キキッ!))
勝負は一瞬で終わる、戦場にはRXが乗り込んだアクロバッターのブレーキ音が響く。
その場にいたまどかたちは二人の決着がどうなったのか見極めていた…(ナレ:正宗一成)
さやか「勝負は…どっちが勝ったの!?」
悪魔ほむら『勝ったのは私よ、どこも怪我をしていないわ。』
杏子「本当だ、ほむらには傷ひとつついてねえぞ!?」
マミ「それじゃぁ…やっぱり…RXさんには暁美さんの矢が刺さっているわ!?」
RX「…」
なぎさ「じゃぁ勝負はRXの負け…なのですか?」
悪魔ほむら『フフ、誰も私を止める事はできない…さぁ今度こそまどかを幸せにするために宇宙改編を……何…?』
((シュンッ))
その時である、悪魔ほむらの変身が解かれほむらは元の普通の少女の格好に戻ってしまった。
わけがわからないほむらはRXの方を見るとなんとそこには…(ナレ:正宗一成)
ほむら「そ…そんな…リボルケインの剣先に…わ…私のダークオーブが突き刺さっている!?」
なぎさ「RXが0.1秒の隙をついて攻撃したのです!隙を見せたほむらの負けは確定してたのです!」
杏子「0.1秒って隙なのかな?」
さやか「そんなんが隙なら普通に負けるわ私ら…」
RX「このダークオーブは悪魔ほむらの因果の象徴、それを破壊すれば悪魔の力から解き放たれるはずだ!」
ほむら「RX!?」
RX「言ったはずだ、俺はキミを絶対に救ってみせるとな!!」
そう、RXが攻撃したのは悪魔ほむらではない。
悪魔ほむらの力の象徴でもあるダークオーブにリボルクラッシュを決めていたのだ!(ナレ:正宗一成)
RX「この世に光と、そして応援してくれる子供たちがいる限り仮面ライダーBLACKRXは不滅だ!!」
ほむら「そ…そんな…」
((ドッゴオオオオオオオオオオオオン!!))
そして4人の仮面ライダーBLACKRXはダークオーブの大爆発を背景に『R』の字を書くように振るいポーズを取る。
今ここに長い戦いの決着がようやく着いたのだ!(ナレ:正宗一成)
~クライス要塞~
ここクライス要塞では、先ほどいち早く撤退したクライシス幹部たちが戦いの行方をモニターで見ていた。
そしてRXの勝利を見せつけられたジャーク将軍の怒りは頂点に達していた!(ナレ:正宗一成)
ジャーク将軍「おのれRX!やはり悪魔ほむらを倒しおったか…
これというのも…ボスガン!うぬがダスマダー如きと手を組み下らん抜け駆けをしようとしたからだ!!」
ボスガン「いや…これは…」
マリバロン「その通りよボスガン!」
ゲドリアン「まったくだ!お前が功を焦らなければRXを倒せたものを、ケケッ!」
ガテゾーン「ま、お叱りは一人で受けてくれよな。」
普段ならボスガン一人が咎められるべき罰であったのかもしれない、だが今回ばかりはそうはいかなかった…(ナレ:正宗一成)
ジャーク「黙れ!ボスガンばかりではないぞ、こやつの独断専行を真似て手柄の独り占めを狙った貴様らも同罪だ!ハァッ!!」
((バチバチバチッ!))
四隊長「「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっ!?」」
結局、今回の一件は四隊長全員の連帯責任とされ全員が処罰を受ける事になった(ナレ:正宗一成)
ジャーク「フンッ!おのれRX、次こそは…」
~映画の世界~
戦いは終わり、魔法少女とRXたちは元の見滝原の街に戻ってきた。
ダークオーブがリボルクラッシュにより消滅し、
悪魔ほむらは魔法少女でもなくなってしまったために最早戦う事も出来ず戦意喪失してしまった。
そこへ異世界のトンネルが現れアルティメットまどかが降り立ってきた。(ナレ:正宗一成)
アルティメットまどか『みんなー!』
さやか「まどか!そっか、悪魔ほむらのフィールドが無くなったからこっちに戻ってくれたんだね。」
アルティメットまどか『うん、ほむらちゃんによって二つに分かれた人格も元に戻ったからね。
クライシス帝国もいなくなったしほむらちゃんも元に戻ったしこれで全部終わったよ。』
なぎさ「よかったのです、ここでの役目も終わったし円環の世界に還るのです!」
杏子「そっか、お前ら円環の使いは役目が終わっちまったんだから元いた場所に還んなきゃいけないんだよな…」
マミ「寂しくなるわねベベ…」
悪魔ほむらは倒されこの世界は再び神の理を取り戻した。
役目を終えたまどかたちが還るのは当然の事であった、だが…(ナレ:正宗一成)
ほむら「お願い行かないで!もう私には魔法少女としての力も残っていない…
けど…あなたをまた失うのはもう嫌なの…行かないで…まどかぁ…」
リボンほむら「そうよまどか!」
喪服ほむら「あなたと…お別れなんかしたくない…」
メガほむ「鹿目さん…いえ…まどかぁ…」
アルティメットまどか『ほむらちゃん…』
また永遠の別れをしなければならないまどかを塞き止めたいほむら。
だがそれはほむらだけではない、離れたくない気持ちはマミと杏子も一緒であった…(ナレ:正宗一成)
杏子「あたしもだ、さやか…行かないでくれ…
まだ友達になれたばっかりなんだぜ…もう…大事な人を目の前で失いたくはないんだ…」
さやか「杏子…」
マミ「私も…いけないわよね…一番のお姉さんなのに…
けど偽物の街でもしかしたら偽りの出会いだったかもしれないけど…
ベベ…あなたと一緒にいた時間は私にとっては掛け替えのないものだったわ。
正直私もあなたとのお別れは…うぅ…ゴメンなさい…泣いちゃいけないってわかってるのに…どうしても涙が止まらなくて…」
なぎさ「マミ…」
この場にいる誰もが別れたくはないと思っていた。
しかし現実はそうはいかない、円環の力といえど魔法少女たちを完全に幸せにする事は不可能であった…
結局六人は再び別れるしかない、魔法少女たちがそう思った時であった。(ナレ:正宗一成)
RX×4「「「「キングストーンフラッシュ!!!!」」」」
さやか「うおっ!まぶしっ!?」
なぎさ「キングストーンフラッシュなんかしてどうするのですか?」
RX「言ったはずだ、俺は今度こそキミを…いや魔法少女たち全てを救うとな!」
ほむら「まさか…あなたの力でこの世界を改編する気なの!?」
アルティメットまどか『そんな…無茶だよ!
私の円環の力も無しで改編なんて出来るわけが無いよ…もしそんな事をすればあなたは力を失ってこの世から存在が消え去ってしまうんだよ!?』
アルティメットまどかの言う事は本当であった。
いくら太陽の子といえど神の力を持たないRXでは宇宙改編をやってのけるのは不可能に近かった。
だがそれでもRXは言った!(ナレ:正宗一成)
RX「いいや、俺は元はゴルゴムの次期創世王候補である世紀王ブラックサンだった。
そして今はパワーアップして太陽の子となった、そんな今の俺ならばキングストーンの力を最大限に発揮させれば宇宙改編くらい…」
しかしそう簡単にはいかなかった。
太陽の石キングストーンはまるで悲鳴を上げるかの如く徐々に光が弱まっていった…
そして分身である三人のRXが消えてとうとう一人になってしまう。(ナレ:正宗一成)
RX「くぅぅ…だがやってみせる!
これ以上魔法少女たちに悲しい涙を流させるわけにはいかないんだ!!」
なぎさ「RXが一人に戻ってしまったのです!」
さやか「いくらRXだって宇宙改編は無理だよ…」
マミ「私たちも手伝ってあげたいけど…」
杏子「無理だ、あたしらにはどうする事もできねえよ…」
ほむら「一体どうしたらいいの…」
アルティメットまどか『せめて…あの人が協力してくれたら…お願い…RXに力を貸してあげて!』
その時である、どこからかRXのキングストーンフラッシュと同等の威力を持つ光が照らされた!(ナレ:正宗一成)
RX「この光は…一体何だ…!?
だがこれなら…行けるぞ!今こそ全ての魔法少女の呪われた運命を救ってみせる!!」
((パァァァァァァァァァ!!))
RXのキングストーンの輝きは見滝原の街を…いや…この魔法少女☆まどかマギカの世界を覆った。
そして…(ナレ:正宗一成)
…………………………………………………………………………………………………………
「こ……ろ……う……ん」
「こう……さ…ん…」
玲子「光太郎さん!!」
光太郎「れ…玲ちゃん!?ここは元の映画館の劇場?そうか、俺は元の世界に戻ってきたんだな…」
ジョー「よかった、ようやく目が覚めたのか兄貴!
いきなり戻ってきたらボロボロになって気絶してるんだからびっくりしたぜ。」
茂「まったく…冷や冷やさせないでくれよ光太郎兄ちゃん!」
ひとみ「だいじょうぶ?」
光太郎「あぁ…俺は平気だよ…そうだ!みんな…?あれから一体何があったんだ!?」
ジョー「それはスクリーンを観た方が早いぜ!」
光太郎はジョーの言った通りスクリーンを観た。
するとそこには見滝原中学校の教室が映し出されていた!(ナレ:正宗一成)
『それでは転校生を紹介します。』
『暁美ほむらです。』
『鹿目まどかです。』
『暁美さんは心臓の病気でずっと入院してたの、それと鹿目さんはご両親が海外の転勤を終えたので故郷の見滝原に戻ってきたそうです。
みなさん、仲良くしてくださいね!』
『この時期に二人も転校生かよ!?あたしは佐倉杏子だ、よろしくな!』
『まどか久しぶり、え~とほむらは初めてだよね、私は美樹さやか。これから仲良くしようね!』
スクリーンに映っていたのは病気を完治して転校してきたほむらと、
そして親の都合で海外から戻ってきた鹿目まどかが転校してきた光景があった。(ナレ:正宗一成)
光太郎「ほむらちゃんだけじゃなくまどかちゃんも転校生なのは何でだ…?」
玲子「たぶんまどかちゃんが円環の理から帰ってこれたからじゃないかしら。
それに観て、他の子たちも幸せそうに映っているわ!」
ジョー「本当だ!杏子とさやかは偽街の時と同じく親友同士だ!」
玲子「それに観て、マミさんとなぎさちゃんも…」
『なぎさちゃん、帰りましょう。今日は特製のチーズケーキを作ってあげるから!』
『はいなのです!』
茂「マミさんもなぎさと一緒に住んでるみたいだし、もうマミさんは一人きりじゃないんだね!」
ひとみ「ベベ!ベベ!」
光太郎「それにまどかちゃんも離れ離れになった家族と引越しの片付けをしている…
そうか、魔法少女の呪われた運命から解き放たれてみんな幸せになれたんだな。
あ、最後のシーンだ。マミさんの家でみんなで楽しくお茶会をしているぞ!」
『もうこの世界に魔女も…そして魔獣もいなくなった…それにインキュベーターも…
けれど私はいつまでも忘れない…このささやかな幸せを得るまでの困難の道のりを…そして私たちを救ってくれた仮面ライダーの存在も…』
そしてEDが終わり物語は幕を閉じた。
最後のラストシーン、そこには夜の見滝原の街を二人身体を寄せ合い眺めるまどかとほむらが映っていた。
最早二人の間に言葉は要らなかった、今はただやっと掴んだ平和な幸せを二人きりで感じていたかった…
そんなラストシーンであった。(ナレ:正宗一成)
((パチパチパチパチパチパチ!!))
光太郎「観客のスゴイ拍手だ!そうだな、ようやく得た平和だ。みんな幸せになってくれ!」
ジョー「そういえばだが兄貴が映画の世界に行った後、なんとシャドームーンがいたんだぜ!
まぁ大変だったよ、プリキュアの劇場で無断で映写機動かしたりしたから映画館の係員に散々叱られてさ…」
玲子「そういえばあの人いつの間にかいなくなってたわね、最後スクリーンに何か光を灯していたような気がするけど…」
光太郎「シャドームーンが…まさか…?」
何か気付いた光太郎は急いで劇場を出てシャドームーンを探しに飛び出していった。(ナレ:正宗一成)
~ダスマダーの部屋~
その頃、クライス要塞にあるダスマダーの部屋ではダスマダーとそしてこの世界に取り残されてしまったQBが何やら話をしていた。(ナレ:正宗一成)
ダスマダー「今回の作戦はRXの所為で尽く失敗してしまった。
しかしまどかマギカの映画で予算獲得には成功した、これで今後も地球侵略作戦は続行可能ではある。」
QB「まったくキミたちの所為で僕は元の世界から締め出されてしまい帰る事は出来なくなってしまった。
これではっきりした、人類の感情は利用するには危険過ぎる。そして仮面ライダーの力も…
こんな途方もない結末は…僕たちには制御しきれない。」
ダスマダー「フッ、怖気づきおって…だがインキュベーター。
お前にはまだ利用価値がある、今後もまどかマギカ商法のために利用させてもらおう。」
QB「ま、僕も元の世界には戻れないしこのままクライシスのお世話になるとするよ。
ところでダスマダー、もうすぐお昼だけど今日のお昼ご飯は目玉焼きらしい。
キミは卵の焼き加減は固焼きがいいかい?それとも半熟が好きかい?」
ダスマダー「………どっちでもよいわ!」
~映画の世界~
和子「ヘックション!風邪かしら?誰か私の噂でもしてたの?」
中沢(本物)「どっちでもいいんじゃないですかね。」
~映画館~
シャドームーン「…」
映画館から誰にも知られずこっそり出ようとするシャドームーン。
しかし後ろから彼を呼び声が聞こえてきた。(ナレ:正宗一成)
光太郎「待ってくれシャドームーン!」
シャドームーン「光太郎…」
光太郎「シャドームーン、俺がまどかちゃんたちを救うために宇宙改編を行い…力尽きようとした際…
スクリーンからキングストーンの力を放ち俺を…いや…あの子たちを救ってくれたのはお前なんだな!」
シャドームーン「フッ、大した事は無い。
あの場でお前に力尽きてもらっても困るからな、いずれまたお前に決闘を申し込む!
その時まで傷を治しておけ…」
光太郎「待ってくれシャドームーン!」
シャドームーン「これ以上の馴れ合いは無用だ、所詮俺とお前は生まれた時から戦う運命にあったのだ。
最早それを変える事など、神でも出来ぬ事だ…」
光太郎「それでも…これだけは言わせてくれ。助けてくれてありがとう信彦!」
シャドームーン「…」
結局シャドームーンはそのまま姿を消した、しかし光太郎はまだ信じていた。
シャドームーンにはまだ光太郎の親友である秋月信彦の心が残っている事を…(ナレ:正宗一成)
ジョー「まったく素直じゃねえなシャドームーンのヤツ…」
玲子「本当にね、味方になってくれれば心強いのに…」
光太郎「いや…今はこれで良いよ、いずれ俺とあいつもまどかちゃんやほむらちゃんみたくきっとわかりあえる日が来るはずさ!」
ひとみ「ねぇねぇ光太郎お兄ちゃんこれ!」
光太郎「これは…映画のチケット?」
茂「ひとみがシャドームーンからプリキュアの映画のチケットを貰ったんだってさ!」
ジョー「へぇ、子供に映画のチケットをプレゼントするなんてイイとこあるじゃねえかシャドームーン!
けど何でそんなモン持ってたんだあいつ?」
玲子「まさか自分で観る気だったんじゃ…?」
光太郎「まさか考え過ぎだよ、それよりそうだな…
今回勝てたのはプリキュアのおかげだしこれからプリキュアの映画を観に行くかー!」
こうして悪のクライシス帝国の野望は打ち砕かれ、魔法少女たちはRXの働きにより幸せな未来を手に入れた。
しかしクライシス帝国はこれからもあらゆる手段で襲ってくるだろう…
子供たちの未来を守るため、戦え仮面ライダーBLACKRX!!(ナレ:正宗一成)
終わり
最後EDです。
http://www.youtube.com/watch?v=fPHxbGFhQOs
とりあえず以上で終わりです。
長々とお付き合い頂きありがとうございます。
【怪人データファイル】
悪魔ほむら:クライシス帝国のダスマダー大佐が作り出した最強の怪人。
その能力は全ての暁美ほむらを上回る、まどかが大好きなクレイジーサイコレズ。
暁美ほむら:怪魔獣人最強の戦士である魔法少女のほむら。
能力は時を自在に操れる事で盾に埋め込まれている砂の流れを遮断して時間を止める[時間停止]
そして時間軸を1ヶ月だけ戻す[時間逆行]
通常の魔法少女と違い、攻撃魔法を持たないため実はかなり弱い、そのためどこからか盗んだ火器を使って戦う。
メガネほむら:怪魔ロボット最強の戦士であるアニメ10話に登場したメガネほむら。
能力は上記の暁美ほむらと大して変わらないがメガネをしてて性格も初々しいので全ほむらの中では一番可愛いぞ。
リボンほむら:怪魔異生獣最強の戦士であるリボンほむら。
姿は暁美ほむらと同じだがまどかから貰ったリボンが大きな特徴、まどかから受け継いだ弓矢を使って戦う。
喪服ほむら:怪魔妖族最強の戦士である喪服ほむら。
黒い服を着たほむら、既に魔法少女ではなく魔女に堕ちた存在。
魔女ホムリリィを操る能力を持つぞ。
怪魔魔女ホムリリィ:クライシス帝国とインキュベーターの策略により暁美ほむらが魔女化した姿。
偽物の街を作りまどかたち魔法少女を自分の世界に引き込んだ張本人。
最後に昨夜上げられなかった今回のクライシスの最強の怪人データファイル作りました。
これで本当に終わりです。
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