モバP「新作ゲームか……」 (110)
P「…………」
P(暇だな……)
P「みんな用事で出て行ってるし当たり前か……」
P「!?」
P「まてよ……、今ならできる気がするぞ!」
P「えーっと確か俺の秘蔵のプラモが……」
P「うん! あったあった!」
P「よし、いっちょやってみっか!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367939410
P「…………」
P「ジャキン! バシュン!!」
P「貴様ぁ〜〜!!」
P「ドガガガガ!! ボォォン!」
P「チップの力……機体の力だと……」
ガチャ
小早川紗枝「Pはん、今帰りましたえ〜」
P「これは俺の力だぁ〜〜!!」
紗枝「えっ……」
P「ドカァーーン!!」
紗枝「…………」
P(お紗枝はん!?)
バタン
P「し、閉めるなよっ! 見なかった事にしないで!!」
小早川紗枝(15)
http://i.imgur.com/yj28UkM.jpg
P「紗枝の入れてくれたお茶は美味しいなぁ!」
紗枝「ふふっ、褒めてもなんも出やしまへんえ?」
P「いやぁ、八つ橋によく合うよ!」
紗枝「ところで、Pはん」
P「はい」
紗枝「さっきは何をしてはったんどすか?」
P「紗枝、あえて言わないのも優しさだと思うんだ」
紗枝「は、はぁ……」
P(何て……悲しい目をしているんだ……)
P(何とかして誤解をとかないと……)
P「え、えっとだな男の夢だ!」
紗枝「男の……夢どすか?」
P「そうだ、男の子なら大体はロボットに乗る夢を見るんだよ!」
紗枝「確かにそういうのは女の子でもありますなぁ」
P「だよな! あるよな!」
紗枝「うちの知り合いの小学生の子がようやってはりますわぁ」
P(し、小学生……)
紗枝「どうしはったんどすか?」
P「い、いや……」
P「ところで、紗枝。今日はレッスン終わったら直帰だった気がするけど、どうしたんだ?」
紗枝「Pはんがお暇ならお話でもどうかと思いましてなぁ」
P「なるほどね、まぁ今日は誰もいないからかまわないよ」
紗枝「ふふっ、それなら少しお邪魔させてもろてもよろしいどすか?」
P「でも、話だけってのも何かつまらないな」
紗枝「そうどすか? うちは別にかまわへんのやけど……」
P「……そうだ! 紗枝、ゲームしよう!」
紗枝「げーむどすか?」
P「えっとだな、新作が出てやろうと思ってたけどずっと手つかずだったんだ」
紗枝「Pはんってげーむ好きやったんどすか?」
P「そうだぞ、今でも結構やってるんだ」
ガサゴソ
P「おっ、あったあった」
紗枝「どんなげーむなんですやろ?」
P「その名もアイドル・ファイター・オンラインだ!」
紗枝「あいどる……ふぁいたー?」
P「プレイヤーキャラはアイドルになってモンスターと戦うんだよ」
P「オンライン対応で見知らぬ人達と協力できるのがこのゲームの醍醐味だな」
紗枝「なんであいどるがもんすたーを戦うんどすか?」
P「紗枝、それは何で勇者は魔王を倒さないといけないんですか?ってくらい愚問だよ」
紗枝「な、なんやようわかりまへんけどそうなんどすか……」
P「細かい事は気にするなって事だ」
紗枝「でもうちげーむとかはやったことありまへんえ?」
P「だからこその協力プレイだよ、みんなでやるから大丈夫さ」
紗枝「ふふっ、わかりました。ほんならやりましょか」
今日はお休みの人かな
P「最大4人プレイだから、せっかくだし4人でやるか」
紗枝「あらっ、誰かおりましたん?」
P「あぁ、ちょうど暇そうなのが2人いるから今から声をかけておくよ」
桃井あずき「アイファイできるんだ! あずきも実はやりたかったんだよ!」
喜多見柚「暇そうって言い方がアレだけど、アタシもやりたいよっ!」
紗枝「柚はんとあずきはんどすか……」
P「そういうわけだ、この4人でやろうか」
柚「でも、Pサン。アタシ、アイファイもゲーム機も持ってないよ?」
P「それは大丈夫だ、人数分のアイファイとゲーム機は買ってある」
紗枝「な、なんであるんどすか……」
P「いや、誰か一緒にやってくれないかなと思って……」
あずき「うちの事務所って遊び道具多すぎだと思うよ……」
P「ま、まぁ早速始めようぜ! ネット環境もちゃんと整えてある」
桃井あずき(15)
http://i.imgur.com/QdbYGLI.jpg
喜多見柚(15)
http://i.imgur.com/vK2N1O7.jpg
紗枝「とりあえず電源はつけましたけど、どうしたらええんどすか?」
P「まずはNew Gameを選んでキャラを作ってくれ」
P「名前、容姿、職業は好きなのを選ぶんだ」
紗枝「えらい沢山あって迷いますなぁ」
柚「へへっ、顔を作るだけでも時間がかかりそうだね」
あずき「あずきは自分そっくりに作ってみよっかな!」
P「俺もなるべくイケメンにしよう」
紗枝「男性と女性はどちらにしたらええんですやろ?」
P「そこは自由だよ、紗枝でも男キャラで初めても良いしな」
柚「Pサン、できたらどうしたら良いの?」
P「終わったらネットに繋ぐを選択してくれたらOKだよ」
------
聖戦士P『よしっ、みんなキャラメイクは完了したみたいだな!』
お紗枝はん『これで、ええんですやろか?』
柚ポン『おーっ、できたよっ!』
あずきち『んっふっふー、あずきも完了したよ!』
聖戦士P『なんだ、みんな女の子なのか』
あずきち『Pさんだっていかにもな顔した騎士だね』
聖戦士P『イケてるだろ? 職業もナイトなんだぞ!』
お紗枝はん『うちはひーらーゆうのを選んだんやけど何なんですやろ?』
柚ポン『紗枝チャンは回復役だね、多分回復魔法とか使えるはずだよっ!』
お紗枝はん『あっ、何かそれみたいなんがありましたわぁ。柚はんの職業はなんどすか?』
柚ポン『へへっ、アタシは弓使い!』
あずきち『あずきはトラップマスターだよ!』
あずきち『ところであずきはあだ名をつけたんだけど……』
あずきち『柚ちゃんはわかるとして、紗枝ちゃんとPさんの名前はなんなの?』
お紗枝はん『うちは……なんとなくどすなぁ……』
柚ポン『Pサンの名前って突っ込んじゃ駄目なのかな……?』
聖戦士P『突っ込むってなんだよ、カッコいいだろ?』
お紗枝はん『Pはんの名前はなんか由来があるんどすか?』
聖戦士P『あぁ……元々は暗黒騎士だったんだけどな……』
あずきち『あ、暗黒騎士?』
聖戦士P『故郷を焼かれ、モンスターに追われ……』
聖戦士P『悲しい旅をずっと続けているんだ、でもそこに一人の女性と出会う』
聖戦士P『俺は彼女にすさんだ心を癒され、少しづつ人間らしさを取り戻して……』
柚ポン『えいっ!』 ザシュッ
[聖戦士Pが倒れました]
聖戦士P『おい! 説明中に殺すなよ!!』
柚ポン『だって、Pサンの設定なんて興味ないよっ!』
聖戦士P『くっ! 復活ポイントに戻されたじゃないか!』
お紗枝はん『柚はん、今のはどうやったんどすか?』
柚ポン『へへっ、攻撃ボタンを押すだけだよっ! 味方にも当たるから気をつけてね』
お紗枝はん『えっと、こうですやろか……』 ボカッ!
あずきち『ぎゃん!』
[あずきちが倒れました]
あずきち『えっ!? あずきを実験台にしないでよっ!!』
お紗枝はん『す、すんまへん。近くにおったもんでつい……』
聖戦士P『復活ポイントが近くて助かった……』
あずきち『うぅ……なんで、あずきまで……』
柚ポン『でも何でPサンもあずきチャンも即死だったの?』
聖戦士P『俺は攻撃重視だから見た目以上に紙装甲なんだよ!』
あずきち『あずきも、防御はいらないかなって思ったから』
お紗枝はん『うち、ようわからんと攻撃重視にしてまいましたわぁ』
柚ポン『アタシもそうだからみんなこんな感じなんだね』
聖戦士P『とんだ豆腐パーティーのできあがりだな……』
あずきち『紗枝ちゃんもいるしきっと大丈夫だよっ!』
お紗枝はん『みんなが安心できるよう精一杯やりますわぁ』
柚ポン『とりあえず早速1狩り行こうよっ!』
聖戦士P『そうだな、まずは弱そうな奴でレベルを上げるか』
モシャモシャ
あずきち『あの恐竜がよさそうだよっ!』
お紗枝はん『だ、大丈夫なんですやろか?』
聖戦士P『大丈夫だよ! 柚、紗枝、あずき、サポートは頼んだからな』
柚ポン『へへっ、任せてよっ!』
お紗枝はん『わ、わかりました』
あずきち『あずきのトラップ大作戦はバッチリだよっ!』
聖戦士P『すまない……先に進むためにあんたと闘(や)りたい!』
ザシュッ!
ガァァァァ!!
ボカッ!
聖戦士P『うっぎゃああっ!!』
お紗枝はん『P、Pはんっ!?』
聖戦士P『おがっ! おがっ! おががっ!』
柚ポン『わーっ、Pサンが一発で瀕死だね』
お紗枝はん『と、とりあえず回復したらええんやろか』
パァァァ
聖戦士P『あぁ、紗枝、助かったよ。まさかこんなに強いなんて……』
柚ポン『アタシもさっきから打ってるけど全然効いてないよっ!』
お紗枝はん『これやとうちらが束になってもかないまへんえ!』
聖戦士P『こ、こうなったら作戦は一つだ……』
あずきち『さ、作戦って?』
聖戦士P『逃げるんだよぉ!!』
ガァァァァ!!
柚ポン『わわっ、追いかけてきたっ!』
お紗枝はん『走る速度が同じで振り切れまへん!!』
柚ポン『Pサン! ナイトなんだからちゃんと戦ってよ!』
聖戦士P『アホか! あんな強い奴を相手にできるか!!』
あずきち『で、でもさっきからグルグル逃げてるけどどうするのっ!』
聖戦士P『あずき、何か使えそうなトラップは無いのか!?』
あずきち『え、えっと……あっ!』
お紗枝はん『な、なんかあったんどすか?』
あずきち『パンパカパーン! まきびし大作戦だよっ!』
あずきち『んっふっふー、このまきびしで相手の足を狙って……』
柚ポン『あずきチャン! 説明はいいからっ!』
あずきち『じゃあ、いくよっ! えいっ!!』
バラバラ
聖戦士P『ぐおっ!』 ザシュッ
お紗枝はん『きゃっ!』 ザシュッ
柚ポン『へっ!?』 ザシュッ
あずきち『痛くないけど痛そうっ!』 ザシュッ
[聖戦士Pが倒れました]
[お紗枝はんが倒れました]
[柚ポンが倒れました]
[あずきちが倒れました]
聖戦士P『まきびしを前に投げる奴があるかっ!?』
柚ポン『こんな情けない理由で全滅するとは思わなかったな……』
お紗枝はん『うちらさっきからなんもしてまへんえ……』
あずきち『ち、ちょっと手元が狂ったんだよ!』
柚ポン『でもまきびし一つで全滅なんてやっぱり豆腐みたいな打たれ弱さだよ……』
------
P「このままじゃいかんな、作戦を立てよう」
あずき「そうだね、ハンター大作戦は必要だよ!」
紗枝「まぁ、狩りは色々準備してするもんですしなぁ」
柚「でも、どうするのPサン。こんなんじゃまともに狩りできないよ」
P「まずは柚が遠距離から攻撃する、んで俺が注意を引きつける」
P「紗枝は俺と柚のカバー。で、あずきの仕掛けたトラップに誘い込む」
紗枝「えぇ感じの作戦どすなぁ。なんや、本格的で」
柚「それならアタシもいけそうかな」
あずき「あずきのトラップが役に立つ時がきたね! 任せてよっ!」
P「よしっ、じゃあ早速さっきの奴にリベンジしに行こうぜ!」
------
モシャモシャ
聖戦士P『けっ、呑気に草をむさぼりやがって』
柚ポン『Pサン、準備オッケーだよ!』
あずきち『あずきも! 特大落とし穴仕掛けたよ! 名付けて落とし穴大作戦!』
お紗枝はん『うちもいつでも宜しいどすえ』
聖戦士P『やるっきゃねー!!』
天使さっちゃん『ふんっ!』
ラブリーチカ『スーパーマジカルシュート!!』
ザシュッ! ドォーン! グェェェェー!!
お紗枝はん『あ、あら……他の誰かがやっつけてしもたみたいどすなぁ』
天使さっちゃん『ふふーん! お困りだったみたいなんでついつい手助けしちゃいましたよ!』
ラブリーチカ『えへへっ、スーパーラブリーチカが守ってあげたよ!』
うづき『あっ、すみません! もしかして、邪魔しちゃいました?』
柚ポン『ううん、大丈夫だよっ!』
あああああ『ちょっとヤバそうかなって思って行動しただけだから許したげてね』
聖戦士P『かまわないよ、まぁこっちも経験値貰ってるしね』
あずきち『でも、あずきの大作戦が無駄になっちゃったなぁ』
------
柚「あれっ、この人達ってCuteプロダクションに居た人達と同じ名前じゃん」
あずき「あっ、うづきってあずきも見た事あるよっ!」
P「そういや他のプロダクションでも流行ってるって聞いたな」
紗枝「でも、そんな偶然ってあるんですやろか?」
P「ま、オンラインだしそういうのもあるかも知れないな」
P「でも、いっぱい人がいるんだし違う人だよどうせ」
柚「ま、そりゃそだね。何人もいれば名前も被るだろうし」
紗枝「一応失礼のないようにしとかんといけまへんなぁ」
あずき(あずきは『天使さっちゃん』が凄い気になるんだけどな……)
------
島村卯月「あれっ? 私、この人達の名前どこかで聞いたような……」
双葉杏「オンラインゲームだし別に珍しい事じゃないよ」
輿水幸子「でも『聖戦士P』って中々イカした名前ですね!」
幸子「ま、ボクのカワイさ程じゃないですけど!」
横山千佳「えー、ラブリーチカの方が可愛いもん!」
卯月「とりあえずどうしましょうか、少しレベル上げのお手伝いした方が良いのかな?」
杏「初心者っぽいしその方が良いかも」
千佳「えへへっ、じゃああたしがいーっぱい助けてあげるっ!」
幸子「まったく、しょうがない人達ですね!」
島村卯月(17)
http://i.imgur.com/t9kUyix.jpg
双葉杏(17)
http://i.imgur.com/fwnBTIO.jpg
輿水幸子(14)
http://i.imgur.com/kOCC71T.jpg
横山千佳(9)
http://i.imgur.com/WvhWK7m.jpg
------
うづき『あの、良かったら少しレベル上げ手伝いましょうか?』
お紗枝はん『ええんどすか?』
天使さっちゃん『遠慮する事ないですよ! せっかくボクが手伝ってあげるんですから!』
あずきち『Pさん、あの人変な名前だけど良い人みたいだよ?』
天使さっちゃん『だ、誰が変な名前ですかっ!? エンジェルナイトのボクに向かって!』
あずきち『ご、ごめんなさいっ!』
あああああ『そういうのはチームチャットで喋った方がいいよ』
柚ポン『チームチャット?』
うづき『チームメンバーにしか聞こえないように喋れるんですよ』
聖戦士P ((こうするのか?))
あずきち ((あっ、あずきには聞こえてるよ))
お紗枝はん ((うちもできとりますやろか?))
柚ポン ((おーっ、これは便利だねっ!))
あああああ『できた?』
聖戦士P『あぁ、完璧だよ』
ラブリーチカ『じゃあ、早速いこいこ! スーパーラブリーチカにお任せ!』
------
天使さっちゃん『ふん!』
ラブリーチカ『えーい!』
ギャワワーー!!
お紗枝はん『あの、うちら座って見とるだけでええんですやろか?』
うづき『ま、まぁさっちゃんとチカちゃんに任せてれば楽ですから……』
あああああ『あっ、定期的にカワイイって言ってあげてね』
聖戦士P『す、すげぇ……さっちゃんカワイすぎるよ!!』
柚ポン『おーっ、チカチャンも可愛いねっ!!』
あずきち ((な、なんなのこれっ!?))
聖戦士P((よくわからんけど、これでやる気でるなら安いもんだろ……))
柚ポン ((アタシちょっと喋るの面倒になってきたからあずきチャン変わってよっ!))
お紗枝はん ((こんなんでええんやろか……))
天使さっちゃん『ほらほら、応援が足りませんよ! もっとボクを称えてください!』
ラブリーチカ『あたしの事ももっと応援してねっ!』
------
聖戦士P lv.6
柚ポン lv.7
あずきち lv.6
お紗枝はん lv.8
聖戦士P『ふぅ、おかげで戦いが少し楽になるくらいレベルが上がったよ』
うづき『それなら良かったです! お力になれたみたいで』
柚ポン『ここから次はお勧めの場所はあるの?』
あああああ『んー、次に手頃なのは△△村当たりかなぁ』
あずきち『えへへっ、ありがとっ! 早速向かってみるよっ!』
ラブリーチカ『困ったらいつでも呼んでね、ラブリーチカが助けてあげるからっ!』
天使さっちゃん『ボクがいなくて不安でしょうけど。ま、頑張って下さいね!』
お紗枝はん『お、おおきに……』
------
ラブリーチカ『なんか面白い人達だったー!』
うづき『じゃあ私達も行きましょうか』
天使さっちゃん『うづきさん、ドラゴン狩りに行きましょうドラゴン!』
あああああ『えー、めんどくさいなぁ……』
ズボッ!!
[うづきが倒れました]
[天使さっちゃんが倒れました]
[あああああ倒れました]
[ラブリーチカが倒れました]
うづき『お、落とし穴!?』
天使さっちゃん『な、何でこんなものがあるんですか!?』
あああああ『さっきの人達やっぱり私達に恨みを持ってたのかもねぇ〜』
ラブリーチカ『うわぁーん、こんなの酷いよぉー!』
------
聖戦士P『うしっ、じゃあ次の村に向かおう』
柚ポン『そういや、あずきチャンってどんなトラップが使えんの?』
あずきち『色々あるよっ、爆弾にオイルにバネとかかな!』
お紗枝はん『なんや物騒なもんばっかどすなぁ』
聖戦士P『狩りだからそりゃそうだろ』
あずきち『パンパカパーン! 時限爆弾大作戦!』
ドンッ!
柚ポン『うわっ、すっごい大きな爆弾だねっ!』
お紗枝はん『これはどう使うんどすか?』
あずきち『簡単だよ、相手に踏ませれば発動! 大抵の敵は吹き飛ぶよっ!』
聖戦士P『次はそれを使ってみるか』
あずきち『えへへっ! あずきに任せてよっ!』
ブロロロロ……
聖戦士P『ん? 車?』
GTR『えっと、道に迷ってるんだけど○○村はこっちであってますか?』
聖戦士P『そうですね、俺達はさっきその村から来ましたから』
ペロ『……ありがと……』
あずきち ((車なんてあったんだ))
聖戦士P ((レーサーっていう職業の専用スキルみたいだな))
柚ポン ((へへっ、あのペロって言う人いかつい顔してるのに可愛い名前だねっ!))
お紗枝はん ((ゆ、柚はん……。でも確かに男性にしては可愛い名前どすなぁ……))
ニンニン『おぉ! かたじけないです! この借りは必ずお返しますね!』
ひじりん『ありがとう……ございます』
あずきち ((みてみて! 忍者と天使もいるよ!))
柚ポン ((なんか職業が無駄に豊富だねこのゲーム))
お紗枝はん ((なんや強そうな人等どすなぁ))
聖戦士P ((どうせ見た目だけだって、中身は案外普通かも知れないぞ))
ブロロロロ……
GTR『さっきの人達、何かPさん達によく似てたね』
ペロ『……名前も……一緒……』
ひじりん『Pさん……なんでしょうか?』
ニンニン『あのネーミングセンスはP殿っぽいですがなんとも言えませんね』
ボカァァーーン!!
[GTRが倒れました]
[ペロが倒れました]
[ニンニンが倒れました]
[ひじりんが倒れました]
------
紗枝「あらっ、さっきの人等やられてまへんか?」
P「ホントだ、事故ったのかな」
あずき「あずきわかるよっ! ハードラックとダンスっちゃったんだよね!」
柚「へへっ、きっと運転が下手だったんだよ」
あずき「でもさっきの人達、どっかで見た名前だよね?」
紗枝「ひじりんやったら聖はんですやろか?」
柚「ひじりんってこういうのやらなさそうだけどなぁ」
P「まぁ本名つける人は少ないからな、ひじりんってついてたからって聖じゃないと思うよ」
あずき「とりあえず、先を急ごうよっ!」
紗枝「そうどすな、あんまりゆっくりもしてられまへん」
原田美世「だ、だれっ!? こ、こんな所に爆弾置くなんて危ないじゃない!!」
佐城雪美「……美世…私……やられた……」
望月聖「私も……です」
浜口あやめ「わたくしも反応が遅れました……罠だったのでしょうか?」
美世「でもあたし達を罠にかけてなんの得が……」
聖「愉快犯……かも…しれません」
雪美「……また…やりなおし……」
あやめ「このような事は許せませんね!! 美世殿! 成敗に参りましょう!」
美世「わかった! さっきの人『聖戦士P』とか変な名前してたよね! 絶対許さないからっ!」
原田美世(20)
http://i.imgur.com/YvE9MRr.jpg
浜口あやめ(15)
http://i.imgur.com/8H8raR4.jpg
佐城雪美(10)
http://i.imgur.com/3MUr9Zy.jpg
望月聖(13)
http://i.imgur.com/s431dPk.jpg
------
お紗枝はん『柚はんはどんな技がつかえるんどすか?』
柚ポン『アタシは弓技かなぁ、二本打ちとか狙い撃ちとかだよっ!』
聖戦士P『いかにもな感じだな、でも単純だけどそういうのが強いんだよな』
あずきち『ねねっ、柚ちゃん! ちょっと見せてよっ!』
柚ポン『へへっ、じゃあ一回やってみるよっ!』
聖戦士P『お、俺に当てるなよ……』
お紗枝はん『だ、誰もおらん方向でお願いしますえ……?』
柚ポン『わかってるよ! じゃあ……狙い撃つよっ!』
バシュッ!
[世界レベルが倒れました]
聖戦士P『おいっ! 誰かに当たったぞ!』
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
書き溜めが尽きたのでここまで
寝ます、続きはまた近々
>>8
遅くなりましたけどそうです
------
ヘレン「なっ!? この私を狙撃するなんて……」
東郷あい「フフッ、どうやら敵は魔物だけじゃないようだな」
黒川千秋「平和なゲームだと聞いていたのに随分と荒っぽい挨拶ね……」
神谷奈緒「ち、違うよ! ホントはみんなで協力するゲームなんだってば!」
あい「なんにせよやられっぱなしというのも性に合わないんでね、お返しさせてもらおうか!」
千秋「やるなら妥協はしないわ」
奈緒「え、えぇっ!? 早くみんなと一緒にできるようにレベル上げようぜ……」
ヘレン「私は世界に通用するアイドルよ。だからこんなところでつまづいている暇はないの」
奈緒「わ、わかったよ、今復活させるよ」
奈緒(流行ってるしやりたいって言うから手伝ってんのに……)
奈緒(何だってプレイヤー同士のいざこざに付き合わなきゃなんないんだよっ!)
神谷奈緒(17)
http://i.imgur.com/1109Seg.jpg
東郷あい(23)
http://i.imgur.com/jCZUtIZ.jpg
ヘレン(24)
http://i.imgur.com/tCmxuJz.jpg
黒川千秋(20)
http://i.imgur.com/EvC6wis.jpg
------
柚ポン『ア、アタシは知らないよ!』
お紗枝はん『ど、どうするんどすか……はよう謝らんと……』
聖戦士P『やばいな……あっちのチームの人達、むっちゃこっち見てるよ……』
あずきち『Pさん! こっちに来るよっ!』
ザッザッザッ
世界レベル『まさか、スナイプされるとはね……ちょっと油断しすぎたかしら』
トウゴウ『君たちは実に興味深いな、少し付き合ってもらえるだろうか?』
千秋『私たちは負けないわ。わかる? 私たちは本気なの。この機会を逃したりしないわ』
なおちん『お、おい……なんでみんなそんな喧嘩腰なんだよ!』
聖戦士P『なんかすみません……』
なおちん『あっ……いえ、こちらこそ……』
魔法戦士 なおちん Lv.70
ボーカル 千秋 Lv.1
ダンサー 世界レベル Lv.1
サックス トウゴウ Lv.1
聖戦士P ((なんだ、なおちんって奴以外は初心者じゃないか))
お紗枝はん ((サックス奏者ってどうやって戦うんどすか……))
柚ポン ((殴るんじゃないかな……サックスで))
あずきち ((で、でもPさん! あずき達4人でもなおちんには敵わないよ!))
お紗枝はん『すみまへん! うちら……つい調子に乗ってもうて……』
世界レベル『何のことかしら?』
聖戦士P『えっ? さっき死んでませんでしたっけ?』
世界レベル『そうだったかしら?』
世界レベル『刹那で忘れちゃった。まぁいいわ、そんなこと』
柚ポン『なにアンタ!! ふざけたこと言ってんじゃ……』
あずきち『やめて柚っちゃん!!』
なおちん『…………』
トウゴウ『フッ……ではそろそろ始めようか』
あずきち『始めるって何を?』
世界レベル『私達と3対3のバトル、受けてくれるわよね? 勝ち逃げはダメ、許さないわ』
お紗枝はん『3人で戦うんどすか?』
なおちん『まぁ、アタシが入ったら勝負にならねーしな』
千秋『この3人なら負ける気がしないわ。いえ、負けたくない』
聖戦士P『……わかった、じゃあこっちからは俺とお紗枝はんと柚ポンが出よう』
あずきち ((よ、よかった選ばれなくて……))
お紗枝はん ((なんでうちがこんな事に……))
柚ポン ((紗枝チャンごめんね! ちょっとだけ付き合ってよっ!))
聖戦士P ((まぁ低レベルだし、さっさと終わらせて帰ってもらおう))
聖戦士P『でも、そんな旅芸人みたいなチームでどうやって戦うんだ?』
千秋『行くわよ……!』
世界レベル『これが世界レベルよ……!』
柚ポン『Pサン! 来るよっ!』
聖戦士P『わかってる!』
千秋『♪〜』
世界レベル『ラテンの女王になるわ!』
あずきち『えっ……歌って踊って……?』
お紗枝はん『これが攻撃方法なんどすか……?』
なおちん『ダンサーとボーカルは支援キャラだから攻撃はからっきしなんだよなぁ……』
聖戦士P『おりゃっ!』 ザシュッ!
柚ポン『えいっ!』 バシュッ!
[千秋が倒れました]
[世界レベルが倒れました]
世界レベル『なっ!?』
千秋『き、汚いわよっ!』
なおちん『やっぱり……』
トウゴウ『む……やるようだね』
柚ポン『いっえーい!!』
聖戦士P『やったぜ!!』
パンッ!
[聖戦士Pが倒れました]
[柚ポンが倒れました]
あずきち『な、何やってんの!?』
柚ポン『ちょっと! Pサン! どんだけ攻撃重視なのっ!?』
聖戦士P『柚だってやりすぎだろ! なんでハイタッチで死ぬんだよ!?』
お紗枝はん『やっぱりこの二人は……』
聖戦士P ((紗枝、すまないっ! 今から走って戻るけど頑張ってくれ!))
お紗枝はん『そ、そんなん言われても……』
トウゴウ『悪いが、勝負は既に決まっているよ』
あずきち『あのトウゴウさんって人は何ができるの?』
なおちん『サックス奏者ってアタシも初めてみたなぁ』
お紗枝はん『う、うちどうしたらええんやろ……』
トウゴウ『甘いな! 攻撃をさせてもらう!』
[サックスが装備されていません]
なおちん『そ、そんなんあるのかよ!』
あずきち『言われてみればさっきから持ってなかったね』
トウゴウ『フッ……ではスキルで』
[サックスが装備されていません]
お紗枝はん『…………』
トウゴウ『降参だ……』
お紗枝はん『えぇっ!?』
聖戦士P『ま、この勝負は俺達の勝ちってわけだな』
なおちん『はぁ……やっと終わってくれたよ……』
トウゴウ『フッ……君たちは強いな』
世界レベル『あなた達の勝利に拍手を……でも、おめでとうは言わないわよ……』
柚ポン『へへっ、さっすが紗枝チャン! ビシッと決めてくれたね!』
お紗枝はん『うちはなんもしてまへんけど……』
千秋『これで終わりじゃないわ……。次こそは必ずあなたたちに勝つ……!』
あずきち『あずき達は負けないよっ!』
------
聖「美世さん……見つけました」
美世「やっとだね、こんなとこにいたんだ!」
雪美「……どう……するの……?」
あやめ「ここは見つかる前に奇襲をかけるのが一番ですよね!」
美世「あんなの轢いちゃえばいいのよ!」
聖「か、過激……すぎます」
美世「そう? ゲームなんだし良いんじゃない?」
あやめ「美世殿は何かストレスでも溜まっているのでしょうか……」
美世「ち、違うよ……最近Pさんが遊んでくれないから……」
雪美「……美世……私も…だから……」
聖(完全に……私怨が混じって…ます)
美世「と、とにかく! さっきのお返しをさせてもらうよ!」
------
ブゥーン!!
聖戦士P『な、なんだ!?』
GTR『フルスロットルだよー!!』
柚ポン『あ、あの人、さっきの人だよっ!』
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!
[なおちんが倒れました]
[トウゴウが倒れました]
[千秋が倒れました]
[世界レベルが倒れました]
なおちん『車にはねられたっ!? なんなんだよこれっ!』
トウゴウ『きっちりとどめまで刺すんだね……』
お紗枝はん『う、うちらやありまへんえ!』
千秋『……やるわね。一回出直しましょう』
世界レベル『オンラインの魔物に足をすくわれたようね……』
あずきち『あっ、消えちゃった……』
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奈緒「あぁ……デスペナルティが……アタシのレベルアップが遠のいて……」
千秋「すこし油断したわ。次は対策を立てていきましょう。いいわね?」
ヘレン「ふふっ、その目は……まだ戦意をなくしていない剣闘士の目ね」
あい「全く……負けず嫌いばかりで困るな、フッ……」
奈緒「ど、どうすんだよこれから?」
あい「とりあえず武者修行だな、戦い方を覚えるために他のプレイヤーと戦おう」
千秋「私たちに任せなさいよ」
奈緒「戦うったって、みんなレベル1だろ……」
ヘレン「レベルなんて関係ないわ、そう、実力が……すべて!!」
あい「さぁ、参ろうか!」
奈緒(凛、加蓮……誰でも良いから代わってくれよ!)
------
GTR『ふぅ、どうかな? これに懲りてもう悪い事はしないでよね』
聖戦士P『こ、こいつら! 敵か!?』
お紗枝はん『うちら悪い事してたんどすか?』
ペロ『……生きてる……』
GTR『えっ? えっ!?』
ひじりん『さっきはねたのは……違う人達…です……』
ニンニン『わたくしも見ました……』
あずきち『何が目的なの……?』
柚ポン『もしかしてアタシ達をはねようとしてたのかな……』
聖戦士P『こいつらやべぇよ……』
GTR『…………』
ニンニン『ど、どうするのですか?』
GTR『と、とにかくいったん引くよ!』
ペロ『……何も…してない……』
GTR『いいから、早く車に乗って!』
ひじりん『わ、わかりました……』
バタン! ブゥーン!!
お紗枝はん『なんやったんどすか……今のは……』
あずきち『あずき達に何か用事があったのかな?』
柚ポン『へへっ、知らないけど、何事も無くて良かったかなっ!』
パッパパーン!!
[聖戦士Pはレベルが上がった!]
あずきち『あっ、Pさんのレベルが上がったよ!』
お紗枝はん『あらっ? なんでなんやろ?』
聖戦士P『多分、さっきのなおちん達が倒れたから経験値が貰えたんだろうな』
お紗枝はん『おめでとうさんどす、Pはん』
[聖戦士Pはファイナルジャスティスを覚えた]
柚ポン『新技覚えたじゃん!』
聖戦士P『やっと俺にも決め技ができた!』
お紗枝はん『どんな技なんですやろ?』
柚ポン『Pサン! スキル説明を見せてよっ!』
ファイナルジャスティス:
聖なる炎で敵全体を焼き尽くす
聖戦士P『おぉ! 格好良さそうな技だな!』
あずきち『Pさんだけずるいっ! あずきも何か覚えたいなぁ』
聖戦士P『ん? まだ説明文があるな……』
ファイナルジャスティス:
聖なる炎で敵全体を焼き尽くす
ただし炎は尻から出る
聖戦士P『…………』
お紗枝はん『…………』
柚ポン『…………』
あずきち『あずきやっぱりいらないよ……』
柚ポン『……ねぇ、Pサン。いっか……』
聖戦士P『やらねぇよ!!』
あずきち『や、やっぱり?』
聖戦士P『なんだよ! 何で尻から出るんだよ! わけわかんねぇよ!!』
聖戦士P『こんなもん使ったら俺の人生がファイナルジャスティスだよ!!』 ジタバタ
お紗枝はん『P、Pはん……落ち着いとくれやす……』
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
今日はここまで
後1回か2回で終わります
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GTR『すいません! すいません! ホントにすいません!!』
なおちん『い、いや……もういいよ土下座までしなくても……』
トウゴウ『それにしてもそこまで恨みを持つなんて彼等になにかされたのか?』
ニンニン『わたくし達はあの人達にいきなりやられたのです』
世界レベル『そういえば、私も狙撃されたわね』
千秋『へぇ……アウトローなプレイヤーってとこかしら』
ペロ『……アウトロー……?』
ひじりん『ペロさんみたいな……見た目の人…の事です』
なおちん『まぁ、取りあえず知り合いには連絡しとくよ』
GTR『そうだね、ちゃんと注意喚起しとかないと』
ペロ『……GTR…に……はねられる……』
GTR『…………』
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美世「……ふぅ、疲れたから今日はここまでにしようよ」
あやめ「わかりました、またみんなで集まってやりましょうね!」
雪美「……でも…まだ……時間ある……」
聖「何か……他の事…しましょう」
あやめ「ふむ、美世殿の家には何かみんなでできるものはありますか?」
美世「うーん……じゃあ、じんせーゲームでもしよっか」
聖「私……したいです」
ドンッ!
あやめ「ぼ、ボードゲーム版なのですか……?」
美世「えっ? だってあたし、ゲーム機でやるやつはもってないよ?」
雪美「……コマ…だそう……」
聖「じゃあ……銀行…やります」
美世「ふふっ、じゃあ早速始めようか!」
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P「さて、街についたけど次はどうする?」
柚「Pサン! アタシはそろそろモンスターと戦いたいよっ!」
紗枝「そう言えばさっきからあんまり戦ってまへんしなぁ」
P「なるほどね、何かよさげなダンジョンはっと……」
P「忘らるる都か……ここにしよう、ここから近いし」
あずき「で、でもこれ高レベル向けのダンジョンだよ?」
あずき「それに強敵ボスの魔王の亡霊もいるし……あずき達じゃ敵わないよ!」
P「なーに、復活アイテムを買い込んどきゃ何とかなるって」
柚「へへっ、腕がなるね! Pサン! アタシに期待してもいいよっ!」
紗枝「うちも気を引きしめんといけまへんな」
P「じゃ、あずき。地図渡すから道案内宜しく」
あずき「う、うん……」
------ 忘らるる都
あずきち『つ……ついたよみんな……』
柚ポン『へぇー、魔王の亡霊ってこんなとこにいるんだねっ!』
聖戦士P『よっしゃいくぜ!』
あずきち『ちょっ、ちょっ、ちょっ、そっちは駄目だよPさん!』
お紗枝はん『どないしたんどすか、あずきはん?』
あずきち『あっちの裏口からこっそり……』
聖戦士P『ばっかやろ、こそこそいくなんざまっぴらだ。どうせなら正面からよ』
あずきち『そ……そんなこと言っても』
あずきち『ここには強いモンスターがうろうろしてるから、ヘタに見つかると魔王の亡霊と闘うどころじゃ……』
お紗枝はん『確かになんや出てきそうな雰囲気どすなぁ……』
柚ポン『高レベルダンジョンだしそりゃそうだよね』
聖戦士P『おだまり!』
あずきち『!?』
聖戦士P『あずきもちったあ腕におぼえがあんだろ?』
聖戦士P『ザコどもはきみと柚にまかせる』
あずきち『そ……そんな……』
お紗枝はん『Pはんは闘わんのどすか……』
柚ポン『何気にアタシも含まれてるんだけどなぁ……』
------ 忘らるる都 内部
お紗枝はん『えらい静かな雰囲気どすなぁ』
聖戦士P『気をつけろよ、どこに罠が潜んでるか分からないからな……』
柚ポン『あっ! あそこに宝箱があるよっ!』
カチッ! バシュッ!
[柚ポンが倒れました]
柚ポン『わ、罠っ!? 弓が飛んでくるなんて聞いてないよっ!』
聖戦士P『だから気をつけろっ言ったろ!』
カチッ! ドカッ!
[聖戦士Pが倒れました]
聖戦士P『鉄球? 嘘だろっ!?』
あずきち『えへへっ、みんな注意不足だね! あずきがいないと駄目なんだから!』
ガンッ!
[あずきちが倒れました]
あずきち『は、柱に足の小指ぶつけただけでやられるの!?』
お紗枝はん『まだ入り口やのに全滅寸前やなんて……』
------ 忘らるる都 深部
柚ポン『全然敵がいないなぁ……』
あずきち『なんでなんだろ? 戦ってる人が多いからかな……』
聖戦士P『俺達の目的はボスだからザコに会わないならラッキーだよ』
お紗枝はん『なんにせよ、のんびり行けるなら良かったどすえ』
あずきち『ん? 何か落ちてるよ、なんだろこれ?』 ヒョイッ
レイナ様『アンタたち、何してんのよっ!』
さなさな『それはあたし達の倒したモンスターのドロップだよ!』
スシ『ドロボウってやつカ?』
ナンジョー『なんだって!? それは聞き捨てならないな!』
あずきち『へっ?』
ゲームマスター さなさな Lv.86
ヒーロー ナンジョー Lv.79
ガンナークィーン レイナ様 Lv.82
アラビアンダンサー スシ Lv.85
柚ポン ((高レベル向けのダンジョンってこんな人たちばっかりなんだね))
お紗枝はん ((と、とりあえずあずきはん。はよう返した方がええんとちゃいます?))
あずきち ((ど、どうすればいいの……))
柚ポン ((あぁー、もうアタシがやるから貸して!))
柚ポン『ごめん! 今返すよ!』 ポイッ!
ギュルルルッ!
レイナ様『がふっ!?』
[レイナ様が倒れました]
ナンジョー『な、何をするんだ!!』
スシ『ンー? ケンカ?』
お紗枝はん『ゆ、柚はん!? なんで攻撃するんどすか!?』
柚ポン『あ、あれっ……』
さなさな『いきなり攻撃してくるなんていい度胸だね!』
聖戦士P『……柚、お前何かスキルあるんじゃないか?』
柚ポン『あー、そういえば投擲スキルがMAXだったかも……』
あずきち『今の凄い速度だったよ……』
------
小関麗奈「くっ、このレイナ様に喧嘩を売るなんてやるじゃない!」
三好紗南「とりあえず復活させた! この人達はプレイヤ—キラーだね!」
ナターリア「プレイヤーキラーってナニ?」
南条光「悪いやつらだよ! アタシは怒ったぞ!」
紗南「いくよっ! PPPP……P連打連打連打ぁ!」
麗奈「レイナサマ自ら相手してあげる!」
光「アタシに任せろーっ!」
ナターリア「ウフ……♪ 負けないんだカラ!」
なんというプレイヤーキラーwww
というか結構格上でも倒せるもんなの?
三好紗南(14)
http://i.imgur.com/KoOkVYh.jpg
小関麗奈(13)
http://i.imgur.com/y7IbUkA.jpg
南条光(14)
http://i.imgur.com/m5ChC7y.jpg
ナターリア(14)
http://i.imgur.com/DqC3DZi.jpg
>>87 基本的にレベル差があると無理ですね
------
さなさな『かわせるかな?』 ブンッ!
聖戦士P『あぶねっ!』 ヒョイ
お紗枝はん『う、うちらは戦うつもりなんてありまへんえ!?』
ナンジョー『よくもレイナを! レイナは良いやつだったのに……』
レイナ様『ちょっと! アタシは生きてるわよ!』
スシ『情熱的に踊るヨ!』
柚ポン『あのダンサーのせいで動きが早くなってんの!?』
さなさな『もう、そろそろ当たってよ!』 ブンッ! ブンッ!
聖戦士P『だ、誰かなんとかしてくれっ!』 ヒョイ ヒョイ
あずきち『Pさんが頑張ってくれているうちに何かトラップを仕掛けないと!』
------
紗枝「このままじゃ、うちら全滅してしまいますえ!」
P「くそっ! 防戦一方じゃないか……」
あずき「Pさん、今こそあの大作戦を使う時だよ!」
P「あの大作戦って何だよ?」
あずき「ファイナル……」
P「ファイナル?」
あずき「ジャス……ぶふっ!」
P「お前絶対見たいだけだろ!?」
柚「いいからさっさとファイナル屁スティス使ってよっ! Pサン!」
P「屁じゃねぇよ!!」
柚「でも、故郷を焼かれ、モンスターに追われながら悲しい旅を続けて身につけた技なんでしょ?」
P「ぐぬぬ……」
紗枝「もう! 柚はんもあずきはんもからかい過ぎですえ!」
P「俺の気持ちを分かってくれるのは紗枝だけだよ……」
紗枝「P、Pはん……泣かんといておくれやす……」
------
レイナ様『フッ、アタシの実力に手も足も出ないようね!!』
柚ポン『Pサン! はやくっ!』
聖戦士P『わかったよ! 遊びは終わりにさせてもらうぜ!!』
ナンジョー『往生際が悪いぞ! 何をするつもりだっ!』
聖戦士P『喰らえ! ファイナルジャスティス!!』
ボォォォーー!!
[お紗枝はんが倒れました]
[柚ポンが倒れました]
[あずきちが倒れました]
さなさな『なっ……』
お紗枝はん『う、うちらに当たりましたえ!』
スシ『オ〜! スゴいワザだナ!』
柚ポン『Pサン! 後ろから出るんだから方向考えてよっ!』
あずきち『あずきこんな情けないやられかたなんて嫌だよ!』
聖戦士P『す、すまん……』
------
紗南「……今、お尻から何か出てなかった?」
麗奈「味方をやっつけて……な、なんなのよコイツら! 頭オカシイんじゃないの!?」
ナターリア「ナターリアもやりたい! サナ、今のどうやるノ?」
紗南「あ、あたしは知らないかなぁ……」
麗奈「アンタも正義の味方なら何とかしなさいよ!」
光「えっ……? で、でもなんだか悪そうな奴らには見えないぞ」
------
さなさな『なんなの、いきなりお尻をだすなんて……』
レイナ様『こいつ……変態よ! こんな変態を相手にしてられないわっ!』
ナンジョー『な、なんかよくわからなくなってきたぞ……』
スシ『ネェネェ、今のどうやるノ?』
聖戦士P『…………』
柚ポン『Pサン! 逆方向だよっ!』
聖戦士P『わ、わかってるよ……』
ボォォォーー!!
[さなさなが倒れました]
[レイナ様が倒れました]
[ナンジョーが倒れました]
[スシが倒れました]
さなさな『う、嘘っ!?』
あずきち『い、一撃……!?』
お紗枝はん『でもなんか嬉しくありまへんえ……』
------
紗南「…………」
光「なんて技だ……」
麗奈「なんなのよ、このクソゲー!」
ナターリア「ナターリアも脱げばアレできるかナ?」
光「きっとあれは激しい特訓の末に身に付けた技なんだよっ!」
麗奈「とりあえずさっさとリベンジよっ!」
紗南「うん、じゃあ早くさっきの場所に戻ろう!」
------
柚ポン『へへっ、やったね! Pサン!』
聖戦士P『こんなむなしい勝利は初めてだよ……』
お紗枝はん『で、でもPはんは皆を守ってくれたんどすから……』
あずきち『そ、そうだよ……方法はともかくとして……』
聖戦士P『ありがとう……』
ウォォォォォーーーー!!
柚ポン『な、なにっ!?』
あずきち『あわわ……ま、魔王の亡霊だよ……』
聖戦士P『ここのボスか……』
お紗枝はん『えらいおっきなぼすどすなぁ……』
聖戦士P『まずいな、さっきの戦いで消耗してるぞ……』
チッヒ『ハッ!』
柚ポン『えっ!?』
グギャァァァァ!
[魔王の亡霊をチッヒが倒しました]
チッヒ『ふん、またゴミドロップですね……』
あずきち『あの人、ボスを軽く倒しちゃった……』
お紗枝はん『凄い人もおるもんですなぁ』
チッヒ『アナタ達がさっきからばたばたしてたんですか?』
聖戦士P『そ、そうだけど……』
柚ポン『なんなんだろ、この人……』
ネクロマンサー チッヒ Lv.99
チッヒ『もうあんまり騒がしくはしないで下さいね。マナーは大事ですよ?』
お紗枝はん『す、すんまへん……』
柚ポン ((何でアタシ達が怒られてんだろ……))
聖戦士P ((よくわからないけどMAXレベルをあんまり刺激するなよ?))
あずきち ((まぁ、上級者の意見はちゃんと聞いとかないとね……))
チッヒ『では、またどこかで会いましょう……』
ザッザッザッ ボカァーン!!
[チッヒが倒れました]
チッヒ『!?』
柚ポン『あれ? 誰があんなとこに爆弾しかけたの?』
あずきち『あ、あずきがさっき仕掛けた爆弾だよ!』
お紗枝はん『あ、あずきはん……ちゃんと撤去しとかんと……』
聖戦士P『ろ、ログアウトするんだ! みんな!』
------
ちひろ「しまった、逃げられた!?」
ちひろ「…………」
ちひろ「せっかく、優しくしてあげたのに罠にかけるなんて良い根性してますね」
ちひろ「『聖戦士P』か、名前は覚えましたよ……」
ちひろ「どっかで聞いた事ある名前だけど……」
------
P「……結構遊んだな、そろそろ止めるか」
紗枝「ふぅ……目が少し疲れましたわぁ……」
あずき「楽しかったけど、あずきはもうちょっとゆっくりできるやつが良いな!」
柚「あっ、じゃあPサンの家でじんせーゲームしようよっ!」
P「お、俺の家でかよ?」
柚「へへっ、良いじゃん良いじゃん! 延長戦って事で!」
P「まぁ、かまわないけどさ」
紗枝「大丈夫なんどすか?」
P「別に珍しい事じゃないし、4人なら充分入れるよ」
P「じゃあ行くとするか」
あずき「あずきはサラリーマン編がやりたいなっ!」
P「あれはちょっとなぁ……」
紗枝「うちはなんでもお付き合いしますえ」
柚「大江戸編はバランスがアレだから……やっぱり青春編だよっ!」
あずき「柚ちゃんホントに好きだね」
柚「へへっ、今回も負けないよっ! あっ、Pサン」
P「ん? どうしたんだ?」
柚「ファイナルジャスティスはしないでよねっ?」
P「…………」 プルプル
紗枝「Pはん、落ち着いとくれやす……」
柚「じゃ、先に車で待ってるよ!」
あずき「Pさん、行く前にコンビニよってね」
P「わかったよ」
バタン
紗枝「…………」
P「……紗枝、楽しかったか?」
紗枝「ふふっ、そうどすなぁ。みんなでこうやって遊ぶのもなんや新鮮で……」
P「そっか……」
紗枝「あの、Pはん?」
P「どうしたんだ?」
紗枝「またうちと一緒に遊んでくれますやろか?」
P「かまわないよ、遠慮する事は無いさ」
紗枝「ふふっ、楽しみができましたわぁ」
------ おまけ
紗枝「じゃあ、ここで……」
P「んー、じゃあ俺はここだな」
紗枝「ふふっ、王手飛車取りどすえ?」
P「うわっ、ホントだ……紗枝は強いな……」
あやめ「P殿と紗枝殿はさっきからずっと将棋してますね?」
雪美「……私…将棋……わからない……」
紗枝「やっぱりうちはこういうげーむの方が合ってますわぁ」
P「たまには良いもんだぞ、頭使うしな」
あやめ「ふむ、確かに分かる気もしますが」 ピコピコ
P「あやめと雪美はさっきから何をやってるんだ?」
雪美「……アイドル…ファイター……オンライン……」 ピコピコ
紗枝「あらっ? 二人もやってはったんどすか?」
あやめ「えぇ、いつもは美世殿と聖殿と4人でやる事が多いのですが今日は雪美殿と二人です」
P「へぇー、みんなやってたんだな」
雪美「……P…も……しよう……?」
P「ははっ、俺は遠慮しとくよ」
紗枝(ろくな思いでもありまへんしな……)
P「あやめはどんなキャラをやって……!?」
紗枝「どないしはったんどすかPはん?」
あやめ「P殿! どうでしょうかわたくしの分身のニンニンは!」
P「…………」
雪美「……P……私の……ペロ…も……見て……」
紗枝「!?」
あやめ「どうかされたのですか?」
P「い、いや……」
雪美「……紗枝…も……変……」
紗枝「う、うちもなんもありまへんえ!」
P「紗枝、この名前ってもしかして……」 ヒソヒソ
紗枝「え、えぇ……昨日会った人達どすな……」 ヒソヒソ
雪美「…………?」
P「なんでもないよ雪美、それにしても二人とも強いんだな!」
雪美「……うん……でも…昨日……やられた……」
紗枝「そうなんどすか?」
あやめ「はい、『聖戦士P』とその仲間に罠にかけられましたよ!」
P「!?」
紗枝「!?」
雪美「……くやしい……」
P「俺らそんなことしたっけ……?」 ヒソヒソ
紗枝「うちは覚えはありまへんな……」 ヒソヒソ
あやめ「今はお尋ね者となっておりますが何でも各地で暴挙を働いていたみたいです」
P「な、なんでお尋ね者に……」
あやめ「聞いた話によりますと人を罠にかけたり狙撃したり変態行為をしたりと色々酷かったらしいですよ」
雪美「……私達も……会った……」
紗枝「へ、変態行為どすか……」
P「なんで俺だけ……」
紗枝(Pはん!?)
雪美「……俺……どういうこと……?」
P「し、しまった!?」
あやめ「も、もしかして名前が似てると思っていたのですがP殿……」
P「……喰らえ! ファイナルジャスティ……」
ガンッ!
P「…………」
紗枝「はぁ……はぁ……」
紗枝(すんまへん……Pはん。それだけはやめとくれやす……)
あやめ「さ、紗枝殿!? いきなりP殿を殴るなんてどうしたのですか!」
雪美「……P…大丈夫……?」 ナデナデ
紗枝「なんもあらしまへんえ……なんも無かったんどす……」
おわり
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
ちなみに本当のオンラインはここまで殺伐としていないと思います
オンライン要素をもう少し細かく書きたかったけど
長くなりそうなので止めました
このスレはHTML化依頼を出しておきます
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