アニ「あんたの夢ってなに…?」 (104)


キャラ崩壊注意
基本アニ好き

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対人格闘術・訓練中



アニ「ふっ!」


エレン「くっ…!?」ドサッ


アニ「あいかわらず、足元が甘いよ。あんた」


エレン「いってー…、おまえはあいかわらず、器用な足技だな」




アニ「ほら、立てるかい?」スッ


エレン「ああ、お前と訓練するようになってから受け身ばっかり上手くなってるからな」ガシッ


アニ「減らず口が利けるくらいなら、もう一回だね…」


エレン「ちょ…、少し休憩しようぜ!」


アニ「……それじゃ軽く絞め技の復習にでもしとこうか?」


エレン「まぁ、それくらいなら」




エレン「ここで、こう手を回して…」


アニ「そう、そのまま背後に回って」


エレン「体を寄せて、極める…!」グッ


アニ「…っ!? どうやら、絞め技はちゃんと覚えたみたいだね」


エレン「そりゃ、毎晩寝る前に必ずイメージトレーニングしてたからな」


アニ「へー、あんたにしては考えたね」




エレン「へへっ、なんたってお前の動きを覚えるためにずーっと観察し続けたんだから」


アニ「……そうかい///」


エレン「っと、そろそろ訓練終了だな」


アニ「じゃあ、最後にもう一度対戦だね」


エレン「えっ、やだよ。だって脚蹴られるの痛いじゃん」


アニ「…そんな遠慮しなくていいから」




アニ「ふっ!」


エレン「あっ、しまっ…!?」ドサッ


アニ「最初と同じ技でやられるなんて」

アニ「あんた、真面目にやってんの?」


エレン「そんなすぐに対応できるようになるかっつーの」

エレン(くそー、アニの足技は速過ぎて見てても反応しづらい…)



アニ「全く。あんたがしつこく教えてくれっていうから付き合ってるのに」


エレン「つ、次は勝ってみせるからな!」


アニ「はいはい、楽しみにしてるよ」スタスタ






エレン「ちくしょー、あの足技に対応するためにはどういう技か知らないと厳しいな」




ライナー「よー、エレン。またこっぴどくやられたな」スッ


エレン「ライナー…。ありがとよ」ガシッ


ライナー「まだアニには敵わんようだな?」


エレン「ああ、あいつのあの足技はちょっとやそっとじゃ崩せねぇ」


ライナー「…なぁ、エレン。アニの技、最初の頃に比べて強力になってると思わないか?」

アニエレはいいよね

>>9 いいよね


エレン「…? 言われてみれば確かに…」


ライナー「どうしてか知りたくないか?」


エレン「なんだ。ライナーは知ってんのか?」


ライナー「ああ。もし知りたければ、夕飯の後もう一度ここの訓練場に来てみるといい」


エレン「…なんだか、よく分からんが、分かった」



ライナー「うし! じゃあ、教官にどやされる前にとっとと戻ろうか?」


エレン「ああ。あー、今日の晩飯は何だったかなぁ…」スタスタ


サシャ「パァン! 今日はパァンですよ! エレン!」


エレン「うわっ!? サシャ! 急に出てくるなって」


サシャ「さぁ、早くパァンを食べに行きましょう!」


エレン「分かった分かった。俺達は後から行くから先に行っててくれ」



サシャ「了解しました! 待ってて下さいね! 私のパァン!」スタタタ


ライナー「やれやれだな」


エレン「全く」


ミカサ「…エレン。大丈夫? 怪我はない?」


エレン「おう。今日もアニには勝てなかったけど、次は勝ってみせる」


ミカサ「…あまり無理しないで」



エレン「分かってるよ。お前は俺の母ちゃんかっての」スタスタ


アニ「…」ジー


ライナー「やれやれ…」




夕食後




エレン「さてと、ライナーが言うにはこの時間に格闘訓練場に行けばいいんだったんだな」

エレン「んっ? 誰かいる…」


アニ「ふっ! ふっ!」


エレン(あれは、アニ…? こんな時間に一人で特訓してんのか…?)



アニ「ふー…」ヘタリ


エレン(あいつ、内緒で訓練してまで負けたくないのかよ)

エレン(すげー根性だ。俺も見習わないとな…)


アニ(もう少し続けるか、最近あいつも強くなってきてるし)

アニ「…あんな芋女にも腹筋女にも負けるわけにはいかない」ボソボソ


エレン(まだ続けるみたいだ、助かった。これでアニの足技の研究ができるぜ!)ジー






ベルトルト「面白いものが見れるって言うから来たのに、これのどこがおもしろいんだい?」


ライナー「まぁ、そういうなって」


アルミン「確かに。アニが隠れて訓練しているのをエレンが見ているだけだね」


ライナー「…言葉で表すと、何だか変な状況だな」


ジャン「それにしても、アニの奴。前まで格闘訓練のこと嫌がってたのに、急にどうしたんだ?」



アルミン「…!? そういうことか…!」


ライナー「さすが。察しがいいな、アルミン」


ベルトルト「?」


ジャン「おい、アルミン。一体何に気付いたんだ?」


アルミン「…僕の推測に過ぎないけど、おそらくアニはエレンのことが好き、なんだと思う」


ベルトルト・ジャン「!?」



アルミン「アニは前まで格闘訓練をサボるための訓練とみなしていた」

アルミン「それなのに、最近はエレンにもまさる訓練への打ち込みよう」

アルミン「アニがやる気になったきっかけは間違いなくエレンだよ」


ベルトルト「確かにエレンがアニに格闘訓練を申し込むようになってから」


ジャン「アニは今まで以上に格闘訓練に打ち込んでる」



アルミン「じゃあ何故アニが格闘訓練に対して本気になっているかを考えると」

アルミン「それは多分、エレンに負けたくないから」

アルミン「エレンの性格から考えると、格闘訓練で勝つまではアニに挑戦し続けるだろうし」


ベルトルト「つまりアニは、エレンに相手をしてもらえるように」


ジャン「こんな必死になって特訓してるってことか…?」



ベルトルト「まぁ、確かにあり得ない話じゃないね」


ライナー「さすがアルミンだ。そこまで気付くとはな」


ジャン「なんだライナー。お前知ってたのか?」


ライナー「ああ。こないだそれとなくアニに相談されてな。それでピンと来たのよ」





アニ『ライナー。ちょっと聞きたいことがあるんだけど…』


ライナー『アニか。どうしたんだ?』


アニ『最近、あいつが妙に突っかかってくるんだよ』


ライナー『あいつって…? エレンか?』


アニ『…///』コクリ



ライナー『ははっ、こないだお前にけしかけたせいかな』


アニ『…あいつはあたしに勝つまで勝負する気なの?』


ライナー『さぁな。そりゃあ本人に聞かなきゃ分からんだろうが』

ライナー『エレンの奴、負けず嫌いだからなぁ』



アニ『そっか。ありがと』


ライナー『なんだ? 相手にするのが面倒なのか?』


アニ『…別に。そんなんじゃない///』スタスタ


ライナー『……まさかな』

エレアニきた!

きたあああ

これは期待してるぞ





ライナー「最初は俺もまさかと思ったんだが…」

ライナー「アニの奴、それから毎晩ああして訓練してんだぜ」クックック


ベルトルト「ふーん…」


ジャン「それで、何でライナーはそれをエレンに教えたんだ?」


アルミン「確かに疑問だね。エレンがこうしてアニの特訓を見れば」

アルミン「エレンがあの足技に対して対策を思いついてしまうよ」



ライナー「そうだな。もしエレンがアニに勝つことがあれば、もうエレンはアニに挑戦しなくなるかもしれないが…」


ベルトルト「それじゃ、せっかくのアニの特訓が裏目になっちゃうね」


ジャン「ちっ! 余計なことするなよな。エレンとアニがくっつきさえすれば…」


アルミン(たとえエレンとアニがくっついいてもジャンにミカサが惹かれるとは思えないけど…)



アルミン(でも、疑問が残るのは、何故ライナーがエレンにアニのことを教えたか)

アルミン「何か考えがあるんだね。ライナー」


ライナー「考えって程のもんじゃないけどな」

ライナー「今後の格闘訓練も見方が変わって楽しいだろう?」


ベルトルト「それはそうだけど。それだけかい?」


ライナー「まぁ、見てなって」




〜数日後〜 対人格闘術・訓練中






エレン「へへっ、今日も相手してもらうぜ。アニ」


アニ「…こりないね、あんたも」



アニ(マズイ、最近こいつ何だかあたしの足技に慣れてきてる)

アニ(このままじゃ負けるかも……)


ライナー「おっ、エレンとアニが始めるみたいだな」


アルミン「あれから随分日も経ったし、そろそろエレンが勝つかもしれないね」


ベルトルト「うん。最近のエレンの動きは尋常じゃないよ」



ミカサ(…頑張れ、エレン)


ジャン(エレン、負けろ! 負けろ!)


エレン「せっ!」


アニ「っく!?」


エレン「はっ!」


アニ「っ!?」



エレン(これは、いける!?)

エレン「うらっ!!」


アニ(まずいっ!?)

アニ「…あっ」ドサッ


エレン「や、やった…」

エレン「へへっ、ついにアニから一本取ったぞ!」



アニ(ま、負けた…)ヘナヘナ

アニ「…」グスッ


エレン「!?」

エレン(な、泣いてんのか? そ、そんな悔しかったのか?)


アニ「…やるじゃないか。まさか負けるとは思ってなかったよ」



エレン「アニ。お前…」


アニ「何?」キッ


エレン「い、いや…」

エレン(気のせいか? 確かに泣いてるように見えた気がしたが…)


アニ「…さぁ、次はあいつに勝つ番だよ」

アニ「ずっとこっち見てるし、そろそろ行ってあげたら?」




ミカサ(さすが私のエレン。必ず勝つと信じていた)

ミカサ(そして、次は私の番のはず。早くエレン。早く)ブツブツ


エレン「あー…、ミカサとはまた今度にする」

エレン「アニ、もう一回やろうぜ」


アニ・ミカサ「!?」

期待

期待だ

期待

↑なんで>>1はsageてるのにお前らはageるんだ

続きはよ!

>>41続きです


アニ「…どうして?」


エレン「一回勝っただけじゃ、本当の実力か分からないだろ?」

エレン「それに、俺アニが一人で特訓してるの見てたから、対策を考えられたんだ」

エレン「だから自分の力で勝てたのか、あんまり自信が無い」


アニ「…!?」



アニ「……知ってたの?」


エレン「ああ。実は、ライナーが教えてくれてな」

エレン「アニって、本当は凄く格闘術が好きなんだなってのが伝わってきた」

エレン「やっぱり、父さんのこと好きなんだろ?」


アニ「…別にそんなんじゃない///」



アニ「あたしはただ、あんたに教えるなら、もっと上手でないといけないかと思って」


エレン「ははっ、アニって意外と優しいんだな」


アニ「意外は余計だよ…///」


エレン「…なぁ、もしアニが嫌じゃないならでいいんだけど」

エレン「俺も夜の特訓に付き合ってもいいか?」

エレン「アニが特訓してるのずっと見てたから、体が疼いて仕方ないんだ」





ミカサ「」


アニ「…///」


アルミン(え、エレン…)アセアセ


ライナー(別の意味に聞こえてしまうな)クックック


ベルトルト(本人はそんなつもり全くないのにね)ヒソヒソ


ジャン「よしっ! よしっ!」




アニ「あ、あんたが、どうしてもってんなら…///」


エレン「うしっ! じゃあ、今日から俺も一緒に訓練させてもらうな」


アニ「ああ、手加減しないからね?」


エレン「望むところだ!」




ミカサ「」


アルミン(今はミカサに近づかない方がよさそうだ…)ソロー


ミカサ「アルミン。ちょっと話がある」


アルミン「」





夕食後






アルミン(はぁー…、結局二人の監視を付きあわさせられることになった)

アルミン(元を辿ればライナーの責任なのに、何で僕が)


ミカサ「アルミン。エレンはあの女に騙されてる可能性がある」


アルミン「えーと…、騙されてるってどういうこと?」


ミカサ「あの女はエレンと二人きりになることで、エレンの貞操を狙っている」



アルミン「そ、そうかな? 僕には、二人は対人格闘の訓練をしているようにしか見えないけど…」


ミカサ「あの女はエレンを襲おうとするはず。そうなったら私は容赦しない」


アルミン(はぁー…、何事もなく終わればいいけど)







エレン「おっ! 来た来た」

いいぞ!

>>50あざっす



アニ「…また、随分早く来たね」


エレン「いてもたってもいられなくてよ。さぁ、始めようぜ」


アニ「じゃ、いつも通り組手から始めるかい?」


エレン「いや、今日はアニの足技をもっと近くで見てみたいんだ」

エレン「俺のことは気にしないでいいから、今までみたいに練習してみてくれ」


アニ「………そう///」





アルミン(あれ? 組手をするんじゃないのか…)

アルミン「どうやら、アニの訓練を見学してるだけみたいだね…」

アルミン「これなら心配ないみたいだし、僕達は部屋に戻ったほうがいいんじゃないかな?」


ミカサ「アルミン。あなたはそんなに考え方が甘い人ではないはず」

ミカサ「当然、私には二人が離れるまで監視する義務がある」


アルミン(うぅ…。明日も朝早いのになぁ…)





アニ「…ふぅー、ちょっと休憩するよ」


エレン「ああ。それにしても毎晩もよく続いたな」


アニ「これくらいはしないと、ね…///」


エレン「?」


アニ「…何でもないよ」


エレン「まぁいいや。じゃあ次は俺がするから、見ててくれないか?」


アニ「…中途半端な蹴りだと、後で容赦しないからね」







アルミン(今度はエレンがミット打ちの番か…)

アルミン「ねぇ、ミカサ。組手も始めないし、今日はもういいんじゃないかな?」


ミカサ「…甘い」

ミカサ「あの泥棒猫は私たちがいなくなるのを待っているに違いない」


アルミン(この場所からじゃアニに僕達は見えてないよ。ミカサ)

アルミン(って、ああっ!? アニがエレンに近づいて…)

アルミン(どうやら動きの訂正をしてるみたいだけど、近すぎるよ!?)チラッ


ミカサ「」ゴゴゴゴゴゴ


アルミン(うっ…!? 胃が痛い…)




エレン「こんな感じか…?」シュ


アニ「…大分いい感じだね」

アニ「もう遅いし、組手でもして終わろうか?」


エレン「よーし、手加減なしだぜ!」


アニ「ふっ、こっちのセリフだよ」







エレン「っぐわっ!?」


アニ「ふぅー…、今日の訓練はまぐれかい?」


エレン「っててー…。へへっ」


アニ「…なに笑ってんのさ?」


エレン「いや、ちょっと嬉しくてさ」


エレン「アニは俺の師匠っていうか、パートナーだからさ。やっぱこうじゃないと」


アニ「………//////」

アニ「はっ…! あたしのパートナーのつもりなら、もっと訓練しなよ///」


エレン「そうだな。これからもアニに特訓してもらうわ」ニッ

エレン「明日も同じ時間でいいか?」


アニ「す、好きにしなよっ///」スタスタ


遅筆で申し訳ないがまた溜まったら投下します
読んでくださる方ありがとうございます

乙乙ー 見てるから続きも頑張ってくれー

乙!これからも頑張ってくれ

いいよー長ければ長いほど良い

終わってしまうのか...?

age

待ってる

未来で




ミカサ「…っ」ゴゴゴゴゴゴゴ


アルミン「ひっ…!?」

アルミン(こ、これは本格的にマズイ状況になってきたぞ…)





〜次の日〜 朝食時





アルミン「や、やあ。エレン、おはよう」


エレン「おう! アルミン、おはよ」



アルミン「何かあったの? 朝からやけに元気だけど…」


エレン「へ? そうか? 特にこれといってないけどなぁ…」


アルミン「そ、そっか…。まぁ、元気なことはいいことだよね」ハハッ

アルミン(くっ、エレンは無自覚だけど、多分昨晩ことだよね…)

アルミン(このままじゃ、またミカサに付き合わされるよ…)


アニ「…」ジー


エレン「おっ! アニ! おはよ!」



アニ「お、おはよう…///」


エレン「何だー? 元気ねぇな。これから朝飯だぜ」


アニ「こんな朝食で喜ぶのはあんたとあいつくらいのもんさ」


サシャ「パァン! 私のパァン!」ダダダダダダ

サシャ「早い者勝ちですよー!!」ダダダダダダ


エレン「ははっ。サシャは今朝も相変わらずだな」



エレン「俺達もさっさと貰いに行こうぜ?」


アニ「はっ? ひ、一人で行きなよ。子どもじゃないんだから…///」


エレン「何だよー。アニまで子ども扱いすることないだろ?」

エレン「ほら、早く行こうぜ」スタスタ


アニ「あっ…。分かったよ」スタスタ






ミカサ「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴ


ライナー「おっ? なんだなんだ? 珍しいな。エレンとアニが一緒だぜ?」

ライナー「今日はミカサと一緒じゃないのか?」


ミカサ「…っずぇあ!!」ボッ!


ライナー「」


アルミン(ライナー…、自業自得だよ)





アニ「よかったの? あんた?」


エレン「ん? 何がだ?」


アニ「ほら、あの子と一緒じゃなくて」


エレン「…ミカサか? 何でかみんなそう言うけどな、あいつはただの家族なんだ」

エレン「いつまでもべったりじゃお互いに困るだろ?」


アニ「……そう」



アルミン(ああ、朝からフラグを立てるのが上手だね、エレン)

アルミン(でも、そのせいで別のフラグが立ってることにも気づいてくれよ!)


ミカサ「」ゴゴゴゴゴ




対人格闘術・訓練中



エレン「せっ!」


アニ「ふっ!」



エレン「くっ!」


アニ「…甘いよ」


エレン「なっ…! ぐはっ!?」ドサッ


アニ「ふぅー…、あんたにしてはらしくないミスだね」


エレン「ちくしょー…、その技は出さないと踏んでたんだけどな」


エレン「っと、もうこんな時間か。そろそろ戻らないとな」


アニ「そうだね。いつまでも座ってないで、早く立ちなよ」


エレン「ん? 今日は待っててくれんのか?」

エレン「うしっ! じゃあ一緒に戻るか」


アニ「…///」

アニ(しまった…。いつもはこいつ置いて帰ってるんだった)スタスタ


ライナー・ベルトルト・ジャン「…」ニヤニヤ


アルミン(もうこれ以上は抑えていられないよ。僕の胃痛もミカサも!!)


ミカサ「」ゴゴゴゴゴゴゴ



夕食後




アルミン「ねぇ、エレン。ちょっといいかな?」


エレン「ん? どうかしたのか? アルミン」


アルミン「少し話したいことがあるから、人のいないところで…」


エレン「ああ。いいけど、俺この後用事あるから、手短に頼むぜ」






アルミン「エレン。単刀直入に聞くけど、アニのことをどう思ってるんだい?」


エレン「…何だよ、急に。アルミン」


アルミン「聞かせてくれないか? エレンの考えを聞くことができれば」

アルミン「その、僕も手伝えると思うからさ…」


エレン「気付いてたのか…?」



アルミン「うん」


エレン「他の奴らは?」


アルミン「それはどうか分からない。今のところ、僕は他の人には話してないよ」


エレン「そうか…。まぁ、アルミンになら言えるかな…」

エレン「実を言うと俺、アニのことが好き、なんだと思う」


アルミン「やっぱりね。そうだと思ってたよ」


エレン「俺ってそんなに分かりやすいかな?」



アルミン「いや、僕以外に気付いてる人はいなさそうだから、そんなことはないと思うよ」

アルミン「それより、どうするんだい?」


エレン「ど、どうするって?」


アルミン「アニに告白するのかい? それともこのまま何もせず離れ離れになりたいのかい?」


エレン「そ、そんな、急に言われてもな…」

エレン「俺だって、まだ自分の気持ちが分かんないんだよ」



アルミン「エレン。昔、話してくれただろ?」

アルミン「この残酷な世界で生きて行くためには、戦って勝つしかないって」

アルミン「僕には、今こそ戦うときだって思うよ?」


エレン「アルミン…」


アルミン「他のことは、僕が何とかできると思うから…」

アルミン「エレンは、エレンの思う道を進んでほしい」

来てた!待ってた!

せめて慶長の役だったら、色々都合つけられるんだけどね

誤爆すまん



エレン「…ありがとう」


アルミン「それじゃ、特訓頑張ってね」


エレン「ああ、行ってくる。アルミン、お前が友達で本当に良かったぜ」タッタッタ


アルミン「さて、僕も戦わなくちゃね…」






ミカサ「アルミン! 一体どこにいたの?」

ミカサ「急がないとエレンがあの女狐に襲われてしまう」


アルミン「ミカサ! もう止めよう」


ミカサ「…何を言っているの?」


アルミン「こんなことを続けてもエレンは振り返ってくれないさ」

アルミン「ミカサ。君はもっと正々堂々と戦うべきだよ」



ミカサ「アルミン。あの女狐に脅されているの?」


アルミン「違うよ! ミカサ、僕は確かに君の友達だ」

アルミン「そして、エレンの友達でもあるんだよ」


ミカサ「…」


アルミン「君達二人の気持ちを知った以上、僕にはどっちかを選ぶことなんてできなくなってしまったんだ」

アルミン「だから、ミカサ。僕にできる最後の助言だよ」

アルミン「もう、こんなことは止めよう」



ミカサ「でも、それじゃエレンが…」


アルミン「エレンももう子どもじゃない」

アルミン「自分のことは自分で決めるし、自分の身は自分で守るさ」

アルミン「だから、ミカサも家族としてでなく、一人の女の子としてエレンに接してみようよ?」


ミカサ「…分かった」

ミカサ「アルミンがそこまで言うのなら、私もそうしよう」



ミカサ「でも、あの女狐がエレンを傷つけたら、削ぐ…」


アルミン「」ゾクッ

アルミン(と、とりあえずこっちはなんとかなったかな?)

アルミン(後は任せたよ! エレン)






アニ「…遅い」


エレン「…はぁ、はぁ。すまん、遅れた」


アニ「昨日はえらくやる気だったのにね」


エレン「ちょっと野暮用があってな。さぁ、始めようぜ」


アニ「まだいいよ。息が切れてる状態でやったってしょうがないし」



エレン「…やっぱアニって優しいよな」ニッ


アニ「…///」


エレン「なぁ、アニ」


アニ「…なに?」


エレン「アニは憲兵団を希望してんだよな?」


アニ「…そうだけど?」



エレン「なんで憲兵団になりたいんだ? やっぱ内地で暮らしたいからなのか?」


アニ「……そうだよ」


エレン「じゃあ訓練が終わったら、アニとは会えなくなっちまうなー…」


アニ「あんたは、やっぱり調査兵団に行くの?」


エレン「ああ。この世界の巨人共を駆逐してやるんだ」


アニ「ねぇ…」

アニ「あんたの夢ってなに…?」



エレン「え?」


アニ「別に巨人を駆逐することだけが、夢じゃないだろ?」


エレン「あ、あぁ。まぁな」


アニ「巨人を殺して、その後どうするの?」


エレン「そんなの決まってる。壁の外を探検するんだよ!」

エレン「今は、壁から少し離れた場所までしか人類は進めないけど」

エレン「いつか、もっと遠くまで旅ができる日が来るはずなんだ!」



アニ「…それがあんたの夢?」


エレン「ああ。知ってるか? アニ」

エレン「壁の外には、使いきれないほどの塩水の湖や、氷の大地、この世界を見渡せるほど高い場所もあるんだってよ」

エレン「俺は、絶対に見てみせるぜ!」


アニ「……そう」


エレン「アニは何か夢はないのか…?」


アニ「夢、ね…」


アニ「そんなのがあったら、あんたみたいに生きていけるんだろうね」

アニ「ちょっとだけ、あんたが羨ましいよ」


エレン「そっか…」

エレン「なぁ、アニ。もし俺が調査兵団に入って、この世界の巨人たちを駆逐した後に」

エレン「お前も俺も生きていることができたら、その、一緒に世界を見て回らないか?」


アニ「…!?」

アニ「あ、あたしと…?」



エレン「ああ。いつになるか分からない、ずっと先の話だけど」

エレン「アニが嫌じゃないなら、この世界が美しいってことを知ってほしいんだ」

エレン「それまで、俺が生きてたらの話だけどさ…」ハハッ


アニ「ありがと。嬉しいよ…///」


エレン「…///」

こういうコメディっぽくない純恋愛SS

ああ、悪くない






教官「貴様ら!! 就寝時間はとうに過ぎてるぞ!!」


エレン・アニ「!?」


エレン(げっ!? きょ、教官だっ!?)


アニ(ちっ…)


教官「規律を破ってまで訓練したいというのなら、貴様らに特別訓練を施してやらんこともないが…?」

>>95あざっす


エレン「し、失礼しました!」


アニ「…」


教官「ふん…。貴様らの処分は後日決める。とっとと寮へと戻らんか!」


エレン「はっ! 失礼します!」


アニ「…はっ」




エレン「すまん、アニ。話が長引いて、お前にまで迷惑かけちまった」


アニ「別に、気にしてないよ。あたしのせいでもあるし…」


エレン「しばらくは、夜の訓練は控えたほうがよさそうだな」


アニ「…そうだね」


エレン「はぁー…、っと、俺はこっちだ。また明日な」


アニ「…ねぇ」



エレン「ん? どうかしたか?」


アニ「さっきの話、信じるから」


エレン「?」


アニ「あたしと旅するんだろ? 死ぬんじゃないよ。エレン///」スタスタ


エレン「…ああ、死なねぇよ。アニ///」





アニ(今はまだ、あんな口約束でもかまわない)

アニ(あたしにも、夢ができたから…///)

だらだら長引いて申し訳なかったがこれで完結
読んでくれた方ありがとうございます

完結してよかった...!! 途中でss速報落ちたからそのまま終わってしまうかと思っていただけに嬉しい!
そして素晴らしいSSをありがとう。乙

乙乙
原作で恋愛フラグをちょっと匂わせるくらいが色々妄想出来ていいよね

乙!

できればおまけが欲しいな|壁|Д・)ノ


待っていた甲斐があった
また機会があったら書いて欲しい
エレアニを

このSSまとめへのコメント

1 :  へふへふほ   2013年08月29日 (木) 03:50:19   ID: 34TNUsqo

ホォイ!?腰巾着とかいわれてる背のスラッとした子はどうしたんだい?
ア・ニ?

2 :  SS好きの774さん   2014年04月03日 (木) 22:29:59   ID: _rEOA9sI

ミカサ悪役多い

3 :  SS好きの774さん   2014年11月20日 (木) 18:51:22   ID: -BhWFo4R

めっちゃいいSSだったd=(^o^)=b

4 :  SS好きの774さん   2015年01月09日 (金) 21:13:08   ID: ShXo-AkJ

いい話だった( ・∀・) イイネ!

5 :  SS好きの774さん   2015年03月12日 (木) 18:36:13   ID: V0efXkBi

続き欲しいですー

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