恒一「父さんに彼女いないのかと急かされた」(517)

女子「」ガタッ



みたいなのをお願いします

怜子「」ガタッ

赤沢「ドキドキ」

小椋「あっ、恒一くん、私が・・・」

綾野「ちょ、なにしてるのよ」

多々良「あの・・・恒一くん・・・」

こんなかんじで

勅使河原「親父さんがねえ。ま、俺たちもそろそろ良い年頃だしな」

望月「ちなみに榊原くんは彼女とか居たことあるの?」

女子「」ガタッ

恒一「あはは、まさか。あ、でもラブレターなら貰ったことがあるよ」

勅使河原「うおっマジでか! それでどうなったんだ!?」

恒一「一応可愛らしい便箋だったんだけど、中身がちょっとアレだったから……」

望月「アレって?」

恒一「紙面一杯にスキスキスキ…って延々と書かれてて、ちょっと身の危険を感じたから結局見なかったことにしたよ」

勅使河原「そ、そりゃ賢明な判断だな…」

恒一「たまたまその後転校が決まったから良かったんだけど、あのまま東京に残ってたらどうなってたのかな」アハハ

望月「それ、笑い事じゃないと思うよ…」

ちょっとラノベ読むから誰か頼んだ

もう昔の作品過ぎて、キャラが思い出せない、でも
赤沢さんってキャラが素直で純粋で美しい人で
見崎ってキャラが性悪のクズだってことだけは覚えてる

      / . . . . | : : : :i: : : : : : : : : : : : : : ゚。   、: : : :ヽ   i: : : : :.
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 |    ゚。:ハ:.:.:i:.:.:.i:.:.:Vヾ::\     ー_-‐     /:/:.:.} :.;|  ∨/.ノ'
 i    ヾ:. ゚。:.i:.:.:|、:.:.V:::::::::>..        .イ:::::/:.:./:./:| ト.j/

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 ヾ_ノ       )ヾ:::::::::::λ_乂y|        |.У/:::::::;:::ノ':\__
          、/イ八::::乂 ルヽ丿    __/'´ 乂//`ー
          ´    ヽィ─z..イ         `‐-/、
            _,..イ  ∧───、   ,.───   >ュ、
        _,...イ  { \   \          /  /  /

ヘイ

恒一「でもそうだなぁ、そろそろ僕もそういう相手を見つける時期なのかも」

勅使河原「おっ、意外と積極的なリアクションだなサカキ」

恒一「そんなに意外かなぁ?僕だって男だし、可愛い彼女を見つけたいってのはあるよ」


赤沢「ッ!?」ピクッ


望月「榊原君はどんな女の子が好みなの?」


赤沢「……」ドキドキ


恒一「うーん……気が利いて頼りがいがあって…」


赤沢「…!」パァッ


恒一「一言でいうと有能な女の子かな」


赤沢「~~♪」テレテレ

杉浦「泉美…」

恒一「そういえば最近気になる人がいるんだよね…」

勅使河原「おっ、マジか!?誰誰?」

恒一「え、言わなきゃダメ?」

望月「ちょっと興味あるなぁ、教えてよ」

恒一「うん…その、わ…渡辺さん…なんだけど…」

勅使河原「おお!?なんかスゲェ意外な名前が出てきたなオイ!!わたな

恒一「ちょっ、声が大きいよ!聞こえちゃったらどーすんのさ!」

勅使河原「わ、ワリィ…」

望月「でも本当に意外だなぁ…ね、なんでそう思うの?榊原くん」

恒一「うん…少し前、こんなやり取りがあって…」

まさかのさんさんルートかよ!

少し前…

渡辺さん「ふーあっついあっつい!汗だくだわ」ガラッ

恒一「あ、渡辺さん」

渡辺さん「あれ、恒一くんまだ帰ってなかったんだ」

恒一「うん、今日僕日直なんだ」

渡辺さん「ふーん…あ、そうだ。恒一くん、悪いんだけどブラのホック外してくれない?」

恒一「…へっ?」

渡辺さん「こう暑くっちゃノーブラじゃなきゃやってられないのよ、お願い!」

恒一「えっ、いやっ、あの」

渡辺さん「早くしてよ、ほら透けて見えてるでしょ?自分でやると手こずるのよ」

恒一「あっ、あぁ、うん、えっ?待って、え?どういうこと?」

渡辺さん「だから、ブラのホック外してってば」

恒一「なんで!?」

渡辺さん「暑いから外したいの」

恒一「ん゛ん゛??」

渡辺さん「はやくー暑いー死ぬー」

恒一「そそそそんな、待ってよ、いきなりそんなこと言われても、僕…」

渡辺さん「あ、それとも何?汗かいてるから触りたくないとか?」

恒一「ちがっ、そうじゃなくて……あの、僕、その……やり方…知らないんだ…ごめん」////

渡辺さん「ん~?…まあ男の子だし、仕方ないか…」

恒一「////////」

渡辺さん「まあ今回はいいわ。今度やり方教えてあげるからネ♪」

恒一「ふええっ!?」アセアセ

渡辺さん「よっと」スルスル

恒一「//////」

渡辺さん「はふぅ、この解放感……あ、ブラいる?」

恒一「~~~ッ!?」ビクッ

渡辺さん「冗談だよ」

恒一「あうぅ…」///////

渡辺さん「ふふふ♪」

恒一「……てなことがあって…それから渡辺さんの顔を直視できないんだ…」/////

勅使河原・望月「………」

勅使河原・望月「………」チラッ


渡辺さん「フフフ」ニヤリ


勅使河原(色仕掛けにまんまと引っかかってるだけじゃねーか…)

望月(榊原君て意外とチョロイんだなぁ…)

恒一「あと…他にも気になる子がいるんだ」

勅使河原「なにっ」

望月「誰?」

恒一「うん…その…小椋さんなんだ」

勅使河原「はぁ?あのチンチクリンか?」

望月「な、何かあったの?」

恒一「うん…少し前、こんな事があって…」

少し前…


小椋「はぁー」ガラッ

恒一「あ、小椋さん」

小椋「お、恒一くんじゃん。居残り?」

恒一「ううん、僕今日掃除当番で、なんか掃除に夢中になっちゃって…」

小椋「なにそれ、へんなの」クスクス

恒一「いやぁ…小椋さんは演劇部の練習で?」

小椋「うん…もうすぐ文化祭で発表だからね。その追込み練習」

恒一「そっか、楽しみにしてるよ」

小椋「ん…」

恒一「…? どうかしたの?」

小椋「うん……」

恒一「……?」

小椋「ねえ、ちょっと相談に乗ってくれないかな…?」

恒一「僕に? 別にいいけど…」

恒一「緊張して満足な演技が出来ない?」

小椋「ウン…」

恒一「で、でも今までだって何度も舞台に上がってたんじゃないの?」

小椋「今までも…緊張はしてた……でも…今回だけはどうしても失敗できないって思うと…」

恒一「なんでまた今回に限って…?」

小椋「……だって…」チラッ

恒一「…?」

小椋「///////」

恒一「…あ…ああそうか、僕たちにとっては最後の文化祭だもんね、それは確かに緊張するかも…」

小椋「………」ジロッ

恒一「え?あれ?違った?」

小椋「……にぶちん…」プイッ

恒一「え、ええ?」

小椋「/////」プクー

恒一(な、なにこの雰囲気…)

小椋「……」

恒一「……」

小椋「……っ」ガタッ

恒一「!?」ビク

小椋「帰ろっか、恒一くん」

恒一「え?あ、う、うん…」ガタ

小椋「はぁ…」

恒一「あの…力になれなくてゴメン…」

小椋「いーわよ別に…こんなこと、相談してどうにかなるモンでもないし」

恒一「そ、そう…じゃあ、もう帰ろうか。家まで送るよ」

小椋「ん…ありがと…」

恒一「じゃあ暗くなる前にかえ

ギュッ

恒一「え…ええっ?」アセアセ

小椋「//////」ギュー

恒一「あ…あの、あのあの…お、小椋さん?どうしたの?」//////

小椋「…なんでもないわよ…っ」ギュー

恒一「ななな、何でもないって…じゃあなんで僕の背中に…抱きついて…」

小椋「何でもないって言ってるでしょ!」

恒一「ごめん!」

小椋「………」

恒一「………っ」ドキドキドキ

小椋「……舞台に上がるとね…」

恒一「う…うん…」

小椋「すごく不安で…心細くて…自分が孤独に感じるの…」

恒一「う…ウン…」ドキドキドキ

小椋「だから…こうしてるとね…とっても安心するの…」

小椋「恒一くん…お願い……もう少しこのままでいさせて…」

小椋「ごめんね…ごめんね恒一くん…」ギュウウ

恒一「い、いいんだよ…うん…」ドキドキドキドキ

恒一「………」ドキドキドキ

小椋「………」

恒一「……………」ドキドキ

小椋「……ぷふっ…」

恒一「…え?」

小椋「プスwwww…くっくっく…あはっ、あははははっ♪」

恒一「え?お、小椋さん?」

小椋「やだもー、恒一くんたら、まんまとあたしの演技にひっかかってやんのww」ケラケラ

恒一「へっ?演技?」

小椋「あたしを誰だと思ってんのよ!未来の大女優小椋由美ちゃんよ?緊張なんてするわけないじゃん☆」

恒一「へ…へぇえ?」

小椋「ゴメンね♪ちょっとからかってみただけ♪あははっ、恒一くん真っ赤になっちゃって、おかしいww」キャッキャッ

恒一「……は…はぁ…」

小椋「あー、面白かった♪じゃ、またね恒一くん!あたし一人で帰れるから」

恒一「そ、そう…気を付けて帰ってね…」

小椋「じゃーね!文化祭にはちゃんと観に来るのよ!?約束だからね!」

恒一「う、うん…約束するよ」

小椋「バイにゃー♪」タッタッタ…


恒一(緊張なんてするわけないって…小椋さん、あんなに心臓バクバクさせてたじゃないか…)

恒一(背中に抱きついてる間、僕の心音を掻き消すくらいに伝わってきてたよ…)


小椋『あ、そーそー!恒一くーん!』

恒一「え!?な、なにー!?」

小椋『さっきの事は誰にも…

恒一「あっ…いけない、そういえばこの事誰にも言うなって言われてたんだった…」

勅使河原・望月「………」

恒一「しまったなぁ…ごめん、二人とも今の話は忘れてくれないかな?バレたら殺されちゃう…」

勅使河原「お…おう…」チラ

望月「そ…そうだね…」チラ…


小椋「~~~~~っ!!」プルプルプル


恒一「でも、あれから小椋さんの事考えると夜眠れないんだ。そうかと思うとよく眠れたり、変な感じで…」

恒一「なんていうのかな、最近気が付くと、よく小椋さんを見てたりするんだ…やっぱり変かなぁ」

勅使河原「そうか…なあサカキ」

恒一「なに?」

望月「とりあえず殺されることは無さそうだよ」

恒一「いやだから内緒にしといてってば…」


小椋「//////////」プシュウウゥウゥゥウウゥゥ…

恒一「それと…」

勅使河原「まだいんのか」

恒一「んん…いや、これはちょっと違うのかなぁ…」

望月「というと?」

恒一「うん、これまた少し前の話になるんだけど…」

少し前…

恒一「WAWAWA忘れ物…」ガラッ

恒一「…………」

恒一「…………………」

恒一「…………………………」

恒一(有田さんが僕の机でオナニーしてる…)

恒一(……………)

恒一(予想外すぎる光景に身体が動かない…)

恒一(………………)

恒一(やばい目が合った)

恒一(え、有田さんダッシュでこっちに向かって)

恒一「!?」

恒一「うわっ!?ちょ!まっ!僕見てないよ!僕何も見てないよ!!」

恒一「わああああっ!?」


ガラガラバタン

恒一「あ…あう…あうぅ…は、離して有田さん…」//////

有田「はあっ、はあっはぁっ……見ちゃったね?」

恒一「見てない…僕、何も見てないよ…」//////

有田「ねえ、あたし、どうすればいいと思う?」

恒一「どど、どうって…」//////

有田「榊原くんの机汚しながら自慰して、それを榊原くんに見られて、そのまま押し倒して…」

恒一「だ、大丈夫だよ、僕、誰にも言わないから…だから有田さん、お願い離して…」

有田「ダメだよ、もう榊原くんにばれちゃってるもん…もう、手遅れだよ?」

恒一「じゃ、じゃあ…どうするって言うのさ…」

有田「えへ…どうしよっか?」

恒一「ううぅ…」

有田「こんなのはどう?」ヒソヒソ

恒一「あうっ!?そ、そんなに近づかなくても聞こえるよぉ…」

有田「榊原くんにぃ…」ヒソヒソ

有田「共犯になってもらっちゃうってのは♪」

恒一「い…意味が解らないよ…共犯?どういう事なの?」

有田「えへ♪このまま二人で、取り返しがつかないコトしちゃおうかってこと♪」

恒一「わわわっ、何言ってるんだよ!?ダメに決まってるじゃないか!」

有田「え~?いい考えだと思ったんだけどなぁ~」

恒一「と、とにかく一回離れてよ…」

有田「だーめ♪」ノシッ

恒一「うあうっ!?」ビ゙クッ

有田「んっ♥」ピクッ

恒一「あ…有田さん…ちょ…まずいよ…こ、これは…この体勢は…」

有田「えへへ…恒一くんも固くなってる…」

恒一「やめてよ…どいてってば…」

有田「どいたら恒一くん、逃げる気でしょ?逃がさないよ~」スリスリ

恒一「うあっ、あっ、待って、腰、う、動かさないでぇ…!」

有田「あ、ごめんごめん♪つい♥」

あれ?記号が反映されてない…

有田「だいたいこのまま恒一くんを逃がしちゃったら、あたし明日から学校来れないよ」

恒一「だ、だから僕、誰にも言わないから…」

有田「でも、そうだとしても…あたし恒一くんに逆らえないよね…どんな酷い命令にも、従うしかないよね?」

恒一「しないよそんなこと…!ねえ、ホントもうダメ、僕、もう…」

有田「どうかなぁ~?あたし不安で仕方ないよ~♪肉奴隷にされちゃうよ~♪」

恒一「あ…有田さぁん…」

有田「フフフ…じゃあさ、こんなのはどう?」

恒一「ぐぅぅ…うっ、うぐ…!!」

有田「恒一くんが、あたしにもシてるとこ見せてくれるって約束するなら…どいてあげてもいいよ?」

恒一「がはっ!!わ、わかった!するよ!約束する!!だからどいて!僕もう!ああっ!ああああ!!」

有田「はい、よろしい…よっと♪」スッ

恒一「ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァッ!ゴクッ、ハァッ!ハァ…っ」ビクビクビク

有田「じゃあ、楽しみにしてるね?ご・主・人・様?」

恒一「はぁっ、はぁ、はぁ…はぁ…」グタッ…

有田「きひひひ…♪」

・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・

勅使河原「……………おい、少し前に、何だ?早く話せ」

望月「榊原くん、どうかしたの?話し始めたと思ったら急に黙っちゃって…」

恒一「いや…うん、なんでもないよ…」

勅使河原「はぁん?おい教えろよ!他にもなんかあるんだろ!?」

恒一「いや…ないよ…」

望月「榊原くんどうしたの?なんか目が濁ってるんだけど…」

恒一「そ…そうかな…?」

恒一「……」

恒一「……」チラッ


有田「にひっ♪」


恒一「///////」

勅使河原・望月「…?」

後頼む。俺は寝る。練るったら寝る

望月「前から思ってたけど、榊原くんならその気になればすぐにでも彼女見つけられそうだけど…」

恒一「そうかなぁ…」

勅使河原「そのへんはまあアレだよな、ウチのクラスの女子は全員レベル高いから目移りするのもわかるぜ」

恒一「僕を何だと思ってるのさ…こういう大事なことは、ちゃんと誠意をもって一人だけにしたいよ」

勅使河原「でたよ。そう言う事を真顔で言えるからお前はモテるんだ…俺には無理だが」

恒一「そういうもんかなぁ?」

望月「でも目移りするかはともかくとして、確かにウチのクラスは可愛い子が多いよね」

恒一「まあ、それは確かにそうだね」

勅使河原「なあ、何かないのか?こう、『うおっ、可愛いな!』て思ったエピソードとか」

恒一「うーん…あ、そういえば少し前に…」

勅使河原・望月「出ました少し前」

少し前…


恒一「ふぅ…やれやれ、怜子さん身内だと思って人使い荒いなあ…もう下校時刻過ぎてるって言うのに…」ガラッ

恒一「あ…」

佐藤さん「スピ-…スピー…むにゃむにゃ…」zzz

恒一「佐藤さん…眠っちゃってるのか…」

佐藤さん「スピー…スピー…」zzz

恒一「しかし凄い恰好で寝てるな…」

恒一「ほっぺただけを支えに机に突っ伏して寝てる…両手ぶら下げちゃって完全にフリーだから寝顔が丸見えだ」

佐藤さん「ふにゃ…スゥ…スピー…スピー…」zzz

恒一「……幸せそうに寝てるなー…起こそうにも起こすのが申し訳ないくらいだよ」

佐藤さん「スピー…スピコー…じゅる…」zzz

恒一「てかよだれが凄いことになってるな…だだ漏れだよ佐藤さん…」

佐藤さん「スピー…んにゃ…スピー…」zzz

恒一「そうだ、起こした時にこのよだれ溜りを見たら、佐藤さん恥ずかしい思いをするんじゃ…」

恒一「………先に拭き取ってから起こしてあげよう」

佐藤さん「むにゃむにゃ…うじゅー…」zzz

恒一「ちょっと失礼…拭かせてもらうよ」フキフキ

佐藤さん「スピー…スピィー……」zzz

恒一「ふふふ…そのままもう少し寝ててね」フキフキ

恒一「ほっぺたも…」フキ

佐藤さん「んん…はむっ」パクッ

恒一「!?」

佐藤さん「んゆ…ん…」チューチュー

恒一(ゆ…指に吸い付いてきた…!?)

佐藤さん「はむ…ちゅ…んちゅー…」チュパチュパ

恒一(うわわわわっ!?な、なんだよこれ…!?)

恒一(そ、そういえば聞いたことがある…)

恒一(睡眠中の無意識下では乳児の頃の習性が甦るって…)

恒一(しかしよりによって佐藤さんが…大人っぽさに関しては渡辺さんと双璧を誇る、あの佐藤さんがこんな…!)

佐藤さん「はむちゅ…ちゅぷ…」チューチュー

恒一(うあ…唇…柔らかい…口の中あったかい…吸われる…理性が吸い出されちゃう…!)

恒一(~~~~~っ!だ、ダメだ!目を覚ませ!僕!と…)

恒一「さっ、佐藤さん!」

佐藤さん「…っ」ピクッ

佐藤さん「んにゃ…?」パチ

恒一「お、起きた?ほほ、ほらもう下校時刻過ぎてるよ?もう帰らなきゃ…!」

佐藤さん「ふぇ…ふわぁ…」ウトウト

佐藤さん「んにゅぅ…おやすみなしゃい…」zzz

恒一「起きなってば!ほ、ほらぁ…っ」

恒一「……とまあ、こんな具合で半ば夢の中の佐藤さんの手を引いて家まで送ったんだ」

恒一「ふだんの大人っぽくて落ち着いた佐藤さんとのギャップが可愛かったな」

勅使河原「……それで、その後佐藤とはどうなんだ?」

恒一「うん、佐藤さんあんまり寝起きが良くないみたいで、次の日話したら何も覚えてなかったんだよ。いやあよかった」

望月「そ、そう…」

恒一「でもあれから佐藤さんが居眠りしてるの見ると、自然と頬が緩むんだよね…ほら、今もうたた寝してるけど」
 

佐藤さん「…ぐうぐうぐう…」


恒一「これ、佐藤さんには内緒だよ?多分知ったらすごく恥ずかしがると思うんだ」

勅使河原「ああ…」チラッ

望月「そうだね…」チラ…

恒一「ふふふ…」ニコニコ

勅使河原・望月(あれ絶対起きてて話聞いてたよな…)


佐藤さん「ぐ、ぐうぐうぐう…!」プルプルプルプル…

昼休み終了

勅使河原「…そういえばよぉ、さっきから何か違和感あると思ったら見崎のヤツが出てねえな」

恒一「えっ」

望月「そうだよね、榊原くんて見崎さんとは何かと縁があるのに、話題に出ないのはおかしいよ」

恒一「そ、そんなにおかしいかな…」

勅使河原「そうだぜ、転入前から知り合いだったんだろ?」

恒一「ま、まあそうだけど…」

恒一「う~ん…見崎ねえ…」

鳴「わたしがどうかしたの?」

恒一「いっ!?」

餅好き「うわっ!み、見崎さん…!」

勅使河原「お、お前どっから湧いて出た!?」

鳴「おやつ買いにコンビニいってた」モグモグ

恒一「ダメだよ見崎、自習中に出歩いちゃ…」

鳴「かってに減るおなかが悪い」モグモグ

恒一「どういう理屈だよ…」

鳴「で、なんの話してたの?わたしがどうかしたの?」

恒一「いや、何でもないよ。ホントに…」

鳴「あやしい」ジー

恒一「うぅ…」

勅使河原「丁度いいじゃねーか、この機会だしハッキリさせとけよ」

恒一「えっちょっ」

鳴「どういうこと?」

勅使河原「ズバリだな、サカキと付き合うのは見崎的にアリか?ナシか?」

鳴「………」

恒一「ななな、何言ってるんだよ勅使河原、ごめん見崎、今のは忘れて…」

鳴「なし」

恒一「ええーっ」ガーン

望月「あらー…」

恒一「あううぅ…そんなハッキリ言わなくても…」クタッ

鳴「……」ハグハグ

勅使河原「おおう…す、すまねえサカキ、こんな結果が待ってたとは…」

鳴「……」ハグハグハグ

恒一「いや…別にいいよ…うぅ…」ショボン

望月「あ、あのさ、じゃあ見崎さんはどんな人が好みなの?」

鳴「えっ?」

勅使河原「そうだぜ、サカキを切るなんて並みの女じゃねえ。どういう相手を求めてるか参考までに聞いておきてえ」

鳴「……」

鳴「……っ……っ」ハグハグハグ

望月「見崎さん食べてないで教えてよ」

鳴「………」ハグ…

勅使河原「ほれ、答えろ見崎。速攻で切られたサカキへのせめてもの手向けだぜ」

望月「それにほら、もしかしたら榊原くんがこれから理想のタイプになるかもしれないしさ、ね?」

鳴「……」チラ

恒一「はうぅ……」ショボボーン

鳴「…………」

鳴「えと…背が高くて…」

勅使河原「お、おう」

鳴「かっこよくて…」

望月「うんうん」

鳴「……っ」ハグハグハグ

勅使河原「食うのは後にしろ」

鳴「…お…お料理が……とくいで…」ハグ…

望月「………」

勅使河原「………」

鳴「///////」ハグハグ

鳴「年のわりに…おちついてて…きがきいてて…」はぐはぐ


勅使河原(なぁ…今までの条件て全部サカキの奴に当てはまってねーか?)ヒソヒソ

望月(僕もそう思ってた…)


鳴「それと…お、男らしくて…」もぐもぐ


勅使河原(たしかサカキの奴、身を呈して綾野の命を救ったって話だったよな?)ヒソヒソ

望月(うん…綾野さん曰く、すっごく男らしくてかっこよかったって…)


鳴「それから…はぐはぐ、はぐはぐはぐ…」


勅使河原(なにをそんなに焦って食ってるんだこいつは…)

望月(見崎さん、もしかして照れ隠ししてる?)


鳴「ええっと…はぐ、それから…それから…」

鳴「それから、はぐ、とっても、もぐ、優し……」モグモグモグ

鳴「…う゛っ!?げほっ!!ごへっ!!」ビクッ

恒一「ああほら、そんなに急いで食べるから…はいお茶」サッ

鳴「うぐぐ…んっきゅ、ゴキュ、ゴキュゴキュ…」グビグビ

恒一「ちゃんと水分も取らなきゃダメだよ。僕の飲みかけで悪いんだけど…」

鳴「…っ!」

鳴「……っ」グビリ…

鳴「ケフッ…」///////

恒一「見崎、大丈夫?」

鳴「………っ」コクッ

恒一「あ、そのまま動かないで…口のまわり拭くから」フキフキ

鳴「~~~~っ」//////

鳴「ちょ、ちょうしにのるなっ!」ペチコーン

恒一「ごめん!!」


勅使河原・望月「…………」

鳴「ま、まったくもう、さかきばらくんはまったくもう…!」ノシノシガタンガタタッ


恒一「あうぅ…見崎、怒って席に戻っちゃった…」

恒一「ううぅ…何がいけなかったんだ……?」ガクシ

勅使河原「いや…お前は悪くねーぞ…」

望月「うん…どっちかっていうと見崎さんに問題が…」

恒一「でも、見崎あんなに怒って…あうう、もう口きいてくれなくなったらどうしよう…」

恒一「窓に顔向けたまま一瞥もくれないよ…後で謝らないと…」オロオロ


勅使河原「見崎も見崎だが、コイツも相当だな…」

望月「うん…榊原くんの周りの子は苦労しそうだね…」





鳴「////////」プシュ~…

(誰か続き書いて)

恒一「あううぅ…」ズーン

勅使河原「あ、そ、そういえばサカキ」

恒一「なんだよ…うぅ…」

勅使河原「お前がどう思ってるのかは知らんが、あいつはどうだ?」

望月「あいつって誰?」

勅使河原「桜木だよ、桜木ゆかり!」

恒一「桜木さん?なんで桜木さん…?」

勅使河原「なんでってお前、転校してきてしばらくは桜木のヤツと仲良かったじゃねーか」

望月「そういえばそんなこともあったね!桜木さんとのエピソードとかないの?」

恒一「え?ああ、だって桜木さんは最初に死ぬから生きてるうちに出番を


「ザ・ワールド!!!」ズキュゥウウウウン!!


恒一「   」

勅使河原「   」

望月「   」

恒一「…あ、あれ?今なんか…」

勅使河原「どうしたサカキ?」

恒一「ねえ、今なにか変な感覚にならなかった?時間が止まったみたいな…」

望月「え?何言ってるの榊原くん…」

恒一「いや、なんでもない…多分気のせいだよね…で、なんの話だっけ?」

勅使河原「桜木とのことだよ」

恒一「ああ、だって桜木さんはクラスの委員長だし…」

望月「まあ確かにそうだけど」

恒一「それに桜木さんは地が親切だから…僕が雨で立ち往生してた時も、傘に一緒に入っていこうって誘ってくれたし」

勅使河原「ちょっとまて」

勅使河原「聞いたか望月」

望月「うん、あの引っ込み思案な桜木さんが相合傘だって…」

恒一「え、ど、どういう事?」

勅使河原「良く聞け女殺しのサカキ、桜木も脈アリだぞ。間違いない」

恒一「なんでさ」

望月「だってあの桜木さんが相合傘を申し出たんでしょ?信じられないよ、あの奥手な桜木さんが…」

勅使河原「転入早々あの箱入り娘を懐かせるとはなぁ…恐れ入るぜ…」

望月「あ!そういえばあの事件もあったよね!ほら!」

勅使河原「おお!そうだった!ほら憶えてるかサカキ、桜木が階段でコケて…」

恒一「ああ、傘が桜木さんの喉を貫い


『ザ・ワールドォ!!!!!』ズキュゥウウウウウウウン!!


恒一「   」

勅使河原「   」

望月「   」
 

 
 
 
恒一「桜木さんが僕を下敷きにして奇跡的に無傷だった事件だね、てか今また変な感覚が」


望月「そうそう!あれで桜木さん、榊原くんに命を救われたんだよ。これは惚れるよ!」

恒一「命って、そんな大げさな…」

勅使河原「いや、桜木のドン臭さは筋金入りだ、あながち大袈裟でもねえ!」

勅使河原「下手したら冗談みてーな死に方してもおかしくなかったぜ」

恒一「そりゃあまあ、絶対に無いとは言い切れないかもしれないけど…」

恒一「…あ」

恒一「そういえば少し前、そのことで桜木さんに呼び出されたんだっけ」

勅使河原「よっしゃきた!少し前入りました!!」

望月「今度は何があったの?」

恒一「何がって、ただお礼を言われただけだよ」

勅使河原「…………」

望月「…………」

恒一「…?」

勅使河原「……あれ?」

望月「回想は?」

恒一「え?いやだから、お礼を言われただけだって」

勅使河原「なんだよつまんねーな…」

望月「うん…ちょっとがっかりだね」

恒一「なんだよ二人とも、急に…」

勅使河原「へーへー、んで?ちゅーくらいしたのか?」

恒一「しないよ!ただ、今度僕さえ良ければあげたいモノがあるって言ってたな」

望月「あげたいもの?」

恒一「うん、よくわかんないけど、大事なもので僕になら喜んで差し出すって…」

恒一「って、今度は何だよ二人とも!近い!近いよ!」


勅使河原・望月・風間「 詳 し い 話 を 聞 き た い 」

風見君でした

少し前……


恒一「プレゼント?僕に?」

桜木「はい…受け取って、貰えますか…?」

恒一「そんな、別にいいよ気にしなくて…それより桜木さんに怪我がなくてよかった」

桜木「でも…このままじゃ私の気持ちが治まりません…ううぅ」ジワッ

恒一「あわわっ、泣くことないじゃないか…わかった、有り難く頂戴するよ」

桜木「ほ…ホントですか?嬉しい…」ウルウル

恒一「うん、貰えるものなら病気以外なんでも貰うよ」

桜木「あの…それは…大丈夫だと思います……」

恒一「へ?」

風見「あああああああああああああああああ!!!」
望月「うるさいよ風見君!!」
勅使河原「少し黙ってろ!!」

桜木「その…一応…はじめて…ですから…」

恒一「はぁ…」

恒一(…?)

桜木「そ、それと…あの…こんなこと言えた義理じゃないんですけど…」

恒一「うん、何かな?」

桜木「できれば…捨てたりしないでくださいね…?大事にしてくれると…嬉しいです…」

恒一「え?う、うん…一応そのつもりだけど…」

桜木「……っ、嬉しい……」ウルウル

風見「ゆううううかあああありいいいいいいいい!!!」
勅使河原「フンッ」ドボッ
風見「はお゛ぅ!!」グタッ
望月「ナイス!」

恒一「そ、そう…喜んでもらえて何よりだよ」

桜木「それじゃあ、いつでも申し付けてくださいね?わたし、待ってますから」

桜木「いつでも差し上げられるように、きれいにして待ってますから!」

桜木「それでは、また…!」タッタッタ…

恒一「あ……行っちゃった…」

恒一「で、結局何が貰えるんだろう…?」

 
 
 
 

恒一「楽しみだなぁ、桜木さん何をくれるんだろう」

勅使河原「ま、まあ、そのうち解るだろう…」

望月「うん、そうだね…」

恒一「大事にして欲しいって言うからには、長く使えるものだよね」

勅使河原「まあな…ただその言い方だとサカキが凄いクズに聞こえる」

望月「うん…解ってないとはいえね…」

恒一「圧力釜とかだったらいいなぁ」

勅使河原「まあ…圧は強いんじゃないかな…新品らしいし…」

望月「下品だよ勅使河原…まあ間違っちゃいないけど…」

恒一「ねえ、二人は何だと思う?」

望月「…ナマモノ」

勅使河原「…日用品」

恒一「別れたなぁ」

勅使河原・望月「そうでもない」

恒一「?」

な…中島さぁ~ん???

勅使河原「さて、今までの順番通りだと次は中島なわけだが…」

望月「あ、でも中島さんはもう付き合ってる人がいるみたいだよ」

勅使河原「ほう、マジでか。誰だ?」

望月「ええっと…隣のクラスの…なんだっけ、確か野球部で…」

望月「磯部だか磯野だか…坊主頭で走るとシュペペペペって音がする…」

勅使河原「ああ、あいつか…頭デカくて草原の真ん中のちんまい家に二世帯で住んでる…」

勅使河原「てかキシュシュシュシュンじゃね?走る時」

勅使河原「まあ…どうでもいいか…」

望月「…そうだね…」






ごめんよ中島さん…

 
 
 
 
 
 

(眠いです)

勅使河原「じゃあ中島はお幸せにってことで、次行こうぜ、次」

望月「綾野さんだね。綾野さんといえば、例の『榊原くんに押し倒されて九死に一生事件』があったね」

恒一「そ、そんな名称になってるの?やめてよ、もうちょっと他の呼び方は無いの?」

勅使河原「まあ名前なんてどうでもいいじゃねえか。肝心なのはお前が綾野を救ったってことだ」

望月「あれから綾野さん、もともと懐っこかったのが、以前より増して榊原くんに懐くようになったよね」

恒一「うん…まあ、そうなんだけど…」

勅使河原「ん?どしたサカキ」

恒一「最近は綾野さん、あまり僕にじゃれてこなくなったんだ…」

望月「えっ、そうなの?」

恒一「うん…以前は人前でも抱きついて来たり、なでなでしてくれってねだったりしてたんだけど…」

勅使河原「そういや最近見てねえな」

恒一「でも全く無くなったかといえばそういうわけでもなくて…」

恒一「放課後一人で教室に残ってる時とか、帰り道で一緒になった時とかにするくらいかな」

恒一「それも、服の端をそっとつまむとか、精々手を繋ぐくらいで…普段より元気もないし」


勅使河原・望月「ほうほうほう、それでそれで?」

恒一「綾野さん、普段は「よくそんなに話題が続くな」ってくらいにお喋りなのに、最近はそうでもなくて…」

恒一「何か言いかけて、でも結局何も言わないでうつむいちゃったりするんだ…おかしいでしょ?」

勅使河原「…おう…まあ…続けてくれ…」

恒一「うん、今までは僕の目を真っ直ぐ見据えて、あのおっきな目をくりくりさせてたのがね」

恒一「最近では僕が目を合わせると、慌てて目を逸らすんだよ…どうしちゃったんだろうね、綾野さん」

望月「………」

恒一「この前久しぶりに手を握ってきたと思ったら、なんだかずっと空いてるほうの手で胸を押さえてるし…」

恒一「綾野さん、どこか身体が悪いのかな?息苦しそうで、見てて心配だったよ」

恒一「僕も気胸持ちだから他人事じゃなくて…やっぱり病院に行くの勧めたほうがいいかな」

勅使河原「…いや…まぁ、今は様子見だな…」

望月「そ、そうだね…」

恒一「そういえば少し前の夜に、綾野さんから電話がかかってきたんだ…」

勅使河原「きたぞ…!」ドキドキ

望月「うん…!」ドキドキ

(昼休み終了)

無料芋

ゆっくり始めます

少し前……


恒一「ふぅ…宿題終りっと…さて、ちょっと早いけどそろそろ寝ようかな」

ヨルヲーオオウーマブターヒラケーマガキーカゲヲオソレルナカレー♪

恒一「おや、電話が…こんな時間に誰だろう…」

恒一「…綾野さんか…なんだろ」pi

恒一「もしもし綾野さん?どうかしたの?」

恒一「…………」

恒一「……綾野さん?」

『…ック……ヒック……こっ…こういっ……ちゃぁあ……ひっく、ぐしゅ…』

恒一「……ッ!?」ザワッ

恒一「綾野さんっ!?どうしたの!?」

『こっ、こういっちゃ…あっ、あたひ…死んじゃうかも…ひっく…ふええ゛ぇ~…っ』

恒一「何だって!?綾野さん!?何があったの!?」

『わかんない…ヒック、あた、あたし…病気かもしんないぃ~…』

『えぐっ、えっぐ…ぬるぬるが…ぬるぬるがぁ~…っ、ぐすっ、うええっ」

恒一「ぬ、ぬるぬる?落ち着いて綾野さん!おうちの人には言ったの!?」

『まだだよぅ…うえっえっ…こういっちゃん助けてよぅ、こわいよぅ~…』

恒一「すぐにご両親に説明して!僕もそっちに行くから!いい!?気をしっかり持って!がんばるんだ!」

『う゛ん…グスン、こういっちゃん、はやくきてね…?まってるよ…?』

恒一「うん、すぐに行くからね!」

恒一「……ッ」ピッ

恒一「怜子さん!僕ちょっと出かけてきます!!」ダッ


怜子さん「えーちょっと、恒一くん!?」

綾野家


恒一「つっ、着いた…ッ、ゼェ、ゼェ…救急車とかは、来てないか…」

恒一「えっと、インターホンどこだ…」

ガチャ

恒一「あっ」

女性「あら?」

恒一「あのっ、夜分遅くすみません!僕は綾野さんのクラスメイトで…」

女性「あなた、恒一くん?」

恒一「へっ、あ、はい…」

女性「あらあらあらまあまあまあ、うふふふふふふふ♪初めまして、彩の母でございます」ペコリ

恒一「あ、ど、どうも…あのっ、僕さっき綾野さんから連絡うけて、その、綾野さんは大丈夫なんですか?」

綾野ママ「ええ、ええ、大丈夫ですよ~ごめんなさいねぇ?うっふふふふふふふ、やだわ、もう♪」

恒一「え、そうなんですか…?」ホッ

綾野ママ「もう、困った子なんだから、ねぇ~♪うふふふふふふ♪」

恒一「ええっと……?」

恒一「あの…綾野さんに何かあったんでしょうか?電話ではちょっと要領が得られなくて…」

綾野ママ「うふ、あの子ったら、初めての事でビックリしちゃったみたいでねぇ、ごめんなさいねぇ~ホントに」ニコニコ

恒一「はぁ…あの、具体的にはどういう…」

綾野ママ「そうそうそう、恒一くん、その節は本当にありがとうね。うちの子を助けて頂いて…」ペコリ

恒一「あ、いえ、そんな…恐縮です…えと、それで綾野さ」

綾野ママ「彩ったら私達を差し置いて真っ先に恒一くんに助けを求めるなんて、あの子も隅に置けないわぁ~」ニッコニッコ

恒一「えっと…んん?」

綾野ママ「彩、あーやあぁ~~!恒一くん来てくれたわよ~!おりてらっしゃーい!」

綾野ママ「…………」

綾野ママ「ごめんなさいねぇ~あの子ったら恥ずかしがっちゃって、うふふふ困った子だわ~」ニコニコ

綾野ママ「あ、ほら恒一くん見て、ホラあそこ!彩が窓からこっち覗いてるわよ♪」

綾野ママ「あっ、隠れちゃった…もぉ~」

恒一「………?」

綾野ママ「ねえ~?うふふふふふふ♪明日はお赤飯ね、いやちょっと違うかしら、やだわ、もう♪」ニコニコ

恒一「え、あ、はぁ……」

恒一「あの、綾野さんは本当に大丈夫だったんですよね?それ聞かないと僕、安心できません」

綾野ママ「あ、そうね、うん。大丈夫よ。大丈夫って言うか、逆に健康だったってことかしら」

恒一「そうなんですか…良かった」

綾野ママ「確かにねぇ、あの子運動苦手だから…一輪車も登り棒も全然ダメだったし…だからって…」

綾野ママ「うふふふふ、あの年になって、ねえ?しかもそれを男の子に、ねえ?うふふふ…」

恒一「え?一輪車?」

綾野ママ「あらやだ、私ったらこんな時間まで青少年を引き留めちゃって、あなた、あなた~!」

綾野パパ「………」ムスッ

綾野ママ「いつまでむくれてるんですか、さ、恒一くんをおうちに送ってあげて?」

綾野パパ「……ちっ」

恒一「…っ」ビク

綾野ママ「ほらほらほら、やぁねえ男親って、うふふふ、これからも彩をよろしくお願いしますねぇ~?」フカブカ

恒一「え、あ、いえ…こちらこそ…」ペコリ

恒一「…?…?」

恒一「……どう思う?」

勅使河原「どう思うって…なあ?」

望月「ねえ…」

恒一「綾野さん、あの日から前にもまして大人しくなっちゃって…やっぱり心配だな」

恒一「さっきも目が合ったと思ったらあの通り机に突っ伏して…もしかして寝ちゃったのかな」


綾野「!!」ビクッ

綾野「ぐぅぐぅぐぅ!」パタパタパタ


恒一「寝ちゃってるみたいだね」

勅使河原「いや足バタつかせてるし…絶対起きて…」

望月「も、もう…そういうことにしとこうよ…」

恒一「綾野さん、どんな夢見てるんだろう。ふふふ」


綾野「ぐ、ぐうぐう!ぐうぐうぐう!!」///////

綾野「うっ、うぐうぅぅぅ~~~~っ」バタバタバタバタプシュー

勅使河原「さって、じゃあ次は…望月、まさかお前も…」

望月「な、何言ってるんだよ!バカなこと言わないでよ、もうっ」プンスカ

勅使河原「へっへっへ、冗談だよ。そんなに怒るな」

望月「もぉ…あ、ちょっとゴメン、ぼくトイレ行ってくるね?」

恒一「うん、いってらっしゃい」

望月「すぐ戻ってくるから」ガタッ

勅使河原「じゃあ小休止だな」

恒一「そうだね」



江藤「………」ガタッ

江藤「………」コソコソ

江藤「………」カラカラ…パタン



恒一「あれ?今もう一人教室から出てかなかった?」

勅使河原「ん?そうだったか?」

江藤「た、ただいま…」カラカラカラ

恒一「あ、お帰り望月」

勅使河原「遅かったな望月、ウンコか?」

江藤「なっ、なわけないでしょ!!」//////

勅使河原「おうっ?そ、そんなに怒るなよ…」

江藤「まったくもう…」ガタッ

恒一「望月、そこ江藤さんの席だよ」

江藤「あっ、い、いけない…アハハハ、間違えちゃった」

江藤「コホン…」ガタッ

江藤「で、つ、次は誰だっけ?」

勅使河原「席順からだと江藤だな、あれ、てか江藤いなくね?」

勅使河原「まあ本人の真ん前でする話でもないから丁度いいっちゃ丁度…」

勅使河原「……!?」

勅使河原(あ、あれ?望月からなんか…いい匂いがする…)

勅使河原「………」ドキドキドキ

江藤「そ、それでさあ、恒一君はわた、った、え、江藤さんの事どう思ってるの?」

恒一「え、恒一くん?」

江藤「あひゃっ!ま、間違えた、榊原くんでした、ハイ…」

恒一「ううん、別にどんな呼び方でもいいよ」

江藤「そ、そう…じゃあ…そうするね」

恒一「えーと、江藤さんかぁ…特にこれと言って無いなぁ」

江藤「そ、そんな、何か無いの?あの仕草が可愛かったとか、こんな一面があったとか…」

恒一「う~~ん……無いなぁ」

江藤「ええぇ~~!?」ウルウル

恒一「ショートカットが似合うって事くらいかなぁ」

江藤「ぅゎ-ぃ…」ウルウル

勅使河原(望月って…よく見るとけっこう…)ドキドキドキ


その頃

望月「な…なんでぼく…女子の制服着てるの…?」プルプルプル

ご飯が炊けたぞぉおおおおおおおお!!

江藤「ううぅ~…」グッタリ

恒一「だ、大丈夫?」

江藤「恒一くんのバカやろうぅ~…」シクシクシク

恒一「え、ご…ごめん…」

江藤「これからはもっとわた、江藤さんと仲良くしてあげてよぉ…」シクシク

恒一「う…うん…」

江藤「江藤さんはとっても優しい子なんだよぅ…いい子なんだよぅ…」

恒一「そ、そうなんだ…詳しいね…」

江藤「まあねぇぇ~…そりゃあねぇぇ~…」シクシクシク

恒一「ねえ望月、ホントに大丈夫?」

江藤「うっうっ…江藤さんはねぇ…江藤さんわねぇ…」

江藤「江藤さんはあれで意外と胸も…うっうっ…し、死にてぇ…」シクシクシク

恒一「どうしたんだよ望月…」オロオロ

江藤「うるさいやい…ほっとけやい…」

藤巻「ゆ…悠…?」

江藤「…ッ!?」ギクッ

藤巻「悠…だよね?なにやってんの…?そんな恰好で…」

恒一「え?藤巻さん?って、江藤さんなら今席を外して…」

ガタッガタタッ!!ドドドドド…

恒一「望月!?」

藤巻「悠!?」


その頃

望月「ああ……こんなの…誰かに見られたら…」プルプル

望月「ああっ、ぼ…ぼく…何興奮してるんだよ、変だよぉ…こんなのぉ…!」ゾクゾクゾク

 
 
 
藤巻「ふーん、好みの女子の話、ねえ…」


恒一「うん、昨日父さんに急かされてね、なんかそういう話になっちゃって…」

藤巻「そうなんだ…ね、ね、アタシとかはどう?」

恒一「えっ?」

藤巻「恒一くん的に、あたしはアリ?無し?」キメッ

恒一「ええっ?そ、それは…その…」アセアセ

藤巻「んっふふふ、冗談だよ。ちょっとからかっただけ♪めんごめんご」

恒一「もう…」

藤巻「まあ恒一くんはアタシ的には微妙かな~」

恒一「そ、そうなんだ」

藤巻「惜しいなあ…恒一くんがもう10年早く生まれてくれたらモロタイプだったかも…いひっ」

恒一「そ、そう…(生々しいな…) あれ、ところで勅使河原は…?」

藤巻「さっき悠を追っかけてったけど?」

恒一「江藤さん?え?いたっけ?」

その頃・男子トイレ

勅使河原「探したぜ…望月…って、なんて格好してるんだよ…」

望月「あ…ち、違うんだ…これは…気が付いたら…ぼく…ぼく…」//////

勅使河原「なんで…そんな恰好してるんだよ…!なんでそんなに似合ってるんだよ!!」

望月「あああ…ごめ…やだ…見ないで…ぼくを見ないでよぉ…ううぅ…」//////

勅使河原「望月…望月にも…穴はあるんだよな…?」

望月「て、てし…ダメぇ…ぼ、ぼく…おとこのこだよぅ…」//////

勅使河原「望月ぃいいいいい!!」

望月「ら、らめええぇ!!」///////


その頃・屋上

江藤「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!こういちくんのおおおお!!」

江藤「ばっかやろおおおおおおおおおおおお!!!うわあああああああん!!」



バカヤロー 
         バカヤロ-  
   アッー             バカヤロー  

してますね。疲労

藤巻「で、どうなの?」

恒一「どうって?」

藤巻「誰かこう、いいなぁって子はいた?」

恒一「いやぁ、約一名どうしようもないのもいるけど、みんな可愛くていい子だなーって事で…」

藤巻「余裕だねぇ恒一くん、でも男ならハッキリしないと、そのうち修羅場になっちゃうぞ」

恒一「お、おどかさないでよ…」

藤巻「けっこうマジで言ってるんだけどね…で、あと話題に上がってない子って誰よ」

恒一「ええっと…席順に来て今江藤さんだったから…」

藤巻「次は小百合ね…って、小百合かぁ…」

恒一「柿沼さんがどうかしたの?」

藤巻「んん~…あの子はちょっと…こういう話題には縁が無いというか…相応しくないというか…」

恒一「?」


その頃

柿沼「ウオオオオオオオオ!!いい!いいよ望月君!その顔とってもいい!最高ですよ!」カシャカシャ

柿沼「すげえ!こんなところで最高の資料が撮れるとは!ほら望月君、ちゃんと顔見ながらしゃぶって!」カシャカシャ

ダメだ 頭が回らない 寝ます

ではまたお昼頃に

藤巻「ま、それはそれとして…今まで出た子たちの中で、恒一くんが一番付き合いたいって思う子は誰?」

恒一「え、う~ん…さっきも言ったけど、みんないい子だから……一番て言われると…」

藤巻「恒一くんてさ、今まで本気で誰かを好きになったことある?」

恒一「う…そりゃまあ、いいなって思った子はいないことも無いけど…本気でといわれると…無いのかも」

藤巻「ふんふんふん…そんなこったろうと思った。キミはアレだね、情熱が足りないよ」

恒一「そ…そうなのかな…自分じゃよくわからないけど…」

藤巻「そうだね、情熱が足りないってのは、言い換えれば異性に対する執着心が一般の人より希薄なのね」

藤巻「普通は好きな子が出来たら、誰にも渡したくない、自分の事も好きになって欲しいって思うもんだよ」

藤巻「本人の気持ちなんてこの際関係ないぜ!…ってくらいにね」

恒一「そうなのか……僕、人として何か欠けてるのかなぁ…」

藤巻「違う違う、落ちこまないでよ可愛いなあ…そういうのはね、誰だって差があるもんなんだから心配しなさんな」

恒一「そうかなぁ…自信無くしてきたよ…」

藤巻「それにね、恒一くんみたいな人は、とりあえず誰かと付き合っちゃえばいいと思うな」

恒一「え、どういうこと?」

藤巻「恒一くんみたいな子はね、なんとなく付き合ってるうちに、気が付いたら本気で好きになってるタイプだね」

恒一「そういうものかなぁ…それに、そんなの無責任じゃ…」

藤巻「真面目だねぇ…恒一くんは。あーだから今頃こんな話してるのか。まったく罪な男め…」

恒一「ごめん…」

藤巻「だからさ、あんま深く考えないで、適当な子見繕って一緒になっちゃいなよ」

藤巻「好いた惚れたなんて、結構単純なもんだよ。幸いこのクラスは粒選りだからハズレは無さそうだし」

恒一「うーん…中には性欲の権化みたいなのもいるけど…いや、それでも迷うなぁ…」

藤巻「社長サン社長サン、迷ってるんなら良い子がいますぜ?」

恒一「え?」

藤巻「あのね、あたしの後ろの席の子がね、いひひ、恒一くんの事がね、どうもね、気になって気になって…


杉浦「お待ち」


恒一・藤巻「!?」

杉浦「話は聞かせてもらったわ」

恒一「杉浦さん…」

藤巻「げ…多佳子…」

杉浦「そういうことなら榊原くん、私に心当たりのある赤沢泉美が一人いるわ」

恒一「え、赤沢さん?」

藤巻「ちょっと待ちなさいよ!恒一くんと付き合うのはウチの恵なんだから!」

恒一「え、多々良さん?」

藤巻「だいたいあんた、なに盗み聞きしてんのよコラ」

杉浦「この距離で聞くなっていうほうが無茶な注文ね」

藤巻「なんだとぅ…?」

杉浦「……何よ…」ギロリ

藤巻「おおん…?」

恒一「あわわわわ…」ブルブル


多々良(えっ?えっ?なに?なに?どうなってるの?ええ~?)プルプルプル

赤沢(たたた、多佳子ぉ~~!?何言ってんの、ちょ、ええ~?)プルプルプルプル

杉浦「泉美はね…あれで乙女チックなのよ…花占いとかして一喜一憂してんのよ」

藤巻「はっ、恵はね…恒一くんの為に夜なべして、指を傷だらけにしてクッキーとか作ったりしたのよ」

杉浦「泉美だって榊原の為にコーヒーメーカーが爆発するくらい練習してんのよ…てか何でクッキー作るのに指怪我すんの」

藤巻「こっちが聞きたいわ……しかも結局渡せなくてアタシが食う羽目になるし…あんま美味しくなかったし…」

杉浦「知らないわよそんな事…泉美だって全然上達しないけど健気に泥水生産してるのよ…」

藤巻「それこそ知るか…だいたいコーヒーメーカーってどういう操作したら爆発すんのよ…コラ…ネガネコラ…」

杉浦「口に気を付けてよね…こちとらコーヒーの試飲させられすぎてここ数日一睡もしてねーのよ…」

藤巻「あ?恵のクッキー食わせて永眠させたろうかコラ…」

杉浦「目の前でコーヒーメーカーが炎を吐いて炸裂する恐怖、あんたも味わってみる…?」

恒一「ひいいぃぃ…」ガタガタ


多々良(や、やめてぇ~~!奈緒美ちゃんやめてぇ~!言わないでぇ~!うええ~ん!)////////

赤沢(たかこぉ~!?悪かったわよぅマズいコーヒー飲ませてぇ!でも今はやめてぇ!)/////////

お仕事がんばるぞ

                 _, ,_   
              (*‘ω‘*)       
           /⌒´     `⌒ヽ
           | 丿     丶 |

________/  )         ( \_________
         人/ <i  ̄ ̄ ̄ ̄ `.i.> \人
       ノ  {三iJ  (    )    ti三}  ゝ
       ヽ  ` ̄   ゝ   ヽ     ̄´  ( ドンッ!
         ⌒γ⌒V⌒´    ⌒ヽf⌒V⌒Y⌒
            ドンッ!

佐天「完結しててもつまんない奴も多いんだね……」

初春「本文がよくても、後書きや合いの手で興醒めするのもですね」

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねえ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

佐天「初春?」

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