煌「暑いですねぇ!」(77)

代行:ID:B2/CSAtT0

アッシャーーーーーーーーーーッス!

怜「暑っつ…」グデー

煌「すばらくない~」ダルーン

穏乃「そうですか?私はそれほどですよ」

怜「お前自分の恰好考えろや…」

穏乃「園城寺さんもジャージ一枚で行きましょう!」

怜「えぇー」

怜「せっかく一人暮らし始めたからお前ら呼んだのに、クーラー壊れてるとは思わんかったわ」

煌「この間千里山の皆さんを呼んだ時は動いていたんですよね?」

怜「そうなんよ、今日までの間に壊れたんかな」

穏乃「このぐらいの暑さでヘバッてたら、本格的に夏が来たらどうするんですか!」ムッフー

怜「お前せやから自分の恰好…お前全裸やんけ知らん間に」

穏乃「涼しいです!」

煌「とんでもない野生児っぷりですね」

怜「渋谷!お茶淹れて!暑さで喉がからっからや」

尭深「わかりました、ガッテンです」

―――――

―――



尭深「お待たせしました」コトッ

怜「ホットやん!」ガガーン

尭深「お茶の葉を一番美味しく味わえます」ドヤァ

怜「お、おお…いただくわ…」

しえしえ

怜「美味いけどあっづーーーー」ヒィヒィ

怜「流石の渋谷もこの暑さやと冷たいお茶飲むもんやと思とった」

穏乃「んーーー美味しい!」

怜「まじかよ一気飲みやん」ドンビキ

煌「すばら!」ダラダラ

怜「高鴨はともかく花田汗吹き出とるで」

煌「暑い時こそ熱い物を美味しくいただくのです!」スバラ

怜「出た謎理論…」

尭深「…」ゴキュゴキュ

怜「待てや、なんで渋谷アイスで飲んどんねん!」

尭深「暑いので普通は冷たいものを飲むと思いますけど」シレッ

怜「シバくで…」

尭深「園城寺さんのホットと交換されてしまった」ズズズ

怜「冷たい!美味い!」ゴキュゴキュ

穏乃「須原さんもどうですかジャージ一枚!」

煌「花田ですけどね、折角ですし試してみましょうか」ヌギヌギ

怜「なんやコスチューム交換か…!?」

怜「なんや…体の奥から燃える様な感覚が…」

怜「熱っつ!熱っつ!…なんやこれー!」

尭深「実はさっきの生姜茶なんです、体の芯から温まってくるでしょ」ニッコリ

怜「嵌められたぁぁぁぁ」ギャース

煌(見かけによらずSですね)

煌「おお、これは確かにすばらな涼しさ!」

穏乃「でしょう」フフン

煌「しかしこれはもう半分裸族じゃないでしょうか」

穏乃「寝る時とかは普通のパジャマなんですけどねー」

穏乃「外に出るときはジャージです!」

煌(逆じゃないんですかね)

怜「熱い…死ぬ…生きるって辛いわ」

煌「何絶望してるんですか、こういう時こそ元気に前向きに行きましょう!」

怜「逆にどういう時にお前がネガティブになるんか気になるわ」

尭深「いじめとか、受けたことなさそう」

穏乃「確かに!」

煌「一度だけ、先生の指導方針の一環で部の皆さんに無視された事がありますよ」

尭深(どう言う指導方針なんだろう…)

怜「ああ…なんか白水が言ってたような気がする」

怜「無視してる私らん心がバキバキやったとかって」

穏乃「あぁ…納得…」

尭深「容易に想像できますね」

煌「?」

怜「しかしあれやな、後で扇風機買いに行こう」

穏乃「今から行きましょうよ!」

怜「アホぬかせ、ちょっと外出てみ」

穏乃「?」トコトコ

ガチャッ・・・バタン

穏乃「カンカン照りでした…」ダラダラ

怜「一日で真っ黒日焼けになるで…」

穏乃「おお、今年はこんがり焼いてみますか!」

怜「焼かへん焼かへん…」

怜「お昼何食べたい?冷麺な」

怜「はーい冷麺できまりー」

煌「自己完結じゃないですか…」

怜「なんや、この熱い時に冷麺以外になんかあるんか!」

煌「異議なしです」

穏乃「異議なしです」

尭深「あっつあつのおでんで」

怜「却下じゃあああああああい!」

だれてる怜ちゃんかわいい

穏乃「では私が作りますね!」

怜「お、ええんか?」

穏乃「前回お鍋ご馳走になってますし、任せてください」ムッフー

煌「ではテーブル拭きますね」フキフキ

怜「任せるでー」

尭深「お料理手伝うね」

怜「任せるでー」

煌「食器出しますねー」

怜「任せるでー」

煌「何かしましょうよ…」

穏乃「高鴨穏乃のクッキングコーナー!」

尭深「わー」パチパチ

穏乃「まず卵を茹でまーす」

尭深「はい」グツグツ

穏乃「きゅうりを細切りにしまーす、ネギも細切りにしまーす」トントン

尭深「はい」トントン

穏乃「で、切ったきゅうりとネギを豆板醤で和えます」マゼマゼ

怜(ん?豆板醤て…)

穏乃「そうめんを茹でます!」

尭深「はい」グツグツ

穏乃「茹だったら水気を切ります」

尭深「はい」チャッチャッチャ

穏乃「そしたら豚肉を茹でます!」

尭深「はい」グラグラ

穏乃「そうめんにめんつゆをかけます」

尭深「はい」トクトク

穏乃「で、豚肉ときゅうりとネギ、茹で卵を載せます」

尭深「はい」

穏乃「ラー油とごま油をかければ完成!」

穏乃「宥さんオススメ、あったか冷麺の完成ー!!」

尭深「わー」パチパチ

怜「待てやああああああああああ」

穏乃「どうかしました?」

怜「今日みたいな日にあったかなってどないすんねんんんん」

煌「怒り狂ってますね」

怜「どない!すん!ねんんんん!」

穏乃(暴れると余計に熱くなると思うんだけど…)

怜「うう…美味いのがまた…」ズルズル

怜「辛い…暑い…」ズルズル

尭深「お茶どうぞ」コトッ

怜「…」ジー

尭深「生姜茶ではありませんよ」ニッコリ

怜「ホンマやろな…信じるで」ゴクゴク

怜「辛っっっっっ!あっつ!あひぃぃ」

尭深「とうがらし梅茶です」ゾクゾク

煌「Oh…」

怜「舌が痛い…」

穏乃「あー…ほっかほかですね」

煌「もう完全に服着る気ありませんね」

尭深「あ、そういえば引っ越し祝いに持ってきた物が」

怜「食べ物やったら絶対要らんで!」ビクビク

尭深(涙目の園城寺さん…可愛い)

尭深「いえ、これです」バサッ

怜「カーテン?」

尭深「はい、まだカーテン買ってないと言っていたので」

穏乃「確かに日差しとか入りっぱなしですもんね」

怜「えぇぇ…有難いんやけどはよ出してやぁぁ」

怜「しかし助かったで渋谷、ありがとう!」

煌「おお、日差しがカットされた分大分変りましたね」スバラッ

穏乃「なめらか手触りですね」サワサワ

尭深「メルトン生地だよ」

穏乃「メル…?」

尭深「丈夫で厚い編み込み方だよ、夏は断熱冬は保温」

煌「快適ですね!」

尭深「ちなみに素材はウールだよ」

怜「ウール…それってまさか」

尭深「江崎さんの」

穏乃「どどどどういう事ですか!?」

煌「いえ…私も最近知ったんですが、江崎先輩はジュースを切らすと頭のモコモコが巨大化する体質だそうで」

穏乃「ああ…この間ニュースでやってたのって…」

怜「花田のせいであん中に飲まれたんやけどな、間一髪渋谷に助けられたってわけや」

穏乃「すごい!他にも居たんですね!」

尭深「ほかにも…?」

穏乃「はい…実はうちの次鋒…宥さんは」

穏乃「暖房を切らすとマフラーが巨大化していく体質でして…」

怜「奈良には近づかんようにするわ」

しえん

怜「扇風機を買ってきたでぇぇぇ!」

穏乃「わーい!」

尭深「これで少しはましになりますね」

煌「すばらっ!」

――――
―――
――

ブォォォォ
怜「ちょっ、もうちょいそっち詰めろや」グイグイ

穏乃「もうスペースありませんよ」グイグイ

尭深「両側から押さないで…」ギュムギュム

煌「首ふり機能使いましょうよ…」

煌「わーれーわーれーはー」スバララララ

怜「またお約束なことを…」

煌「お゛ん゛じょぉぉじさぁん゛」

怜「扇風機から離れて喋ってもらえるかな」

煌「あ゛~」

怜「あかんわ…ん?」

怜(強風にしてるのに…花田の髪が煽られてへん…)

怜(あれほんまに髪の毛なんか…?)

煌「すずじぃ゛~ずばら゛~」ブォォォォ

穏乃「涼しい!」ブォォォォ

怜「全裸で扇風機前に仁王立ちするんやめてくれへんかな」

穏乃「失敬な、ジャージ着てますよジャージ」

怜「前開けてたら一緒やんけ…」

穏乃「む、確かに…じゃいっそのこと」イソイソ

怜「脱ぐなや!閉じろや!」

穏乃「もっと涼しい!」ブォォォォォ

怜「聞けやぁぁぁ」

なんだこの集まり
かわいい

尭深「そういえばお茶菓子を持ってきてたハズ…」ゴソゴソ

怜「辛ないやろな…」

尭深「あった、わらび餅」

煌「すばらっ!いただきましょう!」

怜「待て待て、扇風機の前で開けたら」

カパッ ブオオオオォォファサァァァァ

穏乃「ああ、きな粉が…」

怜「ぎゃああああああああ」

尭深「…涼しい」ブォォォォォ

尭深「…っ!」グラグラ

ブォォォォォ

尭深「ふっ…んっ…」

怜「何前傾姿勢とってんの」

尭深「強風にしたら…飛ばされそうで…」ブォォォォ

怜「…」

ブォワァァァ

尭深「ああー」ゴロゴロゴロ

怜「どんだけ非力やねん…」

煌「うーん、扇風機すばら!」

穏乃「須原さん、そのすばらってのは何なんですか?」

煌「花田ですけどね、これはすばらしいって事ですよ」

煌「感謝、友情、愛情、納得、肯定、否定、好き、嫌い、おはよう、こんにちわ、おやすみ、いただきます、ごちそうさま」

煌「あらゆる感情がこの三文字に詰まっているのです!」

怜「万能すぎるやろ…」

尭深「それだと何が言いたいかわからないよ…」

煌「すばら!」

怜「まあな」

煌「すばら!」

怜「それは違うわ」

煌「すばら!」

怜「まあそやなぁ」

煌「とまあ通じる人には通じるのです!」

尭深「勉強しよう…すばら語を…」

穏乃「成程!つまり焼肉のタレって事ですやなー!」

煌「…?…!」

煌「それはエバラやねんやでー!」

尭深「キューバの革命家ですやろー」

煌「!」

煌「それはゲバラやねんでっしゃろー」

3人「わっはっはっは」

煌「どうです園城寺さん、完璧なボケとツッコミですやねんやろー」

怜「シバくぞ」

怜「甘い」モグモグ

穏乃「なんかきな粉少ないですね」ムグムグ

尭深「黒蜜もってこればよかった」モグモグ

煌「不思議ですね、皆さんそれほどべったりつけてるわけでもないのに」モチモチ

怜「お前らが吹き飛ばしたからじゃ!」ドタドタ

3人「きゃー」ピュ→ン

怜「あー…扇風機買ったし渋谷のカーテンのおかげでマシにはなったけど」

怜「なんでクーラー壊れたんやろ」リモコンピッピッ

煌「反応ナシですね」

怜「ちょっと船Qに電話してみるか」ポチポチ

怜「…」

浩子『はいー』

怜「おお、船Q…今日は練習見に行けんでごめんなー」

浩子『いえいえ、江口先輩と清水谷部長から聞いてますよー、なんか引っ越し祝いに来てるそうで』

竜華『もう部長やないでー』

怜「おお、竜華」

怜「でー、なんかクーラーつかへんのよ」

浩子『リモコンの電池切れってわけでもないのに不思議ですねぇ』

怜「暑すぎて天に召されそうやわ…」

浩子『…』

浩子『わかったで!』

浩子『本体のコンセンt』

ピッ

怜「あかん、解決できずや」

煌「まだ話中ではありませんでしたか…?」

怜「何故かああいう時の船Qはアホやねん…」

怜「しゃーない、業者に電話しよ」ピポパペ

史織『はぁい、宇津木工事でぇす』

怜「あー、なんかエアコンつかないんで見に来てほしいんですけど」

史織『はぁい、少々お待ちくださぁい~』

怜(なんやチャラチャラした受付やなあ)

玉子『よきに!いかにも私が宇津木工事の社長である!』

怜「あ…ども…実はかくかくしかじかで」

玉子『うむ!では今日の夜にでも社員を向かわせよう』

怜「あ、ども」

怜「めっちゃ絡み辛い会社や…」

穏乃「クーラー直るんですか」

怜「今日直しに来てくれるらしいで」

尭深「早いですね」

煌「すばら!」

怜「とりあえずぶちまけたきな粉掃除しよう」

穏乃「ほんとだ、誰がこんなことを」

尭深「酷い」

煌「すばらくない」

怜「お…あかん、今日はもうツッコミ疲れた…」ヘナヘナ

支援やでー

怜「いやー、未だクーラーは直ってないけど」

怜「直しに来てくれるとわかるだけでも全然違うなあ」

煌「確かに!こう気持ちが前向きになりますよね!」

尭深「煌ちゃんいつも前向きだけどね」

穏乃「見習いたいです」

怜「いや高鴨も十分やと思うけどな…」

穏乃「ほんとですか!?…なんか照れちゃいますね、恥ずかしい」タハハ

怜「うん服着てから恥ずかしがろか」

ピンポーン

花子(可愛い)「しゃーっす、宇津木工事でーっす」

怜「あ、ども」ガチャッ

花子「何かエアコン付かねーんですって?」

怜「せやせや、ちょっと見てほしいねんけど」

花子「うぃーっす、おじゃーしやーす」

花子「お?」

怜「?」

花子「コレあれっすね、本体のコンセント抜けてますね」

怜「え?」

花子「修理の必要まじねぇーっすわ」

怜「え?」

ソフィア「工具持ってきたよ」

花子「プラグ抜けてるだけだった」

ソフィア「訝しいな」

花子「おらあれ見ろって」

ソフィア「あ、ほんとだ」

怜「…」

花子「じゃ、そゆわけなんで、派手に壊れてるわけじゃないんでよかったっすわ」

怜「…えらい、すんません」

花子「いいって、景子ー帰るぞー」

景子「車回しますね」

浩子『せやから言うたのに…』

怜「すまん…すまん…」

怜「そういえば待機電力を気にしてプラグ抜いたんやった…」チラッ

煌「すばら!涼しいぃぃぃ!」

尭深「涼しい部屋で熱いお茶…すばら」

穏乃「ひんやり冷えたお布団すばらですね!」ボフンボフン

3人「わーい!」スバラァー

怜「まあええか、あいつら幸せそうやし」

怜「おっしゃお前らー、クーラー復活祝いにどっか食べにいこか」

怜「うちが奢ったろうやないか」

煌「すばらっ!ほんとですか!」

怜「おー、行く準備せえ」

穏乃「ご馳走になります!」

怜「はいよ、服着いや」

尭深「いただきます」ズズズ

怜「おっしゃ、はよお茶飲み干して行くで」

ハーイ

怜「ほんましゃーない奴らやなあ」ガチャッ

怜「うわっ…外…もう夕方や言うのに」

怜「暑いなあほんま…ほらお前らちんたらしてたら置いていくでー」

穏乃「んしょっ、いつでも行けまーす…うわっ」

尭深「今行きます…わあ」

怜「夕方とはいえ冷房効いてたとこから出るとたまらんなぁ」

煌「お待たせしましたっ…わお…」

怜「ホンッマに今日は…」

煌「暑いですねぇ」


おわり

終わったイェイ~ 
仁美ちゃん今日も可愛いよ
台風酷いから寝る おやすみ!

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