イカ娘「海からの使者でゲソ」むろみ「いぇい!」魚雷ガール「……」(120)

ビュティ「ボーボボ、どう?」

ボーボボ「釣れねえ……」

ボーボボ「釣れねえ!!!いくら煽っても誰もレスしてくれねぇぇぇ!!!!!ちくしょー!!!!」カタカタ

ビュティ「どこで何を釣ってるの!?!!」

首領パッチ「やべええ!!!誰か手伝ってくれ!!!でっけえのがきたぁ!!!!」グググッ!!!

ソフトン「手伝おう」

ボーボボ「おいおい。でかいのってそっちかよ」

ビュティ「違うよ!!!あれはソフトンさんだよ!!!!」

首領パッチ「おぉぉぉぉぉぉ!!!!!首領パァァァ――」

ビュティ「がんばって!!首領パッチくん!!今日の晩御飯がかかってるんだからね!」

首領パッチ「チッ」ザパーン

むろみ「はぁーい、あたしむろみー」

ビュティ「に、にに、人魚だぁー!!!!」

首領パッチ「なんだよ、人魚かよ」

ボーボボ「リリース」

むろみ「え?そげな、折角釣ったんに離しちゃうと?」

ポチャン

ビュティ「返した!?別にいいけど」

ボーボボ「しっかりしろよな」

首領パッチ「分かってるって。つーか、おめえもボウズじゃねえかよ」

ボーボボ「なんだと!?!?あー!!!!ホントだぁ!!!!髪がねええええ!!!!!」

ビュティ「なんで!?!!?」

ザパーン

むろみ「ちょー!!ボーボボやん!!なして無視するん!?」

ボーボボ「お前、むろみか」

ビュティ「知り合いなの!?!」

ソフトン「これは珍しい。海でイワナが釣れるとは」

首領パッチ「イワナが釣れたのかよ!?!なら、この海、アユも釣れんじゃねーの!!?」

首領パッチ「よーし!!アユを絶対につってやるぜぇ!!!」

首領パッチ「おぉ!?!この感触、キター!!!!」ザパーン!!!

ボーボボ「どうも、歌姫こときゃりー・ぼみゅぼみゅでーす!!」

ビュティ「ぼみゅぼみゅ!?!」

首領パッチ「すげー!!伝説のロックスターぼみゅぼみゅだー!!!」

むろみ「おぉー!!かつてはカリブ海ば震撼したっちゅう、あんぼみゅぼみゅやん!!!」

ソフトン「カリブの熱い夜を思い出す」

ビュティ「カリブ海でなにがあったの!?」

ボーボボ「では、1曲目。歌います。波打ち際に漂う神秘のサカナァー!!!!」

ビュティ「なんだそのうた!?!」

むろみ「あんた、知らんと?遅れとうねー」

首領パッチ「トリプルミリオンを達成したっていうのになぁ」

むろみ「ねー?」

ビュティ「そんなにすごいのアレ!?!」

首領パッチ「じゃあ、オレも歌っておくか。イカ娘ー!!イカ娘ー!!!イカイカイカイカイカ娘ぇー!!!!」

ボーボボ「それにしても久しぶりだな、むろみ。白亜紀以来か」

むろみ「そーなるかいな?ボーボボもあんまし変わんなかね」

ビュティ「あんたたちいつから生きてるの!?!」

ソフトン「ボーボボ。よかったら、その人魚を紹介してくれないか?」

むろみ「なん、こいつ!?うんこ!?」

ボーボボ「こいつは、むろみ。見ての通り、ゾウリムシだ」

ビュティ「絶対違うよ!!!」

むろみ「まぁ、そーゆうときもあるけんね」

ビュティ「どんなときにあるの!?いつ微生物になっちゃうの!?」

むろみ「で、こぎゃんところでなんしよーと?」

ボーボボ「厨房を釣ってたところだ」

むろみ「釣れとうと?」

ボーボボ「入れ食いだな」

ビュティ「食糧の確保でしょ……」

ソフトン「それにしてもこんな場所に人魚がいるとはな」

ビュティ「おとぎ話だと思ってた……」

むろみ「伝承っちゆうんは真実のなん割か混ざっちるもんやけんね」

ビュティ「そうなんですか?」

むろみ「そーばい。そいやったら赤ずきんげなあっけんやろ?あいも真実やけんね」

ビュティ「え?あれは普通に創作じゃ……」

むろみ「いや、ほら、あれあれ」

ビュティ「え?」

首領パッチ「それじゃ!!おばあちゃんのところに行ってくるね!!おかあさん!!」

ボーボボ「気をつけるんだぞ。パッチずきんちゃん」

首領パッチ「うん!!!」

ビュティ(なんか始まってる!?!)

むろみ「ボーボボん真実劇場ばい。見ていき見ていき」

ビュティ(もう何度も似たようなのみてるけど……)

首領パッチ「今日はいいてんきー!!」

むろみ「お嬢しゃん、どこまで来ると?」

首領パッチ「おばあちゃんのところまで!!!おばあちゃんが病気なの!!!」

むろみ「どげんゆう病気?」

首領パッチ「先天性中枢性肺胞低換気症候群!!!!」

ビュティ(よく分からない病気だー!!!!)

むろみ「オンディーヌの呪いってやつ?」

首領パッチ「そうなの!!!もう大変!!!」

むろみ「可哀相……。そっか、えらいね……」

首領パッチ「そうでも無いよ!!!で、お前、誰だ?」

むろみ「あぁ~?なん、睨んでるんー?」

ビュティ(和気藹々としていた空気はどこへやらー!!!!)

首領パッチ「てめー、もしかして……。青ずきんか」

むろみ「いや、あたし、むろみー」

ビュティ(むろみさん!?もしかして赤ずきんと邂逅してたのー!?!)

首領パッチ「で、そのむろみが何の用だ?」

むろみ「そいはね……。きさんばたべるためしゃー!!!」

ビュティ「色々はしょったー!!!!」

ソフトン「やめろ」

首領パッチ「あ、あなたは!!!」

むろみ「うんこ!!?」

ソフトン「そうだ」

ビュティ「猟師さんじゃないの!?!」

ソフトン「食べるなら、オレを食べろ」

首領パッチ「いただきまーす!!!!」

ビュティ「首領パッチくんがいったー!!!!」

首領パッチ「……こ、いつ……うんこだ……!!」

むろみ「めでたしっ!」

ビュティ「なにもオチてないよ!?!?!」

ボーボボ「これが赤ずきんの真実だ。グリム兄弟は真実を捻じ曲げすぎた。故にオレは真実を伝え歩いている」

ビュティ「いやいやいや!!ボーボボは毛狩り隊を倒すために旅をしてるんでしょ!?」

ボーボボ「先月から法律でそうなったの?やだ、新聞読んでないから知らなかったわ」

首領パッチ「この前、スポーツ新聞の3面に載ってただろうがよ!」

むろみ「あははは、ボーボボ、無知は罪なんやからね」

ビュティ「初めからだよ!!!」

むろみ「ん?毛狩り隊……?」

ビュティ「もう!!しっかりしてよ!!!!」

ボーボボ「分かってるって。今から、スポーツ新聞『デイリーボボーボ新聞』の一面を考えているところだ」

首領パッチ「ボーボボの鼻毛が4センチ伸びたでいいんじゃないか?」

ボーボボ「ふざけんなぁー!!!!!」ドゴォ!!!!

首領パッチ「ぱがぁ!?!!」

ボーボボ「何が鼻毛だ。下品だぞ、首領パッチ」

ソフトン「全くだ」

ビュティ「ソフトンさんがいうの!?」

むろみ「ボーボボ、今、毛狩り隊ば倒す旅ばしとるってほんなこつなん?」

ボーボボ「嘘だ」

むろみ「なんや、しらごつか」

ビュティ「いや、本当のことですから!!!」

むろみ「どっちなん!?」

首領パッチ「ねえ、どっち!?靴下の左右がわかんなくなちゃったわ!!!ねえ、どっちがどっちなのか教えて!!!」

ビュティ「うるさいよ!!!」

ソフトン「むろみさん。毛狩り隊が気になるか?」

むろみ「うん。実はね、こん前、海ん中にまで毛狩り隊ば侵攻しとるんよ」

ビュティ「海中にまで?」

首領パッチ「ボーボボ!!!でけえ、サカナが何か言ってるぞ!!!」

ボーボボ「ホントだ。今日は焼き人魚だな」

首領パッチ「簀巻きにしよーぜ!!!」

ボーボボ「いい考えだな。簀巻きじゃぁー!!!」

むろみ「そん所為で乙姫のおる竜宮城もえらいことに……。あん、きびるならえらい優しくしてぇ」

ビュティ「むろみさん!?!なんでちょっと嬉しそうなの!?真面目な話の途中でしょ!?」

むろみ「もし良ければやけど、ボーボボ。竜宮城ば助けるために手ば貸しとってくれなか?」

ボーボボ「毛狩り隊なら放ってはおけないな。よっこいしょ」

首領パッチ「どこで調理してもらおうかなー?」

むろみ「ほんなこつ!? 流石、ボーボボやね!!ありがとね!!!」

ビュティ「むろみさん!!今から食べられるみたいだけど!?!」

ソフトン「それにしても毛狩り隊が海にまで侵攻していたとはな……」

ボーボボ「ああ。しかし、海の中になると困ったな」

ビュティ「どうして?」

ボーボボ「海中での戦いになると、オレたちが不利だ」

ビュティ「そうだね……。息も続かないし、うまく動けないだろうし」

ボーボボ「いや、ソフトンが溶けてなくなってしまう」

ソフトン「水はちょっとな」

ビュティ「そうだったの!?!?」

首領パッチ「おーい!!ボーボボ!!!丁度いい調理場みつかったぜー!!さっさとむろみを食っちまおうぜ!!」

むろみ「お好みでワサビもつけてよかけんね?」

海の家 れもん

栄子「いらっしゃいませー」

ボーボボ「すいません。活きのいい人魚が手に入ったんで、調理してもらえませんか?」

ビュティ「海の家で食べる気なの!?」

首領パッチ「雰囲気は大事だろうがぁ!!!」

ビュティ「知らないよ!!」

ボーボボ「それにこの海の家の店長は凄腕という噂だ」

栄子「えーと……?」

むろみ「はぁーい」

栄子「コスプレか?」

むろみ「誰のコスプレかー!!!ほら、見てみ!!これは立派な尾ひれやろがぁー!!!」ピチピチ

栄子「いや、そういっても」

ボーボボ「とにかく、このアオミドロを調理してくれ」

栄子「どこをどう見たらアオミドロなんだよ!!!アオミドロより愛嬌あるだろ!!!!」

ビュティ(お友達になれそう!!!)

イカ娘「栄子、なにを騒いでいるでゲソ?」

栄子「イカ娘か」

むろみ「おぉ!?」

イカ娘「む!?お前は!!!」

むろみ「ひょっとして……ひょっとして……!!」

首領パッチ「ひょっとこ!??!」

ボーボボ「そうです。私がひょっとこ丸です。うひょっひょのひょー」

首領パッチ「ひょっとこ祭りで、うっひょひょのひょー」

ボーボボ「不快!!!」ドゴッ!!!

首領パッチ「ひょばぁ!!!」

イカ娘「むろみじゃなイカー!!!!!」テテテッ

むろみ「イカちゃん!!元気にしとったー?」

イカ娘「うぅ……やっと、やっと、同胞がやってきたでゲショぉぉ……」ギュッ

栄子「イカ娘の知り合いなのか?」

イカ娘「うむ!むろみでゲソ!!いいやつでゲソ!!」

むろみ「昔、クラーケンに苛められとるところばあたしが――」

イカ娘「それは言わなくていいでゲソ!!!」

栄子「ってことは、マジで人魚なのかよ……」

むろみ「ドヤァ」

栄子「ドヤ顔されてもなぁ」

ボーボボ「で、この怪魚の調理はしてくれるのか?」

ビュティ「まだ食べる気だったの!?!」

栄子「しねーよ!!!!」

ビュティ「……」

栄子「……」

ビュティ「私、ビュティっていいます」ガシッ

栄子「栄子だ。よろしくな」ガシッ

首領パッチ(やべぇ!!!ツッコミ同盟ができあがった!!じゃあ、オレはオレは……!!!あいつと手を組むしかねえ!!!)

首領パッチ「僕と友達になってください!!!!」ダダダダッ

千鶴「仕事中だから、ごめんなさい」

首領パッチ「なんだよぉー?オレがここまで頭下げてんだから、友達になってくれてもいいだろうがよぉー」ユサユサ

千鶴「ごめんなさい。今、野菜を切ってるところだから」ザンッ!!!ザンッ!!!!

首領パッチ「なら、しかたねーなぁー。それにしても、オレの体がおかしい。まるでみじん切りにされたキャベツみてーだ」

ビュティ「調理されてるの首領パッチくんだよ!!!!」

ボーボボ「調理してくれないのか。なら、勝手にやるか。ウンコの助。大皿を用意してくれ」

ソフトン「分かった」

イカ娘「それにしても遅いでゲソ!!私が地上征服のために奮闘しているというのに!!!」

栄子「バイトに奮闘してて、そっちはおざなりだろ」

イカ娘「きちんとやってるでゲソ!!!」

むろみ「だけん、人類滅亡はあまり進んでなかぁね。人間は増えてばっかりやし」

イカ娘「うっ……」

栄子「暇ができても清美ちゃんと遊んでばっかだしな」

ソフトン「用意できたぞ」

ボーボボ「よし。じゃあ、皿にむろみを乗っけてっと。できあがり!!!」

むろみ「はぁーい。人魚ん踊り食いちゃー。皆、食べてみてー」ピチピチ

首領パッチ「うまそー!!!とくにこのツマが!!!」

むろみ「あたしはぁー!?!?」

ソフトン「妻だ」

むろみ「え……。や、やだ、うんこさん……妻なんて……。よく見たら、うんこもよか男やん?」モジモジ

ビュティ(惚れた!?!?)

ボーボボ「それよりもむろみ。毛狩り隊について詳しい話を聞かせてくれ」ニュルルル

むろみ「うん、そいのいっちゃん大事やもんね」

栄子「毛狩り隊って、最近、海を荒らしてる暴走族みたいな奴らのことか」

千鶴「あの人たちの所為で、お客さんも少なくなってきたものね」

イカ娘「おい!!!お前!!!」

ボーボボ「なんだ?」

イカ娘「その鼻から出ているのは、触手じゃなイカ!?」

ボーボボ「そうだが?」

ビュティ「そうだったのー!?!」

イカ娘「お前、もしかして……イカでゲソか!?私と同族じゃなイカ!?!」

ボーボボ「おいおい。お前と一緒にするな」ニュルルル

イカ娘「じゃあ、お前はなんなんでゲソ!?!」

ボーボボ「オレか?ふっ。いいだろう。教えてやる」

イカ娘「む……!」

ボーボボ「オレは!!ボボボーボ・ボーボボ!!!!ボボボーボ・ボーイカ!!!ボボボーボ・ボーボボ!!!」

ビュティ(イカっていった!!!)

ボーボボ「とどのつまり!!!!イカカーカ・イーイカだ!!!!!」

ビュティ(どっちだー!!!!)

首領パッチ「ちょっと!!!トイレでトドが詰まっちゃって流れないの!!私のメルヘン粘土が流れないの!!!」

ソフトン「不覚」

千鶴「あらあら、大変。細切れにしておきましょう」グシャ

イカ娘「なぁー!!!イカじゃないのでゲソか……」ガックリ

栄子「それで合ってる。よしよし。イカ娘も賢くなったな」ナデナデ

むろみ「今、海ん中もえらくっちゃん。毛狩り隊の大暴れしとうけんね」

イカ娘「奴らは海の中をも荒らしているんでゲソか!?ゆ、ゆるせないでゲソ……!!!我が故郷を……!!」

むろみ「やけんね、毛狩り隊ば倒してから旅ばしとるってゆうボーボボに手助けしてからもらおうとおもてお願いしたんよ」

イカ娘「つまり、お前も海の平和を守ろうとしてくれているわけでゲソね?」

ボーボボ「そういうことにはならない」

イカ娘「どうしてでゲソ!?守ってくれるわけじゃないんでゲソ!?!」

ボーボボ「守るっていってるだろうがぁぁ!!!何を聞いてんだよ!!!!ゲソ女ぁ!!!!」

イカ娘「ご、ごめんなさいでゲショ!!!」

ビュティ「イカ娘は悪くないよ!!謝らなくていいから!!!」

栄子「それは分かったけど、なんでこの店に来たんだよ?倒すなら真っ直ぐ海の中にいけばいいのに」

首領パッチ「おいおい。現状が見えてねえのか?」

栄子「え?」

ビュティ「もしかして!海の中で戦うからイカ娘にもお願いを……!!」

首領パッチ「むろみを食うためだろうがぁぁ!!!!いただきますっ!!!!」グニッ

むろみ「あんっ。やけん、優しく食べてー」

むろみ「って!!!あたし、食べられとうやーん!!!!!」バーンッ!!!!

ビュティ(どこかで見た流れだー!!!!)

むろみ・ボーボボ・首領パッチ「「ドヤァ」」

ビュティ(うざっ……)

千鶴「腹ごしらえをしてから出発するってことね。なるほど」

栄子「姉貴だけが理解してた!!!」

ソフトン「見ため通り、聡明な女性だ」

千鶴「ところで」

ソフトン「なんだ?」

千鶴「汚物は退去してください!!!」ドゴォ!!!!

ソフトン「ふばぁ!!!」

ボーボボ「ふぅ。腹ごしらえも済んだし、そろそろ行くか」

首領パッチ「そうだな。オレのハジケを見せてやるぜ」

骨「頼りにしとうけんねっ」

ビュティ「むろみさん!?!この骨、もしかしてむろみさんなの!?!」

イカ娘「ちょっと待つでゲソ!!!」

ボーボボ「断るっ!!!!」

イカ娘「ふぇ……」

栄子「なんだよ!!話ぐらいきいてやれよ!!」

ボーボボ「聞くだけだぞ」

栄子(よかった)

イカ娘「私も連れて行って欲しいでゲソ。海を荒らすやつは、どんな奴でも許せないでゲソ!!!」

首領パッチ「みてみてー!!!お砂でお城つくったよー!!!」

ボーボボ「ホントにー!?みせてみせてー!!!」

首領パッチ「ほら、これこれー」

むろみ「あたしにも見しぇてー!!!」ゴロゴロゴロゴロ!!!!

首領パッチ「あぁ!?!むろみ!!!やめろぉ!!!!転がってきたらオレの城がぁ!!!!オレの城がぁ!!!!!」

ボーボボ・首領パッチ・むろみ「「首領鼻毛人魚真拳奥義!!『異種間トーテムポール!!!!』」」バーン!!!

ビュティ「わけわからん!!!」

栄子「イカ娘の話きいてやれよ!!!!」

ボーボボ「聞いてやった。要するに扇風機を利用して空を飛ぼうって試みだろ?やめておけ、どうしたって空は飛べない。空は思っている以上に遠い場所にある」

栄子「誰もそんな話してねえよ!!!」

イカ娘「ダメで、ゲソか……?」

ボーボボ「毛狩り隊はお前の考えている以上に凶悪な集団だ。怪我だけは済まないかもしれない」

イカ娘「う……」

首領パッチ「そうだぞ。女子供が首を突っ込んでいい場所じゃねえ」

むろみ「首領パッチ?これ、なんかわかる?」

首領パッチ「そ、それはぁ……!!パッチスターの筒……!!!」

むろみ「どがんね?首ば突っ込みたくなってきよったやろ?」

首領パッチ「オレは……そんな子供だましに……首を……突っ込まないぞぉ……!!!」

むろみ「なら、あたしが突っ込む!!!」ズボッ!!!

首領パッチ「おまえが突っ込むかいっ!!!!」ズコーッ!!

ビュティ「みんな!!!イカ娘の話を――」

千鶴「……私から、言うわ」

ビュティ「え……?」

千鶴「さぁ、血祭り(ブラッドパーティー)を始めましょうか」シャキン

ボーボボ・首領パッチ・むろみ「「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」

ソフトン「では、イカ娘は責任をもってオレたちが預かろう」

栄子「本当に大丈夫なんだろうな?何か不安だ」

イカ娘「大丈夫でゲソ!!こっちには触手もあるでゲソ!!」シュッシュッ

栄子「いや、それはいいんだけど」

千鶴「一つ、人の話は最後まで聞く」

ボーボボ「一つ!ヒトデの半紙は最後で割く!!!」

千鶴「二つ、真面目な話をしているときはふざけない」

首領パッチ「二つ!マリモな鼻毛を抜いているときは塞ぎこまない!!!」

千鶴「三つ、イカ娘ちゃんのことは虐めない」

むろみ「三つ、イカちゃんのむぞらしかがらっていじけなか!!」

千鶴「なんて言ってるのか分かりません!!!」ドゴォ!!!

むろみ「ぱげぇ!!!」

ボーボボ「むろみぃぃぃぃ!!!!!」

首領パッチ「ここだぁぁぁぁ!!!!!」

ビュティ「真面目にやってよ!!!!!」

栄子「不安だ……」

ソフトン「そう思うのなら、誰かを付ければいい。我々は構わない」

栄子「そうは言っても、まだ営業中だしなぁ……。私も姉貴も海の家からは離れられないし……」

「そういうときは、私の出番ね!!」

ボーボボ「誰だ!?」

早苗「東ニ病気ノイカチャンアレバ行ッテ添イ寝シテヤリ。西ニツカレタイカチャンアレバ行ッテ添イ寝ヲシテアゲル」

ビュティ(また変な人でてきたー!!!!)

首領パッチ「そう!!私たちは!!!!銀河の彼方より舞い降りし天使!!!」

ボーボボ・むろみ・首領パッチ・早苗・千鶴「「ギャルクシーエンジェル!!!」」

ビュティ(何の脈略もねー!!!!)

早苗「違います!!!」ドゴッ!!!!

ボーボボ「ミルフィーユ・桜ばぁ!!!」

むろみ「ランファ!むぞらしか!!ランファ!!」

首領パッチ「目かビームにょ!!!にょ!にょ!」

ソフトン「すまない。ブロッコリーは苦手だ。カリフラワーならマヨネーズでなんとかなる」

イカ娘「早苗!?!どうして!?」

早苗「イカちゃんが困ってるってきいて飛んできたのー!!」

イカ娘「ひぃぃぃ!!!」

早苗「イカちゃーん!!!私もついていってあげるー!!!!」ダダダッ

イカ娘「くるなでゲソー!!!」シュルルル!!!!

早苗「あぁーん!!イカちゃんの触手の動きは手に取るようにわかるわー!!」サササッ

ソフトン「あの動きは……!!バビロン真拳の使い手か!?」

早苗「イカちゃーん、ラブ」ギュッ

イカ娘「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」

ボーボボ「これは心強い仲間が増えたな」

ソフトン「ああ。彼女ならどのような敵が相手でも心配はいらないだろう」

ビュティ「ホントに!?イカ娘すごく嫌がってるみたいだけどいいの!?」

首領パッチ「よっしゃぁ!!面子も揃ったところで、いくかぁ!!!」

ボーボボ「てめぇが仕切るんじゃねぇ!!!ウニ怪獣がぁ!!!!」ドゴォッ!!!!

首領パッチ「ぶほぉ!?!」

ビュティ「でも、相手は海中にいるんでしょ?どうやっていくの?」

むろみ「そんなら、よかよか。あたしに任しぇて」

ビュティ「どうするんですか?」

首領パッチ「ストローがあれば息継ぎは完璧だ!!!」

ボーボボ「すげー!!!首領パッチ、冴えてるじゃねーか!!!」

ビュティ「無理だよ!!!」

首領パッチ「甘いな、ビュティ。よく見てみろよ。このストロー。曲がる」

ビュティ「だからなに!?!」

首領パッチ「いくぜ!!!早苗!!!!」ダダダッ

早苗「一人でいけば?」

首領パッチ(こいつ……!!こんなキャラなのか……!!!)

イカ娘「むろみは確か不思議な泡を使って、人間をよく海底まで連れてきてたでゲソね。竜宮城とかに案内していたと聞いたことがあるでゲソ」

むろみ「そーばい。やけん、豚骨スープん中でも息のきるごとなって、割と自由に行動のきるごとなるわけ」

ビュティ「豚骨スープ!?!むろみさんにとって海水は豚骨スープなの?!」

むろみ「とーぜん」

ボーボボ「それじゃあ、豚骨スープの中に入るか」

ソフトン「オレは地上に残ろう」

ボーボボ「なに?ウンコッコ男爵、何故だ?」

ソフトン「オレ、カナヅチ、ミズ、コワイ」

ビュティ「いきなりカタコト!?!」

ソフトン「それに海上でも毛狩り隊は現れるという話だ。誰かは地上にいたほうがいいだろう」

ボーボボ「なら、任せていいか、歩くウンチ辞典」

ソフトン「ああ」

イカ娘「まぁ、確かに海にウンチを流すのは忍びないでゲソ」

むろみ「あーん。残念。うんこさんも一緒に来て欲しかったんに」

早苗「うんこと一緒だとイカちゃんが穢れちゃうから、個人的には安心」

首領パッチ「おまえら!!!うんこうんこうっせーぞ!!!!うんこが困ってるだろ!!!!」

ビュティ「みんなうるさいよ!!!!」

ソフトン「ビュティはボーボボたちと一緒にいってほしい」

ビュティ「は、はい!」

海中

むろみ「しゃー、こっちばいー」スイスイ

イカ娘「おぼれる……!!おぼれるでげしょ……!!!」

ビュティ「なんで!?!」

首領パッチ「やべえ!!!イカ娘が溺れてるぞ!!!」

ボーボボ「早苗!!出番だ!!!」

早苗「イカちゅぁぁぁん!!!!」ゴゴゴゴゴッ!!!!

ビュティ(海中なのにマグロばりのスピードだしてるー!!!!)

イカ娘「あ、私は海中でも息ができるでゲソ」

ボーボボ「ズコーっ」

ビュティ「リアクション、ふるっ!!」

首領パッチ「なら、新しいリアクションを開発してやるぜ!!!!泡をパーンッ!!!」

首領パッチ「ごぼぼぼぼ……っ!!!!」

ボーボボ「首領パッチ、分かってるな」

ビュティ「そのズッコケかたはおかしいよ!!!!溺れてるじゃん!!!」

むろみ「みんな!!見えてきよった!!!」

ビュティ「え!?」

田楽マン「さー、竜宮城はこっちなのらー」

天の助「そこのお姉さん、ところてんフェスティバルが今から始まるんですが、どうですか?」

リヴァイア「あらー?新顔やね?どっからきたんちゃ?」

天の助「ああ、えっと、スーパーのほうから、派遣されまして……」ブルブル

リヴァイア「ふーん」

ビュティ(なんか客引きしてる!!!)

ボーボボ「ところてんフェスティバルだって!?!!?」

首領パッチ「なんだそりゃ!!つまんなそうだなぁ!!!!子ども1枚くれやぁ!!!!」

ビュティ「見ちゃうの!?!」

イカ娘「おい!!お前たち!!遊んでいる暇なんてないでゲソ!!!」

早苗「そうよね。真面目にやってほしいわ」チュッチュッ

イカ娘「お前はお前で何でゲソかぁ!!!!」バシンッ!!!

早苗「ぐはっ!?!愛のムチー!!!」

むろみ「やっほー、天ちゃん」

天の助「むろみさんじゃないか。今日はどうした?」

ビュティ(なんか親しげだー!!?)

むろみ「(親しくしよったほうの怪しまれんやろ?)」

ビュティ「はぁ……」

首領パッチ「ねえ!!ママぁ!!!ボク、ところてんフェスティバルみたいよぉ!!!ねえねえ!!!」

ボーボボ「ボクもボクも!!!ボーボボクも!!」

むろみ「はいはい。ちょー待てね。天ちゃん、子ども3枚、高校生1枚、人魚乙女1枚。イカ乙女1枚で」

ビュティ「子ども2枚は無理あるでしょ!?!」

天の助「んー?」

イカ娘「やるでゲソか……!!」

天の助「子ども一人200円。高校生一人300円。海産物一匹250円だ」

ビュティ「いけたー!!!」

ボーボボ「ぼったりくり!!!!」ドゴッ!!!!

天の助「ぼべぇ!?!?!!」

田楽マン「てめぇー!!!なにするんだ!!!暴力沙汰はご勘弁!!!」

むろみ「ボーボボ!!なんしようと!?ここで騒ぎばおこしたばいらいかんやろ!?」

ボーボボ「これが、ところてんフェスティバルだ」

イカ娘「過激でゲソ……」

ビュティ「何言ってるの!?!」

天の助「てめぇ……。オレたちが誰か知ってるのか?」

首領パッチ「しらないっ!!だれだれー!?」

天の助「オレたちはね!毛狩り隊竜宮基地の隊員なんだよー!!」

首領パッチ「すごーい!すごーい!!」

天の助「フフフ。だろ?」

首領パッチ「ゴイスー!!!」ドゴォ!!!!

天の助「ごほっ!?!?」

ボーボボ「むろみ。どうせここにいる毛狩り隊は全滅させるつもりだ。小細工など必要ない」

むろみ「しょんないか。なら、ここから正々堂々っち戦うしかなかね」

田楽マン「なんだぁ!!!てめぇら!!!やる気か!?!田楽食わせるぞぉ!!!!おらぁ!!!!」

ボーボボ「食わしてみろよぉ!!!」ゲシッ!!!!

田楽マン「あべしっ!!!」

首領パッチ「まだ奥に隊長格が残ってるみてぇだな」

天の助「隊長はすごいんだぞ!!!てめえらなんか、一ひねりだ!!!!」

むろみ「いったい、どげん奴のいるんか……」

早苗「ふん。こんなところてんが門番をしているところを見れば、どうせイカちゃんの触手一本にも遠く及ばないんでしょ?」

イカ娘「ふふーん。私の触手は無敵でゲソ」

天の助「くくく……。我が隊長は本当に強いぞ?小娘が束になったところで、敵うわけが無い」

ボーボボ「ほう?」

田楽マン「隊長の強さは太平洋で一番の強さだからな」

首領パッチ「おもしれぇ!!なら、束になっていってやるぜ!!!!むろみ!!!!」

むろみ「はい、ロープ」グルグル

ボーボボ・首領パッチ・むろみ・早苗「「おぉぉぉぉぉ!!!!」」ゴゴゴゴッ!!!!

天の助「束になってきちゃったぁー!!!!!」

イカ娘「……仲間はずれでゲソ」

ビュティ「イカ娘!!後ろ!!」

イカ娘「え?」

田楽マン「てめえになら勝てそうな気がするぜー!!!!くらえやぁ、必殺の田楽パーンチ!!!!」ゴゴゴゴッ!!!

イカ娘「えい」バシンッ!!

田楽マン「ぐぇぇぇぇ!!?!!?!おぉぉおほぉぉぉぉ!!!!!!!」

ビュティ「そこまでのダメージなの!?!?」

早苗「イカちゃんの触手は私だけのモノなんだからー!!!!!」ドゴッ!!!

田楽マン「あぎゃぁ!?!!」

ビュティ(まさかの水中コンボ!?)

早苗「イカちゃぁーん!!!」

イカ娘「ていっ」バシン!!

早苗「おろろろろろぉぉぉぉっ!?!?!」

ビュティ「早苗さんまで大ダメージなの!?!?!」

ボーボボ「まずい!!!早苗が束から抜けてしまった!!!!弱体化は免れない!!!」

天の助「チャンス!!!くらえ!!!プルプル真拳奥義!!!『ところてん水龍円舞!!!!』」ゴォッ!!!!

むろみ「ここはあたしが!!!」ゴォッ!!!

ビュティ「早い!!これなら!!」

天の助「はっは-!!ところ龍の包囲網からは抜け出せんぞぉ!!!!」

むろみ「人魚は甘くなか、天ちゃん」

天の助「なに!?!」

むろみ「くらえ!!!必殺!!!――天ちゃぁん?もっと、やさしくして。お、ね、が、い」ギュッ

ビュティ「色仕掛けだー!!!」

天の助「オレ、仕事とプレイベートはきちんと分けてるから」

むろみ「え……?」

天の助「お前とは仕事上の付き合いだ。私生活にまで入ってもらってきたら困るんだよ。アバズレが」

むろみ「おぉ……そんな……」

天の助「じゃあな」

むろみ「――クラゲストライクっ!!!!!」ブンッ!!!!

天の助「うわっちゃぁー!!!!!しびれるぅー!!!」

ビュティ「初めからその技使えばいいのにー!!!」

ボーボボ「流石、むろみだな」

むろみ「いつでもこうちゃ。いつも男に捨てられる……。なんが悪かと?ねぇ!?あたし何が悪かと!?」

首領パッチ「……顔」

ボーボボ「……胸」

田楽マン「……うるさい」

天の助「……愛情が重い」

ビュティ(多っ!!!)

むろみ「うわぁぁぁぁぁん!!!!いけずぅぅぅぅ!!!!!」ゴォォォ!!!!

イカ娘「あ!!むろみ!!どこに行くでゲソか!?!」

むろみ「カリブ海!!!!」

ビュティ「カリブ海になにがあるの!?」

ボーボボ「てめえらぁ!!!!女を泣かせるとはいい度胸だ!!!!オレがその腐った性根を叩きなおしてやるぜ!!!!」

天の助「まだ賞味期限は切れてないぞ!!!」

首領パッチ「あれ?お前、消費期限切れてんじゃん」

天の助(消費期限……!?シャレになってねえ……!!)

田楽マン「ここまで騒ぎを大きくされて、無事に帰れると思うなよ!!!」

イカ娘「やる気でゲソか!?」

田楽マン「いーや、お前とはやらない。強いからな」

ビュティ「逃げたー!?」

田楽マン「オレの狙いはぁぁぁ!!お前だぁぁぁぁ!!!!!」

ビュティ「わたしー!?」

イカ娘「させないでゲソ!!!」シュルルルル!!!

田楽マン「なに!?なんですか、これ!?!」

イカ娘「触手でゲソ!!!このままお前を神聖な海から追放させてやろうじゃなイカ!!!」

田楽マン「なんだってー!?」

イカ娘「触手を使って海底から海上まで一気に上げ、さらにもう一度海底まで連れて来れば、お前は気圧の変化に耐えられず死ぬでゲソ!!」

ビュティ(なんか、イカ娘の攻撃方法が一番残酷だぁー!!!)

田楽マン「やめろ!!それだけはぁ!!!!」

イカ娘「まずは海の外へ出て行くでゲソー!!!!」ギュゥゥゥゥン!!!

田楽マン「逆バンジじょうたぁぁぁいー!!!!」

早苗「私もつれてってぇー!!!」

イカ娘「願うところでゲソ!!!!」ギュゥゥゥゥン!!!!

早苗「きゃぁー、たのしー!!」

ビュティ「早苗さんが死んじゃう!!!!」

天の助「ぐぐ……まさか、田楽マンが……」

ボーボボ「残るはお前だけだな」

首領パッチ「大人しく道を譲るなら許してやるぜ?」

天の助「どうぞっ」

ビュティ(ゆずったぁー!!!)

ボーボボ「ありがとう!!!!君の事は忘れない!!!!」ドゴォ!!!!

天の助「ぽばぁ!!!」

ビュティ(大人は嘘つきだー!!!!)

天の助「てめぇ……やくそくがぁ……」

首領パッチ「約束は破るためにある。覚えとけぇ!!!!」ドガッ!!!

天の助「じゃあ変な期待もたせないでぇ!!!ぐばぁ!!!」

ボーボボ「よし。隊長を潰しに行くか」

首領パッチ「おう」

ビュティ「イカ娘は放っておいていいの!?」

「騒がしいわね……。一体、なんの騒ぎなの?」

ボーボボ「む!?お前は!?」

乙姫「誰!?」

首領パッチ「てめぇが毛狩り隊の隊長か?」

乙姫「……だったら?」

ボーボボ「殺すっ」

ビュティ(容赦なーい!!!)

乙姫「これでも私はこの一帯を取り仕切っている姫よ?そう簡単に行くと思うの?」

首領パッチ「おいおい。できれば女に手を上げたくはないんだけどなぁ」

乙姫「手加減は結構よ」

ボーボボ「おもしれぇ!!!!なら、全力でお前もぶちのめす!!!!」ゴォッ

乙姫「ふふ……。乙姫を甘くみないことね……」

砂浜

栄子「おまえ、干上がらないのか?」

千鶴「よければ水をかけてあげましょうか?」

ソフトン「心配は無用だ」

栄子「カッチカチになられたらなんかこう、気持ち悪いっていうか……」

ザッパーン!!!!

栄子「なんだ!?海から何かが……!!!」

ソフトン「あれは……!!!」

田楽マン「やべぇぇぇ!!!!!死ぬぅ!!!!海底に引き摺りこまれて、死んじゃうぅぅ!!!!」

早苗「イカちゃーん!!!!もう一度、深海へ誘ってぇぇ!!!」

栄子「ありゃ、イカ娘の触手だ!!」

ソフトン「なるほど。ここで奴らにダメージを与えてくれというイカ娘からのメッセージか」

栄子「そうなのか!?」

ソフトン・千鶴「「バビロン真拳奥義『カリブの掟』」」シュババババ!!!!

栄子「姉貴までー!?!?」

海底 竜宮城

乙姫「乙姫流儀『リュウグウノマイ』」ゴォォォ!!!

首領パッチ「なんだと!?」

リュウグウノツカイ「「乙姫様を守れー!!!!」」スイスイ

ビュティ(深海魚が群れをなしてきたぁー!!!!)

ボーボボ「ふっ。鼻毛真拳奥義!!!『神殺しの鼻毛!!!!』」バシンッ!!!バシンッ!!!!

リュウグウノツカイ・首領パッチ「「ぎゃぁぁぁ!!!!!」」

ビュティ「味方まで巻き込んでるー!!!」

乙姫「そ、そんな……!!使えないわね!!!」

リュウグウノツカイ「すいません……」

ボーボボ「ふんっ。サカナがオレに勝てるか」

乙姫「なら、これはどう!?乙姫流儀『ファイティング・ニモ!!!』」

ニモ「――ぶっこす!」

ビュティ(好戦的なカクレクマノミがでてきたー!!!)

ボーボボ「やってみろ!!!魚類がぁぁぁ!!!!」

ニモ「どっせぇぇぇい!!!!!」ドゴォォォ!!!!!

ボーボボ「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ビュティ「ニモ、つえぇぇぇ!!!!」

乙姫「おーっほっほっほっほ!!!所詮は人間ね。私たちに勝てるわけがないのよ」

ビュティ「ボーボボ!!!」

ボーボボ「ぐぐぐ……。くそぉ……真珠がみつからねえ……」

ビュティ「なに探してるの!?!」

乙姫「これで終わりよ!!!やってしまいなさい!!!」

ニモ「ぶっころす!!!!」

ビュティ「ボーボボー!!!!」

イカ娘「イカ真拳奥義!!!『田楽マン&早苗ハンマー!!!!』」ギュィィィン

乙姫「え?」

田楽マン「おぉぉぉぉお!!!!!!腹がへこむぅ!!!!ぎゃばぁ!!!!」

早苗「イカちゃんの愛が五臓六腑をおしつぶしちゃうぅ!!!がはぁ!!!」

乙姫「うそ――!?」

ドォォォォン!!!!!

イカ娘「ふぅ」

ビュティ「うわぁぁぁ!!!早苗さぁーん!!!」

早苗「あぁ……しあわせぇ……」

ビュティ「うわぁ!?早苗さんの顔がボコボコになってる!?!」

イカ娘「それは私の所為じゃないでゲソ」

乙姫「く……まさか……予想外の場所から……うぅ……」

イカ娘「おぬし!!乙姫じゃなイカ!!!海を荒らす者たちと何をやっているんでゲソ!?」

乙姫「小娘には分からないわ。これもビジネスなのよ……」

ビュティ「毛狩り隊を利用して金儲けをしているんですか!?」

乙姫「あいつらは大国だけあって、金は湯水のようにわいてくる。利用しない理由がないわ」

イカ娘「お前……!!海をなんだと……!!!!」

乙姫「それよりも……この海でここまで騒いだのよ?貴方達は終わりよ……」

イカ娘「どういうことでゲソ!?」

乙姫「おふざけが過ぎればどうなるか……今にわかるわ……ふふっ……ふぐっ!?」ガクッ

イカ娘「どういう意味でゲソか?」

ビュティ「わからないけど、何か来るのかな……?」

早苗「イカちゃん!!!」ガバッ!!!

イカ娘「うわぁ!!!化け物!!!」

早苗「もう一回して!!!もう一回!!!」ハァハァ

イカ娘「気持ち悪いでゲソ!!!」

早苗「もう一度だけしてぇぇ!!!!イカたぁぁぁん!!!」

イカ娘「ひぃぃ!!!」

ビュティ「早苗さん、落ち着いてください!!!」

ゴォォォォォォォォ……!!!!!

ビュティ「なに……この音……?」

「おー!!ふー!!ざー!!けー!!はー!!」

魚雷ガール「ゆるさなぁぁぁぁい!!!!!!」ドォォォォン!!!!!

天の助「ぎゃぁ!!!!なんでオレー!?!?!」

魚雷ガール「なんとなくっ!」バーンッ

ビュティ(最も変な奴がでてきたー!!!)

イカ娘「何奴でゲソ!!」バシンッ!!!

早苗「あぁんっ」

魚雷ガール「私は魚雷ガール。そういう貴方は、何者?」

イカ娘「私は海からの使者!!イカ娘でゲ――」

魚雷ガール「名前がふざけすぎぃー!!!!」ドォォォン!!!!

イカ娘「ぎゃぁっ!?!?」

ビュティ「イカ娘!!!あなたの名前もおかしいじゃない!!」

魚雷ガール「私はいいの。魚雷だから」

早苗「イカちゃんになんてことするのよぉぉ!!!!!」

魚雷ガール「顔がふざけすぎぃー!!!!」ドォォォン

早苗「いやぁーん!!!」

ビュティ「いや……」

魚雷ガール「私はいいの魚雷だからっ」

ビュティ(こいつ……隙がない……!!)

乙姫「来てくれたのね……。魚雷ガールさま……!!」

魚雷ガール「何があったの、おっことぬし」

ビュティ「おっことぬし!?何故!?」

乙姫「あ、あいつらが営業妨害を……」

魚雷ガール「なるほど。困ったちゃんたちがいたものね」

イカ娘「こいつは……一体……!!」

むろみ「――みんなー、ただいまー。ごめんごめん。急に飛び出してからー」

ビュティ「むろみさん!!おかえり!!」

むろみ「あい!?ボーボボ!?どげんしたと!?」

ボーボボ「むろみ……。やつだ……やつが……」

むろみ「やつって……?」

首領パッチ「ウニ怪獣、ウニパッチ!!!おらぁー!!!子どもには早すぎる味だぜぇー!!!」

むろみ「いやぁー!!!ウニがあたしば攻め立とうー!!!」

魚雷ガール「なんじゃそらこらぁー!!!」ドォォォン!!!

ボーボボ・首領パッチ・むろみ「「すいませーん!!!!」」

魚雷ガール「もう、ふざけすぎ!! こうなったらフルパワーよ!!」キュイイイイイン

ボーボボ「ちょ、まっ────」



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           γ ⌒ ⌒ `ヘ
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  Π=_Π「Ⅱヾ、 ⌒~"""''''''⌒~'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::....

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 FH=n.:::::'            |   |         :::FL日l」:::::
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 口=Π田:::.                   .::::Γ| ‡∩:::::
 Γ| ‡∩Π::....                ...:::Eヨ::日lTlロ::::
 Д日lTlロ_Π::::.......            ...::::::::田:凵Π_=H:::
 =Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ:::.................:::::::::::口ロロH「l.FFl





  おわり

イカ娘「むろみも気をつけるでゲソ!!奴はとんでもなく強いでゲソ!!!」

むろみ「みたいやね。だけん、体のサカナっぽいし……。なん者なん?」

魚雷ガール「私は魚雷ガールよ。あなたは人魚のようね」

むろみ「はぁーい。あたし、むろみー」

イカ娘「私はイカ娘でゲソ!!!」

魚雷ガール「……全員、魚類なのね」

ビュティ「あんたは違うよ!!!鉄製じゃん!!!」

イカ娘「魚類というなら海を汚す者たちには鉄槌を下すべきじゃなイカ!!!お前はどうして乙姫の味方をするんでゲソ!?」

魚雷ガール「どうしてって。おっことぬしのところでお世話になっていたから、その義理があるのよ」

むろみ「お世話……。あー!!!ひょっとして、あんた!!GRG48んセンターにいたことなかった!?」

ビュティ「GRG48!?!?」

イカ娘「あの伝説的なアイドルグループのセンターだった奴でゲソか!?!?」

魚雷ガール「ああ、そんなこともあったわね。ふふっ。懐かしいわ。48発の魚雷が誘爆を起こさないようにステージ上で躍っていた、あのとき」

ビュティ「なにそれ!?危なすぎだろ!!!」

むろみ「あん緊張感のたまらんって人気があったんよ」

魚雷ガール「さぁ、ここで貴方たちを葬るのは楽だけど。同じ海産物として情けをあげてもいいわ」

むろみ「乙姫?」

乙姫「……なによ?」

むろみ「これはどげんゆうこつ!?あんた!!毛狩り隊には困っちいるって言ったじゃなか!!!」

乙姫「ビジネスのためよ!!!仕方ないじゃない!!!こっちだって最近経営が上手くいってないのよ!!!」

むろみ「やけん、毛狩り隊に魂ば売ったと!?情けなか!!!」

乙姫「あんたには私の苦労はわかんないわよ!!!」

魚雷ガール「逃げるの?逃げないの?」

イカ娘「海中にゴミを持ち込むような輩たちを許せるわけないじゃなイカ!!!」

魚雷ガール「そう……。なら、仕方ないわね。同じ魚雷として、私が葬ってあげるわ!!!」

ビュティ「魚雷なのはお前だけだよ!!!」

むろみ「くるならこい!!!あたしたちが相手だ!!!」

イカ娘「むろみが居れば百人力でゲソ!!!」

イカ娘「くらうでゲソ!!!」シュルルルル

魚雷ガール「なに?それ?子どもの遊びに使うほど、私は甘くないわよ!!!」

イカ娘「とらえたでゲソ!!!」ガシッ

魚雷ガール「いやぁ!!!!こんなところで縛りプレイなんてー!!!!」ゴォォォォ!!!!

イカ娘「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」

むろみ「イカちゃんが引き摺られて持って行かれる!!!そげなこつさせん!!!」ゴォォォ

イカ娘「むろみぃぃ!!たすけてぇでゲショぉぉぉ!!!」

むろみ「今、助けるけん!!!」ガシッ!!!

イカ娘「むろみ!!」

むろみ「ふぬぬぬぬ……!!!!」ググググッ

魚雷ガール「ギョラ!?イカ娘引きで勝負ってわけ!?いいわよ!!!イカ娘が縦に裂けるぐらい引っ張ってあげる!!!」

イカ娘「いだだだだだだだ!!!!!!」

ビュティ(イカ娘、大ピンチだー!!!!!)

むろみ「あ!!イカちゃん!!大丈夫!?」パッ!!!

魚雷ガール「ギョラァァァァァ!?!?!?!」

ドォォォン!!!

ビュティ「むろみさん!!急に離したら危ないよ!!イカ娘もいるのに!!」

イカ娘「うぅ……いたい……でゲソ……」

むろみ「ごめんごめん。助けるつもりで、悪気はなかったけん、ね?」

イカ娘「もういいでゲソ……」

魚雷ガール「やってくるじゃない……。むろみさんだったわね。覚えておくわ」

むろみ「ふん。別に覚えておく必要はなかちゃ」

イカ娘「むろみ。私たちだけじゃ、勝てないでゲソ……」

むろみ「分かっとーよ。心配はいらんけん。既に手は打ってあるけん」

イカ娘「本当でゲソ!?」

むろみ「本当でゲソ」

ビュティ(むろみさん。一体、どんな手を……?)

魚雷ガール「ふん。何をするつもりか知らないけど、私に勝つ方法なんてこの世にはないのよ!!ギョライギョライギョライ!!!」

むろみ「そいはどげんかいな?」

魚雷ガール「なに?」

むろみ「あたしたちはサカナ。サカナは群ればなすことが多かんちゃ」

ビュティ「群れって……!」

リヴァイア「むろみー!!きたっちゃー」

魚雷ガール「……!!」

むろみ「ふふふ……」

イカ娘「あれは……!!」

リヴァイア「ふぅー。で、どうしたっちゃ?」

むろみ「リヴァイアさん、さっきまでおったんに、すぐにどっか行ってしもたやろ?」

リヴァリア「だってー、最近の竜宮城は雰囲気かわってしもて、居心地わるいっちゃね」

魚雷ガール「ギョライギョライギョライ!!!!群れというからイワシのように人魚を集めるかと思えば、たった一匹でなにができるというの!!」

むろみ「リヴァイアさん!!こいつが元凶!!!こいつん所為で竜宮城は変わっちしもたと!!!」

リヴァイア「へぇ?そうなん?」

魚雷ガール「そうよ?文句ある?」

ビュティ(いつの間にか責任が全て魚雷ガールにー!!!別にいいけど)

リヴァイア「それは困ったもんやねぇ。昔の雰囲気を壊してしもうたのは、見過ごせんね」

魚雷ガール「何をするつもり?」

リヴァイア「そうやね……。とりあえず、飛んでもらおか?」

砂浜

ソフトン「いかん。顔が乾いてきた……」

栄子「お前……やっぱり……」

ザッパーン!!!!

ソフトン「次はなんだ!?」

栄子「なんだ、ありゃあ!?」

魚雷ガール「ギョラァァァ……!!なんだ……あいつはぁ……!!!」

ソフトン「よく分からないがあれも敵であることは間違いなさそうだ」

栄子「なら……」

千鶴「私が行くわ!!」ダダダッ

栄子「姉貴!?!」

千鶴「極悪斬血真拳『カボス!!!』」ザンッ!!!!

魚雷ガール「ギョラァァァァァ!?!!?!?!」

栄子「姉貴……なにもんだよ……」

ソフトン「神か……悪魔か……」

海中

むろみ「ありがとー、リヴァイアさーん」

リヴァイア「またねー」スイスイ

ビュティ「あの人は……?」

むろみ「世界最強の生物やね」

ビュティ「最強……」

ボーボボ「ぐぐっ……。むろみ、無事か?」

むろみ「ボーボボ!!もうよかと!?」

ボーボボ「どうなったんだ?」

イカ娘「リヴァイアさんという者が魚雷を倒してくれたでゲソ」

ボーボボ「まさか……あの……」

ビュティ「知ってるの!?」

ボーボボ「あの岩の隅にあるのホタテじゃね!?」

ビュティ「どうでもいいよ!!!」

イカ娘「さてと……あとは……」

乙姫「にげなきゃ……!!!最低限の資金だけでも持って……!!!」

むろみ「どこさ逃げる気やろかー?」

乙姫「ひっ……!!!」

首領パッチ「おら、乙姫!!覚悟はできてんだろうなぁ!?」

イカ娘「お前は海にいるべきじゃないでゲソ」

乙姫「なによ!!こっちだってねえ!!!今日生きるのに必死なのよ!!!!」

ボーボボ「毛狩り隊に魂を売ったやろうが何を言っても説得力はない」

乙姫「くっ……。私だって……好きでこんな……!!」

ビュティ「あの、もう一度最初からやり直せば……」

乙姫「何も知らないくせに、勝手なこと言うんじゃないわよ!!小娘!!!」

乙姫「もう私は後戻りできないのよ……あの日から……」

ボーボボ「あの日ってなんだ?」

乙姫「あれは……そう……今から100年前かしら――」

ボーボボ「長い話なら聞くつもりはないっ!!!!」ドゴォ!!!!

乙姫「ふげぇ!?!?」

むろみ「ちょー!!ボーボボ!!手荒なことはなしでお願い!!!」

ボーボボ「蹴り飛ばしただけだ」

ビュティ「十分手荒だよ!!!」

首領パッチ「やだわ!!手が荒れちゃった!!!いつもいつも私にばっかり洗い物をさせるから!!!!」

イカ娘「体が弱い証拠でゲソ」

首領パッチ「なによ!!!イカ子!!!あんただっていつもいつも重労働で苦労してるじゃない!!!」

イカ娘「それは……」

首領パッチ「今こそ復讐のときよ!!!」

イカ娘「……お前も手伝ってくれるでゲソか?」

首領パッチ「もちろんだ。オレもみじん切りにされた恨みがあるからな」

イカ娘「分かったでゲソ。なら、やろうじゃなイカ!!!」

首領パッチ「イカイカー!!」

乙姫「ぐぐっ……。私はここで負けるわけにはいかないの……!!いかないのよ!!!!」

むろみ「まだやるつもりなん?やめときって」

乙姫「うるさい!!こっちにもプライドってもんがあるのよ!!!」

乙姫「乙姫流儀『リュウグウノマイ』!!!」

ビュティ「またリュウグウノツカイが……!?」

むろみ「……なーんもこんねー」

乙姫「ちょっと!!!どうしたのよ!!!」

リュウグウノツカイ「すいません……さっきのダメージが大きくて……」

乙姫「もう!!クズ!!!あんたたちはクビよ!!!!」

リュウグウノツカイ「ガーン……!!!」

むろみ「もう満足?」

乙姫「……まだよ!!!うわぁぁぁぁぁ!!!!!」ダダダッ

むろみ「はぁ……。ボーボボ、お願い」

ボーボボ「――任侠と書いて、はなげと読むきんっ!!!!」バーンッ!!!

乙姫(いや……ここでまけたら……わたしは……わたしはぁ……!!!!)ドサッ

天の助「一からやり直せ、乙姫。君にはそれだけの実力がある」

ボーボボ「誰だ、てめーはぁぁ!!!!!」ドゴォッ!!!!!

天の助「ごべぇ!?!?」

砂浜

ザッパーン!!!

ビュティ「ふぅ……。帰ってこれたね」

むろみ「いやー、ボーボボ、色々ありがとね。これで暫くは海も平和になるかいな」

ボーボボ「また荒れるようなことがあればいつでもオレのところにこい。万に一つぐらいは手を貸してやる」

ビュティ「もっと助けてあげなよ!!!」

むろみ「乙姫んことはあたしに任してくれたらよかよ。――またね!!」

ビュティ「ありがとうございました!!!」

首領パッチ「よし!!行くぞ!!!」

イカ娘「千鶴!!!」

千鶴「おかえりなさい。どうしたの?」

イカ娘「いい加減私を低賃金で働かせるのはやめるでゲソ!!!!千鶴は鬼、悪魔でゲソ!!!!!」

千鶴「……で?」

イカ娘「……って、首領パッチが言っていたんじゃなイカ!!?」

首領パッチ「おらぁ!!!イカぁ!!!!この可愛いマスコットの首領パッチ様がそんな悪口言うとでもおもってのかぁ!?」

千鶴「足の裏真拳奥義『即死臭』」グニッ

首領パッチ「……」

イカ娘「首領パッチ……?」

首領パッチ「ぴぎゃぁー!!!!!!」

イカ娘「首領パッチぃぃぃ!!!!お前の尊い犠牲は忘れないでゲソー!!!!」

千鶴「一応、イカ娘ちゃんにも」グニッ

イカ娘「ごめんなさいでゲショぉぉぉぉー!!!!!」

ビュティ「あれ?ソフトンさんは?」

栄子「帰ってきたか!!あのうん――ソフトンなら、あそこだ!!」

ビュティ「え?」

ソフトン「……」カラカラ

ビュティ(顔に潤いがなーい!!!!)

ボーボボ「ウンコロヌス2世……。まさか、ずっとオレたちを砂浜で待っていたのか」

栄子「どうしたらいいんだ!?あいつ、干上がっちまって、どうしても戻らないんだよ!!」

ボーボボ「オレに任せておけ」

トイレ 個室

ボーボボ「おらぁぁぁ!!!!!お前の大好きな便器だぞー!!!!!潤いを取り戻せー!!!!早くしないと流れちまうぞ!!!」グググッ

ソフトン「おぉぉぉぉぉ!!!!」

ビュティ「ボーボボ!!!!なにやってるの!!!」

ボーボボ「こいつに潤いを与えるには、便器を流れる水以外にない!!!!」

ビュティ「えぇー!?」

ソフトン「――ぷはぁ!!!殺す気か!!!」ドゴッ!!!

ボーボボ「ウンポコ!!!!」

ソフトン「ふぅ……。だが、なんとかなったか」

ビュティ(ツヤツヤになってるー!!!!)

ソフトン「心配をかけたな、ビュティ。すまない」

ビュティ「あの、あまり、近づかないで……」

ソフトン「どうした?オレの顔になにかついているか?」

ビュティ「いえ、そういう問題では……」

ボーボボ「やれやれ。トイレの神様にも困ったものだな。近づこうとすればするほど、距離が離れていく。残酷なものだ」

海の家 れもん

栄子「そうか!もうあいつらはいないんだな!」

首領パッチ「おうよ!!オレの完璧な戦術でノックダウンさせてやったぜ!!!」

ビュティ「殆どむろみさんとイカ娘の活躍じゃない」

栄子「イカ娘も活躍したのか。よくやったな」

イカ娘「まぁ、これぐらいは当然でゲソ」

栄子「調子になるな」

ボーボボ「それじゃあ、そろそろ行くか」

ビュティ「うん」

ソフトン「世話になった」

首領パッチ「達者でな」

栄子「ああ!!ありがとな!!今度来たときはサービスさせてもらうから」

イカ娘「楽しかったでゲソー!!」

栄子「……むろみやボーボボがいれば地上征服なんて簡単だったろうにな」

イカ娘「……えっ?……あぁぁぁぁぁ!!!!!ちょっと待ってくれでゲソぉぉぉ!!!」

海底

むろみ「あれー?乙姫、どこいったと?」

天の助「むろみさん!!!むろみさんじゃないか!!!」

むろみ「天ちゃん、どげんしたと?あ、乙姫しらん?」

天の助「オレたち、これからどうしたらいいかなぁ!!!オレ、またスーパーになんて戻りたくないよぉぉ!!!」

むろみ「えー?」

田楽マン「オレも!田楽屋台しか道がないよぉー!!!」

むろみ「あー、そげんこと言われても……」

リュウグウノツカイ「むろみさん!!!仕事をください!!!」

むろみ「あー!!もう!!!しろしかぁな!!!!そんぐらい自分でなんげなしたばらよかやろ!!」

天の助「なんていってるのかわかりませーん!!!!」

田楽マン「ここでは人語しかつうじねえっつーの!!!!」

リュウグウノツカイ「むろみさん、仕事を……」

むろみ「もー!!!いやぁー!!!!――エンジェル・トルネードォォォ!!!!」ドガァァ!!!

天の助・田楽マン「「あばぁ!!!」」

海岸

魚雷ガール「くっ……こんな……こんなところで……!!私にもっと力があれば……」

「力が欲しいの?」

魚雷ガール「誰!?」

千鶴「……」

魚雷ガール「お、おまえは……?」

千鶴「力が欲しければ、求めなさい」

魚雷ガール「ほしいわ……。最高の魚雷になるために……力が!!!」

千鶴「なら、あなたに極悪斬血真拳を授けましょう。代償として水中での活動が一切できなくなるけど、いいわよね?」

魚雷ガール「もちろんよ!!!そんなのいらないわ!!!」

千鶴「では、こっちへ」

魚雷ガール「でも、どうして私にその力をくれるの?」

千鶴「なんとなくっ!」

――このとき、魚雷ガールは確信した。この女にだけは誰も勝てないということに。

              完。

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