DIO「ディオ4人でジョースター攻略する」(185)

エジプトのどっか

DIO「長く生きていれば、それだけ後悔も多い。あのときこうしておけばよかった。またはしなければよかった。やり直したい、と思うこともあるはずだ。少なからずとも、君たちには思い当たる節があるんじゃあないかな」

DIO「そこで、だ。あのとき『どうするのがベストだったのか』話し合おうじゃあないか」

DIO「そして『やり直す』ことにしよう」

ディオ(吸血鬼)「なるほどなァ。お互いにダメ出しし合うってことか」

ディオ(少年)「この僕に命令するのは気に食わないが、いいだろう。乗った」

ディエゴ(何を言ってるんだこいつらは)

ディエゴ(確かオレは大統領と戦って『勝った』はずだ・・・だがなぜこんな所にいる)ドドド

ディエゴ(それに)

ディエゴ(ハートの額当てをした奇妙な服装の厳つい男、牙の生えたコスプレ男、ちょっと小さいときのオレに似てる少年)

ディエゴ(こいつらみんな『ディオ』だと?)

バカラバカラバカラ

Dio「遅くなったな」バァーン

ディエゴ(?!・・・オレ?!)

DIO「おい、ここは馬禁止だ。降りろ。馬が怖いんじゃあない。このDIOは上から見下ろされることが嫌いなのだ」

Dio「君は少々面倒くさいな」

ディオ(少年)「遅れてきたくせに随分な態度だな」

ディオ(吸血鬼)「さっさと席につけマヌケェ」

ディエゴ(ハッ!そ、そうか)チラッ

Dio「・・・」

ディエゴ(服装も顔も馬も一緒なのに、オレとスタンドが違う。別の『世界』のオレか。大統領が連れてきたのか)

Dio「なにしろ、今死んだばかりなんでね。気が立っているのかもな」

ディエゴ(・・・こいつに近づくのは危険な気がする)

ディエゴ(・・・・・・ん?『死んだ』?)

DIO「さて、役者も揃った。さっそく話し合いにうつるとするか」

ディオ(吸血鬼)「誰からいく?」

Dio「そこのガキからにしようぜ。チビがなんでこんな所にいるのか疑問だが」

ディオ(少年)「なんだと」

DIO「子供の頃の私を招いたのは、そこに岐路があると私が判断したからだ。まだガキとはいえ私だ。あまりおちょくるなよ」

ディオ(少年)「待て」

ディオ(少年)「そこでなにも発言しないディエゴからにしようぜ。なにしろあの顔は何も理解しちゃあいない顔だ」ニヤニヤ

ディエゴ「!」

ディオ(吸血鬼)「ほぉ」

ディエゴ「なんで貴様らからダメ出しなんぞされなきゃあならないんだッ!オレは大統領に勝ったんだ!遺体はオレのモノだッ!オレが世界を手に入れたんだッ!」ゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「まぁ落ち着け。えーと、なんだっけ・・・」

ハミパーッ

ディエゴ「?!」(手から茨が・・・ッ?!)

DIO「これで、貴様に起こった出来事を皆で観賞しようじゃあないか。話し合いはそれからだ」

ディエゴ(茨が中央の箱に伸びて・・・・・・あ、あれはッ!)

???『答えはガラガラヘビだよ!』

ディエゴ(あの箱の中にいるのはッ)ドドド

???『毒。どくぅーーーっ』

ディエゴ『道をどくヘビィィーってね!』オチャメェ!

ディエゴ(オレ!!)ドドドドドド

ディオ(少年)「ふぅん。これで記憶を共有できるってわけか」

ディオ(吸血鬼)「だがギャグセンスはイマイチだな」

Dio「・・・・・・」

ディエゴ「な、なんだこれは」

DIO「テレビ、という未来の機械だ。これと、このDIOの能力で貴様らの身に起きた出来事を振り返る」

DIO「だいたい憎きジョースターにまつわるところをピックアップして見ていくから、各々そのつもりで構えるように」

DIO「興奮してテレビを壊すのはナシだからな」

ディオ(吸血鬼)「よかろう」

ディオ(少年)「僕は常に冷静だから言われるまでもないなァ」

ディエゴ(なぜジョースターの名が・・・?)

仲良く五人で観賞中

ディオ(少年)「きょ、恐竜だと」キラキラ

ディオ(吸血鬼)「貧弱貧弱ゥ」

DIO「なるほど。ジョニィ・ジョースターか」メモメモ

Dio「くっ。ジョニィ・ジョースター・・・ルーシー・・・」ギリリ

ディオ(少年)「この大統領、この数日で凄く痩せたな」

ディオ(吸血鬼)「KUAAA、悲惨の線か・・・」

Dio「あ、死んだ」

観賞おわり

ディオ(少年)「案外あっけなかったなァ」

ディオ(吸血鬼)「人間の死なぞこういうもんだ」

ディエゴ「オレはもう、死んでる、だと・・・?」ドドドドドド

DIO「そう、君はもう死んでいる。だがな」

DIO「幸運にも、このDIOが一度だけやり直すチャンスを与えると言っているんだ」

DIO「安心しろ・・・安心しろよ、ディエゴ君」

ディエゴ「・・・・・・」ゴクリッ

ディオ(少年)「しかし、彼はあまりジョニィ・ジョースターと因縁があるようには見えないね」

Dio「確かにそうだな」

ディオ(吸血鬼)「おい、なんでそんな奴がここに居る」

ディエゴ「・・・」

ディエゴ(確かにオレ自身、ジョニィ・ジョースターに対してそれほど恨みも思い入れもない)

ディエゴ(だが、本当にやり直せるものならやり直したいのも事実。やり直す『権利』を奪われないよう、こいつらに合わせておくか)

ディエゴ(・・・・・・というか、なぜこいつらはジョースターに拘ってるんだ。ジョースターに親でも殺されたのか)

ディエゴ「オイオイオイオイ、何を言ってる。テレビを見ただろ?ジョニィ・ジョースターと戦い、あそこで遺体を奪っていれば、ジョニィ・ジョースターのレースの順位はもっと下がるはずだ。ヤツを叩きのめす結果となっただろう」

Dio「確かにそうだな」

Dio「こいつが死んだ後、オレは大統領からこいつの世界に呼ばれた。あそこにジョニィ・ジョースターさえいなければ、オレが脚を負傷することも、ルーシーの罠に気づくことも出来たはずだ」

ディオ(少年)「ふぅん」

ディオ(吸血鬼)「ならばディエゴよ、お前は初戦の遺体を奪うところからやり直すべきだな」

ディオ(少年)「なぜだい?あの時、ディエゴも右眼球を奪うのに必死だったんじゃあないか。あの状況でジョニィ・ジョースターから左腕を奪い取るのは難しいだろう」

ディオ(吸血鬼)「ふん、観察力がまるでないなァ」

ディオ(少年)「なんだと?」

ディオ(吸血鬼)「ジョニィ・ジョースターは、あの場で一度遺体の左腕を手放している。だから逆にチャンスだと言っているんだ」

ディオ(吸血鬼)「『所有者』を失った遺体を奪うのは、ヤツから無理矢理引き離すより楽にできるだろう」

DIO「いやにアッサリしているが、結論は出たようだな」

ディエゴ「ああ」

ディエゴ(なんだか簡単に丸め込めたな)

ディエゴ(このまま黙っていよう)


DIO「では次はDio、君にするとしよう」

Dio「いいぜ。こいつのいる『基本世界』のとこからにしろよ」

DIO「もちろんだ」

ハミパーッ

Dio『ザ・ワールドオレだけの時間だぜ』

仲良く五人で観賞中

DIO「やはり・・・ッこのDIOと同じスタンドッ」メモメモ

ディエゴ「やりたい放題だな。武器の使用は禁じられてるはずだぜ」

ディオ(吸血鬼)「ジョニィ・ジョースターに追い詰められているじゃあないか」

DIO「と、止まった時の中を・・・?!こいつもか!ぐぬぬッジョースターめッ」

ディオ(吸血鬼)「ジョニィ・ジョースター、しぶとい男だな」

ディエゴ「か、回転に勝った?!」

DIO「な、何ィッ?!」ドドド

ディオ(吸血鬼)「ま、まさか!」ドドド

ディエゴ「1着・・・・・・だとッ?!?!」ドドド

ディオ(少年)・DIO「ジョジョに勝ったッ!!!!!」

Dio「ふん」ドヤーァッ

ディエゴ「」

ディエゴ「あ、死んだ」

観賞おわり

ディオ(少年)「まさか女にやられるとは」

ディオ(吸血鬼)「頭が痛いぞマヌケェ」

ディエゴ「まったくだぜ。調子に乗るから・・・・・・」

Dio「黙れよカスども!貴様らはジョースターをこれ程完膚なきまでに叩きのめしたことがあるのかァッ?!偉そうに上からモノを言うんじゃあないぜッ!」

Dio「そもそも」ギロリ

ディエゴ「!」

Dio「貴様が奴らの前で死ぬのがいけないんじゃあないか!奴らに、ルーシーに貴様の遺体を回収されなければ」

ディエゴ「なんだと、貴様!誰の『おかげ』で『基本世界』に来れたと思ってるんだ!」

Dio「大統領だろ」

ディエゴ「オレの死のおかげだろうが!」ガタタッ

Dio「おっと、怒りに任せて近寄るなよな。もうお前とピッタリ仲良しこよしするのはまっぴらごめんだね!」

DIO「そこまでにしておけよ」

ディオ(吸血鬼)「くだらんなァ」

ディエゴ「・・・・・・」

ディオ(少年)「ところで貴様こそ、やり直す必要はないだろう。ジョニィ・ジョースターは『完膚なきまでに叩きのめした』んだからな」

Dio「フン。ガキはいちいち否定的だな」

ディオ(少年)「ぐ・・・ッ。だが僕の言っていることは正しいだろう」

Dio「あの時」

Dio「ジョニィの攻撃を右脚ではなく、腕で受けたのならば」

Dio「ルーシーの罠に掛かったとしても、健康な『脚』で逃げ切ることが出来たはずだ」

Dio「奴のおかげで死んだも同然。このDioがやり直す必要は『大アリ』だッ」ドォーン

ディエゴ(とんだ言い掛かりだぜ)

ディオ(吸血鬼)「あと慢心し、色香に惑わされるのも反省しろ」

ディオ(少年)「汚らわしい大人め」

DIO「ルーシーは14歳だと?このペド。英国紳士とは到底思えんな」

Dio「く・・・ッ。それももちろん反省するぜ」ギリリ

ディエゴ(だが気持ちはわからないでもないぜ)


DIO「では貴様ら一巡後のやるべきことは決まったな」

ディエゴ「ああ」

Dio「で、もう『やり直し』は出来るのか?」

DIO「まぁ待て。それは皆話し合いが終わってからにしようじゃあないか。話し合いは、人数が多いほど盛り上るだろう。そしてその分、より有益な意見も多くでるしな」

DIO「次はお前だ」

ディオ(少年)「僕かい?」

ディオ(吸血鬼)「妥当だな。嫌なことはさっさと済ませるべきだ」

DIO「うむ」

ディオ(少年)「嫌なことだと?!この僕を黒歴史扱いするのか!この汚ならしい大人どもがァッ」

DIO「ギャアギャアと怒りっぽいのも好かん」

ディオ(吸血鬼)「このディオにとってはついこの間のようなものだ。あまり見る気になれんなァ」

Dio「面白そうだな」

ディエゴ(こいつらの子供時代ということか)

ハミパーッ

ディオ(少年)『そういう君はジョナサン・ジョースター』

仲良く五人で観賞中

ディエゴ「やることが陰険だな」

DIO「この頃はジョジョを孤立させることにベストを尽くしてたからな」

ディエゴ「発想がいやらしい」

DIO「君だって目的の為なら手段を選ばないだろう、ディエゴ君」

ズキュウウーーーンッ

Dio「ジョナサンの女に手をだすとはやるな」ニヤニヤ

ディエゴ「あっとォーッ?殴られて泣いたッ」ニヤニヤ

ディオ(吸血鬼)「・・・・・・」フシュー

DIO「ジョジョォ」

ディオ(少年)「・・・・・・」イライラ

観賞おわり

Dio「まあ、ジョースター家の一人息子を腑抜けにしてやるというのはいい考えだ」

ディエゴ「家督を継ぐには邪魔な存在だしな」

ディオ(少年)「当然だ。第一、ぼくに抜かりはない。あなた達と違ってやり直しも必要だと思わないな」

ディエゴ「最後、殴り合いで負けてるのにか?君は泣いてたじゃあないか」ニヤニヤ

ディオ(少年)「け、結果的に奴の爆発力を身をもって知ることができたからいいんだ!」

ディオ(少年)「ぼく自身の欠点も知ることができたし」

ディオ(少年)「大人になってからその『経験』が生きたはずだしな!」

ディオ(吸血鬼)「・・・・・・」

DIO「・・・・・・」

Dio「そうだな」ニヤニヤ

ディオ(少年)「何だァ?なにがおかしい」

Dio「いや、なァ?」ニヤニヤ

ディオ(少年)「ぼくは何かおかしなことを言ったか?一度のミスくらい誰でも犯すだろう。二度もするような奴はマヌケだが、ぼくはそんなマヌケではないんでね。ジョジョじゃああるまいし」

ディエゴ「止めなくていいのか?」ニヤニヤ

ディオ(吸血鬼)「貴様に言われるまでもないわ」

DIO「それ以上口を開くな、このくそガキがァ」



Dio「やはり、殴り合いで勝つべきだったんだろうな」

DIO「私もそう思う」

ディエゴ「ジョジョとやらは気の弱そうな甘ちゃんじゃあないか。どうして勝てなかったんだ?」

Dio「好きな女のために必死だったんだろう」

ディオ(吸血鬼)「エリナにキスをして、ジョジョを怒らせたことは間違いではない」

ディオ(吸血鬼)「全力で向かってきた相手を叩きのめすことで、もうこのディオには敵わないということをジョジョの身体に覚え込ませなくてはならないからな」

ディオ(吸血鬼)「問題は、どうやったら『勝てるか』ということだ」

DIO「いっそ、石仮面をかぶってみるか」

ディオ(吸血鬼)「・・・・・・貧弱な子供のまま吸血鬼になるのはマヌケだと思わないか」

ディエゴ(仮面?吸血鬼?よくわからん奴らだ)

Dio「ナイフを始めから使えばよかったんじゃあないか」

DIO「それではジョースター卿にバレたときの言い訳が立たん」

ディオ(吸血鬼)「正々堂々と戦って勝つことに意味があるのだ」

ディエゴ「それは難しい話だ」

ディエゴ「正面からぶつかって負けたということは、こいつはジョジョより弱いということだ。ハッキリ言って勝ち目は無い」

Dio「弱者は真っ向から勝負を挑もうと思うなよ。負けが見えてる」

ディオ(少年)「貴様ら・・・・・・ぼくがまだ子供だからといって、よくも言いたい放題言いやがって・・・・・・ッ」ギリリ

DIO「だが、あの頃の私の力を考えると、ジョジョの爆発力に勝ち目がないのも事実だしな」

ディエゴ「さて、どうしたものかな」

DIO「では、考えをまとめるためにももう一度記憶を流し見するか」

ディオ(吸血鬼)「な、何ィ!もう傷口を抉るのはやめろォーッ!」

ハミパーッ

Dio「それにしても可愛い子じゃあないか。エリナ、とか言ったっけ。ジョジョにはもったいないな」

ディオ(吸血鬼)「エリナ・・・」

ディオ(吸血鬼)「ンン~~ッ!閃いたぞ!」

ズキューーーンッ

ディオ(吸血鬼)「テレビを止めてくれよ」

ディエゴ「なんだって?」

ディオ(吸血鬼)「頭がかたくなっていたのさ。真っ向から『力』で勝負する必要などないということだ」

ディオ(吸血鬼)「この年頃のガキなら、男として勝つことで、ジョジョの心をズタズタに切り裂くことも容易だろう」

ディオ(吸血鬼)「つまりだな」


ディオ(吸血鬼)「エリナをこのディオに惚れさせて、ジョジョに失恋の痛みを味わわせてやるのだ!」ドギャーーーン

ディオ(少年)・DIO・ディエゴ・Dio「!」ズガァァーン

ディエゴ(こ、こいつ)ドドド

ディオ(吸血鬼)「男として負けたジョジョは、二度と、このディオに対して歯向かってこようとは思うまい」

ディオ(吸血鬼)「愛しのエリナが、このディオに取られたとなれば奴もどんどん自信を無くし腑抜けになるはずだ」

ディオ(吸血鬼)「なにしろ、このディオを選ぶのは他ならぬエリナなのだからなァッ!」

ディエゴ(こいつ・・・ッ)ドドドドドド

ディオ(少年)「・・・・・・だが」

ディオ(少年)「エリナは貴族じゃあない。身分は下だ。ぼくは結婚するなら貴族の娘じゃあないと」

DIO「なにも結婚する必要はあるまい。貴族の娘と婚約が決まったら捨てればいいだろ。・・・・・・なかなかに良い案じゃあないか」

ディエゴ(こいつら・・・・・・ッ)ドドドドドドドドドドドド

ディエゴ(気持ちはわからんでもない。このオレと同じように、確かにモテるんだろうだが・・・・・・)

ディエゴ(一体どこからそんな自信がわいてくるんだ?)

ディエゴ(キスして泥水で口を濯がれているんだぞ)

ディエゴ(ほんの数ミリも好かれていないんだぞ)

ディエゴ(正気か・・・・・・ッ?!)ゴゴゴ

Dio「あーもーそれでいい。それがベスト」

ディエゴ「オレもそう思う」

ディエゴ(まぁオレには関係のないことだ。適当でいいか)

DIO「ではこれで良しとしよう」

ディオ(吸血鬼)「ふん」ドヤアァッ

ディエゴ「・・・・・・」

Dio「このナルシストどもはどうしようもないな」ボソ



DIO「順当にいくと次は貴様だな」

ディオ(吸血鬼)「ああ、いいとも」

ディオ(少年)「ぼくの未来だろう?待ってたぜ。すごく楽しみだなァ」

ディエゴ「オレも楽しみだ」

Dio「オレも」

ディオ(吸血鬼)「URYYY!貴様らいい加減にしろよ」

仲良く五人で観賞中

ディオ(少年)「ラグビー!」ワクワク

ディオ(吸血鬼)「ここからか」

DIO「石仮面や吸血鬼の説明が面倒だからな」

ディエゴ「貴様らがでかいのはラガーマンだったからか」

Dio「騎手にはなれんな」

DIO「別になりたいと思ったことはないが」

ディオ(少年)「ジョジョと随分仲良しじゃあないか」

ディオ(吸血鬼)「表面上な。それが大人というものなのだよチビッコォ」

Dio「あ、毒盛ってるのバレた」

ディエゴ「ジョジョは犬みたいに鼻が利くみたいだな」

ディオ(吸血鬼)「なんだか長くなりそうだな」

ディオ(少年)「・・・・・・」

ディエゴ「養父の血と仮面で吸血鬼に・・・ッ?!」ドドド

Dio「なんだこの展開は」ドドド

ディオ(少年)「あ、やられた」

ディエゴ「ん?生きてたかしぶといな」

Dio「人間やめると死ななくなるのか」

ディオ(少年)「あ、また」

Dio「首だけになっても生きてるのか」

ディエゴ「新婚旅行まで邪魔するとは筋金入りのグズだな」

DIO「すぐにでもボディが必要だったからやむを得ない」

Dio「このDioもさすがに驚いたぜ」

ディオ(少年)「・・・また負けた」

観賞おわり

Dio「ディオ君、君に関しては他の誰よりも反省点が多いんじゃあないかなァ」

ディエゴ「多すぎて収集つかないくらいだ」

DIO「口惜しくもその通りだ。このDIOも、100年あっても足りないほど悩んだ」

DIO「だが、選択を変えることでよからぬことに発展する可能性も無限大といえる」

DIO「ともかく、ジョナサン・ジョースターという男は恐ろしい奴なのだ」

ディオ(吸血鬼)「そうとも。このディオが唯一認めた男だ。尊敬するに値する男だ!」

DIO「ちなみにこのDIOの首から下はジョジョの体だ」

Dio「うーん、暑苦しいな。ジツに暑苦しい」

ディエゴ「人外の考えることは理解に苦しむ。有り体に言うと突飛すぎる」

ディオ(少年)「こ、このぼくの体がジョジョに・・・・・・ッ?!」ドドド

ディエゴ「挙げればきりがないが、初戦で殺してしまうべきだったんだろうな」

Dio「ああ。ジョジョが波紋とやらを修得する前に殺せば、そんな身体になることもなかっただろうに」

ディエゴ「それか舘での戦いだな。頸動脈をコリコリ楽しんでないでさっさと切ってしまえばいいものを」

Dio「別に下僕にする必要もなかっただろう」

ディエゴ「ともかく貴様はジョジョに拘るのを止めるべきだな」

Dio「あと『遊ぶ』のもやめた方がいいぜ。そういった『慢心』が負けに繋がるんだろう?」ニヤニヤ

ディオ(吸血鬼)「正論だが・・・・・・こいつらに言われるのはなかなか精神的にクる」

DIO「・・・・・・」

ディオ(少年)「このぼくが、このぼくがァ・・・・・・」

DIO「私としては、最後の船上でエリナも殺してしまうべきだ、とアドバイスしたい」

Dio「? ? ? なぜだ?」

DIO「うっおとしいことに、このDIOと殺り合う相手がジョジョの孫や玄孫だからだ」

ディエゴ「彼女の腹に子供がいたのか。でも待てよ・・・バージンロードをエリナが歩いたのはハネムーンの前日だろう」

Dio「!」

Dio「すごいなジョナサン!一発でか! それはディオが尊敬するのもわかるぜ」

ディオ(吸血鬼)「一発でかどうかは知らんが、そこじゃあない」

Dio「真顔で返すなよ面白くないなァ」


DIO「ダメ出しは以上でいいな」

ディエゴ「どの時点をやり直すべきか決めないのか?」

DIO「貴様の言う通りだ。答えは出ただろう」

ディオ(吸血鬼)「いっぱいありすぎて逆に選べんからな」

ディエゴ(どこでもいいということか。こいつらも適当だな)

ディエゴ(どう足掻いてもジョナサンに勝てないと踏んでるのか?)

ディエゴ(いや、違うか)

ディエゴ(対ジョナサンに関しては、油断さえ捨てれば勝てる自信があるんだろうな)

ディエゴ(・・・・・・オレと同じ『ディオ』とは思えんマヌケっぷりだ。強さ故の『慢心』とは恐ろしいな)

ディエゴ(遺体をすべて所有し、このDioがナンバーワンになったとしても、ああはなるまい)




DIO「ンッンーーッ」

DIO「では、最後はこのDIOに諸君からアドバイスいただくとしよう」

DIO「よろしく頼むぞ」

ハミパーッ

仲良く五人で観賞中

ディエゴ「仲間集めとは涙ぐましいな」

ディオ(吸血鬼)「おい、早くも花京院が裏切ったぞ」

Dio「フランス人もだ」

ディエゴ「どんどんやられてくなァ」

Dio「いっぺんに刺客を送ることって出来なかったのか?」

DIO「そういった話は後で聞こう」

ディエゴ「このヴァニラって男、気色悪いなァ」

ディオ(吸血鬼)「花京院にスタンドの秘密バレた」

ディエゴ「うわ玄孫しぶとい」

Dio「フランス人弱い」

ディエゴ「玄孫強い」

ディオ(少年)「朝日を浴びて塵になった・・・・・・」

観賞おわり

Dio「刺客はいっぺんに送るべきだぜ」

ディエゴ「だがホルホースとJガイル、オインゴボインゴは二人で向かって負けてるじゃあないか」

Dio「人数をもっと増やせばいいだろう」

ディオ(吸血鬼)「刺客はスタンド使いだ。ゾンビとかそう替えのきく下僕じゃあない。むやみやたらに送り込むのは間違いだろうな」

DIO「だがDioの意見も悪くない。参考にさせてもらう」メモメモ

ディエゴ(素直だなァ)

DIO「しかしこのDIO、そこからやり直すつもりはないな」

Dio「まぁ、同感だ」

ディエゴ「やはり花京院を殺すところからか?奴に感づかれなければ、玄孫が気づくことも、『止まった時』の中に入門することもなかったんじゃあないか」

ディオ(吸血鬼)「それはどうだろうなァ」

ディオ(吸血鬼)「奴にはジョースターの血が流れている」

ディオ(吸血鬼)「気づくか気づかないか、入門するかどうかは時間の問題だっただろう」

Dio「ところで貴様、最終的に9秒止められるようになったのか」

DIO「ジョセフの血で完全体になった賜だろう」

Dio「9秒も止められたら出来ること増えそうだな」

DIO「ああ。たが色々と活用する前に死んでしまったがなァ」

DIO・Dio「アハハハハ」どっ

ディオ(吸血鬼)「・・・・・・なにが面白いんだ」

ディエゴ「貴様も百年経つと性格変わるンだな」

ディオ(吸血鬼)「スタンド使いになるとみんな頭がイかれちまうのか?」

ディエゴ「確かに変わった奴多いけど」


DIO「その通り、空条承太郎も恐ろしい男だ」

うーん久々に凄い好みドンピシャな良スレ
リアルタイムで直書きしてるのかこれ

DIO「このDIOに最後まで歯向かってきた男。17歳にしてあの凄味を持つとは、敵ながら感心した」

ディオ(吸血鬼)「何ィッ!17歳だと?!」

Dio「見えないな。老けてる」

ディエゴ「確かに恐ろしい男だぜ」

ディオ(吸血鬼)「なるほど。つまり承太郎がDIOの一番の敵、目の上のたんこぶ、進行方向に落ちた糞というわけだな」

DIO「ジョジョとは比べ物にならない程不愉快な男だった」

Dio「さて」

Dio「ジョセフの血を吸って完全な力を手に入れたと言ったな?ならば決まりだな」

DIO「ああ、その時からやり直すのがベストだろう」

DIO「だがこのDIO、それだけでは不安なのだ」

DIO「本当にそこからやり直して、承太郎が殺せるのか。未知数な男よ。何が起こるかこのDIO、まったく予想がつかないのだ」

>>43
Exactly(そのとおりでございます)
だから遅いんだわごめんねェ

DIO「そこで、だ。我が信頼の置ける同胞である君たちに聞きたい」

DIO「この空条承太郎という男を、どう見るか」


ディエゴ「少なくともオレは相手にしたくない男だな。こいつは運が強すぎる」

ディエゴ「レースをやっているとわかると思うが」チラッ

Dio「・・・・・・」

ディエゴ「勝負ごとには運は必要不可欠だ。この玄孫は、承太郎にはそれが備わってる。つまり、相手にするのはマズイってことだ」

Dio「・・・・・・ほぼ同意見だ」

Dio「しかし、運ってやつは同じ人間にずっとツいてるわけじゃあない」

Dio「『待つ』ことも必要だと、オレは思う」

DIO「なるほどな。このDIOに『逃げろ』と言うのか」

DIO「その『運』とやらが承太郎からこのDIOにツくまで逃げろ、と」

ディエゴ「三十六計逃げるに如かず、だ」

ディオ(吸血鬼)「はたしてそこまでするほどの男か?こう言っては悪いが、あまり構えて相手を大きく見すぎるのも良くないんじゃあないかな」

ディオ(吸血鬼)「勝てる戦も負けてしまうぜ」

DIO「ほう。じゃあ君の意見を聞こう」

ディオ(吸血鬼)「いいとも」

ディオ(吸血鬼)「ハッキリ言わせてもらおう!このディオには、貴様が完膚なきまでに承太郎に負けて、奴に恐怖しているにすぎないとしか思えん!」

ディオ(吸血鬼)「確かに一度行動による結果が見えている分、『やり直す』ことによってどう変わるかは誰にもわからんだろう。貴様が負けるのを恐れて、承太郎相手に尻込みする気持ちもわからなくもない」

ディオ(吸血鬼)「だがな、そんな甘っちょろい考えは、到底このディオに似つかわしくない」

ディオ(吸血鬼)「たかが人間一人に対して、何を恐れることがあるんだ?ジョースターの血が流れているといっても、奴はジョジョとは違う人間だ」

Dio「・・・・・・直接戦った者にしかわからんこともあるだろうさ」

DIO「ほほう」スウッ

DIO「貴様は、このDIOが『恐怖』しているから、承太郎を持ち上げることによりその『恐怖』を当然の事としている、と言いたいのだな」

DIO「このDIOが、『腰抜け』であると!」ゴゴゴゴゴゴ

ディエゴ「!」

ディオ(吸血鬼)「おや?違うのかい」

ディオ(吸血鬼)「100年経とうが、そう人間の思考は易々と変わるまい。貴様の考えていることは、このディオにもわかるんだよォ。図星を突かれたんだろう? どんなに表面上冷静を取り繕っていても、内心グツグツのシチューのように怒り狂っているということもなァ・・・」

DIO「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ

ディオ(吸血鬼)「おっとォ!」

ディオ(吸血鬼)「ひとつ訂正させてもらおう。確かに貴様とオレは同じ存在だろうが」

ディオ(吸血鬼)「このディオは『腰抜け』ではないとね」

DIO「」プッツーーーン

ガシャガシャバリリリリリーーーン

DIO「WRYYYYYYYYY!!! 言わせておけばッ!このッ!!青二才がァァッ!!」ロードローラーダッ

Dio「なんだあの黄色いの」

ディエゴ(どこから持ってきたんだ?!)

ディオ「貧弱貧弱ゥッ!!モノに頼るなぞなまっちょろいぞォォォッ!」ドドドドドド

ディエゴ「おい!こっちにまで被害を出すな!!」

Dio「WRYYY!! ディエゴ!!馬鹿め!!貴様はオレに近づくな!」ザ・ワールド!

ディエゴ「貴様も近寄ってくるなよ!」

DIO「ぶっつぶれよォォォッ!!!!」ムダムダムダムダァ

ディオ(吸血鬼)「URYYYYYYッ!!!!」ムダムダムダムダァ

ドガガガガガガガガッ

ボゴォォォォォン ドグォォォォォォォンッ

そして一時間後



ディオ(少年)「気がすんだか?」

DIO「・・・・・・」

ディオ(吸血鬼)「・・・・・・ふん」

ディエゴ「テーブルが・・・テレビも・・・」

Dio「椅子は無事だ」ガタタッ

ディエゴ「もう挑発しあうのはナシだからな」

DIO「・・・もちろんだとも」

ディオ(吸血鬼)「・・・・・・」

ディオ(少年)「まったく。話し合いの場で乱闘はやめてもらいたいね」

ディオ(少年)「大人のくせに」

ディエゴ「みんなお前だぜ」

ディオ(少年)「やめろ!一緒にするんじゃあない!」

Dio「言い出しっぺが壊すとは笑えるよなァ」

DIO「・・・第二ラウンドを始めたいのか貴様ァ」

ディオ(吸血鬼)「怒りっぽいのは100年経っても治らんな」

DIO「WRYYY!まだ言うか!!」ガンガンッ

ディオ(吸血鬼)「椅子を蹴るなマヌケェッ!」ガンッ

ディオ(少年)「このッ!」ガタッ

ディオ(少年)「いい加減にしろよグズどもがァ!」ダンダンダンダンダンダンッ

ディエゴ(地団駄・・・)ニヤニヤ

更に数分後

DIO「このDIO、もう二度と承太郎に負けはしないだろう」

DIO「だが確かに、貴様の言う通り尻込みしていたのかもしれん」チラッ

ディオ(吸血鬼)「ふん」ドヤァ

DIO「・・・・・・」イラッ

DIO「それは認めよう。過去からの自分のアドバイスだ。紳士に受け止めなくては成長せん」

DIO「しかし、私の勘がまだ『足りない』と言っているのだ。もちろん恐怖からじゃあない。 まだ、奴を完全に倒せると、本能で思えんのだ」

DIO「あともう一押しが・・・」


ディエゴ「・・・・・・」

ディエゴ「プッチとか言ったか、君の『友人』とやらがいただろう」

Dio「友人?」

ディオ(吸血鬼)「真にそう思っているかはさておき、いたな」

DIO「・・・・・・プッチがどうかしたか」

ディエゴ「最後、君の舘にいたスタンド使いたち。奴らに比べて彼の能力は相当『使える』んじゃあないか?」

ディエゴ「彼をこの戦いに参加させるべきだ。それも、彼の意思で」

ディオ(少年)・ディオ(吸血鬼)・DIO・Dio「!」

Dio「そう上手くいくか・・・?」

ディオ(吸血鬼)「・・・・・・」

ディエゴ「人をたらしこむのは得意だろう。もっと、君に心酔させればいい」

ディエゴ「そしてどんなに離れていたとしても、君の一言で飛んでくるようにしつければいいんじゃあないかな」ゴゴゴ

DIO「・・・・・・」

DIO「・・・・・・悪くないな」

Dio「!」

DIO「なにも真っ向から承太郎と戦う必要などないしな。プッチのスタンドで奴のスタンドを奪ってから叩きのめす。実にいい考えだ」

ディオ(吸血鬼)「決まりだな」

Dio「棺桶から出たとこスタートとは、また骨がおれそうだ」

ディオ(吸血鬼)「それにしても、ずいぶん承太郎対策には時間を費やしてしまった」

Dio「貴様も100年後に戦うはめになるのに、他人ごとだなァ」

ディオ(吸血鬼)「当然だ。このディオはDIOとはまったく違う方法をとるつもりなのだからな」

Dio「!・・・へえ。なるほど」


ディエゴ(ジョナサンを新婚旅行までに殺せなかった場合、エリナを殺す気か)

ディエゴ(・・・・・・正しい判断だ。しかし、ジョナサンの爆発力を既に失念しているのか?ジョナサンより先にエリナを殺せば、どうなるかわからんだろうに。それとも、どちらも殺せる自信があると・・・?)

ディエゴ(まぁ、面倒だ。黙っとこう)

ディエゴ(細かいところに突っ込むとキリがない)


DIO「私はプッチ、お前はエリナだ。女性をたらしこむのは少々手間だろうが、なに、心配することはない」

ディオ(少年)「・・・・・・」

DIO「女は美しく強い男に弱いからな」ドヤァ

ディエゴ(もはやコレにはつっこまないぜ)

DIO「さて」

DIO「話し合いはじゅうぶんできたな。では、ここらでお開きとしよう」

DIO「君たちには過去に起こった出来事や、ここでの有意義な時間で学んだことを、ぜひとも各々の今後に活かしてほしい」

DIO「私は君たちと同じ時間を共有できたことを、幸運に思う。互いに祈ろう、互いの成功を」

ディオ(吸血鬼)「同じような轍を踏まぬようにな」

Dio「このDioは貴様らとは違う。が、参考にはさせてもらうぜ」

ディオ(少年)「ぼくも、色々と勉強させてもらったよ」

ディエゴ「ああ」

ディエゴ(次こそ大統領に勝ち、生き残り、遺体をてに入れる)ドドド

DIO「アッ、ちなみに」

DIO「我々はそれぞれ、各々の時間を『やり直す』ことになる。よって、互いの結果が干渉し合うことはないので、そのつもりでな」

ディオ(吸血鬼)「ンン?というと・・・・・・」

Dio「ディエゴが初戦でジョニィ・ジョースターを殺したとしても、オレの『時間』のジョニィ・ジョースターは生きてる、ということか」

Dio「おや?じゃあこいつに頑張ってもらっても意味ないじゃあないか」

ディエゴ「当然だろう。そもそもオレが死ななきゃ、貴様は『基本世界』に来てないんだぜ。オレが生きてたら貴様にとってやり直しもクソもないだろ」

ディオ(少年)「それを聞いて安心したよ。ぼくも肩の荷が降りた」

ディオ(吸血鬼)「ああ。過去の自分に足を引っ張られることがないというのはむしろ朗報だ。その方がやりやすい」

Dio「それは確かにそうだが」

DIO「納得していただけたかな?・・・・・・ではあらためて」

DIO「目を閉じるがいい」

DIO「そして次に目を開けた瞬間、君たちはやり直すべき場面で立ち合うことになるだろう」


ディオ(少年)「・・・・・・」ゴクリ

ディオ(吸血鬼)「しくじるなよ」

ディエゴ「もちろんだ」

Dio「貴様もな」



DIO「では、ジョースターに勝つ為、各々ベストを尽くそう」

DIO「グッドラック!!!」

【Dio】

バカラッバカラッバカラッ

Dio「ハッ!」

Dio(こ、ここは・・・ブルックリン橋!)

Dio(ゴールまであと少しといったところか)

Dio(ピンポイントだ)

『ここで先頭集団から恐るべきスピードでディエゴ・ブランドーとジョニィ・ジョースターが抜け出ましたッ!!』

Dio(今度こそ、ミスは犯さんッ)

Dio「来い!!ジョニィ・ジョースターッ」

Dio「決着は止まる時よりも『早く』着くだろうッ!」ドゴォォーッ

ジョニィ「」ドバァ

Dio(撃ったな、『爪』を)ニヤリ

Dio「『THE WORLD』」

ドォォーーーーーーーン

Dio「時は止まった・・・・・・・・・『5秒前』!」

Dio「順調ォ順調ォ『4秒前』」カチカチッ

Dio「さて『3秒前』」ドガンッ

Dio「右か『2秒前』」ガシャン

Dio「左か『1秒前』」

Dio「『時は動き出す』・・・・・・」

ジョニィ「はッ!」ドバッ

バショオァアッ

ジョニィ「うぐぅッ」グラリ

Dio(よし、首に命中!)

ドバッドバッドバッドバッドバッドバッ

Dio(・・・・・・やはり撃つか。だが)

ズシャアァッ

『おおーーっといきなりここで何が起こったァーーッ!?突然ですッジョニィ・ジョースター騎手が落馬していますッ!!!』

ジョニィ「う・・・ぐっ・・・ぐっ」

Dio「これで馬から下りたな、ジョニィ」カツッ

Dio(そして、ジョニィに歩み寄るオレのところへ奴の『無限の回転』が戻ってくるッ)

Dio「ジョニィ、おまえの『計画』はすでにわかっていた」カツカツ

ジョニィ「!」

Dio「そしてそれも予定通り・・・・・・オレの『計画』だ」

Dio(その後のルーシーについては計画外ではあったが)

スッ

Dio「決めた。左だ」グオオォォォォォ

Dio「左にしよう」グオオォォォォォ

ゴバッ!!

Dio「回転を防御するには!左腕を犠牲にするしかない!」

Dio「しかし、勝利には犠牲はつきものでもあるわけだ」

ゴボアッ

Dio(地面から左腕を伝い昇ってきた回転をッ!『左腕ごと切り捨てる』ッ!!)

Dio「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄アァアッ!!」ズバッ グシャアァッ!!

Dio「ぐああああッああっ」

Dio(そしてッ)

Dio「『回転』は・・・・・・おまえ自身がくらえッ!!ジョニィ・ジョースターッ!!」

Dio(切り捨てた腕は勢いよくッジョニィ・ジョースターに接触しッ)

Dio(このDioの勝利ッ!!)

ドサアァッ

Dio「!」

ジョニィ「!」

Dio「・・・なッ」ドドド

Dio(ま、まずい)ドドドド

Dio(あと数センチ!あと数センチ『足りなかった』!!)ドドドドドド

Dio(左腕はッジョニィの足の前に落ちてしまったッ!!)ドドドドドドドドド

Dio(右ッ?!正解は右かッ?!?!)

Dio(右腕を選んでいればあるいは・・・ッ)ドドドドドド

Dio「ハッ!」バッ

ジョニィ「・・・馬に乗らなくてもDio」

ジョニィ「おまえを殺す方法はある」

Dio(ま、まずい!)

Dio「『THE WO・・・

ジョニィ「『ACT2』!!」ドバァッ

ギャアァアァアァンッ

Dio(ま、間に合わんッ!!!)

Dio「く、クソォ!!ジョニィ・ジョースターァァァッ!!!」

Dio(やはりこいつはオレにとって『最大の試練』だったッ)

ズガァァァァァァン・・・ッ


【Dio(ディエゴ・ブランドー) 死亡】

この場でDio殺っちゃ不味いでしょ 丸見えだし

>>68
殺らなきゃやられてたから

【ディオ(吸血鬼)・・・以下『ディオ』】

ディオ(ここは・・・)

ディオ(指定しなかったとはいえ・・・船上か)

ディオ(だが、予想通りだ。DIOめ・・・)

ディオ「ワンチェン」

ワンチェン「はっ!」

ディオ「手筈通りやれ。よろしく頼むぞ」

ワンチェン「はいディオ様」

ディオ(ボディ・・・再びお前に会えるのは楽しみだぞ、ジョジョォ)

ディオ(このディオには、成すべきことが二つあるッ)

ディオ(ジョジョの肉体を奪う!それだけでなく・・・!)

ディオ(その後DIOとなった己のために、ジョースターの血を絶やしてやる!!この場でッ!!!!)

ディオ「ふっ・・・」

ディオ「くくくく・・・」

ディオ「フハハハハハッ」

ディオ「そしてッ!誰にも邪魔されることなく!このディオがナンバーワンとなるのだッ!!」

ディオ「WRRRRYYYYYYYYY!!!」

スティクス神父「!」

スティクス神父(なんだ?!この箱から声が・・・?)

スティクス神父「・・・・・・」

スティクス神父(金目のモノが入ってると思ったが気味が悪いな・・・触るのはよしてとっとと上に戻ろう)

カチャ

スティクス神父「ん?」

ワンチェン「お待たせしましたディオ様ーッ」ドタドタ

ドシュッ

ワンチェン「はへぇっ」ボゴォォッ

スティクス神父「?!」

スティクス神父(は、離れていて助かった!!)ドッドッドッドッ

ディオ「ぬうっ!!!なにをふざけているワンチェンッ!!」

ワンチェン「」フラァ~フラァ~

ディオ「さっさと開けろッ」

ワンチェン「」バ・・・バ・・・バァーン

ジョナサン「・・・・・・」

ディオ「・・・・・・」

ワンチェン「」ヨレヨレ

ジョナサン「ディ・・・ディオ!」

ワンチェン「」フラァ~フラァ~

ディオ「ンン」ゴホンッ

ディオ「ボディ・・・来たか」

ディオ「ジョジョォ・・・見ろよこのディオのなさけなき姿を!あえて、あえてこの姿をおまえの前にさらそう」

ワンチェン「」ユラユラ

ディオ「なぜこんな姿をあえてみせるのか・・・」

ディオ「それはおまえを尊敬しているからだ・・・おまえの勇気を!魂を!力を!」

ワンチェン「」グラグラ

ディオ「神がいるとして運命を操作しているとしたら!おれたちほどよく計算された関係はあるまいッ!」

ワンチェン「」ピタァッ

ディオ「おれたちはこの世においてふたりでひとり!つまり」

ワンチェン「」・・・ユラァ

ジョナサン「あの・・・ぼくが持とうか?」

ディオ「結構だッ!!!話の腰を折るんじゃあないッ!!」

ディオ「・・・・・・」

ディオ(どこまで話したっけ?)

ディオ(くそうッ・・・なんだ?なぜテンポよく進まぬ?!)

ディオ「えーーーーと」

ディオ「なんかよくわかんなくなってきたからとにかくくらえっ!」ピシッ

ジョナサン「ううっあの眼は!」

ディオ「我が肉体となって生きよ!ジョジョーー!!」バリバリ

ジョナサン「ま・・・まずいッ!」

バンッ

エリナ「ジョナサン!」

ジョナサン「!」

ドッゴォッ

バババババッ

ワンチェン「」ユラァ~

ディオ「くっ・・・」

ジョナサン「・・・・・・」

ディオ(外れた)

エリナ「ジョナサン!」

ジョナサン「エリナ!来ちゃダメだ!逃げるんだ!」

エリナ「あなたはまさか・・・ディオ!」

ボゴォッ

ジョナサン「エリナの後ろの壁から大量のゾンビの腕が・・・ッ?!」

モブ「船じゅうが化け物だらけだァーーーッ」

ディオ「・・・・・・」

ディオ「このワンチェンが、おれの命令通りひとりの血を吸ったおかげで!鼠算式にゾンビが増えたというわけよ!」チラッ

ワンチェン「」フラァ

ディオ「そしてこのまま、船はアメリカへ向かう!」

ディオ「そうだよなジョジョォ」

ディオ「おいワンチェン、もうオレのことは持たんでいい」

ワンチェン「」フラァ~フラァ~

ワンチェン「」ゴトッ

ジョナサン「確かにこの船はアメリカへ向かっている」

ジョナサン「だがディオ!君たちを連れていくわけにはいかないッ!!」コォォォォ

ディオ「ふん」

ディオ「苦痛を与えずに殺してやるつもりだったが仕方ない!」シュルシュルシュル

エリナ「ディ、ディオの髪がっ」

ディオ「まずは貴様!貴様の肉体をいただくとしよう!」

ディオ「そして!ジョジョの体を奪った後はッおまえの番だエリナ・ペンドルトン!!」

ディオ「いや、結婚したそうだからミセス・エリナ・ジョースターかなッ!!」パリパリッ

ジョナサン「くっ・・・またあの眼かッ・・・ディオォォォォッ」コォォォォ

ディオ「向かってくるのか!このッおれにッ!」

エリナ「ディオの髪の毛は天井を支える棒に絡み付いてる!よって、ディオの頭部もジョナサンの遥か上にぶら下がっている状態ッ!」

エリナ「ジョナサンがどうあがいても、ディオのいる位置まで届くとは思えないわ!」

ディオ「くらえェッ!!!!!」

ドッゴォッ

ディオ「?!」

『意外!それは!ボクシングのスウェーイング!』

『体を反らしたジョジョの上を、ディオの目から発射された体液が通りすぎるッ』

ドッゴォッ
ドッゴォッ

『彼の瞬発力は今、限界まで発揮されているッ』

ディオ「おのれちょこまかと~~ッ!!」スルスルッ

エリナ「ああーッ!痺れをきらしたディオがジョナサンに接近していくわ!」

ディオ「今度こそジョジョォ!覚悟しろよォ~~ッ!」パリパリ

ジョナサン「ディィィオォォォォォッ!!」

ジョナサン「届かないならッ!届く位置まで来てもらうまでだッ!!!」コォォォォッ

ディオ「こいつッこんなに近いのにまだ向かってくるのか!」

ドッゴォッ

ジョナサン「くっ・・・」

ディオ「!」

ディオ(喉に当たった!!)

ディオ「おしいッ!残念だったな!ジョジョォ!!!!」パリパリ

ガッシィッ

ディオ「ぐぅ?!」ジュワァァッ

ジョナサン「・・・・・・」

ディオ「波紋・・・?!」

ディオ(なぜ、なぜ波紋が使える?!奴の喉は潰したはず・・・ッ!)

ディオ「ハッ!」

ディオ(ジョナサンの後ろの壁にあいた穴は『奇数』・・・つまりッ)

ディオ(喉にあいた穴は1つッ)

ディオ(かすかだが波紋がまだ練れる状態にあるというわけか!)

ディオ「だがっ!きさまの貧弱な波紋など・・・ッ恐るるに足らんッッ!!!」

ディオ(冷凍法でッ)

ジョナサン「ディオ・・・ッ」

ジョナサン「君はッ!一度ならず二度までも・・・エリナに手を出す気でいるんだね・・・ッ!」コォォォォッ

ディオ「!」

ジョナサン「もう、躊躇いもなにもなくなったッ!」キィィィィンッ

ディオ(な、何?!波紋が・・・光がどんどん強くッ)

ジョナサン「今度こそッ」

ジョナサン「散滅すべしディオ!」

ディオ「は、放せッ」ギリリリ

ジョナサン「山吹色の波紋疾走!!!!」

ディオ(う!嘘だッ!)

ディオ(このディオが!ジョジョの体も奪えず消えていく?!)

ディオ(このディオがァァァァァァァァァッ!!!!)
バァーーーーーン
【ディオ・ブランドー 死亡】

【DIO】

DIO(結局棺桶からやり直したが*??*

DIO(初動から変えたせいか、風向きがおかしなことになってるな)

DIO(アヴドゥルに肉の芽を植え付けることには成功した。しかし、結局花京院やポロ・・・・・・ポル・・・フランス人と同様、肉の芽を取り除かれたとたん、ジョースター一行に加わってしまうとは・・・)

DIO(おまけにホルホースまで奴らに寝返るとは・・・)

DIO(やはり、あまりに最初から変えてしまうと、それだけ予想外の出来事が増えるという訳か)

DIO(しかし!!このDIOにはプッチがついているッ!!)

DIO(到着は明日ッ!ぬかりはないッ!)

DIO(君と会えるのが楽しみだ、と)カキカキ

DIO(・・・・・・このノートも前回より書き込むことが多かったなァ。まさか2冊になるとは・・・・・・)

DIO(・・・・・・まあいい。それだけ成すべきことをしたということだ)

DIO(承太郎)

DIO(貴様との邂逅が、まさかこれほどまでに楽しみになるとは思わなんだ)

DIO(ジョースター一行がカイロに到着するのは三日後ッ!)

DIO(三日後にッ!ジョースターの血は途絶えるのだッ!)

DIO(そしてようやく、このDIOが全てを支配できる・・・ッ!)

DIO(ジョジョォ!貴様もこのおれのボディとして!その瞬間に立ち会えることを光栄に思うがいいッ!!)

ヴァニラ・アイス『お休み中失礼いたします』

アイス『ご存知だと思いますが・・・・・・5分ほど前ジョースターたちがこの館へ侵入いたしました。さらに・・・ダービーが敗北したことをご報告いたします』

DIO「・・・・・・」

DIO「エッ!」

ヴ男なしで承り刑務所から出せるとは有能なジョセフだな

DIO(は・・・・・・)ドドド

DIO(早いッ!・・・)ドドドドドド

DIO(予定では三日後のはずッ!・・・なぜだ!ホルホースが裏切ったとはいえ、奴らに向かわせた刺客の数は同じッ!)

DIO(おかしい・・・ッ絶対におかしい・・・ッ)ドドドドドド

DIO(・・・・・・)

DIO(・・・落ち着こう)

DIO(過ぎてしまったことは仕方のないこと)

DIO(問題は、プッチがまだ到着していない今、どう対処するかだ)

DIO(とにかくこれ以上予想外のことが起きぬよう、せめて承太郎と対峙するまではあえて同じように振る舞うべきか)

そこはジョセフの口車でなんとか・・・・・・
あと結局ホリィさんが倒れたらムショから出ざるをえなかったはずだし、と
まあジョースター一行側にも色々と改変があったんじゃあないかなとそこら辺は都合よく解釈してほしい
かいてから思うのもナンだけどアヴドゥルどうやって倒したのかまではちょっと・・・
とにかくDIO頑張ったんだよってことをいいたい!


>>88>>86

アイス『しかしながらDIO様』

DIO「・・・!」

アイス『このヴァニラ・アイス、侵入者どもを・・・・・・ジョースターたちを必ずや仕留めてごらんに・・・・・・いれます』

DIO「・・・期待しているぞ、ヴァニラ・アイスよ」

アイス『はっ!』


コツーン コツーン コツーン・・・

DIO「・・・・・・」

DIO「・・・行ったか」

DIO(アイスは予定通り、アヴドゥルと犬を殺すはず。で、その後私は)

DIO(ポルナルフを再び勧誘)

DIO(そこで合流したジョースター一行を我がベッドルームに誘い込む・・・)

DIO(するとその頃には陽は落ち、私の『時間』が来るのだ)

・・・ドォォオン・・・ッ・・・・・・

DIO「・・・フン。始まったか」

DIO(しくじるんじゃあないぞヴァニラ・アイスよ)

DIO(明日の朝になればプッチは必ずカイロにやってくる・・・・・・それまで、どれほど『時間』を引き伸ばせるかがこの戦いの勝敗を決めるッ!)


DIO(・・・・・・)


DIO(・・・暇だから階段の所で待ってるかな)

階段

DIO「なんか足りない・・・」

DIO「ア!そうだ、ここに椅子を置くんだったかなァ」

DIO(始めからやり直すとなると、やはり細かいところは忘れてしまっているものだ)

DIO「あの椅子だったかな・・・?どれどれ」


ボゴオォォォォンピカァッ

DIO「!?」

DIO(階段の踊り場の壁に穴がッ?!た、太陽の光りが入ってくる!!)

DIO「ヌウウ・・・・・・!!」バッ

DIO(ま、まさか・・・ッ!!)

ドサッ

承太郎「ここで間違いないな?」

ジョセフ「やれやれ乱暴だのー、承太郎」

花京院「陽も落ちかけてますし、時間がないですからね」

DIO(承太郎・・・ッ!!!)ドドドドドド

DIO(は、『早い』ッ!いくらなんでも早すぎるッ!)

DIO(ポルナルフよりも先にこのDIOの元までたどり着こうとは・・・ッ)

???「おーい!」

DIO「!」

ポルナレフ「ジョースターさんたちー!」タタタ

DIO「?!?!」

ジョセフ「ポルナレフ!ホル・ホース!」

ホル・ホース「よーやく合流できたってワケか」

DIO(なッなにィーーーーーッ!?)

ジョセフ「おお!無事でなによりじゃ」

承太郎「アヴドゥルとイギーは?」

ポルナレフ「!」

ポルナレフ「こ・・・ここまではこれなかった・・・」

ジョセフ「・・・そうか」

承太郎「・・・・・・」

ホル・ホース「オイオイ、そんな暗い顔すんなよ」

花京院「・・・・・・ジョースターさん」

花京院「陽が沈みかけています・・・・・・急がないと・・・」チラッ

花京院「おいヌケサク!この階の上はどうなっている?」

ヌケサク「ヒ・・・ヒィ!」

DIO(ハッ!まずい!・・・早く棺桶の部屋に行かなくては!)

ダダダッ

承太郎「ん?」

ジョセフ「間違いない!今のはDIOだッ!」

花京院「後を追いましょう!」

DIO(ポルナルフたちの相手はアイスがしたはず・・・ッ!なぜこんなに早くやつらの戦いにケリがついたのだ?!)

DIO(ヌウウ・・・ッ!!ホル・ホースか?!ホル・ホースが加わったことによって・・・)

DIO(いや、待てよ・・・)

DIO(アッ!)

DIO(私としたことが・・・!)

DIO(アイスを『吸血鬼』にしておくのを忘れていたッ!!!奴らがあまりに早く館へ侵入してくるものだから、それに気をとられ忘れていたッ!!)

DIO(ぬかったか・・・!恐らく、一度目はアイスが吸血鬼になっていたから・・・ポルナルフ達をある程度足止めすることが出来ていたのだッ!)

DIO(ええい!・・・・・・忌々しい!ジョースターめ!!!)

DIO「!」

DIO(来たな)

バッゴォン ピカアァッ

ヌケサク「ひィえええええ!窓を・・・ッ」

ジョセフ「気をつけろ。ヤツはその棺桶の中とは限らん。どこか・・・その辺に潜んでいるかもしれん」

ゴゴゴゴゴゴ

ジョセフ「ヌケサク、おまえがその棺桶のフタをあけろ」

ヌケサク「ひひいいえええっ」

ヌケサク「DIO様ァ・・・わたしはあなた様を裏切ったわけではないのですから~~あなた様の力を確信して・・・・・・」ブツブツ

ジョセフ「さっさと開けんかァーーッ!」

ヌケサク「DIO様ァ~~~」

ギギギギギギ

DIO(『ザ・ワールド』ッ!)

DIO「!」

DIO(来たな)

バッゴォン ピカアァッ

ヌケサク「ひィえええええ!窓を・・・ッ」

ジョセフ「気をつけろ。ヤツはその棺桶の中とは限らん。どこか・・・その辺に潜んでいるかもしれん」

ゴゴゴゴゴゴ

ジョセフ「ヌケサク、おまえがその棺桶のフタをあけろ」

ヌケサク「ひひいいえええっ」

ヌケサク「DIO様ァ・・・わたしはあなた様を裏切ったわけではないのですから~~あなた様の力を確信して・・・・・・」ブツブツ

ジョセフ「さっさと開けんかァーーッ!」

ヌケサク「DIO様ァ~~~」

ギギギギギギ

DIO(『ザ・ワールド』ッ!)

パカァッ

承太郎・ジョセフ・ポルナレフ・花京院・ホルホース「」

ヌケサク「え!?・・・・・・オレ?」

承太郎「!?」

花京院「え!?」

ジョセフ「え!?」

ポルナレフ「!?」

ホル・ホース「・・・」

ヌケサク「な・・・中にいたのは・・・・・・おれだったァーー!今フタを開けていたのにィ~~~」

ジョセフ「な・・・なにィー!ど・・・どうしてヌケサクが棺桶の中にッ!わしは一瞬たりと目をはなさなかったッ!」

DIO(フン・・・・・・我が力の前に平伏すがいい!ジョースターども!!!)

DIO(出鼻は挫かれたが・・・)ドドド

DIO(ここから先は寸分狂わず、『一度目』と同じように貴様らを叩きのめしてやるッ!)ドドドドドド



『こうして!調子を取り戻したDIOはッ!色々あって承太郎と一対一の戦いに挑むのであった!』


『そしてついに・・・ジョセフの血でもって肉体を完璧になじませることに成功した!』

承太郎「てめ・・・え!・・・DIO!」ドドド

DIO「うむむむ~~~~んんんんんん!」

DIO「ジョセフの血は『なじむ』。この肉体に実にしっくりなじんで、パワーが今まで以上に回復できたぞ」

DIO「フ、フフフフフハフハフハフハ」ボリボリボリ

DIO「フハハハハハハハハハハハハハハフハフハフハフハフハフハフハフハ」ボリボリボリボリボリボリ

承太郎「・・・・・・」

DIO「・・・?おいどこを見ている?承太郎」

DIO(そういえばこいつ、一度目でも同じようにこのDIOのはるか上空を見ていたな・・・)

DIO(・・・・・・まあ関係あるまい)

DIO「フン!」ドスゥッ

ジョセフ「」ズキュン!

承太郎「!!」

承太郎「や、やろう・・・・・・」

DIO「しぼりカスだッ!フフフフフフ」

承太郎「じじいの血を根こそぎ奪うとは・・・こんなとこを見せられて頭に来ねぇヤツはいねぇッ!」プッツン

DIO「ク、クククク」チラッ

DIO(朝までまだ時間があるな・・・・・・)

DIO(承太郎のこれからの動きは読めている。よって、このまま戦えば私の勝利は火を見るよりも明らか)

DIO(しかし・・・)

DIO(そうなると、承太郎に予想外の『動き』をされるだけで、私の勝利は不確かなものとなるッ!!)

DIO(過去の自分の言い分もわかるが・・・・・・)

DIO(やはり命を賭けた勝ち負けに『青い』ことなど言ってはおれんッ!)

DIO(確実に勝利する!そのために手段は選ばんッ!!!)

ダダダダダッ

承太郎「!?」

承太郎「に、逃げた・・・!?」

DIO「じゃあな承太郎!!」

承太郎「待ちやがれッ!!!」ダダダッ



ポルナレフ「う・・・うぅ・・・・・・」

ホル・ホース「しっかりしやがれポルナレフ!」

ダダダダダッ

ホル・ホース「・・・DIOと・・・・・・じ、承太郎?」

ホル・ホース「あ、あの方向は・・・」

DIO「今のはホル・ホース・・・」

DIO(ヤツめ、どこに隠れていたのかと思えば・・・・・・)

DIO(だが今の反応から察するに、私がどこへ向かっているのか感づいたようだな)

DIO(そう、私は・・・・・・『館』へ戻っているのだ!)

DIO(ケニーGを吸血鬼にし、プッチが到着するまでッ!やつの作った幻覚で承太郎と『鬼ごっこ』をしてやろう!!)

DIO(なにも知らずノコノコついてきおって!マヌケめ!!)チラッ


承太郎「・・・」ドルルルル

ダダダダダ

DIO(・・・・・・承太郎、バイクなんていつの間に乗ったんだろう)

サラ・・・

DIO(ンッン~~~♪館まであと数キロ!)

サラサラ・・・

DIO(ところでケニーGは何階にいるんだ?)

サラサラサラサラ・・・

DIO(承太郎を巻きつつ、探すのは面倒だな・・・)

ガシィッッ

DIO「ウヌヌ!?」ガクンッ

DIO(何かが足に絡み付いて・・・ッ!)

DIO「ハッ!」


DIO「こ、これは・・・・・・」ドドド


DIO「す、砂・・・!?」ドドドドドド

???「レッド・バインド!!!」

ボウッ

DIO「ぐぬぬ!!!」バッシィッ

DIO「き、『きさまら』・・・ッ!」

???「まさか戻ってくるとはな、DIO」ヨロヨロ・・・


DIO「モハメド・アヴドゥル・・・ッ!?」

バァァーーーーンッ

アヴドゥル「かなり負傷したんで、置いていってもらったが・・・英断だったようだな」ニヤリ

イギー「ガウッ」フラフラ



DIO「ぬぬう!」ピキピキッ

DIO「このDIOを出し抜いたつもりかァ!?」

DIO「調子にのるなよ死に損ないどもめェェェッ!!!」プッツーン

DIO「『ザ・ワールド』ッ!」

ドーーーン

DIO「きさまらはッ!このDIOを怒らせたッ!!」バキバキッバリリリッ

DIO「必ずッ!粉みじんになるまで殴り殺してやるッ!!!」

DIO「だが・・・ッ!」クルーリ

承太郎「」

DIO「背後から静かに襲ってくるとはな、承太郎ッ!フフフ!きさまらしくもなく卑怯な手じゃあないか・・・ッ!」

DIO「まず死ぬのはきさまだ!承太郎!!」ブンッ

承太郎「・・・」バッ

スタプラ「オラァ!!」

ワールド「ウイリャアッ!」

ドゴォッ バッバッ

グワッシィィィイーーーンッ

DIO「!」

スタプラ「オララァーッ」ドンドンドンッ

DIO「ぐぐぅっ!!!」ボゴボゴボゴォッ

承太郎「」ピタァッ

DIO「くっ・・・」

DIO(こ、こいつ・・・)ドドド

DIO(止まった時の中で動ける時間が一度目より『増えて』いるッ!!!)ドドドドドド

承太郎「」

DIO「9秒経過!!」

DIO「ならばッ!やはりきさまは後回しよッ!!」

イギー「!」

アヴドゥル「レッド・バインドから抜け出ただと!?いつの間に・・・ッ!」

アヴドゥル「くっならばもう一度・・・ッ!」

DIO「もう遅いッ!」グワッ

アヴドゥル「!」

DIO「死ねッ!!アヴドゥルッ!!」

ワールド「フンッ」グオオォッ


ズガァァーーーーンッ


承太郎「!」

DIO「何ッ!!」グラッ


承太郎「てめえ・・・」

ザザッ

ホル・ホース「やーっとだぜ!やっとおめーの脳みそに弾ァ撃ち込めた・・・」

ホル・ホース「気づかないとは落ちぶれたもんだなァ、DIOさんよー」

DIO「ホル・ホース・・・ッ!」ブチブチブチィッ

DIO「おのれッ!・・・おのれェッ!」

DIO「蜘蛛の子のように散ったと思えばッ!エサを目にした蟻のように集まりおって・・・ッ!!」

アヴドゥル「い!いかん・・・ッ!」

承太郎「来るぜッ!」

DIO「きさまら!まとめて死ねィッ!!」

DIO「『ザ・ワールド』!!」

ドォォーーーーーーオンッ

DIO「よくも!よくもこのDIOに対して・・・ッ!!」

DIO「・・・・・・」

『7秒経過!』

承太郎「!!」

ドグオォオンッ

承太郎「うぐうっ」

アヴドゥル・イギー・ホルホース「」

プッツーーーン

DIO「タンクローリーだッ!!!!」

スタプラ「オラオラオラオラオラオラ」ガンガンガンガンガン

DIO「もうおそい!ウリイイイイイイイヤアアアア!!!」ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

DIO「そのままぶっつぶれよォォォッ」ドグォォッ

スタプラ「オラアアーッ」ズォォッ



ドグシャアアッ

DIO「ハッ!」

DIO「い、いかん!!」

DIO(このままでは一度目と同じ結末になってしまう・・・ッ!承太郎が時を止めたのは9秒の時点!)

DIO「8秒経過ッ!少しでもこの場から離れなくてはッ!」バッ


グググ

ググッ


DIO「!!」

DIO「・・・う、動けんッ!」

DIO「ば、ばかな・・・ッ!まだあと1秒あったはず・・・」


承太郎「なにを言っているのかわからねーが、DIO」

承太郎「おれが時を止めた・・・・・・」

承太郎「8秒の時点でな・・・そして脱出できた・・・」

承太郎「やれやれだぜ」

DIO「ぐ、ぐぬぬ・・・」

承太郎「どんな気分だ?DIO」

DIO「・・・」

DIO(・・・この後、私は脚を蹴られる。・・・・・・が、正々堂々私を殺るつもりの承太郎は、私の脚が回復するのを待つつもりだったッ!!)

DIO(おそらくこれはッ!承太郎の『人間』らしい考えからしてかわらんッ!)

DIO(ここだ・・・!)

DIO(ここをどう動くかでッ!私の勝ちが決まるッ!)

ブァギィィッ!!

承太郎「時は動き始めた」

ズドドォォーーーン

DIO「ハーッハーッハーッ」ズリズリ・・・

ザンッ

承太郎「てめーをカワイソーとはまったく思わねぇ・・・」

承太郎「しかし・・・このままおめーをナブって始末するってえやり方は、おれ自身の心にあと味のよくねえものを残すぜ!」

承太郎「その脚が治癒するのに何秒かかる?」

承太郎「てめーの脚が治ったと同時に『たたきこむ』!かかってきな!」

DIO(来た!)

承太郎「西部劇のガンマン風に言うと・・・」

DIO(この脚から流れる血で!やつの目を潰しをした後!承太郎が咄嗟に出したのは右ッ!)

承太郎「『ぬきな!どっちが素早いか試してみようぜ』、というやつだぜ・・・」

DIO「つまりッ!」

DIO「その逆を攻めればいいだけのことッ!!」ブシューッ

ビシャァッ

承太郎「! ぬううっ!」

DIO「どうだ!この血の目つぶしはッ!」

ゴォオオッ

DIO(右足からの蹴りをッ!!喰らえェェェッ!!!)

ゴォオオオオオオッ

DIO「勝ったッ!今度こそッ!死ねいッ!!」

承太郎「・・・ッ」


コォォォォッ


DIO「!?」

DIO「何故だ!?」

DIO「何故、『スタープラチナ』を出さない!?」

ゴォオオッ

承太郎「おれは」

承太郎「『スタープラチナでてめーにたたきこむ』とは一言も言ってねーぜ」

承太郎「おれはこの拳で、てめーをぶっつぶす」

キィイイイイインッ

DIO「ハッ!」

DIO「う!嘘だ!まさか・・・そんなッ!!!」

承太郎「その、『まさか』だぜ」ニヤリ


コォォォォッ

承太郎「白金波紋疾走(スタープラチナオーバードライブ)!!!」

DIO「なぜだァァァァーーーーッッ!!!」


ドゴォォォォォッ
ジュワァッ

『波紋!それは!承太郎の祖父であるジョセフや、高祖父であるジョナサンが身につけていた呼吸法による技術であるッ!』

『その血を引き、素質のあった承太郎は!この長い旅の中で!嘗ての波紋戦士であったジョセフにより、波紋の力を鍛え上げられたのだった!』

承太郎「このまま朝日を待たなくても『ちり』になる・・・・・・」

スタプラ「だが」

ドシュッ! ゴロゴロゴロッ
シューーー

承太郎「『体』は返してもらう」

承太郎「てめーの敗因は・・・・・・たったひとつだぜ、DIO・・・・・・」

承太郎「『てめーはおれを怒らせた』」


ゴォォォォォォォッ

【DIO 完全敗北 死亡】

【ディエゴ】

ディエゴ(『わかっていた』ことだが)


フェルディナンド「DIO」


ディエゴ(遺体を・・・)

フェルディナンド「すぐに彼を殺し終わってから・・・」

ディエゴ(ジョニィ・ジョースターから遺体を奪うだと・・・)

フェルディナンド「次に『左腕』と『眼球』を回収しろ」


ディエゴ(この状況で・・・・・・ッ!)ドドド

ディエゴ(どうやって『自分の意思で動ける』っていうんだ・・・ッ!)ドドドドドド


『ディエゴはッ!既にフェルディナンド博士の支配下にあった!』

『博士のスタンドにより恐竜化したディエゴは、博士の命令に背くことも、命令外の行動をとることも出来ないッ!!』

『よって!先程ジョニィが手放した「左腕」が目の前にあったとしても、ディエゴには飛び付くことが出来ないッ!』

『それは博士により、博士の命を守ることを「最優先事項」とされていたためであるッ!』

ディエゴ(だが・・・『二度目』ということもあり、奴らの動きは読めている)

ディエゴ(ここで、鉄球が飛んでくることも)

シュッ
ブワシイィッ

フェルディナンド「・・・・・・! なんだ?これは、なんで鉄球が・・・・・・」

ディエゴ(ジャイロ・ツェペリが左目を所有することも)

ディエゴ(オレは『知っている』)

ディエゴ(ハッ!)

ディエゴ(・・・そうか・・・!!)ニヤリ

フェルディナンド「が、眼球が・・・・・・二つ落ちたはずの眼球が一個・・・・・・『ない』!」ゴゴゴ

フェルディナンド「どこだ?・・・まさか!」ゴゴゴゴゴゴ

フェルディナンド「顔を上げてこっちを見るんだッ!ジャイロ・ツェペリッ!」ドドド

ドドドドドド

ジャイロ「おおお・・・」ガギギ

フェルディナンド「!?」

ジョニィ「ジャイロの頬にくっついた眼球が・・・ジャイロの目に近づいていく・・・!」

ガギギギギッ

ジャイロ「うわあああああああああああああ!!!」

ジョニィ「ジャイロまさか!君の中へ遺体の右目が・・・!?」

フェルディナンド「な、なんだあれはあぁ~~~ッ!」

ガンッ

ズキュンッ シルシルシルシル

ディエゴ(オレがキャッチした鉄球に『目』がついた・・・ッ!)ニヤリッ

フェルディナンド「は!」

メシャアァッ

ディエゴ(フェルディナンドの目にヒット!!)

フェルディナンド「ぐあああああああ!!」

ディエゴ(ナイスコントロール!ジャイロ・ツェペリッ!!!)

ディエゴ(ここよッ!!)

ディエゴ(このDio、これを待っていた!)

ディエゴ(フェルディナンドの精神は、この衝撃で一度『弱まる』ッ!)

ディエゴ(つまり、ここがオレの勝負ドコロ!!!)

フェルディナンド「きょ、恐竜どもッ!なにをしている!あいつからこの私を守れッ!」

シルシルシルシル

ジャイロ「遺体がオレの右目に入っただと・・・!!これが、『遺体』の力か・・・・・・?」

ジャイロ「遺体が、オレの鉄球に更なる能力を引き出してくれたって事なのか?」

シルシルシルシル

ジャイロ「オラアアア!」ブンッ

ガギャァァアッ
ボゴッ ベキッ

フェルディナンド「ぎぃいいいいやああああーー!!」ベキベキ

ジャイロ「どりゃ!」

ジャイロ「そーゆことならよォォォッ!ここらで決着をつける!」ニョホ!

ジャイロ「ジョニィ!自分の『左腕』を拾え!」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「ジョニィ?」クルッ

ジャイロ「!」

ドドド

ドドドドドド

ジョニィ「・・・・・・」

ディエゴ「フ・・・」

ジャイロ「ディエゴ!あいつ、恐竜化がとけてやがる・・・ッ!」

ジョニィ「・・・それだけじゃあない」

ドドドドドド

ジョニィ「ぼくの左腕も、残りの目もとられてしまった・・・・・・ッ!!!」

ドドドドドド

ジャイロ「な、何ぃ!!!」

ディエゴ「ごきげんよう、ジョニィ・ジョースター君」

クルッ
ゴォーーーーーーッザザザザッ

ジャイロ「逃げたッ!」

ジョニィ「う、うううおおおおおお・・・ッ!!!Dioォォォッ!!!」

ジョニィ「よくも!よくも・・・・・・ッ!!!!!!」



ザザザザッ

ディエゴ(まさかこんなに上手くいくとは・・・!)

ディエゴ(悪いなジョニィ!)

ディエゴ(だが、感謝するよ!おかげで大統領との『取引』はじゅうぶん有利に進められそうだ!)

ディエゴ(君は持っていても仕方のないものだろうしな)

ディエゴ(・・・・・・たまには欲張ってみるもんだなァ!)

アハハハハハハッ

『3rd・STAGEを二位で通過したディエゴ!一位を再びホット・パンツに譲る形になってしまったが、彼に悔しがる様子はなかった!』

『彼の意識はッ!次の「遺体」へと向かっていたのだ!』

・・・TURBO・・・

ディエゴ「確か次は・・・ゴールであるカンザス・シティの北・・・!」

ディエゴ(おそらくそこで、またあいつらと相見えることになるだろう)

ディエゴ(しかし、遺体のないジョニィなど一般人同然!)

ディエゴ(注意すべきはジャイロ・ツェペリただ一人のみッ!!)

ディエゴ(『話し合い』で適当に言ったことが実現するとは・・・・・・『運』は確実にオレに味方している!)

ディエゴ(待っていろ大統領!)

ディエゴ(今度こそきさまを、『完璧』に殺してやるッ!)

ドカラッドカラッドカラッ
ザーーーッ

ディエゴ(雨・・・?)

ディエゴ(いや、嵐だ・・・・・・嵐が来る)

ビュオオオオォォォッ
ドカラッドカラッドカラッ

ディエゴ(そして・・・)ガガッ

ビタアァッ

シルバーバレット「ブルルッ」ガツッ

ディエゴ(やはり来たなッ!)


ドドドドドドドドドドドド


ディエゴ「クアアアアアアアアーーー!」

ディエゴ(ジャイロ・ツェペリ!!!)

シュッシルシルシルシルッ

ディエゴ「・・・」ズオオォォォッ

ジョニィ「! ジャイロ!Dioの体が君の上にッ!」

ディエゴ「いいか!馬を止めたのはオレの2メートル以内に近づけるのはこの今が最後なんだと警告するためだ・・・」

ディエゴ「今度は喰い殺す」

ディエゴ「これからの『走り』でおまえらに再起不能という言葉を教えてやるぞッ!!」

ドガアッ
ガンッ

ジョニィ「ワンバウンドで、自分の馬に戻った・・・ッ!?」

ジャイロ「くっ・・・」

ゴァッ

ジョニィ「いきなりトップスピード!!!」

ジョニィ「Dioのヤツもこの場所でぼくらをやる気だッ!!」

ドカラッドカラッドカラッ

『荒れ狂った嵐の中で、草原を愛馬と共に駆ける3人!ディエゴはトップをキープし続けるが、前回同様!その真後ろにジャイロが張り付いていたッ!』

ドンッ

ディエゴ「!」

ジャイロ「なんだァ?おまえ!?」

ディエゴ(やはり・・・ッ!)

ジョニィ「いつの間に!? 一頭しか見えなかった! ジャイロはDioの走るライン上にピタリと重なって走っている・・・ッ! Dioはまったくミスを犯していない!!」

ドカラッドカラッ

ジャイロ「なんだオメエは!? Dio!なんでオメエがオレの真ん前を走っているッ! どけッ!」

ディエゴ(こいつは『また』オレのいくラインと一致させてくる!! 本能でッ!!)

ディエゴ(このままではヤツの馬と共倒れになってつぶれるッ!)

ディエゴ(だが、ラインをゆずることはできない・・・)

ディエゴ(そこで、だ)

ディエゴ(今度こそ成功させてもらうぜッ!『スケアリーモンスターズ』ッ!)

ピョンピョンピョンッ クアァァァーッ

ディエゴ(恐竜化させたノミをきさまの馬に送ってやる・・・ッ!)

ジョニィ「・・・」

ディエゴ(邪魔をするはずのジョニィ・ジョースターは、遺体を持たない今は無能力者ッ!!)

ディエゴ(オレの勝ちだぜ・・・)

ドカラッドカラッドカラッドカラッ

ヴァルキリー「ブルッブルルッ」ブルンッ

ジャイロ「!」

ジョニィ「ジャイロの馬の様子が・・・ッ!」

ジョニィ「こ、この状況に耐えろというのか!? くそっだめだ耐えられないッ!!」

ディエゴ(だがジョニィ、今の君に出来ることなんて何もないんだよ!)

ドギャンッ

ディエゴ(馬をこのDioの横に並べたところでッ!)

ディエゴ(君にはッ!なにもッ!)



ディエゴ「ハッ!」

ディエゴ「い、いないッ!」

ディエゴ「『ヤツの馬の上に、ヤツの姿がない!』」

ジャイロ「!」

『ジョニィの体は!ディエゴの上空にあったッ!!回転の力により跳躍したジョニィの手にはッ!一丁の拳銃が握られているッ!!』

ディエゴ「な・・・ッ!」

『ジョニィはまんまと、ディエゴのふいをつくことに成功したのだッ!!』

ジョニィ「死ねよ! そして『返してもらう』! ぼくの『腕』をッ!」

ディエゴ(目・・・ッ!)

ディエゴ(ヤツのあの目は・・・ッ!)ドドド

ディエゴ(まるで・・・『漆黒の殺意』!!)ドドド

『ディエゴは!自らの動体視力を通し、ゆっくりと動いて見える世界の中で理解した!』

『ここで死ぬのだとッ!!!』

ジャイロ「やめろ!!ジョニィ!!」


ズガァァァァンッ

ドサササッ

シルバーバレット「ヒヒーンッ」ガツンガツンッ

ズザザッ

ジョニィ「・・・・・・」

ジャイロ「オメエ・・・」

『ジョニィの撃った弾は、見事にディエゴの頭に命中していた!ジョニィに!ためらいは少しもなかったのだッ!!』

ディエゴ「」

ジョニィ「返してもらうよ、ぼくの『腕』をね」

『ジョニィの遺体への執着はッ!ディエゴへの恨みは!「あの時」を境にやっかいなものとなっていたのだッ!!』

ジャイロ「・・・・・・」


ザァァァァァ・・・


【ディエゴ・ブランドー 死亡】

【ディオ(少年)・・・以外『ディオ』】

ガタンッ

ディオ「ハッ!」

御者「すみませんね坊っちゃん。道が悪くて少々揺れますよ」

ディオ「・・・馬車・・・」

ガラガラガラガラ

ディオ(・・・・・・夢でも見てたか?)

ディオ(いや、あれは現実)

ディオ(・・・・・・未来のぼくだ)

ディオ「・・・・・・」

ディオ「なあ、ジョースター邸へはあとどのくらいで着きそうだい?」

御者「そうですね、この調子だと・・・・・・昼過ぎには着くんじゃあないですかね」

ディオ「そうか・・・」

ディオ(まだ『時間』があるのか・・・)

Dio『まあ、ジョースター家の一人息子を腑抜けにしてやるというのはいい考えだ』

ディエゴ『家督を継ぐには邪魔な存在だしな』

ディオ(吸血鬼)『正々堂々と戦って勝つことに意味があるのだ』

ディエゴ『正面からぶつかって負けたということは、こいつはジョジョより弱いということだ。ハッキリ言って勝ち目は無い』


ディオ(・・・・・・確かに、今のぼくでは『あの状態』のあいつに勝つことは不可能に近いだろう・・・・・・不愉快なことに!)


ディオ(吸血鬼)『そうとも。このディオが唯一認めた男だ。尊敬するに値する男だ!』

DIO『ちなみにこのDIOの首から下はジョジョの体だ』

ディオ(そして、その結果があいつらか)

ディオ(いよいよぞっとしない・・・!)

ディオ(・・・・・・)

ディオ(不死身?不老不死?スタンド?)

ディオ(人間をやめて、生物界の頂点に立つ・・・・・・か)

ガガッ

御者「着きましたよ」

ディオ「・・・・・・どうもありがとう」

御者「? はあ」

バタンッ

すとっ

ジョナサン「!」

ジョナサン「誰だろう・・・・・・・・・?」

ジョナサン「あ!」

ディオ(ジョジョ!)

ディオ(・・・・・・相変わらすのマヌケ面だなァ)

ディオ(なんの苦労もなく、周囲から大事にされて育ってきたヤツの顔だ)



ディオ(だが、決して侮ってはいけないのだと、ぼくは知っている)

ディオ(このぼくは既に、こいつの『爆発力』を骨身に染みて味わったのだからな・・・・・・)


ジョナサン「君はディオ・ブランドーだね?」

ディオ「そういう君はジョナサン・ジョースター」

ジョナサン「みんなジョジョって読んでるよ・・・・・・これからよろしく!」


ディオ(・・・こいつは、たたけばたたくほど成長するタイプだ!)



ディオ(吸血鬼)『エリナをこのディオに惚れさせて、ジョジョに失恋の痛みを味わわせてやるのだ!』ドギャーーーン

ディオ(あいつらはああ言っていたが・・・・・・くだらん、実に回りくどい方法じゃあないかッ!)

DIO『では、ジョースターに勝つ為、各々ベストを尽くそう』

ディオ(なんの苦労もなく、周囲から大事にされて育ってきたヤツの顔だ)



ディオ(だが、決して侮ってはいけないのだと、ぼくは知っている)

ディオ(このぼくは既に、こいつの『爆発力』を骨身に染みて味わったのだからな・・・・・・)


ジョナサン「君はディオ・ブランドーだね?」

ディオ「そういう君はジョナサン・ジョースター」

ジョナサン「みんなジョジョって読んでるよ・・・・・・これからよろしく!」


ディオ(・・・こいつは、たたけばたたくほど成長するタイプだ!)



ディオ(吸血鬼)『エリナをこのディオに惚れさせて、ジョジョに失恋の痛みを味わわせてやるのだ!』ドギャーーーン

ディオ(あいつらはああ言っていたが・・・・・・くだらん、実に回りくどい方法じゃあないかッ!)

DIO『では、ジョースターに勝つ為、各々ベストを尽くそう』

シールを貼った

>>161
>>1は二つあった!』

ワンワンワンッ

ダニー「ハッハッハッハッ」

ジョナサン「ダニーッ!」

ディオ(あいつらは間違ってる)

ジョナサン「紹介するよ、ダニーってんだ!利口な猟犬でね・・・・・・心配ないよ!決して人は噛まないから」

ディオ(そもそも)

ジョナサン「すぐ仲よしになれるさッ!」

ディオ(『ジョースターに勝つ』という前提からしておかしいじゃあないか)

ディオ(ぼくは、なんの為にここに来た?)

ディオ(・・・そう、一番だ)

ディオ(一番の金持ちになるためだ!!)

ディオ(そのために・・・ッ!)

ディオ「ああ・・・ッ!」

ジョナサン「!」

ディオ「申し訳ないけど・・・ダニーをぼくに近づけないで欲しいなァ」

ジョナサン「・・・」ムッ

ジョナサン「どうしてだい?」

ディオ「その・・・ぼくは犬が苦手でね。昔、野犬に噛みつかれたことがあって。君の愛犬と野良犬を一緒にするつもりはないけれど、どうにも怖くって」

ジョナサン「・・・それは」チラッ

ダニー「ハッハッハッハッ」シッポフリフリ

ディオ「本当にごめんよ。ロンドンの貧民街から来たばかりだというのにワガママを言って」

ジョナサン「ハッ!・・・ワガママだなんて!」

ジョナサン「ぼくたちはこれから一緒に生活するんだよ。兄弟みたいなものさ!ぼくは君と仲よくやっていきたいと思ってる。我慢せず、ハッキリ言ってくれてとても嬉しいよ!」

スッ

ジョナサン「あらためて・・・・・・ようこそ!これからよろしくね!」

ディオ「ああ、よろしく」グッ

アクシューーーーーッ(握手)

ジョナサン「さ、立ち話もなんだから入って!今父さんを呼んでくるよ!」タタタッ

ディオ「うん」





ディオ「・・・・・・」



チャン・・・

ディオ(ぼくは、お前らのやる勝負からは『降りる』)

テテテ・・・テンテン・・・

ディオ(お前らのやり方は『間違ってる』!ジョジョを貶めてやろうなどとは考えず、ジョースター家のやつらとは仲よくやってやろう)

チャアン・・・・・・

ディオ(・・・ここにいる間は、べつに一番じゃあなくてもいい。一番である必要はない。くだらない『課程』に拘るヤツは馬鹿だ)

テテテ・・・テン・・・テレレンテレレン・・・

ディオ(やつらのやり方とは別の方法で)

チャアン・・・・・・

ディオ(最終的にこのぼくが・・・)

テテテ・・・テンテン・・・テン・・・

ディオ(このディオが・・・『一番』になれれば!)

テン・・・テレレンテレレンテレレンテレテレテ

テッテレンテンテンテンテレンッ・・・テッテレンテンテレンッ

アッビザラーンダッバウッ
ザワズウィメッーッキュアウッイナウッ
アスペンザデーッヨッウェーイ
コーリモニドリトゥザサウンアイナウバリーッ

ザミュジダーンアッシンッ
ゼメクチェーッドレーリンッ
アスペンザデーッヨッウェーイ
コーリモニドリトゥザサウンアイナウバリーッ

インアラーンザレイク
マンタカームアウザスカーイアゼーイスタンゼー
ワンマオバウィビゼアウィシッユー
テントゥサマズウィビゼアラフィントゥー
トゥエンフォビマラユルシッアルビゼーウィッユー

・・・・・・

・・・・・・テーッテッテレレテレテレテレテレテレテーーン

ジョジョの奇妙な冒険【完】

エジプトのどっか

・・・の病院の病室


ポルナレフ「・・・クソーッ!!また負けたッ!」

ポルナレフ「いい加減にしろよじいさん!イカサマしてんじゃあねーのか!?」

ジョセフ「ほーッ!疑うのか?じゃあトランプでもなんでも調べてみるんじゃな」

ポルナレフ「賭けにズルはいけないぜ、じいさんよー!いわれなくても」

ドカッ

ポルナレフ「イテーーッ!?」

ポルナレフ「誰だッ!今本をオレに投げたらヤツはッ!!」

花京院「・・・なんでみんな病室が一緒なんだ」

ホル・ホース「まあいいじゃあねえか。誰が一番早くベッドから出ていけるか勝負ってやつだ・・・オレたちも賭けるか?」

アヴドゥル「きさまは一番軽傷だったろう。賭けにならんな」

花京院「皆さんの様子がわかるのはいいんですけどね。・・・せめてポルナレフだけでも別室にして欲しい。うるさくてたまらん」

ポルナレフ「花京院てめー!バレてんだぞッ!」

花京院「なんのことだ」

ポルナレフ「本だよ本ッ!今投げただろッ!」

花京院「そうかな」ズアッ

ポルナレフ「てめーの本だろォがよーッ!物を投げるんじゃあねーッ!口で言え口でッ!」

承太郎「やかましいッ!うっおとしいぞォ!てめーら!」ガルル

ジョセフ「そーじゃそーじゃ!見苦しいぞポルナレフッ!・・・・・・ズルが見つからんのなら、さっさと賭け金よこさんか」

承太郎「てめーもだぜじじい!トランプ遊びで暇潰ししてねえで、さっさと退院しやがれッ!!」

ジョセフ「うむ。そうしたいのは山々だが」

ジョセフ「ホリィの安全が確認できたとはいえ、わしにはまだやることがあるからのー!ここから離れられんのじゃ」

アヴドゥル・花京院「!」

ホル・ホース「・・・どういうことだ、じいさん」

ポルナレフ「それってよォ・・・」

アヴドゥル「まだ終わってない、ということですか・・・ジョースターさん」

ジョセフ「いや、終ったよ。DIOはもうこの世からいなくなった」

ジョセフ「じゃがな」

承太郎「・・・・・・」

ジョセフ「DIOには・・・ヤツを妄信的に崇拝する信者が大勢おる」

ジョセフ「DIOが死んだ今、その信者たちの残党が、ここカイロに集まる可能性はおおいにありえるとは思わんか」

アヴドゥル「なるほど」

花京院「集まったところを一気に『叩く』、と」

ジョセフ「そのためには、たとえわしらの体力が回復していたとしても、『療養中』である必要があるじゃろ」ニヤリ

ジョセフ「万が一、今病院に来たとしても・・・・・・皆で迎え撃てばなんとかなるじゃろ。そのための『同室』じゃ!」

ジョセフ「仲よくやっていこう!」


アヴドゥル「・・・・・・そうですね」

花京院「ジョースターさん・・・・・・」

ポルナレフ「ああ、わかったぜじいさん!」

ホル・ホース「・・・・・・仕方ねェ、付き合ってやるか」

承太郎「つまり、退院出来たとしてもまだ帰れんのか」

承太郎「・・・・・・やれやれだぜ」グイッ





数日前・・・エジプト某所

ガララ・・・ッ

???「『遅かった』か・・・・・・」

???「結局君を助けることはできなかったな・・・・・・」

???「すまなかった・・・」

ギュッ

???「けれど、君の『意志』は確かに受け取ったよDIO」

???「君の残してくれた『ノート』で、わたしは『天国』へ行こう」

???「そして」ドドド

???「必ず、君を死に至らしめたジョースターを根絶やしにしてやるッ!」ギリィッ

ドドドドドド
ドドドドドドドドド

???「・・・・・・・・・ああそうだ」

???「だがまだ時期じゃあない。君がかつてわたしに教えてくれたように、わたしにはわたしにとって良いタイミングがあるはずだ」

プッチ「『運』がわたしに味方する、最高のタイミングが・・・ッ!」

プッチ「五年だ・・・ッ!最低でも五年以内に、準備を終わらせてやる」

プッチ「そうして運が廻ってきたあかつきには・・・・・・」

プッチ「ジョースターどもッ!きさまらを磔刑に処すッ!」

プッチ「わたしの『神』を殺した罪は!!その命で贖ってもらうぞ!!!」

ゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

プッチ「・・・・・・それまで、なにも知らずのうのうと生きるがいい」

プッチ「せいぜい余生を楽しむんだな」

プッチ「・・・・・・空条承太郎ッ!」
ゴゴゴゴゴゴ


←TO BE CONTINUED...?


DIO「ディオ4人でジョースター攻略する」【完】

> >179
書かないよ
もうおしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月10日 (水) 14:38:14   ID: zSeVrORr

なんか無理やりディオを負けさせてて萎えたわ
ザ・ワールドをタスクact2で殺せるわけねーだろとか、動脈コリコリやめとけとか言いながらリスタート時点でもう首だけになってるとか、やり直したのはDIOだけなのにスタクル勢に謎の補正がかかってるとか

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom