桜「GJ部?」 真央「帰宅部?」 (227)

帰宅部とGJ部のクロスSSです。

初SSなので拙い点があると思いますがご容赦ください

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桜「異文化交流タイ~ム!」

夏希「桜先輩どうしたんですか、急に」

さくら「なんか学校間交流の一環でお互いの部活同士で交流会するんだって。あと強制だから不参加はなしだって」

牡丹「強制イベントか!」

なつき「なんでテンションあがってるの!ゲーム脳ですか!」

クレア「しかし相手校は部活が多いわね。文化部だけで何十はあるわ。」

花梨「本当ですね。映研に、漫研、授業中暇つぶし研究会」

なつき「ちゃんと授業受けろよ!」

花梨「あと他には。何かな?GJ部?ジージェー部って読むのかな?」

牡丹「どうやらグッジョ部と読むらしい」

夏希「ダジャレですか…実際なにやっているんですか」

牡丹「なになに 「楽しいことをやる部活」だそうだ」

桜「なんか私たちと似ているね」

クレア「青春を棒に振るところが?」

夏希「私たちと一緒にしない!」

桜「そのGJ部が青春を棒に振る同士帰宅部を交流相手に指名してきたました」

夏希「だから一緒にしない!しかし自分で言うのもなんですが、帰宅部を指名するなんて奇特な人たちですね」

桜「相手高校がこちらに来るのでしっかりo.mo.te.na.shiしましょう」

夏希「桜先輩、そのネタはもう古いです」

花梨「なにをしましょうか?ショートコントをGJ部の皆さんに見せるなんてどうですか!」

夏希「花梨それはどうかと思う…」

クレア「さすが花梨さん。笑いこそオモテナシの本質ということをしっかり見抜いているわ」

夏希「そんな訳あるか!それなら吉本はオモテナシのプロになっちゃうよ」

牡丹「オモテナシは追々考えるとして、GJ部はいつ来るんだ。さくら」

桜「え?明日だよ」


一同「明日!?」

<GJ部部室内>

真央  「おい、キョロ。明日は他校に行くぞ」


キョロ [なんです部長。いきなり」


真央 「今年から、始まったイベントでほかの高校の文化部と交流会をすることになった」


キョロ 「へー、それで、どんな部活と交流会することになったんですか?」


真央 「それは帰宅部だ」


タマ「タマも週3日は帰宅部ですよ」


恵 「帰宅部ですか、いいですね。毎日どんな練習しているんですかねー」


キョロ「いや 、恵ちゃん。帰宅部とは言うけど実際はそんな部活はないと思うよ」

真央「それがな、本当にあるらしいんだよ」

紫音「今調べたら本当にあるね。二年前にできたようだね」

紫音「活動内容は『放課後や帰り道をt楽しく過ごす』だそうだ」

キョロ「何か活動理念がGJ部に似ていますね」

真央「確かにそうだな。中々見所がありそうだしGJ部の支部にしてやるか!」

キョロ「え~中等部の次は支部を作るんですか?」


キララ「仲間…増える?…」


真央「ああ。面白かったらな」


真央「ということで、明日その学校に行くからな、しっかりGJ部魂見せつけるぞ!なめられるなよ!」


キョロ(なんか殴り込みに行くみたいだな)

翌日 帰宅部部室内


クレア「いよいよ部活交流会ね」


桜「花梨ちゃんお菓子作ってきた?」


花梨「はい!ちゃんと作ってきました!」


クレア「相変わらず美味しそうなクッキーね。さすが花梨さん」


桜「フッフッフッ花梨ちゃんの女子力を見せつけ、主導権を握るのだ!」


牡丹「花梨の女子力に勝てる高校生なので居ないからな。あまりの女子力に下手したら爆発四散しかねない!」


夏希(そんなのあんた達だけだから…)

<コンコン>


帰宅部一同(来た!)


桜「オッホン!どうぞ」


GJ部一同「失礼します」


真央「本日はお招きありがとうございます」ペコリ 


夏希(小学生だ)
牡丹(小学生だな)
クレア(小学生だわ)
花梨(かわいい)


桜「オオ!小学生なのにしっかりしているね」


真央「おい…今小学生って言ったな!ウガー!」


キョロ「うわ!部長ダメですよ。初対面の人に噛みついちゃ」ガシッ


真央「はなせー!はなせー!キョロ!」


夏希「なんか地雷踏んじゃったみたいですね」


牡丹「本当にデリカシーないな、桜は」


桜「なんでわたしだけ非難されるの!みんな思っていたでしょ」

クレア「すみません。うちの部長がとんだご無礼を」ペコリ


紫音「いや、こちらこそ真央が取り乱してすまなかった」ペコリ


恵「お姉ちゃんもいい加減落ち着いて、自己紹介しなきゃ」


真央「う~それもそうだな。ワタシがGJ部部長の天使真央三年だ!」


帰宅部一同「三年!!」


桜「失礼しました!先輩!」ドゲザ


花梨「さくら先輩が敬語使っているところ初めて見ました」


夏希(あの人意外と上下関係は尊重するんだ)

紫音「私は同じく三年の皇紫音。今日1日よろしく頼む 」


花梨「うわ~キレイな人だね、なっちゃん。大人な女性って感じだよ」ヒソヒソ


夏希「確かに帰宅部にはいないタイプの人かも。知性的で常識がありそうだし」ヒソヒソ


夏希(うちの部員はどこかズレてるからな)

紫音「私は同じく三年の皇紫音。今日1日よろしく頼む 」


花梨「うわ~キレイな人だね、なっちゃん。大人な女性って感じだよ」ヒソヒソ


夏希「確かに帰宅部にはいないタイプの人かも。知性的で常識がありそうだし」ヒソヒソ


夏希(うちの部員はどこかズレてるからな)

キララ「キララ・バーンシュタイン…よろしく…」


紫音「私や真央と同じ三年だ」


クレア「ずいぶん個性的な方ですね」


牡丹「……」


桜「どうしたの牡丹ちゃん?」


牡丹「いや…なんでもない」


牡丹(なんだ…この先輩には今までにない何かを感じる)

恵「私は天使恵、二年です。よろしくおねがいします~」

夏希「天使?ということは」

恵「はい、お姉ちゃんとは一つ違いの姉妹です。」

花梨「いいですね ~わたしも妹か姉が欲しかったです」

クレア「そろそろ花梨さんを九重家の養子に入れないと姉を名乗れないわ」

夏希「この人サラリとヤバいこと言っているよ!」

キョロ「僕は四宮京夜と言います。二年です」


真央「キョロと呼んでやってくれ」


キョロ「やめてくださいよ。そのあだ名は部内だけでお願いしますよ!」


牡丹「キョロ?どういう由来なんだ」


真央「GJ部に入った当初はいつも挙動不審でキョロキョロしていたからな。だからキョロだ!」

夏希「まあ。こんなに女性に囲まれれば視線も泳ぐかもしれませんね」


桜「じゃあ!ワタシの体もイヤラシイ目で!?」ガバッ


キョロ「そんなわけありませんから!」


真央「大体キョロがお前の貧相な体に見るわけないだろう」


桜「貧相~!」ムカムカ


桜「そのようなワタシの体がチンチクリンと誤解されかねない発言は謹んでもらいたい」



キョロ(なんで政治家風な言い回し?)


紫音「まあ真央。それぐらいにしていい加減水に流せ。あちらだって悪気があったわけじゃないのだから」


真央「フン!これぐらいで勘弁してやる」

タマ「アタシが最後ですか。神無月環。一年です」


桜「夏希ちゃんと花梨ちゃんと同い年か」


花梨「同級生がいてよかったね、なっちゃん。実は上級生が多くて緊張していたんだよ」


夏希「ワタシも上下関係は苦手だし良かったよ」


夏希(GJ部の人たちに先輩達と同じように接したら怒られそうだし…)


タマ「よろしくです」テヲサシ ダシ


花梨「よろしくね神無月さん」


タマ「環でいいですよ花梨!」スポ


花梨(うん?ワタシ何か持っている?)


花梨「もぬ!ななななっちゃん!ワタシ手を取っちゃったよ!」アセアセ


夏希「落ち着いて花梨!それ偽物だから!」


タマ「それ!」パチン


花梨「あ!偽物の手の平から花が出てきた!すごーい!どうやったの?」


タマ「それは企業秘密でーす」


恵「タマちゃんは手品がとても上手なんですよ。」


牡丹「ふ、中々のハンターハンターだな」


夏希「エンターテイナーのことかよ!」

真央「これでGJ部員の紹介は一通り終わったな」


桜「じゃあ次はこちらの番だね。では帰宅部のイかれたメンバーを紹介します!」


夏希(わたし達の時もこんな感じで紹介していたっけ…)


夏希「てっ!私と花梨もイかれたメンバーに含まれているの!?」


桜「何言っているの?当たり前でしょ」


キョロ「大丈夫ですか。メンバーイかれているとか言っていますけど」


真央「まあウチのメンバーもイかれているといえばイかれているから大丈夫だろ」


キョロ「え!?認めちゃうんですか!」

桜「まずは萩月流古武継承者の萩月牡丹ちゃん!」


牡丹「萩月牡丹二年よろしく!猛獣退治のクエストなら任せてくれ!」


恵「古武術なんてカッコいいですね」


紫音「古武術か。現代武術には無い動きが多いというからね。興味深いよ」


タマ「今さりげなく、猛獣退治って言っていましたが、まさか素手で倒した漫画みたいなこと」


牡丹「ああ、大半はな」


真央「マジで言っているのか!」


紫音「にわかに信じがたいね」


桜「でも虎とか熊も格ゲーのノリで倒しているから」


キョロ「そんな軽いノリで!」


キララ(虎…たおした…)

桜「こちらが九重クレアちゃん同じく二年生」


クレア「九重クレアです。今日はよろしくお願いします。」


紫音「九重?というと九重財閥の?」


クレア「はい。父は財閥の長です」


恵「こんなところに九重財閥の令嬢がいるなんて」


タマ「そんなにスゲエのですか?九重というのは」


真央「ああ。わたし達とは金持ちのレベルが違う」

桜「次に帰宅部の紅一点!花梨ちゃん」


夏希「わたし達女と認定されてない!」


花梨「あの…塔野花梨と申します。一年生です。よろしくお願いします」


恵「こちらこそよろしくお願いします~塔野さん」


花梨「いや花梨でいいですよ」


恵「じゃあわたしも恵でいいよ花梨ちゃん」


花梨「分かりました恵先輩」


花梨 恵「フフフ」


紫音「いや、微笑ましい光景だね」


真央「お前にもこれぐらい可愛げがあればいいんだけどなタマ」


タマ「うるせえです!」

さくら「次に同じく一年のツッコミキリングマシーンの安藤夏希ちゃん」


夏希「誰がツッコミマシーンだよ!しかも何だよキリングって!そんなイかれてないわ!」


キョロ「…」ジー


真央「なんだよキョロ。ああいうのがタイプなのか」


恵「四宮君そうなんですか~」


キョロ「そうじゃないよ二人とも」


キョロ(ただツッコミ役というか先輩に振り回される立場というのがGJ部内の僕のポディションに似ている気がして、
親近感が沸くな)



牡丹「これで帰宅部メンバーの紹介は終わったな」


桜「ちょっとワタシは!」


牡丹「ああ、すまん。普通に忘れていた。」


桜「もう!最近ワタシの扱いが雑だよ!」


桜「オホン。では改めて!帰宅部のイかれたメンバーを取り仕切る帰宅部のファンタジスタ!道明寺サクラ二年生。よろしくお願いします」


花梨「ファンタジスタ?」


クレア「独創的なプレーをするサッカー選手のことよ」


牡丹「サッカーの参加人数も知らないのに。そんな言葉は知っているのか。どうせ雰囲気でテキトーに言っているだけだろ」


夏希「サクラ先輩はファンタジスタはファンタジスタでも二軍のファンタジスタなんじゃないですか?」


桜「何それ夏希ちゃん!二軍のファンタジスタって!なんか二軍の帝王より残念感が漂っているよ!」


紫音「なんか部長にしては頼りないというか、求心力が足りないみたいだね」


真央「それに比べて私の求心力はバッチリだからな!」


タマ「え!?タマはそこまで尊敬してないですよ」


真央「なに~どうやらまだGJ部魂がまだ足りないみたいだな!」

桜「まあお互い自己紹介終わったことだし。花梨ちゃん例のモノを!」


花梨「はい!ではGJ部の皆さん。つまらないモノですがどーぞ」スッ


タマ「おお!クッキーですか!」


紫音「美味しそうだね」


キララ「良い…臭い…」


真央「花梨。これはどうした?」


花梨「はい、私が作りました。自信はありませんが召し上がって下さい」


恵「クッキーの形もウサギやクマさんなど可愛いらしいモノばかりです~」


桜(さすが花梨ちゃん!手作りのクッキーにさらに可愛いらしい造形!この女子力には太刀打ちできまい)

恵「では私もお近づきの印としてケーキを持ってきました」


牡丹 桜「なん…だと…」


恵「どうぞ召し上がって下さい~」コトッ


花梨「うわ~大きい!」


夏希「これは豪華ですね」


牡丹「おい!何か本格的なのが出てきたぞ!」


桜「これは想定外だよ!」

クレア「慌てることはないわ牡丹さん、サクラさん。相手は天使家、恐らくパティシエか何かに作らせたものよ」


花梨「これどうしたのですか?恵先輩」


恵「え~と私が作りました」


桜 クレア 牡丹「何!」


紫音「いつも以上に豪華だね恵君」


真央「今日のメグは気合い入っていたからな。確か二時起きで作っていたな」


キョロ「本当に恵ちゃんのケーキ作りは凄いよね」


花梨「え~!二時起きですか!私にはとても真似できません。尊敬しちゃいます」

桜「バカな!花梨ちゃんと同等の女子力だと!」


牡丹「バカな!花梨クラスの女子力を持った女子高生が居ただなんて…」


夏希「ちょっと!先輩たち驚きすぎ!」


クレア「キャッ!」ボン


夏希「どうしたんですか?クレア先輩」


クレア「サクラさんは同等と言いましたが違ったみたいね」スッ


牡丹「この壊れた腕時計は?」


クレア「女子力測定器よ」


夏希「何作っているの!九重財閥!あとPL法守れよ!」


タマ「PL法?」


紫音「簡単に言えば危ないモノは作ってはダメという法律だね」


タマ「そんなのが有るんですか。そんなのを知っているなんて物知りなんですね」

クレア「これは花梨さんの女子力を基準にして最大値を設定したの…」


桜「ということは…」ゴクリ


クレア「ええ…恵さんの女子力は花梨さん以上ということになるわ」ガクリ


夏希「どうしたんですかクレア先輩!」


クレア「二人の女子力の強さに立ってられないの…」


夏希「そんなアホな!」


サクラ「牡丹ちゃん感じる…」


牡丹「ああ…二人の女子力が相乗効果を生み出してこの場の女子力が上がっている…うわー!」ドゴン!


キョロ「え!萩月さんが天井に頭から突き刺さっている!?」

桜「牡丹ちゃん!」


牡丹「桜 …夏希…クレア…GJ部のみんな逃げるんだ…」


桜「牡丹ちゃん!!!」


夏希(またこの人達はノリで動いてるよ…)


<ドゴン!!>


夏希「え?」


キョロ「うわー!今度はキララが壁に磔になっている!?」


真央「おい、何やっているんだよキララ。帰宅部のノリに付き合ってるのか?」ケラケラ


キララ「真央…ニゲロ…」ガク


真央「おい!キララ!」

紫音「何か恐ろしいことが起きているみたいだね…」


タマ「どうするんですか紫音ねえさん」


紫音「どうやら女子力というのが関係しているみたいだね。真央あの二人の会話に割って入るんだ」


真央「ああ、わかった!」


桜「無駄だよ真央先輩…」


真央「何言っているんだ!おいメグ!聞こえているのかメグ!」


花梨「どうやった らそんなケーキが作れるんですか?」キャハハ


恵「花梨ちゃんみたいに上手にクッキーが作れれば簡単だよ」ウフフ


真央「ダメだ全く聞こえてない…ウワ!」

キョロ「どうしたんですか部長!」


真央「急に身体が重くなった…」


桜「人間が虫の言葉が聞こえないように、お互いが女子力を高めあい、高い女子力を形成している二人にはワタシ達低女子力の言葉は届かないんだ」


夏希「なんだ!その設定!」
キョロ「なんですか!その設定!」


キョロ、夏希(あ、カブった///)


桜「そして、この高い女子力は低女子力者の体を蝕んでいく…ウッ!」

真央「じゃあどうすればいいんだよ!」


クレア「ワタシ達はただ花梨さんと恵さんの会話が終わり、二人の女子力が低下するのを待つしかないわ…」


タマ「じゃあキララ先輩と萩月先輩は何であんな意味分からない状態になっているんですか?」


紫音「まだ仮説の段階だが、恐らく二人の女子力は私達より低く。このまま恵くんと花梨くんが発する高い女子力を浴びたら身が持たないと判断したんだろうね。そこで意識を絶つことを選択するが、二人の耐久力は常人のソレより何倍も有る。だからあんな衝撃的な方法を取ったのだろう。」


タマ「…紫音ねえさん…あなた一応天才ですよね?そんなバカバカしい仮説立てて虚しくならねえんですか?」


紫音「荒唐無稽すぎるのが、あらゆる事を考察、検証しても、この可能性にしかたどり着けなかった…」


キョロ「ねえ、安藤さん。なんかあまりのことで脳 細胞が焼き切れそうだよ…」


夏希「夏希でいいです。私もツッコミが追いつけなくて…脳が溶けそうです…」

花梨、恵「キャハハウフフ」

桜「マズいさらに女子力が増してきている!」


紫音「そろそろツラくなってきたね…」


クレア「みなさん。自分の女子力が高かった場面を思い出して女子力を高めるのよ」


夏希(そんなお手軽に女子力上げれるんだ…)


真央「よし!女子力が高かった場面だな!」

真央(女子力…女子力…あれ?普段の世話のメグにしてもらっているし、ワタシ女子力高かったことない!?)バタ


紫音「真央!」


クレア「私もここまでだわ…」バタ


桜「クレアちゃん!」


紫音(私もニイニイに世話され放しで女子力を養ってなかった)バタ


キョロ「紫音さん!」


タマ「これで残り四人ですか…」

桜「ウッ!どうやらワタシも限界みたいだね…あとは頼んだよ夏希ちゃん」


夏希「サクラ先輩!ってみんな女子力高めろと言ったすぐにバタバタ倒れるなよ!そんなに女子力高かったこと無いの!」


キョロ「もう女子力っていったい何なんですかー!」


花梨「何かみなさん楽しそう」


恵「本当ですね」


キョロ「ところでタマは平気なの?」


タマ「ええ。少し体が重いぐらいです」


キョロ(妹や弟の世話をしているから意外と女子力高いのかも)


キョロ「ということはタマがGJ部で二番目に女子力が高いことになるのか」

とりあえずこの話は終わりです。
他の話も作っているので夕食を食べたらまた投下するつもりです

今から投下します。

真央「結局帰宅部はどんな活動しているんだ?」


桜「まあ色々ですよ。合コンシュミレーションしたり、鳩に餌やったり、魔王をプロデュースしたり」


キョロ(最後の魔王をプロデュースというのが何かまるでわからない)


牡丹「合コンシュミレーションは燃えたな!」


夏希「それは牡丹先輩だけです。あれのせいで居酒屋=たこわさのイメージを植え付けられちゃいましたよ」

クレア「GJ部はどのような活動をしていらっしゃるの?」

紫音「こちらも色々だね。基本的に部室で個人が好きなように過ごしているが、時々イベントとして仮装パーティーや、男女逆転させたり」


花梨「男女逆転?」


紫音「文字通り私達女性陣が男性の格好と行動をとり、キョロ君が女性の格好をするのさ」


恵「スカートも履いたんですよ~」


花梨「キョロ先輩の女装は可愛らしくて似合いそうですね」


キララ「キョロ…似合っていた…」

桜「はい!キョロ君の!ちょっとカワイイとこ見てみたい!」パンパン


夏希「ちょっと!桜先輩!何手拍子をやっているんですか!?」


タマ「タマももう一度見てえです。先輩は今から女装しやがれですよ」


桜 タマ「や~れ、や~れ、や~れ」ヤンヤンヤ


キョロ「やめてくださいよ二人とも。部長も見てないで止めてくださいよ」


真央「キョロ。帰宅部の皆さんがああ言っていることだし、やってやれ」ニヤニヤ


キョロ「言っているの一人じゃないですか。第一やるにしても制服がないじゃないですか」


紫音「では、制服があればやってくれるのかい」


キョロ「揚げ足取らないで!」

恵「まあまあ四宮君。私たちも男性になりきりますから、
キョロ子ちゃんになりましょうよ。ワタシも見たいです」ウルウル


キョロ「恵ちゃんがそう言うなら///」


桜「じゃあワタシ達も便乗して男女逆転やってみよう!」


夏希「え!やるの?!」


紫音「あと私は前から合コンというものが気になっていてね。是非シミュレーションでやってみたいものだね」


夏希「やめたほうがいいですよ皇先輩。帰宅部主導でやったら偏見に満ちたとんでもない合コンになりますから」

真央「う~ん。何か苗字で呼び合うとよそよそしいな。よしこれからは苗字禁止な!」


桜「確かに名前で呼び合えば親交が深まるものですからね。みんなそれで良い?」


一同「は~い」


クレア「そういえばわたし達が行った合コンシュミレーションでも半分は男性役でしたね」


牡丹「じゃあ半分は男女逆転をやっていたということか」


桜「じゃあ合コンシュミレーションで男女逆転はまかなえそうだね」


真央「よし!帰宅部としいの要望に応える為にやるか!合コン!」


夏希「ワタシは正直やりたくないんですが…」


キョロ「部長を止めるのは無理だからあきらめたほうがいいよ」

紫音「やるとしても配役はどうするのだい?」


真央「キョロは女役決定だな」


キョロ「そうくると思ってましたよ…わかりました…」


桜「あと花梨ちゃんと恵ちゃんは男役ね」


花梨「え~ワタシが男性役ですか!?」


クレア「花梨さんが…男…それもアリかもしれません」レイプ目


夏希「クレア先輩目がイっちゃってますよ」


桜「二人が女性役やるとまた酷いことになるから…」


キョロ「あれは悲惨でした…僕とタマと夏希ちゃん以外全員ダウンしましたからね」


牡丹「ああ…あんなマッポーめいた光景は見たくないからな…」

夏希「先輩は真っ先に気絶したから見てないよ!しかも何だよマッポーめいたって!」


紫音「マッポーとは釈迦が死んで加護がなくなった世界のことだね。
まあ世紀末的な光景ということを表現しているのだろう」


夏希「え!解説入ってきた!?」


真央「メグは男らしさの欠片もないからどうなるか楽しみだな」


クレア「確かに恵さんの男らしいところなんて想像できませんね」


恵「はい、がんばります」

真央「そしてキララと牡丹は女役だなこれで女子力を鍛えてみろ」


桜「特に牡丹ちゃんは真っ先にダウンしちゃったし、
これ以上女子力低下すると花梨ちゃんと一緒にいるだけで気絶しちゃうよ」


夏希「それはさすがに言いすぎじゃ…」


牡丹「ここで女子力を上げなければ花梨と一緒にいる資格がないということだな!よしやってやる!」



夏希「なんか熱血している!?」

サクラ「あとはどうしよっか?」


クレア「はい!花梨さんに口説かれたいので女役を志願しますわ」


夏希(クレア先輩は花梨のことになると欲望全開だな)


さくら「じゃあクレアちゃん女役決定」


真央「これで女役は四人か、それならしいにタマ。お前等は男役だな」


紫音「男性役視点で行う合コンも悪くないかもしれない」


タマ「タマは女です!男役ならガサツな部長がやるのがお似合いですよ!」


真央「えーい!うるさい!それ以上文句言うならメグにケーキ作らせないぞ!」


タマ「う!しょうがねえからやってやるですよ…」


真央「これで4対4、丁度よくなったな」


キョロ「部長達は参加しないんですか?」


真央「ワタシと桜は判定役だ」


サクラ「そして夏希ちゃんはツッコミ役」


夏希「ツッコミいる前提なの。このシュミレーション!?」


真央「男性陣なら男子力、女性陣なら女子力が低い人は罰ゲームだからな」


桜「まあ。ワタシと真央先輩が女子力、男子力高いと思ったらポイント与えるシステムだから」


桜「舞台は居酒屋で!それでは始め!」


夏希「展開速!」


席順 花梨 キララ
   恵  キョロ
   タマ 牡丹
   紫音 クレア

紫音「まず自己紹介からだね。ここは男性陣から順にやっていこう。では私…いや俺からだな」


真央「最初に男から流れを作ったな。」10ポイント


桜「いい出だしですね、紫音先輩」10ポイント


紫音「皇紫音だ。趣味は確率変数の乱数とアルゴリズムの研究と実践だ」


クレア「よくわかりませんが、何か凄そうですね」


夏希「それカッコよく言っているけど、ただのパチンコだろ!それ!」


紫音「いや…パチンコは男の最高の趣味と15ニイーが言っていのだが…」


夏希「嘘ですから!ギャンブルが趣味というのは女性の印象よくないですよ!」


紫音「そうなのか…にぃにぃは嘘をついていたのか…」


真央「今のよくパチンコだってわかったな、夏希は」


桜「うちの夏希ちゃんを舐めちゃいけませんよ!」

タマ「神無月環です。えーと手品を見せるです」


タマ「このデジカメにハンカチをかけて、ハンカチをはずせば」パッ


牡丹「おお!デジカメが消えている!」


桜「牡丹ちゃん減点!」-10ポイント


牡丹「待て、私何もしてないぞ」


桜「ちゃんと女の子らしい言葉使いをしてください」


真央「今のはいただけないな」-10ポイント


牡丹「クッ!厳しい判定だな」


花梨「すごいねタマちゃん!どうやったの?」


タマ「フッフッフッ これも企業秘密です」


クレア「花梨さん!私だって人の一人や二人消せることができるんだから!」


夏希「なに張り合っているんですかクレア先輩!
しかも先輩のはイリュージョンじゃなくてもっと別のヤバい意味で消すでしょうが!」

恵「俺の名前は天使恵…趣味はケーキ作り…じゃなく筋トレだ」


真央「俺マンを参考にしたか。まあメグにしては頑張ったんじゃないか」10ポイント


桜「へ~そうなんですか」10ポイント


キョロ(僕の俺マンはあんな感じに見られているのか)


夏希「俺マンって何なんですか真央先輩」


真央「キョロが自分を強引に男らしくした状態だな」


サクラ「それは是非見たいね夏希ちゃん!」


夏希「ええ…まあ」


真央「よし。キョロの罰ゲームは俺マンだな!」


キョロ(俺マンは只でさえ恥ずかしいのに、初対面の人に見せるなんて考えられない。
ここは意地でも罰ゲームを回避しなきゃ!)

花梨「最後はオラだな」

キョロ(オラ?)


花梨「オス!オラ花梨!趣味はツエー奴と戦うことだ!」


夏希「これが花梨の考える男らしさか…何か色々違う気がするけど」

桜「緑の大魔王を知っていたし、某戦闘民族を知っていても不思議じゃないね。
ある意味男の子の憧れだから良いんじゃない」10ポイント


真央「ハハハ!いや面白かったぞ!今の男らしさは」10ポイント


クレア(今の本当に可愛かったわ、あんな花梨さんに誘われたら)

桜「次は女性陣自己紹介どうぞ」


クレア「九重クレアです。趣味はストラディ…じゃなくてガルネリを少々」



夏希「クレア先輩言い直していますけど、ガルネリも高いことに変わりませんから」


牡丹「大萩牡丹だ…ですわ」


夏希(牡丹先輩のお嬢さま言葉、本当に似合ってないな)


牡丹「趣味は河原…ええっと…茶道を少々を嗜んでいますわ」


桜「マイナス10ポイント」


牡丹「なんでだよ!桜」


桜「牡丹ちゃんのお嬢さま言葉は違和感しか覚えない!」


夏希「牡丹先輩が茶道をやる姿が全く想像できないです」


桜「どうせ表千家と裏千家の響きだけ選んだんじゃないの?」


牡丹「くっ!実際そうだから返す言葉がない…」

キョロ(次は僕か…俺マンはやりたくないけど、女性になりきるのもな…
ええい!どうにでもなれ!)


キョロ「。四宮キョロ子です!趣味はカワイイモノ集めです」キャピキャピ


サクラ「おお!女装してないけど、なんか普通に可愛いく見えるぞキョロ君」10ポイント


真央「うむ!見事な成りきりだ!一皮むけたな」10ポイント


夏希(なんかヤケクソ感全開だな) 

キララ「キララ…好きなこと…猫と戯れる」

桜「なんかギャップがあって女子力高そうですね」10ポイント

真央「普段見ているとそう思わないが、改めて言われるとカワイイかもな」



桜「ではここで注文タイ~~ム」


真央「なんだそれは?」


桜「いや前回は会話が弾んでなかったので、今回も積極的にイベントを挟んで間を保たせようかと」


真央「そうか。なら男性陣から飲み物やら食べ物を注文してくれ」

タマ「じゃあケーキくれです」


夏希「いきなりスイーツかよ!」


桜「マイナス10ポイント!」


タマ「ええーなんでですか!撤回しやがれです!」


真央「居酒屋にケーキは無い!それに男はケーキを頼まない!」-10ポイント


真央「次はしい。注文は?」


紫音「ではコーヒーを一つ頼もうか」


桜「マイナス10ポイント」


真央「居酒屋は喫茶店じゃないぞしい。次はメグ」-10ポイント

恵「ワタシ…いや俺か。ではミルクを一つ頼む」


真央「言動は俺マンでも頼んでも注文は男らしくねえな!」-10ポイント

桜「待ってください真央先輩。よく西部劇で主人公がバーでミルクを頼んで周りにバカにされるが、
そいつらをボコボコにするなんてシーンありますよね。つまりミルクとはタフガイの象徴なのです!」10ポイント


夏希「いや深読みしすぎだろ!恵先輩全く気づいてないって顔しているよ」


恵「?」

真央「次は花梨だな。何を注文する?」


花梨「じゃあアルコールもってこい!」


真央「ん?どんな酒だ?」


花梨「お酒じゃありません。じゃなくて酒じゃあねえ!これ持ってこい!これ!」ドン!


夏希「消毒液!?アルコール100%かよ!」


真央「ワハハハ!消毒液って!あ~腹痛い」50ポイント


サクラ「こんなキラーパスをぶっ込んでくるなんて。恐ろしい娘」50ポイント


クレア「さすが花梨さん。お酒を飲むということはアルコールを摂取するということ。
なら味や風味などの不純物は取り除いてアルコールを取れば良い。強烈な雄度だわ」


夏希「味が不純物だなんて酒造業に関わっているすべての人に謝れ!」

桜「次は女性陣だね。クレアちゃんから注文どうぞ」

クレア「そうね。じゃあドンペリでも貰おうかしら」

夏希「ホストクラブか!」

真央「男なら加点だが女性だと印象悪いな」マイナス10ポイント

サクラ「居酒屋にドンペリはないよね。さすがに」マイナス10ポイント

牡丹「ええっと…ええっと…では私はたこわさでも貰おうかしら」


夏希「この人桜先輩のせいで完全に刷り込まされている!」


桜「さすが牡丹ちゃん!わかっているね!」50ポイント


真央「待て桜。さすがに50ポイントはないだろう。女でたこわさ単品で頼む奴は居ねえだろ普通」


夏希(これが普通の反応だよね。帰宅部にいると一般感覚がマヒしてくるよ)


桜「ごめん牡丹ちゃん50ポイントは無しで!」


牡丹「そんな~」

キョロ「う~んワタシはサラダがいいです」キャピキャピ


真央「キョロらしい無難でつまらない回答だな」


桜「確かにもう少し捻ってほしかったですね」


夏希「うわ…ばっさり切ったな…」


キョロ(頑張って女性らしい答えを考えたのに…)

桜「最後はキララ先輩どうぞ」


キララ「肉」


キョロ「キララ…もっと女の子らしい注文してください」


キララ「肉」


キョロ「せめて料理名ぐらい言いましょうよ」


キララ「肉」


真央「こいつ企画の趣旨を全く理解してないな…」-30ポイント


サクラ「あくまでも自分の意志を押し通す。これが現代女性を表現したある意味女性らしさかもしれないね」


キョロ「いやそれはないと思います」


真央「あと今のキョロ女っぽくなかったから減点な」-10ポイント

桜「ここでハプニングタ~イム」


真央「今度はなんだよ?」


桜「合コン中に不良がチョッカイを出してきたという設定でやりましょう二人で」


真央「ワタシもやるのかよ!」


桜「ひゅ~カワイイねえ!彼女たち」


真央「こんなダセエ奴とじゃなくて、俺達と遊ばねえか?」


夏希(そこは協力してくれるんだ。ノリ良いな真央先輩)

桜「そこの黒髪の彼女!俺と遊ぼうぜ」ガシッ


キョロ「やめてください!はなしてください」ジタバタ


キララ「………」パシ


桜「痛い!」


キララ「キョロ…嫌がっている…」ギロ


花梨「キララさんかっこいい」キラキラ


真央「男性陣なら百点満点の行動だが、女の子がやるのはダメだな。マイナス50ポイント!」


桜「男性陣!ぼさっとしていちゃだめだよ!今のを見習って次やってみて」

真央「そこの金髪のおねえちゃん!俺と盗んだバイクで走り出そうぜ」


夏希「尾崎かよ!」


クレア「あ~れ~花梨さん助けて~」ボウヨミ


夏希「名指しかよ!しかも演技が雑!」


花梨「おおおい…その汚い手を離せ!」プルプル


クレア(花梨さん!素敵!)


桜「お!花梨ちゃんが男気見せたね」


夏希「でも頼りない感じですね。生まれたての馬みたいに震えています」

真央(ここは一つ驚かせてみるか)


真央「ああ!何か言ったか!」ギロ


花梨「ヒイ!すみません」


牡丹「!」


桜「ありゃりゃ男気タイム終了だね」


牡丹「おい…」ガシ


真央「あん!?」


牡丹「花梨を…怖がらせるな!」ビュッ


真央「………」ヘロヘロヘロ ペタン


サクラ「ちょっと牡丹ちゃん!拳を顔の真横に振り抜くのはやりすぎ!」


牡丹「ああ、花梨が男に絡まれていると思ったらついな。大丈夫か真央?」


真央「………大丈夫なわけねえだろ!走馬灯が見えたわ!もうお前マイナス百万ポイント!
罰ゲーム決定だ!GJ部部長命令だ!」


牡丹「いや、ワタシは帰宅部だし関係ないから」


夏希「今のは牡丹先輩が悪いです…大人しく罰ゲームを受けましょう」


桜「じゃあここらへんでポイント集計しますか。牡丹ちゃんを除いて一番点数が低い人は…
キララ先輩ですね。罰ゲームお願いしゃす!」


キララ「罰ゲーム?キララ…悪いことしてないよ…」


これでこの合コン編?の話は終わりです。
次の話は16日ぐらいに投下予定です

次の話を投下します

桜「ということで罰ゲームは牡丹ちゃんとキララ先輩に決定しました」


牡丹「ああもう!煮るなり焼くなり好きにしろ」


桜「先ほどは真央先輩に牡丹ちゃんが怖い思いをさせちゃったので罰ゲームの内容決めていいですよ」


真央「そうか。なにやってもらおっかな~」


牡丹「……」ゴクリ


真央「そうだ!牡丹!お前キララとスパーリングしろ!」

牡丹「スパーリング!」キラキラ


キララ「スパーリング…喰える…?」


恵「スパーリングって何なんですか?」


紫音「スパーリングとは武術の練習試合みたいなものかな」


恵「お姉ちゃんどうしたの?そんな物騒なことを言って」


真央「いいかメグ。私たちはアメリカに行くが日本より危険が危ないでデンジャラスだ」


キョロ「今同じような意味の事三回言いましたね」


真央「ええい!うるさいぞキョロ!話を戻すが、そんなか弱いワタシ達を守れるのは戦闘力が一番高いキララしかいない」



紫音「キララくんの運動能力は常人より遥かに高いからね」


真央「そこで古武術の達人の牡丹とスパーリングして戦闘力を高めてもらい、ワタシたちを守れる力を養わせるのだ!」


タマ「それは名案です。タマも安全に旅行してえです。」


真央「GJ部の躍進の為にバトル路線の練習も悪くないだろ」ボソ


タマ「今何か言いやがったですか」


真央「いや。何でもないぞ」


夏希(GJ部の人達もそういうこと気にするんだ)

真央「牡丹が嫌だと言うならやらないけど」


牡丹「本当はやりたくないんだけどな~しかしGJ部のみんなの安全の為だ。しょうがないな~」ニヤニヤ


キョロ「夏希ちゃん。何か牡丹さん何か凄く嬉しそうな顔しているけど」


夏希「あ~あれは久しぶりのバトル路線ができるので嬉しいんですよ」


真央「よし決まりだな!校庭に行くぞ」ゾロゾロ

花梨「せっかく仲良くなれたのに…そんな喧嘩紛いなこと…」ウルウル


牡丹「心配するな花梨。お互い怪我しないように上手くやるさ」ポンポン


花梨「本当ですか?」


牡丹「ああ。それと女子力が高い花梨には分からないかもしれないが、拳を交えて深める交流もあるんだよ」


桜「うわ~牡丹ちゃん少年力半端ねえ~」


夏希(この人染色体レベルで男じゃないの?)

<校庭>

真央「よし始めるか。ルールはどうする?」


牡丹「スパーリングにルールが必要か?」


キョロ「……いや必要ですよ!危ないじゃないですか!」


牡丹「そうか。そちらは何してもかまわん、ワタシは打撃のみでいいか?」


真央「キララそれでいいか」


キララ「……」コクン

キョロ「キララ。部長が言い出したことですから、無理してやらなくていいんですよ」


キララ「キョロ…大丈夫…キララ…確かめたいことがある…」


キョロ「?」


真央「よし。いつ始める?」


牡丹「もう始まっている」

キララ「牡丹…トラ倒したの…ホント?」


牡丹「?ああ…熊討伐クエストのついでに倒したな確か」


キララ「トラ…強い…リスペクト…だから牡丹リスペクト?それ確かめる…全力だす」


牡丹「ああ。本気でかかってこい!」


キララ「ニャー!」ブン


キョロ「ニャー!?」


牡丹(引っかき攻撃!?だが速い!避けなければ)


牡丹「クッ」スッ


桜「牡丹ちゃんが何とか避けた」


牡丹(…?この焦げた匂い。髪の毛に掠ったみたいだな)

真央「おい!キララの奴ここまですげえのかよ!風切り音がここまで聞こえたぞ!」


夏希「キララ先輩今ニャーって言いましたよ!そんなに猫科に傾いているんですかあの人!」


紫音「あれはシャウト効果だね」


クレア「シャウト効果?」


紫音「ハンマー投げなどでよく選手が叫んでいるだろ。
あれもシャウト効果の一つで叫ぶことで普段よりに力が出るからなんだ」


花梨「そうなんですか」

紫音「さらにプラシボー効果に似たようなことがおきているね
自分は猫科の強い動物になりきっていると思い込むことによってさらに力が増している」


花梨「私も強くなるには大声を出して動物になりきればいいんですね」


クレア「花梨さん。それはダメよ」


夏希(花梨がああなったらクレア先輩卒倒しそうだな)

牡丹(戦いで身体に触れられたのは久しぶりだな)


牡丹「キララは強いな!私も少し本気になっていいか」


キララ「フシュー」グニャ~


キョロ「牡丹さんとキララの間の景色がなんか歪んで見えるんですが…」


真央「ワタシもなんかグニャグニャして見えるぞ」


桜「殺気がぶつかり合うとよくあることだよ」


キョロ「へーよくあることなんですか」


キョロ(僕は人生で一度も見たことないぞ)

クレア「殺気を出すほど牡丹さんは本気ということなのね…」


真央「キララが仕掛けたぞ!」


キララ「ニャー!」


牡丹(また引っかき攻撃か)スッ


桜「牡丹ちゃんがスウェーで回避した」


牡丹(打ち終わりにフックを顎先にひっかける!)ブン


牡丹「イヤー!」スカ


牡丹(消えた!?)


夏希「牡丹先輩も叫ぶんですね」

真央「キララがしゃがんで回避した」


キララ「ニャー!」


牡丹(アッパー!?いやこれは昇竜拳!!ガードしなければ!)


牡丹「グッ!」ガバ


夏希「牡丹先輩のガードが崩された」


キララ「ニャー!」


牡丹(何!?昇竜拳からサマーソルトキックのコンボだと!?)


桜「牡丹ちゃん危ない!」


牡丹(スウェーじゃかわしきれない!こうなったら)

牡丹「イヤー!」


タマ「ブリッジでかわしやがっているです!」


紫音「こんな回避法があるのか。驚きだね」


牡丹「昇竜拳にサマーソルトキックか面白いな!ならワタシはこの技で応戦しよう!」シュタシュタ


クレア「牡丹さんが距離を取ったわ」


牡丹(試したことはないが、まあ出来るだろう)スッ


桜「あの構えはまさか!?」


牡丹「イヤー!」ブン

キララ「!」ガン


キョロ「え!?キララの身体が後ろに飛ばされた!?」


クレア「牡丹さんは唯両腕を凄い勢いで交差させただけ。
    それなのに何故キララさんが倒れているの!?」


真央「何をしたんだ牡丹は!?」


桜「あれはガイルのソニックブーム!」


夏希「飛道具使えるのかよ!せめて自社の技を使えよ」


紫音「ソニックブームとは音速を越えた時に出る衝撃波のことだが、それのことかい?」


キョロ「え~とストリートファイターというゲームがあって、
    ガイルというキャラが使う技にソニックブームというがあるのですが、
    いまのにソックリなんですよ」


紫音「つまりゲームの技を実現させたということかい」


キョロ「信じられないですけどそうなりますね」

タマ「あの人本当に人間ですか…」


クレア「ワタシ達に見せてくれた衝撃波でのビン斬りを応用すれば可能だわ」


タマ「まず衝撃波でビン斬っている時点で人間じゃねえですよ…」


タマ「タマは部室でエターナルチャンピオンなんて名乗っていましたがを返還するです。
   神無月家統一チャンピオンでいいです…」


キララ「……」ムクリ


真央「おいキララが立ち上がるぞ」

紫音「ガード+後ろに飛ぶことによって衝撃を逃したみたいだね」


真央「ふん!あれだけの隙を作っておいてあの程度の威力か。所詮は小娘の手品だな」


夏希「あんなヴァイオレンスなの手品じゃないよ!しかもなんですかそのバトルものの強者みたいな喋り方!
   キャラ変わっていますよ!」


真央「一度はこんな感じのセリフ言ってみたくてな。それにしても夏希のツッコミのキレが良いな。
   キョロも見習って欲しいもんだ」


夏希「あ、ありがとうございます」


夏希(ツッコミに関して誉められることが無かったからこれはこれで照れるな///)


牡丹(今のでダメージ無しか、楽しませてくれる!)

花梨「なんか牡丹先輩凄く楽しそうです」


クレア「本当だわ」


真央「そうなのか?」


桜「牡丹ちゃんは強すぎるから、誰とも対等に戦えないんだよ。
  でもキララ先輩は牡丹ちゃんにとって初めてのある程度戦える相手だから戦って楽しいんだよ」


夏希「萩調四天王は瞬殺でしたからね」

キョロ「なんか紫音先輩に似ていますね牡丹さん」


紫音「ああ…能力が秀でている故の孤独か…分野が違うといえどシンパシーを感じるよ」


真央「シイも友達少ないからな、牡丹もそうなんじゃねえの?」


桜「そうなんです。私と友達になる前までは殺気垂れ流しで友達ゼロだったんですよ」
  殺気を垂れ流していて誰も近寄らなくて」

紫音「ふふ…牡丹君にとっての桜君は私にとっての真央なのだね」ボソ


真央「うん?何か言ったかシイ?」


紫音「いや何でもない。それよりスパーリングを見ようじゃないか」

牡丹(攻撃の速さ、パターン、タイミングは大体読めてきた。ただリカバリー能力が高いから打ち終わりを狙っても回避される。
  なら攻撃中にカウンターで顎先を狙い行動不能にさせる!)


キララ「ニャー!」ダッ


牡丹(きた!引っかき攻撃!この攻撃を蹴りのカウンターで合わせる)


キララ「……」ピタ


牡丹(何!攻撃モーションを止めた!ワタシのカウンターを読まれたか!?これは蹴りを振り切るしかない!)


牡丹「イヤー!」

キララ「……」スッ


桜「ああ!牡丹ちゃんの蹴りが回避された!」


キララ「ニャーッ!」


牡丹(回転しながら地面スレスレまで頭を下げてワタシの蹴りをかわし、その勢いを利用して後ろ回し蹴りだと!)


桜「ぬぬう!あの技は!」


夏希「知っているのか!サクラ先輩」


桜「え…えっと…」


紫音「メイアルーアジコンパッソ。確かカポエラの蹴り技の一つだね。ニイニイが一度見せてくれたことがあるが、
   ここまで速くなかった。末恐ろしい運動能力だよ」

あざらし「詳しくはこの動画を見てね http://www.youtube.com/watch?v=v8WYEXYAG7Q

夏希「桜先輩なんですかあの思わせぶりな反応は!」


桜「いやー何となく」


夏希「とんでも技は知っているのに、現実の技は知らないんですね」


牡丹(この蹴りはガードしても無意味だ!崩される!なら蹴りを避けつつ攻撃!)


牡丹「イヤーッ!」


真央「牡丹もメイアルーアジコンパッソで返した!」


キララ「ニャーッ!」


桜「キララ先輩もメイアルーアジコンパッソで返した!」

「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」
「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」
「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」
「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」「イヤーッ!」「ニャーッ!」

紫音「凄まじいメイアルーアジコンパッソの応酬だね…」


タマ「二人の間に砂嵐が舞ってやがるです…」


キョロ「キララは凄いと思っていましたがここまでだなんて…」


恵「感心している場合じゃなくて、そろそろ止めないとマズいですよ」ダッ


クレア「ダメよ恵さん」ガシ


恵「でも止めないとどちらが怪我しますよ!」


クレア「ワタシ達が止めに行っても唯ネギトロになるだけよ…できることは見守ることだけだわ」


恵「そんな…」

夏希(そこは普通ミンチだろ、なんでネギトロ…)

タマ「しかし他の技に移行すれば当たりそうですけど。なんでやらねえですよ」


桜「萩月流古武術は精神に大きく左右される武術。仮に他の技に移行してダメージを与えたとしても、
  この意地の張り合いから逃げたことになって牡丹ちゃんは弱体化しちゃうんだよ」


キョロ「そんなものですか…」


桜「キョロ君もわからないの!?ちょっと少年力足りないんじゃない」


キョロ「なんかスミマセン…」


花梨「あ!砂嵐が治まってきましたよ」


真央「どっちが勝ったんだ!」

牡丹 キララ「オエー!」レロレロ


夏希「目を回したのかよ!」


牡丹「慣れない動きをするものじゃないな…気持ち悪い…ウップ」


キララ「トラが…回って…バターに…なっている…」クラクラ


恵「二人とも怪我がなくて良かったです」


キョロ「ハハ…確かに怪我は無いね… 」


クレア「さすがの牡丹さんも三半規管までは鍛えてなかったみたいね」


真央「まあワタシ達にバトル路線は無理ってことだな!これからもいつも通りの部活動をしていくか」


夏希「それでいいのかよ!」

終わり

次の話の投下は18日か19日になると思います

次の話を投稿します

<キーンコーンカーンコーン>

真央「もう正午か」


桜「お昼にしましょうって!何も用意してない!」


夏希「どうします桜先輩。流石に昼抜きはキツいですよ」


真央「ワタシ達もすっかり忘れていたな。弁当も作ってないし」


タマ「どうするですか!お腹が空いて動けねえです!」


紫音「今日は祝日なので学食は空いてないだろうし。近くに飲食店はないのかい」


夏希「それがこの学校周辺は飲食店が全くないんですよ…」


クレア「じゃあ料理でも作らせて持ってきましょうか、ヘリを使えばすぐに着くわ」


真央「発想のスケールが違うなクレア。そこは出前だろ」

花梨「あの…クレア先輩」キョシュ


クレア「何?花梨さん」


花梨「折角ですから、皆さんで何か作りませんか?家庭科室でも借りて」


真央「その発想は考えもつかなかった!ここでも女子力の差を見せつけられた!」


恵「それはいいですね。でも材料はどうします?」


クレア「それこそヘリで運ばせればいいわ」


桜「じゃあその方向でいきますか。じゃあ誰が作る?」


花梨「では私は作ります。でも11人分だと一人では時間がかかりますね。恵先輩も手伝ってくれますか?」

恵「いいですよ。花梨ちゃん」


クレア「花梨さんが作るというならワタシも!」


桜「クレアちゃん大丈夫?二人の女子力に耐えられるの?」


クレア「…なんとかするわ…」


キョロ「うわ~クレアさん顔真っ青だよ…」

真央「牡丹とキララは女子力以前にダウンしているから無理だな」


牡丹「ウプ…まだ気持ち悪い」


キララ「トラが一頭…トラが二頭…」グルグル


真央「そしてワタシとシイは全く料理できないからパス」


紫音「人には向き不向きがあるからね」


桜「私達も料理も苦手だしパスでいいよね夏希ちゃん」


夏希「まあ実際苦手だしめんどうくさいからいいですけど」

花梨「あと一人くらい人手が欲しいですね」


真央「じゃあ、タマ手伝ってやれ」


タマ「え~めんどくせえです」


真央「いいのか?お前が手伝わなきゃ昼食を食べるのが遅くなるだけだぞ?」


タマ「ぐぬぬ…」


真央「悔しいが…あの二人の女子力に耐えられるのはお前しかいない…だから手伝え!」


キョロ(部長も女の子だな。女子力低いのを気にしているのか)

紫音「タマくんここは頼まれてくれまいか」


タマ「紫音ねえさんがそこまで言うならやってやるですよ」


花梨「一緒に頑張ろタマちゃん」


桜「ではワタシ達は部室で待機してましょうか。夏希ちゃん行こう」


真央「ワタシ達も行くぞキョロ、シイ」


キョロ「いいんですか。キララと牡丹さんを放置して」


桜「牡丹ちゃんならご飯ができるときには回復していると思うし大丈夫だよ放置しても」


キョロ(扱いが雑だけど、それでいいのかな?)

<部室>


真央「しかし待つといってもやることがなくて暇だ!キョロ何か芸を見せろ」


キョロ「いきなり無茶ブリしないでくださいよ部長」


真央「キョロのくせに口答えか!いいから何かしろ!」


紫音「落ち着け真央。キョロ君も困っているじゃないか」


真央「う~暇だ!暇だ!暇だ!腹減った!」


桜「それなら暇つぶしにしりとりでも興じますか?真央先輩」


真央「しりとりだ~?」

桜「といっても普通にやるだけじゃ面白みがないので負けたほうは罰ゲーム、なんてどうです?」


真央「それは面白そうだな!で罰ゲームは何をするんだ?」


桜「ワタシと夏希ちゃんは鼻からナポリタンを食べます!」


夏希「……ワタシもやるの!しりとり!」


桜「当たり前じゃん!夏希ちゃんだけ仲間はずれにしないよ!」サムズアップ


夏希「いいよ仲間外れで!」


真央「絵図等としては面白そうだな」


キョロ「明らかに女性がやる罰ゲームじゃないですね」

真央「よし!じゃあキョロは帰りまでキョロ子ちゃんな!」


キョロ「嫌ですよ!それに合コンシミレーションでやったじゃないですか!」


真央「今度はしっかり女装してもらうぞ!クレアに衣装用意してもらうように頼んでもらえるか桜?」


桜「了解です!真央先輩」ニヤニヤ


キョロ「そんな~」ガックリ

キョロ「そ…それなら部長は負けたらまーちゃんモードになってくださいよ!」


真央「な!あれをGJ部員以外に見せろというのか!」


キョロ「それぐらいやってもらわなきゃ割に合わないですよ」


真央「まあ勝てばいいのか。やるか!」


紫音「あの…私も参加すべきかな?私はどんな罰ゲームをすればよいのだろうか?」


真央「ああ。シイはやんなくていいよ、この手のゲームもどうせ負けないからな。」


紫音「そうか…よかった…」ホッ

桜「参加人数も決まったので、やりますか!ルールは帰宅部対GJ部のタッグ戦でどうかな?二人やられたチームが負けということで」


キョロ「ということはGJ部チームの僕がやられても、部長がいるからゲームは続行されるということですか?」


桜「そういうこと」


桜「次に帰宅部式しりとりはタブーカードを使います。ルールはアニメ七話か、漫画二巻を読んでください」


夏希「説明ぶん投げたよ!」


桜「ではタブーカードにワードを書いてください」


キョロ「あと、僕が部長のタブーカードを言ってしまったらどうなるんですか?」


サクラ「う~ん。それは失格でいいか。同士討ちは有りで」


キョロ「はい、分かりました」

キョロ(しかし何書けばいいか、分からないな)


真央(GJ部部長たるものこの言葉しかないだろ)


桜(この勝負に勝ってまーちゃんモードという恥ずかしい姿を見てやる!クックックッ)


夏希(悪い顔しているな…まだ身体を貧相と言われていたのを根に持っているのかあの人)


紫音(これはマズいね、あの二人は恐らくこのルールでやり慣れている。このままだと真央とキョロ君は負ける。助け舟を出すかな)


紫音「タブーカードを書く前にルールの追加の提案があるのだがいいかな」キョシュ


夏希「どんなルールですか?」


紫音「おおまかに纏めるとこうなるね」

1 禁止ワードを設定して、それを言い当てる

2 言った言葉にそのワードが入っていれば紫音が「ヒット」とコールする。

例 真央が禁止ワードを「け」に設定され「携帯電話」と言ったら、紫音は「ヒット」とコール、真央が「スゴロク」と言ったら禁止ワードが含まれていないので紫音は何も言わない。それをヒントに相手の禁止ワードを言い当てる。

3 相手のワードを言い当てれば、相手を失格にできる。

4 相手のワードを言い当てるチャンスは三回まで、三回失敗したら攻めた人が失格。当てた場合は二回失敗していてもチャンスは残り一回じゃなく三回に回復する。

5 三回攻められても当たらなかったワードは変更される。

例真央のワードが「は」と設定され、桜がワード当てに三回失敗する。そうなると真央のワードは「か」になる。

紫音「となるがどうだい?桜君」


桜「ううん、面白そうですね。」


桜(私が最初にタブーカードのルールを設定したので、このルールを断れない!)


紫音(初めてのルールを入れれば桜君達も計算が狂うはず、これで真央たちの勝ち目も少しは出てきただろう)


紫音「コールする人間が必要だが、その審判役は私がやってもいいかな?」


真央「おう。やってくれシイ」


紫音「では四人とも改めてダブーカードに書いてくれ」

キョロ(とりあえず部長とボクが言わないようなワードにしておくか)サラサラ


真央(やはりこの言葉だ)サラサラ


桜(夏希ちゃんが私の考えを分かってくれるかな)サラサラ


夏希(禁止ワードのことも考えて考えたほうがいいも)サラサラ


紫音「みんな書けたみたいだね。ではタブーカードを回収するよ。私もそれぞれの禁止ワードの指定は終わったよ」


紫音「最後にルールの確認しておこう」


一 タブーカードで書かれた言葉を言ったら失格

二 「ん」で終わる言葉を言ったら失格

三 禁止ワードを言い当てられたら失格

四 禁止ワードを言い当てるのを三回失敗したら失格

五 答えるのに一分すぎたら失格

真央「鼻からスパゲッティ楽しみにしているからなサクラ!」


桜「まーちゃんモードが何か知りませんが必要なものはクレアちゃんが用意してくれますから安心してください」


夏希「キョロ先輩に恨みはありませんけど、鼻からスパゲッティはやりたくないのでこの勝負は勝たしてもらいます」


紫音「席はこの配置でいいかな」

真央      サクラ
キョロ     夏希

急に呼び出しを受けたので今日はここまでです。
続きは明日になると思います。

お久しぶりです。>>1です。

ようやくSS速報VIPが復旧したらしいので再開しようと思います。

紫音「では最初は誰から…」


桜「しりとりの「り」からで「倫理」」


夏希「この人またやったよ!」


真央「おい卑怯だぞ!」


桜「真央先輩。上級生なんですから先攻ぐらい譲ってくださいよ」


キョロ(その理屈だと夏希ちゃんが先攻じゃないの?)

紫音「始まってしまったものはしかたあるまい。順番は桜君→真央→夏希君→キョロくんで始めるよ。ちなみに今のは「ヒット」していない」

真央「わかったよ。「り」だから「リンパ液」」


夏希(桜先輩は「り」で終わる言葉ではじめた…ということはサクラ先輩の意図はこれか)

夏希「霧」 → キョロ「領海」 → 桜「怒り」 → 真央「リトマス紙」 → 夏希「尻」 → 

キョロ「林間学校」 →サクラ「瓜」 →真央「りんご」 → 夏希「ごますり」 

→キョロ「漁師」 →桜「しこり」 →真央「理科室」 →夏希「釣り」 →キョロ「両刃」

紫音(相手は「り」攻めできたか。基本的な攻め方の一つだね。しかも極力文字数が少ない単語で情報量を少なくしている。いい作戦だ)


桜(夏希ちゃんが「り」攻めに気づいてくれてよかった~さらに少ない文字数で「り」攻めてくれている。しかし罰ゲームがあるとここまでプレッシャーがあるのか…ボロが出る前に勝負をつけたいところだね)


夏希(なんとか少ない文字数の「り」のつく単語を言えているけどキツイな…)


真央(なんか「り」ばっかり言わされているな。鬱陶しい!)


キョロ(何となく言っていたけど結構多くの文字を言っちゃたな。これからは同じような単語で進めなきゃ)

桜「万里」 →真央「リア充」 → 夏希「受け売り」 → キョロ「両生類」
 
桜「祈り」 → 真央「理合い」 → 夏希「居合切り」 → キョロ「リリス」

桜「スリ」 

真央「……」

真央「リス」 → 夏希「数理」 

キョロ「……」

キョロ「領域」 →桜「木こり」

真央「………」

真央「流線型」 → 夏希「庵」 →

キョロ「………」

キョロ「理解」 → 桜「生け捕り」 → 真央「リア王」 

紫音(真央達が長考し始めた。厳しい展開だね)


夏希「…………………」


夏希(そろそろストックがなくなってきた…ある程度長い言葉を使っていくか…)


桜(そろそろ頃合いかな)


桜「夏希ちゃん。花梨ちゃん達はどんな料理を作ってくれるか楽しみだね」


夏希「ちょっとサクラ先輩!人が考えている時に話しかけないでくださいよ!気が散るじゃないですか」


桜「そこまで怒らなくてもいいじゃん!」

紫音「桜君に夏希君。私語は相手へのヒントを与える行動になるから気をつけるように。次やったら反則負けにするよ。いいね」


桜 夏希「はい…」シュン


紫音「真央達もいいね」


真央 キョロ「……」コクン


紫音「では続けよう」


夏希「うっかり」→ キョロ「輪講」

紫音(何故桜君はあのタイミングで夏希に話しかけたのだ?只の偶然かな?確か桜君のタブーカードに書かれていたのは…マズイ!これは罠だ!気づいてくれキョロ君!真央!)


桜「うんざり」 


真央(マズイ!思いつかない!何かないのか り…り…り…そうだ料理!しかもこれ最後に「り」がつくじゃねえか!フフフ…ワタシの苦しみを味わえ!)


真央「料理」


紫音「真央…それは禁止ワードだ」ピラ


真央「な!!」


桜(引っかかってくれた!)

夏希(ワタシの時に使ったカウンターワード封じか。いや直前に「料理」という言葉を喋ることで真央先輩とキョロ先輩に植え込ました。その効果はワタシの時以上!)


紫音(しっかりルールを設定しておくべきだったね。私のミスだ…相手に話しかける妨害ではなく、夏希君に話しかけた。さらに夏希君は「気が散る」と言い私は夏希君が不利になった印象を受けってしまった。これでは反則は取れない)


紫音「では「り」からで順番は夏希君→キョロ君→サクラ君の順番で再開しよう。」


夏希「リハビリ」


キョロ(部長が脱落して僕だけか…しかもまた「り」に戻された。ピンチだけど僕が負けたら部長がまーちゃんモードを披露することになる。なんとか阻止しなきゃ!)


キョロ「利息」

桜(これで二対一!しかもワタシは「り」攻めしなくていい。圧倒的に有利!)


桜「くく」


夏希(あとはキョロ先輩の禁止ワードどう引き出すかだけど、まあ続けていけばなんとかなるか)


夏希「栗」


キョロ(攻め手が一向に思いつかないし。「り」のつく単語も思い浮かべなくなってきた…)


キョロ「………」


キョロ「リクルート」


紫音「キョロ君ヒットだ」


キョロ 夏希 桜「!」

キョロ(ここで当たっちゃうか…)


桜(フフフ、この勝負勝った!)


桜「トマト」


桜「そして禁止ワードは「く」!」


紫音「はずれだね」


桜(外れたか…まあ残りは「る」か「と」の二択。キョロくんが五十音の中から私の禁止ワードを当てることもあるが確率は低いし問題ないね)


夏希(これでワタシ達の勝ちか。なら無理せず「り」責めしなくてもいいか)


夏希「鳥栖」

キョロ(僕が生き残るには桜さんの禁止ワードを当てるしかない!でも紫音さんみたいに桜さんが言った今までの単語を覚えていないし…勘で約二十五分の一を当てるしかないのか…)


キョロ「すり」


キョロ「禁止ワードは「あ」!」


紫音「はずれだね」


桜(さすがに当たらないか…事故が起きないように次で決めてやる!)


桜「リコール」


桜「禁止ワードは「る」!」


紫音「それもはずれだ」


夏希「流刑」

キョロ(首の皮一枚つながったけどこれがラストチャンス。これが物語の主人公なら禁止ワードを言い当てるけどな…でも部長ために当たって!)


キョロ「いるか」


キョロ「禁止ワードは……「せ」!」


紫音「……はずれだね」


キョロ(だめだ…負けた…)


桜(残念だったねキョロ君。奇跡はそうおこらないものだよ)


桜「亀」


桜「そして禁止ワードは「と」!」


紫音「……はずれだね。これで桜君は三回外したので失格だ」

桜「え!?」


桜(そんなバカな!リクルートなら「く」と「る」と「と」しかありえないはず!なのになんで!?ということは!しまったそういうことか!)


紫音(気づいたという顔をしているね。私は禁止ワードを五十音に限定するとは一言もいっていない。なので単語に含まれる「-」を入れてもルール上問題ない。
だが桜君は五十音であると思い込んでしまった。勝ちを急ぎすぎたね)


紫音「ではキョロ君の禁止ワードは改めて設定させてもらうよ。「め」からで夏希くんから再開だ」

夏希(禁止ワードに「-」も含まれていたのか。ワタシも引っかかっていた。だとすると「ィ」や「ァ」なども候補に含まれる、絞込みはかなり難しい。なら「り」責めで切れ負けを狙う)


夏希「目尻」


キョロ(助かった~これで五分五分。でも禁止ワードは分からないし僕のタブーカードは言う可能性はかなり低いし。どうすれば勝てるかな…)


<チッチッチッチッチッチッチッチ>


キョロ(しかもこの秒針の音が気になるな。なんか焦らされるよ。ん?時計?待てよ!この方法なら負けない。不確定要素もあるし、リスクも高いがこのままだと「り」責めに耐えきれない。やるしかないか)

キョロ「…………」


紫音(キョロ君がまた長考し始めたか…「り」責めは厳しいみたいだね)


キョロ「…………」チラチラ


紫音(そろそろ一分になる…ここまでなのかい)


真央(おい!キョロ早く言え!)


キョロ「寮母」


真央(キョロの奴ひやひやさせやがって!)


夏希「……………」


桜(夏希ちゃんも長考し始めた。勝ちを確信したはずが振り出しに戻されたのは苦しい!でも相手はもっと苦しいはず。帰宅部員、いや一人のシリトリストとして勝って夏希ちゃん!)

夏希「ぼったくり」 → キョロ「りんご」 → 夏希「合理」 → キョロ「リス」 


夏希「素潜り」 → キョロ「理想」 → 夏希「うねり」 → キョロ「留学」


紫音(お互い長考が増えたね。特にキョロ君は常に50秒経ってからしゃべっている。それだけ苦しいということなのか?しかしあの視線の先。あれを狙っているのか?)


夏希「くすり」 → キョロ「利益」 → 夏希「生薬」 → キョロ「理詰め」 → 


夏希「めりはり」


キョロ「………………」


キョロ(マズイ!単語が出てこない!ここまでか!)

花梨「皆さんお持たせしました。食事を持ってきました」ガチャ


桜 真央 キョロ 夏希 紫音「!」


タマ「何ぼさっとしているですか。重いからさっさと持つですよ!あと下にまだあるから速く運びやがるです!」


キョロ「あの~食事の用意もできたしこの勝負は「引き分け」でいいんじゃないでしょうか」


紫音「人数も一対一だし私も引き分けが妥当だと思うが。みんなはどうだい?」


真央「ああ…ワタシはそれでいいぞ、桜はどうだ?」


桜「いいんじゃないですか…」

紫音「ではこの勝負は引き分けということで」


夏希「桜先輩。速く食事を取りにいきましょう。もうお腹ペコペコですよ」ガラガラ


桜「うん…そうだね夏希ちゃん」ガラガラ


夏希「引き分けでしたね桜先輩」


桜「引き分けに持ち込まれたという感じだね」


桜「ひまつぶしのしりとりに相手を潰すしりとりをしてきたワタシ達が負けるはずがない、そう思っていたよ」


夏希「ワタシも正直そう思っていたトコロもありました」


桜「キョロ君にしてやられたね」

紫音「危険な賭けだったが、成功して平和的に解決できてよかったじゃないかキョロ君」


キョロ「やっぱり気づいていましたか紫音さん」


真央「おいどういうことだよ!説明しろキョロ!」


紫音「あのままハイペースで「り」責めに対応していたら「り」のストックが切れると判断したキョロ君は制限時間ギリギリまで言うのを待ちペースを落としたんだよ。さらに時間を稼ぐことで恵君達が来るのを待った」


真央「そうなのか」


紫音「勝負の途中に恵君達が来れば勝負は中断。引き分けに持ち込むことができる。これでお互い罰ゲームをせず真央がまーちゃんモードを帰宅部の部員に見せることもない。まさに平和的解決だ」

真央「キョロ…お前…」


紫音「しかし席が良かったね。あの席じゃなかったらこの作戦はできなかった」


キョロ「はい。丁度時計が見える席で良かったですよ。でなきゃ緊張の中体内時計で秒数を計ることになりましたからね。そんな作戦心臓に悪くてできませんよ」


真央「まあ…とりあえず礼を言っといてやる…ありがとな…」


キョロ「はい部長」


真央「よよし。ワタシはキララ達を呼んでくるかな」ガラガラ


キョロ「あの…紫音さん…」


紫音「なんだいキョロくん」


キョロ「紫音さんは僕がこの作戦を考えると思ってあの席に僕を座らせたんじゃないんですか?席を指定したのも紫音さんですし」


紫音「フフ…それはどうだろうね…」


キョロ(紫音さんはやっぱり凄いな)

終わり

しりとり編はここで終わりです
次は26日ぐらいに投稿したいと思います

26日と書きましたが今から投稿します

一同「いたただきま~す」


真央「うん美味いぞ!この焼きそば」


花梨「よかったです~こんな人数分の料理は作ったことがなくて不安だったんです」


タマ「焼きそばなんて野菜切って、肉切って、麺と一緒に炒めるだけのお手軽料理ですよ.
失敗するわけねえですよ」


桜「しかしクレアちゃんよく耐えられたよね二人の女子力に」


クレア「ええ…幸いにも恵さんは料理ができなくて女子力が下がっていたから…」


タマ「それでもクレア姉さん、何回か気を失いかけてやがったです」

クレア「それでも花梨さんと一緒に料理をして!花梨さんに手取り足取り教えてもらうなんて機会はそうない!気を失ってなんていられないわ!」


キョロ「ハハ。凄い情熱ですね」


キョロ(クレアさんはやっぱり何か怖い…)


牡丹「なんだ恵は料理もできないのか。ワタシと同じだな」


恵「お菓子作りとは色々と違って苦手なんですよ」


花梨「そうですよね~意外でした」

桜「そういえば真央先輩達はタブーカードに何を書いたんですか?」


キョロ「え~と、それはですね」


真央「ワタシは「部長」だ!GJ部部長たるものそれしかありえない!」


桜「それでキョロ君は何て書いたの?」


キョロ「そそんなことより…ご飯を頂きましょうよ!せっかく恵ちゃん達が作ってくれたんですから」アセアセ

紫音「キョロ君は「キス」と書いていたね」


一同「キス!?」


クレア「意外と大胆なのですねキョロさん」


花梨「キスなんてロマンチックですね」


恵「そうですね~」


牡丹「うん。さすが男子高校生!見事に脳がピンク色だな」


キョロ「違いますよ!部長が言わない言葉を考えていたら思い浮かんだだけですよ!」

真央「本当かよキョロ~」


キョロ「本当ですよ!」


キョロ「大体部長がキスシーンを見られないのが悪いんじゃないですか」ボソ


桜「え!真央先輩キスシーン見られないんですか!?」


真央「な!何言ってやがる!チューぐらい余裕だよ、余裕」


夏希(今キスをチューって言い直したぞ)

桜「では確かめてみましょう。部室に何かキスシーンがあるマンガとかない?」


夏希「部室にはガラクタならありますが、マンガは無いですよ」


花梨「ワタシ今少女漫画持っていて、確かキスシーンがあったような」ペラペラ


桜「本当!?花梨ちゃん」


花梨「あ!ありました」


牡丹「ナイスだ花梨」

桜「では見てもらいましょう」


真央「ふん!楽勝だよそんなもん」


紫音「引っ込みがつかなくなってしまったね」


キララ「真央…緊張の匂い…」


真央(ほっぺにチューぐらいだったら…)


真央(////////////)シュボ―


タマ「あーあ顔が真っ赤です」

クレア<かわいい>スチャ


牡丹<かわいい>スチャ


桜<かわいい>スチャ


花梨<かわいい>スチャ


夏希(あのボード掲げられると凄い恥ずかしいんだよな)


真央「う~そのボードを掲げるのをやめろ!うがー」ガシャガシャ


キョロ「あ~部長が暴れだした!」


恵「お姉ちゃん帰宅部のみなさんとすっかり仲良しさんですね」


夏希「え!どこが!?」

これでこのパートは終わりです。
次回は六日に投稿予定です。

今から投稿します。

桜「もう真央先輩暴れないでくださいよ。いたたた。服の上からでもくっきり歯型ついちゃっているよ」


真央「お前が悪い!あとキョロ!次の部活は床に正座で過ごしてもらうからな!」


キョロ「はい…」シュン


牡丹「真央噛むときは服の上から噛まないほうがいいぞ。腕を勢いよく動かれると歯ごと持って行かれるからな。噛むなら素肌がベストだ」


真央「……そうか」


キョロ(噛みつきについてのアドバイスは初めて聞いたな…)

キョロ「ところで帰宅部の成り立ちはどんな経緯だったんですか?」


桜「ワタシと牡丹ちゃんが入りたい部活がなければ作ればいいと思って作ったんだよ。うんまさに逆転の発想」


キョロ「そうだったんですか。でもクレアさんは創立メンバーじゃなかった?」


牡丹「ああ、ワタシ達が作った後にクレアが入って、今年の春に夏希と花梨が入った」


恵「クレアさんは何で帰宅部に入ろうと思ったのですか?」

クレア「ワタシは庶民のそして普通の女子高生生活にあこがれていて、公園でボーリングしている桜さんと牡丹さんを見てこれが普通の女子高生か!と感じたからよ恵さん」


タマ「普通の女子高生は公園でボーリングしねえと思うです」


キョロ「でもよく普通の高校に入らせてもらえましたね。僕のイメージだとなんか格式の高そうなお嬢様学校に入るものだと思っていました」


クレア「いくら九重家が金持ちといえどお嬢様学校に入ったら、ワタシの金持ちキャラが薄らいでしまうわ」


真央「そんなよくわからない動機で選んだのかよ!」


クレア「というのは冗談で、父が一般の感性を養っておきなさいとこの高校を勧めてくれたの」


夏希(クレア先輩の金持ちキャラのうんぬんは冗談に聞こえない…)

キョロ「あとクレアさんのお父さんは何をやっている人なんですか?財閥のトップが普段何をしているかなんて想像がつかなくて」


桜「そういえばワタシもクレアちゃんのお父さんについて全然知らないな、どうなのクレアちゃん?」


クレア「そうね、まず父は九重財閥のトップでもありますが正確には肩書の一つにしか過ぎないのよ」


恵「それはどういうことなのですか?」


クレア「経営コンサルタント、学校の理事長、財務省系投資機関の顧問役員。その多数の肩書により、政府、省庁、金融機関、大企業に影響を与える存在。それが父よ」

タマ「なんかとんでもないスケールですね…」


クレア「あ!この話はオフレコだったのだわ」


夏希「オフレコの話をそんなペラペラ喋るなよ!お父さんかわいそうだな!」


紫音「とんでもない爆弾をプレゼントしてくれたものだねクレア君は…」ボソ


キョロ「え?どういう意味ですか紫音さん?」

紫音「九重財閥のトップの真の正体。これは今までに私は知らなかった。ということは意図的に情報を隠ぺいしている可能性が高いと思う、もしそれをうっかりと喋ってしまったら…」


真央「どうなるんだよシイ?」


紫音「話したことについての情報操作はもちろん、喋ったワタシに対して何かしらのアクションが起こるかもしれまい。記憶の抹消、あるいは……」


真央「このことは墓場まで持っていこう…」


キョロ「そうですね…このことはタマやキララにもよく言っときましょう」

タマ「結局何をやっている人かますます分からなくなりやがったです」


クレア「まあ一言で言うなら「お金を使う人、それも大金を」と言ったとこかしらね」


夏希「経歴といい、今の一言といい、お父さんはどこぞの金融街のダークネスカード持ちかよ!」


あざらし「オープンディール」

桜「こんなクレアちゃんだから一般常識を知らなくて最初は大変だったよ」


夏希「いや!今でも十分一般常識が欠如して大変ですから!」


真央「うちのシイだって一般常識無さも中々だぞ!」

紫音「真央、一般的に人の短所と言われるもので張り合うのは感心しないな。それに別に私は一般常識が壊滅的に疎いわけではないぞ」

真央「カップラーメンの食べ方も知らなかったくせにか」

紫音「真央。止めないか」

クレア「カップラーメン?なにかしら?」


桜「クレアちゃんカップラーメンというのはね…」


紫音「待ってくれ桜君。その説明は私にさせてくれないか」キラキラ


桜「ええ、かまいませんけど」


紫音「では、カップラーメンとはインスタント食品でお湯を入れて三分経てば食べられるという優れものだ」


クレア「そんなものがあるのですか」

クレア「カップラーメン?なにかしら?」


桜「クレアちゃんカップラーメンというのはね…」


紫音「待ってくれ桜君。その説明は私にさせてくれないか」キラキラ


桜「ええ、かまいませんけど」


紫音「では、カップラーメンとはインスタント食品でお湯を入れて三分経てば食べられるという優れものだ」


クレア「そんなものがあるのですか」

紫音「さらに!カップヤキソバというものもある。そこで注意すべきこと、それはソースはお湯を切ってからいれることだ」


クレア「あ。ソース入れて~♪、お湯入れて~♪お湯捨てたら味がない~♪ということになるのですね」


紫音「まあ、そういうことになるね」


花梨「何かイキイキしていますね紫音先輩」


真央「シイは基本的に教えたがりだからな。さらに自分が教えられている一般常識を教えられるとなれば熱も入るだろ」


キョロ「僕は新しいことを知った小学生が友達にそのことを教えているみたいで微笑ましいです」


真央「後で「シイは小学生レベル」と伝えといてやろう」


キョロ「そんなつもりで言ったわけじゃありませんから!」

紫音「ということでカップラーメンは素晴らしいのだ!」


夏希「あ、説明終わったみたいです」


クレア「大変勉強になったわ、ならワタシも取って置きの情報を一つ、」


クレア「カップアイスの一番美味しいところは蓋についたアイスの部分なんですよ」


夏希「情報ソース花梨だ~!でも…むぐ!」モゴモゴ

真央「待て夏希。しばらく様子を見ておこう」


紫音「そんなわけはあるはず…でも表面の部分に旨みが集中していると思えば…」ブツブツ


タマ「紫音姉さんがアイスの蓋を舐めるなんて萌え萌えです。是非一枚撮りたいところです。何とか信じ込ませやがるです。まーちゃん!」


キョロ「タマ、そんな酷いこと」


真央「ワタシも見てみたいな。よしやってみよう」

キョロ「え~!やるんですか部長」


真央「いや本当だぞ!シイ。みんなカップアイスを買うときに最初にやることは蓋を舐めることだ。なあ桜!」


桜「え!?ははい、みんなやっています!」


紫音「本当なのかい花梨くん?」


桜「ワタシの賛成はスルー!?」


花梨「本当ですよ紫音先輩」


紫音「花梨くんがいうなら信憑性は高いと思うが…」ブツブツ

真央「よし!あと一息だ、みんなもっと煽れ」


タマ「これはもはや女子高生の常識です」


牡丹「ああ!これは武術バカの私でも知っているぞ」


桜「やっぱり壊滅的に一般常識ないんじゃないですか?」


真央「バカ!桜!それは煽りすぎだ!」

紫音「ワタシだって…好きで一般常識に疎いわけじゃなんだよ…にいにいー達が…にいにいー達が…」ポロポロ


夏希「え!?泣いている」


真央「ああ~泣かした」


タマ「ヒドイ奴です」


牡丹「お前は鬼か?悪魔なのか?」


桜「だって真央先輩が煽れといったから…」アタフタ


真央「そこの加減が難しいとこなんだよ」

夏希「大丈夫です紫音先輩。カップアイスの蓋を舐めるのが流行っているなんて真っ赤なウソです。花梨とクレア先輩だけの超局地的流行っているだけですよ」


キョロ「ええ!今の発言全部紫音さんを騙そうとした部長の嘘ですよ」


真央「キョロ!お前!チクってんじゃねえよ」


キョロ「後でたっぷり説教されてください!あとタマも」


牡丹「ごめんな紫音。悪乗りしすぎた…後で桜の爪を全部剥いでおくから」


キョロ「いや…そこまではいらないと思います…」


紫音「いや…こちらこそ取り乱してすまない…」グスングスン


恵「紫音さん!こういう時は甘いモノを食べましょう!今持ってきたケーキを配りますから」


紫音「…ありがとう恵君」

この話はこれで終わりです。
次回は9日ぐらいに投稿するつもりです

今から投稿します

桜「今までのGJ部の面々とのやりとりでわかったことがあります」


花梨「それってなんですか桜先輩?」


桜「ワタシ、いや帰宅部に足りないのはずばり!日常もの要素、ゆるふわだよ!」


夏希(急に何を言っているんだこの人…)


夏希「別にいいじゃないですか。このまま普段通りに活動していけば」

桜「精神的に!」


桜「向上心のないやつは!」


桜「馬鹿だ!」


牡丹「おお!SKB」


夏希(改めて言われるとムカつくなこのセリフ)


紫音「頭文字をとってSKBか。おもしろいね」


真央「SKB?AKYみたいなものか」

桜「ちょっとワタシ達はギャグに徹しすぎたと思うんだ。もう少しキャラのかわいさを押し出していかなきゃ」


夏希「今更手遅れだと思いますけど…」


桜「それこそGJ部的な話もやらなきゃ二期できなくなっちゃうよ」


夏希「二期以前にマンガのストックがもう無いよ!それはそうとして具体的になにをするんですか?」


桜「それはGJ部のいつもの生活を再現するんだよ帰宅部メンバーで!」

クレア「でも私たちはGJ部の皆さんと出会ったばかりで再現できるほど詳しくないわ」


桜「そこはキョロくんから色々と聞きます」


キョロ「え?ぼくですか?」


真央「なんかオモシロそうだから教えてやれキョロ。ただし!」


真央(変なこと教えたらどうなるかわかっているよな?)ボソボソ


キョロ「はい…わかりました」


キョロ「では説明しますので集まってください」

キョロ「ヒソヒソヒソヒソ」


帰宅部一同「ヒソヒソヒソヒソ」


恵「帰宅部の皆さんで私たちの演劇ですか~楽しみです~」


紫音「このロールプレイによって間接的にキョロくんが私たちをどのように見ているのかが認識できるね」


真央「配役はある程度予想できるが、どうなるかは興味があるな」


キララ「キララの真似…誰やる…」


タマ「タマ役は花梨がやるはずです。お淑やかなところがそっくりです」


真央「いやそれはねえから」

キョロ「以上のことをふまえて演じてみてください」


恵「あ。話し合いが終わったみたいですよ」


花梨「ちゃんと上手くできるかな~」


クレア「大丈夫よ!花梨さんならきっとできるわ」


牡丹「萩月流の神髄を見せてやる」


夏希「いや演劇に萩月流は関係ないでしょ」


桜「夏希ちゃん。ワタシ達が目指すものは日常系であり、部活ものだからツッコミ入れちゃだめだよ」


夏希「わかっていますよ」

紫音「どうやら始まるみたいだね」


桜「おいキョロ」


キョロ「なんですか桜さん…じゃなくて部長」


真央「黒のニーソックスに呼び捨て、桜がワタシか。まあまあだな」


桜「キョロは人生についてどう思うよ」


キョロ「ええっと…人生ですか」


キョロ(なんか物凄く重い話だな)

紫音「今日のオピニオンリーダーは哲学的だね」


真央「もう少し軽い話でいけよ…そんな話部活動でもしたことねえよ」


キョロ(なんかめんどうくさくなりそうだから流そう…)


キョロ「まあ人それぞれじゃないでしょうか」


桜「ちょっとキョロ君!じゃなくておい!キョロ!なんだその態度は!現代っ子か現代っ子なのか!?ここから人生相談するとか話膨らませていけよ!」

真央「ほ~キョロにとってワタシはこんな理不尽にキレているふうに見えるのか」ピキピキ


紫音「ワタシが見る限りあそこまでではないので桜君なりにアレンジした結果だろう」


クレア「なんだか面白そうなことを話しているね」


恵「あの長い髪にブレザーの着崩し、紫音さんですね」


タマ「金髪の紫音ねえさんです。不良みてえです」

キョロ「あ…クレアさん、じゃなくて紫音さん。チェスは終わったんですか?」


クレア「ああ、先ほど全銀河系エターナルチャンピオンに勝ったところだよ」


キョロ「はは…銀河系ですか」


恵「凄いですね紫音さん。世界一じゃなくて宇宙一ですよ」


真央「なんか凄いを通りこしてむしろバカっぽい肩書だな。全銀河系エターナルチャンピオン」


紫音「現時点で人類が確認できる限りチェスを打てる生命体は人間だけであり、人間で一番強ければ全銀河系エターナルチャンピオンといえるかもしれないね」


紫音「うん?この棋譜を見る限りだとクレアくんが詰まれているのだが、どうやって勝ったのだ?」

キョロ「相手は強かったですか?」


クレア「ああ。このレベルになると棋力だけじゃなく、精神力や盤外戦術の巧みさも必要になってくるんだ」


キョロ「へ~そうなんですか…」


紫音「この棋譜からどうやって勝ったのかは聞かないみたいだね」


真央「キョロの奴スルーするみたいだな」


夏希「…」

クレア「それで人生の話だったね。かの偉人である…えっと…誰かが言ったわ「何事も金で解決するのが一番だ」と」


キョロ「………キララはどう思います」


タマ「あ!トラ姉さんに話題振って逃げました」


キララ「キララ…ここにいるよ?」


タマ「そうじゃなくて、あっちのトラ姉さんですよ」


牡丹「……」ムシャムシャ

真央「牡丹がキララ役か。拳で語り合った同士上手くできるかもな」


キョロ「ええっと…キララは何を食べているんですか」


キララ「ヤシの実」


キョロ「……美味しいですか」


牡丹「美味い…」


牡丹「キララ思う…「何事も暴力で解決するのが一番」ゲームで敵倒す…お金もらえる…魔王倒す…英雄になれる…考えの違い…勝った方の考え…通す」

キョロ「………」


真央「キョロの奴あまりのぶっ飛んだ主張が飛び出てフリーズし始めているぞ」


キララ「牡丹…キララに似ていない…」


夏希「……………」


花梨「四宮くんにお姉ちゃん。お茶の用意ができました~」


キョロ「あ!花梨ちゃんじゃなくて恵ちゃん!」


恵「これは私ですね」

紫音「花梨君と恵君は似ているところが多いから、これは一番マッチしたキャスティングだね」


真央「これで流れを修正できるかもな」


キョロ「いつもありがとう恵ちゃん。ん?なんか嗅いだことない匂いのお茶だね」


花梨「今日のお茶とお菓子は特別なんですよ~お茶の「はっぱ」は嗅ぐとみんなハッピーな気持ちになれるみたいですよ」


キョロ「………ちなみにどこで買ったの?」


花梨「それはインターネットで注文して、新宿の歌舞伎町で商品を受け取りました!」


キョロ「……そしてこの袋に入ったアンパンは?」


花梨「これも幸せになれる「あんぱん」と言われるアロマみたいで、どうせならアンパンと一緒に入れたら美味しいかなと思って入れました~」

夏希「……………」


夏希「あ~~~もう!花梨!その「あんぱん」と「はっぱ」は少年誌やアニメじゃ絶対に載せちゃいけないやつ!ダメ!絶対!
 牡丹先輩も何で肉じゃなくてヤシの実食べているんですか!あんたの咬筋力はドーピングファイター並みか!それに「なんでも暴力で解決するのが一番」ってゲーム脳も大概にしとけよ!現代日本で実践したら即お縄だよ!
 クレア先輩もなんだその格言!しかも誰かって何だよ!自分が思っているだけだろ!もっと女子高校生らしい発言しろよ!そして先輩のチェスの能力は盤外戦術にスタータス全振りだろ!しかも盤外戦術って金で買収しただけだろ!
 桜先輩!現代っ子以前に人生についてなんて大人でもそう話さないよ!本当日常系目指す気あるのかよあんたは!」

夏希「ハァーハァー」


キョロ「凄いな…今までのツッコミ所をすべて拾っている」


桜「夏希ちゃん!あなたそんなにツッコミを入れたかったの…」


牡丹「ボケに対してはツッコまずにいられない。夏希のツッコミは本能レベルに達していたのか」


クレア「ワタシ達が夏希さんというツッコミマシーンを作り上げてしまったのね」


桜「もうこれからは我慢しなくていいかね!いくらでもツッコんでいいからね!」ダキツキ


花梨「良かったね。なっちゃん!」


桜「ということでワタシ達は日常系部活ものを目指すのは止めます真央先輩!」

真央「おう。好きにしろ…」


キョロ「すみません…一応みなさんの特徴を伝えたつもりでしたが、この有様になりました…」


真央「まあ…あれだ、お疲れさん」

タマ「タマは?タマの役はどうなりやがったですか?」


キョロ「タマの役は夏希ちゃんだったね」


タマ「タマは初めてGJ部に入部していてよかったと思ったです…もし帰宅部に入って夏希のポディションだったらあのボケの嵐を処理しなきゃいけないです…」

これでこの話は終わりです。
このまま続けてエピローグを投稿します。

<カアーカアーカアー>


夏希「もうすっかり暗くなっていますね」


桜「カラスが鳴ったし、お開きにしますか」


真央「そうだなワタシたちも帰るとするか」


花梨「もっと色々とおしゃべりしたかったです…」


クレア「花梨さん。今度はワタシ達がGJ部さんの部室に遊びにいけばいいのよ」


恵「そうですね。是非遊びにきてください」

牡丹「じゃあなキララ。今度はうちの道場に遊びにこい。またスパーリングしよう」


キララ「牡丹…これあげる…」スッ


真央「おお!キララが肉あげているぞ!キョロ以外では初めて見たぞ」


紫音「あのスパーリングを通してお互い親交を深めたようだね。私にはこういったことは理解しづらいが」


真央「ワタシもわからねえよ。でもキララも本気でぶつかり合える相手ができてよかったのかもな」

花梨「恵先輩今度は一緒にお菓子を作ってくれませんか?」


恵「いいですよ。ワタシもまた花梨ちゃんと一緒にお料理作りたいです」


花梨「はい私もです」


キョロ「今までGJ部のメンバーは個性豊かだと思っていたけど、それに匹敵する人もいたんだね」


夏希「いやいや、うちのメンバーはただイカているだけです。それよりワタシはキョロ先輩のスルー能力を見習いたいですよ…ついツッコんでしまいます」


キョロ「僕も夏希ちゃんのツッコミスキルがあればGJ部的に面白くなるのかもね」


夏希「いいじゃないですかやってみれば。案外喜んでくれるかもしれませんよ」


キョロ「ハハハ。じゃあ今度やってみるよ」

紫音「クレアくん。夏希くんはチェスの棋力が無いと言っていたが棋譜を見るかぎり良い打ち筋だったぞ。今度は一局指そうじゃないか」


クレア「ええ喜んで、カップアイスを食べながら」


紫音「カップの蓋についたアイスを舐めながらね」


クレア 紫音「フフフフフ」

真央「なかなか楽しい部活だったぞ帰宅部。今度はワタシ達がおもてなししてやる」


桜「ええ。楽しみにしています」


真央「お前が部長なんだからしっかりと部員を引っ張ってやれ」


桜「はい」


真央「サクラにはあと二年あるからな…その間にしっかり帰宅部魂を受け継がしていけよ」


桜「ええ夏希ちゃんと花梨ちゃんがしっかり受け継いでくれますよ。しかし最後に先輩らしいこと言いましたね」


真央「なに!噛まれたいのか!」


桜「ヒイ!勘弁してください」


一同「ハハハハ」


タマ「あれ?タマには何かねえですか!?タマだけミソッカスですか」


終わり

以上でこのクロスSSは終了です。このSSを見てくれた方、レスをくれた方ありがとうございます

この次も帰宅部とGJ部のクロスSSを書く予定ですので見てくださったら幸いです

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