リト・楽「ハーレム?」(150)


―――とある公園―――


リト「はぁ…」トボトボ


楽「はぁ…」トボトボ


リト「おっ、楽」


楽「チーッス、リト先輩」


リト「同い年なんだから先輩はやめてくれって言ったろ」


楽「冗談だよ、冗談。それにしても…今日も随分とボロボロだな」ドカッ


リト「まあな…」ドカッ


楽「完全にこの公園のベンチが俺達の安息の地になってるなー」グター


リト「俺達が別の町の公園でこうやってのんびりしてるって誰も思わないだろうなー」グテー


楽「それで…今日は休日なのに何でそんなにボロボロなんだ?」


リト「ここに来る前に町でたまたまヤミに会って、そして………こけたら目の前にヤミのパンツが…//」


楽「さすがハーレム王っす」


リト「やめてくれ…俺はそんなつもりないんだって」ズーン


リト「で、そっちも結構ボロボロだけど…何かあったのか?」


楽「千棘とのいつものデート中に、何故かはわからねーが……殴り飛ばされた」


リト「楽は鈍感だから知らないうちに何かしたんじゃないのか?」


楽「そのまんまお返しします」


リト「うっ!」グサッ


ザッ


鶫「一条楽…貴様ァ……ッ!!」


楽「げっ!つ、鶫!?」


鶫「お嬢とのデートをすっぽかしておいて…お、おおお男とイチャイチャするとは!!」


リト・楽「イチャイチャしてない!!」


鶫「今日という今日は…許さん!!」ジャキッ


楽「いやだから誤解だって!それと前から言おーと思ってたんだが武器出し過ぎだろ!!」


ヤミ「探しましたよ、結城リト…」スタッ


リト「ヤ、ヤミ!?さっきのはワザとじゃないんだ!ゆ、許してくれ!!」アセアセ


ヤミ「問答無用です」バッ


リト「ひぃい!?」ダッ


ズルッ


リト「うわっとと」ガシッ


鶫「ん?」


グイッ


ヤミ「え?」


ガッシャーーーン!


リト(イテテテ…ん?この両手に感じる大小の柔らかい感触は…)


ヤミ「………っ///」モミ


鶫「な…ななななっ!?///」モミ


リト「あわわわわわ///」


楽(何も無いとこでこけて、両手でそれぞれのおp…胸を揉むとは…さすがっす、先輩)


ヤミ「殺します」シュババババ


鶫「よ、よくも私の胸を~~~っ!!」ドドドン!ドドドドン!


リト「ご、ごめんなさーーーーい!!」ダダダダダダダッ


楽「こ、これが…ラッキースケベ…ッ!!」


リト「あ…危うく死ぬところだった…」トボトボ


楽「お疲れ様っす、先輩。ジュースどうぞ」つジュース


リト「だから先輩はやめろって」サンキュー


楽「でもホント凄いよな。宇宙一の殺し屋『金色の闇』とビーハイブ一のヒットマン『黒虎(ブラックタイガー)』、その二人の攻撃をかわしながら逃げ切るなんて…」ゴクゴク


リト「自分でも凄いと思うよ…」ゴクゴク


モモ「リトさ~~~ん!」スタッ


リト「モモ!?」


楽(さっきはツッコマなかったけど…何で皆平然と空飛んでんだ?)


モモ「どうやら無事みたいですね。よかった」ホッ


リト「無事?」


モモ「ええ、大量の拳銃を持った方と『私だってトランスを使えば大きく…』って呟いていたヤミさんが、リトさんを血眼になって探していたのでとても心配だったんですよ……彼女達にまた何かしたんですか?」


リト「ははは……す、少しだけな」


楽「あれのどこが少しなんだよ」


モモ「あら?そちらの方は?…ま、まさか!?ついにリトさんは男までも虜に!?」


リト・楽「だから違う!!」


モモ「なるほど、別の学校のお友達ですか」


リト「ああ。少し前にたまたまこの公園で会って話をしたら、妙に親近感を覚えてな。最近よくここでお互いに相談をしてるんだ」


モモ「…どんな相談ですか?」


リト「そ、それは…男同士の秘密だよな!」


楽「あ、ああ!」


リト(気が合い過ぎて、うっかりハーレム計画のことまで言っちゃったなんて言えない…)


楽(俺も千棘(ニセの恋人)や錠のことまで相談してるからな…)


モモ「………」ススス…


楽「ん?」


モモ(リトさんがそんなことするはずないと信じてますが…私やお姉様達の悪口を言ったりしてませんよね?)ヒソヒソ


楽(もちろんだ。逆にリトは皆の良いことしか言ってないぞ)ヒソヒソ


モモ(良かった…最近、頻繁に何処かに出掛けてましたので、中々話も出来なくて嫌われてしまったかと思ってましたよ)ホッ


モモ(それと良いことって…わ、私のことも言ってましたか?)ヒソヒソ


楽(ああ、君はモモちゃんだろ?さすがに内容までは言えねーが結構褒めてたぞ)ヒソヒソ


モモ(リトさんが私を褒めてくれた!?な、何て言っていたのかしら?//き、気になる…!)


リト「二人でコソコソと何を話してんだ?」


モモ「い、いえ!大した話じゃないです!これからもリトさんと仲良くしてくださいってお願いしただけです!」アセアセ


楽「そ、そーだぞ!」アセアセ


橘「楽様~~~!!やっと見つけましたですわ!!」ダキッ


楽「た、橘!?ひ、人前で抱きつくなって言ってるだろ!!」


橘「あら?」チラ


モモ(な、何かルンさんと天条院さんを足したような人ですね)ペコ


橘「………楽様、こちらの淫乱ピンクはどちら様ですか?」


モモ「」ピキッ


楽「お、おい!いきなり失礼だろ!ご、ごめんな、モモちゃん!」


モモ「い、いえ!お気になさらずに!」アセアセ


モモ(あ、あぶないとこでした…ついカッとなって、リトさんの前ではしたない一面を見せるとこでした。ここは大人の対応をしなくては…)ニコニコ


橘(楽様の周りを飛ぶ虫は全部叩き落としておかないと……楽様は絶対に渡しませんわ!!)ギュッ


楽「ちょっ、橘!?///」


橘(羽虫は落とせるし、私も楽様に抱きつけて幸せ…これぞ一石二鳥ですわ!)ドヤアァァ


モモ(ぐっ…!完璧に勘違いをしてるってわかっているんですけど…何なの!?この敗北感は…!!)


リト(楽も大変だな…)ハハハ


モモ「!……リ~トさん♡」ダキッ


リト「モ、モモ!?///」


モモ「私達もいつもみたいにラブラブなところを見せてあげましょうよ♡」サワサワ


リト「ちょっ、胸を弄るなよ//ここは俺の部屋じゃないんだぞ!///」


楽「部屋ならいーのかよ」


リト「そ、そういうわけじゃないけど…」


モモ「最近は毎朝リトさんの部屋でご奉仕してますからね♡」スー


リト「服を脱がそうとするな!///」


橘(なっ!?い、いつも殿方の部屋であんなことを!?う…羨ましいですわ!!)


橘「ま…負けてられませんわ!楽様!!私達も前にしたみたいにキスで応戦しましょう!!」


モモ(キキキキ、キスですって!?お姉様ですらリトさんとキスをしたこと無いのに…っ!!)


楽「バ、バカ!!キスって言っても頬っぺたにちょっとだろ!!」


モモ(それでも十分羨ましいです…!)


モモ「…わ、私なんてリトさんの裸体を隅々まで拝見してますし!そそそ、そんなの羨ましくないです!!」


リト「お、おい!//」


橘「ぐっ!わ、私だって…!!」


リト・楽「いい加減やめろーーーっ!!」


楽「はぁ…何とか帰らせられたな。また一つだけお願い事聞いてやることになっちまったけど…」


リト「そっちの話を聞いていたモモも同じ事を要求してきたよ。ま、モモなら変なことをお願いしてこない…………だろうけど」


楽「今の間はなんだ」


タタタタタタッ


マロン「わうっ!」


楽「おおっ!!お前、めっちゃ可愛いな!!」


リト「あれ?この犬って確か…」


楽「ほら、おいで~」スッ


マロン「………バウワゥ!」


楽「うおっ!?」


西連寺「ご、ごめんなさい!こら、マロン!いきなり吠えちゃ駄目でしょ!」タタタタタッ


リト「さ、西連寺!?どうしてここに!?」


西連寺「結城くんこそ!?」


ナナ「…私達のことは無視かよ」


メア「せんぱーい、酷いですよ~」


リト「ナ、ナナにメアも一緒だったのか」


西連寺「ナナちゃんにマロンの通訳してもらったら、たまには別の場所をお散歩したいって言ってて、犬のお散歩コースとして有名なこの公園に来てたの」


リト「へぇ~そうなんだ」


楽「ちょっと待ってくれ。マロンってのはこの犬の名前だよな?」


西連寺「ええ、そうだけど…」


楽「それを通訳って…」


ナナ「ああ、私はテレパシーみたいなモノで動物と話すことが出来るんだ」


楽「マジで!?何その夢のような能力!!羨ましーぜ!!ち、ちなみに何でこのマロンは俺に向かって吠えたんだ?」


ナナ「ちょっと待ってろ………焦げ臭いし、何となく嫌だからだってさ」


楽「やっぱり俺は動物に好かれねーのか…」ズーン


リト「ドンマイ、楽…」


ナナ《……マロン、少しだけでいいから遊んでやってくれないか?》


マロン《ナナの頼みじゃ仕方ねーか…後でジャーキー3本だからな》


マロン「わうっ!」ピョン


楽「え!?初見の犬が、お…俺に飛びついてきた!!」パアァ


マロン「クゥ~ン」ゴロゴロ


楽「アハハハ!お前のお腹はプニプニだな~!」プニプニ


リト「…ありがとな、ナナ」


ナナ「な、何だよいきなり!」


リト「お前がマロンに頼んでくれたんだろ?」ニコ


ナナ「ま、まぁそうだけど…お前の友達があまりにもかわいそうだったからで、べ…別にお前の為じゃないぞ!!」


美柑「あれ?この声は…ナナさん?それに…リト!?」


ナナ「あっ、美柑!と……誰だ?その二人」


春「そ、その犬…か、可愛い!!」キラキラ


楽「だろ?この愛くるしい顔とぽっちゃりした体型!!さらに絶妙な柔らかさのお腹!!春ちゃんも触ってみろよ!」


春「おおーっ!!最高ですね、一条先輩!って……先輩!?」バッ


楽「うおっ!?春ちゃんが何でここに!?」


小咲「こんにちは、一条君。私達はこの町にあるデパ地下の和菓子屋さんをちょっとだけ偵察してたの。今はその帰りなんだよ」


美柑(ちょっとだけ偵察って…ひたすら食べて楽しんでるようにしか見えなかったけど…)


楽(こんなとこで小野寺に会えるなんてラッキー!!)


小咲(休日に一条君に会えるなんて…か、顔がニヤけてきちゃうよ~~~!///)


春「この人も美柑ちゃんの知り合い?」


美柑「知り合いっていうか…一応、私の兄貴なんです」


リト「一応って…」


春「へぇ~この人が美柑ちゃんのお兄さんかぁ…(優しそうな顔してるのに…どこか一条先輩に似てるなぁ…でも、どこが似てるんだろう?)」


リト「そういや美柑もデパ地下に行くって言ってたっけ。この町のデパートだったのか」


美柑「うん、美味しいお菓子屋さんがあったらヤミさんと一緒に来ようと思ってね。そしたらそこのデパ地下で会った小咲さん達と仲良くなったんだ」


ナナ「お土産はあるのか!?」


美柑「もちろん!ちゃんと皆の為にとびっきり美味しいお菓子を買ってきたよ!」エッヘン!


メア「いいな~私もお菓子食べたいな~」


小咲(一条君、こんな可愛い女の子達と遊んでたのかなぁ…?)チラ


西連寺「…?」


小咲「あっ…は、初めまして!小野寺小咲と言います!」ペコ


西連寺「ふふふ、西連寺春菜です。よろしくね、小野寺さん」ニコ


リト・楽(か、可愛い…)ホッコリ


春・ナナ「」イラッ


春「…そうだ!この後、ウチの和菓子屋で美柑ちゃんと女子会をやろうと思ってたんですが、皆さんも一緒にどうですか?」


メア「和菓子屋さん…女子会…素敵っ!!」


西連寺「わ、私もいいんですか?」


小咲「うん!もちろんだよ!」


楽「じゃ、じゃあ俺達も…―「先輩は駄目です!」


春「今日は女子会なんですよ。じょ・し・か・い」ドヤアァァ


楽(こ…この子はぁあ~~~っ!!)ワナワナ


ナナ「お前もだかんな!」ビシッ


リト「え?あ、うん…」シュン


ヒラヒラ


マロン(…ん?な…なんだ!?あのヒラヒラ舞う物体(※蝶)を見ると俺の理性が…っ!!)ウズウズ


マロン「バウアウ!!」ダッ


西連寺「マロン!?危ないから道に出ちゃ駄目よ!!」


お静「(今日はちょっと遠出して、有名なお店のアイスを買っちゃいました!早く帰って御門先生と食べましょう!)アイス♪アイス♪」ルンルン


楽「オーイ!そこの人!その犬を止めてくれ!!」


お静「はい?」クルッ


リト・西連寺「あっ」


メア「村雨せんぱいだー♪」


マロン「バウッ!!」ピョン


お静「ひいっ!?い、犬ぅ~~~~!!」ピッ


ナナ「へ?」フワッ


ナナ「うわああああ~~~っ!!」ヒューーン


リト「ナナ!?」


ドッシャーーーン!


ナナ「イテテテ……んぁっ//」


リト「むぐぐ~~~!///」


メア「わあぉ♪さすがはせんぱいですね!」


楽(一瞬で女の子のパンツの中に顔を入れるなんて…俺には真似出来ないっす、先輩)


小咲「え、あ、ええっ!?///」カアァ


春「」


美柑「…ウチのバカ兄貴がすいません」


ナナ「ケ…ケ…ケダモノーーーーッ!!///」バキッ!


ヒューーーーン
     ドオン!


西連寺「結城くん!?」


春(な、なるほど…女たらしで変態なところが一条先輩と似ているんだ)


メア(そうだ!せんぱいがいない時に村雨せんぱいをトランスで(右手を犬にして)驚かしたらどうなるのかな?)ウキウキ


お静「こ、怖かったです~…」ブルブル


メア「村雨せ~んぱい!」


お静「あっ、メアさん…って」


メア「ばうっ♪」つマロン


お静「ひ、ひええ~~~っ!?」ピッ


ブオオォォ!


小咲「きゃあ!」


美柑「いきなり突風が!?」


春「え?」ブワッ


楽「あっ」


メア「わあ♪そうきたか!」


春「あ…ああ……あああああぁぁ~~~!///」ワナワナ


楽「きょ…今日は一段と可愛い熊さんp―パンッ!


リト「ひ、酷い目にあった…」ヨロヨロ


楽「…お疲れ様」ヒリヒリ


リト「…綺麗な紅葉だな」


楽「余計なお世話だ」


リト「皆は?」


楽「もう行っちゃったぞ。そーいや妹さんから伝言で『ララさんがセリーヌと一緒にデパートの屋上にいたから迎えに行ってあげてね』だってさ」


リト「ララが屋上…またショーでも見てるのか?」


楽「じゃあ、さびしく男二人で行くか」


リト「…ごめん、もう少しだけ休ませてくれ」

今日はここまで

今更ですがTo LOVEるとニセコイのクロスです
亀更新、エロ無しでやっていきます

ではまた

まさか小野寺の出番はこれで終わり!?


―――とあるデパート―――


屋上


恭子「くっ、あのピエール☆小木がゾンビ化して復活するなんて!!」


ピエール☆小木「ピエーーー!!」


ララ「キョーコちゃん!がんばって~!」


リト「やっぱりマジカルキョーコを見に来てたのか。おーい、ララー」


ララ「あっ、リト~!リトもキョーコちゃんを見に来たの?」


リト「違うよ。美柑にララがここにいるって聞いて、俺もたまたまこの町に来てたから一緒に帰ろうと思ってな。それで…セリーヌは?」


ララ「唯と一緒にペットショップにいるはずだよ」


リト「古手川もいるのか、わかった。まだショーは終わってないんだろ?」


ララ「うん!」


リト「じゃあ、古手川と合流してるから後で携帯で連絡するよ」


ララ「あっ、私の携帯はセリーヌちゃんに渡しちゃってるよ」


リト「ちょっ!?ララの携帯ってデダイヤルだろ!?危険すぎるだろ!!」


ララ「唯もついてるから大丈夫だって~」


リト「(嫌な予感しかしない…)まったく…ほら、念の為俺の携帯渡しとくから終わったら連絡してくれ」


ララ「うん!じゃあまた後でね~!」フリフリ


ルン(リ、リト君が来てる!?よ~し、頑張らなくちゃ!!)


ルン「待ちなさい!キョーコを倒すのはこの私よ!!」ザッ


恭子「ブルーメタリア!?」


楽「子供向けなのにきわどい衣装だな…ん?」チラ


竜(意外と面白いな)


楽(竜ぅぅ!?何でこんなところにいるんだよ!?)


竜「ん?」クルッ


楽(やべっ!)ササッ


リト「どうした?楽」


楽(俺の家の奴が来てるんだ!)ヒソヒソ


リト(ええ!?ヤクザの!?)


楽(ああ…!)


クロード「おやおや?大分老けたお子様がいらっしゃるみたいですね。あまりの加齢臭で息が止まるかと思いましたよ」


楽(メガネー!?何でお前もいるんだよ!!)


竜「これはこれは、いつ見ても吐き気がするようなスーツを着てらっしゃるビーハイブの大幹部さんじゃねぇですか。このような場所にいると営業妨害になるんで、今すぐそこから飛び降りた方がいいですよ」


クロード「あ?」ゴゴゴゴゴ


竜「あ?」ゴゴゴゴゴ


リト「お、おい、ちょっとやばくないか?」


楽「あのアホ二人…!!」


恭子(ショーの場でケンカ!?どうしよう…)チラ チラ


ピエール☆小木「ルンちゃん…キョーコちゃん…わ、私も…盛り上がってきましたよーーーっ!!」バッ


ルン(やっぱり今回も校長なのー!?)


リト(何で毎回服を脱ぐんだー!?)


恭子「はあっ!!マジカルフレイム!!」ボウッ


ピエール☆小木「うひょ?」


クロード「ん?」


竜「は?」


恭子「あっ(ケンカの方にも炎をやっちゃった…)」


ボオオオオッ!!

          ギャアアアァァァァ!!


ピエール☆小木「」プスプス

クロード「」プスプス

竜「」プスプス


恭子「…ほ、本日も!燃やして解決♪」


ルン(強引に終わらせたー!?)


ララ「キョーコちゃ~ん!ルンちゃ~ん!カッコイイ~~~!!」フリフリ


楽「…うまく鎮火したな」


リト「…そうだな」


スタスタ


楽「おっ、ここのラーメンは美味いって評判らしいぞ。少し食ってくか?」


リト「いや、せっかくだけどいいや。今日はモモが夕飯を作ってくれるって言ってたし」


楽「そうか…じゃあ今度一人で来るかな」


リト「例の恋人の桐崎さんと来ればいいんじゃないか?確か大食いなんだろ?」


楽「そーだけどさ……ん?」チラ






千棘(あのバカもやし…)ズルズルズル


楽「…もう一人で食ってるし」


楽「…おい、千棘」


千棘「げっ!?何でバカもやしがここにいんのよ……ラーメンの具にでもなりに来たの?」


楽「ちげーよ!!」


千棘「まさか…わ、私を探しに!?//」


楽「それもちげーよ」


千棘(嘘でもそうだって言いなさいよ)イラッ


楽「友達と来てて、たまたまお前を見つけただけだ」


千棘「じゃあそのお友達と遊んでればいーじゃん。この町でまであんたと恋人のフリなんて、私イヤよ」プイッ


楽「俺だってそうしてーけど…」


千棘「ん?」


ペットショップ



セリーヌ「まうまう!」


古手川「ええ、可愛いわね」


古手川(ここのペットショップは色んな種類の猫ちゃんがいて本当に癒されるわ!ララさんには会っちゃったけど、さすがに他の人は来てないだろうからゆっくりと見てられるし、来て良かった♪)


リト「おっ、いたいた」


古手川「えっ!?ゆ、ゆゆゆ結城くん!?どうしてここに!?」


リト「たまたまこのデパートの近くに来てたんだ。それでララ達と一緒に帰ろうと思って」


セリーヌ「まうー!!」ダキッ


リト「セリーヌ、古手川に遊んでもらえてよかったな」ナデナデ


古手川「ラ、ララさんは?」


リト「ショーは終わったんだけど、恭子ちゃんとルンの握手会があるんだってさ。終わったら連絡くれるよう言ってある」


古手川「ふ、ふ~ん、そうなんだ(つ、つまり今は結城くんと二人きりってこと!?//)」


セリーヌ「まうー?」


古手川(あ、セリーヌちゃんがいたわね)


リト「そういやセリーヌがララのデダイヤルを持ってるって聞いたんだけど…何か変な発明品出したりしてないか?」


古手川「一個だけ出しちゃって戻し方がわからないから、デダイヤルとそれは私が持ってるわ」ゴソゴソ


リト「頼むから変な発明品じゃありませんように」


古手川「…ララさんの発明品で変じゃないのってあるの?」


リト「…無いと思う」


古手川「それで出てきたのはこれよ」つピタピタくっつくん


リト「げっ、これって…」


古手川「確か何でも磁石みたいにくっつけちゃう発明品よね?これ」


リト「ああ、ララの発明品だからいつ作動するかもわからないしなぁ…危険だから俺が持ってるよ」


古手川「…あなたが持ってた方が見境無しに女性とくっつきそうだから危険だわ」


リト「ぐっ!は…反論できない」グサッ


楽「おーい、リトー」フリフリ


千棘「ちょっと!今は手を繋いでるんだから大声出さないでよ!は、恥ずかしいでしょ!//」


楽「今更何言ってんだよ。それにさっきも言ったろ。あいつら(クロードと竜)がこのデパートにいるって…」


千棘「それ、本当なの?」


古手川「ちょっとあなた達!いくら休日だからってこういう場で堂々と手を繋ぐなんて…ハ、ハレンチだわ!!」ビシッ


リト「まぁまぁ、落ち着けって古手川。ここは学校じゃないんだぞ」


千棘「…あんた達誰?」


千棘「へぇ~、もやしにも舞子以外の男友達いたんだ」


楽「おい!確かにクラスの男子からは妬まれてるけど俺だって男友達ぐらいいるわ!」


リト(この子が桐崎さん、ニセの恋人……ん?)


リト(ら、楽!さっきの人達があそこに!!)ヒソヒソ


楽(マジかよ!?)


楽(ち、千棘!)クイクイ


千棘「何よ」チラ


クロード「…む?お嬢!!と…小僧か」チッ


楽(舌うちしやがって…!)イラッ


千棘「クロード、どうしてここに!?」


クロード「今度、海外から輸入する商品のイメージキャラクターに霧崎恭子を使うようマダムに言われまして、今日はその視察みたいなものです」


千棘「ミイラみたいに包帯グルグル巻きなのはどうして?」


クロード「……お嬢に言うほどのことでは無いので、気にしないでください」


リト(その恭子ちゃんにやられたんだよ…)


竜「あれ?坊っちゃん!!奇遇ですな!今日はお嬢とデートですか?」


楽「あ、ああ!そうなんだよ!なぁ、ハニー?」アセアセ


千棘「え?ええ!そうよ!ダーリンがここのラーメンをどうしても食べたいって言ってたから!」アセアセ


楽(一人で食べてたくせに…)


古手川(ハニー…ダーリン…私も結城くんと結婚したら……)




リト『ただいま、ハニー』


古手川『おかえりなさい、ダーリン。夕飯の準備出来てるけど先にお風呂に入る?それともご飯が先がいい?』


リト『もちろん…ハニーを先にいただくよ』


古手川『も、もう///』




古手川(ハ、ハレンチだわ!!///)ブンブン


リト「??」


竜「恋人繋ぎなんてして…お二人は本当にラブラブなんすね!」


楽「だ、だろ?」アハハハ


千棘(こ、ここまでする必要ないんじゃない?//)ヒソヒソ


楽(今は必要なんだよ!//)ヒソヒソ


楽「そ、それで竜はどうしてここのデパートに?」


竜「ここの関係者に俺の友人がいまして、なんでも今日のショーは急遽決まったらしく会場を作るのに人手不足だったんで、助っ人として呼ばれて来たんです」


楽「そ、そうだったのか(俺は包帯まみれの理由は知ってるから聞かなくていいや)」


クロード「…そちらの方々は?」


楽「え?あ、ああ!俺達の友達なんだけど実は今、ダブルデート中でさ!」


リト・古手川「えっ!?」


楽(あいつらを帰す為なんだ!頼む!少しだけ手伝ってくれ!)ヒソヒソ


千棘(お願い!協力して!)ヒソヒソ


リト(わ、わかったよ…)


古手川(手伝うって…結城くんと恋人のフリをするの!?///)


リト「そ、そうなんです!なぁ、古手川!」ギュッ


古手川「ちょっ、結城くん!?(手、握られちゃった///)」


リト(俺も恥ずかしいけど少しだけ我慢してくれ!//)ヒソヒソ


古手川(でも…こ、心の準備が…///)


千棘「ほ、ほら!私達だけならまだしも、彼女達もいるから今日は帰ってくれない?」


竜「そいつはいけねぇ!気が利かなくてすいやせんでした!」ピューーーッ!


千棘「ク、クロードも帰ってよ」


クロード「もちろん帰りますが……お前達は恋人同士なのに名前で呼び合わないのか?」


リト・古手川「」ギクッ


リト「そ、そんなことないよな!ゆ、唯!//」


古手川「(唯って呼ばれちゃった///)え、ええ!リ…リ……」


古手川(だ、駄目!恥ずかしくて言えない!///)


セリーヌ「まうまうー!」ダキッ


リト「むぐっ!?(ま、前が見えない!!)」ヨロヨロ


グイッ


古手川「え?」


ドッシャーーーン!


リト(イテテテテ…ん?顔と手に柔らかいモノが……)ムニュ モミ


古手川「あ……あ……///」


千棘「ちょっと!?こんなところで何してんのよ!///」


楽(顔は胸に、両手はお尻に…完璧だな。それに場所とかタイミングとか関係ねーんだな…)


リト「ご、ごめん!古手川!!///」


古手川「ハ…ハレンチだわーーーーっ!!///」バチン!


古手川「ふん!//ララさんに先に帰るって言っておいてね!」スタスタ


リト「は、はい…」ヒリヒリ


楽「…綺麗な紅葉だぞ」


リト「…季節はずれだけどな」


クロード「じゃあ私は仕事もありますのでこれで帰ります……小僧、もし今みたいなことをお嬢にしたらどうなるか…わかってるだろうな?」ギロッ


楽「わ、わかってるって!」


千棘「ふぅ…何とか帰らせられたわね」


セリーヌ「まうまう!」つピタピタくっつくん


楽「ん?古手川って子が置いてったヤツか」スッ


千棘(この子…か、可愛い~~~!!これを私にくれるのかな?)スッ


リト(またやっちゃった………ん?)チラ


リト「あっ!そ、それに触っちゃ駄目だ!!」


楽・千棘「え?」パッ


ピカーーッ!


リト「お、遅かったか……ん?」


楽「何だ今の光は!?」


千棘「ビ、ビックリした…!」


リト(くっついてない?逆の手は元から繋いでたし、ピタピタくっつくんに触らずに離れたから効果がなかったのか…?)


セリーヌ「まうー!」


リト「こら、セリーヌ。今回は大丈夫だったみたいだけど、発明品を勝手に作動させちゃ駄目だぞ」


セリーヌ「まう…」シュン


千棘「ね、ねぇ、その子抱いてもいい?」キラキラ


リト「ああ、いいよ」


千棘「ありがとー!」グイッ


楽「お、おい!手を離してから抱けよ!」


千棘「な、何言ってんのよ!あんたが私の手を離さないんでしょ!いい加減離しなさいよ!」


楽「え?」


千棘「へ?」


リト「あっ…」


千棘「ええ~~~っ!?じゃ…じゃあ!当分こいつと手を繋いだままなの!?」


リト「残念ながら…」


楽「マ、マジかよ…」


千棘「よりによって恋人繋ぎをしてた手がくっつくなんて…あ、あんたが恋人繋ぎをしてきたせいよ!!」


楽「しょうがねーだろ!!機嫌の悪いあいつらの前だったから、それぐらいやらねーと駄目だったんだよ!!」


リト「今持ち主であるララを呼んだけど…俺の時は離れるのに半刻ぐらいかかったからなぁ…」


千棘「は、半刻って…今は夕方の4時よ!?」


楽「あ、朝の4時までこのままなのかよ!?」


リト「おそらく…」


千棘「てことは…トイレやお風呂、寝るのもこいつと一緒!?///」


リト「…うん」


千棘(む、無理無理無理!そんなの恥ずかしすぎて無理~~~!!//)


楽(これじゃまるで本当のカップルみたいじゃねーか!//)


ララ「リト~!お待たせ~!」フリフリ


ララ「ごめんね!私の発明品のせいで迷惑かけちゃって」


千棘「ホントどうしてくれんのよ!!」


楽「時間が経たないと離せられないってありえねーだろ!!」


ララ「ごめん……」シュン


千棘「えっ?そ、そんなに落ち込まないでよ!」アセアセ


楽「そ、そうだよ!俺達は恋人同士だからそこまで苦じゃないさ!なぁ、ハニー♡」


千棘「そうよね!ダーリン♡」


ララ「…ホント?」


楽「ホントだ!そ、それにリトが『ララはいつも笑顔で、見てると心から安心する』って言ってたから、笑顔でいてあげないと!」


リト「ちょっと、楽!?//」


ララ「リト…///うれし~~~~♡」ダキッ


リト「こ、こら!抱きつくなって!//」


ララ「リト大好き~~~~~♡」ギュゥゥゥ


千棘(天真爛漫な万里花みたい……私もあんな風に自分の気持ちに素直になれたらなぁ…)


リト「まったく…男同士の秘密はどこいったんだよ」


楽「悪かったって」


千棘「…ね、ねぇ、ダーリンは私のこと何か言ってなかった?」ドキドキ


楽「」ギクッ


リト「い、言ってたには言ってたけど……」


楽(やべっ!悪口しか言ってねー!!)


リト「え~っと、その、あの…」アセアセ


千棘「………もしかして、悪口を言ってたの?」


リト「」ギクッ


リト「そそそそそ、そんなことないって!!」アタフタ


千棘(わかりやす過ぎ)


千棘「…で、どんな悪口を言ってたのかしら…うちのダーリンは?」ゴゴゴゴゴ


楽(言わないでくれー!!)


リト「ゴ……ゴリラって…」


千棘「」ピキッ


楽「…終わった」


バキッ! ボゴッ! ズドッ! グシャ!


楽「」チーン


千棘「はぁはぁ…手が繋がってるから殴りづらいわね」


リト(ごめん、楽…)


千棘「あんたって、ほんっっっ…とに最低なバカもやしね!!」


千棘(少しでも期待した私が……バカみたいじゃない)シュン


リト「…確かに楽は悪口を言ってたけど、いつも桐崎さんのことばかり話してたんだ」


千棘「わ、私のことばかり…?」


リト「ああ、『昨日も千棘が~』ってね。それに悪口ばっかり言ってたから、一度だけ桐崎さんのこと嫌いなのか?って聞いたんだけど…照れながら『嫌いではない』ってさ」


千棘「そ、そうなんだ…///」


千棘(…す、少しは許してあげようかしら…ほんの少しだけ、ね)


セリーヌ「まうまう」クイクイ


リト「ん?そうだな、そろそろ帰るか」


千棘「…あ」


ララ「どうしたの?」


千棘「まったく考えてなかったけど……この後どうしよう…」


ララ「どっちかのお家に泊まるのは駄目なの?」


千棘「それは無理!絶対に無理!!もし家の人達に見つかったら…取り返しのつかないことに…」ゾワッ


リト「友達の家に泊まるってのはどうかな?」


千棘「ずっと手を繋いでんのよ!?絶対に誤解されるし、そんなの無理よ無理!!」


リト「う~ん……じゃあ、ウチに来るか?」

今日はここまで


>>33
すみません、多分もう出てきません 
クロスするとこうなるんじゃないかなぁ~って感じで書いてるので、どうしても千棘メインになってます

ちなみに私は圧倒的マリー派です


ではまた


スタスタスタ


千棘「ほら、もう少し早く歩きなさいよ」


楽「人をサンドバックにしておきながらよく言えるな…」イラッ


リト「天気が悪くなってきたな…一雨降りそうだ」


ララ「でも、降る前に着きそうだね」


セリーヌ「まうっまうっ♪」


リト「セリーヌ、そろそろ桐崎さんから降りろって」


千棘「平気よ。私も楽しいし」


セリーヌ「まうー!」


千棘「でもセリーヌちゃん、お願いだからそのリボンだけはやぶかないでね」


セリーヌ「まうっ!」


楽「わかったってさ」ハハハ


千棘「ホント子供って素直で可愛いわね」フフフ


ララ「………」ジーッ


千棘「?どうしたの?ララちゃん」


ララ「二人がまるで夫婦に見えるな~って」


楽・千棘「」ブーッ!


楽「そ、そんなことねーよな!///」アセアセ


千棘「そ、そうよ!あ、ありえない!///」アセアセ


ララ「ねぇねぇ!私とリトは夫婦に見える?」ダキッ


リト「ラ、ララ!///」


千棘「ええ、見えるわよ」


ララ「やった~~~♪」


リト「ぅ~~~///」カアァァ


千棘(ホント…羨ましいぐらいお似合いね)ボソッ


楽「ん?何か言ったか?」


千棘「な、何でもないわよ!」プイッ


ペケ「ララ様、喜ばれているとこ申し訳ないんですが…そろそろ私のエネルギーの方が……」


ララ「あらー」ジジジ…


千棘「ララちゃん!?ふ、服が!?」


リト「ペケ!もう少しで家だから我慢できないか!?」


ペケ「すいません…もう……限界です」


リト「くっ!」ヒョイ


ララ「リ、リト!?//」


リト「うおおおおおおおお~~~~っ!!」ダダダダダダダダッ


楽「おい、リト!!って……行っちゃった」


―――結城家―――


ガチャ


リト「うおおお~~!!」ズザアァァ


ペケ「zzZ」


リト「ま、間に合った~……」ハァ ハァ


ララ「リトありがと~~~♡」ダキッ


リト「は、裸で抱きつくな!///」


ナナ「おい!姉上に何してんだ!!」


リト「ナ、ナナ!違うんだ!…って……」クルッ


ヤミ「おかえりなさい、結城リト…」ゴゴゴゴゴ


鶫「夜分遅くにお邪魔してます…」ゴゴゴゴゴ


リト「た…ただいま…」ダラダラ


スタスタスタ


千棘「セリーヌちゃん、こっちであってるの?」


セリーヌ「まうまう!」


楽「…めっちゃ不安だな」


ドオオォォン!


楽「……あそこの家みたいだな」


千棘「……そうね」


リト「」チーン


ヤミ「美柑からおいしいお菓子を貰いましたので、今日のところはこれぐらいにしておきます」


鶫「妹君に感謝するんだな」


千棘「あれ?つぐみ、どうしてここに?」


鶫「お、お嬢!?」


楽(家で待ち伏せしてたのか…ドンマイ、リト)


鶫「ふ、二人でこの家に泊まるのですか!?」


千棘「う、うん…ララちゃんと仲良くなって流れで泊まることになったの」


鶫「し、しかし!こんなケダモノがいる家にお嬢を泊まらせるわけにはいきません!!」


リト「…俺ってそんなにケダモノか?」


ヤミ「はい」


リト「即答!?」ガーン


楽「心配すんな。俺が責任を持ってハニーを守るからさ」


千棘「え!?///」ドキッ


千棘(ちょ、ちょっと!本当の彼氏みたいなこと言わないでよ!ただでさえ手が繋がっててドキドキしてんだから…///)ドキドキ


楽(鶫なら自分も泊まるとか言いそうだから早めに追い帰さねーと…)


鶫「…貴様もケダモノの一人なのだが」


楽「ひでーな!?」


鶫(それにしても二人とも…あんなに指を絡ませながら手を繋いでて羨ましい…私もこいつと………って何を考えているんだ!?私は///)ブンブン


楽「鶫…(泊まっても)いいだろ?」


鶫「えっ!?バ…バカ!お嬢がいる前でそんなこと……///」カアァァ


楽・千棘「??」


千棘「どうしたの?つぐみ」


楽「何か顔赤くねーか?」


鶫「はっ!?あわわわわわわ…///い、一条楽!!お嬢に手を出したら許さんからなーーーーーっ!!」ピューーーーー!


楽「…よ、よくわからんが逃げるように帰ってったな」


「「「いっただっきま~~~す!」」」


千棘「う~ん♪美味しい~~♪」モグモグ


美柑「帰ったら作ろうと思ってたのに、全部モモさんが作ってくれたから助かっちゃったよ」


楽「悪いな、モモちゃん。事前に連絡していたとはいえ、急遽俺らの分も作ってもらっちゃって」


モモ「いえいえ、リトさんのお友達ですもの。遠慮なさらずにどんどん食べてくださいね」ニコ


ララ「モモ、なんだか嬉しそうだね。良いことあったの?」


モモ「…はい」


モモ(リトさんが私のことを褒めてくださった…それだけでも十分なのに、一つだけお願い事を聞いてもらえるんですもの!どんなことをお願いしようかしら♪やっぱりリトさんとあんなことやこんなことを……うふふふふ♡)ジュルリ


リト「モ…モモ?(涎が出てるけど…そんなにお腹が空いてたのか?)」


モモ「あ…す、すいません///はしたないところをお見せしてしまって…」フキフキ


楽(くっ…右手が使えないから上手く食えねーな)プルプル


千棘「………」


リト「楽、大丈夫か?何なら俺が食べさしてやろうか?」


楽「さすがに男同士はキツイだろ…なんとか左手で食うよ」


ララ「そうだ!千棘ちゃんが食べさせてあげれば?」


千棘「えっ!?な、何で私がそんなことを…」


ララ「だって恋人同士なんでしょー?」


千棘「」ギクッ


千棘(怪しまれない為にもここは…や、やらなくちゃ駄目よね///)


千棘「そ、そうね!恋人同士なら普通よね!」


楽「いや!ま、待てって千棘!」


千棘「あんたが困ってるから仕方なくやってんのよ!つべこべ言わず感謝して食べなさい!ほ、ほら…あ~ん///」


楽「だ、だからそういうことじゃなくてだな//」アセアセ


美柑「あれ?ララさんには言ってないの?二人は本当の恋人じゃないって」


千棘「えっ!?」


リト「ララ、さっきちゃんと言ったろ」


ララ「あれー?そうだっけ?」


千棘「ちょっともやし!どういうこと!?」


楽「リトが気を利かせて皆に俺達の関係を教えといてくれたんだ。ずっと演じてると疲れるからって…」


千棘「あんたね……そういうことは早く言えーーーっ!!」


バキッ!ボゴッ!


楽「ご…ごちそうさまでし…た」バタンッ


千棘「ふん//」


リト「ははは…(説明した時、桐崎さんもいたんだけどなぁ…セリーヌと遊んでて聞いてなかったんだろうな)」


千棘「でも…自分で言うのもあれだけど私達、ギャングとヤクザの娘息子なのよ?…恐くないの?」


リト「そんなの関係ないさ。俺達は友達なんだから」


千棘(…もやしには勿体無いぐらい良い友達ね)


リト「それにこっちには宇宙人がいるしな」ハハハ


千棘「へぇ~宇宙人が……えっ?う、宇宙人!?」


千棘「ラ、ララちゃん達が宇宙人…しかも王女様…」


ララ「そっ♪私達はデビルーク星人なんだよー!」


千棘「う…宇宙人と友達になれるなんてステキ!!」キラキラ


リト(だから何で皆そんなに順応が早いんだよ)


美柑「そういえば、二人の関係性もララさん達と似てるよね」


リト「そういやそうだな。ま、俺の場合ララにもしものことがあったら地球崩壊だったけど…」


千棘「規模が違うわね…」


モモ「違うのは規模だけじゃありません。お姉様はリトさんを偽る事なく愛してました。もちろん今もですけど」


美柑「それにリトの方も満更じゃなかったみたいだし」ニヤニヤ


リト「う、うるさいな//」


千棘(ララちゃんは昔からリトくんのことが好きだったんだ…)


モモ「…お二人はどうなんですか?」


千棘「えっ!?ど、どうって何のこと?」


モモ「嘘から始まる恋もありますから…」


千棘「な、ないわよ!ありえないわ!!///」


モモ(これは…脈アリですね。でも…昼間にお会いした方、先ほどまでいた鶫さん…想いの大きさに差異があるにしろ、皆さんが楽さんに好意を抱いていることは確かなはず…どうやら楽さんもリトさんと同じハーレム王の素質があるみたいだわ。これは…リトさんのハーレム計画の参考になるかもしれない!)


モモ「うふふ…♪」


美柑(モモさん…また何か企んでるみたい)


ナナ「おーい、風呂上がったぞー」


モモ「じゃあ…次は千棘さん達が入りますか?」


千棘「こ、こんな状態なんだから入らないわよ!!///」


モモ「でも、女性としてはやはりニオイとか気になりますし、ましては今夜は…」ススス…


モモ(楽さんと一緒に寝るわけですから、少しでも綺麗な体でいたほうが楽さんも喜ばれるかと…)ボソッ


千棘「なななななっ!?///」カアァァ


美柑「モモさん、お客さんに失礼なことしないでよね」ジーー


モモ「わ、わかりましたからジト目はやめてください美柑さん!」アセアセ

今日はここまで

ではまた


ガラガラガラ


リト「…やっぱり振ってきたか。雨が強くなる前に鉢植えを屋根下に移動させないと…」


モモ「私もお手伝いしますよ、リトさん」


リト「モモ、ありがとな」


ザァー


リト「ふぅ…雨が強くなってきて結構濡れちゃったな」ポタポタ


モモ「そうですね」ポタポタ


リト「今、洗面所からタオル持ってくるからここで待っててくれ」タタタタタッ


モモ「あっ……言ってくれれば私がやるのに…」


モモ(リトさん…本当に優し過ぎますよ)



ゴ、ゴメン!ミカン!!//ワザトジャナインダ!!///


      \
イイカラデテケー!!
      /


モモ(……リトさん…本当にタイミングが良過ぎますよ…)


楽・千棘の寝室



楽「ははは…リトは相変わらずだな」


千棘(ナナちゃんからリト君はハレンチなことをするって聞いたけど…実の妹にも手を出すんだ)


楽(それより……思った以上に布団がくっついてるーーっ!!いや、手を繋いだままだからすぐ隣で寝るのは覚悟してたけどさ!でも、こ…これはちょっと近すぎるだろ///)


千棘(林間学校の時は襖もあったし皆もいた、記憶喪失の時もしきりがあった。でも今回はしきり無し+手繋ぎ…む、無理でしょこれ!?///)


千棘「………」


楽「………」


千棘「な、何か喋りなさいよ!///」


楽「お、お前こそ!///」


千棘(こ、この空間恥ずかし過ぎて耐えられないっ!!///)


楽(意識しないようにすればするほど意識しちまう///)


千棘(あっ……や、やばい!)モジモジ


楽「ん?どうかしたか?」


千棘(は、恥ずかしいけどさすがにこれは我慢できないし…)


千棘「お…お手洗いに行きたくなっちゃった…//」


楽「」


楽「どどどどどどうすんだよ!?///」


千棘「あ、あんたちょっと気絶しててよ」


楽「そんなホイホイ気絶できるかぁ!!」


ガチャ


美柑(まったくもう…何でリトはいつも中に誰かいるか確認せずに入ってくるのよ//)


美柑「お二人の体を拭く濡れタオルを持ってきました。あとララさんから視覚や聴覚などを遮断するヘルメットも借りたので、お手洗いや体を拭く時に使ってください」


千棘「美柑ちゃん…なんて可愛くて出来る子なの」ウルウル


楽「まるで女神様に見えるぜ」ウルウル


美柑「え?」


トイレ



千棘「ほ、本当に見えてないんでしょうね!?」


楽「………」E:視覚等遮断ヘルメット


千棘(そっか、音も聞こえないんだった。でも、男の人の前…ましてはこいつの前で脱ぐなんて……は、恥ずかしすぎ!///片手で脱がし辛いからどうしてもゆっくりになっちゃうし…///)スルスル…ファサ


楽(うおおおおおおぉぉぉぉっ!///ヘルメット被れば大丈夫だと思ったけど、冷静に考えるとこれも駄目だろ!!何か足に風が当たったし……つ、つまり、脱いだってことだよな?)


楽(………)


楽(無心無心無心無心無心無心無心無心っ!!)


楽(………)


楽(この状況で無心になれるかーーーーーーっ!!)


楽・千棘の寝室



千棘(恥ずかしすぎて疲れた…)グッタリ


楽(一種の拷問だった…気絶してた方がよかったかも…)グッタリ


千棘「……なに顔赤くしてんのよ、変態//」


楽「う、うるせーよ//」


千棘「ほ、ほら…さっさと寝ましょう」ゴロン


楽「お、おう…」ゴロン


千棘「ぜ、絶対にこっちにこないでよね!もし襲ってきたらクロードに言いつけてやるんだから」


楽「わかってるって」


千棘「こっちに向くのも禁止!」


楽「はいはい…」


千棘「じゃあ………お…おやすみ//」


楽「お、おう…おやすみ//」


千棘「………」


楽「………」


楽・千棘(寝れね(ない)ーーーーっ!!)


楽(どうやって寝ろってんだよ、これ!?//)


千棘(心臓鳴りすぎっ!!お願いだから止まって!!///)※止まったら死にます


楽「ね、寝たか…?」


千棘「う、うるさいわね!静かにしなさいよ!寝れないじゃない!」


楽「ご、ごめん…」


千棘(う~~~!//何で私ってこんなキツイ言い方しか出来ないのかしら…)


ゴロゴロゴロ


千棘(えっ!?う…嘘でしょ?こんな時に限って雷なんて…)


ピカッ!


千棘「っ!!」ビクッ


楽「大丈夫か!?」ガバッ


千棘「だ、大丈夫よ…これぐらい何ともない…」ブルブル


楽「震えてんじゃねーか…雷苦手だもんな、お前」


千棘「う、うっさいわね!」


ピカッ!


千棘「キャッ!!」ビクッ


楽「…ほら、ヘルメットでも被ってろ」


千棘「そ、そうやって声も出させないようにして襲うんでしょ!!」


楽「襲わねーよ!!俺がそんなことすると思うか!?」


千棘「………うん」


楽「思うのかよ!?絶対に襲わないって約束するから被れって」


千棘「イ、イヤ!わ、私のことは気にしないで寝てなさいよ!」


楽「バカ、気にすんなってほうが無理だろ…(でも、何でこんなにヘルメットを被るのを拒むんだ?…しょうがねーな)」


楽「………あっ、やべぇ」


千棘「ど、どうしたのよ?」


楽「トイレ…行きたくなっちった」


千棘「」


千棘「な、なんとか我慢しなさい!」


楽「生理現象なんだから無理だ!ほら、ヘルメット被ってトイレに行くぞ」グイッ


千棘「あっ、ちょっと!?」ズボッ


楽「よし、これで雷はもう怖くないだろ……ん?」


千棘「………」ブルブル


楽「ま…まさかお前!?閉所恐怖症でヘルメットもダメなのか!?」


千棘「………」ブルブル


楽「そ、そうか!音も遮断するんだったな!」ズボッ


千棘「あ、あんたねぇ…!!」ワナワナ


楽「す、すまん!今のは本当に悪かった!」


カッ!!


千棘「キャッ!!」ビクッ


楽「…やっぱり雷がおさまるまで被れって」


千棘「で、でも…」


楽「俺がついててやるからさ…」


千棘「もやし…」


楽(…って何小っ恥ずかしいこと言ってんだ俺!?///)


楽「い、今のは手が繋がっててどうしようもねーからって意味だぞ!」


千棘「プッ、それぐらいわかってるわよ…ほら、ヘルメット貸して」


楽「お、おう…本当に大丈夫か?」


千棘「ここで漏らされても困るしね」ズボッ


千棘(それに…あんたがついててくれるから…)E:視覚等遮断ヘルメット


楽(さて、どうすっかな…とりあえずトイレ行くフリしねーと)スタスタ


楽(階段上がった所で雷がおさまるまで休むか…)スタスタ


千棘(暗くて怖い…でもこいつと手を繋いでるからか、それ以上に安心してる…私ってやっぱりこいつのことが……)


ピタッ


千棘(ん?止まったけど…もうトイレについたのかな?)


楽「………美柑ちゃんの部屋の前で何してんの?モモちゃん」


モモ「しーっ。あまり大きな声を出さないでください」


楽「お、おう…」


モモ「……楽さんも盗み聞きしますか?」


楽「盗み聞きって…何を聞くんだ?」


モモ「聞いてみればわかりますよ」


ナンカオトシナカッタ?

ソウカ?


楽(この声は…リト?)


美柑の部屋



美柑「それより早く部屋から出てってよね」


リト「そんなこと言ってもなぁ…」


ピカッ!


美柑「ッ!!」ビクッ


リト「こんな状態の美柑を放っておけないよ。雷が遠くに行くまでついててやるから心配すんな」


美柑「…こういう時だけ兄貴ぶっちゃって」


リト「公園でお前も言ってたけど、俺は一応美柑の兄ちゃんだからな」ナデナデ


美柑「……ありがと、リト//」


リト「おう」ニコ


楽「…やっぱりリトって優しい奴だな」


モモ「ええ、そこがリトさんの魅力ですから」


千棘(ちょっと長すぎない?す、少しだけ様子を見てもいいわよね…?)ス…


千棘(あれ?ここトイレじゃないし、モモちゃんがいる…)


モモ「!!……そういう楽さんも優しいじゃないですか。雷が怖い千棘さんを連れ出す為にトイレに行くって嘘をついたんですよね?」


楽「え?何でそれを?」


モモ「すいません、さっき少しだけ聞いちゃいました。それでいつまで経ってもトイレに行かないので嘘なんだとわかったんです」


楽「モモちゃんにはかなわないな…ま、横でビクビクされても困るからし、変なプライド持ってっからな、あいつは。あっ、千棘には絶対に言わないでくれよ」


モモ「ええ、私は言いませんよ…ね♡」


楽「ん?」クルッ


千棘「………」E:視覚等遮断ヘルメット


楽(…気のせいか)


千棘(バカもやしのクセに…何カッコつけてんのよ//)


モウフヲモッテクルヨ


楽「やべっ、戻らないと…」


モモ「心配いりませんよ」


楽「へ?」


ガチャガチャ


アレ?


モモ「朝までドアが開かないように細工しておきましたので♡」ニコ


楽(ひでぇ…)


モモ「さて、お二人の甘~い時間を邪魔するのも悪いですし、私ももう寝ますね。おやすみなさい、楽さん」スタスタ


楽「おやすみ……って、モモちゃん?」


モモ「はい?」ガチャ


楽「そこ…リトの部屋だよね?」


モモ「まぁ!私としたことが寝ぼけて部屋を間違えてしまいました」


楽(絶対わざとだ…)


モモ「では、おやすみなさい」バタン


楽(そして平然と中に入ってるし…)


美柑の部屋



リト「おかしいな…何で開かないんだろう?」ガチャガチャ


美柑(ま、まさか…モモさんの仕業!?)


リト「外もまだ雨降ってるから窓から出るのも無理そうだし…美柑、悪いけど床で寝かせてくれ」


美柑(モモさんの思惑にはまるのはシャクだけど……)


美柑「はぁ…しかたないか」


リト「悪いな、美柑」


美柑「違う…寒いのに床に寝させられるわけないでしょ」


リト「え?」


美柑「風邪でも引かれたら困るから…いいよ、私のベッドで寝て//」


リト「…せまいけどいいのか?」


美柑「あっ、言っとくけど私に変なことしてきたら、ベッドから突き落とすからね」


リト「そ、そんなことしないって!」


楽・千棘の寝室



楽「…雷も遠くにいったな。おい、もう外していいぞ」コンコン


千棘「………あんた、トイレ長すぎ」ズボッ


楽「う、うるせー!」


千棘(そんなことを言いたいんじゃないのに…)


千棘「あ…あのさ……」


楽「ん?何だ?」


千棘「あ………ちゃ、ちゃんと手を洗ったんでしょうね!(私のバカ~~~っ!!)」


バチバチッ バチンッ!


楽「洗ったに決まってんだろ!ほら、見ろ!この手を!」バッ


千棘「見たってわからないでしょ……あれ?手が…」


楽「え?…と、とれたーー!!思った以上に早く離れたな!!」


千棘「…そんなに嬉しい?私と離れて…」


楽「当たり前だろ!猛獣のいる檻から開放された気分だぜ!!」


千棘「」ピキッ


バキッ!ゴキッ!ボゴッ!


楽「」チーン


千棘(まったく…少しは女心をわかりなさいよね!でも…)


千棘「………」ヒョイ


ズボッ


楽「」E:視覚等遮断ヘルメット


千棘「…ありがとね…楽///」


千棘(も、もう寝よ!///)ゴロン


千棘「………」ムクッ


千棘(やっぱり布団は離しておこう///)ズルズル

今日はここまで

次の投下で終わらす予定

ではまた

上げ忘れた

訂正

>>21
×西連寺「わ、私もいいんですか?」
○西連寺「わ、私もいいのかな…?」

>>46
×千棘「へぇ~、もやしにも舞子以外の男友達いたんだ」
○千棘「へぇ~、もやしにも舞子くん以外の男友達いたんだ」

>>109
×横でビクビクされても困るからし
○横でビクビクされても困るし


翌朝



チュン チュン


千棘(結局、布団離しても寝れなかった…)グッタリ


楽「zzZ」E:視覚等遮断ヘルメット


千棘(あっ…ヘルメット被せっぱなしだった……ま、いっか)


千棘(シャワー借りよ…)トボトボ


洗面所



ガチャ


千棘「あっ!美柑ちゃん、おはよう!」


美柑「おはようございます、千棘さん。ちゃんと手は離れたんですね」


千棘「うん!色々迷惑かけてゴメンね。それより美柑ちゃん、もしかして今から入るところ?」


美柑「はい、そうですけど…先に使いますか?」


千棘「ううん、一緒に入ろうよ!」


美柑「え?いいですけど…」


千棘「美柑ちゃんはいつもこんな朝早くに起きてシャワー浴びてるの?」ヌギヌギ


美柑「い、いつもはもう少し遅くに起きますし、シャワーも毎朝浴びるわけじゃないんですけど…」ヌギヌギ


美柑(言えない…寝ぼけたリトに色々されたせいでビショビショになったからなんて…)


千棘「それにしても美柑ちゃんって……性格だけじゃなくて、体も色っぽくて小学生には見えないわね」ジー


美柑「そ、そうですか?//でも、千棘さんも美人でスタイル良くて羨ましいです」


千棘「美柑ちゃん…ホント可愛くて良い子だね~~~!!」スリスリ


美柑「ちょっと千棘さん!?///」


ヨ~シヨシヨシヨシヨ~シ!

ヤ、ヤメテ~~!!///


楽「ふあぁ…朝っぱらから何やってんだ、あいつら」ボリボリ


台所



楽「~~~♪」トントントン


美柑「え?」


楽「あっ、おはよう美柑ちゃん。キッチン借りてるよ」


美柑「わ、私がやりますよ!」


楽「いいって。かなりお世話になっちゃったし、俺料理すんの好きだからさ」


千棘「そうそう!ここは私達に任せて美柑ちゃんはゆっくりしてて」


楽「いや、お前は手伝わなくていいから。マジで」


千棘「いいじゃない!私にだって恩返しさせなさいよ!」


楽(お前がやると恩返しじゃなくて罰ゲームになるんだよ…)


リトの部屋



リト「ふあぁ……結局美柑の部屋で寝ちまったな…」ガチャ


リト「携帯携帯っと…ん?」


モモ「zzZ」スヤスヤ


リト「モ、モモ!?何で俺のベッドで寝てんだ!?」


モモ「ん……あっ、おはようございます、リトさん」ゴシゴシ


リト「ちょっ!?前がはだけてるって!///」


モモ「あら?もうこんな時間…リトさんのベッドで寝たせいか熟睡してしまいました♡」


リト「俺の話聞いてる!?とりあえず前を閉めてっ!!てか何で開いてるんだよ!!///」


モモ「もう…察してくださいよ♡///」


リト(ナニしてたんだーっ!?)


ナナ「おーいリト。モモの奴部屋にいないんだけど、どこにいるかしらない……か」ガチャ


リト「あっ」


ナナ「お前ら…朝からナニやってんだーーーっ!!」



ゴカイダーーーッ!!


     \
   マテーー!!
     /


楽「…朝から全開だな、リトは」


美柑「いえ…多分階段辺りでもう一悶着ありますよ」


楽「既に悟ってる!?」


千棘「ここで味噌を入れてと…」ヒョイ


楽「待てぇい!味噌をパック丸ごと入れようとすんな!!」


美柑(ははは…ちゃんとした朝食食べれるかなぁ…)


ダダダダダダッ


ナナ「待てーー!ケダモノーー!」


リト「だから今日はモモが一人で俺の部屋で寝てたんだって!!」


ナナ「じゃあ何でモモの服が乱れてたんだよ!!」


リト「知らないよっ!!」


ララ「リトー!おはよー!」フリフリ


リト「ラ、ララ!//裸で出歩くなって言ってるだろ!///」バッ


ナナ「ちょっ!?」ドンッ


リト「うわっ!」


ララ「あらー」


ドッシャーーーン!


ナナ「イテテテテ…いきなり階段で止まるなよ…ん?」


リト「むぐぐ~~~っ!!///」ムニュ ムニュ


ララ「リ、リト…息がかかってくすぐったいよ~//」


モモ(まあ♡お姉様の大きな胸とナナの小さな胸に挟まれるなんて…さすがですね、リトさん)


ナナ「ケ…ケダモノがーーー!!///」バキッ!


モモ(…私もたまには追いかけてみようかしら。そうすればリトさんと濃厚な絡みを…うふふふ♡)



千棘「ジャ~~ン♪どう?美味しそうでしょ!」


リト「こ、これはまた…」


モモ「お…お姉様に負けず劣らずの料理の腕前ですね…」


ナナ(この黒い塊はからあげなのか…?)


美柑(味噌汁がゴポゴポいってるんですけど…)


楽(俺と美柑ちゃんで手伝ったのに…どうしてこうなるんだ?)


千棘「さあ!遠慮しないでどんどん食べて!」


ララ「いっただっきま~~す!」パクッ


リト(躊躇なし!?)


千棘「ど、どう?ララちゃん」


ララ「うん♪美味し~~~♡」モグモグ


千棘「本当!?」パアァ


リト「じゃ、じゃあ俺もこのからあげを…」


千棘「それ、目玉焼きだよ?」


リト「そ、そうだよな!あれ~、まだ寝ぼけてんのかな?あははは(黒い塊だからわからないっ!!)」


リト「じゃ、じゃあ…いただきます!」パクッ


リト「…ん?普通に美味いな」モグモグ


千棘「でしょ!」ドヤッ


楽(ほぼ俺と美柑ちゃんのおかげだけどな。それがなかったら…みんな悶絶してるよ)


モモ「本当に美味しい…でも、黒いのに焦げの味がしないのは何故なんでしょう?」モグモグ


楽「…手伝ってた俺でもわからん」


ララ「よ~し!いつも美柑に作ってもらっちゃってるから、今度からは私も手伝うよ!!」


モモ「お、お姉様!私が手伝いますから大丈夫ですよ!」アセアセ


美柑「そ、そうだよララさん!それに料理は私の楽しみでもあるんだから、お願いだから取らないで!」アセアセ


楽(…ララちゃんの料理ってそんなに酷いのか)ヒソヒソ


リト(ああ…たまに爆発するんだぞ)ヒソヒソ


楽(oh…)


ララ「え~~…わかったよ。私も美柑の力になりたかったなぁ…」シュン


モモ・美柑(うっ、良心が痛い…)


リト「……じゃ、じゃあ月一回…いや、二週間に一回でいいから俺に弁当作ってくれないか?それなら美柑の助けにもなるし俺も、う…嬉しいし…」


ララ「いいの!?やった~~!!楽しみにしててねリト♡」ルンルン♪


リト「あ、ああ…楽しみしてるよ…」


美柑「…大丈夫なの?」


リト「大丈夫だ…多分(二週間に一回なら…耐えられるはず……だよな?)」


玄関



楽「一回家に帰って制服に着替えないといけねーから、俺達はもう帰るわ。本当にありがとな」


リト「元々こっちのせいだったんだから気にすんなって」


千棘「また遊びに来てもいい?」


ララ「もちろんだよー!」


美柑「今度は小咲さん達と一緒に来てくださいね」


ナナ「お土産忘れんなよー」


モモ「千棘さん、恋の相談ならいつでも力になりますよ?」


千棘「ひ、必要ないわよ!///」


ガチャ


楽「また今度なー!」フリフリ


千棘「バイバ~イ!」フリフリ


ザッ


クロード「ふっふっふ…やっと見つけたぞ、小僧」ハァ ハァ


楽「げっ!?」


クロード「お嬢が『友達の家に泊まる』と言ってたが…やはり貴様も一緒だったか」ジャキッ


千棘「ま、待ってクロード!別に一緒に寝たわけじゃないんだから!」


リト「そ、そうです!楽は俺の部屋で、桐崎さんは妹の美柑の部屋で寝たんです!」


ララ「あれー?手を繋ぎながら一緒に寝たんじゃないの?」


リト(ララー!?お願いだから空気読んでー!!)


クロード「ほう…て、手を繋ぎながら…一緒の布団で寝たのか…」ピキピキッ


楽「ち、違うって!手は途中で離れたし、布団も別々だったんだ!」


千棘「バ、バカ!それじゃあ同じ部屋で寝たってバレちゃうでしょ!!」


クロード「同じ部屋で寝たのは確かなんだな…」ピキッ!


楽・千棘「あ…」


楽「に、逃げるぞっ!!」ダッ


千棘「ま、待ってよ!!」ダッ


クロード「逃がすか!!」ダッ


ダダダダダダダッ


リト「……あいつらも大変だな」


美柑「……私達も学校の準備しようか」


モモ「……そうですね」


スタスタ


モモ「リ~トさん♡昨日の約束覚えてますか?」


リト「ああ、覚えてるよ。で、どんなお願いするつもりなんだ?」


モモ「それは…まだ秘密ですよ♡期待して待っててくださいね♡」


リト「ははは…出来るだけ簡単なヤツにしてくれよ」


ナナ「あいつら、ちゃんと逃げ切れてんのかな?」


ララ「大丈夫だよー、千棘ちゃんに一つだけ発明品を貸してあるから!」


リト「い…嫌な予感しかしないけど…一体何を貸したんだ?」


ララ「ぴょんぴょんワープくんDX♪」


リト「………頑張れ、楽」


ダダダダダダッ


楽「はぁはぁ…まだ追いかけてくんのかよ、あいつ…!」


千棘「マ、マズイわ!もうすぐ私の家だから、ウチの人達も出てきて挟みうちにされちゃう!」



コッチニイタゾー!



千棘「言ってるそばから出てきたーーっ!!」


楽「くっ、どっかに隠れるとこがあればいいんだが…」


千棘「…そうだ!ララちゃんから借りたアイテムを使えば逃げれるかも!」ゴソゴソ


楽「もっと早く気づけよ!」


千棘「しょ、しょうがないでしょ!いきなりクロードが現れてパニクってたんだから…」スチャ


千棘「よし!あとは手を繋いでって……」E:ぴょんぴょんワープくんDX


千棘(えっ!?ま、また手を繋ぐの!?///)


楽「これでいいのか?」ギュッ


千棘「ちょ、ちょっと!?///」


楽「昨日散々手を繋いでたろ!今更恥ずかしがってんじゃねぇ!//」


千棘「あ、あんただって顔赤くしてんじゃん!」


クロード「小僧ォォォーーーっ!!今すぐその手を離せーーーっ!!」ダダダダダダッ


楽「は、早く作動させろ!」


千棘「こ、これってどうやるの?あっ、光った!」ピカー!


ヒュンッ ヒュンッ


クロード「な、何!?お嬢と小僧がき、消えた!?」キョロキョロ


クロード「…ん?こ、これは…お嬢と小僧の服?」


千棘の部屋


ドサッ  ドサッ


千棘「ど、どうやら逃げれたみたい…って……ここ、私の部屋じゃない!?」


楽「イテテテテ…」ムクッ


千棘「わあーーーっ!!み、見ないで!!」ガシッ


楽「ちょっ!?いきなり後ろから目を隠すなよ!てか…何か妙にスースーするんだけど…背中に柔らかいモノも当たってるし…」ムニュ


千棘「へ?……(こ、これって…まさか私達…は、裸!?///)」


千棘「き…きゃあぁぁあああああ~~~っ!!///」ササッ


楽「ど、どうしたんだ!?」クルッ


千棘「部屋も私も見るなーーーーーっ!!///」バキッ!


楽「ぐはっ!?」


ドオォンッ!


楽「」チーン


千棘「と、とりあえず服を着よ///…は、裸でいられても困るし、一応バカもやしの分も用意してあげなくちゃ///」



そんなこんなでちょっとTo LOVEるな偽恋物語はまだまだ続くかも?



Fin

これで完結です


ではまた何処かで

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月05日 (月) 01:26:47   ID: piRftCe7

嘘だ!もうちょい!

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