【解読困難】 花咲か爺さん 【続エヴァ昔話・第五話】 (17)


むかしむかしあるところに、
とても優しいシンジ爺さんとアスカ婆さんが住んでおりました。
二人には子宝が恵まれなかったので、
二人寂しく暮らして居るのでありました。
そしてある日、シンジが畑仕事をしていると白い子犬がひょっこりと現れました。


シンジ「お〜お〜、おめぇめんけぇなぁ、捨てられだのが?おらいさ来っか?」ナデナデ

子犬「クーンクーン…」パタパタ


シンジは家にその子犬を連れて帰りました。
 


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シンジ「婆さまよ、めんけぇ犬っこ拾ったど」

アスカ「あんりまぁ〜、ほんにめんけぇ犬っこだごど〜」

シンジ「わらすの代わりに、こん犬っこば育でるべぇ」

アスカ「んだなぁ、そうすっぺし」ニコニコ


二人は子犬にレイと名付け、大事に大事に育てました。
やがてレイは大きくなりましたが、
不思議なことに人語を解し、しゃべる事も出来るようになりました。


シンジ「レイよ、おらど畑さあべ」ニコニコ

レイ「わん」コクン

アスカ「気ぃ付けでなぁ〜」フリフリ


お爺さんが畑仕事をしていると、
レイは地面を掘りながら、しきりに何かを訴えていました。


レイ「ここ掘れ、わんわん…  ここ掘れ、わんわん…」ホリホリ


シンジ「レイ…なんじょしたれ?そご掘れってが?」

レイ「わん」コクン
 


お爺さんは不思議に思いましたが、
レイの示した部分を鍬で掘り始めました。
するとどうでしょう、土の中から小判が出てきました。


シンジ「じゃじゃじゃ!こりゃ小判でねが!?」ザクザク

レイ「わんわん♪」


お爺さんはホクホク顔で小判を持って帰りました、
そしてその小判を村中に分けてあげたのでした。

シンジ「みんなでんめ物でも食ってけらい」ニコニコ

アスカ「んだんだ、降って湧いだ銭っこだおん、みんなで分げっぺ」ニコニコ


なんと人の善い二人でしょう、せっかく手にいれた小判を、
村人全員が良い思いをするよう全部分けてしまいました。


ミサト「なんたら善い人だぢだべ〜」

リツコ「ほんになぁ…我で使ってしまうべ普通…」

マヤ「お陰でんめ物食えるし、おら幸せだぁ〜」

マリ「スンズじぃんどごの、犬っこが見っけだんだどにゃ」


ゲンドウ「何だど?犬っこが小判ば見っけだのが…?」クイッ

マリ「んだど」

ゲンドウ「ほほぅ…」ニヤリ


レイが宝物を見つける特技があると思ったゲンドウは、
シンジの所に出向きました。
 

 
ゲンドウ「ほれ…早ぐ小判ば探せ!」ドカッ!

レイ「キャン!」

レイ「クーン…クーン…」クンクン…


しかしいくら経っても宝物を見つける様子がありません、
焦れたゲンドウはますますレイを痛めつけるのでした。


ゲンドウ「こん役立だずが!」バシッ!バシッ!

レイ「キャンキャン!」


レイ「……」ブルブル…

ゲンドウ「さっさど探さねが!」

レイ「クーン…」ヨロヨロ…


しばらくレイは探していましたが、
とうとう何かを見つけたようでした。


レイ「わんわん」ホリホリ…

ゲンドウ「そごが!?どげ!」ドカッ!

レイ「キャン!」ドサッ…


ゲンドウ「小判…小判…」ガツガツガツ!


ゲンドウは一心不乱に掘りました、そして何かを掘り当てました。

ガチッ

ゲンドウ「ぬん!?」バッバッバッ!


なんとゲンドウが掘り当てたのは、ゴミや陶器の破片でした。
それを見たゲンドウは激怒しました。
 



痛恨のミス、>>4は無かった事にして下さい。(´;ω;`)

 
ゲンドウ「スンズ…」

シンジ「な、なんだべ?」

ゲンドウ「犬っこば貸せ…」

シンジ「え…?んだども…」

レイ「クーン…クーン…」フルフル…

シンジ「レイばやんたがってっから、貸されねぇ!」

ゲンドウ「貸さねば…んっとげねぐすっと…」ジロッ

シンジ「うぐっ…」


ゲンドウは意地悪で有名な人物で、
一度目を付けられたらありとあらゆる嫌がらせをされてしまうので、
村中から嫌われているのでした。


シンジ「わ、わがったで…  レイ、悪ぃけんど行ってきてけろ…」シブシブ

レイ「クーン…クーン…」


ゲンドウ「ふっふっふっ…さあ、あべ!」グイッ!

レイ「キャン!」

シンジ「ら、乱暴にしねでけろ!」

ゲンドウ「やがましい!」ギロッ


シンジ「うう…レイ…」

アスカ「爺さま…ゲンドウさ逆らっだら後が大変だがら…」

シンジ「んだな…」


ゲンドウはレイを連れて行ってしまいました、
そして早速宝物を探させるのでした。
 


 
ゲンドウ「ほれ…早ぐ小判ば探せ!」ドカッ!

レイ「キャン!」

レイ「クーン…クーン…」クンクン…


しかしいくら経っても宝物を見つける様子がありません、
焦れたゲンドウはますますレイを痛めつけるのでした。


ゲンドウ「こん役立だずが!」バシッ!バシッ!

レイ「キャンキャン!」

レイ「……」ブルブル…

ゲンドウ「さっさど探さねが!」

レイ「クーン…」ヨロヨロ…


しばらくレイは探していましたが、
とうとう何かを見つけたようでした。


レイ「……」ホリホリ…

ゲンドウ「そごが!?どげ!」ドカッ!

レイ「キャン!」ドサッ…

ゲンドウ「小判…小判…」ガツガツガツ!


ゲンドウは一心不乱に掘りました、そして何かを掘り当てました。


ガチッ

ゲンドウ「ぬん!?」バッバッバッ!


なんとゲンドウが掘り当てたのは、ゴミや陶器の破片でした。
それを見たゲンドウは激怒しました。
 


 
ゲンドウ「ぐぬぬ…」プルプル…

ゲンドウ「こん糞犬がぁ!!ゴミば掘らせだなぁ!!」ドカッ!ドカッ!ドカッ!

レイ「キャン!キャンキャン!」

バタッ…

レイ「………」グタッ…


怒り狂ったゲンドウに殴る蹴るの暴行をされて、
レイはとうとう死んでしまいました。

レイを心配して待つシンジ達の前に、
死んだレイを引きずりながら、ゲンドウがやって来ました。


シンジ「ああ!レイ!」

アスカ「うう…可哀想に…」ボロボロ…


ゲンドウ「すまねがったな…スンズ…」ニヤッ


シンジ「け、帰ぇってけろ…」シクシク…

アスカ「うう…」シクシク…


ゲンドウ(ざまば見ろ…)ニヤニヤ…


シンジ達は本当の子どもを亡くしたように深く悲しみました、
そして庭の片隅にお墓を作り、雨避けになるやもと木を植えたのでした。
  

 
シンジ「安らがに眠ってけろな…レイ…」ポロポロ…

アスカ「あんだの事ば一生忘れねがらなぁ…」シクシク…


幾つかの月日が流れ、植えた木は凄い勢いで成長し、
大きくて立派な木になりました。
そしてある夜、シンジの夢枕にレイが現れました。


レイ『お爺さん…いづまでも悲しまねでけらい…』

レイ『お墓の側さ立ってる木で…臼ばこしぇでけらいね…』ニコッ


シンジ「レイ…レイ…」ウウ〜ン

アスカ「爺さま…爺さま…」ユサユサ…

シンジ「はっ…」

アスカ「何が夢でも見だのすか…?」

シンジ「んだ…レイが出はって来て、木で臼ばこしぇろど…」

アスカ「何がの御告げがもしんねなぁ…」

シンジ「……」


翌朝シンジは木を切り倒し、臼をこしらえました。


シンジ「婆さまよぉ、餅ばつぐべぇ」

アスカ「はいはい」


二人は餅をつく事にしましたが、
なんと不思議な事にその臼で餅をつくと、
小判が出てくるではありませんか、
シンジ達はたちまちお金持ちになりました。
 

 
シンジ「レイのお陰だなや」ニコニコ

アスカ「んだなぁ」ニコニコ


それを横目で見ていたゲンドウは、
たいそう羨ましがり、臼を貸せと迫りました。


ゲンドウ「おめだづ…臼ば貸さねばうんとげねぐしてけっと…」ギロッ…

シンジ「くっ…おめぇ…」ギリッ…

アスカ「爺さま…」オロオロ


ゲンドウ「なにグズグズってだ…貸すんだば貸せ!んでねぐても貸せ!」


シンジ「…大事に…使ってけろな…」

ゲンドウ「ああ…問題ねぇ…」ニヤッ


意地悪なゲンドウは理不尽な事を言い、
半ば無理矢理臼を持って帰ってしまいました。


ゲンドウ「これで餅つけば、金持ちさなれる…」ニヤリ

ゲンドウは餅をつき始めました、
ゲンドウはいつ小判が出るかと心踊らせておりました。

しかし、出てきたのは…  

 
ゲンドウ「ぐっ…こいづは…糞でねが!!」


なんとついてもついても、出てくるのは汚物ばかりでした、
またも怒り狂ったゲンドウは臼を燃やしてしまうのでした。


シンジ「なんつぅ事ばしてけんのよ…ひでぇじゃ!」

ゲンドウ「やがますこの!!人ば小馬鹿さしてコラ!!」ドカッ!

シンジ「ぐふっ!」


シンジはせめてもと、残った灰を持って帰りました。


シンジ「うう…」シクシク…

その夜、またレイが夢枕に立ちました。


レイ『お爺さん…その灰ば枯れ木さ掛けて見でけらい』ニコッ

シンジ「うん…うん…わがった…」ウウ〜ン…


翌朝シンジは、灰を枯れ木に掛けて見ました、
するとどうでしょう、枯れ木は見事な花を咲かせたでは無いですか、
シンジは村中の枯れ木に花を咲かせて回りました。  

 
シンジ「枯れ木さ花ば咲がせましょお〜♪」パァ〜


青葉「おお〜!見事な桜だじゃあ〜」

リツコ「季節外れだっつのに…あり得ねじゃ!」

ミサト「撒いでけらい!スンズじぃ!誰がの為でねぐ、あんだ自身の願ぇの為さ!」


シンジ「枯れ木さ花ば咲がせましょお〜♪」パァ


そこに通り掛かったお殿様が、花を見て言いました。


殿様冬月「天晴れ!見事な花ば咲がせだな!褒美ば取らす、こっちゃ来ぉ!」


シンジはお殿様からたくさん褒美を貰いました。


シンジ「へへぇ〜…ありがどぉごぜぇますぅ〜」


ゲンドウ「くっ…スンズの野郎ばりズリぃど…」

ゲンドウ「おらさも灰ば貸せ!」バッ!

シンジ「あ!!」
 

 
ゲンドウ「枯れ木さ花ば咲がせっとお!」ババッ!ババッ!

シンジ「ああ…そったに撒いだら…」


殿様冬月「ぐはっ!」

殿様冬月「ぐああ!目が!目があぁ!」


ゲンドウが撒いた灰は、お殿様の目に入ってしまいました、
怒ったお殿様は、ゲンドウに厳しい罰を与えました。


シンジ「おらなんもしてねども、レイの仇ば討った形さなったなぁ」ニコッ

アスカ「んだねぇ」ニコッ


二人はレイの墓を守りつつ、いつまでも仲良く暮らしたそうです。




どんどはれ

 
NERV試写会場


シンジ「と、父さんの外道っぷりが、凄いよ…」

アスカ「よくもあそこまで…」ジロッ


ゲンドウ「………」


ミサト「レイが可哀想過ぎるわ…」

レイ「一体どう言う事かしらね…?」

マリ「ゲンドウくん…怖いよ…」


冬月「…開き直ったな、碇…」


ゲンドウ「ああ…どうせやるならとことん役に撤する事にした…」クイッ

日向「いや〜!最高ですよ司令!物凄い迫力でしたよ、悪役はああでないと!」

ゲンドウ「そ、そうか?」ニヤッ


レイ「本当に…怖かった…」ジワッ

ゲンドウ「レイ…あれはだな…」ソッ…

レイ「嫌…触らないで…」ビクッ

ゲンドウ「レイ……」オロオロ

 
 

青森ェ…

せっかく最期まで書き溜めたのに、
保存する前に携帯の電源が落ちるアクシデント発生(´;ω;`)

乙ゃんだす

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