兄「しにさらせやー！！この厨二病ビッチがーー！！」

妹「ぎゃーっ！！！」

妹「お兄ちゃん、喉渇かない？お茶飲みたくない？」

兄「ん？ああ、ちょっと渇いたかな」

妹「じゃあ、入れてあげるよ」ﾄﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ

兄「……こたつの近くにポットも急須も置いてるのか。ずいぶん横着だな」

妹「だって寒いし……いいでしょ」ｺﾄ

兄「まぁいいけどさ」ｽﾞｽﾞ

兄「お前は飲まないのか？」

妹「ああ、私はいいよ。喉渇いてないし」

……30分後

妹「ねぇ、喉渇かない？お茶いれてあげるよ」ﾄﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ

兄「ん？悪いな」

妹「………」

妹（ふっふっふ……。こうしてお兄ちゃんにお茶を飲ませ続ければいずれトイレに行きたくなるはず）

妹（飲んでない私と違い飲んでるお兄ちゃんのが先に行きたくなるのは当然）

妹（お兄ちゃんは私の作戦にまんまとはまってるってわけよ！）

妹（あとはしばらく待つだけ。さぁみかんをとってくるといいよ）

……1時間後

兄「……」ｶﾀｶﾀ

妹（おかしい……。さっきから何度かお茶をすすめてるのにトイレに行かないなんて）

妹（意外に我慢強いのかな？でもしたいっていう気配すら感じない。一体どうして……）

兄「……」ｽﾞｽﾞ

妹「ねぇ」

兄「ん？」ｶﾀｶﾀ

妹「どうしてトイレ行かないの？」

兄「別に……行く必要がないから行かないだけだよ」ｶﾀｶﾀ

妹「でもあんなにお茶飲んでるのに……」

兄「……あぁ。だからあんなにお茶をすすめてきたのか」

妹「おしっこしたくならないの？」

兄「なるよ」

妹「じゃあ、トイレ行きなよ。ついでにみかんもとってきてよ」

兄「なるけど……トイレには行かなくていいんだ」

妹「なんで？」

兄「おむつ履いてるから」

妹「え？」

兄「ネトゲーマーとしてトイレで離席なんて許されないだろ。ボトルにするかおむつ履いてるに決まってるじゃん」

妹（うわぁ……ひくわぁ）

妹「って！それじゃ不公平じゃん！1人だけおむつ履いてるなんてフェアじゃないよ！」

兄「俺にだけお茶をすすめてきたお前が言うか」

妹「お兄ちゃん反則ー！失格！」

兄「ったくしょうがないな。じゃあ取ってきてやるよ」

妹「やった！」

妹（ふぅ……。長い戦いだったけどなんとか最後には私が勝利したね）

妹（それにしてもおむつって……。あれはさすがにないわ）

兄「おーい。持ってきたぞー」ｶﾞﾗﾗ

妹「うん。じゃあテーブルの上に置いて」

兄「わかった」ﾊﾞｻ!

妹「……何これ？」

兄「おむつだけど」