ウィル・ナイツ「鉱山の仕事疲れた…」コーデリア「だいじょうぶ?」 (107)

ウィル・ナイツ「両親の仇、アレクセイを倒した僕は鉱山技師として働きはじめました」

鉱夫「お疲れさまー」

ウィル「お疲れさまです」

ウィル「ふー、疲れたー」

コーデリア「ウィル、お仕事おしまい?」

コーデリア「お疲れさま」

ウィル「ありがとうコーディー」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391084484

コーデリア「ご飯できてるよー」

ウィル「いつも家事を手伝ってくれてありがとうコーディー」

コーデリア「気にしないで。私が好きでやってるだけだもん」

ウィル「コーディーは優しいね」

ウィル「…ところで、コーディーはヴィジランツの仕事はしないの?」

ウィル「僕は鉱山で採掘の協力をしてるけど、コーディーはタイラーさんやナルセスさんみたく、探索や冒険の仕事はしないのかい?」

コーデリア「…い、今はお休みなの!リフレッシュ期間中なんだよ」

ウィル「そうなんだ」

ウィル「なんか僕が引き止めてるみたいで悪いと思ってたんだ」

コーデリア「最近ウィルがラベールさんと仲がいい」
の前日譚です

ウィル「コーディーは才能豊かなんだから、自分がしたい仕事しなきゃだめだよ」

コーデリア「ここにいるのがしたいことだよ?」

コーデリア「いちゃだめ?私、邪魔かな?」

ウィル「邪魔なんかじゃないよ。コーディーがいると楽しいよ」

ウィル「ただ、どうしたのかなって、気になっただけだから」

コーデリア「…鈍感…」

ウィル「コーディー、僕が誘わないと探索行に参加しないから心配でさ」

ウィル「何か悩みとか心配とかあったら教えてほしくてさ」

コーデリア「…私はへいきだよ」

コーデリア「何にも悩んでないよ」

コーデリア「…そろそろご飯、用意するね」

ウィル「僕がやるよ?コーディーは座ってて」

コーデリア「いいから」

ウィル「でも…」

コーデリア「私がしたいの!」

ウィル「うん、わかった。お願いするよ」

ウィル「…この焼いた肉おいしいなあ」モグモグ

コーデリア「スパイスを工夫してるんだ。気にいってくれた?」

ウィル「うん、また食べたいな」

コーデリア「えへへ、また作るね」

ウィル「楽しみにしてるよ」

コーデリア「このスープも力作なんだけど、どうかな?」

ウィル「具だくさんでおいしいよ」

ウィル「あっ、ベーコン入ってる」

コーデリア「中身、いろいろ入ってるから楽しんでね」

ウィル「うん」モグモグ

コーデリア「ふふ」

ウィル「どうしたの?」

コーデリア「お料理するのも楽しいなって」

コーデリア「頑張って作るのも好きだけど」

コーデリア「目の前で美味しそうに食べてもらえるとうれしいよね」

ウィル「僕も、誰かといっしょに食事するのは好きだな」

ウィル「両親がいないし、おじさん、おばさんが忙しいから一人で食べることが多かったんだ」

ウィル「だからコーディーとご飯が食べれて嬉しいな」

コーデリア「えへへ」

コーデリア「私もウィルとご飯できて嬉しいよ」

コーデリア「また作るからね」

ウィル「ありがとう、コーディー」

入れられなかった話を始めてみました
お付き合い頂けたら幸いです

携帯だから貼れなくて
すみません
代行してくれるかた、いらしたら助かります。

HTML化できました

前スレ

コーデリア「最近ウイルがラベールさんと仲がいい」

コーデリア「最近ウイルがラベールさんと仲がいい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390746789/)

コーデリア「じゃあ、遅いからそろそろ私家に帰るね」

ウィル「送るよ」

コーデリア「一人で帰れるよ。下宿先近いもん」

ウィル「女の子が夜出歩いちゃ行けません」

コーデリア「ただの女の子じゃないよ。れっきとしたヴィジランツだよ!」

コーデリア「ウィルと同じくらい戦えるんだからー!」

ウィル「知ってるよ、よーくね」

ウィル「でも見送りはするよ」

ウィル「…正直言うと、まだコーディーといたいんだよ」

ウィル「鉱山の仕事が大変だから癒やしがほしいんだよ」

コーデリア「私が癒やし…」

コーデリア「…だいじょうぶなの?お仕事大変そうだけど」

コーデリア「疲れてない?ムリしないでね」

ウィル「最近は慣れたよ」

ウィル「コーディーのおかげだよ。いろいろありがとうね」
コーデリア「うん」

ウィル「コーディー明るくて元気だから、いっしょにいるとすごく癒やされるんだよね」

ウィル「いろいろ手伝ってくれるし、コーディーには感謝してるんだ」

ウィル「だから…その…なんか照れくさいな…」

ウィル「…さて、そろそろ行こうか」

コーデリア「そうだね」

コーデリア「えへへ…」

~~~

ウィル「…」テクテク

コーデリア「…」テクテク

コーデリア(ウィルがしゃべってくれない…)

コーデリア「ウィル、どうしたの?なんか悩んでるみたいだけど…」

ウィル「ん?なんでもないよ。心配しないで、コーディー」

コーデリア「…もしかして」

コーデリア「ウィルが最近思い悩んでるのって…あれ」

ウィル「うん」

コーデリア「…また、探してるの?」

コーデリア「エッグのこと」

ウィル「…」

ウィル「…やっぱり、わかっちゃうか…」

ウィル「うん…どうしても気になってね」

ウィル「空いた時間に調べてるんだ」

コーデリア「そう…」

コーデリア「重ねて言っちゃうけど」

コーデリア「思いつめたり、無理しないで」

コーデリア「何かあったら必ず相談してよね」

コーデリア「私からはそれだけ」

ウィル「…」

ウィル「コーディー」

コーデリア「…なに?」

ウィル「ありがとう」

コーデリア「うん」

~~~

コーデリア「…ウィルはまだまだ悩んでるみたい」

コーデリア「ご両親もおばさんも亡くしてるもんね」

コーデリア「あの卵に執着するのはわかるよ」

コーデリア「でもそればっかりじゃ参っちゃうよ」

コーデリア「どうにか元気にしてあげたいなー」

コーデリア「ねぇ、ナルセスさん」

コーデリア「私どうしたらいいかな?」

コーデリア「ウィルにしてあげられること、何かないかな?」

ナルセス「またお前か…」

ナルセス「私は今日はオフなんだが…」

ナルセス「…まあ、あれだ」

ナルセス「どこかに連れ出して、適当に遊んで気晴らしでもさせてやれ」

ナルセス「気分転換は大切だ」

ナルセス「あいつは真面目だからなんでも抱え込みやすい」

コーデリア「…つまりデート!」

コーデリア「デートだね!!」

ナルセス「…なぜ興奮する?」

コーデリア「ウィルをデートに誘う…」

コーデリア「うーん、難しいミッションだよ…」

コーデリア「どうやって切り出したらいいかな…」

コーデリア「変に思われないかな」

コーデリア「何か口実がいるかなぁ?」

コーデリア「…う~ん」

ナルセス「普通に誘えばいいだろう?」
ナルセス「お前が誘えば大抵の奴は喜んでノッてくるだろう」

ナルセス(ウィルなら特にな…)

コーデリア「…どういうこと?」

ナルセス「自覚はないのか」

ナルセス「堂々と誘ってみろ、それだけだ」

~~~

コーデリア「あのね…ウィル…」

ウィル「なに?」

コーデリア「…今日ヒマ?」

~~~

コーデリア「えへへ…」

ウィル「いい天気だな」

コーデリア「うん!気持ちいいね!」

コーデリア「~♪」

ウィル「ふふ」

ウィル「コーディーはいつも元気だねー」

コーデリア「今日は特にね!」

ウィル「?…それは良かった」

コーデリア(ウィルとデートするのは、はじめてじゃないのに)

コーデリア(ちゃんとデートって言えたことはないけど…)

コーデリア(いつもすごくどきどきする)

コーデリア(いつも上手く誘えないし)
コーデリア(テンションも上下して、落ち着いてられない)

コーデリア(なんでかな…?)

コーデリア(こんなにも気持ちが高ぶるのは…)

コーデリア(…今回はただのデートじゃないからだね)

コーデリア(お泊まりデート…)

ナルセス『泊まりがけもわるくないな』

ナルセス『オクテなお前たちには大変だろうが』

ナルセス『いいきっかけになるかもな』

コーデリア(ナルセスさんの提案だけど)

コーデリア(うまくいくかな?)

コーデリア(関係…深まるかな…恋人になれるかな…)

コーデリア(…がんばろ)

見て頂いてありがとうございます
こんな感じでまた続けていきますね

ウィル「…コーディー?」

コーデリア「ひゃっ!?」ビクッ

ウィル「どうしたの?そんなに慌てて」
コーデリア「…な、なんでもないよー」

ウィル「ならいいけど…」

ウィル「ぼーっとしてたし具合い悪いのかなって…平気?」

コーデリア「だいじょうぶ!だいじょうぶ!」

コーデリア「こんなに元気だよ!」

ウィル「ふふ、ならいいけど」

コーデリア(あぶない、あぶない。具合悪いとか言われたら、デートなくなっちゃうとこだったよ…)

コーデリア(…でも、ウィル心配してくれてやさしいなぁ…)

コーデリア(えへへ…)

コーデリア「…そうだ」

コーデリア「ねえ、ウィル」

コーデリア「久しぶりにヴェスティアに行かない?」

コーデリア「ヴェスティアは落ち着くし、のんびりしようよ」

ウィル「ヴェスティアか…いいな…」

ウィル「いいよ、行こうか」

コーデリア「うん!」

~ヴェスティア~

コーデリア「ここはいつ来てもまったりしてるねぇ…」

ウィル「うん、落ち着くよね」

洗濯してる人「今日はお洗濯びよりねー」

町人「ヒマだなー」

コーデリア「ふふ、いつも通りだね」

町人女「お久しぶり、こんにちは」

コーデリア「こんにちはー!」

ウィル「こんにちは」

町人男「こんにちは、久しぶりだね」

町人男「相変わらず仲いいね君たち」

コーデリア「はい、仲良しですよ」

町人女「それは何よりね」

町人女「今日はおやすみ?」

コーデリア「はい」

ウィル「貴重な休日なのでこうしてゆっくりしてるんです」

町人男「もしかして、今日はデートかな?」

コーデリア「ええと…」

ウィル「はい。コーディーに付き合って貰ってるんですよ」
コーデリア「はぅ…」

町人女「あら、素敵」

町人男「それは羨ましい」

ウィル「でしょ?」

町人女「じゃあデート頑張ってね」

町人男「またね」

ウィル「はい!」

コーデリア「…」

コーデリア(…落ち着こうと思って土地鑑のあるヴェスティアにしたけど)

コーデリア(ここだとみんなに見られちゃうなぁ…)

コーデリア(…どうしよう?)

コーデリア(…しかもウィル、妙に落ち着いてる)

コーデリア(デートとか言われても動じてないし、何も感じてないのかなぁ…)

コーデリア「はぁ…」

ニャー

コーデリア「あれ…?」

コーデリア「あっ!猫!」

ウィル「ホントだね」

猫「にゃー」

コーデリア「可愛い!」

コーデリア「よしよし、おいでー」

猫「にゃー」トコトコ

ウィル「こっち来たね」

コーデリア「捕まえた!」ギュッ

コーデリア「可愛い~」

コーデリア「…えへへ」ナデナデ

猫「にゃーにゃー」スリスリ

コーデリア「やっぱり猫ちゃん可愛い~」ナデナデ

ウィル「…コーディーがかわいい…」

コーデリア「ふぇ…!?」

コーデリア「何言ってるの…恥ずかしいよ…」

ウィル「いや、猫と戯れてるコーディーがすごい可愛くて…」

ウィル「よしよし」ナデナデ

コーデリア「私を撫でないの~」

コーデリア「私は猫じゃないんだよ!」

ウィル「ごめんごめん」

ウィル「冗談ね」

ウィル「…でもコーディー小動物みたいだよね」

ウィル「僕はできたら、猫ちゃんよりコーディーを飼いたいです」

コーデリア「もー、何言ってるの…」

コーデリア(ウィルになら飼われてもいいかな…)

コーデリア「私を飼いたい?」

ウィル「あはは、飼えたらいいよね」

コーデリア「…に、にゃー…」

ウィル「へえ!?」

コーデリア「にゃーにゃー…」

コーデリア「」

コーデリア「恥ずかしいからおしまいね…」

ウィル「」

ウィル「…」

コーデリア「…」

猫「にゃ…」

ぽかぽか

ウィル「あったかいな」

コーデリア「あったかいね」ナデナデ

猫「にゃー」スリスリ

ウィル「久々だな…こんなにのんびりしたの」

コーデリア「うん…」

ウィル「…」

コーデリア「…」

ウィル(コーディーのポテンシャルはすごいなぁ。可愛い)

コーデリア(ちょっと暴走しちゃったかな…)

ウィル(座ってのんびりもいいな…)

コーデリア「ふー」

ウィル「…さて、せっかくだしヴェスティアをぶらぶらしてみようか」

ウィル「散歩にはちょうどいいとこだし」

コーデリア「うん」

コーデリア「行こう」

コーデリア「ばいばい、猫ちゃん」

猫「にゃー」

猫「にゃん」トコトコ

ウィル「ついてくるね」

コーデリア「…私もう行くよ?」

猫「にゃーん」スリスリ

ウィル「コーディーが気にいったみたい」

ウィル「コーディーが猫好きなのがわかったのかな」

コーデリア「…ん~」

コーデリア「いっしょに来る?」

猫「にゃん!」

ウィル「ふふ、うなずいてるみたい」

コーデリア「じゃ、おいで♪」

猫「にゃー♪」

今日はここまで
またよろしくお願いします

河辺

コーデリア「ぶらぶらしてたら川まで来ちゃった」

ウィル「ここは景色がいいな」

コーデリア「うん」

コーデリア「この川、水がきれいだよね。きらきらしてる」

ウィル「水遊びできるかもね」

コーデリア「こんな感じ?」パチャ

コーデリア「気持ちいい…足首くらいなら平気みたいだね」

ウィル「まだ少し寒くない?」

コーデリア「今日はあったかいし、だいじょうぶだよ」

コーデリア「ウィルもおいでよ」

ウィル「うん」パチャ

コーデリア「ねっ、気持ちいいでしょ?」

ウィル「うん意外とぬくいな」

コーデリア「ふふっ」パチャパチャ

ウィル「…」

ウィル(濡れないようにスカートを捲ってるせいで、コーディーの綺麗な足が…)

ウィル(…すごく白いな…あと細い…)

コーデリア「どうしたのウィル?」

コーデリア「ぼーっとしちゃって…眠いの?」

ウィル「いや…なんでも、なんでもないよ!」

コーデリア「?」

ウィル(僕はエロじゃない!エロくないんだ!)

コーデリア「…」

コーデリア「えい!!」バシャバシャ

ウィル「うわぁ!!」

コーデリア「あはっ、びっくりした?」

コーデリア「水かけちゃってごめんね」

ウィル「…ひどいやコーディー」

ウィル「おかえし!!」バシャバシャ

コーデリア「きゃー!!」

コーデリア「負けないよー!!」バシャバシャバシャ

ウィル「あはは!」バシャバシャ


ナルセス「…」

ナルセス「暇なんでヴェスティアまで買い出しに来たんだが…」

ナルセス「川で、アイツら何してるんだ…」

ナルセス「…ふー、いつまで経っても子どもだな」

ナルセス「ふふっ」

コーデリア「けっこう濡れちゃった…」

ウィル「うん」

コーデリア「川べりで乾かそうよ」

ウィル「うん、そうだね。風邪ひいちゃうもんね」

ウィル「!?」

コーデリア「どうしたの?」

ウィル「…なんでもないよ!早く上がろう!」

コーデリア「うん」

ウィル「…」

ウィル(ぐしょ濡れコーディーがなんかすごくエロい…)

ウィル(どうしよう…ヤバい…)

ナルセス「おい!お前ら!」

ウィル「ナルセスさん」

コーデリア「ナルセスさんだー」

ナルセス「まだ寒いんだからバカみたいなことするな」

ナルセス「見ているほうが寒い」

ナルセス「見ろ、私なんかたき火してるぞ」パチパチ

ウィル「僕らもあたっていいですか?」

ナルセス「好きにしたらいい」

コーデリア「私たちために用意してくれたの?」

ナルセス「私が寒かっただけだ」

ウィル(今日はそんなに寒くないのに…)

ウィル「ナルセスさん…」

コーデリア「ナルセスさん優しい」

ナルセス「私は寒いのが嫌いなだけだ」


パチパチ

コーデリア「ありがとうナルセスさん」

ウィル「あったかいです」

コーデリア「あったかいねー」

ナルセス「私は買い物しに来ただけだから、もう帰るぞ」

ナルセス「じゃあな」

コーデリア「またね、ナルセスさん」

ウィル「ナルセスさんありがとうございました!」

ナルセス「ん」

ナルセス「おい!」

コーデリア「うん?」

ナルセス「うまくやれよ」

コーデリア「うん!」

ウィル「ナルセスさんと何を話してたの?」

コーデリア「ないしょっ」

ウィル「?」

パチパチ

コーデリア「…たき火はいいよね」

コーデリア「旅の醍醐味だよね。今、旅はしてないけど」

ウィル「うん」

ウィル「夜じゃなくてもいい感じだね」

コーデリア「夜だとムードがすごいけどね」

ウィル「ねぇ」

コーデリア「旅の初めのころ、ハンの廃墟や岩荒野でもたき火したね」

ウィル「うん、懐かしいな」

ウィル「夜、たき火を囲んでみんなで会話するの楽しいよね」

コーデリア「うん」

コーデリア「ゆらゆら影が揺れて、見てると不思議な気持ちになるんだよね」

コーデリア「その中でお話しするのが楽しいの」

ウィル「わかるよ」

ウィル「今が昼間なのが残念だよ」

コーデリア「うん」

コーデリア「じゃあ、野宿する?」

コーデリア「久しぶりに。楽しいよ?」

ウィル「野宿はまた今度かな」

コーデリア「…そう」

コーデリア「じゃあ、ウィルがまた旅始めたら、私も連れて行ってね」

コーデリア「…で、たき火を囲みましょう?」

コーデリア「約束ね?」

ウィル「わかった、約束するよ」

コーデリア「えへへ」

コーデリア「私、ウィルがどこか行くなら、どこへでも連れて行ってほしいの」

コーデリア「ウィルといるとわくわくするから」

コーデリア「お願い」

ウィル「…僕はヴィジランツをいつも雇えるほどお金持ちじゃないよ」

コーデリア「お金なんていらないよ」

コーデリア「ウィルと冒険したいだけだから」

ウィル「…僕も同じ気持ちだよ」

ウィル「コーディーといると楽しいからね」

ウィル「前向きなコーディーに引っ張ってもらえるの、楽しいんだよね」

コーデリア「ありがとうウィル」

ウィル「うん」

ウィル「服が乾いたし、そろそろ行こうか?」

コーデリア「今日をまだ楽しみたいもんね」

ウィル「ああ!」

前回とおんなじような感じの話ですが、大丈夫でしょうか? こんな風でよろしいでしょうか?

コーデリア「じゃあ、もう少し温まってから行こうよ」

コーデリア「私、まだ少し濡れてるんだ」

ウィル「いいよ」

コーデリア「失礼するね」

ウィル「…あれ?」

ウィル「どうして僕にくっつくのコーディー?」

コーデリア「くっついたほうがあったかいからだよ」ピトッ

コーデリア「えへへー」ギュッ

ウィル「…」

猫「にゃー」

コーデリア「猫ちゃんもおいで」

ウィル「まだいたんだ」

コーデリア「ふふっ、あったかい」ピトッ

猫「にゃー」スリスリ

コーデリア「あれ、猫ちゃんがウィルにすりすりしてる」

ウィル「くすぐったいなぁ」

コーデリア「ウィルも懐かれてるじゃない」

ウィル「人懐っこいな、飼い猫かな?」

コーデリア「私も人懐っこいよ」

コーデリア「そりゃ!」スリスリ

ウィル「コーディーは止めて!」

コーデリア「えへへ、ウィルもあったかーい」

ウィル「ふぅ…まったくもう…」

コーデリア「えへへ♪」

コーデリア(…ウィルが和んできてる)
コーデリア(もっともっと、私で癒やしてあげたいなー)

コーデリア「頑張ろ」

~商店街~

ウィル「お腹すいたね」

コーデリア「うん、お腹ぺこぺこだね」

コーデリア「買い食いしちゃう?」

ウィル「そうだね、いろいろ買って食べようか」

店員「クッキーいりませんかー?」

コーデリア「くださいな」

ウィル「12個入り、箱入りでお願いします」

店員「はーい!」





ウィル「おいしいなぁ」モグモグ

コーデリア「おいしいね」モグモグ

コーデリア「このクッキー、ペッグの形してる。かわいー」

ウィル「これはシーバニーかな?」

コーデリア「ウィルのもかわいいね」

ウィル「…コーディーも…モグモグ…可愛いよ」

コーデリア「ふわっ!?」

ウィル「?」

コーデリア「ウィル…急に恥ずかしいよぉ…」

ウィル「…なんで?」

ウィル(…コーディーのクッキー、ペッグの形してて可愛いなって言ったんだけど)

コーデリア「ここは街中なんだよ」

コーデリア「もー…」モジモジ

ウィル「?」

コーデリア「…いいにおい…」

ウィル「…なんだろ?美味しそうな匂いだな」

店員「串焼きいらんかねー」

コーデリア「あっ!串焼きだ」

コーデリア「ウィル、私、串焼き食べたいよ」

ウィル「クッキーじゃご飯にならないし、買おうかな」

コーデリア「わーい♪」

ウィル「串焼きください」

店員「あいよ!」

店員「あんちゃん、かわいい彼女連れてんな」

コーデリア「!?」

ウィル「ええと…」

店員「かわいい彼女のために少しオマケしちゃおう!」

ウィル「ありがとうございます」

店員「まいど!」

コーデリア(…また彼女に見られちゃった…)

コーデリア(恥ずかしいけど、嬉しいなぁ…)

コーデリア(…いつか、間違いじゃなくてホントにウィルの彼女になりたい)

ウィル「美味しい」モグモグ

コーデリア「…ウィル、口元が汚れてるよ」

コーデリア「…よし、綺麗になったね」フキフキ

ウィル「ありがとうコーディー」

ウィル「…」ジーッ

コーデリア「ウィル、顔が近いよ?」

ウィル「コーディーから近づいてきたんだけど」

コーデリア「うぅ…」

コーデリア(…ウィルは動じてないの?)

ウィル「…」

ウィル(…そんなに顔、近づけられたら恥ずかしい…)

ウィル(…でも、コーディー顔綺麗だな)

ウィル(…目大きいし、睫毛長くて、肌きれい…)

ウィル「うう…」

ウィル「…」

ウィル(やっぱりコーディーは可愛い…)

ウィル(コーディーは僕をどう思ってるのかな?)

ウィル(多少は意識してくれてるといいなぁ…)

コーデリア「…」

コーデリア(ウィルは私をどう思ってるのかな?)

コーデリア(こんなに近くにいるのに動じてない…)

コーデリア(なんとも思ってなかったら悲しいな…)

コーデリア(もっと頑張らなきゃ)

コーデリア(…今日の計画を実行すれば…もしかしたら…)

コーデリア(そもそもウィル、可愛いとか自然に言うから今ひとつ自信が持てないんだよ…)

コーデリア(いつも反応変わんないし…)

コーデリア(私をこんなに悩まして…この天然ジゴロ!)

コーデリア「」ジーッ
ウィル「…」

ウィル(コーディーは可愛いなぁ…)

エレノアさんもか

ウィル「次はどこ行こうか?」

コーデリア「そうだねぇ…」

ウィル「いつもどおり酒場にでも行く?おしゃべりするにはちょうどいいかも」

コーデリア「うん、行こう」

コーデリア(酒場かぁ…)

ヴェスティア酒場

コーデリア「ここはいつ来ても落ち着くねぇ」

ウィル「賑やかだけど、やかましくないとこがミソだね」

女性「いらっしゃい、お久しぶりね。元気にしてた?」

ウィル「はい」

コーデリア「こんにちは」

女性「ご注文はなににする?」

コーデリア「このジュースで」

ウィル「僕も同じのを」

女性「はーい」

ウィル「僕らここで出会ったんだよね」

コーデリア「うん。懐かしいねぇ」

コーデリア「私がクヴェルの探索行に間に合わなかったからだよね」

コーデリア「それでウィルに誘われて」

ウィル「いっしょにハンの廃墟へ行ったんだよね」

ウィル「ナルセスさんとタイラーさんに助けられて」

コーデリア「取っつきにくそうだけど優しい人たちなんだよね」

ウィル「タイラーさん盗賊みたいなモヒカンだし」

コーデリア「ナルセスさんヤなおっさんなのにね」

ウィル「あはは」

コーデリア「ふふっ」

ウィル「でも凄く頼れる人たちだよね」

コーデリア「うん、とっても」

コーデリア「…私もウィルの力になれたよね?」

ウィル「もちろんだよ」


ウィル「みんながいてくれたから頑張れたんだよ」

ウィル「砂漠も越えられたし、アレクセイにも勝てた」

ウィル「みんなのおかげだよ」

コーデリア「うん」

ウィル「しいていえばコーディーは特に僕の心の支えになってくれたよ」

ウィル「コーディーみたいな美少女がいっしょだと、いいトコ見せなきゃって気になるじゃない」

コーデリア「…そうなの?」

ウィル「うん」

ウィル「男の子は単純なんだ」

ウィル「可愛い女の子の前だと見栄を張りたくなるんだよ」

ウィル「ハンの地下でグールの群れに襲われた時も」

ウィル「クールに振る舞っても、ホントは怖くてさ」

ウィル「…実のところ、僕グールニガテなんだよ」

コーデリア「グールが得意な人なんていないよ」クスッ

コーデリア「…あの時はごめんね」

コーデリア「グールがすごく怖くて…」

コーデリア「ウィルの後ろに隠れちゃって…」

コーデリア「私はヴィジランツで、ホントはウィルのコトを守らなきゃいけないのに…」

コーデリア「そのあと、スケルトンに追いかけられたときもウィルが助けてくれたし…」

コーデリア「私、情けないんじゃ…」

ウィル「情けなくないよ」

ウィル「岩荒野や石切り場で助けてくれたじゃない」

ウィル「コーディー強いからすごく頼れるんだよ」

ウィル「助けてられてるのはお互い様だよ」

ウィル「大事なのは助け合って頑張ってこられたことだよ」

コーデリア「…ウィルは優しいなぁ…」

コーデリア「ついつい甘えたくなっちゃうよ」

ウィル「それはありがたいね」

ウィル「いっしょに強くなろうよ」

ウィル「僕にはコーディーが必要なんだから」

コーデリア「…ウィル」

コーデリア「ありがとう…」グスッ

ウィル「泣かないでー」

ウィル「よしよし」ナデナデ

コーデリア「…」

コーデリア(励ましてあげたいのに励まされちゃった…)

コーデリア(もっとしっかりしなきゃ…)

コーデリア(…でもウィルのなでなで気持ちいい…)

コーデリア(ウィルだいすき…)

ウィル(コーディーはかわいいなぁ…)ナデナデ

つづく

見てくれたかたお疲れ様です

コーデリア(…よし!覚悟を決めてあの作戦をするよ!)

コーデリア(そしてお泊まりデート→告白へ!)

コーデリア(これで彼女になれるはず)

コーデリア(いくよ!)

ウィル「コーディー?」

コーデリア「…ふぁー…」

コーデリア「ふわっ…ウィル~…」

ウィル「…コーディー?」

コーデリア「…なんか頭がぽかぽかするの~…」

コーデリア「…あつい~…」

ウィル「いきなりどうしたの、コーディー?」

ウィル「具合悪いの?平気?」

コーデリア「…わかんない~、なんかふわふわするー…」

ウィル「…あれ、この飲み物、ジュースじゃない?お酒か!」

コーデリア「おさけー…?」

ウィル「間違えて注文しちゃったんだ…」

コーデリア「ウィル~、たすけて~…くらくらするぅ~…」ギュッ

ウィル「…わあっ!?いきなり抱きついてこないで」

コーデリア「えへへぇ~…」ギュッ

ウィル「コーディーだめだよ!酒場だよ、ここ」ジタバタ

コーデリア「てーこーしちゃだめなのー!」

コーデリア「だまってだきしめさせるのー!」

ウィル「うわー!」

コーデリア(よし!まずはこんな感じだね)

コーデリア「♪」スリスリ

女性「あら、彼女酔っ払っちゃったの?」

ウィル「…あ、はい…騒いですみません…」

女性「ごめんなさい。お酒苦手だったかしら?」

ウィル「いえ、頼んだのは僕らですから」

ウィル(コーディーが追加注文したヤツだけど)

ウィル「少し休ませようかと思います」

女性「そうね、それがいいわね」

女性「…もしよければ、今部屋が余ってるんだけど、とっておく?」

女性「泊まっていってもいいし。どうする?」

ウィル「そうですね…」

~~~

客室

ウィル「結局宿を取ることになった」

コーデリア「えへへぇ…」

ウィル「コーディー、ほら、離れて」

ウィル「ちゃんとベッドに寝るんだよ」

コーデリア「やだー、ウィルと離れたくないー」ギュッ

ウィル「はぁ…」

ウィル「あんまり抱きつかれてると僕の正気もどこまでもつか…」

ウィル「なんでこんなに無自覚なんだよ…」

ウィル「コーディー、僕は少し外れるからゆっくり寝ててね」

ウィル「じゃあ…」

コーデリア「…」グイッ

ウィル「コーディー離して。ベッドでいっしょは良くないよ?」

コーデリア「…ウィルは私を女の子だと思ってないの?」

コーデリア「きちんと私を見てほしいのに…」

コーデリア「ずっといっしょだから旅の仲間にしか思えないのかな?」

ウィル「…」

コーデリア「答えてよ」

ウィル「…僕はコーディーのこと、女の子じゃないなんて思ったことないよ」

ウィル「いっしょにいるとドキドキするし、同時にあったかい気持ちにもなる」

ウィル「ずっといっしょにいてもこの気持ちはかわらないよ」

ウィル「だから無防備なコーディーを見ると自制しなきゃって思うんだ」

ウィル「なりゆきに任せたくないから」

ウィル「コーディーを大切にしたいから」

ウィル「僕はコーディーが…」

コーデリア「ウィル…」

コーデリア「わたしもウィルがだいすき…」エヘヘ

コーデリア「」バタッ
コーデリア「ZZZ」

ウィル「寝ちゃった…」

ウィル「千載一遇の告白チャンスが…」

ウィル「…また頑張ろ」

ウィル「今度はしっかり伝えるんだ…大好きだよって」

ウィル「おやすみコーディー」

コーデリア「ZZZ」

~~



コーデリア「ふぁ…」

コーデリア「んー」

コーデリア「頭痛い…」

コーデリア「…ここどこ?」

コーデリア「私の部屋じゃない…」

コーデリア「…」

コーデリア「!」

コーデリア「私の計画が!!」

コーデリア「こっそりお酒飲んで酔っ払って、帰れなくなってお泊まりして、いいムードになる」

コーデリア「私の計画が…」

コーデリア「夜、ロマンティックに告白したかったのに…」

コーデリア「始めのほうしか記憶にないよぉ…」

コーデリア「完全に酔い潰れちゃったんだ…」

コーデリア「うう…」

コーデリア「…」

トントン

「コーディー、僕だよ」

コーデリア「…はぅ!?」

ウィル「体調平気?コーディー、間違えて飲んだお酒で酔っ払ってたみたいだから、ヴェスティアの宿に止まったんだ」

コーデリア「…そう」

コーデリア「うん!元気だよ!」

コーデリア「もう大丈夫!」

ウィル「そう、良かった」

コーデリア「入って」

ウィル「うん」カチャ

ウィル「あのさコーディー…」

コーデリア「なあに?」

ウィル「コーディーは昨日のこと覚えてる?」

コーデリア「…私、何かしちゃったの!?」

コーデリア「昨日の酒場でのこと、あんまり記憶にないの…」

コーデリア「ウィルに迷惑かけてごめんなさい。大変だったよね。私、何かおかしなことしてないよね…?」

ウィル「いや…なんにもないよ…」

ウィル「おかしなことはないよ。大丈夫だから」

ウィル「…下で待ってるね」

コーデリア「うん」

コーデリア「ウィルありがとう…色々ごめんね」

ウィル「いいよ」

コーデリア「計画失敗しただけじゃなくて、ウィルにも迷惑かけちゃった…」

コーデリア「…私、だめだめ、だね…」

コーデリア「もっとしっかりしなきゃ」

コーデリア「ヴィジランツとしても、女の子としても」

コーデリア「…ちゃんと自信が持てたら、また…」

コーデリア「あきらめないから!」

コーデリア「…」

コーデリア「とりあえずお酒には気をつけよう…」

コーデリア「頭まだ痛いもん…」

ウィル「告白覚えてないんだ…」

ウィル「よし!もっとロマンティックなシチュエーションで頑張ろう!」

ウィル「それまで距離を詰め続ける!」

ウィル「あきらめないぞ!」

ウィル「…でも、酔っ払ったコーディーかわいかったなぁ…甘えん坊で…」

ウィル「またお酒飲んでくれるかな…」

~~~

ウィル「行こうか?」

コーデリア「うん…」

コーデリア「…ごめんね、ウィル…」

コーデリア「私ばっかり楽しんじゃった…お酒で酔っ払って迷惑もかけて…」

コーデリア「ウィルを元気づけてあげたかったのに…」シュン

ウィル「…」



ウィル「…ふふ」

ウィル「あはは」

コーデリア「なんで笑うのー!」

ウィル「そういうのが楽しいんだよ」

ウィル「元気で明るいコーディーに振り回されるのが」

コーデリア「私、そんなウィルを振り回してるカナ…」

ウィル「僕が楽しいからいいんだよ」

ウィル「充分癒やしてもらってるし。もちろん昨日もね」

ウィル「コーディーといるとホント飽きない」

コーデリア「…私も飽きないよ」

コーデリア「ウィルといると色々見せてもらえるから」

コーデリア「新しい世界に行ける気がするの」

コーデリア「ウィルと出会えて良かった」

コーデリア「えへへ」

ウィル「コーディー…」

町人 ヒュー ヒュー

イイゾー モットヤレー ガンバレー

ウィル「…」

コーデリア「…」

ウィル「…帰ろうか?」

コーデリア「…帰ろう」

コーデリア「…ねぇウィル…」

ウィル「うん?」

コーデリア「また遊ぼうね?」

ウィル「うん」

コーデリア(こんな感じの毎日を繰り返して)

コーデリア(私たちが付き合うようになったり)

コーデリア(ウィルが大発見して有名人になるのはまだ少しのことです)


終わり

読んでくださってありがとうございます

修正

コーデリア(ウィルが大発見して有名人になるのはまだ少し先のことです)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom