フクシマのための永久凍土
http://japanese.ruvr.ru/2014_01_22/127661191/
日本では、福島第一原子力発電所の汚染水対策として、「凍土遮水壁」を設置する計画。
福島第一原発の状況は深刻だ。事故から約3年が経過したが、多くの専門家たちは、福島第1原発を取り巻く状況は危機的だとの見方を表している。
福島第1原発からは、汚染水が流出し続けている。もし流出を食い止めることができなければ、大参事になる恐れがある。
現在、福島第1原発およびその周辺の放射線量は極めて高く、数時間で人間を死亡させてしまうほどだという。
最近、福島第1原発2号機付近で採取された水からは、基準を16万倍上回る放射線物資が検出された。
日本は、福島第1原発からの汚染水流出を防ぐために、1号機から4号機の周辺に「凍土遮水壁」を設置する計画。
遮水壁の全長は約1500メートル。汚染された土壌にパイプを垂直に埋め込み、液体窒素を注入する。
専門誌「プロアトム」のオレグ・ドヴォイニコフ編集長は、これは非常に高価な技術であり、これほど大規模に使用されたことはないと述べ、次のように語っている。
「土壌を凍らせることは、技術的に可能だ。だが連続稼動する工場のような窒素装置が必要となる。
日本が、外国の専門家を一切受け入れないのは残念だ。なぜなら、ロシアだけでなく、多くの国が支援する用意を表明したからだ。」
ドヴォイニコフ編集長は、土壌を凍結させても、危険の源を完全に無害化することはできないとの考えを示している。
重要な問題は、作業組織にある。ドヴォイニコフ編集長は、原発を保有する企業レベルではなく、日本政府が国際的な専門家の力を借りて取り組んだならば、
より早く、そしてより少ない費用で問題を解決することが可能なはずだとの見解を示し、次のように語っている。
「日本人の行動は不思議だ。彼らは最後まで引き伸ばし、全人類に危険が及ぶほど状況が悪化した時、なんからの複雑なプロジェクトを考え始める。
現代的な除染施設の建設をずいぶん前に組織し、そのために国際的な機関を招くこともできたはずだ。
これは、よりコストを抑え、かつ効果的な方法となっただろう。」
つづく
>>1のつづき
専門家たちは、福島第1原発の観測用井戸が、護岸から約40メートルにあることにも大きな懸念を表している。
汚染水が太平洋に流出する危険性がある。すでに福島第1原発の周辺海域に生息する約半分の魚が、有害物質を含んでいるという。
だが、それだけではない。チェルノブイリ原子力発電所の事故処理を率いたイーゴリ・オストレツォフ氏は、
原発から1000キロ離れた海域でも、最近、クジラや魚から福島第1原発から排出された化学物資の痕跡が検出されたと述べ、次のように語っている。
「福島第1原発では、事故発生当初から有害物質などが排出されていることを忘れてはならない。原子炉の冷却が行われているが、冷却水を保管する場所がない。
そのため日本は海に放出するしかないのだ。この状況は悪化するだろう。」
日本は、全て管理下に置かれているという態度を取っており、2020年の東京五輪の開催にも影響はないと主張している。
日本人は、除染や廃炉には少なくとも40年はかかるということを忘れているかのようだ。その間に何かが起こるかもしれない。だが、それを知る者は誰もいない。
日本には、国際的な「フクシマ救済プログラム」が必要なのではないだろうか?
ラーダ コロトゥン01.22.2014, 15:42
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