煌「闇に舞い降りたキラメ」(119)

南郷「……誰でもいい……この淀んだ空気……流れを変えてくれ……悪魔でもっ……!」

ガチャ

煌「いやー、すごい雨ですね! 雨宿りさせてもらってもいいですか?」

黒服「あ~……? ここはガキの来るところじゃねぇ……さっさと帰れっ……!」

煌「そ、そうですよね……夜分にすみませんでした」

南郷「ま、まてっ……! 別に雨宿りぐらいさせてもいいだろっ……! なぁ、竜崎さん……?」

竜崎「あ、あぁ……そうだな……」

煌「すばらです!」



こんな感じでお願いします

南郷(別にこんなガキ助けるつもりはなかった……)

煌「でも、本当にありがとうございます! 助かりました!」

南郷(みろよ……やつらの顔……完全に勝負の熱が下がってやがる……)

煌「あの? やっぱり迷惑でしたでしょうか?」

南郷「いやいや……別にそんなことはない……!」

煌「お、麻雀ですか?」

南郷「あぁ、そうだが……それがどうした……?」

煌「いやー、私も麻雀好きなんですよ! 全国大会にも出たことありますし!」

南郷「全国大会……?」

煌「あれ? しらないんですか?」

南郷「知らない……だが、お前が麻雀を打てることはわかった……」

煌「これ終わったら私も打たせてもらったり出来るんですかね?」

南郷「いや……今の局が終わったら変わってくれっ……! 頼むっ……!」

煌「でも、相手の方が……」

南郷「大丈夫だ……許可はとってるっ……!」

竜崎「南郷さん……そろそろ始めたいんだが……」

南郷「わかったよ竜崎さん……」

南郷(……この牌どう考えても危険牌……! 切れるわけがない……! ここは現物で……)

煌「……」ワクワク

南郷(はっ……! なに考えてんだ俺はっ……! 後ろにかわいい女の子が見てるだろっ……! 逃げてどうするっ……!)

南郷「どうせならっ……! かっこよく打てっ……!」

南郷強打っ……! 

南郷「通った……」

煌「すばらっ!」

竜崎「ちっ……」パシ

南郷「ろ、ロンッ……! 12800……!」

南郷「これで逆転トップ……! よし、それじゃお前、変わってくれ……」

煌「任せておいてください!」

煌「あ、あのー……もう少し楽しくやりませんかね?」

竜崎「な、なに言ってんだ嬢ちゃん……そんなことできるわけねぇだろっ……!」

煌「ひぃ! すみませんすみません!」

南郷「お、おい竜崎さん……! なにもそこまで言うことはないだろっ……!」

南郷「大体ね……麻雀ってのは楽しくするものでしょう……!」

煌「南郷さん、別にいいんですよ。 機嫌の悪い時なんて誰でもあるんですから」

竜崎「ちっ……ツモだ……」

この局、何も問題なく終わる……。

しかし、次の局……。

南郷「来たっ……! 大三元が見える手っ……!」

煌「このすばらな手配! なんとしても上がらないといけませんねー」

一枚目の白……煌動く……。

煌「ポンッ!」

煌「ふっふー、いいですよーいいですよー!」

南郷「よしよし……それでいい……」

その後も、中・撥と鳴く。

竜崎「んなっ……! 大三元だとっ……!」

南郷「よしっ……! 勝てる……この試合勝てるっ……!」

煌「ここまでくればツモ上がりでいいですね!」

絶好調の煌……しかし、忍び寄っていた……悪魔が……。

竜崎「シッ……誰か来る……」

警察「あのー、夜分すみません……警察の者ですがー……」

南郷「ま、まさかお前っ……家出っ……!」

煌「ち、違いますよ! 家出なんてしてません!」

竜崎「おい……追い返せ……」

安岡「おいおい……居るじゃねぇか……問題のガキがな……」

煌「あ、貴方は! な、南郷さん!助けてください!」

八木に電流走る(一目惚れ的な意味で)

南郷「ど、どうした……?」

煌「私のことをチキンランの生き残りとか言うんです!」

安岡「おいおい……証言はあるんだ……白髪のガキってな……」

煌「だから人違いです! それに私は白髪じゃないです!」

安岡「暗かったら間違えるだろ……なぁ……あんた……」

南郷「っ……」

煌「な、南郷さんー……」

南郷「間違えるわけないでしょ……刑事さんっ……! それに、こんなかわいい子がチキンランなんてするわけないでしょ……!」

>>27
ほうほう、ニュータイプか。
この先の展開を読むとは

安岡「しかしな……」

南郷「竜崎さんもそう思うでしょ……!」

竜崎「あ、ああ、そうだな……」

南郷「よしっ……竜崎もかわいい子とは離れたくないはずだからな……」

煌「それでは始めましょう!」

南郷「うまいっ……! みんなが集中していないときに始めた……今ならあっさり出ることもっ……!」

煌「ロン! 大三元です!」

竜崎「しまった……! 忘れていた……!」

南郷「よし、この局は生き残り……」

すみませします
ん休憩

ひろゆき 「キラメさん…ハワイまで着いて行きます!!」

1時間休めば大丈夫やろ?

おう、あくしろよ

もう少しまってください。今忙しいです

落ちる…保守

竜崎「呼べ……代打ちの矢木をよべっ……!」

モブ「し、しかし、相手はただのガキですぜ……」

竜崎「バカヤロウッ……そんなこと言ってる場合か……!」

モブ「わかりました……」

南郷「おい……見ろよ、向こうさん相当焦ってるぜ……」

煌「そうですかね?」

来たぁぁぁぁぁぁぁっ!!
待ってましたよ実にすばらです!!

南郷「なぁ竜崎さん……休憩はもういいでしょう……? 早く始めましょう……」

竜崎「わかった……」

しかし、竜崎に流れはない……。

煌「ロン!」

竜崎(くそっ……! 矢木……早く来てくれっ……!)

矢木「どうしたんです……竜崎さん……? なんでもガキ相手に苦戦してるって……?」

竜崎「おぉ……! 早く変わってくれ……!」

矢木「まぁ、任せといてください……こんなガキ一瞬で蹴散らしてやりますよ……」

はっ…矢木なんかがすばら先輩に勝てる訳ないだろ?

麻雀牌磨きやらやり直すんだな

スレガオチルデー

矢木「とは言ったものの、さっきこいつの手が見えてしまったんで次の局からになりますけどね……」

煌「つも!」

矢木「まぁ、どうせだたのガキ、はぁぅ……!」

この時、矢木に電流走る……!

矢木「なんださっきのはっ……! このガキを見た瞬間全身に電気が走りやがったっ……!」

竜崎「どうした……矢木……?」

矢木「い、いえ……何でもないです……」

煌「おっ、次の相手はあなたですかー! よろしくお願いします!」

矢木「はぁぅ……!」

再び矢木に電流走る……!

すばら先輩はかわいいからな…仕方ない

矢木「なんだっ……! このガキはっ……!」

煌「どうかしましたか?」

矢木「はぁぅ……!」

矢木「ま、まさか……これがっ……!」

矢木「恋っ……!」

煌「あ、あのー……具合がよろしくないようでしたら、変わってもらったほうがいいんではないですかね?」

矢木「うるせぇ……! さっさと始めるぞっ……!」

煌「あ、はい!」

重大な事に気付いた…すばら先輩にイカサマやらかす輩が出てくる

許されて良いんか?すばら先輩が笑って許しても俺は許さんよ

この時の矢木の態度、それはまさしく好きな人にいたずらをしているような態度……。

矢木の頭に麻雀で勝つことは眼中にない……。どうやって煌を惚れられるか考えていたっ……!

矢木「へへへ……」

煌「すばら! またいい配牌!」

矢木(よしっ……向こうがいい配牌なら早く振り込みやすい……)

煌「リーチ!」

矢木「ここか……」

煌「ロン!」

竜崎「おい……大丈夫か……?」

矢木「なに……問題ないですよ……あいつはリーチの怖さを知らない……」

矢木(わざと振り込むのは、適当にごまかしておけば問題ない……)

この時点で、矢木はもうだめだった……。

煌がリーチをするたびに危険牌を切っていく……。

煌(も、もしかして麻雀初心者なんですかね……?)

矢木(完璧だっ……! 今、奴の頭の中には俺しかいない……!)

矢木(このまま、結婚出来たら……へへへ……)

竜崎「おい矢木……わかっているのか……?」

矢木「なにをですか……?」

竜崎「お前……負けたら負債を抱えるんだぞっ……!」

矢木「はぁぅ……!」

矢木(わ、忘れていたっ……!負債のことをっ……! 完全にっ……!)

矢木…接待プレーはすばらくないよ

矢木「このままではっ……! やばいっ……!」

煌「リーチ!」

矢木「やるしかないっ……!」チラッ

モブ「ん……? あぁ……」

カチャ

モブ「あ……すまんすまん」

モブ山を崩す……。

煌「ん? 戻した牌逆ですよ?」

モブ「あ……? なに言ってんだっ……! 言いがかりはやめろっ……!」

モブ…こいつは教育やろうなぁ

煌「で、でも本当に逆で……」

モブ「うるさいっ……! 証拠がないだろっ……!」

煌「それは、そうですけど……」

泣きそうになる煌……!

それを見た矢木に電流走る……!

矢木「てめぇ……! だまってりゃいい気になりやがってっ……!」

モブ「な、なに言ってるんですか矢木さん……」

矢木「その戻した牌……逆じゃねーかっ……!」

矢木さんブレないっすね

矢木「さっさと直せっ……!」

モブ「え……わかりました……」

矢木「それからチョンボだ……全員に役満払いしろっ……!」

煌「あ、あの……そこまでしなくてもいいんではないですかね?」

矢木「そうか……まぁ、お前がそういうならいい……」

煌「えーと、ツモりますね……あっ、ツモです!」


こうして長い夜が終わった……。

竜崎 (な、なんなんだコレは…)

煌「やったぁー! 勝てました!勝てましたよ南郷さん!」

南郷「そうだなっ……!」

竜崎「待てっ……! 納得できるかこんなの……!」

煌「ど、どうしたんですか? もしかしてもう一局ですか?」

竜崎「違うっ……! リベンジ戦をしたいっ……! 連絡先を教えろ……」

安岡「よしきたっ……! じゃ、俺が教えてやる……! このガキには俺から伝えておくからな……」

竜崎「そうかい……それならまた後日連絡する……」

煌「私の予定はいつでも空いてますので!」

竜崎「わかった……」

竜崎…ちょっと待て、さりげなく今何したから話そうか

煌「それにしても朝日がまぶしいですねっ!」

煌「それでは私は今日はこのへんで失礼します!」

南郷「お疲れさん……」

安岡「それにしてもよかったですね……南郷さん……」

南郷「そうですねっ……!」

煌「いつか絶対に、現代に帰って見せますよー!」

この後、煌は裏世界の帝王になりました。

めでたしめでたし

かん!

すばらでしたよ

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