女吸血鬼「なんか腹立つから人間滅ぼす」 (22)

魔女「カーミラちゃんそれマジで言ってる?」

吸血鬼「うん、激おこプンプン丸なわけよ」

魔女「いや、ほぼ人間なアタシとしては賛同しかねる」

女吸血鬼「なにービビっちゃってるわけー?魔女狩りが怖いんかー?ジャンヌちゃんみたいになるのが怖いかー?」

魔女「はぁ?別にそんなんじゃねぇしぃつかジャンヌちゃん関係ねぇじゃん」

吸血鬼「ほんじゃやろうよ」

魔女「いいよ!やったろうじゃん!!マハラギダインぶちこんでやるし」

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魔女「で、どこから攻めるわけよ」

吸血鬼「まずはーお手頃なー極東の国・日本に行っちゃいまーしゅ」

魔女「日本?どこそれ」

吸血鬼「うわぁ日本知らないとかひくわぁ」

魔女「じゃあカーミラちゃんは知ってるわけぇ?」

吸血鬼「し、知ってるよ!イングランドの右っかわ…のような…気がしないでも…」

魔女「知らねぇのかよ……仕方ないからアタシの魔法で行くか」

吸血鬼「はじめっからやれよ」

魔女「チャクラポット高いんだもん」

—— 日本

魔女「だりぃマジだりぃ」ゼェゼェ

吸血鬼「ごくろー」

魔女「んじゃちゃっちゃとやっちゃってよ」ゼェゼェ

吸血鬼「まぁまぁ、その前に見てみろよ!アイツら顔平たいよ」プププ

魔女「そんなん良いから……マジだりぃんだって」ゼェゼェ

吸血鬼「魔法一回使ったくらいでヒィヒィ言ってんなよヤニ中かよ……ったく仕方ないなぁ……まずはあのおじさんからやっちゃおうかな」

魔女「アタシはちょっと休んでるわ」チョコン

吸血鬼「もーしもし、そこのおじさん」

?「ん、わしの事かな」

吸血鬼「突然ですが童貞じゃないよね?」

?「娘っこがはしたないぞ」

吸血鬼「良いから教えてよー」

?「いや、まぁ違うが」

吸血鬼「んじゃあ、腹も減った事だし血を吸いつくして死んでもらいまーす」シャア

?「その牙!?鬼か?」

魔女(まがりなりにも西洋最高位のモンスターだねぇ……こりゃ本当に人間滅ぼすかも)

  ズバッ

魔女「え、嘘!?」

?「なーんてな?娘っこよ……お主の正体なんぞとっくに気付いておったわ」

吸血鬼「」ピクピク

?「出直して来なさい」

魔女「うわぁ……えげつな」

  ボクデンセンセーセッシャヲデシニシテクダサレー

吸血鬼「いきなり一落ちとかふざけんなよ!なんなんだよあのおっさん」ピトッ

魔女「カーミラちゃん真っ二つにされたの初めてじゃね?」

吸血鬼「これくっつくのかなぁ……センターマンみたいになんの嫌なんだけど」

魔女「血吸えば良くね?そしたらすぐに回復するっしょ」

吸血鬼「その手がありましたなー!じゃあ、あそこの木陰で居眠りしてる男の人をチャームして一服してくるわ」

魔女「一服とか言うなよヤニ中かよ」

吸血鬼「あのーすいませーん道に迷っちゃってぇ」ユッサユッサ

?「……ん?なんぞ」

吸血鬼「だーかーらー道に迷っちゃったんですぅ」キャピキャピ

?「ほう、そうか」

吸血鬼「こんなかわいい娘が話しかけてるのに反応薄すぎない?」

?「かわいい娘?お主わしより年上だろうが……婆さんにゃ興味はない」

吸血鬼「な、なんですってぇ!」ビキビキ

?「あ、わしは上泉伊勢守信綱と言うんだがお主の名はなんという」

吸血鬼「ふんッ!誰がアンタなんかに教えるもんですかぁ」

上泉「そうか……残念だの?」

  ズッバリ

上泉「化物と言えど墓くらいは建ててやろうと思ったのだが……まぁ、仕方あるまい」スタスタスタ

魔女「また斬られたの?」

吸血鬼「むっかつく!なんで顔が平らなくせに剣なんか持ち歩いてんのよ」

魔女「顔が平らな事は関係ないと思うけど……確かに常に剣を持ち歩いてるのは物騒だよねぇ騎士だって普段から持ち歩かないのに」

吸血鬼「ってか念力で防げないってどういうわけよもう」

魔女「え、マジで!?」

吸血鬼「うん、防げなかった」

魔女「それってかなりまずくない?」

吸血鬼「偶然だって偶然」

魔女「なんか不安になってきたな……」

吸血鬼「あーあ、血吸わないと傷の治りおせぇわぁ……早く吸わないとなぁ」

魔女「アタシが適当な人間見繕って拐ってこようか?」

吸血鬼「そうしようかなぁ……ん!?」

魔女「どうしたの?」

?「…………」ツカツカ

吸血鬼「美味しそうな男の子じゅるるん」ダラァ

魔女「お、確かにイケメンだ」

吸血鬼「ねぇねぇお兄さーん」

?「ん、いかがいたした」

吸血鬼「あ、貧血で」フラッ

?「どうした!?病か?どこか休める場所に移さねば」

吸血鬼(計画通り)ニヤ

?「これはいけない顔色が悪い」

吸血鬼「はぁ…はぁ…お兄さん」

?「大丈夫か!某はここにおるぞ」

吸血鬼「いただきまー…」

鬼「見つけたぞ人間の王・足利義輝!死ねー」ズドドドド

義輝「賢しい鬼共め!」

  ズバッズバッズバッ

義輝「ふん、某がいる限り民への手出しは許さんぞ」

義輝「さぁ、医者のもと……はて、いなくなったぞ」

吸血鬼「え、ヤバくね?なんか屈強なクリーチャーが一瞬で皆殺しになったんだけど!?」

魔女「あれはオーガだと思う……」

吸血鬼「マジで!?オーガってあの不潔で野蛮だけど吸血鬼でも一度に五体しか倒せないあのオーガ!」

吸血鬼「訊いてないんだけど!なんなのッ!なんなのよッ!!」

魔女「まさかカーミラちゃんがこんな極東の田舎で苦戦するなんて……」

吸血鬼「ふざけんなよこんちくしょう!簡単に済むと思ってエステ予約してきちゃったし」

魔女「ちょっとアタシ日本のこと調べてくるよ」

吸血鬼「マジ頼むわ!このままじゃ吸血鬼として気がおさまらないっつーの」

魔女「それまでしばらく隠れてた方が良いっぽいよ」

吸血鬼「つまんねぇけどそうしとくー」

吸血鬼「あーあ、マジ厄介」

  ガヤガヤガヤガヤ

吸血鬼「んだようっせぇなぁ」

天狗「逃げろー!宝蔵院が来たぞー!!」ドタバタ

胤栄「待てやゴラァ!卑猥な鼻しくさりよってからに!仏罰与えてくれるわー!!」

天狗「やめてー槍で突かないでー」ドタバタ

吸血鬼「な、なんか悪魔の大軍みたいなのが一人の槍持った人間に追い回されてたんだけど……」

吸血鬼「もしかしてアタシ……狙う場所まずった?」

吸血鬼「くそぅ……なんか心休まるスペースがないよぅ」

?「ズバァ!!……なんか違うな」

吸血鬼「な、なんだよ……あの人なにやってるわけぇ?」

?「ズババッ!……なんかもうちょっとこう」

吸血鬼「あれって厨二ってヤツじゃね?アイツなら簡単に血を吸えそう」ニヤニヤ

上泉「おい、蔵人よ!首尾はどうだ」

丸目蔵人「上泉先生!いやはや、さっきから大樹をぶった斬って似合う掛け声を探しておるのでございまするが……」

吸血鬼(ちょっと!なんでアイツがナイスタイミングで来るのよッ!!ってかあそこだけ妙に開けてるのは全部あの蔵人ってヤツがやったわけ!?)ゾゾッ

魔女「カーミラちゃん!!」

吸血鬼「おせぇよ!なんかおかしいよッ!本当にこの国が日本なのかよッ!!魔境じゃないの!?」

魔女「確かにここは日本だよ……そして日本って言う国はね……SAMURAIって言う人のドクロで酒飲んだり戦争が趣味だったりするバーサーカーがそこら中にいる危険な国なのッ!」

?「酷い言われようだのぅ」

吸血鬼「…………」ゾゾッ

魔女「…………」ゾゾッ

柳生「わしは柳生石舟斎と言う者だがお主らはどこの……妖かな?」

吸血鬼「とりあえず逃げろッ!」

魔女「お先にッ!」

吸血鬼「箒なんてズルいぞッ!!アタシは傷が治ってないから今はコウモリになれないのにーッ!!」

—— 足柄山中

風魔「あっちに誰かいたぞ」

吸血鬼「なんでサイクロプスが集団で追いかけて来るわけよぉ」

魔女「あ、あれはNINJAって言うアサシンの軍団だよッ!」


—— 川中島

武田兵「上杉をぶち殺せーッ!」ズドドドド

吸血鬼・魔女「「ひぃぃいいい」」

上杉兵「毘沙門天の名の元にーー!!」ズドドドド

吸血鬼・魔女「「ひゃあああああ」」

—— ?

吸血鬼「日本ヤバくね?めちゃくちゃこわくね!?」

魔女「アタシは……止めようって言ったじゃん……」グスン

吸血鬼「で、でもこんなに南まで来たら大丈夫でしょ……」

魔女「さすがに……さすがにね……」

吸血鬼「つかあっつくね?なんか暑くね?」

魔女「確かに……」パタパタ

?「おい、なんぞ……お前ら」

吸血鬼・魔女「「」」ビクッ

?「道にでも迷うたか」

魔女「そ、そうなんですよぅ!あの……ここってなんていう地名なんですかね?」

?「ここは薩摩じゃ」

吸血鬼「SATUMA?」

島津兵「ほいじゃ、ここは薩摩じゃ」


吸血鬼と魔女は薩摩と言う地で消息をたった。


おわり

息抜きで書いたので短くてすいません。

日本は桃太郎やら一寸法師やら金太郎の元ネタの人やら人間が妖怪をバッサリやる話が多いですよね

なのでそんな話を書きたくなって実際にやれそうな剣豪や軍団を選んで書きました。

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