苦来「・・・箱根デート」 (41)
かなり短編な模様
苦来×魔梨威な模様
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367073029
苦来「・・・マリーさん、そろそろ」もじっ
魔梨威「んぁ?」
魔梨威「トイレかい?行って来なよ」
苦来「そうじゃなくて!」
魔梨威「じゃあ、なんだよ?」
苦来「・・・キグちゃん、テトちゃんとデートしたんですから」
苦来「そろそろ、わたしの番が来てもいいのでは!?」
キグちゃん
テトちゃん
魔梨威「なんで順番でデートしなきゃいけないんだい!」
苦来「マリーさんが総受けの運命だからです!」
魔梨威「そんな運命、誰が決めたー!?」
苦来「・・・これは、じょしらく視聴者の共通認識だと思いますけど」
魔梨威「嘘だー!」
魔梨威「そんなのはVIPの連中辺りが言ってることだろ!」
苦来「・・・マリーさん」
苦来「一体、どれだけの人がVIPを見てると思うんですか!?」
魔梨威「いや、別に考えたことないけど」
苦来「恐らく1日何万という人がVIPを見てるんです!」
魔梨威「そ、そっか」
苦来「いいですか!」
苦来「全体の中から一定数をランダムに抜き出し、その人達で多数決を取ったとします!」
魔梨威「う、うん」
苦来「その一定数の中で得られた多数決の結果は、全体の結果と比例すると言われています!」
魔梨威「えっと、一定数が全体の・・・なんだっけ?」
苦来「この国の人口に対しVIP数万のサンプリングは、この理論を反映するに十分な数!」
魔梨威「な、なるほど」
苦来「つまり、VIPの総意は国民の総意!」
苦来「マリーさんは総受けということで、わたしともデートしなきゃいけないんです!」
魔梨威「そ、そうだったのかー!」
魔梨威「で、ククルはどんなデートがしたいんだい?」
苦来「・・・箱根に一泊なんてどうですか?」
魔梨威「箱根かぁ」
丸京『ていうか、嘘おつ』
手寅『マリーさん、チョロ過ぎよね』
木胡桃『あんなんで騙されるとか、逆に凄いよね!』
〜デート当日〜
苦来「・・・マリーさん、こっちです」
魔梨威「おー、いたいた」
苦来「・・・もしかして迷いました?」
魔梨威「いやー、ヒヨコ饅頭とか売ってたから思わず買っちゃったよ」
苦来「東京駅でもうお土産を!?」
魔梨威「だってヒヨコって、なかなか自分で食べることないじゃん!」
苦来「・・・それはそうですね」
魔梨威「電車の中で食べようと思ってさ」
苦来「・・・いいですけど、飲み物ないとむせますよ?」
魔梨威「なるほど・・・むせると言ったら、苦いコーヒーだよな!」きりっ
苦来「・・・お茶の方が合ってません?」
魔梨威「・・・///」 ←期待した反応が返って来なかった
魔梨威「しかし、JRで行くのかー」
魔梨威「あたしは箱根ってロマンスカーで行くもんだって思ってたよ」
苦来「・・・なんとなくあっちはロマンスグレーになってからでいいような気がして」
魔梨威「そりゃ、ただ文字から連想しただけだろ!」
魔梨威「まったく、東武鉄道に怒られるぞ?」
苦来「・・・いえ、怒られるのは確実にマリーさんだと思います」
【ロマンスカーで行く箱根 小田急電鉄】
このSSは
女の子の可愛さをお楽しみ頂くため
つか、JRでどう箱根行くのか知らないんだけど
というような人達を光の速さで置き去りにしつつ
たいしたオチもなく進行していくSSです
魔梨威「んがぐぐっ」
苦来「・・・本当に車内で食べるんですね」
魔梨威「ヒヨコってこんな食べにくかったっけなー」
苦来「・・・どうせなら、東京バナ奈にすれば良かったのに」
魔梨威「そうかー!」
魔梨威「東京に住んでる人ほど食べたことないアレにチャレンジするいい機会だったのか!」
苦来「・・・帰りに買えばいいじゃないですか」
魔梨威「帰りだとほんとにお土産みたいだから嫌だ」
苦来「・・・出た、自分は東京人アピール」
魔梨威「うるせーよ!///」 ←徳島県出身
魔梨威「お、横浜でだいぶ人が降りるねぇ」
苦来「・・・さすがターミナル駅ですね」
魔梨威「それにしてもさ」
魔梨威「グリーン車じゃなくても余裕で座れたんじゃね?」
苦来「・・・マリーさん、今頃気付いたんですか?」
苦来「わたしはもう、東京駅の時点で後悔してましたけど」
魔梨威「しかも、普通車の4人席の方が旅行っぽいってどういうことだよ!」
苦来「・・・まあまあ、マリーさん」
苦来「ここは一つ、空いてるのにグリーン車乗ってるぜアピールで行きましょう!」
魔梨威「おお、なるほど!」
苦来「・・・・・・」 ←ドヤ顔
魔梨威「・・・・・・」 ←ドヤ顔
『ねえねえ、あの人達ずいぶん嬉しそうだね』
『グリーン車が嬉しかったんじゃないかな』
『旅慣れてない人達なのよ、きっと』
苦来「・・・///」
魔梨威「・・・///」
魔梨威「小田原着いたー!」
苦来「・・・あっという間でしたね」
魔梨威「心なしか、かまぼこの匂いがするねぇ」
苦来「・・・いや、幻覚ですから、それ」
魔梨威「んで、これからどうするんだい?」
苦来「・・・デートといえば遊覧船」
苦来「電車とロープウェーを乗り継いで、一気に芦ノ湖を目指しましょう!」
魔梨威「・・・・・・」むしゃむしゃ
苦来「・・・・・・」むしゃむしゃ
魔梨威「って、芦ノ湖のはずがなんで大涌谷にいるんだよ!」
苦来「だってロープウェーの家族連れが温泉玉子の話なんかするから!」
魔梨威「な、なあ、これって普通の茹で玉子だよな」
苦来「それを言っちゃうんですか!?」
魔梨威「いやー、見た目の黒さはインパクトあったけどさー」
苦来「・・・剥いたら白い、当たり前なんですけどね」
魔梨威「なんとなくコンビニのおでんのを想像しちゃったよ」
苦来「・・・おでん=コンビニの悲しい図式」
魔梨威「やめろー!」
魔梨威「本気で悲しくなるだろ!」
魔梨威「んで、芦ノ湖に着いたわけなんだけどー」
苦来「・・・・・・」
魔梨威「真っ白で何も見えねー!!!」
苦来「大涌谷では霧のきの字もなかったのに!?」
魔梨威「おまけに遊覧船も運航停止だな」
苦来「・・・わたし達、なにしに来たんでしょう」
魔梨威「ひ、昼でも食べるか」
苦来「・・・はい」
【山の天気はピンポイントで変わります】
魔梨威「えーっと」
苦来「・・・・・・」
魔梨威「ロープウェーで引き返したら快晴ってどうなんだ!?」
苦来「なにっ!?」
苦来「普段の行いが悪いとでもいうの!?」
魔梨威「・・・・・・」
苦来「・・・・・・」
魔梨威「・・・ぐっ///」 ←心当たり有り
苦来「・・・うぅ///」 ←心当たり有り
【くどいようですが、山の天気はピンポイントで変わります】
苦来「・・・しかし、嘆いてばかりはいられません」
苦来「マリーさん、ここで挽回しましょう!」
魔梨威「こ、ここは伝説のー!」
苦来「・・・そう」
苦来「美ヶ原高原美術館と双璧をなす、行ったことないけど知ってる美術館!」
苦来「箱根彫刻の森美術館です!」
魔梨威「おおー!」
魔梨威「CMでしか見たことなかった場所に、ついに!」
魔梨威「すげー!」
魔梨威「なんかシュールな彫刻ばっかりだ!」
苦来「・・・なんでこんなタイトルなんだろうって思うのが多いですね」
魔梨威「ていうか、鉄で出来てるのも多いんだな」
苦来「・・・それがなにか?」
魔梨威「ほら彫刻って言う位だから、彫らなきゃいけないんじゃないのかい?」
苦来「・・・そういえば」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゚・*・゜゚・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゚・*
丸京「は?」
丸京「彫らないのに彫刻になるのか?」
丸京「そんなことでいちいち電話すんな!」
丸京「ま、まあいい」
丸京「彫って作ったの以外に、立体作品のことを彫刻って呼ぶんだよ」
丸京「って、おい!」
丸京「・・・用件済んだら、切りやがった」
木胡桃「なんていうか、すっかり博識ポジだよね」
手寅「さすが眼鏡キャラ!」
木胡桃「さすがガンペディアさん!」
丸京「人をWikipediaみたいに呼ぶなー!」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゚・*・゜゚・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゚・*
苦来「疑問が解決したところで、メインイベントです!」
[ PICASSO COLLECTION ピカソ館 ]
魔梨威「ぴ、ピカソのどこがいいのか、さっぱりわからない」
がくぅ
苦来「・・・恐らく日本人のほとんどはそう思ってるんじゃないですか?」
魔梨威「これはまさしく」
魔梨威「誰に好かれてるかわからないのに大人気ってことになってる、あの女優と一緒だな!」
苦来「マリーさん消される!消されるから!!!」
今更かもしれんがひよこ饅頭は福岡県の銘菓だから(震え声)
魔梨威「ぬぁ!?」
苦来「・・・今度はどうしました?」
魔梨威「絵の方はさっぱりわからないのに、グッズの方はやたら可愛い」
苦来「・・・本当ですね」
魔梨威「あれ、こんなとこにURLが落ちてる」
[ http://www.hakone-oam.or.jp/res_shop_wed/galleryshop.html ]
苦来「・・・偶然ですね」
魔梨威「・・・・・・」
苦来「・・・・・・」
魔梨威「話を戻すか」
苦来「・・・はい」
魔梨威「え、えーっと」
魔梨威「絵の方はさっぱりわからないのに、グッズの方はやたら可愛い」
苦来「・・・本当ですね」
苦来「このマグカップとか思わず買ってしまいそう」
魔梨威「へ?」
苦来「既にレジに持ち込む体勢!?」
苦来「しかも2つも買うんですか!?」
魔梨威「い、いやさ」
魔梨威「デートの記念にペアでと思ってさ///」
苦来「・・・マリーさん///」
苦来「もう少しお洒落な物にしてください!」ぶわわっ
魔梨威「なにも泣くことないだろ!」
魔梨威「はぁ、ククルが止めてくれて良かったー」
魔梨威「あのマグカップがあんなに高いなんて思わなかったよ」
苦来「・・・ディズニーランドもびっくりですね」
魔梨威「それと、一つ謝っておくことがあるみたいだね」
苦来「・・・そうみたいですね」
魔梨威「福岡県さんごめんなさい!」
苦来「ごめんなさい!」
魔梨威「そして>>24さん、ありがとう!」
苦来「ありがとうございます!」
魔梨威「・・・・・・」
苦来「・・・・・・」
魔梨威「こんなもんかな」
苦来「・・・誠意は伝わったんじゃないかと」
【名菓ひよ子 ひよ子本舗吉野堂】
苦来「・・・そして宮の下温泉郷のここが泊まるホテルです」
魔梨威「展開が早いねえ」
苦来「・・・SSですから」
魔梨威「普通は途中のケーブルカーの説明とか入れるんじゃないのかい?」
苦来「・・・書いたって誰も読まない気がするんですが」
魔梨威「スイッチバックみたいな時間のムダが、旅の醍醐味な気がするけどなー」
苦来「そして、この労力のムダこそSSの醍醐味です!」
魔梨威「おーい、誰に話してんだー?」
魔梨威「そして食事は普通だった」
苦来「・・・普通でしたね」
魔梨威「・・・・・・」
苦来「・・・・・・」
魔梨威「よし、お風呂入ってこよう!」
苦来「・・・やだマリーさん、裸のお付き合いだなんて///」
魔梨威「・・・・・・」
苦来「・・・・・・」
魔梨威「一人で入ってくるよ」
がしっ
魔梨威「!?」
苦来「な に か 言 い ま し た ?」
魔梨威「い、いえ、なにも」
苦来「・・・マリーさん」
苦来「ここは旅先のテンションでお互いに体を洗いっこしようってことになって」
苦来「マリーさんの手がうっかりわたしのムネに触ってしまって」
苦来「あん、なーんて可愛い喘ぎ声を聞いたマリーさんが」
苦来「なんかあたし興奮して来ちゃったよなんてことを言いつつ」
苦来「最終的にくんずほぐれつになる場面でしょ!」
魔梨威「なげーし、そんなん考えてるのお前だけだろ!」
魔梨威(とは言ったものの)
魔梨威(ククルのほんのり紅くなった白い肌と、アップにしたうなじとか)
魔梨威(なんか目覚めちまいそうなんだけど!?)
苦来「・・・マリーさん、なんで後ろ向いてるんですか?」
魔梨威「いや、これはだね」
苦来「わたしの裸は見る価値もないってことですね!?」
魔梨威「んなこと言ってないだろ!」
くるっ
魔梨威「!?」
苦来「・・・な、なんでしょう」
魔梨威(やばいだろ、これ)
魔梨威(ちっちゃいタオルでなんとか隠そうとしてるとことか)
魔梨威(すっごく萌えるんだけど!?)
苦来「・・・あの、そんなに見つめられると///」もじっ
魔梨威「!」ぶちっ
苦来「・・・なにか音がしたような」
魔梨威「く、ククルー!」
苦来「は、はい!?」
魔梨威「あたしは常識人をやめるぞー!!!」くわわっ
苦来「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」
魔梨威「・・・・・・」zzz
苦来「・・・もう、マリーさんったら疲れて寝ちゃうほど激しいんだから///」
苦来「・・・それにしても」
苦来「通販の媚薬でも、よく効くんですね」
【一服盛られてました】
〜翌朝〜
魔梨威(あ、あたしは夕べ、なぜあんなことをー!?)
苦来「・・・なにか世界が違って見えます」ほわん
魔梨威「き、気を取り直して朝食に行くか」
苦来「・・・はい、あなた///」
魔梨威「ぐぁっ!」
苦来「・・・どうしたんですか?」
魔梨威「い、いや、なにも」
魔梨威「美味しい和食でも食べれば元気も出るってもんだよな!」
苦来「・・・あ」
[ 朝食に和食を希望の方は前日21時までにお申し込み下さい ]
苦来「・・・まあまあ、マリーさん」
苦来「洋食も美味しそうですから」
魔梨威「そ、そうだね」
苦来「・・・ちょうどわたしも、デザートにすっぱいものが欲しかったですし」
魔梨威「へ?」
魔梨威「そ、それってまさかー」
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|::::::::| ヒリ ヒ|リ:::::::::|/::::::| できちゃったみたい///
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|::::::::|\/ \ j ,:::::::::从::::人
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|:::::::::|::|l Vイ ∨ j
【悲報】ククルちゃんまた想像妊娠【もはや様式美】
〜後日〜
苦来「あなた、いま赤ちゃんがお腹を蹴った///」
魔梨威「そ、そうかい」
手寅「ほら、くくるちゃん、グレープフルーツ」
木胡桃「元気な子が産まれるといいね!」
丸京「大丈夫さ」
丸京「マリーさんみたいな、元気な子だよ、きっと」
二人は女子落語界のおしどり夫婦として
末永く幸せに暮らしましたとさ
お後がよろしいようで
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