語り部「こいつァなんて事はねぇ物語よ」 (52)


 そこの兄さん、兄さん、そうそこの一人侘しく佇んでるアンタだよ。

 暇そうにしてるねぇ。だったら、ちぃっと俺の話を訊いていかねぇか。

 俺ァ手前の酔狂で、色々な物語を話して聞かせてんのよ。なんてぇ事はねぇ話だが、暇潰しにはなるさね。

 まぁまぁ、そんな煙てぇ顔しねぇで聞いて行ってくんな。安物だが、酒もあるしよ。


 よっしゃ、そうこなくちゃな。


 新しく仕入れた話なんだが、ちぃっと長くなるぜ。一晩じゃ語りきれねぇから、とりあえず話を訊いて、気になるんなら明日も来てくれりゃ良いさ。


 そんじゃ、始めようかね。


――― そうそう、兄さんにはこいつにだけは負けたくねぇって手合いはいるかい?

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酉を付けましたので次からは酉付きで投稿します

あと、歴史小説風SSなので細かい史実の出来事はほとんど無視して書いてます。なので整合性はありません。>>1の実力不足です。すいません

これから投稿します。

慶長三年 九月某日


?「次!!」

「せ、先生!もはや誰一人として立てるものはおりませぬ」

?「…………」

「せ、先生……?」

?「今日はもう辞めにする」

「は、はい!ありがとうございました!!」

?「各々、鍛練が足りぬ。それは怠惰であり、怠惰は死と心得よ」

「え、その……」

?「下がれ、俺はまだまだ汗が流し足りん」

「え、あの、先生……」

?「残るならば立ち合いを望んでいるとみなす。真剣で相手しよう」チャキ

「ひ、ひッ!?し、失礼しました!!」

?「その立ち合い、俺が引き受けよう」

「な、なにを言って……あ、あなた様は!」

?「兵部殿、お久しゅうござる。ご多忙と耳にいたしましたが」

井伊直政「多忙だ。だが、大御所に呼ばれ馳せ参じた。ついでに貴様の顔を見ておこうと思ってな。さ、剣を取れ」

「井伊様!お、お辞めくだされ!!あなた様は重臣、もし何かあれば」

直政「何か、とはなんだ?」

「そ、それは……」ビクッ

?「阿呆が一丁前にわかった口をきくでないわ。相手は人斬り兵部だぞ。何か無いわけがなかろう」スラッ

直政「そう言う事だ。邪魔立てするならば"貴様も"斬るぞ」スラッ

「井伊の赤鬼と剣の鬼……へ、下手をすれば……ど、どちらかが……」ゴクッ

 井伊直政って言やぁ徳川四天王の一人で、その気性の荒らさと戦に滅法強いってんで"井伊の赤鬼"なんてぇ呼ばれてる人よ。

 生涯、自ら戦の真ん中に突っ込んで戦ったとか、他人にも手前にも厳しくて部下が他の徳川のお侍んとこに逃げたとか、鬼の渾名にふさわしい気性の荒らさだったらしいぜ。

 そんな手合いと斬り合いなんてぇゾッとするもんだよなぁ。

 でもよ。この男はやっちまうのよ。相手が井伊直政だろうが、誰だろうが、かかってこいなんて言われたら向かわずにはいられねぇ性分の大馬鹿野郎さ。

 おまけに、他人にも手前に容赦なんてしねぇ。いや、容赦なんて知らずに生まれて来たような野郎さ。

 だからこそ滅法強い。そりゃあもう、人間とは思えねぇほど強い。

 まさに"剣鬼"


――― だからこそ小野次郎右衛門忠明って野郎は、この物語の主役の一人になれたのさ。


 そういや小野忠明と井伊直政、なんか似てるな。井伊直政、こいつにも何か面白れぇ物語があるかもしれねぇな。

ガキンッ

直政「貴様、また強くなったか」

忠明「鍛練を欠かしておりませぬ故」

バッ

直政「貴様に斬られるような俺ではないが、今日はもうやめておくか。それが目的で来たわけではないしな」チャキン

忠明「兵部殿と言えど、斬らねばならぬなら斬り据えてみせましょうぞ」チャキン

直政「ほざけ。貴様なぞ、戦場で出会ったなら気付かぬうちに縊り殺してるわ」

(よ、よかった……血を見ずにすんだ……しかし、小野先生と互角に斬り合うとは……井伊様も恐ろしいお人よな)

忠明「して、ご用向きは」

直政「大御所が呼んでおる。貴様に任せたい仕事があるらしい」

忠明「ほう……大御所様が……」

直政「貴様ともう一人でその仕事に当たるらしい」

忠明「もう一人とは?」

直政「あの小賢しい狢よ」

 大御所、徳川家康公が小野忠明を呼んで何かするつもりらしい。慶長三年って言やぁ天下分け目の関ヶ原の二年前だ。

 なんか、きな臭ぇ感じがすらぁな。

 しかし、忠明って野郎は人を斬る事に関しちゃ右に出る奴なんざいやしねぇが、権謀術数ってなったらからっきしでな。別におつむが足りねぇってわけじゃねぇんだぜ。

 ただ、なんて言や良いかなぁ。頭にねぇって言うか、関心がない。

 そこで、とある野郎に白羽の矢が立った。忠明と似たような立場で、忠明にゃ劣るが、それでも十分過ぎるほど強い。おまけに、気性の荒い忠明と比べりゃ随分と穏やかで、おまけに聡い野郎だ。

 随分とお利口さんじゃねぇかと思うだろうが、俺からすりゃあとんでもねぇ食わせものだね。

 直政が、そいつの事を狢なんて言いやがったが、言い得て妙よ。

 いや、もっと質が悪いかも知れねぇなぁ。

そんなに書き溜めしてないんで短いですがこんな感じです。

投稿していきます。

同年同日

スタスタスタッ

?「何用か」サラサラッ

『はッ、佐渡守様がお見えになられておいででございます』

?「そうか。やはり、掴んだ情報は確かであったか。わかった。通せ」

『御意』

?「佐渡守め……わざわざ足を運ぶとは……いよいよ、表舞台に立とうと言うことか……」

?「しかし、これは僥倖か」

『佐渡守様!そちらは私室でございます!!細やかではございますがおもてなしなぞさせていただきます故、どうぞ控えの間にてお待ちくださりませ!!』

本多正信『もてなしをされたくて来たわけではない』

ガラッ

?「これはこれは佐渡守様、今日はいかがいたしました?わざわざ足をお運びとは珍しい」ニコッ

正信「石見守が鼠を見つけたらしくてな。お主の屋敷に逃げ込んだとの由。せっかくの米蔵、鼠に食い潰されては可哀想と思い伝えに参ったのよ」ニコッ

?(チッ……三代目半蔵は凡愚と訊いたが、さすがは鬼半蔵の倅という事か。いや、佐渡守自身にも手飼の忍びが居るとの情報もある……そっちだと厄介か)

正信「どうなされた?」

?「いえ、ご忠告痛み入ります」

正信「これこれ、頭など下げずとも良い。それに、儂も大御所よりお主に言伝てを承った故な。ものの次いでという事よ」ニコッ

?「大御所様より言伝て……」

正信「お主にとある仕事を任せたいそうな。故に、登城せよとの事だ」

?「承りましてございます」

正信「では、儂は帰るとしよう」

?「わざわざ、足をお運び頂き申し訳ござらん。いずれ、佐渡守様と茶など喫する機会がございましたら穴埋めという訳ではござりませぬが、若輩ながら精一杯のおもてなしをさせていただきとうございます」

正信「ふむ、良い心掛けだが儂は茶が嫌いになったのだ」ニコッ

バタンッ

?(チッ……大御所からの下知は本当なようだが、それを口実に釘を刺しにきたか……狸とは大御所ではなく貴様よ佐渡守)ギリッ

?「老獪さが足りぬか……まぁ、良いわ。天下はもはや豊臣の手を離れた。徳川の世に変わるだろう。今はまだ、地盤を固める事としよう」

ガラッ

?「誰かある!」

「はッ、ここに」

?「登城する。支度いたせ」

「又右衛門様、入門の者の件いかがいたしましょう」

?「なんだそれは」

「数日前に入門したいと参った者にございます」

?「私が、その様な輩を相手にしている暇があると思っているのか」ギロッ

「も、申し訳ありません……」

?「丁重に断れ、柳生の名に傷をつけるような粗雑な断り方をするなよ。あとな……」

ゲシッ

「ぐっ……」

柳生宗矩「私は一から十まで言わなければ分からぬ愚か者は嫌いだ」ギロッ

スタスタスタ

 柳生宗矩なんて言やぁ、剣聖柳生石舟斉の倅で、梟雄柳生十兵衛の親父、上泉伊勢守より印可を承り手前の親父が開いた柳生新陰流を、新陰流の傍流から天下一と噂されるまでに押し上げた大剣豪よ。

 おまけに、落ち目になってたお家の再興までしやがったていうとんでもねぇ人でな。おまけに、立ち居振舞いや言うことが一々含蓄があるってんで、尊敬を集めた。

 若い時分より、"剣仁"なんてぇ呼ばれてたりよ。

 ただ、誰だって外面っつうもんがある。柳生宗矩、こいつの外面の皮の厚さは、他の比じゃねぇ。

 いつも腹の底で、どうやって手前が出世するかだけを考えて、剣の道もそのための手段にしか考えちゃいねぇ。

 活人剣なんて謳っちゃいるが、本当はどうだか知れねぇなぁ。

 まぁ、そいつを悟ってる奴なんか一握りだろうがな。

 しかし、小野忠明と柳生宗矩の二人が揃うなんざ尋常じゃねぇぜ。

 小野忠明って野郎も、血筋は柳生宗矩に及びはしねぇが、師匠が伊藤一刀斎って野郎でよ。

 この一刀斎って野郎の凄まじさって言ったら、そりゃあ筆舌に尽くしがたい。

 剣ってのはあくまでも人を殺すための武器ってのは自明の理なんだが、そんな事を分かっちゃいても人間ってのは高尚なもんにしたがる。

 だが、この一刀斎って人は、人を殺すための技を曲げず、誤魔化さず、ひたすら練り上げた。

 その一刀斎に見初められて弟子になり、兄弟子との決闘の末に印可を承ったっての神子上典膳って野郎だ。

 その神子上典膳って野郎が、一刀斎の推挙を受けて徳川家康に仕え、名を変えたのが小野忠明ってわけさ。

 偉大な師を持ち、一刀流と柳生新陰流という二大流派を双肩に背負う二人が揃って仕事をするってのは、なかなかある事じゃねぇぜ。

 まぁ、こうしてこの物語の主役二人が揃ったってわけで物語は動いていくわけよ。

 突如巡ってきた大御所からの仕事の依頼、それは後に有名を馳せると言ってもまだまだ徳川方では新参者達にとっちゃ青天の霹靂だった。

 いったい何をする事になんのかねぇ。

 狸と言われた大御所の事だ。きっと然り気無くえげつねぇ事をやれだとか言ってくるんじゃねぇのかね。

 徳川方の将の中でも、そいつはなかなか噂になっているようでよ。

直政「これは、小平太殿に平八殿ではござらぬか」

榊原康政「おう、兵部か」

本多忠勝「…………」

直政「お久しゅうござる」

本多忠勝「小平太、儂は先に行く」スタスタ

康政「やれやれ、平八の奴め」

直政「平八殿はいかがなされたので」

康政「平八はお主に妬いておるのよ。大御所の寵愛著しく、八面六臂の活躍を見せるお主にな」

直政「某など平八殿には及びますまい」

康政「天下無双の勇士なぞ呼ばれてはおるが、本多平八という男は相当な負けず嫌いでな。童の様な奴なのさ。だから、ああやってお主に不躾な態度をとっても許してやってくれ」

直政「許すも何も某は若輩者にございますれば」

康政「アッハッハッハッ、あの万千代が謙遜するか」

直政「…………」

康政「くくっ、いや、すまない。お主も大分、兵部大輔が板についてきたと思ったら何やら可笑しくてな」

直政「小平太殿は、三河武士らしゅうない御気性になられましたな」

康政「いや、儂も老いたのよ。いつまでも三河武士らしく寡黙にいるのでは肩が凝って仕方ない」

直政「その思考こそがあの卓越した指揮をさせるのでしょう。お歳を召されさらに油が乗った様で」

康政「そうであれば良いな……いや、井伊の赤鬼と呼ばれるお主が言うならばそうなのか」

直政「小平太殿も大御所のもとに参ずる途中に御座いましょう」

康政「おお、そうであった。共に行くか」

康政「兵部、お主は随分、あの剣士に肩入れしてるようだの」

直政「あの剣士とは次郎右衛門の事にございますか?」

康政「そう、次郎右衛門よ。いや、お主が誰ぞに肩入れするのが珍しくてな」

直政「肩入れしているつもりはありませぬ。ただ、柳生の小倅に比べれば幾分マシな奴かと思い」

康政「そうさな、儂も柳生の小倅は好かん。柳生の小倅は、腹に逸物を抱えて笑いおる。それに比べて次郎右衛門ときたら大御所にすら愛想なんて見せないくせに、剣の事しか考えてないと誰にでもわかる。そのサッパリとした所が儂は好きだ。そう言えば、どことなく誰ぞに似ておるな」

直政「……さぁ」

康政「くくっ」

直政「……大御所は、あやつらに何をさせるつもりでしょうな」

康政「さぁな。しかし、大御所の事よ。儂らの考えなぞが及ばぬ深いお考えがあるに違いあるまい」


―――
――

今日はこんな感じです。
若干、小野忠明贔屓ですが柳生宗矩も嫌いってわけじゃないっすよ!?

遅くなりましたが投稿します

正信「大御所、小野忠明、柳生宗矩の双方揃いましてございます」

徳川家康「うむ、分かった」

正信「大御所、何故にあの二人に?いえ、それだけでなく何故あのような小事を?捨て置けば良いではありませぬか」

家康「儂は臆病者なのだ」

正信「と、言うと……」

家康「佐渡、お主も可笑しな事を言う。賢いお主に臆病者という言葉の意味が分からぬわけがなかろう」

正信「いえ、それは承知にござるが」

家康「次郎右衛門と又右衛門かぁ会うのは久しいなぁ。万千代に小平太、平八郎も居るんだったのう。奴等に会うのも久しいなぁ」

正信(物事の大本は秘して、各自に考えさせ、それを実行させるやり方は変わらぬな。おそらく、大御所の頭の中には全てが浮かんでおるのだろう)

忠明「…………」

宗矩(なぜ此奴が居るのだ。人を斬るしか知らぬ猪めが……私は此奴と同格とみられておるのか……)ギリッ

近侍「大御所様、お成りにございます」

ガラッ

家康「よいよい、一堂面を上げよ。正式な場にあらず、楽にするが良い」

家康「さて、まずは万千代、小平太、平八郎。久しいな。息災か」

康政「はッ、一同変わりは御座いませぬ」

家康「うむ、多忙のところすまぬな。お主らは、この家康の寵臣。たまに顔を見なければ心配でのぅ」

直政「大御所がお呼びとあらば何処からでも駆け付ける所存にございます」

忠勝「大御所こそ激務の最中、お体の調子を崩されぬようご自愛くだされ」

家康「儂は大丈夫じゃ。この通り、相変わらず医者いらずじゃよ」

 徳川家康は、そこいらの医者より医学ってもんに精通していて多少の病は、手前で薬を調合して治したらしいな。

 まぁ、そんな事はどうでもいいやな。

 良くもまぁ、揃いに揃ったもんだと思わねぇか。徳川四天王と呼ばれる井伊直政に榊原康政、本多忠勝、そして徳川幕府の礎を築いた本多正信。

 徳川家康を支える重臣と、兵法指南役の二人を集めて何をしようと言うのかねぇ。

 まだ、誰にも家康公の頭の中は見えちゃいねぇようだ。

 家康公もそれを晒す気はねぇ様でよ。ただの世間話だけで、半刻を潰しやがった。

家康「酒の席でならばもう少し話も弾みそうなものだが、儂も根っからの三河者という事よな。なぁ、佐渡よ」

正信「いえいえ、このように楽しげにお話される大御所は久しゅう御座いますれば」

宗矩(チッ……大御所はなんのために私を呼んだのだ……世間話をするばかりではないか)ギリッ

忠明「大御所様、此度は某に仕事を任せたいとの事でございますが」

宗矩(此奴は馬鹿か。大御所の話を遮る様に気安く声をかけるとは)フッ

直政「大御所、某も思っておりました。某に次郎右衛門めを呼ぶようにと申し付けたは大御所に御座いましょう。世間話などはいつでも出来るのでは?」

正信「兵部!貴様、世間話などとは何様だ!!」

忠勝「佐渡守!大御所の御前で声を荒げるな。下品であるぞ。痴れ者が」

家康「まぁまぁ、佐渡も平八も落ち着け。確かに次郎右衛門と万千代の言う通りだ」

家康「酒の席でならばもう少し話も弾みそうなものだが、儂も根っからの三河者という事よな。なぁ、佐渡よ」

正信「いえいえ、このように楽しげにお話される大御所は久しゅう御座いますれば」

宗矩(チッ……大御所はなんのために私を呼んだのだ……世間話をするばかりではないか)ギリッ

忠明「大御所様、此度は某に仕事を任せたいとの事でございますが」

宗矩(此奴は馬鹿か。大御所の話を遮る様に気安く声をかけるとは)フッ

直政「大御所、某も思っておりました。某に次郎右衛門めを呼ぶようにと申し付けたは大御所に御座いましょう。世間話などはいつでも出来るのでは?」

正信「兵部!貴様、世間話などとは何様だ!!」

忠勝「佐渡守!大御所の御前で声を荒げるな。下品であるぞ。痴れ者が」

家康「まぁまぁ、佐渡も平八も落ち着け。確かに次郎右衛門と万千代の言う通りだ」

家康「次郎右衛門と又右衛門、お主らにはある者を誅戮してきてもらいたい」

忠明「それは如何なる者に御座いましょうか」

家康「唐沢玄蕃」

忠明「唐沢玄蕃?」

家康「真田安房守が配下の忍びだ」

忠勝「」ピクッ

康政「……真田、か。大御所、それは真田を攻めるという事に御座いましょうか?」

家康「いや、そうではない。この時期に真田攻めは上手くない。しかし、唐沢玄蕃は違う。とにかく奴は消さねばならぬ」

直政「それは、この者共でなければ成せぬので御座いましょうか」

家康「そうさなぁ……そうだろうのぅ……」

正信「どうだ。次郎右衛門、又右衛門、受けるか」

忠明「異論は御座いませぬ」

宗矩「某も慎んで承りまする」ニコッ

宗矩(チッ……忍び退治とは面倒な……なぜ、私がやらねばならぬ……此奴も何故にべもなく受けた……阿呆の考えてる事は分からん)

家康「そうか。やってくれるか。ならば、さっそく信濃に行ってもらおうかのう」

忠明「御意」

宗矩「大御所様、その仕事には某だけで十分かと存じまするが」

家康「一人でやると申すか?」

宗矩「いえ、柳生の者にて……という事に御座います。失礼ながら次郎右衛門殿には未だ配下の者はなく、一刀流門下の者が居るのみ。それに比べ私は三百近い人数が動かせまする。上手い連携を計り、確実にこなすと言う意味でも、我ら柳生に任せては如何で御座いましょう(猪には些細な功ですらもったいないわ)」

家康「ダメだ。二人だけでやってもらう。次郎右衛門はそれでよいな?」

忠明「某は、もとよりそのつもりで御座いますれば」

宗矩「し、しかし、大御所様!」

正信「しつこいぞ又右衛門!!」

家康「まぁ、又右衛門の不安な気持ちも分かる。一人だけ、同行者を許そう。それでよいな?」

宗矩「……御意」

家康「以上だ。小平太と平八には他に任せたい仕事がある故、佐渡から聞け。後の者は下がってよいぞ」

忠明「…………」

宗矩「…………」チッ

 こうして、小野忠明と柳生宗矩は唐沢玄蕃退治に信濃に向かうことになったというわけよ。

 しかし、家康公はなんでただの忍び一匹を殺そうとしてんのかね。

 確かに、唐沢玄蕃って言やぁ"飛び六法"なんて名で知られている尋常ならざる忍者だがよ。

 天下の覇権をかけて争おうとして暗躍しているこの時期だから、神経質になってるって事かね。

 それにしたって、名だたる重臣を集めてまでする話じゃねぇやな。

 さすがは狸、俺は家康公の考えてる事がこれっぽっちも分からねぇ。まぁ、一つだけわかんのは、すんなり仲良しこよしで済むって事にはなんねぇって事だな。

 だいたいわかんだろ。あの二人の馬が合うわけがねぇってよ。


――― 剣鬼と剣仁 ―――

今日はここまでです。
取り敢えず、1章は終わりです。

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