夜神月「粧裕の余命が一ヶ月…?」(70)
月「そんな嘘だ…」
医者「残念ながら…現在の医療では治すことは叶いません…」
月「ふっふざけるな!それをどうにかするのが医者の仕事だろ!」
総一郎「月!やめなさい!」
月「粧裕がどうして…」
~病室~
月「粧裕…」
粧裕「なにそんなに深刻な顔してるのお兄ちゃん。ちょっと疲れただけだって。お医者さんもすぐ退院できるって言ってたよ?」
月「…そうだな…粧裕はいい子だからすぐ元気になるよ…!」
粧裕「お兄ちゃん、もう私14歳だよ。いつまでも子供扱いしないでよ」
月「あっ…そうだな…ごめんな粧裕…」
~自宅~
月「うっ…うう…」
リューク「月…泣いてるか?」
月「あんなに優しい子が…なんで…!」
リューク「始めに言ったはずだ。デスノートを使った人間は不幸になる」
月「なっ…それなら僕が…」
リューク「人間っていうのは面白いな…月。自分の不幸より最愛の人間の不幸の方が不幸に感じるんだからな」
リューク「犯罪者を殺しまくった報いだ。あんなクズでも悲しまない人間はいないもんだ」
月「くそっ!こんなものがあるから!」
デスノートを床に投げつける
リューク「…」
月「フフフ…フハハハハハハハハハ!」
リューク「月…?」
月「おかしくてたまらないよ…妹一人の命すら救えなくてなにが新世界の神だ…なにがキラだ」
リューク「ならもうデスノートの所有権を放棄するのか?」
月「…」
月、突然部屋を出る
リューク「おい、月どこに行くんだ?」
さっき同じスレ立ててたけど飯食ってる間にみんなが保守してくれてると思ってた?wwwww
>>9
駄作ですまん
だがかいてしまってるから投下する
~神社~
月「ハアハア…」
リューク「どうしたんだこんなところへ来て…」
月「こうなったら神に頼むしかないだろ!」
リューク「面白いな月…新世界の神を自称していた奴がこうして膝をついてただの像に頭を下げてる」
月「もとはと言えば全部お前のせいだ…」
リューク「ん?何か言ったか月?」
月「お前があんなところにデスノートを落としてさえいなければこんなことにはならなかったんだ!」
リューク「お前は退屈してい…」
月「黙れ!死神!今すぐ僕の前から消え失せろ!」
リューク「それはつまりノートの所有権を放棄するっていうことだな?」
(それから3週間リュークの姿を見ることはみることはなかった…。粧裕の病状は日に日に悪化するばかり…)
粧裕「ゴホッゴホッ」
月「粧裕…」
粧裕「お兄ちゃん、私本当に治るのかな…?」
月「当たり前じゃないか!粧裕は必ずよくなる!」
粧裕「そうだよね…ゴホッゴホッ」
~医務室~
月「先生…粧裕の病状は…」
医者「残念ながらもうもって一週間です…全世界類をみない奇病なので治療を施しようがないんです…」
月「治る可能性は…」
医者「残念ですが…奇跡でも起こらない限りは…」
月「…」
~深夜の神社~
月「神様、お願いします!僕はどうなっても構いません。どうか粧裕の病気を…!」
ガサッ
月「!」
月「まっまさか!神様!?」
リューク「神といっても死神だがな…ククク…」
あれ、夕方にも同じスレたててた?
>>16
飯行ってたら落ちたんでたてました
すいません
月「リューク!?所有権は放棄したはずだ。何故姿が見えている?」
リューク「ククク…特定の人間にだけ姿を見せるなんて簡単だ」
月「わざわざ死神界から僕を笑いにきたのか?」
リューク「いや、たまたま死神界で面白いもんをみつけたからな」
月「白いノート…?」
リューク「これはデスノートとは対をなすノートだ。DEATH NOTEが死のノートならこのBLOOD NOTEは生のノートと言ったところか…」
月「生のノート?」
リューク「このノートに名前をかかれた人間は必ず天寿を全うする。それまでにかかっていた病気や怪我は全て無効になる」
月「…僕に…くれるのか!?」
リューク「ああ作られたはいいがこんなノートを使う死神はいない。元々あってないようなものだからな」
月「…ありがとうリューク。これで粧裕を…」
リューク「ただな月…このノートを使う代償は使用者の死だ」
月「!」
リューク「ただの言い伝えじゃないぞ。俺は実際このノートを使ったジェラスが砂になるのをみた」
月「海砂のノートの元の所有者?」
リューク「そうだ」
月「でもその死神はデスノートを使って海砂の寿命を延ばしたから死んだって…」
リューク「レムはこのノートの存在を知らなかったんだろうな」
月「…」
リューク「あと一つ」
月「なんだ?」
リューク「このノートを使った人間、死神は死ぬ。そして最初からいなかったことになるんだ」
月「!」
リューク「つまり存在しなかったことになるんだ。夜神家は3人家族。キラはおろか夜神月という人間は始めからこの世に存在しない。誰からも忘れ去られる」
月「つまり…僕が粧裕を救っても…」
リューク「ああそうだな。お前は誰からも感謝されることなく消える」
リューク「それでも使うのか?」
月「もちろんだ。デスノートを使ったのは僕だ。粧裕はなにも悪くない」
リューク「じゃあ今すぐ名前をかくんだな」
月「…待て…名前をかくのは一週間後だ…。それまで粧裕と最後の一週間を過ごしたい」
リューク「ククク…いいだろう。だがブラッドノートは元はジジイのもんだから回収しなきゃならにい。一週間お前に憑くぞ?」
月「ああ」
~病室~
粧裕「ゴホッゴホッ……あっお兄ちゃん」
月「粧裕もう大丈夫だ。今先生に話をきいてきた。一週間後には退院できるそうだ」
粧裕「本当!?」
月「本当だ。僕が今まで粧裕に嘘をついたことはないだろう」
粧裕「うん!じゃあさ退院したら今まで入院してた分もたくさん遊んでね!」
月「ああ…もちろんだ…」
粧裕「約束だよ!」
月「ああ約束だ」
リューク「…」
(それから一週間、あんなに退屈していた世界だったはずなのに色々な発見があった。ふとみた空の美しさ。まちを歩く人々。そしてなにより粧裕…。しかしそれらが僕の生に対する執着を強くしていた)
~ある日の夜~
月「うっうううう…」
リューク「どうした月…」
月「うっ…死にたくない…粧裕と…父さん…母さん…海砂…L…」
リューク「お前はそう思っていた犯罪者を何人も殺したんだぞ」
月「そんなことは分かってる…」
リューク「そんなに死にたくないならブラッドノートに名前をかくのをやめればいいじゃないか」
月「…それは…駄目だ…!」
~一週間後の病院~
総一郎「大変だ…月!粧裕が…!」
月「ああ分かってる」
~粧裕の病室~
総一郎「粧裕!」
粧裕「お…父さん…?それにお兄ちゃん…?」
月「粧裕…もうしゃべるな…」
総一郎「らっ月…!」
月「父さん母さん…少し外に出てくれないか…」
母「なに言ってるのこんな時に!」
月「頼む!」
月「父さん、母さん、今まで育ててくれてありがとう」
総一郎「なっなに言ってるんだこんな時に!」
月「ごめん…どうしても今言っておきたかったから…」
総一郎「さあ早く粧裕の病室に戻るぞ!」
月「…ああ僕もトイレに行ってからすぐに戻るよ…」
月「もうこの世界ともお別れだな」
リューク「名前をかくのか?」
月「ああこれ以上は粧裕の命が危ない」
カキカキ
夜神粧裕
月「はあこれで僕も終わり…か…」
リューク「一つ言い忘れといたルールがあった」
月「…」
リューク「ブラッドノートはなんてものは実は存在しないんだ」
月「なっ?!どういうことだリューク!?」
リューク「言っただろ?俺は退屈してるだけだ。なにも慈善活動のためなんかに人間ごときにノートを届けたりしない」
月「…最初から全部…嘘だったのか!?」
リューク「分かったらせいぜい妹と最期の時間を過ごしにいくんだな」
月「…くそっ!!」
ダダダッ
リューク「さて俺もこの暇潰しの代償を支払わないとな…」
~病室~
月「粧裕!」
粧裕「あっ…お兄ちょん…」
月「粧裕!」
総一郎「粧裕!」
母「粧裕!」
ピー
医者「残念ですが…」
月「粧裕!粧裕!死ぬな馬鹿野郎!」
総一郎「月!」
母「うっうわああああああ」
トクントクン
月「!」
粧裕「んっ」
月「粧裕!」
医者「そんな…信じられません…。血圧、血糖値全てみるみる正常値に…」
粧裕は一命を取り留めた
月「ん?白いノート?それに砂…」
月「BLOOD NOTE?」
パラリ
夜神粧裕
END
読んでいただいた方々ありがとうござしました
誤字多くてすいませんでした
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