斉木「僕は斉木楠雄、超能力者だ」
斉木「知らない人の為に説明するが、これは少年向けの漫画雑誌━━週刊少年ジャンプで連載中の"斉木楠雄のサイ難"の二次創作SSである」
斉木「単行本が現在7巻と比較的お求め易いので、消費税が上がる前に買い集めるといい」
斉木「さて、ステマはともかく本題に移ろう」
斉木「タイトルの通り、僕の両親についての話だ」
斉木「ジャンプにあるまじきネタではあるが、僕にとっては深刻な悩みだ」
斉木「知っている人もいるだろうが、僕の両親はとても仲が良い」
斉木「思春期の我が子に"弟と妹、どっちがいい?"と言い放った事から分かるように、そういう意味でもとても仲が良い」
斉木「おっと、父さんが僕の部屋に近付いてきているようだ」
斉木「…………」
パパ「(よし、楠雄はもう寝たみたいだな)」コソコソ
斉木「…………」
パパ「(いやでも狸寝入りかもしれない、ちゃんと確かめよう)」コソコソ
斉木「…………」
パパ「楠雄ー?」ツンツン
楠雄「…………」
パパ「パパだぞー、一家の大黒柱、偉大なファザーだぞー」ツンツン
斉木「(いつまでつつくつもりだ)」
パパ「ははは、いつもはあんな楠雄も寝てれば可愛い顔をしているな、流石パパとママの子だ」ツンツンツンツン
斉木「(鬱陶しい)」ガッ
パパ「ぐはっ!?」バターン
パパ「……イタタタ、まさか楠雄…」
斉木「(寝返りをうつ振りをして振り払ったが、流石に起きていることに気付いたか?)」
パパ「寝相悪かったのか」
斉木「(杞憂だったな)」
パパ「楠雄もちゃんと寝ているようだし、これで大丈夫だな」ギィイ、バタン
斉木「僕がまだ幼い頃、おねちょのせいで夜中に両親の寝室へテレポートをしたことがある」
斉木「性交中だった」
斉木「だが当時の僕がそれを分かる筈もなく、両親に何をしているのかその場で聞いたのだが」
ママ『ヤールギュレシをしていたのよ』
斉木「余計に分からなくなったのをよく覚えている」
斉木「それから両親は性交の前に僕が寝ているのか、おねちょをしていないか確認するようになった」
ガタン
ママ「(あんまり大きな音を立てると、くーちゃんが起きちゃうわ)」
パパ「(良いじゃないか、見せつけてやれば)」
斉木「見せつけるな」
斉木「まったく、親のその軽はずみな気持ちで全国の子供達がどれ程トラウマを背負ったと思っているんだ」
斉木「その気まずさは食事中に見ていたドラマでラブシーンがでてきたそれよりも尚重い」
パパ「(綺麗だよママ、まさに現代のマリア様…!)」
斉木「それだと僕は処女懐妊によって産まれた事になるな」
ママ「(パパだってかっこよすぎるわ、声だけで耳が妊娠しそうよ…!)」
斉木「アニメ化の際、中の人が困ることを言うな」
斉木「妹ができようが弟ができようが別にいいが、流石に毎度睡眠を邪魔されるのはいただけない」
斉木「ゲルマニウムの指輪に頼るべきだろうか…、いや、もし寝ている時に日本へミサイルが発射された場合を考えるとテレパシーを封印するのは気がすすまない」
アンアン ギシギシ
斉木「手っ取り早く寝てしまえれば良いのだが、両親の喘ぎ声をBGMに寝る趣味はない」
アンアン アンアン
斉木「いっそ誰もいない場所に行って眠ろうか…」
オーイエス イエス イエス!
斉木「欧米か」
斉木「仕方ない、暫く時間を潰してくるか。一時間もすれば静かになるだろう」ギィイイ
ビクッ ドタドタ
斉木「ドアの音が大きかったか」
バタン
パパ「く、楠雄どうしたんだ!?トイレか!?」ゼェハァ
斉木「少し散歩をしてくるだけだ」
パパ「そうか、あっ、いやこの格好は」
斉木「父親のこの半裸は色んな意味で引くな」
パパ「もこみち君の影響でね」
斉木「MOCO'Sキッチンがただの放送事故になるぞ」
斉木「流石にこの時間は寝静まってる家庭が多くて静かだな」スタスタ
斉木「まぁごく一部」
(あいつを呪い殺してやる!死ねー、死んでしまえー)カンカン
(うわ黄色死んだ、これは神アニメだな)
(原稿終わらん…)
斉木「起きている人もいるようだが、些細な問題だ」
斉木「一時間もどうやって時間を潰そうか…」スタスタ
ハァーッ!
斉木「…………」
鳥束「ハァーーッ!いやまだだ、もっと力を込めるようにやればいつかハァーー!!を会得できる筈」
鳥束「そうすればきっと女の子にモテモテに!きゃー寺生まれのTさん素敵ー!とか言われるようになる筈っす!」
斉木「(だからなぜイニシャルで喋る)」
鳥束「ハァーー!を出来るようになった暁には斉木サンを顎で使っ」
斉木「ハァーー!」
ドゴォオオオン
鳥束「がはっ!?」ガクッ
斉木「さて、違う所へ行くか」スタスタ
(ハァハァ、心美…心美…)シコシコ
斉木「…この声は」
信「まさにエンジェル、俺の妹がこんなに可愛い」シコシコ
斉木「やはり照橋さんのお兄ちゃんか」
信「タモリ倶楽部を断って心美の部屋にカメラを設置した甲斐があったぜ」
斉木「タモリはもうこいつを番組に呼ぶのをやめるべきだ」
信「万が一心美が起きてきても大丈夫なように偽装もした。右手を台本で隠したら下半身へ、左手をポテチの袋へ入れ、ポテチを取る振りをしながらカメラを見る。ふふふ完璧だ!」
斉木「色々と無理があるぞ」
斉木「聞いてしまったからにはこの悪を放置するわけにもいかないな」スッ
信「ハァハァ…うっ」
バリィイイン!
信「!?カメラが粉々に!」
心美「お兄ちゃん今の音って━━━きゃあああ!」タタタッ
信「こ、心美!」ドピュ
斉木「落ち着け、まだメインカメラがやられただけだ」
心美「きゃー!きゃー!何してるのよお兄ちゃん!最低!」
信「誤解だ心美!これは誤解なんだ!」
斉木「下半身ほぼ丸出しの誤解って何だ」
心美「近寄らないで!お兄ちゃんの変っ態っっ!!」ピシャン!
信「……おっふ」ズーン
斉木「さてと、照橋さんのトラウマにならないよう双方の記憶を消さなくてはな」
斉木「虫の知らせで起こし、わざと現場に向かわせた手前罪悪感もある」
信「……罵る心美も可愛いな」
斉木「こいつも消した方が世のためだろうか」
斉木「ふぅ、何だか疲れたな。一時間たったし、そろそろ帰るか」スタスタ
(…ように)
(ます………)
斉木「あれは…、あぁ成る程」
海藤「友達が沢山できますように。斉木と親友になれますように」
斉木「切実な星に願いをだな」
斉木「軽い散歩のつもりだったが予想以上に色んな事があったな。まぁこれで良く寝れそうだ」ガチャッ
斉木「ただい」
パパ「ほらここがいいんだろ!」パンパン
ママ「だめよっパパ、こんな所で…、くーちゃん帰ってきちゃう」パンパン
パパ「まだ帰ってこないよ。……!」バッ
ママ「どうしたのパパ」
パパ「いや気のせいだったみたいだよ、ハハハ」
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スリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテ
斉木「思わずテレポーションしてしまった」
斉木「自分の記憶も消せればいいのに……」
斉木「やっぱり超能力なんて邪魔なだけだな」
end
このSSまとめへのコメント
おっぱいもみたい!俺は今小学6年だよ!
可哀想に恥さらしになってるよ君
↑それな
ここここここ、、
おっぱいもみたい!俺は今小学6年だよ!
おちんちん舐めたい!私は今中学1年生だよ!
5.6»可哀想に恥さらしになってるよ君