ダル「オカリン爆発しろ!」(223)

シュタゲはもう無理なのか?

一度落ちたんだが上げて良いか?

ダル「オカリン爆発しろ!」

岡部「ど、どうしたのだ急に?」

ダル「どうしたもこうしたも無いのだぜ」

ダル「自分の状況を考えて発言しろ!」

岡部「ふむ」

紅莉栖「岡部ぇ~」
まゆり「オカリン~」
フェイリス「凶真~」
萌郁「岡部・・・君・・・」
ルカ子「岡部さん・・・」

岡部「何か問題でも?」

ダル「大アリだ!」

ダル「ラボの中の空気が桃色過ぎて僕の寿命がマッハ」

ダル「エロゲーの主人公でも五人同時攻略とか普通しないのだぜ?鬼畜系かヌキ系ならまだしも」

ガチャ

綯「オカリンおじさ~ん」ダキッ

ダル「増えたぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

岡部「ダルよ、落ち着け」

ダル「これが落ち着いていられるか」

ダル「幼馴染から男の娘、美少女助手に猫耳メイドさん、年上の美人と来て幼女も参戦とか羨ましいを通りすぎて殺意しか湧いてこない」

岡部「そう言われてもな・・・」

まゆり「オカリンの手は暖かいね~、撫でられてると気持ち良いのです」

ルカ子「岡部さん、とても心地良いです、ずっとこうしていたいくらい」

岡部「因みに将来的にはもう一人増える予定だ」

ダル「これ以上を望むと⁉」

ダル「大体、昨日まで皆普通だったのに今日ラボに来たらハーレムになってるなんてオカシ過ぎるだろJK!」

岡部「何⁉」

岡部「ダルよ、もう一度今のセリフを言ってくれ」

ダル「まだハーレム拡大を狙っているとか、後ろから刺されても文句言えないレベル」

岡部「いや、ソコではない、昨日まで普通だった・・・と言ったな?」

ダル「だお」

フェイリス「ニャ~、うなじを触られてると思わず声が出ちゃうにゃ」ゴロゴロ

岡部「それは具体的にどういう状況だった?」

ダル「どういうと言われましてもても…」

ダル「牧瀬氏は相変わらずオカリンと口論して、まゆ氏は冬の衣装を作るって作業してますた」

ダル「ルカ氏と桐生氏についてはわからないけど、フェイリスたんがオカリンにしなだれかかっている状況では決してなかった、綯氏に至ってはオカリン、嫌われてた節すらある」

綯「オカリンおじさん、私大きくなったらおじさんのお嫁さんになる」

岡部「なるほど・・・、ダルよ、理由は分からんがどうやらお前にもRSが発動したようだな」

ダル「それってオカリンがいつも言ってた魔眼の設定かお?」

岡部「シャラップ!RSは設定でも厨二病でも無い!実在する能力“アビリティ”だ!」

ダル「でもオカリン、仮に僕にRSが発動したとして、なぜいきなりハーレムが出来上がっているのだぜ?」

ダル「オカリンの話じゃ世界線を変化させないとRSは発動しないはずじゃなかったっけ?」

ダル「少なくとも僕は世界線を変えるような行為をした記憶は無いのだぜ」

岡部「それは簡単だ、俺がDメールで過去を改変した」

萌郁「んっ・・・岡部・・・君、もっと・・・優しく、揉んで・・・」

ダル「ちょ⁉オカリン、それはオカシイ!Dメールを送ろうにも電話レンジ(仮)は完全に破壊した筈だろ?」

岡部「あぁ、今の俺達には完全に使いこなせる代物では無かったしな、また危ない連中を引き入れてもツマラン」

ダル「何を言ってるのか分からないけど、とにかく何故そんな危ない筈のDメールを送ったん?」

紅莉栖「岡部ぇ、岡部ぇ」クンカクンカスーハースーハー

岡部「送ったのではない、送られて来たのだ、未来からな」

ダル「どゆこと?」

岡部「未来の俺はDメールによってもたらされる改変を予知出来るガジェットを製作したらしい」

岡部「その名も未来ガジェット806号“男の永遠の夢”エターナル・ロマン!」

ダル「その語呂合わせ苦しくない?」

まゆり「オカリンの此処、凄く硬くなってる・・・、まゆしぃが気持ち良くしてあげるのです」

ルカ「あ!ズルいよ、まゆりちゃん、僕も岡部さんにご奉仕したいのに」

ダル「・・・ともかく、そのガジェットの開発により未来のオカリンは電話レンジ(仮)を再設計、そのままレンジを使用して今の状況を作り上げた・・・と?」

岡部「話が早くて助かる」

岡部「ご丁寧にも俺の元へ今朝、現状把握の為のメールが届いた」

フェイリス「にゃふ!凶真、駄目にゃん、そんなところ触られたら・・・、にゃ~~~~~~~ん!!!」

ダル「つーかオカリン、ハーレム願望なんか有ったん?僕から見ても女性に対して臆病で、奥手そうに見えるのに」

岡部「まぁ、二十年以上も先の自分の思考なんて年相応におっさんなんだろう」

ダル「今この世界線のオカリンは全国一億人の“キレイなオカリン”ファンを敵に回した」

岡部「どうなるにしても、現段階ではイニシアチブは完全に向こうが取っている、なるようにしかならんさ」

ダル「確かに、今また電話レンジ(仮)を作って未来を変えるにしても、どんな事が起きるか分からないですしおすし」

萌郁「ん・・・、岡部君、ソコ、とっても気持ち良いよ」

岡部「そういうことだ」

岡部「なので俺はこの世界線を満喫する事にする」

綯「結婚したらね、大きな犬を飼って子供達とピクニックに行くの」

岡部「折角辿り着いたこの平和な世界を壊したくはないんだ」

紅莉栖「岡部ぇ、岡部ぇ」ビリビリムシャムシャ

ダル「oh」

クリス何食ってんの

ラジ館前



ダル「あまりにも酷い光景だったので思わず逃げて来てしまった」

ダル「童貞の僕には刺激が強過ぎて、もはや何をやってたのか理解不能」

ダル「オカリン・・・、一緒に魔法使いになろうって約束したのに」

『ダーリンダリンダーリンチュチュチュ♪ダーリンダリンダーリンイェイェー♪』

ダル「お?メールだ、誰からだろ?」

『ラジ館 屋上 岡部倫太郎 話』

ダル「アドレス登録無し、件名も無い、意味不明すぐるけどタイムリー過ぎてフラグの匂い」

ダル「ぜ~、ぜ~!」

ダル「ハ~、ハ~!」

ダル「デブにラジ館屋上とか酷い仕打ちだ」

ダル「とりあえず来てみた、けど特に誰も・・・」

ダル「つーか、何で屋上の鍵空いてますのん?」

??「動かないで」チャキ

        /__,i          ___       ヽ,
     / (          ´ `      .∧
      l /ーi  , - ‐ 、     - ‐ 、  /ノ   世界線はこのロープのような物
      ∨ , -、 { (⌒) }     { (⌒) } く }
     ∠⌒ <´弋,二ソノ    、弋二ソノ `i- 、  1つ1つは干渉しあう事はないが辿り着く先は同じ
     /"   、Y   '         Y> <  
     K ヽN')、 、__,       、 __,ノ ( v  )  行き来する事は不可能…
      〉 ._,〈  !"'- ,, _ _,, - ''" .| 〉  〈.!'
      ヽ,_ 人| !           !   |人_ イ
      < ,,`>|    .! |   |   !   l 〈  〉   しかし 世界を変える大きな出来事があった場合
       > y.< | .i  i .!   !  .∧  ! 〉y〈,
      ヽ_ノ .!_/i__ハ_  /i  /  ー ' .{__/   選択によって分岐が出来たりする事がある
      r''--!ヽ      ̄ . ̄     /--ヽ、
      イ/i i ト、!              /i/ i ト、l
       'ー'                'ー'-    例えば「鈴羽かわいいよ鈴羽」とレスすると――

ダル「ひっ!誰だお⁈」

??「今からする質問に答えて、正直に答えれば危害は加えないから」

ダル「何だか分からんが解りますた、とりあえず背中に当たってる妙にゴツいものを退かしてくれるとありがたいんですけど」

??「以降余計な口を挟まないで、質問にはYesかNoで答えて」

ダル「」コクコク

??「貴方の名前は橋田至?」

ダル「Yes」

??「岡部倫太郎と面識がある?」

ダル「Yes」

??「最近牧瀬紅莉栖に違和感を感じた?」

ダル「(牧瀬氏はオカリンが居ない時は普段からあんなもんだったお)No」

??「椎名まゆりはラボに来ている?」

ダル「Yes」

??「最近デジャヴや未来視、或いは“時間”に関することで何か特別な事があった?」

ダル「(えーと、オカリンのDメールの事は関係するのか?)い、Yes?」

??「ジョン・タイターを知ってる?」

ダル「(ジョン・タイター?@ちゃんのタイムトラベラー?)Yes」

??「桐生萌郁はブラウン管工房のバイトをしている?」

ダル「Yes」

??「漆原ルカは岡部に助けてもらったことがある?」

ダル「Yes」

??「秋葉留美歩という名前に覚えは?」

ダル「(誰だ?)No」

??「天王寺綯は岡部倫太郎に懐いている?」

ダル「(昨日までならNoなんだけど)Yes」

??「椎名まゆりはラボに来ている?」

ダル「Yes」

??「最近デジャヴや未来視、或いは“時間”に関することで何か特別な事があった?」

ダル「(えーと、オカリンのDメールの事は関係するのかな?)い、Yes」

??「さて、橋田至、次が最後の質問なわけだけど・・・」

??「この質問にはYesと答えて貰わないと少し困ったことになる」

ダル(困ったことって何だお⁉)

??「今起きた事を誰にも話さないと約束して欲しい」

??「これは君の身も勿論だが未来の命運がかかっていると言っても過言じゃない」

??「他言せず、また余計な詮索をしないと誓って、今から三分間そのままの体制でいてほしい」

??「約束出来る?」

ダル「い、Yes」

??「よし、じゃあ今から私は消えるけど約束を守って動かないでね?」

ダル(お、背中から気配が離れたお)

ダル(・・・3、2、1、0!)

ダル「ふー、今のはなんだったんだぜ?映画みたいな状況に正直チビった・・・、いやビビった」

ダル「何か危ない気配だったな」

ダル「どうやら僕に用というよりはオカリン、引いてはラボメンに関係している事を確認している様子だったお」

ダル「タイムリープマシンのことを知ってた節もあるし・・・」

ダル「まさかオカリンの言ってた機関⁉・・・って、んな訳無ぇーか」

キョロキョロ

ダル「誰にも話すなと言われたけど、オカリンにだけは一応伝えておいた方が良い気がするお」

ダル「これでラボメンに何かあったら流石に寝覚め悪いし、すぐにラボにもどるのだぜ」

ブラウン管工房前



ブラウン「お!橋田じゃねーか」

ブラウン「丁度良かった、お前、ウチの綯見なかったか?朝から姿が見えないんだ」

ダル「あー、それだったら先刻ラボに来てたました」

ブラウン「そーか、なんだか今朝から落ち着きが無くてな」

ブラウン「朝飯喰ったら何処かに行っちまったと思って心配してたんだが、どうやら杞憂だったようだな」

ダル「前から思ってましたが少し過保護過ぎやしませんか?」

ブラウン「馬鹿野郎!子供を心配するのは親の義務であり特権だ」

ブラウン「たとえ綯が大きくなったとしても俺はアイツを心配し続けるぜ」

ダル「ブラウン氏は本当に娘さんを大切にしてるんですね」

ブラウン「あぁ、目に入れても痛く無いってやつだな、可愛いぜー!綯は!」

ブラウン「この前もな、私おとーさんのお嫁さんになる!なんてな」

ブラウン「もう小学校の高学年なのに子供みたいなこと言って、綯が可愛過ぎて生きるのが楽しいってトコだな」

ダル「ダメだ、この親馬鹿!早くなんとかしないと・・・」

ブラウン「真面目な話、萌郁のヤツも最近はお前らにベッタリだしな」

ブラウン「対人恐怖症気味なアイツが最近じゃお前等の話しかしやがらねぇ」

ブラウン「俺ぁアイツの親代りだが、本当の娘だと思ってる」

ブラウン「娘二人が幸せなんだ、コレ以上の幸せがあるかってんだよ」

ダル「親馬鹿此処に極まれりってトコですが、確かに綯氏は可愛いですし、桐生氏もキレイだから可愛がるのも無理無いですね」

ダル「僕も娘が出来たらデレデレになる自信がありますお」

ブラウン「テメー!綯や萌郁に気があるのか?返答如何によってはブッ殺す!」

ダル「今の会話の流れでキレるのはオカシイ!もっとほのぼのとした話だったはず!」

ブラウン「ガハハッ!冗談だ、上に戻るんだろ?二人に昼飯の時間には戻ってくるよう伝えてくれや」

ダル「分かりました、それじゃ」

ブラウン「おう!」

ダル「しかし、ブラウン氏の溺愛ぶりには毎度恐ろしいものがあるお」

ダル「可愛いと言っただけで過剰反応するようなら綯氏や桐生氏が彼氏でも連れて来ようものなら血の雨が降りそうだぜ・・・」

ガチャ

綯「オカリンおじさん気持ち良い?私、頑張るから、いっぱい気持ち良くなってね」

萌郁「そう・・・、上手ね綯ちゃん」

バタン

ダル「さーて、昼メシの時間だしハンバーガーでも食いに行くかお!」

ダル「ブラウン氏には二人は何処かに遊びに行ったとでも伝えておこう」

紅莉栖「あら?橋田じゃない、どうしたの?」

ダル「牧瀬氏⁉ラボにいたはずでは?」

紅莉栖「まゆりとフェイリスさんがメイクイーンニャン2に行ったから見送りにね」

紅莉栖「漆原さんも昼から神社の手伝いがあるって言ってたから見送りがてら、お昼ご飯買って来たの、橋田も一緒にどう?」

ダル「いや僕は遠慮しとく、今のラボ内で食える気がしない」

紅莉栖「あぁ、綯ちゃんね、あんなに岡部に懐いちゃって」

紅莉栖「この前まであんなに岡部に怯えてたのに・・・子供って解らないものね」

ダル「いや、大人の階段を駆け上がってる最中、五段飛ばしくらいで」

紅莉栖「?」

ダル「ともかく僕は撤退する、何か精神的に疲れた訳です」

紅莉栖「そう?まぁ、そんな日もあるわよね、ゆっくり休みなさい」

ダル「そうするお」

ダル「ラボを後にしたはいいが、食欲湧か無ぇっす」

ダル「どうするか・・・」

『きんだんむ~てきのダーリンきんだんむてきのダリン』

ダル「この着信音は‼」

『橋田君はお暇ですか?今、秋葉原に来ているのですが良かったら一緒にお昼でもどうかな?コスの衣装の意見も聞きたいの』

ダル「ひゃっほーい!阿万音氏からのお誘いktkr!男としてコレを逃す手は無い!」

ダル『丁度僕もお腹が空いていたところです、今何処ですか?すぐ迎えに行きます』

ダル「送信・・・っと」

ダル「フヒヒ!朝から怒濤の展開だったけど、こういうのはウェルカムだぜ」

ダル「ん・・・、どうやら駅みたいだ、早速迎えに行こうか」

??「動かないで」チャキ

ダル「」

??「度々すまないね、現状を確認したら、どうやら君の力が必要になった、ご同行願えないかな?」

ダル「僕に怨みでもあるのかお⁉天国から地獄とは正にこのことだ」

??「ゴメンね、出来れば私一人で片をつけたかったんだけど」

??「どうやら事態は思ったより深刻みたいでね、君の力が必要なんだよ」

ダル「出来れば遠慮したいです、これから用事があるんで」

??「手間は取らせないよ、一時間もあれば終わる」

ダル「一時間も拘束されたら昼時が終わってしまう!今僕は人生の岐路に差し掛かっているんです、見逃してほしい!」

??「分からないなー?この状況で断わるなんて、そんなに大事な用事なのかい?」

ダル「僕の幸せ家族計画が関わってくる、いつまでもサイフに忍ばせてるとか可哀相過ぐる!」

??「?、何の話か分からないけど、やっぱりコッチの任務が優先だね、悪いけど一緒に来てもらうよ」

ダル「うぅ…」

??「それじゃ何処かのお店に入ろうか、分かってると思うけど変なマネはしないでね?ややこしい事態は避けたいんだ」



??「さて、事情が変わってきたんで自己紹介しようか?」

??「私の名前は・・・訳あって今は明かせないかな、バレル・ドーターとでもしておくよ」

ダル「何その厨二臭いネーミング」

ドーター?「信じられないかもしれないけど2036年からこの時代にやって来たタイムトラベラーだよ」

ダル「つか、声で分かってましたが、やっぱ女の子かですか」

ダル「ドーターさんは何故過去に来たのだぜ?時間旅行?」

ドーター?「そうだったら良かったんだけどね、此処に来た理由は世界線の修復のため」

ダル「世界線の修復?」

ドーター?「うん、世界線理論って知ってる?」

ダル「耳タコ」

ドーター?「まぁ早い話が、この世界線で異常が起こっている筈なんだ」

ドーター?「どうしても君の力が必要になったんだよ」

ダル「どーゆーこと?」

ドーター?「順を追って説明するね」

ドーター?「2036年には君達、未来ガジェット研究所は実用段階でのタイムマシンを完成させている」

ダル「そりゃ凄い!ノーベル賞ものだ!」

ドーター?「そして、この年に所長である岡部倫太郎があるガジェットを開発したんだ」

ダル「あるガジェット・・・」

ダル「未来ガジェット806号“男の永遠の夢”エターナル・ロマン・・・」

ドーター?「やっぱり存在を知ってるんだね・・・」

ダル「今朝オカリンが未来の自分からDメールを受け取ったらしい」

ダル「多分だけど、ラボの皆も未来のオカリンから何らかのメールを受け取っているんじゃないかと思われ」

ダル「つか806号ってどんなガジェットなん?オカリンの説明じゃイマイチ分からんかった」

ドーター?「そうだね・・・、通常なら過去改変で一つの事象を改変しようとすると、バタフライエフェクトによって凄まじい副次効果をもたらす」

ドーター?「ほんの些細なことでもソレが未来にどう影響するかわからない」

ドーター?「ここまではok?」

ダル「うん」

ドーター?「このガジェットは改変したい事象を入力することによって世界線の変動を最小限に抑える事が出来る」

ドーター?「過去をどのように操れば現在がその世界線に近づくか出力してくれる演算機ってトコかな」

ダル「それは・・・、凄い」

ダル「確かに過去改変で起こる現在を知る事が出来たらソレは神にも等しい存在になれる」

ダル「改めて聞くと恐ろしいガジェットだお」

ドーター?「そう、このガジェットのおかげで手が出せない状態になってしまったんだよ、岡部倫太郎は」

ドーター?「今のところ大きな改変は行われていないけど、それでも看過出来る問題じゃない」

ダル「(かんか?感化?あぁ、看過か)確かに」

ドーター?「起きてしまった事象を無かったことにしたいけど、残念ながら岡部倫太郎にはRSが有る」

ダル「そうなんだよね、僕的には眉唾だけど、そんな能力があったら確かに過去改変で806号を無かったことにするのは不可能だ」

ドーター?「そこで、世界線収束理論を逆手にとる」

ダル「逆手に…」

ドーター?「私も806号で得た情報を元に、どうあっても岡部倫太郎が806号を完成させられない世界線へ移動するんだ」

ダル「!」

ダル「なるほど、結果の収束が決まってしまっている事に対しては流石のRSも簡単には手が出せないってことか」

ダル「それで、どうするん?オカリンが806号を完成させられない世界線を実現するためには」

ドーター?「このガジェットを作らせないためには2010年の10月10日である今日に岡部倫太郎が806号の構想を思いつかない必要があるんだ」

ダル「でも、そんな事出来るん?構想なんて頭の中の出来事を僕らがどうにか出来るとは思えないのだぜ?」

ダル「まさか脳に電極刺して記憶を忘れさせるなんて言わないよね?」

ドーター?「アハハッ!流石にそんな乱暴な事はしないよ」

ドーター?「岡部倫太郎はこのガジェットのを思いついた時、トイレで滑って転んで、便器に頭をぶつけた時に思いついたんだ」

ダル「何ともオカリンらしいマヌケな展開」

ドーター?「とにかく、私達の使命は岡部倫太郎が今日一日トイレに行くのを阻止すること」

ドーター?「ソレが出来れば未来が変わる」

ダル「そんな単純な事で本当に大丈夫なのかお?」

ドーター?「うん、806号で確認済み」

ダル「それじゃ、あとはオカリンがトイレに行くのを阻止するだけってことか」

ドーター?「そういうことになるね」

膣内でやるのか

ダル「一つ問題がある」

ドーター?「え?何?」

ダル「今日が10月10日じゃなく、3日だってことだ」

ドーター?「え゛?」

ダル「今日は2010年10月10日だお


ダル「まぁ、一週間後ってことはそれだけ対策が取りやすいってことで、大した問題は無い希ガス」

ドーター?「なんてことだ・・・」

ダル「どうしたんだお?」

ダル「別に、リカバー不可能な範囲じゃないと思うけんですけど」

ドーター?「とんでもない失敗だよ」

ドーター?「私が過去に跳ぶことによって岡部倫太郎はRSを発動させたはずなんだ、その原因を探られたら私の存在を悟られる」

ドーター?「最悪の場合、私の存在そのものを無かった事にされるかもしれない」

ドーター?「それに一週間前に跳んだことによって、どんなバタフライエフェクトが発生しているかわからない!」

ドーター?「806号の無い世界線に移動する条件が変わった可能性すらある」

ダル「そ、それは大変だお!早くなんとかしないと」

ドーター?「な、なんとかって?」

ダル「僕が分かるわけねー」

ダル「なんとかならんのかお?今から一週間後に跳ぶとか」

ドーター?「タイムマシンの使用には凄いエネルギーが必要なんだ、1.21ジゴワットの電流ってどうやったら起こせる?」

ダル「未だにコンビニにはプルトニウムは売ってない」

ドーター?「失敗した!失敗した!失敗した!」

ダル「お、落ち着いて、とにかく対策を考えるお」

ダル「どうすれば君が一週間後に来た世界線と同じ可能性になるかを」

ドーター?「そ、そうだね、えーと・・・」

ドーター?「橋田至が、私が過去に跳んでこなかったと仮定して過ごす世界をトレースするのが最良かな」

ドーター?「私が来なかったらこの一週間どう過ごすしたかをシュミレートしてみて」

ダル「そんな事急に言われても・・・」

ダル「取り敢えず今日、阿万音氏とラブラブランチデートだったはずだお」

ドーター?「え゛⁉」

ダル「先刻メールがあって一緒にお昼ご飯食べに行くはずだった・・・君が台無しにしてくれたけど」

ドーター?「ゔ⁈」

ダル「今思い出したら腹が立ってきた、どうしてくれるんだお!」

ドーター?「どうしよう・・・」

ダル「コッチが聞いてるんだお!」

『きんだんむーてきのダーリンきんだんむてきのダリン』

ダル「言ってるそばから阿万音氏からメールが⁉」

『橋田君、すぐ来るって言ってたけど、もう1時間以上経ってるよ(怒)』

ダル「な、なんか刺々しい」

ドーター?「何でも良いからフォローして!」

『ゴメン、行こうと思ったら不良に絡まれたんだ、黒尽くめのニット帽の男、なんとか逃げ出してきたから今から向かうよ』

??「ふーん、私にはジャージ姿の女の子に見えるけどな」

ドーター?「あ」

ダル「ヒッ⁉」

??「遅いから先にお店に入ってようと思ったんだけど、約束してた筈の橋田君が先にお店に着いてて女の子と楽しくお話中でした」

??「何を言ってるかわからないすが、私自身何を言ってるのかわからない」

ダル「あ、阿万音氏・・・」

阿万音「・・・」

ドーター?「・・・」

ダル「・・・」

阿万音「私、お邪魔みたいだから帰るね」

ダル「ち、違う!コレには訳があって、とにかく話を聞いてほしいお」

阿万音「ゴメン、今、話したく無い」

阿万音「暫く電話もメールもしないで」

ドーター?「あの・・・えっと、その・・・」

阿万音「それじゃ、バイバイ」



ダル「・・・」

ドーター?「・・・」

ダル「世界の終わりだ」

ダル「死のう」

ドーター?「は、早まらないで⁈」

ダル「・・・」

ドーター?「勘違いなんだから、キチンと説明すれば分かってくれるよ!」

ダル「でも、阿万音氏が連絡するなって・・・」

ドーター?「そんな弱気でどうするの!本当に嫌われちゃうよ⁉」

ダル「!」

ドーター「男はどっしり構えていないとモテないって、父さんも言ってたし」

ダル「元はといえば君のせいだお!」

ドーター?「うっ!」

ダル「僕に怨みがあるとしか思えない!」

ドーター?「そんな・・・」

ダル「未来?世界線?クソくらえだお!なんてことしてくれたんだ!」

ドーター?「・・・」

ダル「君が失敗したせいで大迷惑だお!」

ダル「最近やっと仲良くなれて手を繋ぐくらい親しくなれたのに、ぶち壊しだ!」

ダル「大体・・・」

ツーーー、ポロッ

ダル「う⁉」

ポロポロ

ダル「⁉」

ドーター?「~~~~~」

ダル「チョッ⁉」

ヤダーチワゲンカ?シュラバダネ、アノデブフタマタカヨ⁈

ダル「と、取り敢えず場所を変えよう」



ダル「落ち着いた?」

ドーター?「グスッ、グスン・・・、うん・・・ゴメンなさい」

ダル「僕の方こそ悪かった、つい頭に血が昇っちゃって」

ドーター?「グスッ・・・、しかたない、とおもう、それだけ、・・・好きなんでしょ?」

ダル「うん、古臭い言い方かもしれないけど彼女に会った瞬間に運命を感じたんだ」

ドーター?「うん、何度も聞いたから知ってる」

ダル「え?」

ドーター?「⁉、何でも無い‼忘れて!」

ダル「とにかく、僕の一週間をトレースするには、かなり難しい状況になった訳だけど」

ドーター?「うん・・・」

ダル「出来るだけの事はやってみるお」

ドーター?「でも、私のせいで二人の仲が悪くなっちゃったんだよ?本来なら楽しくデートしてた筈なのに・・・」

ダル「過ぎた事を悔やんでも仕方ないのだぜ」

ダル「今、出来ることを精一杯する、それが大事なんだお」

ドーター?「橋田至・・・」

ダル「そうと決まれば早速考えよう、オカリンの野望を打ち砕けるのは僕達だけなんだから」

ドーター?「!・・・うん!」

ダル「差し当たって、僕と阿万音氏の仲直りは必須条項だお、僕のモチベーションのためにも」

ドーター?「そうだね、二人は未来の世界で結婚してるから絶対に仲直りしてもらわないと」

ダル「マジで⁉」

ドーター?「うん、とってもラブラブだよ、見てるコッチが恥ずかしくなるくらい」

ダル「ふっひょーーー!テンション上がって来ましたーーー!お嫁さんキタコレ!」

ドーター?「お、落ち着いて橋田至」

ドーター?「取り敢えず阿万音由貴の事は私がなんとかしてみる、橋田至は岡部倫太郎の方をお願い」

ダル「オーキードーキー!」

ラボ



岡部「ふぅ」

萌郁「どう…だった?」

綯「その…、私上手く出来た?」

岡部「あぁ、二人とも良くやってくれた」

岡部「おかげでスッキリしたぞ」

萌郁&綯「やった!」

紅莉栖「次は私の番よね」

岡部「クリスティーナか…正直、お前にされると腰が痛くてかなわんのだが…」

紅莉栖「ティーナ禁止!助手でもセレセブでも、メリケン処女でもないからな!」

紅莉栖「腰が痛いなんて理由で私だけハブるとか、狂気のマッドサイエンティストさんは軟弱すぎだろJK!」

岡部「え?」

萌郁「…」

綯「?」

紅莉栖「あ」

岡部「ゴホン!兎に角だ、朝からぶっ通しなんだ、少し休ませてくれ」

紅莉栖「…」

ショボーン

岡部「…あ~~、夕方からはお前に任せるとしよう、しっかり頼むぞ助手よ!」

紅莉栖「岡部…」

パァッ

神社前



ドーター?「・・・さて、橋田至にはああ言った手前、どうするべきか・・・」

ドーター?「取り敢えず、野宿出来る場所を確保しないとね」

ドーター?「あ!食べられる野草発見!あ!あっちにも!」

ブチッ!ブチッ!

??「…あの?」

ブチッ!ブチッ!

??「あの?」

ドーター「あ、バッタ!」

??「あの!!」

ドーター?「え?私?」

??「はい、どうかしたんですか?神社の境内でいきなり草むしりを始めたので気になってしまって・・・」

ドーター?「アハハッ、ゴメンゴメン、食べ物を探してたらツイ夢中になっちゃって」

??「食べ物って、そ、それバッタですよ?」

ドーター?「寄生虫にさえ気をつければ高タンパクの良い食材だよ」

ドーター?「巫女服姿ってことはこの神社の人なのかな?」

??「はい、この神社に務めている漆原ルカといいます」

ドーター?(漆原!しまった!)

ドーター?「ゴメンなさい、迷惑だったかな?」

ルカ子「いえ、そろそろ境内の手入れをしようと思っていたので丁度よかったんですけど・・・」

ルカ子「あの・・・、食べ物を探していたと仰いましたけど、その・・・、ホームレスの方なんですか?」

                ハ{::::::::/::::::::::::::::::辷,_:ヽ:::\:::::::::::::::::::::::::::}/:::::::::::::::人ノ丿
                  ∧/⌒ヽ─-::::::::ユ  /^ー-ニ:;_:::::::::::::::::::ノヘ:::::::::::彡::/
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.               /   /  ∨ }::リ   __       {        / / 从:{ ハ} :}
                ', /     ', }::l    ⌒^弌、   ヽ        / ハ::::}/ }
             ∨ ,rヘ //∧:l     l朷トミ≧ュ_     _,x≦ /ノ乂 /
             /  V  /////ハ    `¨ - 'j `-‐´ /f拆テァ ああ、俺だ
          ノ「   / ////'  ̄ ̄)           / ^¨  ′ '
           /  |:  / /./  / ̄'.'.          ,′    / 新スレを支援した
    _.. -‐'^ / |: l  {/  ≠::::; -‐- 、    ,   :     /│
. -‐''^        ││ ./  ∧:/   . - \    ヽ ノ   / }| 機関の妨害が入っている!気をつけろ!!
            l | ./  //  /:::::::ヘ ┘rー-  .._   .     リ
            ∧〈 {  '   /_,. -─ヘ.  `二ニ´ /     / 取り合えず、
           / ヽ',       '´  ,.‐ァ寸  ; ; / |   }/
     \     /   }         / /   `ー++チ'  │  /  このまま観測するとだけ伝えておこう………
       \         {         {       //|     | /
        \       {         }_   _彡 |    l }   ………エル・プサイ・コングルゥ………!!

ドーター?「ううん!違うよ、えーと、訳あって今、家に帰れないんだよね」

ルカ子「ご、ゴメンなさい!家出中…とかでしょうか?」

ドーター?「そう、ソレ!両親が喧嘩中で家に居られなくて、ちょっと外で暮らそうかと思ってね、あははーっ」

ルカ子「!?大変じゃないですか!」

ドーター?「んー?まー、大丈夫だと思うよ?こう見えてもサバイバルは得意なんだ」

ルカ子「そういう問題じゃないと思うんですが・・・」

ドーター?「だから、出来れば暫くココで野宿させてもらえないかな?」

ルカ子「え?でも・・・此処には他の参拝客の方も来られる訳ですし・・・」

ドーター?「そ、そうだよね、ゴメンなさい、無理言って」

ルカ子「・・・」

ドーター?「うーん、どーするかな?御茶ノ水の方までいってみるか・・・」

ルカ子「・・・あの?」

ドーター?「え?」

ルカ子「野宿は無理ですが社務所をお貸しすることなら出来るかもしれません」

ドーター?「え?本当に⁉」

ドーター?「・・・でも良いの?私が言うのも何だけど、見ず知らずの人間に社務所を貸しちゃっても?」

ルカ子「えぇ、悪い人には見えませんし、困った人を放おっておくのは見過ごせません、お父さんに頼んでみます」

ドーター?「ありがとう、漆原ルカ」

ルカ子「どういたしまして、えーと、お名前を伺ってもよろしいですか?」

ドーター?「(流石にバレル・ドーターでは通らないよね)えーと、鈴です、橋田鈴」

ルカ子「橋田・・・、鈴さんですね、それじゃ少し待っていて下さい、お父さんを説得してみます」

鈴「ゴメンなさい、お願いします」




岡部「なんとかラボを抜け出せたか、正直、助手は加減を知らんからな、此方の身が持たん」

岡部「この時間だとメイクイーンはまだ混んでいるだろうな」

岡部「柳林神社にでも行くか」




ルカ子「ゴメンなさい!」

ルカ子「まさか町内会の会議で使ってるとは思わなかったんです」

鈴「良いって、気にしないでよ、もともと無理言ったのは私なんだから」

ルカ子「でも…」

ザッザッ

岡部「よう、ルカ子、修行をサボったりはしていないだろうな?」

ルカ子「あ、岡部さん!すみません今日はまだ素振りをしてないんです」

岡部「岡部では無い!鳳凰院凶真だ!」

岡部「るぅ~くわぁ~~こぉ~~~、お前は修行をサボった上に師匠の名を間違え…る、と…は…」

ルカ子「ご、ゴメンなさい!おか…じゃなくて凶真さん!」

鈴「…」

岡部「…」

岡部「す、
ルカ子「そうだ!凶真さん、お願いします!」

岡部「うをっ⁉ルカ子、いきなり驚かすな」

ルカ子「コチラ橋田鈴さんというのですが、家庭の事情で家に帰れないそうなんです」

ルカ子「その、出来ればラボに泊めてあげることは出来ないでしょうか?」

岡部&鈴「え"」

ルカ子「一晩だけでも良いんです、不出来な弟子のお願いですが、ダメでしょうか?」

岡部「い、いや、別に泊めるのは構わないんだが」

ルカ子「ホッ」

ルカ子「鈴さん、此方は僕の師匠で鳳凰院凶真さんといいます、いきなり男の方の部屋に泊まれと言われても戸惑うでしょうけど、とても優しい方なので安心してください」

鈴「…」

ルカ子「鈴さん?」

鈴「あ、あー、うん、ゴメンちょっと用事を思い出したゴメン!」

ダッ

岡部「ま、待て!」




ダル「阿万音氏は俺の嫁!」

ダル「ふふふーん」

ダダダダダッ!キキ~~~~~!!

ダル「あ、ドーター氏、ソッチの進捗はど

鈴「シッ!」

スッ

ダル「?」

ドタバタドタバタ!ズコッ!

岡部「ぜー、はー、ダル、こっ、ちに、女、が、逃げて、来なかっ、たか?」

鈴(フルフル)

ダル「み、見てないお」

岡部「オカシイ、な、確かに、コッチに、来たと、思ったんだが」

岡部「フー、ようやく落ち着いた、まったく俺は狂気のマッドサイエンティストだぞ!肉体労働などさせおってからに」

ダル「オカリン一体どうしたん?誰かを追っかけてたみたいだけど?」

岡部「あぁ、阿万音…い、いや、なんでもない!」

ダル「え?でも、女がどうしたって、ソレに今たしか阿万音って」

岡部「フーハーハーハーハー!ダァァルゥゥよ!気にするな!と言っても無理だろうな!いずれ時が満ちれば貴様にも分かる話だ!…今はまだ明かせない、機関の人間が動いていないとも限らんのでな!それではさらばだ、エル、プサイ、コングルゥ!」

ダダダダッ!

ダル「一体全体なんなんだ?」

鈴「フー、助かった」

ダル「何があったんだお?」




ダル「そ、それでオカリンにバレたのかお!?」

鈴「いや、コチラの思惑自体はバレてない…と思う」

鈴「ただ岡部倫太郎に私の存在が気付かれたわけだから、正直かなり不利な状況であることだけは確かだよ」

鈴「今この瞬間にも私の存在が消える可能性は大だね」

ダル「…」

鈴「父さんがいつも言ってたっけ、夢は持ち続けていればいつか必ず叶う!って」

鈴「ちょっと無理そうかな?」

ダル「そんなことない」

ダル「多分だけど、これが世界の選択なんだ」

鈴「え?」

ダル「実は今朝、僕にもRSが発動したらしいんだ」

ダル「僕自身信じられないけど、実際に世界の変動を感じた」

鈴「橋田至にRSが…でも、それが何か?」

ダル「阿万音氏と喧嘩した時も、君、…鈴がオカリンに見られた時もRSが発動することは無かった」

ダル「恐らくここまでの事象自体は確定していることなんだお!」

鈴「!」

ダル「弱気は禁物、お父さんに笑われるのだぜ」

鈴「…うん!」

ダル「兎に角、一つづつ問題を解決していくべきだ」

ダル「オカリンの方はとりあえずこれ以上の接触を避ければ問題無いと思われ、差し当たって問題なのが…」

鈴「阿万音由紀」

三日後
メイクイーンニャン2



ダル「それにしても、何故苗字が橋田?」

鈴「仕方なかったんだよ、とっさのことだったし、思いついたのが君の苗字だったんだ」

ダル「まぁ、とっさのことなら仕方ないお、それで阿万音氏のことはどうするか決まったのかお?」

鈴「うん、そのことなんだけど、やっぱり直接本人と話をする必要があると思う」

ダル「タイムマシンのことをかお⁉僕なら兎も角、信じて貰えるわけないお」

鈴「違う違う、まぁ任しておいてよ、今から彼女に連絡してくれないかな?」

ダル「分かったけど、本当に大丈夫かお?不安で仕方ないです」

ダル「おーい、阿万音氏!コッチコッチ!」

阿万音「連絡しないでって言ったのに、一週間もしないでメールするなんて・・・、ソレで?新しい彼女の紹介でもしてくれるんですか?」

ダル「誤解なんです、嘘吐いたことは謝る、でも話を聞いてほしいんだ」

阿万音「・・・わかりました」

ダル「鈴、説明頼む」

阿万音「呼び捨て・・・」

ダル「?」

鈴「えっと、初めまして、・・・はオカシイかな?私の名前は橋田鈴」

阿万音「橋田・・・?」

鈴「そう、橋田至・・・お兄ちゃんの親戚にあたるんだけど、この前貴女に会った時に誤解させてしまったみたいなので、それを解こうと思って」

鈴「ね?お兄ちゃん?」

ダル「お、お兄ちゃん⁈」

鈴「(話合わせて)」

鈴「実は私の両親が喧嘩しちゃってね、家に居られなくなったんだ」

鈴「普段とっても仲が良いから私どうして良いか分からなくなって…」

鈴「ソレで家出してきたんだけど、行く宛も無くてね、おもわず“お兄ちゃん”に助けを頼んだんだよ」

鈴「“お兄ちゃん”、私の家庭事情を話すの躊躇って貴女に嘘吐いたんだ」

鈴「ゴメンなさい」

ペコッ

ダル「そ、そうなんだお、本当に済まなかった」

ダル「あの時僕が正直に言っていれば阿万音氏を怒らせることもなかった筈だ、悪いのは全部僕なんだ、許してほしい」

ドゲザァ

阿万音「そ、そうだったんだ・・・ゴメンなさい、私、早とちりしちゃって」

阿万音「橋田君が私のこと放っておいて女の子と話してるの見てツイ頭にきちゃって」

鈴「・・・貴女は橋田至のことが本当に好きなんだね」

ダル&阿万音「⁉」

鈴「安心して良いよ、橋田至は貴女のこと大好きだから」

鈴「あの後、世界の終わりのような顔してたんだから」

ダル「ちょっ⁉ちょっと鈴⁉」

鈴「こんなにも貴女を好きな橋田至を許してあげて?」

阿万音「・・・」

阿万音「・・・ダメ」

プイッ

鈴&ダル「えー!」

阿万音「その、やっぱり嘘吐かれたのは許せない」

阿万音「・・・だから条件付で許してあげる」

ダル「条件?」

阿万音「名前」

鈴「名前?」

阿万音「苗字じゃなくて、名前で読んでくれたら許してあげる」

ダル「えっと・・・」

阿万音「嫌?」

ダル「そんなこと無いお、・・・その、・・・由季・・・さん」

由季「さん付け禁止」

ダル「ゆ、由貴」

由季「うん、至君」

ダル「⁉」

由季「エヘヘ・・・、至君」

ダル「由季・・・」

由季「至君・・・」

ダル「由季」

由季「いたる…くん」

鈴「ウオッホン!」

ダル&由季「!」

鈴「二人が仲直り出来て良かったよ」

鈴「でも、固有結界作るのは二人だけの時にしてほしいな」

由季「///」

ダル「正直スマンかった」

フェイリス「隙間を失礼しますにゃ、話もまとまったようなので、当店からのサービス、スペシャルドリンクですにゃ」

まゆり「トゥットゥルー♪二人で一緒に飲んでね」

ダル「フェイリスたん・・・、まゆ氏・・・」

フェイリス「さぁ、ぐいっといくにゃ、ダルにゃん!由季さんとラブラブなところを見せ付けて男を挙げるにゃ」

まゆり「良いなぁダル君、まゆしぃもこんなラブラブなカップルになりたいのです」

ダル&由季「///」

鈴「誤解が解けて良かったね」

ダル「あんな恥ずかしめを受けるなら誤解されたままでよかったのだぜ」

鈴「またまた~、満更でもなかった癖に」

ダル「他の客からの白い眼差しに心が折れそうだったお」

鈴「フフッ、コレに懲りたんなら未来でもイチャつくのは控えることだね、未来の君達はあんなものじゃ済まないよ?」

ダル「前向きに検討してみる所存」

ダル「それにしても、鈴の話にはビックリしたお、いきなり兄に仕立て上げられるとは・・・、ねぇ鈴?もう一度お兄ちゃんって呼んでみて?出来れば上目遣いで切なそうに」

鈴「え?・・・んー、駄目」

ダル「えー!いいじゃん、減るもんじゃなし」

鈴「今更ながら自分でも、“お兄ちゃん”は無いと思う」

ダル「まぁ、冗談はさて置き、いよいよ明日だね」

鈴「そうだね、今のところ岡部倫太郎に変化は?」

ダル「ラボに行くのは恐いから余り分からない、でも大学では特に変わった様子は無いお」

鈴「そっか、未来からの干渉も無いようだし、このまま上手くいくと良いな・・・」

ダル「きっと上手くいく、いや、成功させて見せる」

鈴「うん・・・、そうなれば良いな」

ダル「浮かない顔してるけど?」

鈴「まぁ、ね」

ダル「どうしたん?正直、最大の山場は越した筈だお、明日オカリンをトイレに行かせなければミッションコンプリート!難易度はさして高くないと思われ」

鈴「・・・もし、この任務が上手く行ったとして、私は私でいられなくなるんだ」

ダル「どういうことだってばよ?」

鈴「世界線を塗り変えるわけだからね、必然的にRSを持たない人間は以前の世界線の記憶を持つことが出来ない」

ダル「⁉」

鈴「私という存在がどうなるのか分からない」

ダル「そ、そんな!」

鈴「心配しないで、覚悟は決めてきた」

鈴「だけど駄目だね、時間が経つにつれて決心が薄らいできているような気がする」

ダル「鈴・・・」

鈴「でも大丈夫、あの世界を変えるためなんだ、多少の犠牲は付き物なんだよ」

ダル「なんとか出来ないのかな?・・・そうだ!806号で」

鈴「流石の806号でも実現不可能なことはあるよ、ただの演算機である以上、望む未来の条件が厳しいほどやらなきゃいけない事が多くなるし出力するまでに時間がかかる」

鈴「そんな余裕も時間も無かったからね、第一806号が出来上がるのは2036年、今から26年後だよ」

ダル「・・・」

鈴「そん顔しないでよ、私は満足だよ?自分が望む未来のために出来ることをしたんだから」

ダル「鈴はソレで良いのかお?」

鈴「うん」

ダル「分かった、もう何も言わない」

ダル「湿っぽい話は辞めにして気晴らしに遊ぼう、幸い此処は秋葉原、ゲーセンには事欠かない」

鈴「そうだね・・・あっ!私アレがやりたい!」

ダル「キックマシーン?パンチングマシーンの蹴りバージョンか」

鈴「こう見えても脚力には自信があるんだ」

ダル「女の子のセリフじゃないような気がするけど解ったお」

チャリン

YOU REDY?

鈴「コレを蹴れば良いの?」

ダル「みたいだ」

鈴「それじゃ・・・、セイッ!」

バコッ!!!!

ダル「300kg⁉いくらゲームだからって凄すぎる」

鈴「あちゃー、ちょっと失敗しちゃった」

鈴「機械相手だと、少し勝手が違うね」

ダル「充分過ぎるお!人死にがでるレベル!」

NEXT STAGE!

鈴「次は上手くやるよ、・・・ハァッ!」

ドゴンッ!!!!!!

ダル「400越え・・・」

鈴「ま、こんなモンかな?」

ダル「ヘヴィだぜ・・・」



鈴「面白かった~」

ダル「楽しんで頂けて何よりです」

鈴「橋田至」

ダル「ん?なんだお?」

鈴「ありがとう」

ダル「どうしたのだぜ、改まって?」

鈴「君にはちゃんとお礼を言っておかないとね」

鈴「もし私の存在が消えてしまっても、君は私のことを覚えていてくれるはずだから」

ダル「鈴...」

鈴「これは弱気じゃないよ?なんていうか、覚悟?」

鈴「明日は頑張ろうね」



ダル「オカリン、オカリン、ちょっと」

岡部「なんだダルよ!朝から言ってるように俺は忙しいんだ、火急的速やかにオペレーション・ヘルメスを完遂させなければならん」

ダル「一つお願いがありまして」

岡部「なんだ?言ってみろ?」

ダル「一緒に野ションしてくれないかお?」

岡部「…」

岡部「すまんダル、立ちくらみだ、良く聞こえなかったのでもう一度頼む」

ダル「オカリンあなたつかれてるのよ、おしっこの飛ばしっこして童心に帰るのだぜ」

岡部「もしもし俺だ!どういう事だ!我が頼れる右腕が精神汚染を受けている!仲間には手を出さないと誓っただろう!何の為に貴様等に手を貸していると思っている!」

岡部「兎に角、早急に対策を頼むぞ!エル、プサイ、コングルゥ!」

ダル「男は度胸!なんでも試してめるもんさ」

岡部「だ、ダルよ落ち着け!とりあえず深呼吸から始めようではないか」

岡部「お前の性的思考について俺がとやかく言う事では無いのだが、俺は至ってノーマルな嗜好なのだ」

岡部「お前の気持ちには応えられない、だいたいお前には嫁さんと可愛い娘が出来るハズなのだ」

岡部「今モテないからといって男に走るのは時期尚早というか」

岡部「そもそも俺なんかよりルカ子の方が魅力的ではないか?俺が言うのもなんだがアイツは中性的な顔付だし見ようによっては女の子に見えなくもない」

岡部「だが男だ、もしお前にそっちの趣味があるのなら俺がさりげなく橋渡ししてやらんでもない!」

岡部「あぁ、Mrブラウンはどうだ?分厚い胸板、太い腕、正にガチムチ!青白いもやしの俺なんかよりよほど満足する結果になるはずだ!だから、えーと…さらば!」

ダッ!

岡部「ハァ、ハァ、いったいダルの奴どうしたというのだ?」

岡部「走ったら喉が乾いたな、どれ、ドクペでも飲むか」

岡部「何ィ!売り切れだと!この店も、あの店も、その店も!無い!ドクペが秋葉中から消えてしまったというのか!」



鈴「まさか本当にドクペしか飲まないなんて…」

ダル「オカリンは一度決めると結構こだわるからな、ドクペ買い占め作戦は大成功だお」

鈴「あれ?でも、その(///)大きい方は?」

ダル「…」

ダル「いざとなったら力付くでもオカリンのトイレ行きを阻止する、どんな結末だろうとも」

鈴「そ、それって…」

ダル「勇敢に闘い散ったオカリンの魂に敬礼!」

ビシ!

鈴「死んで無いよ!」

23:30



ダル「どうにかオカリンのトイレ行きを阻むことが出来た」

鈴「岡部倫太郎の行動を先読みしてドクペを買い占め続けただけだけどね」

ダル「ゲフー、買い占めたドクペはスタッフが美味しく頂きました。正直一生見たくない」

鈴「ふふ、律儀に全部飲まなくても良かったのに」

ダル「何にせよもう少しで11日になる、このまま何事も無く過ぎることを願う」

鈴「うん…」

鈴「…ねぇ、橋田至」

鈴「どうして、見ず知らずの私のいう事をこんなに鵜呑みにしてくれたの?」

鈴「今までの話は全部嘘で、君をからかって遊んでいるだけかもしれない」

鈴「ていうか、普通信じないよねこんな与太話」

ダル「困ってるおにゃの娘を放っておける紳士はいないのだぜ?強いていえば、鈴は…なんだか他人のような気がしない」

ダル「可愛い彼女が居なかったら真っ先に口説いていたと思うお」

鈴「…」

ダル「ソレから、そのジャージに付いてるピンバッジ」

ダル「僕の背中に当てたのもソレなんじゃね?」

ダル「前にオカリンが僕に作らせたモノと同じだしね」

ダル「君が誰なのか聞く事はしない」

ダル「君の覚悟を汚したくないからね」

鈴「…」

ダル「時間だ」

ダル「さよなら、僕の…

鈴羽「」

パチッ、キョロキョロ

鈴羽「」

スズハー、スズハー?

鈴羽「」

??「鈴羽」

??「どうかしたのか?」

鈴羽「」

フルフル

??「そうか、なら良い、今日はタイムマシンの実験日だからな」

??「私はまたラボに戻るが、お前はどうする?」

鈴羽「行く…」

??「良し、それじゃあ母さんの作った朝飯を食べに行こう」

??「食欲無いのか?いつもなら7回はお代わりするのに」

鈴羽「うん、…ご馳走様」

??「どうしたのかしら?」

??「…」





鈴羽「父さん」

至「ん?どうした鈴羽」

鈴羽「いや、…なんでもない」

ラボ



岡部「それでは、これよりタイムマシン実験を行う」

岡部「なお、この実験に付随してDメールの真機能の実験も実地する」

岡部「各自、手元の資料26pの二項を」

紅莉栖「」

カタカタカタ

至「」

パチッパチッ、ピッ

鈴羽「」

チラッ

岡部「では橋田班はタイムマシンを、牧瀬班はDメールの最終チェック!」

岡部「橋田鈴羽、行けるか?」

鈴羽「…はい」

岡部「よし、タイムマシン起動」

至「タイムマシン、アイドル」

岡部「Dメール!」

紅莉栖「Dメール、………、コンタクト!」


紅莉栖(…岡部が)

鈴羽「」

紅莉栖(私に…)

至「」

紅莉栖(振り向いてくれるなら)

岡部「オペレーション・オーディーン、始動!!」

ブォォォォ~~~~~~~~~~ン!!!

シュ~~~~~~~~~~ン!

紅莉栖「そんな!何も起こらないなんて!」

ダル「牧瀬氏、悪く思わないで欲しいお」

紅莉栖「橋田⁈」

ダル「過去修復抑制装置ver807」

ダル「娘の幸せが、親の何よりの幸せ」

紅莉栖「私の時間犯罪も、お見通しってわけ?」

ダル「科学者って奴は倫理ふっ飛ばしたところに生きてるのだぜ」

ダル「まぁ、時間犯罪なんて刑法、施工どころか草案さえ存在しない」

ダル「起こっていない事象を立件なんて無理すぐるだろjk」

ダル「だけど、可愛いおにゃの娘を泣かせたら駄目なんだぜ」

紅莉栖「なによ、26年前は私だって可愛い女の子だったんだからね」

紅莉栖「いいじゃない!岡部がモテたのは事実なんだから、皆でマッサージするように仕向けるくらい」

ダル「ウチの女の娘はそれだけで心中穏やかじゃ無くなったんだよ、嫉妬深いのは僕の血じゃないのだぜ」

ダル「RSの能力は誰もが持っている」

ダル「環境因子によってそれが発動するって論文は間違い無かった訳ですな、牧瀬博士www」

紅莉栖「ブスッ」



鈴羽「おかりんおじさん、私…」

岡部「お帰り、鈴羽」



紅莉栖「式って来春だっけー?橋田」

ダル「そうだお」

紅莉栖「同い年の息子ってどんな感じよ?」

ダル「とりあえず
オ カ リ ン 末 長 く 爆 発 し ろ!」



おわり

>>214
オカリンは鈴羽と結婚する

しかしDメールによりオカリンハーレム状態に

鈴羽を過去に送って阻止

無事に結婚

て感じじゃね

>>215
多分そんな感じ
途中から改稿したら支離滅裂になりました

読んでくださった方々ありがとうございました

おまけ
10月11日

ダル「ところでオカリン、大きいほうは平気なの?」

岡部「BTTFのビフは糞まみれだったな」

ダル「」

ダ 岡
大 太

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