男「え、今どきクリぼっちとかwwwww」 (36)
SSを書き溜めしたので投下する
エロなしだけどもし良かったら見ていって
女「ごめーん、男。待ったよね??」トテトテ
男「いや、俺も今来たとこ」
女「そっかー、よかったぁ」
男「うん。それより今日の街、いつもより綺麗だね」
女「当たり前だよ、クリスマスだもん!」
男「あー、人がせっかくいい雰囲気作ろうと思ったのに」
女「あーごめん、わざとじゃないんだよ?」アセアセ
男「いいよ、別に。今夜はお前と一緒に過ごせるんだからさ」
女「あっ…うん///」
男「じゃあ、そろそろ行こうか」
女「そだね!」
そんなやりとりをして夜のデートを楽しんでいた。
女の子とクリスマスが過ごせる、それだけで俺は幸せだった。
──とこ!
母「男、いつまで寝てるの?早く起きなさい」
男(夢…だと?)
男(いや、まあ分かってたけどさ…)
俺みたいな奴が女の子とクリスマスを過ごせるわけがない。
そんなことは百も承知だ。
しかし、キリストの誕生日を祝う日なのにデートだの性夜だのおかしくはないか?
男「今日は12/24か。あー、リア充爆発しろ」
ひとしきり感傷に浸った後、朝食を取りにリビングへ向かう。
ドア「ガチャ」
妹「あ、お兄ちゃんおはよう!相変わらずお寝坊さんだなぁ」
何て兄を気遣ってくれる妹がいるわけない。
実際の妹なんて…
妹「」チッ
こんなものである。
妹が可愛いとか幻想なんや…
母「おはよう。早くご飯食べちゃって」
男「あいあい」
朝食兼昼食を食べ終えた俺は洗面所へ。
今日はマロンブックスやマニメイトにサンタコスの店員を見に行こうと思っていたのだ!
男「サンタコスにニーソの着用とかまじ反則だよね!!」
妹「うわっきもっ」
男「い、妹…いつからそこに?!」
妹「最初から。ってか話しかけないできもいから」
男「あっ、はい」
男「いやでもサンタコス&ニーソの破壊力ホントぱn妹「黙れ」
男「あっ、はい」
妹「私今日はデートだから早くしたくしないとなの。邪魔しないで」
男「」
男(こ、こいついつの間に彼氏が…)
男(いやだがしかし、容姿はそこそこだもんなぁ…)
男(それに比べて俺は…くそっ妹に先を越されたくない!)
男「まぁ、早くしたくしよう…」
そんなこんなで昼の町に繰り出した俺。
妹のことなんて知らないぞ!
俺はサンタコスの店員さんをお持ち帰り(する妄想)して楽しむんだ!!
男「うへへwwwww」
子供「ままー、あの人一人で笑ってて怖いよう」
子母「しっ、見ちゃいけません」
男(おっとしまった。つい思考が漏れてしまった)
よく周りを見渡せばクリスマスの装飾やらまだ点灯してないイルミネーションやらでいっぱいだった。
心なしか平日なのに人も多い。
まぁ、学生が冬休みだから当たり前といえば当たり前か。
店員「いらっしゃいませー」
男「おっ、店員さん外に出てチラシ配ってる。寒いのに大変だ」
店員「こちらどうぞ~」
男「あ、ありがとうございます」
男(近くで見ると結構可愛い子だな。写真撮りたいなぁ)
男「あ、あの…」
店員「はい?何でしょう?」
男「あ、いや、何でもないです…」
店員「はぁ、そうですか」
男(あー、何やってんだ俺!もうちょっとだっただろ!)
男「だがしかし、そんな勇気は俺にはない」(キリッ
──店内──
男「ほー、なかなか気合入ってるなぁ」
サンタコスをしている店員は5人くらいだろうか。
割と皆可愛いので、目移りしてしまう。
けど、ずっと見てたら不審者扱いされてしまうのでチラ見程度にしなければ…
男「とりあえず、色々見て回るか」
クリスマス装飾された明るい店内。
気分も上がっているせいか、見慣れた棚もいつもとは違って見える。
男「ん?あ、あそこにラノベの新刊が!」
男「しかも残り1冊だな…急がねば」
少々早足になり、ラノベのある場所まで歩いていく。
男(いやぁ、まさかこのラノベが今日発売だったとは…)
と思いつつラノベに手を伸ばす。
男「あっ…」 ?「あっ…」
誰かの手と接触。
男(落ち着け、落ち着け俺…)
男(お、おう。今誰かの手と接触してしまったわけだ)
男(しかもなんか可愛い声が聞こえたわけだ)
男(つまりこれは同じ趣味の美少女と手が触れ合うことで始まる恋?!)
男(ここはとりあえずラノベを彼女に譲り好感度UPを図るぞ…)
男「あ、どうぞ。俺は別にまた今度でいいんで」チラッ
ブス「ほんとー?やだー、ありがとうぅ」
男「あ、亜qwせrftgふじklp;@:」ダッシュ
男(おい、まじかよ…何であんなにブスなんだよ…)
男(ああいう時は相手は美少女って相場が決まってるだろ…)
これが世の中の不条理である。
そう簡単に事が上手くいくのであれば世の中に童貞はいないだろう。
今日、またひとつ学んだな。
男「もうやだ死にたい…」
見てるぞ
──夕方──
男「ふぅ、大量大量。久しぶりに買い漁ってしまったぜ」
男「これは早く帰宅しなければ!」
などと思っていると、それは視界に入ってきた。
そう、あれは紛れもなく妹!
男(しかも本当に彼氏いるのかよ…)
妹「あー、妹彼あそこ入ろ!」
妹彼「えー、あそこ入っちゃうの?まぁいいけど」
妹「よし、じゃあいくよ~」
しかもアブナイお店に入ろうとしてる。
奥さん、あの子まだ中学生ですよ。
どんだけおませさんなんですかねぇ?
男(てかおい、まじかよ…あいつらどんだけだよ…)
男(妹がそんな軽い女だっただなんて…)
男「くそっ」
───気付いたら俺は走り出していた───
>>18
ありがとうございます!!
男「ただいま…」
母「おかえり、ご飯できてるよ。ケーキもあるから早く食べましょう」
男「うん…」
母「あら、なんか元気ないね」
男「そんなことないよ。じゃあ、荷物置いてからいくから」
男&母&姉「いただきまーす!」
男「あ、姉さんいたんだ」
姉「ひどーい!!実は最初からいたんだからね!」
母「我が娘ながら影が薄いわね」
姉「お母さん、実の娘になんてことを言うの!?」
母「冗談だから。でも誰にも気付かれないのは凄いと思う笑」
姉「うぅー…」
男(妹の奴、今頃彼氏と…)
姉「男、お母さん酷いよぉ…って男聞いてる?」
男「うん?ああ、聞いてるよ」
母「…やっぱり何かあったの?」
男「だ、大丈夫だから。ほら、早く食べようぜ!」
男(母さんも姉さんも妹のこと知ってるのかな?)
男(ってか何でこんなに妹の心配をしてるんだ俺は…)
男&姉「ごちそーさま!」
母「お粗末さま。お風呂できてるから入っちゃいなさい」
男「あ、じゃあ先に入るわ」
男(色々考えても仕方ないし、今日は早く寝よう)
───深夜───
?「」ガサゴソ
男(ん?何だ…?)
?「ぬぬぬ…」ガサゴソ
男(誰かいる…?!)
?「よしっ」
男「誰だ…?」
?「きゃっ!起きてたの!?」
男「へ?妹??」
男「お前、彼氏とイチャラブしてたんじゃなかったの?」
妹「は?何言ってんの?きもっ」
男「だって、夕方彼氏と一緒にアブナイお店に…」
妹「やっぱあれ兄貴だったのか…」ブツブツ
男「え?」
妹「いや、まじないから。なんか勘違いしてるよ兄貴」
妹「兄貴が言ってるのは妹彼のことだろうけど、あの子、女だし」
男「は?女の子なの?!」
妹「うん、それにアブナイお店っていうのも違うよ。あれ時計屋さん」
男「はぁ!?あんなにヤバイ雰囲気なのに!?」
妹「うん、そうだよ」
男「じゃあ、デートって言うのは、妹彼ちゃんと?」
妹「そうだけど…何?文句あるわけ?」
男「そうなんだ…何だ、ははっ」バタッ
妹「兄貴?兄貴!?」
妹「へんじがない、ただのしかばねのようだ」
妹「なんかよく分からないけど寝てるだけみたいだし…まぁいいや」
───翌朝───
男「ハッ!?」
男「また夢落ちなの??2日連続なの!?」
男「神様、どれだけ俺のこと嫌いなんだよ!」
──ガサッ
男「ん?何だこれ?」ガサゴソ
男「腕時計…?そういえば夢にも時計と言うフレーズが出てきたような…」
男「あ、カードも入ってる」
『メリークリスマス&お誕生日おめでとう by妹』
男「妹の奴…覚えててくれたんだ…」ウルウル
男「おーい、妹!!」ドタドタ
母「何?朝からうるさいわね」
男「妹は?」
母「まだ寝てるんじゃない?」
男「さんきゅ」ドタドタ
姉「あ、男。お誕生日おm…」
姉「ふぇぇ…男いないよぅ…」
姉(私の存在感ってホントに…)
───妹の部屋───
男「妹ー。入るぞー」コンコン
ドア「ガチャ」
妹「ふぁ!?」
妹「ちょ…///」
男「あ、し、失礼しました」
妹「死ね、まじで死ね」
妹「で、何?死ね」
男「あの、腕時計のことなんだけど…」
男「本当に、本当にありがとう…!」
男「俺、お前にはずっと嫌われてると思ってて」
男「だから、妹は俺に構ってくれないと思ってた」
男「でも、俺バカだった…!!」
妹「ホントバカ…」
妹「……わけないじゃん」
男「え?」
妹「私が!兄貴のこと!嫌いなわけないじゃん!!って言ったの」
男「妹…これからは仲良くしような…」ニコッ
妹「は?調子に乗らないでくれる?」ニコッ
男「あはは…」
ああ、クリスマス?
もちろん今年もぼっちだった。
俺みたいな奴が女の子とデートとかありえないからな。
でも、今年のクリスマスだけは忘れられそうにない!!
~fin~
初めて投稿しましたが、正直ガクブルです
つまらないとは思いますが、もし最後まで付き合っていただいた方がいれば本当に感謝です
おつおつ
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