美墨なぎさ(24)「プリキュアだった頃は良かったなぁ……」 (62)



・ifもの
・オールスターズ視聴推奨
・没にした前作の名残で生存している設定で何人か敵キャラが出ます
・シリアスもの……ではない

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387470717



なぎさ(24)「はぁ~今月もやばいなぁ~」

メップル「たまには発泡酒じゃなくてビールが飲みたいメポォ!」

なぎさ(24)「うっさいわねぇ……。フリーターの安月給でそんな贅沢なもんそうそう何度も買えないの!」

メップル「先月ミップルに会いに行った時に飲んだワインと料理は旨かったメポ!」

なぎさ(24)「またその話ぃ? そりゃあ雪城さんは、史上最年少でノーベル化学賞を獲得したくらいだもん。持ってるもん持ってるだろうし? いいもん食べてるだろうけど」

メップル「なぎさも来ればよかったんだメポ。それに昔みたいに『ほのか』って呼べばいいメポ」

なぎさ(24)「いや~……やっぱちょっと別世界の人だもん。高校卒業以来だから、もう何年も合ってないし……」

メップル「ひかりには会いに行くのにメポか?」


なぎさ(24)「いや、ひかりは相変わらずTAKO CAFEじゃん。大学卒業したら正式に法人登録して事業拡大していくって言ってたけど」

メップル「ほのかにだって同じ気持ちで会いに行けばいいメポ」

なぎさ(24)「いや~……やっぱ迷惑だよ。ほのかは毎日大学院で難しい研究してるんだし、あたしみたいなふらふらフリーターやってるようなのが会いに言ったらさ」

メップル「そんな難しいこと考えるなんて、なぎさらしくないメポ」

なぎさ(24)「そんないつまでも中学生じゃいられないって! ほら、もう着いたわよ! バッグの中入って入って!」

メップル「メポッ!!」

なぎさ(24)「ちわ~っす。自転車便で~す」


 横浜の街にフュージョンと呼ばれる謎の大怪獣現れてから早10年が経とうとしていたある頃。

 かつて少女たちが憧憬を抱いて止まなかったプリキュアたちも徐々に人々の記憶からは薄れていた。

 少女たちは各々の道を選び、夢に向かって歩みを進め、世間を賑わせた謎の戦士たちもいまでは平和な日常を謳歌している。

 そう、かつての伝説の戦士が発泡酒を楽しみに日銭を稼ぐ生活を送っていたとしても、世間は知る由もないのだ。




なぎさ(24)「あ~今日も疲れた。スーパーで晩ご飯買わないと。何にする~?」

メップル「今日は餃子な気分メポ!」

なぎさ(24)「いいけど、ビールは買わないからね!」

メップル「……メポ」

***「お!? そこを行くのはキュアブラックじゃねーか!!」


なぎさ(24)「ん?」

ウルフルン「よぉ!」

ピーサード「半年ぶりほどか」

なぎさ(24)「なんだ、アンタたちか。その呼び方止めてって言ってるじゃん」

ウルフルン「まぁいいじゃねーか」

ピーサード「ウルフルンと一杯やりに行くところだったんだが、貴様もどうだ?」

なぎさ(24)「え~? 明日仕事、朝番だしなぁ~~」

ウルフルン「奢るぜ?」

なぎさ(24)「仕方ない行ってあげる。どこでやるの?」

ピーサード「サニーの店だ」

なぎさ(24)「お! いいじゃん、いいじゃん!! レッツらゴー!」

通行人A「ねぇねぇ、あれってヴィジュアル系バンド『BAD ENDS』のボーカルのウルフルンと歌舞伎役者のピサ右衛門じゃない?」

通行人B「キャー。プライベートで親しいって本当だったんだ~!!」

通行人C「背高ーい! 脚長ーい!! カッコイーーー!!」

ウルフルン「やべぇっ! 逃げるぞっ!!」 タタタタ……


……

あかね(23)「ウルフルンやん。毎度おーきに! ぷぷっ。人間姿は何度見ても違和感だらけやな」

ウルフルン「るっせぇな」

あかね(23)「お、今日はなぎささんも!? ご無沙汰です!」

なぎさ(24)「久しぶり!」

メップル「メポ」

ピーサード「とりあえずいつもの……」

ウルフルン「マヨネーズはたっぷりだぜぇ! あと生3な」

あかね(23)「はいはい! 分かっとるわ」


……

なぎさ(24)「はい、とりあえず乾杯!」

ウルフルン「おう!」

ピーサード「うむ」

なぎさ(24)「あかねもすっかり板に付いたね。高校卒業してからだから、もう5年?」


あかね(23)「えぇ。おかげさんで! でもなぎささんも今の仕事やってもう随分長いんとちゃいます?」

なぎさ(24)「いや~、前の仕事は去年辞めちゃったから、今は自転車便やっててさ」

あかね(23)「あ、え? そうやったんですか?」

なぎさ(24)「大卒のお利口さんがあーだこーだ言ってくるからさ、ちょっと言い返してやったら泣かせちゃって」

あかね(23)「あぁ、さいですか……」

ピーサード「貴様、成長しないな」

ウルフルン「おめぇ、社会人なんだから、もうちっと大人になれよ」

なぎさ(24)「え~だってさー」

ピーサード「……焼けたぞ」

メップル「さんきゅーメポ」


あかね(23)「あ、テレビ、チャンネルええですか? 今日スポーツ系のバラエティに、なおとりんが出るらしいんですわ」

ウルフルン「アイツらもなぁ! こないだのアジアカップも際どいとこで追い付かれちまって、ヒヤッとしたぜ。ったく!」

あかね(23)「勝ったんやしええやん。めでたく代表入りしたし、次は世界が相手やで!! ……チャンネルチャンネル……」

ピーサード「リモコンをチャンネルと呼ぶな。それにちょっと待て。この芸能ニュース……貴様たちの仲間のプリキュアじゃないのか?」


なぎさ(24)「……ん?」


アナウンサー『……以上。カリスマモデルのエリカ様『べっつにぃ~』発言でした。続いては、発表以降話題を呼んでいる春日野うらら、まこピーと初の合同ライブの続報です』


なぎさ(24)「はぁ……いいよねぇ。芸能人……儲かるんだろうなぁ。ってアンタらもそうじゃん!」

ウルフルン「だから奢ってやるっつってんだろ! それに俺らは正体不明のカブリもんユニットだからテレビ局とかあんま行かねぇし」

ピーサード「同じくだ。それに、芸能の世界だって楽なばかりではない。まぁドツクゾーンにいた頃よりは遙かにマシだが」

なぎさ(24)「いやいや、分かってないわね! 今時のバイトや派遣なんてねぇ、ドツクゾーンやバッドエンド王国以上のブラック企業よ?」

ピーサード「……え?」 ガクガクブルブル……

ウルフルン「おいおい、お前あんまヒトの古傷抉るなよ」


あかね(23)「そないなこと言うてるあいだにチャンネル、ピッと」

『国内外で評価を得ている童話作家の秋元こまちさんと、若い世代のママ達に人気の絵本作家の星空みゆきさんの初の合作がいよいよ明日、発売となります。発売日にはお二人のサイン会も予定されており……』

『今日は~人気漫画家の黄瀬やよい先生を密着取材してみたいと思いま~す……』

『これまでで最大の注目を集めるクラシックコンサート。いよいよ明日初公演となります! 皆さんの注目を集めるのはこれまでクラシックを聞かなかった世代にも人気の高いピアニストの北条響さんと、世界中で注目を集めるヴァイオリニスト水無月かれんさんのお二人の初共演で……』

『そこでパティシエの南野奏さんに旬のスイーツを教えて貰いました~……』

『日本最年少の女性政治家として話題の相田マナ議員ですが、今回の政策に関して~……』

『次のW杯も直球勝負でいきます!! ……』


……

あかね(23)「なんや、どのチャンネル回しても知り合いばっかやな……」

ウルフルン「まぁなにがしかの特技があるヤツばっかだろうからな」

なぎさ(24)「はいはい、あたしはどうせ冴えないフリーターよ」

ピーサード「そういえば貴様も昔はよく分からん球技をやっていなかったか?」

なぎさ(24)「ラクロス? 高校まではやってたけどね~。仮に世界に通用する実力があってもさ~、やっぱりメジャーな競技じゃないとそれだけで食べていくってのはね……」

ウルフルン「お前、そこまで分かっといて何で大学に進学しなかったんだよ」

なぎさ(24)「うっわ、絵本から出てきた怪人に大学の話とかされたくないし」

ピーサード「まぁそんな勉強が全てではないが、学ぶべきものを学んでいれば職の間口も広がったのは間違いないだろうがな」

なぎさ(24)「うっさいわね! 気づいた時には手遅れだったの!! はぁ……あかねだって今や自分のお店を持つ一国一城の主だし、なんかアタシの知り合いってみんな凄い人ばっかだよね……」

ピーサード「そんなものは人それぞれだ。仕方ないだろう」

あかね(23)「ウチかてバレーで食ってけるならそうしたかったですけど、他にはお好み焼き焼くくらいしかとりえありませんし」

ウルフルン「ま、仕事にあぶれたら言えよ! 俺様の楽器持ちで雇ってやるぜ!」 ウルッフッフッフ

なぎさ(24)「時給1400円以上なら考えとくわぁ……」


……翌朝

なぎさ(24)「う~ん……昨日は奢りだと思って食べ過ぎた飲み過ぎた……」

メップル「意地汚いメポ」

なぎさ(24)「その出っ張った腹で言われたくないわね……うわ~前買ったソルマック賞味期限切れてる……まぁ大丈夫だよね」

メップル「仕事中にお腹痛くしてもしらないメポ」

なぎさ(24)「この鉄の胃袋にそんなのあるわけないじゃん。あ、テレビ付けて。天気予報見なきゃ」

メップル「メポ」


--ピッ

アナウンサー『それではニュースの続報です。専門家によると日本各地で発生しているこの怪現象は9年前の横浜で発生した現象に酷似しているとのことで……』

なぎさ(24)「ちょっと~。ニュースなんかいいから天気予報見てよ!」

メップル「はいはい、分かってるメポ」


……


***『時はきた』


***『ボトムも、ブラックホールもプリキュアに敗れ去った……』


***『だが私は、違う』



***『何度でも再生し、何度でも戦う』




***『そう、プリキュアを根絶やしにするのは』




D・F「このダーク・フュージョンだ!」




……


舞(23)「……あら。……青木さん」

れいか(23)「……美翔さん。どうもご無沙汰しております」

舞(23)「こちらこそお久しぶりです。パンフレットでお見かけしていたんですけど、青木さんはこちらのビルの8階で書作展でしたね」

れいか(23)「ええ。美翔さんも2階で絵画展でしたね。しかも個展だなんて素晴らしいです。おめでとうございます」

舞(23)「ありがとうございます。そういえば1階にも……」


--ゴゴゴゴ……


チョッピ「……チョピ!」

舞(23)「……! これは……」

れいか(23)「……地震?」



……

--ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

マナ(23)「おわわわわっ……地震?」

秘書「先生! 大丈夫ですか!」

マナ(23)「私は大丈夫だから、皆さんの避難のお手伝いをお願いします! さっき外で社会科見学の中学生を見かけたのでそちらの避難も手伝ってあげて!」


……

--ゴゴゴゴゴゴゴ……ドォォォォォォン!!


キャンディ「クル! とっても強い闇の力を感じるクル!」

みゆき(23)「闇の力って……そんな」

こまち(24)「もうずっと平和だったのに……」

ナッツ「ふたりともここは危険ナツ!!」




D・F「全てを一つにするのだ……全てを」




……

アナウンサー『現在日本中で謎の影が暴れ回っています。迂闊に外出せず、最寄りの避難施設へ速やかに避難してください。繰り返します……』


……

秘書「さあ、早くバスに!」

教師「ありがとうございます。みんな無事か? そろっていない班があったら速やかに報告するように!」

生徒「小々田先生。のぞみ先生がいませ~ん!」

教師「……え? ……まさか……」


--ズズズズズズズ!!


教師「!!? ……影が!!」

生徒「きゃぁぁぁ!!」

D・F「スベテヲ……ヒトツニ」

生徒「っ!!」


「プリキュア!!! クリスタルシュート!!!」
「プリキュア!!! ハートシュート!!!」


--ズガァァァァン!!


生徒「……!」

秘書「!」

教師「あれは!」

ドリーム(23)「大いなる希望の力!! キュアドリーム!!!」 ドンッ!
ハート(23)「みなぎる愛!! キュアハート!!!」 バンッ!!


短いけど今日はここまでにしておく。

最近、昔書いたプリキュアSSがまとめサイトに載ってたのを見て久々にプリキュアものを書きはじめてみました。


……

かれん(24)「みなさん! 早くこちらから避難を!!」

ミルク「あそこ! 逃げ遅れた子供がいるミル!」

響(23)「任せて!! 私が!」 タタッ


--ズズズズズ……


響(23)「ッ!!?」

D・F「ニンゲンモ、ヒカリモ、ヤミモ、スベテヒトツニ……」

響(23)「こいつ!? こうなったら! かれんさん! ミルク!」

かれん(24)「えぇ」

ミルク「ミル!」


響(23)「レッツプレイ! プリキュア・モジュレーション!!」

かれん(24)「プリキュア・メタモルフォーゼ!!」

くるみ(23)「スカイローズ! トラングレイト!!」


メロディ(23)「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!!」 ギャーン!

アクア(24)「知性の青き泉! キュアアクア!!」 シャラーン

ローズ(23)「青い薔薇は秘密の印! ミルキィローズ!!」 バーン!


……

***「ぁの……先生」

***「……黙っててってば!!」

小山翔子「……ぃぇ…………ぁの」

やよい(23)「集中できないから黙ってて! もう今週分、描き上がるから」


--ズズズズズズ……


小山翔子「……ぁの…………そぅじゃ……なくて」

やよい(23)「もう!! ボソボソ喋らないでってば! 編集部に言って前の編集さんに変えてもらうよ!!」

小山翔子「……でも」

やよい(23)「ハキハキ喋ってよ、もう。私より10歳以上も年上なんだから!」


--ズァァァァァァ!!


D・F「キシャァァァァァァァ!!」



やよい(23)「……!!? はわわわわわ! なにこれぇーーーー」

小山翔子「…………だから……ぁぶないって……」

レギーネ「言ってやったのよぉぉぉぉ! ……ふん!!」 ビヨーン ビヨーン


--ドガァッ!!


レギーネ「だいたいアンタが締め切り通りに原稿を仕上げてりゃいい話を、ピーピー口ばっかり動かして、あぁん!? 誰の髪型がサザエさんみたいだって!?」

やよい(23)「い、言ってません、言ってましぇん……」 アワワワワ……


……

--ズズズァァァァァ

D・F「キシャァァァァァァァァァッ!!」


ピーチ(23)「ひょええええええ!! 多すぎだよ!!」

ソード(23)「このままじゃ囲まれる一方よ」

レモネード(22)「あ、そうだ! パッションのワープで逃げ……」


D・F「スベテヒトツニ!!!」


ピーチ(23)「って、レモネード! 後ろ!」

パッション(23)「しまっ! 間に合わない!!」

レモネード(22)「……え!?」



「プリキュア……エスポワールシャワー!!」


--ズガァァァン!


パッション(23)「この技は!」



ソード(23)「……そういえば今日、同じ局で収録してるって言ってたわね」

ベリー(23)「ふふ、ナイスタイミングだったでしょ? あたし、完璧!」

ピーチ(23)「ベリー!」

パッッション(23)「来てくれたのね」


ベリー(23)「それに、来てるのはあたしだけじゃないわよ!」


D・F「シャァァァアアアアア!!!」

レモネード(22)「わわっ! いっぱいきました!!」


***「んっふっふ♪ やるっしゅ!!!」 (=н=*)/



「プリキュア一人・大・爆・発ッ!!!」

--ドォォォォォォォォォォン!!!!



マリン(23)「ふいー。失言でマスコミに追われてすさんだ心にはやっぱ必殺技っしょ!!」

ピーチ(23)「」

パッション(23)「」

コフレ「さすが、ストレス発散に週1で必殺技撃ってただけあるですぅ!」


マリン(23)「ふんす!」

23歳だったら被選挙権が・・・


……

アナウンサー『スポーツニュースの時間ですが引き続きこの非常事態の中継をいたします。人々を襲う謎の黒い影は依然として増殖していますが、それに立ち向かうべくプリキュアが現れたという目撃証言がありました。専門家によるとこれは9年ぶりで、現在われわれのいるこの横浜でも多数のプリキュアたちが……』


……

D・F「キシャァァァァァァ!!」


なぎさ(24)「もぉぉぉぉぉ!! ぶっちゃけありえない!!」

メップル「メポォォォ!!」

なぎさ(24)「このままじゃ逃げきれない! えぇっと……白詰草大学に確か山吹さんが……いや無理無理そこまで逃げきれない!」

メップル「なぎさ。こいつらの力はどんどん強力になっている気がするメポ! プリキュアの力なしじゃとても……」

なぎさ(24)「分かってるわよもう! えぇっと、そうだ! 丘の上の大学病院で菱川さんが実習中だっけ……」


D・F「ヒトツニィィ!!!」

なぎさ(24)「って無理! とても逃げきれない!!!?」

メップル「メポーーーー!!」

なぎさ(24)「やられ……」





「「プリキュア!! ストライク・シュート!!!」」



--ズガァァァァァァァァァァン!!!


メップル「あれは!!?」

マーチ(23)「大丈夫ですか? なぎささん」

ルージュ(23)「お久しぶりです」

なぎさ(24)「マーチ、ルージュ!」


メップル「メポォ!! ナデシコジャパンのFW&MFコンビだメポ!」

マーチ(23)「練習の帰りにこいつらと出くわして、なぎささんが見えたので」

ルージュ(23)「日本にいるあいだで良かったですよ、もう」

なぎさ(24)「ありがとう。助かったよ」

マーチ(23)「なぎささん! 雪城さんのところに行こうとしてるんですよね! ここは私たちにまかせて行って下さい」

なぎさ(24)「……え? いや別にあたしは……」


ルージュ(23)「大丈夫! ここは私たちに……」

マーチ(23)「まかせてください!」



……


ビューティ(23)「……っ! どんどん数が増えて……」

舞(23)「このままじゃ……せめて変身できれば……」

チョッピ「チョピ……この気配は……!」


--ズズズズズズォォォォォォ


D・F「ギャシャァァァァァァァァァ!!!」


舞(23)「チョッピ! あぶない!!」

ビューティ(23)「いけない……間に合いませんっ!!」


--ズガァァァァァンン!!


舞(23)「チョッピ!!」

***「大丈夫よ」

***「間に合ってよかったわ」

ビューティ(23)「あなた達は!?」

チョッピ「ありがとうチョピ!」

舞(23)「2人とも! 来てくれたのね!!」

薫(23)「もちろん来るわよ」

満(23)「それにもちろん……」

薫(23)「彼女もいるわ」



D・F「シャァァァァァァ!!」


***「大リーグボール1号!!!」

--ズバァァァアン!!!

D・F「」


舞(23)「……!」

咲(23)「遅れてごめん。舞」

舞(23)「……来てくれたのね。……咲」


咲(23)「舞の初めての個展だもん! たとえ地球の裏側からでも、火の中、水の中、土の、中真空の中、闇の中……」

咲(23)「どこでも駆けつけるナリ!!!」 (`・ω・´) ナリ!!

舞(23)「もう……咲ったら」


ビューティ(23)「来ますよ!」

チョッピ「2人とも!」

フラッピ「変身ラピ!!」


「「デュアル・スピリチアルパワー!!」」


ブルーム(23)「輝く金の花! キュアブルーム!!」

イーグレット(23)「輝く銀の翼! キュアイーグレット!!」


「「2人はプリキュア!!!」」


イーグレット(23)「しぇーなる泉を汚すものよ!!!」

ブルーム(23)「あこぎな真似は、おやめなさいッ!!!」 バーン!!



……

D・F「ギャシャァァァァァァァァァ!!!!」


ハート(23)「この影……どんどん強くなっていく!?」


--ドガァァァ!!


ドリーム(23)「っく!! ……このままじゃ街を守りきれないよ!」


***「ちょっとちょっと。先方様のビルを見失ったってそれ洒落にならないよぉ! 今日の取引は我が社の社運がかかっているんだからねぇ!」

***「す、すみません。ですがどのビルも影が貼り付いて真っ黒ですし……」


ハート(23)「一般人!? こんなところにいたら……」

加割野「まぁまぁ社長。西くんも反省していますし」

諏湖流富「それに、この様相では先方様も避難しているだろう」

社長「いやいやキミたちぃ、ビジネスは戦いだよ? この位で避難だなんて、社会をなめてるわけ? 大切な取引なんだから先にきて先方様をお待ちするのが筋という……」


--アナタ~ガ イルカラ~♪ ア~ル~キダセル アシタヘ~♪


社長「おっと失礼。はいもしもし。あ、これはどうもはい文尾でございます。はい、お世話になっております……え? 街が大変だから取引は中止? え、あ、そうですか。はい今後ともとよろしくお願いします」

諏湖流富「……」

西「……社長?」

ドリーム(23)「あれって、もしかして……」

D・F「スベテヲヒトツニィィィィィ!!」

ドリーム(23)「あぶない!」

社長「ふんっ!!!」


--ドガァァァッ!!


ブンビー「ぃよぅしキミたち! こうなったらコイツ等をやっつけて先方様をお招きしようじゃないか!」

西「え……社長それって手当おりるんですか?」

南「負傷した場合、労災は使用できますか?」

ブンビー「……あのねぇキミたちぃ。四葉財閥と取引させてもらえる機会なんて次はもうないんだよ? これが上手くいったらボーナスも払えるし、来年の社員旅行はなんならメルヘンランドにしたっていい」

ウエスター「しゃぁ!!」

サウラー「はぁぁぁぁぁぁあああっ!!」


カワリーノ「やれやれ」

スコルプ「ふん」

ドリーム(23)「あ~!! やっぱり……」

ブンビー「おぉんやぁ? そこにいるのは?」

ドリーム(23)「やっぱりブンビーさんだ。久しぶり~」

ブンビー「おぉ! これはいい所で出会った! いやぁ街を守る為にみんなで力を合わせていたところなんだけど、キミも手伝ってくれるよね?」

ハート(23)「う~ん。でも他にも困ってる人がいないか心配だし……」

ドリーム(23)「それに学校のバスにも戻らないと教頭先生に怒られちゃうし」

ブンビー「頼むよぉ。ケーキ奢るからさぁ」

ハート(23)「う~ん」

ブンビー「キュアリズムのとこのスイーツもつけるからさ。ね?」


ドリーム(23)「よっし! がんばるぞー! けって~~い!」 ワーイ

>>34
誰も気づかなければ黙ってようと思ったんだけど
そこをリアルにするとみんな20後半になってメリハリが無いのと
ゆりさんとかがギャグじゃすまない感じになっちゃうので
そこはあえてスルーした


……

ダイヤモンド(23)「プリキュア! ダイヤモンドシャワー!!」


--ドガガガガガガガガッ!!


ラケル「この闇の力、どんどん強くなっていくケル……」

ダイヤモンド(23)「はぁ……はぁ……。こいつら……もしかして私の攻撃のエネルギーや取り込んだものや建物を吸収して強くなってるんじゃ……」

ラケル「ダイヤモンド。きっと他のプリキュアも戦っているケル! いったん逃げて誰かと合流したほうがいいケル!」

ダイヤモンド(23)「駄目よ。病院の関係者と患者さんたちはなんとか避難できたけど、まだ手術室に院長先生と急患の患者さんが1人いるもの」

ラケル「でももう守りきれないケル。限界ケル」


D・F「ギシャァァァアアアアアア!!」


ダイヤモンド(23)「しまった!! 突破された!?」

ラケル「手術室が!」


--ズガァァァァァン


ダイヤモンド(23)「そ、そんな……なんてこと……」

D・F「スベテヲォォォォヒト……」



***「ぬぉぉぉぉぉ!!! 人が気持ちよく寝とる時に……きさん、いったい何じゃき!?」 ダバダバ


ダイヤモンド(23)「!!?」

ラケル「!!?」

ダイヤモンド(23)「あ、あの影の攻撃を止めた!?」

ラケル「で、でもめっちゃ出血してるケル!?」


***「うぉぉ!? 横っ腹から猛烈に血が出とるきに!!」 ダバダバ

ラケル「あの人はどんな病気だったケル?」

ダイヤモンド(23)「ちゅ、虫垂炎のはずだけど」


クモジャキー「このクモジャキー様に手傷を追わせるたぁ許せん!!」 

クモジャキー「ぬぉぉっ!!! ビッグバン・クモジャキースペシャ……あ、痛たたた」 ダバダバ


ダイヤモンド(23)「縫合が終わってないんです……しゅ、手術中なんですから、あの……寝てないと駄目ですよ」 オロオロ……


ラケル「あぶないケル!」

D・F「シャァァァァ!!」

ダイヤモンド(23)「危ない!!」


--ドゴォ!


クモジャキー「…………ぁん?」 ダバダバ

***「これこれ君、患者さんは大人しく手術台に戻りなさい」

D・F「」 シュゥゥゥゥ……


ダイヤモンド(23)「あれは!?」

ベルゼイ「病院で暴れるとは、全くこまった若者たちだ」

ダイヤモンド(23)「い、院長先生!!?」


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月23日 (日) 22:38:55   ID: -FdI0s-J

・・・プリキュアのヒロイン・・・世界最強・・・。

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