俺「お?ワックスつけたら俺イケメンじゃね」(31)


学校

俺「♪」(昨日高い美容室でツーブロックにしてきたからきまってんな)

俺(ホラ見ろよあそこの女子)

女子「キモキモキモキモ」

俺(俺の方見て何かいいたけだそうだ)

俺「やぁ女子」ニタァ

(我ながらいい笑顔だ)

女子「キャー」だだだ

俺「ふふ」(行っちゃった)


あとはまかせた!

友「お、おはよ。俺」

俺「おーっす」

友「……お前どうした?」

俺「いやぁ、ちょっとな」
 (くくっ、さっそく気づいたな俺のイケメンオーラに……!)

友「そ、そうか……」
 (こいつはなぜ頭にピーナッツバターを塗りたくっているんだ?)

俺「ところでさあ、さっき女子ちゃんが俺の方じっとみてきてさあ」

友「ああ」
 (その頭ならそうだろうな……)

俺「話しかけたらどっかいっちゃったよ、悲鳴とともに」

友「うん、そうか」
 (俺もどこかいきてえな。香りが、もう、超スゴい)

俺「いや、やっぱ高い美容院行くとちがうわーマジちがうわー」

友「確かに違うな」
 (世の中には食パンと髪の毛を間違える美容師がいるんだなぁ)

俺「いや、このまま教室いくとどうなっちゃうのかなー」

友「どうなっちゃうんだろうな……」

俺「結構おどろかれたりしてー」

友「そうだろうな……」

俺「あ、やっぱお前もそう思う?」
  「いやーちょっと変身したような気分だよ」

友「いや、ほんとそうだな……」

俺「おっもうこんな時間かそろそろ教室行かねえとな」

友「いや、ちょっと待て」

俺「おいおい大丈夫だって!これがキッカケで彼女できても」
  「お前とは、ズットモだよ」にっこり

友「あ、いや、そうじゃなくて」
  (なんなら今すぐ友達辞めたいくらいなんだが)

俺「わかってるわかってる!もし彼女出来たらお前にも」
 「誰か紹介してやっからさ!スイーツ(笑)」

ピーナッツバターwwwwwwww

俺「じゃまた後でな!」すたすた

友「……」
  (王様の耳はロバの耳ってことわざ、あったなぁ)

教室前
俺(よぉーし、ここはクールにさもなにもなかったかのように平然と)

ガラッ

俺「うーっす」
  (やった!どうだ完全にクールだ!モテモテだ!彼女だ!)

ピシッ

俺(ん?なんだ?この張り詰めた空気は)

リア充(なんだこいつ……この匂いピーナッツバターか?)

イケメン(むせかえるようなピーナッツバター臭……)
     (どうしてこうなった)

ヤンキー(俺にはわかる……こいつバカだ)

女子1(しょこたんなの?せみのぬけがらヘアーみたいな感じなの?)

女子2(ガガなのかな?生肉ドレスなのかな??)

幼馴染(なかった……私とこいつが幼馴染だという事実はなかった)
     (私はこいつとは無関係だし、よってしらんふりしてていい)

ピーナッツバターホントにぬってたのかよ

俺(あれ?なんかおかしーな俺の予想では)

女子1『キャー(≧∇≦*)俺君その髪型似合ってるよぅ!』

女子2『ていうか俺くんなの?みちがえちゃったなー!』

リア充『おーお前ツーブロックかよ!意外と似合うなぁ!』

イケメン『確かに!一瞬マジ誰かと思ったよ』

幼馴染『ふぅん……意外とかっこ……いいじゃん……///』

俺(みたいな感じになると思ったんだが)

俺「お、おいおいなんかみんな静かだなぁ」

俺「リア充君、みんなどうしちゃったの?」

リア充「あ、え?ああ。な、なんだろうなー」
    (うっ、近づくと余計にピーナッツバター特有のにおいが……)
 
リア充 「あっちょっとスマホの電波来ないから教室でるわ。じゃ」
ガラッ

俺「え?」

イケメン「あっ俺も行くわなんか電波悪いなーこの教室」
ガラッ

俺「あっちょっと……」

女子1「ト、トイレいこっかー」
   2「そ、そだねー」
ガラッ

その他「いや、電波がなー」
ガラララッ

俺「……」ポツン

俺「そして誰もいなくなった……」

俺「ど、どうしてこうなった……天国から地獄だ……」

??「ちょっと」

俺「え?」

幼馴染「あんた、いったいなにしちゃってくれるわけ?」

俺「なにしちゃってって……こっちこそ聞きたいよ!」
「いきなりみんないなくなったりして!こんなのいじめじゃないか!」
 
俺「クソッ俺がなにしたっていうんだ!せっかくお洒落してきたってのに……」

幼馴染「おしゃ……れ?」

俺「そうだよ!なけなしの金で高い美容院にいったのに、その結果がこれだよ!」

幼馴染(美容院……?おかしい、私はどこの原住民と話しているんだろう……?)

幼馴染「あのね、もしかしたらわかってないかもと思って聞くんだけど」

俺「な、なんだよ……」

幼馴染「食パンと髪の毛を間違えてない?」
    「朝起きて、さあ朝ご飯を食べるぞと思いながら髪の毛にバターをぬりぬり……」

俺「なんだそれ!そんなわけないだろ!俺はキ○ガイじゃないんだ!」

幼馴染(いやどうみてもキ○ガイだろ)

ワロスwwww

幼馴染「わかった、もうはっきりいってあげる」フゥ~

幼馴染「あなたは頭にピーナッツバターを塗りたくっている!」

俺「な、なんだってー!」

幼馴染「間違いないわ。その匂い、色そしてべったりとしたその感じ」
    
幼馴染「まごうこときピーナッツバターよ!」
    「あなたはワックスの代わりにそれをポマードのように」
    「塗りたくっている!」

幼馴染「塗りたくっているのよ!!」

俺(そのフレーズ気に入ってるのか?)

俺「ちょ、ちょっと待ってくれよ!いくら俺のお洒落偏差値が低いからって」
 「ピーナッツバターを頭に塗ったりしないよ」

幼馴染「いいえ!塗りたくっているわ!」
    
幼馴染「確かにあなたのお洒落偏差値が猿並みで」
    「国語能力でいえば、まんままんまいってるレベルの低能でも」
    「ピーナッツバターを頭に塗りたくるのはおかしい」

幼馴染「でも現実にあなたの頭にはピーナッツバターが」
    「べっとりついてるのよ!そうべったりとね!」

俺「ちょっとまってくれよ!頭についてるのは昨日いった美容院で」
 「もらったワックスだよ!ピーナッツバターじゃない!」

幼馴染「だから間違えたのよ!朝食のパンと間違えて頭にぬりぬり……」

俺「ドリフかよ!確かにもらったワックスを塗ったよ!」

幼馴染「するともしかしてあなたは美容院でピーナッツバターを」
    「もらってきたんじゃないかしら。ちょうど美容師さんが朝食を食べていて……」

俺「そんなことあるはずないだろ!頭おかしいんじゃないのか!」

幼馴染(おかしいのはおまえだろ……)

幼馴染「わかったわかった」
    「とりあえずあなたは今自分の頭にピーナッツバターが」
    「塗りたくられている事を認める必要があるんだわ」

俺「だからワックスだって!」

幼馴染「においで一発でわかるじゃない。ピーナッツバターだって」
    「ちょっとかいでみなさいよ」

俺「いや、それが鼻炎で……ちょっと鼻が」

幼馴染「……oh。じゃあ味よ。髪についたピーナ……ワックスをちょっとなめてみて」

俺「ええ”~?」

幼馴染「爪先にちょっとつけてなめるだけなんだから我慢しなさいよ」

俺「うーむ……」チョイパクッ

俺「こ、これは……!!」

幼馴染「どう……?」

俺「ピーナッツ……バターだ……」

幼馴染「わかってよかったねこのキ○ガイが」
    「そのくせえ頭はやく洗ったほうがいいよ」
    「じゃ、もう金輪際話しかけないでね」

俺「え、おいそりゃないだろう!」

幼馴染「あのね、あんたわかってるの?」ハァ~

俺「な、何がだよ」

幼馴染「理由はよくわからないけどあなたのイメージはいまや」
    「頭にピーナッツバターを塗りたくっていた変態人間なのよ?」
    
幼馴染「そんな人間と関係があるとしれたらどうなるか……」

     「『幼馴染ちゃんは頭にりんごジャムは塗らないの?(笑)』とか」
     「言われること必至よ!」

俺「いや、だからこれは誤解で……」

幼馴染「うるさいこの食パンマン!わたしはドキンちゃんじゃないんだ!」
     「ピーナッツバターくさい頭を近づけるんじゃない!」

俺「え?あ、ちょ、ひどくない?」
  「さっきまで割とノリノリだったじゃないか……」

幼馴染「いい?ともかくそういうことだから」

幼馴染「これからはピーナッツバターを頭に塗りたくる変態食パン人間として」
     「踏まれても踏まれても強く生きなさい。そうパンの材料の小麦のようにね!」

ガラッ

俺「あ、ちょっとどこにいくんだ?」

幼馴染「電波を探しにいくわ!」
ピシャリ

俺「ギギギ……」

それからというもの、俺は『食パンマン』としての学校生活を余儀なくされた。
高校を出てからはパン工場に就職し、シンナーのやりすぎで歯を半分無くした『アンパンマン』と
自分のう○こをパンに包んで好きな子に食わせようとした『カレーパンマン』とともに
常に肛門から出血し下痢気味な『ジャムおじさん』の元で今日も働いている
毎日辛い日々だが俺は今日も頑張っている……!!

そう!踏まれても踏まれてもまっすぐにのびる麦のように強く生きるのだ!!

終わりです。ツーブロックとはいったい……

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