3月2日~3月16日 ひだまり卒業旅行  (52)

バサバサバサバサ

ウメス「あーさー!」

ジリリリリリリリリ  カチッ
 
ゆの「ん……もう…あさぁ……?」

ゆの(……なんか……今日静かだなぁ……)

ゆの(…あ、そっかヒロさん達まだ寝てるんだ……)

ゆの「……あ…あと五分だけ……」モゾモゾ


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ガチャ

宮子「学校いこーゆのっちー」

ゆの「うん!…昨日はたくさん泣いちゃったよ…」

宮子「えへへーわたしもー……」

スタスタスタ

乃莉「ふぁ……あ、ゆのさん、宮子さんおはようございます……」

なずな「おはようございます」

ゆの「おはよう、乃莉ちゃん、なずなちゃん」

宮子「乃莉っぺ寝不足なの?」

乃莉「はい、昨日ちょっと夜更かししちゃって…」

ゆの「あー…私も課題とかやってるとついつい夜更かししちゃうんだよね~」

宮子「あるあるですなぁ…」

乃莉(う…ネットサーフィンしてて夜更かししてたなんて言えない……)

プピ プピ プピ プピ

吉野屋「みなさーんおはようございまーす!昨日の卒業式は、先生も泣いてしまいまいた…」

吉野屋「さて、今日はこれから大掃除をして、終業式でーす!」

吉野屋「やっぱり掃除なので、今日はメイド服を着てきました!」

吉野屋「ささ、御主人様!何なりと命令してください♪」

校長「……」ゴゴゴ

校長「では、その服装をまずどうにかしてください」

吉野屋「ふぇぁ……」

全員(先生も卒業させられちゃうのかなぁ……)

キーンコーンカーンコーン

宮子「愛しのお昼休み~」グギュルルー

宮子「ゆのっち、早く学食いこう~」

ゆの「まって、この前の課題もうちょっとでできるから……」

宮子「くっ……ゆのっちのためなら5分くらい……」グルルルル-

モブA「ねぇねぇ、先輩達卒業旅行どこ行くか知ってる?」

モブB「え?もう決めたの?どこどこー?」

宮子「……?」

ゆの「よし、終わったー!行こう、宮ちゃん」

宮子「……うん!」

スタスタ

宮子「ねぇ、ゆのっち。卒業旅行って知ってる?」

ゆの「えっと…卒業した記念に行く旅行……みたいな感じかな」

宮子「へぇー……じゃあさ、私たちも行こうよ。卒業旅行!」

ゆの「いいねー、私もいきたい!」

ゆの「あ……でも……卒業旅行に行ったら……もうヒロさんと沙英さんには……」ウルウル

宮子「ゆのっちー!!」ユサユサ

食堂

乃莉「あ!……宮子さーん!ゆのさーん!こっちでーす、待ってましたー」

タタタ ガタッ

宮子「乃莉殿になずな殿、こんなとこでお会いするは…」

ゆの「乃莉ちゃん、待ってたってどうかしたの?」

なずな「そ、その…ですね…先輩達もうすぐ卒業しちゃうじゃないですか……それで……その……」

乃莉「あーもう!先輩達もうすぐ卒業しちゃうから、卒業旅行いきたいねって話し合ってたんです」

乃莉「それで、まず、先輩達に相談しようって話してて」

ゆの、宮子「……」

ゆの、宮子「あはははは!」

乃莉、なずな「??」

ゆの「実はさっきね、私たちも卒業旅行いきたいねって話してたの」

宮子「いやー、やっぱりひだまり荘の住人同士、通じるところがありますなぁ…」

なずな「そうだったんですか」

乃莉「昨日ちょっと調べて見たんですけど、温泉とかどうかなーって」

宮子「おお~!温泉!」

乃莉「ちょっと遠くに有名な温泉街があるので、そこで一泊してって考えてたんですけど…」

ゆの「一泊って……泊まるの!?」

乃莉「はい。やっぱり旅行って言ったら泊まるのが醍醐味じゃないですか!」バン!

宮子「……となると……一体…何ヵ月分の生活費を出せば……」ブルブル

乃莉「…そんなにかからないですよ」

乃莉「それじゃ今日の放課後、私の部屋で作戦会議しましょうよ」

宮子「それはナイスアイデアですな」

ゆの「でも温泉かー……私も久しぶりだなぁ…」

宮子「美味しいものいっぱい食べたいなぁ……温泉卵に……蟹に……」

ゆの「ね。やっぱり、温泉って言ったら温泉卵だよね♪」

乃莉「あ、あと釜飯とか!旅館の釜飯一度食べてみたかったんですよね~」

ゆの「うんうん!」

なずな「あ、あの!……先輩達の予定を聞いてから色々決めていかないと……」

ゆの、宮子、乃莉「……あっ!」

キーンコーンカーンコーン

ヒロ「あら、二人ともおかえりなさい」

宮子「たっだいまー!」

ゆの「ただいまです」

ゆの「ヒロさん、今日はぐっすり寝られましたか?」

ヒロ「ええ、おかげ様で」

宮子「ヒロさん……あんまり食べて寝てばっかりいると豚になっちゃうよ?」

ヒロ「宮ちゃーん!」

ゆの「あ、そうだヒロさん、再来週って何か予定ありますか?」

ヒロ「そうね…今のところは何もないわよ」

ゆの「本当ですか!よかったです」

ヒロ「…?何かあるの?」

ゆの「その…みんなで卒業旅行にいきたいなって考えてまして…」

宮子「そうそう、温泉行ってー、美味しいもの食べたいなーって♪」

ヒロ「え?本当に!?……キャー!……ちょっと沙英ー!」タタタ

宮子、ゆの(はやっ!)

沙英「えっと、それで温泉がなんだって?」

ゆの「ヒロさんと沙英さんもうすぐいなくなっちゃうじゃないですか」

ゆの「だからみんなで卒業旅行に温泉いきたいなって話してまして…」

沙英「あー…なるほどね」

宮子「それで沙英さんはどうなの?」

沙英「どうって…まぁ、15日くらいなら行けるよ」

ゆの「やった!♪」

ヒロ「それじゃ、決まりね!」

宮子「うへへ…蟹だー!」

沙英「蟹はないんじゃ…」

乃莉「あれ、皆さんお揃いでどうしたんですか?」

沙英「二人ともおかえりー」

なずな「ただいまです」

ゆの「お昼に話した卒業旅行の事話してたの!」

宮子「オッケーサインがでましたよ~」マルッ

なずな「本当ですか!?わ~……すごい楽しみです♪」

乃莉「それじゃ、早速うちで会議しましょうよ!」

ヒロ「うふふ…それじゃ、私はご飯作るわね」

ゆの「私手伝います!」

クリック クリック カチカチ ッターン

沙英「うわー、やっぱり今って卒業旅行のシーズンなんだ」

乃莉「この時期になるとどこもやってるみたいですね」

乃莉「ここまで多いとどこにしようか迷っちゃいますよ…」

紗英「だねぇ…」

宮子「でも、料理が美味しくて温泉が大きいところがいいなー」

なずな「私もみんなで一緒に露天風呂に入りたいです!」

ゆの「あ、あと花火!」

全員(花火!?)

ヒロ「温泉で花火見られるところがあるの?」

ゆの「小さいときに行った旅館で、外から花火が見えたことがあるんですよ!」

ヒロ「へー。そういうのもあるのね」

乃莉「あ、本当だ!場所によっては花火が見られる旅館もあるんですね~」

宮子「わ~い!露天風呂で花火だ~!」

沙英「本当にあったの!?」

乃莉「こことかどうでしょうか…?」

紗英「うーん…その下のは?」

乃莉「ここですか?でも、ここだと料理は美味しそうですけど、温泉が…」

ゆの「なかなかきまらないみたいですね…」

宮子「そうだねぇ…やっぱり記念の宿だから…」

宮子「ここは一発、なずな殿に目隠しして決めてもらうのはどうでしょうか!」

なずな「えぇ!?」

ゆの「宮ちゃーん……それこそダメだよ……」

ヒロ「はーい、みんなー晩御飯できたわよー」

宮子「うへへ…待ってましたー!」

ヒロ「それで、どこにするか決まったの?」

紗英「大体目星はついたんだけど、まだ決まらないんだよねぇ…」

ゆの「それ、見せてもらってもいいですか?」

乃莉「はい。えっと……ここと、ここと……ここなんですけど、どこにしようか迷ってて…」

ヒロ「あ、まって!最初のところのケーキバイキングすごい美味しそう!ここにしましょう!!」

乃莉「ええ!?」

紗英「あぁー…これはもう決まりかなぁ」

ゆの「ここ、浴衣も6種類から選べるんですね~。どれにしようか迷っちゃいますっ」

ヒロ「どれもかわいいものね♪」

乃莉「屋上の露天風呂もありますし、花火も見えるみたいですね~」

乃莉「紗英さん、宮子さんもここでいいですか?」

宮子「もちのろんでーす!」

紗英「私も。すごい楽しそうな旅館だしね」

乃莉「なずなもここでいい?」

なずな「うん!私はみんなと行ければどこでも♪」

ヒロ「それじゃ、決まったことだし。晩御飯食べましょ!」

宮子「はーい!」

パンッ

全員「いただきまーす!」

パクッ

宮子「んふぅ~///…このふわふわのたまごに包まれたオムライスはたまりませんなぁ~」

ゆの「えへへ~♪そのたまごは私が焼いたんだよ!」

宮子「まさかこのお店にありそうなオムライスをゆのっちが…」

宮子「結婚してください!!」

ゆの「えぇ!それは無理だよ……」

宮子「ふぃ~つい食べ過ぎてしまった…ヒロさんごちでーす!」

ヒロ「はい、お粗末様でした」

ゆの「乃莉ちゃん、もっかいパソコン見てもいい?」

乃莉「はい、かまいませんよ」

ゆの「ありがと~」

グリグリ

ゆの「へぇ~ここの近くって美術館とか色々なものもあるみたいですよ!」

紗英「そうなんだ、それは是非行ってみたいね!」

乃莉「あと時期的にも向こうでも桜が見られそうですね!」

宮子「なにっ!お花見っ!?」

宮子「温泉街っていったらーやっぱり食べ歩きだよねぇ!」

宮子「温泉まんじゅうとかーお漬け物とかーもうたべきれなさそう!」ダラー

ヒロ「それにソフトクリームとか!あっ、あとここだとさつま揚げも有名みたいよ!」

宮子「わーい!!」

乃莉「あの……桜見るのがメインですよね……?」

ゆの「あ、もうこんな時間!」

ヒロ「ついつい話込んじゃったわね、そろそろお部屋にもどらないと」

乃莉「ヒロさん、ゆのさん、晩御飯ごちそうさまでした」

ヒロ「ふふ、いいのよ。乃莉ちゃんもしっかり旅館の予約しておいてね」

乃莉「わかってます!」

ガチャ

紗英「それじゃあ、おやすみ。乃莉」

宮子「おやすみー!」

乃莉「はーい!おやすみなさーい」

なずな「乃莉ちゃん、わたしもうちょっと乃莉ちゃんの部屋にいてもいい?」

乃莉「?…別にかまわないよ?」



ガチャ  ガチャ

ゆの「あ、宮ちゃん!」

宮子「ゆのっちおはよー!こんな朝にどったの?」

ゆの「それがね、今重要なミッションをこなしてるの!」

宮子「?……ミッション…とな?」

ゆの「うん!宮ちゃん、ちょっと耳かして」

宮子「はいはーい!」

ゆの「でね、そういうわけなの」

宮子「なるほど、それは流石の紗英さんでもグッときますなぁ…」

ゆの「そうだ、宮ちゃんも一緒に行く?」

宮子「お、いくいく~!」

ゆの「そのあとわたしの部屋に集合だからね」

宮子「了解でーす!」



コンコン

紗英「ヒロー?いるー?」

ガチャ

ヒロ「あら、紗英どうしたの?」

紗英「もう旅行の準備終わったかなーっと思って…」

ヒロ「そうね、私はもうすぐで終わりそうだけど、紗英は?」

紗英「私ももうすぐって感じかなー…」

『うわー!』

『宮ちゃん、危ないよー!』

ヒロ「ふふ…あっちは大忙しのようね」

14日 夜

ポチャン ザァァァァ 

ゆの「ふぅ……明日はすごい楽しみだなぁ……」

ゆの「美術館いったり、美味しいもの食べたり、たくさんおしゃべりしたりー」

ゆの「えっと、忘れ物はなにもないはず……だよね……」

\グワッ グワッ/

ゆの「……あ、君も連れていかないとね」

3月15日 朝

ヒロ「みんなー。ちゃんと準備できてる?」

乃莉「はい!ばっちりです!」

なずな「大丈夫です」

ゆの「あれ?宮ちゃんそんな鞄で大丈夫なの?」

宮子「うん。私、ひだまり荘に来たときもこれできたから~」

紗英「二年間一緒にいたのに今はじめて知ったよ……」

ブロロロロロロ キキー

乃莉「あ、あのバスみたいですね」

宮子「うわー!おっきぃー!」

ヒロ「早速乗り込みましょう」

タタタ

なずな「乃莉ちゃん、一緒に座ろ?」

乃莉「うん!」

宮子「ゆのっちー」

ゆの「はーい」

ヒロ「じゃあ、私は紗英の隣ね」

紗英「……年功序列?」

乃莉「これからついたらまずどうします?」

ヒロ「そうねぇ、まず、旅館に荷物を預けてから美術館とかいきたいわねぇ……」

ゆの「あっ!そういえば、温泉街って言うと浴衣を着て歩いてるようなイメージありますよね」

紗英「あー……よくあるね」

なずな「わ、私一度でいいから浴衣着てああいうところ歩いてみたいです!」

ヒロ「それじゃ、着替えてから色々なところへ行ってみましょうか」

なずな「はいっ!」

なずな「あっ、すごい桜並木!」

ヒロ「本当!見惚れちゃうわね」

ゆの「すごーい!…えい!」パシャッ

宮子「お、ゆのっちデジカメ持ってきたの?」

ゆの「うん、やっぱりたくさん写真とりたいから」

宮子「私もたくさんとって~♪」ニヘヘー

ゆの「うん!」

パシャシャシャシャシャシャシャシャシャ

乃莉「連写!?」

\次は~天成園旅館、天成園旅館/

紗英「お、次みたいだよ。みんな準備してー」

宮子「あいあいさー!」

ブロロロロロロ キキー

スタタタタタタ

ヒロ「んっ………やっぱり空気が美味しいわね」

乃莉「ですねー!」

なずな「早速満腹ですね♪」

乃莉「・・・」ジー

なずな「旅館おっきーい!」

ゆの「すごい……こんな立派な旅館に泊まるんですね」

宮子「お城みたーい!ゆのっち、記念撮影しよ!」

ゆの「うん!……セルフタイマーでいいかな」

ヒロ「ゆのさん、お願いね」

乃莉「ゆのさん!はやくはやく~」

ゆの「待ってー…乃莉ちゃん!」

ゆの(……あれ、わたしどうすれば…)

ウィーン

女将「いらっしゃいませー」

乃莉「あの、ひだまり荘で予約したんですけど」

女将「はい、こちらになります」ニコッ

なずな「すごーい!中もこんなに綺麗なんですね~」

ヒロ「何日でもいれちゃいそうね」

宮子「見てみてゆのっち、あっちの庭の池にアヒルいる!」

ゆの「かわいい~♪あとでみんなで見に行こうよ!」

なずな「はい!」

ガラガラ

女将「こちらがお部屋になります」

乃莉「すごっ!写真で見たよりも広ーい!」

なずな「わたしの部屋よりも広いかも…」

宮子「うわっほーい!へへへ~♪」ゴロゴロ

ヒロ「あの、浴衣のまま外へいってもいいんですか?」

女将「はい、構いませんよ」

女将「浴衣はこちらの6種類ございますので、こちらから選びください」

ゆの「うわ~どれもかわいい~♪」

ヒロ「どれにしようか迷っちゃうわね…」

乃莉「やっぱり、みんなそれぞれ違う浴衣になりましたね」

なずな「みなさん、本当に似合ってて綺麗です~」

ゆの「えへへ~なずなちゃんもかわいいよ」

なずな「ありがとうございます!」

宮子「横綱!ごっつぁんです!!」

ゴン

宮子「……」

ヒロ「もー…宮ちゃんのばかー///」

宮子「あっ!ゆのっち、カメラカメラ!」

ゆの「あ、はいはい」

ガシッ

乃莉「えっ……わたしの帯……」

宮子「いくよ~!……だー!!」

乃莉「あーれー!」

カシャッ

宮子「ふぅ……」

乃莉「ちょっと!関西人のノリで遊ばないでくださいよ!」

ゆの「……はっ!乃莉ちゃんの……ノリ……」

フロント

女将「それでは夕食の時間までにはお戻りくださいね」

宮子「もちのろんでーす!」

ウィーン

ヒロ「それじゃ、早速美術館にいきましょうか」

乃莉「さんせー!」

紗英(みんなでいく美術館もこれで最後になっちゃうのかな…)

美術館

ゆの「美術館もおおきーい!」

紗英「テラスもあるしまるで洋館だね」

乃莉「やっぱり近いだけあって、浴衣できてる人達結構いるんですね」

宮子「しかもここ、森の遊歩道って言って自然の中も歩けるみたい!」

なずな「一度でいいからこういうところに住んでみたいです」

乃莉「なにいってんのなずな!こんなところに住んだら掃除だけで一年終わっちゃうって!」

なずな「ふぇ……乃莉ちゃん……そんな……」ウルウル

乃莉「あぁ……ごめん…」

ゆの「あっ、今ってルノワール展やってるみたいですね!」

乃莉「これだけ広いと見たことない作品もあるかもしれないですね」

なずな「ルノワール…………喫茶店?」

紗英「ああ、結構有名な画家なんだけど、なずなは知らないか……」

ヒロ「たぶん美術の教科書にも載ってるんじゃないかしら?」

ヒロ「ほら、『舟遊びをする人々の昼食』って知らないかしら?」

なずな「えっと……わかんないです……」

なずな「乃莉ちゃんも知ってるの?」

乃莉「え!?……も、もちろんじゃん!」

宮子(??)

テク テク テク テク

宮子「やっぱり、広いだけあってルノワールの作品以外にもたくさんあるんだね」

ゆの「だね~」

宮子「お、『帽子の女』に『花売り』だ~。これならなずな殿も見たことあるのでは?」

なずな「えっ……その……なんか見たことはないんですけど、見たことあるっていうか……」

ヒロ「それはね、きっとピカソの作品だからじゃないかしら」

なずな「あ。ゲルニカとかみたことあります!すごい特徴的ですもんね…」

ヒロ「そうなの!しかも、ピカソって作品数が147,800点もあって作品数が多い画家なのよ」

なずな「そんなにあるんですか!?」

紗英「私たちとは絵に対する情熱が違うからね……」

ヒロ「私たちもそれぐらい頑張らなきゃね!」

乃莉「なずなー、なに見てるの?」

なずな「乃莉ちゃん、これ。『警備員』って言うの」

なずな「この絵のなかにモナリザの絵が書いてあってなんか不思議な感じがするの」

乃莉「あー、なかなかこういうの見ないよね」

なずな「ずっと昔にモナリザを描いた人がいて、モナリザがこの絵を描いた人の時代にあって」

なずな「今この絵を見てる私たちがいるって考えたら、なんか…すごい……」

乃莉「……だねー。私もそんな絵描きになりたいよ!」

ゆの「宮ちゃん、なに見てるのー?」

宮子「これ!」

ゆの「へぇ、『柿』……これって絹本彩色なんだ。私も一回やってみたい!」

宮子「私、何でかこの作品にすごく惹かれるんだよねぇ……」

ゆの(……やっぱりなにか引かれ合うものがあるのかな…)

グギュルルルルルルー

宮子「あっ……」

ゆの(これだったんだ……)

レストラン 

ヒロ「ん~…///このハンバーグ美味しい~」

ゆの「このパスタもすごく美味しいです」

宮子「もう大満足だ~♪」

乃莉「あれ、なずなはサンドイッチだけでいいの?」

なずな「うん!このあとの温泉街でたくさん食べるから!」

宮子「あっ!忘れてた!」

ヒロ「ねぇ、このあとどうする?もう少し見てく?」

紗英「そうだね~全部は見てないけど、もう結構見たからね」

ゆの「でも、私もう少しでいいから見ていきたいです!」

乃莉「あ、実は私ももう二つ見たいのがあって……」

ヒロ「じゃあ二人についていきましょうか」

なずな「はーい!」

温泉街

テク テク テク

紗英「桜満開で綺麗だねー!」

ゆの「ですね!すごいきれーい!」パシャッ

宮子「本当に写真みた……」スンスン

宮子「ん……この匂いは…温泉卵かなぁ……」タラー

ヒロ「本当!?早くいきましょう!」

ゆの「あ…花より団子……」

ゆの「この温泉卵……すごい黒いですね……」

紗英「へぇー、この卵って一つ食べるごとに7年寿命が延びるって言われてるんだって」

なずな「確かに延びそうな感じはしてますけど…」

ヒロ「これは食べるのに勇気がいるわね…」

宮子「あ、これ。黒いのは殻だけなんだ。ちょっと楽しみだったのに」パクッ

ゆの「んっ……なんというか……ちょっと固めのゆで玉子……みたいな……」

乃莉「でもこれで寿命が延びるならいいですよね」

宮子「食べ過ぎて不老不死になったらどうしよ~」

紗英「あはは……」

ヒロ「このハチミツソフトすごく美味しい~」

なずな「ん~…しあわせです~///」

宮子「このさつま揚げもすっごくおいしいよ~」

宮子「いくらでも食べられちゃいそう~」

乃莉「やっぱり出来立ては違いますね!」

紗英「出来立てってこんなに美味しかったんだ」

パシャッ

ゆの「えへへ……いい写真とれちゃった♪」

バシャッ バシャッ

紗英「足湯ってはじめて入ったよ~」

ヒロ「案外体も温まるのね」

ゆの「あ、ドクターフィッシュ!」

宮子「ドクターフィッシュ?」

ゆの「うん!この中に足をいれると、この子達がいらないものとか食べてくれるの!」

宮子「そうだねぇ…私もまだまだこれからいっぱい食べるから、ここで減らしていかないと…」

ゆの「宮ちゃん…そういうことじゃないよ!」

宮子「あー……もう食べきれないよー…」

乃莉「さつま揚げに、カマボコ、卵とたくさんたべましたからね~」

紗英「はは…でも夕食にはいっぱい食べるんでしょ」

宮子「へへー、それがメインですから~」

なずな「そろそろ旅館に戻りますか?」

ヒロ「そうね。ちょっとゆっくりしてから花火も見たいものね」

旅館  201号室

ガチャ

宮子「ふぃ~ただいまー」

ゆの「ただいまー」

紗英「さてと……ひとまず休憩しますか」

ヒロ「いっぱい食べたしお土産もたくさん買っちゃったわね」

乃莉「なんか食べて歩いてすごい疲れちゃいましたね」

なずな「もう足ぱんぱんだよぉ……」

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