「総員、機兵突撃に、移れッ!!」 (17)

オリジナルです。
適当に書いてきます。
気になる点や質問には直したり答えたりします。


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「初めて貴様に出会ったのは5年前、まだ貴様が新品の少尉で俺が真新しい少佐の階級章をつけていた頃だな」

新築の建物独特の匂いが微かにする部屋の中で、イスに深く腰掛けた男が偉そうに話している。

「今では貴様が真新しい少佐の階級章をつけている。あの頼りなかった新品少尉が今では連邦陸軍機兵科のトップエースだ。出世したな、貴様」

「ありがとうございます、エズノルド閣下。閣下のご指導のお陰ですよ。」

偉そうな男——エズノルド少将の対面に立っている真新しい少佐の階級章をつけた男が応じた。

「それで、ご用件とは何でしょうか。」

皮肉を意に介さない態度が不満げなのか、不機嫌そうにエズノルド少将は切り出した。

「相変わらずだな、まあ良い。貴様に新編の機兵大隊を立ち上げてもらいたい、レノック少佐。今度の、なんだったか。ああ、統合編成計画の為に私が機兵旅団を編成、指揮しろとの事らしい。」

本来ならば、貴様には連隊を率いてもらってもいいぐらいなのだが、流石に階級が見合っていない。仕方ないから大隊を任せる、1から「適当」に編成しろ、との話らしい。

「今、貴様が率いている中隊も統合編成計画でこの大隊に組み込まれる予定だ。断る理由はないな?よし決定だ、下がってよろしい。副官に大隊本部を案内させる。なに、この駐屯地内だからすぐ近くだ、心配いらん。」

ああ、そういえば大隊名は101だ。第1機兵旅団第17連隊旗下101大隊。よろしく大隊長、後の説明は副官がしてくれる。
どうやら拒否権など初めからないらしく、新編の大隊を率いることとなった。もとより断るつもりなどなかったので文句はない。隣室の副官室から准将の副官が(たしかノーズウェルという名前の中尉だったはずだ)書類を伴って現れる。
はっ、失礼します閣下、と敬礼をし、廊下に出る。先に廊下に出ていた副官が「こっちです」と手招きをしてくれている。
隣へ並んで顔と階級を改めて確認する。ハーフエルフらしい尖った耳と大尉の階級章をつけた美人である。

「昇進おめでとうございます、少佐。時間が惜しいので歩きながら説明をしたいのですがよろしいでしょうか?」

「ありがとう、中尉。ああ、かまわないよ。私もそのほうが助かる」

「ありがとうございます、少佐。少佐もご存知の通り統合編成計画で今、軍は何処も混乱しておりまして・・・」

どうやら参謀本部が無茶な統合編成計画を発令した為に、人事部は多大な混乱に見舞われているらしい。ご存知といわれても任官してからずっと前線に張り付いていた為何も知らないが、ここは素直にうなずいておく。

「そのため、本来ならば少佐にも転属命令という形で書類が届くはずなのですが、出頭命令という形で書類が届いてしまいまして・・・申し訳ありません。」

「それは人事部のミスだよ、気にしないでいい。それより、私が編成する大隊について教えていただきたいのだが」

「はい、少佐、ありがとうございます」

魅力的な笑顔で微笑むと、少々砕けた口調で説明を始めた。どうやら俺に慣れたらしい。

「この駐屯地には、旅団本部と、17連隊が駐屯する予定です。少佐の編成される101大隊は17連隊旗下ですので、ここの駐屯ですね。
101大隊ですが、、4個機兵中隊を核にし大隊に収まる編成になるよう好きにしろとの事です。
つまりは重機兵大隊ですね。整備部隊は旅団直轄ですので考慮しなくていいそうです。」

機兵とは、40年ほど前に誕生したまったく新しい兵科である。元々歩兵の防御力を向上させる目的で装甲戦闘服として研究が始まったが、いざ完成してみると実際よりも5mほど大きい全長8m程度の人型機動兵器であった。
魔導エンジンを用いたこの人型兵器、カタログスペックはなんとも微妙なものだったが、人型であるゆえの汎用性と、何よりも魔導エンジンの生み出すの力とさまざまな副作用により性能テストにおいて良好な成績を収め、陸軍に採用されることとなった。
今では技術力が高まった事もあり、さらに性能が高まった第三世代型と呼ばれる機種が性能テストの最中である。
オーラシエル連邦陸軍(レノック少佐達の軍)では、機兵は大隊が最大単位として扱われる。また、機兵4機で小隊、3個小隊プラス本部小隊1個で中隊、2個機兵を核にして編成されるのが軽機兵大隊、3個機兵を核にし、諸兵科を加えられて運用されるのが重機兵大隊である。
前者は機動力、後者は攻撃力を高める為に区別して編成されている。

「なるほど、私はドンパチ専用というわけだ。胸が躍るな。」

「ええ少佐。それと使用機種ですが、00式機兵が確保されています。」

「新型じゃないか!性能テストが終わっていたのか?閣下も羽振りがいいな。」

「いえ、少佐。性能テストは終わっておりません・・・。」

「・・・性能試験を大隊規模でやらされるというわけか?」

「はい、少佐。そのようにと中央から名指しで命令が来ています。」

「なるほど・・・。了解した。ちゃんと全タイプそろえられるのか?00式の売りは装備換装だったな。」

「予備部品も含めてすべての生産体制は整っているようです。少佐の注文待ちといった所ですね。」

「了解した、後で詳しいスペック表を届けてくれないか」

「そちらも手配済みです。こちらの中に入っております。っと、ここですね、ここが大隊本部室になります。」

といいながらかばんを差し出した大尉が扉を示す。
扉には101大隊と書かれた木札が掲げてある。ノーズウェル大尉が鍵で扉を開け、中を示す。中央奥に作りがいい机と椅子がこちらを向いて鎮座している。部屋の真ん中には8つの机が並べられていた。
大隊司令と大隊本部の人員の机だろう。左右には何も入ってない棚も備え付けられている。

「本部小隊の人員は明日着任します。とりあえずは4個中隊分の機体編成だけ決めていただいて、先ほどの旅団司令室となりが私の部屋となっておりますので、そこまで届けていただけないでしょうか?そのあと、宿舎をご案内いたします。」

「ああ、了解した。」

「まだろくに兵隊も着任しておりませんので、ご自分でご足労していただくことになり申し訳ありません。何かございましたらこの番号までお願いいたします」

「かまわない、私は自分で動く将校だからね。ではまた。」

「はい、少佐。失礼します。」

メモ用紙と鍵を受け取り、部屋の中に自分の荷物を降ろす。奥の大隊長席に座り、しばらく余韻に浸る。
ここが自分の大隊の本部司令室なのだ。ついに自分の大隊を持ったのだ。イズル・レノック少佐は大きな喜びを感じていた。
ああ、そうだ、早めに機体編成をしなくては。そうつぶやいてあのハーフエルフの大尉から渡された連邦中央兵器開発局が作成した飾り気のない書類を眺める。

00式機兵。現在主力の90式機兵の将来的な代替機や指揮官専用機として計画された次世代機兵である。
中央連邦兵器開発局は第三世代型機兵と定義している。
90式が装甲の取り外しなどのモジュール化がごく一部しか出来なかったのに対し、この00式は体をパーツごとに分け、完全モジュール化させることにより整備性が大きく向上することとなった。
また、部品接続規格を統一することにより、陳腐化したパーツを最新のパーツにモジュールごと付け替えることにより、性能のアップグレードが簡単に出来るようになった革命とも呼べる機体である。
新型のME-225魔導エンジンより魔力許容量が大幅に増加していることも評価が高い。間接部の新設計により可動域、運動性ともに向上している。間違いなくこの時点で世界最強の機兵であった。

さて、どうしようか。レノック少佐はページをめくりタイプ一覧に目を落とす。
基本型のA型に、重装甲型のB型、装甲が薄い替わりに基本的な運動性能が向上しているC型が現在では選択できるようであった。
また、装備兵装として基本兵装、突撃兵装、砲撃兵装、偵察兵装があるらしい。
セオリーどおりでいくならAを2個中隊分、BとCを1個中隊ずつだな。兵装はAを基本と突撃。Bは砲撃と突撃。Cは偵察と突撃。
3個突撃中隊に砲撃小隊と偵察2個小隊を基本編成にしよう。これでためしてみてダメなら変える。整備性はいいらしいしな。
鼻歌交じりに適当に注文表をでっち上げ、ノーズウェル大尉に渡すために席を立った。

統一種族連邦、連邦暦300年、2月18日。第101大隊編成。

大隊本部(約20名)

本部小隊(A型基本3機、A型カスタム(大隊長専用)1機)

第1機兵中隊(A型8機B型4機C型4機)

第2機兵中隊(A型8機B型8機)

第3機兵中隊(A型8機C型8機)

第1砲撃機兵小隊(A型4機)

第2砲撃機兵小隊(B型4機)

捜索機兵小隊(C型4機)

給食小隊(約40名)

独立第1整備中隊(旅団直属)(約250名)

合計64機 人員324名

http://kie.nu/YrA

こんな感じです。
先は長いので、適当にやっていきます。

今ふと思って計算してみたんですけど整備中隊250人だと一機あたりの整備人員が3.9人・・・。
いやいやいや、無理でしょうと。
もう1個整備中隊を編成に加えますか・・・。こんなところで設定の甘さが露呈するとは。
となると連隊ごとに1個大隊規模の整備大隊がいることとなり、旅団全体でで2個大隊ほど整備人員がいることとなります。
うーん、どうなんだろうか・・・。設定の練り直しです。

副官室の札が掲げられたドアをノックすると、ノーズウェル大尉ではない声の返事が聞こえた。
名前と用件を告げると扉が開かれ、軍曹の階級章をつけた女が現れた。

「わざわざお越しいただきありがとうございます、少佐。どうぞ中へ」

「ありがとう、軍曹。」

いかにも下士官らしい敬礼に答礼したあと、部屋へ足を踏み入れる。
廊下とは違い、暖かい空気が満ちていた。
副官室には数名のものが机に向かっていた。自分が部屋に入ったとたん全員が立ち上がり敬礼をしてきた。
丁寧に答礼したあと、奥にいるノーズウェル大尉に話しかける。

「副官室と聞いていたから君しかいないものだと思っていた。旅団の事務はここで行っているのかな?」

「はい、少佐。実質的にはここが旅団本部です。それで、編成は終了いたしましたか?それとも・・・」

「ああ、出来ているよ。これがそれだ。」

適当に書いた書類を大尉に渡す。

「ありがとうございます。お早いのでてっきり書類に不備があったのかと思いました。流石ですね。・・・はい、特に問題はないようですね。ではお部屋にご案内させていただきます。軍曹!!」

「はっ!お呼びでしょうか、大尉。」

大尉の声に反応し、後ろの机で事務仕事をしていたさっきのブラックエルフの軍曹がこちらへかけてくる。

「ナーム軍曹、レノック少佐にお部屋を案内しなさい。」

「了解しました、大尉!ナーム・マガリック軍曹であります、少佐殿!よろしくお願いいたします!」

「ああ、よろしくたのむ、軍曹。」

「では、また明日、少佐」

ああ、大尉、また明日と返し、軍曹に頷く。こちらですと軍曹は答え、先導してくれた。

士官用宿舎は、駐屯地の南東にあった。
昔からある宿舎らしく、石材で出来た若干古いつくりだったがよく整備が行き届いており、石材の経年劣化が良い感じに瀟洒な雰囲気を醸し出していた。
遠目からは何処かの一流ホテルと見間違う外見であり、駐屯地内で完全に浮いた存在となっていた。
エレベーターで6階まで上がり、角の部屋まで行った所で軍曹がポケットから鍵を取り出す。

「こちらが少佐のお部屋、612号室であります。」

浅黒い肌に切れ目気味の三白眼、髪は白く目は赤い。純血のダークエルフと思われる軍曹が鍵を差し出しながら言った。

元々、連邦の正式名称は統一種族同盟国家連邦である。名前の通り、複数の同盟種族国家が集まり、統一戦争を経て連邦として300年ほど前に建国された。(もっとも連邦となった際にすべての単一種族国家は州に改編となり、そのため国名として同盟国家の文字が公式書類に現れることはめったにない。)
3つの人類の国と、エルフ、ダークエルフ。ドワーフと竜族の7つの国家が集まり連邦を構成した。それから300年経過しているため、種族ごとの交配がすすみ、ハーフが国民の結構な割合を占めるようになり、いまではダークエルフのような少数民族の純血は珍しいのであった。

鍵を受け取りながら、暇つぶしに聞いてみることにする。

「ありがとうマガリック軍曹。君は、ダークエルフかな?」

「はい、少佐。そうであります。それとナームと呼んでいただいて結構であります。」

ふむ、そうらしい。
旅団本部にパイプがほしいので彼女と仲良くなっておいて損はない。軍曹という階級が不安だが、将来的に肉体関係を持つかもしれないと考えると彼女は悪くない。
レノックは瞬時に計算し、彼女と親睦を深めることとした。

「やはりそうなのか。いや、失礼だと思うのだが、正直純血のダークエルフは珍しくてね。そうだな、勤務が終わったあとにでも、夕飯でも食べながら話を聞かせてくれないだろうか、ナーム軍曹。」

「女の誘い方としては最低でありますが、私はダークエルフであることに誇りを抱いております。おごりであるならば、喜んで行かせていただきます、少佐。」

ダークエルフは全体として非常に「お堅い」種族であるとの評判であるが、目の前の小悪魔的な笑顔を浮かべている軍曹はそれに当てはまらないようであった。

「男が女に食事をおごるのは野戦功労勲章にも勝る名誉だよ、喜んでおごらせてもらおう。勤務はいつ終わるんだ?」

レノックの胸にはその野戦功労勲章が輝いていた。
彼女の目はそれを捉え、嬉しそうに返答する。

「5時には終わります、少佐。」

「では6時に営門前で集合としよう。君の外出許可は私が取っておくから、私服でおいで。」

「はっ!0600時に営門前、私服で集合。了解いたしました!」

失礼します、と敬礼しナーム軍曹は階段のほうへ去っていった。
今まで聞いていたダークエルフの印象とはまったく当てはまらない人だ、そう思いながら、部屋へ入っていくレノック少佐であった。

軍曹の外出許可を取り(旅団人事科の将校と少し世間話をして仲良くなったら許可してくれた)、細々とした用事を済ませ営門の前に到着したのは6時の10分前であった。
軍曹は既に営門の前に直立不動の姿勢で待機していた。軍服であるならば様になったであろうが、彼女はかわいらしい私服を着用していた為、非常に目立っていた。

「やあ、早いんだね」

「10分前行動は軍隊での基本であります、少佐。」

したり顔で答える軍曹はそこらにいる娑婆の娘にしか見えず、おもわずレノックは吹き出す。

「なぜ笑うのでありますか、少佐!」

「いや、悪い、なんでもないんだ、それより軍隊言葉は使わなくていいよ、ノーム。俺のこともイズルでいいよ。」

「はっ!い、いえ、はい、イズル・・・さん。努力します!」

「うん、じゃあ行こうか」

二人乗りの軍用車(ちゃんと使用許可を取った)にに乗り込み、車を発進させる。
営門にいた歩哨の兵にからかわれながら町に出る。彼は前の部隊でもあったことがある顔見知りであった。
しばらく車を走らせ、表通りから一本はずれた道にある小洒落たレストランの前に車を止める。

「あ、あの、イズルしょう・・・イズルさん。私はこういう場所の作法などは不得意なのですが」

「心配しなくていいよ、外見は立派だけど中はそこらの酒場と変わらないから」

「はあ、よく知っておられますね、前は西部の前線にいたんですよね?」

顔見知りが多くてね、とごまかし(実際ここは部下の少尉に教えてもらった)店に入る。

酒場の主人らしき人物が声をかけてくる

「いらっしゃい、お兄さん!!お二人かい!?おあついねぇ!!」

「ありがとう、主人。個室は開いているかい?」

「お、お兄さん初めてなのによく個室があるって知ってるね」

「サトーという男に教えてもらってね」

「ということはお兄さん将校さんかい!こりゃおもてなししなくちゃな!こっちだ!」

主人に案内され奥まった場所にある個室に案内される。
席にすわり(もちろんノームの椅子を引いてあげた)主人に適当に酒と食べ物を頼む

「本当にただの酒場なんですね」

「ああ、よく勘違いしてデートにくるカップルがいるそうだよ。大概酔いつぶれて帰っていくらしい。ところで、ノームはお酒飲めるよね」

「飲めますよ、好物です。」

などと会話しているうちにウェイトレスがワインと食べ物を運んでくる。
しばらくすると酒が回ってきたのか、ノームが自分の身の上話をしだした。

彼女は現在19らしい。軍に入隊したのは16の頃だったそうだ。
母とは死別しており、父も軍人だったが15の時に戦死。遺族年金で生活には困らなかったが取り留めてやりたいこともなかったため父と同じ軍人の道に入ったらしい。
入隊試験の成績がよく、下士官学校にまわされ、17で伍長として任官。前線で2年勤務し、今年の初めに軍曹に昇進して今の配置に転属となったらしい。
正直士官学校にでもいけばいいのにと思った。入隊試験で下士官学校にまわされるなど聞いたことがない。
士官学校を卒業できていれば今頃中尉にでもなれていただろう。惜しい人材であった。

「それでぇ、イズルさんはぁ、わたしをどうしたいんですかぁ〜?」

酒癖に弱いのも惜しかった。これで生娘らしい。回りはなにをしていたのだろうか。
きっと幸運なのだろう、軍隊ではしぶとく生き残って地獄を見る奴だ。旅団長に俺の部隊に編入してもらえないか頼んでみよう。
そうするとパイプとしての役割は期待できなくなるが、優秀な人材が一人でもいると部隊としての戦闘能力は信じられないほど上昇する。それと惚れた。

「ほら、もう時間だ、駐屯地に帰ろう。ほらたって。」

「・・・」

寝てしまったらしい。仕方ないので担いで持ち帰る。酒が好物なんじゃなかったのか・・・。
このまま部屋に連れ込んでしまっても良かったが外泊届けまでは出していない。駐屯地内の下士官宿舎前にいる当直曹長(筋肉が凄い女性だった)に彼女を預け、車を返却し宿舎に戻った。
明日は本部人員が着任するらしい。半分は顔見知りなので大丈夫だろう。
そう考えながら彼は眠りについた。


簡単な話ならすぐかけるんですけどね。
次回は本格的に大隊を編成してゆきます。機体はまだ届かないかな、うん。

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