赤沢「最近いないもののイチャつきが目に余る」(556)

赤沢「今日の議題は最近のいないもの二人の行動についてです

。今回は特例としていないものの話題を出す事を許可します」

勅使河原「あの二人の行動って…いいのかよ、その…」

赤沢「いいの。今日は現象さん休暇日らしいから」

現象さん「年中無休だと疲れるしNE!」

勅使河原「何だよそれ…」

望月「あの二人、最近仲良いよね」

赤沢「良すぎるのよ! 毎日四六時中一緒にイチャイチャイチャ

イチャ…!」グヌヌ

綾野「そうだよ! 私だってこういっちゃんとイチャつきたいのに

ー!」ムキー

ワタシモ ウラヤマシイヨネー アンフェアダヨ

赤沢「とにかく! 今日は最近皆が目撃した恒一きゅんと眼帯チ

ビの行動を話し合って、対策を整えようと言うのが目的です。こ

のままじゃいつ彼らに反応してしまうかも分かりません。協力をお

願いします」

現象さん「ただ悔しいだけちゃうん自分」

赤沢「それじゃあまず始めに勅使河原。アンタからよ」

勅使河原「うぇ!? 俺からかよ! つーか何言えば良いんだ?」

望月「とりあえず二人がどうイチャついてたか言えばいいんじゃな

い?」

勅使河原「そうだなぁ…んじゃこないだの放課後なんだけどよ―

―」

勅使河原(おっ、サカキと見崎だ…何か話してんな)キキミミ

恒一「今日のお弁当どうだった?」

鳴「美味しかったよ。でも少し量が足りなかったかも」

恒一「僕の分も分けたげてデザートまで用意してたのになぁ…。太っちゃうよ?」

鳴「むっ。身長が伸びるの。あと胸も…」ペタペタ

恒一「あはは。まぁ太るのはともかく、身長は伸びるかもね」ナデ

鳴「ん…頭撫でないで」

恒一「見崎が僕より大きくなったらね」ナデナデ

鳴「もう…」


勅使河原「ちっ…」

勅使河原「って事があったな」

綾野(こういっちゃんの手作り弁当とナデナデ…いいなぁ)ポワーン

赤沢「あの眼帯が…!」

現象さん「えぇのう。青春や」

赤沢「それじゃ次は…望月ね」

望月「僕? えーっと、この前部活で美術室に行った時なんだけど――」

望月「うーん。今日は何ムンクを書こうかなー」テクテク

「見崎先輩!」

望月(え? まさかまた…?)
(ど、どうしよ。中にいるみたいだし、とりあえず様子を見てみよう…)ソーッ

後輩「先輩こんにちはー! 今日は榊原先輩一緒じゃないんですか?」

鳴「うん。先に帰ってもらったの。『僕いなくて大丈夫?』――なんて、過保護過ぎるよね」

後輩「へぇー。それで見崎先輩。今日は何を?」

鳴「絵を仕上げにね。気にしなくていいよ」

後輩「絵って…あぁ、榊原先輩の…」ニヤニヤ

鳴「そういうからかう様な態度、嫌い」プイ

後輩「あはは。先輩照れてますねー。愛ですねー」

鳴「照れてない」

後輩「愛は否定しないんですかー?」

鳴「…それは、その」

後輩「先輩かわいー」キャッキャ


望月(ケッ…)

望月「――って事があったよ。榊原君いなかったけど」

サカキバラバクハツハヨ シネバイイノニ アンサツナラマカセロー

望月「正直気分悪くなったよ」ニコッ

赤沢「私だって絵ぐらい…」

綾野「私はちょっと無理かも…」

赤沢「まぁ気を取り直して次ね」

現象さん「んじゃ榊原の隣の百合1号」

金木「は? そうねー…あれは昼休み亜紀と一緒に居た時の話なんだけど――」

金木「はい亜紀あーん」

松井「え? は、恥ずかしいよぉ、こんな所でなんて…」

金木「誰もいないよ。それともこのチョコレート嫌い?」

松井「違うけど…」

金木「ほら早く。見られたくないんでしょ? それとも本当は見られたい?」

松井「も、もう。杏子ちゃん意地悪だよ」

金木「ふふ…。亜紀が可愛いからいけないんだよ。ほら、あーん」

松井「あ、あー…」ドキドキ

榊原「――でさ、やっぱり僕の家で…あ」

鳴「榊原君? どうかした――あ」

金木「…」フリーズ

松井「…」フリーズ

榊原「…お邪魔しちゃったかな」コソッ

鳴「いいんじゃない? あの二人はいつもの事だし、私達はいないものなんだから」

金木「…ほ、ほら亜紀! どうしたの? あーん」

松井「へ!? あ、うん。えっと…あーん」チラッ

恒一・鳴「…」ジー

松井(み、見られちゃってるよぉ…)

鳴「…ねぇ榊原君」クイクイ

恒一「ん?」

鳴「私、今飴持ってるんだけど、食べる?」

恒一「うん。いいけど」

鳴「じゃ、じゃあ口開けて?」

恒一「え? そ、それって…」

鳴「いいから、ほら」グイッ

恒一「んぶっ! み、みょう、おひつけなひでょ…んちゅ」

鳴「んっ…」

恒一「甘いねコレ…見崎の指も」

鳴「…えっち」

恒一「んじゃ次は僕があげるから、飴貸して?」

鳴「…はい」

恒一「じゃ、あーん」

鳴「あー」

金木「――って、一時間ぐらい飴の食べさせあいっこしてたな。私達も燃えちゃってさー。亜紀がもっともっとってねだって来て…」

松井「き、杏子ちゃん! 恥ずかしいからぁ…」

金木「もう、あの時は凄く激しかったのに」ユリユリ

松井「あ、あれは、その…」ユリユリ

赤沢「…」イライラ

綾野「…」プルプル

現象さん「勝ち目無いでアンタら」

赤沢「うっさい! つーか学校にお菓子持ち込んでんじゃないわよ!」

綾野「じゃ、じゃあ次は亜紀ちゃん飛ばして、めぐみんね」

多々良「私ですか? そうですねぇ…。あれは部活の後、私の秘密の場所で自主練習してた時――」

多々良「ピーヒョロロー」

多々良「――ふぅ。やっぱりこの曲難しいな。もっと練習しないと…」

恒一「僕は十分上手だと思うけど。見崎はどう?」

多々良「へ?」

鳴「うん。私も上手だと思うよ」

多々良「」

恒一「だよね。あれだけ上手くてもまだ足りないなんて多々良さん凄いね」

多々良(さ、榊原君に見崎さん!? なんでこんな場所に…上手って言われちゃった…えへへ)

恒一「もう一回聞きたかったけど、僕らがいちゃ迷惑だろうし行こうか」

鳴「うん」

多々良(ま、待ってまって! 迷惑なんかじゃありません! もっと聞いていってくださいー!)ピーヒョロピーヒョロ

恒一「――わ、やっぱり上手だね。演奏姿も美人だから映えるなぁ。絵画の中にいるみたいだ」

鳴「…む」

多々良(誉められた! 私、び、美人なんかじゃないですよ…でも嬉しい)

鳴「…行くんじゃないの?」

恒一「ちょっと待って。この曲が終わるまで――」

鳴「邪魔になるって言ったの榊原君でしょ。ほら、私の家行くんじゃないの?」グイグイ

恒一「少しだけだから、ね? 見崎も上手って誉めてたじゃない。一緒に聞いて行こうよ」

多々良(あ。見崎さんは帰って、どうぞ)

恒一「ほら、こっちおいでよ」グイッ

鳴「きゃっ」

恒一「はいはい座って。一緒に聴こう? ね?」ギュッ

鳴(抱き抱えられた…あったかい)

多々良(この状況…私ただのラジカセ代わりじゃないですか?)

恒一「あれ? 演奏止まってるね。小休止かな?」ギュ

鳴「んぅ…」スリスリ

多々良(…帰りたい)

多々良「ホントもうあの時は泣きたいのに泣けない状況で…」

赤沢「クソがぁ…」ギリギリ

綾野「めぐみん…一緒に泣こう?」

多々良「うぅ…一目見た時から運命の人だって思ってたのに」グスッ

水野「女子を泣かせるなんて…榊原の野郎許せねぇ!」ガターン

多々良「水野君…」グスグス

水野「それもよりによって多々良さんを…。俺がその場にいたら抱き締めてやれたのにッ」

多々良「ごめん水野君好みじゃないから無理」

水野「え?」

多々良「無理」

水野「…榊原の野郎!」

現象さん「待ち。逆恨みは男のする事ちゃうで。もう一辺、真正面からぶつかってみい!」

水野「現象さん…」

現象さん「ワシはいつでもお前らを見守っとるで」

赤沢「じゃ、次は水野ね」

水野「…おう。これはウチの姉貴から聞いた話なんだが――」

沙苗「おっ。ホラー少年じゃない」

恒一「こんにちは」

沙苗「どうしたのー。もう検診もないし……さては私が恋しくなったとか?」ニヒヒ

恒一「いえ、少し相談があって……」

沙苗「相談?」

恒一「前話してた見崎鳴なんですけど……」

沙苗「あぁ、鳴ちゃんね。どうしたの? 妊娠させた?」

恒一「違いますよ!」

沙苗「あはは。じょーだんだって。それで?」

恒一「見崎なんですけど…なんと言うか、物凄く危なっかしいと言いますか、とにかく見ててハラハラするような事を平気でやっちゃうんです」

沙苗「ほうほう」

恒一「それでこないだも危うく怪我をしかけて……」ハァー

沙苗「なるほどね。つまり緊急事の対処法を教えろと」

恒一「はい。応急手当とか、簡単な事でいいんですけど」

沙苗「確かにそういうのって大切よね。いいわよ。任せなさい」

恒一「ありがとうございます」ペコッ

沙苗「いーよお礼なんて。私と榊原君の仲じゃない」
   「で、で、で? その榊原君愛しの鳴ちゃんってどんな娘なのかな?」

恒一「どんなって……」
   「眼帯してて、でも顔は凄く綺麗で美しさすら感じます。物静かなんですけど意外と饒舌で偶にキツイ事も言うんですけどそれも相手を思いやった上での発言なんですよね。誤解されやすい娘なんですけど本当はとてもお茶目で優しいんです」
   「小柄ですばしっこくて小動物的な可愛さがあって、でも良く見ると体付きはちょうどいいって言うか……あ、これは僕の好みなんですけどね? お尻のラインなんてもう最高で――」ペチャクチャ

沙苗「え? ちょ、榊原君?」

恒一「前にお弁当交換したんですけど、見た目を気にしてたみたいで『残してもいいから』なんて言ってこっちチラチラ見てるんですよ」
   「それで僕が綺麗に完食して『ありがとう。凄く美味しかったよ』って言ったらいつものすまし顔がパァーっと明るくなって『そう…ならいいよ』って顔を反らしながら言うんです」
   「超可愛くないですか?」

沙苗「う、うん…そうね」

恒一「ですよね。他にも――」ペラペラ

沙苗(こんな子だったっけ?)

水野「それ以来姉貴『榊原君を元に戻すのよ! そして私と…ぐふふ』とか言って家で榊原の話題の時は俺に『義兄さん』って呼ぶ様に強要してくるし! 俺もうどうしたらいいか…」

現象さん「ワシの胸で泣けや猛。大変やなお前も」

水野「うっ…げ、現象さん…俺、俺…」オイオイ

赤沢「」

勅使河原「おい赤沢気絶してるぞ!」

中尾「まかせろー! あれはまだアイツが転校してきてまもない頃、赤沢さんを追跡してた時に見たんだが――」

赤沢「…」スタスタ

中尾(相変わらず良い体してんなぁ…ふひひ)コソコソ

恒一「…」コソコソ

中尾「ん? ありゃ気に食わねぇ転校生じゃねぇか…。何コソコソしてんだ? 怪しい」ジー

恒一「…」コソコソ

鳴「…」スタスタ

中尾(いないものをストーキングしてんのか? 奇特な奴…)
   (だが男としてそんな卑劣な真似は許せねぇな。ちょっとイケメンだからって何やっても許されると思うなよ?)

赤沢「…」

中尾「悪ぃ赤沢さん。貴方の順太は卑劣を許せない男…。今日はここでお別れです」

赤沢「っ!?」ゾクッ

中尾「とりあえずは榊原を尾行だな。怪しい動きをした瞬間スライスにしてやるぜ…」コソッ

鳴「…」スタスタ

恒一「…」コソコソ

中尾「…」コソコソ

鳴「…」スイッ

恒一「っ」タタタッ

中尾(いないものが曲がり角を曲がった瞬間ダッシュだと? まさか人気が無い場所で暴行を? 何て野郎だ!)ダダダッ

恒一「あれ…? 確かここで曲がった筈なのに――」

鳴「わっ」

恒一「うひゃ!?」ビクッ

鳴「なにしてるの? さ・か・き・ば・ら・くん?」

恒一「あ…き、奇遇だね。見崎さん」アハハ

鳴「奇遇? 東京じゃそういうの? この状況」

恒一「…ごめん」ペコッ

鳴「…」

恒一「ホントにごめん。付き纏うつもりとか、そういうのじゃなくて…声を掛けようと思ったんだけど、その…」

鳴「…なんで?」

恒一「え?」

鳴「何で声を掛けようとか思ったの? 屋上であんな事言ったのに…」

恒一「えっと、それは、あの」モジモジ

鳴「はっきり言って」

恒一「お――お友達に、なって、ください…」

鳴「え?」

恒一「病院で会った時からずっと気になってて。話したりしたいなって、思ってて」

鳴「…」

恒一「…気持ち悪いよね。あはは…」

鳴「…ありがとう」ボソッ

恒一「へ? い、今何て――」

鳴「…あなたには感謝してる。でも、もう私には近づいちゃだめ。榊原君が不幸な目に逢う。だから、さよなら」ダダダッ

恒一「あ! み、見崎さん!?」

恒一「…僕は…」

中尾(え? どういう事だコレ?)

中尾「――ってのがあってだな。その後の行動からして間違いねぇ! あいつは生粋のストーカー野郎だ!」

シーン…

中尾「ど、どうしたんだよ皆!」

小椋「…キモッ」

渡辺「ストーカーとかないわ…」

中尾「だろ!?」

勅使河原「てめーだよ」

中尾「へ?」

ナカオヘンタイ ナカオマジヤバイ ツウホウシタ

杉浦「中尾は今からいないものです。異論は? …無い様なので決定」

中尾「な、なんでだよ! 俺は赤沢さん対策係の職務を全うしてただけで…」

赤沢「――はっ!? わ、私なにを…」

中尾「赤沢さん! 何とか言ってくださいよ! こいつら人の事を犯罪者扱いしやがるんです!」

赤沢「恒一きゅんが…うぅ、思い出せない」

杉浦「いいのよ。もう会議終わりにする?」

赤沢「いいえ。対策係として、途中で投げ出すわけにはいかないわ」

中尾「流石です!」

杉浦「そう…じゃ、次誰か」

中尾「そんな事より俺の話を――」

現象さん「現象されたいんか?」

中尾「…」

綾野「じゃ、じゃあ次は…」

王子「僕と猿田の目撃談でいいかな」

猿田「ついこないだの事ぞな」

王子「部活結構かかっちゃったね」

猿田「ぞな。早く鞄取って帰るぞな」

王子「あれ? 教室電気つけっぱなだ」

猿田「誰か居るぞな?」

王子「どうだろ」ヒョイ

恒一「だからここはこの公式を使って…」カリカリ

鳴「? よくわかんない…」

猿田(…勉強中ぞな)

王子(あの二人よく授業抜けてるからな。榊原君はともかく見崎さんんはヤバいんじゃないかと思ってたけど…)

恒一「もう…このままじゃ高校行けないよ?」

鳴「別にいいよ」

恒一「良くない。ほら、また初めから教えるから、頑張ろう?」

鳴「…じゃあ、終わったらご褒美ちょうだい?」

恒一「いいよ。じゃ、また問一からね。ここは――」

鳴「…」フムフム

王子(凄い集中してる…)

猿田(入りにくいぞな)

恒一「――うん。今日はこれくらいかな」

鳴「疲れた…」

恒一「やっぱり見崎頭良いね。飲み込みが早いから教えるのも楽だよ。これなら僕と同じとこ受けても受かるかもしれないね」

鳴「ホント?」

恒一「うん。今日の量を教科別に毎日やったらだけど」

鳴「が、頑張ってみようかな…」

恒一「応援するよ。それでご褒美って何がいいの? 僕何も持ってないけど…」

鳴「…き、キス」

恒一「へ!? キスって…」

鳴「や、やっぱり今の無しで。えっと、ご褒美は…」ワタワタ

恒一「…見崎」グイッ

鳴「あっ」

チュッ

恒一「///」

鳴「い、今…ほっぺに…///」

恒一「かっ、帰ろう! もうこんな時間だし!」アタフタ

鳴「ね、ねぇ榊原君。今のもう一回――」

ガララ

猿田「あー疲れたぞな! 何かご褒美欲しいぞななぁ!」スタスタ

恒一・鳴「!」

王子(すまない二人とも…)

猿田「そーぞな! キスしてほしいぞな!」

恒一・鳴「///」

猿田「場所はー…ほっぺたとかいいぞな!」

恒一「か、帰ろう見崎!///」ギュ

鳴「うん///」ギュ

猿田「帰りに手も繋ぎたいぞなー!」

王子(こいつ…)

王子「って事がね。微笑ましい光景だったよ」

猿田「ぞなぞな」

綾野「キス…こういっちゃんに…にへへ」ニヤニヤ

赤沢「クソッ!」ガスッ

中尾「おぅふ!」

現象さん「あのモヤシも中々やるやないか」

赤沢「次よ! 風見!」

風見「僕か。多分さっきの二人の話の続きになると思うんだけど――」

風見(今日も朝一で登校してユカニーだ!)スタスタ

風見(? 教室から声が…。この声まさか)ソーッ

恒一「んっ」チュッ

鳴「んぅ…」ピクッ

恒一「はい、次の問題ね。彼らはまだその機械を作っていません」

鳴「えっと…They haven't made the machine yet」

恒一「正解」チュ

鳴「つ、次は?///」

恒一「いや、今日はここまでにしようか。そろそろ誰か来るかもしれないし、こないだみたいにならない為に朝来たわけだしね」

鳴「…そうだね」ムー

恒一「次のテスト頑張ったら、またご褒美あげるから」ナデナデ

鳴「ホント? じゃあ今日の放課後また勉強しましょ」

恒一「だから…放課後は危ないってば」

鳴「じゃあ榊原君の家でね」

恒一「もう…」

風見「」

風見「ここ学校だぞ!? ざっけんな! ざっけんな!」バンバン

赤沢「現象さんお願い! あのチビ殺して今すぐに!」

現象さん「鳴ちゃんはなー…」

赤沢「なんでよ!」

現象さん「榊原やったらええで。今一番現象したいし」

赤沢「ぐぬぬ…この厄災め」

綾野(もう! こういっちゃん駄目だよこんなとこでぇ…でもこういっちゃんになら…)グフフ

望月「綾野さんがトリップしてる…」

川堀「ちくしょう! 一番最初に榊原を狙ってたのは俺だってのに…! あの時だって――」

川堀(ん? 何か視線を感じる…)キョロキョロ

恒一「…」ジー

川堀(ありゃあ転校生の榊原…まさか俺に気があるのか? 一目惚れってやつか…仕方ねぇ)

鳴「…」ボー

恒一(見崎鳴さん…だっけ? 後で話かけてみよう)

川堀(お前初めてかここは? 力抜けよ)ハァハァ

恒一(覚えられてなかったらどうしよう…)

川堀(ホラホラホラホラ)シコシコ

恒一(とりあえず昼休みに…何で緊張してるんだろ僕)

川堀(ンアッー!)ビクビク

鳴(なんかくさい)

川堀「きっとあのメスガキが誘惑しやがったんだ!」

赤沢「いいじゃない! 一発ちょちょいとやっちゃってよ!」

現象さん「榊原を?」

赤沢「殺すぞ!」

綾野(あっ…こういっちゃん…うん。私もずっと好きだったよ…)ウフフ

ギャーギャー

勅使河原(もう帰ろうかな…)

ガララ

久保寺「なんの騒ぎですか? 今は対策会議では?」

千曳「尋常ではないね」

三神「みんな一旦落ち着きなさい!」

川堀「ちっ」

赤沢「無能が」ペッ

現象さん「お前覚えとれよ」

久保寺「それで皆さんどうしたのですか? 今日は最近調子に乗ってるいないものについて話し合うとの事でしたが…」

杉浦「そうなんですけど…話し合ってるうちにヒートアップしちゃって…」

久保寺「ほう。一体どんな話し合いを?」

杉浦「二人がイチャついてる光景を報告しあって、どうにか出来ないものかと…」

赤沢「だから見崎鳴をやっちゃえばいいのよ! それなのにこの無能が…」キッ

現象さん「お前に無能言われると腹立つ」

久保寺「なるほど。確かにそれは需要な事かもしれませんね。あの二人と言えば――」

久保寺「あぁ…今日も疲れた。クソガキ共が私の気も知らずハシャギやがって…」テクテク

久保寺「――公園ですか。おや、あれは…」

恒一「ごめんね見崎。今日もお邪魔しちゃって」

鳴「ううん。榊原君が来ると霧果も喜ぶから。美味しいご飯食べれるって」

恒一「そう言ってもらえると助かるよ。そうだ、今度料理教えるから、一緒に作ろう? 霧果さんも喜ぶよ、きっと」

鳴「そうかな?」

恒一「そうだよ。ね? やってみようよ」

鳴「…うん。榊原君が教えてくれるなら」

恒一「僕も他人に教えた事なんて殆ど無いから自信はないけど…」アハハ

久保寺「…いいなぁ」

久保寺「私は…私もあんな青春を送りたかった…。女子の家に招かれ、そのご家族と懇意になり、やがて家族公認の仲に…」
    「しかし私はもう…今から頑張れば或いは…私には分からない、分かるはずも…いやもう――ンッ…イ”エ”アァアアアアア”ア”ア”!!!」ヌギヌギ

ウワー クボデラガヌイダー チッチャイゾナ

久保寺「ヌヲオオオオオオオオオオオオオ!!」ダダダッ

赤沢「!?」

久保寺「泉美ぃいいいいい!」

千曳「ふんっ!」ドカッ

久保寺「ぐふぉっ!」ドサッ

千曳「大丈夫か?」

赤沢「は、はい…」

千曳「彼も疲れているんだろう。三組の担任と母の介護…相当な重圧に違いない。今の行動も彼の本意ではない…一時の迷いとして許してやってくれ」

赤沢「はい…」

千曳「皆も、彼は真面目な男だ。見なかった事にしてやってくれないか」

ベツニイイケド オモシロカッタシ

千曳「よし。では落ち着いた所で次に行こう。次は…」

三神「私が。私も結構吐き出したいので」

赤沢「じゃ、じゃあ三神先生お願いします」

三神「ウチでの事なんですけど――」

怜子「ねぇねぇ恒一君。今日は一緒にお風呂…」

恒一「うん、そうそれでね――」

怜子「恒一君。ほら私もう脱いじゃったから。風邪引かないうちに、ね?」

恒一「あはは。見崎も見てるんだねアレ」

怜子「下着だよー? 怜子もう下着姿だよー? 電話なんかよりこっちの方がいいよねー」ホレホレ

恒一「だよね。やっぱり僕も右の方が好きだよ」

怜子「え? 私が好き? わ、私も恒一君の事…///」イヤンイヤン

恒一「じゃあ今度一緒に行かない?」

怜子「うん!」

恒一「ちょっと待ってね」

恒一「怜子さん、酔ってます? 明日が休みだからってハメ外しちゃ駄目ですよ?」

怜子「だ、だって恒一君が…」

恒一「お風呂ならもう入りましたよ? 見崎の家で」

怜子「…うぅ」グスッ

恒一「じゃあ僕部屋戻ります。怜子さんも風邪引かないうちにお風呂入ってくださいね?」スタスタ

怜子「ふぇぇ…」グスグスッ

恒一「あ、見崎? ごめんね。で、さっきの話なんだけど…」

怜子「…恒一君が構ってくれないよぉ」ウワーン

三神「家でもずっと見崎見崎って…この前まで怜子さん怜子さんって言ってくれてたのに…」
   「お風呂にも一人で入るって言うし、添い寝もさせてくれないの…私もう生きていけないよぉ」グスッ

勅使河原「今までしてたのかよ…」

望月「現象さん榊原君やっちゃってくださいよ」

現象さん「えー。だってコイツがうっさいんやもん」

赤沢「死ね」

佐藤(赤沢さん怖い…)プルプル

綾野「じゃあ次は…松子ね」

有田「私かぁ。あんまり面白い話でもないけど――」

有田「はふぅ…榊原君のリコーダーおいひい」ペロペロ

有田「先っぽに歯型付けちゃお。ついでに中に唾液も――!?」ピキーン

有田(誰かが近付いてる…この感じ――見崎さん!?)チュパチュパ

鳴「…」ガララ

有田(ふぅ…何とか隠れられた。しかし放課後に残ってるなんて珍しいなー)チューチュー

鳴「えっと…あった。忘れもの」ゴソゴソ

有田(スケッチブック? そう言えば美術部なんだっけ)ハムハム

鳴「遅くなっちゃった…待たせるのも悪いし早く、って。なにコレ」ヒョイ
  「体操着…名前は――榊原君のか」

有田(なぬ!? そんなお宝が落ちていたなんて!)グヌヌ

鳴「落としものよね…ちょうどいいし、一緒に持って行こう」

有田(待って! ひと嗅ぎさせて! ひとチュパでもいいから!)

鳴「…」ジー

有田(? 体操着を見つめてる…まさか!)

鳴「…ちょっとだけ」クンクン

有田(嗅いだああああ!)

鳴「んむ…」ムギュー

有田(顔を押し付けて…なにがちょっとだよ! 私にも! 私にも!)

鳴「いいにおい…」スリスリ

有田(いいなぁ! いいなぁ!)ムググ

鳴「榊原君…す――」

ガララ

恒一「見崎いる? 忘れ物あった、の…」

鳴「あ」クンクン

有田(あーあ)チュッチュ

恒一「…そ、それ体操着、だよね?」

鳴「ち、違うの。榊原君が忘れてたみたいだから、届けてあげようと思って…」

恒一「え? それ僕の?」

鳴「う、うん」

恒一「顔、埋めてたのは…」

鳴「あ、あれは」オロオロ

有田(発情してたんだよねー)

恒一「…」

鳴「違うの…えっと、えっと」

恒一「見崎」ギュ

鳴「ひうっ」ビクッ

有田(え?)

恒一「ごめんね。僕の見間違いだったみたいだ。だからもういいよ」

鳴「…いいの?」

恒一「うん。帰ろ?」

鳴「…」ギュウ

恒一「見崎?」

鳴「――き」ボソッ

恒一「? 何か言った?」

鳴「ううん。言ったけど、まだいいよ」ギュウー

恒一「なにそれ」ハハハ

有田(私もリコーダーくわえたまま行ったらいけるんじゃねコレ…)ピュー

すいません15分ぐらい離席します

有田「ちなみにこれがそのリコーダー」ジャーン

三神「没収します」グイッ

有田「いや直接返すんで。榊原君の生リコーダーと引き換えに」グイッ

三神「は?」

有田「あ?」

ギャーギャー

赤沢(恒一君の体操服か…後で回収しておこう)

現象さん「んじゃ次は隠れ巨乳の佐藤ちゃんいってみよ」

男子「!?」ガタッ

佐藤「へ!? あ、あう…///」

綾野「…」ジー

小椋「…」ジー

佐藤「/// えっと、あれは雨の日だったんですけど――」

佐藤(遅くなっちゃった…。雨も降ってるし早く帰らなきゃ)テクテク

恒一「…」

佐藤(あ、榊原君だ。しゃがみこんでなにしてるのかな…?)チラッ

恒一「よしよし。メイは可愛いねー」

佐藤(へ? 鳴って、見崎さん…だよね?)

恒一「はは。くすぐったいよメイ。顔舐めちゃ駄目だって」

佐藤(かっ、顔を…/// こ、こんな所で)

?「にゃーん」

佐藤(…にゃーん?)

恒一「うーん。今日は流石にこのままにしとく訳にもなぁ…」

佐藤(まさか…)コソコソ

黒猫「にゃにゃーん」

佐藤(捨て猫…黒くてちっさくて、たしかに見崎さんそっくり)

恒一「雨晒しにする訳にもいけないし…でも家にはレーちゃんもいるし…」グヌヌ

佐藤(凄く悩んでる。優しいなぁ。私の家なら大丈夫だけど…榊原君はいないものだし…)ウムム

恒一「しょうがない。メイを放って置くわけにもいかないし連れて帰ろう。僕の部屋から出さなきゃいいや」ヒョイ

黒猫「にゃふー」

佐藤(おー偉いよ榊原君! でも部屋から出さないってちょっと
えっちに聞こえちゃった/// 恥ずかしい///)

恒一「狭いだろうけど、とりあえず服の中に…あ、暴れちゃ駄目だよメイ」

黒猫「にゃー!」

恒一「もう…餌あげないよ?」

黒猫「…なーご」

恒一「はは。ホント似てるなぁ」スタスタ

佐藤(行っちゃった…。やっぱり榊原君優しいなぁ。見崎さんにだってきっと――あれ?)

鳴「///」

佐藤(見崎さんが顔を真っ赤にして固まってる…)

佐藤「こんなお話しかないんだけど…」アハハ

綾野「流石はこういっちゃんだねぇ」ウンウン

赤沢「不快な人物がほぼ出てこなかったのもいいわね」ウンウン

勅使河原「もはやただの発表会じゃねぇか」

望月「いいんじゃない? どうせこんな風になるって思ってたよ」

現象さん「じゃ次は貧乳代表の由美ちゃんで」

小椋「おらぁ!」ブンッ

現象さん「おわっ!? い、椅子投げるなんて正気か自分!」

綾野「お、落ち着いてよ由美!」ガシッ

小椋「アイツ殺す!」フーフー

綾野「ほら由美! こういっちゃんは貧乳派だから!」アセアセ

小椋「…マジ?」ピタッ

綾野「(いや知らないけど)うん!」

赤沢「」

小椋「…じゃあ私の話ね」

現象さん(あー怖かった)ホッ

小椋「あれはつい最近――」

小椋「ったく。何で休みの日にまでクソ兄貴のおつかいなんてしなきゃいけないのよ…」
   「しかもなにこれ…百合姫? 少女漫画かよ」ブツブツ

小椋「はぁ。早く終わらせて帰ろう…」

恒一「さっきの映画面白かったね」テクテク

鳴「そうね」テクテク

小椋「!?」バッ
   (な、何で隠れてるのアタシ。ていうかあの二人は何を…)チラッ

鳴「でもアクションばっかりで少し疲れちゃったかも」

恒一「そう? 僕はもうちょっと見たかったかなぁ。とりあえずお昼だし、ご飯でも食べようか」

鳴「うん。どこ行こっか」

イチャイチャ

小椋(映画見てたのか。ていうかこれって、で、デートよね? ぐぬぬ)

恒一「じゃあさっき見かけたとこ行こうよ。静かそうなとこだったし」

鳴「いいよ。はい」スッ

恒一「うん」ギュ

小椋(手を繋いだ…確定ね。アタシがつまらない事してる間に…卑怯よね!)
   (追跡開始!)チョコチョコ

鳴「――ご馳走様。お腹一杯」ゲプー

小椋(よ、よくあんなに入るわね。どこに栄養行ってるの?)ジー

恒一「デザートは?」

鳴「じゃあチョコレートパフェとチーズケーキ」

小椋(まだ食べるの!?)

恒一「…僕はいいや。すいませーん。チョコレートパフェとチーズケーキお願いします」

店員「かしこまりー」

鳴「はよ」バンバン

店員「お待たせっしたチョコレートパフェとチーズケーキっす。あとコレ当店でカップルの方にサービスさせてもらってるジュースっす。ごゆっくりどぞー」

小椋(何あれ一つのグラスにストローが二つ…つーかカップルじゃないよね。多分)

恒一「///」

小椋(赤い顔の榊原君かわいい…)

鳴「ご馳走様」ゲプッ

小椋(早っ!?)

恒一「み、見崎。これ飲んでいいよ」ズイッ

鳴「? なんで?」

恒一「僕もうお腹一杯だからさ…はは」

鳴「…だめ」

恒一「え?」

鳴「こ、これは二人で飲むものだから、榊原君も飲まなきゃ駄目」
  「それにお店は私達をこっ、恋人だって思ってるんだから…榊原君も飲まないと詐欺になっちゃう」

恒一「い、いいの、かな?」

鳴「榊原君は、私とそう思われるの、嫌?」

恒一「ま、まさか! 僕なんかで良いのなら…///」

鳴「じゃあ…」

恒一「うん。いただきます」チュー

鳴「いただきます」チュー

恒一・鳴「///」チュー

小椋(…かえろ)トボトボ

小椋「思い返すとあああああああ!!!」ブンッ

現象さん「おわっ!?」

小椋「帰ったら兄貴に『おつかいもできないんでちゅかー? これだから貧乳は…』とか言われるしよおおおおお!!」ブンブン

千曳「尋常ではないね」

綾野「しばらく放っておけば治ると思うんで…」アハハ

赤沢「…ぐすっ」エグエグ

杉浦「よしよし」ナデナデ

千曳「ふむ…では次の人誰か」

辻井「あ。じゃあ僕と柿沼さんが図書室で見た話を」ハーイ

柿沼「確かあれは――」

辻井「いやだから汚い男同士の絡みのどこがいいのさ。女の子がキャッキャウフフしてる方が見てる方も…」ペラペラ

柿沼「汚くないもん綺麗だし。美少年二人――例えば榊原×望月なんていいじゃない。片や東京から来た病弱な転校生。片やクラス一の美少年。どこに汚さがあるっていうのよ」

辻井「いや付いてる時点でアレだからね。いやでも女体化すれば…」

柿沼「百合厨の上にTS厨とか引くわ」

辻井「クラスメイトでカップリング組んでる君が言うなよ…」

柿沼「何よ。辻井君だって『次のコミケは綾野×小椋本だ』って言ってたくせに」

辻井「頼むから僕と川堀だけは止めてくれ。最近あいつギラギラ目血走らせてて怖いんだよ」ガクブル

ガララ

恒一「へぇ。やっぱりこっちの図書室は綺麗だね」キョロキョロ

鳴「私は向こうの方が静かでいいんだけどね」

辻井・柿沼「!?」

恒一「あ。あったあった。これ読みたかったんだ」ヒョイ

鳴「面白いの?」

恒一「うん。ホラーだけどね」

鳴「私も何か読もうかな…。お薦めとかある?」

恒一「うーん。そうだなぁ…」ムムム

辻井(幸いこっちには気付いてないみたいだな…)ヒソッ

柿沼(ま、まぁ無視してればいいよね。向こうも読書みたいだし…仲間だよ)ヒソヒソ

辻井「ふぅ…。ま、いつも通りだよ。いつも通り」

柿沼(榊原君やっぱいいなぁ…。今のうちに素の表情を脳内HDDに保存して、後で勅使河原君に攻めさせて…)ウヒヒ

辻井(こいつ駄目だ…はやくなんとかしないと…)

恒一「ちょ、ちょっと見崎!?」

辻井(ん? 何だ?)チラッ
   「!?」

鳴「…」ムフー

恒一「なんで僕の膝の上に座るの!?」

鳴「ここが一番リラックスできるから」

恒一「で、でもこんな所で…。三組の教室とか二人っきりの時とは違うんだから…」

辻井(爆発しろ榊原!)

柿沼(見崎さん邪魔!)

鳴「この席目立たないから大丈夫よ。それにここ図書室だから静かにね。人来ちゃうと…わ、私も恥ずかしいし…」ボソボソ

恒一「じゃあ初めからしなきゃいいんじゃ…」

鳴「いつもしてるから、本を読む時はこうじゃないと落ち着かないの」

辻井(いつも!? いつも!? 四散しろ!)

寝すぎた…
投下します

恒一「もう…」ハァー

鳴「ほら、榊原君も読みなよ」

恒一「はいはい」

柿沼(抱きしめた見崎さんの肩越しに本を読む榊原君…。見崎さんを風見君に変換すれば――)ニヘラ

辻井(死ね! 幸せのまま死ね! そのまま爆発しろ!)グヌヌ

鳴「♪」

柿沼「おかげで原稿が捗って捗って。あ、これ新刊です」スッ

千曳「榊原君のハーレムモノか…何で私が彼の下で、その…しているんだ?」

柿沼「そういう事です」キリッ

千曳「尋常ではないね。マジで」

辻井「榊原め! 榊原め! 見崎さんは赤沢さんとお互い嫌悪しあいながらどこか気になる――みたいなツンツンの関係の筈なのに!」ダンダンッ

赤沢「ねーよ」

杉浦(そこは私と泉美でしょ)

川堀(雪人…)

綾野「じゃあ次の人ー」

江藤「んじゃ私が。市民プール行った時なんだけどね――」

江藤(ふぃー。泳ぐのもいいけど…何も考えずに浮かんでるのも気持ちいいなぁ)プカプカ
   (他に人も居ないし…快適快適)

恒一「…」スタスタ

江藤「ん? …!?」

恒一「…」グッグッ

江藤(榊原君? なんでここに――)

鳴「お待たせ」テクテク

江藤(見崎さんまで…と、とりあえずあっち行ってよう…)ソロソロ

鳴「んー…ふぅ。やっぱり涼しいね」

恒一「だね。それじゃ練習始めよっか」

鳴「うん。よろしくね」

江藤(練習? もしかして見崎さん泳げないのかな?)

鳴「て、手、離さないでね?」プルプル

恒一「はいはい」ギュッ
   「それじゃあ、まず水に潜ってみようか。僕も一緒にいくから、せーので」

鳴「うん…」ドキドキ

恒一「せーのっ」ボチャン

鳴「っ」ポチャ

恒一「――」ブクブク

鳴「――」ブクブク

恒一「…ぷはっ」

鳴「ん…」プルプル

恒一「よくできました」ナデナデ

鳴「これくらいは出来るよ」ムー

恒一「そっか。じゃあ次は水に浮く練習を――」

江藤(…イチャついてるようにしか見えない)

鳴「――! んぶっ!」バチャバチャ

恒一「み、見崎!?」ザパー

江藤(お姫様だっこ…)

鳴「げほっ! げほっ…」

恒一「大丈夫?」

鳴「…なわけないでしょ」ペチッ
  「手離しちゃ駄目って言ったのに、ばか」ペチペチ

恒一「ごめん。本当にごめん」ギュ

鳴「…今日は特別に許します」ハァー

恒一「あはは…ありがとう。もう絶対離さないから」ギュウ

鳴「…うん。お願いね」ギュー

江藤(…泳ごう)

江藤「その後はもうずっとくっついてて…それじゃ練習になんないでしょってくらい」ハァー

綾野「むー…」

赤沢「あの貧相な体で恒一きゅんが満足出来る筈ないわ! これも災厄よ!」

現象さん「ちゃうで」

小椋「貧相ォ…?」ピクッ

赤沢「つ、次よ!」

和久井「あ…じゃあ僕の番でいい? この前藤巻さんと保健室で休んでた時に――」

和久井「ぐぅ…」ゼヒー

藤巻「おいしっかりしろよ。ほら薬」

和久井「はぁはぁ」スースー

藤巻「…」サスサス

和久井「…ふぅ。ありがとう。大分楽になったよ」

藤巻「ったく。男の癖に情けないなー」

和久井「ははっ」

藤巻「ほら、水飲んで休んどけ。ベットは…一つ使ってんな。誰だ?」ヒョイ

和久井「藤巻さん…覗いちゃ駄目だよ」

藤巻「へーきへーき。…ん?」

恒一「Zzz」ギュ

鳴「んむ…」スリスリ

藤巻(なっ/// ななな何で!?///)ワタワタ

和久井「? どーしたの?」チラッ

恒一「えへへ…みしゃきぃ…」ニヘラ

鳴「にゅう…」ギュー

和久井「」

藤巻「あわわ///」ワタワタ

鳴「…ん、ぁ」ファー

藤巻(お、起きた! 隠れるぞ和久井!)グイッ

和久井「」

鳴「よく寝た…」ノビー

恒一「Zzz」スピー

鳴「…」ツンツン

恒一「ん…」ピクッ

鳴「ふふ。榊原君かわいい…」ツンツン

恒一「はむ」パクッ

鳴「!」

恒一「んちゅー」チュパチュパ

鳴「く、くすぐったい…///」

藤巻(な、何やってんだよあいつらぁ///)ドキドキ

鳴「もう。おあずけです」チュポ

恒一「Zzz」

鳴「…おいひい」チュパチュパ

藤巻(おぉい! いいのか!? いいのかそれ!?)

和久井(…はっ!? ぼ、僕は何を…)

恒一「うひひ…」ムニャ

鳴「…」ジー

藤巻(何で榊原の顔を…ま、まさか…)

鳴「榊原、君…」スッ

藤巻(直接!? 直でいくのか!?)ドキドキ

和久井(なんなのこの状況)

鳴「んっ///」チュッ

恒一「…」

藤巻(おぉおおおお!!///)

和久井(おー)

鳴「やっちゃった…」ドキドキ

恒一「…」

鳴「も、もう一回」スッ

恒一「あ、あー良く寝たなー」ガバッ

鳴「!」ビクッ

恒一「見崎おはよう」

鳴「う、うん」アセアセ

藤巻(ちぇ。何起きてんだよ…)

和久井(…)

恒一「ど、どうかした?」

鳴「なんでもないよ。気にしないで」

恒一「う、うん」

鳴「そろそろ出ようか?」

恒一「そうだね」

鳴(もうちょっとだったのに…)ドキドキ

恒一(途中から起きてたなんて言えない…)ドキドキ

ガララ

藤巻「――ふぅ。な、な、凄かったなアイツら!」

和久井「そうだね。僕らもしてみる?」

藤巻「えっ///」

和久井「へっ?」

藤巻「あ、あたしは、その…///」モジモジ

和久井「なんぞこれ…」

藤巻「うわあああああああああ!!!///」バシーン

和久井「へぶっ!」

藤巻「この! この!」バシバシ

望月(おぼこみたいな反応だね)

勅使河原(藤巻って意外と純情系か?)

赤沢「見崎鳴ィイイイイイイ!!!」ガスガス

中尾「」

綾野「こういっちゃんの、ファーストキスがぁ…」ポロポロ

小椋「別に悔しくねーしぃ…」グスッ

現象さん「はい次ー」

渡辺「私いい? この前バンドの練習の後帰り道でね――」

またさるった…
ちょっとご飯食べてきます

渡辺「あー疲れた。ったく、明日も学校だってのに…いくら練習しなきゃいけないからって急に呼び出さないでほしいよ」テクテク

霧果「ごめんなさいね榊原君。こんな事までさせちゃって」

渡辺「ん? 榊原?」チラッ

恒一「いえ。いつもお世話になってますから。荷物持ちぐらいは」テクテク

霧果「こっちこそ鳴が良くしてもらってるんだから…」

渡辺(転校生じゃん。あの美人は誰だ?)

恒一「友達ですから」

霧果「あら? てっきりもう付き合ってるんだと思ってたのに。母親の前だからって嘘つかなくったっていいわよ?」クスッ

恒一「嘘じゃないですって…まだ」ボソッ

霧果「ふふ。期待してるわ」

恒一「///」

渡辺(見崎さんのお母さんか…)ジー
   (つーか家族ぐるみの付き合いかよ)

霧果「で? 正直なトコ鳴とはどこまで進んだの?」

恒一「へ!?」

渡辺(攻めるなぁ)

霧果「怒らないから言ってみなさい」

恒一「え、えっと、そんな…健全な、普通の友達ですよ?」

渡辺(嘘つけ)

霧果「この前帰り鳴と抱き合ってたじゃない」

恒一「うぇ!? あ、あれは見崎が滑っちゃって、受け止めたんですよ…あは、あはは」アセアセ

霧果「ふぅん…。ま、付き合うなら早くね? ウチの店の跡取りの役目があるから」

恒一「初耳ですよ!?」

霧果「今言ったもの」シレッ

渡辺(頑張れ婿養子)

鳴「…」スタスタ

霧果「あら鳴」

鳴「遅かったので迎えに来たんですけど…何で榊原君が?」

恒一「さっきそこで会ってさ。ついでに荷物持ちをね」

鳴「ふぅん」

霧果(あ。面白いこと思いついた)ピーン

霧果「ほら鳴。片方持ってあげて」

恒一「いいですよ。あと少しで家じゃないですか」

鳴「持つよ。どっちか貸して」

恒一「…じゃあこっちのお願い」

鳴「うん」

霧果「ほら榊原君。手繋いで」ボソッ

恒一「へ?」

霧果「もう。鳴と手繋ぐの」

恒一「い、いいんですか?」ボソッ

霧果「いいから早くなさい」

鳴「?」

恒一「…」ギュ

鳴「え? さ、榊原君?」

恒一「こうやって、帰らない?」

鳴「いいけど…お母さんが」チラッ

霧果「私先に行ってるわー。あなたたちはゆっくり帰ってきなさい」
   「しっかりね」ボソッ

恒一「///」

恒一「じゃ、じゃあ行こうか」ギュ

鳴「…うん」ギュ

渡辺(…なんだこのむず痒さは…)

渡辺「みたいな」

綾野「う、ウチのお母さんも『こういっちゃんって子早く連れてきなさいよ』って言ってるもん!」

小椋「アタシだって榊原君の写真見せて『これアタシの彼氏』って紹介してるんだから!」

赤沢「恒一きゅんは私の婿だって家族会議で決定してるから」

多々良「何言ってるんですか? 私の王子様です」

有田「私のだけど? むしろ榊原君のになりたい」

三神「さえずるなガキ共。恒一君は私のよ」

現象さん「アレはほっといて次な。つーても後は誰がおるん?」

前島「あ、じゃあ俺が…」

現象さん「おう。背中刺される予定の前島か」

前島「え?」

現象さん「あ。やべ」

前島「ちょ、どういう事!? 刺される予定って何!?」

現象さん「あー…」

前島「俺そんな事になんの!? いつ!? つーか止めてよ!」

現象さん「記憶改竄ビーム」ビビッ

前島「へ!? うわっ――あれ? 俺何を…」

現象さん「会議や会議。お前の番やで」

前島「あ、そっか」ナットク

現象さん(っぶねー)

前島「えーっと、あれは――」

前島「ふー。部活きっついなー。防具はあっちーし」パタパタ
   「ん? 何か裏騒がしいな…。カツアゲか?」

鳴「エクス――カリバァアアアアア!!」ブンッ

恒一「うをっ!?」バッ

鳴「…もう、何で避けるの?」

恒一「ぼ、木刀で殴りかかられたら誰でも避けるよ!」ゼーハー

鳴「木刀じゃない。『約束された勝利の剣』」ドヤッ

恒一「どっちでもいいよ…」ハァ

前島(アレうちの部の備品じゃねーか。つかこんな所で何を…)

恒一「もう帰ろうよ見崎。霧果さんも心配してるって」

鳴「まだ必殺技が完成してない」

恒一「何の為に必殺技がいるの?」

鳴「必殺技があれば現象を止められるかもしれない。それに――榊原君も守れる」キリッ
 (今の台詞カッコいい…)

恒一(なにいってんだこいつ)

前島(crazy…)

鳴「じゃあ次ね」スッ

恒一「構えないでよ!」

前島(あ、あれは虎眼流の流れ!)

鳴「っしゃ!」ブンッ

恒一「うわっ!?」

鳴「…だから何で避けるの?」

恒一「死ぬからだよ! エクスカリバーで!」

鳴「違う。今は『七丁念仏』」ムフー

恒一「どっちでもいいよ! もう終わり!」

鳴「はぁ…じゃあ次で最後ね」

恒一「いやもう――」

鳴「――魔剣の話をしよう」

恒一「は?」

鳴「魔剣とは理論的に構築され、論理的に行使されねばならない」

恒一「いや何言ってるの?」

鳴「魔剣・装甲あ――」フラッ

恒一「――見崎!」ガシツ

鳴「っ!?」

恒一「…ふぅ」ホッ

鳴「榊原く――」

恒一「み・さ・き」ギュー

鳴「しゃ、しゃかひびゃらきゅん、いひゃい」

恒一「痛いだろうね、ほっぺた。でもあのままだともっと痛かったよ?」

鳴「…ごめんなひゃい」

恒一「もうしない?」ギュー

鳴「…」

恒一「し・な・い・よ・ね?」ギュギュー

鳴「! ひゃい! ひまひぇん!」

恒一「はぁ…」パッ

鳴「痛い…」スリスリ

恒一「ほら、もう帰るよ」

鳴「はい――痛っ!?」

恒一「? ちょっと、どうしたの?」

鳴「足、くじいちゃったみたい」

恒一「…はぁ。もう、仕方ないな」スッ

鳴「ひゃ」

恒一「ほら、暴れちゃ駄目だよ」ギュ

前島(あれは榊原のお姫様抱っこ!?)

恒一「見崎はこっちのが合ってるよ」

鳴「…そうかな?」

恒一「そうだよ」

鳴「――そっか」ギュ

前島(…俺も練習しよ。必殺技の名前も決めないとな)


前島「で。完成したのが…」

赤沢「どうでもいい」

綾野「どーでもいい」

前島「えぇ!? すげーんだぞコレ!」

杉浦「知るか」

前島「…」ガーン

現象さん「んじゃ次ー…は、もう対策係二人と綾野ちゃんだけか」

中島・米村「おい!」

現象さん「え? 誰?」

中島「中島です!」

米村「米村だよ!」

現象さん「…いかんでー別のクラスの人が入ってきちゃ」

米村「このクラスだよ!」

中島「見守ってるんじゃなかったんですか!?」

勅使河原「やべぇ俺も忘れてた…」

望月「僕も…」

オレモ ワタシモ

米村「ぐっ…!」

中島「台詞が無いからって…」

赤沢「あー…じゃあ発表お願いね。米島さんと中村君」

米村「…もういいや」

中島「だから無能なのよ…あれは――」

米村(暇…)

中島(暇ね…)

米村(中島も暇そうだな…話かけたらフラグ立ったりしねぇかな)チラッ

中島(恵達はどっか行っちゃったし。何か面白い事ないかなー)

米村(誰も居ないし…よしっ)ガタッ

米村「お、おい中島」

中島「へ?」

ガララ

鳴「ねぇ榊原君。今日はどうするの?」

恒一「そうだね。予定も無いし…見崎はどこか行きたい場所とかある?」

鳴「私も、特に無いかな」

中島(あ、榊原君と見崎さんだ。今日も仲良いなぁ)

米村(ちっ。早く出て行けよリア充が)

恒一「仕方ない。今日は帰ろうか」

鳴「そうね」

恒一「何か放課後普通に帰るのも久しぶりだよね。いつもどっかに行ってたし」

鳴「確かにそうかも。明日はどうしようか?」

恒一「うーん…」

米村(倦怠期か? そのまま大人しくしとけよ)

鳴「悩むほどの事?」

恒一「だよ。見崎って放っとくとずっと引きこもってそうだし」

鳴「そんな事…あるかも」

恒一「でしょ?」

鳴「じゃあ榊原君、どっか行こうよ」

恒一「それを悩んでるんだって。この辺はだいたい行ったから、うーん…」

鳴「私はどこでもいいよ?」

恒一「同じ所じゃつまらないんじゃ…」

鳴「ううん。榊原君と一緒なら、どこでも楽しいから」

中島(見崎さんって意外と大胆だなぁ)

恒一「そ、そう?///」ニヤニヤ

鳴「ふふ。変な顔になってる」

恒一「からかわないでよ」

鳴「じゃ、行こ?」スッ

恒一「今から?」

鳴「うん。一緒に歩いて帰ろうよ」

恒一「それいつも通りじゃない」クスッ

鳴「いいの。私は楽しいから」

恒一「…うん。じゃ、一緒に帰ろう。送っていくよ」ギュ

鳴「たまには私が送って行こうか?」ギュ

恒一「それは、僕も男だし」

鳴「そっか」

イチャイチャ

米村(ぺっ)

中島(いいなぁ、ああいうの。憧れちゃうよ)

中島「あ、そう言えば米村君なんだったの?」

米村「え? あ、その…」
   (やっべー。何言おうとしてたんだっけ)

ガララ

多々良「あ。幸子まだいたんですか? 一緒に帰りません?」

中島「うんいいよ。ごめんね米村君。今度でいい?」

米村「あ…うん。じゃあな」

中島「うん」スタスタ

サッキサー エーホントー イイヨネー

米村「…前島でも誘って帰ろ」

中島「って事が――」

勅使河原「今日帰りイノヤいかね?」

望月「いいよ」

赤沢「恒一きゅんの感触を私は覚えているの。これって運命的だと思わない?」

小椋「病気だって。早く病院いきなよ」

綾野「私抱き締められた事あるよ? 泉美とは随分差がついちゃったねー」

現象さん「ワシのおかげやな」

杉浦(こいつ殺せば災厄って止まるんじゃね?)

ギャーギャー

米村「聞けよお前ら!」

赤沢「あ、終わった?」

中島「もういいです…」グスン

多々良「よしよし」ナデナデ

中尾「…お前もこっちこいよ」

米村「…それもいいな」

現象さん「じゃあラスト三人行ってみよう! 綾野ちゃん!」

綾野「思い出すの結構キツイんだけどねー」アハハ

綾野「あれは――」

グラウンド

小椋「いくわよー!」

綾野「こーい!」

小椋「どりゃあああ!!」ブンッ

綾野「とうっ!」カキーン

小椋「ば、馬鹿な…運動音痴の彩にアタシが打たれるなんて…」

綾野「ふっふっふっ。特訓の成果だよ由美」

小椋「くそう…」グヌヌ
   「アレ? つーかボールは?」

綾野「屋上の方にひゅーんと」

小椋「フライじゃん。ファールは打者が取りに行くルールよ」

綾野「ちぇー」スタスタ

小椋「早くねー」

綾野「屋上かー。人とかに当たってなかったらいいけど…」テクテク

綾野「おじゃましま――」ガチャ

鳴「…」

恒一「うーん…」ムムム

綾野(こ、こういっちゃん!? と、見崎さん…。何やってるのかな。トランプ?)コソッ

恒一「――よし。右だ!」スパッ

joker「よう」

鳴「残念」

恒一「ぐぬぬ…」シャッフル

綾野(ババ抜きかー。いいなぁ…私もこういっちゃんとトランプしたいよぉ)

恒一「さぁ…選んで見崎」ズイッ

鳴「こっち。はい上がり」ポイッ

恒一「」

綾野(こういっちゃん顔に出すぎだよ…分かりやすいこういっちゃん可愛いよこういっちゃん)ハァハァ

鳴「じゃあ罰ゲームね。と言っても大抵の事はしちゃってるし…」ウーン

恒一「や、優しいのでお願い」

鳴「…榊原君。あぐらかいて」

恒一「こう?」

鳴「おじゃまします」チョコン

綾野(! た、対面座位!?)

恒一「それで、僕は何をすればいいの?」

鳴「私がイタズラするから、反応したらまた罰ゲームね」ギュー

綾野(悪戯って/// 悪戯って///)キャー

さる

鳴「じゃあ、スタート」クンクン

恒一「く、首はくすぐったいから…」

鳴「はい反応した」カプッ

恒一「ひゃっ!?」

鳴「ん…ちゅ、ちゅ」チュー

恒一(首にキスされてる…///)ドキドキ

鳴「ちゅー…」ハムハム

恒一「ぅ、あ…」ピクッ

鳴「ぷはっ…。反応しちゃ駄目だよ。分かってる?」

恒一(無理です)

綾野(こういっちゃんの首赤くなってる…。マーキングされちゃってるよ…)ドキドキ

鳴「次は…」プチプチ

恒一(制服のボタン外されてる…)

鳴「よいしょ」モグリモグリ

恒一(そしてシャツの中に入って来た)

鳴「ふふ」スリスリ

綾野(うわぁ///)

鳴「榊原君。榊原君、榊原君…」ギュー

恒一「…」ギュ

鳴「んっ」ブルッ

恒一(見崎、ちっちゃいなぁ)ギュウ

鳴(ドキドキしてるの聞こえる/// 私のも…///)スリスリ

綾野(な、何か私も/// な、何で?///)ドキドキ

小椋「彩遅い…」ポツーン

綾野「――って、今思えばアレ止められたのにー!」ムキー

赤沢「恒一きゅんにマーキングなんて…! あのビッチがぁ…!」ワナワナ

現象さん「体が覚えてる」キリッ

辻井(NTRか…)ハァハァ

杉浦「私のは最後にした方がいいから、先に泉美お願い」

勅使河原「遂に本命だな…」

赤沢「くっ! あれは忘れもしない――」

イノヤ

赤沢「ふぅ…。やっぱりここのカッフィーは本物ね。いいエクストラファンスィー使ってるわ」ゴクゴク

赤沢「知香さん、マスターを呼んで頂戴! 是非お礼が言いたいわ!」パチーン

知香「あはは…」

リンゴーン

知香「あ。いらっしゃいませー」

恒一「へぇ…いい雰囲気のお店だね」キョロキョロ

鳴「静かだからね」

赤沢「!」ガッターン

知香「いらっしゃいませ。こちらお冷です」

恒一「あ、どうも」

鳴「…」ペコッ

恒一「全部って…食べれるの?」

鳴「余裕」ドヤァ

恒一「じゃあそれで」

知香「ふふ、全部ですね。貴方達も夜見北の生徒さん?」

恒一「? はい」

知香「私の弟も通ってるの。望月優矢って言うんだけど」

恒一「望月のお姉さんですか?」

知香「あら、知ってるの?」

恒一「同じクラスの友達です」
   (今は微妙な関係だけど)

知香「…あぁ。もしかして榊原恒一君?」

恒一「僕の事知ってるんですか?」

知香「優矢君が良く話してくれるのよ。最近はあんまり聞かないんだけど、喧嘩でもした?」

恒一「あ、いえ。今はちょっと…喧嘩とかではないんですけど」アハハ

知香「?」

鳴「…お腹すいた」

知香「あら、ごめんなさいね。ついお喋りしちゃったわ」ウフフ
   「じゃあちょっと待っててね。彼女さんが怒っちゃわないうちに持って来るから」スタスタ

恒一「――ごめん。助かったよ」フィー

鳴「別に助けたわけじゃない」プイッ

恒一「本当にお腹減ったの?」

鳴「…ばか」

赤沢(クソっ! 私の恒一きゅんと馴れ馴れしくしてんじゃないわよ!)ピンポンピンポン

知香「はいはい。何?」

赤沢「おかわり!」ズイッ

知香「え? でも…」

赤沢「いいから!」

知香「(お金大丈夫かしら)ちょ、ちょっと待ってね」

赤沢(こうなったら邪魔してやるわ…覚悟なさい見崎鳴)ククク

知香「はい。先にアイスティーね」コトッ

恒一「ありがとうございます」チュー
   「あ、美味しい」

鳴「でしょ? 未咲も好きなの」チュー

恒一「未咲さん、もう退院なんだっけ?」

鳴「うん。榊原君にも早く会いたいって言ってた」

恒一「あの時はホント危機一発だったよね」

鳴「榊原君のおかげ。本当にありがとう」ペコッ

恒一「見崎はこの話になるとそればっかりだよね。いいよ、僕が勝手にやった事だし。見崎と知り合えたから」

鳴「///」

知香「(ふふ。微笑ましいわー)はい、ケーキ」

赤沢(阿婆擦れがぁあああああ!! 顔赤らめてんじゃないわよ!!)ゴクゴク
   「あっちぃぃいいいいいいい!!」ブフォー

恒一「? 今の声どこかで聞いたような…」

鳴「ケーキうまうま」モグモグ

恒一「もう、食べ滓付いてる」フキフキ

鳴「むぅ…」

恒一「ゆっくり食べなよ」

鳴「美味しんだもの」モグモグ

恒一「もう」

鳴「じゃ、じゃあ榊原君も食べてみればいい。はい、口開けて」ヒョイ

恒一「へ? あ、あー」パク

鳴「美味しいでしょ?」

恒一「う、うん。もう一口いいかな?」

鳴「もう…仕方ないね榊原君は///」

恒一「あーん///」

鳴「あーん///」

赤沢(もう我慢ならねぇ!!)ガタッバシャー
   「うぁっちいいいいいいいいいいいい!!!」

知香(カオス…)

赤沢「おかげで火傷するし服は汚れるし散々よ! お金足りなくて土下座させられるし!」ムッキー

望月(義姉さんの店で大暴れした客ってアイツかよ…)

赤沢「恒一きゅんは結局こっちに気付きもしないし! 終始『見崎見崎』ってあああああああああ!!」ガスガス

中尾「ありがとうございます!!」

現象さん「こいつらやべぇ…」

綾野「じゃ、じゃあトリは多佳子ね」

現象さん「ちょい待ち。その前に特別ゲストがおる」

杉浦「ゲスト?」

現象さん「おう。皆驚くで。――じゃ、二人とも入ってー」

ガララ

高林「やあ皆。今日もフェアかい?」

桜木「お、お久しぶりです」

現象さん「冥界からはるばる来てもらいました! フェアの申し子高林君とオッパイおっきい桜木ちゃんです!」

桜木「そっ、その紹介止めてください!」ワタワタ

高林「フェアの申し子…実にフェアだね」

勅使河原「お、おい! マジで二人なのかよ!?」

桜木「はい」

高林「こんなにフェアな男が他にいるのかい?」

望月「で、でもなんで…」

現象さん「死者作るのと同じ要領でこう、コネコネっとな」

スゲー サスガハゲンショウサン

風見「そんな事はどうでもいい! うをおおおおおおゆかりぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!」ダダダッ

桜木「きゃっ」ドスッ

風見「ごふっ!?」

桜木「あ…ご、ごめんなさい」オロオロ

ギャー グロイー カザミイイイイ

現象さん「はいはい。ちんからほいっと」

風見「あ、治った」

現象さん「(コイツには仕事が残ってるからなー)駄目やで女の子怯えさせちゃ」

風見「知るか! そんな事よりユカニーだ!」

現象さん(やっぱ殺すか)

綾野「そ、それよりゲストって事は…」

桜木「あ、はい。榊原君についてですよね?」

小椋「いないもの二人についてって事だけど…まぁいいか」

高林「彼はフェアじゃない! アンフェアだよ!」

桜木「そうです! 私には『そうだね』とか『すれば?』とかドライな態度の癖に見崎さんにはあんな…」

高林「僕がフェアな死に様を晒した後は見崎さんとイチャイチャしてるんだろう!? フェアじゃない!」

現象さん「と、言うわけで。二人には他の奴らが見れない『榊原と鳴ちゃんが三神宅で何をしていたか』を発表してもらう」

高林「あれは実にアンフェアな出来事だったよ」グヌゥ

桜木「あれは――」

桜木(霊)「榊原君の家…榊原君の部屋…///」

高林(霊)「見崎さんと彼の動向を伺って来るだけで1日生き返してくれるなんて現象さんは実にフェアだね」

桜木「榊原君の布団…はふぅ///」モゾモゾ

高林「恋する乙女は実にフェアだ。――お、帰って来たみたいだね」スタスタ

恒一「ただいまー」

高林「お帰り。と言っても僕は見えないんだよね。フェアじゃない」

鳴「お邪魔します」

高林「どうぞ。何も出せないけど」

未咲「おじゃましまーす!」

高林「え?」

未咲「恒一の家広いねー」キョロキョロ

恒一「あ、あんまり見ないでよ」

未咲「おっ。なにこれ鳥がいるー」

レーちゃん「オカエリ! オカエリ!」

未咲「かわいいー!」

鳴「もう。あんまり騒いじゃだめだよ。家の人の迷惑に――」

祖母「おや。恒一ちゃんお帰り」ヒョイ

恒一「ただいまおばあちゃん。今日は友達連れて来てて」

祖母「そうかい。鳴ちゃんに…おやそっちは――」

未咲「藤岡未咲でーす。恒一にはいつもお世話になってます!」ペコッ

祖母「あらあら。恒一ちゃんもやるわねぇ」ニヤニヤ

恒一「そんなんじゃないって」

未咲「えー」ギュ

恒一「はいはいおばあちゃんが誤解するから」

未咲「つれないなぁ…」

祖母「ふふ。私今からおじいちゃんを病院に連れて行くから。ゆっくりしていってね」

鳴「はい」

未咲「はーい」

恒一「じゃあ僕の部屋行ってて。僕お茶とか持って来るからさ。見崎案内よろしくね」

鳴「うん。いこ未咲」

未咲「うん!」

高林「誰? え?」

未咲「おー! ここが恒一の部屋かー」

桜木「え? 見崎さんが二人…?」モゾモゾ

鳴「漁っちゃ駄目だよ」

未咲「分かってる分かってる」モゾモゾ

桜木「ひゃ!? な、何で入って来てるんですかぁ!?」

鳴「なにやってるの!」

未咲「おぉ。ほのかに暖かい…恒一の匂いがする…」クンクン

鳴「出なさい」グイ

未咲「いいでしょ。鳴だって入った事あるくせに」モゾモゾ

鳴「それは…/// い、いいから出て!」グイグイ

未咲「嫉妬ですかぁ?」ニヤニヤ

鳴「も、もう!」

高林「ね、ねぇ桜木さん。アレ誰?」

桜木「見崎さんの姉妹、でしょうか?」

恒一「おまたせー。…って、なにしてるの?」

またさるった…

未咲「むむむ…」ウーン

鳴「榊原君。できた」

恒一「ん? 見せて」

未咲「うーわー! わかんないよコレ」バタッ

鳴「入院中ゲームばっかりしてるから…」ハァー

未咲「こぉーいちぃー! 鳴が虐めるー!」ギュー

恒一「はいはい。教えるからちゃんと勉強しようね」ナデナデ

鳴「さ、榊原君。どうだった?」

恒一「全問正解だよ。凄いよ見崎。頑張ったね」チュッ

鳴「んっ///」

未咲「へ?」

桜木「は?」

高林「ん?」

恒一「あ」

鳴「///」

未咲「え? えぇええええ!? な、何今の!?」

桜木「どういう事なんですか!? 説明してください!」

高林「これは正解の対価としてフェアなのか? アンフェアなのか!?」

未咲「恒一どういう事よ!」グイグイ

鳴「榊原君、榊原君。もっと///」グイッ

恒一「ちょ、ちょっと待って」

未咲「こーたーえーろー!」グイグイ

恒一「え、えっと…その、正解のご褒美と言うか…///」

鳴「///」コクコク

未咲「じゃ、じゃあ私にもしてよ! ほらコレ答え!」ドンッ

恒一「…全部間違ってるよ」

鳴「ぷ」

未咲「くぅー! 待ってろよ!」カリカリ

鳴「それより榊原君。全問正解ならご褒美は十回でしょ?」

恒一「う、うん」チュッチュッチュッ

鳴「うにゅ///」

未咲「こ、これでどうだ!」

恒一「…ま、まあ概ね正解だね」

未咲「じゃ、じゃあ///」ンー

恒一「え、っと…ごめん。それは見崎にしかしないって決めてるから」

鳴「///」

未咲「私も未咲でしょ!」

恒一「め、鳴にだけだよ」

未咲「…いいもん! こうなったら――」ギュッ

恒一「うわっ」

未咲「か、覚悟!」ムチュー

鳴「ダメ!」ガシッ

未咲「くっ! は、離してよ!」

鳴「ダメなの!」

ギャーギャー

恒一(どうしようコレ)ハァー

桜木「触れない! うぅー!」スカッ

高林「フェアじゃなーい!」

やる沢さんも居るからな……

漫画版のアカザーさんは可愛いと思った

>>454
部屋で蹲っている姿とか最高だよな

あ~なんかフラストレーション溜まって来たわ
小椋さん腹蹴りして良い?(笑)

決行有名なAA荒らしなんだけど^^;

漫画だとこういっちゃん「赤沢」呼びだからな
杉浦さんもラストにぽっと出のぽっと野郎だし

ねすぎた…
再開します

風見「ゆかりいいいいいいい!!」ビュビュッ

桜木「結局その後三神先生が帰宅するまで榊原君争奪戦は続きました」

高林「彼は許せないよ!」

杉浦(姉妹…そういう事か)

現象さん「なぁ。今物凄く現象したいんやけど」

赤沢「恒一きゅん以外になら許可するわ。見崎姉妹とか見崎姉妹とか」

勅使河原「いやもうサカキでいいよ」

望月「うん」

綾野「」

小椋「」

多々良「ふぇええ」グスグス

杉浦「じゃ、最後に私ね。…泉美、先に謝っとく。ごめん」

赤沢「へ?」

杉浦「昨日の事だったんだけど――」

杉浦(泉美泉美泉美)テクテク

鳴「っ」タタタッ

杉浦(見崎さん? 何で走って…)

恒一「見崎待って! 話を聞いて!」ダダダッ

杉浦(榊原君まで。喧嘩かしら? 珍しい)

恒一「見崎!」ガシッ

鳴「!」

恒一「お願いだ見崎…。話を…」ハァハァ

鳴「離して」

杉浦(おや? 結構シリアス…)

鳴「私なんかより、いいの? あの娘放っといて」

恒一「だって、見崎が…」

鳴「いいから」グイッ

恒一「見崎! どうしたの? 変だよ?」

鳴「…」

恒一「…言ってくれなきゃわからないよ」

鳴「…ぐすっ」ウルウル

恒一「泣かないで。ゆっくりでいいから…」

鳴「…榊原君。さっきのって」

恒一「…うん。告白された」

杉浦(ほぅ…)

恒一「他のクラスの娘で…手紙で呼び出されて…」

鳴「うん。私ね、聞いてたの。榊原君が告白されるトコ」

恒一「…」

鳴「それで、急に…モヤモヤしたのが胸の中で一杯になっちゃって。続きを聞くのが怖くて…」

恒一「見崎…」

鳴「私、自分でもなんなのか分からなくなっちゃって。さっきも、榊原君に酷い態度で…」グスッ

鳴「ごめんなさい。今は、混乱してるみたいで…後でまた――」

恒一「見崎!」ガシッ

鳴「っ」ビクッ

恒一「――好きです。付き合って下さい」

鳴「へ?」

杉浦(遅っ)

恒一「…」ギュッ

鳴「さ、榊原…君?」ドキドキ

恒一「これが、僕の気持ちだ。好きだ見崎」ギュウ

鳴「…」

恒一「ずっと言いたかった。やっと言えた…」

鳴「い、いいの?」グスッ

恒一「うん」

鳴「私でいいの?」

恒一「見崎だからいいんだ」

鳴「わ――私も好き。榊原君が大好き!」ギュッ

恒一「///」ギュウ

鳴「///」ドキドキ

恒一「みさ――鳴」スッ

鳴「恒一、君///」

チュ

恒一「あ、あはは///」

鳴「大好き///」ギュ

杉浦(…ご馳走様)

杉浦「って事で、あの二人付き合ってるよ」

赤沢「」

綾野「」

多々良「」

小椋「」

桜木「」

三神「」

有田「それはそれで」ジュルリ

現象さん「よし現象発動」ポチッ

勅使河原「まーなんつーか」

望月「おめでとうでいいんじゃない?」

杉浦(これで泉美は私のモノ…ふふふ)

千曳「成程。さっきの尋常ではない行動はそういう理由か」

勅使河原「へ?」

千曳「いや実はな――」

千曳(おや。あの二人は今日もサボりか)チラッ

恒一「鳴…ん、んちゅ、ちゅっ」ハァハァ

鳴「恒一くぅん、あむ…んじゅる」ハァハァ

千曳(さかってやがる…)

千曳「全く。今頃図書室で何をしているのか」ヤレヤレ

現象さん「死ね」ポチポチポチ

赤沢「もうこうなったら恒一きゅんの子供を宿すしかないわ!」

有田「そうだよ(便乗)」

綾野「お、おー///」

小椋「でも現象はどうすんのよ!」

ソウダゾー シニタクナーイ タイサクシロー

赤沢「知るか!」

杉浦「あ。それなら考えがあるんだけど」スッ

久保寺(全裸)「ほう」

杉浦「コイツ殺せばよくない? 元凶なんだし」

現象さん「へ?」ポチポチ

三組「あ」

杉浦「――と、言うわけで」コホン

杉浦「殺せぇええええええええええ!!」ブンッ

現象さん「痛っ! え? 何? マジなんこれ」

小椋「おらぁ!」ブンッ

現象さん「机!?」

小椋「死ねやぁああああああ!!」ブンブン

現象さん「痛い痛い! だ、誰かー!」

水野「止めろお前ら! 一人をよってたかって恥ずかしくないのかよ!」

現象さん「た、猛!」

水野「ここは俺に任せて――」

杉浦「邪魔!」ゴスッ

水野「」

現象さん「猛ぅううううう!!」

赤沢「覚悟なさい! 貴方はこの赤沢が率いる対策係に包囲されている!」ドヤァ

現象さん「無能が」

赤沢「なんとでも言いなさいよ。どう? 見崎鳴を殺してくれるなら生かしておいてあげてもいいけど?」

現象さん「――くそくらえや」ペッ

赤沢「…ふん。やってしまいなさい」

勅使河原(うわぁ…)

望月(キチ沢さんやべぇ)

佐藤(怖いよぉ)ガクブル

ガララ

恒一「いてて…。さっきからおかしいなぁ」

鳴「ほら、やっぱり必殺技って必要でしょ?」

恒一「言い返せない…」
  「ってアレ? 皆何をしてるの?」

赤沢「恒一きゅん! 待っててね! 終わったら早速子作りよ!」

恒一(何言ってんだコイツ)

鳴「あれ? その人…やっぱり死者? いや、なにこれ…?」

恒一「鳴。どうしたの?」ギュ

鳴「ううん。何でもないよ恒一君」ギュ

恒一「そう? 何かあったら直ぐに言ってね? 鳴に何かあったら僕は…」

鳴「もう…///」

イチャイチャ

赤沢「」

現象さん「今や!」ダダダッ

杉浦「あ!」

現象さん「ふはは!」スタコラ

小椋「ぐっ! 誰か!」

中尾「まかせ――」

前島「まかせろー!」スチャ

前島「くらえ! 必殺――」

現象さん「邪魔や!」ゲシッ

恒一「ふふ」ナデナデ

鳴「///」

現象さん「榊原ぁあああああ!!」

恒一「へ?」

現象さん「鳴ちゃんの純潔の仇ぃいいい!」

恒一「うわっ」ヒザッ

現象さん「がふっ!?」

恒一「あ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」

杉浦「榊原君ナイス!」

小椋「っらぁああああああ!!」ガンガンガン

現象さん「ぎゃあああああ!!」

恒一「」

鳴「恒一君、もっと」クイクイ

恒一「う、うん」ナデナデ

鳴「ふにゅ///」

恒一(ま、いいか)

赤沢「」

その後、僕と見崎のいないものは解除された。夜見北の災厄も終わり、来年以降も大丈夫だろうと千曳さんも言っている。

恒一「でも最近なんか勅使河原達がよそよそしいんだよね」

鳴「赤沢さん達にはモテモテだけどね」

恒一「はは。嫉妬する鳴も可愛いよ」

鳴「…もう」クスッ

恒一「大好きだよ鳴」

鳴「私も。愛してるよ恒一」

チュッ

三組(爆発しろ!)

happy☆end

投下遅くてすまんかった
見てくれてた人ありがとう
今度は鳴ちゃんと未咲ちゃんと恒一君がイチャイチャするの書きたい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom