井の中の蛙『二度目の人生』【安価】 (141)


 安価進行です。

 人生に行き詰ったら終わりです。

 主人公の人生。


 幼少期:片親(母親)が仕事忙しくて面倒見てくれなかった。

 少年期:栄養不足で運動できずに泣いた。

 少年期2:体がもやしだったのでいじめにあった。

 少年期3:母親が失踪、施設に入れられる。

 青年期1:施設内でも苛められながらも、勉強だけは続けた。

 青年期2:しかし、苛めが酷過ぎて途中で勉強放棄。

 青年期3:母親が現れる。一緒にアパートで暮らす。

 大人1:バイトを始める。母親が働くことをやめる。

 大人2:お金のほとんどを母親に奪われる。

 大人3:母親が傷害で捕まる。主人公人生を諦める。


 転生。


 ここから本編START。。。

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 主人公の名前 安価下1

 その際、コンマ下二桁が大きいほど、転生ボーナスとして、強い身体を手に入れます。

 ゾロ目で特殊能力『時止め』ゲット。

 時止め……1秒だけ時間を停めることができる。後々進化する可能性あり。

名前:寿美幸(ことぶきみゆき)

容姿:普通
体力:F(幼少期最大)
知識:D
トーク:F
道徳:F

同年代ランク 70/100(100人換算)

ストレス:0/100%


容姿は顔のつくりだけではなく、ファッションや清潔感も合わせています。


幼少期は物心ついて、喋っても問題のなくなる3歳からスタートします。

幼少期は12回ステータスのレベルを上げるチャンスがあります。(行動安価時)

70以上で1ランク上になります。



それでは、主人公は絶望から這い上がることができるか。

二度目の人生スタートします!


 僕の名前は寿美幸。

 この名前を聞いた初対面の人々はみんな、

『うわー、幸せそうな名前だねー』

 のようなことを軽々しく口にする。


 が、皆さんも自分の人生でご体験の通り、名前と人生が一致することなど宝くじを当てるくらい難しいもので、僕の人生は名前と全くの逆。


 不幸最悪君の方がしっくりくる人生だった。


 だった。


 そう、僕は一度人生をリタイヤした。…自らの手で。

 死ぬ前は、これからずーーーーっと眠り続けられるのか、と安心感ばかりが募っていたけど、いざ死んでみると…。



 おぎゃぁ! と、産声を上げていたのだから、心臓が飛び出るかと赤ちゃんながらに思った。



 そして、同時に悟った。いや、神様が留守電を入れてくれていた。




〝もう一度人生をやり直せ”、と。




 


 さらに神様の粋な計らいか、ぜんそくだった前世の身体はとても丈夫になり、幼少期に大きな病気にかからなかった。


フラグ:幼少期は健康



 ただ、変わったのは僕だけのようで、家庭環境は前世のままだった。

「今から仕事に行ってくるから、家でおとなしくしておくんだよ」

 母親は鬼のような形相で僕に命令した。前世では何度か外に出てしまい、折檻されたものだ。

 僕は、こくりとうなずくと、忙しなく出ていく母親の色気のある背中を見送った。


フラグ:色気のある背中



 さて、僕はこれからどうしよう。

☆部屋にあるもの☆

・点かないテレビ
・無料の漫画(子供チャレンジの案内のような本)
・どこかで拾ってきたボール
・化粧道具
・調理器具


1、部屋の中にあるもので何かをする。
2、外に出てみる


安価下1(幼少期は下二桁98・99で病気になり行動不可になります)


幼初期残り12/12


 やっぱり、今外に出るのはまずい。家の中で何かをしよう…。

1、テレビをいじる(下二桁70以上で修理・知識レベルが1ランク上昇)
2、化粧をする(下二桁70以上で容姿がまぁまぁにランクアップ)
3、調理器具をいじる(下二桁70以上で料理ができるようになる)
4、寝る(ストレスが下一桁分減ります)

安価下1


 前世で学んだこと、それは“人は見た目で判断すると言うこと”。

 僕は、同世代がまだグー握りでしかモノを掴めないような右手で、母親の化粧ポーチから眉毛を整えるためのツールを取り出した。前世では自分のクソみたいな容姿なんかに全く興味がなかったので、それの名前を知らない。

 子供は総じて肌は綺麗なもので、逆に言えば差がつかない。

 だけど、産毛や眉毛は違う。

 子役は子供らしい太い眉をしていたとしても、それは“整えている太い眉”だ。今の僕のように適当に生え散らかした眉毛とは違う。



 一時間ほど細かい作業にむかないグローブのような手と格闘して、なんとか眉毛を整える技術を確立した。


 これは、凄い進歩だと思う。

 ちょきちょきと鏡を見ながら眉毛を整えていく。


 さらに一時間ほどして、自分の眉毛に納得がいった。


 しかし、今世での僕の顔は……。



安価↓1



 下二桁が大きければ大きいほどイケメン顔になります。

 ゾロ目で“高身長”を手に入れます。

 適当にレスをお願いします。


 ……子供の顔なんて興味ないけど、これって結構カッコよくないか。

 それに、身長も高い気がする。


 神様の粋な計らいかな……。


名前:寿美幸(ことぶきみゆき)

容姿:上の中(高身長)
体力:F(幼少期最大)
知識:D
トーク:F
道徳:F

同年代ランク 10/100(100人換算)

ストレス:0/100%


 なんだか……希望がわいてきた。

 今度からもっと色んな事に積極的になれそうだ。

母親「ただいまー」

美幸「おかえりなさい」

母親「……ん? あんた勝手に母さんの化粧ポーチ触った?」

美幸「ご、ごめんなさい」

母親「………」



 母親の様子がちょっとおかしい。

 これは、“折檻”が始まる予兆だ…。


美幸はどうする?


1、「母さんみたいに綺麗になりたくて」

 下二桁50以上で成功、トーク力1ランクアップ

2、「もう二度としません」と深々と謝る

 下二桁10以上で成功、80以上でトーク力1ランクアップ



安価下1

美幸「……母さんみたいに美人になりたくて…///」

母親「美幸……あんた…」

美幸(ダメ……か?)チラッ

母親「ふふっ! へーんなゴマすり覚えて!」ナデナデ


 驚きだ。

 あの、あの母親が、僕が一言でも要らないことを言うと手を出してきた母さんがニコニコと笑っている。


美幸「僕、母さんみたいになりたい!」

母親「ダメよ美幸。母さんは女なんだから」

美幸「……じゃあ、女になる…」

母親「ふふっ、あんたは母さん似で可愛いんだからジャネーズとかになって母さんを楽させてね」ギューッ

美幸「……うんっ!」



 美幸のトーク力が1ランク上がった!


トーク:F→E



 それから、母さんは僕に対して優しくなった。

 ご飯もちゃんと食べさせてくれるし、寝てばかりだった休日も相手してくれるようになった。

 おそらく、僕を本当に芸能界入りさせて楽したいという気持ちも多少はあるのだろうが、……きっとこれが愛情なのだ。


 その思考があまりに愚かで救いがないことは自分でも承知だが、今はただそう思いたかった。




 主人公の人生。


 幼少期:回避!! 母親がよく相手しくれた!

 少年期1:栄養不足で運動できずに泣いた。

 少年期2:体がもやしだったのでいじめにあった。

 少年期3:母親が失踪、施設に入れられる。

 青年期1:施設内でも苛められながらも、勉強だけは続けた。

 青年期2:しかし、苛めが酷過ぎて途中で勉強放棄。

 青年期3:母親が現れる。一緒にアパートで暮らす。

 大人1:バイトを始める。母親が働くことをやめる。

 大人2:お金のほとんどを母親に奪われる。

 大人3:母親が傷害で捕まる。主人公人生を諦める。


 転生。

幼少期残り10/12


母親「ねぇ、美幸」

美幸「?」

母親「今日、ご近所さんとお茶会があるんだけど、子供を連れてきても良いってことだから、一緒に行く?」


1、行く

2、行かない(下二桁50以下で母親が情緒不安定に)


安価下1

カフェテラス


子供達<キャッキャ♪

親たち<フフフッ


美幸(……なんだこれ…)



 前世では気付かなかった。

 高級な服で身を包み、優雅にお茶を楽しむおばさん達。

 その中で母親だけが、シマ○ラで買ったような安っぽい服を着ていて、肩身狭そうにうなづいている。



美幸(僕は…自分だけが不幸だと思っていた。……だけど、違ったみたいだ。



 母さんだって、辛い思いをしてきたのだ)



 無性に腹が立つけど、ここで僕にできることは…。




1、いたずらをする
2、子供たちと喋る
3、母親の横で、にこやかにしている


安価↓1

美幸「僕も混ぜてー」

ガキ1「え、やだよ」

美幸「!?」

美幸(なんだこのあからさまな拒否は……)

ガキ2「おかーさんが君と遊んじゃダメだって」

美幸(そういうことか……)

ガキ3「貧乏が移るからって!」

美幸(子供を使ってまで……)



美幸はどうする?


1、子供たちを暴力で支配する

 下二桁30以上で成功。失敗で幼稚園でもいじめの標的に。

2、子供の一人に暴力を振るわれたと嘘をつく

 道徳が1ランクダウン。おばさんの一人を人生のどん底に。

3、一人で時間を潰す。



安価↓1



 僕の中で、何かが弾けて―――地に落ちた。


美幸「バカども悔しかったらこっちきてみろ」ベロベロバー

ガキども「「はぁあぁぁ!?」」カチンッ

美幸「こっちだよ!」ダッ

ガキども「「まてぇえええ!」」


母親「美幸!?」

おばさん1「あらあら、追いかけっこかしら」ニヤニヤ

おばさん2「どうせ、追いかけられてる子がなんかしたんでしょ」

おばさん3「子供の問題に親野出る幕なし」

母親「………」





―――バキッドカッボコッ




ガキども「うぅ……痛いよう…」

美幸「なぁ、ガキ1」グイッ

ガキ1「いたいっ!」

美幸「この中で一番偉いのは誰だ?」

ガキ1「そ、それは……ぁぐっ!」

美幸「もし今ここで俺の名前を出せば、お前には良いもんやるよ」ボソッ

ガキ1「!! 美幸君です…」

美幸(名前知ってんじゃねーか)

美幸「次はお前だ」グイッ

ガキ2「やめてよぉ…」

美幸(女だからって容赦はしない。子供だからな…)

美幸「一番偉いのは誰だ?」ツネッ

ガキ2「み、美幸君!」

美幸「よく言えたな」ナデナデ

ガキ2「えへへ」

ガキ3「………」ガクガク

美幸「お前、一番不細工だから俺達の輪にはいれねーよ」

ガキ3「……え…」

美幸「なっ、二人とも」

ガキ1・2「「う、うん……」」

ガキ3「………ふぇ…」グスッ


美幸(まぁ、お前らなんてどーでも良いんだけどな…)


帰り道

母親「ごめんね美幸。私のせいで嫌な思いした?」

美幸「えっ? 全然してないよ!」

母親「………ごめんね」ギューッ

美幸「本当にしてないよ!」

母親「……じゃあ、ありがと」ニシシ

美幸「ねぇねぇ、お母さん」チョイチョイ

母親「?」




美幸「母さんが一番綺麗だったね」ボソッ




母親「!!」ウルウル

美幸「えへへ」

母親「美幸!!」ギューッ



美幸(一つ分かったこと。それは、僕は二度めの人生で



 僕を産んでくれた母さんを幸せにしなければならないということ)



 少しずつだけど、僕は光あふれる道を歩み始めた……気がする。



安価全て成功により、幼少期は完璧に充実した人生を歩みます!



1、幼稚園・小学校とリーダー格で人気者の人生を歩む

2、芸能入りを目指す

 下二桁55以上で成功、失敗で普通の人生

3、友達も作らずにひたすら自分を鍛える

 能力値が少年期カンストでスタートします



安価↓1




 子供のころに戻ったらどうする?



 そんな質問に大抵の人はこう答える。

『次の人生はもっとうまくやる』

 じゃあ、その上手くやるとは何か。

 僕は“身体を鍛える”という結論を見出した。


 もちろん、将来的にはそれなりの財産を集める予定だ。


 しかし、身体は25歳でピークを迎えるらしい。前世の僕は健康になるための本をけっこう読んだけど、身体づくりの土台は幼少期、少年期でほとんど決まってしまう。幼少期を栄養失調で過ごした前世の僕はどうしようもなかった。手遅れというやつだ。


 だから、今世は身体の土台作りに没頭した。母親は子役として芸能界デビューして欲しかったようだけど、一生懸命断った。それを納得してもらうために努力したことがある。


 ―――数年前。


美幸「お父さんが……欲しいな」

母親「………」ガシャンッ


 もちろん嘘だ。他人と一緒に暮らすなんて耐えられない。今の優しい母親を一人占めしたい。

 しかし、若く美人な母親はもう老いを迎えようとしている。早いうちに仕事を辞める時が来る。


美幸「えへへ、お母さん美人だからすぐに結婚できるね!」


 僕は知っている。

 この時期の母親が“とある人”に恋していることを。


母親「………」


 母親が恋しているとある人とは?


1、イケメンテニスコーチ(ただし30以下で詐欺師)

2、真面目な銀行員(ただし30以下でDV夫)

3、優しそうな中学教師(ただし30以下で生徒に手を出す変態教師)



 安価↓1



 前世では叶わなかった恋。それを端的に紹介しようと思う。


 母親は中学高校といわゆるマドンナと呼ばれる存在(近所の母親の同級生談)で、常に周りには男が付いて回った。

 しかし、けっこう良いとこのお嬢様だった母親(僕は結局前世で母親側の祖父母を知らない)は誰とも付き合わず、許嫁の男性と清い交際を続けたらしい。

 大学生の夏、僕の父親はゼミの飲み会で母親に告白した。

 これが何という悲劇の始まりか、母親は初めて飲んだお酒に意識の半分を奪われていて、何が何かもわからぬままコクリとうなづいてしまった(母親談)。

 そして、男女の関係を持ってしまった母親は、両親から追い出され、僕の父親のところに転がり込んだ。

 ほぼ同時期に僕が母親のお腹の中に誕生する。…いわゆるデキ婚だ。

 父親のことは省くとして、僕が5~7歳くらいの間、母親働く店に足しげく通う男性がいた。


 それがテニスコーチのイケメンだ。


 彼は母親のことを昔から知っていたようで、僕がいるにも関わらず結婚を前提にお付き合いがしたいとアプローチしていた。

 しかし、母親はなまじ真面目な性格であるため、彼のような健全で真面目な男性が自分のような汚い女性に人生を狂わされてはいけないと振ってしまう。

 僕が前世では気付かなかったこと。



 この時の母親は待ちがなく恋する少女であり、その瞳は誰よりも輝いていたということだ。



 

6歳の夏

美幸「ねぇ、僕テニスしてみたい!」

 実際はもちろん母と彼の店以外での接触する場面を作るための口実だ。でも、僕自身も毎日トレーニングを続けている成果が見てみたいとも思っていた。


母親「……で、でも、あの人に迷惑が…」オロオロ

 困惑する母親。僕はテニスがしたいと言っただけで、テニスコーチの名前は一切出していないのに。

美幸「お願い母さん! 僕は今まで何一つお願い何てしたことなかったよね!」

母親「………」

 元旦那との一件以来、押しに弱くなってしまった母親は、少し悩みながらも、

母親「……じゃあ、母さんの知り合いにテニスのコーチをしている人がいるから、聞いてみるね」

 と、うれしそうにウィンクした。この頃の母親は精神的負担が減り、昔のマドンナ要素で溢れかえっていた。

 僕にはそれが逆に心配だった。


フラグ:超絶美人な母親が夜の店で働く危険性。(行動安価時04以下でストーカーにレイプ)


 母親のアプローチはどうなる?

安価下1【下二桁15以上で成功】


1回ごとに4%ということは、16回行動すれば50%の確率で……
何回行動回数あるか分からないけど、なんていう世界だ。

>>34 テンポが良ければ回避するための行動(金持ちでSPつける)とかしようかと思ったんだけどね。


65 成功!


テニスコート


片桐「いきますよー」

美幸「はい!」

母親「二人ともがんばってー!」

片桐(良い所を見せるぞー)パコンッ

美幸「ていっ!」ブンッ


 とんとんとん。


美幸(………)

片桐「あはは、最初はそんなもんだよ。素振りから始めるコーチもいるけど、僕はまずテニスの楽しさから味わってほしいから好きに振ってもらうんだ」

美幸(僕ってこんなにラケットを早く振れるんだ…)



美幸のスポーツの才能は?


安価下1

ゾロ目ランクS
70以上ランクA
50~69ランクB
30~49ランクC
10~29ランクD
9以下ランクE

これコンマ取るの怖い。今のところ高コンマだからいいですけど。

>>37 ノーマル人生モードでいってますので。。。気軽にレスしてください




 しばらくすると、片桐さんの目つきが変わる。

片桐「美幸君! それじゃあ次はサイドに振るよ!」パコンッ

美幸「はいっ!」パコンッ

片桐(すごいな…これは才能の塊だ!)

母親「美幸すごい!」キャッキャ

片桐&美幸(可愛い///)


――とんとんとん。


母親「あらあら、とってきます!」タタタッ

片桐「あ、僕がいきま――」

母親「きゃっ」ヨロッ

片桐「危ない!」



美幸「!!」



どうなる?

安価下1

下一桁0・1・2 母親こける
下一桁3・4・5 片桐が支える。二人は良い感じに
下一桁6・7・8 片桐と母親がもつれるように倒れる。二人は付き合います
下一桁9片桐下敷きに。母親の恋終了。


 結果からお伝えしよう。

 二人は正式に付き合いを始めた。

 まぁ、そのきっかけなんて単純なもので、テニスコートでもつれ合うようにこけた時、


片桐「僕にあなたを支えさせてください!」


 なんて言うもんだから、母親も、


母親「はい、喜んでお付き合いさせてもらいますわ」ニコッ



 と返す。三流メロドラマじゃないんだから。



 こうして、母親を幸せにするという僕の目標は一段階クリアできたわけだ。


 その後、二人は順調に付き合いを進めた。

 そして、二人は結婚を決めた。母親側の両親に許可を取る必要がないため、とんとん拍子に話が進む。

 あっという間に時間は過ぎ去り、僕と母親は片桐という性に変わった。

 寿美幸→片桐美幸

 一つだけ問題があった。

 実は、テニスコーチである片桐家にも僕のような子供がいたのだ。

 母親自体は全く気にしていなかったが、僕にとっては死活問題だ。もしその子供がすごーく嫌な子だったら人生が狂う可能性がある。

 そして、初顔見せの日。

美幸「………」

??「………」


 片桐家の子供の性別は?

安価下1


 名前は?

安価下2


 イケメンor美人度は?

安価下3【偏差値30~70で表して下さい】

本当にすま子で良いですか?(ヒロインになる可能性もあります)


1、すま子
2、やっぱ変える


安価下1~3多数決

偏差値58(読モレベル)

名前:変更

先にキャラから決めます。

年齢安価下1
1、上
2、同い年
3、下

キャラ安価下2
1、ツンデレ
2、妹系
3、姉系
4、デレデレ
5、ヤンデレ
6、無関心

名前安価下3~5下一桁大きい安価採用

同コンマだったので、双子にします!

春香

年齢:年下
キャラ:姉系
顔面偏差値:58



年齢:年下
顔面偏差値:58

キャラ安価下1
1、ツンデレ
2、妹系
3、姉系
4、デレデレ
5、ヤンデレ
6、無関心

渚「あははっ、姉ちゃんイケメンだよ! イケメンがいるよ!」

春香「渚、褒め言葉でも指さしながら言っちゃダメ」

美幸「………」


 正直、圧倒されていた。

 双子の女の子だとは聞いていたけど、前世では年の近い女の子にはひどい目に遭わされてしかこなかったため、こういう普通の会話をしたのは初めてだったからだ。



父「美幸君、ごめんな。この子達、俺が甘やかしてきたせいで自由奔放にそだったんだ」

渚「へへっ、すまんな兄ちゃん!」タタタッギュッ

春香「あらあら、渚ったら」タタタッギュッ


2人「「部屋にいこっ」」


美幸「う、うん……」

 僕は新しい父親に一礼すると、二人についていった。

渚「ねぇ兄ちゃん。兄ちゃんって小学何年生?」

美幸「五年だよ」

春香「もっと離れてるかと思った」ニコニコ

美幸「二人は?」

渚「小学4年生だよ!」ニヒヒ

美幸「ふーん」


 僕はまだ、他人というものを信用できない。

 でも、たった今、この時点だけを切り分けたなら、


 僕はとても幸せなんだと思う。


 そして、新たな家庭の下、新たな生活が幕を開けた。



 数年後。。。

中学時代

 小学卒業まで鍛え続けた身体は、完全な土台作りができたと思う。

 足が速いとか喧嘩に強いとか、そういうことではなく、〝動物的な意味での人間”として完成されたということだ。


美幸

ステータス

容姿:S イケメン
身体:S 最強ではなく最高
スポーツ:A 全国大会出場余裕レベルの才能
知識:C 小学生最高レベル
トーク:C 若干口下手
道徳:C 他人を信頼できていない


美幸(これから三年間どう過ごそう…)


1、部活に入ってがんばる 結果が残ります
2、知識を蓄える 知識が増えます
3、友達を増やす 道徳と人望が増えます
4、お金を増やす 財産が増えます

安価下1【ゾロ目時、トラブルに巻き込まれる】

00・55 暗殺系トラブル
11・66 TOラブる
22・88 魔法少女系トラブル
33・99 探偵系トラブル
44 喧嘩系トラブル

77 能力覚醒



 中学時代は勉強の毎日だった。朝から晩まで本を読み、放課後にはいろんなところへ行って見聞を広めた。


 そして、中学二年生の秋にそれは訪れた。


美幸「えっ、僕のファンクラブ?」

渚「ああ、兄ちゃんが部活も遊びも全くしない謎男だから、女子たちがみーんな気になってるって!」

美幸(前世では便所虫のような扱いを受けた僕が…)

春香「そ、それで……お兄様にお願いがあるんです…」

美幸「……?」



渚「文化祭で私たちとバンド組んでほしいんだけど」



美幸「は、はぁあああ!?」

美幸(む、無理に決まってんだろ!? お、俺だぞ!?)

渚「なぁー、兄ちゃん頼むよー」

春香「お願いしますわ。私達も努力しますから」

美幸「……うぅ…」

美幸(だって僕の歌唱力は…)


安価↓1

下一桁4以上でうまい
下一桁3以下で音痴

ゾロ目でプロレベル

カラオケルーム

美幸「~~~♪」

渚&春香「「おーっ、上手ー」」パチパチ


 驚きだった。

 前世では声が出ない、音程とれない、リズム感がないのミスター音痴だった僕が普通以上に歌えているなんて…。


美幸「……で、でも、人前に出るなんてとても…」

渚「ていうかもうエントリーしちゃったんだよなぁ」

美幸「えっ」

春香「おねがいしますお兄様」


美幸「………」


美幸はどうする?

1、出る(下二桁15以下で事件が)
2、出ない(下二桁15以下で姉妹に嫌われる)

安価↓1

美幸「分かった。出るよ」フゥ…


 姉妹は喜んでくれた。

 でも、僕が参加を決意した理由は二人の為だけじゃない。

 僕がこれから歩んでいく人生で、最も直すのが難しい病気があるからだ。


“対人恐怖症”。


 前世で母親に虐待を受け、同級生からはいじめられ、上級生からは恐喝され、人の優しさに触れたことのない僕は、対人恐怖症を極めていた。

 もちろん、今世ではそれなりに人と喋ることに慣れている。子供だったこともあるし、今までの自分と違うことを実感できたからだ。

 しかし、対大衆となると話は別だ。

 いわゆる“あがり症”が僕の人生を狂わせる可能性がある。

 そこで、今回の件をきっかけに何とかしようと言う訳だ。


美幸「あの……さ、二人とも…」


1、何人か友達を呼んでくれないかな

2、告白の練習に付き合ってくれないかな


安価↓1

美幸「何人か友達を呼んでくれないかな…」

渚「友達?」

春香「女の子のですか?」

美幸「あ、いや、どっちでもいいけど」

二人「「?」」

美幸「実は……僕ってあがり症なんだ…」

渚「何言ってんだ兄ちゃん。私たちの前で普通に歌ってたじゃねーか」

美幸「それは二人とも僕の大切な妹だからだよ」

渚「そっか」

春香「それなら異性の方がよろしいですわね。すぐに呼びます」スッ



数十分後



後輩1「春香ちゃん!?」

後輩2「美幸先輩と!」

後輩3「一緒にカラオケできるってホント!?」


美幸「あ、はは……」


後輩三人「「ひゃぁ/// せ、せせ、先輩!?」」カァ///


美幸「こんにちわ」

後輩三人「「こここ、こん、こんちわっ」」モジモジ///

渚「おいおい、これじゃあ上がり症はどっちなんだよ」

春香「ふふっ、でも、その方がお兄様は楽かもしれませんね」

美幸「………」

後輩1(うわー、先輩めっちゃかっこいいわー)キャッキャ

後輩2(後で一緒に写真撮ってもらおー)ワクワク

後輩3(どんな歌を歌うんだろう…)ドキドキ


美幸「え、っと…それじゃあ歌うね」


結果は!?


安価↓1

下二桁
01~40 やっぱり上がり症
41~70 頑張れば何とかなりそうだ
71~98 やった克服したぞ!

ゾロ目 全然余裕だった。。。

美幸「~~~♪」

後輩1「………」ウットリ///

後輩2「………」ハァハァ///

後輩3「………」ウルウル///

春香(どうやら、大丈夫そうですね……?)チラッ

渚「………」コソコソガチャ

春香「?」




女子トイレ



渚「………」カガミジーッ

美幸『それは二人とも僕の大切な妹だからだよ』

渚「……だぁああ! 忘れろ忘れろ忘れろ!!」カオマッカ///

渚(なんだよちくしょう…兄ちゃんのバカ…)グスン

後日。

美幸のクラス

同級生「ねぇねぇ片桐君!」

美幸「?」

同級生「これに片桐三兄弟によるバンドってあるんだけど、片桐君のことだよね! 双子の妹さんがいるし」

美幸「う、うん」

同級生「うわー、バンドやってるなんてすごいねー」キャッキャ///

女子達(あの子、抜け駆けを……)イラッ

幼馴染「あれ? 美幸ってバンドやってないよね」

美幸「妹達に頼まれて…」

同級生「うわー、優しいんだ!」

幼馴染「頭上がんないだけだったりして」ニヒヒ

美幸「そんなところだね」アハハ



女子達「………」



幼馴染の名前は安価↓1

下二桁15以下で同級生がいじめの対象に。

月城 風音(つきしろ かざね)


>>75良い名前だねぇ、名字を使わせてもらうよ。


 前世では誰一人として僕に対して優しくしてはくれなかったと言ったが、あれは嘘だ。

 月城桜。ショートカットのゆるふわパーマの可愛くて活発的な女の子。

 彼女は前世でも僕に対して何も変わらず接してくれた。

 もちろん、それは無関心というか、彼女にとって僕が“ただの友達”であったからなのだが、それでも僕は嬉しかった。

 僕が施設に入れられるまでは、彼女が唯一の話し相手だったのだ。


 そんなわけだから、僕は彼女に対しては特別な感情があった。

 恋、というほど浮かれた感情ではない。

 “感謝”その一言に尽きると思う。

 今世の彼女は何もしていないと言えばそうなのだけど、やはり僕は彼女が困った時は助けたいし、これからも良き友人でありたいと思う。


桜「ねぇ美幸、一緒に帰ろう!」

美幸「ああ、いいよ」

女性陣(いいなぁ……)

同級生「………」

帰り道。

桜「ねぇ美幸、あんたって何で小学時代ひたすら走り込みとかしてたわけ?」

美幸「えっ?」

桜「あっ、あのあの、その、いつも見ていたって訳じゃなくて、その///」アワワ

美幸「あんまり人目につかないように走ってたのにばれちゃってたのか! 月城さんはすごいね!」

桜「あ……あははぁ、私って探偵の才能あるのかなー」

桜(美幸のばかっ、鈍感!)

桜「身体を鍛えてるけど部活に入ってないし、お父さんはテニスコーチなのに」

美幸「僕はスポーツがしたい訳じゃなかったからね。……身体を鍛えてたのは、強くなりたかったから」

桜「強く? 喧嘩とか?」

美幸「あはは、違うよ。僕は誰ひとりとしてどんな理由があっても殴りたくないね」

美幸(だって殴られた方は……痛いんだ…)


フラグ:誰も殴らない


桜「ふぅん、じゃあ美幸にとっての強いってなんぞや?」

美幸「………」


1、自分を守れるってことかな
2、誰かを守れるってことかな
3、自信…かな


安価↓1

美幸「誰かを守れるってことかな」

桜「うわ、かっこいー……」ジーッ

美幸「わわっ、そ、そんなつもりじゃ…」

桜「……違うよ。私は本当にカッコ良いと思ったんだよ…」ジッ


美幸「………」


桜「ねぇ、あ、あのさ―――」


 夕日に照らされてオレンジ色に染まる彼女の言葉を遮ったのは、


渚「おりょぉ!? 兄ちゃんと桜先輩じゃん!」

桜「………」

美幸「渚? 部活は?」

渚「文化祭まで部活休んでるんだー! 家帰って練習だよんっ!」

美幸「えぇ? じゃあ僕も頑張らないと…」

渚「兄ちゃんは歌うだけなんだから、もうそれで十分なんだよ」ギュッ

桜(あ、膝……)

美幸「つ、月城っ」

桜「あ、うん、私商店街に寄らなきゃって」

美幸「そ、そっか、おい、渚引っ張るなって!」

渚「………」グイグイ

桜「じゃあまた明日!」バイバイ

美幸「また!」バイバイ

渚「兄ちゃん! 私の練習に付き合ってくれるよな!」

美幸「ああ、もちろん」

渚「やった! 兄ちゃん大好き!」

美幸「はは、ありがと」ナデナデ


桜「………はぁ…」


春香「………」



 そして、文化祭当日。


渚「うぅ……やっぱやめにしねーか?」

春香「何言ってるのよ。沢山のお兄様ファンを裏切ることになるのよ」

渚「そうだけどぉ…」


 渚は前日の合わせで何度も失敗してしまった。

 練習不足でも、スランプでもない。

 不幸なことに兄の上がり症が妹に移ったのだ。

 演奏してる時や、本番の事を考えた時の渚は誰が見ても緊張していると分かるほど震えていた。


美幸(僕にできることは……)


1、ご褒美を用意する(それは何かも)
2、自分の体験談を話す
3、抱きしめる

安価↓1

美幸「渚、おいで」チョイチョイ

渚「?」トコトコ

美幸「………」

渚「なんだよ兄ちゃん…」ジッ


 やはり、知識というモノは大事だ。

 緊張をほぐす一番の方法は、


美幸「よしよし」ギュッ

渚「ふぇ!?」カァ///

美幸「まぁ…」フフッ


 本番前に“より大きな緊張を与えること”だ。心臓が落ち着こうとしている時に緊張しにくいらしい。


渚「に、兄ちゃん、恥ずかしいよぉ///」

美幸「ああ、そうだな」パッ

渚「うぅ……」

春香「がんばろうね」ニコッ

渚「うん……」


 そして、本番を迎えた。




 やはり結論から語ろう。

 このバンド演奏は、



 安価↓1

 下二桁16以上で成功
 下二桁15以下で失敗

 ゾロ目で最優秀賞


 

※安価以外で不幸が訪れることはないのでご安心を! 普通にラブコメで終わればそれはそれでありです!

では、つづきー。


春香「みんなーっ♪」

渚「きょ、今日は!」

美幸「盛り上がってますかー(棒)」

ギャラリー<うぉおおおおおおお!! 片桐しすたぁああああず!

美幸FC<きゃぁああああああっ!!



桜「うわ……すごい人気…」

桜(はぁ…、美幸ってホント人気なんだなぁ…)

桜「私が一番付き合い長いのに……」



フラグ:付き合いが長い?







ギャラリー<あんこーる! あんこーる!



舞台裏

生徒A「あ、あの……アンコールって…」

渚「あう」グッタリ

春香「も、もう無理です…」ハァハァ

生徒B「で、でも…私達が出たらブーイングが…」オロオロ

美幸「………」ピンピン

美幸(やっぱ身体が資本だな。僕はまだまだ行けるけど…)

生徒A「おねがいします! 僕達と一緒に出てください!」

美幸「ふぇっ!? む、無理無理! 僕歌うことしかできないし!」ブンブンブン

生徒B「先輩がいなきゃ無理なんです!」ギュッ

美幸「うぇ!?」ドウヨウ///

生徒C「もし出てくれないなら……辞退するしか…」ハァ…


美幸「………」




美幸は助っ人で出る?

1、出る:下二桁30以下で失敗
2、出ない:下二桁30以下で生徒A~Cが失敗

安価↓1

放送部「続いてのバンドは―――」

ギャラリー<えーーーーっ

放送部「えっ、変更? あ……つ、続いては、一年生バンドABC+片桐美幸君です!」

美幸FC<きゃぁあああああ!!


生徒A「先輩、お願いします!」マイク

美幸「あ、ああ……」トントン

生徒B「………」ドキドキ




美幸「皆さん、お久しぶりです。片桐美幸です」ペコリ




ギャラリー<どっwww久しぶりってさっき会ったじゃねーかwww

生徒B(先輩すごい……あんなに荒れてた皆を一瞬でなごませた…)ドキドキ

美幸「この子たちは、中学一年生という若さでバンド組んでいる凄い子たちです」


ギャラリー<お前の妹も一年生だろー!


美幸「あ、そうでした。身内だから厳しい目で見てました」


ギャラリー<どっwww


美幸「あの、まぁ、とにかく、この子たちが将来プロのバンドとして活躍するかどうかは、“皆で盛り上がれるか”どうかにかかっています。なので、盛り上がっていきましょう!」ウンッ

ギャラリー<はーーーーい!!

美幸「はい、じゃあ、後は頑張って」ポン

生徒A「えっ?」

美幸「だって君たちが頑張ってるの見てたし、僕だって見たいもん」

生徒C「……くそっ、良い人すぎ!」

生徒B「………」


ギャラリー<A・B・C! ABC!


生徒A「お待たせしました! 聴いてください! ABCで―――」




舞台裏

美幸「はーっ、緊張したー……」ドックンドックン

美幸(でも、上がり症は治る。今日で確信した…)


渚「兄ちゃぁあぁああん!」ギュッ

美幸「渚、もう大丈夫そうだな」ナデナデ

春香「ええ、先ほどもお兄様の活躍を見ていましたわ」ニコニコ

美幸「あはは、恥ずかしいな…」

渚「兄ちゃんかっこよすぎ! 大好き!」ギューッ

美幸「はいはい」



 幸せだ。

 僕は、こんな人生を望んでいたのだ。

 僕を知っている人がいて、僕も知っている人がいる。

 いつだって優しくしてくれて、いつだって優しくしてあげる。


 神様、二度目の人生を…ありがとうございます。


 こうして、文化祭は大成功に終わった。


 


 ここで、主人公以外の視点に切り替わります。

 高校時代への伏線となる場合があるので、慎重に選んでください。



1、渚
2、春香
3、桜
4、後輩(カラオケに来た子)
5、生徒B
6、生徒C

後輩か生徒が選ばれると名前がつきます。

桜が選ばれると、フラグが回収される可能性があります。

春香が選ばれると、美幸との私生活が覗けます。

渚が選ばれると、一人で勝手に妄想して枕に向かって叫びます



安価↓1~5多数決



しばらくしても人数いなかったら、下一桁大きい安価で決めます。

3が二票なので桜でいきますね!


―――文化祭より数日後の夜。



桜「……はぁ…」

桜(私はバカだ…)


 文化祭以来、美幸の人気は上昇する一方だった。

 その人気は学校内に収まらず、文化祭を見に来た他校の生徒や一般人、果てはスカウトまで来る始末……。

 私は、その全てに嫉妬し、一人で自暴自棄になっていた。


桜「美幸ぃ……私はここだぞー」

美幸「えっ? 何?」

桜「!?!?!?!?!?!?」


 なななな、なんでこんな所に美幸が!?


美幸「いや、お隣なんだから会うでしょ普通」

桜「そそそ、そっか」


 やばいやばい、今寝巻だし、風呂上がりで油断した格好だし、なにより化粧してないしーーー!?


美幸「何かに悩んでるの?」

桜「えっ!?」

美幸「いや、なんか……辛そうだったから」

美幸(辛い時にどんな顔になるかよく知ってるし……)

桜「………」

桜「うーん、あのね、これは友達の話なんだけどね」

美幸「うん」

桜「その友達はね、ちょっと人とは違う力を持っていてね、あのーそう、例えば別の世界を覗けるとか、過去の世界に行けるとかそんな感じ」

美幸「うん」

桜「それでね、友達はもう一つの世界が覗けるんだ」

美幸「?」

桜「もう一つの世界では、同じように友達がいて、私もいて美幸もいるんだけど、友達はすっごく後悔してることがあるの」

美幸(あれ……なんか…)

桜「その友達にとって、本当はとーーーっても大切な友人だった人がいるんだけど、もうひとつの世界ではタイミングが合わなくて全然会話もできなかったんだって」

美幸(やっぱり…これって…)



1、凄く面白い作り話だ!
2、僕と同じ境遇だ!
3、桜も前世を知っている?


安価↓1

美幸(桜の話だよな……だったらもしかして桜も前世を?)

桜「でね、その大切な友人とこの世界でも仲良くなれたんだけど、……なんだか最近疎遠になって寂しいって…」

美幸「桜……」

桜「どうアドバイスしたらいいかなぁ…」ジッ

美幸「!!」

美幸(聞きたい! その話、君の話で大切な友人が僕かどうか聞きたい!)




美幸はどうする?


1、聞く(下二桁15以下で実は本当に他人の話)
2、アドバイスする
3、わからない


安価↓1

美幸「あ、あのさっ! それってもしかして僕と君の話じゃないかな!?」

桜「えっ?」

美幸「……実は…」


 美幸は神妙な面持ちで口を開いた。

 それは、私にとって、苦痛な時間。

 後悔と、自分に対する憤怒で頭がいっぱいになる。


 美幸は……私と同じ“二度目の人生”を歩んでいた。


 正確には、私は“一度目の人生を覗ける”だけだ。まるで過去の記憶を掘り起こすように、頭にふんわりと残ってるだけ。

 でも、美幸は体験した全てを記憶している。痛みも、苦しみも、哀しみも…。


桜「あぁああああぁあぁあ!!」


 叫んでいた。夜なのに、喉が壊れるほど叫んだ。


美幸「桜っ! やめ、やめて!」


 止まらない。私は私を殺したいほど憎んだ。

 前世で美幸が苦しんでいたのを知っている。家庭環境、病気、いじめ。

 でも、私は何もしなかった。幼稚園の時から“一番大切な友達”だったのに。


桜「あぁああああぁああああ!!」


 死ねっ! 私はこの世界に生きる資格なんてない!

 何が美幸を一人占めしたいだ! 一緒になりたいだ!

 私に何の権利がある! お前はただ周りからの視線が怖くて彼を見捨てたクソヤロウじゃないか!


桜「ぁああああぁぁあぁぁあ!!」


 


 美幸はどうする?


1、キスして口をふさぐ

2、抱きしめて落ち着かせる

3、頭を撫でて落ち着かせる

4、逃げる


安価↓1

美幸「桜っ!!」ギュッ

桜「!!」


 やめて、私はあなたに抱きしめてもらう権利なんて無い。今はただバカみたいに叫んで、それから後悔しながら人生を歩むの。誰にも気づかれずに死んでいく。それが私にはふさわしいの。


美幸「……ありがとう」ギューッ

桜「……えっ…」


 ありがとう、って何?

 私はお礼を言われるようなことなんて何一つしてない。

 やめて、苦しい、苦しい、涙が止まらない。


美幸「僕を……前世で僕を知っていてくれて…本当に…ありがとう」ポロポロ


 泣いてる。

 美幸がなんで泣くの。

 やっぱり私が酷いことをしたから?

 でも、美幸はお礼を言ってる。

 分からない。

 分からないけど涙が止まらない。


桜「だ、抱きしめても……いいかなぁ…」ポロポロ


 だめ。

 そんなの当たり前。

 でも、

 でもでも、


桜「大好きだから……美幸が前世から大好きだから抱きしめてもいいかなぁ…」グスッ

美幸「……ああ、もちろん」ギュッ

桜「うわぁああああん」ギューッ





桜「あのね、実は美幸とは幼稚園の時から一緒だったんだよ」

美幸「前世で?」

桜「うん、前世で」

美幸「知らなかった」

桜「だって美幸ってば一週間に一回か二回しか来なかったし、来てもぼーっとしてたしね」

美幸「……あの時はろくに食事も採れなかったから…」

桜「うぅ……ごめんねぇ…気付かなくて…」ギューッ

美幸「いや、同じ幼稚園生なんだから気付かないでしょ普通」

桜「……でも、一度だけ喋ったの。幼稚園で」

美幸「僕と桜が?」

桜「うん。私、一回ね学校で吐いちゃったの」

美幸「……あ、なんとなく覚えてる…」

桜「わー、思い出さんくていい」カァ///

美幸「僕は……皆が離れていくその子を見て、“大丈夫だよ”って言ってあげたかったんだ」

桜「っ!!」ドキィッ///

桜(かっこよすぎだよ……)ドキドキ///

美幸「でも、声が出なかった。……だから、僕は…」

桜「うん、雑巾で拭いてくれたんだよね」

美幸「……それが…桜…」

桜「えへへ、あの時はありがとうね///」

桜「でね、私はその時からずーーーーーっと、美幸のことが好きだったの。ずーーーーっとね」

美幸「えっ……でも」

桜「うん、だから私はあなたに抱きしめてもらう資格がないの。あんなに冷たく…」

美幸「違うよ! 僕の中で君は唯一の知り合いだったんだから!」

桜「えっ?」

美幸「僕が聞きたいのは、僕が死んでからどうしたのかってこと!」

桜「……え、えへへ…聞くの?」

美幸「うっ……やっぱ良いです」

美幸(なんだこの元彼の話聞くみたいな……)ハァ…

桜「ち、違うよ! 誤解しないで!」

美幸「えっ?」

桜「私、ちゃーんと処女で死んだんだから!」

美幸「へっ?」

桜「あ……」カァ///

美幸「結婚……しなかったの?」

桜「……うん、交通事故で死んじゃった…」エヘヘ

美幸「そっか…」

桜「でも、相変わらず美幸はかっこいいよね。前世でもカッコイイと思ってたけど」

美幸「え?」

桜「え?」

美幸「前世って僕は不細工だから苛められてたんだけど」

桜「は? んなわけないじゃん。痩せすぎてやつれてたからじゃない?」

美幸「え……」

桜「言っとくけど、美幸は全く変わってないよ。




 前世でも、今でも、すっごくカッコ良い」




美幸「桜……」

桜「……あー、こういうことってあるんだねぇ!」ヨイショっ

美幸「あ……」

桜「ありがとね。話してすっきりした!」

美幸「桜?」

桜「……これから…ぐすっ…美幸の……ひっく…人生を…」


 がんばれ私。

 最後まで、言うんだ。

 それが、“私の罪滅ぼし”。


桜「美幸の人生を最高にしてくれる人に会えるといいね…」ポロポロ

美幸「桜……」

桜「……じゃ…」

美幸「………」



 美幸はどうする?


1、抱きしめる(告白する)
2、背中を見送る


安価下1

美幸「待って! 待って桜!!」ギュッ

桜「!!」

美幸「僕は君が好きだ! 前世でも、今でも!!」

桜「……だ、だめだよぉ…だって私…美幸に…あんな…」ポロポロ

美幸「じゃあ罪滅ぼしをしろ!



 一生! 僕のそばで!!」



桜「!!」

美幸「君は僕を幸せにする義務がある! ……だから、一緒に幸せになろう?」スッ

桜「………はいっ」


 この日、私は、前世からの恋が叶った。



終わっちゃった。

美幸ウルトラ最高ミラクルハッピーエンドでしたね(適当)

安価してくれた人ありがとです。

それでは、このスレはここで終わりです。

もしかしたらいつか安価なしで長期ssとして書くかも?

(最後のへんとか書いてて泣きそうになったのは内緒だ)

では。

乙です。
ぶっちゃけコンマ運が良すぎただけだと思います。
ちょっと運に見放されたら、思いっきり暗い話になってたような。

後は桜さんとのほのぼのラブコメ書いてればいいんじゃないでしょうか?

……むしろ書いてくださいお願いします。 (無理なら仕方ないですけど)

需要あるなら、不定期で書きます!ほのぼのラブコメは得意です!

ゆっくりとお付き合いください!

>>114 本当なら、最初はコンマにやられて、暴力振るわれて死ぬエンドを想定していました笑

でも、やっぱり>>1はハッピーエンドが好きです。

もし、こういう話が好きなら、>>1の過去作でハーレムもの(途中でやめてます)

友「魔法部入るの?」男「やだよめんどくさい」

これも読んでみてください。ただのハーレムモノですが。

後日談(というか本編続き?)


ケース1:片桐家の苦難


渚「はぁはぁはぁ? 納得いかないぃいいいい!」ジタバタジタバタ

春香「渚、あなたが納得いかなくても、二人は付き合うのよ?」

美幸「………」

桜「………///」

渚「うぅ……だって、だって、だってぇ…」グスッ

美幸「渚、例え桜と僕が付き合ったって結婚したって、渚は僕の最高の妹だぞ」ナデナデ

渚「えへへー……ってちっがーーーう! 渚も兄ちゃんが大好きなんだ!



 性 的 に !!!」バーンッ



美幸「」

春香「」

桜「」


母親「あらあら」

父親「俺はかまわんぞー。血は繋がってないしなー」

春香「ちょ、ちょっとお父さん! 本気にするでしょ!」

渚「ほんとか父ちゃん! 大好き!」ギューッ

父親「はっはっはっは、父さんもみんな大好きだー」

桜「………」

美幸の部屋

美幸「桜、あのさ」

桜「……うん」

美幸「あの二人には本当のことを話そうと思う」

桜「うん……えっ?」

美幸「……きっと二人なら信じてくれる…」

桜「……そう、だよね…」

美幸「僕にとって、いかに桜が大切な存在か…」

桜「………」

今日はここまで!


これからの展開ですが、

1、美幸と桜のほのぼのラブストーリー
2、美幸ハーレム


どっちが良いか意見を求めます!


安価↓1~5 どっちか

ちなみにハーレムもの>>116のssみたいになります。きっと、絶対に。

今日はおやすみなっしー!

じゃあ、ほのぼのらぶらぶ生活で!


>>118の続きです。

リビング

渚「………」

春香「………」

母親(以下美鈴)「………」グスッ

父親(元春)「………」フゥ…

美幸(母に話すのは正直苦痛だった。ぼくが話せば話すほど、責めているようにしか聞こえないから)

桜「みなさん、美幸の言っていることは本当なんです。私も似た力を持っていますから…」

美幸「も、もし証明しろって言うのなら、これから日本で起きる事を書き起こして見せます」

元春「いや、それはいい」

美幸「えっ」

元春「……美幸君…、




 美鈴を救ってくれて、本当にありがとう」ペコリ




美幸「そんなっ……ぐすっ、顔を上げてくださいお父さん…」


 僕は、溢れだす涙を抑えられなかった。気づいたら渚や春香も泣いている。


渚「兄ちゃん…出会ってくれてありがとぉ…」ウワァァァアン

春香「本当に、大変でしたね」ポロポロ

美幸「渚、春香……」ウゥ…

美鈴「私が……私が馬鹿だったばっかりに…」ポロポロ

美幸「いえ、母さんは……僕の誇りです」

美鈴「美幸……」

美幸「…だから、これから最高に幸せになろうね、母さん」

美鈴「うっ…あ……ぁあああぁあああああ!!」

元春「さ、母さん、部屋に戻ろう」





四人「………」

四人(気まずい!!)




渚「……で、でもよぉ…」




渚「それとウチが兄ちゃんがラブラブになるのと関係あんのか?」

春香(怖ろしい子っ! ラブラブになれる前提で話が始まった!!)

美幸「………」

美幸「その答えは簡単だよ」

渚「………」ドキドキ

春香「………」ドキドキ

桜(わ、私は別にみんなと…)



美幸「僕が桜の事で頭いっぱいだから他の誰かと付き合うなんて無理だ!!」ダンッ



渚「ふぁっ!?」

春香「………」

桜「な、ななっ////」プルプル

美幸「もうこうなったらキャラづくりとか関係ないよね!」

渚「きゃ、キャラ?」

春香「どういうことでしょう?」

美幸「いや、僕はこの人生で幸せになるために、ありとあらゆる努力をした。


 身体作り、知識の探究、対人関係の円滑な進め方、……でも、もう必要ないんだ!」ジッ


桜「ふぇっ///」

美幸「だって僕には桜がいるんだから!!」ギュッ

渚「なぁ!?」ガーンッ

春香「あらら…」

桜「美幸……」ギューッ

美幸の部屋

桜「ふふっ、〝絶対兄ちゃんを奪って見せるからなー”だって」

美幸「渚はモテるから大丈夫だよ」

桜「でも、美人でもずっと処女のまま死ぬ人だっているんだよ?」

美幸「桜みたいに?」

桜「ばかっ///」

美幸「その時は……僕らで面倒見てあげよう」

桜「うん、子供一人くらいなら、作ってもいいよ。渚ちゃんと」

美幸「ふぇ!?」

桜「あ、春香ちゃんもね。あの子、美幸への気持ち隠してるし」

美幸「……気付かなかった…」

桜「ふふっ、でも……美幸は私のものーっ」ギューッ

美幸「うわー、幸せだー」

桜「ねぇねぇ、美幸」クイクイ

美幸「……?」




―――ちゅーしよっか?




これで、一応本編としては完全に終了ですね。


後は、二人のラブラブ生活の始まりです。


続きは夜中にできたらやります。ここまで読んでくれた人はありがとです。

美幸君と桜ちゃん!

その1『桜ちゃんの嫉妬』



美幸「あ、桜」

桜「ふぇ!?」

美幸「が、咲いてる」

桜「………」

美幸「桜って好きなんだよなぁ」

桜「………///」

美幸「綺麗だし、いっぱい咲くし」

桜「………///」

美幸「それになにより、桜と同じ名前だしな!」ニコッ

桜「………」プクーッ

美幸「えっ!?」

美幸(ど、どこに怒ったんだ!?)

桜「美幸って花がないっ!」プクーッ///

美幸「えっ、そこっ!?」

桜「私も花を褒めると見せかけて美幸ほめたいーー!!」ブーブー!

美幸「//////」←ばれてたことが恥ずかしい

その2『お風呂』

美幸「な、なぁ……ほんとに一緒に入るのか?」

桜「うんっ、大丈夫だよ! 水着着るし!」エヘヘ

美幸「あ、ああ、そうだよ……な」

桜「~~~♪」スッポンポーン

美幸「」カァ///

桜「ん? どうしたの?」ゼンラ

美幸「あ、あうあう///」パクパク

桜「だから大丈夫だって、水着着るんだから」エヘヘ///

美幸「////」ドサッ

桜「ぎゃぁあああ! 美幸ぃいいいい!」


その3『美幸FC』


後輩1「あー、麗しの美幸様……」

後輩2「どうしてあんなにカッコ良いのかしら…」

同級生1「あのすべすべした肌を」

同級生2「思う存分」

桜「すりすりちゅっちゅしたい」

先輩1「あの良い匂いしかするはずのない首筋を」

桜「くんかくんかすーはーすーはーして」

先輩2「ぺろぺろちゅっちゅしたいわぁ」



一同「「はうぅ////」」



食堂

美幸「!?」ゾクゾクッ

美幸(な、何今の悪寒……)キョロキョロ


その4『あるある』

自動販売機前

美幸「………」チャリン

桜「………」ソローリ

桜(驚かせちゃお)ウヒヒ

美幸「………」ポチ

後輩A「あーっ、美幸先輩がコーラ飲んでるぅ!」

美幸「!?」ビクッ

後輩B「ダメです先輩! 私たちが紅茶入れますから!」ハァハァ///

後輩C「今すぐ逝きましょう! いえ、行きましょう!」ハァハァ///

美幸「ふぇ……?」

後輩達「「せーのっ!」」グイッ

美幸「」

後輩たち「「それーーーっ」」ダダダッ



桜「………ぐすっ」ポツンッ



渚「いやねーからな? ふつー」

ラブラブネタ尽きた。ので、終わろうと思う。読んでくれた皆はありがとう。また変なネタ思いついたらやってみる。

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