赤沢「何なのよ……この転校生達……」 首領パッチ「で、災厄は?」(137)


久保寺「皆さん…今日は転校生を紹介します」

ザワ・・・ザワ・・・ エ? テンコウセイ?

赤沢「……先生、私達対策係は何も聞いてないんですけど」

風見「……」

久保寺「……その事については謝罪します、なんでも急な転校だったもので」

赤沢「……」

久保寺「では、入ってきてください」

ガララッ

ボボ子「今日からこの学校に転校することになったぁー、ボボ子と言いまぁす」

首領パッチ「押忍!今日からこのクラスの一員になる首領パッチっス!」

天の助「……えぇー、おいしいおいしい心太はいかがっすかー」ガラガラッ…

赤沢「……何なの……?」


久保寺「皆さん、1年間という短い期間ですが仲良くしてくださいね」

赤沢「ちょ、ちょっと待ってください先生!」

久保寺「なんでしょうか?」

赤沢「本当にあの人たちが転校生なんですか……?」

ボボ子「ひどい……ひどいよ泉美……」

赤沢「……気軽に名前で呼ばないでくれる?」

首領パッチ「そうだ!泉美姉さんの事を気軽に呼ぶんじゃねえ!!」

赤沢「あなたもよ!!」

天の助「えぇー、今日なら半額…半額ですよー?」

赤沢「…………頭痛くなってきたわ」


―――――こうして私達、3年3組は転校生(?)3人を加えて災厄と立ち向かう事になった。

首領パッチ「おらおら!!災厄出てこいやぁ!!」

ボーボボ「泉美姉さんが呼んでるのに挨拶無しとは、どういう了見だぁ!?」

赤沢「はぁ……そんな事しても何の解決にもならないわよ……」

首領パッチ「…それで、泉美姉さん」

赤沢「……何よ?」

首領パッチ「あの眼帯娘、ハブられてるみたいですけど」

見崎「……」

赤沢「気にしちゃダメよ……」

ボーボボ「これ、泉美姉さんからの差し入れ、『ハブの生き血』です」

見崎「え……」

赤沢「っ!……ボーボボ君、ちょっと話があるんだけど!」


赤沢「良い?あの子には絶対に関わらない事……わかった?」

ボボ子「えぇー、そんな事言われてもぉー、わたしぃー、気になっちゃうー?」

首領パッチ「あぁ!?テメェー泉美姉さんの言う事聞けねえっていうのかよ!?」

ボーボボ「少し黙ってろ」

ドスッ

中尾「がはっ!なんで俺っ……」

天の助「おい!そこは俺を殴る所だろうが!!俺の出番を減らすんじゃねえ!!」

中尾「し、知らねえよ!!」

赤沢「ご、ごほん……とにかく!見崎鳴さんには関わらないで?これはクラスの決めごとなの」

首領パッチ「押忍!!」

ボーボボ「ふん……やり方が気に入らねえな……」


―数日後―

中尾「お前、なんで体が水色なんだよ……?」

天の助「そりゃお前……心が広いからに決まってんだろ……俺の心は空の様に広くて青いんだよ」

天の助(決まった……)

ボーボボ「テメェーの血は何色だぁー!!」

天の助「ギャー!!」 ドカーン


首領パッチ「"いないもの"で暇だろうからこれで遊んでろよ」

遊ぼう!首領パッチシリーズ ~直帰イタリア編~

見崎「……これ、面白いの?」

首領パッチ「あぁ、首領パッチシリーズでも最高に面白い名作なんだぜ?」

桜木「……」

首領パッチ「あ……おいメガネ!お前もこれプレイしろよ!!」

桜木「え……?」

桜木「あ、あぁ…ああ……いや……」ダッ!!


桜木「はぁ……はぁ……!」

桜木「――――――あっ」

グラッ

傘 パサッ

桜木(私――――――)

桜木「…………あぅ」

首領パッチ「……はぁ、危ない所だったぜ」

桜木「あれ……私……」

首領パッチ「お前の傘の先っぽを見て見ろよ」

桜木「え………あれ、傘の先が竹輪……?」


桜木、傘の先端が竹輪になっていた為、死を回避


―6月―

天の助「あ、もしもし?俺俺、天の助だけどさ……」

赤沢「……学校で携帯電話は禁止だけど」

天の助「ん?赤沢か……悪いな、今ところ天同好会の奴と電話してて忙しいんだよ」

赤沢「はぁ……?」

沙苗『それであそこで売ってるところ天がうまくってさー』

沙苗『あ、良かったら今から私の病院来ない?』

沙苗『ザー…が…ザー……あれ……?』

天の助「あれ?電話の調子が悪いな……」

ボーボボ「そうか、なら直接話して来い」

合体奥義! 天の助バズーカ!!

天の助「ギャーーーーーー!!!!」


沙苗「あれー?おかしいな……」

沙苗「携帯電話、壊れちゃったのかなぁ」

ドガン!!

沙苗「きゃあ!!」

天の助「や、やぁ……沙苗さん……」

沙苗「ちょ、ダメだよ!エレベーターの壁に穴を開けちゃ……」

ギリリリリリリイ――――!

沙苗「え……?」

ガゴッ!

沙苗「きゃっ―――――!!」

天の助「あわわわああ!!なんだよこれ!!落ちてる落ちてる!!」

天の助「あ、そうだ」

ぷるぷる真拳奥義! アメーバ!!

プルン


ドガンッ!!

ナース「きゃっ、だ、誰かー!!」

ガシャンッ…プシュー

ナースB「……ってきゃぁあああああ!!!!!中から大量の心太がぁああああ!!」

沙苗「げほっ、げほっ……もう、一体どうなったの……?」

天の助「ふぃー……あぶねえあぶねえ、俺が心太じゃなかったら二人とも死んでたぜ」プルッ

ナースB「きゃあああああ!!!喋ったぁぁああああ!?」

天の助「さっきからうるせえぞこら!!今の心太は喋るんだよ!!」

ナースB「喋らないでよ気持ち悪い!!」

天の助「いだっ!?」

沙苗「もう……なにがなんだかわからないよ……」


水野沙苗、天の助のクッションにより死を回避


ボボ子「それでね望月君、わたしってほらぁ、可愛いじゃないぃ~?」

望月「う、うん……」

ボボ子「だからぁ~災厄って人に狙われたら怖いし~」

高林「……」

ボボ子「災厄さんの詳細を教えてほしいな~?」

望月「そ、それは……」

高林「……やっぱり、フェアじゃないね」

望月「え?それは……」

高林「教えるよ、3年3組でなにが起こってるのかを……」

ドクンッ

高林「うぐっ……!」

望月「高林君!!」


ボボ子「ちょ、ちょっと!どうしたのよ!?」

高林「ぐ……あっ……!」

望月「高林君……!」

高林「あ……がぁ……」

ボボ子「どうしよ……どうしよ……」オロオロ

ボーボボ「ってどうにかなるかぁあああああ!!!」

ドゴッ!!!

高林「かはっ!!……ゲホッ、ゲホッ」

高林「はぁ……はぁ……あれ?僕は……」

ボーボボ「よし、生きてるな?」

望月「え、え……?どうなったの……」


高林「……」

ボボ子「高林君!良かった、蘇生してくれて~」

ビュティ「あんなやり方が蘇生の方法だったの!?」

高林「ボボ子さん……そうか、助けてくれてありがとう」

ボボ子「なによぉ、お礼なんてこれっぽっちしか要らないんだから!」

『請求書:1億円』

ビュティ「貰う気満々じゃん!!」

ボーボボ「冗談はこれくらいにして…どうなっているのか話してもらおうか」

高林「そうだね……どこから話そうか……」

望月(この子誰だろう……)


―7月―

赤沢「ソフトン先生……これは一体……」

ソフトン「俺にもわからない……ただ、あの転校生達が災厄を阻止してくれている」

千曳「そうだね……私も驚いた」

赤沢「……」

ソフトン「このまま続けばいいが……まだ7月だし、油断禁物だ」

赤沢「…わかってます」

千曳「……泉美君もたまには気を抜きなさい、彼らのようにね」チラッ


首領パッチ「おい綾野!!そこはパッチ王子を召喚だろうが!!」

綾野「えぇー、絶対パッチウィザードの方が良かったってー、首領パッちゃん」

ボボ子「それでね~、私将来中尾君のお嫁さんになりたいなぁ~、なんて…」チラッ

中尾「やだよ……」

ボボ子「鼻毛真剣奥義!!スライス流行りの順太君!!」

中尾「どうしてまた俺っ…!」


赤沢「はぁ……」

天の助「……溜息ばかり付いてると、幸運が逃げるぞ?レッド沢」

赤沢「溜息じゃないわ……あとその呼び方やめて」

天の助「…奥さん、おいしい心太、今ならサービスしま…」

赤沢「要らない」

天の助「……」

――
――――
――――――

久保寺「皆さん……今日は皆さんに……」

…ナンダロウネ? ・・・ザワザワ 

赤沢(先生の様子がおかしい……?)

久保寺「私は……」


テーレーテーレー テーレレーレー テーレレーレー テレレー レレー

ボーボボ劇場『久保寺先生の憂鬱』

私の名前は久保寺、久保寺紹二と言います。
今は3年3組の教師を担当していますが……。

首領パッチ「夜露死苦ー!!」

天の助「おらおらぁ!!天の助様のお通りじゃー!!」

……学級崩壊です。
彼らは問題児の首領パッチ君、そしてもう片方はところ天の助君です。

ボボ子「ちょっと!いい加減にしてよ男子!!」

彼女はクラスの委員長、ボボ子さん。
毎日首領パッチ君と天の助くんと喧嘩をしています。

首領パッチ「あぁん!?委員長は黙ってろよ!!」

天の助「そうだ!!この天下一の助様に歯向かおうって言うのか!?」

ボーボボ「鼻毛真剣奥義!!~良い子はマネしないでね~」

首領パッチ・天の助「ギャアアアアア!!」


ボーボボ「……これでわかったか?お前らのせいで授業が遅れるんだよ」

首領パッチ「はい……」

天の助「はい……」

ボーボボ「次から気を付けるって約束をするなら見逃してやる」

首領パッチ・天の助「すいませんでした……」

……あのようにして、私の代わりに首領パッチ君と天の助くんを叱ってくれます。

パチ美「なによボボ子の奴ぅ~、自分だけ特別だからって~!!」

パチ美「ヤっくんもそう思うでしょ!?」

ヤっくん「……」

パチ美「そうよね!そう思うわよね!!」


……そして学校が終わり、私は家へと帰ります。

久保寺「……ただいま」

バーババ「おかえり、紹二……今日は疲れたでしょ?」

久保寺「…ほら、母さんは横になっててください」

バーババ「すまないねえ……私、こんな体で……」

久保寺「いますぐご飯の支度をしますね」

バーババ「ご飯なら私が作って置いたわよ」

久保寺「母さんが……?」


天の助「やべでー!!俺を食べてもおいしく無いがらー!!」

ビュティ「天の助君!?」

バーババ「今日は紹二の好きな心太よ」


―――ある時、私の家にこんな手紙が届きました。

『あなたは勇者に選ばれました!早速魔王を退治してもらいます!!』

久保寺「……」

早速私は魔王の城に出掛ける事にしました。

ビュティ「あなた教師だよね!?勇者と関係無いじゃん!!」

バーババ「紹二、これを持っていきなさい」

久保寺「これは……」

バーババ「火炎放射機よ」

ビュティ「剣とかじゃないの!?」

久保寺「ありがとうございます……では、行ってきますね」

そして火炎放射機を担ぎ、私は魔王の城へ出掛ける事になったのです。


バーババ「ちなみに魔王の城は歩いて5分よ」

ビュティ「近いよ!!」



―魔王の城―

首領パッチ「よく来たな……勇者よ」

ビュティ(首領パッチ君なんだ……)

久保寺「……」

首領パッチ「ここまで来たと言う事は、幾つもの修羅を乗り越えて来たのであろう?」

久保寺「ええ……それなりに」

ビュティ「全然修羅なんて無かったじゃん!?何もない一本道だよ!!」

首領パッチ「では……剣を交えるとしようではないか」ジャキッ

首領パッチ「私の首領パッチソードも生き血を吸いたいと言っている……」スッ

久保寺「……」カチッ

ゴオオオオオオオオオオ!!!

首領パッチ「アッチ!!あちちちちち!!あちゃー!!!」


首領パッチ「……」プス…プス…

久保寺「…………」

久保寺「……母さん、全て終わったんですね」

―――こうして、勇者のおかげで夜見北に平和が戻ったとさ。

ビュティ「火炎放射機のお陰じゃん!!」


ボーボボ劇場『久保寺先生の憂鬱』 おわり

ビュティ「タイトル関係無いよね!?」


久保寺「……どうでしたか?皆さん」

全員「「「「「……」」」」」

久保寺「……では、授業に入りますよ」


久保寺先生、死を回避

ビュティ「なんで!?」


ボーボボ「今のところ、死者はまだ0人か……」

赤沢「……」

ボーボボ「このままいけばいいがな」

赤沢「……ふん」


首領パッチ「っしゃー!海だー!!」

綾野「やったー!!」

小椋「ちょ、ちょっと!待ってよ綾野!!」

杉浦「はぁ……子供ね」

赤沢「…とか言いながら、シャチの乗る奴持ってきてるのは誰かしら?」

杉浦「あ、あ、こ、これはその……」

天の助「おーい!!お前らー!せっかくだし記念撮影しようぜー!!」

ボーボボ「テメェー1人でやってろ!!」

天の助「がはっ…ひでえっ!!」

中尾「だからなんで俺までっ…!」


訂正

小椋「ちょっと待ってよ綾野!!」
     ↓
小椋「ちょっと待ってよ彩!!」


キャーキャー ワーワー

首領パッチ「よっしゃ、ビーチバレーするぞお前らー!!」

ボボ子「もう男子!少しは落ち着いたら!?」

赤沢「はぁ……相変わらずうるさいわね」

首領パッチ「おい赤沢!お前は俺と田楽マン割りで勝負だ!!!」

田楽マン「えっ!?」

赤沢「スイカじゃないの?」

首領パッチ「あのなぁ、そんな在り来たりの物割ってもつまらねえだろ?」

田楽マン「……」

ボーボボ「よし…田楽マン、お前あそこで座れ」


田楽マン「あわ……あわわ……」ガクガク

首領パッチ「おーい赤沢ー!もう少し右だー!!」

赤沢「え……?こっち……?」

田楽マン「左だー!!頼むから左に行ってくれー!!」

赤沢「あー…もう!どっちよ!!」


天の助「あぁ、体に砂が……これだから砂浜は嫌いなんだよな……」

ボーボボ「うおおおおおおおお!!天の助ぇぇぇええええ!!!!」

天の助「…ん?」

ボーボボ「鬼は外!!!!!」 ザー!!

天の助「海水はやめてー!!海水だけはやめてー!!」


首領パッチ「右だ右ー!」

田楽マン「ギャー!!ギャー!!」

赤沢「あぁ、もう!わからないわよ!えいっ!!」

ドスッ!!

首領パッチ「み…」

パタン

首領パッチ「……」チーン

赤沢「……あれ?スイカ割れてないじゃない……」

赤沢「って首領パッチ君!?」

首領パッチ「……」

パカッ

『当たり』

首領パッチ「当たりだよー!当たりだよー!」


首領パッチ「赤沢、これやるよ」

赤沢「え……?」

『首領パッチボールペン~優しく握って大江戸編~』

赤沢「……」

首領パッチ「大切に使えよ」

赤沢「……ふん」

バキッ


田楽マン「はぁ……助かった」

ガシッ

田楽マン「ん?」

ボーボボ「いつまでも巣に居ないで大空へ羽ばたけー!!!」

ヒューン

田楽マン「ですよねー!!!!」


首領パッチ「…あ!ボールが飛んじまった!!」

中尾「任せろー」

中尾「……」

スーイ スーイ

中尾「……」

プカァ

勅使河原「あれ?中尾の奴、様子がおかしくねえか……?」

ボーボボ「中尾ー!!」

ブオオオオオオン!!

首領パッチ「あ、あれは……!」

魚雷ガール「……」ゴオオオオオオ!!!!!

ボーボボ・首領パッチ「ぎょ、魚雷先生ー!!」


魚雷ガール「ふんっ!!」

中尾「がぁ!!」

こうして中尾は魚雷先生に頭を蹴られ、無事生還した。

ビュティ「えぇ!?壊れたテレビじゃないんだよ!?」

――
――――
―――――――

赤沢「…………死者は0人か」

ボーボボ「おい赤沢」

赤沢「何よ?」

ボーボボ「災厄連れてきたぞ」

赤沢「はぁ……?何を……」

災厄「ど、どうも……災厄です……」

赤沢「…………」

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