姉「いとこの」妹「男がくる」 (23)

姉「いもーと、由々しき事態」

妹「ねーちゃ、奴は男です」

姉「それはもう知ってる」

妹「なんと」

ピーポーン

双子姉妹「!!」

姉「目標ドアの向こう、距離五メートル!」

妹「ねーちゃ、なにか・・なにか武器は?!」

宅配業者「宅配です!お届けものでーす!」

姉「武器は・・・はんこ!」

妹「はんこ!」

ガチャ

宅配業者「!(お、同じ顔!!)」

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宅配業者「ありがとうねーばいばい」

双子姉妹「ばいばーい」

バタン

姉「ふむ、口ほどにもない奴だ」

妹「ねーちゃ、すごい!」

姉「ふふふ、私ぐらいになると判子百烈印ができる!」

妹「なんと!宅配業者のおにーちゃん涙目だね!」

ピーポーン

双子姉妹「!!」

姉「ついに奴だ!」

妹「さすがねーちゃ、気配で分かるんだね!」

姉「私の年齢になれば分かるのだ!」

妹「ねーちゃ!私と双子だよ!」

おばちゃん「回覧板です」

姉「かいらんばん?・・・かいらんばん・・・」

妹「ね、ねーちゃ!かいらんばんはなにが必要なの?!」

姉「か、貝」

妹「しじみ!もっと熱くなれよー!!」

ガチャ

おばちゃん「あらぁ〜、双子ちゃんじゃない!お父さんとお母さんは?」

姉「や、やまに柴刈りに・・」

おばちゃん「あらやだ!ふふ、それはおじいちゃんとおばあちゃんね、うふふ」

妹「(ねーちゃおばちゃん苦手なんだよね!)いまね、男ね!家族を迎えにいってるの!」

おばちゃん「あらそうなの?じゃあお母さんにこれ渡しておいてね!」

妹「うん!わかった!あとこれ!」

おばちゃん「し、じじみ?あ、ありがとうね?」

妹「Never give Up!!」

バタン

おばちゃん「発音いい子ね・・・しじみ一匹、どうしようかしら?」トボトボ






姉「あうあう」オロオロ

妹「ねーちゃ!おばちゃん帰ったよ!」

姉「はっ!さすが妹ね!私を超えるなんて!」キリッ

妹「ねーちゃよりすぐれた妹は存在しない!」

姉「だめ!妹はずっと一緒!」

妹「なんと!」

ピーポーン

双子姉妹「!!」

姉「今こそあなたを超えるとき!」

妹「ねーちゃ!それ私のいう事だと思うよ!超える気ないけど!」

ガチャ

双子姉妹「!!!」

この時、双子姉妹に戦慄走る。今までは双子姉妹が玄関の鍵を開けていた。しかし、この瞬間。
なんの前触れもなく突然開いたドアに双子姉妹は固まる。

?「やぁ、双子姉妹ちゃん達久しぶりだねぇ」

双子姉妹「熊ぁああああああああああああ!!!」

熊「く、くまぁ?!どこだ!!熊ぁああああああああああ」

?「父さん、たぶんそれ、父さんのことだよ髭剃りなよ」

双子姉妹「ひゃああああああ熊が暴れたああああああしゃべったあああああああああああ」

双子母「あらあら、双子ちゃんとあったの小さい頃だったから忘れられちゃったのね」

熊「くまぁあああ・・・」ガクリ

ーーーーーーーー居間。

双子姉妹「…」ブルブル

熊「…」ションボリ

双子母「ふふ、双子ちゃん、紹介するわね?こちらが私の兄さんの男父さん、そしてこの子がいとこの…」

男「男だよ、こんにちは」ニコッ

双子姉妹「て、敵」

男「え!?」

双子母「ふふ、気に入られたみたいねぇ」

男「どこをどう見て?!」

熊「男ぉおおおお、羨ましいぞぉおおおお」

男「熊は近づかないで」

熊「…」

ほう

ーーーーー双子の部屋。

妹「ねーちゃ、事件です」

姉「知ってます!男が侵入しました!」

妹「なんと」

姉「由々しき事態です」

妹「これはもう戦争です!」

姉「です!」

妹「ねーちゃ。なにか策はありますか!」

姉「私に任せなさい!」

妹「ねーちゃ!ファイト!」

ーーーーーー男の部屋。

男(しかし、すごい似てるもんだな・・・一卵性ってやつだっけ?父さんは髭剃り買いにいっちゃうし・・・少し気まずいなぁ)

ガチャ

男「うん?」

姉「…」

男「こんにちは。えーっと・・・姉ちゃん?」

姉「!!!せ、」

男「せ?」

姉「戦略的撤退!!」

バタンッ!

男「…ん?」

ーーーー双子の部屋。

ガチャ

姉「いもーと!」

妹「ねーちゃ、早かったね!」

姉「大変なの!私が姉だって分かってるの!」

妹「!」

この時、妹に電流走る。

妹「ねーちゃが…見破られた!」

姉「私はもうだめかも。いもーと、私の屍を…」

妹「だめ、ずっと一緒」

姉「うん」

妹「今度は私が出撃してきます!遊びじゃないんだよぉ!」

姉「がんばってね!いもーと!」

ーーーー男の部屋。

男(とっさに姉ちゃんって言ったけど当たってたのかな?ハズレて怒ったのかな??)

ガチャ

男「!」

妹「妹だと思ってるんじゃないですか?なんとなく思ってるんじゃないですか?!」

男「妹でありたい!簡単ですよ!(なんとなくノっとこ)」

妹「なんと!」

男「好きなの?灼熱の元プロテニスプレイヤー?」

妹「うん。ま、マイブーム」

男「そっか、大きくなるならお米食べろ!だね」ニコッ

バタンッ

男「あれー…また怒らせたかな?」

ーーーーー双子の部屋。

ガチャ

妹「ねーちゃ、天に帰る時がきたかもです」

姉「いもーとでもだめだったのですか、危険です!このままでは…」

妹「このままでは?」

姉「覇者になることは出来ないのです」

妹「パパの絵本のかっこいい人!」

姉「にゃーはっはっは」ビシッ

妹「ねーちゃ、かっこいい!」

姉「いもーとよ…、一緒に行こう!」

妹「ねーちゃ…うん!」

ーーーー男の部屋。

男「はぁ…(なんだか怒らせてる気がしてならないなぁ、夏休み利用して遊びに来てみたけど嫌われたら居づらいだけだ)」

ガチャ

男「ん?」

姉妹「天に滅せいぃいいいいいいい」

男「なんだ!(双子が飛び掛ってきた!!)」ヒラッ

姉妹「あうあ!」ビタンッ

姉「この動き…」

妹「ト」

男「違うからね?」

妹「なんと」

方向性がよく分からんが好きだな

男「え、えーっと急にどうしたのかな?新しい遊び?」

妹「遊びじゃないんだよぉ!」

男「知ってるの?」

妹「パパがお酒飲むとよく言うー」

男「なるほどねー今日はお仕事だよね?居ないから・・」

姉「パパは接待とかいうので居ないです!敵にパパの情報は漏らさない!」

妹「ねーちゃ、言っちゃってるよ!」

姉「謀ったな!」

男「いや・・」

妹「謀ったなー!」

男(あれ、この子達面白いぞネタはなんか古いけど)

姉「ぐぬぬ」

妹「むむむ」

男「んー?(睨んでるつもりなのかな?なんというか、可愛いいから意味ないけど)」

姉「男は何をしにお家に来たの!」

男「ああ、父さんが久しぶりに妹・・えーっと、双子母ね。に顔見せるぞって言って遊びに(強制的に)つれて来てもらったんだよ」ニコッ

妹「筋は通ってます!ねーちゃ!」

姉「むー、撤退」

男「あはは、後でね」

ーーーー双子の部屋。

姉「ど、どうしよう」オロオロ

妹「ねーちゃ!まだ我々には勝機が残ってます!」

姉「いもーと、どうすればいいの?」

妹「色仕掛けです!」

姉「いろじかけ?」

妹「そうです!色仕掛けで男を倒すのです!」

姉「いろじかけってなーに?」

妹「パパが帰ってきたときにママがするあれです!」

姉「えー!だってあれパパとママが好きな人が出来たらってゆーてゴニョゴニョ」

妹「ねーちゃ」チュッ

姉「ふえっ、いもーと?」

妹「私はねーちゃが好きです!だから今しました!一度しておけばなんだか大丈夫な気がするのですノーカンとかよく言います!」

姉「な、なるほど!いもーと」チュッ

妹「えへへ、これで大丈夫ですね!」

姉「うん!りべんじー!」

妹「りべんじー!」

なんだこの可愛い生き物達は(*´∀`)

男—!
かわってくれー!!

まだ続くよ。

ーーーー男の部屋。

ガチャ

姉妹「ただいまー」

男「え?あ、おかえり?」

姉妹「違うでしょー、帰ってきたらお帰りなさい!パパ先輩」チュー

男(先輩?)ヒラリ

妹「無駄のない動き!」

姉「無駄な動き!」

男「どうしろと?」

姉「気を取り直してー!」

妹「テイクツー!」

姉妹「パパ先輩!今日は教室(寝室)でどんなこと教えてくれ」

男「ちょっと待っててね!双子母さーん!ちょっと話があるんだけどッ!!」

ーーーー双子部屋。

姉「うやむやー」

妹「もやもやー」

姉「今回もだめだったよ」

妹「大丈夫だ!問題ない!」

姉「ママ怒られちゃったねー」

妹「ねー、私たちの前ではだめだって」

姉「パパさん大ピンチ!」

妹「きっと男にお小遣い渡すね!」

姉「ワイロー」

妹「お主もわるよのぉー!」

姉「気を取り直してーつぎの作戦!」

妹「作戦!」

姉「エサでー」

妹「釣る!」

ーーーーキッチン。

姉「私は天才だー」

妹「天に災害で天災だー」

姉「冷凍庫!」

妹「アイス!」

姉妹「…アイス!!」

姉「…ハッ!だめだよいもーと!私たちが釣られてる!」

妹「そこに気付くとは天才!はい、アイス一個!」

姉「ありがとー、はい、いもーとにもアイス一個!」

妹「ねーちゃおいしいねー」ペロペロ

姉「おいしいねー!」ペロペロ

男「…(仲いいなぁ)」

双子母「ふふ」

ーーーーお風呂。

姉「お風呂!」

妹「お風呂!」

男「下は大火事、上は洪水なーんだ(敵だって言われたのにいつの間にかお風呂入れてる…まぁいいか)」

姉妹「お風呂ー!!」

男「正解ー」パチパチ

姉妹「えへへ」


ーーーー双子の部屋。



姉「楽しかったねー」

妹「ねー!」

姉「でも何か忘れてるー?」

妹「るー?」

姉妹「…ハッ!」



ーーーー男の部屋。



男「はは(なんだかんだ言って楽しかったなぁ、疲れたけど。また明日は大変そうだ、さっさと寝よう)」

ガチャ

男「!!!」

妹「ひゃーはー!」

姉「ここは寝かせねぇぜぃ!」

男「…ふふふ、いい度胸だ!今日はもう少し遊ぼうか!さぁかかって来い!」

姉妹「わーい!」





ーーーー双子の部屋。

熊「髭そってきたよ!男の父親だよ!双子ちゃんはどこかなぁ!?」

熊「…」

熊「…が、がおー・・」







おわり。




最後の文字がみえない

きっとプロローグが終わりなんだよ

まだ続くんじゃ…
はよ

乙でした


忘れ物ですよ
つ「また明日」

また次ぎスレで。

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