赤ずきん「来ないな・・・」オオカミ「来ないな・・・」 (19)

昔、昔・・・ある所に赤ずきんとオオカミがいました
赤ずきんはお婆ちゃんの家に

赤ずきん「ここどこだろう?」

オオカミはーー

オオカミ「ここ何処だろう?」

二人とも森の中で道に迷っていました

赤ずきん「森にあるお婆ちゃんの家に行きたいのに・・・」

オオカミ「迷っちゃった」

赤ずきん「あ!すみませーん」

オオカミ「はい、何でしょう?」

赤ずきん「お婆ちゃんの家知りませんか?」

オオカミ「ゴメンね実は僕も道に迷ってるんだ」

赤ずきん「そうなんだ・・・じゃあ、一緒に知ってる道を探そうよ!」

オオカミ「え、いいの?」

赤ずきん「大丈夫!だって貴方優しそうだもん」

オオカミ「そんな事始めて言われたよ。君はこの森の近くにある村の子?」

赤ずきん「はい!私は赤ずきんと言います」

オオカミ「そうか、僕はオオカミです。宜しく」

赤ずきん「ヨロぴく!」 キャピ!

こうして赤ずきんとオオカミは仲良くなりました

オオカミ「たしか・・・ここら辺に民家があったはずですけど」

赤ずきん「あった!お婆ちゃんの別荘だ!!一緒に探してくれてありがとうオオカミさん」

オオカミ「いえいえ、無事に見つけられてよかったです」

赤ずきん「オオカミはここで別れちゃって大丈夫?」

オオカミ「はい、ここならもう知ってる獣道なので」

赤ずきん「オオカミさんはこの森に住んでるの?」

オオカミ「そうですよ」

赤ずきん「じゃあ、森に来ればまた会えるね!今度一生に遊ぼうね!」

オオカミ「あ・・・はい!」

赤ずきん「バイバイびー♪」 キャピ!

お婆ちゃんの別荘

赤ずきん「お婆ちゃん!お小遣いねだりに来たよ!!」

お婆ちゃん「おやおや・・・赤ずきんやようきたねぇ・・・」 ナデナデ

赤ずきん「ねぇ、お婆ちゃんの手は何で大きいの?」

お婆ちゃん「それは赤ずきんを撫でる為だよ」

赤ずきん「何でお婆ちゃんの家は大きいの?」

お婆ちゃん「それはあたしぃがお金持ちだからだよ」

赤ずきん「何でお婆ちゃんの口はそんなに大きいの?」

お婆ちゃん「それはね・・・」



お婆ちゃん「大食いの世界大会で優勝する為だよ!!ブルゥラァアアアアアアアアアアア!」

お婆ちゃん「お小遣いはいつもどおり口座に振り込んでおくからねぇ・・・」

赤ずきん「ありがとうお婆ちゃん!お金の次に大好き!!」

お婆ちゃん「赤ずきんはわたしぃによく似て正直だねぇ・・・」

赤ずきん「そうだ!お婆ちゃんはオオカミさんって知ってる?この森に住んでるらしいんだけど」

お婆ちゃん「オオカミかい?よりゃあ知ってるよ・・・」

赤ずきん「お婆ちゃんは何でも知ってるね!」

お婆ちゃん「何でもは知らないさ・・・食べれるものだけだぁよ」

お婆ちゃん「オオカミはね・・・危険だよ!決して近づいてはいけない」

赤ずきん「何で?」

お婆ちゃん「あいつらはねとっても美味しそうな嘘をついて、それに引っかかった獲物をペロリと食べてしまうんだよ!」

赤ずきん「ヒェーーー!大変だぁ。お婆ちゃん、オオカミさんは私も食べれるの?」

お婆ちゃん「赤ずきんみたいに小さい女の子はペロペロして一飲みだよ!!」

赤ずきん「きゃあーー!」 キャピ!

その夜、赤ずきんはタクシーで村に帰り村の人達からオオカミの話を聞きました

「オオカミか!あいつはいけねぇ!!とっても危険な獣だ!」

「赤ずきんみたいな可愛い子は気をつけるんだよ!絶対に近づいちゃいけないからね!」

「ハァハァ!赤ずきんたんペロペロ!」

「オオカミは危険だから森にはなるべく入るなって言われてるんだ」

「オオカミか!見つけたなら猟師に言うだ!!きっと直ぐに撃ち殺してくれるさ」


赤ずきん「ふーん・・・オオカミさんは危険なんだ・・・赤ずきんちゃん食べられちゃう!」 キャピ!

翌日

赤ずきん「ヤッホー!オオカミさん、遊びに来たよ!!」 キャピ!

オオカミ「え、ええ!?」

赤ずきん「どうしたの?オオカミさん」

オオカミ「君・・・僕がどう言う存在か知らないの?」

赤ずきん「知ってるよ!オオカミさんはとっても危険で近づくと赤ずきんを食べちゃうって皆がいってたよ!」

オオカミ「じゃあ、僕に会いに来たらダメじゃないか?」

赤ずきん「しっかーし!そんなのは他人の評価でしかないのです!私は自分の価値観を信じるの」

赤ずきん「だから、会いにきちゃった!」 キャピ!

オオカミ「・・・は、はぁ」

森の中の公園

赤ずきん「オオカミさん、赤ずきんは砂場で遊びたいのです!」 キャピ!

オオカミ「ねぇ、君は危険な目にあいたいの?」

赤ずきん「何で?」

オオカミ「だって会うなって言う僕なんかに会いに来るし」

赤ずきん「オオカミさんは赤ずきんの事食べたいの?」

オオカミ「それは・・・」

赤ずきん「赤ずきんはまだ、自分がオオカミさんに食べられたいか分からないのです!」

赤ずきん「だから、それが分かるまではオオカミと遊ぶと決めました!」

オオカミ「そうか・・・じゃあ、それが決まるまでは僕は君を食べたりなんかしないよ」

赤ずきん「あはは!やっぱり、オオカミさんは優しいね!」

オオカミ「そうかな・・・」

赤ずきん「さぁ!そうと決まったら滑り台で遊ぶよ!」 キャピ!

オオカミ「砂場は?」

それから赤ずきんは毎日オオカミと一緒に森で遊ぶようになりました
そして、一週間後

赤ずきん「ねぇ、オオカミさん」

オオカミ「何かな?赤ずきん」

赤ずきん「私はね、赤ずきんじゃ無くて白雪姫になりたいの」

オオカミ「何で?」

赤ずきん「だって!白雪姫には王子様がいるんだもん!」 キャピ!

オオカミ「はぁ・・・」

赤ずきん「憧れちゃうな~!王子様に連れ去られて二人で愛の逃避行とかしちゃうの!」

オオカミ「あれ?白雪姫ってそんな話だっけ?」

オオカミ「でも、赤ずきんが白雪姫になったら僕は寂しいかな・・・」

赤ずきん「ッ!な、何で・・・?」

オオカミ「だって赤ずきんが白雪姫になったら僕と遊んでくれなくなりそうだから」

赤ずきん「オオカミさんは私が白雪姫になったら寂しい?」

オオカミ「・・・・・・う、うん」

赤ずきん「だよね!だよね!」

オオカミ「!?」

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