カイジ「強くてニューゲーム・・・っ!?」(177)

カイジがふと気づくとそこは闇の中
果てしなく広がる闇 闇!闇!!

カイジ「ここは・・・?」

?「ようこそ社会のクズ ダメ人間」

カイジ「あ?」

?「しかし貴様のようなクズを生み出してしまった私にも責任はある」

カイジ「だれだお前」

?「だから貴様にもチャンスをやる事にした」

カイジ「さっきから何言ってんだ!」

?「内容はゲーム お前の得意分野だろう?勝利条件は内緒だが・・・もしそのゲームで勝ち残る事が出来れば貴様にチャンスをやろう」

カイジ「は?」

?「舞台は幼稚園 健闘を祈る」

目の前が光に包まれカイジは目を覚ます。そこに広がっていたのは園児の群れ。そしてカイジもまた園児!

カイジ「どうなってんだこれは」ぐにゃ~

カイジ「夢かこれは…きっとそうだ…そうに違いねぇ…」

自らの頬に手を延ばし そして抓る
痛み 圧倒的に痛み
思い知る…っ これは夢では無い…っ!

カイジ「痛ぇ…なんだってんだよこれは!」

先生「今日はみんなに新しいお友達を紹介します」

先生「新しいお友達のカイジ君でーす。カイジくーん?みんなにご挨拶しましょうね」

カイジ「くそ…っ、なんでこんな事に」ポロポロ

先生「カイジくん?」

カイジ「」ギロッ

先生「ひっ…」

カイジ「こうなったら腹括るしかねえ…っ。やってやる、やってやろうじゃねぇか…っ!」

カイジ「カイジ。伊藤カイジだ道を開示する。必ずオレは勝って帰る…っ!テメーらのなんかとはすぐにおさらばしてやる…っ」

先生「カイジくんは早くおうちに帰りたいのかなー?」

?「くっくっく…おもしれえのが入ってきやがった」

先生「それじゃあカイジ君はアカギくんの隣のお席に座ってね?」

カイジ「あ…アカギ?」

先生「あそこの白い髪をした子よ」

カイジ「よろしく頼む…」

アカギ「あんな担架を切った後によろしく頼むかい よくわからねぇ挨拶だ」

カイジ(何だこいつ…?)

アカギ「あんたも戻されたくちかい?」

カイジ「なんでそれを!?」

アカギ「くっくっく…オレもそうだからさ」

カイジ「おい!あんたは何を知ってるんだ!教えてくれ」

アカギ「なに言ってんだいあんた?これはゲームだぜ?答えをそんなにホイホイと教えるわけねえだろ」

カイジ「てめぇ!」ガッ

先生「カイジ君!?けんかはだめだよー」

アカギ「でも一つだけ教えてやるよ俺らの他にも何人か似たようなのが混ざってる」

カイジ「なんだと…?」

先生「カイジ君だよ、なにか言われても手をだしちゃ ちゃんとお口で言おうね」

カイジ(目線をオレに合わせてやがる…っ こいつにとってオレはただのガキでしかねぇんだ…っ)

カイジ(オレはガキじゃねえのに…っ ガキとしか見られてない こんな小さい女のチカラにすら対抗できない…っ)

カイジ(無力なガキ…っ)ポロポロ

園児「あー先生がカイジくんのことなかせたー」

カイジ(まわりの奴らもおれの無力さを笑ってやがる…っ)

カイジ「うるせー!てめーらなんかにオレの何がわかる!」

園児「ひぃっ」

アカギ「くっくっく」

先生「カイジくん!めっ!」

カイジ「ぐっ…すまねぇ…」

先生「謝る時はちゃんと目を見て「ごめんなさい」だよ?すまねぇなんて謝りかたはダメだよ」

?「先生違うだろ?謝る時は土下座本当にすまないと思う気持ちがあるならば何処ででもできるはず」

?「例えそれが夏の暑さを照り返す灼熱の砂場の上でも…っ!」

カイジ「……お前もなのか利根川」

利根川「な…何故わかった!?」

カイジ(とりあえず何人か似たようなのがいるってのは本当みたいだな)

休み時間

カイジ「他にも何人か退行してる奴がいる。そして幼稚園…隔離された場所…」

カイジ「探し出せって事か…?他人を出し抜いて退行してる奴を全員見つけだしてなにか条件を満たせばそいつの勝ち」

アカギ「よう、なんかわかったかい?」

カイジ「あんたには関係ねえ」

アカギ「おやおや嫌われたもんだねえ…」

カイジ「なぁあんたは何人ぐらい見つけたんだ?」

アカギ「人には関係ないと言っといて次は質問かい?」

カイジ「答えたく無いなら別に良い…っ!お前にはもう聞かねえよ!」

アカギ「そうだな…今のところ10人くらい。微妙なのがあと何人か」

カイジ「そんなにいるのか!?」

アカギ「馬鹿なのかいアンタ。人が言った事をすぐ信じる。」

カイジ「な…っ!?」

アカギ「まるで白痴の老人と一緒だ騙されて搾取される存在。演じなのにな」

カイジ「一々癇に障る野郎だ」

アカギ「でもアンタみたいなのが案外面白いことやってくれる気がするよ」

カイジ「何が言いたい」

アカギ「期待してるって事さ」

おやつの時間

カイジ「結局わけのわからないまま半日が過ぎちまった…」

園児「カイジ君カイジ君!」

カイジ「あ?」

園児「賭けやらない?」

カイジ「賭け?」

園児「うん、僕たちの間ではやってるんだ!おやつのヨーグルトを賭けて何かで勝負するの」

カイジ(賭けか…園児の浅知恵か?それとも他に手を引いてる奴がいるのか?)

カイジ(だとしたらそいつが退行してる奴の可能性が高い)

カイジ「良いだろう、やってやろうじゃねえか!で?内容は?」

園児「とりあえず一緒にきてよ!そこでおしえるからさ」

シーソーの前

カイジ「ここでやるのか?」

園児「うんそうだよ」

カイジ「……内容は?」

園児B「それはぼくが説明するね」

園児B「ルールは簡単みんなでシーソーに乗ってシーソーに乗ってる人が半分になったら終わりだ」

カイジ(所詮ガキの浅知恵だったか)

カイジ「あぁ良いだろう」

園児C「それじゃ参加するのはこの11人で」

カイジ「乗る場所は自由なのか?」

園児D「それはこれからクジで決めるんだ」

カイジ「なるほどそのほうが公平だもんな」

園児E「うん、それじゃカイジくんのことから引いて良いよ」

カイジ「お、わりいな」

園児B「シーソーは二つあって乗る所が4つだから2.2.3.3で別れるね」

園児F「ぼくはカイジくんと一緒かーぼくもこのゲームは始めてなんだよろしくねカイジくん」

カイジ「お、おう」

園児B「あとは座らないで立ったまシーソーに乗り続けるだけだよ」

園児C「カイジくんは運が良いね、二人の方が立つ場所が広いから有利だもんね」

幼少期のカイジ
http://campusup.ddo.jp/uploader/src/cmp3857.jpg

カイジ(期待ハズレか、まぁいいこのゲーム広いほうが有利、圧倒的 それは揺るがないヨーグルトは貰った…っ!)

園児「それじゃ始めるよーみんな乗ったら手を離してー。よーいドン!」

カイジ「意外と高いな…」

園児B「ニヤッ」

カイジ「うぉ…っ」

その瞬間!シーソーの片側に乗った三人が同時に転ぶ!勝利は確定
そう思われた刹那…っ
シーソーの高さは園児にはあまりにも高いシーソーが落ちた反動で落ちる…っ
真っ逆さま。即ち敗北。カイジのヨーグルトは没収…っ

園児B「あぁーダメだよカイジくん。油断してちゃー」

園児C「半分落ちるまでわからないんだからちゃんと気をはってないとー」

カイジ「あ、すまねえ…油断してた…」

カイジ「くそっ…やっちまった…ヨーグルト食いたかったな」

園児F「あはは残念だったねカイジくん」

カイジ「しかたねえ諦めるか、いやきっと 閉園の時間になれば誰かしら迎えにくんだろ、そいつにたかるか」

>>65アシベの漫画みてて思いついたからそれでオレのイメージはそれだわ


アカギ「残念だったな」

カイジ「あ…あぁ、見てたのか。ついて無かった流石に三人同時に落ちるとは」

アカギ「恨むなら自分の思慮の足りなさを恨むんだな」

カイジ「なんだと!あれは運が悪かった!事故だろ!」

アカギ「まるで白痴だな、あんたは今までもそうやって運が悪かったと逃げて来たのかい?」

カイジ「どういう事だよ」

アカギ「それに気づかないならアンタは一生搾取される側なんだろうな」

カイジ「おい!」

アカギ「ほらやるよおやつのカフェオレ、オレ好きじゃねえんだ」

カイジ「なんなんだあの野郎は…っいちいち突っかかって来やがって!」

園児B「カイジくんざんねんだったね、でも賭けだからヨーグルトはもらってくね」

カイジ「あ、あぁ」

園児「明日もやるよね?」

カイジ「あたりめえだ!負けたまま終われるかよ!」

園児C「明日は勝てると良いね」

カイジ「あぁ明日こそは勝つさ」

アカギ「明日こそは勝つ。ねぇ…」

閉園時間

カイジ「誰が迎えにくるんだろうな…オレの知ってる人間関係か…?普通に考えれば親なんだろうけど…」

?「カイジちゅわ~~~ん!」

カイジ「お、迎えが」

カイジ「なん…だと…?」

美心「おまたせーカイジちゃん待ってたーままでちゅよー」ペロペロ

カイジ「ありえねぇ、なんなんだよコレ!おかしいだろ!なんで美心がくるんだよ!」ベタベタ

美心「ママのこと呼び捨てにしちゃだめでちゅよーいつもみたいにマーマってよんでくれなきゃいやーん」ペロペロペロペロ

カイジ「ふざけんな…っ!ふざけんなよっ!!だれが呼ぶか!ママだと!?大概にしろよ!!」

美心「あーんカイジちゃんが反抗期ー」

先生「それじゃカイジくんバイバイの挨拶しようねー」

カイジ「挨拶?」チラッ

園児「せんせーさよーなら」両手握手しながら

先生B「◯◯くんさよーなら」

園児先生B「また明日♪バイバーイ」

思いつきで書いてたからネタ切れた

カイジ「あれやんのか…」

美心「カイジちゃん早く挨拶して帰りまちゅよー」ペロペロペロペロペロペロ

カイジ(ちくしょう…っ でもやるしかねえ…やらないと帰れないなら…っ)

カイジ(でも帰ってどうする…?待ってるのは美心だぞ?そんな所に帰ってどうするってんだ…っ!)

カイジ(しかしここに残ることも出来ない…選ぶ自由は無い…っ)

カイジ(恥ずかしい思いをしても待っているのは地獄…っ!)

アカギ「先生さいなら」

先生「アカギ君気をつけて帰るのよー」

カイジ(オレはどうすれば…っ)ぐにゃー

帰宅

カイジ「くそ…帰るだけで疲れた…」

カイジ「でも得たものも大きい…っ オレは手にいれた!」

カイジが手にしているのはヨーグルト…っ しかもイチゴシロップ付き…っ
圧倒的ご馳走…っ

カイジ「まてよ…?この世界でオレの父親は誰なんだ…?それに美心の家に行くって事は兵藤のおっさんがいるかわかれば…」

カイジ「もしいなければあの幼稚園の中にいる事になる…っ 悪い事ばかりじゃねぇ…っ」

>>91
兵藤→坂崎の間違え

カイジ「美…ま、ママ」

美心「なにー?カイジちゃーん」

カイジ「変な事聞くんだけど…オレの親父って…」

美心「………」

カイジ「……」

カイジ(聞いちゃいけネェ事聞いちまったか!?)

坂崎「今帰ったぞー」ガチャ

カイジ「おっちゃ…」

坂崎「おっちゃんじゃなくてちゃんとパパと呼ばなあかんでカイジー」

カイジ「は…?」

坂崎「いやーしかしワシは幸せもんやー愛しい娘の息子がワシの息子やなんて」

カイジ(美心の貰い手なんているわけねぇと思ったけどそういう事か…)

それから三日後

カイジは今だ突破口を見つけられずにいた
それどころか今の生活に慣れて来てしまっている。怠惰 まごうことなき怠惰
おやつの賭けに負け帰りに同じ物を買ってもらい満足して家に帰ればDSと向かい合い
それ以外の時は坂崎と美心に舐めまわされる日々…っ
そんな日々に慣れつつ 満足している現状…っ
目的を忘れ豪遊…っ カイジがダメ人間たる理由…っ

アカギ「もう少し覇気のある奴かと思ってたら…人に下の世話までしてもらう寝たきりの老人みたいな死んだ目しやがって」

カイジ「うるせぇ…関係ねえだろ…っ!」

アカギ「さてはアンタあの手紙よんでないだろ」

カイジ「手紙…?」

アカギ「あぁ、これさ」

カイジ「なんだこれ、進研ゼミじゃねぇか」

アカギ「内容をちゃんと読めよ」

カイジ「こんなもん読んだ所でなんになるってんだ…」

カイジ「タイムリミットは幼稚園のお泊り合宿までだって…!?」

アカギ「あぁそれまでに勝利条件を満たした人間だけが帰れるらしい」

カイジ「お泊り合宿って…」

アカギ「三日後、つまりタイムリミットは四日目の朝か夜か…それまでって事だな。くっくっく 別に良いんじゃないかい?その格好お似合いだぜアンタ」

カイジ 今更手遅れに気付く…っ
しかし遅い…圧倒的遅延…かけっこのスタートで居眠りするに等しい愚行 勝てるわけがない…っ!

カイジ「ふざけんな!オレは帰るぞ!たしかに此処での生活も悪くねえと思っちまったがいつまでもこんなぬるま湯に浸かってられるかよ!」

アカギ「心臓までふやけ切った奴が何言ってんだい」

カイジ「アカギ!オレと手を組め!」

アカギ「へぇ」

カイジ「ここには帰れるのが一人とは書いてねえ!それなら手を組んだ方が有利…っ そうだろう!?」

アカギ「嫌だね」

カイジ「頼む…っ。悪いようにはしねえ…っ だから…っ」

アカギ「なら、おやつの賭け 今日もやるんだろう?それで勝って見せな」

アカギ「ただし圧倒的に 一人勝ち 仲良く手を繋いでなんかじゃなく 他を全部殺してでもおやつを独り占めしてみろ」

カイジ「なに言ってんだ!アレは公正な賭けだろ!?確かに運動神経とかもあるかもしれないけど…基本的には公正!」

アカギ「いつもの賭けの中に一人…いや二人か紛れ込んでる それを見つけだして来な 勿論圧倒的に勝った上で。そうすれば考えてやるよ」

カイジ「なに言ってんだバカバカしい…」

アカギ「ならもう一度振り返って考えてみな 頭の中に白子が詰まってんじゃないならわかる筈さ」

カイジ「だから…」

アカギ「最悪全員ぶっ殺して吐かせるでも構わないぜオレは」

カイジ「できるわけねぇだろ!そんな事したら先生に怒られる…っ」

アカギ「怒られれば助かるのに」

カイジ(あいつはなにいってやがるんだ…あれは賭けだろ!?それも幼稚園児なりにちゃんとしたルールのある…っ)

カイジ(そもそもあいつは最初に言っていたじゃねえか、簡単に人を信じるなと…っ なのに今度は信じろと言わんばかりの態度…っ)

カイジ(嘘をついてるのはどう考えても…っ。どう考えても…?いやそれならあの賭けの方も信じて…)

カイジ「~~~~~~~~っ!!?」ぐにゃ~

カイジ「なんでオレはこんなに馬鹿だったんだ…っ そうだ、そうだよ…っ!少し考えりゃわかるじゃねえか…っ」

カイジ「いつもオレの乗るシーソーは人が少ない所…っ これじゃ落ちる 向こう側に揺らされたら落ちるしかねぇ…っ」

カイジ「そしていつも一生になってるのは園児F…おそらくこいつが退行組の一人…っ 搾取される側の負け犬…っ」

カイジ「って事はあと一人は賭けのグループの中にいる…っ!?」

カイジ「誰だ怪しいのは…!?」

カイジ「おい」

園児F「あ、カイジくん!今日こそは勝てるように頑張ろうねっ!」

カイジ「お前もだろ」

園児F「え…?あ、あぁ一緒に勝てるように頑張ろう」

カイジ「ちげえ!お前も退行組なんだろ…っ!?」

園児F「どうしてそれを…」

カイジ「オレもだからだ」

園児F「!?入園して来た時から変な子だと思ってたけど…なるほどそういう事だったんだね」

カイジ「オレと手を組め、名前は」

園児F「ぼ、ぼく治って言います」

カイジ「治か…オレに策がある…っ 乗ってくれるか?」

治「……策?なにの?」

カイジ「オヤツの賭けだ。あれはイカサマ…っ つまりインチキだ だけどオレはそれに今日勝つ その為の策…っ それも圧倒的にオレとお前だけが勝つような策だ…っ」

治「…そんな事本当にするんですか!?」

カイジ「あぁ…いままで巻き上げられた分…全部取り返す…っ」

治「でもそんな事したら…」

カイジ「良いんだ、勝てれば!俺たちだけかてりゃあとはどうでも…っ」

カイジ「目の前の、自分の勝ち星だけ考えてりゃ良いんだ…っ!」

治「…わかりました、やりましょう!」

おやつの前

園児B「カイジ君今日もやりますよね?」

カイジ「あたりめえだ…っ 今日は勝つ なんとしても…っ」

園児C「気合はいってんなー」

治「…………」もじもじ

園児C「治もやるよなー?」

治「あ、はい!」

カイジ「一つ聞いて良いか?」

園児B「ん?」

カイジ「このゲームを発案したのはどいつだ」

園児B「誰だったかなー」

園児C「シーソーから落ちたら思い出すかもなー」ニヤニヤ

カイジ「しらばっくれやがって…っ」

園児B「それじゃクジ引きしようか」

アカギ「オレはあまりもんで良い」

園児C「ならオレが先に引くぜ」



カイジ(いつも通りオレと治が二人の所、奴らのお決まりのパターン…っ)

カイジ(でもわかってりゃ手は打てる、万全の策を!)

園児B「それじゃシーソーに乗ってー手を離したらスタートだからなー」

園児C「いっせーのっ…せっ」ざわざわ…

かならず相手の方へ傾く筈のシーソー。が…しかし…っ 傾かない…っ!
その天秤が掲げたのは園児達の方…っ 沈むカイジのシーソー…っ

園児B「なんで…!?」

カイジ「成長期って奴かな」

園児C「そんな馬鹿な事有るわけないだろ!」

カイジ「それと…これのせいかな…っ!!」

園児D「!?」

カイジと治の腹に巻きつけてあったのものそれは…ブロック…っ
色取り取りのカラフルなブロック…っ

園児C「でもそんなもんでそんなに重くなるわけ…」ざわざわ

カイジ「あぁそれだけじゃねぇコレをみな!」

園児B「これは…粘土!?」ざわざわ

カイジ「それに加えてさっきこれでもかってくらい水を飲んで来た。大人の身体ならこんなんじゃダメかもしれねぇが子供の身体ならコレでも何とかなるもんだな」

園児D「そんな無茶苦茶…インチキだ…っ!」

カイジ「なにいってんだオレは子どもらしく遊んでただけだぜ?」

カイジ「治!今だ外せ!」

治「はい!」

ガタンッ

その瞬間、物凄い早さで傾く天秤!カイジらの勝利を祝うかのようにカイジを持ち上げる…っ
園児達は落ち それを予測していたカイジ達は天秤が落ちる衝撃にもたえる…っ
完璧な策略…っ 勝利への布石…っ
残りはあと8人…っ
もう一つのシーソーを全て落とせばカイジの勝利 完全なる勝利…っ!

園児E「だけどまだ残ってるんだ!まだ終わってねぇ!」

カイジ「これ…なんだかわかるか…?」

園児G「紐?」

カイジ「正解 そしてコレを引けば…っ!」ざわざわ

園児I「……」ヒョイ

園児G「うぉっ…」ガタン

崩れ落ちるシーソー…っ 均衡を保っていたシーソーが真ん中の支柱から外れ園児ごと落ちる…落ちる…

園児H「いてて…てめぇ何をしやがった!」

カイジ「さぁな?オレは紐を引っ張っただけ、あちこち錆びてるしもう限界だったんじゃねぇのか?」

カイジ「これでオレ達の総取りだ、悪いね」

カイジ「そして、園児Iお前が黒幕か…っ」

園児I「あぁ、よくわかったな。割れながら園児らしい見かけはフェアな賭けだと思ったんだがな」

カイジ「あんただけ先の事を予想しておりやがった。機かりゃみりゃ一目瞭然…っ」

園児I「オレの名前は板倉…おそらくアンタと同じ」

カイジ「板倉…」

板倉「オレはもともとヤクザでね、ダメ人間のレッテルを貼られるにゃ十分な理由さ」

カイジ「ヤクザ?そんな風には見えないが」

板倉「見てくれは園児だし、元の世界でもインテリで通ってたんでね」

アカギ「くっくっく…やりゃできるじゃねえか」

カイジ「アカギ…」

板倉「あんたもか、最初からなんとなく気づいてはいたけどね」

アカギ「ありゃりゃ、うまく隠してたと思ったんだけどね」

板倉「よくいうぜ」

板倉「おやつはお前らの総取りだもってけ」

カイジ「あ、あぁ…」

アカギ「…倍プッシュだ」

板倉「は?」

アカギ「もう一回今度はオレとやろうぜ今度はカントリーマァムを賭けて」

板倉「そんな事をしたらオレ達のおやつがカフェオレだけに…」

アカギ「食うか食われるか…オレはそんな賭けがしたいのさ」

板倉「もしやるにしてもお前は何を賭けるんだ!それなりの物が用意出来るんだろうな!?」

アカギ「狡いねぇ、やるかどうかはおいといて内容は聞いておく、そういう奴は結構な物を用意してやらないと靡かない」

板倉「これも処世術ってやつなんでね」

アカギ「今日のおやつ全部と今後の遊具の使用権を全部でどうだい?」

板倉「……」チラッ

園児達「それなら…まぁ…」

板倉「ダメだ、お前だけじゃ俺たち全員に回らない」

アカギ「こいつらの分もつける」

カイジ「おい、何勝手な事…第一俺たちのオヤツもって負けたら今勝った分がパーじゃねぇか!」

アカギ「あんたもオレの実力を見ないと安心感して手を組めないだろ?」

カイジ「オレはそんなつもりは…」

アカギ「勝負の場所は登り棒だあそこにみんなで登って最後まで残ってた奴の勝ち…簡単だろ?」

板倉「持久戦って事か」

アカギ「さぁね」

板倉「……そういう事か」

アカギ「ものわかりが早くて良いねおたくは」

カイジ「一体なに考えてやがんだ…もし邪魔でもされたら圧倒的に不利じゃねえか!」

アカギ「フェアなギャンブルなんてもともとありゃしねぇのさ」

園児T「おや?なんだか面白い事やってるねーぼくちんも混ぜて貰おうかな」

板倉「誰だお前は、関係無い奴は帰れ」

園児T「そんな事言って良いのかな、先生にいいつけるぜオレは」

板倉「ぐっ…だがコレは賭けだぞ、お前も何か賭ける物はあるのか!?」

園児T「アカギと同じものじゃだめかい?」

板倉「…好きにしろ」

園児T「ありがとよ」

アカギ「…ふーん」

カイジ「またわけのわからねぇやつが増えやがった」

治(ひまわり組に戻って良いかな)

アカギ「で、なんであんたはわざわざ入って来たんだい?特にうまい事も無いだろ」

園児T「ちょっとした野次馬根性ってやつかな」

カイジ「野次馬根性でこんな事するってのかよ!?」

園児T「オレの知ってる人によく似てるんだ、だからもっと近くで見たかったのさ」

アカギ「クククッ…あんたもか、ノーマークだったよ」

園児T「頭ん中子供だからかな」

板倉「審判はこっちで用意した、不正はしないように言ってあるから大丈夫だろう」

カイジ「なにいってやがるテメェ!さっきまでイカサマコイてた奴が!」

アカギ「構わないぜ、その方がフェアだ」

カイジ「アカギ…っ お前まで!」

園児T「張本人が良いって言ってんだから良いじゃねえか」

カイジ「だが…もし負けたらオレのオヤツが」

治(ぼくのオヤツもなんだけどね)

登り棒前

園児B「スタートは此処からよーいどんで走って登り棒は早いもの勝ちで全員野球の足が離れたらスタートです」

カイジ「スタートダッシュが鍵になるのか…」

園児B「それじゃよーい……どん!」

カイジ「いけ…っ アカギ…っ」ざわざわ

がっ…アカギは走らない…っ
悠然とあるくアカギ…そして同じく園児Tも…っ
板倉達はすでに登り棒に登り棒うえの方を陣取る
圧倒的不利…残されたのは登り棒のしたの方のみ…っ

カイジ「はぁ~~~~~~~~っ!?」

アカギと園児Tが登り棒にほぼ同時に到着…っ
しかし…登らない悠然と下から眺めている…っ 始まらないゲーム…っ
その時登り棒に振動が走る
アカギが登り棒を揺らし始める…っ!

カイジ「おいあんた何やって…」

アカギ「クククッ…振るい落とそうかと思ってね」

カイジ「そんな事したら…」

アカギ「死にやしねえよ」

アカギ「それに少し揺れた位で落ちるようなら今から引きずり落とすのに気を使わなきゃならねぇ」

カイジ「は?」

その時園児に電流走る…っ
アカギの目は笑っていない…っ
冗談ではなく、本気…っ 本気で落とそうとしている…っ

園児T「アカギさん、振るい落とすならこれぐらいやらないと」グワングワン

園児達「うわ、わわ…っ」

アカギ「やるじゃん」

園児T「幼稚園児にして犯罪者にはなりたく無いですからね」ガハハ

板倉「…わかった…オレ達の負けだ…カントリーマァムはもってけ…」

アカギ「まだ始まってすらいないのに」

板倉「これ以上ガキどもの心に傷を残すとオレのカリスマに関わる、ニワトリの頭でもオレはこの立場がきにいってんるんだ」

カイジ「なんだよそりゃ…こんな勝ち方ありかよ…っ」

園児T「流石アカギさん」

アカギ「いやいやあんたもやるね」

園児T「えっとオレの名前は天って言います、もし良かったら覚えておいて下さい」

アカギ「天…ね。あんたは一度ちゃんとやってみたいね」

天「オレの方も機会があればお願いしたい所ですよ」

アカギ「クククッ…」

天「がはははっ」

アカギ「って事だ、オヤツも大漁になった事だし豪勢にいこうぜ」

カイジ「あ、あぁ」

アカギ「カフェオレはあんたにやるよ」

カイジ「嫌いなだけじゃねえか!」


おやつ

アカギ「オレはもういらない、残りはあんたが食うと良い」

カイジ「ってヨーグルトもカントリーマァムも一つしか食ってねぇじゃねえか!」

アカギ「さっきたらふく食ったからな」

カイジ「何をだよ?」

アカギ「心」

カイジ「はぁ…」

アカギ「そういいながらあんたも進んで無いみたいだが」

カイジ「いや…その…さっき」

アカギ「なに?」

カイジ「水を飲みすぎて腹が一杯で…」

アカギ「ありゃりゃ…まるで白痴だな。いや白痴は飯食った事も忘れていくらでも食うから白痴ではないか」

カイジ「返してくるか…」

治「僕もお腹一杯で食べられません…」

アカギ「なんの為の賭けだったんだか」


カイジ「強くてニューゲーム」シーソー賭博編終わり

さっきも言ったけど思いつきで書いてネタが無いからコレで終わりです
書きダメ無しでグダグダしてゴメンなさい

カイジ「夢かこれは…!そう…!きっとそうだっ…!そうに違いねぇっ…!」

立木「カイジ、自らの頬に手を伸ばし、抓る!
    痛み!頬に走る痛み!!
    現実!現実!!夢ではない、圧倒的現実!!」

カイジ「なんなんだよ…!これっ…!」

先生「はいはーい…注目っ…!今日はみんなに…新しいお友達を紹介っ…!」

先生「カイジ君でーす…!はいっ…!カイジ君っ…!挨拶っ…!みんなに…!」

カイジ「くそっ…!なんで…なんでこんなことにっ…!うう~っ…!」ボロボロ

先生「カイジくーん…?」

カイジ「…」ギロッ

先生「ひ…ひいっ…!」



福本っぽくってなんだこういうことか

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