クソゲーアカシックレコード (342)

男「やあ、みなさん。クソゲー研究室へようこそ。室長の男です。そして、こちらは助手の友」

友「……ちょっと待て」

男「何か?」

友「いや、何か? じゃなくて……。何これ? 何が始まったんだ?」

男「聞いてなかったのか? クソゲー研究室だよ」

友「だからクソゲー研究室って何だって聞いてるんだよ!」

男「クソゲーを研究するための集まりだ。……というのは表向きで、ゲームの話をする友達すらいない
  ボッチの>>1が、思ひでのゲームを好き勝手に語る場所だ」

友「何だそりゃ!? 明らかなチラ裏じゃねーか。ブログでやれよ」

男「それでは早速、始めます」

友「聞けよ!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365435954

男「さて、今回は記念すべき第一回目なわけですが……」

友「始まったばかりのとこで悪いが、二回目があるのか?」

男「ちょっと困ったことになった」

友「だから人の聞けっての! ……困ったことって?」

男「甚だお約束だが、ネタがない」

友「ネタがないのに、何故スレを立てた!?」

男「クソゲー研究室だから、取り敢えずは何かクソゲーをネタにしようと思うのだが……」

友「本当に誰に需要があるのか分からんスレだな」

男「このクソゲーというのが、中々厄介でな。定義が曖昧というか……そもそもクソゲーって何だ?」

友「そこからかよ……。クソみたいな、つまんねーゲームのことだろ?」

男「それが曖昧なんだよ。人によって評価が別れるものだろ?」

友「まぁ、それはそうだけど……」

男「そうだな……例えばスペランカー。あれの主人公は膝の高さから落ちても死んでしまう、虚弱体質で
  そのあまりの貧弱さにブチ切れるプレイヤーが続出して、クソゲーの烙印を押されたわけだが……」

友「事実、クソゲーだろ」

男「一方、それをゲーム性と捉えて楽しむ人もいる。彼らに言わせれば、スペランカーは神ゲーなんだそうだ」

友「いやいやいや、結果的に高難度になっちゃっただけだろ。魔界村の難しさとは、まるで意味が違うぞ!?」

男「つまり、人によってクソゲーの基準が違うんだよ」

友「そりゃ、好みの問題もあるし、当然っちゃあ、当然だわな」

男「それに単に自分が気に入らないというだけの理由で、クソゲーだと言い出す人もいるしな。酷いのだと
  ソニーハード以外で出たゲームは全部クソゲーという人まで……」

友「その話題は危険だから触れるな」


男「まぁ、ここでは>>1の基準で進めていくわけだが」

友「しゃあ、今のやり取りは何だったんだよ?」

男「で、問題はどのゲームにするかだが……あまり有名すぎるのは、今更感があって、ちょっとな」

友「……と、いうと?」

男「デスクリムゾンとか、FISTとか……最近のだと大奥とか、MAJORwiiとか、あとは……プロゴルファー猿とか
  何かその辺りの」

友「ああ、ネットで散々バカにされてた系のクソゲーな」

男「うむ、メーカー側の手抜きが前面に押し出された、誰もが認めるクソゲーたちだ」

友「タイトルで検索すればいっぱい出てくるし、確かに今更、語ることは何もないな」

男「メジャーすぎずマイナーすぎない、なおかつ>>1が実際にプレイしたことがあるゲームが、望ましいな」

友「simpleシリーズは? あそこはクソゲーの宝庫だろ」

男「それは低価格故に『内容はアレ』というのを納得した上で買うものだから……。中でも特に酷いってのもあるけど」


男「最初は美少女ゲーム辺りが無難かと思うのだが」

友「つまりギャルゲー? 無難……かなぁ…?」

男「単にゲームを語るなら、いきなりギャルゲーってどうなの? という感じだが、ここはクソゲー研究室だからな」

友「ああ……ギャルゲーはキャラゲーの次ぐらいにクソゲーの温床になってるもんな」

男「まずは美少女ゲームについて、簡単に考察してみようか。元々美少女ゲームというのはPCゲーム……
  MS-DOS時代のアダルトゲームのイメージが強く、一般的な存在ではなかった」

友「Windowsの登場以前だから、PC98が全盛期だった頃の話だな」

男「当時は任天堂の『スーパーファミコン』が、家庭用ゲーム機として最も一般的で、NECの『PCエンジン』そして
  セガの『メガドライブ』が、その後を追っている形だった」

男「この三つの中では、PCエンジンが美少女ゲームに力を入れていた……といっても、オリジナルは不人気で
  PCゲーの移植版が主だったがな」

友「いわゆる『エロゲ』だろ? コンシューマ機でよく発売できたな」

男「実際に18禁のゲームはセガサターンで発売されたのが最初だけどな。PCエンジンのは、全年齢向けにアレンジ……
  まぁ、ぶっちゃけ髪の毛で乳首を隠しただけ、ってのが売られていたわけだ」

友「ユルイ時代だったんだな……」

男「スーファミが一般向け、メガドラがゲーマー向け、PCエンジンはオタ向けというのが、当時の認識だったからな。
  美少女ゲームが多かったのも当然といえるだろうが、さっきも言ったとおり、オリジナル作品は不作だった」

男「オリジナルとしては『みつばち学園』や『中山美穂のどきどきハイスクール』『メタルエンジェル』『女神天国』など
  移植版としては『ドラゴンナイトⅡ』『夢幻戦士ヴァリス』『あすか120%』『ヴァリアブルジオ』『プリンセスミネルバ』それと……」

友「いや、もういい。もうお腹いっぱい」


男「まぁとにかく、色々と発売されてたのだが、オリジナル版はどれもパッとしない出来だった。現在の美少女ゲームと違い
  恋愛要素がない物が多いのも特徴だな」

友「ギャルゲー=恋愛ゲーというのが、主流ではなかったわけか」

男「そんなPCエンジンで、美少女ゲームを一気にメジャージャンルに押し上げた、化け物のようなゲームが発売される」

友「ほう」

男「それが1994年、5月にコナミ、現在のコナミデジタルエンタテイメントから発売された『ときめきメモリアル』だ」

友「ときメモね、PS版が初出だと思ってる人が多いけど、実はPCエンジンからの移植だったんだよな」

男「口コミで広がった、専門誌のごり押し大プッシュで話題になった、などと、スマッシュヒットの要因については様々な説があるが
  当時のコナミは硬派なイメージが強く、ギャルゲーを制作しているというだけでも、充分すぎるほどの話題性があったといえる」

友「STGのコナミと言われていた時代だしな」


男「この頃から『恋愛シミュレーション』と呼ばれるゲームが数多く発売されるわけだが……そのまえにもう一つ
  ときメモ制作にあたり、コナミが参考にしたゲームを紹介しておこう」

友「同級生か?」

男「その通り。1992年にPCゲームとしてエルフから発売されたゲームで
  ときメモ発売から、約1年半後にPCエンジンに移植されたアダルトゲームだ」

男「アダルトと言っても、前出の通り乳首を髪の毛、手、下着などで隠すことで、ギリギリ一般作として発売されたのだが
  当然、セクロスシーンはバッサリカットされていて、キングクリムゾン発動→『やった』という結果だけが残るという手法だった」

友「いや、分かりづらいよ」
 
男「内容としては、学園一の問題児と呼ばれている主人公の卓郎を操作して、街を歩き回り、高校生活最後の夏休みを
  女の子との思いで一色にしようという、ナンパゲームだ」

友「ハッチャケた内容だなオイ……」

男「当初の予定では、期間は40日、攻略対象キャラは50人以上で、本当にナンパゲーの予定だったが
  当時のエルフ代表取締役だった、ひるたまさと氏が、作画家の竹井正樹氏の原画を見て、ただナンパしてHするだけの
  ゲームにはしたくない、もっとユーザーをやきもきさせるような、コテコテの恋愛にしようと思い、ストーリー性を重視した
  ゲームになったというエピソードは、有名な話だ」

友「いや、俺、初めて聞いたけど、そんな話」



男「さて、美少女ゲームが本格的に制作されるようになったのはソニーの『プレイステーション』セガの『セガサターン』などの
  いわゆる、第一次・次世代機が発売されてからなのだが、当時の美少女ゲームは『劣化版ときメモ』としか言いようのない
  ときメモのシステムを真似た粗悪コピー商品が多かった」

友「RPGが流行ったときに、劣化ドラクエみたいなゲームが量産されたのと同じだな」

男「ここで具体的な名前は挙げないが、ココナッツジャパンのエンジェルグラフィティなどが代表的な……」

友「いや、名前挙げてるじゃん!?」

男「とにかく『流行ってるから、取り敢えず便乗しとけ』みたいなゲームが多かったわけだ」

友「仕方ないことだと思うけどな、俺は」

男「丁寧に作られてる美少女ゲームもあるにはあった。トゥルーラブストーリーなんかが、それだな」

友「続編も3まで作られてたな」

男「Summer Days, and yet...を入れれば、4作品だな、流れを汲んだ『キミキス』『アマガミ』なども発売されたし
  事実上、現在も続いているシリーズだ」

友「ちゃんと作られてるやつは、人気もあるってことね」

男「ときメモの粗悪コピーは例を挙げればキリがないし、ここは、もうちょっとマシな感じのゲームにしたいところだが……」

友「別ジャンルのゲームに取って付けたような恋愛要素を入れたゲームはどうだ? 湾岸トライアルラブとか」

男「それこそ収集つかなくなりそうだな……」

友「じゃあ、SM調教師瞳……」

男「紹介できるかそんなアングラゲー!」


男「さっき『18禁ゲームはセガサターンが最初』と言ったが、実際にはそれ以前から、正規ソフトではないエロゲが
  数多く発売されていた。SM調教師シリーズもその一つだ」

友「結局、紹介するのな」

男「中古のROMにデータを上書きして、上からシールを貼るという、かなりの荒技だが、秋葉原を中心に
  同人ゲー扱いで販売されていて、一部の個人経営店にも置かれていたなど、アンダーグラウンドではあるが
  それなりに人気があったゲームでな……」

友「本当にユルイ時代だったんだな……」

男「有名どころではPCエンジンの『しあわせうさぎ』シリーズや、ハッカーというメーカー(?)がドラクエやストリートファイターの
  エロパロゲームを販売していたな」

友「パソコンが何十万もした時代だしな、家庭用ゲーム機でエロゲが出来るってのは、魅力的な話だったんだろうな……」

男「どれもアングラだし、出来が良いとは言い難かったが、制作者の情熱は感じられたよ
  ……噂では、ファミコンのディスクシステムにも非正規エロゲが存在していたらしい」

友「ファミコンのグラフィックでエロとか、誰が喜ぶんだよ……」


男「さて、そろそろ今回扱うゲームを決めようか」

友「話が脱線しまくったな」

男「何度も言うが、ここはクソゲー研究室だから、当然クソゲーを扱うことになる」

友「ああ」

男「しかし、死臭の漂うような、あからさまなクソゲーは避けたい……
  そこでだ、今回は『もうちょっと頑張れば名作になれたのに』という残念なゲームにしようと思う」

友「残念ゲーね……今回は美少女ゲームから選ぶのか?」

男「まぁ、そうなるな」

友「ん~……パッと思い浮かぶのは『センチメンタル・グラフティ』か『お嬢様特急』かなぁ……」

男「ちょっと有名すぎるかな……? お嬢様特急はシステム面の不備でクソゲーになっちゃった不遇ゲームだな。
  具体的には『時間を一気に進める』コマンドがないため、ダブルブッキングを避けるために自室で過ごすという選択肢を
  何度も選ばなければならないという、ストレスの溜まる作業が原因だ」

友「セングラは……まぁ、何もかもが、ダメダメだったな」

男「前評判が良かっただけに、いざ発売されてみたらガッカリってパターンだな。遠距離恋愛がテーマなのに
  頻繁に会いに行かなければならない仕様で、それは違うだろうという……」

友「しかも、各地に12人のヒロインが散らばっていて、休日が来る度に日本全国を移動して……『水曜どうでしょう』かよ」

男「『イカす旅ゲー』として、本筋とは関係のない部分で高評価されてるけどな」


男「ところで友、さっき良いことを言っていたな?」

友「え? 何のこと?」

男「ギャルゲーはキャラゲーの次ぐらいにクソゲーの温床……そう言ってたろ?」

友「はぁ……確かにそんなようなこと言ったけど」

男「よし、『ギャルゲーであり、キャラゲーでもあるゲーム』にしよう」

友「……あるのかそんなの?」

男「探せば結構あるもんだ。ハーレム物の漫画やラノベが原作のゲームなんて、殆どそれだぜ?」

友「ああ、なるほど……そういうやつね」

男「それでだ、今回はDAIKIのセガサターン用ソフト『ファインドラブ2』にしようと思う」

友「聞いたことないタイトルだな……でも、2ってことはそこそこ人気作なんじゃないのか?」

男「1はパズルゲーだったけどな」

友「なにそれ!? どういうこと?」

男「これは『全国制服美少女グランプリ』という、ヘアヌードCG集が原作になってるんだよ」

友「ヘアヌードCG集?」

男「アニメ調で描かれた女子高生のヘアヌードイラストが収録されている、Win・Mac両対応のハイブリッドCDーROM
  それと、懐かしのファトCDで発売されたCG集だ」

友「いや、女子高生て……何度も言うが、ユルイ時代だったんだな」

男「販売元はリアセンという、既に倒産した会社だが、今でも根強いファンがいる作品でな、ファインドラブは
  その制グラファン向けに制作された作品だ」

友「なるほど、キャラゲーであり、ギャルゲーでもあるわけか」


男「やっと本題にたどり着いたな」

友「長い前フリだったな……」

男「さて、まずは概要を説明しておこうか、このファインドラブ2だが、前出のとおり全国制服美少女グランプリ……
  通称・制グラのファン向けに制作されたゲームだ」

友「それより1がパズルゲーだったってのが、すげー気になるんだけど……」

男「アレはマジもんのクソゲーだから、触れてやるな」

男「それで……そうだな、次はストーリーを説明しようか、主人公は手広く事業をやっている、いわゆる『地元の名士』の
  息子で、ちょっとした御曹司の少年だ」

友「ほう、金持ち設定とは珍しいな」

男「しかし、主人公はアマチュアバンドのヴォーカルで、跡を継がせたい父親に反して、メジャーデビューを目指している」

友「馬鹿息子かよ」

男「バンド仲間と話し合った結果、まずは地元ライブハウスのオーディションに合格して、専属契約を結び
  単独ライブをやるのが、当面の目標になった」

友「よく分からんけど、バンドってそういうものなの?」

男「そんなある日……突然、父親から『女子寮の管理人になれ』と言われる」

友「何その超展開!?」

男「というのも、父親が理事長を務める私立高校……主人公もここに在籍しているのだが、その女子寮の管理人が
  不祥事を起こしたため、クビにしたから、次の管理人が決まるまで、お前が代理になれ……という内容だった」

友「何かもう、設定が無理矢理すぎるだろ……」

男「ちなみに女子寮は、主人公の自宅の隣にある」

友「いや、もう訳わかんねーよ」


男「『理事長の馬鹿息子が、いきなり管理人なんて……』と文句を言いつつ、女子寮へ向かう主人公。
  そして寮の入居者のいずれも魅力的な美少女たちと出会い、心引かれていき……というのが冒頭のストーリーだ」

友「別にバンド設定いらなかったんじゃないのか?」

男「いや、どっちかというと、バンドがこのゲームのメインの部分だ」

友「何で!? これ恋シミュなんだよね!?」

男「これについては後で話す。次はシステム面の話をしよう。さっき『同級生』というゲームの話をしたよな?」

友「さわり程度にな」

男「同級生もシリーズ化されていて、『同級生2』そして、流れを汲む『下級生』『下級生2』が発売されているのだが……
  ファインドラブ2のゲームシステムは、その下級生の劣化コピーだ」

友「ブッチャケすぎだろ、その時点でクソゲー確定じゃねーか」

男「ここからは下級生と比較しながら話していこう、このゲームはミニキャラを操作してクォータービューで描かれた
  マップの中を移動して、女の子たちに会いに行き、好感度を上げていくのだが、このマップが、下級生と比べて
  極端に狭い。さらに行ける場所も少なくて、あちこち探し回る楽しみがない」

友「見事な劣化っぷりだな……」

男「下級生の場合はどこかに入る度に、10分、ないし15分が経過するというシステムだが、ファインドラブ2は
  一歩毎に1分経過するというシステムだ。これによって、常に時間経過を気にしなければならなくなり
  自由に歩き回ることが出来ず、時間調整も面倒になっている」

友「差別化を計ったんだろうけど、不便にしてどうするんだよ……」

男「女の子を自由にデートに誘えるのは一緒だが、下級生と違い夏休み設定なので、日曜日のみではなく
  好きな日に誘えるのが特徴だ」

友「ああ、夏休み中の話なのか」

男「実際には7月~8月までがゲーム中の期間だ」


男「女の子たちに、どんな態度接するか、選べるシステムもあるのだが……」

友「何それ?」

男「普通に素のままで、気障な感じに、ワイルドさをアピールして……といった具合だ。ヒロインごとに好きな性格の
  タイプがあって、好みに応じた態度を選ぶと、好感度が上がりやすいというものだが……実はこれ、あまり意味がないシステムでな
  ずっとノーマルのままでも充分、攻略に必要な好感度が貯まるようになっているんだよ」

友「クソゲーにありがちな『複雑化したくせに、殆どが意味のない・いらないシステム』というアレか……」

男「デートの時も『奢る』『ワリカン』『奢ってもらう』という選択肢があるのだが、これも実質、奢る一択だ。
  無意味な複雑化という、クソゲーのお約束を外さないのは、流石としか言いようがないな」

友「流石ってお前……メーカー側だって、別にクソゲーを作りたかった訳じゃないだろ……」

ll

男「さっき話した『バンドがこのゲームのメイン』という部分についてだが……」

友「うん、それって、どういう意味なわけ?」

男「主人公がメジャーデビューを目指しているってのは、話したよな? ゲーム中でもオーディションに向けて
  ギターの練習をするのだが……これがなんと音ゲーになってるんだよ」

友「はぁ!?」

男「自室……寮の管理人室だが、ここではギターの練習をするというコマンドが用意されてて、リードギターかサイドギターかを選ぶと
  ミニゲームがプレイできるわけだ。その結果によって経験値が貯まり、ギターのレベルが上がっていく」

友「何がやりたいんだよ、このゲームは……」

男「リード・サイドの合計値が主人公のギターレベルになり、一定のレベルに達すると、オーディションに合格できる」

友「まさか、このミニゲームって、絶対にプレイしないと駄目な仕様なのか? 繰り返し遊ぶのが前提のゲームなのに?」

男「ミニゲームをプレイしないと、父親の跡を継ぐエンドにしか行けなくなるから、必須条件だな
  ハッキリ言って、面倒なだけの仕様だ」

友「この不親切さが、クソゲーたる所以か……」


男「ギターレベルの他にも、バンドレベルというのがあってな。これは『何回ライブをやったか』で変わるもので
  一回ライブをやると、バンドレベルも一つ上がる仕様だ。ちなみに、最大で四回ライブが出来る、つまりレベル4まで上げれるわけだ」

友「0~4の五段階か」

男「これがファインドラブ2がクソゲーである最大の要因だが……このバンドレベルは、エンディング判定そのものなんだよ」

友「…………え?」

男「通常、恋愛ゲームにおいては、攻略対象のヒロインごとにエンディングが用意されている
  しかし、このファインドラブ2は『バンドレベルに応じてエンディングが変化する仕様』なんだ」

友「え? え? え? ゴメン、ちょっと何言ってるのか分かんない、マジで分かんない」

男「つまり、どのヒロインを落としても、『エンディングはすべて共通』ということだ」

友「はぁぁぁ!?」

男「前出のときめきメモリアルも『告白しに来るヒロインが違うだけ』と揶揄されているが、それともまた違い
  言い回しが違うだけで『ヒロインの台詞もすべて共通』という手抜きっぷりだ」

友「やっちまったなDAIKIぇ……」


男「このゲームを、今からやろうという人はいないだろうか、念のために、以下ネタバレを含みますと言っておく」

友「それ以前に、こんなスレを見てくれている人が、いるのかも怪しいがな」

男「エンディングについて、もう少し詳しく話すが、エンドパターンは全部で6種類
  どのエンドになるかはバンドレベルで決まる仕様だ」

友「バンドがメインの部分って、まさかこんな意味だとは思わなかったよ」

男「まず最初はバッドエンドパターン。これはヒロインを攻略しなかった場合のエンドだ」

友「これは、どの恋愛ゲーにもあるな」

男「>>1は試してないから、どんな内容なのかは不明だ。ついでに言えば、存在しているかどうかも分からない」

友「そこは試しとけよ……」

男「次にヒロイン攻略済みの場合だが……何度も言っているとおり、バンドレベルで内容が変わる。
  まずレベル0、これは最後までオーディションを受けず、一度もライブをやらないと、発生するエンドだ」

男「途中、別のバンドが薬関係でタイーホされてしまい、代理で演奏する強制イベントが発生するが
  これはバンドレベルに影響しないので、ノーカウントだ」

友「例の音ゲーを、全くやらなければいいわけだな」

男「このエンドでは、バンドは解散してしまい、主人公は父親の跡を継ぐ展開になる」

友「馬鹿息子がバンド辞めて真面目に働くのか……ある意味、現実的な終わり方だな……」



男「そして、バンドレベルを上げた場合だが……実はこれ、レベル3がベストエンドで、4まで上げてしまうと
  バッドエンドになってしまう」

友「何だそりゃ? 普通レベルが高いほうが良いと思うだろ」

男「レベル4の場合、楽屋に音楽プロデューサーが訪ねてきて、主人公をスカウトするのだが、スカウトされるのは主人公だけで
  他のメンバーは対象外なんだ」

友「ああ、良くあるらしいな、そういうこと……CHAGE&ASKAもそうだったらしいし」

男「ここで誘いに応じると、今のバンドを脱退して、新しいメンバーとメジャーデビューする展開になる」

友「まぁ、仲間が可哀想だけど、折角のチャンスだしな……」

男「ただし、ミュージシャンとして、忙しい日々を過ごすうちに、恋人とすれ違うようになり
  やがて、ヒロインは自分の元を去ってしまう」

友「ガチでバッドエンドじゃねーか」

男「逆に誘いを断ると、高校卒業後も今の仲間たちと、インディーズバンドとして活動を続け、父親を納得させるくらいには
  そこそこ稼いでいる、知る人ぞ知る的なバンドになる展開だ」

男「この場合、最後にヒロインに『いつか夢が叶う日がくるよ』と、慰められて終わりだ」

友「これもハッピーエンドとは言い難いな……」

男「次にレベル1と2の場合だが、>>1の記憶から欠落しているため、申し訳ないが、これも不明だ」

友「死ぬ気で思い出せ馬鹿野郎」

男「最後にレベル3、ベストエンディングパターンだが、現在のバンドメンバーと活動を続け、メジャーデビューを
  果たすまでが、描かれている」

友「やっとハッピーエンド展開がでてきたな」

男「このエンドの最後には、主人公とヒロインの結婚式の様子が描かれた、一枚絵が表示され
  主人公の『やがて俺たちは芸能界一のオシドリ夫婦と呼ばれるようになった』という台詞で締めくくられている」

友「恋愛ゲーとしては、決して悪くない終わり方だと思うが、ヒロイン全員が、同じ終わり方ってのがな……」

男「このエンディング判定は『クロスロードエンディングシステム』と名付けられていて、従来のマルチエンディングの発展型を目指したらしい。
  ヒロインの好感度やフラグ管理以外にも、主人公のパラメーターやゲーム中にとった行動などの、様々な要素を統合してエンディングが決まる……と、いったものだ」

友「それって……」

男「ああ……『新しい物に挑戦した結果、すべてが消化不良なのが出来ちゃった』という、クソゲーのお手本のような失敗をしたわけだ」

友「何でこう、クソゲーのスタッフってのは、目新しいシステムを作ろうと思うのかね? そんなモンの開発に時間割くぐらいなら
  雑な仕事をやめて、じっくり丁寧な仕事をすることを、心掛ければいいのに」

男「所詮、無名メーカーだからな……。いっそのこと下級生のスタッフに作ってもらえば良かったのに」

友「言ってやるなよ、そういうことを……」


男「ざっとまとめると、こんな感じ」


・ヒット作の劣化コピー

・無意味な複雑化、差別化によるシステムの改悪

・面白くないミニゲームを毎回やらなければならない、面倒な作業を強要される

・誰も得しない新システムの導入(新システムといっても、どっかで見たことあるような……というやつ)

・エンディングが各ヒロインとも共通で、ワンパターン


友「……まごうことなきクソゲーだな」

男「強いて、このゲームの良い点を上げるとするなら、ED曲の『We Are Lovers』が、なかなかの名曲だったってことだな」

友「だから本筋と関係ない部分を、評価するのは止めなさいっての」


男「さて、今回はDAIKIの『Find Love2』を紹介したわけだが……」

友「何でいきなり英語表記に変えた?」

男「総評としては、まぁ制グラファンなら、こんなのでも許せる範囲かなぁ……って感じだな」

友「逆に言うと、予備知識なしでやったら、間違いなくブチ切れる出来だと?」

男「そこまで酷い出来ではないけど、有象無象の劣悪美少女ゲーに埋もれて、記憶にも残らないだろうな」

友「何かもう、どっちつかずで、クソゲーとしても中途半端なゲームだな……」

男「せめてヒロインごとに、別々のエンディングが用意されていれば、違う評価も出来たんだが……。
  良くも悪くもキャラゲーはキャラゲーでしかないってことだな」

友「メーカーにしてみりゃ、原作ファンが買うから、多少手抜きでも、そこそこの売り上げが期待できるコンテンツだしな」

男「『売れさえすれば何でも良い』って制作側の思惑が、モロに伝わってくるのが、キャラゲーの一番悪いところだな
  シリーズ化されてる作品なら、ちゃんと丁寧に作られてるのもあるけど……」

友「つーか、ファインドラブも、一応シリーズ化されてるんじゃなかったか? 今回、紹介したのは2なんだし」

男「1はクソみてーな15面体パズルを、延々とやらされるだけのゲームだったけどな」

友「スレの趣旨からいえば、そっちを紹介するべきだったんじゃ……」


ttp://noujoumonogatari.sakura.ne.jp/ss.parts/findlove2.jpg

男「最後にFind Love2のパッケージ写真の画像を見つけたので、URLを貼り付けてみました」

友「何のためにだ!?」

男「では、今回はここまで。またいつか、この研究室でお会いしましょう。さようなら」

友「え!? 本当に二回目もやるつもりなのか?」





【Find Love2 ~Rhapsody~】 制作・販売:ダイキ 機種:セガサターン 発売日:1998年11月26日



                 / ̄ ̄ ̄\

  へ             /      |  |
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 \       \      ヽ /    / /  \
    \       \__  /    /´     __「ヽ
      \       \/ ̄ヽ   /     / \}
         \      \    ノ`ー‐…弋\  \
            \     \/:::::::::::::::::::::::::::::::::\   \
              \       ヽ::::::::::::::::::      \  \__
                 \      |:::::::::          \ /r-‐'
                    \_,ノ::::              `´
 __   _   _  __             糸冬
 | T | _|二|_  |     |  \/ |   | ̄ ---------------
 |工,|  |.- |    ̄|  |   |  |_ | ̄  制作・著作 NIP


次も期待してる


こんな時間に笑ったわ

面白かった!
もっと色々やってほしい。


おもしろかったぜ


RPGで書いてほしい

男「やあ、みなさん。クソゲー研究室へようこそ。クソゲーアカシックレコード、第二回目です」

友「まさか本当に二回目があるとは……意外にも読んでくれてる人がいたな?」

男「ありがたいことだな。誤字脱字が多くて読みづらいでしょうが、よろしければ、引き続きお付き合い下さい」

男「さて、前回は出だしからグダグダやってしまったので、今回はあらかじめネタを決めてあります」

友「普通、それが当たり前なんだけどな……」

男「今回、取り扱うゲームは……こちら!」


【REVOLUTION X】


友「……またもや聞いたことのないタイトルが、出てきやがった」

男「えー……前回は美少女ゲームだったので、今度は違うジャンルにしてみました」

友「一応聞くけど、どんなゲームなんだこれ?」

男「ガン・シューティングだ。と言っても、FPSじゃなくてゲーセンとかにあるやつな」

友「ガンシューね……タイム・クライシスとか、ハウス・オブ・ザ・デッドみたいなやつか」

友(これなら、よほど酷くない限り、大丈夫そうだな。
  少なくとも、デスクリムゾン以下ってことはないだろう……)

男「だが、ただのガンシューティングじゃないぞ? 主人公の武器は、ズバリ『音楽』だ!」

友(あ、やっぱ駄目かも)

男「と、いうわけでだ……。友、プレステを貸してくれ」

友「はぁ!? 何でだよ!?」

男「だって俺のPS2、売っちゃったし」

友「PS3でやればいいだろ!」

男「そんなモン、とっくに壊れたよ。初期型だぞ、俺のPS3」

友「ソニー製品の初期ロットは地雷だろうが……何故買った?」



友「貸すのは良いけどよぉ……まだ生きてるかな俺のプレステ」ゴソゴソ

男「死んでたら企画倒れだな」ニヤニヤ

友「何で嬉しそうなんだよ……ほれ」つプレステ

男「おお、これだこれだ……懐かしいなオイ」

友「ちょっと待ってろ、今、ガンコンも探すから」

男「ああ、それはいいよ」

友「何で? ガンシューなんだろ?」

男「だってこれ、ガンコンに対応してないし」

友「はぁぁ!?」

男「それどころか、セーブ機能もないから、メモリーカードにすら対応していないぞ」

友「早くも絶望の気配が!?」


男「さて、早速、起動してみましたが……」

友「おお……! ちゃんと動いてる」

男「ディスクの読み込みも問題ないようだな」

友「タイトル画面が出てきたな」

男「スカした感じの外人たちが、横一列に並んでいます」

友「スカした感じってお前……。ん? この外人さん、どっかで見たことあるような……?」

男「とりあえず、ゲームスタートだ。今回は2playでやるぞ」

友「え? 俺もやるの?」


男「さぁ敵が出てきたぞ、撃ちまくれ」ガガガガガガガガ…!

友「え? 何これ? 普通にマシンガン乱射してるけど……」

男「当たり前だろ? ガンシューなんだから」

友「いや、だってお前、さっき『音楽が武器』とか言ってなかった?」

男「ああ、やってみようか?」


シュピ! シュピ! シュピ!


友「えええぇぇ!? CDがフリスビーみたいに飛んでいった!?」


グジャッ!!


友「CDぶつけられた敵が粉砕された!? グロッ!」

男「洋ゲーだからな。このくらいのグロさはデフォだろ」

友「いやいやいやいや! 何これ!? 音楽が武器ってこういうこと!?」

男「どういうのだと思ってたんだ?」

友「もっとこう……『俺の歌を聞けぇぇぇ!』的なやつかと……」

男「馬鹿野郎、銃撃戦の最中に歌う余裕がある訳ないだろ。ナメてんのか?」

友「銃撃戦の最中にCDブン投げる奴に言われたくない!」

男「お前、そうやって馬鹿にしてるけどな、これマシンガンより威力上なんだぞ?」

友「いや、おかしいだろ! CD投げるより、威力低いマシンガンって何だよ!?」


男「敵を殲滅して先に進みます」

友「全滅させたら移動するのは、他のガンシューと同じなんだな」

男「さて、ここで建物の中に入るわけですが……この中では何と!」

友「何と?」

男「エアロスミスがライブをやっています」

友「何でだよ!?」

男「そして、エアロスミスが敵に拉致されます」

友「だから何で!?」

友「!? 思い出した! タイトル画面の外人たち、あれエアロスミスのメンバーだ!」

男「今頃気づいたのか? デカい文字で『featuringAEROSMITH』って書いてあったろ」

友「マジでか? 全然、気づかなかった……っていうか、何でエアロスミス!? 何してるのこの人たち!?」


男「敵を追って進んでいきます」

友「エアロスミスが衝撃的すぎて、もう敵とかどうでも良くなった……」

男「さて、この部屋の敵を殲滅すると、中央のスクリーンに映像が出ます」

友「スティーブン・タイラーじゃねーか……」

男「英語なので何言ってるのか分かりませんが
  『俺の車を使って、助けに来てくれ』的なことを言っていると思われます」

友「何で日本語字幕が用意されてないんだよ……
  つーか、この映像いつ撮影したんだよ? さっき拉致られたばっかりだよな?」

男「映像の最後に、スクリーンの中から車のキーが飛び出してきました」

友「何でだよ!? 恐いよ!」


男「さあ、第2ステージはお待ちかねの『お楽しみヘリコプター』の時間だ」

友「お楽しみヘリコプターって何だ!?」

男「説明書に、そう書いてあった」

友「え?」

友「…………」ペラペラ……


【ヘリコプター・ジョイライド(お楽しみヘリコプター)】


友「直訳すぎるだろ!! 何だお楽しみヘリコプターって!?」

男「あ、やべ!」

友「今度は何だ!?」

男「CDなくなった」

友「え? どうすんだよ?」

男「しばらくはマシンガンで頑張るしかないな」

友「つってもコレ、マシンガンじゃいくら撃っても、ダメージ与えれないぞ?」

男「なーに、心配するな……ほれ、下から木箱が出てきただろ?」

友「ん? ああ……」

男「コレ撃ったら、CD回復するから」

友「……制作側もCDがないと話にならないって、分かってるんだな」


友「……にしても、このヘリ硬すぎねーか?」

男「またCDなくなったな……まぁ、木箱は無限に出てくるけど」

友「コックピット破壊したのに、何で倒せないんだよ……?」

男「ああ、コレ壊せるとこ全部壊さないと、倒せないから」

友「何で!? 普通コックピット潰したら終わりだろ!」

男「あのな……クソゲーに常識が通用すると思うのか?」

友「……それもそうだな」


男「ヘリコプターを倒して、タイラーの車を入手しました」

友「あー疲れた……全然お楽しみじゃねーよ、あのヘリコプター」

男「この車で世界中を旅します」

友「タイラーの車は空でも飛ぶのか!?」

男「とにかく、いろんなステージが用意されている……ということです」


男「…………」ガガガガガガ…

友「…………」シュピ!シュピ!

男「…………」ガガガガガ…シュピ!

友「…………あのさぁ」

男「何だ?」

友「俺らもう、結構先のステージまで進んだよな?」

男「ああ、そうだな」

友「さっきから気になってたんだが……あれ以来、エアロスミスが全然、出てこないんだけど?」

男「んー……言っていいのかなぁ」

友「何をだ?」

男「俺……っていうか、>>1なんだけど、基本的にいつでも暇だからさ、このゲームも結構やり込んだんだよ
  でもな……ステージ1以外で、エアロスミスが出てきたことなんて、一度もないぞ?」

友「まさか、最初のアレでエアロスミスの出番は終了なのか……?」


男「そんなわけで、REVOLUTION Xをやったのだが……正直どうだった?」

友「どうもこうも、こんなゲームにエアロスミスがよく出演O.K.したなと、驚かされたわ」

男「こんなゲームとは言うがな……これ、スーファミとメガドラとサターンとDOS/Vでも出てるんだぞ?」

友「こんなクソゲーが何でだよ!? ……俺、今日だけで何回『何でだよ!?』って、言ったっけ?」

男「段々ツッコミが板についてきたな」

友「嬉しくねー……」

男「といったところで、今日はお開き。またお会いしましょう、さようなら」

友「今更だけど、こういうスレって、普通、版権キャラでやらねえ? 何で俺とお前なんだよ?」



【REVOLUTION X】 販売:アクレイムジャパン 機種:プレイステーション 発売日:1996年3月1日


..                / ̄\
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                 _|__
               /     \
____        / ノ  ヽ、_  u.\ さて、今日も私を待つ皆のために
        |   ○ / <●>:::: <●>   \オプーナを生産する作業に戻るとしよう
 ◎     | (((i ) |    (__人__)   u   |   
        |/ | ヽ \ u ` ⌒´     /    
 __   |  \ / ̄ヽ \_ _/フ  ̄  \    
     |  |    \    ヽ/  _   i  |
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⌒/     \ .\  
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    \    (__/  \ /___
  \  \   /   ⌒  /     \
   |\   \|..    (__/  \ /  \              糸冬
  | .\  \   /   ⌒   ⌒   \          -------------
  |  |\  \  |    (__人__)     |          製作・著作 NIP
  |  |  \  \\    ` ⌒´    /\


クソゲーって文章だと楽しそうだよな

乙です
俺得スレ


実に面白い

エアロスミスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

マミ「モニターの前のお友達、元気かなぁ? 私生活では一人も友達がいない、マミおねーさんだよ♪」

QB「おねーさんは、とうとう自虐ネタに手を出したのかい?」

マミ「さぁ、今日も楽しくクソゲーで遊ぼうね」

QB「楽しくないからクソゲーなんだよ、おねーさん」

友「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

マミ「!?」ビクッ!

マミ「な、何ですか……?」

友「いや、何ですかって、むしろ、こっちが何ですか? だよ!!」

QB「いきなり大声を出さないでくれるかい? ビックリするじゃないか」

友「感情のない奴が何言ってやがる!? 何だコレ? 何してるの? 何でこのスレにいるの?
  あと『マミおねーさん』って何? 何でキュウべえまでノリノリなの?」

男「お前が前回『こういうスレは版権キャラでやるだろ』と言ったから、来ていただいたのだが……」

友「帰ってもらえ!!」


来たか…期待

wwwwwwww

男「……と、いうわけで、クソゲーアカシックレコード、第三回目です」

友「何事もなかったように始めるな」

男「今回は彼女たちに紹介してもらいたかったな……」

友「職務放棄かよ。女子中学生に丸投げするな」

男「いや、今回ばかりは誰でも良いから変わってほしかった」

友「何で?」

男「実は今回のゲームってのが、コレなんだよ……」


【ボディコンクエストⅡ ~救性主~】


友「テメー女子中学生に何てモン紹介させようとしてやがったぁぁぁ!?」

男「いや、もうホント誰でも良いんだよ。今回お前一人でやってくんない?」

友「嫌だよ!」


男「仕方ない……始めるか」

友「また、とんでもないゲームもって来やがって……」

男「第一回目でも話しましたが、80年代後期から90年代前期頃に発売された
  いくつかのゲーム機には、非正規のゲームソフトが存在しています」

男「今やったら、ハードメーカーから訴えられること、間違いなしのアングラエロゲがそれです」

友「法的にも怪しい感じだな」

男「まぁ、今更やろうとする奴は、居ないだろうけどな」

友「同人エロゲはPCで作れば事足りるしな」

男「インターネットの普及によるPC・Macの値下げに伴い、正規メーカーが制作した質の良いアダルトゲームが
  楽しめるようになったし、お前の言うとおり同人ゲーも、わざわざゲーム機用に作らんでも
  ネットでDL販売したほうが楽だしな」

友「危ない橋を渡らなくてすむなら、そりゃ、そっちのほうが良いわな」


男「今では見かけなくなったアングラエロゲだが、衰退の理由の一つはDVDの普及だろうな」

友「ん? DVDが何か関係あるのか?」

男「DVD-PGって聞いたことあるか?」

友「いや……?」

男「DVD・Players・Gameといってな、テキストタイプのアドベンチャーゲームって、要は静止画とテキストの組み合わせだろ?
  コレを映像として落とし込むことで、オートクリックで進めるのと、同じ物をDVDVideoで再現したものだ」

男「キャプチャー機能を利用して、選択肢で別々のルートに進むなんてのも再現してるし
  3、4桁のパスワードを使って、中断機能まで実装している」

友「へぇ……そんなのがあるのか」

男「最初の頃は、一般作もあったんだが、今ではPCアダルトゲームの移植専門になってるな」

男「有名なのは『さくら堂』のGAOH!レーベル。それと、電脳CLUBレーベルだろうな。この二つは、他と比べて質が違う」

友「……というか、詳しいな?」

男「お世話になってるからな」

友「ああ、なるほど……」

男「ぶっちゃけPCやゲーム機がなくても、DVDプレイヤーさえ持ってれば、エロゲが楽しめるご時世に
  今更、アングラゲーを買う物好きはいないってことだ」

友「エロゲにエロ以上の物は求めてないしな……ゲームとして面白いなら、それに越したことはないけど」


男「先送りにしても仕方ないし、さっさと紹介しちまうか……」

友「今日はなんだか、いつもの余裕がないな?」

男「ある訳ないだろ、ボディクエだぞ今回……」

友「じゃあ、何故このゲームを選んだ?」

男「スレの趣旨からいって、避けては通れない道だろ……
  実際、俺だってやりたくないよ、こんな危険物」

友「つまり、クソゲーですらないと?」


男「メーカーはゲームエキスプレス(ハッカーインターナショナル)、ハードはPCエンジン、発売日は不明……以上」

友「『以上』じゃねーよ! それで終わらす気か!?」

男「これで、もう充分だろ?」

友「概ね同意だが、始めちゃったんだから、ちゃんとやろうぜ?」

男「ハァ…………仕方ないな。このゲームはフィールド移動型のRPGです。タイトルから分かるように
  『ドラクエ』のパロディになっています」

友「むしろ、これでドラクエのパロじゃないほうが驚くな」

男「まぁ、パロディといってもエロパロだから『ドラクエ的ゲーム』は期待しないで下さい」

友「心配しなくても、最初から誰も期待してないだろう」

男「ゲームを起動すると……」


はるかむかし デカメロンたいりくの タツンダの しろに げんきな おとこのこが うまれた


友「デカメロン大陸て……」

男「もう、先に言っとくけど、このゲーム下ネタ以外、何もないから
  モニター、あるいは液晶画面の前のみなさんも覚悟しといて下さい」


男「オープニングムービーはありませんが、代わりにビジュアルシーンがあります」

友「無駄に気合い入ってるな……どうにもチープな絵だが」

男「数人の男が、赤ちゃんの誕生に立ち会っているようです。『この子が大きくなったら魔女を倒してくれるだろうか?』
  と誰かが言い、別の誰かが『生まれたばかりの子供に期待しすぎ』的なことを言います」

友「状況がよく分からんな……」

男「また別の誰かかこう言います『この子の股間を見てみろ』『な、なに……勃起している…だと……?』」

友「何じゃぁそりゃ!?」

男「台詞は適当ですが、大体こんなようなことを言ってました」


男「物語は15歳になった主人公が、国王に呼び出されるところから始まります」

友「本家のロトシリーズでも、お馴染みの始まり方だな」

男「主人公ですが、デフォルトの名前はないので、とりあえず『アラマキ』にしました」

友「管理人の名前を無断使用するな」



王様「……………………」

アラマキ「……………………」

王様「……………………」

アラマキ「……………………」



友「……始まらないな」

男「おかしいな……? あれ?」

友「どうした?」

男「これ……動かせるぞ?」

友「はぁ?」

男「と、取り敢えず、コマンド開いて話すを選んでみるぞ?」



王様『よくきたアラマキ おまえを よびだしたのは ほかでもない……



友「ええぇぇぇ!? 自分から話しかけないとダメなの!? 普通、自動的に始まるだろ!」


男「魔女トパーズの呪いで、男たちがインポになって、出生率がヤバいから、魔女を倒してこい
  ……と、いうのが王様のお話でした」

友「俺、もう帰りたいんだけど……」

男「俺だって帰りたいよ、我慢しろ。ドラクエなら『宝箱を開けて旅の準備をしろ』と言ってくれますが
  この王様は何も言わないので、勝手に開けさせてもらいます」

友「どんだけ不親切なんだよ……」

男「中身は『ふろフダ』という謎のアイテムと、120Gでした」

友「RPGだから、まずは情報収集だけど……何これ? 町の人たち、動きが不自然すぎねーか?」

男「カクカクしてるというか……まるで瞬間移動でもしてるみたいだな」


・北に行くと町がある
・童貞のうちはテクニックで戦え
・俺のも、とうとうインポになった……
・インポが治るおまじない、立て、タツンダジョー! タツンダ城!


男「タツンダ城での主な会話はこんなところです」

友「最後、駄洒落じゃねーか……」

男「ちなみに『立つんだジョー!』は間違い、正しくは『立て…立て……立て……! ジョォォォ!! 立て、立つんだぁぁ!!』です」

友「どうでも良いよ、そんな豆知識。あと、童貞がテクニック持ちってのが、そもそもおかしいだろ」

男「ツッコミどころ満載だな。さて、外に出てみるか……」




男「ドラクエ風のフィールド画面です」

友「まぁ、かなり劣るけどな」

男「取り敢えず、町を目指して北へ向かいます」

友「お、エンカウントしたぞ?」

男「敵キャラが女の子なのはお約束です。画面構成はドラクエ1に近い感じです」

友「やっぱりチープな絵だなぁ……」

男「装備を買ってないので丸腰だが……まぁ取り敢えず攻撃を……攻撃……を…?」


アラマキどうする?

→ そうにゅう
  テクニック
  どうぐ
  にげる



男「」

友「」


男「この『そうにゅう』ってのが、ドラクエでいうところの『たたかう』なのか……?」

友「すると、『テクニック』ってのが『まほう』か? MPの表示がないけど……」

男「と、とにかく攻撃だ」


アラマキは かわかむりを すまたでピストンした
かみおむつに 2のエッチをあたえた


友「………………ど、どこだ? どこからツッコめばいい!?」

男「敵がスカートをめくって、アラマキが鼻血を出しました」

友「なにこれ? マジで何これ!? HPってヒットポイントじゃなくてエッチポイントなの!?」

男「敵の名前が『かみおむつ』ってことは、そういう年齢ってことか?」

友「アグネェェェェェス! こっちですぅぅぅ!!」


男「行けども行けども町が見えてきません」

友「普通、すぐそばにあるだろ……あ、またエンカウントした」

男「今度は『あおツボミ』という、女子高生風のキャラだな」


あおツボミは スカートをめくった つうこんのいちげき

アラマキ「アヘ アヘ アヘ」


友「あ、死んだ」

男「丸腰だもんな……」


うっ! でる!
アラマキは イってしまった

どぴゅ! どぴゅ! どぴゅ!


友「」

男「」


王様『おお アラマキよ イかされてしまうとは なさけない



男「所持金半分で再スタートです」

友「そのへんはドラクエと同じなんだな……」

友「というか、イかされたら負けって、どういう状況だよ?」

男「ステータス確認したらHP・せいりょく・たいきゅうの三つしかありません」

友「運の良さどころか、素早さの概念すらなし!? そしてやっぱりMPはないのか……」

男「レベルが上がったらHPも上がって、イきにくく(死ににくく)なるんだな」

友「それって、単に遅漏になるってことじゃないのか?」


友「…………死にまくるな、このゲーム」

男「王様にもらった(勝手に持ってきた)120Gも、8Gまで減りました」

友「分かってはいたけど、バランス崩壊どころの話じゃねーな……」

男「最近は『○○覚えたらヌルすぎ、ゆとり仕様のクソ』だの『ドM仕様のクソゲー』だのと
  ちょっとでも気にくわないと、すぐに騒ぎ出す輩がいるが、このゲームやってから言えって思うな。
  どんなクソゲーでも、神ゲーに見えてくるぞマジで」

友「そりゃ、これと比較すればな……」

男「お、レベル上がった」

友「『あたらしい テクニックを おぼえた』だってよ」

男「そういえば、存在自体忘れてたな……どれどれ」


→テクニック

      →ささやく  ねぶる

男「」

友「」


アラマキは あいての
    を いやらしい おとを たてて ねぶった

だめー! おかしくなっちゃう

30ポイントの エッチを あたえた


友「いきなりダメージ30倍ぃぃぃ!?」

男「しかもこれ、MPないから無限に使えるんじゃないか?」

友「じゃあ、もう武器いらねーだろ……」

男「何にせよ、これで戦闘が楽になるな」

友「いや、楽になりすぎだって」


男「『きょにゅう』『こくじんダンサー』『ぎんざホステス』などの素敵キャラたちを、ねぶり倒していきます」

友「お互い一撃でも喰らったら即死という、訳の分からん緊張感があるな……」

男「レベルがブリブリ上がっていくな」

友「レベル8でも、まだ最初の町に着かないって、どういうことだよ?」

男「北にあるという情報しかないしな……。あ、先手取られた」


うっ! でる

アラマキは(ry


友「また死んだな……」

男「もう、どうにもならんわ、これ……」


男「……残念なお知らせがある」

友「このゲームをやる以上に残念なことがあるのか?」

男「今まで城の左側から北に向かっていたが……右側の山に囲まれた行き止まりの所に、最初の町があった」

友「あったの!? というか、こんな分かりづらい場所に……見える位置に設置しとけよ」

男「取り敢えず入ってみるが……『エマニエルの町』だそうだ」

友「まずは……武器屋か?」

男「今更、武器はいらないが……防具だけは買っとくか」


※『おもちゃいらんか?』

→ かう
  うる

つめきり 60
ローション 180
イボつきサック 560
わゴム 20
おうごんのみず 38
ぬののパンツ 70
びやく 50
 

男「もう、このくらいじゃ何とも思わんな」

友「慣れって恐いな」


男「そこから南に行ったところに、次の町がありました」

友「町と町の間が近すぎだろ……最初の放浪は何だったんだ?」

男「この町は『チャタレイの町』だそうだ」

友「エマニエル……チャタレイ……」

男「『エマニエル婦人』に『チャタレイ婦人の恋人』か……。どっちも往年の名作ポルノ映画のタイトルだ」

友「なんだかなぁ……」

男「HPが減っているから宿屋に入りたいのだが……」

友「ここに『H』という看板があるぞ。普通に考えたら『HOTEL』のHだが……」

男「入ってみるか……」


※『とまってってよ サービスするわよ』


男「宿泊施設のサービスというと、食事の品数を増やすとか、良い部屋を用意してくれるとかだが……」

友「まぁこのゲームだしなぁ……」


※『すごかったわ またきてね』


男「やはり性的な意味だったか……」

友「やればやるほど虚しくなるゲームだな……」


・この町の東に見える島に昔、悪魔が住んでいたとか
・西に歩くとぬかるみの洞窟、コリーダの町はそのはるか北だ
・ぬかるみの洞窟には女人禁制の大人の泉があるらしい
・少し前にトパーズと戦うために旅立った者の噂を聞いた。ナイチンガールという看護婦だったが…


男「……と、いうことで、西に向かいます」

友「ナイチンガールについてはスルーか」

男「南の海岸沿いを西へ移動すると、洞窟が見えてきました。早速、入ります」

友「ダンジョンもドラクエ風だな……貧乏な感じの」

男「その辺については、もう諦めてる」

友「一切の希望を持ってはいかんな、このゲームに関しては」


男「地下三階まで降りると、門番のような奴がいて『ふろフダを持ってない奴は通せない』と言われます」

友「ここで、例の謎アイテムの出番か」

男「ふろフダを見せて、奥へ進むと巫女が待っていました。大人の儀式とやらをやるそうです」

友「大人の儀式て……」


※『のろいに まけず おったてて がんばってきたのは あなたね?』


男「ここでビジュアルが表示されます。アラマキがフェラ○オをされているようですが……ハッキリ言って全然エロくありません」

友「エロすら落涙物のショボとは、いよいよ何の価値もなくなったな」

男「『親友のナイチンガールが捕まっているから、助けてあげて』と言われ、『カギ』を受け取ります」

友「どこの鍵とも書かれていないんだけど……」

男「『かわかむり』から『けはえ』になり、そうにゅうが使えるようになりました。戦闘中にそうにゅうを選ぶと
  『すまたでピストン』だったのが『ぶちこんだ』変化しています。なお、威力に変化は無い模様です」

友「何の意味があるんだ、このイベントは……」


男「この後、北の洞窟に向かって、ナイチンガールなる人物(たぶんヒロイン)を救出する流れみたいですが
  すいません。もう勘弁して下さい」

友「我々、もう限界です。本当に申し訳ない」

男「後半戦は、その内やるかもしれませんが、出来ればやりたくありません」

友「いつもならツッコむところだが、今回ばかりは完全同意だ」

男「次回は別のゲームになると思います。またお会いしましょう。さようなら」

友「俺、次回とこれの後半戦、欠席させてもらって良いか?」


` ニ|ュ _二,    ''''7  _二,  | ヽヽ_」_」_ _|_ :/ ヘ
入呈   _ノ 、   ̄( ̄  _ノ  |__丿 } .-' ノ よ {_,, .|
 ` ̄         `
   ,,...-=ミミミミミヽ、

  /ミ////////////ハ
 ./ミ;;;;;:////////////}
 {:::ミ  `ヾ/////////リ
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 r、ミ_,,,_,,;;;::://////ソ‐,
 {iハ〔i77777ハ77777!〕:/
 ヽ.Yゝ___ノ ::ゝ_;;;;//ノ

    ',  ::i 、,//////{        ,、
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   ノヽ´ ̄;///////////////////ァ-=ュ

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: : : ヽヘ: : : :.!/: :::::::::..: : : : :.ヽ////////////}

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:(;': /::: : ::::::::: ::::::::::::://///////////∠//////
Y: (:::: : : :::::: ::::::://///////////'''`ミミ:ヽ:////
.\: : : : : :::: :::////////////ノ: : :::::.: ::::://///    糸冬
  /ヽ; : : : /////////-'''":{::::.: : : :::::::::::///// ---------------
. /: r.、二、:{: : : >':::::: : : ::: : :ゝ: ::.:.:::::::://///  制作・著作 NIP

ボディコン関係ないがなwwwwwwww


むしろやってみたい

やるには割るしかなさそうだ

キャプチャーじゃなくてチャプターじゃないの?
キャプチャーて取り込み以外の意味あったっけ?

男「やあ、みなさん。クソゲー研究室へようこそ。前回のダメージが、まだ残っている男です」

友「もう忘れようぜ本当に……」

男「さて、第四回目は『出オチゲー特集』と題しまして、いくつか小ネタを、お送りしたいと思います」

友「出オチゲー?」

男「その名のとおり、詳しく解説しなくても、出てきた瞬間、既に『オチ』がついてるゲームのことだ」

友「……前回以上の出オチがあるのか?」

男「お前、さっき忘れろって言ってたよな?」


男「まず最初はこのゲームから」


【あっぱれ! ゲートボール】


友「ふーん、ゲートボールねぇ…………ゲ、ゲートボールだと!?」

男「ジャンルとしてはスポーツゲームになります」

友「ゲートボールのゲームを誰が買うんだよ!?」

男「操作方法は至ってシンプル。ここまで転がしたいという場所にカーソルを合わせて、ボタンを押すだけです。
  ゴルフゲームのパッティングのような、面倒なパワーケージは存在していません」

友「無いの!? それ一番重要な要素だろ! ただボタン押すだけかよ!?」

男「ゲートボールのルールが分からない、という方も御安心下さい。詳しく解説してくれるモードがあるので
  一からルールを覚えることが出来ます。メーカー側も『子供がゲートボールのルールを知ってるわけがない』
  というのは分かっているようです」

友「なら、売れるわけねーのも分かるだろ!! 何でこんなゲームを作った!?」


男「さて、続いてはこちら」


【新戦記ヴァンゲイル】


友「何だこのエヴァとガンダムWを足して二で割ったら、三余っちゃった(by空知英明)みたいなタイトルは!?」

男「何故、企画会議を通っちゃったのか分からんな」

友「誰か一人くらい『これは駄目だろ』と思う奴はいなかったのか……」

男「まぁ、似てるのはタイトルだけだから」

友「いや、ここまでやったなら中身も似せとけよ」

男「ジャンルとしてはロボットアクションで、厳密には人造人間とかいう設定はありません」

友「それはパクりすぎだから、むしろなくていい」

男「発売当時は格ゲーが全盛期だったこともあってか、一対一のタイマンです。使用できる機体は八機+αです」

友「少なっ!」


男「大技林によると、3D格闘シューティングなんだそうだ」

友「今時、プレステのゲームが掲載されてる大技林を何故、持っている?」

男「操作性は悪いというか、ハッキリ言って最悪です。移動すると自機と一緒に照準が動いて、狙いが定まりません。
  ビームサーベル的な近距離系の武器は、使い物にならない始末です」

友「これ『ヴァーチャロン』みたいなゲームを期待して買った奴、泣きをみたんじゃないか?」

男「キャラクターに目をやると、逃げちゃ駄目だ的な主人公も
  自爆が大好きなイケメンも、あんたバカァ? が口癖のヒロインも居ません」

友「居たら居たで困るわ」

男「割と凝った設定やストーリーがあるのですが、デモシーンなどは一切無く、淡々と進んでいきます。
  エンディングも二種類しかありません」

友「え? 二種類? 八人いるのに?」

男「二国間の戦争という設定のため、選んだキャラクターが所属している国のエンディングになります」

友「手抜きじゃねーか……」

男「二種類と言いましたが、実質、同じエンディングで、メッセージがちょっと変わるだけです」

友「どこかで聞いたような……?」

男「FindLove2なんて、まだマシなほうだったんだなと、実感しました」

友「あ、それか」


男「まぁこんな感じですが、このゲーム。>>1的には一押しのゲームです」

友「いや、どう考えても、クソゲー以外の何物でもないだろ」

男「その理由は、声優に皆口裕子さんを起用しているから……だそうです」

友「それ>>1が皆口さんのファンってだけじゃねーか!!」

男「デモがないので戦闘中と勝利メッセぐらいでしか喋らないんですけどね」

友「ラブプラスでもやってろ!」


男「さて、次はこれ」


【宇宙生物フロポン君】


友「……どんなゲームか想像できない」

男「落ち物のパズルだ。出オチゲー特集だから、一つくらい落ちゲーがあったほうが良いかと思って……」

友「駄洒落じゃねーか」

男「で、この際フロポン君本編はどうでも良くてですね……」

友「どうでも良いの!?」

男「問題はこれに収録されている、ミニゲームの【おやじハンター】です」

友「ああ……まさしく『出オチ』だな」

男「10年以上前、ゲームセンターに『ソニック・ブラストマン』という、パンチングマシーンがあったのですが
  どうやら、これのパロディのようです」


女『キャー!』

おやじ『うぇっへっへっへっへっへ……ねーちゃん、ええチチしてまんなぁ』

おやじハンター『待て! 彼女は私が守る!』


男「こんな感じです」

友「どんな感じ!?」


男「どんどん逝きましょう。次はこれ」


【Kitty the Kool! カブキでたのしくおどってね!】


友「うおおぉぉぉぉぉぉぉい!」

男「何だ?」

友「何だじゃねーよ!! 何だこれ!? 何でこんなゲーム買ったんだよ!? お前がというか、>>1が!!」

男「奴はクソゲーなら何でも良いんだよ」

友「雑食系か!? 雑食系男子か!?」

男「どんなツッコミだ」


三三\     /三
三三三\   /三三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ~~~        >>1に急用ができました
        ~~~~       しばらくNice boat.でお待ち下さい
   _ィ†N==ュ_  ~~~
  /互巫乢/"/L ~~
  Lェェェェェイ"/L|彡~
  「ロロロロロロロイL/|彡
 ∥ ̄ ̄ ̄7/ /彡
 ∥===/ /彡
`ミ\j_/ /彡
 ミヽ__/彡
  ミ 彡

Nice boat.

男「どうも『お待ち下さいも何も、誰も見てねーよ』という、恥ずかしいことにならなくて、ホッとしている男です」

友「それはそれで、オイシイような……」

男「で、何の話だっけ?」

友「だから、何でキティちゃんのゲームなんか買ったんだって話だよ」

男「あーハイハイ……それね。あれだよ、実は>>1は幼女なん……」

友「嘘つくな!!」


※※※


男「さて、このゲーム、ジャンルはテンポACTとなってますが、要は音ゲーです」

友「これ、小さい女の子向けのゲームだろ……」

男「しつこいぞ友。で、実はこのゲーム、ほかの音ゲーの対局に位置する存在です」

友「……つーと?」

男「普通は音楽に合わせて流れてくるマークに、タイミングを合わせてボタンを押すが、このゲームは
  プレイヤーがボタンを押すタイミングに合わせて、曲のテンポとボタンを押すタイミングが変化するという
  斬新なシステムを採用している」

友「斬新すぎるわ!! 『誰もやらなかったこと』と『誰もが駄目だと判断してやらなかったこと』じゃ、意味が違うからね!?」

男「一度タイミングが狂うと、立て直しは、ほぼ不可能。振り子のように、一定のリズムを刻み続けなければならず
  ゲームの肝である、キティちゃんが踊る姿など、見ている余裕はありません」

友「ちょっと、これのスタッフを小一時間問いつめてくる」


男「まぁだまだいくよー」

友「巫女巫女ナース!?」


【黒ひげのゴルフしようよ】


友「何で黒ひげ!? しようよじゃねーよ、嫌だよ!!」

男「GBAのソフトで、GBA版マリオゴルフより先に発売されたゲームです。ちょっと動きがアレで
  3Dポリゴンもガタガタしてますが、ゴルフゲームとしては、悪くない出来でした」

友「出来が良いのに、クソゲー扱いされるって、悲しすぎるだろ……」

男「だって黒ひげだし」

友「このゲームで何を目指したんだトミーは……」

男「最後はこれです」


【燃えろ!! ジャレコ コレクション】


友「ジャレ……コ?」

男「FC時代のメーカーだな。買収されてPCCWジャパンになったり、社名変更でジャレコに戻したりと
  何かと忙しいメーカーだ」

友「いや、ジャレコ自体は知ってるけどさ……つーか、潰れたみたいに言うなよ、まだあるよジャレコ」

男「このゲームは、ジャレコがかつて販売していた『燃えろ!! シリーズ』を6タイトル収録したものだ。その内訳がこれ」


・燃えろ!! プロ野球
・燃えろ!! プロ野球’88決定版
・燃えろ!! プロサッカー
・燃えろ!! プロテニス
・燃えろ!! ジュニアバスケット
・燃えろ!! 柔道うおりあ~ず


友「やりたいと思うゲームが一本もない!? そして何故、野球が2本も収録されている!?」

男「燃えプロを知らない方も、このAAは見たことがあると思います」


        rー、
    」´ ̄`lー) \

    T¨L |_/⌒/ 
     `レ ̄`ヽ〈
       |  i__1
     _ゝ_/ ノ

      L__jイ´_ )
        |  イ
         |  ノ--、           r'⌒ヽ_
        ゝ、___ノ二7  /´ ̄l、_,/}:\
         |ーi |   l_/ /__ィ::.  ゝ~_ィ´:; ,ゝ
        __〉 {      (T´ |1:::.  \_>、};;_」
       'ー‐┘       ! ` ̄''ァ一 、\ ヽ}
               〈` ̄ ̄^`¬ノ .::〔 ̄´

                   1  ヽ   .:::レ  ヽ、
                |_イー-、_;;j|_:.   ゝ、

                __,,,... -- |. {―――‐フゝ、   〉 -- ...,,,__
        _,, -‐ ´       ,r|__ト,    1ニノ ー'´       ` ‐- ,,_
    , ‐ ´         └―'´                     `


男「ホームランを打ったときに、バックスクリーンに表示される映像が、これの元ネタです」

友「クソゲーのくせにAAまであるのかよ」


男「ちなみに、このゲーム。FC版の初代・燃えプロでは『強打者はバントでもホームランになる』などの
  数々のバグで、伝説のクソゲーの一角を担っているのですが……」

友「メーカー側も開き直って、仕様であるかのように説明してたな」

男「これは一部で有名な話ですが、GBA版でも新たな伝説を打ち立てました」

友「今度は何やらかしたんだ、ジャレコは?」

男「FC時代の野球ゲームが実名じゃないのは知っているな?」

友「ああ、一文字変えてたよな、桑田なら『くわわ』、清原なら『きよすく』みたいに」

男「>>1の知る限りでは、SFCの『実況! パワフルプロ野球』が、最初の実名版、野球ゲームだったはずだ」

友「実況が入るしな、一文字変えた選手名じゃ間抜けだし、ライセンス取得してでも、実名にしたかったのも分かるわ」

男「今では実名が当たり前だが、なにせ、燃えプロは20年近く前のゲームだ。今更当時の選手名を実名にするために
  わざわざライセンス取るのも、どうかと思うだろ? メーカーとしてはさ」

友「まあな」

男「で、当時と同じように一文字変えて発売するかと思いきや……」

友「思いきや?」

男「実際のプロ野球選手……もちろん当時のな? それを知っている人なら、すぐ気づくと思うが
  選手名がデタラメなんだよ」

友「はぁ?」

男「このチームに、こんな名前の選手はいなかったはず……と、軽くパニックになるくらい
  全選手が、別の名前に置き換えられているんだ」

友「何だそりゃ? じゃあもう、プロ野球でも何でもないだろ」

男「データは当時のままだがな。しかし、これだけでは終わらないのが『ジャレコクオリティ』というものだ」

友「ジャレコクオリティって何だ!?」


男「読売巨人軍……つまりジャイアンツだが、このチームには『最強の助っ人外人』と呼ばれ
  今なお、語りぐさになっている伝説の選手がいる」

友「ウォーレン・クロマティだな」

男「そう、打率.378の球団最高記録保持者で、敬遠球でホームランを打つなどの、数々の伝説を残した彼は
  当時の野球ゲームでは『クロマテ』という名前だった」

友「一文字違いって言うか、一文字足りないのな」

男「しかし、このGBA版、燃えろ!! プロ野球では……」


【エムホマ】


友「エム……ホマ……?」

男「さらに、他のチームの外国人選手を見てみよう」

友「えーと、サントス、リカルト、マルクス……」

男「何かに気づかないか?」

友「…………!? ま、まさか……」

男「そうなんだよ、選手の名前がJリーグの選手名に、すり替わっているんだ」

友「何でだよ!?」

男「ちなみに本拠地の場所まで同じだ。例えば名古屋に本拠地がある中日(ゲーム中の名称はCD CLUB)なら
  名古屋グランパスの選手名になっている」

友「何だその意味不明なこだわりは!?」

男「あと、言い忘れていたが、内容はFC版と全く一緒。
  つまり、バグもそのまま残っている」

友「これがジャレコクオリティか……」


男「>>67さん。ご指摘ありがとうございます。>>1は間違えて覚えていたようです」

友「>>1は基本的にアホなので、このような間違いを連発します。ご了承下さい」

男「第一回目から誤字脱字のオンパレードだからな……『フォトCD』を『ファトCD』とか書いちゃってるし。
  何だよファトCDって」

友「他スレの>>1さんは、すぐに修正するのに、ここの>>1ときたら……」

男「まぁ、奴はSS制作者じゃなくて、ただの『クソゲーを紹介する人』だからな」

友「そのうち怒られるんじゃないか? このスレ……」


※※※


男「さて、今回は一気に六本のゲームを紹介したわけですが……何か、気になったゲームはあるか?」

友「無いな。むしろ興味を引かれるゲームが一本もないことに驚いている」

友「強いて言うなら、スポーツゲームが多かったのが気になったかな?」

男「言われてみれば、六本中三本がスポーツゲームだな」

友「意外とクソゲーが多いジャンルなんだな」

男「キャラゲー、ギャルゲー、スポーツゲーか……後一つで四天王完成だな」

友「いや、完成させなくていいよ」

男「では、今回はここまで。またお会いしましょう。さようなら」

友「たまにはマトモなゲームも取り扱おうぜ、マジで……」

【あっぱれ! ゲートボール】 制作・販売:ハドソン 機種:PCエンジン 発売日:1988年12月22日

【新戦記ヴァンゲイル】 制作・販売:ユーメディア 機種:プレイステーション 発売日:1997年8月28日

【宇宙生物フロポン君】 制作・販売:三栄書房 機種:3DO 発売日:1994年8月6日

【Kitty the Kool!カブキでたのしくおどってね!】 制作・販売:イマジニア 機種:プレイステーション 発売日:1998年11月26日

【黒びげのゴルフしようよ】 制作・販売:トミー 機種:ゲームボーイアドバンス 発売日:2002年4月19日

【燃えろ!! ジャレココレクション】 制作・販売:ジャレコ 機種:ゲームボーイアドバンス 発売日:2004年10月28日


                  ,イ

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              ,r‐、,,ノ  ゙i、  __,、
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乙。おそろしい世界だな。そしてそれに首を突っ込んでいる男はただ者じゃないな。

相変わらずおもしろいなこれ

乙。
ジャレコ、怖いww

懐かしいな
いいスレだ、支援

男「やあ皆さん。クソゲー研究室へようこそ。クソゲーアカシックレコード番外編です」

友「番外編?」

男「実は第四回目で、一つ紹介し忘れてたゲームがあってな、スルーしても良かったんだが
  折角だから急遽やることにしたんだ」

友「余計なことを……」

男「で、そのゲームですが……」


【あっナンジャリン】


友「ナンジャリンというか、本当に何じゃこれ……」

男「お前も結構、下らない駄洒落を言うのな……」


男「これは育てゲー……つまり育成シミュレーションですね」

友「育成シミュねぇ……一時期、流行ったな」

男「これに関しては、もうゲームの内容とかは、どうでもよくて、パッケージのインパクトが全てです」

友「と、いうと?」

男「例によって、画像検索でパッケ画像を捜してきたから、まずは見てくれ」


ttp://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/140001329.jpg


友「『こんなにおもしろくて3,900円』……どんだけ自信あるんだよ」

男「小さく(税抜)と書かれているところが、また腹立つだろ?」

友「なるほど、確かに出オチだな」

男「この手の自画自賛系キャッチコピーは『パンドラマックス』シリーズの『1,980円の超大作』などが有名だが
  看板に偽りなしだったゲームは、一つとして存在してないのが実状だ」

友「JAROに電話したら余裕で勝てそうだな」


男「しかし、本題はそこじゃない……もうお気づきでしょうが、問題はこのパッケージの右下……」


【声優:大谷育江 ・安武美央(生後8ヶ月)】


友「生後8ヶ月? 生後8ヶ月!?」

男「大谷育江さんといえば、ポケモンのピカチュウ役や、ガッシュベルのガッシュ役で知られ、育ちゃんの愛称で呼ばれる
  ベテラン声優の方だが、後ろの安武美央が謎だ。断っておくが、この子の声を、大谷育江さんが担当している
  というわけではなく、ガチで生後8ヶ月の赤ちゃんが声優として出演しているんだ」

友「馬鹿なの!? ねぇ、このメーカー馬鹿なの!?
  何で大谷さん差し置いて、赤ちゃんの顔写真パッケージに載せてるの!?」

男「もう、俺の理解の範疇を越えすぎて、どうコメントしていいのか分からん……。
  一つだけ言えることは『コネって恐いなぁ……』ということだ」

友「メーカー潰れてしまえ! もう、とっくに倒産してるだろうけど!」


男「……と、いうわけで、番外編は以上です」

友「ある意味、最悪のゲームを見てしまった……」

男「それでは次回、第五回目でお会いしましょう。さようなら」

友「そういえば今回、内容については一切触れなかったな……」




【あっナンジャリン】 制作・販売:ツーワン 機種:プレイステーション 発売日:1998年6月11日


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                     /   |  _,.. -―ァ
               _/   l /    , '
             ,. ::': :´: :{   /'     /        ┼ヽ
        , ' :.:.:.::: : : : :ゝ___Y´ _,.<         d⌒)
      /: : : : : : : :/'´ : : : : :.` ヾ: :.\

.      /: : : : : : : : :': : : : : : : : :i:、: : 、:ヽ: . ヽ
.      ,': : : : :!: : : i/ : : : : : : : :/ !: : i: . ':, .、:\     -|r‐、.
     i: : :| : |: : : :|: : : : ; イ: :./   l: : |、: : ',: :\;ゝ    ./| _ノ
     |: .:::|: :|: : : :|: : :/:.//   !: :| ,∨:.i : : ヘ
     |:::::::| :|:. : : :|/.:.:.:-      l‐j´ !: :! : ! : !
     |:::::::ヽ|::. : : :!::.:.:..:::.:..:.:.:     !/  ,j :,' : :| : |    レ |
     |:::::i´`!::. : : :|:.::..○..:.:.:    ○ ./:|/: : :.|ヽj     __ノ
      j∧ヽ_|:::::. : :.l::::.:::..:.:.:.:.:..,    l:.:.:.:.,ィ:.,'
      \:|::::!: : : l:::.:.:....:.:.△..::.:. ,.イ:.:.:/ i/

        ヾ、|ヽ:.:.:l`.ー-ーr.-.<´  |:.:/
         ,、へ:::.\l、___j:::::::::/∧ !/
       /ヽ:\\::::::ヘ   !::::://:::∧
       ,'  \:\\:::ヘ |::://:::/  ',
        i     `ヽ\\∨〃;::イ   .i           糸冬
        |      i \ヽ>':/ |   |       ---------------
        |      | /..`.¨´.`ヾ   |       制作・著作 NIP

是非内容も知りたい

パンドラマックスdisってんの?
あと声優は顔出さない方がいいだろ

内容も知りたいなー

男「やあ皆さん。クソゲー研究室へようこそ。本日は第五回目です」

男「それでだ……突然だが、コナンの最新映画がやってるな」

友「本当に突然だな。……しかし、コナンも長いよな」

男「連載始まったの>1がガキの頃だし、もう十何年になるんだっけ?」

友「そのわりには物語が進んでないような……」

男「ファンにさえ『いつ終わるんだよ?』と言われ続けて、早……何年だっけ?」

友「知らんよ。まぁ、人気が続くうちは終わらないんじゃねーの? 探偵は古来より鉄板ネタだし」

男「『名探偵』という響きは厨二心を擽る何かがあるな」

友「実際の探偵はペット探しと、浮気調査が主な仕事らしいけどな」

男「そういえば、探偵や刑事が主人公のゲームも多いな」

友「推理アドベンチャーだな。オホーツクに消ゆとか、ファミコン探偵クラブとか……」

男「クロス探偵物語も名作だった……。>>1は第六話が面倒になって、クリアしてないけど」

友「ビル探索だっけ? まぁ、確かに面倒だったが」

男「ゲーム史上、最も有名なネタバレでお馴染みの
  ポートピア連続殺人事件も外せんね」

友「犯人は○○ってやつだな。ネットも携帯もない時代に、日本中に広まったんだから
  ラストの展開に、どれだけの人間が衝撃を受けたか分かるってモンだ」

男「個人的にはパスワードがないことに驚いたよ、土曜日の夜から始めて
  夜通しやり続けないと、クリアできねぇよアレは」

友「昼間は親がうるさいからな。当時の子供たちは
  夜中にコッソリやらないと、クリアできなかったんだよなぁ」

男「ゲームは一日一時間と、高橋名人も言ってたしな。……噂じゃ十分でクリアできるらしいけど」


男「探偵物の傑作といえば、やはり『神宮寺三郎』シリーズだな」

友「格好いいよな神宮寺。ハードボイルドな主人公って、あんまり居ないし。ヨーコさん美人だし」

男「神宮寺といえば煙草だが、FC版は何故かコーヒーに変更されてたな」

友「子供が真似するのを防ぐためだろうな。今はCEROが審査してるから、DS版はそのまま煙草だったけど」

男「そういうのは親の躾にも問題あると思うけどな、俺は」

友「……ノーコメントにさせといてくれ」


男「ゲームにおける探偵というのは、本格推理アドベンチャーというジャンルでこそ
  真価を発揮する存在だが、主人公が探偵のゲームの中にはキワモノもあったりする」

友「キワモノというと?」

男「うーん……そうだな、例えばこんなの」


【シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件】


友「え? ホームズのゲームがキワモノ?」

男「シャーロック・ホームズといえば、おそらく、世界一有名な探偵キャラだと思うが
  このゲームは、そんなホームズを『無駄遣いしたゲーム』なんだよ」

友「……どういう意味だ?」

男「まずジャンルが『推理アドベンチャー』じゃなくて『アクション』だ」

友「何で!?」


男「シルクハットに赤マントの変な奴にさらわれた伯爵令嬢を捜して
  捜査を開始する我らがホームズだが……捜査に一番大切なのはなんだと思う?」

友「え? ……えーと、根気とか体力とか……ひらめきとか?」

男「それも大事なんだが、一番は捜査経費だ」

友「金かよ」

男「名探偵といえど人間だからな、歩き回れば喉も渇くし腹も減る。遠方に捜査に行くにも
  金がなければ鉄道を利用することも出来ない」

友「そりゃそうだけどさ……」

男「無一文で街に放り出されたホームズ。しかし、灰色の脳細胞を持つ、天才ホームズは
  手っ取り早く捜査経費を、手に入れる方法をひらめきます」

友「灰色の脳細胞はポアロだろ」

男「なんと、街を歩いている通行人を蹴り殺して、金を奪います」

友「えぇぇ!?」

男「一人蹴り殺せば30ポンド手に入ります。この街で販売している『くすり』が100ポンドなので
  四人殺れば一つ購入できる計算です」

友「たかが薬一つで四人も!?」


男「街にある建物や公園、下水道などには自由に入ることができ、中にいる人に聞き込みができるようになっています」

友「下水道に何故、人がいる!?」

男「では、早速話を聞いて回りましょう」

友「いや、聞き込みはいいから警察行けよ! コイツ、この短時間で何人殺したよ!?」

男「フィクションの世界における聞き込みは、探偵と事件の関係者との駆け引きを楽しむ、という意味合いが強いのですが」

友「『彼らは、まだ何かを隠している……』とか、何かそんなやつか」

男「我らがホームズは、そんな回りくどいことはしません。ここでも灰色の脳細胞が
  確実に情報を聞き出す方法を思いつきます」

友「だから、それはポアロだっつの!」

男「ライダーキック(跳び蹴り)をお見舞いして、力ずくで吐かせます」

友「拷問じゃねーか!! 何だこの鬼畜ホームズは!?」


男「このゲームのホームズは、探偵の基本である『足を使った捜査』を見せてくれるわけだが」

友「足を使うの意味が違う! 蹴り殺すなよ!」

男「ロバート・ダウニーJrの映画はともかくとして、シャーロック・ホームズといえば
  『パイプ片手に椅子に座り、推理を組み立てる』という、安楽椅子探偵のイメージがあると思います」

男「しかしながら、ホームズがモルヒネの愛用者だったり、フェンシングの達人だったりというエピソードは
  一般的にはあまり知られていません」

友「ちょっとイメージと懸け離れているからな」

男「このゲームは、そういったホームズのダーティーな一面を、前面に押し出しているということで……」

友「全面に押し出しすぎだろ! コイツが一番の犯罪者じゃねーか! これ原作ファンが見たら卒倒するぞ!?」


友「本当にホームズの無駄遣いだったな」

男「探偵設定ってだけならまだ分かるけど、シャーロック・ホームズでやる必要性は全くないな」

男「さて、今日はもう一本紹介します」


【ミシシッピー殺人事件】


友「……殺人事件ってことは、これも探偵物か?」

男「ああ、今度はアドベンチャーだから安心していいぞ」

友「お前がそう言うときが、一番安心できないんだよ……」

男「このゲームはミシシッピー川を航行する客船内で起こった殺人事件を、偶然乗り合わせた探偵のチャールズを操作して
  助手のワトソンと一緒に事件の真相を追う、というストーリーです」

友「まぁ、よくあるパターンだな」

男「それまでのアドベンチャーとは違い、主人公を直接操作して移動するのが特徴です」

友「ほう」

男「船内を歩き回るチャールズとワトソン。そして、ある部屋の中に入ると……」


チャールズ『うわぁー……!』

ワトソン『あっ! せ、先生! こ、この床は誰かの罠だったんだ! この高さから落ちたんじゃ先生は……』


男「主人公が転落死してしまいました」

友「どうやって客船に落とし穴を仕掛けた!?」


男「気を取り直して、別の部屋を調べます」

友「初見殺しもいいとこだな、さっきの罠は」


ヒュン! グサッ!


友「えぇぇ!? ナイフが飛んできて眉間に突き刺さった!?」


チャールズ『うっ!』

ワトソン『あっ! せ、先生!』


友「そしてやっぱり死んだぁぁぁ!!」

男「一瞬の油断が命取りな、非常に緊張感あふれるゲームです」

友「いや、ちょっ! 何これ!? どういうこと!?」

男「殺人事件の真相というのは、ただの建前で、本当は『いたるところに仕掛けられた、デストラップを潜り抜け
  死の客船から生きて脱出する』というのが真の目的です」

友「違うゲームになってるじゃねーか!!」


男「今回は名探偵コナン劇場版最新作・公開記念ということで、変わり種の探偵ゲームを紹介してみました」

友「探偵のゲームは王道が一番か……というか、王道以外はやっちゃ駄目なんだな」

男「変わり種といえば『カトちゃんケンちゃん』も、異色な探偵ゲームだったな」

友「はぁ……どんな感じに?」

男「かなり昔の話だが『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』というTV番組がやっててな
  その番組でやってた、加藤茶と志村けんの二人が、探偵コンビという設定で
  故・松田優作の主演ドラマ『探偵物語』のパロディコントが大人気だったんだ」

男「これは『人気番組のワンコーナーだけを、ピンポイントでゲーム化した』という珍しい作品なんだよ」

友「チャレンジ精神あふれすぎだろ」

男「内容は簡単にいえば『マリオ系』のアクションゲームだった。蹴りが使えたり、しゃがむと尻から屁を発射して
  それで攻撃したりと、オリジナル要素もあったけどな」

友「屁で攻撃て……まぁ、ドリフ的なギャグだと思えば許せるけど」

男「スーパーマリオブラザーズ2のルイージかってぐらい、
よく滑るゲームでな。そのくせ1ドット単位の調整が必要で
  難易度が異常に高かったよ」

友「ああ、まともに操作できない感じのアレか」

男「難しいというよりは、シビアなゲームだったな。>>1もステージ3までしか、いったことないし。
  番組自体が高視聴率だったこともあり、結構な数が売れたはずなんだが
  中古市場にもなかなか出回らない、割とレアなゲームだ」

男「ちなみに、久々にこのゲームをやりたくなった>>1が、押入の奥を捜していたときに
  発見してしまったのが、第三回目でやった『ボディコンクエストⅡ』だ。
  しかも、肝心なカトケンのソフトは見つからなかったという……」

友「それって、ボディクエの呪いじゃねーのか?」

男「しかし、ついに怒られてしまったな」

友「>>92さんか……まぁ、ボロクソ言ってきたからな。今まで怒られなかったのが不思議なくらいだ」

男「フォローの意味を込めて、パンドラマックスについて話しますが、>>1はvol.1の『ドラゴンナイツ・グロリアス』以外は
  一通りやっています。ちなみにvol.3の『ラビッシュ・ブレイズン』がお気に入りで、続編も楽しみにしていたのですが
  発売前にメーカーのパンドラボックスが解散してしまったという、個人的な理由で恨みを抱いています」

友「本当に個人的な理由だなオイ」

男「パンドラボックスは『戦国サイバー・藤丸地獄編(ソニー)』・『学校であった恐い話(バンプレスト)』などを手がけたメーカーで
  マイナーではありますが、高い評価をされていました。特に学校であった恐い話は、実写の登場人物たちが
  『お前絶対アラサーだよね!?』という人たちばかりで、本筋とは関係ない部分で、>>1の心に消えないトラウマを刻み込んで……」

友「オイ、やめろ!!」


男「当時はバブル崩壊直後ということもあってか、『低価格・高品質』が求められる時代でした。これがゲーム業界にも
  影響を及ぼしたのかは分かりませんが、PSはPlayStationBest、SSはサタコレと銘打ち、廉価版ソフトの販売に踏み切りました」

友「旧作が安く買えるというのは、お得感があったな」

男「それに加えて、D3ハブリッシャーが『simpleシリーズ』を、サクセスは『スーパーライトシリーズ』という名で
  独自に廉価ソフトの販売を始めます」

友「スーパーライトには、他社ゲームの廉価版も含まれてたな」

男「珍しいところでは、カルチャーブレーンの『ハイグレシリーズ』などもあります」

友「ハイグレって何だ? クレヨンしんちゃん?」

男「確か、スーパーハイグレードだか、ハイパーグレードだかの略だったような……」

友「どう考えても、あの幼稚園児を連想するだろ……」


男「で、本題のパンドラマックスですが、完全新作でやりごたえのあるゲームを低価格で、というコンセプトで自社ブランドとして
  制作されたシリーズです。既にPS2の発売後で、互換性があるとはいえ、PS1のゲーム自体、あまり売れなくなっていたのですが
  simpleシリーズが微妙なゲームを乱発していたのに対して、パンドラマックスは、どれも一定のレベルに達している
  素晴らしいクオリティを発揮していました」

友「プレステ末期の名作シリーズだったな。simpleシリーズもこの頃は酷かったし」

男「とはいえ、やはり低価格故に粗もあり、定価1,980円というのを考慮すれば、文句なしの名作揃いですが
  さすがに超大作を名乗るには無理がある感は、否めません」

友「面白いけど短かったよな……ラビッシュブレイズンも十数時間ぐらいでクリアしちゃったし」

男「ロープライス&ハイクオリティを実現した希少なシリーズでしたが、やはり過剰な謳い文句は
  避けるべきだというのが、俺の見解です。そうでなければ……」

友「そうでなければ……?」

男「十年以上経った後で、こんなところでネタにされます」

友「綺麗に落とそうとするな」


男「完全な思いつきと勢いで立てた、このスレですが、ついに100レスを突破しました。
  ここまでのお付き合い、まことにありがとうございます」

友「SSスレじゃないのに良いのだろうか……」

男「なんか『SS風スレです』とか、適当なこと言っとけば大丈夫だろ」

友「あのなぁ……」

男「立てる前に某スレで『立てるからには放置しないで、キッチリ完結させろ』と言われていますので
  最低限、完結だけはさせたいと思っています」

友「…………あんさ?」

男「ん?」

友「完結させたいって言うけど、このスレどうなったら『完結』なんだ?」

男「…………」

友「…………」

男「…………」

友「…………何か言えよ」

男「……では、またお会いしましょう。さようなら」

友「無視かよ」


【シャーロック・ホームズ伯爵令嬢誘拐事件】 制作・販売:トーワチキ 機種:ファミリーコンピュータ 発売日:1986年12月11日

【ミシシッピー殺人事件】 制作元:アクティビジョン FC版制作・販売:ジャレコ 機種:ファミリーコンピュータ 発売日:1986年10月31日

【カトちゃんケンちゃん】 制作・販売:ハドソン 機種:PCエンジン 発売日:1987年11月30日



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       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    糸冬
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : :::::::::::::::::: ---------------
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄            制作・著作 NIP

乙!
相変わらず面白いなぁ

おつ
ミシシッピー殺人事件、懐かしいな

カトちゃんケンちゃんは友達の家に押しかけてよくやったな
完結の前提条件として900レス超えは必須だな

友「どうも、お久しぶりです。>>1の馬鹿が馬鹿のくせに風邪をひいてしまい『クソゲーの紹介とか言ってる場合じゃねぇ』
  という状態だったので、ずいぶん期間が開いてしまいましたが、如何お過ごしでしょうか?」

友「>>1の風邪もよくなったので、またダラダラとクソゲーを紹介していきたいと思います」

友「では早速、男の方から今回のゲームを……」

友「……………………あれ?」

男「…………」

友「……おい、始まってるぞ。なにやってるんだ?」

男「ん~……アイドルのプロデュース」

友「モバゲーやってんじゃねーよ!」

男「まぁ、ちょっと参考にな」

友「参考? 何の?」

男「『アイマス2騒動』って知ってるか?」

友「ああ、なんか三年ぐらい前に騒がれてたな」

男「詳細については省くが、とにかく『メーカー側がユーザーが何を求めているのか』を無視した商品を作ったのが
  この騒動の原因だ。AKB商法を模したCDの売り方や、古参ファンの神経を逆撫でするような発言もマズかった」

友「新キャラが男性アイドルグループだったり、既存キャラの四人がサブキャラになったりと、色々やらかしてたな」

男「まぁ、>>1はアイマスは未プレイだから、あまりいい加減なことも言えんが、2chやその他諸々のサイトを見た限りでは
  『そりゃ怒るよこれは……』と思うことを、平然とやっていたなバンダイナムコは」

友「でも、実際にプレイした人の感想だと、そう悪くはなかったんだろ?」

男「まあな、問題視されていた男性ユニットの『ジュピター』も、逆に好感度を上げたくらいだ。
  しかし、グラフィックやシステム周りはともかく、全体的に劣化している、という評価が大半だったことから
  ユーザーの怒りを沈めるには到らなかったことが伺える」

友「最低でも前作を遙かに超える物を作らなければ、許してもらえんわなそりゃ……」


男「当初は『どうせPS3版で使えるようになるんだろ』と、楽観視している人もいた。PS3への移植の際に、新要素を追加した
  『完全版商法』と揶揄される売り方が、バンナムお得意の手口だったからな。しかし、PS3版でもサブキャラ化した四人を
  使用することはできず、Xbox360ユーザーに対する救済措置が行われたという話も聞かない」

友「完全に『逃げ』だなこれ……」

男「言い方は悪いが、ユーザーは泣き寝入り状態だ。サブキャラ化した四人が、ただの『噛ませ犬』のような扱いをされているのも
  怒りを増大させた原因だろう。心ない人は『不人気キャラをクビにしただけ』と言っていたが、例え不人気であっても
  そのキャラが好きな人も居るというのを、メーカーは忘れてはならないはずだ」

友「確かに、これじゃファンを大事にしてるとは言い難いなぁ……」

男「この騒動に限った話じゃないが、新規ユーザーを取り込みたいのは分かるし、それは結構なことだと思うが
  それと古参ファンを裏切るようなことをするのとは、まるで別の話なんだよ。
  厳しいことを言うようだが『未プレイの人の興味を引きつつ、既存のユーザーにも満足してもらえる物を作る』というのが
  企業としての正しい在り方というか、そうであるべきだと思うよ俺は」

友「まぁ、今じゃ『冷静になってみれば、そこまで騒ぐようなことでもなかった』という意見も多いけどな」

男「まあな。こっちは完全に外野だし、今更とやかく言うことでもないが、今後も同じような騒動が起こらないとは限らないし
  各メーカーはこれを戒めとしてほしい、という願いを込めて話をさせてもらった」

友「商売でやってるからには、金儲けが目的だろうけど、金儲けが目的であるからこそ
  メーカーはお金を支払うユーザーに対して、誠意を見せなければならないってことだな」


男「もう一つ……newラブプラスについても、話さなければならないだろう」

友「あー……はいはい、バグプラスね」

男「こちらも詳細については省略するが、相次ぐ発売延期の末に、βテスト版のような未完成ソフトを発売してしまい
  期待して待っていたユーザーを失意の底へと叩き落とした、クソゲーと呼ぶのでさえ、他のクソゲーに失礼だという
  とんでも無いことをしでかしたソフトだ」

友「当時の『カレシ』たちの発狂と憤怒の嵐は、恐怖を覚えるほどだったよ」

男「一時は、ラブプラスというコンテンツ自体が終わるのではないか? とさえ言われるほどだったからな。
  『コナミはときメモ3での失敗を何も反省していない、それどころか酷くなっている』という、厳しい意見も多かった」

友「ユーザー離れも、アイマス2の比じゃないほどらしいな」

男「一応、追加データの配信で、各種バグの修正・動作の安定化・ゲームバランスの再調整などの救済措置はされているが
  怒り狂ったユーザーが、それで許すはずもなく、アンチ化したユーザーの一部が、今でもネットの各所で暴れている始末だ。
  2chの本スレなど、余りに酷いネガキャンや煽りに閉口してしまい『本スレでのアンチレスを禁止』してしまったほどだ」

友「それはそれで、どうかと思うが……」

男「『言語統制だ』という意見もあるが、少し不満を漏らしただけで、過剰に反応してしまう人たちから総攻撃される
  ほどだったから、結果的には良かったのかもな。ただ、肯定派と否定派で完全に分離してしまったようだか」

友「なにもユーザー同士で喧嘩しなくてもいいだろ……」

男「まぁ、それだけ酷かったってことさ。newラブプラスもそうだが、『こんなゲームで楽しめる奴は頭がおかしいだろ』
  などといった、何とか良いところを探して、ラブプラスというコンテンツを守ろうとしている人に対しての煽りもな」

友「2chなんて所詮、便所の落書きの延長上だろうよ……何そんなに必死になってるんだよ両方とも」

男「それを分かっていても、好きな物をボロクソに言われりゃ、気分を害するのは当然ってことだ。
  煽る側にしてみても『何で自分の意見に賛同してくれないんだ!?』って思いがあるんだろうな」

友「何にしても、罪深いのはコナミってことか……」


男「それと、ソーシャル化も問題になっているな」

友「ああ、何か『カノジョ』の入れ替えを示唆する発言があったとか、なかったとか……」

男「新キャラ自体、多くのユーザーが望んでいないのに、現在の三人が居なくなるかもしれないとあっては
  不安になるのも、忘れかけてた怒りがこみ上げてくるのも、当然のことだ。特に『姉ヶ崎寧々』のCVを担当している
  皆口裕子さんが、生活の場を海外に移したこともあり、入れ替えが真実味を帯びてしまっている」

友「ああ、なんか留学したんだっけ?」

男「>>1はラブプラスよりも、皆口さんのラジオが聴けなくなるのが残念で仕方なかったようだが……」

友「んなモンどうでも良いわ」

男「まぁ、それでなくても『ソーシャル化』自体に否定的なユーザーが多いしな。新規を取り込むという名目で
  既存ユーザーに対する配慮の『は』の字もないというのは、如何なものか」

友「アイマスといい、ラブプラスといい、ヘビーユーザーに支えられた人気というのを
  メーカー側が理解してないんじゃないか? と、疑いたくなるな」

男「どちらのケースも、メーカー側が人気の上に胡座をかいてしまったのが原因だな」

男「それに、ソーシャルは俺たちみたいなゲーマーは、お呼びじゃないって感じだしな。
  そういうのが求められる時代なんだろうし、ソーシャルゲーム自体を否定するつもりはないが
  『本家で出した損失を、ソーシャルで補填しよう』という裏の狙いが見え隠れするのは頂けないな」

友「まぁ、モバマスの方は好評みたいだけどな」

男「ときメモon-lineの前例もあるし、やるんだったら、キッチリ丁寧に作った、クオリティの高い物にしてもらいたい。
  コナミはくれぐれも『ガチャ回させて、適当に儲かればいいや』などと考えないように! いやマジで」

友「それ、お前というより、>>1の言いたいことだろ」


男「さて、あまり悪いところばかり言うのもなんだし、これらのゲームの魅力について考えてみようか」

友「一応フォローは入れるのな」

男「ラブプラスはニンテンドックスの美少女版などと言われているな」

友「まぁ実際、既存のゲームにあった要素を集めた感じだな。DSとの相性が良かったこともあって、完成度は高いけど」

男「どちらかといえば、学生時代をやり直したい大人向けのゲームだな。パターン化しやすい会話や
  希薄になる学生生活感といった単調さもあるが、このエポックメイキング的な内容は高く評価できる」

友「声優に名前を呼んでもらえるというのも、好評だったな」

男「それは極地的な評価だけどな。まぁ>>1も皆口裕子さんに、自分の名前を呼んでもらえるという理由だけで
  購入に踏み切ったわけだが……」

友「その情報、必要か?」


男「次はアイドルマスターの魅力についてだが……」

友「ああ」

男「さっきも言ったが、>>1はアイマスは未プレイだ。少ない知識で、ゲーム自体の魅力を語るわけにはいくまい」

友「知ったかで話してボロが出たら、目も当てられんからな」

男「だから、これはあくまで俺の想像だが、キーワードは『アイドル』という響きだろう」

友「響き?」

男「今はAKB48のように、アイドルも『一山いくら』のバナナの叩き売り状態だが、やはり『アイドルという響き』自体には
  特別な意味合いが含まれていると思う。みんなの笑顔を自分一人だけの物に……というのは昭和の匂いがする要素だが
  それは王道中の王道ともいえる要素だ」

友「まぁ、確かにちょっと惹かれるものはあるな」

男「アイマスに恋愛要素があるのかは知らんが、新人アイドルと一緒に、トップアイドルを目指すという目的の
  『一緒に』という部分が重要なんだと思う」

友「なるほど……つまり、このシチュエーションこそが魅力ということか」

男「実際にプレイした人なら、もっと具体的に魅力を語れるんだろうが、俺にはこれが限度だ」

友「適当なこと言って怒られるよりはいいさ」

男「……そういえば、過去に似たようなコンセプトのゲームがあったな」

友「ほう」

男「プロデューサーじゃなくてマネージャーとしてだが、三人組のアイドルグループを、スターにするのが
  目的のゲームで……えーと、ちょっと待てよ? どこやったっけなぁ……」

友「まさか、このダンボールの山、中に入ってるの全部ゲームか?」

男「お、あったあった……これだ」



【ラサール石井のチャイルズクエスト】



友「『誕生~Debut~』じゃねーのかよ!?」

男「そんな、まともなゲームを、このスレでやる訳ないだろ?」

友「真面目な話してたから『今回クソゲーはやらないかも』って、密かに期待していたんだぞ俺は!」

男「そんなモン、ただ前フリに決まってるだろ。お前まだ分かってないのか?」

友「チクショォォォ!!」


男「では、クソゲーアカシックレコード第六回目を始めます」

友「今から!? 今までのは何だったんだ!?」

男「だから前フリだって。……さて、まずは『チャイルズってなぁに? それ美味しいの?』という人のために
  チャイルズについて説明します。『お笑いもできるアイドル』という触れ込みで、石井光三オフィスからデビューした
  三人組のアイドルで『笑っていいとも』のオープニングで、タモさんの後ろで歌っていた人たち、それがチャイルズです」

男「よくバラエティー番組に出演している『磯野貴理子』さんが、かつて所属していたグループでもあります」

友「あの人アイドルだったのか……」

男「>>1も、このゲーム買うまで知らなかったようだ。そもそも、ラサール石井が主人公のゲームだと思ってたぐらいだし」

友「『さんまの名探偵』的なゲームを期待していたのか……?」

男「ゲームを始めると、お約束の名前入力画面になります。このゲームは『プレイヤー=主人公』なので
  デフォの名前はありません。なので今回も『あらまき』にしました」

友「またかよ……荒巻さんすいません」


社長『おお、あらまき。選ばれしマネージャーよ、あんさんが来るのを待っとったで。ほな、早速行ってもらおうか?』


男「社長の石井光三氏が、関西弁でまくし立ててきます。何がなにやら分からないのですが
  とにかく行かなければならないようです」

友「どこに!?」

男「わけが分からずポカーンとしていると、社長がラサール石井氏を呼び、状況を説明するよう促します。
  正直、『お前が説明しろよ!』と思いました」

友「ラサール石井も一応出てくるのな……」


ラサール『どうも、私がラサール石井です。チャイルズクエストをお買い上げいただき、ありがとうございます』

ラサール『それでですね。荒巻さんは我が石井光三オフィスの新人マネージャーなんですよ』


男「ラサール氏の話を要約すると以下のとおり……」


・主人公(あらまき)は石井光三オフィスの新人マネージャー

・担当のタレントは『チャイルズ』

・パッとしないチャイルズを、どうにかスターに育ててほしい

・スターになったという基準として『ときおホール』でのコンサートを成功させるのが条件

・ときおホールは『スターのマイク』『スターのドレス』『スターの靴』の三つがなければ、中に入れてもらえない

・正直、このゲームもコケるかもしれない。でも荒巻さんが一本買ってくれたから、コケずにすむかもしれない


男「こんな感じです」

友「いろいろ言いたいことはあるが、とりあえず荒巻★さんはこのゲームを買ってないと思う」


友「パッとしないアイドルをスターにしろとか、無理難題すぎるだろ。どう考えても新入社員に丸投げしたとしか思えんぞ。
  あと、言っときたいのが、その……ときおホールだっけ? スターのなんとかを持ってない奴には、会場を貸さないとか
  どんな殿様営業だよ」

男「錦野旦だけはフリーパスなんだろうな」

友「ああ『職業:スター』だからな……って、どうでもいいわ」

男「そんなこんなで、ファンを増やすために、荒巻はチャイルズを連れて全国巡業の旅に出ます」

友「呼び捨てにするなら、せめて片仮名表記にしろ! 荒巻さんホントすいません!」

男「一見すると四人パーティーのように見えますが、戦闘に参加するのは主人公の荒巻だけで
  チャイルズは付いてくるだけです」

友「まぁ仮にもアイドルだからな……って、戦闘!?」

男「これRPGだから」

友「タイトルからして、そうじゃないかと思ってたけどやっぱりか!」


男「最初にチャイルズの簡単なプロフィールが紹介されます」


・久留龍子 あだ名はリン

生まれつき霊能力があり、三歳にしてイタコを目指す。天才的なボケ、小節の利いた歌が魅力。この子がハズせば笑いがとれる。

・磯野貴理子 あだ名はキリコ

生まれつき顔がデカく、二歳にして神童と呼ばれ、四歳にしてグレる。
一応リーダーの十九歳。妹は何故か二十歳。

・茂原裕子 あだ名はユウコ

生まれついての脂性。油で滑って幼稚園に通えず。一生懸命食べた豆腐のおかげで、なんとか小学校には通えた。


友「これアイドルのプロフィールじゃねぇよ!! 最後ただの悪口だし!」


女優を目指し上京した三人。生まれつき小柄な彼女たちは、入団した劇団で訳も分からず隅で小さくなっていた。
ふと周りを見ると、自分と同じ境遇の人間が二人居ることに気づく。


『よう、寸足らず』
『あら、寸足らず』
『まあ、寸足らず』


たちまち意気投合した彼女たちは、三人組を結成する。


『名前は何にしようか?』
『私たち子供みたいだから、Childの複数形のChilsでどうかしら?』


こうしてアイドルグループ『チャイルズ』が結成されたのである。


この時、彼女たちはまだ知らなかった……






Childの複数形がChildrenだということを


友「どうでもいいわ!! 何だこの意味不明な結成秘話は!?」


男「各地を巡り、イベントホールでライブを成功させ、最終的に『ときおホール』でのイベントを大成功させれば
  スターになったと認めてもらえます」

友「要するにドサ回りか……」

男「しかし、ここで一つ問題が……ライブをやるにも、持ち歌がありません」

友「悲惨すぎるだろ! それでどんなライブをやるつもりだ!?」

男「そこで荒巻の出番です。このゲームでは敵と戦い勝利すると『人気』が増え『お小遣い』がもらえます」

友「どんなシステム!?」

男「この人気というのが、一般的なRPGでいうところの『経験値』です。フィールドを歩いていると
  エンカウントして、戦闘に突入します」


→よいしょ

  たえる
  どうぐ
  まほう
  にげる


友「ああ……もの凄いボディクエ臭がするコマンドが……」

男「勝利条件は主に二つ、『お下劣な言葉』『世界最低の言葉』などの、相手の悪口攻撃をひたすら耐えて
  ストレスを発散させるか、相手をヨイショし倒して、良い気分にさせるかのどちらかです」

友「もう何のゲームなのか分からんぞ」

男「とにかく、上機嫌になった相手は、そのままチャイルズのファンになり、荒巻にお小遣いまでくれます」

友「そうやってファンを増やすのか? 地道すぎるだろこれ……」

男「人気が増えるとレベルが上がり、一定のレベルに達すると、プロデューサーのラサール石井さんから連絡が入り
  持ち歌と、持ちネタが増えていきます」

友「ラサールさんプロデューサーだったの!?」



男「戦闘ですが、実に様々な敵が出てきます」

友「例えば?」

男「うん、まぁ……女子大生とか、ガードマンとか……」

友「女子大生から、お小遣いもらう業界人ってどうなのよ?」

男「プログラマーとか、御老体とか、中年男……あたりまでは良いんだが……」

友「ん?」

男「ザビエルヘアの『宣教師』とか、ホッケーマスクにチェーンソーの『スプラッター』とか……」

友「急激に色物臭が酷くなったな」

男「白無垢姿の『嫁入り狐』とか、全身真っ赤の『レッドスネーク』とか、何か全体的に黄色っぽい『忠犬8公』とか……」

友「獣かよ!? んなモン、ファンにしてどうするんだ?」

男「嘔吐物の『ゲロゲーロ』とか、野糞の『クサイム』とか……」

友「人間じゃないどころか生物ですらない!? プライドねーのか、この主人公は!?」

男「まぁとにかく、そういった敵を一生懸命ヨイショして、ファンを増やしていくわけだが……」

友「ウンコがコンサートを見に来るアイドルとか、革新的すぎるわ!!」


男「戦闘には参加しないチャイルズの三人ですが、それぞれ『不満度』というパラメーターが存在しています」

友「いやな予感しかしないパラメーターだなオイ」

男「敵の『太股を触る』などのセクハラ攻撃や、空腹・トイレを我慢などで上昇していき、100%になると……」

友「うん」

男「爆発します」

友「何で!?」

男「いや、怒りがね、怒りが爆発するの。こんな感じに」


『バッキャローーー!!! もう、仕事なんてやってられんわ!』


友「まさかの仕事放棄!?」

男「こうなると、強制的に事務所に戻され、社長に『タレントの管理もマネージャーの仕事やろうが!!』と怒られます」

友「というか、ウンコにヘコヘコするのはマネージャーの仕事なのか?」

男「ふてくされて地下室に引きこもってしまったチャイルズ。やたら部屋数の多い事務所の地下を
  一つ一つ探し回るハメになります」

友「面倒な仕様だなコレ……」

男「特に厄介なのが『尿意』です。突然トイレに行きたいと言い出すので
  ダンジョンの深部でコレをやられると、軽く心が折れます」

男「一応、尿意を取り去る『かみおむつ』というアイテムも、あるのですが……」

友「アイドルに紙オムツて」

男「持ち物は六個までしか持てず、『毒のある言葉』をやられると、ほぼ100%毒を受け
  毒状態になると、まほうが使えなくなるので、解毒アイテムが必須となり、紙オムツを常備する余裕はありません」

男「それと、関係ない話ですが、社長は『マネージャーの仕事』と言いますが、このゲームでお金を稼ぐ方法は
  『戦闘に勝利してお小遣いを貰う』『イベントを成功させてお捻りを貰う』のどちらかです」

友「……それで?」

男「給料が貰えないんだよ、仕事してるのに」

友「言われてみれば確かに!!」

男「経費の概念もないから『宿泊費』や『食事代』も、基本マネージャーの自腹だ」

友「とんでもねぇブラック企業じゃねーか!」


男「最初のうちはレストランでパンの耳(100円)でも食わせてやれば、機嫌も直るのですが……」

友「みみっちいな……」

男「だんだん贅沢になっていくし、不平不満を垂れ流し放題だしで、チャイルズがウザいです」

友「ウザいとか言うなよ、一応アイドルだぞ?」

男「ここのアイマススレのアイドル達のように、チャイルズが主人公に懐いてくれるなら
  まだ良いのですが、終始、文句を言うだけで、ただただ鬱陶しいだけの存在です」

友「ずっと思ってたけど、チャイルズの扱い酷すぎるだろ! ついでに主人公の扱いも!」


男「さて、全国巡業の旅を続ける荒巻とチャイルズですが、とある事情で、大海原へと出ることになります」

友「へぇ……このゲーム、船が出てくるのか」

男「いや、ないけど?」

友「はぁ? じゃあ、どうするんだよ、泳げってか?」

男「えちごらすという街に『洗濯オババ』という、タライで洗濯しているキャラが居てな。そのオババから……」

友「まさかタライで大海原へ旅立つのか!? 自殺行為以外の何物でもないだろ!!」

男「他に渡航手段がないんだから仕方ないだろ」

友「せめてイカダとかカヌーとかにしとけよ……」

男「しかし、このオババもタダでタライを譲ってくれるほど、甘くはありません。
  交換条件として『虹の石鹸』というアイテムを要求してきます」

友「タライぐらいホームセンターで買えばいいだろ」

男「ゲームシステムを根本から否定するな。……この虹の石鹸を入手するために
  今度は七つのオイルを手に入れる必要があり、オイル探しの旅が始まります」

友「ああ、もう……昔のRPGにありがちな、お使いクエストじゃねーか……メンドくせぇ」


男「全国巡業の旅を続けながら、七つのオイルを探す荒巻達。しかし、ここで問題が発生します」

友「このゲーム自体が問題だらけだろ」

男「七つのオイルの一つ『イエローオイル』の原料である『バナナの皮』を入手するのには
  国外の『ハワイ』に行かなければならないのです」

友「バナナぐらい八百屋で買えよ! コンビニでさえ売ってるとこあるぞ!?」

男「しかし、空港へ行ってもハワイ行きは満席で、飛行機に乗れません。そこで、チャイルズを『スター水泳大会』に出場させ
  優勝商品のハワイへの航空券を手に入れようと目論見ます」

友「船はないのに飛行機はあるのか!?」

男「水泳大会に出場するチャイルズ。裏方であるマネージャーの荒巻は、彼女たちを信じて見守るだけ……な訳がなく
  Aボタンを連打するミニゲームが始まります」

友「やっぱり、こういうのがあるのかよ……」

男「チャイルズの頑張りで、見事優勝を果たし、ハワイ行きの航空券を手に入れました……と、ここで気が付いたのですが
  優勝できたのは、チャイルズが頑張ったからではなく、俺が一生懸命、Aボタンを連打していたからです」

友「お前、ホリコマンダー(連射パッド)使ってたじゃねーか」

男「こいつら、俺が連打しないと泳ぎません。優勝できたのは完全に俺の力です」

友「だからホリコマンダー……いや、良いけどさ、細かいことは」

男「最初に言いましたが、このゲームは主人公=プレイヤーです。それはつまり、プレイヤー=主人公でもあります」

友「はぁ……?」

男「何が言いたいかというと『結局、頑張ったのはマネージャーの荒巻で
  チャイルズは何もやってないじゃねーか』と、いうことです」

友「…………確かに」


男「七つのオイルを揃えた荒巻たち。早速、石鹸屋に虹の石鹸を作ってもらい、オババのタライと交換します」

友「タライ一つで、どんだけ手間かかるんだよ……」

男「亀占いをしている男性に、捕まえた亀から引き剥がした亀の甲羅を渡し
  占いの結果の場所へと、タライを漕ぎ出します」

友「ちょっと待てぇぇぇ!!」

男「あん?」

友「色々言いたいことがある! まず亀占いって何だ!?」

男「さぁ? そういう占いがあるんだろ、知らんけど。
  豆腐占いのオバハンと比べれば、まだマシな方だろ?」

友「そんな古い話、誰も覚えてねーよ! それと、亀から甲良を引き剥がすって何? グロいよ!」

男「目的のためなら手段を選ばないのが、真のプロってモンだぜ、友よ……」

友「何それっぽいこと言ってんだよ! 全然格好良くないからね!? そもそも、何を占ってもらったんだよ?」

男「タライで大海原を走る荒巻たち、彼らはそこで小瓶を手に入れます」

友「だから人の話を聞けよ!!」


男「海で拾った小瓶ですが、中に入っていたのはなんと、子供時代のチャイルズの写真でした。
  彼女たちは、子供の頃も3人一緒だったのです」

友「いや、ちょっと待て、おかしいだろ。劇団で初めて出会ったんじゃなかったのか?」

男「その謎を解く鍵は、社長である石井光三に憎しみを抱く、謎の女性です。
  話すのを忘れてましたが、オイル探しの途中に、出てきました」

友「キーキャラを忘れるなよ」

男「彼女の口から語られる驚愕の真実、それは……」

友「それは?」

男「なんと、この女性こそがチャイルズたちの生みの親だったのです」

友「えぇぇ!?」

男「そして彼女が社長・石井光三を憎む理由……それは彼こそが、チャイルズたちの父親だからだったのだ」

友「どんだけ斜め上な超展開!?」

男「両親と血の繋がりはなく、事務所の社長こそが、実の父親だった……何という運命の悪戯なのだろうか……」

友「何かもう、とんでも無いことになってきたな……」

男「真実を知ったチャイルズたち……衝撃をうけた彼女たちは……」



『いや~ん、そうなの?』



友「リアクション軽っ!!」


男「まぁ当然ですが、コレはこのゲームだけの設定で
  実在の石井社長とチャイルズの間に血縁関係はありません」

友「そりゃそうだわな。本当の話だったら、ネタにも出来ないだろ。スキャンダルにも程がある」

男「さて、この後も旅を続ける荒巻一行……『おり・はるこ』という女性からオリハルコンを貰い
  マイク博士に『スターのマイク』を作ってもらいます」

友「また駄洒落だよ!」

男「全国の公会堂でのイベントを成功させ『スターのドレス』を入手。そして洞窟で『スターの靴』を拾います」

友「靴だけなんか扱いが雑だぞ!?」

男「スターグッズを揃えたチャイルズたち……いよいよ『ときおホール』へと殴り込みます」

友「殴り込んでどうする!?」


男「ここまで来たら、もう持ちネタも、持ち歌も充分すぎるほど揃っています
  それらを次々披露するチャイルズ。会場は大盛り上がりで、コンサートは大成功です」



『やった、やったわ!
 ついに私たちはスターになってしまっちゃったわ。
 ああ、夢みたい』



男「まぁ本当に夢だったわけですが」

友「まさかの夢オチ!?」

男「いや、リアルの方のチャイルズのことな」

友「言ってやるなよ、可哀想だろ……」


男「チャイルズもスターになり、コレでめでたしめでたし、となるかと思いきや
  もう一仕事要求されます」

友「はぁ……? これ以上、何しろってのよ?」

男「チャイルズ曰く『スターになったんだからギャラを上げろ!』とのことです」

友「知らんわ! 社長に言えよ!」

男「そんなわけで、事務所に戻ってみると、何故かチャイルズのギャラ交渉で
  荒巻が石井光三社長と戦うことになります」

友「何で!? ギャラの交渉くらい自分たちでやれよ!!」

男「社長の世界最低のお下劣な言葉攻撃の威力に、窮地に立たされる荒巻。
  彼は最後の切り札、チャイルズたちの産みの母親の女性に貰った『過去の過ち』というアイテムを使います」

友「また酷い名前だなオイ!」

男「これに動揺した石井社長、悪口のキレが鈍ります」

友「これ、よく考えたら、ただの脅迫じゃねーか!
  社長の弱み握ってギャラ脅し取るアイドルとか、どこの二時間ドラマだよ!?」



男「最終的にストレス発散でスッキリした社長。チャイルズのギャラも上がり、今度こそゲームクリアです」

友「石井社長の扱いも酷いな。殆ど化け物じゃねーか」

男「しかし、荒巻への給料は最後まで支払われることはありませんでした」

友「獣やゲロやウンコにさえ、ヘコヘコヨイショしてきたってのに報われねーなぁ……」

男「そして、最後までチャイルズの三人が荒巻に懐くこともありませんでした。ただただ鬱陶しいだけのウザい連中です」

男「この際、ハッキリ言わせてもらいますが、このゲーム、『チャイルズが嫌いに』なります」

友「キャラゲーとして破綻してるじゃねーか。酷いなこれ……」



男「まぁこんな感じだったわけだが……」

友「メーカーも、アイドルをスターダムに押し上げるというコンセプトも、同じなはずなのに
  何故アイマスとこれほどの差があるのか」

友「AKBをフりまくるとかいうクソゲーがあったけど、昔からしょーもないジャンルだったんだな
  アイドルのゲームってのは……」

男「キャラゲーの酷さについては、前にも話したけど、それが実在のアイドルのゲームともなれば、最早これモンよ」

友「だから『誕生』にしとけって言ったんだよ」

男「えー……これやるのかぁ?」


ttp://up3.viploader.net/game/i/vlgame063910.jpg


友「ハッカーじゃねーか! 何で持ってるんだよこんなモン!!」


ttp://up3.viploader.net/game/src/vlgame063911.jpg


男「二つ並べてみると、微妙な空気が増幅されるな」

友「本物持ってるならそっちやれよ!! あと、ボディクエとか回りの余計なものは何だ!?」




男「お笑いがメインだったとはいえ、アイドルのゲームとは思えん内容だったな」

友「ラサール石井もパスワード発行ぐらいでしか、出番なかったな」

男「まぁ、ゲームとしては割と丁寧に作られてるし
  この小ネタ満載の空気が受け入れられる人なら、そこそこ楽しめるだろう」

友「小ネタしかないから、大笑いできるような内容じゃないけどな」

男「折角なので、次回は『ゲームとしても終わっている』アイドルゲームを紹介しようと思います」

友「何がどう折角!? まだこのネタ引っ張るつもりか!?」

男「では、今回はここまで。またお会いしましょう、さようなら」

友「……にしてもAV誕生は酷いな。どこぞのパロAVじゃないんだから」



【ラサール石井のチャイルズクエスト】 制作・販売:ナムコ 機種:ファミリーコンピュータ 発売日:1989年6月23日



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   /    く \ |__| _ ..._.. ,        ___ \      (__ノ  ---------------
   | 父  \ \ \ /        |\_____ \         制作・著作 NIP

おつおつ
今回も楽しかったぜ

おつ
面白かったよ!


男「やあ、みなさん。クソゲー研究室へようこそ。
  …………よーーおっこっそーーここへー遊ぉぼーうよクソゲー♪」

友「何の歌だ!? ジャ○ラック来るからやめろ!!」

男「ということで、今回のゲームはこれです」



【光GENJI ローラーパニック】



友「……前回のチャイルズに比べて、随分とまぁメジャーアイドルになったな」

男「実在のチャイルズはアレな感じだったけど、こっちは本当にスーパースターだった人たちだ。
  まぁ、若い子は知らないだろうから『忍たま乱太郎の主題歌を歌ってた人たち』と覚えといてください」

友「そんな説明でいいのか? だいたい『100%勇気』はSuper 5の歌じゃねーか」



男「今回、紹介するにあたって、ちょっとした問題が発生しました」

友「むしろ、問題がなかったことがあったか?」

男「このゲームはディスクシステム用なのですが、>>1も流石にハードを所持していません」

友「ソフトの方もないけどな」

男「なので、今回は>>1の記憶だけが頼りです」

友「つーか、今までだって似たようなモンだったじゃねーか」

男「さて、タイトル画面は光GENJIのメンバーが右から一人ずつ、ローラースケートで滑ってきます。
  右手にマイクを持ち、左手は開いて高く上げている、よく分からない決めポーズです。七人全員が」

友「スルーしろそんなモン」

男「まずはお約束の名前入力ですが、主人公のプロフィールを細かく設定できます」

友「というと?」

男「まずは性別。男か女かを選ぶことが出来ます」

友「ふんふん」

男「そして生年月日。生まれた年と誕生日を設定できます」

友「なるほどなるほど」

男「さらに血液型まで選ぶことが出来ます」

友「ギャルゲー並だな」

男「しかしこれ、特に意味はありません。生年月日に応じて顔グラが変わるわけでもなく、あくまで『細かく設定できるだけ』です」

友「そうじゃないかと思ったよ……さすがクソゲーだな」



男「今回も名前はあらまき……でもいいのですが、主人公はジャニーズのファンという設定なので
  女の子にしようと思います」

友「もういい加減、荒巻さんに失礼だからな。良い判断だ」

男「性別は女、名前は『ひろゆこ』にします」

友「もっと駄目だろ!? ひろゆきさん男だし!」

男「物語は主人公の住む街で、初めて行われる光GENJIのコンサート当日から始まります。
  開演待ちのファンの熱気が高まる会場前……今か今かと待ちわびる大勢の人々……」

男「しかし、開演時間が過ぎても扉は開かれず、不審に思ったファンがザワめき出します」

友「……何かトラブルか?」

男「そこに現れる光GENJIのメンバー。彼らの口から信じられない言葉が発せられます」


『僕たちのローラースケートが盗まれた! 取り戻さないと、この街でコンサートが出来ない!!
 誰か僕たちのスケートを取り戻してくれ!』


友「いや、ちょっと待て。何だこれ? 何からツッコめばいいんだ?」

男「順番にどうぞ」

友「じゃあ、最初に……ローラースケートが盗まれたってお前、知らねーよ警察行けよ。
  それと、取り戻さないとコンサートが出来ないってな、予備のスケートぐらい用意しとけよ、壊れたらどうする気だったんだよ?
  あと何? スケートを取り戻してくれだぁ? それこそ警察に言えよ。少なくとも、コンサート観に来た客に頼むことじゃねーだろ」

男「まぁこの様に、ツッコみどころが満載の意味不明なお願いをされたわけですが
  『何言ってるんだコイツら?』と思う間もなく、突如ナレーションが入ります」


『大変だ。このままではコンサートが中止になってしまう。一刻も早くスケートを取り戻さなくては
 犯人は必ずこの街にいる、光GENJIと協力して犯人を見つけよう』


友「コイツらに『新しいスケートを買いに行く』という発想はないのか?」



男「こうして何やかんやあって、光GENJIと一緒に犯人を捜すことになった、ひろゆこは……」

友「ちょ、待て! 何やかんやで済ますな、ちゃんと説明しろよ!」

男「説明って?」

友「だから、大勢のファンの中から、何で主人公が選ばれたのかとか、色々あるだろ?」

男「……無い」

友「へ?」

男「無いんだよ、その辺の説明が一切」

友「はぁ!?」

男「最初に光GENJIのメンバーの中から、一人を選ぶんだけど
  選んだメンバーと二人、何の説明もなしに街に放り出されるんだ」

友「手抜きじゃねーか! そこはちゃんとやらないと駄目だろ!?」

男「しかも、この街というのが、一画面に収まるサイズで、建物も十数軒しか建っていない。
  民家に到っては主人公の自宅しかない始末だ」

友「じゃあ『大勢のファン』はどこから来たんだ!?」

男「自宅には主人公の母親が居るのだが、この母親に笑顔か何かを見せたら『アホの子ーーーー!!』と叫ばれた記憶がある」

友「自分の娘をアホの子呼ばわりするな!!」

男「まぁとにかく、街を歩き回って犯人の手がかりを探すわけだが……」

友「アイドルゲーなのに、感情移入できる要素が一つもないんだけど? このゲーム大丈夫なのか?」



男「ボタンを連打してたら、いつの間にか『内海くん』を選んでいたので、内海くんと聞き込みを始めます」

友「まぁ別に誰でも良いけどよ」

男「推理アドベンチャーだと『聞く』・『見せる』などのコマンドが出ますが、このゲームは一風変わっていて
  光GENJIの台詞がコマンドになっています」

友「はぁ? 意味が分からん」

男「つまり、こういうことです」


-うちうみ-

→きいてみれば?

  みせてみれば?
  あげてみれば?


友「軽っ! というか、やる気ねーだろコイツ!」

男「このゲーム、光GENJIも『コレ』ですが、街の人たちも『アレ』でロクなことを話してくれません。
  コンサートホールにいる、ディレクターだったかマネージャーだったかなどは、関係者でありながら、全く協力的ではなく
  しかも、ひろゆこが逆立ちを披露すると『うっひょー! イチゴパンツ!!』と奇声を上げます」

友「ディレクターの反応もアレだが、何故、逆立ちを披露する必要があった!?」




男「他にも『見せてみれば? → 太股』といった、お色気攻撃らしきコマンドがあります」

友「主人公を男にした場合は、どうなるのか気になってきた……」

男「さて、街のキチ○イ連中に根気強く聞き込みを続けると、少しずつ有力な証言が集まってきます」

友「キ○ガイは言い過ぎだろ、確かにちょっと、頭おかしいけど」


・不良少年たちが悪戯で学校の窓ガラスを割った
・駅のホームでゴミを巻き散らかしていった不良少年たちがいた
・不良少年たちがコンビニの前で騒いでいた


男「……などの証言です」

友「いわゆるDQNだな」

男「さらに、いずれの証言でも『ローラースケートを履いていた』と言うのです」

友「決まりじゃねーか、犯人そいつらか」

男「街を歩き回るひろゆこ・内海の二人、彼らはついに犯人を追いつめます!」



オッサン『私が犯人だよ。スケートを返すよ』



友「少年どこ行ったぁぁぁぁぁ!?」

男「散々、ローラースケートを履いた不良グループをアピールしておきながら、犯人は何と中年男性でした。
  内海くんは『ありがとう!』と、爽やかに笑い、コンサートホールへと戻っていきます」

友「ありがとうじゃねーよ! 警察はどうした警察は!? 犯人ほったらかしかよ!?」

男「犯行の動機も何もかも不明のまま、事件は解決しました。そして、ゲームは第二段階へと進みます」

友「は!? まだ何かあるのか!?」



『次のパートナーを選ぼう』



友「次って何だ!? もう犯人見つかったろ!」

男「友よ、光GENJIは何人組だ?」

友「え? そりゃ七人……って、オイまさか!?」

男「そう、あと六回、この行程を繰り返さないとクリアできません」

友「コレをあと六回も!? 何それ? 犯人も七人居るってこと?」

男「いや、全部さっきのオッサンだけど?」

友「なら一遍に返せよ!! 何故七回に分ける!?」

男「七つ子のオッサンなんだろ」

友「いるかそんな奴! おそ松くんじゃないんだぞ!?」



男「ついに全てのローラースケートを取り戻したひろゆこ……光GENJIのコンサートが始まります」

友「つ、疲れた……もうコンサートとか、どうでも良いから、家にかえって眠りたい……」

男「取り戻したローラースケートを履いた光GENJIのメンバーが、右から一人ずつ登場します
  右手にマイクを握り、左手を突き上げた決めポーズで」

友「オープニングと全く同じじゃねーか!! どんだけ手抜きすれば気が済むんだよ!?」

男「感動のエンディングだな、涙が止まらねぇよ」

友「ある意味泣けるけどさ……」



男「ついに全てのローラースケートを取り戻したひろゆこ……光GENJIのコンサートが始まります」

友「つ、疲れた……もうコンサートとか、どうでも良いから、家にかえって眠りたい……」

男「取り戻したローラースケートを履いた光GENJIのメンバーが、右から一人ずつ登場します
  右手にマイクを握り、左手を突き上げた決めポーズで」

友「オープニングと全く同じじゃねーか!! どんだけ手抜きすれば気が済むんだよ!?」

男「感動のエンディングだな、涙が止まらねぇよ」

友「ある意味泣けるけどさ……」



男「どれだけボロクソに言われているクソゲーでも、一つぐらいは良いところがあるものです。
  しかし、ローラーパニックは本当に良いところが一つもありません。ある意味、激レアです」

友「今回、酷すぎるだろ……。これならボディクエの方がまだマシだぞ」

男「光GENJIのファンがメインターゲット(それ以外に需要があるのかは置いといて)なので
  犯人を捜しながら『光GENJIとデート気分が楽しめる』というなら、まだ分かりますが、光GENJIは基本的に
  『聞いてみれば?』『見せてみれば?』『あげてみれば?』の三つしか喋らないので、全くそんな気分にはなれません」

友「ローラースケートの盗難とかやらないで、単純に光GENJIとデートができるゲームにした方が良かったんじゃないのか?」

男「何より問題なのは光GENJIの『顔グラが似ていない』ということです」

友「致命的じゃねーか、ユーザーを楽しませる気ないだろコレ」



男「ただ、光GENJIのファン層を考えると、この程度で充分なのかもしれない」

友「……というと?」

男「ケータイ小説が流行っていた頃に、あるサイトで『男性と女性の物語の楽しみ方の違い』について考察されていたのだが
  『物語の世界に行きたい』のが男なら、『物語の出来事が現実に起こってほしい』のが女なんだそうだ」

友「はぁ……?」

男「簡単に言うと、男性はキャラクターに感情移入、もっと言えば自己投影して『物語の世界』を楽しむのだが
  女性は物語の中で起こった事件や出来事が、もし自分の回りで起きたら……と空想して楽しむらしい」

友「一概には言い切れないと思うけどなぁ」

男「女にとって一番重要なのは『シチュエーション』なんだそうだ。ケータイ小説は『どれも似たり寄ったりな話ばかり』と言われていたが
  それもそのはずで『シチュエーションさえ提供してくれれば、妄想を膨らまして、勝手に盛り上がれる。』それが女性の物語の楽しみ方らしい」

友「よく分からんけど、もの凄い失礼なことを言ってるような気がするぞ……」

男「『自分が主人公の立場ならどうするか?』というのを考えながら読むのが男性なら、女性は『自分の回りでこんなことが起きたら……』
  というのを想像しながら読むそうだ。つまり男は『人物』を重要視する傾向にあり、女は『状況』を重要視する傾向があるってことだな」

男「で、ローラーパニックはスケートを盗んだ犯人を、光GENJIと『一緒に』捜すという設定だ。
  ゲームの出来とか、ストーリー性とかは、どうでもよくて『光GENJIと行動を共にする』というシチュエーションさえあれば、もうそれだけで良いのだろう」

友「なら、やっぱりスケート盗難のクダリは、いらないじゃねーか」

男「俺は男だからよく分からんけど、スケートを盗まれて困ってる光GENJIのために
  『犯人を捜してあげる』というのが、母性本能を擽る要素なのかもしれないな」

友「こんなので満たされる母性なんて、犬にでも喰わせてしまえ」



男「まぁこんな手抜きのクソゲーでも、妄想力でカバーして楽しんで、本人が満足できるなら
  それで良いんじゃないか? メーカーも儲かって万々歳だろ」

友「とてもじゃないが、妄想でカバーできる範囲を逸脱しすぎていると思うぞ……」

男「実際、売り上げはイマイチだったらしい……」

友「駄目じゃん!」



※※※



男「今まで紹介してきたゲームの中でも、特にクオリティの低い作品だったな」

友「手抜きどころか、片手間で適当に作ったようなゲームだな。これで3,200円はボリすぎだろ……。
  もし俺が光GENJIのメンバーだったら、責任者の首を締め上げてるところだ」

男「クソゲー四天王の最後の一枠は『アイドルゲー』に決定だな」

友「別に決めなくていいって……だが、異議はない」

男「……といったところで、第七回目は終わりです。またお会いしましょう。さようなら」

友「ここまで酷いクソゲーを作ったメーカーが、未だにゲーム業界から撤退してないというのが恐ろしいな」




【光GENJI ローラーパニック】 制作・販売:ポニーキャニオン 機種:ディスクシステム 発売日:1989年3月20日






|ツ ヾ\{   (⌒\;;;;;;;;,,      ,,,,;;;;;;;;;;:'    //ミっ}
    i 仆、\\_,ゝ、  \__      ____  //!シ /
   { 、{ `r‐-、/´,.\  \ー====f'" ,.r`Y´-、`゛ソノ レ'i }

    、 Y ゝ、  \   \  \ ̄ {_ `==≠' /⌒)|  ノ タケーシ・ヴィ・オカダニアが命じる
    \| (  \  \  \   \ ゛=====≠   / |/  
       、 \  \  丶、 \   \     /    { /    全力でニッポンを応援しろ
      人  \   \  ` ̄`゛    `ー-┘    |/
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      }::::\:::::\  \                /::;ノ       ---------------
    〈:::::::::ノ/ ̄\                     |::ィ          制作・著作 NIP


クソゲではないけどウルトラマンが戦うのかと思って買った「ウルトラマンに魅せられて」
はそのころ小学低学年の俺には無理だった…


相変わらず爆笑したは

俺も小さい頃中古でGBの馬券王ってゲーム買ったら、説明書もないから適当にやってもレースが始まらなくて投げた
遊べもしなかったのはあれだけだ

TMネットワークのゲームもあったな…


男「クククックククックッソゲーム クククッ腐ったクソゲーム♪」

友「また替え歌かよ。何? ハマってるの?」

男「勇者王ガオガイガーの替え歌の『版権王ディ○ニーランド』の替え歌で始まりました、
  クソゲーアカシックレコード第八回目です」

友「ややこしいな……。っていうか、版権王ディズ○ーランドって何だ?」

男「ネズミの国が、版権にウルサすぎるというのを皮肉った歌だ」

友「誰が作ったんだよ、そんな歌……」

男「で、何故こんな歌を歌ったかというと……今回のゲームがコレだからです」



【お絵かきパズルバトル! 勇者王ガオガイガー編】




友「……お絵かきパズル?」

男「早い話が『ロジックパズル』だな。内容に触れなかったフロポン君はノーカウントとして、このスレ初のパズルゲーだ」

友「ロジックねぇ……版権作品を無理矢理くっつけたってヤツか……」

男「FC時代にバンダイが築き上げた『キャラゲー=クソゲー』のイメージを地で行くようなゲームだな」

友「正直、こういうのはキャラゲーですらないと思う」



男「パッケージ裏面を見ると『パズルの数はなんと120!』と書かれてます」

友「多いのか少ないのか微妙なラインだな」

男「ちなみにコレ、DS用カードリッジなんですが、GB時代に任天堂が発売した『マリオのピクロス』でさえ全256問です」

友「半分以下かよ。なに自慢げにしてるんだこのメーカーは」

男「問題数は少ないのですが、難易度が高いので、意外と長く遊べます。
  ……さて、折角だからコレは友にやってもらおうか」

友「は? 俺がやるの? まぁ別に良いけどよ……言っとくけど俺、ロジックはちょっと得意だぜ?」

男「言ったな? じゃあ、実力を見せてもらおうじゃないか」

友「任せとけ、パパッと終わらすから。
  えーと、縦が3・2・3で横が2・4・2だから……ここは空白だな……って、あれ?」

男「どうした?」

友「コレ、どうやって×印つけるんだ? どのボタン押しても反応ないんだけど……」

男「ああ、つけれないよ」

友「え?」

男「最初からないんだよ、×つける機能が」

友「はぁ!? それはないと駄目だろ! じゃあどうやって……って、まさか難易度が高いってそういう意味か!?」

男「さぁ、パパッと終わらせてもらおうじゃないか」

友「…………騙された」



友「えーと……ここがこうで、こっちがこうだから……あれ? 違うな……じゃあ、こっちが……」

男「どうした友、まだ一問も解けてないじゃないか? 得意なんだろ?」

友「うっせぇ! くっそー……×つけられないだけで、こんなに難しくなるとは……」

男「失って初めて大切さに気づいたってヤツだな」

友「そんな、どこぞのヒット曲みたいなロマンティックなモンじゃねーよ。
  ……駄目だこりゃ、紙にメモ取ろう」

男「世の中、やれ電子書籍だ、やれ新聞はタブレットで読む時代だのと言われているが
  これで紙資源がどれだけ大切か分かったろ?」

友「むしろ紙資源を無駄にしてるだろ! DSの意味ねーし!」



友「ところで男」

男「ん?」

友「タイトルの『パズルバトル』って何だ? 今のところバトルの要素ねーんだけど」

男「ああ、それか……。問題を解くと『カード』がもらえるんだよ。で、それを集めると『カードバトル』が出来るようになるんだ」

友「パズルバトルじゃなくて、パズルとバトルなの!?
  というか、カードバトルって……無駄なモン入れやがって。そんなのいらないから、その分、問題数を多くしろよ」

男「で、このカードバトルってのが、また曲者でな。一人じゃ遊べないんだよ」

友「は?」

男「COM戦モードがないんだ」

友「対戦専用!? 二本買えってか!?」

男「本体も二台必要だな」

友「練習すら出来ないって酷いな……」

男「俺もやったことないから、どんな内容なのか分からん」

友「せめてWI-FI対戦ぐらいつけとけよ……」

男「仮にWI-FIに対応してたとしても、やっぱり対戦は難しいだろうな」

友「何で?」

男「このゲームの売り上げな……千本未満らしい」

友「…………何も言えねぇ」



男「そんな訳で、このスレ初のパズルゲーだったわけですが……」

友「もう、何だろうな……苦労して問題解いても、ガオガイガーと何も関係ない絵だし
  言われてみれば、そう見えなくもないって絵が多いし……」

男「キャラゲーとしても、パズルゲーとしても、駄目なゲームだな」

友「つーか、今回やたら短いな。中身スッカスカすぎるだろ、このゲーム……」

男「ん? じゃあ、もう一本やるか?」

友「いや、それは遠慮しておく」

男「遠慮するな。ちょうど中身スッカスカなゲームが、もう一つあるんだよ」

友「やらなくて良いっつの!!」



男「じゃ、俺のPSP取ってくれ」

友「やるのかよ……ったく、ほれ」つPSP

男「さてと、まずはゲームを起動して、PSPをテーブルの上に置きます」

友「何故テーブルの上に!?」

男「画面左側のルーレットが回るので、止まるまで待ちます」

友「……止まったぞ?」

男「手の形が書かれていて、指が一本だけ赤くなっています。この場合、人差し指です」

友「ああ」

男「で、マスの色は緑なので、右側の4×4のマスの内、緑のマスの一つに人差し指を置きます。ほれ、指置けよ」

友「はぁ……? 液晶に指紋ついて汚れねーか?」

男「いいから、置けよ」

友「はいはい……で?」

男「ボタンを押すと、またルーレットが回ります……今度は黄色に親指だな」

友「親指を黄色のマスに置けばいいのか?」

男「いや、今回は俺の番だ……で、ボタンを押すと、またルーレットが回るので、コレを繰り返します」

友「……って、オイ。どっかで見たことあると思ったら、お前コレ『ツイスター』じゃねーか!!」

男「そのとおり。オモチャ屋で普通に売られているのに、何故か『おぢさん趣味丸出しのエロアイテム』として認識されていて
  イメージビデオ(という名のエロビデオ)でもお馴染みのツイスターゲームの指版だ」

友「野郎二人でツイスターやって何が楽しいんだよ!?」

男「お? 何だ? じゃあ、またマミちゃんでも呼ぶか?」

友「呼ばなくていいよ!!」

男「あ、お前は杏子ちゃんのほうが好みだった?」

友「そういう問題じゃねーよ!! 大体コレ、タッチパネルでもないのに、どうやって勝ち負け判定するんだよ!?」

男「あ? そんなモン自己申告に決まってるだろ」

友「PSPでやる意味は何だ!? 紙に書いて鉛筆転がせば事足りるじゃねーか!!」



男「今回は、このデジタル時代に紙媒体がなくならない理由について、お話してきたわけですが……」

友「どこにそんな要素があった!? 紙を無駄遣いしただけじゃねーか!」

男「そうとは言い切れないだろ、紙は紙でもチラシの裏を使ったとしたらどうよ?
  TVで『私はエコに取り組んでます』アピールのウザい芸能人が大好きな、リサイクルじゃねーか」

友「それはリサイクルなのか? あと、不特定多数の著名人を同時攻撃するのはやめろ」

男「それだけ、便乗して好感度上げようとする、浅ましい芸能人が多いってことだよ。
  高木○保とか、吉瀬○智子とか、久○純子とか……」

友「ピンポイントで攻撃するのは、もっと駄目だろ!!」



※※※



男「話を戻すが、キャラゲーでも、売れないのは売れないんだな」

友「ガオガイガー自体、ガンダムやエヴァと比べると、そこまで人気があったわけでもないしな。
  にしたって、千本未満は酷すぎるが……」

男「比較対象が悪すぎるって、勇者シリーズは人気作だし、ちゃんとしたのを作れば、売れると思うぞ?
  ……パズルゲー意外なら」

友「いい加減もう、各メーカーは、らき☆すたの計算ドリルとか、エヴァの麻雀とか、作品と何の脈絡もない物を
  無理矢理くっつけたゲーム作るの、やめようぜ……」

男「買う人がいるから、この手のゲームがなくならないってのも、また事実だけどな。
  ……では、今回はここまで。またお会いしましょう。さようなら」

友「ところで、PSPのやつは、タイトル紹介してないけど、いいのか?」





【お絵かきパズルバトル! 勇者王ガオガイガー編】 製作・販売:サンライズインタラクティブ 機種:ニンテンドーDS 発売日:2005年12月8日



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     . |:::::::::::     |  / ⌒   ⌒  \   チョンテンドウが汚い手を使ってモンハンを奪ったんだ!間違いない
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         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)                                          ---------------
……tri→3G→4の流れだろ。モンハンとモンハンPは別って知ってる?                 制作・著作 NHK

クソゲーはどうでもいいからマミちゃんとツイスターゲームしたい

本当に酷いクソゲーだなww

アマゾンで173円で売っててワロタ

1000本売れないってのはマーケティングの問題じゃないのか?

>>160
×マーケティングの問題
○マーケティングの良心


男「友よ……ここに一本の矢がある」

友「はぁ……?」

男「一本だと簡単に折れてしまうが、この様に三本重ねると、中々折れない」

友「…………で?」

男「そして、ここに一本のクソゲーがある」

男「ワゴンセール品の売れ残りだけど、三本買えば『どれか一本ぐらいは当たりだろう』という甘い考えで購入してしまうと
  全部外れで『こんなことなら新作の面白いゲーム買っとけば良かった』と後悔することに……」

友「何の話だ!?」



※※※



男「と、いうことで第九回目は『三本のクソゲー』をお送りします」

友「いや、意味わかんねーよ」

男「ぶっちゃけアレだ、アベノミクスに便乗しようってことだ」

友「便乗も何も、ただ単にクソゲーを三つやるだけだろ」

男「で、今回は三本のロボットゲーでいくから」

友「ロボットとアベノミクスに何の関係がある!?」



男「最初のロボットはコレです」



【先行者】



友「先行者のゲームがあるのか!?」

男「もちろん冗談だ」

友「お前なぁ……」

男「まぁJavaゲーであるにはあるけどな」

友「マジであるの!?」

男「URL貼っとくので、興味のある方はどうぞ」

ttp://www.hinden5.com/senkousha/




男「さて、第一の矢はコレです」



【ラブアンドデストロイ】



友「……これはまた、ド直球なタイトルだな」

男「ロボットアクション+恋愛とのことです。別ジャンルに無理矢理、恋愛要素をプラスした、というアレですね」

友「90年代末期は特に多かったよな、こういうの……」

男「ストーリーとしては、突然現れた謎の生命体が、街を破壊し、人々が逃げまどう中、これまた突然現れた
  三人の美少女たちと出会った主人公が、何故か知らんが、バトルポッドという巨大ロボットに乗って戦う……という感じです」

友「随分と投げやりな説明だな……」

男「主人公が搭乗する理由は当然の如く不明で、詳しい説明は一切されません。
  『素質があるのは君だけ』というお約束の台詞で、お茶を濁す始末です」

友「ありがちすぎて、逆に新鮮に思えてきた」



男「戦闘パートですが、視界が狭く、どこから攻撃されてるのか分からない内に、やられることが多いです。
  右スティックで移動、左スティックで標準と視点の移動と、FPSっぽい操作性で、ロボットゲーなのにロックオンが出来ません。
  全体的にクセが強いので、慣れが必要になります」

男「ただ、慣れてしまえば思い通りに動いてくれるので、戦闘が俄然面白くなってきます」

友「お、珍しく高評価だな」

男「しかし、ここで『あれ? このゲーム面白いんじゃね?』と思ってしまうのが、最大の罠です」

友「上げて落としてきたか……」

男「このゲームには三人のヒロインがいて、誰をパートナーに選ぶかによって、機体の性能が大きく変化します。
  この性能差が、あまりにも激しすぎ、接近タイプなどは『これでクリアできる奴、本当にいるのか?』という鬼畜難度です」

男「ちなみにヒロインはツンデレ・おっとり・ロリの三タイプいます」

友「適当すぎるだろ……ちゃんと説明しろよ」



男「ストーリーを、もう少し詳しく説明すると、人間の負の感情を吸収し、増殖と巨大化を繰り返す『ジャム』と呼ばれる生命体との
  戦いに敗れた人類は、対ジャム用に開発された『S.E.E.D.エネルギー』を搭載したS.E.E.D.兵器『バトルポッド』と
  三体のS.E.E.D.エネルギーチャージ用ナビゲーターアンドロイド『Q-TRON』を、ジャムが現れる前の過去へと送り
  歴史を変える計画を実行に移します」

友「えーと……S.E.E.Dって何だ?」

男「人間が『互いを思いやる気持ち』だとよ。要するにアレだ、愛だよ愛」

友「出たよ愛の力()。死んだ仲間が生き返っても、悪党が急に改心しても、全部愛の力()で片づくから
  MasterCardより便利だな、愛ってやつはよ」

男「まぁそういうコンセプトのゲームだし、大目に見てやれよ。……で、愛の力()を集めるために
  このQ-TRONたちとの絆を育むのが重要となり……ぶっちゃけ、好感度を上げていきます」

男「しかし、この『恋愛』の部分がやっつけで、好感度を上げても、ストーリーが変化するわけでもなく
  ちょっとムービーが長くなるだけです。さらに、全体的に説明不足で、ストーリーが意味不明です」

友「本当に取って付けたような恋愛要素だな……」

男「最初の戦闘が終わると、電脳空間での戦闘訓練が始まるのですが
  数回の訓練の直後に最終決戦が始まります」

友「早っ!! 実践は二回しかないのかよ!?」

男「某漫画風にいうと『圧倒的ボリューム不足っ……!』です。壮大なストーリーを予感させておきながら
  あまりに短すぎます。もう全部言いますが、最終的にジャムを倒すことで、タイムパラドックス(時間の逆説)が発生し
  Q-TRONたちは消滅してしまいます」

友「バッドエンドしかないの!? 恋愛と謳っておきながら?」

男「ムービーがブツ切り気味で、説明不足なせいで、俺はエンディングの意味を理解するのに一週間かかりました。
  ハッキリ言って『こんなのなら恋愛要素はいらなかった』というのが、正直なところです」

友「全否定かよ!!」

男「恋愛を前面に押し出しておきながら、その恋愛の部分が、適当すぎるのと、ステージの大半が戦闘訓練という
  これのスタッフは『何も分かっていない』と言わざるを得ない、非常に残念なゲームです」

友「アクション部分の出来が良いだけに勿体ないな……」

男「まぁ、そのアクション部分も、あと一工夫ほしいとこだけどな。それと戦闘中にQ-TRONが、ナビゲーションしてくれるんだけど
  自動的に指示を出してくれるんじゃなくて、自分から話しかけないと喋ってくれないし」

友「それナビじゃねーよ! ただの『会話』だよ!」

男「しかもその内容が『目標をロストしました』という『見りゃわかるよ!』と言いたくなる適当なものだったり
  『体調にも気を使ってくださいね』という『それは今言う必要があるのか!?』と、若干イラッとする意味不明なものだったりで
  とにかく、このナビ機能必要か? と疑問を感じるやっつけっぷりだ」

友「少なくとも無理して使う必要はないな……」

男「話しかけなかったら、好感度が上がらない素敵仕様だから、シカトできないんだけどな」

友「今分かった。ロボアクションに恋愛要素は邪魔なだけだ」



男「さて、続いて第二の矢です」



【ライズ・オブ・ザ・ロボット2】



友「また謎のナンバリング作品か……」

男「SFCで発売された同名作品の第二段です。開発は海外メーカーで、いわゆる『洋ゲー』ですね」

友「いやな予感しかしねーわ」

男「ジャンルは格闘アクションで、コマンドタイプの格ゲーです。一応、レンダリングCGが使われています」

友「レンダリング……ああ、『スーパードンキーコング』のアレか」

男「3Dモデルを2Dに落とし込むことで、低性能のハードでも、滑らかにキャラを動かすことが出来るという技術です。
  しかし、何をどう間違ったのか分かりませんが、このゲームはレンダリングCGを使っているにも関わらず
  動きがガタガタです」

友「意味ねーなオイ!」



男「使用できるキャラは18体です。コマンド入力で追加される隠しキャラもいます」

友「ほう、結構多いな」

男「必殺技の『スペシャル攻撃』は跳び道具・無敵対空など、格ゲーの基本的な技が一通り揃っています」

友「思ったより、まともな感じだな」

男「それ以外にも、当たり判定が異常に長いサンダー攻撃や、理不尽なガード不能技など、実に多種多様です」

友「バランス悪なオイ!」

男「ケージを溜めて使う『スーパースペシャル攻撃』や『ターミネーション攻撃』などもあります」

友「スーパースペシャル攻撃は『スーパーコンボ』とか『超必殺技』的なヤツだろうけど……
  ターミネーション攻撃ってのは何だ?」

男「相手を倒したあとに、コマンドを入力すると、バラバラに粉砕することが出来るんだ。更に跳び道具を奪うことが出来る……らしい」

友「モータルコンバットのフェイタリティみたいなモンか……『らしい』って?」

男「コマンド知らないから、やったことないんだよ」

友「……説明書を読めよ」

男「書いてねーんだよ、ターミネーションのコマンドも、スーパースペシャルのコマンドも」

友「何で!?」

男「お前、言っとくけど、スペシャル攻撃のコマンドですら、二つしか書いてねーからな?
  その上『経験によって発見していく秘密です!』とかいう無茶振りしてくる始末だぞ?」

友「酷いなオイ! いや、昔の格ゲーって、そんな感じだったけど!?」



男「さて、洋ゲーといえば、説明書がおかしいことが多々あるのですが……このゲームもやっぱり期待に応えてくれました」

友「何を期待してたんだ何を!? そんな楽しみ方する奴、お前だけだよ!」

男「特にストーリーが凄い。なんと、五頁に渡って書かれています」

友「無駄に長いな! 昔のSTGより長いじゃねーか!」

男「しかし、翻訳が適当というか、エキサイト翻訳にかけた文章を、そのまま掲載しているかのような、回りくどさで
  何を言ってるのか全く分かりません」

友「ストーリー自体が無駄だった!!」

男「更にキャラクター解説も素敵です。特に『スイクワン』という侍っぽいロボットなどは
  『このロボットのプロトタイプは、任務に失敗すると、ハラキリを行うことで、知られてきました』という、いかにも洋ゲーらしい
  『間違った日本観』がタップリと込められています」

友「あえて言うが、そのロボット造った奴、馬鹿だろ?」



男「格ゲーはアーケードからの移植作が主なので、難易度はレベル1~8の八段階というのが一般的です。
  しかし、このゲームはなんとその三倍……00~23までの二十四段階に設定できます」

友「多けりゃ良いってもんじゃねーだろ!! 大体それ、一つや二つ変えても、違いが分からねーよ!」

男「難易度は無駄に多いくせに、クレジットは三つまで……つまり、二回しかコンティニュー出来ません。
  三回負けるとゲームオーバーです」

友「やっちゃったよ、無駄なクレジット制限……クソゲーの代名詞じゃねーか」

男「まぁ、CPUの敵は、飛び道具の連発と、連続ジャンプ攻撃がお決まりのパターンだから
  操作になれたら、コンティニューすること自体、なくなるけどな」

友「それはまた、酷いバランス崩壊っぷりだな……」

男「しかもこのゲーム、普通の格ゲーだと、ガードすればダメージを受けない通常攻撃でも、ライフが削られる仕様なので
  リーチが長いキャラを選んで、適当に殴っとけば、もう、それだけで勝てます」

友「必殺技の意味なし!?」



男「では、第三の矢を放ちます」



【ゼクシード】



友「他の二つに比べると、まともそうなタイトルだが……」

男「コレも対戦格闘ゲームですね。ライズ・オブ・ザ・ロボットとは違い、3D格闘です」

友「もう、ロボットを格ゲーにする意味が分からねーよ。バーチャロンみたいのなら兎も角さぁ……」

男「このゲームは付属品が豪華です」

友「早速、嫌な予感が……!」

男「まず、トレーディングカードが十枚、ロボットのプラモデルが四つ、そしてフィギュアが、なんと八体も付いてきます」

友「付けすぎだろ! むしろゲームの方がおまけ扱いじゃねーか!!」

男「トレーディングカードは全四十種類、非売品なのでコンプリートは不可能です」

友「意味ねー……」

男「どうしてもコンプしたければ、ネットオークションなどを駆使して入手するか、全種類揃うまで
  ゼクシードを買い続けるかの、どちらかしかありません」

友「……ちなみに、コレの値段は?」

男「定価で19,800円だ」

友「高けーよ!! 3DSLLが買える値段だぞ!?」



男「じゃあ友、悪いけどプレステ持ってきてくれ」

友「またかよ!? というかお前、この前中古のPS3買ってなかったか?」

男「前の所有者がデータ消し忘れてて、torneで録画したと思われる『サザエさん』が
  延々六時間入ってた、俺のPS3がどうかしたのか?」

友「何故サザエさん!?」

男「どうせなら、エロ動画とか残しといてくれればいいのに……」

友「そういう問題か? ……じゃなくて、PS3でやればいいじゃねーか」

男「このゲームはプレステ専用なんだよ。PS2やPS oneでも駄目だ」

友「何で?」

男「あとで話すから、とにかく持ってきてくれ」

友「……ったく、しゃーねぇなぁ」


※※※


友「ほれ、持ってきたぞ」つプレステ

男「おう、悪いな」

友「……というか、何やってるんだお前? 俺にはプレステ取りに行かせといて、何でプラモ作ってるんだよ?」

男「いや、暇だったから」

友「お前なぁ……」

男「冗談だよ。実はこのプラモデルは、ゲームをプレイするのに必要不可欠なパーツなんだ」

友「はぁ……?」

男「まぁ、とにかくお前も作れ。あと三体完成させないと、ゲームを始めれないから」

友「……このゲーム、始めるまでに手間が掛かりすぎじゃねーか?」



男「四体全部完成したな」

友「あー……やっと終わったか」

男「さて、じゃあゲームを起動するか……まずはプラモの背中にある差し込み口に、付属のインターフェースユニットの
  ケーブルを接続します」

友「ああ、その穴、やっぱりケーブルの差し込み口だったのか」

男「そして、反対側をメモリースロットに差します」

男「このゲームがプレステ専用である理由ですが、メモリースロットとの接続部分がU字になっていて、左右両方に差すため
  メモリースロットのないPS3は勿論、スロット部の形状の異なるPSoneやPS2には接続できないので
  必然的にプレステでしか、起動できないようになっています」

友「何というか……本当に面倒なゲームだな」



男「画面上にプラモと同じ姿のロボットが映し出されます」

友「ほう、こういう仕掛けだったのか」

男「四体のプラモは、自由にパーツを交換することが出来ます。組み合わせは二百五十通り以上だそうです」

友「格ゲーとしての出来はアレだけど、コレは面白いアイディアだな」

男「……と、思うだろ?」

友「ん?」

男「確かに、このコロコロの漫画みたいなシステムは、物珍しさもあり、最初は面白いんだが
  冷静に考えると、画面上に表示されたリストから、コントローラーでパーツを選んでカスタマイズする
  他のロボットゲームと何も変わらないんだよ。むしろプラモを組み立てる分、余計な手間が掛かっただけなんだ」

友「……言われてみれば、そうだな」

男「それに、パーツを変える度に、ディスクを読み込む音がするから、パーツのデータはCDーROMに入っているようだ。
  つまり、パーツの接続部分の形状か何かで、どのパーツかを判断して、ディスクから読み込んでるだけで
  プラモ自体に特別な仕掛けが施されているわけじゃない」

男「更に、組み合わせは二百五十通りと言ったが、ベースとなる胴体の部分は四種類だ」

友「ということは……」

男「そう、事実上、操作できるロボットが『四体しかない』のと同じなんだ。つまりこのゲームも『圧倒的ボリューム不足っ……!』なんだよ。
  実際に作ったプラモを、ゲームの中で戦わせることが出来るというコンセプトは子供にウケそうだが、20,000円近くするゲームを
  子供がそうそう簡単に買えるとは思えない。プラモデラー的な視点で考えても、格ゲーの部分がこの出来じゃ、見向きもされないだろう」

友「流石に本体が買える金額を出してまで、やってみたいとは思えないか……」

男「せめて別売りのプラモを買ってくれば、新しいキャラクターをどんどん増やせるとかなら、分かるが
  ディスクからデータを読み込んでる以上、CD-ROMにデータが入っていないロボットを追加するのは不可能だ」

友「別売りのプラモで追加できたとしたら、データはあるのに、買わせるために『わざとプラモを入れなかった』という
  無双シリーズの『猛将伝』並に、えげつない利益主義の売り方ってことになるな……」

男「DLコンテンツもない時代だからな……。仮に何らかの方法で追加データを入れれるとしても、キャラを追加する度に
  『プラモを組み立てなければならない』というのは、もはや面倒なだけで、プラモ製作の楽しみが
  ただの作業になる危険性は、否定できない」

友「何だその本末転倒っぷりは……」



男「結論を言うと『所詮ただの子供だましで、値段に見合う価値があるような代物じゃない』といったところだ」

友「アイディアは良かったと思うが、全体的にお粗末な感じだな……」

男「技術的な問題もあったのだろうが……まぁ、やるべきではなかったな」

友「二万円近くするのに、すぐに飽きる内容じゃ『男のロマン』とか『未来的発想』とかでは、補いきれないか……」

男「でもまぁ、これって『ムシキング』とか『三国志大戦』みたいな、カードを読み取って
  遊ぶゲームの原型と言えなくもない」

友「そういえばそうだな」

男「やはりネックになったのは値段だろうな。それにカードと違ってプラモは場所をとるから
  ロボットの追加なんてやったら、専用の棚がある、プラモデラーの人以外は保管に困るだろうしな」

友「……そういえば、カードを読みとって遊ぶゲームはSFCにもあったな。専用の周辺機種を買う必要があったけど」

男「こういうゲームの元祖は、たぶんバーコードバトラーだな」

友「懐かしすぎるわ! 誰も覚えてねーよそんなモン!!」



男「……と、いうわけで『大特価! ワゴン三銃士・ロボットゲーム編』をお送りしてきましたが、如何でしたでしょうか?」

友「いや、アベノミクスどこ行った?」

男「どうでも良いよそんなモン。どうせ俺には恩恵ないだろうし」

友「悲しいこと言うなよ……」

男「ワゴンセール品というと、売れ残りのクソゲーしかないと、お思いの方も多いでしょうが
  実際には良作も結構混じっています。……大半がクソゲーというのは変わりませんが」

友「ワゴン品に良作なんてあるのか?」

男「バイヤーが『入荷しすぎたゲーム』が、ワゴンコーナーに置かれることがあるんだ。
  DSの『すばらしきこのせかい』とか、PS2の『機動戦士ガンダム 一年戦争』なんかがそれだな」

友「ああ、ゲームショップが一年間、在庫の山と戦うという意味だと言われた、アレか……」

男「今となっちゃ笑い話だが、当時はどれだけの数の、仕入れ担当者が、顔面蒼白になったろうなぁ……。
  コレは間違いなく売れるだろう、という超鉄板タイトルでさえ、大コケすることがあるし、ワゴン品は意外に狙い目だったりするんだ」

友「でも、『すばらしきこのせかい』も『一年戦争』も、当時の2chでは、ボロクソに叩かれてたぜ?」

男「それは、ワゴン品に対するイメージの問題なんだろう。『あれだけ大量に売れ残ったってことは、とんでもないクソゲーに違いない』
  って思われても仕方ないからな。実際にはどっちも、普通に遊べる出来だったが」

男「『すばらしき~』の方は『厨二臭が酷すぎる』という批判もあったが
  最初のクソつまんねー『シキ編』を我慢して終わらせれば、ストーリー的にも面白くなってくるし、良いゲームだと思うぞ?」

友「随分と主観的な評価だなオイ。
  まぁ、記憶喪失・人間不信・個人主義と、主人公の初期設定と性格が『アレ』だった
  というのは俺も同意見だけど」

男「とにかく、所詮ワゴンセール品と馬鹿にしないで、よく探してみれば
  思わぬ良作ゲームが、安価で入手できるかもしれない、ということだ」

友「滅多になさそうだが、もしワゴン品から良作を入手できれば、儲けものか……」



男「まぁ、このスレ的には良作が混ざっていたら、逆に困るのですが」

友「>>1のクソゲー入手ルートの一つだからな」

男「某映画が原作の格ゲー……ぶっちゃけ『ドラゴンボール・エヴォリューション』なんですが
  ワゴンコーナーで見つけて『どんな地獄がみられるのだろう』と、ワクワクしながら買ってみたら
  格ゲーとしては普通に遊べる出来で、ガッカリしたことがありました」

友「普通は喜ぶべきことじゃないのか?」

男「どうやら、『ドラゴンボールZ・真武道会』のシステムを使い回してるようで、悟空とピッコロのモーションが一緒でした」

友「究極技にオーラバーストに……本当に使い回しだな」

男「アニメ調の真武道会と違って、キャラが無駄にリアルだから違和感が半端じゃねーけどな」

友「まぁ実写映画版がベースだからな。……その映画自体が死臭漂う、ゴミ映画だったわけだけど」

男「だからこそ購入したのだが……正直、期待はずれだったな。
  ただ、ドリルを振り回して戦うヤムチャの姿には笑わせてもらった。究極技の『ヤムチャカーアタック』も
  スタッフのヤケクソ具合が伝わってきて、実に良い感じだったぞ」

友「だから、そういう楽しみ方をするのは、やめなさいって」


※※※


男「それでは、ドラゴンボールの主題歌から引用させてもらい、『ワゴンは(このスレ的には)デッカい宝島』
  という言葉で、今回は締めさせていただきます」

友「いつの間にかドラゴンボールの話になってるじゃねーか。今回はロボットネタじゃなかったのか?」

男「いいんだよ、ドラゴンボールにもロボット出てくるし」

友「ドラゴンボールにロボット……?」

男「人造人間16号がいるだろ」

友「映画には未登場じゃねーか。原作でも、そこまで活躍したキャラではないし」

男「とにかく、面白いロボットゲーがやりたいなら、素直にスパロボかアーマードコアを買うのが無難ってことだ」

友「モノによっては、極端に出来が悪いのもあるけどな」

男「シリーズ化作品の宿命みたいモンだから、仕方ないさ。それでも一定のレベルが保たれてるしな。
  ……『学園』だけは、俺も擁護できないけど」

友「アレは好みの分かれるゲームだったな……『コレはコレで』という人も、それなりには居たけど」

男「女性キャラが『微妙にノーパン・ノーブラっぽい』ことだけは評価する」

友「何の話だ!? ゲームの評価をしろ!!」

男「……といったところで、今回は終了です。またお会いしましょう。さようなら」

友「そういえば、ハリウッド版ドラゴンボールって、確か三部作なんだよな? 続編は本当にやるのだろうか……」




【ラブアンドデストロイ】 製作:インティ・クリエイツ 販売ソニー・コンピュータエンタテインメント 機種:プレイステーション 発売日:1999年12月16日

【ライズ・オブ・ザ・ロボット2】 製作:ミラージュメディア 販売:アクレイムジャパン 機種:プレイステーション 発売日:1996年9月13日

【ゼクシード】 製作・販売:バンダイ 機種:プレイステーション 発売日:1996年12月20日



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  /     ,(⌒) (⌒)、\ 
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    ヽ    , __ , イ
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   |   l..   / l のりピー全曲集 l      糸冬
   ヽ  丶-.,/ 谷| 窓を開ければ~|  ---------------
   /`ー、_ノ淡/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   制作・著作 NIP

乙。

先生、圧倒的量のミミックにまじって宝がある場合って宝島なんでしょうか?

ワゴンはなんつーか自分のタイトル買いのセンスを確かめる戦いの場

ワゴンでDS版クロノトリガー見たな

学園ってエロゲ?
バーコードバトラーdisってんの?
漫画のヒロインは男の娘だぞ、時代先取り!
もちろんバーコードワールドはやってるよな


男「やあ、皆さん。クソゲー研究室へようこそ。クソゲーアカシックレコード、気づけば第十回目です」

友「もう十回にもなるのか……最初は二・三回で終わる予定だったのにな」

男「レス貰えるのが嬉しくて、調子に乗っちゃった感があるな……」

男「それはそうとして、またお叱りの言葉を頂いてしまったわけだが……」

友「バーコードバトラーの件な……覚えてる人いたんだ……」

男「今回はお前のせいだよな? 俺は『バーコードバトラーが元祖だろう』って言っただけだし」

友「いや、アレ明らかに、ツッコミ待ちだったじゃねーか。言わないと終われない感じだったし」

男「知らねーよ、責任もってお前がフォローしろよ」

友「無茶言うな、友達が持ってたので遊んだだけで、俺は持ってなかったし、よく覚えてねーよ」

男「俺だって、オカンが購読してた婦人誌のバーコードが、やたら強かったことしか覚えてねーよ」

友「何でお前は、そういう無駄なことばっかり覚えてて、肝心なことを覚えてないわけ?」

男「何だコラ? 俺が悪いってのか? お前が余計なこと言ったから怒られたんじゃねーか」

友「お前が話し振ってきたんじゃねーか! 大体、俺だって好き好んで、お前のボケにツッコミ入れるわけじゃねーぞ!?」

男「俺のせいにするんじゃねーっつってんだろ! それに俺は別にボケてねーよ! ゲームの内容がちょっとおかしいだけで……」

友「だから、それを俺にツッコませてるのはお前だろうが!!」

男「だから、知らねーよ! お前が勝手にツッコんでんだろ!?」

友「あぁ!? ツッコまなかったらこのスレ成立しねーだろうが!」

男「それにしたって言い方ってモンが……」


           ,//:; ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ;;::::::::::::.ヽ
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          || l :::::l|::::トレ-、l、! l,| L,,jj._jナ|:::l|:::l:::::l::::|:::::::|     しばらく神山満月でお待ちください
          ` l:::::||:::キf'ト';:|  ` ::f,ノ;;`ト、ノ:/::::::l:::l|:::::::|
            ゙ーヾヽ;!.|;r,j      |::;;;;:,! ,)4:::::::l::l:|::::::::!
             |:::;:/l  ~,.    '`ー^'-' `|::::::l::l::|:l::::::|
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      ./ .: .:/!::::::|.  : : : :゙T,、_l   ,,. -ヘ|:::::::::: :|ヾ |: :  |:::::l、:::.l
     /:: : .::!l:::::::::|    : l'  ヽ,    ィ)!::::::::::|:|-' |   |::::::l:ヾ::.l
     /.:: :::::l::|:::::::::|      |   ヽ    !|:::::::::::!:|  |    !::::::::l::ヾ;.l
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    l ::: :::::l::::l::::::::::|     | /    / |::::::::::l::.|  !   .!:::::::::l:|:::::::l.|
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    l ::::::::::l::::::l:::::::::l  ‐'゙     /i: : : :|::::::::::l:::l'   /::::::::::l:::l::::::::::|


男「先程は大変お見苦しいところを、ご覧に入れてしまい、申し訳ございませんでした。
  改めまして、クソゲーアカシックレコード、第十回目です」

友「丁度キリの良い回数だな。……何か十回記念的なモノは考えてるのか?」

男「ああ、今まで紹介してきたゲームも、かなりの数になったし、ここらで一つ……」

友「うん」

男「厄払いでもしようかと思う」

友「何で厄払い!?」

男「いや、最近どうも体調がな……食事も睡眠も充分とってるし、適度な運動もしているのに、何故だか怠くてな。
  コレはもう、クソゲーの呪いに違いないと……」

友「……ちなみに平均睡眠時間は?」

男「三・四時間ぐらい」

友「全然足りねーよ! それ只の寝不足だよ!」

男「まぁそんなわけで、今回は『お遍路』に挑戦しようと思う」

友「挑戦しなくていいから、家に帰って寝ろ!!」



友「お遍路ってさぁ……水曜どうでしょうの影響で、良いイメージないんだけど……
  そもそも、八十八ヶ所巡りは弘法大師(空海)の足跡を辿る旅であって、厄払いの意味合いはないだろ」

男「でも、八十八もある寺を巡るんだぜ? 霊験灼かっぽいだろ?」

友「やるんだったら、普通に近所の神社でお払いしてもらおうぜ……
  大体、金もねーのに、四国までどうやって行くんだよ?」

男「問題ない。自宅にいながら『八十八ヶ所巡り』が出来る、ナイスなアイテムを手に入れたんだ」

友「嫌な予感が……!!」

男「それが……コレだ!!」



【お遍路さん~発心の道場(阿波国)編~】



友「結局クソゲーじゃねーか! もう、本当に呪われてしまえ!!」

男「バカヤロウ、これから厄払いするんだよ。さあ、ゲームスタートだ!」


『観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空
 空即是色 受想行識 亦復如是 舎利子 是諸法空想 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中無色 無受想行識
 無限耳鼻舌身意 無色声香味触法 無限界乃至無意識界 無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽
 無苦集滅道 無知亦無得 以無所得故 菩提薩垂 依般若波羅蜜多 故心無圭礙 無圭礙故無有恐怖
 遠離一切転倒夢想 究境涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提 故知 般若波羅蜜多
是大神呪
 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰 羯帝羯帝波羅羯帝
 波羅僧羯帝 菩提 僧莎訶……』


男「オープニングは大変ありがたい、般若心経で始まります」

友「普通に恐ぇーよ!!」



男「さて、最近はバス遍路・バイク遍路など、観光の意味合いが強いお遍路ですが
  このゲームは昔ながらの『歩き遍路』です。目的地を選び、歩いて移動しながら、八十八ヶ所を巡礼していきます」

友「まぁ観光ツアーバスに乗って移動するゲームだったら、詐欺だよな」

男「じゃ、早速歩こうか?」

友「俺がやるの!? お前の厄払いじゃねーのかよ!?」

男「いいから、キリキリ歩く」

友「ったくよぉ、何で俺が……って、動かねーぞコレ」

男「Lボタンを押してみろ」

友「ん?」

男「次はRボタンだ。Lで左足、Rで右足を動かすんだ……後は言わなくても分かるな?」

友「オイオイ……何だよこの面倒くさい移動方法は……」

男「コレで実写の背景が少しずつ動くから、目的地まで頑張れ」

友「コレを八十八回も繰り返すのかよ……」



友「L・R・L・R・L・R・L・R・L・R・L・R……」

男「その調子だ。途中で『俺、何やってるんだろう……』って、思ったら負けだぞ」

友「いや、この地味な作業に、もう心折れそうなんだけど……」

男「元々は僧侶の荒行の一つだからな、大変な思いをするのは仕方あるまい」

友「厄払いどこ行った!? もういいよ、メンドくせーよコレ! 何の意味もねーよこんなモン!!」

男「何だ、もうギブアップか?」

友「やってて面白くねーんだよこのゲーム! いや、今までのゲームも面白くなかったけど、面白くなさの次元が違うわ!!」

男「何がそんなに不満なんだよ?」

友「このLボタンとRボタンを交互に押す操作方法だよ! 地味だしメンドくせーしお遍路体験感がゼロだし
  何の意味があるのか、全く分からねーんだよこのゲーム!!」

男「ふむ……つまり、お遍路をリアルに体感したいということだな?」

友「別に体感したくねーけど、どうせやるならな!」

男「分かった……じゃあ、コレを使ってみるか?」

友「…………何コレ?」

男「専用ステッピングコントローラーの『牡丹さん』だ。上に乗って、左右のボタンを足踏みすることで
  歩行操作が出来るようになっている。コレを使えば、リアルな巡礼体験が出来るぞ」

友「こういうのがあるなら、最初から出せよ!!」



男「他にも普通の万歩計としても使える『印籠くん』というのもあるぞ」

友「オプションが多いな……コレ幾らするんだ?」

男「牡丹さんが6,800円で印籠くんが5,800円だ」

友「高っ!? ソフトと合わせたら20,000円近くするじゃねーか」

男「まぁとにかく、やってみろ」

友「絶対20,000円の価値ないだろコレ……」



※※※



男「今度はどうだ?」

友「まぁ、さっきよりは良くなったけど……」

男「印籠くんに貯まった歩数は、本体と接続して転送すれば、お遍路に反映させることも可能だぞ」

友「いや……というかさぁ、コレずっと足踏みしてるだけだし、やっぱり『実際に歩いている』という感覚とはちょっと違うだろ」

男「そりゃ仕方ないって、歩くなら、ルームランナー的な専用コントローラーが必要になるし
  そんなの作ったら、十万円近くになるぞ、絶対」

友「十万あったら、その金で本物の四国に行った方がいいだろ……。
  コレで八十八ヶ所巡りはキツいって」

男「ああ、それなら心配するな。二十三ヶ所で終わりだから」

友「は?」

男「だから、タイトルに『阿波国編』って書いてあるように、最初の二十三ヶ所で終わりなんだよ」

友「何だそりゃ!? 残りの六十五ヶ所は!?」

男「続編で対応する予定だった」

友「『だった』って何だ!? 何で過去形!?」

男「メーカーが解散しちゃったからな。どうしても残り六十五ヶ所を巡りたいなら
  本当に四国に行って、巡ってくるしかないな」

友「ならもう、最初から四国に行けよ! 結局何だったんだ、このゲームは!?」



男「どうだ、厄払いになったか?」

友「なるわけねーだろ、何だよコレ? 高いだけ高くて、中身は中途半端で、しかもメーカーが逃走って
  怪しい健康食品の店みたいじゃねーか」

男「オープンセールでお年寄りを集めて、高価な羽毛布団とか買わせるだけ買わせて
  半月ぐらいで閉店する店か。最近よく見かけるよな」

友「俺にはもう、詐欺紛い商品にしか見えんわ」

男「でも、般若心経は御利益ありそうだったろ?」

友「どんな御利益だよ……大体、それなら般若心経だけでいいじゃねーか」

男「うーん……じゃ、こんなのはどうだ?」



【It's tehodoki! 般若心経入門】



友「何だコレ!? こんなのがあるのか!?」

男「DSの実用ソフトの一つだな。脳トレとかお料理ナビとか、ああいう系統だ」

友「いやいや……般若心経にどんな実用性があるんだよ?」

男「実用ソフトも、末期はネタ切れで自棄になってたんだろ。
  まぁ、写経も出来るみたいだし、一部のユーザーのニーズには応えてるってことで」

友「DSの液晶に書く写経なんて、ありがたみ0%じゃねーか」

男「正直、ここまで人を選ぶソフトも、珍しいと思う」

友「毎回、思うんだけど、お前は何でこういうのを買っちゃうの?」


男「他にも普通の万歩計としても使える『印籠くん』というのもあるぞ」

友「オプションが多いな……コレ幾らするんだ?」

男「牡丹さんが6,800円で印籠くんが5,800円だ」

友「高っ!? ソフトと合わせたら20,000円近くするじゃねーか」

男「まぁとにかく、やってみろ」

友「絶対20,000円の価値ないだろコレ……」



※※※



男「今度はどうだ?」

友「まぁ、さっきよりは良くなったけど……」

男「印籠くんに貯まった歩数は、本体と接続して転送すれば、お遍路に反映させることも可能だぞ」

友「いや……というかさぁ、コレずっと足踏みしてるだけだし、やっぱり『実際に歩いている』という感覚とはちょっと違うだろ」

男「そりゃ仕方ないって、歩くなら、ルームランナー的な専用コントローラーが必要になるし
  そんなの作ったら、十万円近くになるぞ、絶対」

友「十万あったら、その金で本物の四国に行った方がいいだろ……。
  コレで八十八ヶ所巡りはキツいって」

男「ああ、それなら心配するな。二十三ヶ所で終わりだから」

友「は?」

男「だから、タイトルに『阿波国編』って書いてあるように、最初の二十三ヶ所で終わりなんだよ」

友「何だそりゃ!? 残りの六十五ヶ所は!?」

男「続編で対応する予定だった」

友「『だった』って何だ!? 何で過去形!?」

男「メーカーが解散しちゃったからな。どうしても残り六十五ヶ所を巡りたいなら
  本当に四国に行って、巡ってくるしかないな」

友「ならもう、最初から四国に行けよ! 結局何だったんだ、このゲームは!?」



>>189はミスです




男「まずは般若心経の基礎知識を、イラスト付きの解説で学んでいこう」

友「何一つ興味ねぇよ……」

男「一通り読んだら、次はいよいよメインの部分である『写経』に挑戦だ」

友「いや、もう本当に興味ない。早い話が漢字の書き取りじゃねーか」

男「画面にお手本の下書きが表示されるから、それをなぞっていきます。好みに応じて、ペン字か毛筆かを選べます」

友「DSのタッチペンだと書きづらいな……」

男「こういうゲームをやるときは、ペン型のタッチペンを買ってきた方がいいな。そんなに高いものでもないし。
  ……書き終わったら画面下の『決定』をタップします。コレを繰り返して写経を続けていきます」

友「般若心経って全部で二百六十六文字だっけ? 地味な作業だよなコレも……」

男「ちなみにコレ、別にお手本通りに書く必要はありません」

友「は? じゃあ何のためのお手本だよ?」

男「お手本と全然違う字を書いても『決定』をタップすることが出来ます」

友「はぁ!?」

男「正確に言えば、字じゃなくても構いません。図形だろうが、線だろうが、絵だろうが
  タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!!! ←このようなAAの類だろうが、書いてさえあれば決定を押せます」

友「もう、写経じゃねーよコレ! ただのお絵かきソフトだよ!」

男「こんな仕様なので、当然、書いた文字に対する評価やアドバイスはありません。
  ただ書かせるだけの、投げっぱなしジャーマンです」

友「またしてもDSの意味ねぇ!! 紙に書けよ!!」



男「では、続きまして『読経』を始めます」

友「般若心経を読唱するのか? 素人がいきなり?」

男「大丈夫だ。ちゃんと音声ガイドが入っているから」

友「うんまぁ……それなら何とか」

男「さぁ、この合成音声のお経に合わせてご唱和ください」

友「何で合成音声!? そこは本物のお坊さんの声を入れといてくれよ!」

男「合成音声にすることで、速度やキーの高さを調節できるんだ。何方でも自分にあったペースで……」

友「だから恐ぇーんだよ! むしろ呪いの言葉にしか聞こえんわ!!」

男「だいぶ前に『初音ミク』にお経を詠ませる、罰当たり動画があったけど
  アレを更に酷くした感じだな……」

友「ボーカロイドにすら負ける音声ガイドって何だよ!?
  実用ソフトなのに、何一つ実用的じゃないのは何故だ!?」

男「だってここ、クソゲーを紹介するスレだし……」

友「それだよ! さっきから聞きたかったけど、実用ソフトは『ゲーム』と言っていいのか!?」

男「それはまぁ……『ゲーム感覚で出来るお勉強』的な……」

友「そんなモンは、小学校の先生だけで充分なんだよ!!」

男「そう言うなよ。実際に役に立つ実用ソフトだってあるんだぞ?」

友「だったらそれを持ってこい! 何の役にも立たねーじゃねーかコレ!!」

男「ぶっちゃけ、そのとおりだ」

友「開き直りやがったよコイツ……」



男「ところで『仏像彫刻』って知ってるか?」

友「はぁ……そのまんま仏像を彫ることだろ?」

男「ああ。……で、このゲーム。流石に仏像彫刻は出来ないが、多数の仏画イラストが収録されている」

友「…………それで?」

男「流石は大人から子供までのニンテンドーDSのソフトだ……なんと、この仏画に色を塗る『ぬりえ』を楽しむことが出来るんだ」

友「意味が分からねぇよ!?」

男「でもお前、塗り方によっては、他ではちょっとお目に掛かれない『カラフルな仏画』を……」

友「罰当たりだから止めんか!!」

男「ちなみにな、友よ……」

友「あん?」

男「『書き込み式般若心経練習帳DS』というのも、あるのだが……」

友「他にもあるのか!? 大して需要なさそうなに、何故二本も!?」

男「発売日が四ヶ月しか違わないからな。単純にネタ被りだろう」

友「どんだけ奇跡的な確率で、般若心経ネタを被らせたんだよ……」



男「と、まぁ……役立ちそうで、全く使えないゲームの紹介でした」

友「こういうのは何て言ったらいいんだろうな……『マニアック』とも違うし、どう表現すればいいのやら……」

男「巡礼にしても、写経や読経にしても、ヴァーチャルでやるもんじゃねーな」

友「……というか、厄払いはどうなったんだよ?」

男「それはもういいや……明日、近所の神社にでも行ってくるから」

友「最初からそうすりゃ良かったんだよ……というか、只の寝不足だから、家帰って寝ろ」

男「巫女さんいるかなぁ……」

友「いや、何しに行く気だお前!?」

男「は? 神社って、巫女さんを視姦するための施設だろ?」

友「お前、一回本当に呪われろ」



友「と、いうかだな……第十回目という節目の回が、こんなので良いのかよ?」

男「って、言われてもなぁ……基本的に、いつもこんな感じだし、今更、特別なことなんて何も……」

友「一つぐらい何かねぇのかよ?」

男「じゃあ……俺たちのプロフィールでも」

友「誰得!?」



・男
ゲームが趣味の青年。少年時代に近所の悪徳ゲームショップで
ドラクエ4と抱き合わせで買わされた『星を○るひと』を、気合いでクリアした豪傑。
以来、クソゲーに対して『ツッコミどころを探しながら遊ぶ』という、間違った楽しみ方を見出す。
クソゲーが大好物だが、普通のゲームもやる。
好きなゲームは『ファーランドストーリー』シリーズ。


・友
半オタ。ゲームやアニメは大好きだが、オタクと呼べるほど専門的な知識はない。
男とは中学校入学以来の付き合い。男に比べれば、まだ常識人の部類だが、ツッコミがキツい。
『天外魔境Ⅲ』のためにスーパーグラフィックス・アーケードカード・PC-FXを購入したが、結局発売されず、PS2でようやく発売された天外Ⅲは
既に時代遅れのお使いゲーだったという、苦い経験がある。
実はシューターで『イメージファイト』を1クレジットでクリアしたことがあるらしい。
好きなゲームは『怒首領蜂・大往生』と『ブレイジングスター(アサユキ縛りプレイ)』
ちなみに彼女持ちの半リアでもある。


・巴マミ
正直、アイドルネタはどうかと思う。巨乳。




友「マミちゃん関係ないだろ!? 仲間に引き込もうとするなよ!! というか、このネタしつけーよ!」



男「こんな感じで、ダラダラやってきたこのスレですが、早いもので、十回目も終わろうとしています。
  そろそろネタも尽きてきたので、あまり長くは続かないと思いますが、引き続きお付き合いいただければ幸いです」

友「本当に勢いだけで立てた、完全に見切り発車のスレなので
  ネタがなくなり次第、終了の流れになるかと思われます。ご了承ください」

男「では、今回はここまで。またお会いしましょう。さようなら」

友「というかお前、星をみ○ひとクリアしたのかよ……スゲーな」



【お遍路さん~発心の道場(阿波国)編~】 製作・販売:ピンチェンジ 機種:ゲームキューブ 発売日:2003年7月24日

【It's tehodoki! 般若心経入門】 製作・販売:AS Networks 機種:ニンテンドーDS 発売日:2007年8月9日



         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『さっき駅のホームで寧々さんだかなんだかの名前叫んで
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        「謝れ!寧々さんに謝れえ!!」とか言ってDQNに殴りかかってるオタクいた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        オタクの持ってたDSはなぜか真っ二つになってた …
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    日本始まりすぎだとか流石にネタと思いたいだとか

   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
                                                         糸冬

                                                     ---------------
                                                      制作・著作 NIP


寧々さんな謝るのはまあ大切だな、うん
そして星をみるひとクリアすげえなww

おつ
これはゲームじゃないなww


男「やあ皆さん。クソゲー研究室へようこそ。クソゲーアカシックレコード、第十一回目です」

男「さて、今回はクソゲーはお休みさせていただいてですね。>>1がふと思った『限定版って本当に必要か?』という
  疑問について、お話させてもらおうかと思います」

友「俺としては嬉しいけど、スレの趣旨と違う話をするって、どうなのよ?」

男「友よ……お前は限定版に対する認識が、少々甘いようだな」

友「え?」

男「『初回限定版』と銘打っているソフトの限定版はよく見かけるが、『通常版』を見たことがない
  ってゲームが、どれだけあると思ってるんだ?」

友「ああ、限定版は限定版でも、そういう限定版か……」


男「まずは『限定版』の基礎知識ですが、一般的にゲームソフトの限定版は、三つのタイプに分かれます」

友「何か久々の雑学垂れ流しだな」

男「まぁ雑学と呼べるほどのことではないけどな。まず一つ目は『受注生産型』です」

友「注文を受けてから作るタイプか」

男「メーカー側から小売店・通販サイトなどに『○月○日までに、ご注文ください』という通達がきて
  予約状況などを参考に、店側が発注して、その総数を生産するというタイプです」

男「早めに予約すれば、ほぼ確実に入手でき、店側も大量の在庫を抱え込むリスクが少なくて済む
  比較的に良心的な限定版です。追加注文などにも応じてもらえる確率が高いそうです」

友「これなら欲しい人全員に行き渡るな」

男「二つ目は『数量限定型』です。最初から生産数が決まっていて、それを各地の小売店に割り振るタイプの限定版です」

友「コレは本当に限定版って感じだな」

男「確実な売り上げが期待できるゲーム……いわゆる『超大作ソフト』の限定版に多いタイプです。
  コレは結構危険で、店側が大量に予約を取ってしまい、後でメーカー側から『○○本まで、ご注文いただけます』
  という連絡を受けた時に『全然足りないよ! ど、どうしよう……』なんて事になることが、多々あるようです」

友「予想よりずっと少なかったってことか……ご愁傷様だな」

男「そして三つ目は……『抱き合わせ販売型』の限定版です」

友「嫌な響きだな……」

男「まず『メーカー側は、あくまで商売でやっている』という前置きをさせていただきまして……
  抱き合わせ型というのは、その名の通り、限定版とセットで販売するタイプです。
  何を抱き合わせにするかというと、限定版ではない同名ソフト……つまり『通常版』とのセット販売です」

友「えーと……どういうことだ?」

男「端的に言えば、限定版というのは『ほっといても勝手に売れる』商品です。
  となれば、メーカー側としては『通常版の売り上げを如何に延ばすか』が課題になってきます。
  そこでメーカーは『通常版○本につき、限定版が一本買える』というシステムを思いつきました。
  要するに、限定版を入荷したいなら通常版も買ってね、ということです」

友「……前置きした理由が何となく分かったよ」



男「例えば『通常版十本につき限定版一本』だとしても、通常版を十本入荷したら、限定版が一本付いてくる
  というわけではありません。あくまで『限定版を買う権利』が得られるだけです」

友「何故か『オプーナ買う権利』を思い出した」

男「一見すると、利益主義の金に汚い売り方に見えますが、コレはつまり『大量購入してくれた店には
  優先的に限定版を販売します』ということなので、それほど『汚い売り方』というわけではないかと思います。
  小規模の小売店にしてみれば『冗談じゃないぞ』と思うところでしょうが……」

友「店側にしてみれば、ハイリスクだよなぁ……通常版の在庫の山を、抱え込む羽目になるかもしれないんだから」

男「記憶にも新しい『ラブプラス+』の限定版は、このタイプだったようです。公式通販サイトであるコナミスタイルを始め
  各通販サイトでは即日完売どころか、予約開始から一分も経たない内に、売り切れてしまうほどの瞬殺っぷりで
  争奪戦に破れたユーザーからの問い合わせが、各地のゲームショップに殺到し、大騒動となった限定版です」

友「ああ……アレは確かに凄かったな」

男「激しい争奪戦の末、疲れ果ててしまったユーザーの一部は『もう通常版すら買う気が失せた』と言い出す始末でした。
  店側も、既に完売しているゲームの問い合わせが殺到してしまい、無駄とも思える電話対応をしなければならず
  通常業務に多大な影響を及ぼしてしまったようです。某ゲームショップの店員さんなどは、自身のブログで
  『あんな大変な思いをするのは、もう懲り懲りです。ラブプラスは二度と限定版を作らないで頂きたい』という
  愚痴をこぼしていました」

友「うーん……限定版って、何のためにあるんだ?……って、考えてしまうな」



男「限定版といえば、もはや伝説とも言える限定版が存在している」

友「…………このスレで『伝説』という言葉を使ったってことは、そういうアレだな?」

男「ああ……。人気キャラの限定フィギュアが付いてくるということで、問い合わせが殺到し、予約するにも抽選に当たる
  必要があるほどの人気で、ラブプラス+ほどではないにしろ、激しい争奪戦が繰り広げられた限定版だ」

男「その争奪戦を勝ち残り、限定版を手にした人たちは、口を揃えて、こう言ったそうだ……
  『通常版を買えば良かった』……と」

友「もう分かった。『アレ』のことだな……」

男「新作発表会ではフィギュアは公開されなかったが、誰もが『可愛らしいフィギュアが付いてくる』と
  信じて疑わなかったであろう、その限定版は……いや、そのフィギュアは発売後、ネット上で『邪神像』と名付けられ
  大騒動となった……そう、『ゼノサーガepisodeⅡ』の限定版だ」

友「酷かったよなアレは……メーカー側がフィギュアを非公開にしていた理由は
  『コレは見せられない』ということだとしか思えないからな」

男「限定版だけに止まらず、通常版も……というか、ゲーム自体の出来も酷かったしな」

友「キャラが無駄にリアルタッチになって、ヌメッとした気持ち悪い感じになってたり、戦闘システムが別物になってたりで
  前作の良かった点・好評だった点が、軒並み変更されていたな……しかも、悪い方向に」

男「某ゲーム誌の点数表では、余程お気に召さなかったのか、その雑誌における最低点を付けた上に『全部元に戻せ』という
  コメントをしていたレビュアーの人がいたな……」

友「それ、多分ファンの総意だと思うぞ」



男「ゼノサーガは元々、PSで発売された『ゼノギアス』の続編的な扱いです。
  クリエイターの方がスクエア(現・スクエアエニックス)から離れて、モノリスソフトを設立し製作、販売元もナムコ(現・バンダイナムコ)
  に変わりました。版権の関係上、タイトルが『ゼノサーガ』に変更されたそうです」

友「ゼノサーガはゼノギアスの過去の話なんだそうだな」

男「まぁ、この辺はファンなら誰もが知っているだろうけどな。ちなみにゼノギアスは約九十万本
  ゼノサーガⅠは約四十四万本、ゼノサーガⅡは約二十五万本、そして、三部作の完結編であるゼノサーガⅢは
  約十八万本を売り上げたそうです」

友「どんどん減っていってるな……」

男「三部作とかやっちゃったら、売り上げが減っていくのは、そりゃ仕方ないさ。……邪神像騒動と、クソみたいな改悪が
  Ⅲの売り上げに、多大な影響を与えた可能性は否定できないけど」

友「ファンの間でも『DS版のⅠ・ⅡをやってからPS2のⅢをやるのが賢い選択』と言われているらしいな」

男「メーカーを含めて、誰もがepisodeⅡを『無かったことに』したいんだろうな……。俺としては、クソゲーWelcome
  という感じではあるが……」

友「ゼノサーガⅡの発売を最も喜んだのは、間違いなくお前だな」

男「いやぁ……俺だって、普通に楽しみたかった……って、思ってるよ? まさかゼノサーガが
  俺のクソゲーコレクションに、加わることになるとは夢にも思わなかったよ」

友「ゴミみたいなコレクションだなオイ。というか、本当にゴミだけど」



男「三部作といえば、ファイナルファンタジー13も、三部作なんだったな」

友「そうらしいな。13-2のエンディングに『To be Continued』という文字が出たとかなんとか……」

男「FF13については賛否両論だが、否の方が若干多いかな?」

友「シリーズファンにとっては『期待はずれ』感が大きすぎたな」

男「長くなるから詳細は省くけど、とにかく『ツカミの五分』で完全に失敗してるからな」

友「何だそれ?」

男「ゲームに限らず、昔から言われていることなのだが……。後半にどれだけ面白くなろうと『序盤で投げられたら
  もう、それまで』って意味だ。五分というのは例えだな」

男「FF13でいうと、終盤……中盤ではなく終盤というのが、また何とも……という感じだが、終盤近くで急激に面白くなってくるが
  序盤は専門用語の羅列で、何一つ頭に入ってこないストーリーや
  ボタンを連打するだけの戦闘、一本道で前進しかできないマップなどなど……クソゲーにありがちな要素が満載で
  肯定派の人にすら『擁護不可能』とサジを投げられる面白くなさだ。終盤近くは面白くなると言ったし
  実際に面白いのだが、その前で投げられたら、何の意味もない」

友「まぁ確かに……」

男「FF論議スレなどでは『序盤しかやってない奴が13をクソゲー呼ばわりしてるだけ』という意見も見かけるが
  序盤で続ける意志をなくすようなゲームを作った責任は、やはりメーカー側にあるし、『面倒になって止めた』じゃなくて
  『面白くないから止めた』というのが理由であるならば、途中で投げたユーザーに問題があるというのは
  何の言い訳にもならないんだよ、実際。それだけ『ツカミの五分』というのは重要ってことだ」

友「そういう意味では、FF13はクソゲーだと言わざるを得ないってわけか……」

男「序盤だけ見たら、本当にただのクソゲーだしな、残念ながら。……それと、個人的に言いたいことがある」

友「何だよ?」

男「文字が小さすぎるんだよ! スクエニはこう言いたいわけか?
  『小さいTVしか持っていない貧乏人には、ファイナルファンタジー様をやる資格はないんだよ、この貧乏人が!!』
  そう言いたいのかコラ? どうなんだよスクエニ、コノヤロー」

友「ただの被害妄想じゃねーか!!」



男「三部作というのは、余程自身がなければ、出来ないことだな」

友「そうか? 結構、色々ある気がするけど……」

男「ドラクエの『ロト三部作』や『天空三部作』とは意味が違うよ。同じ世界、同じ時間軸、同じキャラクターで
  三本作るってことは『つながりはあるが、それぞれが独立した話』ではなく『完全につながった物語を、三つに分ける』ということなんだ」

友「はぁ……?」

男「つまり、第一作目で『コレは面白くない』と判断した人は、二作目以降は買わない。そして、物語が完全につながってるから
  一作目を遊んでない人も買わない……要するに『新規ユーザーの取り込み』が困難になるんだ」

友「なるほど……」

男「二作目を遊んでから、一作目を買うという人もいるが、基本的には1→2の順番でやる人が大半だろうし
  売り上げへの影響は微々たるモノだろうな……。それに三作目ともなると、1・2と続けて遊んできた人の中にも
  『もう飽きたからいいや』って人が出てくる。結果、新作を作る度に、売り上げが減っていくんだ。
  前作を上回ることは『まずあり得ない』と、考えた方がいい」

友「何というか……シビアだな」

男「FF13の場合は、マラソンで例えると『スタート直後に転倒して、足を捻ってしまった』ようなもんだ。
  それでも13-2が、PS3・Xbox360合わせて、百万本以上売れたのは、流石と言うべきだろうが……」

友「FFブランド健在!! ってとこだな」

男「FFは14でも、やらかしてるからな。どうかブランドの名に恥じないゲームを作ってもらいたいものだ。
  ただでさえスクエニは『グラフィックが最高峰なのは分かったが、肝心のゲームが微妙』『システムが革新的()すぎて
  ついていけない』『リメイクばかりで、過去の栄光に縋りすぎ』などと、ゲームメーカーとしての評価も
  良いとは言い難い状況だしな」

友「合併したとはいえ、老舗メーカーなんだし、もうちょっと頑張ってもらいたいよなぁ……」



男「さて、限定版の話に戻ります。受注生産型は入手しやすいと言いましたが
  コレは、あくまで『早めに予約』した場合の話です」

友「早めにというと?」

男「発売日が近づいてから、予約しよう……って考えだと、予約しようとしたときには、既に締め切られている場合があるんだ。
  PSPで発売された『とある魔術の禁書目録』の限定版などは
  フィギュアの製作に時間が掛かる関係上『発売日の半年前』には、受注が締め切られていたらしい」

友「早っ! 半年以上も前から、予約を受け付けてたってのも凄いな」

男「こうなってくると、困るのはやはり店側だ。予約も少ない状況で『どのくらい入荷すればいいのか』という
  判断をしなければならないんだからな」

友「入荷しすぎたら『ワゴンに限定版を山積み』という、悲惨な状況になるな……」

男「フィギュアなどが付属する限定版は、ただでさえ場所をとるから余計にな。……場所をとるといえば、俺が知る限りでも
  五本の指に入る、巨大限定版があったな」

友「ほう」

男「ニンテンドーDSで発売された『狼と香辛料 海を渡る風』の限定版なのだが……通常のDSソフトのパッケージが
  音楽CDサイズなのに対して、この限定版は、なんと全長60㎝という、DSのソフトとは思えない大きさだった」

友「デカすぎるだろ!? PS3の外箱よりデカいじゃねーか!! 何が入ってたんだよ!?」

男「小規模のゲームショップなんかはビビっただろうな。まさかDS用ソフトが、こんなサイズだとは、夢にも思わなかっただろう」

友「置き場所にも困っただろうな……」

男「コレで一番大変だったのは、購入した人だな。自家用車を持っている人ならともかく、家まで持って帰らないとならんのだからな……
  通販を利用した人でさえ、運送会社が『配達先を間違えたんじゃないか』と混乱しただろうし……」

友「インパクトのある限定版を作りたいのは分かるが、明らかにやりすぎだなコレは……」

男「問題なのは店側も、ここまで大きな商品を入れられる紙袋の類を『用意していない』ということだ」

友「と、いうことは……」

男「ああ……ソフトを包む袋がないから『剥き出しの状態で脇に抱えて』家まで帰らなければならないんだ。
  すれ違う人々に『狼と香辛料の限定版を買いました!』と、アピールしながら……」

友「何の罰ゲームだそれは!?」

男「物が物だけに、恥ずかしさも倍増だな。店まで交通機関を利用して来た人なんて、更に地獄だぞ?
  電車やバスの車内で、乗客の好奇の目にジッと堪え続けなければならないんだからな。
  もし、下校中の女子高生の集団と、乗り合わせてしまったらとか、想像してみろよ」

友「……………………まさに地獄だな。変な汗が出てきた」



男「こういった『原作物』のゲームの限定版は、買った後も扱いに困ることが多い」

友「持って帰るだけで、あれほどの苦労を強いられるのに、まだ何かあるのか?」

男「時間の経過と共に、旬も過ぎていくってことさ。あれだけ欲しくて、予約してまで買った限定版も
  数年経った後では、既にブームも過ぎ去り、自分の中の熱もすっかり冷めてしまった。
  今は別の作品にハマっているし、フィギュアなんかも、そっちを飾りたい。そんな時に、ふと部屋の隅に置かれた
  巨大な限定版の箱を見て『俺、何でこんな物買ったんだろう? 邪魔なだけじゃん』と……」

友「生々しいな……ありそうで困る」

男「サントラや設定画集の類なら、まだ『おお、懐かしいな』となるかもだが、場所をとるのは流石にな……
  限定版とは違うが、Xboxの『鉄騎』も、あの巨大な専用コントローラーの置き場所に、どれだけの人が困らされただろうな」

友「飽きたあとで、どう処分するかが、一番の問題ってことか」

男「これってつまり、オ○ホとかダッ○ワイフの処分に困るのと一緒……」

友「それとだけは一緒にするな!!」



男「ここからは、いくつかの限定版の中身を見ていこうと思います。
  まず最初は『火星物語』の限定版です」


・オリジナルフィギュア5体

・火星物語特製ジオラマ

・黒パンツ型バンダナ

・クエスのピアス

・ポチ名刺ケース

・火星物語コロコロハンコ

友「……正直、全部いらねぇな」

男「まぁフィギュアはまだ良いとして、他が酷いな。ジオラマとか言ってるけど、コレただの飛び出す絵本だし
  キャラクターが印刷された名刺ケースなんて、使い道ないし、柄が女性物の下着のバンダナなど、恥ずかしくて
  頭に巻けないし、コロコロハンコに至っては、本当に使い道ないだろ」

友「唯一使えそうなのは『クエスのピアス』だが……」

男「ピアスと言いつつ、耳たぶに挟むタイプだな。デザイン的に、普段使いできないし、欲しいか欲しくないかと聞かれたら
  間違いなく『イラネ』と答えるな、俺だったら」

友「何だろうな、この『間違った方向にオマケを豪華にしちゃった』感は……」



男「続いては『カードキャプターさくら 知世のビデオ大作戦』の限定版を見てみましょう」

・さくらちゃん知世ちゃん、おやすみ抱き枕カバー

・ホットケーキセット(フォーク×1 スプーン×1 皿×1)

・オリジナルパネル時計


友「中々、香ばしい感じだな」

男「ゲーム自体の評価も最低レベルだった、この限定版だが、一番の売りは『ホットケーキセット』だそうだ」

友「ホットケーキって……皿とフォークとスプーンが入ってるだけじゃねーか」

男「賞味期限の問題もあるし、粉は入れられないだろ。だいたい、食品を入れたら『食玩』として売らないとならんし」

友「史上最高値の食玩になるな、それ……」

男「パネル時計は本体だけじゃなく、電池まで中国製だ。電池の2002という謎の数字が、非常に気になるところだが……」

友「安く済まそうとしたんだな……でも、電池ぐらいは国産メーカーにしてくれよ」

男「抱き枕カバーは……まぁ普通だな。それほど、いかがわしい感じではない」

友「アニメキャラの抱き枕ってだけで、充分いかがわしいだろ……。そもそも、このホットケーキセットも
  皿とフォークは分かるが、スプーンは何に使えってんだよ?」

男「ティースプーンなら、まだ分かるけど、この大きさじゃ本当に何に使えというのか分からんな……
  蜂蜜を掬うスプーンとか?」

友「市販のケーキシロップ買ってきたら、使わんだろ……」


男「次は『同級生2』です」


・フィギュア×12体


友「じ、十二体……だと!?」

男「プレステの限定版では、最大規模といわれている巨大限定版です。台座やキャラクターの名前シールなども付いてきます」

友「余程の物好きしか買わないだろコレ……」

男「実際、売れなかったようだな。ワゴンコーナーに鎮座している、同級生2・限定版の姿を何度見たことか……」

友「フィギュアの出来が良ければ、まだ救われるけど……その辺どうなのよ?」

男「良いとは言えないな……流石に『邪神像』よりはマシだけど、十二体全部、微妙な感じだ。瞬間接着剤で台座に
  固定したり、デカールを貼り付けるのにピンセットを使った、細かな作業を要求されたりで、スゲー面倒だしな」

友「デカール?」

男「目の部分は、付属のデカールを自分で貼らないとなんないんだよ。
  箱から出したときなんて、全員『白目』だから不気味だぞ?」

友「つまりシールのことか……一気に安っぽい感じになったな」

男「しかも、立たせるだけで一苦労だし、とてもじゃないが、部屋に飾っておこうなどとは、到底、思えないクオリティの低さだ」

友「無理して全ヒロインのフィギュア付けるぐらいなら、メインヒロインの
  精巧なフィギュアを、一体だけ付けた方が良かったんじゃないか?」

男「まぁ、その方が無難だったよな……しかも、攻略対象のヒロインは、十六人いるという……」

友「残りの四人は!? ますます十二体も付けた意味が分からなくなったな……」


男「最後はコレです」


・エネミーゼロ 超限定版


友「……超限定版?」

男「正式な名称ではないが、あまりのインパクトから、こう呼ばれているんだ。
  生産数は、なんと限定二十台という、恐ろしく希少な限定版だ」

友「また随分、少ないな……。完全なコレクターアイテムってところか」

男「購入者には、エネミーゼロの監督である、ゲームクリエーターの飯野賢治氏が、直々に自宅まで届けに来てくれて
  ツーショット写真を撮ってもらえる……というサービスがあったそうだ。四十二歳という若さで亡くなってしまった飯野氏だが
  『ゲーム業界の異端児』と呼ばれ、過激な発言と型破りな発想で、斬新かつ革新的なゲームを世に送り出してきた彼が
  ゲーム業界に残した功績は、多大なものであったと言えるだろう」

友「『こうするべき、なんて決まりはないんだから、新しい形を模索してほしい』は名言だったな……」

男「この場を借りて、飯野氏のご冥福をお祈りさせていただきます……まぁ、エネミーゼロはクソゲーだったけどな」

友「余計なことを言うな! また怒られるだろ!!」


男「このエネミーゼロ・超限定版は、伝説中の伝説といっても過言ではないほどの、伝説を打ち立てた限定版です」

友「中身はさぞ壮絶だったんだろうな……何が入ってたんだ?」

男「残念ながら、限定二十個となると入手困難で、俺も>>1も実物を見たことはないから
  詳しいことは不明だ。ただ、実際に購入したという人のブログでは
  『ゲームショーでコンパニオンが着用していた衣装』が入っていた……と書かれていた」

友「え……? それって『同じ物が』ってこと? それとも、まさが『実際に着用した物』が……」

男「もし、実際に着用された物だったら、懐かしのブルセラショップ的な怪しい商品になるな……全体的に。
  さて、ここでお前に聞いときたいのだが、『アニメキャラの抱き枕カバー』と『コンパニオンの衣装』なら
  どっちが、よりいかがわしいと思う?」

友「ああ、CCさくらの限定版のヤツか……正直、どっちもだが、流石にコレと比べたら
  『抱き枕カバーぐらいなら、どうってことない』と思わざるを得ないわ」



男「この段階で、既に伝説級のインパクトだが、驚くべきところは、そこではない」

友「コレよりヤバい物が入ってるのかよ……」

男「いや、問題は内容物よりも、その値段だ」

友「ん? そんなに高いのか? まさか本体より高いとかじゃ……」

男「そのまさかだ……。お値段なんと『二十万六千円(税込み)』だ!」

友「はぁぁぁ!? 一桁違うだろ!! 誰が買ったんだよそんなモン!?」

男「PS3のソフトが約八千円として二十五本。『ソフト一本がハード並の価格』でお馴染みの
  『ネオジオ』のソフトでさえ、六本も買えてしまう価格だ。
  ちなみに現行ハード(WiiU・PS3・Xbox360・3DS・PSP・PSvita)を全部買っても、お釣りがくるぞ」

友「買う方も買う方だが、こんなモン販売した飯野氏って……」

男「多大な功績を残した人物なのは確かだが、ここだけ切り取って見ると、イカレているとしか思えんな。
  『馬鹿と天才は紙一重』という言葉があるが、型破りなのも度が過ぎると、ただの馬鹿にしか見えないものだ。
  まぁ、発案者が飯野氏本人なのか、それとも別の人なのかは分からんけど」

友「どっちにしろ、企画段階で誰か止めてやれよ……」



男「えー……先程は少し言い過ぎました。天国の飯野賢治氏に、お詫び申し上げます」

男「さて、今回は限定版をテーマにお送りしてきましたが、昔はどんなゲームでも、限定版と通常版があれば
  まずは限定版が売れたそうです。しかし、最近では『○○円も高いなら、通常版を買う』という人が大半を占めるようになっていて
  グッズの内容次第では、人気タイトルでも限定版が売れ残ってしまうことが、多々あるとのことです」

友「店側にしてみれば、せっかく入荷した高価な限定版が売れ残るってのは、痛いだろうな……」

男「全長30㎝を越えるような、巨大限定版だと場所も取るし、更に悲惨だな」

友「売れ残ったのって、最終的にどうなるんだろ? 売れるまで、ワゴンに置いとくわけでもないだろうし……」

男「あるゲームショップの店員さんの話だと、大量に売れ残ったソフトの仕入れ担当者は
  上司から『今月の給料、現物支給な』と脅されるそうだ」

友「恐っ!! 死ねって言ってるようなもんだろ!?」

男「まぁ、実際に現物支給されることはないそうだが、言われた方は、精神的にキツいだろうな」

友「在庫の山で涙目のところに、更に追い打ちだもんな……泣きっ面に蜂とは、まさにコレか……」

男「ちなみにその店、大量に売れ残ったゲームを特価品として、セール販売した際に『大特価! 買わなきゃ損! 買ったら大損!!』
  という紹介文を店頭に貼ったところ、『即日完売』したらしい」

友「何で!?」

男「まぁ、インパクトという一点だけなら、これほど強烈な売り文句は、ちょっとないだろう」

友「逆にやってみたくなる心理か……」

男「後でメーカーの人から電話がかかってきて、怒られたらしいけどな」

友「そりゃ当たり前だろ」



男「今回紹介した限定版は、数ある限定版の中でも『特に酷い』という物ばかりです。そういうスレなので……」

友「こうなってくると、もうゲームの内容以前の問題だよな……。そりゃ限定版が売れなくなるわけだ」

男「出来の悪いゲームの限定版に限って『グッズがやたら豪華』という傾向があるな。
  まぁ『豪華』といっても、あくまで金銭的な話のことで、グッズ自体の出来は微妙な感じなのが多いけど」

友「限定版って、本当に何のためにあるんだろうな?」

男「さぁ? ……少なくとも『ファンが喜ぶから』なんて、単純な理由ではないだろうな。
  もっと金の絡んだ、ドロドロした感じの何かだろう」

友「何ていうか……想像したくない裏事情が垣間見えてしまうな」

男「とにかく、限定版と言われると、欲しくなるという心理は分かりますが、限定版を購入するときは専門誌や
  Google等の検索を駆使して、グッズの中身を確認した上で、本当に必要か? 買ったら、後で困らないか?
  などをよく考えてから、予約することをお勧めします。後で困るのは自分な訳ですしね」

友「発売日まで情報非公開なんてのが偶にあるけど、そういうのは、どうすればいいんだ?」

男「その手の限定版は『間違いなく地雷』なので、購入しないことをお勧めします」

友「言い切りやがったよコイツ……」

男「さて、それでは今回はここまで。またお会いしましょう。さようなら」

友「しかし、日本人ってのは本当に『限定』とか『プレミア』とかって言葉に弱いよな……」





   / ̄\
  |   ^o^| < あの岩山が 消し飛んだのは 私の 力です
   \_/
   _| |_
  |     二⊃

         / ̄\
        |     | < 違います 私の 力です
         \_/
         _| |_
        |     |





   / ̄\
  |  ^o^#| < …くろひつぎー

   \_/                               糸冬
   _| |_                          ---------------
  (⊃■⊂)                          制作・著作 NIP


おつ

限定版でマジに欲しくなったのって過去にないわww

ゼノギアスはやったけどサーガは未プレイです

三部作……エストポリス……
クソゲー……DSリメイク……
うっ……頭が……

そういやその年のクソゲーオブザイヤーの七本を七英雄として売ったとこあったよな

邪神像ヤバすぎだろwwwwww

邪神セイバーも破壊力たけーな

どの話もおもしろすぎるwwww
友のつっこみが的確だww
GJ!

乙www俺もクソゲー集めようかなwww

ボスの難易度が明らかにおかしい魔術士オーフェンとか
地図探しが鬼畜で不親切設計のライゼリートとか
コブラチームの有名な『アレ』とか
アムロ育成放置すると第三章で詰む大いなる遺産とか
もはやツッコミ入れるのも疲れる摩訶摩訶とか

お願いしますm(__)m

魔術士オーフェンはゲームとかアニメとかメディア展開してないだろ
いい加減にしろ!

クソゲーも奥が深いな。

確かに味のあるゲームは旧作に多いようだが。


西暦20XX年――

世界は再び闇に包まれた。

悪が蔓延り、秩序は乱れ、力のみが支配する世界になっていった……。

世紀末救世主・ケンシロウは、その姿を消し、人々は絶望に打ちひしがれた。

そして――




この乱世の時代に、力を求め、拳法の修行を続ける、一人の若者の姿があった。

その若者の名は――





【新世紀救世主伝説  荒巻の拳】




友「待てやゴラァァァ!!」



友「何これ? マジで何なのこれ? 何が始まったんだよ!?」

男「何って……荒巻の拳だけど?」

友「お前ちょっといい加減にしろ!」

男「まぁ落ち着けよ。今回のゲームがこれなんだよ」


【北斗の拳4 七星覇拳伝・北斗神拳の彼方へ】


友「北斗の拳?」

男「何だ? 知らないのか?」

友「いや、知ってるけどさ……4ってことはシリーズ化されてるのか?」

男「ああ、かつて全機種制覇を成し遂げた北斗ゲーム。そのFC版最終作がこれだ」

友「……でも、クソゲーなんだろ? このスレで取り扱うってことは」

男「まぁ、そういうスレだからな。グラフィックは当時としても、良いとは言えないし
  エンカウントの多さ、原作との矛盾など難点も多いが、全体的な出来としては
  『この時代のRPGならこんなモンじゃね?』といったところだ」

友「いや、既に死臭が漂ってるんだけど……」

男「それでは、第十二回目を始めます。今回は北斗の拳を知らない人には
  意味不明かと思われます、ご了承下さい」



男「この北斗の拳4だが、原作終了後……つまり『修羅の国編』の、後の世界の話になっている」

友「アニメだとそこで終わりだけど、原作はもうちょっと続いたよな」

男「詳しい時代設定は不明だが……まぁ原作の十数年後といったとこだろうな」

友「ふーん……ちょっと興味あるな、原作ファンとしては」

男「今回もデフォルトの名前がないから、主人公の名前は『アラマキ』でいかせてもらう」

友「またそれかよ……荒巻さん、ホントすいません」

男「本当は平仮名しか使えないのですが、便宜上、片仮名でアラマキにします」



アラマキ『こ、これはどういうことだ!?』

※『う、うう……』

アラマキ『!? おい、大丈夫か!?』

※『か、帰ったかアラマキ……。だが、少し遅かったな、村は盗賊に襲われて、みんな死んでしま……グフッ!』

アラマキ『オイ! ……くっ!』

アラマキ『……そうだ! 母上は……母上は無事か!?』



【アラマキの家】

アラマキ『母上!』

母『ア、アラマキ……戻ったのですね』

アラマキ『は、母上……ああ、何てことだ……』

母『よく聞きなさいアラマキ……貴方は宿命を背負って産まれてきた子……。本当は私の子供ではないのです。
  本当は……本当は貴方は…………うっ……!』

アラマキ『母上……? は、母上ぇぇぇ!!』



アラマキ『ウオォォォォォォォォォ……!!』



男「……という感じで始まります」

友「意外にも面白そうだ」

男「主人公は拳法の修行を続ける若者。特に流派などは語られてないので、我流の拳だと思われます」

友「それ、拳法っていうのか?」

男「修行を終えて帰ると、村は盗賊に襲われたあとで、母親を殺されてしまいました。
  これが切っ掛けで、この世の悪を憎み、力を切望するようになった主人公・アラマキ
  そして力を求めて旅にでた彼は、立ち寄った村で『北斗神拳伝承者』を名乗る『デカン』という男の名を聞きます」

友「え? ケンシロウは?」

男「村の奥にあるデカンのアジトに乗り込むアラマキですが、その理由は分かりません。
  一応、村の人が『デカンが来るまでは平和な町だったのに』と言ってますが、デカンが具体的に
  何をしたのかは不明で、アラマキは何しに行ったんだ? という疑問が残ります」

友「何その投げ遣りなストーリー?」



男「デカンは悪い奴で、村人たちが苦しめられている。悪を憎むアラマキは、デカンを退治するべく
  立ち上がったのだ。……そう脳内補完しつつ奥へ進みます」

友「便利な言葉だよな、脳内補完って……」

男「最深部では北斗神拳を悪用しようとしている、デカンが待ちかまえていて、問答無用で襲いかかってきます。
  アラマキが応戦して倒すと『やはりジャキ様の北斗神拳はインチキだったか……』と言い残し、デカンは死にます」

友「ちょっと待て、ジャキ様って誰だ? 邪気眼か?」

男「まぁ『ジャギ様』と言いたかったんだろうな。メーカー側の凡ミスだ」

友「キャラゲーなのに、キャラクターの名前を間違えるなよ……」

男「名前の表記ミスなんて、まだ良いほうで、原作で死んだはずのキャラが出てきたりするけどな。……まだ先の話だけど」

友「いや、それは駄目だろ!?」



男「こうして、元・ジャギの部下である偽伝承者デカンを倒したアラマキは、なんやかんやあって北斗神拳の奥義を体得します」

友「なんやかんやって何だ!? 一番重要な部分を端折るな!」

男「簡単に言うと、リュウケンの霊と出会うんだよ」

友「霊ってオイ……」

男「リュウケンから自分が北斗宗家の血筋であると聞かされ
  北斗神拳伝承者となると決意するアラマキ。そして、アラマキは奥義を……」

友「そこが分からん。何でリュウケンの霊と会っただけで、奥義を体得できるんだよ?」

男「まぁ、ぶっちゃけ、そういうゲームシステムだからだ」

友「身も蓋もないことを……」

男「アラマキは我流とはいえ、拳法の修行をしていたわけだし、基礎は出来上がっていたってことで。
  原作でも、一度見ただけで、相手の技を習得できる、みたいな設定あったし」

友「それケンシロウクラスの話じゃないのか? 成り立ての、それも正式な伝承者じゃないのに、いいのかよ……」



??『その腕の七つ星の痣は……! アナタが北斗宗家の人間だったのか!?』

アラマキ『どうやらそうらしいが……君は誰だ?』

??『失礼しました。わたしは風丸、北斗宗家に使える従者の者です』

風丸『これからアラマキ様のお供をさせていただきます』



男「アラマキに旅の仲間ができました。北斗宗家に使える従者の一族の人間で、風丸という少年です」

友「こいつが最初のパーティーメンバーか」

男「実際には、もっとアレな感じなんですけどね。七つの痣のクダリも、風丸じゃなくて
  洞窟にいたモブのじいさんが言ってた台詞ですし」

友「いや、ちょっと待て! それ結構重要な台詞だろ? モブキャラに語らせるなよ!」

男「とにかく、ここからは風丸と二人パーティーで、次の町を目指します」

男「町に悪党が蔓延っている → 悪を倒す →次の町へ向かう → その町にも悪党が……大体、これの繰り返しです。」

友「なんかもう、捻りのないワンパターン展開だな……」




男「言い忘れていましたが、リュウケンに『ケンシロウに会い、真の伝承者となれ』と言われていて
  アラマキは消息不明のケンシロウを捜しています」

友「そんな重要なことを言い忘れるなよ。……にしても、ケンシロウが行方不明って、何があったんだ?」

男「それはまぁ、物語が進むうちに明らかになっていくってことで……」

男「さて、風丸と二人、旅を続けるアラマキですが、次の町で占い師である長老に出会います。
  ケンシロウの行方を占ってもらおうとしますが、『三本の宝剣がなければ占えない』と言われてしまいます」

友「持ってこいってか……面倒なイベントだな」

男「町を荒らす『死神三兄弟』に奪われた宝剣を取り返すべく、裏山へ向かうアラマキ。ちなみにこの山は、妖星のユダの隠れ家だった場所だそうです」

友「ああ、あのホモね」

男「三兄弟の一人、レッドを見つけ、戦闘になるのですが……このレッド、赤くありません」

友「何で!?」

男「名前はレッドですが、服装は何か青っぽい感じです。ゴレンジャイのノリで『自分なに? レッド? 赤くないやないか!?』
  というツッコミの一つも入れたくなります」

友「俺、何か嫌な予感がするんだけど……」

男「おそらく的中している。次に待ちかまえる『ホワイト』も黄色っぽい服装だった」

友「やっぱりか!?」

男「二人を倒し、二本の宝剣を取り戻したアラマキ。しかし、長兄である『ブルー』が、長老を殺しに町へ向かったことを知り
  急ぎ町へと引き返します」

友「……そいつも?」

男「うん。青くなかった」



男「死神三兄弟を倒すと、彼らは更生することをアラマキに誓い、逃げていきます。アラマキも彼らを見逃してやります」

友「悪を憎むわりには、甘い奴だな……」

男「まぁ、ただの小悪党だしな。さて、宝剣を取り返したお礼に、長老がケンシロウの行方を占ってくれたのですが……」


【みなみ   どうくつ】


男「以上です」

友「適当すぎるだろ!」

男「外に出ると、爆弾屋のボムが、道を塞ぐ大岩を破壊してくれます。
  そこから南に向かうと、洞窟を発見。中にいた人物に話しかけると……」


アラマキ『あなたがケンシロウか?』

???『いや、わたしはケンシロウではない……わたしはかつて、ケンシロウ様の最愛の女性
     ユリア様に使えていた、南斗五車星・海のリハク』


友「この爺さんまだ生きてたの!?」

男「海のリハクから『ケンシロウは傷を癒すために水晶殿に向かった』という情報をもらいます。
  水晶殿の場所は、裏南斗六星に出会ったときに分かるとのことです」

友「裏南斗?」

男「南斗六聖拳の陰で受け継がれてきた拳法で、乱世の混乱に乗じて、世界制覇に動き出そうとしているらしい」

友「何かもう、取って付けたような……長期連載にありがちな延命処置っぽいな」

男「まぁ、実際に連載が続いていたら、原作のほうでも出てきたかもな」

男「さて、リハクの話では、この先にある町に北斗神拳の修行を続ける若者が居るとのことで、早速会いに行きます。
  リハクの横を通り過ぎようとすると、以下の台詞と共に、HPとOPを全回復してくれます」



リハク『北斗神拳に栄光あれ!』



友「お前南斗だろ!?」



リュード『ふぅ……』

モブ『痛てて……訓練でやりすぎだぜリュード』

風丸『!! 貴方にもアラマキ様と同じ七つ星の痣が!』

リュード『ああ、俺は北斗宗家のリュードだ』

アラマキ『では、君も北斗神拳伝承者を目指しているのか?』

リュード『うむ』

風丸『伝承者候補が二人……。ならば、これからはお二人で一緒にケンシロウ様を捜してはいかがでしょう?』

リュード『……フッ、よかろう』


男「アラマキたちに新たな仲間が加わりました。アラマキと同じ北斗宗家の血を引く、リュードです」

友「イケメンだな。強そうだし」

男「実際強いよ。ドラクエでいうなら、風丸は僧侶系だけどリュードは戦士系で、申し分ない攻撃力だし」

男「ここで、ちょっとシステムの解説。このゲームでは奥義は、ドラクエの魔法のような扱いでOPを消費して使います。
  それぞれ剛拳が攻撃系、柔拳が補助系、秘孔が回復系となっています。例外もありますが」

友「OPってのは、ドラクエのMPと同じ扱いなんだな」

男「アラマキは三つ全てを使えますが、風丸は柔拳と秘孔だけで、剛拳は使えません。
  新たに加入したリュードはアラマキと同じく、三つとも使えます」

友「伝承者を目指すライバルなんだし、主人公と同等のことが出来て当然だな」

男「この辺のバランス調整ミスって『リュード弱ぇぇぇwww』ということにならなくて、本当に良かったと思います」

友「そういえばコレ、クソゲーだったな……」

男「まぁ、ゲームを進める内に、戦力として物足りないキャラになるわけだが……」

友「いや、強いのか弱いのかどっちだよ!?」



男「情報屋のジョーから『ケンシロウは西のレジェンダの町で用心棒をしている』という
  怪しげな情報を得て、一路西へと向かいます」

友「オイオイ……水晶殿はどうなったんだよ?」

男「レジャンダに着くと、居ました! ……用心棒のケンゴロウさんが」

友「そんなオチ!?」

男「ジョーをしばき倒したい衝動に駆られながら、南西の洞窟を抜けて、南斗の大陸を目指します」

友「というか、このゲームだと、普通に海があるのな……」

男「原作じゃ『たった一つ残った海』とか言ってるし、ほとんど干上がっちゃったはずなんだけどな。
  まぁ、時とともに、地球環境も回復したということで」

友「十数年程度で?」



男「洞窟の途中に黒い巨馬が居ます。そう、ラオウの愛馬『黒王号』です」

友「黒王も寿命長いな……」

男「『その背中に乗せたのは、たった三人だけ』という、軽く原作無視のモブキャラの発言はスルーして
  黒王に話しかけると嬉しそうに嘶きます」



風丸『この馬も新たな主を見つけて、嬉しそうです』

風丸『これは便利な乗り物が手に入りましたね』



友「拳王が愛した馬を、便利な乗り物扱いするな!!」

男「風丸には後でヤキを入れるとして、奥へ進むと、旅商人に化けた
  裏南斗の『ドーメル』という男に騙され、地下牢に落とされてしまいます」

友「また面倒なイベントだな……」

男「地下牢には同じように騙された人が何人も居て、なんと情報屋のジョーも捕まっていました」

友「アイツかよ……いつの間にこっちを追い抜いたんだよ」

男「ジョーが細工した扉から外へ出ます。この際ケンゴロウさんの件は不問としときます」

男「出口付近でドーメルが待ちかまえているので、コレを倒すと『貴様ら北斗の者か!?
  ならば裏南斗六聖拳・牙炎拳のバラム様が黙ってはいないぞ』と言い残し、死にます」

友「なるほどなるほど……裏南斗最初の敵は牙炎拳のバラムと……」

男「ちなみに裏南斗も南斗六聖拳と同じように、星持ちのようです。バラムは『邪悪星のバラム』だそうで……」

友「ロクな通り名じゃねーな」



男「牢獄を脱出し、せせらぎの町へやってきました。しかし、バラムの部下が町の人々にダムを造らせて
  水をせき止めてしまっています。なお、働かされていた人たちは、ダムの完成と同時に、全員殺されてしまったようです」

友「うーむ……実に北斗っぽい」

男「この町は『一人の戦士が水を引き、町が出来た』とのことで、その戦士とは、原作に登場したアインのことです。
  原作では微妙な強さだった彼ですが、この町では英雄として扱われています」

友「まぁ弱いわりに大活躍したキャラだし、英雄で良いんじゃないか?」

男「ちなみに娘のアスカも登場しますが、今回もバラムに婚約者を殺されてしまうなど、可哀想な役です」

友「救いがねぇなぁ……」

男「まずは北にあるダムへ向かい、バラムの部下をブッ飛ばして『バラムの鍵』を手に入れます。
  その後、南にあるバラムのアジトへ乗り込み、裏南斗六聖拳の一人、牙炎拳のバラムと対峙します」


バラム『裏南斗が世界を支配するときがきたのだ! もはや北斗にも止めることは出来ぬ。
     ケンシロウならばまだしも、貴様のような若造に何が出来るというのだ!?』

アラマキ『お前のような悪党は地獄へ送るだけだ……!』

バラム『フンッ! 小僧が! 裏南斗二千年の怨念を思い知るがいい!!』



男「ついに北斗神拳VS裏南斗六聖拳の火ぶたが切って落とされます!」

友「それはいいが……バラムの顔グラ、どう見ても爺さんにしか見えないんだけど……」

男「バラムを倒し『アインの手袋』を入手したアラマキ。彼は再び北のダムに向かい、水をせき止めていた大岩を
  アインの手袋を用いて破壊。せせらぎの町に、元通り水が戻ってきました」

友「無視するなよ!?」



男「牢獄を脱出し、せせらぎの町へやってきました。しかし、バラムの部下が町の人々にダムを造らせて
  水をせき止めてしまっています。なお、働かされていた人たちは、ダムの完成と同時に、全員殺されてしまったようです」

友「うーむ……実に北斗っぽい」

男「この町は『一人の戦士が水を引き、町が出来た』とのことで、その戦士とは、原作に登場したアインのことです。
  原作では微妙な強さだった彼ですが、この町では英雄として扱われています」

友「まぁ弱いわりに大活躍したキャラだし、英雄で良いんじゃないか?」

男「ちなみに娘のアスカも登場しますが、今回もバラムに婚約者を殺されてしまうなど、可哀想な役です」

友「救いがねぇなぁ……」

男「まずは北にあるダムへ向かい、バラムの部下をブッ飛ばして『バラムの鍵』を手に入れます。
  その後、南にあるバラムのアジトへ乗り込み、裏南斗六聖拳の一人、牙炎拳のバラムと対峙します」


バラム『裏南斗が世界を支配するときがきたのだ! もはや北斗にも止めることは出来ぬ。
     ケンシロウならばまだしも、貴様のような若造に何が出来るというのだ!?』

アラマキ『お前のような悪党は地獄へ送るだけだ……!』

バラム『フンッ! 小僧が! 裏南斗二千年の怨念を思い知るがいい!!』



男「ついに北斗神拳VS裏南斗六聖拳の火ぶたが切って落とされます!」

友「それはいいが……バラムの顔グラ、どう見ても爺さんにしか見えないんだけど……」

男「バラムを倒し『アインの手袋』を入手したアラマキ。彼は再び北のダムに向かい、水をせき止めていた大岩を
  アインの手袋を用いて破壊。せせらぎの町に、元通り水が戻ってきました」

友「無視するなよ!?」



男「これで町に平和が戻る……そう思われた矢先
  今度は裏南斗赤蛇拳・呪星のメルドの部下に襲われ、町は廃墟と化します」

友「次から次へとくるな」

男「『奴らはスイチョウの町に向かった』という情報を頼りに
  高すぎるエンカウント率にイライラしながら、次の町を目指します」

友「本当に、これだけはどうにかならんものか……」

男「FCのRPGは一歩ごとに戦闘なんてザラだからな……クソゲーだけじゃなく
  評判が良かったのでさえ、エンカウント率は異常に高かった」

友「まだRomカセット時代のゲームだからいいけど、読み込み時間のあるCDーROMでこれだったら
  十分も経たないうちにパッケージごと叩き割るぞ俺は」

男「実際、エンカウント率が高くて、読み込み時間が馬鹿みたいに長いゲームもあるけどな……どれがとは言わないけど」

男「さて、スイチョウの町にたどり着くと、そこは既に廃墟で、町民は全滅していました。……店は営業してるけど」

友「商魂逞しすぎるだろ! つーか、住民全員死んで客いないのに、何で営業してるんだよ……」

男「そこに『南斗水鳥拳・伝承者』である、ルギーという男が戻ってきます」


ルギー『こ、これは! く……町を襲ったのは貴様らか!?』

アラマキ『待て、俺たちは……』

ルギー『許さん!』


男「怒り狂ったルギーが問答無用で襲いかかってきます」

友「何か、人の話を聞かない奴が多いな」

男「戦いの後、誤解も解け、ルギーが協力を申し出てきます。これで四人パーティー結成です」

友「初の北斗以外の仲間だな。水鳥拳ということは、レイの血縁者?」

男「特にそういう描写はないな……。まぁ、鳳凰拳以外の南斗聖拳は、一子相伝ってわけじゃないし
  レイの他にも伝承者が居たのかもな」

友「うーん……ちょっと残念だ」

男「もし血縁があるとして、レイの甥とかならいいけど、息子だったら確実に隠し子だよな」

友「マミヤどうするんだよ? って話になるな」

男「ああ、そうそう……この町にはレイの墓があるのだが、調べると『レイの肩当て』というアイテムを入手できる」

友「アインの手袋に続く、原作キャラのアイテムか、ファンには嬉しい演出だな
  ……と思ったが、よく考えたら只の墓荒らしじゃねーか」



男「ルギーを仲間に加え、クロスタウンという街にたどり着いたアラマキたち。
  この街はメルドの部下のギョーブという男に、支配されていました」

男「ギョーブは子供たちを浚い、監禁しているとのことです……男の子ばかりを」

友「変態じゃねーか!! ホモか? ホモなのか?」

男「しかも子供ってことはショタ趣味だな」

友「今すぐアグネスを呼べ!」

男「この街には闘技場があり、メルドに逆らった者を死ぬまで戦わせているそうです。
  さて、よく当たると評判の占い屋に行くと、ちょっとしたイベントが起こります。
  乱入してきたギョーブ部隊の不意打ちで、毒をうけ動きを封じられたアラマキたち。
  唯一動けるリュードが一人で応戦しますが、強すぎる闘気に巻き込まれ、占い師と他の客まで死んでしまいます」

友「どこがちょっとしたイベント!? 無関係の人間まで殺すなよ!!」

男「闘技場には『ジンギ』という男がいて……」

友「ちょ! 占い師と客はどうなったんだよ!?」

男「風丸が『なんて事だ! リュード様の拳に巻き込まれるとは……』とか何とか言ってた」

友「巻き添えにしといてそれだけ!? もっと何かあるだろ!?」

男「いつものように、闘技場の奥にあるアジトに乗り込み、ギョーブをボコボコにします」


ギョーブ『貴様 北斗を使うのか! だが北斗もメルド様の呪いの力には勝てぬ! ははははっ……あべし!』


男「ギョーブの死により、地下の子供達は解放されます。しかし、メルドを倒さない限り、闘技場で戦うジンギが解放されることはありません」

友「実質的な支配者がいなくなったのに、何でだよ?」

男「ジンギには『マミル』という妹がいて、人質としてメルドに捕らわれているとのことです。
  アラマキたちはメルドを倒し、ジンギを解放すべく『サウスバース』という街へと向かいます」

友「というか、自分で救出しにいけよ……ギョーブが死んだ今がチャンスだろ」



男「サウスバースの村人たちはメルドの部下の『ガルシア』という男に毒を盛られ、身動きがとれなくなっています」

友「いや、どういう状況だよ?」

男「医者の『ゴリン』が解毒剤を作ったものの、ガルシアに捕らえられてしまったとのことで
  ゴリン救出のためにメルド城へ。ガルシアをボコってゴリンを助け出します」



ガルシア『ほ、北斗の奥義 これほどとは……しかしメルド様にその奥義、通用するかな? はははっ……ガホッ!』



友「……何て言うか、聞いてもいないのにヒントを教えてくれる敵が多いな」

男「まぁ台詞がゲーム的になるのは仕方あるまい。ご察しのとおり、この時点ではメルドは倒せないので
  ゴリンをつれて村へ引き返します。解毒剤は捕らわれていた間に、大量に作っておいたそうです」

友「いや、どうやってだよ!? ガルシアは研究施設でも提供してくれてたのか!?」

男「ここは『捕らわれる前に隠しておいた』にするべきだったな……さて、解毒剤で動けるようになった村人たち
  道を塞いでいた『南斗守護三人衆』も動けるようになり南斗聖拳伝承者の修行の地に入れるようになります」

友「また、よく分からん奴らが出てきた……南斗守護三人衆って何だ? 何を守護しているんだよ?」

男「メルドに対抗するには、呪星の対極の星である『義星』……南斗水鳥拳最終奥義・断己相殺拳を置いて
  他にないとのことです。修行の場に赴くと、レイの言葉が響きます」


レイ『ルギー、よく聞け。南斗水鳥拳の星は義の星。人のために生きるのが義の心。
   お前に南斗水鳥拳最終奥義を授けよう! だがこの拳を使ったときは自らの体も破滅する……覚悟はよいな?』


友「断己相殺拳というと、ラオウに使おうとして返り討ちにあったアレか……」

男「マントをバサァってやられて、新血愁を突かれたヤツだな。そういえばアレ、自爆技だったか……」

友「じゃあ、どっちにしろレイは死んでたんだな……って、ちょっと待て。それじゃルギーも……?」

男「うん。ここで退場だ」

友「仲間になったばかりなのに……メルドを倒すためだけの役割かよ……」



男「さて、いよいよ呪星・赤蛇拳伝承者メルドとの戦いが始まります」



メルド『俺は裏南斗六星の一人、赤蛇拳のメルドだ! 俺の星は呪いの星。北斗宗家の奴は全て呪い殺す! いくぞ!』


友「いや、『呪い殺す』てアンタ……」

男「ルギーが断己相殺拳を使うことにより、勝利。しかし、奥義の反動でルギーの体はボロボロになってしまいます」



ルギー『アラマキ……俺には死兆星が見える。お、俺はもう動けぬ、スイチョウの村で静かに暮らそう……。
     アラマキ! 俺は見える! お前の優しさが時代の哀しみを愛に変える日が!』


ルギー離脱……
アラマキは37ポイントの哀しみを背負った。


友「37ポイントって何だ!? 哀しみを数値化するな!」

男「メルドを倒した後で、クロスタウンの闘技場へ行くと、ジンギが仲間に加わります」


ジンギ『ありがとう! これで私も無意味な戦いから解放された。私は仁の星に生まれた南斗白鷺拳伝承者
     仁の星は未来の光のために生きる星。貴方のおかげで晴れて自由の身となれた
     これからの未来の光、貴方に賭けよう』



友「今度は白鷺拳か……ルギーはコイツを仲間に入れるために退場させられたんだな……」



男「ジンギを仲間に加え、闘技場の外へ出ると、街は裏南斗吸血拳・狂乱星のハンジャーに襲われていて
  街の女たちが連れ去られていました」

友「いや、早すぎるだろ! さっき闘技場に入ったばかりだぞ!?」

男「ハンジャー達はピュアビレッジへ向かったとの情報を得て、黒王に跨りピュアビレッジへと追いかけます」

友「もう、黒王は完全にルーラ扱いだな……」

男「アスカの家に行くと、何者かがアスカを連れ去ろうとしていたので、ボコボコにしてやります」



アスカ『ありがとう アラマキさん。ハンジャーたちはグリーンシアの村に行ったわ』



友「婚約者を殺されるは、浚われそうになるはで、アスカも災難だな……」

男「グリーンシアへ行くと、そこも既に襲われていて、女たちが連れ去られていました。
  爆弾屋のボムの嫁さんもです」

友「居たなそんな奴……」

男「裏山にあるユダの隠れ家に、ハーレムを作ったというハンジャー。
  早速、裏山へ向かうと、死神三兄弟が再登場します」

友「改心したんじゃなかったのか!?」



死神三兄弟『俺たちゃ、死神3兄弟だ! お、お前たちは!?
        この前のはバラバラだったが今度は3人だ! 絶対負けね~ぜ!』


男「まぁハッキリ言って前哨戦みたいなモンです。かなりアッサリ倒せます」

友「コイツら、何しに出てきたんだ?」



死神三兄弟『どひゃ~! 貴方達には本当に敵わねえや
。今度こそ心を入れ替えて悪党から足を洗い
        仲良し三兄弟と名乗り、真面目に働きますので、どうか命だけはご勘弁を」


友「仲良し三兄弟て……DQⅢのカンダタみたいな奴らだな」

男「どう考えても小物な三兄弟はほっといて、奥へと進みます。
  玉座に座るハンジャーの影武者・レギムを倒し、牢屋の鍵を手に入れました」


レギム『ほっ北斗がこんなに強いなんて……それにしてもハンジャー様は
     どこに行かれたのか……ゲホッ!』


男「牢屋の鍵を使い、女達を解放します。しかし、その中の一人の女は、何故か無言で逃亡。
  追いかけて話しかけてみると……」


ハンジャー『フフッ! 俺様は裏南斗六星・吸血拳のハンジャーだ!
       俺の星は狂乱の星、水晶殿を探す小僧とは貴様らだな!』


男「女装したハンジャーでした」

友「コイツ女装してまで、牢屋の中で何やってたんだ!?」

男「特に不意打ちを仕掛けてくるわけでもなく、理由は全くの不明です。女装して女の中に紛れるのが趣味なのか
  あるいは、アラマキたちにビビって、隠れていたのかの、どちらかではないかと思います」

友「女装趣味の変態 or ヘタレかよ……ボスキャラとして最悪だな」



男「ハンジャーは倒すと、逃走します。後を追いかけていくと、そこにはハンジャーの呪いの力で正気を失った
  女たちによる、ハーレムが出来上がっていました」

友「呪星はメルドだろ!! 何でコイツまで呪いが使えるんだよ!?」

男「玉座に鎮座するハンジャー……近づいて話しかけると……」


ハンジャー『……』

アラマキ『こ、これは……人形!?』

ハンジャー『俺がハンジャーだ! そっちは人形だ! ははははっ!』



男「本物は、その横にいる侍女に化けていました」

友「また女装かよ! コイツ間違いなく変態だよ!!」

男「ここでも、特に不意打ちを仕掛けてくるわけではなく、ただ女装しているだけです」

友「何がやりたいんだコイツは!? 本当にただの女装趣味なのか!?」



ハンジャー『むむっ! 北斗の小僧がこんなに力をつけようとは……だが裏南斗の地獄はこれからだ!
       残る裏南斗3つの星を倒さねば、お前は水晶殿に辿り着けぬぞ! あべし!』



男「ハンジャーを倒すと、女たちの呪いも解けます。その中にいた、アラマキと同じマレード出身の女の話によると
  マレードを滅ぼし、アラマキの母を殺したのは、赤蠍なる男とのことです。
  赤蠍は裏南斗龍王拳・大凶星のガルグの部下であり、
更にその上には『裏南斗悲運の将』が控えています」

友「大凶星て……裏南斗は本当にロクな星がないな……」

男「大凶の星だもんな……不幸な星の下に生まれすぎだろ」

友「それと、悲運の将ってさ、何て言うか、その……先の展開モロバレじゃねーか?」

男「まぁ大方の予想通りの展開になるな……さて、母の敵・赤蠍を追い、アラマキたちは次の街へと向かいます」



男「赤蠍が支配する町・イベリアへとやってきたアラマキたち。赤蠍は町の人々に貢ぎ物や子供を差し出させ
  周辺の村を襲っては略奪を繰り返す、極悪人です」

友「また子供かよ。何回アグネス呼ばせる気だ、このゲームは」


赤蠍『俺は赤蠍だ! はははっ、お前の村を襲ったのは確かにこの俺だ!
    なに? お前のおふくろ? ああ、あのときの女か……ははははっ! 確かに俺が殺したぜ!』
     


男「アラマキにとって母の敵である怨敵・赤蠍ですが、かなりアッサリ倒してしまいます」

友「いや、ここシナリオ的に盛り上げないといけないとこだろ……」



赤蠍『グホッ! 全ては大凶星ガルグ様の命令! ガルグ様は北斗が再び現れるのを恐れた。
    だから北斗宗家のいるおまえの村を襲ったのだ……。全ての元凶はガルグ、そしてその上に立つ悲運の将。二人を倒さねば北斗に未来は無い! ゴホッ!』



男「母の敵を倒したアラマキ。仲間たちと共に、大凶星ガルグ、そして悲運の将を倒すべく、再び旅に出ます」

友「というか、本人さえ自分が北斗宗家だと知らなかったのに
  ガルグは何でマレードに北斗宗家が居ると知ってたんだよ……」

男「大凶星ガルグが支配する街、ガルグタウンへやってきたアラマキたち。
  裏南斗最強の拳、龍王拳の伝承者であるガルグですが、赤子の頃に不吉な証を見た
  『聖帝サウザー』が殺そうとしたものの、寸前で思いとどまったという逸話があるそうです」

友「何でサウザーが……南斗は裏と表で交流があるのか?」

男「ガルグの部下のベルシダという男が出てきました。この男、毎日誰かの首を切らないと気がすまない男で
  街の船頭のタロウザも、かつて息子の首を切られてしまったそうです。住民に食料がいき渡るよう
  頼みにいた長老が処刑されそうになっているとのことで、救出に向かいます」



ベルシダ『俺がガルグさまの部下のベルシダだ。貴様、死刑執行の邪魔をする気か!
      貴様、北斗の人間だな? こりゃ都合が良い、貴様から先に片付けてやる!』



男「如何にも『雑魚キャラです』というベルシダを倒し、長老を救出しました。ガルグを倒すには大凶星と表裏一体である
  将星の拳でなくては無理だろうと教えられますが、アラマキたちは、そのまま最深部の大凶星ガルグの元へと進みます」

友「いや、進むなよ。明らかに敗北フラグ立ってるじゃねーか」



ガルグ『ふふっ! 来たな北斗の小僧たち! この乱世は裏南斗が統治した! 我が龍王拳の血が騒ぐ!
     北斗宗家の人間は残らず殺す! まずはアラマキ、貴様からだ!』



男「アラマキはガルグとのサシの戦いに臨むも、北斗神拳が通用せず敗北してしまいます」

友「やっぱり負けたか……」

男「強制敗北のイベントバトルにも関わらず、『所持金が半分になる』という理不尽な仕様にイラッとしつつ
  アラマキたちは南斗鳳凰拳の奥義を会得するために、十字稜の島へと向かいます」

友「はぁぁ!? イベントバトルなのに所持金減るって馬鹿かこのメーカー!?
  それと、何で聖帝十字稜が島にあることになってるんだよ!?」

男「十字稜の島へ行くには、海を渡る必要があります。そこで、街の船頭であるタロウザに会いに行くことにします。
  息子を処刑されて、働く気力をなくし、ニート状態の船頭のタロウザでしたが、果敢にもガルグに挑んだ
  アラマキの勇気に魂を動かされ、船を出してくれることになりました」

友「息子さんを殺させた人をニート呼ばわりするな!」




男「海を渡り、サウザスの村へとやってきたアラマキたち……ここは原作でケンシロウが『南斗十人組手』を行った地だそうです。
  村は裏南斗六聖拳の一人、デルモンの支配下にあります」


デルモン『私は裏南斗白豹拳のデルモン! 私も裏南斗六聖拳の一人だが、大凶星ガルグと悲運の将の暴走を嘆いておる。
      これからの時代は、北斗・南斗、そして裏南斗が力を合わせ、この乱世を救わねばならぬ。
      ……なるほど。聖帝十字陵の中に入りたいと? その前に南斗白鷺拳の方、まだ修行中の身とお見受けした。
      南斗十人組手をやらぬか? 私の部下10人を勝ち抜けば中にお通ししよう』



友「裏南斗にもマトモな人間が居たのか……いや、なんか怪しいけど」

男「十字稜に入るのに、デルモンの出した条件は『南斗十人組手にて、自分の部下を十人倒せ』というものでした。
  ジンギが応じて南斗十人組手が始まります」



ジンギ『十人抜いた。通してくれ!』

デルモン『お見事! それではこちらに……ハァッ!」

ジンギ『グアァァッ!』


男「ジンギはデルモンの罠にかかり、光を失ってしまいます」

友「白鷺拳の伝承者は失明する運命なのか……?」


アラマキ『ひっ、卑怯な!』

デルモン『ははははっ! 俺が貴様等の味方をすると思ったのか? これが裏南斗のやり方だ!
      貴様等は甘すぎる! 俺の星は嘲りの星! ぶははははははははっ!』


友「もう、なんだろうな……小物のやることだろコレは。仮にも裏南斗六聖拳がセコいことすんなよ……」



男「デルモンによって十字稜の入り口が閉ざされ、入れなくなってしまいました。
  十字稜の頂点にあったといわれる石の中にシュウの記念碑があるので、そこへ向かいます。
  記念碑に触れると、シュウの霊が語りかけてきます」



シュウ『ジンギよ 嘆くな! 南斗白鷺拳は試練の拳。心の目を開くのだ!
     今こそお前に南斗白鷺拳最終奥義を授けよう』



男「ジンギが、南斗白鷺拳最終奥義・黄明醒破を体得します。その後、シュウの記念碑が崩れ、その下から階段が出現しました。
  中は聖帝十字陵の内部へと繋がっています」

友「黄明醒破って、原作には出てこなかった技だよな?」

男「まぁ、シュウの出番自体が少なかったからなぁ……。ちなみに、この黄明醒破は続編の『5』でもシュウが使用していたり
  後々の作品にも登場する技です。さて、十字稜の中を進み、奥にいるデルモンをみつけます」



デルモン『ふふっ! まぬけジンギ、また来たか! 光を奪われただけでは不満か!
      ならば命を貰ってやろう!」

ジンギ『アラマキ! ここは俺にやらせてくれ!』


男「受けた借りは自分の手で返す。ジンギはサシの勝負を望み、アラマキはジンギに任せることにします」


デルモン『ジンギ……貴様、光を失って更に強くなるとは……!』

ジンギ『アラマキ……! 俺の命はここまでだ。だが……今俺は光に包まれ、シュウのもとに行く。
     アラマキ、必ず大凶星ガルグを倒してくれ。俺は最高の友と出会え、幸せだった……さらば!」

シュウ『見事だ! ジンギよ! お前は仁の星の誇り! お前は新たな伝説となり
     南斗白鷺拳は永遠に輝くであろう』


ジンギ……死亡
アラマキは45ポイントの哀しみを背負い、無想転生を体得。

 
 
友「いや、何で死ぬんだよ!? 黄明醒破も自爆技なのか!?

  あと、無双転生体得するの早すぎだろ! 究極奥義だぞ!?」

男「ここはデルモンが、また卑怯なことしてジンギが致命傷を負うみたいな演出が欲しかったとこだな……」

友「ルギーの件といい、仲間が使い捨てすぎるだろ……」



男「ジンギの犠牲によりデルモンを倒したアラマキたちは、更に奥へと進みます。
  最上階にあるサウザーと、その師・オウガイの亡骸を調べると、サウザーの霊が語りかけてきます」


サウザー『アラマキよ、聞くがよい! 北斗と南斗は表裏一体、そして裏南斗も……
      今、ガルグは昔の俺と同じ過ちを犯している。赤子の時、大凶星のガルグを生かしたのが我が禍根
      アラマキ! お前に南斗鳳凰拳最終奥義を授けよう! 大凶星ガルグの過ちを正せ! 我が禍根を治めよ!』


アラマキ、南斗鳳凰拳最終奥義・天将鳳拳を体得。


男「その時、カインと名乗る男が現れます」


カイン『アラマキ様! 私の名はカイン。貴方を探してました。
    私はどうしてもガルグを倒さねばならぬのです。是非ともお供させてください」


友「ジンギの代わりか……で、コイツは何拳の伝承者なんだ?」

男「実はコイツ、伝承者じゃない。柔拳も剛拳も使えない、ただの雑魚だ」

友「酷い戦力ダウンだなオイ。じゃあコイツ何なの?」

男「それはガルグを倒した後で明かされる……。さて、ガルグタウンへ戻り
  天将鳳拳を使い、大凶星・ガルグを倒します」


ガルグ『グホッ! 裏南斗2000年の野望、ここに破れたり! 俺は夢を見た。裏が表の歴史を変える事を……。 
     ケンシロウが姿を見せぬ今、それは唯一の期間だった。だが俺は北斗宗家の人間が俺の野望を砕く事を恐れた……。
     だから俺は北斗を憎んだ。お前の村を襲ったのもその為! グホッ! ゲホッ! 所詮愚かな夢であった……
     グッホッ! グホッ! グホッ!』



男「こうしてガルグの野望は潰え、それと同時にカインが己の素性を明かします」


カイン『理由あって今迄黙ってましたが、私は裏南斗悲運の将・五車星の一人なのです』


男「更に奥から囚われていた他の五車星が登場。ガルグに操られていただけで、悲運の将に野心はなく
  平和を望む悲運の将は、乱世を悲しんでいる……とのことで、悲運の将に会ってもらいたいと言われます」

友「やっぱりこういう展開になったか……というか、裏南斗にも五車星いるのかよ」

男「カインが奥義を使えないあたり、表の五車星と比べても、相当な雑魚っぽいな……
  さて、こうして悲運の将の街・デスロレンスへ行くことになったアラマキたちですが
  リュードは『裏南斗は信用できない』と、会うことに反対します」


リュード『お前は裏南斗を信じるのか!? 俺は信じぬ! 例え悲運の将が良い奴でも
     裏南斗のしてきたことは許せぬ! 反逆の芽は摘まねばならぬ! 裏南斗討つべし!』

アラマキ『やめろリュード! 俺は悲運の将を信じる!』

リュード『ふっ! アラマキ、お前は甘い!
     お前が悲運の将を信じるというなら、俺はお前と別の道を進む。さらば!』


友「ここでリュードも離脱か……ジンギは死んだし、カインは使えない雑魚だしで、一気に戦力が厳しくなってきたな」

男「もうちょっとで、物語に一区切り付くからな……第一部・完! ……って感じだろう。
  悲運の将ですが、その正体はユリアの妹でした。ガルグの手によって記憶を奪われた悲運の将……。
  記憶を取り戻すには、ユリアの眠る地にあるという『ユリアの聖水』が必要だそうで、取りに行くことになりました」

友「ユリアの聖水……一瞬、別な意味の『アレ』を連想しそうになった……」




男「リブショーキ……元斗皇拳のショーキが治めていた街。ユリアはこの街に眠っています。
  ……またしてもキャラの名前を間違えてますが、『コレが東映クオリティ!』と意味不明なことを言いつつ、先に進みます」

友「ショウキだよな。『ショーキ』じゃなくて、『ショウキ』だよなコレ。何で一々間違えるの、このメーカーは?
  四作品も作っておいて、キャラの名前を間違えるとか、あり得ないだろ」

男「早速ユリアの聖水を探すアラマキたち、しかしそこに盗人が現れ、宝と一緒にユリアの墓地に入るための鍵を
  盗んでいきます。盗人を追い北にある小屋に入ると……」


盗人『許してください、私は頼まれただけで……』

リュウ『ふっ! コソドロめ!
    むっ!? 俺の背後に立つのは誰だ!』


男「亡き父、ラオウが愛した女性・ユリアの墓参りに来ていたリュウが、既に盗人を追いつめていました」

友「ラオウの息子か……成長した原作キャラが出てくると、一気に盛り上がるな」


リュウ『その腕の痣は北斗宗家の!? ……ふふっ! これも慈母星の引き合わせか』


男「世紀末覇者・ラオウの遺児『リュウ』が仲間に加わります。しかし、その時、突然現れた『元斗流拳』を名乗る
  フラジという男の手で、盗人が殺害されます」

友「元斗流拳?」

男「北斗流拳を制圧した元斗皇拳が、魔界の力を取り込み、新たに生み出した拳法……だそうだ」

友「裏南斗を倒したと思ったら、もう次の敵が出てくるのかよ」


フラジ『北斗・南斗・裏南斗……全ては滅びる! これからは元斗琉拳がこの世の覇権を握る!』


男「と、偉そうなことを言ってますが、かなりアッサリ倒せます」

友「いかにもなヤラレ役だな……」

男「本人も『俺など元斗流拳の下っ端にすぎない』と言っていたしな。新たなる敵の存在を感じるも
  今、気にしても仕方ないので、ユリアの聖水を手に入れて、さっさと帰ることにします」

男「デスロレンスに戻り、悲運の将の記憶が蘇ると、カインが離脱します」

友「居なくなっても、惜しくも何ともないキャラだな……戦力にならないし」


悲運の将『あなたが私の記憶を戻してくれた方ですね、ありがとうございました。
      ケンシロウさんの眠る水晶殿の場所……それは2000年前、北斗・南斗、そして裏南斗の全てがそこで過ごした安らぎの場所。
      その場所は姉ユリアの眠る地の南……はくるいの谷にあります。さあ、慈母の星をあげましょう。
      これがあれば、はくるいの谷へ行けるでしょう』



友「いやいやいや!! ちょっと待てよお前! 『慈母の星をあげる』って何だ!? アイテム扱い!?」

男「演出が『ゲーム的』になるのは仕方ないが、コレは本当に酷いな……」

友「もう、意味わかんねぇよ。じゃあ、義の星とか仁の星とかもあるのか?」

男「どんな形をした物なのか、全然分からんな……。まぁ、とにかく、コレでいよいよ水晶殿へ行くことができます」

友「しかし、悲運の将の名前は明かされないのか……」

男「悲運の将については、『ユリアの妹』という情報しかないな。……それにしても、姉妹して似たような境遇というのがまた……」

友「五車星が『基本的に役立たず』というのまで一緒だしな」

男「余談だが、戦闘中のカインの掛け声が『ごっしゃ~!』なのは、駄洒落のつもりなのか?」

友「このゲームのスタッフ、実は北斗の拳、嫌いなんじゃねーのか?」



男「コレで裏南斗編が終了し、新たな物語が始まるのですが、あまりにも長くなりすぎたので、ここからは飛ばし気味にいきます」

友「裏南斗編だけで20レス越えたもんな……」

男「『はくるいの谷』へやってきたアラマキたち、しかし水晶殿の扉は堅く閉ざされていました。
  そこに、ケンシロウの従者・黒夜叉があらわれます」

友「黒夜叉!? コイツ、カイオウ陸戦隊と戦って死んだろ!! 何で生きてるんだよ!?」

男「だから『原作で死んだキャラが出てくる』って、あらかじめ言っといただろ?」

友「コイツのことか!? 黒夜叉は生き返らせちゃ駄目なキャラだろ! あの死に様を、なかったことにするなよ!!」

男「ちなみに黒夜叉は、風丸の師匠らしいです。彼の話では、水晶殿の扉を開くには『北斗の秘宝』が必要で
  秘宝の在処は『リン』が知っているそうです」

友「ここでリンが登場か……じゃあ、バットも出てくるな」

男「あの二人はセットだからな。アラマキたちは、リンに会うため、南のメサイヤの村へ向かいます。
  しかし、そこにバットとリンの姿はなく、村は元斗流拳のドッケルに支配されていました。
  村人たちは毎日、ドッケルによって処刑され、大半の村人が殺されています」

友「このゲームの悪役、こんな奴ばかりだな……」

男「ドッケルのアジトへ行くと、その日も村人が処刑されようとしていました。
  そこに一人の男が乱入してきます」

バット『俺の名はバット! 彼らを放せ! やるなら俺をやれ!』

ドッケル『なに? バットだ! こりゃいい、奴を捕まえろ! 抵抗すれば人質は死ぬぞ!」

バット『貴様! 卑怯な!』


男「そして、アッサリ捕まります」

友「バット……お前って奴は…………」

男「ドッケルが『この男を助けたい奴がいたらここへ来い! バットと共に殺してやるわ!』と言うので
  アラマキたちは処刑場へ向かい、ドッケルをボコボコにして、バットを救出します」


バット『す、すまぬ……リンは俺が留守の間に元斗琉拳の男に浚われた。
    奴はここより東の魔道の島にいる、この傷では俺は動けん……無念だ!
    俺に拳法が使えたらこんなことには……』


友「……バットの扱い酷くねーか? もうちょっと活躍させてやれよ」

男「まぁバットだしなぁ……。さて、魔道の島へは普通の船では行けないので、ロザリアの街にいる
  研究家を訪ねることになります。この街はかつて、ファルコが治めていた街で、今はオウパという男に支配されています」

友「一つぐらい、悪党に支配されていない街はないのか……」

男「街に入ると『白銀の拳』の異名を持つ、元斗皇拳の使い手・ミッシュが、オウパの部下を蹴散らしていました。
  元斗流拳を追っているというミッシュは、アラマキたちに同行を申し出て、仲間に加わります」

友「元斗皇拳の使い手で、白銀の拳ってことは……」

男「原作のファンには正体バレバレだな。まぁ、明らかになるのは、もうちょっと先なので、ここでは触れないことにします。
  研究家を訪ね、島への行き方を聞くと、渦潮がジャマで、大型の船でなければ、入れないとのことです。
  そこでアラマキたちは、街で雑貨屋を営む、仲良し三兄弟から聞いた……」

友「また出てきたのかよ三兄弟!! しかも、今度は本当に更正してるじゃねーか!?」

男「客商売をしているというのが、また凄い変貌ぶりだな……。三兄弟から『街を支配している海賊のオウパが
  アジトに帰ってきている』という情報を得て、オウパのアジトへ乗り込み、海賊船を強奪します」

友「悪党相手とはいえ酷いな……やってることは強盗と同じじゃねーか」



男「海賊船で魔道の島へと渡るアラマキたち。しかし、島に近づいたとき、オウパが別の船に乗って現れます」


オウパ『さっきはよくもやったな! そ~れ沈めてしまえ!』


男「オウパの船に体当たりされ、アラマキたちの船は沈没します」

友「やられても、文句言えないことしたからな……」

男「沈みゆく船……アラマキたちが死を覚悟したその時!」


ブルー『ダンナ! アッシです。仲良し兄弟のブルーです! いまこそダンナのお役に!
     さあ、こちらのいかだに乗り換えて!』


男「仲良し三兄弟の長兄・ブルーが助けに来てくれました……イカダで」

友「コイツに助けられたの!? というか、こんな所で何してたのコイツ!?」

男「弟たちと雑貨を営んでいたブルーでしたが、更に一儲けしようと、魔道の島へと渡ろうとしていたとのことです。
  そのまま島の北側へ上陸したアラマキたちは、ブルーが掘ったという、抜け穴を通って、魔道の島へ乗り込みます」

友「というか、イカダで上陸できるんじゃねーか!! 海賊船を奪う行程は何だったんだ!?」



男「魔道の島の内部に潜入したアラマキたち。この島は、元々『修羅の国』と呼ばれていた場所です」

友「まぁ北斗流拳がどうとか言ってたし、そうだろうな……つーか、修羅の国って中国だったよな?
  イカダで中国まで渡ったブルーって一体……」

男「ケンシロウが修羅の国を去った後、元斗皇拳の使い手たちが、北斗流拳の残党を滅ぼしたのですが
  今度は彼らが魔界に入ってしまい、修羅の国は元斗流拳に支配され、魔道の島となった……だそうです」

友「というか、『北斗流拳の残党』って何だよ?」

男「カイオウにも弟子が居たってことじゃねーの? 知らんけど。さて、リンを連れ去ったのは、元斗流拳の一人
  『赤い抹手のアシモフ』という男です。しかし、アシモフの城は魔闘気により結界が張られ、近づけません」

友「魔闘気って、そんなのだったっけ……?」

男「北斗流拳は魔界に惑わされたが、元斗流拳は魔界を使いこなす……と、この後出てくるゲラという男が言ってたから
  北斗流拳より色々出来るみたいだな……」

友「便利だな魔闘気……もう、殆ど魔法扱いじゃねーか」

男「この後、魔闘気を晴らすアイテムを入手するために、ラフレンスという街へ行きます。
  基本的に裏南斗編と同じで、街には、それぞれボスキャラが居るのですが、もう面倒になったので、主要バトル以外は飛ばします」

友「またブッチャケたなオイ……」

男「アシモフの城へ乗り込むも、そこにリンの姿はなく
  既に『サガン』という男のところへ、連れて行かれた後でした」

男「サガンは元斗皇拳伝承者で、元斗流拳を創った男とのことです」

男「リン救出のため、サガンの城を目指すアラマキたちですが、いつの間にかヒューストンという街に迷い込んでしまいます。
  そしてこの街で、元斗流拳のゲージという男を倒すと、いよいよミッシュの正体が明かされます」


ゲージ『そ、その拳……! その顔……! コレはまるでファルコの……!? まさかお前は……グボッ!』

ミッシュ『そう……俺の父は元斗皇拳伝承者・ファルコ! 母の名はミュウ!』

主人公『では、元斗皇拳伝承者サガンとは……?』

ミッシュ『偽者だ。俺が子供の頃、伝承者の座を狙う悪人が俺を殺そうとした。
     だが俺は母ミュウの犠牲により命を取り留めた。俺が死んだと思ったサガンは、自ら元斗皇拳の伝承者を名乗った。
     更に元斗琉拳創始者となり この魔道の島に君臨したのだ。俺は父と母のため、そして元斗の名誉のため サガンを倒す!』


男「ミッシュの正体、それは元斗皇拳伝承者・ファルコの遺児でした」

友「まぁ正直、バレバレだったけどな」

男「ちなみにミッシュは、セガサターン版・北斗の拳にも登場します……メーカー違うのに」

友「なん……だと……!?」



男「サガンの城へと、たどり着いたアラマキたち。その入り口には海のリハクが居て
  お馴染みの『北斗神拳に栄光あれ!』をやってくれます」

友「ホント、あっちこっち現れるな、この爺さん……」



サガン『俺はサガン! ふふっ! 俺はこの日が来るのを待ちに待っていた。
     リンを浚ったのも、北斗宗家の者どもをおびき寄せるため……南斗消えゆき、裏南斗は滅び、ここに北斗宗家が滅亡する!
     今より元斗琉拳が時代の頂点に立つのだ!』



男「サガンの目的は、北斗宗家を誘き出すことでした。リンは、とんだトバッチリです」

友「面倒だから直接来いよ……そもそも、アラマキたちが負けても、まだリュードが居るから、滅亡しないじゃねーか」

男「激闘の末、サガンを撃破。ミッシュも母の仇討ちを果たし、正式に元斗皇拳伝承者となります」


ミッシュ『アラマキ、これで父と母の無念を晴らせた。今日より俺は金色のミッシュと名乗り、元斗皇拳を伝承する!』


男「その直後、謎の男が現れ、瀕死のサガンに、とどめを刺します」

友「まだ何か出てくるのかよ!?」


サガン『ま、魔天王……ぐは!』

魔天王『俺は魔天王! 俺の拳は天帝拳! 北斗・南斗・元斗……全てを見下ろし、その頂点に君臨する者!
     北斗宗家の者よ、お前と再び会える日を楽しみにしておるぞ』


男「元斗流拳を裏で操っていた黒幕……北斗・南斗・元斗、すべてを見下ろし
  頂点に君臨する天帝拳の創始者・魔天王。彼はアラマキとの戦いを予言して、立ち去ります」

友「天帝拳て……また、取って付けたような奴が出てきたな……」

男「捕らわれていたリンを助け出したアラマキたち、しかしそれはリンではなく……」


ルイ『いえ、私は貴方の探しているリンではありません。私はリンの姉、ルイ。私もまた捕われの身となってしまいました。
   この島の統治者はサガンではありません。真の統治者は魔天王!
   妹のリンはサガンの手から魔天王に……! 魔天王の城はこの島の西にあります。
   この北斗の秘宝の欠片をあなたに差し上げましょう、残りは妹リンが……』


男「双子の姉のルイでした」

友「ルイぃぃぃ!? 何やってるのこの娘!? 何でここにいるの!? しかも、天帝様が捕らわれる一大事なのに
  何で誰もルイが捕まってること一言も喋らなかったの!? そもそも、ミッシュも元斗皇拳の名誉の前に
  天帝を助け出すのを、優先するべきだったんじゃないの!?」

男「本当に唐突に登場したルイ。北斗の秘宝も半分だけで、残りはリンが持っているそうなので
  今度はリンが捕らわれている、魔天王の城を目指します」



男「魔天王ですが、彼はカイオウの一族の生き残りなのだそうです」

友「また謎の単語が出てきたよ、カイオウ一族って何だ? カイオウの子供か?
  それともリュウオウの血筋ってこと? リュウもそうじゃん」

男「そしてこの魔天王、極悪人揃いである北斗4のボスキャラとは思えないほどの、お茶目さんです」

友「お茶目な魔王って何!?」

男「まぁ、ここの勇者系SSにも、お茶目魔王が、いっぱい居るし……」

友「それはギャグSSだから許されるんだろ……北斗の拳だぞコレ?」



【魔天王のお茶目列伝】


・伝説其の一
強大な魔闘気で島の地形を、悪魔の顔の形に変えた。


男「地形を変えるほどの魔闘気というのは分かりますが、偶然、顔の形に変わったとは思えません。絶対、意図的にやってます」

友「狙ってやらなかったら、絶対にそんな形にならないよな」

男「おそらく『うーん……ちょっとバランス悪いな、こっちをもうちょっと削って……あ! しまった、削りすぎた!!』
  という感じで、やったと思われます」

友「子供みたいな奴だな……」


・伝説其の二
自分の城に拳法家がやってくると喜ぶ。


男「街の住民が、こんなことを言っていました」


※『魔天王は自分の城に拳法家がやってくると、大喜びなんだ。余程、自信があるんだね』

※『魔天王はあらゆる流派の人間と戦い、その拳を封じ込めるのが生き甲斐らしい』


友「いやもう子供だろコイツ!? 近所のガキ大将みたいじゃねーか! こんな魔王、見たことねーよ!!」


・伝説其の三
倒した相手に誓約文を書かせる。


男「魔天王の部下に、侵攻隊長ロドスという男が居るのですが、彼の話によると
  世界中のあらゆる流派から『拳を捨てる』という誓約文が届いているそうです」

友「誓約文てオイ……」

男「この話から推測するに、魔天王は無闇矢鱈に命を奪う真似はせず、代わりに拳を捨てる約束をさせているようです」


拳法家『くっ……××年の歴史を持つ、我が○○拳の奥義が、まるで通じないとは……無念だ……!』

魔天王『フハハハハハ……! どうやら、ここまでのようだな?』

拳法家『……俺の負けだ……一思いに殺すがいい』

魔天王『命までは奪わん……だが拳を捨て、この魔天王に忠誠を誓ってもらおう』

魔天王『さあ、その証として、この誓約文に名を書くのだ!! フハハハハハハハハハッ!!』


男「多分、こんな感じです」

友「実は良い人なんじゃないかコイツ。いや、このお方」


・伝説其の四
北斗宗家を逃がさないために、リンを人質にした。


男「ここまでくると、人質の扱いも紳士的なのではないかと思われます」


魔天王『北斗宗家と深い関わりを持つ、あの女が居れば、必ずや北斗神拳伝承者が現れるだろう……
     ロドスよ、決して逃がすではないぞ?』

ロドス『はっ!』

魔天王『あの女は大事な人質だ……夜は冷える、毛布を与え、暖炉の火を絶やさぬようにしろ。食事も栄養のバランスに気を使え
     運動不足になりがちになるであろうから、脂質を押さえ、野菜を中心としたカロリーの低い物を用意してやれ。
     病気になられては困るから、部屋は掃除を欠かさず、常に清潔に保つように。シーツも毎日交換しろ。
     狭い部屋に閉じこめられていては気が滅入るであろうから、花を飾ってやるのを忘れずにな』

ロドス『すべて心得ております、魔天王様』


男「まぁ、こんな感じかと……」

友「むしろVIP待遇!? 否定できないのが恐ろしい……絶対良い人だよ魔天王……」


男「城の奥へと進み、魔天王と対峙します」


魔天王『待っていたぞアラマキ! 俺は天帝拳創始者……伝承者ではない! 解るかその違いが?
     真に力ある者は流派を受け継がず、自ら創造する! 既にあらゆる流派は我が手中に収めた。
     残すは北斗神拳のみ! 一人ずつじっくり愉しませてもらおう。さあ来るがいい!』


男「お茶目魔王な魔天王ですが、その実力は本物で、アラマキの奥義を持ってしても、倒すことは出来ませんでした。
  しかし、アラマキの中に、更なる可能性を感じ取った魔天王は、止めを刺さず、アラマキたちを逃がします」

友「やっぱり良い人だよ……」

男「魔天王の圧倒的な剛拳の前に敗北を喫したアラマキ……今の彼に、魔天王に対抗するすべはなく……」

友「変なマスクかぶってるくせに、やたら強いな魔天王……」

男「その時、リュウがおもむろに口を開きます」


リュウ『魔天王の拳は剛の拳。奴の剛拳を包み込む柔の拳は存在しない。
    魔天王の剛拳は打ち砕くのみ……アラマキ! 俺に考えがある。行こう、北斗練気闘座に!』


男「こうして、アラマキたちは魔道の島から一旦離れ、北斗神拳の修行の地・北斗練気闘座へと向かうことになります。
  練気闘座に建設された、ラオウの石像の前で、リュウはアラマキに戦いを挑んできました」


リュウ『アラマキ、俺と戦え!』

アラマキ『な、何!? 何故だリュウ!』


男「ぶつかり合う拳と拳、技と技、力と力……熾烈を極める北斗同士の戦いは、アラマキの勝利で幕を閉じます」


アラマキ『リュウ……何故闘いを挑んだ?』

リュウ『我が父の剛拳……それを得るには容易なことではない。その道は唯一つ、俺と闘い俺を倒す事でしか得られぬ!
    これは父ラオウの遺言! 北斗の伝承者を命をかけて守りぬけと……俺は伝承者の道を望んでいなかった。
    我が友アラマキよ……俺はお前のためなら喜んで拳を捨てる事が出来る!』

アラマキ『リュウ! な、何を!?』

リュウ『北斗神拳は一子相伝! 敗れた者は手首の腱を切る、これが北斗の掟だ!』


男「一子相伝の掟に従い、リュウは自ら手首の腱を切ります」

友「うーむ……熱いな」

男「その時、アラマキに語りかける者が……リュウの父、世紀末覇者ラオウ、その人です」

友「まぁ幽霊だけどな」


ラオウ『見事だアラマキ……我が剛拳は誇り高き勝者にのみ与えられる拳! 今こそ我が剛拳の最終奥義を伝承しよう!』


アラマキ……天将奔烈を体得。


友「天将奔烈を体得って言われても、もう究極奥義覚えてるし、今更って気もするけどな……」

男「無双転生は柔拳だから、あくまで『剛拳の奥義』ってことだろう……そもそも、このゲームじゃ無双転生は『役に立たない奥義』だし」

友「回避率を上げる『だけ』だもんな……数ターンで効果切れでいいから『あらゆる攻撃を無効化』にしてほしかった。
  究極奥義が一番使えない奥義って、どういうことだよ……」



男「リュウの拳と引き替えに、天将奔烈を体得したアラマキ……そこに、死を待つのみの身であったはずのルギーが現れます」


ルギー『北斗の激闘……見応えがあったぞ!』

アラマキ『ル、ルギー!?』

風丸『ルギー様! お体は大丈夫なのですか!?』

ルギー『ああ、悲運の将が、俺の体を治してくれたのだ』


男「断己相殺拳を使い、死兆星を見たルギーでしたが、スイチョウの村で療養していた彼の前に
  裏南斗・悲運の将が現れ、彼の体を癒し、再び戦えるようになったのでした」

友「使い捨てキャラじゃなかったんだな……ルギーもだけど、悲運の将も」

男「体の癒えたルギーは、再びアラマキと共に戦うために、後を追ってきたのです。
  手首の腱を切ったリュウは、ここで離脱しますが、代わりにルギーが仲間に加わり、魔天王との戦いに臨みます」




魔天王『むむっ!? アラマキよ、一回り大きくなったようだな……。ならば本気で闘わねばならぬ! さあ、来いアラマキ!」

アラマキ『魔天王……二千年の長き歴史に刻まれた北斗の漢たちの魂は、如何なる才をも凌駕する……
      受けるがいい! 秘奥義!!』


天 将 奔 烈 !



魔天王『み……見事だアラマキ……流石は北斗神拳! 俺は俺一代の天帝拳と共に、この地に果てよう……グフッ!』


男「魔天王の剛拳を打ち砕いたアラマキ。ついに捕らわれていたリンを救出します」


リン『私はリンです。貴方、その腕のアザは!?』

リン『そうだったの……貴方の目はケンに似ているわ。私は誰かが助けに来てくれると信じていました。
   どんな時でも希望を捨てるなと、昔ケンが言っていたから……私の持っている秘宝の欠片をあげましょう
   でも二つの秘宝が一つにならないと水晶殿の扉は開きません……』


男「北斗の秘宝を受け取ったアラマキ。しかし、二つの欠片を一つに戻さなければ、水晶殿には入れないといいます」

友「まだ何かやらないとならんのか……」

男「まぁ簡単に入れたら、そこでゲーム終わっちゃうし……」

友「で? 何すればいいんだよ?」

男「秘宝を元に戻すにはどうすればいいのか……そう問いかけるより早く、リンが何かを感じ取ります」


リン『はっ! 北斗の村の跡地、モンパサが危ない!』


友「…………リンに予知能力あったか? ユリアにはあったけど……」

男「細かいことを気にするな。とにかく、アラマキたちはモンパサへ黒王ルーラします」

友「というか、黒王で海を越えられるなら、最初から黒王に乗って魔道の島に渡ればよかったんじゃないのか?」



男「アラマキたちがモンパサの村に、たどり着いたときには、村は既に壊滅していて、村人たちは皆殺しにされていました」

友「でも店はやってるんだな?」

男「うん」

友「客になる村人が全滅してるから、商売成り立たないだろ……」

男「それはさておき、村にある『トキの墓』の前に佇む一人の男が姿があります。その男はゆっくりと振り向き……」


???『我、新世紀絶対者・覇拳王!』

覇拳王『我が拳は天なり! 我が拳は絶なり! 我が拳は極なり!』

覇拳王『拳を司り、覇を唱えるは、我覇拳王のみ! 我の前には全ての宿命も平伏す。
     滅せよ北斗! 二千年の彼方に!』


男「アラマキの前に立ちふさがる、魔天王さえも凌駕する最大の強敵。その名は……新世紀絶対者・覇拳王!」

友「試す前から『絶対者』なのかよ……」

男「その男の前では、北斗の……南斗の……そして元斗の奥義も、全くの無力。
  天将鳳拳も……飛翔白麗も……黄光殺斬も……天将奔烈も……究極奥義・無双転生さえも破られ
  アラマキたちは、なすすべもなく敗れ去ります」

友「なんか凄いのが出てきた!? というか、インフレさせすぎじゃね!?」



男「一命は取り留めたものの、絶対的な力の差はあまりにも大きく……
  と、その時、トキの霊が現れ、アラマキに語りかけます」


トキ『立て……立ち上がるのだアラマキ! 騒乱の大星雲を収める手立てはただ一つ
   北斗神拳最終奥義のみ! 急げアラマキ! はくるいの谷へ! ケンシロウより奥義を授かるのだ!』


男「二つに分かれていた秘宝の欠片が、ひとつになり、北斗の秘宝に。
  そしてアラマキは、ケンシロウを呼び醒ますという秘孔・蘇生七星孔を体得します」

友「最終奥義って?」

男「無双転生を越える、究極中の究極……北斗神拳最大の奥義らしい」

友「これまた原作には出てこなかった奥義だな……要するにゲームオリジナル奥義か……」

男「トキの声に従い、水晶殿へ向かうアラマキたち……しかし、水晶殿の扉を開いたその時
  再び覇拳王が立ちふさがります」



覇拳王『待てアラマキ! ケンシロウを会う前に、この覇拳王がとどめを刺してやる!』

風丸『アラマキ様! ここはお任せを!
   覇拳王よ! 私の命のかけてもここは通さぬ!』


男「今、戦っても倒すことの叶わない覇拳王……
  アラマキを逃がすため、風丸が単身、覇拳王に戦いを挑みます」


覇拳王『ほう。命のかけても通さぬと? ならば、その言葉……試してみようか?
     俺の力はこの水晶殿をすら吹き飛ばす事も出来るのだぞ!
     命を賭けると言うならば自らの手で果ててみよ!』

風丸『…………』

覇拳王『さあ、どうした? お前の言葉は偽りか? この臆病者めが!』

風丸『……アラマキ様、風丸は貴方にお仕え出来て幸せで御座いました』

アラマキ『風丸、何を……?』

風丸『私は信じています。貴方が最強の北斗神拳伝承者と成られることを……」

アラマキ『ま、待て風丸……よすんだ!!』

風丸『北斗よ! 永久に栄光あれ!!』



風丸……自ら命を絶つ。



男「風丸の覚悟を目の当たりにし、覇拳王は無言で立ち去り、アラマキは新たな哀しみを背負います」

友「漢だな風丸……」

男「しかし、今は進まなければなりません……ケンシロウの元へ」


ケンシロウ『アラマキ。北斗の宿命がお前をここに呼び寄せた……北斗神拳は一子相伝!
       この俺を倒さなければ伝承できぬ。最後の時は来た! 地上最強の北斗神拳をお前の肌に刻み込め!』


男「アラマキの蘇生七星孔によって、長き眠りから目覚めたケンシロウ……
  北斗神拳伝承者となるため、アラマキに最後の試練の時が訪れます」



かつて世紀末を生き抜き、乱世を切り裂いた地上最強の漢……



その拳は、あまりにも弱々しく……



しかし、その眼差しは……



暖かくも強大な闘気はまさしく……



               世紀末救世主!



ケンシロウ『はぁぁぁぁぁぁぁ……!』

アラマキ『ほ~ぅ……あたぁ!』



男「戦いの果て、ついにアラマキはケンシロウを倒します」

友「しかし、ケンシロウ弱いな……歳か?」

男「有情拳しか使ってこないあたり、優しい人柄が伺えるな」


ケンシロウ『見事だアラマキ! お前もまた強敵との闘いの中で、北斗神拳を見極めたか。
       俺は既に死兆星を見ていた。ラオウの……カイオウの……そして多くの強敵との壮絶な闘いが
       オレの体を蝕んでいた。だから自らの秘孔を突き 眠りについた』

ケンシロウ『北斗神拳は戦場の拳! 壮絶な闘いの中で哀しみを背負った者のみに受け継がれる!
       俺は待った! この世の哀しみを全て包み込む愛深き男を……強き伝承者を!
       アラマキ! 今こそお前に、北斗神拳最終奥義を伝承しよう!』
 
ケンシロウ『今よりお前が北斗神拳伝承者だ!』


アラマキ……北斗神拳・伝承











            第65代北斗神拳伝承者……




           新世紀救世主・アラマキ誕生!!




男「ケンシロウは既に死兆星を見ていました……次の伝承者を待つため
  自ら秘孔を突き、永い眠りについたのです」

友「……ってことは、原作の最後の方には、もうヤバかったってことか」

男「バランやボルゲにも苦戦してたからな……」

男「さて、アラマキが北斗神拳を伝承したその時、突然、轟音が響き、覇拳王の声が聞こえてきます」


覇拳王『ははははっ! 我、覇拳王! 我が居城、このはくるいの谷に立つ!
     アラマキよ! 貴様の北斗神拳、受けてたとう!』

黒夜叉『覇拳王の城が、突然このはくるいの谷に!
     アラマキ様! この黒夜叉、お供つかまつります』


男「なんと、突如として覇拳王の居城が、はくるいの谷に現れました」

友「何故城が動く!? ハウルかよ!?」

男「友よ……色々言いたいのは分かるが、ここからはクライマックスだ」

友「はぁ……?」

男「一番盛り上がるところだから、ツッコミはちょっと……」

友「つまり黙ってろと?」



覇拳王の城……その入り口には、横たわる風丸の亡骸が……


黒夜叉『か、風丸……。
     よくぞ務めを果たした。お前も真の従者よ!』


愛弟子の死に黒夜叉もまた、深い哀しみを背負った……




城の奥で待つ覇拳王……最後の戦いが始まる。



戦いの中、アラマキの放った拳が覇拳王の兜を砕く。

その中から現れたのは……  


ルギー『な……!? お、お前は!!』

リュード『ふふっ……久々だな、アラマキ』

アラマキ『リュ……リュ…ウ……ド……!?』


かつて共に戦い、伝承者を目指した強敵……リュード。




リュードの拳の前に……アラマキは再び崩れ去る……


アラマキ(リュード……何故……何故なんだ……!?)



すべての希望が潰えたかに思えた、その時。

アラマキの脳裏に声が響く




アラマキよ!


思い出せ! お前と共に熱き血を流し! 闘ってきた、強き漢達を!


強敵(とも)の魂を!!



アラマキ(と、強敵……)








俺は見える! お前の優しさが時代の哀しみを愛に変える日が!





俺は最高の友と出会え、幸せだった……





俺は夢を見た。裏が表の歴史を変える事を……





いまこそダンナのお役に!





元斗琉拳が時代の頂点に立つのだ!





今日より俺は金色のミッシュと名乗り、元斗皇拳を伝承する!





俺はお前のためなら喜んで拳を捨てる事が出来る!





俺は俺一代の天帝拳と共に、この地に果てよう……





アラマキ様、風丸は貴方にお仕え出来て幸せで御座いました……北斗よ! 永久に栄光あれ!!





俺は待った! この世の哀しみを全て包み込む愛深き男を……強き伝承者を!





アラマキ『ハァァァァァァァアアアッ……!!』

リュード『な、何だと……!?』


 







その奥義に










名は存在しない










有るのはただ……










強敵の魂の記憶のみ!










アラマキ『北斗神拳……』










          最     終     奥     義     !!




リュード『お、俺は……負けたのか……? ……ぐばっ! この俺が……誰の……何に……負けるというのか!!
     これが地上最大の北斗神拳か……。アラマキ……ここまで強くなろうとは……
     俺の氷の心が、炎の剛拳が……お前の哀しみに打ち砕かれたというのか!』

ケンシロウ『リュード……哀しみだけではない。
       アラマキは強敵との凄絶な戦いの中で、深き愛をその心に刻んだのだ』

リュード『……あ……い…………』

ケンシロウ『全ての哀しみを包み込み、深き愛を心に抱くものそこ、北斗神拳伝承者!』

リュード『…………』
 
ケンシロウ『リュード……お前もまた哀しき男よ。
       ……そう。かつて我が兄ラオウが、天を目指したように。
       さあリュード、俺と共に帰ろう……北斗の男達が眠る地へ』




西暦199X年……世界は核の炎に包まれた。



リュード『……フッ』



海は涸れ、大地は裂け、すべての生命体は滅んだかに見えた……



ルギー『リュード……』



だが……北斗の意志は死なない



アラマキ『リュード!!』



熱き漢たちの魂は永久に受け継がれる



リュード『アラマキ……ルギー…………さらばだ!』





               北斗の拳4


         七星覇拳伝・北斗神拳の彼方へ……










           新世紀救世主伝説  荒巻の拳




                   【 完 】




男「……という感じな訳だが」

友「最後はなんか熱かったな」

男「で、このゲームだけど……全体的にどうだった?」

友「うーん……面白いっちゃ面白いんだけどさ……。
  エンカウント率の異常な高さとか、画面が切り替わったら、必ず左を向いた状態になるとか
  とにかく、システム面が雑すぎるな」

男「シナリオはどうよ?」

友「設定やキャラクターは良かったと思う。ストーリーも大筋は良かったけど、原作との矛盾もあるし
  雑な演出のせいで、陳腐な展開になっちゃってる部分が多いし、残念な感じだったな」

男「ファミコンというハードの性能上、表現の幅には限界があるからな」

友「一番残念なのが、リュードだな」

男「うん?」

友「袂を分かち、別々の道を歩んできた二人が、互いの哀しみを持って拳を交える……
  この展開は凄く良いと思うんだが、リュードが何やってたのか、さっぱり分からんだろ?」

男「離脱してからの情報が一切ないからな」

友「ある意味じゃ、物語の中核とも言える部分なのに、それがないから、折角の泣き所が台無しになってる気がする」

男「愛なきリュードが愛を持たぬが故に、愛を刻み続けるアラマキに勝てないのなら
  リュードが何故愛を捨て、非情の覇拳王になったのか? というエピソードは必要だよなぁ……
  北斗の拳は『愛の力』に(笑)をつけなくていい、数少ない作品だしな」

友「ラオウ編や修羅の国編に比べて、物足りなく感じるのは、コレが原因なんだろうな……
  まぁ、この辺が二次創作の限界なのかもな……この板で言うことじゃないけど」

男「実はな友……言い忘れていたことがあるのだが」

友「あん?」

男「このゲームの説明書には『武論尊』という名前が書いてある」

友「……え?」



男「武論尊氏といえば、週間少年ジャンプで連載されていた漫画『北斗の拳』の原作者で
  作画の原哲夫氏と共に、北斗の拳を世に送り出した人物だ」

男「武論尊氏は北斗の拳4に『原案・監修』という形で関わっている」

友「えぇ!?」

男「当初はシナリオも書く予定だったが、他にも仕事を抱えていて、多忙だったため
  別の人物にシナリオを依頼して、自身は監修に回ったとされている」

男「更に武論尊氏が、シナリオを依頼した人物というのが、北斗の拳のアニメシリーズを手掛けた『戸田博史』氏だ。
  コタツでゴロゴロしながら、GBのテトリスで遊んでいた戸田氏の元に、武論尊氏から直接、電話がかかってきたらしい。
  北斗の拳4のシナリオを依頼された戸田氏は、武論尊氏の構想を元に、シナリオを書き上げたそうだ」

友「え、えーと……それって……」

男「武論尊・戸田博史の両氏が関わっている以上、北斗の拳4は、ただの二次創作作品ではない。
  ある意味では『蒼天の拳』よりも先に、世に送り出された『北斗の拳の正当な続編』といえる」

友「なん…………だと……!?」


男「確かに戸田氏の書くシナリオには、問題点も多い。原作で死んだはずの黒夜叉が、生きている件もそうだ。
  実はコレ以降の北斗作品でも、戸田氏がシナリオを担当した作品には
  黒夜叉が登場することが多いため、氏のお気に入りキャラなのではないかと、推測できる」

友「いや、ちょ……! いくらお気に入りでも、勝手に生き返らせたら駄目だろ!?」

男「それでも、アニメシリーズを担当したのだから、北斗の拳を『分かっている』人物であることは間違いない。
  で、ここからが本題だが……北斗の拳において、最も重要な要素の一つである『悪役の描き方』が、北斗4には不足している。
  そう。リュードの描き方のことだ」

男「悪役として再登場した、リュードのエピソードが存在しないというのは、あまりにも不自然で
  物語が盛り上がりきらずに、終わってしまった印象さえ受ける……」

男「原作者の武論尊氏は勿論だが、アニメ版を担当した戸田氏にしても、この辺を理解できてなかった……というのは考えにくい」

友「は、はぁ……?」

男「ここからは完全に俺の想像だが……最初はリュードのエピソードが『存在していた』のだが
  メーカー側の何らかの事情……容量や発売日の関係などの問題で、リュードのエピソードを
  『丸々削ってしまった』のではないかと思われる」

友「それは削っちゃ駄目だろ!? 一番重要な部分じゃねーか!! ここ削るぐらいなら、裏南斗の変態中ボス全員リストラしろ!!」

男「さて、それを踏まえた上で、もう一度聞くが……このゲーム、どう思う?」

友「……………………クソゲーだな」



男「今回は過去最長となる、40レス越えという長丁場です。最初は20レスぐらいで終わるかな? と思っていたのですが
  終わってみれば倍以上という、>>1の構成力のなさを露呈する形になりました」

友「余計な部分までやりすぎなんだよ、特に裏南斗編はストーリーに絡まないような、中ボスまで出てるし」

男「北斗の拳のゲームは、昔からクソゲーとして定評があり、この4も雑な作りですが、設定やキャラクターは素晴らしいので
  北斗フリークなら確実に押さえておきたい一本です。出来れば、シナリオを練り直した上で、OVA化して頂きたいものです」

友「『リメイクしてほしい』とは言わないんだな……」

男「今更って感じするしな……真・北斗無双2でやるなら大歓迎だけど」

友「絶対無理だな」

男「じゃあ、ここの誰かがSS書いてくれねーかな」

友「いや、それも無理だろ。そもそも、こんなクソゲー知ってる人が居るわけないし」

男「でも、そこそこ売れたんだぞ? 大ヒットはしないけど、コアなファンだけは買うから、それなりに売れるのが、北斗ゲーの伝統だからな」

友「悲しすぎるわ!!」

男「唯一の例外が北斗無双だな。まぁ、北斗の拳としては微妙だけど、中々の売り上げだったみたいだし」

友「ガンダムで無双作るって聞いたときは、何かの冗談かと思ったけど、アニメ系の無双も結構売れてるからな……
  ガンダム・北斗・ワンピースときて、次は何を作る気なんだろうな?」

男「じゃ、『突撃! パッパラ隊』で」

友「マイナーすぎるだろ!? ガンガン購読してた人しか覚えてねーよ!!」



友「どうでもいいけどさ、コレのROM、何でケンシロウのイラストなんだ? ゲームの内容を考えれば、主人公たちを出すべきだろ」

男「キャラゲーだからな。原作に出てこないオリキャラの絵だと、売り上げが減るんじゃないか?」

友「ああ、そうか……パケ買いする人が、いるもんな」

男「パッケージは商品の『顔』だからな。まぁ、それだけで買うのは危険が付きまとうけど。
  俺もレンタル屋で借りてきたDVDを再生したら、パッケージの写真とは、似ても似つかぬデブ女だったってことが何度も……」

友「何の話だ!? しかも『デブ女だった』ってことは巨乳素人物かよ!?」

男「では、今回はこの辺で……。またお会いしましょう。さようなら」

友「最後の最後でAVの話ってお前……」





【北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ】 制作・販売:東映動画  機種:ファミリーコンピュータ  発売日:1991年3月29日




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     ∧∧ |: |            君のことは忘れないよ・・・

     /⌒ヽ),_|; |,_,,
_,_,,_,~(,,  );;;;:;:;;;;:::ヽ,、                       糸冬
"   "" """""""",, ""/;                   ---------------
 "" ,,,  """  ""/:;;                   制作・著作 NIP

おつ
キャラゲーは昔から地雷だもんな…

ここの実況?を見ている限りでは面白そうに思えてしまう件w

クソゲーっぽさが伝わってこない
横スクロールアクションは1と2だったか?
個人的にドラゴンボールはよく出来た作品が多いと思うけど

最後のほうは面白そうには見えるけど、やりたいとは思えん。それまでが長いぞ


男「喜べ友。素晴らしい本を入手したぞ! ……ブック○フで200円で」

友「その値段の時点で素晴らしさの欠片もないだろ……何の本だ?」

男「去年、ネット上で話題になったこの本だ」


【Saeko OEN&ONLY「私は私」。ルールに縛られない、おしゃれな生き方】


友「コレ、Amazonのカスタマーレビューでボロクソに書かれてたクソ本じゃねーか!?」

男「この本、面白いんだぞ? 愚にも付かないファッション写真とヘアアレンジ、メイクアップ術、手料理レシピなんかが載ってて
  タイトルから裏表紙に至るまで、全ページ『紗栄子イズム』満載なんだ。表紙を見てるだけでイラッとできるぞ」

友「何買ってるんだよお前!? ゴミになるだけだろそんなモン!」

男「更に、目玉企画の『一万字に及ぶロングインタビュー』が素敵だ! とにかく『セレブでおしゃれなアタシ(失笑)』を
  ひたすらアピールするだけの、うんこ以下の内容で、ダルビッシュが、この女と離婚した理由がよく分かるぞ」

友「まぁ、ダルにとっては人生最大の失敗だろうしな……」

男「中出しセクロス一発で、数十億円の大金を手にした女の生き様が、この一冊に収められているんだ。
  コレで200円なら一見の価値はあるぞ? ……まぁ、明日古新聞と一緒に廃品回収に出すけど」

友「やっぱりただのゴミじゃねーか! 買うなよ、そんな痛々しい本!!」



男「そうそう……痛々しいといえば、探している本があるのだが」

友「今度は何だ? どうせロクな本じゃないだろうけどよ」

男「『ラブベリー』という雑誌の2011年7月号なのだが……どっかで見たことないか?」

友「その雑誌の名前自体、初めて聞いたわ。何の雑誌だ?」

男「女子小中学生向けのファッション雑誌らしいのだが……コレもネット上で話題になった本でな
  探しているんだが、見つからないんだよ」

友「女子小中学生てお前……何でそんな本を?」

男「少し長くなるが……この雑誌には『ラブベリーナ』という、専属のモデルが在籍してな。
  毎回、五千人以上が参加するオーディションで選ばれる、読者モデルというヤツだ」

友「読モね……それがどうかしたのか?」

男「ところが、2011年6月号にて、突然AKB48の前田亜美とSKE48の松井珠理奈が、専属モデルとして契約を結び
  それまでラブベリーナの数人が、登場するのが通例だった表紙に、松井珠理奈が単独で掲載されたらしい」

友「AKBお得意のゴリ押し戦略か? いつものことじゃねーか」

男「コレを皮切りに、前田敦子、板野友美などの成人メンバーも続々と登場し、表紙グラビアを独占し始めたそうだ」

男「更にAKBを真似たモデルの総選挙……要するに人気投票を実施したところ、松井珠理奈が一位を獲得したそうだ」

友「はぁ……? だから何だと?」

男「総選挙といえば、つい先日も、スキャンダルで別グループに左遷された『下からサセコ』とかいう奴が
  一位を獲得するという、デキレース丸出しの結果に終わった悪名高いAKBの総選挙だ……このラブベリー総選挙でも
  AKBオタが、大量の組織票を投じたという説が濃厚とされている」

友「下からサセコって何!? まさか騎乗位のことか!?」

男「そんな中、それまで同誌を支えてきた人気モデルが、四人揃ってラブベリーとの契約を打ち切り
  ライバル誌に移籍したそうだ。一説には、彼女たちの所属事務所の社長が、AKBのゴリ押しに激怒して
  辞めさせたとも言われている」

友「そりゃまぁ……AKBに乗っ取られたようなもんだもんな……」

男「編集部側はゴリ押しを否定しているそうだが、この騒動……俺には
  『ブラックバスに食い荒らされて、変化してしまった湖の生態系』にしか見えない」

友「外来種扱い!? まぁ確かにそんな感じだけど……」

男「ちなみにこの雑誌、昨年の3月号を最後に休刊している。AKBメンバーと専属契約を結んでから、わずか半年ほどでだ」

友「ゴリ押しのせいで、むしろ廃刊に追い込んだってことか……」

男「AKBのメンバーを起用して、売り上げを増やそうとしたんだろうが、逆に雑誌自体がなくなっちゃったんだから
  本末転倒もいいところだな。読者だって、ファッション情報が目当てで買ってたわけで、別にAKBが見たかったんじゃないだろうし」

友「俺は特にAKBアンチってわけではないけど、こういう寒々しい話を聞くと、『何で人気あるんだ?』って思ってしまうなやっぱり……」

男「そして、俺が探している7月号だが、表紙の大キャッチが凄まじく痛々しいモノなんだそうだ」

友「……何て書かれてたんだ?」

男「その号は前田敦子が、単独で表紙を飾ったらしいのだが……『どうしてそんなにかわいいの? あっちゃんになりたいっ!!』
  という、吐き気を催すほどの痛々しいキャッチだったそうだ。是非、原物を自分の目で確かめたいのだが……」

友「想像以上に痛々しい!! 誰だそんな痛キャッチ考えた馬鹿は!?」



男「と、いうわけで、今回テーマは本末転倒なゲームです」

友「何がどう『と、いうわけ』なのか一切分からん」

男「そういえば3DS版ポケモン最新作の制作発表があったらしいな」

友「唐突に話題を変えるなよ。というか、また今更な話を……」

男「まさか3DS発売後に旧DSで二作品も出すとは思わなかったが、ようやく3DSに参入か」

友「不思議のダンジョンは出てたけどな」

男「本来、敵であるモンスターを仲間にして戦わせる、というゲームは『女神転生』の悪魔と交渉して仲魔にするという
  のが、最も古い物だろう……いや、俺が知らないだけで、その前からあるかもしれんけど」

友「ドラクエⅤでも、モンスターを仲間にするシステムがあったな」

男「FFシリーズの『召還獣』なんてのもあるな。コレの元ネタは『ウルトラセブン』のカプセル怪獣らしいが」

友「そう考えると、モンスターを仲間として戦わせるっていうのは、かなり古い時代からあったんだな」

男「ポケモンの大ヒット以後は、急激に増えた感があるが……」

友「まぁしゃーないだろ。デジモンにMFにドラクエモンスターズにデビルチルドレン……は悪魔か」

男「後発故に亜流扱いされることが多いが、どれも評価の高かったゲームだな。特にMFの『音楽CDからモンスターを呼び出せる』
  というのは特徴的な遊び方だったな」

友「家中のCDかき集めて、片っ端から試してみたなぁ……」

男「こういうゲームって、たまごっち系の育てゲーとは別の意味で『モンスターを育てる』のが楽しいゲームだろ?」

友「まぁ、愛着のあるキャラが、強くなっていくのは楽しいな」

男「単純に経験値を貯めて、LVを上げていくのや、トレーニングとか交配……メガテンなら悪魔合体やらを
  繰り返して、強くしていくのというのまで、様々な種類があるが、モンスターを強くする、もうそれだけで楽しい。
  ……というのが、この手のゲームの良いところだ」

友「やり込み要素ってヤツだな」

男「しかし、この育成部分が『なんかちょっと……』というゲームがある……それがコレだ」



【バトルビースター】



友「……まず聞いときたいんだが、ビースターって何だ?」

男「このゲームは、バイオテクノロジーが発達した、地球とは別の惑星が舞台でな、そいつで生み出された
  『メタルビースト』という生物を戦わせる遊びが流行っているんだ」

友「闘犬みたいなモンか?」

男「まぁそんな感じだ。で、ビーストを育成する『ビーストテイマー』と呼ばれる調教師と、テイマーを雇って大会に参加する
  『ファクトリー』という組織が多数存在していて、国家規模の大会が、世界中で行われている。
  これらを全部含めて、ビースト同士の戦いを『バトルビースター』と呼ぶんだ」

友「また、どっかで聞いたような……」



男「このゲームは『ファクトリー』を運営しながら、ビーストを育て
  大会に出場して優勝を目指すのだが……育成は色々考えながら、やっていくのが楽しいよな?」

友「まぁな。長所を伸ばすか、不足しているパラメーターを補うか……」

男「何度もやってる内に、どのコマンドを実行すると、どのパラメーターが増減するのか
  分かってくるから、それを計算して予定を組んで……」

友「より効率良く育てる方法を模索しながら、やるのが楽しいんだよな」

男「しかし、このゲームの育成は……」


1.ビーストを購入する。

2.テイマーを雇う。

3.翌週に育成結果が出る。

4.以上。


友「えぇぇ!? これだけ!?」

男「育成はテイマーが、勝手にやってくれます。育成方針を決めるとか
  そういうのは一切なく、完全にテイマーに任せっきりの全自動です」

友「ビーストを育ててる感が一個もねぇ!!」

男「育成方針を変えたいときは、別のテイマーを雇えば良いのですが、テイマーの雇用は年一回だけです」

友「一年間も変えられないのかよ!? どうやったって、自分好みに育成するのは不可能じゃねーか!!」

男「更にビーストは二年ぐらい経つと『○○は一生懸命頑張ったから
  野性に帰してあげようね』とか言いだして、強制的に引退させられます」

友「期限付きかよ!? しかも二年で引退って、ダビスタの馬より短いじゃねーか! 育てる意味がねーだろ!!」

男「実際には二年も経たずに、引退させられることが多いが……」

友「何をやらせたいんだよ、このゲームは!? あと、これだけは言っておきたいが、人工的に生み出した
  新種の生物を野性に帰すなよ! 生態系を破壊したいのか!? それ飼い主が一番やったら駄目なことじゃねーか!!」



男「まぁ、育成が簡略化されている分、他のことに集中できるってことで……」

友「簡略化させすぎだろ……それもメインの部分を! 大体『他に集中できる』って、他に何が出来るんだよ?」

男「そうだなぁ……例えば、大会に出場して、賞金を稼ぐとか……」

友「まぁ、それが本来の目的だしな。……他には?」

男「年に一回、大きな大会が開かれるから、それで優勝して大陸チャンピオンを目指すとか……」

友「うん、まぁ……他には?」

男「大陸チャンピオンになったら、次の大陸に移動できるから、そこでも大陸チャンピオンを目指して……」

友「試合以外に出来ることはないのか!?」



友「いや、ちょっと待て。マジで何もないの? 他のファクトリーのライバルたちと親交を深めるとか
  ダンジョンに潜って、レアアイテムを収集するとか、そういうのは?」

男「本当に何もないんだよコレが。レアアイテムどころか、そもそもアイテムの概念自体がないし。
  ひたすら戦って、ファクトリーの維持費を稼ぐだけのゲームだ」

友「サブイベントが何もないって、酷すぎるだろ……」

男「まぁ、ファクトリーの運営者として考えれば、ある意味リアルだけどな。
  現場のことは現場に人間に任せて、自分のやることは金勘定だけという……」

友「そんなリアリティいらねぇ。あと、経営者舐めすぎだろ、その発言」

男「キャラデザは可愛らしい、いわゆる『萌え絵』で、いかにもサブイベントが充実してるっぽくて
  それこそ、恋愛要素を期待した人が購入しそうな感じなのに、オマケ要素が皆無だからなぁ……」

友「絶望しただろうな、パケ買いした人……」



男「折角だし、大会に参加してみるか?」

友「というか、それ以外にやることないだろ」

男「えーと……このゲームの戦闘は『ボイスバトルシミュレーション』という、珍しいジャンルです」

友「やる前から地雷だと分かってしまったが……何だそれ?」

男「マイクデバイス対応でな、自分で喋ってビーストに指示を出すんだ」

友「デカボイスとか、オペレーターズサイドみたいな感じか? 逆に面倒なんだよなアレ……」

男「まぁ、俺はマイクデバイス持ってないけどな」

友「じゃあ遊べないじゃねーか!? 予め用意しとけよ!!」

男「心配するな。マイク『対応』と言ったろ? コントローラーでも操作できるから大丈夫だ」

友「いきなり戦闘システム全否定!?」



男「戦闘中、ビーストはプレイヤーの指示に即座に反応して動くので
  常に指示を出すようにすると、戦闘を有利に進めることが出来ます」

友「……即座に反応しすぎて、コントローラーだと、ただのアクションゲームと化してるじゃねーか」

男「マイクで指示するのを、想定した作りだからな」

友「それならもう『マイク専用』にした方が良いだろ……あ、ヤベ! ダメージ喰らっちゃった!」

男「HPがヤバいな」

友「ちょ……コレどうやって回復させるんだ?」

男「マイクに向かって『かいふく』と言えば回復できるぞ」

友「だからマイクが無いだろ! コントローラーでは、どうやるんだよ!?」

男「さぁ? 説明書にも書いてないから分からん」

友「まさか、マイク専用コマンドじゃないだろうな!? マイクを使わないと回復できないとか、どんな嫌がらせ仕様だよ!?」



友「それにしても、ロードの多いゲームだなコレ……」

男「どこに、そんな頻繁に読み込む要素があるのか分からんが、常にガリガリ読み込んでるな」

友「ロード時間も長いし、いい加減、ウンザリしてきたぞ……」

男「ん……じゃあ、次はロードのないカードリッジのゲームにしようか」

友「まだあるのかよ!?」

男「次のゲームはこちらです」


【昆虫モンスター 王者決定戦】


友「昆虫……モンスター……?」

男「このゲームは、パッケージにも『たたかえ! ムシモン』と書かれているように
  『ムシモン』という、昆虫型のモンスターを育成して戦うゲームです」

友「ムシモンて……モロにポケモンのパクリじゃねーか。しかも、ムシキングまで二重にパクってるし……」

男「これは『ツインシリーズ』というゲームに収録されているゲームです。一本で二つ遊べるというのがウリらしいのですが
  正直、二つ目はヤッツケで作った感が否めないゲームばかりです」

友「パッケージを見ただけで、お得感じゃなくて、不必要感が伝わってくるな」



男「さて、物語は主人公のカブト(デフォ名)が、転校してくるところから始まります」

友「デフォの名前があってよかった……」

男「新しく通うことになる校舎を眺めながら『よーし、友達いっぱい作るぞー!』と、意気込むカブト少年ですが
  その日はちょうど終業式で、彼の転校の挨拶が終わると、すぐに、みんな帰ってしまいました」

友「いや、普通は新学期が始まってから転校するだろ!? 学校側も終業式の日に来させるなよ!」

男「いきなり出鼻を挫かれたカブト少年、『このまま一人も友達のいない、寂しい夏休みを過ごすのか……』と、意気消沈して
  トボトボと下校していたとき、何やら盛り上がっている人々を見つけます」


カブト『これ、何やってるの?』

※『知らないのかい? ムシモンだよムシモン。今、流行ってるんだぜ?』


男「昆虫型モンスターの『ムシモン』を戦わせる遊びに熱中する人々。それを見たカブト君はひらめきます」


カブト『これだけ流行ってるってことは、コレで大活躍すれば……』


男「お小遣いをハタいて、スターターキットを購入。こうしてカブト少年の『ムシモンで大活躍して、友達いっぱい計画』が始まったのでした」

友「なんかポケモンと比べて、随分、小ぢんまりとしたストーリーだな」

男「まぁ小学生が主人公だし、このくらいのがリアリティあるだろ。さて、早速、家に帰ってムシモンの卵を孵化させます」

友「『昆虫型モンスター』というか、どう見ても、ただの虫なんだけど……」

男「……そういえばお前、虫ダメだっけ?」

友「だって、気持ち悪いし……」

男「心配するな、見た目はただの虫だけど、『衝撃波』とか『イナズマ攻撃』とか、いろんな技を覚えるから
  これは、ただの虫じゃない。間違いなく、昆虫モンスターだ」

友「見た目がキモいって言ってるんだよ!! モンスターなら、もっとデフォルメさせろよ!! 何でリアルに昆虫なんだよ!?」



男「このゲームでは自販機で『カード』を購入して、三十枚までのデッキを組むことが出来ます」

友「デッキって……遊戯王までパクってるのかこのゲーム?」

男「戦闘中に五枚まで手札として持つことができ、使用すると、地形を変えたり、HPを回復させたりと、様々な効果を得ることが出来ます」

友「これまた、ありがちなシステムだな……」

男「更にカードの中には、ムシモンのパラメーターを上げる効果がある物も含まれていて
  ムシモン一体につき、七枚まで使用することが出来ます」

友「随分とインスタントな育成だなオイ」

男「ただし、ムシモンは五十回ぐらい戦うと、石化して二度と使えなくなります」

友「回数制限あり!? さっきのビーストといい、なぜ使用期間を制限する!?」

男「心配するな。こっちは能力を引き継げるようになっている」

友「それにしたって、五十回は短いだろ。ちょうど愛着がわいてくる頃じゃねーか」

男「能力上げるカードが七枚しか使えないからな。引継を繰り返して、強くしていく仕様なんだ」

友「……で、どうやって引き継ぐんだ?」

男「まずは石化したムシモンを持って、『ムシモンランド』へ行きます」

友「ポケモンセンターみたいなモンか?」

男「石化したムシモンを、自動販売機にセットします」

友「自動販売機!?」

男「能力を引き継いだムシモンの卵が出てくるので、孵化させれば、引継完了です」

友「何でそんなにドライなんだよ!? 子供の夢がブッ壊れるだろ!?」



男「いろんなゲームをパク……インスパイアしているこのゲームですが、ムシキングの大ヒットに端を発した
  昆虫ブームの波に乗ってか、そこそこ売り上げを延ばし、続編も発売されています」

友「何で言い直した? しかし、続編まで出したのか……」

男「しかも、ポケモンを真似て『バトルマスター』・『バトルスタジアム』の2バージョンに分けて、発売する始末だ」

友「どんだけパクれば気が済むんだよ、このメーカーは……」

男「更に言うと、続編が発売された頃には、昆虫ブームも沈静化し始めていて、『大して売れなかった』というオチ付きだぞ?」

友「波に乗り切れてねぇぇぇええ!! せめてブームが過ぎる前に発売しろよ!!」



友「ところで、もう一つの方は、どんなゲームなんだ?」

男「うーん……特に掘り下げるような要素もないゲームなんだが……」


【スーパーチャイニーズ・ラビリンス】


友「恐ろしく懐かしいタイトルが出てきちゃった!?」

男「ファミコンでミリオンセラーを記録した『スーパーチャイニーズ』の最新作です……一応」

友「一応って?」

男「ジャンルがな、アクションからパズルに変更されてるんだよ」

友「そりゃ、今更スーチャイがやりたいか? と聞かれたら、別にやりたくないと答えるけど
  何もパズルゲーにすることはないだろ……」

男「内容としては、四つある石を、それぞれ指定された場所に置くことで扉が開き、ステージをクリアしていくというモノで
  全99面だそうです。途中、敵が出てくるので、パンチで撃退したりという、よくあるタイプのアクションパズルです」

友「別にスーチャイじゃなくても良いようなシステムだな」

男「ツッコミどころとしては、『リュウ』と『ジャック』の二人から操作キャラを選べるのですが
  性能が全く同じなので、どっちを選んでも変わりません。服の色が変わるだけです」

友「そこは差別化しとけよ……」

男「あと、ワンミスで即ゲームオーバーになりす。1UPアイテムもありません」

友「何でそんなシビアにしたんだよ……」

男「まぁ、コンティニューは無限なので、何回でもやり直せるけどな。
  ……が、そんな仕様なのに何故か『×1』と、残り人数が画面右下に、常に表示されている」

友「何の意味があって、表示しているんだそれは!?」

男「更に、同ツインシリーズの四作目には、コレと全く同じシステムで、ハムスターが主人公のゲームが収録されています」

友「システムを使い回した上に、ハム太郎までパクったのかよ。
  一々人気作に便乗しないと、ゲーム作れないのか、このメーカーは?」



男「突然だが、そろそろこのスレを畳もうかと思う」

友「あん? 終わらせるのか?」

男「本格的にネタがなくなってきたからな。正直、マンネリ化してるし」

友「マンネリも何も、クソゲーをボロクソに言うだけのスレじゃねーか」

男「あと、スレを立てると、他のスレを読まなくなるという現象が>>1にも起こってな。
  2スレ目を読み終わってないのに、3スレ目に突入しちゃってるスレもあるし
  そろそろ読み専に戻ろうかと……」

友「どうでもいいわ、好きにしろよ。……じゃ、次回で終わりか?」

男「と、思ったんだけど、キリの良いとこで、十五回目で終わらそうかなと思う」

友「今回が十三回目だから、あと二回か……」

男「まだ、何やるかは決めてないけど、取りあえず、それで終わりってことで……」

友「こんなスレでも、いざ終わるとなると、寂しく感じるから不思議だな」

男「SS速報にとって、このスレは『ジーパンのコインポケット』のようなものだという、自負はあるからな」

友「それつまり、『いらねぇ』ってことだろ……」

男「では、今回はこの辺で。またお会いしましょう。さようなら」

友「そもそも、SSじゃないのに、何でSS速報に立てたんだよ、このスレは……」




【バトルビースター】 制作・販売:スタジオワンダーエフェクト 機種:ドリームキャスト 発売日:2001年3月15日


【ツインシリーズ③】 制作・販売:カルチャーブレーン 機種:ゲームボーイアドバンス 発売日:2004年12月10日






【審議凍結】
    ______________

   /|//              / / /|
 //|/ /         // / /  |
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.///.|

 |/ |   .∧,,∧.  ∧,,∧./// │   .|
 |  ∧∧(´‐ω‐`)(´‐ω‐`)∧∧.  .|   .|
 | (´‐ω‐).∧∧) (∧∧ (‐ω‐`) .│///|

 | | U (´‐ω‐`)(´‐ω‐`) と ノ ./| .   |
 |  u-u (l    ) (    ノ u-u / .|/// |    糸冬
 |       `u./ '/u-u'        |  /---------------
 |//    //    //     .|/  制作・著作 NHK
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

乙。なんか…心に来た。こんなゲームが21世紀に開発されていたという事に。

ジーンズのポケットは家の鍵を入れるのにもってこいじゃないか!それ以外の必要性はないが!!

終わり近いか…
名残惜しいな

vipだとすぐ落ちるしな
気が早いけどクソゲーアカシックレコードZとかファイナルとかピリオドみたいなのがあるんだよな

おつ。
ウイニングポストみたいなのかと考えると、アリに思えてくるww


男「やあ、皆さん。クソゲー研究室へようこそ。ゲームの攻略に手間取って、気づけば丸二十日。
  危うくドロップアウトするとこだった、クソゲーアカシックレコード第十四回目です」

友「書き込みがなかったら、一ヶ月で落ちるからなここ……」

男「さて、今回のゲームはこちら」



【パチスロ ラブストーリー】



友「パチスロねぇ…………って、ラブストーリー? またコレ系?」

男「コレ系というと?」

友「だから……無理矢理、恋愛要素入れたヤツだよ。ラブアンドデストロイで懲りてなかったのかよ?」

男「今回は一味違うぞ。第一回目で言ったように、恋愛要素のあるゲームは
  『ときめきメモリアル』の発売以後に急激に増えたジャンルだ。例を上げればキリがないくらいに」

男「しかしこのゲーム、何と発売日がときメモ発売の『八ヶ月前』だ。まさに時代を先取りしたゲームなんだよ」

友「どうしようもないモンを先取りしたなオイ」

男「ゲーム自体は、普通のパチスロシミュレーターといったところだ。…………台は架空の台だけど」

友「意味なくないかソレ?」

男「当時のファ○通では『パチスロファンなら、あの台のパロディね、と分かる』と書かれてたから、大丈夫だろ」

友「いや、何が大丈夫なのか分からん。実在の台を入れとけよそこは……。
  大体お前、パチスロなんて、やったことあるのか?」

男「無い。お前は?」

友「即答かよ……俺も無いよ」

男「ちなみに>>1もやったこと無い。ゲーセンのメダルコーナーで『北斗の拳』の古いヤツを一回やっただけだ」

友「…………」

男「…………」

友「……じゃあ、どうするんだよ?」

男「ま、まぁ何とかなるだろ」

友「何ともなんねーよ! ゲームの内容以前に別の大問題が発生してるじゃねーか!!」

男「大丈夫だって、アレだろ? 何かメダル入れて、ボタン押せばいいんだろ?」

友「もう絶対クリアできねーよこのゲーム! どうするんだよコレ!?」



男「……とりあえず、『目押し』とかいうのが出来ないと、話にならないらしいな」

友「ググって、パチスロの基礎知識を覚えるとこから始めるとか……」

男「とりあえず、ゲームを始めようか? パチスロは、やりながら覚えていくってことで……」

友「先は長そうだな……」

男「物語の舞台は名古屋です。名古屋城公園で執り行われている縁日……出店の外れで、ミドリガメを売っているオヤジが
  暇そうに煙草を吹かしていました。水槽の中には沢山のミドリガメが……。その中でも、一際仲の良い二匹の亀が居ます」

男「と、そこに一人の男が現れ……」



オヤジ『いらっしゃい』

???『ふむ……一匹もらおうか』

オヤジ『毎度。どれにします?』

???『そうだな……コイツにしよう』ガシッ!

ミドリガメ♂『わ!? 何するんだ、離せ!』

ミドリガメ♀『ピエール!?』

ピエール『クソッ! 離せ!! カトリーヌ! カトリーヌ!!』

カトリーヌ『ピエール! ピエールゥゥゥ……!!』



男「その時、男の胸ポケットから、何かが落ちて、水槽の底へと沈んでいきます」

友「ラブストーリーって、まさか亀の!?」



男「所変わって、名古屋市内。主人公の『恵比寿 鯛介』という、何とも『お目出たい名前』の
  夏休みにやることもなく、暇を持て余した大学生が、趣味のパチスロを打ちに、今日もパチ屋へ向かっていました」

友「いろんな意味で、お目出てーヤツだなオイ」

男「『さあ、今日もガンガン稼ぐぞ~。でも、ちょっと風邪気味だぞゴホッゴホッ』と
  さり気なく体調不良をアピールしながらの登場です」

友「さり気なくねーよ、わざとらしいよ! 体調が悪いなら、大人しく家で寝てろよ! 何パチスロ打ちに出掛けてるんだよコイツ!?」

男「ホールに着いた鯛介。店にいた客に話しかけると、『鯛介も暇だねぇ~。夏休みなのに、他にやること無いのかい?』とツッコまれます」

友「そいつも人のこと言えねーだろ……」

男「更に他の客に話しかけると『コイン500枚以上出せる腕があるなら、話したいことがある』とか言うので
  早速パチスロを打ち、コイン500枚を目指します」

友「何か唐突な展開だなぁ……」

男「鯛介の持ち物を確認すると、コイン五十枚と現金五千円を持っていました。
  とりあえず、金を全部コインに変えて、三百枚からスタートです」

友「昔のゲームだから仕方ないけど、液晶画面がある訳でもないし、地味な台だよなぁ……」



※※※



男「さて、あっと言う間に三百枚、全部吸い込まれたわけだが……」

友「いきなりゲームオーバーじゃねーか。だからパチスロ初心者が、こんなゲームをやること自体、無謀なんだって」

男「ゲームオーバーになると『このままでは終われない。鯛介に金を貸してやってくれ』と言われるので
  貸してやると、五千円持った状態で、再開されます」

友「何だそりゃ!? プレイヤーに金借りる主人公とか斬新すぎるだろ!」

男「これ、ソーシャルで同じこと、やったらいいんじゃないか? コンティニューの度に課金される感じで……」

友「ちょ、やめろ! 不吉なことを言うな! どこぞのメーカーが、マジでやるぞ!?」



男「……当たらないな」

友「もう諦めて、別のゲームにしようぜ? いつ終わるか分からんぞ、このペースじゃ」

男「うーん……何だか訳が分からんなパチスロって。
  ……というか、自分が今、何をしているのかも分からん。何すれば当たるんだコレ?」

友「いや、俺に聞かれても分からんよ。とにかく『7』を揃えればいいんじゃないのか?」

男「それが揃わないから困って……ん?」


ピロロピロロピロロ……ピロン♪

【777】


男「あ……何か知らんけど当たった」

友「まさかのビギナーズラック!?」



男「五百枚以上出したので、早速見せに行きます」


※『コイン五百枚持ってる? お、持ってるね。やるね~君。そういえば珍しいコインを持った
  女の子には会ったかい? 名古屋城公園にいるから、行ってみるといいよ』



男「と、いうわけで、名古屋城公園へ行きます」

友「オイ、まさかコレ、ずっとこんな感じで続くのか?」

男「名古屋城公園に着くと、件の女の子が話しかけてきます」



女の子『このコイン……見たこと、ありませんか?』



男「彼女が持っていたのは、パチスロ用のコインでした。このコインを落とした男を捜している……とのことです」

友「玉とかメダルって、店外に持ち出したらダメなんじゃなかったか?」

男「とにかく、その女の子に一目惚れした鯛介は、人探しを手伝うことにします。
  彼女の名前は『亀田みどり』。天使のような美少女だそうです」

友「ちょっと待てぇぇぇ! この名前の時点でネタバレしてるじゃねーか!?」

男「亀田みどり → みどり亀田 → ミドリガメだ。……つまり、こういうことだな」

友「こんなに、ネタバレ上等な名前も珍しいな……」

男「とにかく『恋人もいない、パチスロ漬けの冴えない大学生が、ひょんな事から、美少女と行動を共にする』という
  昔のラブコメに、ありがちな物語が始まりました」

友「言うほど、ありがちではないと思うが……」



男「さて、みどりの人探しを手伝うことになった鯛介ですが、現時点での手掛かりは
  『パチスロのメダル』と『亀を連れている』の二つだけです」

友「んなもん、見つかるわけねーだろ!! 名古屋市内だけでも、何万人いると思ってるんだ!?」

男「パチスロのメダルが手掛かり、と言うことで、パチ屋で聞き込みをすることにした鯛介たち。
  店内にいた、味噌カツを食べたがっている人が、何か知っていそうなので、味噌カツを求めて『岡崎』のパチ屋へと向かいます」

友「いや、ゴメン。ちょっと意味分かんない。岡崎に行くところまでは許すけど、何故パチ屋に行く?」

男「このゲーム、基本的にアイテムはすべて『パチ屋の景品』だから
  パチスロでメダルを増やす以外に、入手方法がないんだ」

友「景品に味噌カツを置いてあるパチ屋があるのか!?」

男「他にも『棊子麺』とか『蟹』とかもあるぞ?」

友「蟹!? 生物は駄目だろ! 腐るって!!」

男「『ういろう』や『みたらし団子』などの生菓子や、日本酒、米(米俵)と、バラエティに富んだ景品が目白押しだ」

友「殆ど食い物じゃねーか! しかも賞味期限の短い物が多いし!」

男「こうやって、メダルを景品に変えて、欲しがってる人に渡すと、情報を教えてもらえます。
  ちなみにメダルの持ち出しは出来ないので、余ったメダルは、店の外に出る前に現金に代えてもらいます」

友「店内で換金するなよ! 違法営業じゃねーか!!」



男「亀を連れた男は岐阜へ向かった……とのことなので、岐阜へ行きます」

友「いきなり他県かよ……絶対見つからないってコレ」

男「岐阜のパチ屋で『新潟米』を要求されるので、そのまま新潟のパチ屋に行きます」

友「いや、ちょ……そんな簡単に行ったり来たり出来るモンなのか!?
  コイツ財布に五千円しか入ってない貧乏大学生だぞ!?」

男「そこはほら、パチスロで稼いだ金で……」

友「稼ぐどころか、もう三十回ぐらいゲームオーバーになってるだろうが」

男「まぁいいじゃねーか。『ちっちゃいことは気にするな』って、ゆってぃも言ってたし」

友「何故、そんな消えた芸人のネタを!?」

男「さて、岐阜のパチ屋にいたオジサンに米を渡すと『亀を連れた男は、長野へ行った』と教えてくれます」

友「亀しか情報無いのに、よく分かるなコイツら。しかも、不自然に行き先まで知ってるし」

男「長野のパチ屋で『隣の台で1500枚以上、出せたら、知りたがっていることを教えてやる』と言われたので、これに挑戦します。
  ……というか、やらないと先に進めないので、強制的に挑戦させられます」

友「何で素直に情報を出してくれる人が、一人としていないんだよ……」

男「ちなみに>>1は、ここを突破するのに三日かかりました。1500枚出すと、鯛介がエライ勢いでハシャぎだします。
  しかし、その直後、みどりが居なくなっているのに気づきました」

男「隣の台で打っていた男に話しかけると『君がパチスロに夢中になっている間に
  二人組の男に連れて行かれたよ』と、教えてくれます」

友「『連れて行かれたよ』じゃねーよ! 見てたんなら止めろよ!
  何シカトこいてパチスロ打ち続けてるんだよコイツ!?」

男「この当時は『パチンコに熱中している間に、子供が何者かに連れ去られる』という事件が多発していて
  連日ワイドショーを騒がせていました。このメーカーの『こんなネタを入れる度胸』に敬意を表したいと思います」

友「いや、むしろ、やるべきではないネタだろ」



男「店の外へ出ると、二人組の男に連れ去られそうになっているみどりを発見。
  ボコボコにされながら、なんとかみどりを救出しました」

男「しかし、その翌日『コレ以上迷惑はかけられない』という置き手紙を残し、みどりは居なくなってしまいます」

友「置いてきぼりにされる方が、よっぽど迷惑だと思うが……」

男「パチ屋で聞き込みを続けると『亀を連れた男は福井に行くと言っていた』という情報を
  みどりに教えた人がいました。鯛介はみどりを追い、福井に向かいます」

友「一歩間違えたらストーカーだな、鯛介……」

男「福井に着いた鯛介ですが、なんと、みどりらしき女性が
  前田という男に連れ去られたと聞かされ、急いで後を追います」

友「二日連続で連れ去られたのかよ!? もうちょっと警戒しろよみどりぃぃぃ!!」

男「東尋坊で、みどりと誘拐犯を発見。犯人の『前田慶次』は、みどりの解放の条件として
  金沢のパチ屋にある、幻の景品『加賀友禅』を要求してきます」

友「傾奇者ぉぉぉ!? しかも要求が加賀友禅て、何なんだコレは!? どういう状況なんだよ!?」

男「加賀友禅を求めて、鯛介は一人、金沢へと向かいます。しかし、困ったことに金沢のパチ屋には、加賀友禅はありません。
  そこで、店員に聞いてみると『アレ高すぎて、誰も交換しないから、店頭には出してないんですよ』とのことでした」

友「そりゃ加賀友禅なんて、誰も欲しがらないだろ。少なくとも、パチ屋で入手しようとする奴はいねーよ」

男「必要なら出しときますよ? と言う店員にお願いして、加賀友禅を出してもらいます。
  カウンターで確認すると、交換に必要なメダルは2000枚でした」

友「えーと……千円でメダル50枚だから、一万円で500枚。2000枚というと
  その四倍だから四万円……え? 四万円? 四万円!?」

男「前田慶次の要求してきた加賀友禅は、たったの四万円という、身代金代わりとしては
  非常にリーズナブルな代物でした。つまり、みどりには『その程度の価値しかない』と言っているようなモンです」

友「たかが四万円で誘拐てお前……」

男「今後、みどりのことは『四万円の女』と呼ぶことにします」

友「気持ちは分かるが、変なあだ名を付けるな」



男「加賀友禅を入手した鯛介は、東尋坊へと戻り、四万円の女を助け出します。
  四万円の女を、そっと抱きしめる鯛介……その姿を見た前田慶次が、突然、涙を流します」



前田慶次『すまなかった……許してくれ』



男「借金をしていた前田慶次は、返済のために家宝の加賀友禅を売り飛ばしてしまいました。
  その後、買い戻そうとするも、どうしても入手できず、思いあまって四万円の女を、誘拐してしまったとのことです」

友「いやもう、一つたりとも意味が分からん! まず四万円の家宝って何だ!? その程度で返済できる借金なら、バイトして稼げ!!
  それと、買い戻せなかったからって、何故みどりを誘拐するという発想に至ったんだよ!?」

男「四万円の女が無事ならそれで良い。鯛介は前田慶次を許してやります。
  罪を悔いた前田慶次から『亀を連れた男なら、静岡へ行くのを見た』という有力情報を得て
  鯛介は再び四万円の女と共に、静岡へと向かいます」

友「というか、本当に反省してるなら自首しろよ……」



男「静岡のパチ屋で情報を集めていると、ソバージュにボディコンスーツという
  時代を感じるイケイケ姉ちゃんが、鯛介に声をかけてきました」

友「『イケイケ姉ちゃん』なんて言葉を聞いたのは、何年振りだろうか……」



※『あれ? 鯛介君じゃない?』

鯛介『え? ……あかねちゃん!?』



男「どうやら、鯛介の知り合いだったようです。一人で部屋に来れば、亀を連れた男について教えてくれる、そうなので
  四万円の女をパチ屋に残して、あかねに付いて行きます」

友「いや、行くのかよ!? 二回も誘拐された、みどりを一人にするなよ!!」

男「部屋に付くと、あかねは『あの女が探しているのは恋人よ』と、鯛介に警告して、四万円の女と別れるように迫ります。
  鯛介が『僕はみどりを信じているから……』と答えると、あかねは怒り、部屋を追い出されてしまいました」

友「というか、この『あかね』って娘は誰なんだよ? 元カノか?」

男「そういう詳しい説明は一切無い。あかねのみならず、ゲーム全編を通して
  細かい説明が何もないのが、この『パチスロ ラブストーリー』というゲームだ」

友「それは手抜きなのか、それとも確信犯でやってるのか……絶対、手抜きだろうけど」

男「さて、あかねにマンションを追い出された鯛介は、仕方なくパチ屋へ戻ります。
  しかし、今度は四万円の女がヤキモチを焼き、拗ねてしまいました」

友「また、思い出したように恋愛展開を出してきたな」

男「とにかく『主人公がモテて、ヒロインが嫉妬して、主人公への恋心に気づく』というのを、やりたかったようだな」

友「王道っちゃあ、王道だけどさぁ……」

男「要は四万円の女が、鯛介への忘れない! KO・I・GO・KO・RO! に気づけばいいんだよ」

友「それ絶対言うと思ったけど、ヤッパリか! ジャ○ラック来るから止めろって言っただろうが!!」



男「この後も、各地のパチ屋を巡りながら、情報を集め、何でも知っている、物知り爺さんに、尋ね人の名前を聞いたり
  四万円の女が悪霊に取り憑かれたり、神通力のある坊さんに、男の居場所を聞いたりして
  ようやく亀を連れた男を、探し出すことが出来ました」

友「いや、ちょっと待て! 悪霊とか、神通力とかって何だ!? 何があったんだよ!?」

男「亀を連れた男の正体は『薬師 毒三』という、富山の薬売りで、黒部渓谷の小屋に住んでいるとのことです。
  鯛介たちは毒三の家を訪ねますが、返事はなく、仕方ないので、勝手に中に入ります」

友「不法侵入じゃねーか!! 何してんだよコイツら!?」

男「小屋の中には、煮えたぎる鍋と水槽があり、水槽の中には、ミドリガメのピエールの姿が……」

友「ふと思ったが、亀のピエールって、まさか『おぼっちゃまくん』のパロディなのか?」

男「と、そこに毒三が現れます」



毒三『誰だ!? 勝手に中に入ってきてもらっては困るな』

鯛介『す、すみません。返事がなかったもので……』

みどり『お願いします! 亀を返してください!!』

毒三『はぁ……?』



男「四万円の女は、亀を返してくれと、必死に頼みます。しかし、毒三は『この亀は薬の材料として
  私が買ったんだ。返してくれなどと言われる筋合いはない』と、冷たくあしらいます」

男「すっかり悪役扱いの毒三ですが、よく考えたらこの人、何も悪いことはしていません。
  夜店で薬の材料のミドリガメを『お金を払って購入』しただけです」

友「というか、ミドリガメで何の薬を作るつもりだよコイツは……」

男「必死に食い下がり『代わりの亀を用意する』と言うと、毒三も『まぁ、代わりを用意してくれるのなら……』と、しぶしぶながら
  交換に応じてくれました。しかし、ただで交換するのも面白くないと、勝負を持ち掛けてきます」

友「またパチスロか? いや、それ以外にないだろうけど」

男「そう、実はこの毒三も、パチスロが趣味で、自らオリジナルのパチスロ台を制作してしまうほどでした。
  交換の条件として、この台で三時間以内に3000枚出せとのことです。鯛介は最後の勝負に挑みます」

友「台を自作て……それもう、完全に趣味の範囲を越えてるだろ」

男「しかし、この毒三オリジナルの『SEVEN』という台は『絶対に目押しが出来ない』という、恐るべき台でした。
  …………絵柄が全部『7』なので、どう頑張っても目押しできません」

友「えぇぇぇ!?」

男「一瞬、『適当に回してるだけで、バンバン当たるじゃねーか!?』と、思いましたが
  流石にそこまで甘くありません。正解の7は一つだけで、他は全部ダミーです」

友「今回、このゲームを選んだのは、コレが理由か!? 何が面白いんだよ、この台は!?」

男「目押し不可なので、テクニックの入り込む余地はありません。完全に運だけが頼りです。
  黙々とリールを回して、偶然当たるのを待ちます」

友「三時間以内にってのは、言い換えると『三時間ぐらい掛かる』ってことだろコレ。
  しかも、ただ『回すだけ』とか、嫌がらせ以外の何物でもないじゃねーか!
  こんな地味な最終決戦、初めて見たわ!!」



男「ただただ面倒くさいだけの作業を、ひたすら続け、ついに鯛介は『SEVEN』を攻略。亀のピエールを助け出します」

友「こんな糞台を三時間も打ち続けるとか、つくづく暇人だよな俺たち……」

男「ピエールを無事救出し、喜び合う鯛介と四万円の女。毒三も、他の条件を突きつける真似はせず
  『では、代わりの亀を渡してもらおうか?』と、素直に交換に応じてきます」

男「すると四万円の女は、鯛介に礼を言い、少しの間、目を閉じていてほしいと頼みます。
  変な期待をしながら、目を閉じる鯛介。その時、腕の中のピエールが突然暴れだし、驚いた鯛介が目を開けると
  煮えたぎる薬の鍋の中に、一匹のミドリガメが、飛び込んでいくのが見えました」



鯛介『この亀は……まさか!?』



男「そうです。四万え……みどりの正体は、ミドリガメのカトリーヌだったのです。
  彼女はピエールを助けるために身代わりとなり、自ら鍋の中へ飛び込んだのでした」

友「何だそりゃ!? どこの日本昔話だよ!? 悲しい上に意味が分からねーよ! 結局、亀のツガイに振り回されただけじゃねーか!!」



※※※



男「とにかくまぁ、ストーリーの細かい説明が、一切ないゲームでした」

友「『シチュエーションだけ提供するから、後は勝手に想像しろ』と言わんばかりの
  見事な投げっぱなしシナリオだな。ケータイ小説より酷いぞコレ……」

男「コレで『ラブストーリー』だと言い張るのが凄いな。そもそも物語自体、どっかで見たような話の寄せ集めだし
  パチスロ打ってる時間を差し引いたら、十分ぐらいで終わるぞ、このゲーム」

友「コレって、結局、誰と誰のラブストーリーだったんだ?」

男「普通に考えれば、鯛介とみどり……なんだろうけど、みどりにはピエールという恋人(恋亀?)がいるわけだし
  みどり・ピエール・鯛介の三角関係的な展開があるわけでもないし、よく分からん」

友「途中、みどりが鯛介を意識するような描写はあったな」

男「すでに決まった相手がいるのに、鯛介に惚れるあたり、考えようによっては、みどりはただのビッチだな」

友「他に言い方はないものか……」



男「さて、物語はもう少しだけ続きます。カトリーヌが薬の鍋に身を投げてから、三ヶ月後。
  鯛介は自宅アパートで、気怠げに煙草を吹かしていました」

男「その時、誰かが訪ねてきて、ドアをノックします。立ち上がり、ドアを開ける鯛介。
  そこに立っていた人物を見て、鯛介は驚愕の表情を浮かべます。
  鯛介の部屋を訪れた人物。それは……」

友「それは……?」

男「……と、ここで本当に終わりです」

友「終わりかよ!」

男「最後はボカした感じだな。コレも、どっかで見たような終わり方だけど……」

友「鯛介が驚いてたってことは、みどりか? 死んだんじゃなかったの?」

男「生きてたとしても、ピエールはどうしたんだよ? ……って話になるな。別れたのか?」

友「そういえば、ピエールはあの後、どうなったんだろうな?」

男「さぁ? どっかの池にでも放したんじゃないのか?」

友「そういう説明が一切ないもんな……というか、今更だけど
  みどりは何で人間になれたんだ? ピエールも人間になれるのか?」

男「なれるとしたら、人間になって自力で逃げろよってことになるし、人間になれるのは、みどりだけじゃないか?」

友「みどりが何故、人間になれたのかっていう説明も、当然ないし、投げっぱなしジャーマンにも程があるだろ……」

男「まぁ、鯛介がピエールを飼っている……という描写はなかったし、ピエールがどうなったのかは
  知りようがないな……もしかしたら、あの後、鯛介が腹癒せに、薬の鍋の中にブチ込んだかもしれないし」

友「いや、そういうグロい想像をするなよ」



男「今回はパチスロ初挑戦ということもあり、今までで一番、攻略に時間が掛かりました。
  もう、二度とパチスロはやりたくありません」

友「このザマで、よくクリアまで漕ぎ着けたな……」

男「コントローラーだと遣りづらくてな……せめてDSのタッチパネル操作なら、楽しめたかもしれんけど」

友「でもまぁ、当たってるときは楽しかったな」

男「ちゃんと打ち方を覚えたら、面白いんだろうけど、流石にこのゲームをやって、本物のパチ屋に打ちに行こうとは思えないな」

友「二十年も前のゲームだしな……というか、パチスロやったことないのに、何でこんなゲーム買ったんだよ?」

男「そりゃお前、このタイトルからして、間違いなくクソゲーだと思ったからだよ」

友「本当にクソゲーなら何でもいいんだなお前……というか、>>1が」

男「では、今回はここまで。次回、クソゲーアカシックレコード最終回で、お会いしましょう。さようなら」

友「あと一回で、やっと解放されるのか……もうちょっとの我慢だな」





【パチスロ ラブストーリー】  制作・販売:ココナッツジャパンエンターテイメント  機種:スーパーファミコン  発売日:1993年11月19日





  ♪ ∧__,∧     ♪ /支\

     < `Д´>       ( `ハ´)  シナとニダーが
     (つ  つ      (つ  つ
     |   |        |   |   力を合わせて ♪
     し― つ       し― つ

        彡         彡

         ♪      ∧∧
   m∧__,∧      m/支\ ♪
   | < `∀´ >      | ( `ハ´ )   日本の
    ヽ    つ     ヽ    つ
    |    |       |    |    幸せを~ ♪
    し―ーJ       し―ーJ


         ♪
    , -―-、、      ,-―∧∧  ♪

   /  ∧__,∧    /   /支\
   l  < `∀´>   l   ( `ハ´) 奪い取るダック ♪
   ヽ、_ フづと)'    ヽ、_ フづと)'                  糸冬

   ~(_⌒ヽ      ~(_⌒ヽ              ---------------
     )ノ `J          )ノ `J                制作・著作 NIP

おーつ

乙!

乙。聞いてるだけで気が遠くなるゲームじゃのぅ

クソゲーだな

おつ。
まさにクソゲーだなww

トリを飾るのはどんなゲームなんだろうな、楽しみだわ


男「やあ、皆さん。クソゲー研究室へようこそ。SSじゃないのにSS速報に居座り続けて、早四ヶ月。
  クソゲーアカシックレコード第十五回目です」

友「いつの間にか300レス突破してたな。この板違いスレ」

男「さて、今回はいよいよ最終回ということで、色々考えたのですが、最後はやはり、このゲームで締めようと思います」



【摩訶摩訶】



友「…………最終回にして、ついに来たか」

男「ああ……。今まで、有名クソゲーは意図的に避けてきたけど、これだけは外すわけにはイカンと思ってな」

友「バグゲーとしても有名だよなコレ」

男「任天堂へのマスターアップ版の提出期限に間に合わなくて
  バグ修正前のを提出したら、そのまま発売されちゃったらしいな」

友「任天堂も、ちゃんとチェック入れとけよ……」

男「さて、この摩訶摩訶ですが、漫画家の相原コージ氏の監修の元で作られた伝説のゲームで
  >>1が今までやってきたゲームの中でも『ボディコンクエストⅡ』と双璧を成すほどの『クソゲー界の重鎮』です」

友「厳密には監修はしてないらしいがな。……というか、コレはもう、説明無用のクソゲーだろ……」




男「さて、この摩訶摩訶ですが、もはやツッコミどころ以外を探す方が難しく
  全部やったら1スレ丸々消費するぐらい長くなります。なので、今回は
  ストーリーの重要な部分を、ピックアップする感じで、進めていこうと思います」

友「クソゲーまとめ@wikiを始め、タイトルで検索すると死ぬほど出てくるので、詳しく知りたい方は、そちらをご覧ください」

男「まずは名前入力ですが、いつものように『アラマキ』にします」

友「最後までそれかよ……」

男「次にヒロインの名前も決めます」

友「ヒロインの名前も? まさか『ひろゆこ』にする気じゃないだろうな?」

男「ヒロインの名前は『マミ』にしました」

友「そっちかよ!?」

男「更に主人公の必殺技の名前を入力します。とりあえず『ティロ・フィナ~レ!』にしときました」

友「いや、ちょっと待てい! 荒巻さんの必殺技がティロ・フィナーレなのはおかしいだろ!?」

男「最後に、プレイヤーの名前も入力します。自分の本名を入れたのでは芸がないので、これは『ひろゆき』にします」

友「何だこの失礼のフルコースは……」




男「ふるさとタウンの外れにある、アラマキ家……主人公のアラマキは、自室で夕食を待っていました。
  と、その時突如爆音が響き、両親の悲鳴が聞こえてきます」

男「慌てて下へ降りると、何とそこには『ミジンコ』になってしまった、両親の姿が……」

友「初っぱなから飛ばしてくるなオイ」



※『大丈夫アラマキちゃん!? ……って、コレがアラマキちゃんのパパとママ!?
  何という情けない変わり果てた姿なの!?』



男「ご近所のモブの女性が、ミジンコにされた両親をボロクソに罵倒してきます」

友「両親、散々だな」

男「元の姿に戻りたいと、泣き叫ぶ両親。アラマキはガールフレンドの『マミ』の父親で
  世界的に有名な科学者である『パスカル博士』に助けを求めます」

男「しかし、パスカル博士は『世界科学者会議』に出席するために、空港へ向かった後でした。
  マミちゃんに『急げば間に合うはず』と言われ、空港へとパスカル博士を追いかけます」

友「何だろうなこの、いきなり他力本願具合は……」

男「空港へたどり着いたアラマキ。飛行機に乗り込むパスカル博士を追い、中に入ろうとするも
  空港の職員に『搭乗券がないなら乗せられない』と。行く手を阻まれます」

男「困り果てて、空港を彷徨いていると、某伝説の男ヨロシク、ダンボール箱に入った『流れ者のジョニー』と出会います。
  『俺ぐらいの流れ者になると、飛行機にタダ乗りするなんて朝飯前さ』と語るジョニーに従い、ダンボール箱の中に入るアラマキ。
  そのまま空港の職員の手で、ベルコンに乗せられ、飛行機内部へと入ります」

友「人生ドロップアウトしてるじゃねーか!! 何を当然のように無賃搭乗してるんだよコイツら!?」




男「飛行機は無事飛び立ち、ダンボールの中から這い出たアラマキは、早速パスカル博士に会いに行きます。
  しかし、この飛行機は『マカマカ団』と名乗る集団にハイジャックされていて、パスカル博士は捕らえられていました」

男「パスカル博士を救うため、アラマキは果敢にも、たった一人でハイジャック犯に立ち向かいます」

友「オイ、ジョニーどこ行った?」

男「意外にもアッサリ犯人たちを倒してしまうアラマキですが、その直後、飛行機は真っ二つに、へし折れて墜落してしまいます。
  アラマキの乗る後方部分は南の島へ落ち、パスカル博士が乗る前方部分は、更に東へと飛んでゆき、離れ離れになってしまいました」

友「いや、機内で戦ってたってことは、安定高度まで達してたってことだろ?
  上空数千メートルで空中分解したら、外に吹っ飛ばされるぞ普通……」

男「そういう疑問は『摩訶摩訶だから』という言い訳でスルーして、先に進みます」

友「『ゲームだから』じゃなくて!?」




男「南の島で目覚めたアラマキ。この島に伝わる『空から伝説の戦士が降りてきて、島の王女と結ばれ
  島は幸せになる』という言い伝えによって『シンシア王女』と強制的に結婚させられます」

友「マミちゃんどうするんだよ!?」

男「シンシアが不細工なのはお約束です。その後、木の上に引っかかっていた、流れ者のジョニーを仲間に加え
  魔物に襲われていた、動物と話が出来る少女『セラ』を助けて、動物の言葉を教わります」

男「更にセラの協力で、高い山に住む『火の鳥』の傷を癒し、その背中に乗り
  『妻のシンシアを捨てて』ジョニーと共に、島を脱出します」

友「最悪だな、この主人公」

男「『もうひとっ走りしてから、山に帰る』と言う火の鳥と別れ、次の街へ向かうアラマキたち。
  飛行機墜落の知らせを聞いて、父親を捜しに来ていたマミちゃんと再会。そして、世界一の板前になるために、修行の旅をしている『板前のマサ』を仲間に加え
  マカマカ団の『グルメ姫』・『大食い大王』を撃破。パスカル博士を探す旅を続けます」

友「マミちゃんは良いとしても、流れ者と板前て、ロクな奴が仲間にならんな……」

男「マカマカ団の『奇怪城』にて、誘拐された科学者たちを救出。更にパスカル博士と再会します」

友「もうかよ!? また、随分アッサリ見つかったな……」

男「しかしパスカル博士は、アラマキたちの目の前で凍り漬けにされてしまいました。
  この氷を溶かすのは、伝説のヒーロー『ウルウルマン』の『シュパパ光線』でなければ不可能らしいです」

友「オイちょっと待てやシグマ商事!! 許可取ってるのかコレ!?」

男「パスカル博士を助けるために、今度はウルウルマンを探す旅が始まります」

友「とりあえず、これのスタッフは円谷プロに土下座してこい!!」




男「奇怪城のボスを倒すと『星のラッパ』というアイテムが手に入ります。
  コレをある場所で使うと『ウルウル星』が地球に接近してきます」

友「ゴメン、何言ってるのかサッパリ分からん」

男「しかし、接近しすぎたウルウル星に押しつぶされて、ジョニーがペチャンコになってしまいました」

友「えぇぇぇ!?」

男「ここでジョニーが、傷を癒すために病院へ行ってしまい、パーティーから離脱します」

友「ペチャンコになったのに、どうやって病院まで行ったんだよ!?」

男「まぁ、病院まで一人で行けるぐらいなので、大した怪我ではないようです。
  さて、ウルウル星内部に入ると、中には当然ウルウル星人たちが居ます」

友「街と同じ扱いなんだなウルウル星……」

男「色々あって、街の地下で入手したアイテムを広場で使うと、近くにいた酔っぱらいのオッサンが『ウルウルマン』に変身します」

友「だから意味が分からん!!」

男「早速、氷を溶かしてもらおうとするも、ウルウルマンはすでに高齢で、戦う力はないとのことでした。
  そこで、大陸の西にある洞窟で修行をしているという、ウルウルマンの息子の『ウルウルボーイ』を探しに行くことになります」

友「ウルウル星の住民が『久しぶりの地球だ!』って言ってたじゃねーか!! ウルウルボーイは何で地球の洞窟にいるんだよ!?」

男「ウルウル星を離れて、地球で修行してたんだろ……多分。さて、ウルウルマンから『ウルウルカー』という乗り物を貰い
  ウルウルボーイを迎えに行きます。しかし、ウルウルボーイは修行中の身で、まだシュパパ光線を修得していませんでした」

友「意味ねーなオイ!!」




男「父・ウルウルマンからの手紙で、ウルウルボーイはウルウル星にある
  ウルウルタワーの最上階にいる魔神を倒し、シュパパ光線修得を目指すことになりました」

男「しかし、この魔神の正体は、なんとウルウルマンその人でした。ウルウルマンは息子にシュパパ光線を伝授して、死んでしまいます」

友「何で!?」

男「シュパパ光線は一子相伝の秘技のようで、伝承には師を倒さなければならないらしいです」

友「るろ剣じゃないんだから……」

男「ですが、このシュパパ光線、使っても殆どダメージを与えられず、氷を溶かす意外には何の役にも立ちません。
  ハッキリ言って使えない技ナンバーワンです」

友「えぇぇぇ!? そんな技のために、父親殺しちゃったのかよ!?」

男「まぁ、とにかくコレでパスカル博士を助け出すことに成功し、無事『世界科学者会議』が開催されました」

友「いや、待て待て待て待てっ! ミジンコにされた両親は、どうなったんだよ!?」

男「ここで、ようやく敵の正体が判明、その名は『マカマカ博士』です。
  マカマカ博士率いる『マカマカ団』は、世界中の人間をミジンコに変える『人類ミジンコ化計画』という、恐るべき計画を進めていました」

友「何のためにだ!? ある意味、人類補完計画より恐ろしいけど!」

男「このままでは、世界中の人間がミジンコに変えられてしまいます。そこら辺の子供に『伝説の戦士』と認められた
  我らがアラマキは、人類を救うためにマカマカ博士を倒す旅に身を投じるのでした」

友「そこら辺の子供って何だ!? 子供の言うことを真に受けるなよ!!」




男「とはいえ、マカマカ団は村人をコロッケにして食べる『グルメ姫』や、巨大な手の平で空を飛ぶ『はりて婆』など
  常人離れした連中ばかりです。伝説の戦士であるアラマキといえど、一人では太刀打ちできません」

友「常人離れというか、もう人間じゃねーだろ」

男「しかしこちらにもマカマカ団に勝るとも劣らない、心強い仲間たちがいます。
  ガールフレンドのマミちゃん。流れ者のジョニー。板前のマサ。妻のシンシア。ウルウル星人のウルウルボーイ。
  ギャングのマイケル。オカマのミッチー……以上の七名です」

友「なるほど、強そうだな…………『アク』が」

男「いや、ウルウルボーイは育てると本当に強いぞ? ……ゲームバランス崩壊させるぐらい」

友「コレ以上何が崩壊するんだよ!?」

男「このゲームには『変身』というコマンドがあります。セーブポイントである『霊媒師』に話しかけると
  それぞれの『前世』を教えてもらえ、前世の姿に変身して、その力を行使することが出来るようになります」

友「まぁ、要するに『魔法』みたいなもんだな」

男「ウルウルボーイがLV30前後で覚える変身技に『フィールドバリア』というのがあるのですが
  コレを使うと『4ターンの間、全属性と物理攻撃が無効』になり、一部の攻撃以外では全くダメージを受けなくなります。
  ……それもパーティー全体が」

友「使い勝手良すぎるだろ!?」

男「この技を使えば、ラスボスでさえ、ただの雑魚です。一方的にボコ殴りに出来ます」

友「崩壊してるのはゲームバランスじゃなくて、制作者の頭だ!!」




男「仲間だけではなく、装備品も強力な物が揃ってきます。
  ブラジャーにパンティーにブルマに……」

友「ロクな装備がねぇぇぇぇ!!」

男「しかもこれ、アクセサリー扱いなので『男性キャラも』装備できます」

友「変態じゃねーか!! 何考えてるんだよこのメーカーは!?」

男「さて、旅を続けるアラマキたちですが、ある街で怪我が直ったジョニー、そして妻のシンシアと再会を果たします」

男「しかし、それが原因でアラマキがシンシアと結婚していたことが、ガールフレンドであるマミちゃんにバレてしまいます。
  マミちゃんは泣きながら走り去ってしまいました」

友「修羅場かよ。というか、隠してたのかよコイツ……」

男「アラマキはマミちゃんを追いかけもせず、妻のシンシアを仲間に加え、旅を続けます」

友「何度も言うが、最悪だなこの主人公」

男「そして、ついにマカマカ団の『ミジサイバー光線』が発射されてしまい、外にいた人間は、全てミジンコになってしまいました」

友「いや、阻止しろよ!? 世界が終わっちまったじゃねーか!」

男「更に、マミちゃんがマカマカ団の幹部として再登場し、アラマキたちの行く手を阻みます」

友「ヒロイン悪の手先になっちゃったよ!! どう収拾つけるんだよコレ!?」




男「敵になったマミちゃんですが、その原因は前世の因縁らしいです。
  アラマキとマミちゃんは前世では敵同士だったため、そのせいで現世でも対立することになってしまったのでした」

友「いや、関係ねーよ。彼氏が他の女と結婚してたとか、普通にブチ切れるだろ」

男「そこでアラマキは、前世への入り口である『輪廻の祠』から、過去の世界へと旅立ちます」

友「またしても意味が分からん。行ってどうする気だよ?」

男「過去の世界では、アラマキの前世であるシャルム王子率いる『ジャバジャバ族』と、マミちゃんの前世である
  レミア姫率いる『ニャバニャバ族』が苛烈を極める戦いを繰り広げていました」

男「アラマキたちは二つの部族の戦争に割って入り、争いを止めようと奔走します」

友「軽々しく歴史を変えようとしてんじゃねーよ!! タイムパラドクス上等かコラ!?」

男「そして、この戦争がニャバニャバ族家老の『マカマカ』によって仕組まれたものだと
  突き止めたアラマキたちは、家老マカマカを倒し、戦争を終結させます」

友「終結させちゃったよ!? 歴史が変わったらどうする気なんだよ!?」

男「コレで前世の因縁は断ち切れ、アラマキはマミちゃんと和解することが出来ました」

友「それより、シンシアとの関係を清算するのが先だろ!? 前世関係ないって、何回言えば分かるんだよ!?」

男「そして、マカマカ団に捕らえられていたジョニー、マサ、ウルウルボーイの三人を助けだし
  遂に八人の伝説の戦士たちが集結したのでした」

友「だから子供の言うことを真に受けるなよ!! 伝説でも何でもねーよ!! コイツらの馬鹿さ加減が伝説だよ!!」




男「アラマキたち八人の戦士は決戦の地、『マカマカ城』にたどり着きました。
  最後の戦いが始まります……と思ったら、バリアが張ってあって、中に入れませんでした。
  このバリアを破るには『火の鳥』の協力が必要とのことで、久々に火の鳥に会いに行くことになります」

友「存在自体忘れてたが、いたなそんな奴……」

男「しかし、火の鳥は鬱病になってしまっていて、やる気が出ないヒキニート状態でした。
  アラマキは火の鳥にやる気を出させるアイテムを探すために、仲間たち六人の前世を巡る旅に出ます」

友「また過去に行くのかよ!? どんだけ歴史を改変すれば気が済むんだよ!?」

男「一人あたり十分少々のイベントをこなしつつ、過去の世界を駆け巡るアラマキたち。
  そして、火の鳥のハートに火を付ける『火打ち石』というアイテムの入手法を見つけだして帰還。
  現代で火打ち石を入手します」

友「結局、現代にあったのかよ……というか、十分少々のイベントって酷いな。ここ一番盛り上げないと駄目な部分だろ」

男「そういうのは『摩訶摩訶だから』でスルーしとけ。
  ちなみに、この前世の世界には『ゲン』という名のキャラが出てくるのだが……」

友「はぁ……? それがどうかしたのか?」

男「このゲンさんの職業は大工なんだ。
  そう…………『大工の源さん』がでてくるんだよ」

友「ウルウルマンに続いて、またかよ!? 著作権法舐めてんのかこのメーカーは!?」




男「さて、俄然やる気の出た火の鳥は、アラマキたちを背中に乗せて、空へと羽ばたきます。
  マカマカ城のバリアに向かって、体当たりを敢行。見事バリアを破るのに成功しました」

男「しかし、火の鳥も無事では済まず『我が人生に一片の悔い無し!!』と
  片腕を突き上げ、死んでいきます」

友「今度は拳王かよ!! シグマ商事って、まさか中国メーカーじゃないだろうな!?」

男「マカマカ城へと乗り込んだアラマキたち、マカマカ博士の側近たちを倒しながら
  奥へと進み、遂にマカマカ博士を追いつめます」

男「アラマキたちの目の前に現れたマカマカ博士は…………何故か知りませんが、赤ん坊の姿でした」

友「はぁぁぁ!? ラスボスが赤ん坊ってそれはないだろ!! 大体、オープニングとキャラデザが全然違うじゃねーか!!」

男「とはいえ、コイツはマカマカ団を率い、全人類のミジンコ化を企てた悪の科学者です。
  なので、赤ん坊相手に、アラマキたちは集団でボコボコにします」

友「絵的にどうなんだよそれは!?」

男「フルボッコにしてやると、マカマカ博士は正体を現し、恐ろしい化け物の姿に変身しました」

友「だよな、そうだよな! ラスボスが赤ん坊って、あまりにもあんまりだもんな!」

男「ここでフと思ったのですが、このゲームにおいて『変身』とは『前世の姿になること』を指します。
  つまり、マカマカ博士も前世の姿に変身したということなのでしょうが、よくよく考えてみたら
  マカマカ博士の前世は、ニャバニャバ族の家老・マカマカです」

男「しかし、目の前にいるコイツは、家老マカマカとは似ても似つかぬ、ただの化け物です。
  キャラデザが全く違います」

友「……………………じゃあ、誰なんだよコイツ?」

男「………………さぁ?」




男「誰だか分かりませんが、悪い奴なのは間違いないので、倒すことにします」

友「ここまで来て最終目的がボヤケるって、本当にどうなってるんだよこのゲームは……」

男「この誰だか知らない化け物は、赤ん坊の姿の時よりもパワーアップしていて
  殆どの攻撃が『一桁ダメージ』になってしまいます」

友「何かイベント起こす必要があるのか? まさかのシュパパ光線が弱点とか?」

男「いや、攻撃が当たりさえすれば倒せる……コイツ、HPが1しかないから」

友「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? 舐めてんのかシグマ商事ぃぃぃぃぃ!!」

男「こうして誰だか知らない化け物が死に、悪は滅びました。パスカル博士たち科学者の力で
  ミジンコ化した人々も元の姿に戻り、世界に平和が訪れます」

友「俺の心には激昂が訪れたけどな!!」




男「それから一年後……アラマキとマミちゃんの結婚式が始まりました」

友「いや、シンシアどうしたんだよ!?」

男「シンシアはジョニーと結婚するようです」

友「はぁぁぁ!?」

男「更にマイケルとミッチーも登場します。三組の合同結婚式のようです」

友「合同てお前、何とか教会の怪しい結婚式じゃねーんだぞ!? 大体ミッチーは男じゃねーか!!」

男「アラマキはいつの間にマミちゃんとヨリを戻したのか
? シンシアとは離婚したのか?
  何故ジョニーとシンシアが結婚することになったのか? マイケルとミッチーの結婚は無理矢理すぎなんじゃないのか?
  ……これらの疑問も、やはり『摩訶摩訶だから』という言い訳でかわします」

友「それで誤魔化されてたまるか!! ストーリーの一番重要な部分が、一切語られてないじゃねーか!?
  この一年間で、コイツらに何があったんだよ!?」




男「内容を大幅にカットしての紹介にも関わらず、ツッコミ所が満載だったな」

友「今までで一番疲れた……今回やったの、全体の何%ぐらいなんだ?」

男「半分もやってないよ。せいぜい二割弱ぐらいだろう。バグやら何やらを含めたら、一割にも満たないだろうな」

友「……とてもじゃないが、ツッコミきれそうもないな」

男「まぁ正直、こんなゲームが定価8,700円で売られていたという事実に驚かされる」

友「俺なら500円でも買わねーな」

男「随所にネタの仕込まれた馬鹿ゲーだし、一部には『不具合がなければ神ゲー』と言う人もいるようだが
  バグ抜きで考えても、下品な下ネタ・無節操なパロディ・失笑ギャグの連発・そして破綻したというか、もはや壊滅的なストーリー……。
  とてもじゃないが、俺にはコレを神ゲーだと言うこと事態、何かの冗談だとしか思えない」

友「メーカー側に何があったんだこのゲームは?
  狙ってやったのか、真面目に作った結果こうなっちゃったのか、それだけでもハッキリさせてほしいわ」

男「何より恐ろしいのは『摩訶摩訶Ⅱ』が企画されていたということだな」

友「これだけやらかしといて、恥ずかしげもなく続編まで作る気だったのか!?
  テメーいい加減にしろシグマ商事!!」

男「……とはいえ、この破滅的なキャラクターと世界観に、微妙な面白さがあるのも事実だ。
  ゲームの歴史を語るならば、外すことの出来ない一本なんだろうな」

友「逆に言えば『こんなゴミ以下の酷いクソゲーでも、商品として成り立つほど
  ゲーム業界が賑わっていた』ということだもんな。楽しい時代だったんだなぁあの頃は……」




~このスレを読んで、クソゲーに興味を持たれた方へ~


男「一口にクソゲーといっても、その種類は実に多く、ある程度の熟練者になれば
  タイトルとパッケージを見ただけで『どの程度のクソゲーなのか』が分かるようになりますが
  初心者には判別が難しい場合があります」

男「『コレは間違いなくクソゲーだろ』と思って購入して、いざやってみると、中途半端に面白い
  微妙なゲームで、色々な意味でガッカリ……などということも多々あります」

友「まず、わざわざクソゲーを買おうという心理が分からん」

男「そこで、確実にクソゲーを入手するために、最初はタイトルに人物名の入ったゲームを探しましょう。
  特に人物名orキャラクター名の『○○の××』系のタイトルは、高確率で内容もヤバイので、お勧めです」


※例 【榎本加奈子のボケ診断ゲーム】



友「そういえば、最近TVにも出てこないけど、どこ行ったんだろうなこの人……」

男「その内、『あの人は今』に出てくるんじゃねーの?」

友「その番組自体、最近やってなくないか?」

男「さて、こういった古いゲームは新品では、まず手に入らないので、中古品で探すことになるのですが
  そこで問題になるのが、ソフト一本当たりの『値段の安さ』です」

男「高くても1,000円以内、安いのなら300円以下で買えてしまいます。
  ……となると、ついついコンビニ感覚で『大量に購入』してしまい、気が付いたら
  買った時点で満足して、起動すらしていないクソゲーが山積みになっている、という悲惨な状況が待っています」

男「なので、買いに行く前に以下の言葉を、心のNGワードに、しっかり刻み込んでおきましょう」



・コンプリート
・大人買い



友「これ笑い事じゃなくて、マジでやってしまいがちだからな……」

男「くれぐれも用法・用量を守って、無理のないクソゲーライフを心掛けてるようにしましょう」




男「SSじゃないのにSS速報に居座り続けたこのスレも、そろそろお別れの時間が近づいて参りました。
  このような下らないスレに長々とお付き合い下さったこと、>>1に代わりまして厚く御礼申し上げます」

友「VIPサービス運営の皆様、特に管理人である荒巻さんには
  大変な御無礼をはたらいてしまったことを、改めてお詫び申し上げます」

男「それと、まさかいないとは思いますが、このスレを見ている各社ゲームメーカーの皆様方。
  コレあくまで洒落ですので、どうか告訴だけはご勘弁を!!」

友「今更何だ!?」


※※※


男「さて……やろうと思っていたのですが、結局止めた没ネタがあるので
  最後にそのゲームを紹介させていただこうと思います」



【珍道中!! ポールの大冒険】




友「何だこの昭和臭のするタイトルは……」

男「Wiiウェアの配信専用ゲームで、値段は500円ほどです。アラサー世代をターゲットにした
  『ファミコンテイストのゲーム』というのが、売り文句のようです」

友「わざわざファミコン風のゲームを作らんでもいいだろ……」

男「それでですね……メーカーの公式サイトによると
  このゲームの略称は…………『珍ポ』または『珍ポ大』だそうでず」

友「うおぉぉぉいぃぃぃぃぃ!?」

男「それではクソゲーアカシックレコード・全十五回、これにてゲームオーバーです。
  また、どこかでお会いしましょう。さようなら」

友「最後のオチが『珍ポ』ってお前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」




【摩訶摩訶】  制作:ショウエイシステム・オフィス恒環  販売:シグマ商事  機種:スーパーファミコン  発売日:1992年4月24日



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    、.\ ヽ
      、 \ . ヽ ._
         丶.   ‐  _
           ` ‐ _  (^o^)(^o^)
                  (ー(,, O┬O
                   ())'J_))
    「このスレオワタ?」

                                       糸冬
                                   ---------------
    「ハジマル前からオワてたよ」                制作・著作 NIP

乙!
初回から楽しく見させて貰ったよ!

乙!
面白かったよ。いつかPart2をやって欲しい

乙!
次は名作の紹介をだな……

冒頭見て「くっせぇなチラ裏にでも書いてろ」とか思ったのに予想外に面白くて悔しい


友がウザいな

真っ先にトルネコの大冒険が浮かんだけどまったくクソゲーじゃなかった

無駄に続きものが有るのがクソゲーに多いと思うから
このスレにもいつか続きが……

終わんなー(棒)

これ絶対クソゲーと思ってうちに積んであるソフト、どれもクソなんかじゃないとわかったよ。
「超戦闘球技ヴァンボーグ」も「プロジェクトガイアレイ」も「可変走行ガンバイク」も「ディフィートライトニング」も「7blades」も、みーんな良作だったわ。

…さて、「仮面ライダーバトライドウォー」に戻るとするか…

乙。
クソゲーバカゲーが紹介されてた本にあった天神大戦を買ったら意外と遊べた覚えがある
同じ中古屋で買ったSD戦国伝2天下統一編の方がよっぽどクソだった
これだからキャラゲーは…

そられい
でけへん

まとめから来た。面白かったよ!
自分も結構クソゲー買ってると思ってたけど、まだまだだと実感したw
自分がクソゲーだと思ってたのは、ザ・コ○ビニ、アメ○カ横断ウル○ラクイズ、オール○ター感謝祭!
このあたりかなー?
FCタイトルはパッと思いつかないな。
キャラゲーが地雷なのも何度も痛い目にあって学習したっけ。

ア○リの粗製乱造ってここではどういう扱いになるのだろうか

乙!
終わるのか…寂しすぎる

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