P「ん?なんだ伊織、怖いのか?」 (20)
伊織「べ、別に怖くなんかないわよ!」
P「その割にはさっきから俺の手をしっかりと握ってるけど」
伊織「これは、その……迷わないように仕方なくよ!仕方なく!」ギュッ
P「まぁ俺は伊織と手がつなげるから気にしないけどな」
伊織「な、何言って……///」
ガサッ
伊織「きゃああああっ!」ダキッ
P「大丈夫だって伊織、木が風で揺れただけだからさ」ナデナデ
伊織「ほ、ホントに……?」ウルッ
P「大丈夫大丈夫、ほら、歩けるか?」
伊織「うん……」
P「じゃあそろそろ……いつまでも抱き合ってても歩けないからな」
伊織「んなっ///」
P「よし、歩こう……少しでも遠くに」
伊織「分かってるわよ……」
P「この村……やっぱりおかしいよな」テクテク
伊織「そうね……」テクテク
P「あの変な人間たち、いや、人間かどうかも分からないな」
伊織「ば、バカぁ……変なこと言わないでよぉ……」
P「だけど伊織も見ただろう、あいつらの異常に長い腕を」
伊織「思い出したくない……あれは悪い夢よ……」
P「そうだな、忘れよう」
P「とにかく今は一刻も早くどこか人が住むところに行かないと」
伊織「まだ携帯つながらないの?」
P「ん?あぁ……やっぱり圏外だ」
伊織「そう……」
P「伊織、疲れてないか?」
伊織「平気よ、これぐらい」
P「ははっ、さすがはアイドルだな」
伊織「まさかレッスンで体力付けてたのがこんなところで役に立つなんてね」
P「俺も普段から運動しておけばよかったかなー」
伊織「男でしょ?しっかりしなさいよ」
P「そうだな、伊織を守るのが俺の役目だもんな」
伊織「ま、守るって……///」
P「伊織は俺の大切な大切なアイドルだからな」
伊織「そこはアイドルじゃなくて……ひ、人って言いなさいよ……///」
P「ん?なんか言ったか?」
伊織「何でもないわよ!」
P「それにしても雲一つないきれいな空ときれいな満月だな」
伊織「そうね……その分明るくて助かるけど」
P「逆に考えればあいつらから俺たちの姿もよく見えちゃうってことだけどな……」
伊織「いつまで歩けばいいのかしら……」
P「もう30分は歩いてるよな」
伊織「あっ!あれ!」
P「ん?」
伊織「あの井戸……」
P「あれ……?」
伊織「この井戸って最初に通った井戸じゃない?」
P「あぁ……この石の欠け具合、錆び具合……間違いないな」
伊織「じゃあ私たちは歩いた挙句ぐるっと回って戻ってきちゃったってこと!?」
P「いや、それはないはずだ」
伊織「どうして?」
P「俺たちが歩いた道、道ともいえないような野道だけど」
P「ずっと緩やかな下り坂だっただろう」
伊織「!!」
P「とにかく下に降りようってことでひたすら下に歩いてたはずなんだ」
伊織「わ、わけがわからないわよ!」
伊織「どうして下におりてたのに同じ場所に来ちゃうの!?」
P「俺にも分からない……ただ……」
伊織「ただ?」
P「俺たちはとてつもなく恐ろしいところに迷い込んだんじゃないかってことは分かる」
伊織「お、おどかさないでよぉ……」ウルウル
P「安心しろ、俺が付いててやるから」ギュッ
伊織「私たちちゃんと帰れるのよね……?」ウルウル
P「あぁ、俺が必ず伊織を連れ帰ってやる」
P「少し休憩しよう……」
伊織「でも立ち止まってたら……」
P「幸いここは見渡しもいい、少しでも変な空気を感じたらすぐに逃げればいいさ」
伊織「そう……分かったわ……」
P「はい、アメしかないけど、甘いもの舐めておけ」
伊織「ありがと……」
軽めホラー+ちょいエロ路線です、席外します
初体験かと思った
伊織「べ、別に怖くなんかないわよ!」
P「その割にはさっきから俺の手をしっかりと握ってるけど」
伊織「これは、その……仕方なくよ!仕方なく!」ギュッ
P「まぁ俺は伊織と手がつなげるから気にしないけどな」
伊織「な、何言って……///」
ミチッ
伊織「きゃああああっ!」ダキッ
P「大丈夫だって伊織、もうちょっとゆっくり挿れるからさ」ナデナデ
伊織「ほ、ホントに……?」ウルッ
P「大丈夫大丈夫、ほら、動けるか?」
伊織「うん……」
P「じゃあそろそろ……いつまでも抱き合っててもイけないからな」
伊織「んなっ///」
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