姉「何?彼女がほしいだ?この軟弱ものが」 (135)

男「俺だってもう高校生だし・・恋人の一人くらいほしい」

姉「高校生になったらどうして恋人が欲しくなるんだ?」

姉「私はそんなものいないし、できたこともないぞ?」

男「う・・それは姉さんがおかしい」

姉「私が何だって?」ギロ

男「・・・なんでもない」

姉「ふん・・思ったことも言えないのかお前は」

姉「臆病者が」

男「ううう・・・」

男「ああくっそ」

妹「兄さん兄さん!どうでした?」

男「駄目だった・・・彼女なんて軟派な物作ったら駄目だって」

妹「やっぱろそうですか・・」

妹「やはり私が直接言ったほうがいいですね」

妹「兄さんと私の交際を認めなさい!」

男「俺は彼女を作りたいのであって」

男「お前と、どうこう。というわけではないんだよ」

妹「・・・」

妹「そうだったんですかぁ!!!」

男「・・・そんなにびっくりするな」

妹「そうですか」

妹「てっきり私と交際をしたいがたいめに」

妹「最近彼女が欲しいとか、騒いでるのかと思ってました」

男「違うよ。何で妹とそんな関係にならなきゃいけないんだ」

妹「良いじゃないですか。近親相姦上等」

男「俺は嫌だよ」

妹「へたれですね。知ってましたけど」

男「へたれとかじゃなくて、別にそういう関係にもなりたくないんだよ」

妹「え・・・?」

男「なんて顔してるんだ」

妹「姉さん姉さん」

姉「ん・・?」

姉「妹か。何だ?」

妹「はい。質問がありやってきました」

妹「どうしてあの愚兄は彼女を作ったらだめなんです?」

妹「別に恋人なんて、今時高校生なら普通じゃないですか」

姉「妹から質問があると言うから何かと思ったら」

姉「男のことか。相変わらず仲が良いな」

妹「いえいえ。それほどでも」

姉「質問の答えだが」

姉「恋人などいつでも作れる」

姉「だが学校生活には限りがあるだろう?」

妹「ふむふむ」

姉「そんな限りのある学生生活を恋人と過ごして終わり」

姉「なんて退廃的じゃないか」

姉「学生である内は、心身ともに鍛えるべきだ」

妹「まぁ言いたいことは分かりました」

妹「でもそれは決め付けでは?」

姉「・・・・正直そうかもしれなお」

妹「?」

妹「決めつけなんです?」

姉「私は男のことが心配なんだ」

姉「あいつはだらしないからな」

妹「・・・つまり彼女を作るのに反対なのは姉の愛情と?」

姉「都合よく言えばそうだ」

姉「私は目の前にいる人間が怠惰していくことが嫌だ」

姉「さすがに第三者にまで、私の考えを押しつけることはしないが」

姉「弟である男にはな」

姉「立派な奴になって欲しいという勝手な願望も少しはあるんだ」

妹「ふーん。なるほど。そうですか」

妹「まぁ確かに」

妹「兄さんは少し怠惰なところがありますからね」

妹「うんうん」

妹「分かりました納得しました」

姉「・・・ところで妹」

姉「これから何をするんだ?」

妹「へ?」

妹「いえ、さっきコンビニで買ってきた雑誌を兄さんの部屋で読もうかと」

姉「寝ろ。何時だと思ってる」

妹「・・・・」

妹「・・・」

妹「はーい」

妹「・・・ケチばばぁ」ボソ

姉「何か言ったか?」ギリギリ

妹「わかりました。痛いです。やめてください。」

姉「だれがババアだってぇ?」グリグリ

姉「私はまだ高校生だ・・・」

妹「ああああ!!!」

妹「ミシミシ言ってる!!」

妹「兄さんのせいで怒られた」

男「俺は何にもしてない」

妹「何もしなくても兄さんは私に被害を与えるんですね」

妹「まさに公害」

男「は?」

妹「でもいいんです・・・」

妹「私はそれをも包み込む包容力を持つ女」

妹「私の巨大な存在感の前に惚れました?」

男「巨大って」

男「お前身長140センチじゃん」

妹「とう」バキ

男「こ、股間を蹴るのはやめろ・・・」

妹「なんだか嫌な感触」

妹「ささ、寝ましょうか」

男「・・・」

男「ほい寝よう」

妹「はい」

男「・・・」

妹「?」

妹「兄さん?」

男「いや、寝なよ」

男「自分の部屋で」

妹「それは嫌ですねぇ」

妹「もう寝ちゃいましょう!二人で」

男「えー」

妹「いいじゃないですか」

妹「ほらほら布団はちょうど良い大きさです」

男「ん・・・本当だ」

男「一人用なんだけどお前が小さいからちょうどいいわ」

妹「・・・」ピキピキ

妹「ふふ」ギュ

男「痛い痛い!!鷲掴みにするな!」

妹「兄さんのそういう顔を見ると痛快ですよ」

男「なんて女だ」

妹「でも感触は気持ち悪いですねぇ」

妹「何とかしてください」

妹「あれ?少し堅く・・・」

男「なってません」

姉「おい、うるさいぞ」ガラ

妹「あ」

姉「おい妹?もう高校生だろ?なぜ男と寝ている?」

妹「こ、怖い夢を見たんです」

妹「お兄ちゃんー」

男「・・・」

姉「まぁ・・野暮なことを言うつもりはない」

姉「寂しくて妹が兄の部屋で添い寝くらいは」

姉「私もとやかく言うつもりはないんだ」

妹「そうですかよかったお休みー」

姉「だが。駄目だ。一人で寝ろ」

妹「え?何で」

姉「妹は寂しくて兄の股間をわしづかみにはしないだろう?」

妹「あ」



姉「男起きろ」

男「ん・・・」

男「まだ眠いよ」

姉「朝に眠いのは当たり前だぞ」

姉「ほら朝の体操をするぞ。起きろ」

男「ね、眠いよぉ・・・お姉ちゃん」

姉「ん・・・そうか・・ならもう少し」

男(ちょろいぜ)

姉「なんてなると思ったのか?」

姉「女々しく甘えてないで起きろ」

姉「それとも私のグリグリを食らいたいか?」

男「またそうやって乱暴に・・・」

姉「私だって乱暴なことはしたくないんだ」

姉「だけどここで寝坊させてしまったら結局男に悪い」

姉「そんなこと男もわかるだろう?」

男「う・・・」

姉「それに」

姉「さっき妹にグリグリしたばかりでキレと威力はましてる」

男「・・・」

男「わかったよ・・・起きるよ」

~学校~

男「おはようー」

男友「おっすおっす」

男友2「な男ー」

男「何?」

男友2「姉先輩か妹さん、男のほうから俺に紹介してくれない?」

男友「あ!それなら俺も」

男「だからそういうことはしないって」

女友「男子必死すぎ」

女友2「さわやかじゃないよね」

男友3「男!おはよう」

男「お、おう・・・」

男友3「どうしたんだよ?距離開けて」

男友3「俺らの中じゃん。もっと近寄ろうぜ」ジリ

男「あ、あはは・・・」

男友3「笑顔も可愛い奴」

男「本当・・・ちょっとどこか行って・・」

男友「おいおいホモ。男にまたちょっかいかけてるのか?」

男友3「まぁね」

男友2「相変わらずだなお前は」

わっはっはっは

昼休み


男「やっと昼か」

男友「一回長いなって思うともう延々に終わらないような気がするよ」

男友2「昼食うか」

男友「そだな。男は?」

男「ああ、俺も」

女友3「あ、あの!男君!!」

男「ん?何?」

女友3「その・・話が・・あるんだけど」

男「話?」

女友3「う、うん・・・」

女友3「これからD教室に来てくれないかな?」

男「え?い、今から?ここでは駄目なの?」

女友3「うん・・・ここでは恥ずかしいっていうか・・」



男友「はぁ?何あの感じ?」

男友2「男にはかわいい姉妹がいるのにくっそ」

男友3「・・・・」

男友3「先にロックオンしたのは俺なんだが」

男友3(男君何やかんや僕の気持ちをわかってくれているはず・・・)

男友3「大丈夫だよな」

D教室

女友3「ずっと見てました!好きです!付き合ってください!」

男「え」

男「・・・」

女友3「・・・」

男「・・・あの」

女友3「はい」

男「これって本当?」

女友3「もちろん。本当だよ」

女友3「あはは・・私告白とかは初めてだから少し緊張しちゃって」

男「い、いやいいよ」

女友3「私今日のために美容院行ってきたんだけど気づかなかった?」

男「え・・そうだったんだ」

男「ご、ごめん」

女友3「・・・」

女友3「お化粧だっていつもより気合い入れてるんだけど」

男「へ、へぇ」

男(た、確かにいつも化粧なんてしてるかわからなかったけど)

男(今日ははっきりわかるほど、化粧が濃いかも・・・)

女友3「ま、まぁ男君、興味ないよね」

女友3「私のことなんて・・・」

男「そ、そういうわけじゃないよ・・・」

女友3「・・・」

男「・・・」

女友3「そ、それで・・あの」

男「?」

女友3「答えは?」

男「ん・・・」

男(どうしようかな・・女友3さん)

男(顔は結構可愛いし)

男(でも付き合うなんて駄目って姉さんに・・・)

男(でも・・・・)

男(できた後なら認めざる終えないかな?)

男「・・・」

男「いいよ。わかった」

女友3「!!」

女友3「え、え!!」

男「付き合おう俺たち」

女友3「い、いいの?本当に?」

男「うん」

女友3「や、やった・・・やった!」

女友3「じゃあこれから・・その・・」

女友3「よろしくね」ニコ

男「おう。よろしく」

男(笑った顔結構かわいいな)

男「ふぅ・・・」ガラ

女友「おめでとー」

女友2「女友3やるじゃん!!」

女友3「う・・うん」

男「は?なんだこりゃ」

女友「メールで聞いたよ~男、女友3と付き合うんだって?」

女友2「良い子だから幸せにしてあげなよ?」

女友3「し、幸せって!みんなやめてよ!」

女友3「は、恥ずかしいなぁ・・もう」

男友3「・・・」

男友3「お幸せに」

お昼食べるから少し待って

ホモ…(´;ω;`)

男友「お前な~抜け駆けするなよ」

男友2「お前に彼女できて何で俺にできないんだよ」

男「人徳人徳」

男友「何が人徳だよ」

女友「ねーねー詳しく聞かせてよ?」

女友「女友3って、どんな告白のしかたしたの?」

女友2「あー私も気になるー!」

女友「女友3ったら全然教えてくれなんだもん、男教えてー」

男「ええ・・・」

女友3「ちょっと・・やめて!」

女友3「ほら、授業始まるよ!」

女友3「みんな自分の席戻って・・・・」

女友「あー女友3、今の絶対嫉妬でしょ?」

女友3「え?」

女友「私たちが男に話しかけたから」

女友2「えー?」

女友2「男ー愛されてるじゃーん」バシバシ

男「い、痛いよ」

女友3「そ、そんなんじゃないから」

放課後

女友3「男君」

男「ん?」

女友3「あのさ・・・今日一緒に帰ろうよ」

男「え」

女友「おおーさっそく、やってるやってる」

女友2「お熱いお熱い」

女友3「み、みんな!男君が困るから本当にやめてよ」

女友「あーごめんごめん」

男友3「・・・」

女友3「そ、それで、どうかな?」

男「んあ・・・一緒に帰るのは良いんだけど」

女友3「ん?」




妹「誰ですあなたは?」

男「ああ、この人は・・・」

女友3「私から言うよ男君」

男「んそうか?」

妹「何か嫌な感じですね」

男「まぁ聞いてくれよ」

妹「はぁ」

女友3「私、男君の彼女になりました女友3です」

妹「ああ、そうですか」

妹「彼女彼女」

妹「ってええええええええ!!」

妹「か、か、彼女?」

女友3「うん」

妹「兄さん!何して脅したんですか!」

妹「この一家の恥め!!!」

男「なにもしてねいよ。妄想するな」

女友3「あはは妹さん?」

女友3「私の方から告白したの」

妹「はい?」

女友3「実は・・・ずっとその・・」

妹「・・・・兄さん」

男「ん?」

妹「我が家は恋愛禁止だったはずですが」

男「なんだそら」

妹「女友3さん」

女友3「ん?なにかな?」

妹「と、いうことですので」

妹「兄さんとは別れてください」

女友3「ええ?」

男「お前な、それは失礼だぞ」

妹「承知した上で言ってるんです」

妹「我が家は恋愛禁止ですから」

女友3「でも・・私が告白したとき男君は・・・」

妹「はい。これは姉さんが決めたことですから。ええ」

妹「いやはや・・・私にはどうすることもできなくて」

男「・・・・」

男「女友3気にしないで?」

男「別に恋愛禁止とかそんなんないから」

女友3「そ、そうなの?」

男「うん。こいつ我勝手に言ってることだ」

妹「あ、あー姉さんに逆らうんだー」

女友3「お、男君の姉ってあの美人で有名な姉先輩だよね・・・」

女友3「でも怖い人だとも聞いたけどそんな人が・・・」

妹「言ってやろ!言ってやろ!」

男「ちょっと黙って」

妹・・・」

女友3「お、男君・・・・」

男「ん?」

女友3「も、もしかして・・私・・男君と付き合わない方がよかったのかな」

男「そんなことないって」

女友3「でも・・・」

男「俺告白されて嬉しかったからさ」

男「なぁ?別に駄目じゃないよな?妹」

妹「ガルルル」

男「・・・・」

女友3「・・・・」




姉「聞いたぞ。彼女を作ったんだってな」

男「はぁ・・・耳の早いことで」

妹「ベーっだ」

男「・・・」

姉「前言わなかったか?」

姉「彼女なんて。ふしだらだ」

妹「そうだそうだ」

男「・・・でもさもう作っちゃったし」

姉「で?」

男「え?」

姉「その彼女さんは私にとって赤の他人でしかない」

姉「男の方が何倍も可愛いいんだ」

姉「だから、本当は私もこんなことは言いたくないんだ」

姉「だけど・・・別れろ」

男「は、はぁ?」

妹「・・・・」

男「で、でもさ・・・俺女友3さんに告白されて」

男「それで良いって言っちゃたんだよ?」

ヤンデレキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

姉「たしかに可哀想かもしれない」

姉「だけど、このまま男が怠惰になっていくのを私は我慢ならないんだ」

姉「えっと・・・妹」

妹「はい」

姉「その、男の彼女の写真とかはあるのか?」

妹「はい。学校の友達の手を借りて手に入れました」

男「凄い行動力だ」

妹「当たり前です」

妹「早く兄さんに別れてほしいんで」

男「・・・そうかよ」

姉「これがそうか」

姉「それで?この女のどこに惚れたんだ?」

男「え・・・いや惚れたとか・・」

男「まだそういうのはさ・・・」

姉「お前は惚れてもない女と付き合うのか?」

男だからそれは付き合ってから・・・」

姉「不純じゃないか」

姉「せめて付き合うなら。この人と決めた相手と交際しろ」

男「い、今時そんなのさ」

姉「さっきから言い訳がましいぞ」

姉「罰として走ってこい」

男「ええ!何で俺が」

姉「文句があるのか?」

男「うう・・・」

姉「ふん軟弱者」

妹「へへ!ざまぁ見ろ!」

姉「妹?聞いたぞ」

姉「お前男の彼女の前で私のことを馬鹿にしたんだって?」

妹「え?別に馬鹿にした訳じゃあ」

姉「お前も走ってこい」

妹「・・・」

男「はっはっは」タッタッ

妹「ふっふっふ」タッタ

男「・・・」

男「なぁ・・・」

妹「はい?」

男「姉さんのことだけど」

妹「・・・」

妹「変でしたね」

男「あ、やっぱりお前も思った?」

妹「はい。正直認めると思ってました」

妹「付き合ってしまったのなら責任をとれ。と」

男「俺も」

男「つか分かってて姉さんに相談したの?」

妹「わずかな可能性にかけたんです」

妹「安心してください」

妹「もし駄目だったら力ずくで兄さんを取り戻すつもりでしたから」

男「どこに安心を?」

妹「でも結果オーライですね♪」

妹「あーランニングがはかどる」

男「人の不幸を食う悪魔」

姉「男に彼女か・・・」

姉「・・・・」

姉「駄目だそんなものは認めらない」

姉「男はまだまだ軟弱なんだ」

姉「あんな奴が女を守っていけるわけないんだ」

姉「いつだって私の陰に隠れるから私が守ってやっているんだ」

姉「そんなやつが・・・」

姉「・・・」

姉「何だこの写真」

姉「私の方が可愛いじゃないか」

女友3「男君と・・・付き合える」

女友3「ん・・・んん・・・」クチュクチュ

女友3「んあ・・・」クチュ

女友3「はぁ・・はぁ・・・・」

女友3「やったよぉ・・・」

女友3「嬉しい・・・告白して良かった・・・」

女友3「ずっとずっと好きで男君のことみてたんだもん」

女友3「ふふ・・・あはは・・・」

女友3「あ・・・もうちょっとしよ・・・」

女友「ん・・・」クチュクチュ



女友3「男君」

男「え?女友3さん」

女友3「うん。家まで来ちゃった」

女友3「一緒に学校行こう?」

男「ああ・・・うん」

妹「あれあれあれ?昨日言いませんでした?」

男「や、やめろ」

男「お前は余計なことを言うな」バ

妹「もがもが」

姉「ん・・・何だ?男の友達か?」

姉「見覚えがあるんだが」

女友3「あ、姉先輩!私男君の彼女の」

姉「彼女?」

女友3「はい。そうです。昨日から付き合うことになった」

姉「・・・」

男「あの女友3さん!」

女友3「もう・・・男君?」

女友3「私たち付き合ってるんだよ」

女友3「さん付けはやめて?」

男「・・・ちゃん」

女友3「うん」

女友3「私も君付けだし。それでいいよ」

男「・・・」

女友3「じゃあ行こう?」

妹「あ、待った待った!」

妹「兄さんは私と・・・」

姉「妹。私と行くぞ」

妹「へ?」

男「迎えに来てくれたってていってたけど」

男「女友3ちゃんさ、家とか真反対じゃなかった?」

女友3「そうだよ」

女友3「でも・・・ふふ」

女友3「男君の顔。朝から見たくてそれで」

男「そっか・・・」

男「でも苦労するだろうから、次からは良いよ」

女友3「え?迷惑だった?」

女友3「もしそうならごめんなさい」

男「そういう意味じゃないんだ」

男「単純に心配しただけだよ」

男「女の子の方にわざわざ遠回りさせてしまって」

女友3「男君・・・」

女友3「私のこと心配してくれたの?」

女友3「私嬉しい・・・」

男「そか」

女友3「うん。こんなに優しくしてくれなかったもん前の人は」

男「ん・・・?」

男「前の人?」

女友3「あ、ううん。何でもないよ」

妹「ちょっと姉さん・・・?」

姉「・・・」

妹「姉さん!兄さんの交際には反対だったのでは?」

姉「・・・」

姉「やっぱり」

妹「?」

姉「やっぱり・・なんていうか、こう」

姉「それは違う気がするんだ」

姉「私が口を出して良いことではないような気がする」

妹「い、今頃になってそんな」

姉「元々、私のわがままみたいなところがあったのは自分でわかってるんだ」

姉「別に普段の生活がきちんとできているなら問題ない」

姉「あまりに怠惰であれば。そのとき注意すれば良い」

妹「・・・」

妹「良いんですか?」

妹「私はこれからも兄さんの交際には反対なんですけど」

姉「ああいいんだ」

妹「・・・」

妹「そうですか」

姉「ああ」

女友3「学校。もうすぐつくね」

男「うん。そうだね」

女友3「・・・」

女友3「ねぇ?男君」

男「何?」

女友3「昨日はね?許したけど」

女友3「私の彼氏になった訳でしょ?」

女友3「だから・・その」

男「ん?」

女友3「私以外の女と親しく話すのはもう、やめて欲しいって言うか」

男「親しく?」

女友3「うん」

女友3「昨日話してたじゃない。女友ちゃんとかと」

男「う、うん」

男「でもそれはさ」

女友3「わかってるよ」

女友3「うん・・あれは交際の報告だよね」

女友3「だから・・もうああいうのは終わり」

男「お、終わり?」

女友3「うん。あんまり話さないでね?」

女友3「私嫌だから」

学校

男「おはよー」

男友「おっはよー」

女友「おおー仲良く登校してるじゃん」

女友「いいなぁ!幸せ分けてよ!」

男「そんな大げさな」

女友「大げさじゃないよ。私ずっと彼氏いなし」

男「そうなの?以外だね」

女友「そう?そう見える?」

女友3「・・・・・・・・・・・・・・・」

男(う・・・女友3がめっちゃ睨んできてる)

休み時間



女友3「男君?ちょっといいかな?」

男「うん・・・」

女友「ひゅーひゅー」

女友2「呼び出しだねーうらやましいー」

男友「あー彼女作ったらこんなに変わるのかよー」

男友3「・・・」

女友3「も、もう・・みんなやめてよ」

女友3「・・・ねぇ?私言ったよね?」

女友3「全然わかってないじゃない」

男「い、いや・・学校来てるんだよ?」

男「日常会話を完全にシャットダウンなんて」

女友3「できる!言い訳しないで」

女友3「何?浮気するつもりなの?元彼君みたいに・・・」

女友3「わ、私のこと裏切るんだ・・・」

男「お、落ち着け!」

男「俺はそんなことしないから」

女友3「じゃあ、さっきのアレは何なの!」

女友「男?ごめん・・・教科書忘れちゃった」

男「ん?そうなの」

女友「うん。よかったらみせてくんない?」

男「おっけ・・・」

女友3「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

男「・・・」

男「ごめん、その俺さ」

女友「は?なに?」

女友2「こら、女友。無神経すぎ」

女友「あ・・・そっか!なるほど!ごめんね~」

男「・・・うん」

妹「少し調べたんでルけど何ですかこの女」

男「何ですかって言われてもさ」

妹「なにやら去年。だから兄さんの同じクラスになる前に彼氏にこっぴどく振られて」

妹「それからは、軽い男性恐怖症だったんですって」

男「そうなの?」

妹「今すぐ別れたほうが良いですね。こんな根暗女」

男「いや・・・でもさ、普通振られたらショックだろうし、これくらいの嫉妬くらい普通じゃあ」

妹「普通?」

妹「そんなわけないでしょう」

男「そういうお前誰かと付き合ったことあるの?」

妹「ないですけど」

妹「でも好きな人は居ますから」

男「え?そうなの?」

妹「知りたいです?」

男「うん」

妹「そ・れ・は」

妹「兄さんですー」

妹「わーよかったですねー」

妹「これで私に乗り換えれば万事解決ハッピーエンド」

男「はぁ・・・」

妹「ねーねー姉さん」

姉「何だ?私は今晩ご飯を作っている最中だ」

妹「姉さんも思いますよね」

姉「何が?」

妹「だから、兄さんの彼女ですよ」

妹「明らかにおかしくありません?」

姉「私が知るか」

姉「男が選んだ女だ勝手にしろ」

妹「もー意地張って」

女友3『何でメール返してくれないの?私のことシカとしてるの?』

女友3『ねぇ!もうメール三〇分も待ってるよ?早くメール返信してよ』

男「「い、いや俺今勉強してて」

女友3『勉強?勉強してるから無視したの』

女友3『ひ、酷い・・・私はずっと待ってたのに』

男「いや、気づかなかっただけだよ」

女友3『嘘つかないで・・・うう・・ク゛ス』

女友3『悲しいよ・・私はこんなに愛してるのに』

男「お、俺だって・・・」

女友3『嘘だぁ・・・』

男「・・・・」

少し休憩

メンヘラワールドですか

妹「兄さんはずいぶんとやばい女に目を付けられましたね」

男「お前、電話聞いてたのか?」

妹「ええ。聞いてました」

妹「私と兄さんは一心同体。何時でもお守りしますから」

男「なんだそら」

妹「真面目な話ですよ兄さん」

妹「私はこのまま兄さん達を野放しにするつもりはありません」

男「野放しって・・・」

妹「少し時間をおいて遠くから見てましたが、やはり異常ですね」

男「異常?」

妹「はい。そうです」

妹「もうさすがに、お馬鹿な兄さんでもわかるでしょ?」

男「・・・」

妹「正直好きですか?女友3さんのこと」

男「それは・・・」

妹「なし崩しで付き合っての結果ですもん」

妹「もう、顔が可愛いから。では済まされないレベルですよね?」

妹「毎日毎日何十回とメールと電話してきて」

男「・・・そんなことは」

妹「あるでしょう?」

男「・・・」

妹「兄さん。私の大事な兄さん」

妹「私は兄さんが好きなのと同じくらい心配です」

妹「最近元気がないですし」

男「・・・」

妹「ほら。だからあの時に言ったんですよ。今更そうやって後悔しても遅い」

妹「自分が恨めしいでしょう?なんで俺は妹と交際しなかったんだろう・・って」

男「いやそれは思ってないから」

男「・・・」

妹「突っ込みにキレがないですよ」

男「んあ?そうだった?」

妹「はい」

男「・・・」

ppp

男「あ・・メール」

妹・・・「兄さん。元気出して」

妹(これは・・・私が何とかしないと・・)

ppp

男「わかってる・・から・・そんなにメール送るな・・・」

男「姉さん」

姉「ん?何だ?」

男「うん・・・その・・・相談があって」

姉「・・・」

姉「彼女のことか?」

男「わかった?」

姉「ああ、最近元気がないからな。お前」

姉「いつも考え事もしてるようだ」

姉「どうやら眠れてもいないみたいだな」

男「なんでそんなことわかるの?」

姉「わかるさ」

姉「何年お前のお姉ちゃんをやってきてると思ってるんだ?」

男「・・・」

姉「うっすらクマができてる。本当にうっすらだけどな」

男「よ、よくわかったね・・・こんなの」

姉「私はいつもお前のことが心配で気にかけているんだ」

姉「お前はおっちょこちょいで失敗ばかりするから」

姉「それに」

姉「愛してもいるしな」

男「そっか・・・・」

姉「ああ」

男「はぁ・・・」

姉「・・・」

姉「こっちに来い。男」

男「ん・・・」

姉「お姉ちゃんが元気をやろう」

男「は?」

姉「抱っこしてやる」

男「え・・・いいよ・・・何言ってるのさ」

姉「いいから。来い」

男「はぁ・・なんで」

姉「心配なことがあるならお姉ちゃんに言ってみろ」ギュ

男「あ・・・」

姉「私はお前の味方だ」

姉「本当に困ったら私が何とかしてやるからな」

男「で・・でも・・これは俺が頼んでいいことなのか」

姉「・・・いいんだよ」

姉「私はお前が軟弱物だって事は知ってるんだから」

姉「せめて私には甘えてくれ」

姉「ふふ。軟弱者はその後に私が鍛えるとしよう」

男「姉さん・・・」

女友3「どうしたの?こんな所に呼び出して」

男「うん」

女友3「呼び出すのは良いんだよ?でもなんで姉先輩までいるの?」

姉「こいつはヘタレだからな」

姉「受験会場に親同伴で来てると思ってくれても構わない」

男「話があるんだ」

女友3「だった男君。私と貴方2人で良いじゃない」

女友3「姉先輩。男君と私二人で話しますから」

女友3「お引き取りを」

姉「いや。それはできない」

女友3「はい?」

男「あのさ」

女友3「ん?」

男「別れて欲しいんだ」

女友3「はぁ?」

男「なし崩しでお前と付き合ったけど」

男「ごめん。俺はお前を支えてやれるほどの度量はない」

女友3「ちょっと・・・なんで?」

女友3「冗談でしょ?結婚の話もしたじゃない」

女友3「それに私のこと好きとも愛してるとも言ったでしょ?嘘だったの?」

男「言ったけど・・・だから」

女友3「なんでよ!!!!」

女友3「え?え?」

女友3「ごめんわからない・・・わからない」

女友3「男君は私の傷ついた心を・・・」

姉「お前のそういう所が嫌がっているんだ男は」

女友 3「え?」

姉「お前は男が好きなのか?それとも元彼君が好きなのか?」

姉「言っておくがな」

姉「男はお前が元彼君との間に追った傷を癒やすために」

姉「心を病む義理はない」

女友3「はぁ?さっきから何?・・・あんた」

女友3「あんたが・・・あんたが!!あんたが男君になんか言ったんでしょ」

女友3「私と男君はうまくいってたのに」

女友3「そうなんだよね?」

女友3「何か言われたんだよね?」

女友3「それでしょうがなくそうしてるんだよね?」

男「・・・それは」

姉「男。答えなくて良い」

女友3「っく!!」バ

男「うわ!姉さんに物投げつけてるなよ」

姉「・・・」

女友3「おかしいよ!みんなおかしい!」

女友3「何?何なの?」

女友3「私と男君との間に」

女友3「あのね?姉先輩?これは私と男君の問題なの」

女友3「親族である貴方には関係ないの」

女友「大体男君も男君!」

女友3「こんな大事な話に親同伴で話し合い。みたいなことして」

姉「私は男とただの親族関係ではないぞ」

女友3「はぁ?」

姉「・・・・」

姉(男すまん)

チュ

女友3「な・・・な・・・・・」

男「ね、姉さん!!?口に?」

姉「こ、こ、この通りだ!!私と男は愛し合ってる!」

姉「だから、お前の出る幕は・・・ない」

女友3「お前ぇ・・・よくも・・・よくも・・・」

女友3「よくも男君の唇に!!」バ

男(は、はさみで姉さんに突っ込んで・・)

男「姉さん危ない!」

姉「大丈夫だ」ヒョイ

姉「そんなことをしても私には当たらない」

女友3「くっそぉ・・・」

女友3「・・・」

女友3「・・・ねぇ」

女友3「男君」

男「何?」

女友3「私と別れるって本当の話なの?」

男「・・・うん。ごめん」

女友3「そっか」

女友3「じゃあ」バ

姉「!!!」

姉(今度は男に突っ込んで)

男「あ・・・」

女友3「あ・・・」

男「ね、姉さん!!!」

姉「う・・ううう・・・」

ドクドク

女友3「あ・・ああああ!私は私は悪くない」

女友3「悪いのは・・・悪いのはあんた達だ!!」

男「どけ!」ドカ

女友3「キャ!」ドサ

男「ね、姉さん!大丈夫痛い?」

姉「ん・・・男か。怪我してないか?」

男「うん、うん大丈夫」

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