阿笠「ここに3つのチャイルドボールがあるじゃろ?」コナン「ああ」 (114)

<米花町>

阿笠博士の家──

阿笠「この中から一つを選んで、パートナーにして」

阿笠「8人のジムリーダーを倒し、チャンピオンになって殿堂入りするのじゃ!」

平次「なんやて!?」

灰原「ふうん……じゃあ私は彼女にするわ」

歩美「よろしくね、哀ちゃん!」ヨシダー

平次「ほな、俺はコイツにするわ」

元太「任せとけ!」ウナジュー

コナン「俺は残り物のコイツか……」

光彦「頑張りましょう、コナン君!」ピッカー

コナン「ハァ……」

<ベイカタウン>

ベイカタウンジム──

コナン「ここがベイカタウンジムか……」

コナン「まさか毛利探偵事務所が、ベイカタウンのジムだったとはな」

コナン「世の中にゃ、俺の知らないことがまだまだあるんだな」

コナン「探偵冥利に尽きるってもんだ」

コナン「行くぞ、光彦!」

光彦「はいっ!」

小五郎「ウ~イ、待ってたぜ」

コナン「おっちゃん……!? おっちゃんがジムリーダーだったのか!」

小五郎「ボウズ、俺に勝てたら“スリープバッジ”をくれてやる」ヒック…

コナン「よぉし、勝負だ! おっちゃん!」



ヘボたんていのコゴロウが しょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

小五郎「ぶちのめしてやれ、蘭!」ポイッ

蘭「お父さんったらまた昼間からお酒飲んで!」シンイチー

蘭「いい加減にしてよ、もう!」シュッ

ランのからてチョップ!

ベキィッ!!!

きゅうしょにあたった!

こうかはばつぐんだ!

いちげきひっさつ!

コゴロウはたおれた!



蘭「はい、コナン君。さっき服部君と哀ちゃんも来たけど、バッジ欲しいんでしょ?」

コナン「あ、ありがと……蘭姉ちゃん」

コナン(よし……ベイカタウンは制覇した。残るジムリーダーはあと7人だ!)

光彦「ボクの出番がありませんでした」

<ハイドタウン>

ハイドタウンジム──

コナン(杯戸町……)

コナン「ジムは、杯戸シティホテルか……」

コナン「タウンなんだかシティなんだか、統一してくんなきゃ混乱しちまうぜ」

コナン「よし乗り込むぞ、光彦!」

光彦「はいっ!」

園子「あら、コナン君じゃない!」

コナン「園子!? いや、園子姉ちゃん!」

コナン「園子姉ちゃんが、ハイドタウンのジムリーダーだったの!?」

園子「そうよ」

園子「さあ、推理クイーンの実力、見せてあげるわ! 覚悟するのね!」

コナン(推理してるのは俺なんだっての……)



すいりクイーンのソノコが しょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

園子「真さん、お願い!」ポイッ

京極「お任せ下さい!」ソノコサーン

京極「園子さんの前で、負けは許されない!」

マコトのまわしげり!

ボキィッ!!!

きゅうしょにあたった!

こうかはばつぐんだ!

いちげきひっさつ!

ミツヒコはたおれた!



光彦「…………」ビクビクッ

京極「園子さんのためとはいえ、小学生に本気で蹴りを……!」ガクッ

園子「ああ……優しい真さんもステキ!」ポッ…

京極「お詫びとして、君たちにはこの“バカップルバッジ”をあげよう」

コナン「ありがとう!」

コナン(光彦、お前のおかげでバッジが二つ集まったぜ!)

<グンマシティ>

グンマシティジム──

コナン「ここは群馬県警……」

コナン「ってことは、まさかジムリーダーは──」

山村「そのまさかです!」

山村「グンマシティジムリーダーの恐ろしさ、思い知らせてあげましょう!」



ヘッポコけいじのミサオが しょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

山村「…………」

コナン「おい、どうしたんだよ? アンタも早くなんか出せよ!」

山村「実は……犯人をパートナーにしていたんですが、さっき逃げられてしまって……」

コナン「なにやってんだよ……」

山村「すみません……」

コナン「元気出せよ、な?」

コナン「俺も捕まえるの、手伝ってやっから!」

山村「ありがとうございます! お礼に“ヘッポコバッジ”をさしあげましょう!」

コナン(ハハ……バッジまでヘッポコなのかよ)

コナン「とにかく……これでバッジが3つになった!」

光彦「この調子ですね、コナン君!」

<ケイシチョウシティ>

ケイシチョウシティジム──

コナン(あのヘッポコに付き合って犯人逮捕したら、すげえ時間くっちまった)

コナン(それに警視庁ってシティでもなんでもねえよな……)

コナン(あえてそれっぽくするなら、ケイシチョウビルとかじゃねえのか?)

コナン「まあいいや」

コナン「中盤戦だ、気を引き締めろよ、光彦!」

光彦「はいっ!」

佐藤「来たわね、コナン君!」

コナン「佐藤刑事!?」

コナン(佐藤刑事がジムリーダーだったとは……)

コナン(おっちゃん、園子、山村刑事とちがって、マヌケなところはあんまねえし)

コナン(こりゃ初の強敵かもな……)

佐藤「遠慮はいらないわ、全力でかかってきなさい!」



おんなデカのミワコが しょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

佐藤「高木君! 頑張ってね!」ポイッ

高木「はい!」サトーサーン

コナン(あ、勝てそうな気がしてきた)

コナン(バトルの基本は、相手の弱点を突くことだ!)

コナン(この二人はいい年してウブだから、冷やかしには弱いはず!)

コナン「光彦、“からかう”だ!」

光彦「はいっ!」

ミツヒコのからかう!

光彦「佐藤刑事と高木刑事って、どんな体位で性行為をするんですか?」

コナン(バーロー、どストレートすぎんだろうが!)

佐藤&高木「!!!」

きゅうしょにあたった!

こうかはばつぐんだ!

ミワコとワタルはたおれた!

佐藤「や、やるわね……」

佐藤「まったく、今時の子供はませてるというかなんというか……」

佐藤「とにかく、私たちに勝ったのは事実だし“ポリスバッジ”をあげるわ!」

コナン「ありがとう!」

光彦「ありがとうございます!」

コナン「ところで佐藤刑事、目暮警部は?」

佐藤「もし、あなたが勝ち続ければ……いずれ会うことになるわ、きっと」

<トロピカルランド>

トロピカルランドジム──

コナン(トロピカルランド……)

コナン(俺はここでジンとウォッカに薬を飲まされて、コナンになったんだよな……)

コナン(ずいぶん昔のことに思えるが、あれからまだ一年も経ってねえんだよな……)

光彦「どうしたんですか、コナン君? ボーっとして」

コナン「いや、なんでもねえよ」

コナン「遊園地だからって油断すんなよ、光彦!」

光彦「もちろんです!」

ジン「待っていたぞ」

コナン「ジン!? お前がここのジムリーダーか!」

ジン「そうだ。あの方の命により、今日ここでお前を抹殺してやる……工藤新一!」

コナン(俺の正体……もうバレてたのか!)

コナン「そうはいくか! 勝つのは俺と光彦だ!」



くろのそしきかんぶの ジンがしょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」

光彦「はいっ!」ピッカー

ジン「ガキだからって容赦するんじゃねえ……殺れ」ポイッ

ウォッカ「へいっ!」アニキー

ジン「ウォッカ……チャカを使え」

ウォッカ「へいっ!」パシュッ

光彦「うぐっ!」

こうかはいまひとつのようだ

コナン「大丈夫か、光彦!」

光彦「ええ、大丈夫です……」

光彦「それより、ボクたちのターンですよ、コナン君!」

コナン「ああ、分かってる。短期決戦で決めるぞ!」

コナン「光彦、“だいばくはつ”だ!」

ズドォォォォォンッ!!!

ウォッカ「ぐおおっ……!」ヨロヨロ…

コナン「ちっ、耐えやがったか」

ジン「ヘマをやったな、これでお前のパートナーは瀕死のはず……」

コナン「なにいってんだ、オメー?」

ジン「?」

コナン「あの光彦が、爆発したぐらいで瀕死になるわけねーだろ」

ジン「なんだと!?」

コナン「光彦、“だいばくはつ”5連発だ!」

光彦「はいっ!」

ドゴゴゴゴゴォォォォォォンッ!!!!!

ウォッカ「うぎゃあああああ!」

ジン「ぐわあああああ!」

ジンとウォッカはたおれた!

コナン「傷は大丈夫か?」

光彦「ええ、ツバをつけとけば治りますよ」

コナン「ペロッ……これは光彦の血!」

光彦「ありがとうございます、コナン君」ポッ…

コナン「丸焦げになったジンから“ポルシェバッジ”をいただくとするぜ」ゴソゴソ…

コナン「これで残るジムリーダーは3人だ!」

光彦「いよいよ物語も終盤ですね!」

<オオサカシティ>

オオサカシティジム──

コナン(オオサカシティ……ジムは通天閣か)

コナン(服部は俺たちのように旅を続けてるはずだし……)

コナン(いったい、だれがジムリーダーなんだ?)

和葉「待っとったで、コナン君! 勝負や!」

コナン「やっぱり和葉姉ちゃんか!」



じょしこうせいの カズハがしょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」

光彦「はいっ!」ピッカー

和葉「頼むで、平次!」ポイッ

平次「しゃーない、やったるか!」クドー

コナン「──って、服部!?」

コナン「なにやってんだ!?」

コナン「オメーは元太とチャンピオン目指してただろうが!」

平次「すまんなぁ……工藤」

平次「俺らがこのジム寄った時、俺は和葉にゲットされてしもたんや」

コナン「じゃあ、元太はどうしたんだ!?」

平次「アイツは野生に帰ったわ……」

コナン「そうか……」

平次「とにかく俺とお前、どっちが上か決着つけようや!」

コナン「いいぜ!」

和葉「平次、“ふぶき”や!」

平次「工藤と会ったら、気温が下がって9℃になってしもた!」

ビュオアアアアア……!

コナン「うっわ……」

光彦「寒いです、コナン君!」

コナン「やるな……さすが服部!」

コナン「なら光彦、“だいばくはつ”10連発だ!」

光彦「はいっ!」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォンッ!!!!!

平次「くどぉぉぉぉぉっ!!!」

ヘイジはたおれた!

平次「…………」プスプス…

和葉「あちゃ~、やられてしもたわ」

和葉「アタシの負けや」

和葉「はいコナン君、アタシに勝った証“ツッコミバッジ”や!」

コナン「ありがとう!」

光彦「爆発するのにもだいぶ慣れてきました!」

コナン「ジムリーダーは残り二人、気合入れていくぜ!」

<プリズンシティ>

プリズンシティジム──

コナン(プリズン……刑務所)

コナン(そういや俺、刑務所に来たことはほとんどねーんだよな)

コナン(いったいだれがジムリーダーなんだ?)

コナン「!」

黒タイツ「…………」スッ…

コナン「アンタはまさか──いつも犯人役をやってくれている黒タイツ!?」

コナン「アンタがプリズンシティのジムリーダーか!」

黒タイツ「…………」スッ

コナン「これは──“ブラックタイツバッジ”!」

黒タイツ「…………」スタスタ…

コナン「そうか……アンタは正体不明キャラだから、正体を晒して」

コナン「俺たちと勝負することはできねーもんな……」

コナン(いつもありがとう……黒タイツ!)グスッ…

光彦「コナン君、泣いてるんですか?」

コナン「な、泣いてねーよ、バーロー!」

<ブラックシティ>

ブラックシティジム──

コナン(いよいよ最後のジムリーダーと対決だ!)

コナン(ブラックシティ……黒の組織のアジトがある町)

コナン(ブラックシティジム……黒の組織アジト)

コナン(ブラックシティはどう見ても米花町で、ジムは博士の家なわけだが──)

コナン(ってことは、黒の組織のボスにして8人目のジムリーダーはまさか!?)コテリン!

阿笠「わしじゃよ」

コナン「博士……アンタが黒の組織のボスだったのか!」

阿笠「ほっほっほ、7人ものジムリーダーを倒し、よくここまでたどり着いたのう」

阿笠「じゃが、快進撃もこれまでじゃ」

阿笠「新一、お前にはここで死んでもらうぞい」

コナン「ざけんな! 博士、アンタの野望、ここで絶たせてもらうぜ!」

阿笠「なかなかイキがいいのう」

阿笠「じゃが、このワシを今までのザコジムリーダーと一緒にしたら大間違いじゃぞ」

阿笠「ワシの実力、とくと味わわせてやろう!」



くろのそしきボスの アガサがしょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

阿笠「殺せ」ポイッ

テキーラ「へいっ!」テッキー

コナン「光彦、“だいばくはつ”だ!」

ドゴォォォォォンッ!!!

テキーラ「また爆死するなんてええええ!!!」

テキーラはたおれた!

コナン「あっけねえ……なにが今までとは一緒にするな、だ。アンタの負けだ!」

阿笠「あいにくじゃが、ワシのパートナーは一人だけじゃないぞい?」

コナン「なにっ!?」

阿笠「ゆけっ、ピスコ!」ポイッ

ズガァァァァァンッ!!!

阿笠「ならば、カルバドス!」ポイッ

ドッグワァァァンッ!!!

阿笠「出番じゃ、キャンティ!」ポイッ

ズドォォォォォンッ!!!

阿笠「お、おのれ……コルン!」ポイッ

ボガァァァァァンッ!!!

阿笠「こうなれば切り札……ベルモットじゃ!」ポイッ

バゴォォォォォンッ!!!

阿笠(バカな……ワシが、このワシが敗れたじゃと!?)

阿笠(くそっ、せめてテキーラをバーボンにしておくべきじゃったか……!)

コナン「俺は光彦を信頼してる……だが、アンタにはそれがねえ!」

コナン「それが敗因だ!」

阿笠「うぐぅ……」ガクッ

阿笠「分かった……黒の組織は解散する!」

阿笠「持っていけ、新一……“ハゲバッジ”じゃ」

阿笠「これで残るは四天王のみ……」

阿笠「四天王を倒せば、お前がチャンピオンじゃ!」

コナン「……ありがとよ、博士!」

光彦「バッジのお礼に、博士にはボクのそばかすをプレゼントします」ペタペタッ

コナン「行くぜ、光彦! このまま一気にチャンピオンだ!」

光彦「はいっ!」

スリープバッジ、バカップルバッジ、ヘッポコバッジ、ポリスバッジ

ポルシェバッジ、ツッコミバッジ、ブラックタイツバッジ、ハゲバッジ

8つのバッジが揃ったことで、四天王への道が開かれる──



コナン「最初の四天王はいったいだれだ……?」

英理「私よ、コナン君」

コナン「ゲ!?」

コナン(やべえ……さすがは四天王! いきなりマジな強敵じゃねーか!)



べんごしの エリがしょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

英理「あなた、頼むわよ」ポイッ

小五郎「しょうがねえな……」ヨーコチャーン

コナン(なんだ、使うのはおっちゃんか……なら楽勝だな)

コナン「光彦、“だいばくはつ”だ!」

英理「あなた、かわして!」

ズドォォォォォンッ!!!

しかしミツヒコのこうげきははずれた!

コナン「!?」

英理「あなた、“せおいなげ”よ」

小五郎「人使いの荒い奴だぜ……」ブオンッ

光彦「がはっ……!」ドサッ

コナン(ちがう! このおっちゃんはいつものおっちゃんじゃねえ……)

コナン(たまにすげえ冴えてる時のおっちゃんだ!)

コゴロウのせおいなげ!

コゴロウのはらいごし!

コゴロウのであしばらい!

コゴロウのもろてがり!

コゴロウのおおごし!

コゴロウのおおそとがり!

コゴロウのいっぽんぜおい!

光彦「ぐえぇ……」ピクピク…

コナン(く、さすが妃弁護士……おっちゃんを使いこなしてやがる!)

コナン(あっという間に光彦のHP表示が赤くなっちまった!)

コナン(こうなったら!)パカッ

コナンのますいばり!

きゅうしょにあたった!

こうかはばつぐんだ!

コゴロウはぐうぐうねむっている



コナン(蝶ネクタイ型変声機をおっちゃんの声にして、と)カリカリ…

小五郎『英理……愛してるぜ。バカな俺を許してくれ……もう限界なんだよ』

英理「な、なにいってるの、あなた! バトル中なのよ!?」

英理「でもあなたがそこまでいうのなら、別居をやめてあげても──」

コナン「今だ光彦! 二人まとめて“だいばくはつ”でふっとばせ!」

光彦「はいっ!」

ズガァァァァァンッ!!!!!



エリとコゴロウはたおれた!

コナン「四天王二人目は──」

赤井「うぅ……」

コナン「アンタは赤井秀一!? オイ、しっかりしろ!」ユサユサ

赤井「よく、来たな……」

赤井「本来の四天王二人目は……俺だったんだが……」

赤井「ある少年に……やられた……」ガクッ

コナン「あっ……ただのしかばねになっちまった」

コナン(ある少年ってのは、いったいだれだ!?)

元太「待ってたぜ……コナン……」ボロ…

コナン「元太!? お前、服部と別れて野生に帰ったはずじゃ……」

コナン(しかもボロボロじゃねえか! 赤井秀一も相当強かったってことか……)

元太「俺は四天王の元太!」

元太「ウナギもうな重も食い続ければどこまでも美味くなる!」

元太「俺はそんな美味くなったウナギたちを食い続けてきた! そしてこれからもな!」

元太「コナン……俺たちのスーパーパワーを受けてみるがいい!」

元太「ウー! ナーッ!」

ゲンタはたおれた!



コナン(コイツ、このギャグをやるためだけにボロボロになってまで)

コナン(四天王として俺たちを待ってたのか……)

コナン(元太……お前こそ真のウナギマスターだぜ……!)

コナン「四天王三人目はアンタか! 目暮警部!」

コナン「佐藤刑事がいってたのは、このことだったんだな!」

目暮「ついに来たかね、コナン君」

目暮「君には色々と借りがあるが、手加減はせんぞ」

目暮「勝負だ!」



けいぶの メグレがしょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

目暮「ゆけっ、ハンガー!」ポイッ

ハンガー「ハンガーッ!」ハンハン

コナン(なにぃ!? 人ですらねえだと!?)

ハンガーのたいあたり!

ペチッ!

光彦「よくもやりやがりましたねェッ!」

コナン「どうしたんだ、光彦!? なに怒ってんだ!?」

目暮(ワシのハンガーは攻撃した相手に、凄まじい殺意を与える!)

目暮(その矛先を、ワシが指定してやればワシの勝利だ)

目暮「光彦君、君にハンガーをぶつけたのはコナン君だ!」

光彦「なんですってぇぇぇっ!?」ビキビキッ

光彦「コナン君、君には死んでもらいます!!!」ビキメキッ

コナン「よ、よせっ!」

目暮(終わった……ワシの勝利だ)

目暮(コナン君がやられたら、そんな下らん理由でヒト一人を殺したのか、と)

目暮(光彦君を説教してやろう)ムフフッ

コナン(く……冤罪には推理で対抗だ!)

コナン「待て、光彦!」

光彦「なんですか?」

コナン「お前にぶつかったあのハンガーの持ち主は、だれだ?」

光彦「そりゃあ……目暮警部でしょう?」

コナン「そう……一方の俺はあのハンガーには指一本触れてねえ!」

コナン「つまり、目暮警部が真犯人だ!」

光彦「なるほど!」コテリン!

目暮「え」

コナン「ってわけだ、光彦、“だいばくはつ”10連発だ!」

光彦「はいっ!」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォンッ!!!!!

目暮「みどりぃぃぃぃぃ! 愛してたぞぉぉぉぉぉ!!!」

メグレはたおれた!

コナン「ついに最後の四天王……最後の戦いだ!」

優作「待っていたぞ、新一」

コナン「父さん!?」

優作「チャンピオンの座を得るため、父を超えてみせろ、新一!」

コナン「最後の相手が父さんだとはな……望むところだ!」



すいりさっかの ユウサクがしょうぶをしかけてきた!

コナン「行けっ、光彦!」ポイッ

光彦「はいっ!」ピッカー

優作「頼むよ、有希子」ポイッ

有希子「任せておいて、あなた」シンチャーン

優作「有希子、“ひきころす”だ」

有希子「新ちゃん、ミンチにしてあげるわ!」キュルル…

ユキコのひきころすこうげき!

ブォォォォォォン……!

コナン(ゲ、母さんがアメ車に乗って突っ込んできやがった!)

コナン「光彦、“だいばくはつ”だ!」

ドゴォォォォォンッ!!!

コナン「車は壊せたが、母さんはノーダメージ、か……」

優作「第一ラウンドは引き分け、といったところか」

優作「有希子、“へんそう”だ。彼らを混乱させよう」

優作「有希子、“ナイトヘッド”だ。闇の男爵(ナイトバロン)なだけにね」

優作「有希子、“せいかん”だ。ここは静観するとしよう」

コナン「く……!」

コナン(さすが、闇の男爵夫婦……変幻自在の戦法を使いやがる!)

コナン(しかも、おっちゃんたちに勝るとも劣らないコンビネーション!)

コナン(その上、俺の手の内を知り尽くしてるから、さらにタチが悪い!)

コナン(ギャグの寒さも服部の遥か上をいってやがる!)

光彦「ハァ、ハァ、ハァ……」ポタポタ…

コナン(光彦も動きまわったせいで、あちこちに汗をかいてる!)

コナン(そうか!)コテリン!

コナン「光彦、お前が地面に垂らした汗を全て“だいばくはつ”させるんだ!」

コナン「爆発しまくったおかげで、今やお前の体は爆薬みてえになってるはずだ!」

コナン「もちろん体液もな!」

光彦「なるほど、さすがコナン君!」

光彦「では……全ての汗を“きばく”させます!」ピッカー

優作「い、いかん!」

有希子「あなたぁ!」

ズドゴォォォォォォォォォォンッ!!!!!

有希子「強くなったわね……新一……」

優作「だが……戦いはこれで終わりじゃない」

コナン「なんだって!?」

優作「お前より早く、我々四天王に勝ったトレーナーが、この先で待っている……」

優作「いけ、新一……真のチャンピオンになるために!」

コナン「分かったよ、父さん、母さん!」

コナン(いよいよチャンピオンとの対決か……)

コナン(俺より先に四天王に勝ったのは、いったいだれなんだ!?)

コナン(そういや、旅を始めてから、灰原と歩美に一度も会ってねえな)

コナン(まさか、この先で待ってるのは──)





















阿笠「わしじゃよ」

コナン「博士!? アンタはさっきまで黒の組織ボスで、ジムリーダーだったろうが!」

コナン「なんでチャンピオンになってんだよ!?」

阿笠「ゲットしたこの二人を人質にして、四天王全員を脅迫したんじゃよ」グイッ

阿笠「二人を殺されたくなくば、道を開けろ、とな」ニヤッ

灰原「油断してたら博士に捕まってこのザマよ、情けない話だわ……」

歩美「コナン君、助けてぇ~!」

コナン(くそっ、だがこれじゃたしかに博士に手は出せねえ!)

コナン(どうすりゃいいんだ!?)

阿笠「あとはおぬしら二人を始末すれば、ワシが真のチャンピオンじゃ!」

阿笠「殿堂入りじゃ! ワッハッハッハッハ……!」



チャンピオンのアガサが しょうぶをしかけてきた!

光彦「そうはいきませんよ、博士!」

阿笠「なんじゃと!?」

光彦「覚えていませんか、博士?」

光彦「こんなこともあろうかと、ボクはあらかじめ博士の体にくっつけていたんですよ」

光彦「ボクの“そばかす”を百個ほどね……」

阿笠「なにい!?」

光彦「さあ、コナン君! 命令しちゃって下さい!」

コナン「ありがとよ、光彦!」

コナン「光彦のそばかす、“だいばくはつ”100連発だ!」

阿笠「ま、待っ──」



ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォンッ!!!!!

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォンッ!!!!!

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォンッ!!!!!

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォンッ!!!!!

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォンッ!!!!!

灰原「ありがと……助かったわ」

歩美「ありがとう、コナン君、光彦君!」

コナン「オメーらもケガがなくて、よかったぜ」

灰原「さ、あっちにあるコンピュータで殿堂入りを始めるわよ」

コナン「ついにこの時が来たな、光彦……」

光彦「これもコナン君の指示が的確だったからですよ……」

コナン「バーロー……オメーの力だよ」

コナン「最初はお前がパートナーになって、どうなるか心配だったが」

コナン「今は、オメーほど頼りになるパートナーはいないって思ってるぜ!」

光彦「ありがとうございます、コナン君!」ピッカー

~ 殿堂入り ~

チャンピオン おめでとう!


<トレーナー>

江戸川コナン

職業 探偵



<パートナー>

円谷光彦 LV80

得意技 だいばくはつ





この十日後、爆発のしすぎによる後遺症で、光彦は病院で安らかに息を引き取った。



< THE END >

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