王様「我が国は財政難である」 (2)

〜〜謁見の間〜〜


王様「勇者よ、よく来てくれた」


勇者「はい! 王様」


王様「早速本題に入るが、この国にも魔王の侵略が始まっている。それに伴い、国内が目に見えて疲弊している」


勇者「はい……」


王様「そこで、勇者には仲間を集め元凶である魔王を退治してもらいたい」


勇者「はい! かならず魔王を倒してみせます!!」


王様「よい返事じゃ。旅の支度金をと言いたいのだが……」


勇者「……?」


王様「我が国は財政難である」


王様「従って支度金は出せない。すまないな……勇者」


勇者「大丈夫です! 自力で何とかします」


王様「おお……そなたのような善き者が、我が国にいてくれたことを誇りに思うぞ」


勇者「もったいなき御言葉。では、一刻も早く魔王を倒す為に旅立ちます!」


王様「頼んだぞ」


勇者「はい!!」

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————

——




〜〜宿屋〜〜


勇者「ふ、ふぁぁ」


勇者(なんで、半年前の夢を見たんだろ)


剣士「おっ、起きたか勇者。お前が最後だぞ」


勇者「剣士おはよう。魔法使いと僧侶待たせてるのか。早く支度するね」


剣士「おう、下で待っとくわ」


勇者「うん」


————


魔法使い「勇者おはよー」


僧侶「勇者さん、おはようございます」


勇者「二人ともおはよう。待たせてごめん」


魔法使い「いいよ、昨日の戦闘で一番がんばってたからね」


剣士「だな」


勇者「そんなことはないよ。今日も、またダンジョンだから気合い入れなきゃね!」


僧侶「ですね。準備万端で行きましょう」


一同「今日も頑張ろうー!」

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