櫻子「家出だ~家出してやる~!!」(222)

夕方 櫻子宅

花子「なんでこんなことするの!」

櫻子「だ、だからゴメンって言ってるだろ!」

花子「なら私のプリン返してよ!」

櫻子「そ、それは……」

櫻子「……だって花子のおやつだってわからなかったんだもん」

櫻子「それにあんなとこに置きっぱなしにしてる花子も悪いだろ」ボソッ

花子「……」プチン

花子「どうして私が悪いのよ!」

花子「悪いのはどう考えても櫻子だし!」

花子「だいたいなんで櫻子はいっつも私の邪魔ばっかするの?」

花子「櫻子が居ると勉強も集中できないし……」

花子「居るだけでうるさいし……」

花子「私のプリン勝手に食べるし……」ジロ

櫻子「な、何だよ……」ピクッ

櫻子「だ……だからゴメンって言っ……」

花子「全部わざとやってるんでしょ!」

櫻子「なっ!」

櫻子「そんな言い方って無いだろ!」

撫子「まてまて」

撫子「さすがに今回は櫻子が悪いぞ」

櫻子「っ!……」ピクッ

撫子「お前も一応お姉ちゃんだろ」

撫子「少しぐらいは我慢しないと…」

櫻子「……」

櫻子「何だよ……」ボソ

撫子「まぁ花子も少し言いす…」

櫻子「何だよ!!」

櫻子「そんなに私が邪魔なのかよ!!」

撫子「おい、そうは言ってないだろ……」

櫻子「うるさい!うるさい!」

櫻子「もういい!」

櫻子「私が居るだけで迷惑なんだろ!」

櫻子「いいもん、そんなに邪魔なら出て行ってやるもん!!」バタンッ

撫子「……」

撫子「はぁ…」

撫子(まぁ行き先はだいたい検討がついてるけど……)

撫子「……」チラッ

花子「もう櫻子なんて知らないし!!」プイッ

撫子[やれやれ……」

撫子「……」

撫子「……あ」

撫子「そういや今日の夕食の当番は櫻子だったっけ……」

向日葵「…………で」

向日葵「な・ん・で 私の家に転がり込むんですの?」

櫻子「え~いいじゃん別に~」

櫻子「わざわざ櫻子様が来てやったんだぞ~」

向日葵「相変わらず偉そうですわね……」

向日葵「と言うかその荷物、居座るつもりですの?」

櫻子「当ったり前じゃ~ん!もうあんな家帰ってやらないもん!」

向日葵「当たり前って…あなた学校は……」

櫻子「なんだよ~」

櫻子「せっかくこの私が来てやったんだかr」グゥ~

向日葵「……」

櫻子「……」

櫻子「お腹すいた」

櫻子「向日葵飯~!」

向日葵「はぁ……」ヤレヤレ

向日葵「分かりましたわ」

櫻子「あ、ステーキがいいな!」

向日葵「殴りますわよ?」

櫻子「じゃあ寿司」

向日葵「帰れ!」

櫻子「で~花子が~」モグモグ

向日葵「櫻子、食べ物を口に入れたまま喋るのはよくないですわよ」

櫻子「お前は私のお母さんか!」ガタッ

向日葵「あと食事中に急に立ち上がらない」

櫻子「ぐぬぬ……」

楓「櫻子おねえちゃん喧嘩して家出したの?」

櫻子「そうだよ、もう帰らないって決めたもん」

櫻子「それに花子が悪いんだし……」

向日葵「そういうの良くないですわよ」

櫻子「知らない!もう決めたことだもん!」プイッ

向日葵「……」

櫻子「ふ~んだ!」

向日葵「……でも櫻子」

向日葵「学校はどうするんですの?」

櫻子「ここから通う」

向日葵「ご飯は?」

櫻子「ここで食べる」

向日葵「寝るときは……」

櫻子「ここ」

向日葵「……」

向日葵「本当に居座る気ですのね」ヤレヤレ

櫻子「もちろん!」

向日葵「はぁ……」

櫻子「……」キョロキョロ

櫻子「ところで向日葵の親は?」

向日葵「居ませんわよ」

櫻子「え……」

櫻子「もしかして家出…」

向日葵「違いますわよ!」

向日葵「旅行ですわよ、旅行」

向日葵「久しぶりに休みが取れたみたいですから」

向日葵「どうせなら両親二人水入らずで行ってもらおうと思いまして」

向日葵「楓の面倒は私が見ますしね」

櫻子「へぇ~」

櫻子「なんだ~寂しいならそう言えばいいのに~」

櫻子「まったく向日葵は恥ずかしがりやだな」

向日葵「なんでそうなるんですの…」ジト

楓「でも私櫻子お姉ちゃんが来てくれてうれしいよ」

櫻子「そうだろそうだろ」

櫻子「楓はお姉ちゃんと違って素直だなぁ~」ナデナデ

向日葵「いきなり上がり込んどいてよく言いますわ」

櫻子「ふぅ~」

櫻子「ごちそうさま~」

櫻子「よ~し楓遊ぼ…」ガシッ

向日葵「後片付けぐらい手伝ってもらいますわよ」

櫻子「わ、わかったよ」

向日葵「楓は先にお風呂はいっちゃいなさい」

楓「うん、わかった」

向日葵「櫻子は次に入ってもらいますわ」

櫻子「へ~い」

夜 向日葵宅

向日葵「ふぅ…いいお湯でしたわ」

櫻子「……」

向日葵「櫻子?」

櫻子「し~~」

楓「……」スヤスヤ

向日葵「寝かせつけてくれましたの?」

櫻子「うん」

向日葵「珍しく気が利きますわね」

櫻子「むっ」

櫻子「私はいつも気が利いてるよ」

向日葵「よく言いますわ」

楓「……」スヤスヤ

櫻子「……」ナデナデ

櫻子「ほんとに楓はいい子だな~」

櫻子「それに比べてうちの妹なんかさ~」

櫻子「……」

向日葵「櫻子……」

櫻子「うちの妹なんか……」

櫻子「……」

櫻子「……あ~もう疲れた」

櫻子「私も寝る!!」

楓「うぅん……」ゴロ

櫻子「おっと……」

櫻子「私も寝る」ボソ

向日葵「言い直さなくていいですわよ……」

深夜 向日葵宅

向日葵「……」

櫻子「……」

櫻子「ねぇ……向日葵」

向日葵「……まだ起きてましたの?」

櫻子「……」

櫻子「ずっとここにいていい?」

向日葵「はぁ?///……な、なにいってますの」

櫻子「だって帰りたくないもん」

櫻子「向日葵の家以外行く所ないし…」

向日葵「櫻子……」

櫻子「……」

向日葵「そ、そんなに居たいなら好きなだけいるといいですわ///」

櫻子「……」

櫻子「ひ、向日葵ぃ……」

向日葵「ぅ……///」ドキ

向日葵「わ///わたくしは櫻子と違って懐が深いんですわよ」

櫻子「……」

櫻子「なにー!」グイグイ

向日葵「ちょ、ちょっと足で押し出さないでくださる!」

櫻子「このオッパイ魔人~!」グイグイ

向日葵「ちょ、ちょっといい加減にしてくださる!」

櫻子「知らん!」プイ

櫻子「寝る!」ゴロン

向日葵「……」

向日葵「はぁ…」ヤレヤレ

深夜 向日葵宅

櫻子「……」グス

向日葵「…………ん…」

櫻子「……」エグッ

向日葵「…………」

櫻子「うぅぅ……」グス

向日葵(……櫻子…?)

櫻子「っ……」グス

櫻子「なんで……」ポロポロ

櫻子「花子のバカァ……」ポロポロ

向日葵(……)

朝 向日葵宅

チュンチュン

向日葵「ん……」

向日葵「うぅん……」

向日葵「ふわぁ~……」

向日葵「……」ボー

櫻子「……」スースー

向日葵「!?……」ビクッ

向日葵「……」

向日葵「……ああ、そうでしたわね」

向日葵「…」

向日葵「さてと……」

向日葵「色々準備しないと」

朝 30分後

櫻子「Zzz……」スースー

向日葵「櫻子」

櫻子「……」ムニャムニャ

櫻子「……」スースー

向日葵「さ~く~ら~こ~」ユサユサ

櫻子「ん~……あと十分~……」ムニャ

向日葵「……」

向日葵「……」スゥー

向日葵「起きなさい!!櫻子!!」

櫻子「…………ん」

櫻子「…うぅん~……」ムクリ

櫻子「…うるさいなぁ~……」ゴシゴシ

櫻子「……」ボー

向日葵「おはよう櫻子」

櫻子「……」

櫻子「へ?……」

向日葵「……」

櫻子「なっ……」

櫻子「なんで向日葵が私の家にいるんだよ!!」

向日葵「そう言うと思ってましたわ」

楓「ん~……お姉ちゃんおはよう……」

向日葵「おはよう楓」

櫻子「おはよう楓~!」

楓「櫻子お姉ちゃんも……おはよう…」

櫻子「楓は早起きだなぁ」

向日葵「ほんとですわ、どこかの誰かと違って」チラ

櫻子「私のことかー!!」

向日葵「はい」コトン

櫻子「へ?」

櫻子「これ……」

向日葵「朝ごはん」

向日葵「作ったんですわ」

向日葵「それとお弁当も作っておきましたわよ」

櫻子「え……?」

向日葵「昼に何も食べないわけにはいかないでしょ」

櫻子「……」

そういやあの世界って給食は?
原作知らんけど描写あんの

>>59
弁当の日と給食の日があるらしい


櫻子「え、えっと…///」

櫻子「……」

櫻子「そんなに言うなら食べてやらないこともない」フンス

向日葵「はぁ~この子は素直にありがとうも言えないんですの……」

櫻子「……」モグモグ

櫻子「うまい!」

向日葵「まぁ…いいですわ」フフ

朝 通学路

櫻子「あ~眠い~」

向日葵「家を出た時間はいつもと同じでしょう?」

櫻子「ぜんぜん違う~」

櫻子「私はもっとギリギリまで寝たかったのに~」

櫻子「向日葵が無理やり起こすから……」ボソ

向日葵「はぁ……そんなんんだから朝にバタバタするはめになるんですわ」

櫻子「なんだとー!」

向日葵「そうだ……」

向日葵「ちょうどいいですわ」

向日葵「この機会にあなたの生活習慣でも正してしまいましょうか」

櫻子「う……」

櫻子「うぅぅぅ」

櫻子「嫌だぁぁ~!!」ピューン

向日葵「ちょ、ちょっと待ちなさい櫻子」

櫻子「オッパイ大魔王に捕まったら私の自由が奪われる~」ダダダ

向日葵「」カチン

向日葵「待ちなさい!櫻子ぉ!!!」ダッ

昼 七森中学

櫻子「あ~お腹減った」

向日葵「寝てばっかりだったのによく言いますわ」ゴソゴソ

櫻子「な、なんだよ減るもんは減るんだもん」

櫻子「それに向日葵が私のとこ追っかけ回すから疲れたんだよ~」

向日葵「逃げるあなたが悪いんですわ」コトン

櫻子「ふ~んだ」ゴソゴソ

櫻子「~♪」コトン

あかり「あれ~?櫻子ちゃんと向日葵ちゃんのお弁当お揃いだね」

向日葵「ああ、それは…」

ちなつ「お泊りでもしたの?」

櫻子「家出した!」

あかり「そっかぁ~家出か~」

櫻子「うんうん」

ちなつ「……」

あかり「……」

あかり・ちなつ「え……?」

あかり・ちなつ『家出ぇぇぇ~!!!?』

あかり「え……えぇ!?」

ちなつ「櫻子ちゃん……な、なんで家出なんか……」

櫻子「えっとね~」

カクカク シカジカ

櫻子「……で今向日葵の家にいるの」

向日葵「そういうわけですわ」

あかり・ちなつ「……」ポカーン

櫻子「本当は嫌だったけど」パクパク

櫻子「向日葵がどうしてもって言うから……」モグモグ

向日葵「そんなこと言った覚えはないんですけど……」

ちなつ「でもやっぱり帰ったほうがいいんじゃない?」

あかり「そうだよケンカはよくないよ」

櫻子「……」

あかり「きっと今頃櫻子ちゃんのこと心配してると思うよ」

櫻子「……」

櫻子「ふ、ふ~んだ!」

櫻子「心配なんかしてるわけ無いよ」

櫻子「どうせ私がいなくなって清々してるに決まってる!」

あかり「櫻子ちゃん…」

向日葵「櫻子…」

櫻子「な、なんだよ!」

向日葵「櫻子!」

櫻子「ふん!何て言われようが絶対に私は帰らないもん!」

向日葵「だから食べ物を口に入れたまま喋ってはいけないっていってるでしょ!」

櫻子「……え」

櫻子「……」プルプル

櫻子「だからお前は私のお母さんか!!」ガタッ

向日葵「櫻子」ジロ

櫻子「ぐぬぬ」

あかり「あはは……」

ごらく部部室

京子・結衣『家出えぇぇぇ!!?』

櫻子「そうなんです」

結衣「またずいぶんと思い切ったことをしたな」

あかり「ほんとだよぉ」

ちなつ「私達も初め聞いたときは驚きましたよ」

京子「う~む」

京子「ちっぱいちゃんが家出かぁ~」

京子「うんうん、反抗期してるね~」

櫻子「いや~そんな~」テレッ

結衣「いや褒めてない褒めてない」

あかり「でもやっぱりケンカはよくないよぉ」

あかり「仲直りしたほうが……」

櫻子「私は悪くないもん…」

櫻子「ちゃんと謝ったのにクドクド言ってきた花子が悪いんだもん!」

櫻子「それにもう決めたことだし!」

櫻子「ぜえぇぇーーーーったい!!帰らない!!」

京子「おおう」

結衣「これは予想以上に深刻だな……」

京子「で、今はおっぱいちゃんの所にお世話になってると」

櫻子「そうなんですよ~」

京子「……と言うことは」

京子「同棲ってわけか~」

櫻子「な!///……ち、違いますよ!」

向日葵「あってますわ」

櫻子「な、なに言っちゃってんのこのアホおっぱい!///」

京子「お熱いね~ひゅーひゅー」

結衣「お前はオッサンか」ベシッ

京子「イテッ」

櫻子「本当は嫌だったけど」

櫻子「向日葵がどうしてもって言うから……」

向日葵「誰が『どうしても』ですって?」

櫻子「……」

櫻子「ぇ……?」チラ

向日葵「さ~く~ら~こ~!!」

櫻子「げっ!、向日葵」

向日葵「何仕事サボってるんですの!」

向日葵「今日はわたくしあなたと楓のことで家に早く帰らないといけないから」

向日葵「あなたに仕事を任せたというのに……」

向日葵「それなのにあなたは何をやってるんですの!」

櫻子「え、え~と……ほら少し気分転換してただけ……」

向日葵「問答無用ですわ!!」ガシッ

櫻子「ぐぇ」

向日葵「みなさんお騒がせしました」

向日葵「ほら行きますわよ櫻子!」ズリズリ

櫻子「うわ~ん~!離せひまわり~!」バタバタ

結衣・あかり・ちなつ「」ポカーン

京子「うんうん」

京子「アレは完全に尻に敷かれちゃってるね~」

ちなつ「いやそれ違うと思います…」

京子「……」ジー

結衣「何だよ」

京子「私も家出するときは結衣の家にお世話になっちゃおうかな~!」

結衣「やめろバカ」

ちなつ「えぇー!京子先輩だけズルイです!」

ちなつ「結衣先輩のためなら私も家出します!」

結衣「ちなつちゃんそれは色々おかしいよ」

結衣「と言うかそもそも家出なんかしちゃ……」

あかり「え、えっと…」

あかり「じゃああかりも家出しようかなぁ…なんて」

京子・結衣・ちなつ「それはないな」

あかり「ええ~そんなぁ~」ガーン

生徒会室

向日葵「それじゃあわたくしはこれで…」

綾乃「ええ、わかったわ」

千歳「あとのことはうちらに任しとき」

りせ「……」

櫻子「向日葵だけズルイ~」ブーブー

向日葵「さっきみたいにサボるんじゃないですわよ」

櫻子「む~」

向日葵「い・い・で・す・わ・ね!」ジロ

櫻子「わ、わかってるって~」

向日葵「それでは」ペコリ

綾乃「また明日、古谷さん」

千歳「気いつけてや~」

りせ「……」

櫻子「ちぇ…」

綾乃「……」

綾乃「それで大室さん」

櫻子「なんですか?」

綾乃「古谷さんから聞いたわよ、家出したんだってね」

櫻子「う…」ギクッ

綾乃「別に攻めはしないけど、私は帰ったほうがいいと思うわ」

千歳「うちもそう思うで、きっと家の人も心配してるんちゃう?」

櫻子「先輩達まで…」

櫻子「……」

櫻子「どうせ心配なんかしてないよ……」ボソ

綾乃「……」

綾乃「わかったわ、ならこの話は終わり」

櫻子「杉浦先輩……」

綾乃「先に仕事を片付けちゃいましょ」

千歳「大室さんの分もやらないかんし」

綾乃「だから」

綾乃「今日は大谷さんの分までキッチリ働くわよ!」

千歳「せやな~」

綾乃「それでいいわね?大室さん」

櫻子「わかりました」

大谷× 古谷○

夕方 向日葵宅

櫻子「た~だいま~!」

楓「おかえりなさい櫻子お姉ちゃん」

櫻子「おうおうただいま楓」

向日葵「あら櫻子遅かったですわね」

櫻子「仕事が多くて大変だったんだよ!」

向日葵「はいはいご苦労様」

櫻子「む~もっと労わってくれたって……」グゥ~

櫻子「……」

櫻子「おなかへった!」

向日葵「晩御飯出来てますわよ」

楓「……」

向日葵「あら、どうしましたの楓?」

楓「えっとね」

楓「お姉ちゃんと櫻子お姉ちゃん夫婦みたい」

櫻子・向日葵「なっ///」

向日葵「な///なに言ってますの楓!」

櫻子「そ///そうだぞ//////なんで私がコイツなんかと!」

楓「?」

楓「でもそういう風だったよ」

櫻子「ち///違うもん!」

向日葵「い///いいから楓は向こうで待ってなさい」

楓「は~い」トテトテ

櫻子「……」

向日葵「……」

櫻子「た///ただいま……」プイ

向日葵「お///おかえりなさい……」

向日葵「ば///晩御飯できてますわ…よ……」

櫻子「うん……あ、ありがと///」

楓「……」ジー

櫻子・向日葵「か///楓!!」

夕方 櫻子宅

撫子「櫻子今日も帰ってこなかったな」

花子「……」

撫子「少し言い過ぎたんじゃないのか?」

花子「……」

花子「知らないし……」

花子「櫻子なんて知らないし!!」プイ

撫子「……」

撫子「やれやれ……」

撫子「しばらくは私が夕食の当番かな……」

夜 向日葵宅

櫻子「も~この問題難しい~」

櫻子「向日葵の見せてよ」

向日葵「自分で考えなさい」

櫻子「ちぇ~ケチ」

櫻子「だからおっぱいでかいんだよ…」ボソ

向日葵「櫻子!!」

櫻子「だ、だって本当に解んないんだもん」

向日葵「はぁ……だったら」

向日葵「ヒントぐらい教えて差し上げますから」

向日葵「もう少しがんばってみなさい」

櫻子「う~わかったよぉ~」

2時間後

櫻子「」プシュ~

向日葵「でここがこうなっ……櫻子?」

櫻子「……」

櫻子「……」スースー

向日葵「もう、仕方ありませんわね」

向日葵「ほら、櫻子」ユサユサ

櫻子「ん~……」

櫻子「ふわぁ~……」

櫻子「……」ボー

向日葵「行きますわよ」グイ

夜 大谷宅 寝室

櫻子「……」スースー

向日葵「……」

向日葵「……まったくこの子は……」

櫻子「……」コロン

櫻子「ん~…向日葵……」ギュッ

向日葵「」

向日葵「ちょちょちょ、ちょっと///さ///櫻子!」

櫻子「ん~……」グガー

向日葵「」

向日葵(な、な、なんなんですのこの状況~///!!!)

大谷× 古谷○

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /

  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

櫻子「……」スースー

櫻子「花子の……バヵ……」

櫻子「……」グス

櫻子「……」スースー

向日葵「櫻子……」

向日葵「……」

朝 向日葵宅 

チュンチュン

向日葵「……」

向日葵「…………ん」

向日葵「あまり…眠れませんでしたわ……」チラ

7:40

向日葵「」

向日葵「さ、櫻子ぉぉぉ!」ガバ

向日葵「……」

向日葵「…………櫻子?」キョロキョロ

櫻子「お~起きた起きた」

向日葵「櫻子……何やってるんですの?」

櫻子「見て分からない?」

櫻子「朝ごはん作ったんだよ朝ごはん」

櫻子「あと弁当」

向日葵「櫻子……」

櫻子「どうだぁ~楓、私の作った朝ごはんは~?」

楓「お、おいしいよ」

櫻子「……」

楓「嘘じゃないよしょっぱくないよおいしいよ」

楓「だから元気だして!」

櫻子「ありがとよ」ウウ…

向日葵「……」

櫻子「ほら、向日葵もはやくしないと遅刻するよ」

向日葵「え?……ええ、そうですわね」

さあちゃんかぁいいよぉ!おっ持ち帰りぃ~!

朝 通学路

櫻子「ふんふ~ん♪」

向日葵「それにしても」

向日葵「驚きましたわ、櫻子がここまでするなんて」

櫻子「なんだよ~私だってやるときはやるよ!」

櫻子「それに『せいかつしゅーかん』がどうこう言ってたのは向日葵だろ~」

向日葵「そ、そうでしたわね」

櫻子「どうだ少しは見直しただろ!」フフン

向日葵「ええ、少しだけ……ですわ」

櫻子「なにを~!」ガバ

向日葵「な、何ですの~!!」

七森中学

櫻子「う~つかれた~」

あかり「……」

あかり「櫻子ちゃん…まだ仲直りしてないの?」

櫻子「……」

櫻子「だって花子が悪いんだもん……」プイ

ちなつ「……」

ちなつ「ねぇ櫻子ちゃん今日もごらく部来ない?」

櫻子「え、いいの?行く行く~」

あかり「ちなつちゃん……」

向日葵「……」

ごらく部部室

京子「お~今日も来ましたかちっぱいちゃん」

櫻子「京子先輩結衣先輩こんにちわ~」

結衣「いらっしゃい」

京子「最近ちっぱいちゃんがよく来てくれるから退屈しなくていいよ~」

櫻子「ですよね!」

京子「ほんとほんと」

京子「…でまだ絶賛家出中なのかい?」

櫻子「」ギク

櫻子「そ、そうですね~」

京子「うんうん、反抗期してるねぇ~」

ちなつ「京子先輩それ昨日も言いましたよ……」

京子「あれ?そうだっけ」

京子「いやぁ~まいったなぁ~」

結衣「お前は」

あかり「……」

あかり「櫻子ちゃん」

あかり「あかりやっぱりケンカしたままはダメだと思うの」

櫻子「あかりちゃんには関係ないだろ!」

結衣「……」

結衣「大室さんやっぱり自分の家に帰ったほうがいいよ」

櫻子「な、せ…先輩まで」

結衣「やっぱり心配かけたままなのは良くないと思うんだ」

ちなつ「結衣先輩の言うとおりです」

ちなつ「このまま心配かけ続けるよりちゃちゃっと仲直りしたほうがいいよ」

櫻子「……」プルプル

櫻子「なにさなにさ!」

櫻子「みんな花子に謝れって言うの!?」

櫻子「花子が悪いんだよ!なんで私が謝らなきゃいけないんだよ!!」

櫻子「私はぜ~ったいに謝らないよ!!」

櫻子「……」ダッ

あかり「櫻子ちゃん!」

ガララッ

綾乃「待ちなさい大室さん」

櫻子「……」ピタッ

櫻子「……杉浦…先輩」

綾乃「大室さんもう意地を張るのはやめなさい」

綾乃「そうやって逃げ続けてもなにも解決しないわよ」

千歳「そうやで、綾乃ちゃんの言うとおりや」

櫻子「千歳先輩まで……」

綾乃「あなたがそうやってつまらない意地張っててどうするの」

綾乃「そんな人には時期生徒会長は任せられないわね」

櫻子「……っ!」

櫻子「……なにさ」

櫻子「なにさなにさ!」

櫻子「みんなも私だけがが悪いって言うのかよ!」

綾乃「そうは言ってないわ」

綾乃「ちゃんと自分と向き合いなさいって言ってるの」

櫻子「……」

櫻子「知らない……」

櫻子「知らないもん!!」ダッ

ちなつ「櫻子ちゃん!」

綾乃「……」

千歳「…綾乃ちゃん……」

綾乃「大丈夫よ千歳……大室さんならきっと分かってくれるわ」

あかり「……」

あかり「櫻子ちゃん……」

京子「……」スク

結衣「おい、どこいくんだよ」

京子「ちょっとトイレ~」テクテク

結衣「おい……」

結衣「まったくアイツは…」

放課後 教室    の隅っこ

櫻子「……」グス

櫻子「なんで…」

櫻子「なんで…私ばっか……攻められるんだよ」ポロポロ

櫻子「全部私が悪いのかよ……」ポロポロ

櫻子「ううぅ……」ポロポロ

櫻子「……」グスッ

向日葵「櫻子……」

櫻子「っ……」ビクッ

櫻子「……」ゴシゴシ

櫻子「な、何だよ向日葵」

向日葵「本当は帰りたいんじゃないですの?」

櫻子「そんなわけないだろ」

向日葵「でも昨日も一昨日も花子ちゃんの名前呼んで泣いてましたわよ」

櫻子「……っ!」

櫻子「し、知らねーし!」

櫻子「なんで私が泣くんだよ!」

櫻子「そんな嘘にはだまされないもん!!」

櫻子「大体悪いのは花子だろっ!!」

櫻子「なのにみんなよってたかって私が悪いって決め付けて!」

櫻子「酷いよっ…!」

櫻子「みんな……みんな嫌いだ!!!」

櫻子「」バチンッ

櫻子「……ぇ」ヒリヒリ

向日葵「嘘をついてるのはあなたじゃなくて?」

向日葵「自分自身に」

櫻子「な、なんだよ……」

櫻子「向日葵も私が悪いって言うのかよ!!」

櫻子「なんで……なんで」

櫻子「向日葵のことは信じてたのに…」グス

向日葵「櫻子」

櫻子「信じてたのに!!!」

櫻子「向日葵の裏切り者!」

向日葵「櫻子!!」

櫻子「っ!」ビクッ

向日葵「……」ギュ

櫻子「……」

櫻子「ひ、向日葵…?」

向日葵「わたくしは……」

向日葵「わたくしはいつでも櫻子の味方ですわよ」

櫻子「……」

櫻子「……」グス

櫻子「うぅ……」エグッ

櫻子「ひまわぁりぃ……」ポロポロ

櫻子「うぅぅ……エグッ…グスッ」ポロポロ

櫻子「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロ

向日葵「……」ギュ

向日葵「はぁ……」

向日葵「まったく世話が焼ける子ですわね」

時期生徒会長× 時期生徒会副会長○

夕方 放課後 教室

櫻子「……」

向日葵「……」

櫻子「……わたし」

櫻子「わたし……帰りたい」

向日葵「櫻子……」

櫻子「私……少しわがまま過ぎたかも……」

櫻子「花子相手にカッとなりすぎた……」

櫻子「……」

櫻子「私帰って花子に謝りたい……」

向日葵「そう…」

向日葵「櫻子がそう決めたのなら止めませんわ」

櫻子「向日葵……」

向日葵「行ってらっしゃい」

櫻子「……うん!」

櫻子「私行ってくるよ!」ダッ

向日葵「ええ」

櫻子「……」タタタッ

櫻子「あ……」ピタッ

櫻子「向日葵!」

向日葵「どうしたんですの櫻子?」

櫻子「……」スゥー

櫻子「あーりーがーとーうー!!」

向日葵「櫻子……」

櫻子「あと…」

櫻子「向日葵と一緒に居たいってのは嘘じゃないからー!!」

櫻子「私ね…」

櫻子「私向日葵のこと大好きだよー!!」ニコ

向日葵「!」

櫻子「じゃ……行って来る!!」ダッ

向日葵「……」

向日葵「ほんと……」

向日葵「ほんとに世話が焼ける子ですわ」クス

かわいいなぁ

夕方 廊下

櫻子「急げ~!」ダダダッ

京子「ふ、ふ、ふ」

京子「待ちなちっぱいちゃん」バン

櫻子「きょ……京子先輩!?」

京子「手を出してごらん」

櫻子「へ……?」

京子「いいから」

櫻子「……」サッ

京子「これを持っていくといい」ポト

櫻子「……」

櫻子「プリン?」

京子「きっとちっぱいちゃんの役に立つだろう」フッ

櫻子「……」

櫻子「ありがとうございます!京子先輩」ペコ

京子「うんうん、くるしゅうないぞ」

櫻子「……」ダッ

京子「……」

結衣「ほんと相変わらずだなお前…」ヒョコッ

京子「あ、結衣」

京子「やっぱ結衣は気づいてたか~」

結衣「いや…まあ長い付き合いだし」

結衣「それにお前が一番人の気持ちに敏感だもんな」

京子「歳納京子ちゃんはデリケートですから!」ペカ

結衣「はいはい」

結衣「……ん?」

結衣「ところであのプリンどうしたんだ?」

京子「ああ、それは…」

ガタン!ガタン!

『どこに行ったの~!!!歳納京子ぉぉぉ~!!!』

『今回という今回は許さないんだから~!!!!!』

京子「なっ!」ニコ

結衣「『なっ!』じゃねーよ」

夕方 櫻子宅前

櫻子「はぁはぁ…」

櫻子「つ、着いた……」ゼェゼェ

櫻子「……」

櫻子「ただいま~!!」ガラッ

櫻子「は~な~こ~!」

花子「」ビクッ

花子「櫻子?」

櫻子「おお、見つけた!」

花子「……」プイ

花子「……何しにき…」

櫻子「ごめん!!!」

花子「……ぇ」

櫻子「ごめん花子!ねーちゃんが悪かった!!」

櫻子「あとコレ」ゴソゴソ

花子「ぁ……プリン」

櫻子「花子ほんっとうゴメン!!」

花子「……」


撫子「花子…」

花子「……」

花子「……えっと」

花子「わ、私も言いすぎたかも……ゴメン」ボソ

撫子「なんだって花子?」

花子「ぅぅ///」

花子「あ~もう!」

花子「私もプリン一つで言いすぎたし!!!」

花子「ゴメン!!」

櫻子「花子……」

花子「櫻子」

花子「おかえり櫻子………お姉ちゃん」ニコ

櫻子「うん、ただいま花子!」ニコ

撫子「うんうん」

撫子「いや~よかったよかった櫻子が帰ってきてくれて」

撫子「……と言うわけで」

撫子「食事当番サボったぶんはキッチリ働いてもらうからな」

櫻子「え?」

撫子「お前がいない間私と花子でやったんだぞ」

撫子「その分しっかり働いてもらうからな」

櫻子「えぇぇーー!!!!!」

花子「まぁ少しは手伝ってやらないこともないよ」

花子「私にだって原因はあったんだし」

櫻子「花子ぉぉ…」ウルウル

花子「ところでさ……」

花子「このプリン『杉浦綾乃』って書いてあるんだけど……」

櫻子「…………へ?」

その後 七森中

櫻子「だから嫌味かぁ~!!」バインバイン

向日葵「な///なにするんですの櫻子!」

櫻子「あかりちゃんとちなつちゃんも何か言ってやってよ!」

ちなつ「え~」

あかり「え、えっと~……」

向日葵「なんでそこで赤座さん達に振るんですの?」

櫻子「うるせ~!見せ付けてるんじゃね~!!」ボインボイン

向日葵「きゃっ」

向日葵「さ~く~ら~こ~!」イライラ

櫻子「バーカバーカ!おっぱい魔人」ダッ

向日葵「待ちなさいっ!」ダッ

ちなつ「あの二人しばらく仲が良かったと思ったら……」

あかり「またもとに戻っちゃったね」エヘヘ

櫻子「やーいやーいオッパイ大魔王!」

向日葵「櫻子ぉ!!」ダッ

櫻子「へっへ~んだ」

おわり

夜遅くまで御付き合いいただきありがこうございました

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