杏「働いてるからって、勝ちではないと思う」 (217)


杏「働いてる人が、無職の人より偉いというのはおかしい」

P「どうしたんだ?急に」

杏「働いてるからって偉そうにしてる人をどう思う?」

P「そんな奴いるか?」

杏「いるよ!たくさんいるから!」

P「そんな奴、見たことないぞ?」

杏「もっと仕事以外にも、関心を持った方がいいよ」

P「杏は、もっと仕事に関心を持ったほうがいいぞ」

杏「うるさい!」ベシッ

P「おっと、危ない」パシッ

杏「ちぇっ」

P「こらっ!食べ物を投げたりしたら駄目だろ!」

杏「食べ物じゃないし、その辺にあったゴミだから」

P「へー、杏はこれがゴミだと思うのか」チラッ

杏「あー、あれ?」キョロキョロ
杏「うー、んー、返して」

P「杏はゴミが欲しいのか?」

杏「そ、そうだよ」アセアセ

P「へー、じゃあ事務所のゴミ袋も持って帰るか?」ドサッ

杏「そ、それは要らない」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364908393


P「じゃあ、これも要らないな」ポイッ

杏「もういいよ!まだたくさんあるから!」
杏「プロデューサーの意地悪!」

杏「私が働かないから、そうやって私をイジメるんだろう!」
杏「働かないのが、そんなに悪い事なのかっ!」ウルウル

P「しまった」

杏「どうして、どうして・・・・・・ぐすっ」ポロポロ

P「ほ、ほら!俺が悪かったから、泣き止んでくれー」アセアセ
P「飴もちゃんと返すから」ヨシヨシ

杏「もう要らない!」グスン

P「こんなところを誰かに見られたら」

>ガチャ

ちひろ「」

P「」

>プロデューサーノ、バカー!



ーーー翌日ーーー



P「事務所の入り口に張り紙なんて貼ったっけな」ハテ

張り紙「昨夕、事務所近辺に、子どもから飴を取り上げて喜ぶ変質者が現れました。」
張り紙「所属アイドルの皆さんは、十分に注意してください。」


Trrrrrrrr

ガチャ

P「あ、杏か?」

杏「ポーン。この電話番号は現在使われておりません」

P「今日はレッスンだろ?ちゃんと来ないと駄目じゃないか」

杏「おかけになった電話番号は、変質者からの電話をお断りしております」

P「だからアレは謝っただろ?」

杏「つー、つー、つー」

P「・・・・・・今から家に行くからな。ちゃんと準備しとけよ」

杏「」

P「ちゃんと飴も持って行くからな?」

杏「・・・・・・待ってる」ボソッ

ガチャ



ーーー杏の家ーーー



ピンポーン

P「おーい、あんずー」ドンドン


ゴソゴソ

ガチャ

杏「」チラッ

P「ほら、早く行くぞ」

杏「・・・・・・飴」ボソ

P「あるよ、ほら」ガサゴソ

杏「ん」
杏「」オソルオソル

P「どうしたんだ?そんなに怯えて」アセアセ

杏「何されるか分からないから、注意しろって」
杏「ちひろさんに言われた」

P「飴を前にして、こんなに冷静な杏も珍しい」
P「感心してる場合じゃなくて。何もしないって」

杏「」ズリズリ

P「そうか、そんなにも俺は信用されていなかったのか」ガックリ

杏「あ、えっと、その」

P「いいんだ、杏。俺が杏を無理やりに、アイドルにさせたようなものだもんな」
P「杏が嫌がるのも無理ないよな」ハァー

杏「」ショボーン
杏「あ、ご、ごめん」

P「確保っ!」ダキシメ

杏「うぇっ?!」

P「さて、レッスンまで時間が無いから急がないとな」

杏「騙したなー!」
杏「嫌だ!嫌だ!働きたくないっ!」ジタバタ

P「はいはい。暴れないでこれでも大人しく舐めてるんだな」ゴソゴソ

杏「んっ」
杏「〜♪」



おわり

こんな感じで、基本的に杏とPのみを書いていきたいと思います。
アイマス関連は初めてなので、特に口調や呼称などの相違があったら指摘してもらえると有難いです。

http://i.imgur.com/brTJIcp.jpg
http://i.imgur.com/19pqjbq.jpg
http://i.imgur.com/gTyWagS.jpg
双葉杏(17)

おつ


杏「ねえ、プロデューサーぁあー」グデー

P「どうしたんだ?」カタカタ

杏「最近の私は、働き過ぎている気がする」

P「そうか?そんなはずは無いと思ってたんだけどな」ペラペラ

杏「あー、このまま働き続けたら過労死しちゃうかもーぉおー」グデー

P「明日から3日間の休みがあるじゃないか」

杏「私は昨日も働いてたよね?」

P「ああ、そうだな」カタカタ

杏「今日もこれからレッスンがあるわけだけど」

P「そうだな」カタカタ

杏「プロデューサー!ちゃんと聞いてるーぅうー?」グデー

P「そうだな」カタカタ

杏「」ムカッ
杏「昨日も今日も頑張って働いてる私って偉い?」

P「そうだな」カタカタカタ

杏「むー・・・・・・はっ!」ニヤリ
杏「ねえ、プロデューサー?」

P「うんうん、そうだな」カタカタカタ

杏「お腹痛いから、今日は早退してもいいよね?」ワクワク

P「駄目」カタカタカタ
P「これからレッスンだろ?」

杏「むー・・・・・・はっ!」ニヤリ
杏「あ、今日のレッスンの場所ってあそこだよね?」

P「そうだな、いつものあの場所だな」カタカタカタ

杏「今日は1人で行くから、プロデューサーはここで仕事してていいよ?」キラキラ

P「・・・・・・杏」

杏「ん?プロデューサーはお仕事大変でしょ?」キラキラ

P「病院に行こう」ガシッ

杏「え」
杏「・・・・・・ま、いっか」

P「やっぱり救急車だよな。けど大事にはしたくないしな」ブツブツ



おわり


杏「プロデューサーあぁーめー」グデー

P「はい、杏様。今日はどれになさいますか?」

杏「うーん、今日はイチゴ味で」アーン

P「どうぞ」

杏「んー、うまうまー」ウットリ

P「今日のご予定は、どうなさいますか?」

杏「・・・・・・寝る」

P「かしこまりました。おやすみなさいませ」



ーーー



P「おーい、杏!起きろー」ユサユサ

杏「うへへー。プロデューサーあー」ニヨニヨ

P「おーい、起きろー」ユサユサ

杏「もう食べられないってー」ジュルリ

ちひろ「そんなに気持ちよさそうに寝てるのに、起こすのは可哀想ですよ?」カタカタ

P「でもそろそろ出発しないと、レッスンに遅刻・・・・・・」チラッ

杏「ぷろでゅーさぁー、あめぇー」アーン

P「・・・・・・それじゃあ、行ってきまーす」ガチャ

バタン

ちひろ「おんぶしてると、本当の親子みたいね」ニコニコ



おわり


杏「酷い悪夢をみた」ゲンナリ

P「いきなりどうした?」

杏「事務所のソファで寝てたと思ったら、レッスン会場だった」

P「あー、昨日の話か」
P「夢の中では幸せそうだったぞ?」パカッ

杏「プロデューサー・・・・・・」

P「どうした?この写メ消してほしいか?」ニヤニヤ

杏「あのさぁー」

P「写メを消してほしかったら、次の仕事のオファーが」

杏「いつまでガラケー使ってるの?いい加減ダサくない?」

P「・・・・・・へ?」
P「ほ、ほら!杏の寝顔の写メだぞ?消してほしくないのか?」

杏「んー?んー、うー、ん・・・・・・どうでもいい」

P「」

杏「私は寝るけど、そろそろ新しい携帯にした方がいいよ」
杏「他のアイドルに笑われないようにね」

P「あ、あぁ」

杏「あ、あと、次から私の寝顔を撮る時はフルHDでお願い、じゃ」ゴロン

P「・・・・・・こんな涎だらけでだらしないのに」
P「まあ、幸せそうな顔だし。いいか」

P「しかし反応は、アイドルというより女の子としての恥じらいはないのか?」チラッ

杏「スースー」ムニャムニャ

P「・・・・・・待受に設定っと」ボソッ



おわり


P「なあ、杏」

杏「スースー」

P「・・・・・・寝てるのか?」

杏「うん」

P「どうして休みの日も、事務所に来てるんだ?」
P「来てもずっとソファで寝そべてるだけだし」

杏「・・・・・・駄目、なの?」

P「駄目ってわけじゃないぞ。ただ疑問に思っただけだ」

杏「・・・・・・から」ボソッ

P「え?」
P「悪い、聞き取れなかった」

杏「・・・・・・しいから」ボソッ

P「わ、悪い」アセアセ

杏「寂しいからだって言ってんのっ!」
杏「もう!プロデューサーなんて知らないっ!帰るっ!」タッタッタッ

P「そんなに怒らなくてもいいじゃないか、ったく」
P「寂しいって、やっぱりまだまだ子どもだな」ニコニコ

ちひろ「今、杏ちゃんが顔を真っ赤にして俯きながら走って行ったんですけど」ジトー

P「あ、それはですね」

ちひろ「そろそろ本当に逮捕されちゃいますよ?」ジトー

P「いやいや、違いますって」

ちひろ「杏ちゃんもそうですけど、他のアイドルにも手を出しちゃ駄目ですよ?」

P「当たり前じゃないですか。担当アイドルはみんな、自分の子どもみたいなモノですよ」
P「そしたら、ちひろさんはお母さんですかね」アハハ

ちひろ「」ワナワナ

P「じょ、冗談ですから!そんな怖い顔しないで」ビクビク

ガチャ

P「あ、おかえり。杏」



おわり


杏「プロデューサー、飴ちょーだーい」ガチャ
杏「あれ?開かない」ガタンガタン

杏「こんな所に張り紙が」

張り紙「清掃業者が入るので、3日は閉めきります」

杏「・・・・・・3日って今日じゃん」
杏「帰るしかないけど、帰るのが面倒くさいー」

杏「もうここでゴロゴロしたい」
杏「・・・・・・さすがに汚いか。帰ろ」



ーーー杏の家ーーー



杏「はぁはぁ、やっと着いた」ゼェゼェ
杏「早くゴロゴロしたい」

杏「あれ?」パッパッ
杏「ま、まさか」アセアセ

杏「・・・・・・鍵落とした」orz
杏「もう駄目だ」

Trrrrrrr

杏「あ、プロデューサー?今どこ?家?」

P「そうだけど。杏から電話なんて珍しいな」

杏「暇?暇だよね?お願いだから」

P「どうしたんだ?そんなに焦って」

杏「今ね、家の前に居るんだけど、私、もう。駄目」

P「おい、杏!おい!」

杏「」ニヤリ



ーーー10分後ーーー



杏「プロデューサー、遅いなー」

ブロロロン

杏「あ、来たかな。倒れなきゃ」バタン

P「杏っ!どうしたんだっ?!大丈夫かっ?!」

杏「ぷ、ぷろでゅーしゃー?」

P「そうだぞ!しっかりしろっ!」

P「あ、こっちです!早く来てください!」

杏「!?」

P「もう大丈夫だからな、杏」ダキシメ

ガガガガガッ

「よし、ストレッチャーに載せるぞ!」

「はい!せーの!」

「保護者の方ですか?」

P「仕事先の上司です。親御さんには、私から先ほど連絡しました」

「そうですか。なら一緒に乗ってください」

P「はい」

杏「プロデューサー?」

P「起きなくていいから、横になってろ」

杏「う、うん」

バタンッ

ピーポーピーポー

杏「・・・・・・どうしよう」ウルウル

P「泣かなくて大丈夫だ!すぐに親御さんも来てくれるって」

杏「」ブワッ



つづく

スレタイおかしいって今更気付いた。


P「すみません!すみません!」ペコリペコリ

「いえいえ、無事でなによりです」

P「すみません!本当にすみません!」ペコリペコリ

杏「」ガクガクブルブル

P「さて、次は親御さんか」ハァ

コンコン

杏「っ!」ビクッ

P「はい!」ガラガラ
P「あ、どーも。ご無沙汰しております」ペコペコ

「こちらこそ、すみません」ペコリ
「いきなりですが、少し席を外してもらえますか?」

P「は、はい。それでは30分後ぐらいに戻ります」

杏「ぷ、ぷろでゅーさぁー」ビクビク



ーーー30分後ーーー



杏「ひっぐ、えっぐ」ズビズビ

「こんな娘ですが、これからも宜しくお願いします」ペコリ

P「こちらこそ、今後このような事のないように努めます」

「それでは」

杏「ひぐっ」

P「ほら、これで涙拭け」ハンカチ

杏「えぐっ」フキフキ

P「少しは落ち着いたか?」

杏「・・・・・・うん」

P「それで?」ニコニコ

杏「え?」

P「それで?」ニコニコ

杏(なんか怖い)

P「何か言うことは?」ニコニコ

杏「ご、ごめんなさい」シュン

P「今度からはこういうのは、やめてくれよ?」ヨシヨシ

杏「う、うん。ごめんなさいっ!」ウルウル

P「もういいって」ヨシヨシ
P「杏にはもっと良い薬があるからな」ニヤリ

杏「え?でも私は、どこも痛くないよ?」キョトン

P「一昨日は休日だったけど、今日はレッスンがあったからな」

杏「あ、あー」

P「明日からは、覚悟しとけよ?」

杏「あ、お腹が痛くなってきた気がする」

P「気のせいだ」
おわり

杏なら養ってもいい

杏って一人称「杏」じゃなかったっけ?

歌で普通にいやだっ!私は働かないぞって言ってるよ
頻度的にはまぁ、杏>私だけど


杏「もう無理。動けない、やばい」

P「ちょっと体力が落ちたんじゃないか?」

杏「違うよ!働き過ぎたのが原因だからっ!」

P「まあレッスンの後に急遽、番組出演のオファーがきたりしたしな」

杏「プロデューサーが突っぱねてくれたら、今頃は家で・・・・・・」グデー

P「まあオファーが来るって事は、幸せな事なんだぞ?」
P「それにレッスンが立て続けになったのは、自業自得だろ」

杏「そうだけどさ、2日間休んでも私の体力は2倍にはならないんだよ」

P「じゃあ今度から、2連休が無いようにスケジュール組むか?」

杏「やっぱり、1.2倍ぐらいにはなるかもしれない」アセアセ

P「ところでさ、杏」

杏「なぁーにーぃー?」グデー

P「目上の人には敬語を使うって、習わなかったか?」

杏「この前の番組の時だって、ちゃんと挨拶してたのをプロデューサーも見てたでしょ?」
杏「ちひろさんに対しても、しっかり使っているよ、ねー?」

ちひろ「まあ、正しいかは置いておいて、敬われているって感じはするわね」

杏「ほらね」

P「俺は?」

杏「プロデューサーは、ほら!アレだよアレ!ね?」

ちひろ「そ、そうね。アレね」

杏「どっちかって言うと、お父さんみたいだから」

P「じゃあちひろさんは、お母さんだな」ハハハッ
P「あれ?なに、このデジャヴ」

杏「おかあさーん」ダキツキ

ちひろ「よしよし」ヨシヨシ
ちひろ「プロデューサーさん、ちょっとお話が」ワナワナ

P「は、はいっ!」




ーーー杏の家ーーー



TV「女性に『私って何歳に見える?』って訊かれた時の上手い答え方〜」

杏「」ジー



ーーー事務所ーーー



杏「おはよー」ファーア

P「おー、おはよう!今日は早いな、何か予定入ってたっけ?」ペラペラ

杏「たまたま、早く目が覚めただけだからー」ゴロン

P「眠いなら家で寝てればいいのに」

杏「プロデューサーぁーあーめー」

P「あー、はいはい。ほらよ」

杏「食べさせてーぇー」グデー

P「ったく。ほら、口あけろ」

杏「あーん」
杏「うまうまー」

杏「そういえば、プロデューサーぁー?」

P「どうしたんだ?」カタカタカタ

杏「私って何歳に見えるー?」

P「・・・・・・どうしたんだ?いきなり」

杏「いいから答えてー」

P「うーん」ジロジロ

杏「・・・・・・なんか恥ずかしい」テレテレ

P「6歳だな」

杏「」

P「そういえば、杏って何歳だっけ?」アセアセ

ちひろ「担当アイドルのプロフィールぐらい、ちゃんと把握しといてくださいよ」ハァ

P「あはは、すみません。ところで何歳でしたっけ?」

ちひろ「」

杏「」(゚д゚)


杏「杏は17歳だから!なんで2人とも忘れてるのっ!」

P「す、すまん」

ちひろ「ごめんなさい」ペコリ

杏「という訳で杏は早退しまーす。じゃ」

P「ちょっと待て」ガシッ

杏「5歳児を働かせる気?」

P「さっき自分で17歳って言ってただろ」

杏「いーやーだー!かーえーりーたーい!」グイグイ

P「こういう時だけ、すごい力を出すな」

杏「あー!腕がちーぎーれるー!」ワーワー

P「千切れるわけないだろ!」
P「ほら、まだ時間あるからソファでゴロゴロしてろ」

杏「今日は帰りたい気分なーのー!」ズリズリ

P「はいはい」ズリズリ
P「印税生活を目指すんだろ?」

杏「それなんだけどさ。別にアイドルじゃなくても印税貰えるよね?」

P「他に特技でもあるのか?」

杏「・・・・・・ゲームが出来る」

P「ほほう。それでどうやって印税を?」ニヤニヤ

杏「もういいっ!」ダッダッダッ

P「だから帰ろうとするなって」ガシッ
P「よし、じゃあ今日の仕事を頑張ったら飴をやろう」

杏「っ!?」
杏「飴1個程度で、杏が言いなりになるとでも?」

P「1個500円。全て手作りに拘っている、超高級の飴玉があるんだけどなー」チラッ

杏「」チラッチラッ

P「あと2個しか無いんだけどなー。杏が仕事を頑張ったらあげようと思ってたけど、どうしようかなー」
P「杏が要らないなら・・・・・・あ、ちひろさん食べます?」

杏「待ったあああああ!」

P「どうした?」ニヤリ

杏「・・・・・・から」

P「飴要らないんだろ?」ニヤニヤ

杏「頑張るからっ!」

P「おー!そうか、そうか。杏なら頑張ってくれると信じていたぞ」ヨシヨシ

杏「杏を撫でるなら、飴をくれ!」

P「今日の仕事が終わったらな」

凜「おはようございまーす」ガチャ



つづく

今日は終わりです。
>>19>>20の間に「おわり」が抜けてました。

>>17-18
ご指摘、有難うございます。


楽しみに待ってる


P「お、おはよう!」

ちひろ「おはよう」

P「飴食うか?」

杏「それは私のー!」ジタバタ

P「ちゃんと杏の分もあるから」

杏「2つとも私のだからーっ!」

凜「こう言ってますけど?」アセアセ

P「気にしなくていいよ」

杏「」ジー

凜「すごい睨まれてるんですけど」

P「すごい美味いらしいから、味わってくれよ」

凜「は、はぁ」

杏「もういいっ!プロデューサーのバカっ!」ダッ

P「だから帰ろうとするなって!」ガシッ

凜「あむ」コロコロ

杏「あああああーっ!」

凜「っ!?」ビクッ

杏「プロデューサーのバカーっ!」ジタバタ

P「どうしたんだよ、もう。杏は17歳で、凜よりお姉さんだろ?」

杏「違う。杏は5歳!だから帰る」

P「ったく」
P「帰りに新しく買ってやるから、な?」

杏「・・・・・・分かった」ムスッ

P「よしよし、杏はいい子だなー」ヨシヨシ



ーーー仕事終了後ーーー



ブロロロローン

P「お疲れ様」

杏「飴っ!」

P「分かってるって。今朝のは、イチゴ味だったけど、杏は何味がいい?」

杏「他には何があるの?」

P「レモンとかメロンとか色々とあったと思うぞ」

杏「」ジュルリ

P「涎拭け」ハンカチ

杏「」ゴシゴシ




ーーー



P「ほら、着いたぞー」

杏「飴っ!飴っ!飴っ!」

P「おい、走るなよ!」

杏「プロデューサー、おそーいー」バタバタ

P「だからって走って、転んだりしたらどうするんだよ」ガシッ

杏「え?」

P「1人だと何しでかすか分からないからな」ギュッ

杏「」ポッ

P「ちゃんとバレないように帽子被ってろよ?一応、アイドルなんだからな」

杏「う、うん」テレテレ

「いらっしゃいませー」

P「ほら、どれがいいんだ?」

杏「いくつまでいい?」

P「うーん、2つだな」

杏「えー」

P「最初から2つの約束だったろ?」

杏「むー、分かった」ムスッ
杏「」ジー

P「決まったか?」

杏「イチゴ味とメロン味にする」

P「分かった」
P「すみませーん、イチゴとメロンの飴玉を1つずつください」

「申し訳ございません、こちらの商品は売り切れになっております」ペコリ

杏「うーん、うーん」

P「どうしてもイチゴとメロンがいいのか?」

杏「・・・・・・うん」ションボリ

「あ、こちらでしたら、丁度1つずつありますよ」ガラガラ


杏「おーっ!」キラキラ

P「1個5000円、だと」

杏「」キラキラキラ

P「じゃ、じゃあ、これを1つずつください」

「はい、ありがとうございます」

杏「いいのっ?!わーい!」

P「だ、大丈夫だ。これぐらい」アセアセ

「はい、どうぞ。お嬢ちゃん」ニコニコ

杏「お嬢、ちゃん?」ワナワナ

P「!?」
P「さ、早く帰ろうな。有難うございました」スタスタスタ

杏「あ、杏はっ!」ズリズリ

「あ、ありがとうございました」ペコリ

杏「杏は17歳だあああっ!」



おわり


杏「最近ネットの低年齢化が顕著だと思う」

P「あ、そう」カタカタカタカタカタカタ

杏「ちょっと!杏が珍しく真面目な話してるんだから!」

P「今ちょっと忙しいから、また後でな」カタカタカタカタカタカタ

杏「むー」ムスー
杏「・・・・・・ひまーっ!」

P「」カタカタカタカタカタカタカタカタカタ

杏「・・・・・・」
杏「」ウトウト



ーーー2時間後ーーー



P「あー、それはどうでしょう。うーん、ちょっと本人に確認してみますね」
P「はい、はい。確認しましたら、またこちらから折り返し、ご連絡させていただきますね」

P「それでは失礼します」ガチャ
P「あんずー?」

シーン

P「あれ?」
P「おーい。あんずさーん」

杏「」スヤスヤ

P「なんだ寝てるのか。おい、杏。起きろー!」ユサユサ

杏「んー、あー?ぷろでゅしゃー?」ファーア

P「ちょっと顔を洗って、目を覚ましてこい」

杏「ふぁーぁーあーい」テクテク

バシャバシャ

杏「なぁーにーぃー?」ゴシゴシ

P「よく化粧とか落ちないな」


杏「ケーショウ?なにしょれ?新しい飴?」ウーン

P「よし、飴をやるから起きろ」

杏「あー」

P「ほい」

杏「あむあむ。うまー」ニヤニヤ
杏「じゃあお休みー」ゴロン

P「おい」

杏「んーんー?」ゴロゴロ

P「お前に仕事のオファーだ」

杏「・・・・・・おやすみー」ウトウト

P「まあ、そうなるわな」
P「今回の仕事は、何もしなくていい」

杏「うーん・・・・・・。それでも仕事は嫌だ!」

P「杏は印税生活を目指してるんだろ?」

杏「うん、まあね」

P「今回の仕事は、何もしなくていい。しかし報酬はいつも通り貰える」
P「何もしなくてもお金が貰える。つまり一時的な印税生活を体験できると思えばいい」

杏「あー、本当に何もしなくてもいい?」ムクリ

P「問題ない」

杏「テレビ的に最低限の事をしてほしいとか、杏は嫌だよ?」

P「むしろヤラセが嫌いっていう話だったからな、自然体で問題ない」

杏「・・・・・・じゃあやる」

P「よし!さっそく電話を」Trrrrrrrr

杏「そういえば、どんな仕事内容だっけ?」

P「新人アイドル!密着144時間(仮)ってタイトルらしいぞ」
P「あ、もしもし」

杏「・・・・・・寝よ」



ーーー夕方ーーー



杏「もしもし?プロデューサー」

P「どうしたんだ?迷子になったのか?」

杏「自分の家に帰るのに、迷子になれる人なんて居ないでしょ。子ども以外」ハァ

P「じょ、冗談だって」アハハ
P「それで、どうしたんだ?」

杏「なんか家の前に、見たことない人がいっぱい居るんだけど」ボソボソ

P「あー、うん。今からそっち行くからちょっと待ってろ」

杏「う、うん」カクレカクレ



ーーー5分後ーーー



ブロロロローン

P「おーい、行くぞー」

杏「え?どこに?」

P「あ、すみません。お待たせしてしまって」

「いえいえ、全然大丈夫ですよー」ニッコリ

杏「あれ?プロデューサーの知り合い?」


P「こちらがウチの事務所のアイドルの双葉杏です」

「初めまして、こんばんわ」ペコリ

杏「こ、こんばんわ」アセアセ

「私共は、アイドルビデオ制作会社の者です」

杏「え?」

P「ほら、昼間に話したろ?」

杏「そういえば、そんな事を聞いたような・・・・・・」

P「すみません、今開けますから」

杏「あれ?なんでプロデューサーが杏の家の鍵持ってるの?」ハテナ

P「誰が毎回毎回、迎えに来てると思ってるんだよ」

杏「だけど杏は家の鍵掛けないし」

P「俺が掛けてるんだよ」

ガチャ

P「じゃあ、明日の朝にまた来ますので、よろしくお願いします」ペコリ

「それではまた」

杏「あれ?みんな家に入っていっちゃったけど?」

P「密着だからな」

杏「杏の部屋汚いんだけど?」

P「知ってる」
P「スタッフは全員女性だからな。問題ない」

杏「いや、でも」

P「ついでに掃除もしてくれるらしいぞ」

杏「・・・・・・じゃあいっか」
杏「あれ?杏は今日、どこで眠ればいいの?」

P「ちひろさんの家だけど?」

杏「・・・・・・い、いーやーだあああ!」

P「ほら、1回事務所に帰るぞ」ズリズリ




ーーー事務所ーーー



P「あれ?」ガチャガチャ
P「誰も居ないのかな?」ジャラジャラ

杏「プロデューサー、いくつ鍵持ってるの?」

P「ん?あー、いっぱい?」ガチャ
P「ちひろさーん?居ますかー?」

シーン

杏「真っ暗だね」ホッ

P「うーん、どうしたもんか」

杏「杏は別に事務所のソファで寝てもいいよ?」

P「大丈夫か?」

杏「いっつも寝てるから。大丈夫だよ」ファーア

P「もう眠そうだな」
P「じゃあまた明日な。おやすみ」

杏「あれ?プロデューサーは?」

P「帰るけど?」
P「ちゃんと鍵閉めろよ。おやすみ」

杏「ちょっと、待ったあああああ!」ガシッ

P「どうしたんだ?」

杏「あ、アイドルを夜の事務所に1人っきりとか危ないと思わないのっ?!」

P「あー、鍵閉まるし。大丈夫だろ」

杏「だ、だけど、杏が事件に巻き込まれたらどうするのっ!」
杏「プロデューサー責任取れんの?」

P「うーん、そういう事はないと思うけどなー」
P「そこまで言うなら、俺も泊まるか」

杏「そ、それがいいよ」

P「じゃあ、とりあえず風呂でも行くか?」

杏「えっ?この事務所ってお風呂あるの?」

P「んなわけあるか。近くのスーパー銭湯に行くんだよ」

杏「だけど杏は何も持ってきてないよ?」

P「シャンプーも着替えも全部売ってる」

杏「へー」

P「杏ももう少しぐらい、外に出た方がいいんじゃないか?」

杏「外には出てるし」ムスッ

P「散歩とか以外に楽しいぞ?」

杏「杏はアイドルだから、バレたら危ないでしょ?」

P「それはもっと、もっと有名になってからでもいいんじゃないか?」

杏「うるさいなー!」ムカッ

P「じゃあ今度の休みにでも、一緒にどこか出かけるか?」

杏「そう言ってレッスンとか嫌だからね?」

P「俺はそこまで鬼じゃないよ」

杏「ん。分かった」

P「とりあえず行くか」

杏「ん」つ

P「ん?どうしたんだ?」

杏「もう外、暗いから」

P「あー、はいはい」ギュ
P「暗い所が怖いなんて、見た目通りに子どもだな」アハハ

杏「杏は、別に暗い所でも平気だから」ムスー
杏「あとこれから超成長するから!」

P「はいはい」ニヤニヤ

杏「私ってアイドルだよね?」

P「そうだな」

杏「アイドルを夜道に1人で放り出すっておかしくない?」

P「俺も一緒に歩いてるじゃん」

杏「もしも誘拐されたらどうするの?」

P「・・・・・・そうだな。杏ならそのまま担がれるかもしれないしな」ギュッ

杏「むー!なんか納得いかない」//



つづく

今日は終わりです。

http://i.imgur.com/4UGlAnS.jpg
http://i.imgur.com/hOiJp2k.jpg
渋谷凛(15)

×凜
○凛

おつおつ

あぁんずちゃんカワイイよ




ーーー事務所ーーー



P「湯冷めしないように、ちゃんと暖かくして寝るんだぞ?」

杏「もー!分かってるってば」バッ

P「じゃあな、お休み」

杏「帰るのっ?」ガバッ

P「いや、寝袋で寝るよ」

杏「そ、そっか」ホッ
杏「それよりなんで寝袋持ってるの?」

P「泊まり込みで仕事してる時もあったからな、置かせてもらってる」

杏「・・・・・・どうしてプロデューサーは、そんなに働きたいの?」

P「随分と真面目な質問だな」

杏「杏はこんなにダラダラしたいのに、プロデューサーはたくさん働いてて・・・・・・理解できない」

P「杏が好きな物は、飴だろ?」

杏「他にはゲームとか漫画とかアニメとか」

P「俺が好きなモノは、人の笑顔。だからかな?」

杏「杏に聞かれても・・・・・・」

P「自分でもよく分かってないのかもしれない」
P「けどこれほど、やりがいのある仕事は他にはないと思う」

P「まあ自分に合った仕事に、幸運にも出遭えたって感じかな」アハハ
P「杏は飴の為に頑張る、俺はその飴の為に。杏達の笑顔の為に頑張っている」キリッ

シーン

P「・・・・・・良かった。変な事は言うもんじゃないな」
P「聞かれてたらどうしようかと・・・・・・おやすみ」

杏「・・・・・・」



ーーー早朝ーーー



P「ふぁーあ。やっぱり寝袋だとあんまり疲れ取れないな」コキコキ
P「おーい、あんーずー!そろそろ起きろよー」

杏「うふぇふぇー」ニヤニヤ

P「涎垂らしながら、ニヤけてる。いったいどんな夢みてるんだ」
P「・・・・・・幸せそうだなー」プニプニ

杏「んーっ!」ゴシゴシ

P「よし!今日も頑張るぞーっ!」

杏「うるさいっ!」バシッ

P「お!起きたな、行くぞ?」

杏「・・・・・・え?」

P「今日から収録だぞ」

杏「あー。うん」ボケボケ

P「今日の昼12時から収録開始だからな」

杏「終わったら飴くれる?」ポリポリ

P「そうだな。今回は大変だろうから、たくさん用意しとかないとな」

杏「ん。頑張る」ネムネム

P「よし、じゃあ上着だけ着て待ってろ。すぐに車をまわすからな」タッタッタッ

杏「ふぁーあーい」



ーーー杏の家(収録前・AM8時ーーー



P「じゃあ仕事、頑張れよ!」バタン

杏「ふぁーい・・・・・・仕事って何するんだっけ?」
杏「まあいいや。時間になったらぷろでゅしゃーが起こしに来てくれる、よね」ゴシゴシ

杏「スースー」




ーーー1日目(PM17時)ーーー

杏「お腹空いた」グゥ

Trrrrrrrr

「はい、毎度ありがとうございます。丼物屋です!」

杏「出前お願いします」

「はい、ありがとうございます!ご注文をどうぞ」

杏「親子丼で」

「おひとつでよろしいですか?」

杏「あー、3つお願いします」

「ありがとうございます!お名前をお願いします」

杏「双葉です」

「フタバ様ですね。いつもありがとうございます!」

杏「住所はいつも通りで大丈夫です」

「はい、それでは10分後ぐらいにお伺いします!ありがとうございました!」

杏「はーい」ガチャ

杏「ふぅー。疲れた」
杏「・・・・・・ゲームしよ」



ーーー10分後ーーー



ポチポチポチ

ピンポーン

杏「」テクテク

ガチャ

「フタバ様で宜しいでしょうか?」

杏「はい」

「それでは、親子丼3つですね。全部で1800円になります」

杏「はい」ジャラジャラ

「ありがとうございましたー」

バタン

杏「あつっ」テクテク
杏「2つは冷凍しとこ」




ーーー収録終了後ーーー



ピンポーン

杏「ん?誰だろ」

ガチャ

「あ、アイドルビデオ制作会社の者です」

杏「あー、どうも?」

「収録が終わりましたので、カメラの撤去の為に伺わせてもらいました」

杏「は、はぁ」

P「よっ!元気だったか?杏」ヒョコ

杏「久しぶりー」

P「とりあえず着替えて来い。事務所に行くぞ」

杏「・・・・・・面倒くさい。今日って仕事あったっけ?」

P「事務所にたくさんの飴が用意してあるぞ?」

杏「・・・・・・着替えてくる」テクテク

P「おう。早くしろよ」



ーーー事務所ーーー



杏「うまうまー」ニヤニヤ

P「杏の今日の予定は無し。それではちひろさん、お願いします」

ちひろ「はーい」

杏「プロデューサーどこ行くのー?」ペロペロ

P「仕事だよ。じゃあな」バタン

杏「行ってらっしゃーい」モゴモゴ


ーーー


P「さて、杏の私生活のVTRチェックか。6日分は疲れそうだ」



おわり


杏「BDが売れたぞー!」
杏「印税だー!」

P「よくあんなのが売れたな」

杏「引退だー!」

P「またか」

杏「プロデューサー?いつ印税貰えるの?」キラキラ

P「たぶん月末だろうな」

杏「また段ボールでスタドリとか止めてねー?」アセアセ

P「あ、ああ」チラッ

ちひろ「ちっ」ボソッ

杏「いんぜー、いんぜー。楽しい印税せいかつぅー♪」タッタッタッ

杏「じゃあ杏は帰るねー。じゃあねー」バタン

凛「実際に、一生生活ができるほどの印税って貰えるんですか?」

P「どうだろうな」
P「杏の頑張り次第じゃないかな」



ーーー月末・事務所ーーー



杏「ぷーろーでゅううさあああ!」バタンッ

凛「っ?!」ビクッ

P「・・・・・・どうしたんだ?」

杏「印税の事だけどさー」バンッ

P「そうか。応接室で話をしようか」テクテク
P「お茶でも淹れるから、先に行ってろ」テクテク

杏「分かった」

凛「いつになく真剣ですね」

ちひろ「そうね。金銭問題はいつでもどこでもあるものよ」

凛「私はアイドルをさせてもらえるだけで、満足ですけど」

ちひろ「人の業は、とても深いのよ」カタカタカタ

凛「ごう?」




ーーー応接室ーーー



ガチャ

P「待たせたな」トンッ
P「それで?何が不満なんだ?」

杏「どうもこうもないでしょー!」バンッ

P「見ていいのか?」

杏「ちゃんと見てっ!」ベシッベシッ

P「ふむふむ」
P「それで?」

杏「それで?じゃないでしょうがーっ!」ワーワー
杏「印税が振り込まれてないじゃん!」

杏「杏はこの日の為に、ずうぅぅっと頑張ってたのにっ!」ウルウル
杏「プロデューサーは、月末に振り込まれるって言ってたじゃん!」バンバン

P「そうだな」ズズー

杏「いんぜええぇは?」

P「入ってるよ」

杏「どこにっ!」

P「ここに」ユビサシ

杏「これはいつもの仕事の給料でしょ!」

P「いや、この中に入ってるから」

杏「・・・・・・へ?」

P「給与明細書は持ってきたか?」

杏「・・・・・・なに、それ?」

P「だろうな。渡しているはずだから、家に帰ったらちゃんと確認しとけよ」ガチャ
P「ちひろさーん、すみません。杏の明細を出して貰えますか?」

P「はい、はい。ありがとうございます」バタン
P「これが双葉杏の給与明細書だ」ペラ


杏「それで、どれがあのBDの印税?」

P「これだな」ユビサシ
P「一応言っておくけど、仕事量で比較したら破格だぞ?」

杏「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん・・・・・・」

P「食う、寝る、寝る、食う、寝るを繰り返しているだけで、これだけ貰えたんだ」
P「頭の良い杏なら、分かるよな?」ズズー

杏「あ、飴を・・・・・・」

P「あー、はいはい。ほら」

杏「ふぅー」コロコロ

P「落ち着いたか?」

杏「う、うん。分かった・・・・・・けど」

P「けど?」

杏「1つだけお願いがある」

P「そうだな。杏も頑張ってるしな、1つくらいなら」

杏「プロデューサーの家にお泊りがしたい!」

P「ああ、それぐらいなら」

杏「え?いいの?」

P「なんだ?嫌なのか?」

杏「そうじゃないけど、もっとゴネられると」

P「じゃあ今日の夜な。はい、鍵」ジャラ

ちひろ「駄目です」ガチャ

凛「お泊りなら、私も・・・・・・」

ちひろ「」ギロッ

凛「あ、なんでもないです」

P「別にいいじゃないですか。1日ぐらい」
P「俺の部屋に来るだけで、杏が頑張ってくれるんだぞ?」

杏「そうだ、そうだー!」

ちひろ「担当アイドルを家に泊めるとか、何考えてるんですか?」
ちひろ「写真とかに撮られたらどうするんですかっ?」

杏「いいじゃん、別に」

ちひろ「はぁ?」ギロッ

杏「ナンデモ、アリマセン」

ちひろ「もしかして、プロデューサーってロリコンですか?」

杏「杏はロリじゃないから!」

凛「え?」

ちひろ「え?」

P「は?」

つづく



>>34
ご指摘、url有難うございます。

正直、何がしたかったのか自分でも分かりません、すみません。
次から本気出します。

杏は可愛いなあ

素晴らしい

P「いや、杏はロリ路線で売り込んでるから」

杏「なにそれ、怖い」

凛「あれ?知らなかったんですか?」

ちひろ「そろそろ、はっきりさせておきたいんですけど」
ちひろ「プロデューサーはロリコンという事でいいですか?」

P「よくないです」

ちひろ「弁論をどうぞ」

P「杏は年齢的には、もう大人じゃないですか。凛だって年齢よりもすごい大人っぽいですし」

凛「」テレテレ

ちひろ「こういうのは、ビジュアル重視じゃないですか?」
ちひろ「それに12歳以下の小学生のアイドルも所属していますけど?」

P「いや、可愛いとは思いますよ?けどそれは一種の父性ですから」
P「別に性的興奮なんて、これっぽちも無いですよ」キリッ

ちひろ「そうですか。ところでプロデューサーの携帯電話を改めさせてもらってもいいですか?」

P「いいですよ?」ガサゴソ
P「何もいかがわしい物は無いですよ」

ちひろ「仕事用じゃなくて、私用の方をお願いします」

P「い、い、い、い、いやー、それはちょっと」アセアセ

ちひろ「いかがわしい物が入ってるんですね」

P「そ、そうじゃないですけど」アセアセ

ちひろ「じゃあ見せてください」

P「ちょ、ちょっとトイレで考えさせてください」アセアセ

ちひろ「携帯電話は、置いて行ってくださいね」ニコニコ

P「わ、分かりました・・・・・・」ゲッソリ



ーーートイレーーー



P「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう」ボソボソ
P「何か言い訳言い訳言い訳言い訳言い訳言い訳」

P「・・・・・・土下座しよう」

ジャー




ーーー事務所ーーー



ちひろ「さ、携帯電話を見せてもらっていいですか?」

P「・・・・・・はい」ボソッ

ちひろ「」ピッピタッ

P「?!」ビクッ

凛「どうしたんですか?ちひろさん」

P「わあああ!」

凛「ど、どうしたんですか?」

P「い、いや、ちょっと」

ちひろ「」シラー

P「ち、ちひろさん。ちょっと向こうで話しませんか?」

ちひろ「そうですね」
ちひろ「担当アイドルの前で、土下座は見せたくないですもんね」ボソッ

P「そ、そうですね!」ズーン

バタンッ!



ーーー事務所の外ーーー



ちひろ「さて、どうするんですか?」

P「」orz

ちひろ「これだけ愛してるんですもんねー」ジトー

P「杏だけには。この通りです!」orz

ちひろ「じゃあ他のアイドルには、それとなく警告を出してもいいんですか?」

P「この前の張り紙みたいなのですか?」

ちひろ「みんなにプリントを配ります。親御さんにも郵送します」

P「勘弁してください」orz

ちひろ「はぁー」

P「全て削除するので、お願いします」orz

ちひろ「いいですよ、削除しなくても」

P「へ?」キョトン

ちひろ「その代わりに、絶対にアイドルに手を出したり見つかったりしないでくださいよ?」

P「は、はい!ありがとうございます!」ペコリペコリ

ちひろ「プロデューサーがロリコンというのは、私の心の内だけに留めておきますね」ニコニコ

P「」


ちひろ(だいたい予想通りではあったけれど、目の当たりにしちゃうとね)チラッ

P「ほら、飴だぞ」

杏「うまうまー」コロコロ

ちひろ(本当に大丈夫かしら)ハァ

P「どうしたんですか?溜息なんてついて」

ちひろ「あ?」

P「す、すみません。なんでもありません」

まゆ「どうしたんですかぁー?ちひろさん」

ちひろ「あ、まゆ。・・・・・・なんでもないわ」

まゆ「悩み事なら、まゆが訊きますよぉー?」ニコニコ

ちひろ「あなたに話すような事じゃないわ」カタカタカタ

まゆ「・・・・・・プロデューサーさんの事ですか?」ニコニコ

ちひろ「ち、違うわよ」カタカタカタ

まゆ「ふぅーん」チラッ

杏「飴無くなったー」グデー

P「しょうがねーな、ほら」

杏「んー」アムアム

まゆ「プロデューサーさんが”ロリコン”とかだったら」ウーン

ちひろ「っ!」ビクッ

まゆ「ちひろさんも溜息出ちゃいますよねぇー」ニコニコ

ちひろ「じ、実は・・・・・・」

>>1



モバP「寝たふりをしてアイドルの様子を伺う」というスレで僕が挫折して参加型にしたいのですが良ければ参加を宜しくお願い致します




ーーー



まゆ「へぇー、そんな事があったんですかぁー」チラッ
まゆ「まぁ、アレじゃあ、疑われても仕方ないですけどねぇー」

ちひろ「私は、いつ週刊誌に載るか不安で仕方ないわ」

まゆ「それなら、確かめたらいいんじゃないですかぁー?」

ちひろ「それが出来たら、いいんだけどね」カタカタカタ

まゆ「プロデューサーさんが、私達アイドルに手を出すかどうかって事ですよねぇー?」

ちひろ「そうね」

まゆ「それじゃあ、これを使いませんかぁ?」ニコニコ

ちひろ「飴?」

まゆ「まゆが”たまたま”手に入れた、とぉーっても美味しい”飴”なんですよ」

杏「」ピクッ

まゆ「ちひろさん、舐めてみますかぁー?」

ちひろ「わ、私は遠慮しておくわ。まだ仕事があるしね」アセアセ

まゆ「残念ですねぇー。うーん」

凛「おはようございまーす」ガチャ

ちひろ「っ?!」

まゆ「あ、凛ちゃん。飴舐めますかぁー?」

杏「あめっ!」

P「どんだけ目ざといんだよ」
P「まゆ、悪いけど杏にも1つあげてくれないか?」

まゆ「大丈夫ですよぉー。飴は”ちょうど”2つありますからぁー」ニコニコ

ちひろ「」ゾワゾワ

P「それは良かったけど、まゆの分が無いんじゃないか?」

まゆ「まだ家にあるんで、大丈夫ですよぉー」
まゆ「はい、どうぞ」ニコニコ

杏「うまうまー」ニッコリ

まゆ「凛ちゃんもどうぞ」ニコニコ

凛「それじゃあ、いただきますね」コロコロ

ちひろ「ちょっと、まゆ!大丈夫なんでしょうね?」ボソボソ

まゆ「何を心配してるんですかぁー?毒なんて入ってませんよぉー」ニコニコ

ちひろ「毒っ?!」

まゆ「入ってませんよぉー。毒”は”」

杏「うまうまー」グデー



つづく

今日は終わりです。

>>50
分かりました。

おつー

http://i.imgur.com/X51VE4G.jpg
http://i.imgur.com/s2R9z2n.jpg
佐久間まゆ(16)




ーーー事務所・翌朝ーーー



P「いやー、昨日は危なかった」カタカタカタ

ガチャ

P「誰だ?こんな朝早くに」チラッ
P「ち、ちひろさんでしたか」アセアセ

ちひろ「おはようございます」

P「お、おはようございます」ビクビク

ちひろ「何をそんなに、ビクついてるんですか?」

P「そ、そんなことはないですよ」カタカタカタ

ちひろ「昨日の事はもう気にしてませんから、挙動不審はやめてくださいね」

P「は、はい」

ちひろ「けどこれからは、小中学生組には防犯ブザーを配ります」ドサッ

P「えっ?気にしてないんじゃ」

ちひろ「別にプロデューサー云々だけの話ではないですよ。最近は物騒ですからね」

P「そ、そうですね」アハハ、ハァ

Trrrrrrrrr

P「誰だろう、こんな朝早くから」

「ぷろぉでゅーしゃあああああ!」

P「うわっ!」ガチャ

ちひろ「誰ですか?すごい声が聞こえましたけど?」

P「悪戯電話か、かけ間違いでしょう」カタカタカタ

ちひろ「けど微かに、プロデューサーって聞こえませんでした?」

P「そういえば、けど気のせいでしょう」

ちひろ「まさかペド・・・・・・」

P「さすがに怒りますよ?」

ちひろ「冗談ですよ」
ちひろ(まさか、ね)

Trrrrrrr

P「またか」

ちひろ「次は私が出ますよ」ガチャ

「ぷろぉでゅーしゃあああああ!」

ちひろ「もしもし?プロデューサー?」

「うんっ!ぷろでゅーしゃー」グスン

ちひろ「プロデューサー、お電話ですよ」

P「間違い電話じゃないんですか?」

ちひろ「名指しですから、それにちょっと杏ちゃんに声が似てた気が」

P「杏ですか?」
P「はい、お電話変わりました」

「ぷろでゅーさー?」

P「そうだよ、君は誰かな?」

「あんじゅううううう!うわーん」

ツーツー

P「切れちゃいました」

ちひろ「やっぱり杏ちゃんじゃないんですか?」

P「杏の声って、あんなに高かったですかね?」

ちひろ「けど、杏って言ってませんでした?」

P「まあ念の為に、ちょっと家まで行ってきますね」ガチャ

ちひろ「はい、行ってらっしゃい」

バタン

Trrrrrr

ちひろ「あ、まゆ?」




ーーー杏の家ーーー



P「おーい、あんずー?入るぞー?」ガチャ

「うわあああああああん」

P「あれ?部屋間違えたかな?」
P「・・・・・・合ってるな。なんで子どもの泣き声が」テクテク

P「あんずー?」

「ふぁっ?!・・・・・・ぷろでゅうしゃああああああ!」ダッダッダッ

P「うぉ、お、お?誰?」

「うわあああん!」ダキツキ

P「あ、そうだ」
P「ほらー。飴だぞー!」

「うああぁー・・・・・・」クギヅケ

P「ほらほらー、おいしいぞー」ニコニコ
P「食べるか?」

「あー、あーめー!」ピョンピョン

P「じゃあお名前、上手に言えるかなー?」

「あんじゅ、ふたばあんじゅ!あめーっ!」

P「・・・・・・杏に妹なんて居たっけな?」

「あーめー!あーめーっ!」ユサユサ

P「あー、はいはい」

「うまうまー」ニンマリ

Trrrrrrr

P「おっと電話だ。はい、もしもし」
P「あ、ちひろさんですか」

ちひろ「今すぐ事務所に戻ってきてください」

P「それがですね、杏の家に来たんですけど」

ちひろ「・・・・・・そこにいる、小さな女の子も連れてきてください」

P「え、でも」

ちひろ「みんなにバラされたいんですか?」

P「ダッシュで行きます」

ピッ

P「じゃあ、行こうか」

「どこにー?」

P「うーん、楽しい所だよ」ニコニコ


「おでかけー?」

P「そう、おでかけだ!ほら、着替えておいで」

「あんじゅ、1人でお着替え出来りゅよ」キャッキャッ

P「そうか、えらいなー!」ヨシヨシ

「えへへー」テレテレ

P「じゃあ着替えておいで、おじさんはここにちゃんと居るからな」

「ふぁーい!」タッタッタッ

P「杏。なわけないよなー、けどなー」ウーン



ーーー



「うー」ウルウル

P「どうしたんだ?」

「じょうずにお着替えできない」ウルウル

P「ダボダボだな」
P「勝手にタンスを開けるのは憚られるが。すまん!杏!」ダッ

P「えーっと、これとこれとこれに着替えてみ?」

「・・・・・・うん」ヌギヌギ

P「お、おじさんは向こうで待ってるからな」ガラガラ



ーーー



「できた」ニコニコ

P「まあ、まだダボダボだけど、さっきよりマシだろう」
P「よし、行くぞ!」

「おー!」タッタッタッ




ーーー事務所ーーー



P「ただいま戻りましたー」ガチャ

ちひろ「遅いっ!」

「ひっ?!」ビクッ

P「ほら、ちひろさんが大きな声出すから」ハァ
P「あれ?その子は誰ですか?」

ちひろ「そっちの子と同じ理由よ」ハァ

P「え?」

ちひろ「・・・・・・まゆ」

まゆ「はぁーい」ニコニコ

P「あれ?まゆは今日仕事あったっけ?」ペラペラ

まゆ「まゆは、お休みですよぉー」
まゆ「ちひろさんが、どうしてもって言うのでぇー」

ちひろ「当たり前でしょ!」
ちひろ「ほら、説明して」

まゆ「はぁーい」
まゆ「実はですねぇー。昨日まゆが持ってきた飴なんですけどぉー」



ーーー



P「そうか、それで杏はこんな姿に」
P「それじゃあ、凛は・・・・・・」

ちひろ「自己紹介、できるよね?」

「」コクン
「しぶや、りんです」ペコリ

P「あ、どうも」ペコリ
P「凛は小さくなっても、しっかりしてるなー」ヨシヨシ

りん「むー」プイッ

あんず「あんじゅも!あんじゅもっ!」ピョンピョン

P「そうだな、杏もえらいぞー」ヨシヨシ

あんず「えへー」ニッコリ

ちひろ「仲睦まじいのはいいですけど、これからどうするんですか?」

P「どうするもこうするも、1人で放っておく訳にもいかないしな」ウーン

ちひろ「どれぐらいで、元に戻るのかしら?」

まゆ「まゆもぉー、よく分からないですぅー」

ちひろ「よくそんな物を食べさせたわね」ハァ

まゆ「まゆとしてはぁー、ライバルが減っていいかなぁーって」ニコニコ

ちひろ「・・・・・・はぁ」

まゆ「そんなに溜息ばっかり吐いてるとぉー、幸せが逃げちゃいますよぉー?」ニコニコ

ちひろ「誰のせいよ、まったく」ハァ


ちひろ「しょうがないですね」
ちひろ「今日の事務仕事はそんなに多くないですから、私1人でやっておきますよ」

P「すみませんが、お願いします」ペコリ

ちひろ「この子達も、随分とプロデュサーに懐いているみたいですしね」

P「そ、そうですか?まいったなー」アハハ

ちひろ「・・・・・・念の為に、まゆをプロデュサーの監視役に付けますね」

P「べ、別に変な事なんてしませんよ!」キリッ

まゆ「まゆはプロデュサーさんと一緒なら、なんでも嬉しいですよぉー」ニッコリ

ちひろ「プロデュサーが変な気を起こしたら、ヤッちゃっていいからね」ボソッ

まゆ「もちろんですよぉー」チャキ

P「」ビクビク

りん「ぷろでゅーさー?どうして震えてるの?寒い?」

P「だ、大丈夫だよ!ありがとうね」ヨシヨシ

りん「んーんー!」フリハライ

P「ん?嫌だったか?」

りん「」コクン

P「そうか、ごめんな」アセアセ

りん「りんは、子どもじゃないから」ボソッ
りん「りん、お姉さんだから」ウツムキ

P「そういえば、身長は杏より少し大きいな」ジー

りん「見ないでー!」///

P「あれ?杏はどこ行った?」キョロキョロ

りん「むー」ムスッ

あんず「あんじゅはー・・・・・・ここぉー」コクンコクン

P「あらら、こんな床で寝ちゃ駄目じゃないか」ヨイショ

りん「んーっ!」
りん「ずるい」ボソッ

P「ちょっと休憩室借りますねー」

ちひろ「はーい」カタカタカタカタカタカタ

P「悪いけど、まゆ。凛を連れてきてくれ」

まゆ「はぁーい。さあ、凛ちゃん、行きましょうねぇー」

りん「りんはお姉さんだからっ!1人で行けるもんっ!」プンプン

まゆ「まぁまぁ」フフフ



つづく

ちひろうぜぇな




ーーー休憩室ーーー



あんず「すーすー」

P「杏は子どもになっても、変わらないなー」

まゆ「そうですねぇー。寝顔もとっても可愛いですねぇー」

P「そうだな。凛は眠たくないか?」

りん「うん」

P「じゃあ、ちひろさんは隣で仕事してるし、静かに遊ぼうな」
P「何かしたい事あるか?」

りん「うーん、うーん」

まゆ「お絵かきなんてどうですかぁー?」

P「そうだな、裏紙と色ペンでも持ってくるよ」ガチャ



ーーー



P「持ってきたぞー」バタン

りん「わぁー」キラキラ

P「お?凛は、お絵かきが好きなのか?」ニコニコ

りん「はっ!ち、ちがうもんっ!」

P「そうか、やりたくないなら別に無理しなくても・・・・・・」シュン

りん「あ、あー、うー、んー」アセアセ


まゆ「じゃあまゆが、プロデュサーさんを描いてあげますよぉー」カキカキ

P「俺なんて描いてても、つまらないだろ?」ハハッ

まゆ「そんな事ありませんよぉー」カキカキ

りん「」チラッ

まゆ「」カキカキ

りん「」ジー

P「凛もお絵かきしてみるか?」ペラッ

りん「う、うん」カキカキ

まゆ「ふふっ。こうしていると、親子みたいですねぇー」ニコニコ

りん「!?」ビクッ

P「俺とまゆじゃ、歳が離れすぎてるからなー」

りん「ほっ」チラッ

まゆ「愛に歳の差なんて、関係ありませんよぉー」ダキツキ

りん「あああっ!」

あんず「」ビクッ

P「びっくりした。どうしたんだ?いきなり」

りん「な、なんでもにゃい」ウツムキ

あんず「んー」ゴシゴシ

まゆ「杏ちゃんが起きちゃいましたねぇー」

P「そ、そうか。何かあったらすぐに言うんだぞ?」

りん「わかった」ウツムキ

あんず「あああーっ!お絵かきしてぅー!」
あんず「あんじゅもすりゅー!」カキカキ

P「起きたそうそう、元気だな」

まゆ「子どもは元気が一番ですよぉ」

あんず「んー!おーっ!」カキカキ


あんず「できたー!」

P「お、どれどれ」
P「上手に描けたなー」ヨシヨシ

あんず「えへへー」ニコニコ

りん「り、りんも。かけた」テレテレ

まゆ「まゆも描けましたぁー」

りん「むっ」チラッ

P「どれどれ」

まゆ「まゆは、プロデュサーさんとの未来予想図を描いてみましたぁー」ニコニコ

P「へー、さすがに上手だな。この周りの赤いのはなんだ?花?」

まゆ「血です」

P「え?」

まゆ「血です」

P「・・・・・・りんのはどうかなー」ガサゴソ

りん「」テレテレ

P「りんのも上手に描けてるなー。これは俺かな?」

りん「う、うん」テレテレ

P「ありがとうな。おっと、危ない危ない」

りん「あっ・・・・・・」ショボーン

まゆ「撫でてあげたら、いいと思いますよぉ」ボソッ

りん「んーっ!」

P「けどさっき」

まゆ「大丈夫ですからぁ」ボソッ

りん「そんなにくっついちゃダメええっ!」ドーン

P「おっと、大丈夫か?」

りん「むー!」//


まゆ「きっと、まゆとプロデュサーさんのラブラブっぷりに嫉妬しちゃったんですよぉー」ニコニコ

P「おいおい。まだ子どもだぞ?」

りん「もぉー!りんは子どもじゃないってばー!」

P「そうだったな。ごめんな」ヨシヨシ

りん「んー!」テレテレ

P「尚更怒ってないか?」ボソッ

まゆ「そんな事ないですよぉー」ボソッ

P「ごめんな、許してくれるか?」

りん「ダメっ!」プンスカ

P「おい、怒ってるぞ?」ボソッ

まゆ「もぉ、そんな事してるから怒っちゃうんですよぉー」

P「なんなんだよ、もう」
P「じゃあ、うーん。飴食べるか?」ガサゴソ

あんず「あめっ!」ピタッ
あんず「あめえええっ!」ドーン

P「はいはい、杏の分もあるからな」

あんず「あーん。うまうまー」ニコニコ

P「えーっと確かここに」ガサゴソ
P「あれ?」

りん「あ、め・・・・・・」ウルウル

P「い、今持ってくるから!」タッタッタッ

りん「うー」ウルウル
りん「んー!」ゴシゴシッ

P「ごめんな、りん」ハァハァ

あんず「あめっ!」

P「駄目だ。杏はさっき食ったろ」


あんず「あんじゅもー!」グイグイ

P「駄目だ!ほら、凛。好きなの選んでいいぞ」

りん「う、うん」ガサゴソ
りん「りん、これがいい」

P「そうか、食べていいぞ」

りん「あっ」

あんず「あああっ!あんじゅもほしいーぃー!」グイグイ

P「わー、分かったから!ほらっ」

あんず「わーいっ!」ガサゴソ

P「飴ばっかり食べてるから、大きくならないんじゃないのか?」
P「ん?どうした、りん。食べないのか?」

りん「あ、あけて?」

P「あー、ごめんな。よいしょっと」パリパリ
P「はい、どうぞ」

りん「んー、お手てきたない」

P「そうだな、手を洗ってくるか?」

りん「んーんー」フリフリ

P「ん?じゃあどうするんだ?」

りん「あ、あー」テレテレ

P「あー、はいはい。どうぞ」

りん「あーん」テレテレ
りん「おいしー」ニッコリ

まゆ「まゆにも飴くださぁーい」

P「あ、ああ。杏が持ってるから」

まゆ「まゆもプロデュサーさんに、食べさせてほしいんですよぉー」

P「まゆは自分で食べれるだろ?」

まゆ「プロデュサーさんは、分かってませんねぇー」

杏「あめ、いーーーっぱいっ!」ニマニマ


P「ところで、どうやったらこれは元に戻るんだ?」

まゆ「そんなの、まゆが知ってる筈ないじゃないですかぁー」

P「でもちひろさんは、まゆが飴を持ってきたって」

まゆ「まゆは”たまたま”手に入れただけなので、作った訳じゃありませんよぉー」
まゆ「明日ぐらいには、戻ってるんじゃないですかぁー?」

P「適当だな。ちゃんと反省してるのか?」

まゆ「それはもちろんですよぉー」ニコニコ

あんず「ぷろでゅうしゃー?」グイグイ

P「どうしたんだ?杏」

あんず「おなかー」サスリサスリ

P「痛いのか?」

あんず「んーんー」フリフリ

P「じゃあどうしたんだ?」

あんず「ごはんー」サスリサスリ

P「ああ、もうお昼か」
P「凛もお腹空いただろう、何か食べに行くか」

凛「」コクン

P「杏は何が食べたい?」

あんず「あめーっ!」ニコニコ

P「・・・・・・凛は何が食べたい?」

凛「りんは、オムライスが食べたい!」キラキラ


まゆ「まゆはプロデュサーさんと一緒なら、どこでもいいですよぉー」

ちひろ「私はウナギが食べたいですね」

あんず「ねー、あんずにも聞いて!聞いて!」グイグイ

P「杏はさっき聞いただろ?」
P「それになんで、ちひろさんも居るんですか?」

ちひろ「私だけ、のけものにするつもりですか?」

P「そうじゃないですけど、ウナギなんて俺の財布では・・・・・・」

ちひろ「分かりました。ひつまぶしでいいです」

P「・・・・・・じゃあウナギ買ってくるんで、事務所で留守番しといてください」

ちひろ「そうね、お昼から事務所に来る子も居ますしね」

あんず「ねー!ねー!あんずにも聞いてっ!あんずにもー!」ジタバタ

P「お菓子は駄目だからな?」

あんず「うんっ!うんっ!」コクン!コクン!

P「じゃあ杏は何が、食べたいんだ?」

あんず「これっ!」バシッ

P「なんだこれ?いつの間に描いたんだ?」

あんず「あんず、これ食べたいっ!」

P「これは、なんて名前なんだ?」

あんず「・・・・・・うー、んー」ジー

まゆ「これって、お子様ランチじゃないですかぁー?」

あんず「しょれっ!」ユビサシ

P「あー、なるほどね」
P「じゃあファミレス行くか」

あんず「おーっ!」




ーーー事務所前ーーー



P「つ、疲れた」テクテク

まゆ「子どもって大変ですねぇー」テクテク

P「凛は賢く座ってたけど、杏がなー」ハァ

まゆ「走り回ってましたねぇー」

P「それにチキンライスはこぼすわ、スパゲッティはこぼすわ、プリンはこぼすわ」
P「大惨事だったな」

まゆ「けど、寝顔はとっても可愛いですよねぇー」

P「悪いな、手伝ってもらって」

まゆ「大丈夫ですよぉー」
まゆ「それにこうやって、歩いているとぉ」

P「歩いてると?」

まゆ「本当の夫婦みたいじゃないですかぁー」ニコニコ

P「・・・・・・」チラッ

杏「」スースー

P「俺もいつか、こんな所帯を持つんだろうな」

まゆ「!?」
まゆ「そ、そうですねぇー。奥さんはきっとまゆですよぉー」ニコニコ

P「まゆみたいなお嫁さんだったら、大歓迎だよ」ハハハッ

まゆ「・・・・・・」テレテレ



「プロデューサーさんが、可愛いボク以外の人と子どもをつくるなんてありえないですっ!」グギギ



ーーー事務所ーーー



ガチャ

P「ただいま戻りましたー」そぉっと

まゆ「戻りましたぁー」

ちひろ「お帰りなさい」

P「しぃー!」

ちひろ「・・・・・・私のウナギは忘れていないでしょうね?」ボソッ

P「どれだけウナギに執着してるんですか。ちゃんと買って来ましたよ」ガサゴソ
P「はい、ウナギ」


『中国産 養殖ウナギ ¥980-』”半額”


ちひろ「」

今日は終わりです。
杏目的で読んでくれている人には、とても申し訳ないと思っています。


次は幸子がでるのか


とんだロリコンホイホイスレだぜ


幸子「可愛いボクが、わざわざプロデューサーさんに会いに来てあげましたよ!」バンッ

あんず「」ビクッ
りん「ひっ!」ビクッ

P「!?」
まゆ「!?」

あんず「うー、んー」スースー
りん「んー」ウルウル

P「大丈夫だからなー」ナデナデ

りん「」ウトウト

P「セーーーフ!」ボソッ

りん「」スースー

まゆ「ちょっと幸子さん?うるさいですよぉ?」イラッ

幸子「可愛いボクに向かって何を言ってるんですか!」
幸子「そういうのは、ボクより可愛くなってから言ってください!」

P「幸子。ちょっとこっち来い」コイコイ

幸子「あ、プロデューサーさん!おはようございます!」

P「ああ、おはよう。もうちょっとボリューム下げてくれるか?」

幸子「どうしたんですか?プロデューサーさんまで」

P「中を見てみろ」

あんず「」スースー
りん「」ムニャムニャ

幸子「か、可愛いですね」
幸子「も、もちろん、ボ、ボクの方が断然可愛いですけどね!」

P「分かったから、ちょっと静かにしてくれ」

幸子「それじゃあボクみたく、とても可愛くなれるように眺めててもいいですか?」

P「起こすなよ?」

幸子「可愛いボクがそんなミスをする訳がないじゃないですか」

P「そうか。じゃあ起きたら俺を呼んでくれ。仕事してるから」

幸子「分かりました!」




ーーー



P「はぁー、疲れた」カタカタカタ

ちひろ「休んでてもいいですよ?」

P「なんか事務所に居ると、仕事してないと落ち着かなくて」ハハッ

ちひろ「なんとなく分かりますが、生真面目ですね」

P「ちひろさんにそう言ってもらえると恐縮です」

ちひろ「ロリコンの上に、ペドの容疑もありますけど」

P「前言撤回します」

「うわあああああんっ!」

P「・・・・・・はぁ」

ちひろ「行ってらっしゃい」カタカタカタ




ーーー



幸子「可愛いボクがあやしてるんですから、泣き止んでください」ヨシヨシ

あんず「うわあああああん」イヤイヤ

P「はいはい、どうしたんだ」ダキアゲ

あんず「んーっ!うわああん」ダキツキ

P「ほら、もう怖いお姉ちゃんは居ませんよー」

幸子「」

まゆ「よしよし、いい子ですねぇー」ニコニコ

あんず「ひっぐ!ひっぐ!」ウトウト

まゆ「ふっ」チラッ

あんず「んー」スヤスヤ

幸子「」グギギ
幸子「と、ところで、この女の子達は誰なんですか?まさかプロデューサーさんの子ども・・・・・・」

まゆ「まゆとプロデューサーさんの愛の証ですよぉー」ニコニコ

幸子「え」

P「そんな訳ないだろ」

幸子「あはは、そうですよね。一番かわいいボクを差し置いてそんなはず・・・・・・」

P「凛と杏だよ」

幸子「え?」

P「幸子のよく知ってる、渋谷凛と双葉杏だって」

幸子「・・・・・・プロデューサーさんの子どもの方が、リアルなんですが」

まゆ「だからプロデューサーさんとまゆの子どもだって言ってるじゃないですかぁー」ギロッ

幸子「じゃ、じゃあ!ボクとも子どもをつくってくださいっ!可愛いボクなら文句はありませんよねっ?」

りん「っ?!」ビクッ
りん「うーんっ!」ウルウル

P「今度はそっちか」ハァ

まゆ「ちょっと幸子さん、帰ってもらえませんか?」

幸子「・・・・・・ボクも泣いていいですか?」




ーーー2時間後ーーー



あんず「うーん」ゴシゴシ

P「お?そろそろお昼寝は終わりかな」

「ふぁーあ、よく寝た」
「ん?どうしたの、プロデューサー?」

P「あれ?杏?」

杏「杏は、杏に決まってるじゃん」ニコニコ
杏「あれ?ちょっと寝てる間にプロデューサー大きくなったね」

P「そ、そ、そうかな?」アセアセ

杏「うん」ゴシゴシ

P「眠いなら寝てていいぞ?」アセアセ

杏「ううん、大丈夫」ゴシゴシ

P「まさか」チラッ

凛「あ、いつの間にか眠ってしまってました。すみません」ゴシゴシ

P「あ、ああ。大丈夫だ」
P「ちょ、ちょっと2人ともここを動くなよ」バタン



ーーー



P「まーーーゆううううう!」

まゆ「どうしたんですかぁー?そんなにまゆに会いたかったんですかぁー?」

P「そ、そうだ!ちょっとこっち来い」タッタッタッ

まゆ「もぉ、プロデューサーさんったらぁー、こんな明るいうちから大胆ですねぇー」ウットリ

ガチャ

まゆ「あ、起きたんですね。よく眠れましたかぁー?」ニコニコ


杏「杏はまだまだ眠れるよー」ファーア

凛「あれ?まゆさん、ですよね?」ゴシゴシ

まゆ「・・・・・・あれぇ?」

P「中身だけ戻った・・・・・・のか?」

まゆ「・・・・・・これはもう手遅れですねぇー。私達の子どもとして、これから頑張って育てましょぉー」ニッコリ

P「適当なこと言うなよ」
P「とりあえず、説明しておくか」

まゆ「そうですねぇー」ニヤリ

P「あー、お前らは俺らが大きくなったと思ってるみたいだが、お前らが小さくなってるんだ」

杏「あー、うーん。ところでプロデューサー?飴ちょーだい」

凛「そういえば、薄っすらと寝る前の記憶が・・・・・・」//

P「まあ、まとめると、大体まゆのせいだ」

まゆ「プロデューサーさんが獣のように飛びかかって来るからですよぉー」テレテレ

杏「プロデューサー!あーめぇーちょーだーいー!」ユサユサ

P「・・・・・・戻ったのは、凛だけか」ハァ


凛「そうだったんですか、あの飴が」

杏「あの飴ってどれだっけ?」ハテナ

凛「いろいろと迷惑かけてしまって、すみません」ペコリ

P「そ、その姿で謝られるとすごい罪悪感が・・・・・・」アセアセ
P「まあ、まゆの話だと明日には体も元に戻るらしいぞ」

凛「そうですか、じゃあ今日は帰って大人しくしてますね」

P「その方がいいな。送っていくよ」

凛「お願いします」

杏「杏も帰るっ!」

P「杏はなにしでかすか分からないから、駄目だ」

杏「ええー」グデー

P「今日は俺の家に泊まれ」

杏「・・・・・・分かった」テレテレ

凛「わ、私も」ボソッ

P「ん?どうしたんだ?凛」

凛「あ、その、ちょっとお腹が痛くて」オサエオサエ

P「どれ?ちょっと見せてみろ」グイ

凛「え?」

杏「プロデューサーの家」テレテレ

凛「きゃあああああ!」バシッ

ちひろ「あ、もしもし。早苗さんですか?」




ーーー



ブロロロローン

凛「ふんっ!」プンスカ

P「悪かったって、機嫌直してくれよ」

凛「いきなり服を捲るなんて、考えられません」プンッ

P「心配だったから、つい」

凛「ついでは、済まされませんよ?」

まゆ「そうですよぉ」

幸子「全くです」

杏「うまうまー」コロコロ

P「なんでお前らも付いてきてるんだよ」

まゆ「プロデューサーさんが、変な気を起こさないようについて来ましたぁー」

幸子「プロデューサーさんが居ない事務所なんて、可愛いボクには似合いません!」

P「じゃあ、順番に送っていくからなー」



ーーー



P「じゃあ、また明日な」

凛「本当に帰っちゃうんですか?」

P「このうるさい奴らを送って行かないと駄目だしな」

凛「そう、ですか」シュン

P「明日になっても変わってなかったら、また電話してくれ」

凛「分かりました。それでは、また明日」




ーーー



杏「ここがプロデューサーの家?」

P「そうだぞ」

杏「なんかボロいね」

P「我慢してくれ」

杏「よいしょ、よいしょ」ハァハァ
杏「疲れた」

P「まだ2段しか上ってないじゃないか」
P「ほら、頑張れ」

杏「もう、無理」

P「しょうがないな」ヨイショ

杏「あわっ!」

P「もうちょっと、足腰鍛えないとな」アハハ

杏「むー」ムスッ

ガチャ

P「ほら、着いたぞ」ヨイショ

杏「ベッドの上まで運んで」

P「我侭だな」

杏「杏は子どもだからー」

P「そうだな」
P「ほらよ」ボスッ

杏「はぁー、疲れたー。もう何もやる気おきないー」ゴロゴロ

P「それはいつもだろう。飯食うか?」

杏「食べさせてー」ゴロゴロ

P「それは駄目だ。ちゃんとこっちに来て食え」

杏「ええぇー」グデー

P「じゃあ杏は、飯抜きで」

杏「ええー!虐待だー!」

P「違う。躾だ」

杏「最初はみんなそう言うんだよねー」テクテク

P「はいはい、ちゃんと座れよ」ガサゴソ

杏「プロデューサーの手料理が食べたーい」ジタバタ

P「コンビニ弁当で我慢してくれ」

杏「えぇー。そんなんじゃ、杏の旦那は努まらないよー?」

P「誰が旦那だよ」パカッ


杏「コンビニ弁当は、カロリーがー」

P「いつも飴を頬張ってる奴が、言えた事か」
P「それに杏もいつもは出前じゃないか」

杏「・・・・・・いただきます」

P「いただきます」

杏「・・・・・・高い」

P「ん?どうした?」モグモグ

杏「机が高くて、食べにくい」

P「そうか。座ると目線ぐらいの高さだもんな」
P「ちょっと待ってろ」ガサゴソ

杏「?」



ーーー



P「お、あったあった」ガサゴソ

杏「なにそれー?」

P「ベイビーチェアだ」

杏「男の1人暮しの部屋に、なんでそんな物あるの?」

P「まあ、気にするな」ガサゴソ

杏「それになんか新品っぽいし」

P「さ、これで食べやすいだろ」ニコニコ

杏「う、うん」ボスッ
杏「けどなんか間抜け・・・・・・」

P「・・・・・・」ジー

杏「プロデューサー?」

P「・・・・・・次は雪美にも座らせたい」ボソッ

杏「え?」

P「さ、飯食って、風呂入って、さっさと寝るぞ」

杏「はーい」モグモグ
杏「・・・・・・お風呂」ボソッ

さっちゃん!

幸子との子作りはまだですか?


P「さ、飯食ったし。風呂入るか」

杏「一緒に入るとか、言い出さないよね?」

P「当たり前だろ。何言ってんだよ」

杏「じゃあプロデューサーが先に入っていいよ」

P「そうか。じゃあ入ってくるかな」ガラガラ

杏「よっと」ニヤリ
杏「探索開始!」ガサゴソ



ーーー10分後ーーー



杏「うーん、飴を探してたらエロ本が出てきてしまった」
杏「出てくるとは思ってたけど、こんなあっさり見つかってしまうとは」ペラペラ

杏「初めて見たけど、グラビア写真集とかと大して変わらないなー」ペラペラ

ポロッ

杏「ん?なんだこれ?」
杏「SDXCメモリカード」

杏「はっ!ダメダメ!いくら杏でも人の物を勝手に覗くなんて」
杏「・・・・・・でも」

ガラガラ

杏「っ!?」カクシカクシ

P「あがったぞー」

杏「は、ふぁい!」カクシカクシ

P「バスタオルとかは、もうカゴに入れてあるからな」

杏「は、はーい」タッタッタッ

P「いやに素直だな」

ガラガラ

杏「持ってきてしまった」
杏「ま、まあ、プロデューサーが寝てる間に戻せばいいよね」アハハ




ーーー風呂場ーーー



杏「んー!うーんっ!」
杏「シャワーヘッドに手が届かない」ガックリ

杏「プロデューサー!」

P「どうしたんだ?」ガラッ

杏「ふぁっ!?急に開けるなあああああっ!」バシッ

P「痛っ!杏が呼んだんだろう!」

杏「と、とりあえず閉めてっ!」バシッバシッ

P「分かったよ」ピシャ
P「それでどうしたんだ?」

杏「シャワーが取れない」

P「あー、そうか。じゃあ取ってやるよ」

杏「だから、開けようとするなあああっ!」

P「じゃあ、どうすればいいんだよ」ハァ

杏「ば、バスタオル巻くから」

P「じゃあ巻き終わったら教えてくれ」ガラガラ

シーン

杏「よし」ガラッ
杏「」キョロキョロ

パシッ

杏「・・・・・・これでよしっと」
杏「プロデューサー?入っていいよー」

P「はいはい」ガラッ
P「ほらよ」

杏「ん」

P「」ジー

杏「あ、あんまり見たら駄目だからっ!」カクシカクシ

P「ちゃんとお礼を言わないと駄目じゃないか」

杏「う、うるさいなー。早く出て行ってよ」テレテレ

P「ちゃんとお礼を言えたらな」

杏「もー!プロデューサーは杏のお父さんじゃないでしょ?!」

P「俺は杏の父さんでも、一向にかまわない」キリッ

杏「杏がかまうよっ!」

P「とりあえず、ちゃんとお礼を言いなさい」

杏「・・・・・・あ、ありがとう」ボソッ

P「よく出来ました」ナデナデ

杏「早く出て行ってー!」ムスッ

P「はいはい」ニコニコ

ピシャ

杏「もー」テレテレ




ーーー



杏「あがったよー」フキフキ

P「ちゃんと温まったかー?」

杏「うん。それよりさ」

P「なんだ?飴か?」

杏「飴も欲しいけど、他に聞きたい事があるんだよね」

P「なんだ?相談事か?」

杏「そうじゃないんだけど・・・・・・プロデューサーって結婚する予定でもあったの?」

P「おかげさまで、仕事に忙殺されてるからな。今はそれどころじゃないぞ」

杏「じゃあさ、なんでこんな服とか子ども用の椅子なんて持ってるの?」

P「大人には色々とあるんだよ」

杏「色々あったとしても、プリキュア柄のパジャマを持ってたら疑いたくなるよ」ジトー

P「・・・・・・さ、明日も早いし。寝るか」

杏「杏はプロデューサーの事を信頼してるし、プロデューサーにそういう目で見られるなら嬉しいけどさ」テレテレ
杏「まだ17歳だし、プロデューサーが捕まっちゃうのはちょっと・・・・・・」

P「」スースー

杏「・・・・・・おやすみ、プロデューサー」
杏(持ってて良かった、防犯ブザー)


P「」ガサガサ

杏「ふぁーあー」

P「お、起こしちゃったか。悪いな」ガサガサ

杏「んーん。大丈夫」ゴシゴシ

P「もうすぐで朝飯できるからなー」ジュージュー

杏「あ、あれ?ベッドが小さくなっ・・・・・・た?」
杏「うわあああああ!」カクシカクシ

P「どうしたんだ?」フリムキ

杏「わあああああ!こっち見るなあああっ!」



ーーー事務所ーーー



ちひろ「まあ、無事に元に戻ってなによりじゃないですか」

P「そうなんですけどね。体中がちょっと痛いです」ゴキゴキ

ちひろ「半日とはいえ、子守お疲れ様です」
ちひろ「子守を頑張ったお礼というわけじゃないですけど、杏ちゃんを略取したのはお咎めなしにしてあげます」

P「略取って」アセアセ

ちひろ「ところで杏ちゃんはどこですか?」

P「いつものソファでグダグダしてますよ」カタカタカタ



ーーー休憩室ーーー



雪美「杏ちゃん・・・・・・大丈夫?」ハテナ

杏「うぅー」グデー

雪美「どこか・・・痛い?」シンパイ

杏「プロデューサーにセクハラされた」ボソッ

雪美「・・・・・・せくはら?」

杏「見られた、穢された」ボー

雪美「・・・・・・はっ!」タッタッタッ




ーーー



雪美「ちひろさん」グイグイ

ちひろ「ん?どうしたの?」

雪美「ちょっと・・・いい?」チラッ

P「」カタカタカタ

ちひろ「そうね、少し外で話しましょうか」
ちひろ「ちょっと、雪美とお話してきますね」

P「休憩室使いますか?」

雪美「だ・・・大丈夫」アセアセ



ーーー事務所前ーーー



ちひろ「それで?どうしたの?」

雪美「杏ちゃん・・・・・・元気ない」

ちひろ「いつもみたいにゴロゴロしてるんじゃないの?」

雪美「そうだけど・・・なんか・・・違う」
雪美「それに」

ちひろ「それに?」

雪美「プロデューサーに・・・見られた・・・って」

ちひろ「何をかしら?」

雪美「それは・・・分からない。あとは・・・ケガさせられた・・・って」

ちひろ「怪我?」

雪美「うん。あと・・・・・・せくはらされた・・・って」

ちひろ「っ!?」

雪美「せくはら・・・って・・・なーに?」ハテナ

ちひろ「ゆ、雪美には、まだちょっと早いかな」アハハ

雪美「む・・・また・・・子ども扱い」ムスッ

ちひろ「そ、それよりも、杏ちゃんがそう言ったの?」

雪美「う、うん」コクン

ちひろ「・・・・・・そう。雪美は先に戻ってて」

雪美「・・・分かった」テクテク

ちひろ「はぁ・・・・・・。あ、もしもし?」


バタン

ちひろ「ただいま戻りました」

P「あ、お帰りなさい」カタカタカタ

ちひろ「私ちょっと気分が優れないので、休憩室で休んでますね」

P「じゃあ杏をどかしますね」

ちひろ「だ、大丈夫です!すぐに良くなると思うので」アセアセ

バタン

P「さて、仕事仕事っと」アセアセ



ーーー休憩室ーーー



バタン

ちひろ「あ、杏ちゃん」

雪美「元気・・・ないの」ナデナデ

杏「んー?」グデー

ちひろ「雪美から聞いたんだけど、プロデューサーの家で何かあったの?」

杏「・・・・・・大丈夫」ボー

ちひろ「プロデューサーにセクハラされたって本当?」

杏「」フリフリ

雪美「けど・・・さっき」

杏「裸、見られただけ」ボソッ

ちひろ「!!」

雪美「杏ちゃん・・・プロデューサーと・・・一緒に・・・・・・お風呂入ったの?」

杏「んーん」フリフリ
杏「プロデューサーが勝手に入ってきただけ」

ちひろ「!!!」

雪美「いいな・・・私も・・・プロデューサーの家に・・・・・・お泊りしたい」


ちひろ「あ、杏ちゃん!ほ、他には何もされなかったっ?!」

杏「大丈夫。あとは変な服を用意されただけ」ボー

ちひろ「・・・・・・プロデューサー」ワナワナ
ちひろ「それにしても顔色が悪いわね」ナデナデ

ちひろ「ん?けっこう熱があるわね」
ちひろ「立てる?」

杏「ん」ムクリ
杏「大丈夫・・・・・・」フラフラ

ちひろ「駄目ね。プロデューサーに車で・・・・・・」
ちひろ「もっと危ないわね」



ーーー



ちひろ「プロデューサー?ちょっと杏ちゃん、熱があるみたいなんで病院に連れて行きますね」

P「だ、大丈夫ですか?病院なら俺の車で」ガタッ

ちひろ「大丈夫ですっ!プロデューサーは事務所で留守番しといてくださいっ!」キッ

P「そんなに凄まなくても」ショボン



ーーー



ちひろ「さ、行きましょう」

杏「杏は、大丈夫」ボー

ちひろ「駄目よ。酷くなる前に診てもらわないと」

雪美「私も・・・・・・行きたい」

ちひろ「そうね。事務所に2人っきりにさせるわけにはいかないしね」

雪美「・・・・・・」ハテナ

今日は終わりです。
いろいろと新キャラを出してますが、モバマスは全員同じ事務所という認識で大丈夫なんですかね。

ないがしろにされているアイドルは、ちゃんとあとでフォローが入る予定です。

http://i.imgur.com/r81FXRH.jpg
http://i.imgur.com/3jzC8Bl.jpg
輿水幸子(14)

http://i.imgur.com/wBaKAw8.jpg
http://i.imgur.com/rKGf3rW.jpg
佐城雪美(10)




ーーー病院ーーー



杏「んんー。ここらどこー?」キョロキョロ

雪美「ここ・・・病院」

杏「あれぇ?ぷろりゅうさーは?」

雪美「事務所・・・・・・だと思う」

杏「ろうして、ここりにいりゅのー?」

雪美「杏ちゃん・・・・・・風邪・・・引いたから」

杏「ふぇー」ウツロ



ーーー事務所ーーー




ちひろ「プロデューサー・・・・・・」

P「あ、お帰りなさい」

ちひろ「お願いですから、自首してください」ペコリ

P「は?」

ちひろ「杏ちゃんから、聞いてしまったんです」

P「何をですか?」

ちひろ「プロデューサーにセクハラを受けたって」

P「は?杏がそう言ったんですか?」

ちひろ「はい、この耳でしかと聞きました」
ちひろ「もうすぐ、早苗さんが来ます」

P「俺は何もしてないですよ!」

ちひろ「けど杏ちゃんは、お風呂に押し入って来たって」


P「あー、あれは、杏がシャワーに手が届かないっていうんで、介助しただけですよ」

ちひろ「・・・・・・」シラー

P「いや、本当ですよ?」

ちひろ「まあ、早苗さんが来たら、大人しく自白してくださいね?」

P「え?早苗さん呼んだんですか?」

ちひろ「110番の方がよかったですか?」

P「い、いや」
P「ちょっと用事を思い出したんで、帰ります」ダッダッダッ

ちひろ「あっ!ちょっと!」



ーーー病院ーーー



杏「」スースー

コンコン

雪美「ん?・・・・・・どうぞ?」

P「あれ?雪美?」

雪美「あ・・・プロデューサー」

P「杏は?」

雪美「こっちで・・・寝てる」ユビサシ

P「良かった。大丈夫そうだな」
P「待っててくれて、ありがとうな」ヨシヨシ

雪美「う、うん」テレテレ

P「ただの風邪なのか?」

雪美「今日は・・・念の為に」

P「なるほど、検査入院みたいなものか」
P「とりあえず、もう遅いから雪美は帰った方がいい」


雪美「でも・・・杏ちゃんが」

P「俺がちゃんと付いてるから、大丈夫だ」

雪美「・・・・・・分かった」

P「よし、じゃあ公衆電話まで一緒に行くか」

雪美「1人で・・・大丈夫」ムスッ
雪美「私・・・もう10歳・・・だから」ムスッ

P「そうだったな。でも雪美だけだとお母さんとお父さんが心配しちゃうだろ?」
P「だから事務所からも、ちゃんと連絡しないと駄目なんだ」

P「別に雪美を子ども扱いしてるんじゃないぞ?今だってこうやって杏に1人で付いててくれたしな」ニコニコ

雪美「そ、そう・・・・・・それなら・・・いい」ウツムキ



ーーー



P「ふぅ。雪美も無事に帰ったみたいだし」

杏「」スースー

P「杏も幸せそうに眠ってるし」
P「杏の寝顔見てると、俺も眠たくなってくるな」ファーア

P「寝よ」
P「面会時間はまだ余裕あるし、仮眠ぐらいなら問題ない、よな?」



ーーー朝ーーー



杏「ふぁーあ。よく寝た」ゴシゴシ
杏「あれ?ここはどこだろう」

杏「まあいいや。まだ朝早いみたいだし、寝よ」ゴソゴソ
杏「あれ?プロデューサー?」

杏「なんでこんな所で寝てるんだろ」

P「」スースー

杏「・・・・・・寒そう」ウーン
杏「よいしょ」コソコソ

バサッ

杏「プロデューサーの寝顔、初めて見た」パシャ
杏「これをネタに飴を・・・・・・ふふっ」ニヤリ

杏「ここって、もしかして病院、かな?」
杏「そういえば、誰かに抱えられて車に乗った気がする」ウーン

杏「という事は、プロデューサーがずっと付きっきりだったのかー」
杏「プロデューサー業務じゃないのに、よくやるね」プニプニ

P「んー」フリハライ

杏「プロデューサーが体壊しちゃ、駄目だよ?」フフッ



おわり




ーーー事務所ーーー



P「おはようございまーす」ガチャ

ちひろ「あ、おはようございます」

P「っ!」ビクッ

ちひろ「どうしてそんなに驚いてるんですか?」

P「い、いや、一瞬だけ早苗さんに見えたので」アセアセ

ちひろ「・・・・・・まあ、反省している証拠ですかね」ハァ

P「ははっ、はぁ」
P「ところで今日は朝から賑やかですね」

ちひろ「この子達も朝から何やってるんですかね」

P「何やってるんですか?喧嘩とも少し違うみたいですけど?」

ちひろ「うーん、それがですねー」



ーーーちょっと前ーーー



幸子「可愛いボクを差し置いて、そんな事はありません!」

まゆ「嘘じゃないですよぉ」ニコニコ

幸子「証拠はあるんですかっ?」

まゆ「ありますよぉ。ちょっと待ってくださいねぇ」

幸子「ボイスレコーダー?」

ピッ

『俺の、奥さんは、まゆ!。だけ、だっ!』

まゆ「ほらねぇ」

幸子「いやいやいやっ!明らかにツギハギですよねっ?!」


まゆ「うるさいですねぇ。しつこい女は嫌われますよぉ?」

幸子「まゆさんになら、いくらでも嫌われても問題ないですっ!」

まゆ「じゃあこれでいいですか?」

ピッ

幸子「もう作り物はいいですよ」ハァ

『まゆみたいなお嫁さんだったら、大歓迎だよ』

幸子「っ!?」
幸子「ちょっ、ちょっと待って下さい!」

まゆ「どうしたんですかぁ?」ニヤニヤ

幸子「ぷ、プロデューサーさんが来てから確認しましょう」

まゆ「本当に諦めが悪いですね」イラッ



ーーー



P「へー、そんな事が」

ちひろ「それからずっと言い合いをしてますね」

P「いやー、子どもとはいえ、そんなに好かれてるとなんか照れますね」テレテレ

ちひろ(腹立つ)イラッ
ちひろ「ところで、真偽のほどはどうなんですか?」

P「もちろん冗談でしたけど、言いましたね。子守の時に」

幸子「えええええっ!」

P「ど、どうしたんだ?幸子!」

まゆ「ふふふっ!」ニマニマ

ちひろ「まゆが勝ち誇ってる」コワッ

幸子「プロデューサーさんが、そんな・・・・・・」ガクリ

P「だ、大丈夫か?」


幸子「プロデューサー、さん?」

P「ど、どうした?どこか痛いのか?」アセアセ

幸子「ふふふっ」
幸子「プロデューサーさんっ!」クワッ

P「お、おう。大丈夫か?」

幸子「この際、ハッキリさせておきましょう!」

ちひろ「おっ」チラッ

幸子「誰よりも可愛いボクと、まゆさんのどっちが好き・・・・・・」

バタンッ!

きらり「にゃっほーい! きらりだよ☆」

P「お!おはよう!今日も元気だな」

きらり「おっすおっすばっちし!」

P「すまんな、幸子。聞き取れなかったからもう一度言ってくれ」

ちひろ「鬼ね」ボソッ

幸子「もういいですっ!言ってあげますよっ!」
幸子「プロデューサーさんは、ボクとまゆさんのどっちが好きなんですかっ?」

まゆ「もちろん、まゆですよねぇ」ニッコリ

P「そうだな」

幸子「えっ」ガクンッ

P「まゆ”も”好きだぞ」ヨシヨシ

まゆ「・・・・・・え?」

P「もちろん、幸子の事もきらりの事も好きだぞ」ニッコリ

幸子「と、当然ですよねっ!で、でもそういう事じゃ」テレテレ

きらり「にょわー!Pちゃんもハピハピすぅう!」

幸子「そ、それじゃあ、その、プロデューサーさんは好きな人とか居るんですか?」ボソッ

P「ん?さっきも言った通り、俺はみんな好き・・・・・・」

幸子「そ、そうじゃなくて!」

ちひろ「今日の幸子ちゃんは積極的ねー」


幸子「その、恋愛対象として、みてる人は居るんですか?」ドキドキ

P「うーん」
P「ぶっちゃけた話」

幸子「は、はい」ドキドキ

P「担当アイドルは、全員子どもに見える」
P「そうやって、聞いているうちは幸子もまだまだ子どもだな」アハハ

P「手のかかる子ほど、可愛いって言うしな」

幸子「じゃ、じゃあちひろさんとかは?」ガクガク

ちひろ「?!」ビクッ

P「そうだなー。ちひろさんはー」

ちひろ「」ドキドキ

P「好きとか嫌いとか、そういう枠組みに入ってないかな」

ちひろ「」

P「仕事上の関係って言うのか。まあ、大人には色々あるんだよ」アハハ

幸子「じゃ、じゃあ強いて言うなら、ボク達の中で誰が1番ですか?」

P「みんな可愛いからな。みんな1番だ」

まゆ「プロデューサーさん、よくあるもしも話ですよぉ?」
まゆ「今時の小学校だって、そんな緩くないですよぉ」

P「そうだなー。じゃあ強いて言うなら・・・・・・」
P「・・・・・・杏だな」

まゆ「」
幸子「」


ガチャ

杏「おはよう」ファーア


杏「あれ?みんなどうしたの?」

P「お、杏か。1人で事務所に来るなんて珍しいな」

杏「きょ、今日はちょっとプロデューサーに用があって」ウツムキ

P「お?なんだ?相談事か?」ワクワク

杏「そ、そうじゃないけど。その・・・・・・」
杏「この前に杏が入院してた時に、ずっと付き添っててくれて、その・・・・・・」ウツムキ

杏「あ、ありがとう」ボソッ

P「どういたしまして」ヨシヨシ

杏「そ、それでっ!これ、お礼」///

P「おー!わざわざありがとうな」ニコニコ

杏「えへへ」テレテレ

幸子「に、2番は誰なんですかっ!」クワッ

杏「っ!?」ビクッ

P「なんだよ、まださっきの話してるのか?」

杏「さっきの話?」

P「あー、さっきアイドルの中で誰が1番好きかって聞かれたんだよ」

杏「っ!?」

ちひろ「それで、プロデューサーは杏ちゃんが1番好きって答えたのよ」フフッ

杏「えっ?!」シュボッ

ちひろ(キュンキュンしちゃう)

P「し、強いて言えばですよ?」
P「あんまり順位を付けるのは好きじゃないけど、2番かー」ウーン

P「まゆ、かな」

幸子「」ガックシ

まゆ「分かりました。今は2番で我慢してあげます」

P「我慢って」ハハッ
P「そうだ、杏!」

杏「へっ?え?なに?」//

P「プレゼント開けていいか?」

杏「い、いいけど」テレテレ

バリバリ


P「お?飴玉じゃないか。いいのか?」

ちひろ「あれ?それって」

P「あげませんよ?」

ちひろ「ち、違いますよ。最近、小中学生の間で流行ってるアクセサリーですよ」

まゆ「まゆの学校でもクラスメイトが持ってますよぉ。まゆはプロデュサーさん以外に興味はありませんけどねぇ」

ちひろ「半かけになる仕様らしくて、その半分に合うの物を持っている同士は願いが成就するとか」

杏「」カアアァ

ちひろ「随分と精密に作られているみたいで、同じ商品でも絶対に他の物とは合わない作りになってるらしいですよ」

P「へえー。いかにも女の子が喜びそうな設定ですね」

ちひろ「願いごとは、アクセサリーの色で決まっているらしいですよ」
ちひろ「青が永遠の友情で、ピンクがなんだったかなー」ニヤニヤ

まゆ「っ?!」

P「ちひろさん、詳しいですね」

ちひろ「ワイドショーでやってたのを見てただけですよ」

P「杏から貰ったのはピンク色かー」
P「杏?これは、どんな願い事が叶うんだ?」

杏「え、え?えっとー」///
杏「わ、忘れちゃった」///

ちひろ「」ニヤニヤ

P「まあ、あとで調べるか。ありがとうな」ナデナデ

杏「ど、どういたしまして」テレテレ

まゆ「プロデュサーさん?」ニッコリ

P「ん?どうした?」

まゆ「その飴玉の半分を、私が貰ってもいいですかぁ?」ニコニコ

杏「っ?!」

P「うーん。そうだなー」

杏「あ、その飴玉、半分こして杏に欲しい」グイッ

ちひろ「」ニマニマ

P「そうだな。せっかく杏からのプレゼントだしな」

パキッ

P「これでいいか?」

杏「う、うん!ありがとう」ギュゥ



おわり

今日は終わり
可愛い杏を書ける人が羨ましい

ここの杏も可愛いだろ!いい加減にしろ!

ドキドキしてるのに仕事関係でバッサリ切られたちひろさんが不憫でならない

自分で直接聞いたのに2番目ですらないさっちゃんなんて息してないぜ
それにしても杏も可愛いが他の子も可愛いな

凛「あ、双葉さんもそれ付けてるんだ」

杏「ん?あー、このブレスレッド?」

凛「そうそれ!最近学校で流行ってますよね」

杏「そうだねー」グデー

凛「もしかして、誰かからの贈り物ですかー?」ニヤニヤ

杏「そ、それは」ボフッ

凛「そんなに照れなくても大丈夫ですって」ニヤニヤ
凛「最近の小中高生は、みんな持ってますから」

杏「んー」テレテレ

凛「けどテレビとかファンの前では、外した方がいいかもしれないですね」

杏「分かってるよー」グデー//

凛「だけど双葉さんって、やっぱり年上の先輩なんですねー」

杏「今までは、どう見てたの?」ジー

凛「も、もちろん、今までも先輩として見てましたよ。ええ」アセアセ

杏「まあいいけど」

凛「と、ところでそのブレスレッドって誰からの贈り物なんですか?」

杏「んー、内緒」ニコニコ
杏「これは杏だけの秘密だから」ニマニマ

凛「えー、教えてくださいよー」ニヤニヤ

杏「だめえー」ニマニマ

凛「もー、いいじゃないですかー」

ガチャ

P「お、賑わってるな」

凛「あ、プロデューサー。おはようございます」

杏「おはよー」グデー

P「おう、おはよう!随分と賑わってたけど、何の話してたんだ?」


杏「な、なんでもない!」ボフッ

凛「今、双葉さんの好きな人の話をしてたんですよ」ニヤニヤ

杏「うー!」///

凛「それで羨ましいなーって話していたんですよ」ニヤニヤ

P「へー、杏もお年頃だしな」ニコニコ
P「分かってると思うが、公私混同はするなよ?」

杏「もうプロデューサーまでっ!分かってるってばっ!」バンッ///

凛「お、怒らせちゃいましたね」アセアセ

P「気にしなくても、そのうちに戻ってくるよ」

凛「それならいいですけど」

P「まあ一応、メールでフォローしとくか」ゴソゴソ

凛「あ、それなら私からもメールしときますね」ゴソゴソ

P「そうだな、頼む」ピッ

凛「いえいえ」ピッピッピッ

P「さすがに打つの速いな」

凛「そうですか?最近はみんなこんな感じですよ」

P「最近の子どもはすごいなー。俺は専ら電話だしな」ピッピッ

凛「あれ?プロデューサーってストラップ付けてましたっけ?」

P「ああ、これね。最近付けてもらったんだ。なかなか綺麗だろ?」

凛「けど、男の人がピンクって・・・・・・あれ?」

P「別にいいだろ」ピッピッ

凛「それって、中高生の間で流行ってるんですよ?」
凛「なんでプロデューサーが持ってるんですか?」

凛「ま、まさか・・・・・・」シラー

P「私情の詮索はやめろ」

凛「けど偶然ですね。さっき双葉さんと話してた時も、このグッズの話題だったんですよ」
凛「杏ちゃんも半分を持ってましたよ」

P「そりゃそうだろ」

凛「え?知ってたんですか?」

P「知ってるも何も、このストラップは杏から貰った物だし」

凛「・・・・・・え?」


Trrrrrrrrr

凛「あ、幸子ちゃん?ちょっと事務所近くの喫茶店まで来てくれる?」

幸子「今はちょっと、外に出たくないです」ボソッ
幸子「可愛いボクでも、ちょっとだけ凹む事がありまして」ボソッ

凛「プロデューサーの事で話があるんだけど、どうしても無理?」

幸子「っ!?」
幸子「行きますっ!」

凛「ありがとう、待ってるね」



ーーー15分後ーーー



チャララーン

「いらっしゃいませー」

幸子「あ、待ち合わせしてるんですけど」ハァハァ

「あ、はい。どうぞ」

凛「こっちこっち」フリフリ

幸子「待ちました?」ハァハァ

凛「大丈夫、私も今来たところだから」
凛「それにしても早かったね」

幸子「は、走ってきましたから」ハァハァ

凛「み、水飲む?」

幸子「あ、ありがとうございます」ゴクゴク

凛「落ち着いた?」

幸子「は、はい」ハァ
幸子「そ、それでプロデューサーさんの話ってなんですか?」

凛「最近、双葉さんがプロデューサーに猛アタックをしているの」

幸子「・・・・・・そうですね。ボクも何度か見たことがあります」

凛「極めつけは、幸子ちゃんも知ってると思うけど」
凛「あの飴玉グッズを、双葉さんとプロデューサーが持ってた事ね」

幸子「あー、あれですね」ハァ

凛「ピンク色なんて、彼氏彼女でぐらいしか使わないし」

幸子「そうですね。ボクのクラスでもよく見かけますよ」

凛「そこでっ!プロデューサーの眼中に私達も入りたいと思わない?」

幸子「それはそうですけど、正直勝てる気がしないですよ」
幸子「凛さんは居ませんでしたけど、この前にプロデューサーさんにどのアイドルが好きか聞いたんですよ」

凛「えっ!?なに?そんな事してたのっ?!」ズイッ

幸子「は、はい!プロデューサーさんは、みんな好きだって言ってましたけど、強いて言えばって事で聞いたんですよ」

凛「それでっ!誰が1番だったのっ?」ドキドキ

幸子「言うまでもありませんよ。杏さんが1番でした」

凛「ま、まあ、そうだよね。話の流れ的に」ハァ

幸子「ボクも諦めきれなかったんで、2番も聞いたんですよ」

凛「へ、へぇ」ドキドキ

幸子「・・・・・・聞いたんですよ」ズーン

凛「そ、それで誰が2番だったの?」ドキドキ

幸子「まゆさんでした」

凛「」
凛「さ、3番目は?」アセアセ

幸子「いくら可愛いボクでも、それ以上は耐えられなかったので、その日は帰りました」
幸子「それより、プロデューサーさんの事で話したいのってなんですか?」

凛「私達もプロデューサーにアタックしていこうと思うのよっ!」

幸子「でもプロデューサーさんは、もう杏さんにベタ惚れですよ?」

凛「私達が1人では、勝てなくても2人とか3人なら勝機があると思わない?」

幸子「けど3人で勝ったとしてもプロデューサーさんは1人しか居ませんよ?」

凛「じゃあこのまま双葉さんとプロデューサーがくっつくの黙って見てるつもり?」

幸子「ボクだって色々と考えてはいるんですけど、なかなか良い考えが思いつかなくて」

凛「だからまずはイーブンにしようって話よ」
凛「前はみんなに甘かったのに、今は双葉さんだけに甘いのはおかしいと思わない?」

幸子「それはプロデューサーさんの方針なんじゃないですか?」

凛「甘いっ!恋愛とは戦争なのよっ!」
凛「それで何か、プロデューサーから気になる発言とか無かった?」

幸子「うーん、そうですねー」
幸子「手のかかる子ほど、可愛いとか言ってましたね」

凛「うーん、だから双葉さんと佐久間さんがツートップなのね」
凛「あ、そうだ!」

幸子「どうしたんですか?」ハテナ

凛「ふふふっ」ニヤリ




ーーー翌日ーーー



P「おはようございます」

ちひろ「おはようございます」

P「あれ?凛って、まだ来てないですか?」キョロキョロ

ちひろ「今日は、まだ誰も来てないですね」

P「そうですよね。おっかしいなー」ポリポリ

ちひろ「どうしたんですか?」

P「今日は大事な収録があるから、一度事務所に来てくれって言ったんですけどね」

ちひろ「凛ちゃんがすっぽかし、って事もないでしょうし」

P「ま、まさか、事故にでも遭ったんじゃ」アセアセ

ちひろ「うーん、まあ無いとは思いますけど、一度連絡してみたらどうですか?」

P「そ、そうですね」ピッピッピッ

Trrrrrrrr

P「あ、凛か?」

凛「プロデューサー、ですか?」

P「どうした?今どこに居るんだ?」

凛「す、すみません。今日はちょっと仕事・・・・・・」

P「ん?体調でも崩したのか?大丈夫か?」

凛「そうじゃないです。元気ですけど、仕事には行きたくないです」ガチャ

P「え?お、おい!」ツーツー

ちひろ「どうしたんですか?」

P「なんか、仕事に行きたくないって」

ちひろ「本当にどうしたんでしょうね」

P「まあ、凛に限ってサボりって訳でもないと思いますけど」
P「とにかく、仕事には行かないとヤバイので、迎えに行ってきますね」ガチャ

バタン

ちひろ「行ってらっしゃい」

Trrrrrr

ちひろ「はい、もしもし」ガチャ

幸子「あ、ちひろさんですか?」ホッ

ちひろ「あら、どうしたの?幸子ちゃん」

幸子「今日、午後からお仕事が入ってるんですけど」

ちひろ「えーっと、そうね。レッスンが入ってるわね」

幸子「休ませてもらえないですか?」

ちひろ「うーんと、理由を教えてもらってもいいかしら?」

幸子「そ、それはですね。し、仕事に行きたくないからです!じゃ」ガチャ

ちひろ「・・・・・・5月病でも流行ってるのかしら?」ハテナ



ーーー凛の家ーーー



ピンポーン

凛「!!」ビクッ


P「あ、おはようございます」ペコリ
P「は、はあ。部屋から出てこようとしないんですか」

P「えーっと、少しだけ上がらせてもらってもいいですか?」
P「ありがとうございます。あ、これつまらない物ですが」


凛「なんで、もう家にあげちゃうの!」ボソッ

コンコンッ

凛「!!」ビクッ

P「おーい、凛?大丈夫か?」

凛「自然に、自然に」ボソッ
凛「ぷ、プロデューサーですか?」

P「そうだ。今日は仕事もあるが、部屋から出てこないって親御さんが心配してるぞー」

凛「わ、私は仕事に行きたくないんです」ドキドキ

P「・・・・・・そうか。まあ、そういう気分の時もあるか」

凛(あれ?)

P「とりあえず、親御さんが心配するから、ご飯は食っとけよ。じゃあな」タッタッタッ

凛「あれ?」ボソッ
凛「ま、まさかね。これも私を部屋から出させる為のプロデューサーの作戦・・・・・・」ガチャ

チラッ

シーン

凛「あれ?」


P「ええ、他の子も時々こういった気分になることがあります」
P「けど、みんな本当にアイドルが好きでやってますから、明日には治ってると思いますよ」アハハッ

P「はい。それではお騒がせしました。失礼します」ペコリ

ブロロロローン

凛「あれ?」



ーーー



P「はい、はい。本当に申し訳ありません」ペコリペコリ

「今回は多めにみるけども、次は無いよ?」

P「はい!ありがとうございます!」ペコリペコリ



ーーー



P「はぁ。まさか、凛がこんな事を言い出すなんてな」

Trrrrrrr

P「ん?事務所からか」ピッ
P「もしもし?」

ちひろ「あ、プロデューサーですか?」

P「どうしたんですか?事務所から電話なんて珍しいですね」

ちひろ「それがですね、幸子ちゃんなんですが・・・・・・」



ーーー



ちひろ「っていう訳なんですよ」

P「幸子もですか。うーん」

ちひろ「どうしましょう。私が行きますか?」

P「いえ、杏を拾うついでに、幸子の家にも行ってきますよ」

ちひろ「それではお願いしますね」ガチャ

P「うーん。どうしたんだ、2人とも」
P「思春期か?」

ブロロロローン



ーーー杏の家ーーー



ピンポーン

P「おーい、杏?いるかー?」

杏「いないよー!留守だよー」

P「そうか、じゅあ入るぞー」ガチャ

杏「ちょっ!勝手に入って来ないでよっ」カクレカクレ

P「今日は杏だけに構ってる時間は無いんだよ」
P「ほら、行くぞ!」ガシッ

杏「いーやーだー!今日は休むのーっ!」

P「お前はいつも休みたいって言ってるだろ」

杏「きょ、今日はお腹が痛いのっ!」

P「もう何度目だよ!いい加減にしないと怒るぞー」

杏「だめえー!」

P「じゃあ仕事行くか?」

杏「・・・・・・無理」

P「」ガシッ

杏「ちょっ、引っ張んないで!」ズリズリ
杏「杏まだ着替えてないよ!」

P「大丈夫だ。今日はレッスンだから」

杏「大丈夫じゃないよ!」ズリズリ
杏「分かったからー。行くから、着替えさせてえええ」

P「よし、じゃあ俺は外で待ってるからな」パッ



ーーー



ブロロロローン

杏「プロデューサーって、ちょっと強引すぎだよね」

P「そんな事はないぞ」

杏「1人暮らしの杏はいいけど、実家に住んでる子とかも、いきなり部屋に乗り込んでるの?」

P「そんな訳ないだろう。そもそも1人暮らしだろうが、実家だろうが部屋には乗り込まないぞ」

杏「え?杏は?」キョトン

P「杏は引きずり出さないと、一生出てこないだろ」

杏「あ、杏はまだ本気出してないだけだからっ!」

P「じゃあ、いつになったらやる気が出るんだよ」

杏「・・・・・・気が向いたら」

P「・・・・・・さ、今日は幸子の家に寄って行くぞー」

杏「幸子も引きこもりになったの?」

P「うーん、そうかもしれないな」

杏「5月病は大変だよね。杏も分かるよ」ウンウン

P「いや、今は5月じゃないし」
P「それに杏も幸子も当てはまらないだろ」

杏「・・・・・・杏の頭の中は、常に春だから」ボソッ

P「杏はもうちょっと、勉強を頑張った方がいいな」



ーーー幸子の家ーーー



ピンポーン

P「あ、こんにちわ。お世話になっております」ペコリペコリ
P「こっちは、幸子さんの友達の双葉杏です」

杏「双葉です」ペコリ

P「えーっと、実はですね・・・・・・」



ーーー



幸子「さっきのチャイムは、プロデューサーさんかな?」
幸子「やっとこのモヤモヤした気持ちから開放されるのかな」ボソッ

コンコン

P「幸子、居るのか?」

ガチャ

P「お!大丈夫か?」

幸子「プロデューサあああさあああん」ガバッ

P「ぐふっ」

ドンッ

母「す、すごい音がしましたけど、大丈夫ですか?」

P「だ、大丈夫ですー」
P「幸子は大丈夫か?」

幸子「大丈夫です・・・・・・」
幸子「ごめんなさい。ごめんなさい」ウルウル

パシャ

P「え?」

杏「」ジー
杏「いつまでくっついてるの?!」

幸子「うわあああんっ!」ギュウ

P「急にどうしたんだ?」ヨシヨシ

杏「むー」ジー



ーーー



幸子「ひっぐ、ひっぐ」ウルウル

P「落ち着いたか?」ヨシヨシ

幸子「」コクン

P「それで、どうしたんだ?」ヨシヨシ

幸子「そ、その、怒らないでくださいね?」ウルウル

P「泣いてる女の子に、怒ったりしないよ」ニコニコ

杏「杏はいつも泣いて嫌がるのに、プロデューサーは無理やり連れて行くよね」ムスー

幸子「ボク、ズル休みしたくて。その、ごめんなさいっ!」ペコリ

P「そうか」

幸子「ごめんなさい、ごめんなさい」

杏「ふむふむ」メモメモ

幸子「だけどボク、どうしてもプロデューサーさんに直接電話できなくて・・・・・・」

P「だから事務所に電話したのか」

幸子「だけど電話した後、すごい気分が悪くなっちゃって」

P「今は大丈夫か?」ヨシヨシ

幸子「もう大丈夫です。プロデューサーさんの温もりでとても楽に・・・・・・」

P「え?」

幸子「ち、違いますっ!プロデューサーさんが、可愛いボクを迎えに来てくれるのを待ってただけですっ!」

P「けどさっき休みたいって」

幸子「可愛いボクが、そんな事を言うわけないじゃないですか」アハハ

P「まあ、何はともあれ大丈夫そうで、安心した」
P「どうする?これから事務所行くけど、乗って行くか?」

幸子「そんなに可愛いボクに乗ってほしいなら、仕方ないですね」

杏「じゃあ杏は帰りまーす。お疲れ様でしたー」テクテク

P「さ、俺は外で待ってるからな」ガシッ



ーーー外ーーー



杏「ねえ、プロデューサー」

P「なんだ?」

杏「どうして、杏は休んじゃ駄目なの?」

P「杏も幸子も、理由も無しに休んじゃ駄目だ」

杏「杏はちゃんと理由あるよ?」

P「仮病はちゃんとした理由とは言わないぞ」
P「休んでいいのは、冠婚葬祭とか病気とかだな。あとは休日かな」

杏「杏は毎日が休日だから」

P「はいはい。杏も自分で事務所に来てくれると嬉しいんだけどな」

杏「・・・・・・明日はちゃんと行くから、迎えに来なくていいよ」ニコニコ

P「そうやって前に信じたら、見事に裏切られたからな」

ガチャ

幸子「お待たせしましたっ!可愛いボクが仕方なく乗ってあげますよ」ニコニコ




ーーー事務所ーーー



幸子「ごめんなさいっ!」ペコリ

ちひろ「そんなに気にしなくていいのよ」
ちひろ「お仕事にも間に合ったわけだしね」

ちひろ「まあ、急に休まれるのは私もプロデューサーも心配しちゃうから」

幸子「そうですよね。すみません」ペコリ

ちひろ「次からは気を付けてね」
ちひろ「そうじゃないとプロデューサーに嫌われてしまいますよ」ボソッ

幸子「えっ?え?」

P「ところで凛は、まだ来てないですか?」

ちひろ「まだですね」

P「思春期の女の子って、男の子より精神が不安定になるんですかね?」

ちひろ「それは私に聞くより、もっと適役がいるじゃないですか」ニヤニヤ

幸子「え?ボクですかっ?!」
幸子「そ、そうですね!仕方ないので、教えてあげますよっ!」

P「おう、頼むぞ」

幸子「可愛いボクは大丈夫ですけど、普段から無理している子も多いらしいですよ。ボクは大丈夫ですけど」

P「ふむふむ。他にもあるなら、教えてくれ」メモメモ

幸子「どんなに信頼関係があっても、誰にも話せない悩み事とかストレスを知らずに溜めてしまったりするみたいですね」
幸子「家族にも誰にも話せずに、いきなり爆発しちゃって自暴自棄になったり」

幸子「ボクが知ってるのは、これぐらいですね」

P「ふむふむ、ありがとうな」ヨシヨシ

幸子「せ、せっかく可愛いボクが教えてあげたんですから、しっかりと活用してくださいねっ!」テレテレ

ちひろ「あとは第二次性徴期とか、生理で不規則に体調を崩したりとかですね」
ちひろ「特に女の子は、体つきがぐんぐんと変わっていきますから」ニヤニヤ

幸子「・・・・・・」///

P「なるほどね」メモメモ
P「今日の凛みたいにならないように、気を付けていかないと駄目ですね」

ちひろ「まあ、自分で上手にコントロール出来る子も居るみたいですけど、なかなか難しいですね」

P「なるほど。とりあえず小学生組と杏は大丈夫ですね」

杏「・・・・・・杏、高校生なんだけど」ショボーン




ーーー凛の家ーーー



凛「うーん、プロデューサー帰っちゃった」ショボーン
凛「予定だと、部屋に乗り込まれて駄々こねてる私をお姫様抱っこで・・・・・・」ポッ

凛「幸子ちゃんの方は、成功したのかな?」ピッ

Trrrrrrr

凛「もしもし?」

幸子「もしもし、どうしたんですか?」

凛「作戦の事だけど、私は失敗しちゃった」ボソッ

幸子「ボクの方も失敗しちゃいましたよ」

凛「そう。やっぱりズル休みなんて駄目だよね」アセアセ

幸子「そうですね。凛さんも早く事務所に来たほうがいいですよ?」

凛「あれ?失敗したんじゃないの?」

幸子「え?失敗しましたよ?」

凛「今はどこに居るの?」

幸子「事務所ですよ?プロデューサーさんも心配していますから、早く来てくださいね」

凛「あ、うん。分かった」

幸子「それでは、そう伝えときますね」ガチャ



ーーー事務所ーーー



ガチャ

凛「お、おはようございます」コッソリ

P「お!来たな」

凛「ぷ、プロデューサー!?お、おはようございます」

P「おはよう」ニコニコ
P「ちょっとあっちで話しようか」

凛「は、はい」ビクビク



ーーー休憩室ーーー



シーン

凛「・・・・・・」ドキドキ

P「ふー。さて、どこから話すべきか」

凛(プロデューサーのこんな真剣な顔、初めて見た)
凛(やっぱりカッコいい///)チラッ

P「ん?顔赤いぞ?少し暑いか?」

凛「い、いえ!だ、大丈夫です」ボソッ

P「凛っ」

凛「は、はい!」ドキドキ

P「お前にも考えがあっての事かもしれないが、今日みたいな事は・・・・・・」

凛「す、すみませんっ!」ペコリ

P「別に怒っているんじゃないんだ」
P「知らず知らずのうちに溜め込んでいるのに気付かなかったのは、俺の責任でもあるしな」

凛「い、いえ。決してそういう訳では・・・・・・」

P「まあ、今回は番組側も多めに見てくれるって言ってもらえたし」
P「凛がいつも頑張っている成果でもあるけど、次からはやめてくれよ?」

凛「す、すみません」ペコリ

P「ちゃんと自分に合った、ストレス発散方法とか考えとくように」

凛「は、はい」ウツムキ

P「俺に手伝える事があったら、なんでも言ってくれよ」

凛「な、んでも?ですか?」

P「あー、なんでもだ。俺に出来る事ならな」
P「杏みたいに我侭放題も困るが・・・・・・」

凛「!!」ビクッ

P「少しぐらい頼ってくれてもいいんだぞ?」

凛「じゃ、じゃあ・・・・・・」//

P「ん?遠慮せずに言ってくれ」

凛「プロデューサーとふ、2人っきりでサンポしてくれませんか?」ドキドキ

P「ん?えっ?」

凛「駄目、ですか?」ウルウル

P「駄目じゃないけど、そんな事でいいのか?」

凛「はいっ!」ニッコリ

P「そうだな。じゃあ今度の日曜日に行くか」

凛「は、はいっ!」ドキドキ



ーーー日曜日ーーー



バタン

テクテクテク

幸子「さて、プロデューサーさんと凛さんがデートするという情報を、キャッチした訳ですけど」カクレカクレ
幸子「本当なんですか?」

まゆ「信頼できる筋からの情報ですよぉ」カクレカクレ

幸子「けど尾行なんて、可愛いボクには全然似合わないですよっ!」

まゆ「じゃあ帰ってもらっていいですよぉ?」

幸子「ま、まゆさんがどうしてもって言うんで、仕方なく付いてきただけですよっ!」

まゆ「だから帰ってもいいですよぉ?」

幸子「いや、でもまゆさん1人だと不安でしょうから、仕方なく・・・・・・」

まゆ「」タッタッタッ

幸子「って、置いてかないでくださいよー!」アセアセ



ーーー



幸子「お、ペットショップに行くみたいですねっ!」

まゆ「プロデューサーさんも凛ちゃんもペット飼ってませんよねぇ?」

幸子「これから飼うんじゃないんですか?」

まゆ「プロデューサーさんのアパートはペット禁止ですから、凛ちゃんの方かなぁ」

幸子「可愛いボクみたいな子犬が、たくさんいますよー」キャッキャッ

まゆ「遊んでないで、行きますよぉ」

幸子「あれ?グッズコーナーに行きましたよ?」

まゆ「おかしいですねぇ」

幸子「あ、どうやら買うものが決まったみたいですよ」

まゆ「首輪、ですねぇ」

幸子「随分と小さいですね。プロデューサーさんは隠れて、チワワでも飼っているんでしょうか?」
幸子「チワワより、ボクの方が断然可愛いと思うんですけどねっ!」

幸子「今度は小料理店ですね。そういえば、もうすぐお昼ですね」

まゆ「私達も入りますよぉ」

「いらっしゃいませー」



ーーー



幸子「うーん、困りましたね。完全個室だとは」

まゆ「・・・・・・声も聞こえませんねぇ」ゴソゴソ

幸子「どうして、コンクリートマイクを持っているんですか?」ビクビク

まゆ「細かい事は気にしちゃ駄目ですよぉ」ニコニコ
まゆ「さぁ、早く食べて外で待ちますよぉ」モグモグ



ーーー



幸子「あ!出てきましたよ」

まゆ「・・・・・・ふふふっ」パシャ


P「ん?」キョロキョロ

凛「どうしたんですか?」

P「いや、カメラのシャッター音がしたような」キョロキョロ

凛「大丈夫ですよ。ちゃんと変装してますし」ニコニコ

P「・・・・・・そうだな。ちょっと敏感になり過ぎてたみたいだ」アハハ

凛「さ、ちゃんと繋いでてくださいよ?」

P「分かってるって」ギュウ


幸子「あれ?帰っちゃうんですか?」テクテク

まゆ「やっぱり尾行なんて、趣味の悪い事をしちゃ駄目ですよぉ」ニッコリ

幸子「すごく今更ですね」




ーーー翌日ーーー



ちひろ「昨日のデートは、楽しかったですか?」

P「だからデートじゃないですってば」

ちひろ「ですけど、まゆちゃんと幸子ちゃんが、2人っきりで楽しそうに歩いているのを目撃していますよ?」

P「デートじゃないですよ。ただの・・・・・・散歩ですから」

ちひろ「気になる間がありましたね」

P「気にしないでください」

ガチャ

凛「おはようございます」バタン

ちひろ「おはよう、凛ちゃん」

P「お、おはよう」

凛「おはようございます。プロデューサー、昨日はありがとうございました」

P「そ、そうか」

凛「またお願いしますね」テレテレ

ちひろ「・・・・・・分かってるとは思いますけど、写真に撮られるような事は、ご法度ですよ?」

P「凛もそんな軽率な行動はとりませんよ」

ちひろ「いえ、プロデューサーに言ったんですよ?」

P「俺は大丈夫ですよ!」

凛「外が駄目なら、室内でボール遊びでも・・・・・・」モジモジ

ちひろ「部屋でボール・・・遊び?」ハテナ

P「そ、そうだな!今度はみんなで散歩したり、遊んだりしような!」ガシッ

凛「え?」テレテレ

P「遊びの話は、仕事が終わってからしような?なっ?」ジー

凛「あっ、そんな、プロデューサー?ちょっと、近いです」テレテレ

P「あ、ああ。すまんな」パッ

凛「あっ」ショボン

P「あ、あの事は誰にも言うなよ?」ボソッ

凛「分かってますよ。ふふっ」ニヤニヤ



おわり

今日は終わりです。

すみません、調子のりました。

サンポがサンボに見えてしまった
格闘技するわけないのにww


凛ちゃんprpr



杏「えー」グデー

P「そんなに働きたくないのか?」

杏「・・・・・・うん」

P「じゃあ学校とか、どうしてるんだ?」

杏「ガッコウ?あー、学校ね。学校・・・・・・」

P「というか平日の昼間でも事務所に居ること多いけど、学校行ってる、よな?」アセアセ

杏「・・・・・・うん」

P「・・・・・・嘘つきは嫌いだぞ」

杏「・・・・・・あんまり行ってない」

P「はぁ」

杏「プロデューサーには関係ないでしょー!」ショボン

P「杏。ちょっと」コイコイ

杏「だ、大丈夫だから!」アセアセ

P「いいから」ガチャ

杏「・・・・・・」テクテク

バタン

雪美「プロデューサーと・・・・・・杏さん。どこに・・・行ったの?」

ちひろ「ん?休憩室じゃないの?」カタカタカタ

雪美「違う・・・・・・奥の部屋に・・・入って行った」

ちひろ「あー、応接室ね」チラッ

雪美「オウセツ・・・シツ?」

ちひろ「えーっと、大事なお話をする部屋よ」

雪美「杏さん・・・どうしたの?」

ちひろ「うーん、あんまり学校に行ってなかったんじゃないかしら?」
ちひろ「雪美はちゃんと学校行ってるわよね?」


雪美「うん!」ニッコリ
雪美「友達たくさん居て・・・・・・楽しい」ニコニコ

ちひろ「雪美はいい子ね」ヨシヨシ
ちひろ「大きくなると、色々と大変な事があるのよ」

雪美「けど杏さん・・・・・・ち、あ、あんまり大きく・・・ないよ?」アセアセ

バンッ

雪美「!!」ビクン

杏「プロデューサーの、ばかあああああっ!」タッタッタッ

ガチャ

P「お、おい!杏っ!」

バタンッ

ちひろ「ど、どうしたんですか?」

P「あ、すみません。ちょっと熱くなってしまいまして」

ちひろ「プロデューサーの気持ちも分かりますけど、あまり私生活にまで言及するのは・・・・・・」

P「うーん、でも学校に行ってないのはさすがに」

雪美「杏さん・・・泣いてた」グイグイ

P「そうだな、謝りに行くか」

雪美「私も・・・行く」

ちひろ「行ってらっしゃーい」

ガチャ

P「うぉっ!」

杏「あっ」ダッ

P「待てっ!」ガシッ

杏「はーなーしーてーっ!」ジタバタ

P「さっきは悪かった」

杏「もう、プロデューサーなんて嫌いっ!」ジタバタ

雪美「杏さん・・・学校・・・楽しくない?」

P「そ、そうなのか?」アセアセ

杏「・・・・・・」

雪美「学校・・・・・・楽しいよ?」ニッコリ
雪美「友達と・・・お話とか・・・勉強とか・・・・・・楽しくない?」ニコニコ

杏「うっ、うわあああああんっ!」

雪美「あ・・・あれ?・・・あれ?」アセアセ

P「杏には、雪美の笑顔が眩しかったんだな」

雪美「・・・あれ?」ハテナ




ーーー休憩室ーーー



杏「ひっぐ、えっぐ」

P「その、さっきは悪かった」ペコリ

杏「・・・・・・謝らなくていいよ」ヒッグ
杏「杏が、悪いんだし」ゴシゴシ

P「杏には杏の都合もあるもんな」
P「杏も、もう17歳だしな・・・・・・」

杏「プロデューサー?」

P「いくらプロデューサーだとしても、踏み込んだ事はもうやめる!」



おわり

今日は終わりだと思う。

>>127の冒頭が抜けてました。すみません





杏「働いてるからって、勝ちではないと思う」

P「それっておかしくないか?」

杏「え?なんで?」

P「それって働いたら負けっていうやつの、逆を言いたかったんだろ?」

杏「そうだけど?」

P「よく考えてみろ。働いたら負けだろ?じゃあ働いたら勝ちじゃないとおかしくないか?」
P「勝ってないと思ってるなら、逆じゃないだろ」

杏「・・・・・・そうだけどね、うん。とりあえず休みたい」ゲンナリ

P「杏の言いたい事は分からんでもない」

杏「じゃあ!休んでいいのっ?!」ガバッ

P「駄目」

杏「えー」グデー

打たれ弱い杏ちゃんかわいい




ーーー翌日ーーー



ちひろ「あれ?今日、杏ちゃんってお仕事入ってませんでしたっけ?」カタカタカタ

P「そうですね。午後から雑誌の取材がありますね」ペラペラ

ちひろ「あれ?それだけですか?」

P「そうですよ?杏はまだまだこれからですからね」カタカタカタ

ちひろ「いえ、そういう意味ではなくて、迎えに行かないんですか?」

P「時間になったら事務所に来るでしょう。俺も同行する予定になってますし」カタカタカタ

ちひろ「いつも迎えに行ってるのに、急にどうしたんですか?」

P「昨日、杏に踏み込んだ話をして、泣かれたじゃないですか?」
P「それでいろいろと考えて、プロデューサーとアイドルの距離感っていうのを見直してみようかと思いまして」

ちひろ「それはいいと思いますけど、仕事に遅刻するのは・・・・・・」

P「俺はアイドルを信じていますから」カタカタカタ
P「杏は特にこのままだとマズイと思いますし」カタカタカタ

ちひろ「確かに」
ちひろ「そうですね。私は私の仕事を全うすることにしますよ」カタカタカタ

P「そうですよね。これは遊びではなく、仕事ですから」
P「無意味に事務所にたむろするのも、この際にやめてもらいましょう」カタカタカタ

ちひろ「寂しくなりそうですね」

P「試験的にやってみるのは、いいと思いますよ?」

ちひろ「社長が良いって言うなら、私からは何も言えませんね」



ーーー



P「という訳で、暫くの間は試験的に事務所での無意味なたむろを禁止します」

ちひろ「まあ、あの社長ですから良いと言うとは思いましたけど、本当に交渉するとは」

P「張り紙は、俺の方で作っておきますね」カタカタカタ




ーーー



ちひろ「杏ちゃん、来ませんねー」

P「電話してみますね」カチャ

Trrrrrrr

P「あ、もしもし?双葉さんですか?」

ちひろ「双葉、さん?」

杏「え?誰?ちひろさん?」

P「違いますよ、プロデューサーです」

杏「ああ、プロデューサーか。それで?何か用?」

P「今日は午後から、事務所近くの喫茶店で雑誌の取材ですよ?」

杏「あれ?そうだっけ?じゃあ迎えに来てー」

P「私は仕事があるので、自分で来てください」

杏「じゃあ待って・・・・・・え?」
杏「む、迎えに来てくれないの?」ガバッ

P「忙しいですし、これからも1人で来てくださいね。でわ」ガチャ

ちひろ「ちょっとだけ、冷たくないですか?」アセアセ

P「そんな事ありませんよ。あんな成りですけど、杏は17歳ですから」カタカタカタ



ーーー



凛「おはようございます」ガチャ

P「おはようございます」カタカタカタ

ちひろ「おはよう」

P「あれ?渋谷さん、今日は仕事入ってましたっけ?」ペラペラ

凛「仕事は入ってないですけど、近くを通ったので」

P「そうですか。扉に張り紙あったんですけど、目につかなかったですか?」

凛「す、すみません。気付きませんでした」
凛「それよりプロデューサー?」

P「どうかしましたか?」

凛「何かあったんですか?話し方がちょっと変じゃないですか?」

P「変ではないですよ。いつもと違うだけです」
P「それよりも、今日から無意味に事務所に立ち入るのは禁止になったんですよ」

凛「え?そうなんですか?」

P「はい、その張り紙が扉に張ってありました」

凛「え?本当ですか?」

ちひろ「本当よ」カタカタカタ

凛「そ、そうですか。じゃあ帰りますね」ガチャ

バタン

ちひろ(バッサリいくなー)



ーーー



ガチャ

幸子「プロデューサーさんっ!居ますかっ?」
幸子「可愛いボクが、わざわざ時間を割いて会いに来てあげましたよっ!」

P「おはようございます」カタカタカタ

ちひろ「おはよう、幸子ちゃん」

幸子「あれ?プロデューサーさん?」
幸子「元気ないですねー。可愛いボクと喋れるのが嬉しくないんですか?」

P「輿水さんは、今日予定ありましたか?」ペラペラ

幸子「え?ないですよ?」キョトン

P「扉の張り紙を大きくしないと駄目ですね」テクテク

幸子「あれ?どうしたんですか?」アセアセ

P「これです」ペラッ

幸子「・・・・・・え?えぇーっ!」
幸子「これ、本当ですかっ?!」

P「急な事で申し訳ないですけど、ご協力をお願いします」ペコリ

幸子「え、あ、はい。え?」アセアセ
幸子「じょ、冗談ですよね?」チラッ

ちひろ「」フリフリ

P「仕事ですから」

幸子「そう、ですか」ショボン

P「ご理解、ありがとうございます」ペコリ

幸子「ほ、本当に帰っちゃいますよ?」テクテク

P「」カタカタカタ

幸子「お、おつかれしゃまでした」ウルウル

バタン

ちひろ「さ、幸子ちゃん、泣いてましたよ?」アセアセ

P「そうですか?気付きませんでした」カタカタカタ

ちひろ(プロデューサーが、仕事の鬼になってしまった)



ーーー



ガチャ

まゆ「おはようございますぅ」

ちひろ(次の犠牲者が・・・・・・)

P「おはようございます」カタカタカタ

ちひろ「おはよう、まゆ」カタカタカタ

まゆ「プロデューサーさんが、デスクワークなんて珍しいですねぇ」ニコニコ

P「そんな事ありませんよ」カタカタカタ

まゆ「そうですかぁ?まゆに手伝える事があったら、何でも言ってくださいねぇ」

P「大丈夫です」カタカタカタ
P「それよりも、扉の張り紙は見えませんでしたか?」カタカタカタ

まゆ「見ましたよぉ」

P「それでは、何か用事があるんですか?」
P「今日は確か、仕事は無かったですよね?」ペラペラ

まゆ「まゆは、プロデュサーさんの未来のお嫁さんですからぁ」ニコニコ

P「そうですか。用事がないのなら、帰ってくださいね」カタカタカタ

まゆ「そんなつれない事を、言わないでくださいよぉ」ギュウ

P「離れてもらえませんか?仕事の邪魔です」カタカタカタ

まゆ「だからまゆも手伝いますよぉ」ギュウ

P「駄目です。佐久間さんは、アイドルに専念してください」カタカタカタ
P「あと抱きつくのは、やめてください」カタカタカタ

まゆ「プロデュサーさんとまゆの仲じゃないですかぁ」ギュウ

P「佐久間さんは、アイドルですよ?軽率な行動は取らないでください」カタカタカタ

まゆ「まゆが他の男に抱きつく訳が、ないじゃないですかぁ」ギュウ

P「そうですか。分かりましたから、離れてください」カタカタカタ

まゆ「もぉ、どうしたんですかぁ?」
まゆ「今日は話し方とか態度がいつもと違いますよぉ?」ギュウ

P「色々とありまして、これからはこの喋り方をさせていただきます」カタカタカタ
P「そろそろ離れてもらえませんか?」カタカタカタ

まゆ「どうしても離してほしいですかぁ?」ギュウ

P「はい、どうしてもです」カタカタカタ

まゆ「仕方ないですねぇ」
まゆ「じゃあ、代わりにまゆにキスしてくれませんかぁ?」

P「・・・・・・いい加減にしないと、セクハラで訴えますよ?」

まゆ「そ、それは困りましたねぇ」パッ

P「ふぅ」
P「急な事ですけど、たむろなどはやめてくださいね」

まゆ「は、はい」
まゆ「それでは、まゆは帰りますけど、1つだけ質問いいですかぁ?」

P「どうぞ」カタカタカタ

まゆ「プロデュサーさんは、まゆの事を嫌いになってしまったんですかぁ?」ウツムキ

P「そんな事はありませんよ」カタカタカタ

まゆ「そう、ですかぁ」ホッ
まゆ「それでは、失礼します」ペコリ

ガチャ

P「アイドルの皆さんには、平等に接してますよ」カタカタカタ

ちひろ「もう帰っちゃいましたよ?」

P「そうですか」カタカタカタ

ちひろ(大丈夫、よね?)アセアセ



ーーー



ガチャ

杏「ぷろ、でゅーさー」ゼェゼェ

P「おはようございます。ギリギリセーフですね」カタカタカタ

ちひろ「おはよう、杏ちゃん」ニコニコ
ちひろ(杏ちゃんが来れば、プロデューサーの考えも少しは変わるかもしれないわね)

P「大丈夫ですか?」

杏「だ、いじょうぶ、じゃない」ゼェゼェ

P「水持ってきますね」テクテク
P「どうぞ」

杏「あり、がとう」ゴクゴク
杏「はぁー」

P「それでは行きましょうか」

杏「待って、ちょっと休ませて」グデー

P「駄目です」ガシッ
P「時間がありません」

杏「そ、そうかな?まだ少しぐらいは余裕あるんじゃない?」

P「ありません」

杏「今日のプロデューサー、おかしくない?」

ちひろ「ちょ、ちょっとね」アセアセ

杏「えー、全然違うよー」

P「色々考えまして、こういう対応をさせていただきます」

杏「まあいいや。プロデューサー、飴ちょーだい」

P「事務所に飴なんて置いてありませんよ?」

杏「あれ?杏専用の飴を買ってくれたんじゃ」

P「それは全部捨てました」

杏「」

P「それでは、行ってきます」ズリズリ

杏「」ズリズリ

ちひろ「い、行ってらっしゃい」

バタン

ちひろ「大丈夫かしら?」



ーーー取材終了後ーーー



杏「疲れたー」グッタリ

P「お疲れ様でした」テクテク

杏「飴食べさせてー」テクテク

P「スーパーに売ってますよ?」

杏「じゃあ買って来てー、お金渡すから」

P「私は事務所に帰って、仕事が残ってますので」テクテク

杏「じゃあ杏も事務所行くー」テクテク

P「双葉さんは、今日のお仕事はもう終わりですよ?」ペラペラ

杏「え?うん、知ってるよ?」

P「お疲れ様でした。それでは」テクテク

杏「え?あれ?杏は事務所に行っちゃ駄目なの?」アセアセ

P「そういえば、まだ話してませんでしたね」
P「これからは、事務所での無意味な居座りを禁止しているんですよ」

杏「へえー・・・・・・え?」

P「という訳で、お疲れ様でした」

杏「え?じゃあこれからは事務所に行っちゃ駄目なの?」

P「ですから、先ほどから言ってるように・・・・・・」

杏「周りくどくて、分かり辛いっ!もっとハッキリ言って!」

P「仕事以外では、事務所の立ち入りは禁止です」

杏「それは分かったけど。それで、今から杏はどうすればいいの?」

P「それは双葉さんの自由ですよ」

杏「じゃあ事務所に行く」

P「それは駄目です」

杏「じゃあ杏に帰れって言ってるのっ?!」

P「友達と遊んだりしても、いいんじゃないですか?」

杏「もういいっ!」プンプン

P「・・・・・・」



ーーー事務所ーーー



ガチャ

ちひろ「お帰りなさい」

P「ただいま戻りました」バタン

ちひろ「あれ?杏ちゃんは一緒じゃないんですか?」

P「ええ。なんだか怒らせてしまいまして・・・・・・」

ちひろ「・・・・・・そうですか」
ちひろ「そろそろ元に戻しても、いいんじゃないですか?」

P「い、いえ!大丈夫です。まだ1日も経ってませんから」



ーーー翌日ーーー



シーン

ちひろ「静かですね」

P「仕事が捗りますね」カタカタカタ

ちひろ「本当にいいんですか?」

P「何がですか?」カタカタカタ

ちひろ「一斉送信で、あんなメール送って」

P「一々説明するのも、手間ですしね」カタカタカタ
P「それに昨日の残業時間も減りましたし、良い事ばかりじゃないですか」

ちひろ「良い事、ばかりですか」

P「はい」カタカタカタ

ちひろ「・・・・・・プロデューサーがそう思うなら、私は別にいいですけどね」

P「・・・・・・はい」カタカタカタ



ーーー



ちひろ「集まってもらったのは、他でもないわ」

幸子「だ、大丈夫なんですかっ?最近のプロデューサー、すっごく怖いですよ?」ビクビク

まゆ「凛々しい表情も素敵ですよねぇ」ウットリ

幸子「ぼ、ボクもそう言いたかったんですよっ!」アセアセ

ちひろ「大丈夫よ。プロデューサーは凛ちゃんの付き添いで、夕方まで戻って来ないわ」

まゆ「それで、私達を呼んだ理由はなんですかぁ?」

ちひろ「最近、アイドルのみんなに活気がなくなってると思うのよ」

まゆ「そうかもしれませんねぇ」

幸子「そうですか?ボクは普段通りですけど」

ちひろ「そんな事ないわよ。いつもなら幸子ちゃんはもっと元気にウザいはずよ」

幸子「え?今、聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたんですが」

ちひろ「とにかくっ!プロデューサーにも、事務所にも前みたいな活気が必要だと思うのよ!」

まゆ「それで?私達は何をすればいいんですかぁ?」

ちひろ「さすがまゆちゃん!話が早いわね」フフッ
ちひろ「それでは、作戦を発表します!」

幸子「」ドキドキ
まゆ「」シラー

ちひろ「プロデューサー相手だけに、淡白になる!」

まゆ「あのぉ?」

ちひろ「何かしら?」

まゆ「プロデューサーさんが、事務的にしか話してくれないのにこっちまでドライになったら・・・・・・」

幸子「そ、そうですよっ!ボク、これ以上にプロデューサーさんと仲悪くなったら・・・・・・」ショボン

ちひろ「大丈夫よ。プロデューサーも今は相当キテると思うのよ」

幸子「それなら、尚更に駄目なんじゃないですか?」

ちひろ「大丈夫よ」

まゆ「何がですかぁ?」

ちひろ「プロデューサーの心を、へし折るっ!」

幸子「それ、本当に大丈夫なんですか?」アセアセ

ちひろ「大丈夫よ」

まゆ「まゆもこのままは嫌なので、とりあえずやってみますねぇ」

幸子「そう、ですね。ボクも今のままは、少しだけ耐えられないです」

ちひろ「よし!今日から決行よっ!」フフフッ
ちひろ「他の子には、私から連絡しておくわ!」

幸子「何か、生き生きしてますね」



ーーー夕方ーーー



P「ただいま戻りました」

ちひろ「おかえりなさい」カタカタカタ

P「ふぅ」

ちひろ「お疲れのところ悪いですけど、仕事してくれませんか?」カタカタカタ

P「あ、すみません」アセアセ



ーーー10分後ーーー



ちひろ「」カタカタカタ

P「」ウトウト

ちひろ「」カタカタ・・・

バンッ!

P「はっ!」カタカタカタ

ちひろ「すみません、ちょっと蚊がいたので」カタカタカタ

P「め、珍しいですね」アセアセ

P「」ウトウト

ちひろ「プロデューサー?」
ちひろ「プロデューサーっ!」

P「あ、は、はいっ!なんですか?」

ちひろ「事務所は寝る場所じゃないですよ?」イラッ

P「い、今、俺寝てました?」アセアセ

ちひろ「寝言は寝てるから許されるんですよ?」ニッコリ

P「す、すみません」アセアセ
P「」カタカタカタ

ちひろ「」カタカタカタ

P「」ウトウト
P「」スースー

ちひろ「」テクテク

バチンッ!

P「痛っ?!」

ちひろ「すみません、頬に蚊が居たので」

P「え?え?」
P「す、すみません。ちょっと仮眠とってきますね」

ちひろ「どこに行くんですか?」

P「え?仮眠室に・・・・・・」

ちひろ「え?」

P「へ?」ウトウト

ちひろ「仕事に関係ないのに、事務所に居るのは禁止ですよね?」

P「いや、でもこのままなら仕事に身が入らないですよ」ウトウト

ちひろ「じゃあ家に帰って寝たらどうですか?」

P「それだと仕事が・・・・・・」

ちひろ「体調管理は自己責任ですよね?」

P「お、おっしゃる通りです」

ちひろ「事務所で寝るなら、杏ちゃんと一緒ですよね?」

P「そ、それは少し違うんじゃ・・・・・・」

ちひろ「杏ちゃんも少しは頑張ろうとして、事務所に渋々来てるんじゃないんですか?」

P「それはそうかもしれませんが・・・・・・」

ちひろ「それでは、仕事をこなす為に仮眠をとるプロデューサーと、一緒じゃないんですか?」

P「わ、分かりましたよ。帰りますよ」ガサゴソ

ちひろ「仕事はどうするんですか?」

P「・・・・・・え?」

ちひろ「まだ処理しないといけない仕事が、たくさんありますよ?」
ちひろ「どうしてもって言うなら、私がなんとか今日中に終わらせますけど?」

P「そ、そうですね、そうしてもらえるとありがたいです」
P「もう、とにかく今は眠くて・・・・・・ふぁーあ」ウトウト

P「すみませんが、それじゃあお願いします」

ちひろ「あ、ちょっと待ってください」

P「明日にしてもらっていいですか?」

ちひろ「すぐ終わるので、ちょっと待って下さい」

P「は、はぁ」ウトウト

ちひろ「残業代をください」

P「・・・・・・え?」

ちひろ「あれ?聞こえませんでしたか?」

P「いや、聞こえましたけど。え?」

ちひろ「プロデューサーが寝不足でなければ、残業しなくて済む仕事量をわざわざ私が・・・・・・」

P「わ、分かりました!払いますからっ!だからもう、寝かせてください」ウルウル

ちひろ「それでは財布を出してください」

P「は、はい」ゲッソリ
P「えーっと、おいくらですか?」

ちひろ「ちょっといいですか?」ガシッ
ちひろ「はい、ありがとうございます。お疲れ様でした」

P「・・・・・・え?」

ちひろ「ん?どうしましたか?」
ちひろ「私はこれからプロデューサーの分の仕事もするので、もう帰っていいですよ?」

P「あ、あの、俺の財布を・・・・・・」

ちひろ「え?今、私にくれたじゃないですか?ボケたんですか?」カタカタカタ

P「あ、あの、財布が無いと家に帰れないんですが・・・・・・」アセアセ

ちひろ「車があるじゃないですか」カタカタカタ

P「そ、その、ガソリンがもう無くなりそうで」アセアセ

ちひろ「それなら歩いて帰れば問題ないですね」ニコニコ
ちひろ「お疲れ様でした」カタカタカタ

P「・・・・・・え?」

ちひろ「どうしたんですか?仕事が終わったんですから、無駄に事務所に残ってちゃ駄目ですよ?」カタカタカタ

P「・・・・・・」ボー

ちひろ「はぁ。返してほしいですか?」

P「は、はい」ボー

ちひろ「それじゃあ、取引をしましょうか」ニヤリ



ーーー事務所前・翌日ーーー



凛「はぁ、最近プロデューサーと話できてないな」テクテク
凛「事務所に行くのがこんなにも、嫌になるなんて」ハァ

凛「でも!プロデューサーを元に戻す為にも、ちひろさんからのメール通りに頑張らないとっ!」

ガチャ

凛「おはようございます」
凛(ドライに!ドライに!)

凛「プロデューサー、早く現場に行きましょう」

P「おはようっ!凛」ニッコリ

ちひろ「おはよう、凛ちゃん」カタカタカタ

凛「・・・・・・あれ?」
凛(ド、ドライに)

凛「プロデューサー?早く現場行きませんか?」

P「まぁまぁ、まだ時間に余裕はあるし。紅茶でも飲んでから行かないか?」

凛「え、ええ」

P「さあさあ、座って」

凛「は、はい」ボフッ
凛「あれ?このソファ、新品ですか?」

凛「それにこのテーブルも」サスサス

P「どうだ?リラックスできるだろ?」ニコニコ
P「さ、紅茶だ」カチャ

凛「あ、どうも」
凛「・・・・・・こんなティーカップありましたっけ?」

P「それも買ったんだ・・・・・・人数分」ウツロメ

凛「だ、大丈夫ですか?」

P「だ、大丈夫じゃ・・・・・・」

ちひろ「」チラッ

P「あっ!もうこんな時間か、早く行かないとな」アセアセ
P「それじゃあ、行ってきます」ソソクサ

ガチャ

凛「ぷ、プロデューサー?!待ってくださいよ」タッタッタッ

バタン

シーン

ちひろ「ふふっ」



おわり

なんだこれ

働く無能と化したP

ファッキューチッヒ

冷たくされて動揺しまくってる幸子可愛い


ーーー事務所ーーー



Trrrrrrrrr

ちひろ「はい、もしもし」
ちひろ「はい、プロデューサーですね。少々お待ちください」

ちひろ「プロデューサー?外線1番です」

P「はい」ガチャ
P「はい、もしもし。お電話変わりました」

P「あー、杏か。どうしたんだ?事務所に電話なんて珍しいな」


杏「よく考えたんだ」


P「ん?本当にどうしたんだ?かしこまって」


杏「杏ね、アイドル辞める・・・・・・それじゃ」ガチャ


P「・・・・・・え」ツーツー



ーーー杏の家ーーー



P「おーい、あんずーっ」ドンドン

シーン

P「あれ?居ないのかな?」ピッ

「お客様のご都合により、この番号からのお電話はお受けできません」

P「もう会いたくないってか」ハハッ
P「とりあえず入ってみるか。杏が外出中とかありえないしな」カチャ

P「ん?」



ーーー事務所ーーー



P「ただいま戻りました」ガチャ

ちひろ「杏ちゃん、大丈夫でした?」

P「会えませんでした」

ちひろ「そうですか。けどプロデューサーは、合鍵持ってるんじゃないんですか?」

P「いや、どうせ引きこもってるんだろうと思って入ろうとしたんですけど」

ちひろ「けど?」

P「鍵が変わってました」

ちひろ「・・・・・・本気ですね」

P「今日は大家さんが不在だったので、また明日に行ってきます」

ちひろ「親御さんには連絡しておきますか?」

P「そうですね。状況報告だけでもしておいた方が、よさそうですね」
P「ただ出来るだけ、俺達だけで解決したいですね」

ちひろ「人が関わるほど、マスコミに見つかりやすいですし」
ちひろ「まあ1日考えれば、頭も冷えるかもしれませんしね」

P「そうだといいんですけどね」ハァ



ーーー杏の家・翌日ーーー



P「おーい、あんずー?そろそろ開けてくれー」

シーン

P「大家さんに開けてもらうか」


ピンポーン

P「あ、すみません」
P「はい、はい。・・・・・・え?引っ越した?」

P「はい。引越し先とかって?はい、そうですか」
P「はい。ありがとうございました」

Trrrrrr

P「あ、ちひろさんですか?」
P「早急に杏のご両親に連絡してください。杏が失踪しました」



ーーー事務所ーーー



ガチャ

P「戻りました」コッソリ

ちひろ「あ、お帰りなさい」

P「今ってちひろさんだけですよね?」

ちひろ「そうですね。今はみんな出ています」

P「さっき電話で話した事は、誰にも言わないでくださいね」

ちひろ「分かっていますよ」
ちひろ「杏ちゃんのご両親ですが、運悪く海外出張中のようで今は取り次いでもらってる途中です」

P「そうですか」ハァ

ちひろ「大丈夫ですか?顔が青いですよ?」

P「だ、大丈夫ですよ」

ちひろ「クマもすごいですよ?本当に大丈夫ですか?」

P「このぐらい全然問題ないですよ!」ヨイショッ
P「さ、仕事しましょうか」カタカタカタ

ちひろ「・・・・・・」



ーーー30分後ーーー



Trrrrrrrr

P「」ピクッ!

ガチャ

P「はい、もしもし!」
P「はい、はい。・・・・・・そうですか、はい」

P「い、いえ!明日まで、明日まで待ってもらえませんかっ?!」
P「・・・・・・はい!ありがとうございます」ペコリ

P「はい、それでは失礼します」ペコリ

ちひろ「杏ちゃんのご両親ですか?」

P「はい。今すぐに帰路に発つそうですが、着くのは明後日になるそうです」

ちひろ「そうですか」

P「実家の方にも帰っていないらしいので、捜索願を出すと言われたんですけど」

ちひろ「明日まで待ってもらったんですよね?」

P「そ、そうです。よく分かりましたね」

ちひろ「大体分かりますよ」ニッコリ
ちひろ「杏ちゃんの性格的にも、時期的にも大事にはしたくないですもんね」

P「ええ」ガサゴソ

ちひろ「それより目星はあるんですか?」

P「ありません。けど1人暮らしの杏を見てきた時間は、誰よりも永いです」

ちひろ「そうですか。今日は幸いにも杏ちゃんのお仕事もないですし、他にも私1人で捌けますよ」
ちひろ「気をつけて、いってらっしゃい」フリフリ

P「はい!行ってきます!」



ーーー



P「とは言ったものの、どこを探していいのやら」テクテク
P「杏の足では遠くに行けないし、見つけた後にすぐに追えるように車を置いてきたけど、失敗かな?」テクテク

P「うーん。杏の家の近くから聞き込みだな」

ーーー夜ーーー



P「はぁ」ガックシ
P「家近くの通行人、満喫、ゲーセン」

P「杏の足で行けそうな距離の場所は、シラミ潰したはずだけど誰も杏を見ていない」
P「そもそも引っ越したのに、引越し業者は来てないって言ってたな」

P「宇宙人にでも攫われた訳でもないだろうに」ハハッ
P「・・・・・・頑張ろ!」テクテク



ーーー深夜ーーー



ザァーザァー

P「開いてる店もあまりない」トボトボ
P「こんな時間に未成年が、ましてや杏が出歩けるわけがない」

P「雨も降ってるしな」ドボドボ
P「もう、警察に任せた方が・・・・・・」

P「いや、せっかく明日まで時間をもらったんだ、もう少し頑張ろう」タッタッタッ



ーーー明朝ーーー


ザァーザァー

P「もうこんな時間か・・・・・・」トボトボ
P「諦めよう」ボソッ

P「仕事より、安否の方が心配だ・・・・・・すまんな、杏」ショボン

ピッ

P「あれ?携帯の電池が切れたのか」
P「公衆電話なんて無いし。帰ろう」

P「スーツもビショビショだし、体力も限界だ」トボトボ

P「本当に、ごめんな。・・・・・・杏」



ーーー自宅近辺ーーー


ザァーザァー

P「」フラフラ

「あ、あの!」

P「ん?」

「すみません」

P「どうしたの?迷子?」ボソッ

「いえ、その、知り合いの家を探してて」

P「やっぱり迷子か」ボソッ
P「こんな朝早くに、誰の家を探してるの?」

P「ん?」ノゾキコミ

「た、たぶんこの辺だと思うんだけど」カクシカクシ

P「っ?!」
P「あんず、か?」

「ん?プロデューサー?」ウエムキ

P「よか、った。無事、だったんだな」バタン



ーーーPの家ーーー



杏「これでよしっと」ペタリ

きらり「にょわー。Pちゃん大丈夫かにぃ?」ソワソワ

杏「うん、大丈夫だよ。きっと」ジー
杏「あとは、杏が看るから」



ーーー



P「んっ」ゴシゴシ

杏「あ、起きちゃ駄目だから」ガシッ

P「ん?杏?」ゴシゴシ

杏「起きちゃ駄目だってば!」ウーン

P「杏っ!お前今までどこに居たんだよっ!」ガバッ

杏「わぁっ!?」ドテン

P「だ、大丈夫か?」アセアセ

杏「杏は大丈夫、だから!」
杏「プロデューサーはちゃんと寝ててっ!」

P「あ、ああ、そうだな。頭がガンガンする」バタン

杏「あんなビショビショで歩いてたら、風邪ぐらい引くよ」

P「けど、無事で良かった。本当に良かった」ウルウル

杏「な、なんで泣いてるの?!」アセアセ

P「あ、悪い」ゴシゴシ

杏「別にいいよ」

シーン

杏「・・・・・・怒らないの?」ボソッ

P「怒ってほしいのか?」

杏「・・・・・・うん」ウツムキ

P「そんな悲しそうな顔するなよ。怒れなくなるだろ」ムクリ

杏「だって!だってっ!」ウルウル

P「正座なんてしなくていい、我慢なんてしなくていい」

杏「ひぐっ!ひぐっ!」ウルウル

P「もう大丈夫だ」ギュウ

杏「うわあああああっ!」ギュウ
杏「ぷろでゅうさあああっ!」

P「ん?どうしたんだ?」ヨシヨシ

杏「あんずっ、分かんなくなっちゃったあああああっ!」オーイオーイ

P「そうか、そうか」ヨシヨシ

杏「お、お、おおおめんなしゃいっ!ご、ご、ごごごめんなしゃいっ!」ズビズビ

杏は、謝る度に抱き締める力が強くなっていった。
俺も必死に抱き締め返した。とても小さくて壊れやすい、その大切なモノを。



ーーー



杏「すぅ、すぅ」ギュウ

P「泣き疲れたのか」ナデナデ

杏「ぷろ、でゅーさー」グスン

P「どうした?」

杏「すぅ、すぅ」

P「さて、俺も寝るか」ゴロン
P「おやすみ、杏」



ーーー



杏「うーん」パチクリ

P「お、起きたか?」

杏「あれ?プロデューサー?どうして杏の家に」ゴシゴシ

P「ここは俺の家だぞ?」

杏「・・・・・・あれ?」ウーン
杏「はっ!!」

P「思い出したか?」

杏「///」コクン

P「じゃあ一旦、腕を離してもらっていいか?」ニコニコ

杏「っ!?」パッ

P「俺の腕を抱き枕代わりにするのは、気持よかったか?」ニヤニヤ

杏「ちっ、違うっ!」///

P「まあ、いいか」ジュージュー

杏「ぷろでゅー、さー?」

P「ん?どうした?」

杏「もう、起きて大丈夫なの?」

P「ああ、冷えピタ貼ってくれたしな。ありがとうな」

杏「でも、その、杏のせいだし」ボソッ

P「大丈夫だって。連絡とかも、もう全部済ませたし」

杏「本当に、ごめんなさい」ペコリ

P「だから、もう謝らなくていいって」トンッ
P「腹減ったろ?」

杏「大丈夫だから、プロデューサーが食べて?」グゥー

P「いいから食えって。俺はカップ麺食べるから」

杏「じゃあ、杏がカップ麺食べるから」グゥー

P「アイドルがそんな高カロリーな物を食っちゃ駄目だ」

杏「食べ物までとやかく言われたくないよっ!」

P「あ・・・・・・。すまん」

杏「う、ううん。杏こそ、ごめん」ペコリ

P「半分ずつ食うか」ニッコリ

杏「うん!」



ーーー



P「そういえば、俺ってどうやって家に戻ったんだ?」
P「杏が運んでくれた・・・・・・って無理だよな」

杏「焦ってたから、救急車とか分からなくて」

P「仲良いな。きらりにも連絡しておかないとな」
P「さて、そろそろ話してくれるよな?」

杏「・・・・・・うん」
杏「杏、分からなくなっちゃった」ウツムキ

杏「プロデューサーが急に冷たくなっちゃったし」

P「それは本当に、すまん」ペコリ

杏「印税も思ったより貰えないし、学校はつまらないし」ウツムキ
杏「けどプロデューサーは絶対に追いかけて来るから、引越ししようと思って歩いてた」

杏「だけどなんか色々と分からなくなっちゃった。ごめんなさい」

P「混乱してたんだな」

杏「それで自暴自棄になっちゃって・・・・・・」

P「そうか」

杏「仕事とかサボちゃったわけだし、やっぱり、その、事務所に戻れないのかな?」チラッ

P「全然大丈夫だけど?仕事もたまたま入ってなかったし」

杏「へ?そうなの?」キョトン

P「イヤイヤって言いながらも、やっぱりアイドルが好きなんだな」アハハ

杏「アイドルじゃなくて、プロデューサーが・・・・・・」ボソボソ

P「俺からは、事務所とか親御さんに連絡はしたけど、杏からもちゃんと連絡しとけよ?」

杏「それは分かってるって」ウツムキ

P「何はともあれ、よかった。よかった」
P「警察沙汰とかになったら、どうしようかと思ったぞ」ハハッ

P「今日はもう遅いし、泊まってけ」

杏「え?いいの?」

P「あれ?そういえば、明日からどこに住むんだ?実家か?」

杏「それは、嫌だ」ショボン

P「うーん。まあまた明日考えればいいよな」
P「あっ」

杏「どうした?」

P「布団が1枚しかない」

杏「じゃあ、杏が床で寝る」

P「さすがにそれは駄目だ」

杏「けどプロデューサーは、まだ風邪治ってないし」
杏「あっ!」

P「どうした?妙案でも浮かんだか?」

杏「ち、違うっ!何も浮かんでないっ!」///

P「まあいいや。俺は毛布に包まって寝るよ」

杏「・・・・・・分かった」

P「電気消すぞー」

杏「んー」

パチン

杏「そういえばプロデューサー?」

P「んー?」

杏「どうして、杏にあんな酷いことしたの?」

P「あれはな。アイドルとの距離感を見直そうと思って、やってただけでな」
P「結果的には、かなり不評だったってちひろさんから聞かされたよ」

杏「プロデューサーが、そんな器用なことできる訳がないじゃん」

P「悔しいけど、そうだったな」


杏「やっぱり他の子も、怒ったりしたの?」

P「うーん、全員に会ったわけじゃないはずだけど」
P「怒ったのは、杏だけだったな」

杏「えー」

P「杏はすぐに挑発とかに乗ってくるからな」アハハ

杏「うるさいっ!」
杏「じゃあ他の子は、どんな反応してたの?」

P「うーん、幸子は泣いてたって聞いたし」

杏「プロデューサー、サイテー」シラー

P「うっ」
P「凛はあんまり変わらなかったな」

杏「凛はクールだもんね」

P「まゆは、なんか抱きついてきたな」

杏「・・・・・・え?」
杏「まさか、受け入れたの?」ドキドキ

P「そんなはずないだろ」

杏「じゃあ、どうしたの?」ホッ

P「振り払う訳にもいかないから、ずっと離れろって言ってた」

杏「興奮とか、したの?」//

P「まさか」

杏「本当は?」

P「・・・・・・」

杏「本当は?」

P「ドキドキした。ちょっとだけ」

杏「」

P「何か言ってくれ。頼むから」

杏「まゆだけずるい」ボソッ

P「え?」ゴソゴソ

杏「杏も抱きつく」ギュウ

P「おいおい、何してんだ?」

杏「まゆだけずるい」ギュウ

P「離れては、くれないよな」

杏「うん」テレテレ

P「ま、いっか」



おわり

今日は終わりです。いつもレスを、ありがとうございます。

幸子とかきらりもたくさん出してあげたいんですけど、力不足です。


この杏はなんか過保護にしたくなるな

かわいい



ーーー事務所ーーー



ガチャ

P「おはようございまーす!」

ちひろ「おはようございます。元気になったみたいですね」

P「おかげさまで」ニコニコ
P「さ、入るんだ」

杏「あ、おはようございます」ボソボソッ

ちひろ「おはよう、杏ちゃん」ニコニコ

杏「そ、その、ごめんなさい」ボソボソッ

ちひろ「いえいえ。無事で良かったわ」

杏「あ、ありがとうございます」ウツムキ

ギュウ

ちひろ「ところで、プロデューサーさん?」

P「なんですか?」

ちひろ「どうして杏ちゃんと手を繋いでるんですか?」

P「これはですね、杏が離してくれなくてですね」

ちひろ「そうですか。あと昨日、杏ちゃんはどこに泊まったんですか?」

杏「っ!?」ビクッ

ちひろ「んー?」ニッコリ

P「それは、ですね。うーん」

杏「杏は、いいよ?」テレテレ

P「まあ、ちひろさんにだけならいいかな」

ガチャ

P「杏は昨日、俺の家に泊まりました」

まゆ「」

杏「・・・・・・うん」テレテレ

ちひろ「・・・・・・そうですか。私から言うことは何もありません」

P「てっきり怒られるかと」ホッ

ちひろ「私より、もっと良い薬をくれる人が居ますから」ニッコリ

P「え?」

トントン

まゆ「プロデューサー、さん」ニッコリ

杏「・・・・・・まゆ」ムッ

P「あっ」
P「お、おはよう!まゆ」アセアセ

まゆ「プロデューサーさん?ちょっとお話があるんで、休憩室を借りてもいいですかぁ?」

ちひろ「応接室を開けましょうか」ジャラジャラ

まゆ「さ、プロデューサーさん?こっちですよぉ」ガシッ

パシッ

まゆ「あれぇ?」ニッコリ

杏「触っちゃ、駄目っ!」ギュウ

まゆ「んー?」ニッコリ

P「ま、まゆっ?これには色々あってだなー」アセアセ

まゆ「この子は誰ですかぁ?事務所は託児所じゃないですよぉ?」

P(目が笑ってない・・・・・・)
P「あ、杏だろ?何言ってんだよ。あはは」ハァ

まゆ「どうしたんでちゅかぁ?迷子でちゅかぁ?」シャガミ

ペチンッ

P「!?」ビクビクッ

杏「プロデューサー?」

P「ん、んん?ど、どどどうした?」アセアセ

杏「この”おばさん”、誰?」

まゆ「」ピキッ

P「あ、あああんず?まゆだろ?友達の名前を忘れちゃ、駄目じゃないか」アハハハハ、ハァ

まゆ「まゆは、こんなちびっ子と友達じゃないです」キッ
杏「杏は、こんな怖いおばさんと友達なんかじゃないよ」プイッ

P「こらこら、駄目だろ。そんなイガミあったらー」アセアセ

杏「プロデューサー?ほら、早くお仕事に行こ?」グイグイ

P「ん?杏って今日は、何か入ってたっけ?」ハテナ

まゆ「さ、プロデューサーさん。こっちでゆーっくりとお話しましょうか」グイグイ

杏「んー!んー!」グイグイ

P「痛い!痛いって!」

パシャパシャ

P「写真なんて撮ってないで、助けてくださいよっ!」

ちひろ「証拠写真は大事ですから」パシャ

P「なんのっ?!」

ちひろ「しょうがないですね」
ちひろ「はいはい、そこまでよ。2人とも」ガシッ

ちひろ「プロデューサーが痛がってるでしょ?」

まゆ「プロデューサーさんは、痛がってませんよ!言いがかりはやめてください!」キッ

P「まゆは耳掃除をした方がいいぞ」

まゆ「・・・・・・そうですねぇ。すみません、私が悪かったです」ペコリ

杏「・・・・・・杏も、ごめんなさい」ショボン

P「よし!これで仲直りだな」ホッ

まゆ「あ、プロデューサーさん?少しだけお話があるので、ちょっと・・・・・・」ガチャ

P「お、おう」

杏「すぐに戻って来て」ウワメヅカイ

P「す、すぐ終わるからな」

バタン

杏「・・・・・・」テクテク

ボフッ

ちひろ「プロデューサーの事が本当に好きなのね」フフッ

杏「・・・・・・うん」ボソッ テレテレ



ーーー数分後ーーー



「んっ、あ、そんな、プロデューサー、さ、んっ!」

杏「ち、ちひろさん!」
杏「あれ?いない」キョロキョロ

バンッ

杏「!?」ビクッ

ちひろ「あうとおおおおお!」

P「あれ?どうしたんですか?」

まゆ「どうしたんですかぁ?」ニッコリ

ちひろ「あれ?何してるんですか?」

P「まゆがしつこいんで、耳掃除をしてたんですよ」

まゆ「そうですよぉ?耳掃除ですよぉ?」ニコニコ

ちひろ「」イラッ

P「ほら、まゆ。もう終わりだ」

まゆ「えー。もっとプロデューサーさんにしてほしいですよぉ」ショボン

P「そんな顔しても駄目だ」
P「ところで、ちひろさんは何か用ですよね?」

ちひろ「い、いえ」アセアセ

P「けど何か用事があったんじゃないですか?」

ちひろ「なんでもないですよ!」バンッ

P「本当にどうしたんだろう」ハテナ



おわり


P「というわけで、杏と一緒に住むことになりました」

杏「養われるようになりました」テレテレ

P「それは違う」

ちひろ「他のアイドルの子の家に下宿というのは?」

P「考えてみてください。こんなニートもどきを人様の家になんて、とても・・・・・・」

ちひろ「・・・・・・そうですね」

杏「杏はニートじゃないし!なんで2人ともそんな哀しそうな顔するのっ!」ジタバタ

P「くれぐれも、他のアイドルには内密にお願いします」

ちひろ「分かってますよ」ニコニコ

P「・・・・・・」
P「あ、そういえば、おまんじゅうを持ってきたんですよ。どうぞ」ガサゴソ

杏「あれ?お饅頭なんて買ってたっけ?」ハテナ

ちひろ「口止め料ですか?私の信用も地に堕ちましたか」ハァ

P「要らないなら・・・・・・」

ちひろ「いえ、せっかくのご好意ですから」パカッ
ちひろ「・・・・・・これは美味しそうなおまんじゅうですね」スッ

P「じゃあそういう事で、お願いします」ペコリ



おわり


P「ロリコン判定サイト?」

ちひろ「どうやら事務所の所属アイドルで、ロリコン判定を行なっているサイトがあるらしいんですよ」

P「どれですか?」

ちひろ「これですよ」カチカチッ

P「ふむふむ」カチカチ
P「まあ、いいんじゃないんですか?」ジー

P「別に誹謗中傷記事が載ってるわけでもないですし。画像は無断転載ですけど」

ちひろ「一応社長には、私の方から報告しておきますね」

P「お願いします。言うだけ無駄だとは思いますけど」カチカチ

ちひろ「興味津々ですね」ジー

P「ち、違いますよ!」アセアセ



ーーー夕方ーーー



ちひろ「さてと」ガタッ
ちひろ「すみません、今日はちょっと用事があるので早く帰りますね」

P「了解です。あとは簡単な事務処理だけですから、気にしないでください」カタカタカタ

ちひろ「みんなはもう帰ったり、直帰すると思うので戸締りお願いしますね」

P「分かりました」

ちひろ「それではお疲れ様です」ガチャ

P「お疲れ様です」カタカタカタ

バタン

シーン

P「さてと・・・・・・」カチカチ
P「俺はロリコンじゃないしな、全然大丈夫だけどな」カチカチ

P「一応検閲しとかないとな」カチカチ


「ふふふっ」


P「なになに、画像を見て、心から”可愛い”と思ったアイドルに、チェックを入れてください。か」クルクル
P「最初は千佳か。年齢順に並んでるっぽいな」カチカチ

P「千佳は可愛いな」カチ
P「薫、仁奈、舞、雪美、千枝、みりあ、メアリー、桃華、小春、ありす、莉嘉」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

P「子どもは可愛いよな。性的な意味ではなく」

P「次は中学生組か。中学生も子どもみたいなもんだな」

P「法子、ほたる、小梅、むつみ、由愛、聖、麗奈、巴」カチカチカチカチカチカチカチカチ
P「葵、美由紀、裕美、愛海、幸子、美玲、晶葉、蘭子、乃々、美羽、鈴帆・・・・・・」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

P「こんなに所属アイドル居たのか。事務員少なすぎだろ」



ーーー



P「さて、結果は」

「あなたは立派なロリコンです。Yesロリータ!Noタッチ」
「女の子はあなたの欲望の捌け口ではありません」

P「・・・・・・帰ろう」カチッ




ーーー自宅・翌日ーーー



杏「すぅ、すぅ」

Trrrrrrr

P「ん?こんな朝早くから誰だ」
P「ちひろさん?」ピッ

P「もしもし?どうしたんですか?」

ちひろ「もしもし。すみません、プロデューサー」
ちひろ「昨日、伝え忘れたんですけど、清掃業者が入るので今日の仕事は休みです」

P「え?今日でしたっけ?」

ちひろ「ええ。予定のある子には全て連絡を入れましたし、安心して休んでくださいね」
ちひろ「それでは」ピッ

P「今日は休みか」ウーン

杏「んー」ゴシゴシ

P「杏と出かけるか」



ーーー事務所ーーー



ピッ

ちひろ「さて、全員来てしまったのね」フフッ

千佳「あんなメールもらったら。ねー?」

舞「そうだよね、あのメールはずるいよね」ウンウン

薫「せんせぇーがどうかしたの?」ハテナ

仁奈「薫ちゃんは何も知らねーで、来やがったの?」

千枝「わ、私もよく分かってなくて」アセアセ

みりあ「私、知ってるよ!プロデューサーが、私達にヨクジョーしてるんだよね?」

莉嘉「?!」


メアリー「バス?」

雪美「バス・・・って・・・・・・外を・・・走ってる?」

ありす「メアリーちゃん、雪美ちゃん、そのバスじゃないと思いますけど」

桃華「バスとは、お風呂の事ですわよ」

小春「走っているお風呂があるんですかぁー?」

莉嘉「ヨクジョーっていうのは・・・・・・」

ちひろ「はい!時間が無いから、始めるわよ」パンパン

>ハーイ

ちひろ「じゃあ、みんな約束の物は持ってきたかなー?」ニッコリ

>ハーイ

ちひろ「じゃあこの箱を回すから、入れていってねー」

チャリン、チャリン

ちひろ「ふふっ」



ーーー



ちひろ「これには昨日の夜、プロデューサーが事務所で見ていたパソコンの画面が映っています」
ちひろ「プロデューサーが、どの女の子が好きかなどの、独り言ボイスも入っています」ニヤニヤ

「?!」

ちひろ「さ、それでは始めましょう」カチッ

ーーー再生中ーーー


千佳「プロデューサーさんが、可愛いって!千佳が一番っ!」

仁奈「ロリコンってなんなのですか?」

ちひろ「あなた達みたいに、小さくて可愛い子が好きな人の事よ」

>オー!

薫「やったーっ!!かおるは2番だよー!!」

仁奈「3番なのは、納得できねーです」

舞「私はもっともーっとっ!プロデューサーと仲良くなれるように頑張りますっ!」

雪美「・・・・・・あ!」パアァ

千枝「千枝も頑張りますっ!」

みりあ「これからもプロデューサーと、たくさんお話して、1番になります!」

メアリー「プロデューサー・・・・・・」

桃華「私はもっと上位のはずですわ!」

小春「あれ?えーっと、私って何番目かなぁー?」ウーン

ありす「プロデューサーの、バカ」ショボン

莉嘉「あれ?アタシが最後?!」


ーーー再生終了ーーー


仁奈「あれ?もう終わりですか?」

ちひろ「そうね。あと順番は関係ないからね」

千佳「えーっ!」

雪美「・・・・・・」ホッ

千枝「あ、そうなんですね」ホッ

莉嘉「あ、アタシが最後のわけがないよねー!」アセアセ

ちひろ「小学生のみんなは、みんな可愛くて好きだって事ね」

>ワーイ

仁奈「だけど私は前に、プロデューサーに抱っこされた事がありやがります」フフン

>エー、ズルーイ

雪美「私は・・・・・・なでてもらえた」テレテレ

小春「私もお姫様みたいって、なでてもらえましたぁー♪」

>アーダコーダ

ちひろ「はいはい、おしゃべりも楽しいけどそこまでよー」パンパン
ちひろ「はい、じゃあ車に気を付けて帰りなさいよー」

>ハーイ



つづく

まあ小学生は可愛いからね、しょうがないね

ちひろ「次は中学生組ね」



ーーー15分後ーーー



法子「おはよう、ございま、すー」コッソリ

ちひろ「おはよう、法子ちゃん」

法子「あ、ちひろさん。あのメールって・・・・・・」

ちひろ「まぁ、こっちで説明するわ。法子ちゃんが最後よ」ガラッ


ーーー再生後ーーー


ちひろ「小学生も中学生も変わらないわね。徴収金以外は」
ちひろ「それにしても最近の中学生はお金持ってるわねー」ホクホク

ちひろ「さて、次は高校生組・・・・・・か」
ちひろ「・・・・・・大丈夫かしら」



ーーー30分後ーーー



ガチャ

茜「おはようございます!!」

ちひろ「おはよう、茜ちゃん」

茜「あ、ちひろさん!!おはようございますっ!!」ペコリ

ちひろ「じゃあ、さっそくだけど」ジャラ

茜「あ、お金ですねっ!!」

ちひろ「そんな大声で言うのはやめてくれるかしら?」

茜「すみませんっ!!」ペコリ

ジャラン

ちひろ「はい、じゃあ休憩室に入ってね」

茜「はいっ!!」



ーーー再生後ーーー



>ギャー!ギャー!
>ウアーン!ウァーン!

>ウフフッ
>ニョワー!

>シクシク
>プロデューサアアアアア!


ちひろ「阿鼻叫喚とは、この事ね」人
ちひろ「さて、そろそろお通夜の準備をしないと」



ーーー15分後ーーー


早苗「こんにちわー」ガチャ

ちひろ「あ、早苗さん。おはようございます」ペコリ

早苗「今日はプロデューサーに会えるって聞いたんだけど」キョロキョロ

ちひろ「とりあえず休憩室に入ってください」

早苗「は、はあ」


ーーー再生後ーーー


シーン

ちひろ(・・・・・・予想通りね。さすがの私でもお金は取れないわ)



ーーー事務所・翌日ーーー




P「おはようございます」ガチャ

ちひろ「あ、おはようございます」

仁奈「おはようごぜーます」ペコリ

P「お、こんな朝早くに居るなんて、珍しいな」ナデナデ

仁奈「気安く撫でるでねーです」テレテレ

ちひろ「私これから社長の命令で、急遽出張することになりました」ガサゴソ

P「そ、それは大変ですね。お疲れ様です」

仁奈「プロデューサー?」

P「ん?どうした?」

ちひろ「す、すみませんが、後の事はお願いしますねっ!じゃっ」ガチャ

バタン

P「随分と急いでたな。新幹線の時間でも迫ってるのかな」
P「あ、悪い。それで?どうしたんだ?」

仁奈「ヨクジョーってどういう意味ですか?」

P「うーん、お風呂の事を浴場とは言うけど、会話ではあまり使わないな」

仁奈「お風呂じゃねーです。プロデューサーは私にヨクジョーしてるって・・・・・・」

P「・・・・・・仁奈」ガシッ

仁奈「ぷ、プロデューサー?か、顔がちょっと近いでやがりますよ」テレテレ

P「誰から聞いたんだ?」ジー!

仁奈「そ、そんなに見つめやがるなです」///

P「誰から聞いたんだっ!!」

仁奈「っ?!」ビクッ
仁奈「ちひろさんから・・・・・・」アセアセ

P「・・・・・・ちひろおおおおお!!!!!」



おわり

今日は終わりです。本当に申し訳ないです。

凛のファンの人って、ここには居ないですよね?

おう、中高生や大人組の反応も詳しく書くんだよ、あくしろよ

汚いなさすがチッヒ汚い
なお料金は大人無料の模様

地に落ちるほどの信用が元から無いだけだってはっきりわかんだね

スレタイで敬遠してたけど、こんな流れになってるとは・・
イイゾモットヤレ〜



ーーーちょっと戻ってーーー



ちひろ「中学生組はあまり集まらなかったわね」
ちひろ「まぁ、目的は達成したからいいけど」ジャラジャラ

ガチャ

ちひろ「さ、それではそろそろ始めましょうか」

ほたる「あ・・・あの!」

ちひろ「ん?どうしたの?」

ほたる「メールに書いてあった事って・・・その」ボソボソ

日菜子「プロデューサーが私のことを・・・・・・むふ、むふふ」ニヤニヤ

凛「プロデューサーって、そんなに節操なしだったのね」ショボン

ちひろ「節操なしではあるけど、みんながみんな好き、という訳でもないと思うわよ」ニッコリ

幸子「と、とてもありえないことですけど、ボクがプロデューサーさんに嫌われているという事・・・・・・」ガクガク

ちひろ「・・・・・・それはこれから見てもらう映像で分かると思うわ」

みく「み、みくはプロデューサーチャンを信じてる、にゃ」ガクガク

響子「みくちゃんなら大丈夫だよ!この前もプロデューサーに褒めれてたし!」アセアセ

まゆ「プロデューサーさんと私は赤い糸で結ばれてますし、こんなモノ見なくても結果は分かりますよぉ」ニコニコ

ほたる「え?じゃ、じゃあ別に来なくても良かったんじゃ・・・・・・」ハテナ

法子「しぃー!」アセアセ

ほたる「あ、すみません」ウツムキ

ちひろ「じゃあ、静かに見てくださいね」カチッ

>ハーイ


ーーー再生中ーーー


ほたる「あ、最初は小学生のみんなからなんですね」ホッ

凛「プロデューサーって、やっぱりロリコンなんじゃ・・・・・・」ショボン

まゆ「まゆはプロデューサーさんがどんな嗜好でも、受け入れられますよぉ」ニコニコ

幸子「そ、そうだとしても、ボクの可愛さを魅せつければ、すぐに正常になりますよっ!」

みく「マウスの動きに全く迷いがないにゃ」ガクガク

法子「ぷ、プロデューサーさんは、父性として小学生を見ているんですよ!」

凛「けど、双葉さんにベッタリだと思うけど・・・・・・」

響子「あ、ほ、ほら!子ども”は”って言ってますよっ!」アセアセ

ほたる「私達も子ども扱いみたいですね」ショボン

日菜子「日菜子とプロデューサーの子ども・・・むふふ」ニヤニヤ
日菜子「プロデューサーったらぁ〜、日菜子はまだ15歳ですよぉ」ニヤニヤ

法子「あ、私が1番目ですっ!たくさんのドーナツより嬉しいですっ!」ニッコリ

ほたる「わ、私が2番なんて、そんな・・・でも嬉しいです」ニコニコ

幸子「と、当然の結果ですね」フフン

凛「みんなチェック入ったね」ホッ


P「こんなに所属アイドル居たのか。事務員少なすぎだろ」
P「幸子かー」ウーン


みく「プロデューサーチャン、何か悩んでるにゃ」

幸子「ぷ、プロデューサーさん?」アセアセ


P「幸子は可愛いよな。うん、可愛い可愛い・・・・・・」


幸子「ぷ、プロデューサーさん!」ウルウル


P「ちょっとだけウザい時もあるけど」ボソッ


幸子「・・・・・・今ちょっとノイズが入りましたね」スッ

まゆ「聞こえなかったのなら、教えてあげましょうかぁ?」ニヤニヤ


P「まゆもなー」ウーン


ほたる「こ、こういうのってイケナイんじゃ・・・・・・」

法子「でも見ちゃったしね、仕方ないよ」アセアセ

響子「それよりも、また悩んでるみたいですよ?」

まゆ「きっと”結婚したい”って言うに決まってますよぉ」ニッコリ


P「まゆは”可愛い”とは、ちょっと違うよなー」


幸子「プロデューサーさんの評価では、まゆさんは”可愛くない”らしいですよー」ニマニマ


P「まゆは、年齢の割に”綺麗”だよなー」


まゆ「今、幸子ちゃんの方から声が聞こえた気がしたんですけど、気のせいですよねぇ」ニコニコ

ちひろ「さ、これで終わりよ」カチッ

みく「あ、あれ?みくへのコメントがないにゃ」アセアセ

法子「私は1番目だったので、何の不満もありませんっ!」

ほたる「私も2番目だから」ニコニコ

響子「きっと、ちひろさんが編集でカットしたのよ」ボソッ

ちひろ「はいはい。気を付けて帰りなさいね」

>ハーイ

ちひろ「ほら、日菜子ちゃん。戻ってきなさい」

日菜子「はい・・・・・・むふふ」

ちひろ「妄想は家に帰ってから、ゆっくり楽しみなさい」
ちひろ「ほら、幸子ちゃんも」

幸子「ぼ、ボクなんて・・・・・・」ウルウル

ちひろ(プロデューサーの気持ちが少し分かる気がするわ)



ーーー



ちひろ「高校生組か・・・・・・。防刃チョッキでも着ておこうかしら」ウーン

年齢で判断してるので、もし学年違ったらご指摘お願いします。

高校生組は夜にでも。希望とかあれば嬉しいです。

いいなぁ、まゆと幸子のやりとりが剣呑でいいなぁ

まゆと幸子って結構新しい組み合わせだがいいなぁ

きらりんの出番下さい

お嬢が出なかったのは残念だ
なので拓海オナシャス!




ーーー



ちひろ「包帯よし、絆創膏よし、防刃チョッキよし、ヘルメットよし」ビシッ

ガチャ

ちひろ「さ、みんな集まったわね」バタン

肇「あ、ちひろさん。おはようございます」ペコリ

>オハヨーゴザイマス

ちひろ「おはよう、さっそくだけど・・・・・・」

風香「あ、あの。プロデューサーさんが本当に・・・・・・」ソワソワ

ちひろ「ええ。私もとても残念なのだけど、この映像が全てを物語っているわ」

茜「なんでちひろさんは、救急箱とかヘルメットを持っているんですか?」

ちひろ「なんでもないわ。気にしなくていいわよ」

加蓮「あのプロデューサーが、どうしてそんな事を言ったの?」

ちひろ「それは私にも分からないわ」

卯月「わ、私はこの目で確かめるまでは、プロデューサーさんを信じますっ!」

笑美「なんや?プロデューサーがウチらを好き嫌いって言ったぐらいで、諦めてしまうんか?」

きらり「にょわー!きらりはどんなPちゃんでも、大好きにぃ!」

奈緒「あ、あたしはたまたま、事務所に忘れ物があっただけだし!」ソワソワ
奈緒「プロデューサーの事とか、心からどうでもいいし!」ソワソワ

拓海「アタシもどうでもいいけど、早く帰りたいから早く見せろよっ!」ソワソワ

李衣菜「プロデューサーがどんな事を口走っても、私の気持ちは変わりません」

茜「私は早く、真偽を確かめたいですっ!」



ちひろ「それでは、くれぐれも静かに見てちょうだいね」カチッ

>ハーイ



ーーー再生中ーーー



肇「プロデューサーって子ども好きなんですね」フフッ

笑美「ええなー。ウチも子どもは好きやでー」ニコニコ

茜「子どもは無邪気で可愛いですよねっ!」

李衣菜「あ、次は中学生のみんなのようですね」

卯月「さすがプロデューサーさんですっ!みんなにチェックを入れてますっ!」

加蓮「けどちょっと、ロリコンを疑いたくなるね」ハハッ

風香「そ、それはちょっと、酷いんじゃ・・・・・・」

きらり「おーっ!Pちゃんは幸子ちゃんをハピハピィ?」

卯月「・・・・・・ちひろさん?これって幸子ちゃんも見たんですか?」アセアセ

ちひろ「」コクン

笑美「いくら本音やからって、キッツイなー」ウワー

肇「も、もしかしてまゆちゃんも・・・・・・」ソワソワ

茜「まゆちゃんは、とっても綺麗ですもんね」

加蓮「尚更、幸子は立ち直れないだろうけどね」

拓海「腹パンより痛いだろうな」


P「次は高校生組かー」ウーン


奈緒「は、早くあたしにチェック入れなさいよっ!」ドキドキ

卯月「プロデューサーさん、何か悩んでるみたいですね」ドキドキ


P「うーん、うーん」


笑美「なんや?そんなに何を悩んでんねん」ソワソワ


P「えーっと、まずは・・・・・・」


風香「あ、マウスを動かしましたよ」ドキドキ


P「加奈か」カチッ
P「えーっと、智絵里は天使っと」ボソッ カチッ


卯月「智絵里ちゃんは確かに可愛いですよねっ!」

加蓮「アタシ、ちょっと自信なくなってきちゃったな」アセアセ

きらり「加蓮ちゃん、きらりんのきゅんきゅんぱわーでハピハピすぅ?」


P「みんな可愛いよなー」カチカチ
P「肇も可愛いよなー。外見だけじゃなくて、言葉遣いもちゃんとしてるし」


肇「プロデューサー!」パアァ

笑美「うーん、1抜けは肇ちゃんやったかー」

奈緒「べ、別に悔しくなんかないんだからねっ!」


P「まあ、手がかからないのは楽だけど、ちょっと寂しいな」カチッ
P「えーっと、次は加蓮か」


加蓮「っ!!」ビクッ


P「加蓮も可愛いな」カチッ
P「意外に頑張り屋だし、俺も頑張らないとな」カチッ


加蓮「ほっ」テレテレ

きらり「加蓮ちゃん、ハピハピィ?」

加蓮「・・・・・・うん」///


P「・・・・・・卯月、か」


卯月「あ、やっと私の番ですっ!」ドキドキ


P「卯月は年齢より子どもっぽいな」


卯月「うっ・・・・・・」ウルウル


P「しかしまだ17歳だし、これから女性としての魅力も増していくだろうな」カチッ


卯月「プロデューサーさんっ!私っ、もっと大人っぽくなるように頑張りますっ!」


P「うーん、指が疲れてきたな」
P「次は奈緒か」カチッ


奈緒「あ、アタシが4番目なんて、後で文句を言ってあげるわっ!」ニヤニヤ


P「李衣菜も可愛い」カチッ
P「李衣菜は、今よりもっと可愛い衣装も似合うはずだけど、着てくれるか不安だな」


李衣菜「ロックな私も、キュートな私もたくさん見てほしいかな・・・」テレテレ


P「茜も可愛い。タックルされたら吹き飛びそうだな」アハハ カチッ


茜「そ、そんな事しませんよっ!」アセアセ


P「きらりは、可愛いオーラの塊だな。時々何を言ってるか分からないけど」カチッ


きらり「にゃわー!!」ショボン

笑美「喜んでんのか、悲しいんか分からへんな」


P「笑美も可愛いよなー。関西弁で照れてるところを見るとグッとくるな」カチッ


笑美「そ、そんな事あらへんよ」テレテレ


P「えーっと、風香ね」


風香「あっ」ドキドキ


P「風香か・・・・・・」
P「菜々さんは、地球外レベルの可愛さだな」カチッ


ピシッ!

風香「・・・・・・あれ?」ウルウル

卯月「ふ、風香ちゃんもとっても可愛いですよっ!」アセアセ

風香「え・・・・・・え?」ポロポロ


肇「ぷ、プロデューサーにちゃんと理由を聞きに行きましょ?」アセアセ

笑美「ちひろさん?これはどういう事や?」キッ

ちひろ「どうもこうも見たままよ」

笑美「そうやないやろ?なんでここに風香を呼んだんや!」

ちひろ「メールは全員に送っているわ。来る来ないは自由のはずよ」
ちひろ「ちゃんと書いてあるでしょ?好きと”嫌い”って」

>ウワーン


P「最後は拓海か。拓海かー」
P「可愛い、可愛いな。うん、口調とのギャップがいいよな」カチッ


拓海「プロデューサーアアアアア!」
拓海「おっと、すまねえなッ」アセアセ

>ウワーン!ウワーン!
>ダイジョウブ?ダイジョウブ?

拓海「だ、誰も聞いてない、よな?」ホッ

ちひろ「さて、これで終わりよ」カチッ
ちひろ「これから大人のアイドルと打ち合わせがあるから、早く帰りなさい」

笑美「ちひろさん、あんたは鬼や!悪魔やっ!」キッ

ちひろ「違うわ。私は守銭奴よ」



おわり

今日は終わりです。

大人組はまた明日です。希望などがあると嬉しいです。

笑美の株が俺の中で急上昇して困った


楓さん川島さんオナシャス

戦争だ…戦争が起こる…

ちひろ「次はお通夜の準備ね」ガサゴソ



ーーー



早苗「今日はプロデューサーに会えるって聞いたんだけど」キョロキョロ

ちひろ「とりあえず休憩室に入ってください」

早苗「は、はあ」ガチャ

バタン

早苗「あれ?みなさんお揃いで、どうしたんですか?」

愛梨「プロデューサーさんが、告白するとかって聞いて来ました」ドキドキ

星花「わたくしは、プロデューサー様から大事な話があると」ソワソワ

瑞樹「私もプロデューサーから話があると・・・・・・」ドキドキ

楓「私も同じようなメールをもらいました」ボソッ

ちひろ「さあ、早苗さんも座ってください」

早苗「は、はあ」ハテナ

ちひろ「えー、メールにも書いた通りにプロデューサーからの大事な話があります」
ちひろ「ただ、面と向かってはなかなか言いづらい事もあるので、ビデオレターのような物を用意しました」

ちひろ「お酒でも飲みながら、ゆっくりと観てくださいね」

愛梨「あの、アタシ達は未成年なんですが」アセアセ

星花「お酒はまだ嗜んだ事がありません」

ちひろ「大丈夫、大丈夫。周りには頼れるお姉さん方がいらっしゃいますから」ニコニコ

早苗「ちひろさんっ!未成年にお酒を強要するのは、犯罪よっ!」

ちひろ「ノンアルコールですから」ニッコリ

瑞樹「私達がお酒の呑み方を教えてあげる」ニッコリ

早苗「倫理的に愛梨ちゃん達の教育に悪いから駄目ですっ!」

ちひろ「これだから公僕は・・・・・・」チッ

早苗「え?」

ちひろ「それじゃあ、こっちのジュースにしておきましょうか」ニッコリ

愛梨「は、はい。アタシもそっちの方が飲みやすいですっ」アセアセ

星花「ご迷惑をおかけします」ペコリ

ちひろ「さ、それでは始めましょうか」カチッ


ーーー再生中ーーー


早苗「あれ?これって盗撮なんじゃ・・・・・・」

ちひろ「静かに観てくださいね」ニコリ

早苗「え、でも・・・・・・」キョロキョロ

>ジー

早苗「あ、すみません」ボソッ

星花「プロデューサー様は随分と、子どもがお好きなようですわね」フフッ

瑞樹「私はいつでも準備万端なのに、プロデューサーったら・・・・・・」グスッ

愛梨「あ、アタシも・・・そのっ」テレテレ

楓「はぁ、プロデューサーとの子ども・・・」ウットリ

早苗「わ、割りとズバズバ言うのね」アセアセ

愛梨「幸子ちゃん・・・・・・」ショボン

瑞樹「確かにプロデューサーの気持ちは、分からないでもないわね」ウンウン

楓「幸子ちゃんもまゆちゃんも、私からみれば可愛い子どもみたいなモノよね」

早苗「次は高校生のみんなね」

瑞樹「高校生か・・・・・・高校生・・・・・・うぅ・・・」ウルウル

愛梨「あれ?どうしたんですかっ?」アセアセ

楓「ほっといていいわよ。お酒が入るといつもこうなのよね」グビグビ

星花「高垣さんも、随分と呑まれているようですけれど・・・・・・」

早苗「なにかすごい悩んでる」ソワソワ

瑞樹「高校生なんてもう何年前の事って感じよねー!」エヘー

愛梨「あ、アタシは1年前まで高校生だったので」アセアセ

瑞樹「・・・・・・」キョトン
瑞樹「・・・・・・かえで」ギュウ

楓「はいはい」ヨシヨシ

早苗「2人とも、よく見ておきなさい。お酒に呑まれるとこうも変わってしまうのよ」

星花「き、肝に銘じておきますわ」アセアセ

愛梨「やっぱりお酒は二十歳になってからだねっ!」アセアセ

楓「あ、初めてチェックを飛ばしたわね」

早苗「え?誰?誰っ?!」アセアセ

星花「風香さん、ですわ」

早苗「あ、あー、そ、そうなんだー」ホッ

瑞樹「彼女は少し地味よ」ワカルワ

楓「単にプロデューサーが眼鏡が嫌いなんじゃないの?」

愛梨「そ、そっちの方が酷くないですかっ?」アセアセ


P「さて、最後は大人組か」
P「えー、最初は愛梨だな」


愛梨「いっ、いきなりアタシですかっ?!」ドキドキ

星花「愛梨さんなら、きっと大丈夫ですわ」ドキドキ


P「愛梨はまだまだ大学生って感じでもないけど、普通に可愛いよな」カチッ


愛梨「プロデューサー!」ピョンピョン


P「というか可愛いからアイドルやってるわけだし、これって俺の好みだよな」


愛梨「あ、アタシが好みって、そんな」テレテレ

早苗「そこまでは言ってないよ?」ジー

愛梨「あ、すみません。目が、怖いです」ビクビク

楓「10年近く年下の子どもに、何を向きになっているの?」フフッ

愛梨「あ、アタシは子どもじゃありませんっ!」

楓「胸で女性の価値が決まるものではないのよ?」

愛梨「あれ?気にしてるんですか?」フフン

瑞樹「」スースー


P「次は星花か。星花は可愛いって言うよりも可憐だな」
P「違いはよく分からないけど、可憐って言葉が似合うな」カチッ


星花「プロデューサー様!わたくしは信じておりましたわ!」キラキラ

愛梨「良かったねっ!」ニコニコ

星花「ええ」ホッ


P「次は瑞樹さん・・・・・・か」ウーン


楓「ほら、瑞樹が呼ばれてるわよ」ユサユサ

瑞樹「え?プロデューサー?今日はオフのはず・・・・・・」ウーン


P「瑞樹さんは”年の割に”可愛らしいな」カチッ
P「愛梨とかとは違った可愛らしさだな」


瑞樹「ふふ、プロデューサー」ニヤニヤ

楓「耳だけは起きてるみたいね」

早苗「起きるとうるさいから、このままの方がいいね」


P「えーっと、楓さんか、楓さんね」ウーン
P「楓さんは、森の妖精っぽいな」


楓「あら」ニコニコ


P「可愛いとはまた別のジャンルっぽいし、ここは押せないな」


楓「大人の色気とは、こういう事よね」フッ

愛梨「あ、アタシもこれから、もっと色気が増してきますしっ!」

星花「まあまあ、お二方にはそれぞれの魅力があるって事ですわ」アセアセ


P「最後は早苗さんかー」


早苗「!!」ドキドキ


P「早苗さんは可愛いとかそういうんじゃなくて・・・・・・」


早苗「・・・・・・」ドキドキ


P「なんか怖い」


「」


P「俺が杏とか仁奈とか撫でてるだけで、すぐにちひろさんが通報するし」
P「冤罪怖すぎるわ」

P「怖いというチェックボックスを用意してほしいな」


早苗「」

星花「あ、あの、片桐、さん?お気を確かに」アセアセ


P「何かと俺をシメようとするし、可愛いって言ったらそうだけど、それを凌駕するぐらい怖い」


星花「こ、これは片桐さんが元婦警という事もあるというのが、大きな要因と言いますか」アセアセ

愛梨「星花ちゃん」ガシッ

星花「愛梨さん・・・・・・」

愛梨「・・・・・・」フリフリ

ちひろ「さて、これで全て終わりよ」

愛梨「・・・・・・」
星花「・・・・・・」

楓「ふふっ」
瑞樹「」スースー

早苗「・・・・・・」ゼツボウ

シーン

ちひろ(予想通りね。さすがの私もこの雰囲気でお金は取れないわ)
ちひろ(お通夜とは比喩表現のつもりだったけれど、あながち間違いでもないわね)フフッ

星花「あ、あの!片桐さんは病院に連れて行かれた方が・・・・・・お顔が真っ青ですわよ」

ちひろ「手遅れよ」

おわり



今日はたぶん終わりです。一番思い通りに書けた気がします。

たくさんのレス、とても嬉しいですが、今度からは杏、まゆ、幸子あたりをメインに書いていきます。

早苗さん…(ホロリ
色んなキャラ見れて面白かったで

早苗さんはロリコンの天敵だからね、しょうがないね


ちひろ「おはようございます」ガチャ

P「あ、帰ってきましたね」
P「さあ、説明してもらいましょうか」

ちひろ「あれ?どうしたんですか?」キョトン

P「何をとぼけているんですかっ!」
P「俺が仁奈に欲情してるとか、教えたのはアンタでしょっ!」

ちひろ「・・・・・・しつこい男は嫌われますよ?」

P「いきなり雲隠れした人に言われたくないですよっ!」
P「ちゃんと正直に話してくれれば、許してあげますから」ハァ

ちひろ「ほ、本当に許してくれるんですか?」

P「いつまで怒ってても、お互いに得なんてありませんから」ハァ

ちひろ「分かりました。許してくれるなら全てをお話しますよ」
ちひろ「時間は大丈夫ですか?」

P「あと1時間ぐらいは大丈夫ですよ」

ちひろ「じゃあ休憩室で」ガチャ

バタン



ーーー15分後ーーー



ちひろ「・・・・・・という感じです」

P「・・・・・・」

ちひろ「という訳で、私は仕事に戻りますね」

ガシッ

P「ちょっと待てっ!」

ちひろ「どうしたんですか?そんなに怖い顔をして」ニコニコ

P「何を考えて生きてるんですか?」

ちひろ「お金ですっ!」ガッツポーズ

P「小学生からお金巻き上げるとか、何考えてるんですか」ハァ
P「あと、もう1つだけ聞きたい事があります」

ちひろ「何ですか?」

P「さっきの話で、本当に全てなんですよね?」

ちひろ「・・・・・・そうですね」

P「分かりました。小学生のみんなには後で、謝っておきます」



ーーー翌日ーーー



P「という訳なんだ。2人とも、ごめんな」ペコリ

仁奈「そういう事じゃねーかと思ってたです」プンプン

ありす「そうですか」ショボン
ありす「ところで、プロデューサーの本心では誰が1番なんですか?」ニコニコ

P「え?い、いやー、それはだな」

仁奈「答えてくれたら、許してやらないこともねーです」プンプン

P「・・・・・・みんな好きだぞ!」

ありす「もっと具体的にお願いします」

P「うーん、勘弁してくれ」アセアセ

仁奈「そしたら、ずっとプロデューサーを許せねーです」プンプン

P「うーん、困ったなー」ポリポリ

ありす「ありすの事を好きって言ってくれるだけで、いいんですよ?」ボソッ

P「うーん、そうだな。仁奈」ガシッ

仁奈「なんでごぜーますかっ!」プンプン

ガバッ

仁奈「っ!?」
ありす「!!」

ギュウ

P「本当にごめんな、俺が軽率だったばっかりに」ボソボソ

仁奈「み、耳に息をかけ、る、な、・・・です」///


P「許してくれるか?」ボソボソ

仁奈「・・・・・・しょうがねーです」///

パッ

P「よしよし、仁奈は聞き分けが良い子だなー」ナデナデ

仁奈「プロデューサーはずりーです」/// ボソッ

ありす「わ、私はそんなのじゃごまかされませんよ?」ソワソワ

P「ありすの事も大好きだからなっ!」ヨシヨシ

ありす「そ、そんなので私は許しませんよ!」

P「うーん、じゃあ。ヨイショっと」

ありす「あ、え?えっ?」ジタバタ

P「こら、暴れるな。危ないだろ?」

ありす「プロデューサーに、お姫様抱っこ・・・・・・」ポワワーン

P「どうした?顔が赤いぞ?」

ありす「ふあぁ〜」ウットリ

P「そういえば、仁奈はどこ行ったんだろ?」キョロキョロ

仁奈「プロデューサー・・・・・・」ポワワーン

P「こっちもどっか行っちゃったか」

ガチャ

まゆ「」

ドサッ

P「あっ」

幸子「ぷ、プロデューサーさん?」


ーーー



まゆ「さて、プロデューサーさん?」

P「はい」ウツムキ

まゆ「さっき、何をしてたんですかぁ?」

P「あ、えーっと、ありすを抱っこしてました」

まゆ「何か言わなければいけないことが、あると思いますが」

P「ど、どうして幸子は泣いてるんだ?」アセアセ

幸子「ぼ、ボクなんて、どうせウザいですよね。そうですよね」ボソボソッ

まゆ「全てはプロデューサーさんのせいですよ?」

P「あ、ありすはまだ小学生だし」アセアセ

まゆ「そういう事じゃないんですよっ!」バンッ

P「っ!?」ビクッ
P「す、すまん」ペコリ

まゆ「それでは、やるべき事は分かりますね?」ニッコリ

P「ん?まゆもお姫様抱っこしてほしいのか?」

まゆ「・・・・・・それでもいいですねぇ」ウットリ

幸子「やっぱりボクより、まゆさんの方が大事なんですね」ウルウル

P「幸子もしてほしいのか?」

幸子「いいですよ。ボクはこれ以上、プロデューサーさんにウザいと思われたら・・・・・・」シクシク

P「そ、そんなこと思ってるはずないだろ?」ハァ
P「いつもの幸子が俺は好きだぞ?」

幸子「好き、好き。プロデューサーが、ボクの事を好き?」キョトン

P「そうだぞ!」

幸子「そうですよねっ!」ニコニコ
幸子「よくよく考えれば、プロデューサーさんが可愛いボクを放っておくはずありませんよねっ!」

P「よしっ!それでこそ、いつもの幸子だぞ!」

幸子「そ、それじゃあ、プロデューサーがどうしてもって言うなら、”ボクから”お、お姫様抱っこをさせてあげますよっ!」テレテレ

P「あまり永くは出来ないぞ?」

幸子「それじゃあ、10秒だけ我慢してあげますよ」フフン

まゆ「プロデューサーさん?」トントン


P「ん?どうしたんだ?」

まゆ「まゆが”最初に”お姫様抱っこをしてもらえるんじゃなかったんですか?」ワナワナ

P「うーん、そう言われてもなー」ポリポリ
P「2人とも、もう中学生だろ?聞き分けてくれよ」アセアセ

まゆ「いやです」ニッコリ
幸子「無理です」プンスカ

P「はぁー。じゃあ公平にじゃんけんな」

まゆ「分かりましたぁ。どうせまゆが勝ちますけどねぇ」ニコニコ

幸子「可愛いボクが負けるはずがありませんっ!」キリッ

P「はい、じゃあ始め」ハァ

「じゃん、けん、ぽんっ!」

P「はい、じゃあ幸子からだな」

まゆ「プロデューサーさん?ちゃんと見てくださいよぉ」

P「ん?」

まゆ「幸子ちゃんは、後出しをしましたよぉ」ニッコリ

幸子「負け惜しみですか?」フフン

P「そうか?俺は一緒に出したように見えたけど」

幸子「まあまあ、プロデューサーさん?”ボクは”聞き分けがいいですから」ニコニコ
幸子「もう一度ぐらい、付き合ってあげましょう」フフン

P「まあ、幸子がそう言うなら」
P「じゃあもっかいな」

「じゃん、けん、ぽんっ!」

P「じゃあ、まゆからだな」

まゆ「ふふっ」ニヤニヤ

幸子「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
幸子「い、今のはまゆさんのが、ほんのちょっとですけど遅かったですっ!」

まゆ「言いがかりはやめませんかぁ?」ニコニコ

幸子「言いがかりじゃないですよ!」
幸子「最初はボクが勝ったんですから、これが言いがかりだったとしても、1勝1敗です」アセアセ

まゆ「見苦しいですよぉ?」

P「もう勝手にしろ」スタスタ


>アーダコーダ

ガチャ

杏「おはよう、プロデューサー」ファーア

P「お、杏か。おはよう」
P「1人で起きれたのか?偉いな」ナデナデ

杏「ん」テレテレ
杏「ところで、プロデューサー」

P「どうした?」

杏「みんな、何やってるの?」

仁奈「ふぁあー」ポワワーン
ありす「えへへー」ポワワーン

幸子「最初はグーって言ったじゃないですかっ!」
まゆ「もういい加減に諦めたらどうですかぁ?」

P「・・・・・・平和だなー」ボー

杏「疲れたから、抱っこして」ネムネム

P「いつものソファじゃないのか?」

杏「・・・・・・うん」///

P「しょうがないな。ほらっ」ヨイショ

杏「ありがと」ボソッ
杏「・・・・・・」ウトウト

P「寝てもいいぞ?」ユラユラ

杏「・・・・・・う、ん」スヤスヤ

すみません、今日は終わりです。
何も考えてなかったら、杏が正妻になり過ぎて、首が回らなくなりました。
あと、モバマスの他のキャラも書いててとても楽しいので、こちらを一度閉じて、新たにスレ立てしようと思います。

毎度毎度、レスをもらってとても嬉しかったです。もう少しだけ続けて、終わりにしたいと思います。


風香さんと早苗さんのフォロー…

乙。まだ気が早いかもしらんがそっちも楽しみにしておこう。
できたらでいいんだが、最後に誘導をしてくれると嬉しいな。

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