シータ「パズー…パズー…ぐすっ…」
ムスカ「そろそろ泣きやみたまえ。泣いたって彼は戻ってこないのだからな」
シータ「うっ…うぅ……」
ムスカ「……」
ムスカ(こう泣かれっぱなしだと何やら気が落ち着かんな)
ムスカ「……これでも見て元気を出したまえ。ラピュタの映像記録バンクからの面白ムービーだ」ブゥン
シータ「……?」
ムスカ「ラピュタの歴史と文化を学ぶいい機会にもなるだろう」
シータ「……」
ムスカ「ハッハッハッ!可笑しい映像だと思わんかね!?」
シータ「……」
ムスカ「ハッハッハッハッハッ……」
シータ「……」
ムスカ「……」
ムスカ「……何が不満なのだ」
シータ「えっ……?」
ムスカ「ここまで気に掛けてやっているのに何だその態度は!!」バシィッ
シータ「きゃっ!!」
ムスカ「はっ……しまった、つい」
シータ「うっ……ふぇぇぇぇん…」
ムスカ「あっ…」
シータ「もういやぁ…助けてよぉ…ぱずぅ……うぇぇぇぇん……」
ムスカ「……糞っ…厄介なことに……」
ムスカ「……」
シータ「うぅ…うぅ……」
ムスカ「……おい」
シータ「ぐすっ……」
ムスカ「さっきのは私が悪かった。……そろそろ泣きやんではくれないか?」
シータ「……」
ムスカ「もうぶったりしないと約束しよう。ラピュタ王の名にかけて」
シータ「……うぅ」
ムスカ「ぐっ……どうしたら泣きやんでくれるんだッ…」
シータ「……」
ムスカ「今度はだんまりか」
シータ「……」
ムスカ「まぁいい。しばらくすれば気分も落ち着いてくるだろう……」
シータ「……」
ぐぅぅ~
ムスカ「……?」
シータ「………………」
ムスカ「今のは君の腹の音かね?」
シータ「………………」
ムスカ「そう言えばしばらく何も食べていなかったな」
シータ「……」
ムスカ「食事を持ってこさせよう」ブゥン
ムスカ「由緒正しきラピュタの伝統料理を振る舞ってあげよう」
ムスカ「ハッハッハッハッハッ……」
シータ「……」
ロボット兵「ピコーン」
ムスカ「おお、きたぞきたぞ」
シータ「……」
ムスカ「素晴らしい…これがラピュタの料理か!地上のどんな料理とも比べ物にならない!!」
ロボット兵「ピコーンピコーン」
ムスカ「御苦労。下がってよいぞ」
ムスカ「では早速頂くとするか」
シータ「……」
ムスカ「もぐもぐ」
シータ「……」
ムスカ「食べないのかね?」
ムスカ「そう強がるな。君だってもうしばらく食べていないだろう」モグモグ
シータ「いやです」
ムスカ「……」モグモグ
シータ「……」ぐぅぅ~
ムスカ「ハッハッハッ、腹の方は正直なようだな」
シータ「そっ、そんな」
ムスカ「いいから食べたまえ!!」グイッ
シータ「きゃっ、いや、やめてっ……むぐっ」
ムスカ「そうだ。よく噛んで……どうだ美味いだろう」
シータ「……」もぐもぐ
ムスカ「ハッハッハッハッ!いい子だ」
シータ「……」もぐもぐ
ムスカ「これはかつての宮廷料理らしいな。上品な味わいが口の中に広がるのが分かるね」
シータ「……」
ムスカ「……?」
シータ「……」ポロポロ
ムスカ「……君はどうしてそう泣いてばかりいるのかね」
シータ「だって私……パズーやおばさまたちがあんな目に遭ったのに……私一人だけ……」
ムスカ「……」
ムスカ「心配するな。彼らは生きているよ」
シータ「えっ……?」
ムスカ「先ほど彼らはここから脱出した」
シータ「うそ……だって、さっき落ちて」
ムスカ「ハッハッハッ!ラピュタ王の言うことに嘘などあるものか」
シータ「そんな……」
ムスカ「彼らは二度とここには戻っては来れないだろうが、きっとこれから無事に暮らして行くのだろう」
シータ「嘘でしょ、だって……あなたが皆を生かしておく筈ないもの!」
ムスカ「蚊の一匹や二匹相手に本気を出すつもりはないさ」
シータ「本当……なの……?」
ムスカ「……ああ」
シータ「うっ……うぅっ……!」
ムスカ「やれやれ、泣き虫なお姫様だ」
シータ「……とう」
ムスカ「ん?」
シータ「…………ありがとう……」
ムスカ「…っ……」
ムスカ「例には及ばない。何せ私は慈悲深きラピュタ王だからな」
ムスカ「ハッハッハッハッハッハッ…………ハッハッハ……」
ムスカ「もう外も暗くなってきたな」
シータ「……」
ムスカ「今日は疲れただろう。少し早いが、先に休みたまえ」
シータ「でも……」
ムスカ「私はまだやることがあるのでな。王は忙しいのだ」
シータ「……」
ムスカ「おい!」
ロボット兵「ピコーン」
ムスカ「姫を寝室まで案内しろ」
ロボット兵「ピコーン」
ムスカ「着替えは明日までに作らせよう」
シータ「……」
ムスカ「身体を洗いたいのならそこらの水でやってくれ。まだ設備が戻らんのでな」
シータ「……」
ムスカ「他に何かあったら言ってくれたまえ」
シータ「……いいえ。ありません」
ムスカ「そうですか……では、おやすみなさい。姫」
シータ「……」
シータ「……おやすみなさい」
ムスカ「ふぅ……」
ムスカ(私は何をしているのだ?こんなことしてる暇があったら、さっさと世界征服に乗り出せばいいじゃないか)
ムスカ(ラピュタ王が小娘一人に何を……)
ムスカ「……」
ムスカ「私もそろそろ寝るか……」
シータ「……」
シータ(これから先ずっとあの人と暮らしていくのかしら)
シータ(おばあさんになっても……ずっと……二人きりで……)
シータ(……)
シータ「パズー……生きてて……」
翌朝
シータ「……」
ムスカ「おや、お早いお目覚めで」
シータ「何をしているの」
ムスカ「ラピュタを再建するための計画を練っていてね。結局ろくに寝つけやしなかったよ」
シータ「……世界をラピュタの力で征服するつもりなの」
ムスカ「いずれはそうなるだろうな」
シータ「……」
ムスカ「まぁ当面は国内の整備が先だがな。こう草木が茂っていては何も出来ん」
シータ「木を刈るつもりなの……」
ムスカ「それは当z」
シータ「やめて!!そんなことして、ここに住んでる動物たちやロボットはどうなるの!?」
ムスカ「っ……」
シータ「お願い、芽生えた自然を残して!木を切るなら最低限の範囲にしておいて!」
ムスカ「そ、そんなこと言われてもなぁ……」
シータ「…………」うるうる
ムスカ「わ、分かった!分かったから、だから泣くんじゃない!」
ムスカ「き、君はどこか外で遊んでいたらどうかね?私は忙しいんだ」
シータ「私…邪魔ですか?」
ムスカ「邪魔ってわけでも……ないが……しかし」
シータ「……分かりました。少し散歩してきます」
ムスカ「そ、そうか」
シータ「……」スタスタ
ムスカ「……ふぅ」
ムスカ「あれが傍に居るとろくに作業が進まん……」
シータ「あへえぇぇぇぇぇぇ!!しゅごいぃぃぃ!!妊娠確実!!ラビュタの人口増えちゃうぅぅぅ!!」
ムスカ「今日は安全日のはずだが……」
みたいな展開を期待してたのだが
ムスカ「まずはインフラを整えなければ……浄水、下水、入浴設備……」
ムスカ「食事はあとどれだけもつのだ……保存食はあるのか?」
ムスカ「それから……そうだ服だ……着替えを早く作らせて……」
ムスカ「―――ッッ!!」
ムスカ(何を気にしているんだ私はっ……そんなことより世界征服だ……!)
ムスカ「……いや……しかし……でも……」
ムスカ「…………う~ん」
ムスカ「ほらほら、どこでイこうというのかね」
パンッパンッ
シータ「あぁあぁんギモヂぃいイイイイン!!!!!!!イグゥゥゥ!!」
フワァ・・
ムスカ「素晴らしい、やはりイくと浮遊するという伝説は本当だったか」
む
ムスカ「では私がチングリ返しをするからケツの穴を舐めたまえ…」
シータ「ペロペロ」
ムスカ「すごい…みたまえ私がゴミのようだ!」
シータ「…コキコキ」
どぴゅ
ムスカ「あへぇぇぇ、目が、目がぁぁぁ」
パズー「うっくそ…」
シータ「やめて!」
ムスカ「フハハハどうだ!気持いいだろう。ペロペロ」
パズー「うっ、あぁ…」
どぴゅ
ムスカ「あへぇ目が、目がぁぁぁ」
ほ
ムスカ「では私を縛ってくれたまえ」
ムスカ「そうだ…興奮してきたぞ…うへぇ」
ムスカ「そう、ロウを垂らすんだ。じっくりとな…! うへぇ、目がぁぁぁ、目がぁぁぁ」
ムスカ「どこへ行く?そうか、これは高度な放置プレイ、ふふふみたまえ、私が惨めなようだ」
ムスカ「はっぴぃにゅうにゃぁ・・・?これが古代の音楽なのか」
シータ「すっかり中毒になってしまって・・・」
ムスカ「・・・・・・・・・・・ハッ!」
ムスカ「・・・・・夢か」
保守
パズー「・・・・・・・・・・・・・・ハッ!」
パズー「シータ・・・・・・・シータぁ」
シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ―――――――――――――――――――――――――――
シコシコシコシコシコシコシコシコ
パズー「うっ・・・・・・」ドビュッシー
パズー「・・・・・ふぅ」
3ヶ月で手を打ってやれよ
>>327
風邪ひいちまうだろ
ば
~夜空の見える高い所~
シータ「はあ…」
シータ(私…このままどうなっちゃうんだろ…)
(ずっと…このままなのかな…)グスッ
ムスカ(王女はどこへ行ったんだ?)
(どんな寝顔をしてると思い寝室に行ってみれば…クソッ…)
馬鹿だなwwwww
愛してるぞお前ら
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