なのは「(誰なのアイツ……見ない生物なの……)」 ユーノ「!?」(214)

ユーノ「ジュエルシード封印!」

怪物「ぐわぁあああ!!」ドタバタッ

ユーノ「ぬわー!」バタッ

怪物「がおおおおお!!」ピョンピョン

ユーノ「くっ…追いかけなくちゃ…」ガクッ



なのは「!?」

なのは(今のは、何だったの…?)

なのは「…夢なの?」

なのは(…学校に行かなきゃなの)

なのは「!?」

放課後

なのは「…あれ?」

すずか「どうしたの?なのはちゃん」

なのは「なんかこの道、前に通ったことあるような気がするなの」

アリサ「何言ってんの?この道は今日初めて通ったのよ?」

なのは「!?」

アリサ「気のせいじゃない?」

なのは「ていうかここ、昨日夢で出てきた場所なの…」

すずか「夢で出てきた?」

なのは「うん」

『助けて』

なのは「!?」

なのは「い、今何か聞こえなかったなの…!?」

アリサ「…は?」

すずか「何も聞こえなかったけど…」

アリサ「幻聴じゃないの?」

なのは「!?」

なのは「二人とも聞こえなかったの…?」

アリサ「何も」

なのは(何か聞こえた気がしたのに気のせいだったの…)

すずか「なのはちゃん、疲れてるんじゃないかな?」

なのは「!?」

アリサ「家に帰って早く寝た方がいいわよ」

なのは「……」

『助けて!』

なのは「!?」

なのは「また今声がしたなの!」

すずか「え?」

アリサ「またー?」

なのは「マジなの!今度は間違えないの!確かに聞こえたなの!」

すずか・アリサ「!?」

アリサ「何か聞こえた?」

すずか「私は何も…」

なのは「こっちから聞こえた気がするの!」ダッ

アリサ・すずか「!?」

アリサ「ちょ、何処行くのよ!?」ダッ

すずか「待って、なのはちゃん!」ダッ



なのは「確かここらから声が聞こえたような気がするの…」

なのは(…でも何もいないの)

なのは「やっぱり気のせいだったの…?」

ユーノ「……」

なのは「!?」

なのは「…なんかいるの」

ユーノ「……」

なのは(誰なのアイツ……見ない生物なの……)

なのは「!?」

ユーノ「…ん」

ユーノ(誰か…来た…?)

なのは「まさか声が聞こえる方に来て、謎の生物の死骸があるとは思わなかったの」

ユーノ「!?」

なのは(うぇっぷ…気分最悪なの…)

なのは「ここから撤退して、とっとと忘れるなの」

ユーノ「……」ピクッ

なのは「!?」

なのは「今動いたなの…!?」

ユーノ「……」

なのは「…い、いや」

なのは(…気のせいだったみたいなの)

ユーノ「……」ピクッ

なのは「!?」

なのは「今確かに動いたなの…!」

なのは(もしかして、生きてるなの…!?)

ユーノ「……」ムクッ

なのは「!?」

なのは(起き上がったの…!?)

ユーノ「……」ジーッ

なのは「……」ジーッ

ユーノ「……」ガクッ

なのは「!?」

なのは「…何なの?」

なのは(…少し近寄ってみるの)ジリジリ

なのは「……」ツンツン

ユーノ「……」

なのは「!?」

なのは(気絶したの…)

なのは「もしかして、怪我してるの…?」

なのは(どうしようなの…)

なのは「!?」

なのは「ダメなの!」

なのは(ここでこの謎の生物を拾ったら責任を取らないといけないの)

なのは「そう、捨て犬を拾うようなものなの」

なのは(例え可哀想だと思って手を出したら後が面倒なの!)

なのは「だから関わったらダメなの!」

なのは(スルー安定なの!)

なのは「!?」

ユーノ(今目の前にいた人、僕を助けに来てくれたんだ…よかった)

なのは「こんな謎の生物放っておいてアリサちゃん、すずかちゃんの方に行かないとなの」

なのは(二人とも置いて来ちゃったの)

なのは「戻るの」ダッ

ユーノ「!?」



なのは「…あれ?」

なのは(アリサちゃんもすずかちゃんもいないの)

なのは「二人とも何処に行ったの?」

アリサ「なのはー!」

なのは「!?」

すずか「なのはちゃーん!」

なのは「二人とも何処に行ってたの!?いないから吃驚したの!」

アリサ「アンタが急に走り出してどっかいったんでしょ」

なのは「!?」

なのは「そうだったの?」

すずか「そうだよぉ」

アリサ「それよりなのは、これ見てよ」

なのは「ん?」

ユーノ「……」

なのは「!?」

すずか「なんか倒れたのを発見して…」

なのは「これ、さっきの謎の生物…!?」

アリサ「あれ、なのはも見つけてたの?」

なのは「うん、見つけたけどスルーしたの」

アリサ「!?」

アリサ「何でスルーしたのよ!?」

なのは「つか何で連れてきたの!?」

すずか「怪我してるみたいで可哀想だったから…」

なのは「二人ともこの謎の生物を飼う気なの!?」

アリサ「!?」

すずか「飼う気はないけど…」

アリサ「というか、これ謎の生物じゃなくて多分フェレットね」

なのは「こまけぇことはいいなの!」

アリサ「!?」

アリシア「フェイト、久しぶりだね」

フェイト「アリ…シ…ア……?」

アリシア「ここがどこだかわかる?」

なのは「このフェレ…何かわからないけどチ○コみたいな頭してる生物を飼う気がないなら放っておいた方がいいなの!」

すずか「な、なのはちゃん…!?」カァァ

アリサ「あ、アンタいきなり何を言い出すのよ!?」カァァ

なのは「捨て犬を拾うようなものなの!残酷に見えるかもしれないけどそれはきっと気のせいなの!だからここにおいて帰るの!」

アリサ「!?」

すずか「で、でも怪我してるみたいだからやっぱり可哀想だよぉ」

アリサ「そうよ、アンタは目の前に倒れている人がいたら無視する気なの?」

なのは「私は何も見えなかったの!倒れている人なんていなかったの!」

アリサ「!?」

すずか「…なのはちゃんの言っている通りかもしれないけど、捨てていくのはちょっと…」

アリサ「そうよ!このまま捨てて帰ったりしたらこの後、このフェレットがどうなったか気になって眠れない、または夢にも出てくるかもしれないじゃない!」

なのは「そんなことはないなの!気にしちゃダメなの!全てを忘れろなの!そうすれば大丈夫なの!」

アリサ「!?」

アリサ「アンタは忘れられるのかもしれないけど私は忘れられないのよ!」

すずか「せめて動物病院に連れていくぐらいならいいんじゃないかな…?」

アリサ「そうよ、怪我しているんだし早く病院に連れていきましょ!」

なのは「その怪我が治った後は誰が引き取るの?」

アリサ「!?」

風は天に吹き、満点の星空――――

彼女は綺麗な金色の髪をなびかせて小高い丘に立っていた
私の姉、厳密には違うが、アリシアはいつかの夢で見た優しい微笑みを浮かべながら私を見つめている

私はさっきまで何をしていた?
……思い出せない

アリシア「ここがどこだかわかる?」

彼女は再び問いただす
この場所に見覚えはない
ただ………

なのは「私の家は無理なの」

すずか「私の家もちょっと厳しいかな…」

アリサ「わ、私の家も…」

なのは「答えははっきり出たなの、だからここに放置して帰r」

アリサ「ああもう!このまま放置したら気になるって言ってるでしょ!?とりあえず病院に連れていくわよ!その後、考えればいいじゃない!」

なのは「!?」

フェイト「あなたはほんとに……アリシア?」

私の前にいるのは紛れもなくアリシア・テスタロッサ、実感としてわかっていた
私が問うと彼女はその微笑を絶やすことなく私に言う

アリシア「そうだよ、私はあなたのお姉ちゃんのアリシア」

その言葉を聞いて私は涙が溢れそうになった
懐かしい、愛おしい彼女と再び会えたこと
でも私はその涙を堪えもう一度言う

フェイト「ここはどこ?あなたは…その……なんで私の前に?」

動物病院

槙原院長「怪我はそんなに深くないけど、随分衰弱してるみたいね」

アリサ「院長先生、ありがとうございます」

なのは・すずか「ありがとうございます」

槙原院長「いいえ」

なのは(行くつもりなかったのに無理やり連れてこられたなの…)

なのは「!?」

アリサ「これって、フェレットですよね?どこかのペットなんでしょうか?」

槙原院長「フェレット…なのかな?変わった種類だけど…」

なのは(これフェレットじゃねーなの!?なら一体何なの!?)

ユーノ「…zzz」

なのは「!?」

アリシア「さっきまでのこと覚えてないかな?」

彼女は不思議そうとも怪訝そうとれない表情で私に問う
いくつも聞きたいことはあったけど彼女の質問に私は率直に答えた

フェイト「…覚えてない。なんで私がここにいるのかも、なんであなたがここにいるのかも……」

アリシアはふと表情を消した
彼女の見とれるような瞳が私を捉える
なんだろう、彼女の視線に妙な寒気を覚える
そして彼女は私の方へゆっくりと近づいてきた

やがて密着するかのごとく私の目の前で立ち止まる

槙原院長「まぁしばらく安静にしてた方が良さそうだから、とりあえず明日まで預かっておこうか?」

なのは(よく言ったなの!明日と言わずにずっと…とは流石に言えないなの)

アリサ「はい」

なのは・アリサ・すずか「お願いします!」

槙原院長「!?」



なのは「ふぅ…いい湯だったの」

なのは(明日の学校の準備は終わっているし、あとは寝るだけなの)ドサッ

なのは「おやすみなの…zzz」

『聞こえますか』

なのは「!?」

……お互いしばらく見詰め合う
彼女に話しかけたいけどなにか抵抗感のようなものがある
私は言葉を発せなかった
そんな中彼女から話し出す

アリシア「ここは死の世界、フェイトは死んじゃったんだよ」

―――耳を疑った
私が死んだ?何かの冗談だと思いたい
でも彼女の言葉には妙な説得力があった

アリシア「フェイトは死んじゃったの」

そんなこといきなり言われても…
私は頭の中で駆け巡るいくつもの疑問を振り切り、やっとの思いで彼女に問う

フェイト「それって…どういうこと……?」

いまいち要領の得ない質問だった

なのは「何なの!?」ムクッ

なのは(また下校中に聞こえた声が聞こえたような気がしたの…)

なのは「……」

なのは(…どうやら気のせいだったみたいなの、もう一度寝るの)バタッ

なのは「…zzz」

『僕の声が聞こえますか!?』

なのは「!?」

なのは「またなの!?」

なのは(一体何なの!?)

『聞いてください』

なのは「だが断るなの!」

『!?』

なのは「さっきから何なの!?」

なのは(いちいち何で私にだけ聞こえるように声を出してくるの!?)

なのは「意味不明なの!」

なのは(新手の嫌がらせなの!?鬱陶しいからやめろなの!安眠妨害するななの!)

なのは「つーことで私は寝るなの!…zzz」

『僕の声が聞こえる方、お願いです』

なのは「!?」

アリシアは哀れむかのような顔で私に言った

アリシア「信じられないかもしれないけどフェイトは交通事故にあったの、仕事の帰りにね。
      即死だったみたい。フェイトの親友はすごく悲しんでた。
      現世での出来事で私が知ってるのはここまでだよ」

馬鹿げてる。私が死んだ?
それならここはどこだと―――

私はその楽観的な思考を止めた
以前にアリシアと会ったときだってそこは現実の世界じゃなかった
もし彼女の言う事が本当なら私がここにいる理由、彼女が私の前にいる理由、すべて辻褄が合う

なにより彼女がそんな冗談を言うとは思えないし、まして嘘をつくとは考えられない

なのは「だからやめろって言ってるの!」

なのは(しつこいなの!くどいなの!)

なのは「話しかけてくるなの!」

トントンッ

桃子「なのは、さっきから大声出してどうしたの?何かあったの?」

なのは「!?」

なのは「いや、なんでもないの…気にしないで欲しいの」

桃子「そう」

なのは(ああもう!でも、やっと収まったの…)

なのは「これで安心して眠れるの…zzz」

『力を貸してください』

なのは「!?」

フェイト「…アリシア、あなたの言ってること私は信じる。
     でもいきなりこんなこと言われて頭がついていかないよ。
     私はどうしたらいいのかな?」

私が問いかけても彼女は何も言わない
…すごく悲しい目をしている
なんでそんな悲しい目をするの?
私が死んだから?
それとも別の何か?

沈黙が十数秒続いた後彼女はやっと口を開く

アリシア「ごめんね、フェイト」

なのは「まだなの!?」

なのは(何なのマジで!しつけえってレベルじゃねえなの!)

『お願い…』

なのは「お願いも何も知らねえなの!私は早く寝たいの!」

『助けて…』

なのは(この声の鬱陶しさは異常なの…!)

なのは「もういいなの!しゃあねえから行ってやるなの!」

『!?』

彼女は暗闇に飲まれるかのごとく一瞬にして消えた
あまりの出来事に私はなす術もなくそれを見届けるだけだった

フェイト「ア、アリシア?どこに行くの?」

声を張って呼びかけたが返事はない
途方にくれた私はその場に座り込んだ

フェイト「私…ホントに死んじゃったのかな?こんなの…夢だよね……?」

最初から自分でもその問いの答えはわかっていたはずだ
脳のどこかでその答えを押し留めていた
きっとそうすることで自分に対して事実を誤魔化していた

私は死んだんだ

動物病院前

なのは「確かここら辺から声が聞こえた気がしたの」チラチラ

なのは(ていうかやっぱりこの声の主はあのフェレットなの…!?)

なのは「見つけ次第しばき倒してやるなの」イライラ

怪物「がおおおおおおお!!」

なのは「!?」

どうでもよくなって私は考えるのを止めた
                   ~完~

ドカーンバゴーン

なのは「な、何なの…!?」

なのは(あの怪物は…!?)

なのは「!?」

なのは「…てか、あれ!?」

なのは(周りの人達が消えたなの…)

なのは「いったい何がどうなってるの…!?」

ユーノ「…あっ」ピューッ

なのは「!?」

ユーノ(あの子はあの時の…)

なのは(ふぇ、フェレットがこっちに向かって飛んできたなの…!?)

ユーノ(来てくれたんだ、良かった…これで)

なのは(ちょっ!?冗談じゃねーなの!こっちは風呂上がりなの!今は綺麗な身体なのにフェレットをキャッチなんかしたくねーなの!)

なのは「つーことで、キューティーエスケープなの!」サッ

ユーノ「…えっ?」

グシャッ

なのは「!?」

なのは「ふぅ、セーフなの…」

ユーノ「……」

なのは「…ま、まさか死んだの?」

ユーノ「…ううっ」ピクピク

なのは「良かったの、まだ生きてるの!寝る前にフェレットの死体見たくなかったから助かったの!」

ユーノ「!?」

ユーノ「…来てk」

怪物「があああああああ!!」ピョンッ

なのは「うおっ!?こっちに飛んできたの!?」

なのは(避けるなの!)ヒョイッ

ユーノ「!?」

ドゴーンッ

なのは「一体何なのあの怪物は…!?」

ピタッ

なのは「…ん?」

ユーノ「つつっ…」

なのは「!?」

なのは(ま、まさかこのフェレット今の衝撃で飛ばされてきたの…!?)

なのは「クソなの!気分最悪なの!フェレットに触れてしまったの!」

なのは(せっかく風呂に入ったのが台無しになったの!)

ユーノ「来て、くれたの…?」

なのは「!?」

怪物「があああああああ!!」モゾモゾ

ユーノ「今のうちに逃げないと…」

なのは「キエエエエエエエエエエエエエエエシャベッタアアアアアアアアアア!!!!!!」

ユーノ「!?」

なのは(何なのこのフェレット!?今喋ったの!?)

なのは「何で次から次へとありえねえことが起きるなの!?」

なのは(わけわかんねえなの!)

怪物「がおおおおおお!!」モゾモゾ

なのは(何で…はっ!?)

ユーノ「早くしないと、起き上がってきt」

なのは「そうなの!わかったの!これは夢なの!本当は私は最初にベッドに入ったときに眠ってたの!だから夢は眠ってみなければならないの!寝るの!…zzz」

ユーノ「!?」

ユーノ「ちょ、何で寝るの!?」

なのは「…zzz」

ユーノ「ねぇ起きてよ!今は寝てる暇は…」

怪物「がああああああああああ!!!」ムクッ

ユーノ「まずい…」

怪物「がおおおおおおおおお!!!」ピョンッ

ユーノ「避けて!」ヒョイッ

なのは「…zzz」

ユーノ「!?」

ズドーンッ

なのは「ぎゃふっ!?」

ユーノ「ちょっ…!?」

ユーノ(直撃…!?)

ユーノ「大丈夫なのかな…」

なのは「…ううっ」

ユーノ「!?」

ユーノ(ま、まだ生きてる…!?)

ユーノ「良かった、早く起きてここから逃g」

なのは「いてててっ、寝違えたの…?」

ユーノ「!?」

ユーノ「寝違えてないよ!攻撃されたんだよ!」

なのは「えっ!?何でまたフェレットが喋ってるの!?おかしいの!これは夢のはずなの!」

ユーノ「夢じゃないよ!現実だよ!」

なのは「!?」

なのは「言われてみれば、さっき見た景色のままなの…怪物もいるの!?」

怪物「がああああああ!!」ピョンッ

なのは「こっちに飛んできたの!」

ユーノ「いいから逃げるよ!」

なのは「!?」



なのは(かなり走って疲れたの…せっかく風呂に入ったのに汗かいちゃったの…)

なのは「…で、何なの?何がどうなってるの?何が起きてるの!?」

ユーノ「あの、お願いがあるんです!」

なのは「!?」

ユーノ「僕に少しだけ、力を貸して!」

なのは「…は?何を言ってるの?」

ユーノ「え?」

なのは「私一人の力であんな怪物をなんとか出来ると思っているの!?」

ユーノ「!?」

なのは「何考えてるの!?馬鹿なの!?死ぬの!?」

ユーノ「それは大丈夫です!お礼は必ずしますから!」

なのは「何が大丈夫なの!?頭おかしいの!?お礼とかどうでもいいなの!」

ユーノ「落ち着いてください!」

なのは「!?」

なのは「落ち着いていられる状況じゃないなの!命を狙われてるなの!あんなのに勝てっこないなの!」

ユーノ「とにかく僕の話を聞いて!」

なのは「なら早く話せなの!見つかったらまた逃げないといけないなの!」

ユーノ「!?」

スレタイで釣ってないで理想郷とかでやれや

>>97
理想郷久しぶりに聞いた

ユーノ「今の僕の魔力じゃ、あれを止められない…」

なのは「魔力…?」

ユーノ「だけど、あなたなら…!」

なのは「!?」

ユーノ「だかr」

なのは「魔力って何なの!?何言ってるの!?」

ユーノ「え?」

なのは「アニメやゲームの見すぎなの!現実と妄想の区別ぐらいしろなの!」

ユーノ「!?」

なのは「こんな時に何を言い出すと思えば、何なの!?」

ユーノ「いや、だから…」

なのは「吃驚なの!」

ユーノ「僕の話を聞いて!」

なのは「!?」

怪物「がおおおおおおお!!」ピョンピョン

なのは「ヤベーなの!ここまでやってきたなの!」

なのは(また逃げないといけないの!でも、そんな体力はないの…)

なのは「絶体絶命なの…」

ユーノ「!?」

なのは「まだ私は小学生なの…」

なのは(もっと長生きしたかったなの…)

ユーノ「大丈夫です!」

なのは「!?」

なのは「何が大丈夫なの!?もうそれはいいn」

ユーノ「これを!」

なのは「こ、これは…!?」

なのは(いったい何なの…!?)

なのは「!?」

なのは「輝いてる石…はっ!?」

ユーノ「これを持っt」

なのは「わかったなの!任せろなの!」

ユーノ「…え?」

なのは(これは呪文を言えばいいなの!呪文といったらあれしかないの!)

なのは「バルス!」

ユーノ「!?」

なのは「……」

シーンッ

なのは「…あれ?」

ユーノ「え、何だって?」

なのは「!?」

なのは「どういうことなの!?」

なのは(何も起きねえなの!)

なのは「これは飛行石じゃないの!?」

ユーノ「!?」

ユーノ「飛行石…って?」

なのは「飛行石も知らないの!?」

ユーノ「知らない、けど…」

なのは「常識なの!」

ユーノ「!?」

なのは「いいの!?バルスってのは宮崎駿監督のラピュタって作品d」

怪物「がおおおおおおお!!」ピョンッ

ユーノ「来たよ!」

なのは「!?」

ズドーンッ

ユーノ「くっ…大丈夫!?」

なのは「なんとか避けたなの!それにしてもなんて空気の読めない怪物なの!解説中はじっとしてろなの!!」

怪物「!?」

なのは「てゆーか何なのこれ!?こんな小さい石コロみたいな物を持っていても何の役にも立たねえなの!」ポイッ

ユーノ「ちょっ、何で捨てるの…!?」ダッ

なのは「何が魔力なの!こんなものを持っていても意味がないから捨てただけなの!」

怪物「がああああああああ!!」ピョンッ

なのは「来たなの!」

ユーノ「!?」

ズゴーンッ

なのは「クソっ!避けてばっかりでもう身体がクタクタなの!」

なのは(ここまでなの…)

ユーノ「これを持って!」

なのは「!?」

なのは「またこれなの!?もうこれはいいn」

ユーノ「いいから言うこと聞いて!」

なのは「…チッ、しゃあねえなの」

なのは(もう避ける力もないから聞いてやるなの)

なのは「どうすればいいの!?」

ユーノ「それを手に、目を閉じて心をすませて」

なのは「!?」

なのは(目を閉じて、心をすませて…!?)

なのは「無茶ぶりいいところなの!」

ユーノ「いいからやって!」

なのは「くっ…わかったなの!」

なのは(ここまで来たらやるしかねえなの…!)

なのは「……」

ドックンッ

なのは「!?」

なのは(今のはいったい何なの…?)

ユーノ「管理権限、新規使用者設定機能、フルオープン!」

パァッ……

なのは「!?」

なのは(魔方陣…?みたいなのが出てきたの…)

ユーノ「繰り返して、風は空に、星は天に」

なのは(…いつもなら何言ってんの!?と吹き出しているところだけど我慢なの)

なのは「…風は空に、星は天になの」

ユーノ「不屈の心は、この胸に」

なのは「…不屈の心は、この胸になの」

ドックンッ

ユーノ「この手に魔法を!」

なのは「この手に魔法をなの!」

ユーノ・なのは「レイジングハート・セーットアップ(なの)!」

チュドーンッ

怪物「!?」

プスップスッ…

なのは「……」

ユーノ「……」

なのは「…これは、いったいどういうことなの?」

ユーノ「…変身失敗したみたいだね」

なのは「!?」

なのは「冗談じゃねえなの!ふざけんななの!何が変身失敗なの!?」

ユーノ「いや、そんなこと言われても…」

なのは「私はちゃんと言うとおりにしたなの!」

ユーノ「!?」

なのは「何なの!?騙したの!?」

ユーノ「騙したわけじゃ…」

なのは「だったら何で爆発なんかが起きるの!?意味わかんねえなの!」

ユーノ「!?」

ユーノ「何か原因があるはずなんだけど…」

なのは「原因はさっきの言葉なの!」

ユーノ「いや、それは間違ってないはずだけど…」

なのは「そうなの!間違ってはいないの!爆発する呪文だったの!」

ユーノ「だからそうじゃないよ、本当なら変身できるはずなんだよ」

なのは「本当も何も変身できてないなの!そもそも変身って何なの!?まさか私が目の前の怪物みたいになるってことなの!?」

ユーノ「いや、そうはならなくもっと普通の…」

怪物「がががががががが」ゲラゲラ

なのは・ユーノ「!?」

なのは「何なの!?怪物のくせに私達を見て笑ってきたなの!」

ユーノ「……」

なのは「きいいい!悔しいなの!ムカつくなの!何であんな怪物なんかに笑われなきゃならんなの!?こんなことになったのは全部このフェレットのせいなの!」

ユーノ「いや、だから僕のせいじゃないよ!」

なのは「元々はお前が私の頭の中に話しかけてきたのが全ての始まりなの!私に話しかけてこなかったらこんなことにはならなかったの!」

ユーノ「それは…」

怪物「がががががががが」ゲラゲラ

なのは・ユーノ「!?」

なのは「クソなの!あの怪物にぎゃふんと言わせてやりたいなの!」

ユーノ「うーん…あっ!わ、わかったよ!」

なのは「何なの!?」

ユーノ「君が最後に『なの』をつけたから失敗したんだよ!」

なのは「!?」

なのは「何なの!?私が悪いって言うの!?」

ユーノ「うん」

なのは「うんじゃねえなの!」

ユーノ「ほら、今も語尾に『なの』をつけた」

なのは「う、うるせえなの!」

怪物「がががががががが」ゲラゲラ

なのは・ユーノ「!?」

ユーノ「ほら、怪物がこっちに襲いかかってこない今がチャンスだよ!」

なのは「え?」

ユーノ「笑われたままでいいの?」

なのは「ぐぬぬ…」

ユーノ「今のうちにもう一度言うんだ!」

なのは「…わ、わかったなの」

なのは(目を閉じて、心を済ませて)

なのは「…風は空に、星は天に、不屈の心は、この胸に、この手に魔法を…!」

怪物「…が?」

なのは「レイジングハート・セーットアップ!!!」

●<スタンバイ・レディ!セットアップ!

カッ

ユーノ・怪物「!?」



ユーノ「…なんて魔力」

なのは「…ん?」

ユーノ「成功だ!」

なのは「…ふぇぇ!?」

怪物「!?」

なのは「何なのこの格好!?」

なのは(コスプレなの!?杖なんか持ってるし意味わからないなの!)

なのは「いや、でもそれより…なんなの…」

なのは(なんかよくわからないけど力が溢れてきたなの…)

なのは「今の私なら何か出せそうなの…」

なのは(そう、漫画やアニメとかでよくあるアレなの…)ジャキンッ

ユーノ「…え?」

なのは(出来るかどうかわからないけど試し打ちをしてみたいの…狙いを定めて…)グッ

ユーノ「…あの、僕の方にレイジングハートを向けて何をs」

ドーンッ

ユーノ「!?」

ズドーンッ……

なのは「や、ヤベエなの…マジで何か出たなの!」

なのは(こんなの信じられないの、夢みたいなの!)

なのは「…でも、現実なの…ククク」チラッ

怪物「!?」

なのは「さっきは私のことをよくも笑ってくれたの…」

怪物「…がが」

なのは「今度は私が笑う番なの!」

怪物「がああああああああ!!」ピョンッ

なのは「!?」

なのは「ちょ、まっ…!?」

なのは(いきなり襲いかかってくるなんて聞いてないの!)

なのは「くっ、早く構えないとなの…!」

怪物「がああああああああ!!」

なのは「ヤベエなの!間に合わないなの!」

なのは(ダメなの、もう怪物が目の前に…)

●<プロテクション

ズドーンッ

なのは・怪物「!?」

なのは「す、すげえなの!ガードしたなの!」

なのは(ガードが出来るなんて知らなかったの!)

●<利き手を前に出して

なのは「こ、こうなの…?」サッ

●<シュート

ズドンッ

なのは・怪物「!?」

怪物「ギャアアァァ…」ピューッ

なのは「…て、手から何か出て怪物をぶっ飛ばしたなの!」

なのは(何これ、ヤベエなの…超楽しいなの!)

怪物「…グワアア!」ピョンッ

なのは「!?」

なのは「…逃げたの?」

なのは(何処かに飛んでいっちゃったの…)

なのは「…ククク」

なのは(怪物が私に恐れをなして逃げたなの…!)

なのは「私の完全勝利なの!」

ユーノ「ちょ、何をしているの!?」

なのは「!?」

なのは「あれ、まだ生きてたの?」

ユーノ「なんとか避けてね…」

なのは「それより見たの!?私が怪物を撃退してやったの!それにしてもこのレイジングなんとかってのが凄いの!私にくれて感謝してるなの!」

ユーノ「そんなことはどうでもいいから、早くあれを追って!」

なのは「!?」

なのは「何でなの?もう撃退したからこれでいいはずなの」

なのは(今は気分がいいし早く家に帰って風呂に入って寝たいなの)

ユーノ「あれを逃がしちゃいけないんだ!倒して封印しないと!」

なのは「ええーめんどくせえなの」

ユーノ「!?」

なのは「追いたいなら自分で追えばいいなの、もう私には関係ないの」

ユーノ「僕の力では無理だから、お願い!」

なのは「あの怪物を倒して何か得することでもあるの?」

ユーノ「!?」

ユーノ「得って…」

なのは「何もないならわざわざ追って倒したくないなの」

ユーノ「そんなこと言わずにお願いします!」

なのは「嫌なの」

ユーノ「倒して封印して欲しいんです!お願いします!」

なのは「だからいーやーなーの!つかくどいの!」

ユーノ「!?」

なのは「最初に会ったときもそうだったの!連呼すれば相手が何かしてくれると思ったら大間違いなの!」

ユーノ「じゃあどうすれば…」

なのは「何もしなくていいの、私も何もしないの」

ユーノ「!?」

ユーノ「それじゃダメで…ああもう、説明すればいいんですか!?」

ユーノ(そんな時間はないのに…!)

なのは「説明してくれなくて結構なの!」

ユーノ「えっと、あれはジュエルシードでかくかくしかじかで」

なのは「!?」

なのは「ちょっと待つの!」

ユーノ「え?」

なのは「今のは本当なの…?」

ユーノ「何のことですか?」

なのは「そのジュエルシードってのは願いを叶えるって言ったの…」

ユーノ「え、あ…はい」

なのは「!?」

ユーノ「でも、それh」

なのは「そういうことは早く言えなの!」

ユーノ「え?」

なのは「早く追いかけて倒してくるなの!」

ユーノ「!?」

ユーノ「ちょ、あの…!?」

なのは「…っとと」

なのは(追おうと思ったけど結構遠くまで逃げられてしまったの…)

なのは「走って追っても絶対間に合わないなの…」

なのは(どうすればいいの…?)

なのは「何か方法はないの?」

●<ありますよ

なのは「!?」

なのは「何なの!?教えろなの!」

●<長距離砲撃です

ユーノ「…え!?」

なのは「そんなことが出来るの!?」

●<はい、出来ます

なのは「だったら早くするなの!どうすればいいの!?」

●<まず空を飛びます

なのは「!?」

なのは「えっ…空ってどうやって飛べばいいの?」

●<普通に

なのは「いや、普通じゃわからねえなの」

●<自分を信じてください

なのは「いや、だから信じるとか信じないじゃないなの!やり方を聞いてるなの!」

●<マスターなら飛べます

なのは「人の質問に答えろなの!」

なのは(ああもう、こうなったらやけくそなの!)ピョンッ

フワッ…

なのは「!?」

なのは「飛べた…?飛べたの!?」

なのは(本当に宙に浮いたの!)

なのは「よし、このまま一気に怪物のところまでひとっ飛びなの!」

●<それは無理です

なのは「なっ…!?何で無理なの!?」

●<マスターにはできません、諦めてください

なのは「!?」

なのは「で、出来るかどうかはやってみないとわからないなの!」

●<やらなくてもわかります

なのは「そ、そんなことは…」

●<時間の無駄です、マスターは逃がしたいのですか?

なのは(ぐぬぬ…よく喋る玉なの…)

●<私の指示に従ってください

なのは「…わ、わかったの」

●<まず飛んでください

なのは「…もう飛んでるなの」フワフワ

●<もっと高くです

なのは「!?」

なのは「…こうなの?」フワッ

●<もっとです

ユーノ(あの子がどんどん上がっていく…)

なのは「こ、こう…なの?」フワァッ

●<もっともっと高くです

ユーノ(もう、あんなところまで…)

なのは「こ、こうなの!?」フワアアアッ

●<…やる気あるんですか?

なのは「!?」

なのは「何言ってるの!?やる気はあるに決まっているの!」

●<ならばもっと高く上がってください

ユーノ(まだまだ上がっていく…!?)

なのは「いや、これぐらいの高さでも周りを見回せるし充分な気がするの…」

●<私の指示に従ってください

なのは「!?」

なのは(…ああもう!)

なのは「わかったの!なら思いっきり上がるの!」グッ

フワアアアアアッズボッ

なのは「ヤバイなの…勢い余って雲の上にまで来てしまったの」

●<…何をしているのですか?

なのは「!?」

なのは「何って、上がれって言われたからその通りにs」

●<ここからじゃ雲に隠れて標的が見えません

なのは「それは、そうだけど…なの」

●<力の加減を知ってください

なのは「!?」

●<とにかく下がってください

なのは「…わかったの」スゥッ

●<標的が見えました

なのは「もうあんなに遠くに…!?これじゃ遠すぎて仕留められねえなの…」

●<そんなことはありません

なのは「え?」

●<大丈夫です、マスターなら余裕です

なのは「!?」

●<胸の奥に熱い塊を、両腕に集めて

なのは「え…!?」

●<早くやってください

なのは(そんな無茶ぶりされても…)

なのは「…なんとかやってみるなの」グッ

●<…そうです、そんな感じです

なのは「!?」

●<モードチェンジ、カノンモード

ガシャンッ

なのは「ちょっ…!?」

なのは(なんか変形したなの…!?)

●<ロックオンの瞬間に、トリガーを

なのは「……今なの!」グッ

ズドンッ

なのは「!?」

なのは「ぬわー!?」ヒューッ

なのは(反動が凄いなの!?)

なのは「…んぐっ!」

なのは(なんとか立ち直ったの)

なのは「私の撃ったのは…」

ズドーンッ

なのは「!?」

なのは「あれー…」

なのは(怪物の方と全然違う方に飛んでいったなの)

●<…ノーコンですか?

なのは「私はちゃんとロックオンの瞬間にトリガーを引いたの!私は悪くないの!」

●<いいえ、マスターのせいです

なのは「!?」

なのは「そんなこと言われても、私は砲撃は初めてだったの…」

●<何ですか?言いわけですか?

なのは(ぐぬぬ…)

●<終わったことを気にしても無駄なので次に取り掛かりましょう、もう一度構えてください

なのは「…わ、わかったの」

●<集中してください、あと吹っ飛ばないように堪えてください

なのは「!?」

●<では、ロックオンの瞬間にトリガーを

なのは(今度は絶対に外さねえなの…!)

なのは「…今なの!」グッ

ズドンッ

怪物「…がが?」クルッ

チュドーンッ

なのは「!?」

なのは(命中、したの…!?)

なのは「やったなの!倒したなの!」

●<よく出来ました

なのは「流石私なの!余裕だったの!」

●<!?



なのは「これがジュエルシードなの?」

ユーノ「はい」

なのは(これが21個集まれば願い事が何でも…)

なのは「…ククク」

ユーノ「!?」

なのは「…ていうか、今何時なの!?」

ユーノ「え?」

なのは「ああっ、もうこんな時間なの!早く家に帰らないと怒られるなの!」ダッ

ユーノ「!?」

高町家前

なのは「…で、何でついてきてるなの?」

ユーノ「え、あ…いや」

なのは「早くおうちに帰れなの」

ユーノ「!?」

なのは「何で帰らないの?」

ユーノ「えっと…」

なのは「あっ、この石ころは絶対に返さないなの!」

ユーノ「は?」

なのは「これは私がありがたく頂戴しておくの!」

ユーノ「!?」

ユーノ「いや、それはいいんですが…」

なのは「何なの?」

ユーノ「こっちの世界に、家がないというか…」

なのは「ホームレスなの!?」

ユーノ「!?」

なのは「まさか、家族に追い出されたの…?」

ユーノ「追い出されたとかそういうことじゃなくて…」

なのは「可哀想なの…」

ユーノ「いや、えっと…あの…」

なのは「でも私の家には入れてやらないなの」

ユーノ「!?」

なのは「じゃ、さよならなの」

ユーノ「ちょ、まっ…!?」

なのは「…何なの?」

ユーノ「その、家に入れてもらえませんか?」

なのは「は?何を言ってるの?寝言は寝て言えなの」

ユーノ「!?」

なのは「じゃ」

ユーノ「うわあ!ちょっと待って!」

なのは「何なの?しつこいの」

ユーノ「お願いです!僕を家に入れt」

なのは「却下なの」

ユーノ「そこをなんとか」

なのは「嫌なの」

ユーノ「お願いします!」

なのは「だから無理だって言ってるの!人の言ってることがわからないの!?」

ユーノ「!?」

なのは「ていうか外で眠ればいいの」

ユーノ「…外は寒いし」

なのは「見た目がモフモフしてるから大丈夫なの、寒さなんて気のせいなの」

ユーノ「いや、だから…」

なのは「いいから向こうに行けなの!しっしっなの!」

ユーノ「!?」

ユーノ「僕が君の傍にいた方がいいと思うし…」

なのは「…は?何でなの?別にいらないの」

ユーノ「まだ魔法に慣れてないだろうから僕が教えたり…」

なのは「教えられなくても我流でなんとかするなの」

ユーノ「ほ、他にも一緒にジュエルシードを探したりとかもしやすいだろうし…」

なのは「!?」

なのは(言われてみればそうなの…その発想はなかったの)

なのは「…でも」

なのは(家で動物飼っていいのかわからないけど、確かにジュエルシード集めするにはこのフェレットが必要な気がしてきたなの…)

なのは「…わかったの」

ユーノ「え?じゃあ!?」

なのは「仕方ないから家に入れてやるなの」

ユーノ「!?」

なのは(ていうか時間的に見つかったら間違いなく怒られるなの…)

なのは「こっそり気づかれないように家の中に入るの」

ユーノ「わ、わかった」

なのは「よし、私についてくるなの」

ユーノ「うん」

なのは「…そうっとなの」

ユーノ「…そうっと」

恭也・美由希「……」ジーッ

なのは・ユーノ「!?」



なのは(…見つかったときはどうなるかと思ったの)

なのは「凄く怒られるかと思ったけどそこまで怒られなかったから良かったの」

なのは(意外にも家族の皆がこのフェレットを受け入れてくれて助かったなの…いや、別にそのまま外に捨てても良かったような気がしたけどなの)

なのは「あっ、そう言えば自己紹介がまだだったの」

ユーノ「あ、えっと…」

なのは「私の名前はなのは、高町なのはなの!」

ユーノ「僕はユーノです、ユーノ・スクライア」

なのは「ユーノ君…?」

ユーノ「あ、うん…」カァァ

なのは「うぇっ!?何頬を染めてるの!?マジキモいなの!私は間違ってもフェレットなんか興味ないから安心しろなの!」

ユーノ「!?」

ユーノ「…なのはでいいんだよね?」

なのは「人の名前も覚えられないなの?失礼な奴なの!」

ユーノ「あ、えと…確認のために」

なのは「それでいいなの」

ユーノ「…わかった」

なのは「!?」

なのは「そろそろ寝るの」

ユーノ「あ、うん…おやすみ」

なのは「おやすみなの…zzz」

ユーノ「…zzz」

なのは「あ、あと一応言っておくけど寒いからってそのバスケットから出てきて私のベッドに入ってきたりしたら許さないなの」

ユーノ「え?」

なのは「もし潜り込んで来たらしばき倒して外に追い出すの」

ユーノ「!?」

ユーノ「いや、そんなことはしないけど…」

なのは「それじゃ、おやすみなの」

ユーノ「お、おやすみ…」

なのは「…zzz」

ユーノ「…zzz」

なのは「あ、まだ言い忘れていたことがあるの」

ユーノ「!?」

ユーノ「な、何?」

なのは「私これから毎日ジュエルシード集めするの」

ユーノ「毎日?学校があるんじゃ…」

なのは「もちろん、私が動けるのは放課後からになるの」

ユーノ「そうだよね」

なのは「だから私が学校に出ている間はNEETのユーノ君に任せることにするなの」

ユーノ「!?」

ユーノ「NEETって…僕h」

なのは「宜しくなの…zzz」

ユーノ「……」

なのは「あ、早く21個全部見つかるといいねなの」

ユーノ「…そうだね、僕も早く全部集めたいよ」

なのは(全部集まったら私の願い事を叶えて…)

なのは「…ククク」

ユーノ「!?」

ユーノ「な、なのは…?」

なのは「じゃあ、今度こそおやすみなの」

ユーノ「え?ああ…おやすみ」

なのは「…zzz」

ユーノ「…zzz」

なのは「ああそうそう、聞き忘れていたことがあるなの」

ユーノ「!?」

なのは「ユーノ君はジュエルシードを集めて何か叶えたい願いでもあるなの?」

ユーノ「僕はないよ」

なのは「…は?じゃあ何で集めているなの?」

ユーノ「あれは元々僕が古い遺跡の中で発掘してしまった物なんだ、だから管理局に依頼して保護してもらおうt」

なのは「あーもう、鬱陶しいから聞いてもないことをペラペラ喋らないで欲しいの!じゃ、おやすみなの…zzz」

ユーノ「!?」

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