男「能力者?」 (8)
天使「まあ、簡単に言うと自分に宿ってしまった能力を使う者のことですね。」
男「何だそれ?何かのアニメの中毒者か?」
天使「いえ、チガイマス。正常ですけど」
男「正常でそうなら、俺に天使が何の用なんだよ」
天使「…あなたに能力が宿ってしまったんですよ」
男「…は?」
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天使「しかしながら、あなたはどうも能力が開花しているにも関わらず使えません」
男「いきなりの急展開過ぎて話が読めんが…」
天使「そりゃあそうですよね…まあ、その監視役として降りてきた私です。今日からよろしくお願いします」
男「えぇ…」
天使「そして、あともう一つ……今、能力者はこの周辺に7人いるので、気をつけてください」
男「…ん……朝か?話聞いてる間にすっかり寝てしまった」
男「それとも悪い夢だったのか……。ま、忘れて学校行くか」
天使「忘れちゃダメですよ?」
男「う、うわああああああああああああ!?出てくるなら出てくるって言ってくれよ!」
天使「それはそうと、早く学校に行きましょう!」
男「無視かよ」
男「昨日聞いた話によると、6つの能力がいま判明している…」
男「炎、氷、水、草…ここまではなんかバトルらしいよな」
天使「これ全て、本当は日常生活で使うものなんですよ」
男「日常で!?…天界って意外と便利だよな……まあ、あとこの2つ……無、創か。うーん…」
天使「一つ今生まれた能力が誰かに宿ったってことになりますね。非常に危険ですね…」
男「学校にその一人がいるかもしれないから、ちょい探り入れてみるか」
安価ではないのか?
期待
天使「探り入れるったって、私は一発で見抜けますけど」
男「問題は何の用途に使ってるかだ。危ない奴もいれば、普通ーな奴もいるだろ」
天使「それを知ってどうするんですか?」
男「メモ」
天使「…」
天使「あなたの行動が何か解りません。好きにどうぞ…」
男「解った」
男(俺はある一つの仮説を立て、この作戦を立てた)
男(もしかしたら、俺の能力は判明していない、という可能性が多い)
男(というのも、あの他の能力。すぐに宿ったあとに使えそうな能力だ…が、俺の能力は開花しているのに、発動はしない)
男(つまり、それは『7番目』の能力)
男(発動条件が何かしらあるであろう。なので、その点でも探りを入れてみる、ということだ)
天使「どうかしましたか?」
男「いや、なんでもない…そっちは見つけたか?能力者」
天使「そうですね……あ。あの人です!冷たいオーラが流れているんで、間違いないです」
男「氷、か」
男(冷たいオーラで解ったが、やっぱ面倒な人だ)
男(3年生の、生徒会長だ。女ながら、クールさを持ち合わせている美人)
男「あの、生徒会長。ちょっといいですか」
生徒会長「何だ?なるべく手短に話せ」
男「あなたは、能力者ですね?」
生徒会長「……何の事だ?男。」
天使(あっちゃー…まさかストレート勝負で行くなんて…危険すぎる………)
男「とぼけるのはやめてください。俺には、もう解ってますんで……」
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