火憐ちゃん

下半身が蛇になった女

火憐ちゃん

阿良々木「ほぅ」

阿良々木「下半身が蛇──つまりそれは、千石のことを指しているのか」

阿良々木「以前に同級生から掛けられた呪いは忘れるにはまだ時間は立ってないな」

阿良々木「じゃあその時を待つとするか」



千石撫子　自宅


千石「あのね、そのね暦お兄ちゃん」

阿良々木「どうした千石。今日は一緒にベッドの中で無言大会だろ？」

千石「う、うん。そうなんだけどね、それはやっぱりやめようなかなって」

阿良々木「なんだギブアップかよ。だらしねーな、僕なら後数時間は行けるぞ」

千石「…そうなんだ、けどね、聞いてほしいことがあるんだよ。とっても大切なお話しなので…はい…」

阿良々木「大事な話し？　そんなことベッドに寝っ転がりながら聞いて良いもんなのか…」

千石「むしろ…そっちのほうがいいかもしれない…」

阿良々木「え？」

千石「ううん、違うんだよ暦お兄ちゃん。これはきっと二人で毛布を被りながら親密に話すことが大切なんだよ」

阿良々木「…千石がそういうのなら、そうなのかもな」

千石「うん。むしろそれしか安息の時間は訪れないかもしれない」

阿良々木「千石。僕らは戦場に向かう兵士じゃないぞ」

千石「大丈夫。きっと暦お兄ちゃんの死に顔見にくるために、絶対帰ってくるから」

阿良々木「いっぺんに他方に広がるフラグを建てるなよ…」

千石「それでね、本当に撫子困ってるから…暦お兄ちゃんに聞いて欲しくて」

阿良々木「わかった。なんでも言ってもいい、僕に出来る事ならな」

千石「本当…？　撫子は暦お兄ちゃんのこと信用してもいいの、かな」

阿良々木「大丈夫だ。僕は確かに何も出来ないやつだけど、千石の為になら頑張るつもりだ」

千石「…ありがと」ぎゅっ

阿良々木「それで？　一体なにがあったって言うんだ？」

千石「撫子ね、さっき暦お兄ちゃんと一緒に沢山の強炭酸水飲んだよね」

阿良々木「うん。逆マーライオン並に飲んだよな、僕もお前も」

千石「そのせい…なのかな。きっとそのせいなんだろうって思うけれど、そのね」ﾌﾞﾙﾙッ


千石「──お、おといれに行きたいんだよっ……暦お兄ちゃん……！」ぎゅっ

そういや、終物語っていつ発売なの？

この前アマガミ書いた？

阿良々木「と、トイレ？」

千石「っ…うん」ぶるるっ

阿良々木「じゃ、じゃあこんなベッドで潜り込んでる暇なんてないだろ！　すぐに行くんだ千石！」

千石「ち、違うんだよっ……それだけ、じゃないの……暦お兄ちゃんっ……」

阿良々木「どうしたっ？」

千石「もうっ…もうっ…動けないんだよぉ、一歩でも動いたら………出ちゃう、かも」

阿良々木「でちゃう！？　なにが出ちゃうんだ千石！？」

千石「そ、そんなこと言えないよぉ！　…暦お兄ちゃん…どうしたらいい…？」

阿良々木「どうしたら良いってお前、もうトイレ行くしか無いだろ」

千石「でも動いたら出ちゃうんだよ…？」

阿良々木「お、おう。そうだよな…そうだってわかってるんだ、けどな、他に方法なんて…」

阿良々木「ん、なんだコレ」ごそっ

千石「っ……っ………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

阿良々木「さっき飲んだ強炭酸水の缶…」

千石「え………」

阿良々木「……やるか、千石」

千石「ま、待って暦お兄ちゃん！　それは流石に無理があるって撫子もわかるよっ！？」

阿良々木「し、しかしだな千石…このままじゃお前は…」

千石「……だ、だっこ」

阿良々木「抱っこ？」

千石「抱っこして運んで暦お兄ちゃんっ…トイレまでなら我慢、出来ると思うから…」

阿良々木「本当か？　本当に行けるのかっ？」

千石「だ、大丈夫だよ……うんっ……そこまでなら……っ」

阿良々木「千石…」

撫子「撫子もきっと我慢出来ると思うよ…っ…だから、はぁっ…はぁっ…んっ！」ﾋﾟｸﾝ！

阿良々木「…よし、じゃあ抱きかかえるぞ。いいか、いちにのさん、で行くからな？」

撫子「お願い…暦お兄ちゃん…」ぎゅっ

阿良々木「いち、にの、さんっ」


きゅううううんっ


撫子「えっ……あっ…待って暦お兄ちゃ、でちゃ、ッ～～～～～！！」


ﾁｮﾛﾁｮﾛﾁｮﾛ…

ﾊﾟﾀﾀ…ﾊﾟﾀ…

ほ

阿良々木「よしッ！　このままトイレに───……えっ？」

撫子「ひぁっ……あっあっ…あぅっ…！」ぎゅううう


ﾊﾟﾀﾀ…ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ…

ちょろろろ…


阿良々木「これって、千石、まさかお前」

撫子「ごめっなさっ…違う、んだよっ…これはっ…！」ちょろろろ


ぽたぽた…


阿良々木「…おしっこだ、よな」

撫子「ああっ……うっ……ひっぐ……ごめん、なさい…ごめんなさいごめんなさい……」

阿良々木「我慢、出来なかったのか千石…」

撫子「ううっ…いっぐ…」

阿良々木「…」

撫子「撫子はちゃんとトイレでしようって思ってたん、だよ…ちゃんと便器に座ってやろうって思ってたのに…っ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

阿良々木「…ああ、そうだよな」

撫子「もう子供じゃないんだもんっ…だから、だから…っ」

阿良々木「……」

阿良々木「──じゃあこれはな千石。お前の粗相じゃないぞ」

撫子「え…？」

阿良々木「一見すると確かにそう見えるかも知れない。だけど僕にはそうは見えないって」

撫子「だって…撫子は…」

阿良々木「いや、違うんだ千石。これはジュースだ」

撫子「暦……お兄ちゃん……？」

ペロペロ

紳士現る

かわかわ

阿良々木「例えばジュースはなにから出来る。言ってみろ千石」すっ

撫子「えっと、リンゴとかバナナとか…」ｽﾄﾝ

阿良々木「だよな。何かしら物体となるものから液体を取り出し、そしてジュースになるわけだ」

阿良々木「だったらこれも、千石から絞りとった新鮮なジュース……になると思わないか？」

撫子「ごめん、暦お兄ちゃん…正直思わないと思う…」

阿良々木「そうか、じゃあ僕が証明してやろう！」ばさぁ！

撫子「あ…」

阿良々木「…ぺろ」

撫子「こ、暦お兄ちゃん！？　今シーツから飛んだ水滴を…！」

阿良々木「千石。僕はお前に証明してやろう」

阿良々木「───これはジュースだった。まさかのミラクルジュースだったぞっ」

撫子「ミラクル…ジュース…？」

阿良々木「ああ、そうだよ千石。奇跡って本当に起こるんだな、びっくりだぜ」すっ

阿良々木「だからもう泣くなって、お前はなにも悪く無いよ。きっとこの状況をつくりだした神が悪いんだ」

撫子「暦お兄ちゃん…」

阿良々木「運が悪かったと思えばいい。さて、じゃあこぼしちまったジュースを片付けしないとな」ぐいっ

撫子「う、うん」

阿良々木「お前はとりあえず着替えてこい。僕はさきに掃除初めておくからさ」

撫子「……その、暦お兄ちゃん」

阿良々木「ん、どうした千石」

撫子「その、ね。あのね。そのー…………美味しかったのかなって、想って」

阿良々木「………」

阿良々木「あったりまえだ！　グッドだったぜ千石！」グッ！



《時間跳躍》

はよ

玖

阿良々木「ん、なんだ？　今突然違う世界戦で凄いことが起きた気がするようなしないような」

阿良々木「ま、いっか」

阿良々木「はてさて変な怪異はまだ居るようだ。次に行ってみよう」

阿良々木「>>25にしてみる」

月火

↑

>>26-28

忍

ちんちんふっくらした

阿良々木「了解、月火ね。あのバーサク妹だとどうなることやら」



阿良々木家　玄関


阿良々木「あれ？　おっかしいなぁ、まさか落としたのか？」ｶﾞｻｺﾞｿ

阿良々木（確かに胸ポケットに入れたはず。しかし、家の鍵が入ってない）

阿良々木「こりゃ帰宅ルート詮索開始か…それもとも学校にオイてきちまったのか…」

「お兄ちゃーんっ」

阿良々木「あん？」

月火「はぁっ…はぁっ…」だだっ

阿良々木「よー月火ちゃん。今帰りか？」

月火「い、今帰りだよ！　大御所帰りだよ！　ちがくて、その、早くそこどいてっ」

阿良々木「良いけど別に…」すって

月火「うーっ！　うーっ！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

阿良々木「開かないぞ。鍵しまってるし」

月火「じゃあ開けて！　早く早くはやくーぅ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

阿良々木「いやそうしたいのは山々なんだけど、どうやら落としちまったようでさ。鍵」

月火「えっ！？　なにそれ馬鹿なんじゃないの！？」

阿良々木「馬鹿って酷いだろ月火ぃー」

月火「なにを呑気にっ……こっちはねーえッ？　困ってるんですよっ！　めちゃくちゃ困っちゃってんの！！」

阿良々木「どうした？　忘れ物か？」

月火「違うのっ！　違くて、うぃっ……くぅっ……！」ｽﾄﾝ

阿良々木「お、おい！　どうした急にうずくまって！」

支援

月火「もうッ……だめッ……！」ぎゅっ

阿良々木「具合でも悪いのかっ？　救急車呼ぶぞ…？」

月火「う、うっさい黙ってて！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

阿良々木「…元気そうだな。じゃあ心配なんてしてやらねーぞ、こっちも」

月火「い、いいよ別に…お兄ちゃんには関係ないことだもん…っ」

阿良々木「あーはいはいそうですか。ったく、心配して存したぜ」くるっ

月火「あ……」

阿良々木「僕は鍵を探してくるからな。お前も家の鍵ぐらい常備しておけよ、じゃあな」

月火「ま、待ってお兄ちゃん……」

阿良々木「…どうした、まだ何か用か」

はーどっこい

はーよいしょ

月火「っ……そのね、馬鹿にしないで聞いてくれるなら…」

阿良々木「なんのことだよ」

月火「ちゃ、ちゃんと真面目に聞いてくれるなら……お兄ちゃんに、言う…から…」

阿良々木「馬鹿にしねーよ。お前こそ僕を馬鹿にしてるだろ、僕を誰だと思ってるんだ」すっ

月火「うう……」

阿良々木「お前のお兄ちゃんだぞ。先に生まれて先に人生歩んでる、お前より年上の兄貴だ」

月火「…うん」ｺｸﾘ

阿良々木「月火ちゃんの悩みぐらいなら聞いてやるよ。なんだ、言ってみろ」

月火「そのねっ……すっごくね……私っ……トイレに…行きたいんだよ…っ」

阿良々木「あっはっはっはっ！　なにそれガキかよ～」

月火「……」ｶﾞｰﾝ

阿良々木「…そんな真顔で傷つくなよ。すまん、本気で困ってるんだな」

月火「もう怒る気すら起きない……お兄ちゃん…とりあえず後で怒るからね…」

阿良々木「とりあえずトイレに行きたいんだな。家で済ませなくてもいいだろ、どっかでして来いよ」

月火「……無理だよお兄ちゃん、もう限界ここまで来てる、やばい奴来てるよほんっと」

阿良々木「げ、限界なのかもう？」

月火「うん……そろそろヤバイかも、本気でやばいかも、無理、凄く無理」ｻｰ

阿良々木（冷水ぶっかけられたかのような青ざめ様だな…）

月火「ひっ…あぁああっ…！？」ﾋﾞｸﾝ

阿良々木「ど、どうしたっ！？」

月火「もうムリ！　ムリムリムリムリ！！　限界突破中！　で、でちゃう…っ」ぎゅううう

飲め

阿良々木「じゃあもうあれだ！　ここでするしかないだろ！」

月火「ムリィー！」

阿良々木「じゃあ漏らすって言うのかよお前は！　ほら、そこに庭があるだろ…そこで…」

月火「え……しろっていうの…？　ここで、私がお犬さんみたいに……？」

阿良々木「う、うん」

月火「嘘だよ…そんなこと中学生にもなって……絶対絶対ありえない……」

阿良々木「頑張れよ出来る出来るお前にならやれるって！」

月火「やだやだやだぁ！　出来ないぃーっ……あっ……」


ぶるるっ


月火「やばい、かも」

阿良々木「え、嘘だろ？　あはは、まだ我慢できるだろ…後数時間たてば親も帰って…」

月火「……」ｼｭﾙｼｭﾙ

阿良々木「無言で帯を緩めるな月火ちゃん！　おい、本気でするのか…？」

月火「お、お兄ちゃんは…誰か来ないか見張ってて……」ｼｭﾙ…

すたすた…

阿良々木「お、おう」

月火「みるなっ」

阿良々木「あ、すまん！　ついクセで…」

月火「なんのクセなのまったく…！」ｲｿｲｿ

阿良々木（マジかよ月火ちゃん、こんなところでするなんて怪物級だな精神力…）


火憐「よー！　兄ちゃん、なにやってんだーここで？」

しえ

月火「ッ～～～～～！！？？」

阿良々木「かれッ、火憐ちゃんっ！？」びくぅ

火憐「そうだぜ火憐だぜっ？　んでなにやってんだ？」チラッ

阿良々木「いや、その、家の鍵を無くしちまってよー家に入れなくて困ってんだァ」

火憐「マジかよそりゃ大変だ。じゃあひとっ走り、あたしが探してきてやろうか？」


月火「あっ…いぅっ……もう、ダメ……出ちゃう……っ……」ぶるるっ


阿良々木「そ、そうか！　そりゃ助かるぜこっちも！　お前に任せたらすぐに見つかりそうだなっ！」

火憐「えへへー！　だろだろ？　所でそっちの庭の方の音って何だ？」

阿良々木「えっ？」

火憐「なんか居んだろ。さっきから音がしてるし、もしかして兄ちゃん犬でも拾ってきた？」

月火「あっ……あっあっ…！」ちょろ


チョロロロロ…ジョロロ…



阿良々木「んー！？　気のせいだろ？　なに言ってんだ火憐ちゃんっ？」

火憐「絶対に居るって。だって匂いもするし、こう…なんていうんだろ、おしっこの匂い？」

阿良々木「っ！？」

火憐「なぁなぁちょっと触らしてくれよ。ちょびっとだけでいいから」すっ

阿良々木「い、いや待て火憐ちゃん！」ザザッ

火憐「おっ？　なんだ組合か！」ババッ

阿良々木「違う脳筋妹…そうじゃない、こっちは駄目だ。来るんじゃない」


月火「んっ…んんっ…！」ﾁｮﾛﾁｮﾛﾁｮﾛ

ごくごく

火憐「強情モンは嫌われるって、師匠も言ってたぜ兄ちゃん。投降するんだ！」

阿良々木「いつ争い事に変わったんだよ！　ちがうっ…これはお前だって微妙になる展開なんだぞ！？」

火憐「あたしは乘り越えられる！　どんな困難でも、この腕っ節だけで！」

阿良々木「その時点で乘り越えられてねーよ！」

火憐「隙ありっ」ばばっ

阿良々木「あっ、馬鹿！」だだっ

がしっ

火憐「ぐぁー！　悪の根源に捕まったぜー！　あはははは！」

阿良々木「なに笑ってんだ、このッやめろ暴れるな！　うわぁ！」

ドサリ

火憐「おいおい。今度はマウントか？　いいぜ、こっち…も…受けて……」

阿良々木「あ、ヤベッ…こっちは庭のほうだ、月火が……やってる……ところを………」


月火「あ……」ﾁｮﾛﾁｮﾛ

ﾌﾟｯﾊｰｯ！！

ﾁｮﾛﾁｮﾛ…ﾁｮﾛ…


火憐「月火ちゃ……なに、やってんの………」

阿良々木「うわっ…凄く出てる……ハッ！？」

月火「ひぁ」

火憐＆阿良々木「ひぁ？」

月火「ひぁぁあ……ぁああぁぁ………ぁぁぅ…」ボッ！

火憐「お、おう」

阿良々木（…何もかもを許容量を超えて、怒号を上げることも悲鳴をあげることも出来ずに…）

月火「…見たの？」

火憐「…おう、見ちゃったかも」

阿良々木「乗っかってる奴と同じく…」

月火「………………」

月火「………ちょっと万力買ってくる」ピューン

阿良々木「お、おい。万力ってなんだ、万力ってあれだよなっ？」

火憐「お、お兄ちゃんちょっと用事思い出したから数日帰ってこないから…」

阿良々木「あ、コラ逃さねえぞ火憐！　お前も同罪だ！　むしろお前が悪い！」

火憐「な、なんだよーっ！　兄ちゃんこそハッキリ言えば良かっただろ！？」

阿良々木「僕は全然これっぽっちも悪く無いわ！」



ゴトン！


阿良々木「え…」

火憐「月火ちゃん…それなんだ…？」

月火「万力だけど」

阿良々木「一体何に使うんだそれ…？」

月火「潰すの。そうすれば皆幸せ、漏らすことも…見られることも、ない」

阿良々木「待ってそれは横暴すぎるだろ月火ちゃ───」


《時間跳躍》

阿良々木「oh」

阿良々木「僕は悪くない。なのにどうしてこんなにも涙が出来るんだろう…」

阿良々木「次は>>52に行こうか」

ｋｓｋ

忍

ガハラさん

>>53-55全員

まよい

忍

キスショット

阿良々木「八九寺に忍だって？」

阿良々木「どうするんだよコレ」



公園　ベンチ



忍「所変わって、所変わりすぎてイマイチ状況を把握できておらんがお前様」

阿良々木「どうした」

忍「なに用でこんな日も暮れた公園に、独りぼっちで佇んでいるのかの」

阿良々木「別に大した用はねえよ。ただ、夜風を浴びたかっただけだ」

忍「んーなるほどのぉ。そういった思春期も当然のことながら訪れるんじゃの」

阿良々木「遠からず馬鹿にしてんだろ忍」

忍「まさか。ただの勘違いじゃ、それとも回り回って図星なのかの？　カカッ」

阿良々木「…」

忍「高校生にもなってろくな言い訳も出来んとは」

阿良々木「元々感情も思考もリンクしてるお前に、隠し事なんて出来ないだろ」

忍「至極もっともな意見じゃな。しかし、その会話といった風流を楽しむのも、長生きの秘訣じゃったりする、これ忍豆知識」

阿良々木「初めて聞いたぞその単語…」

忍「のぅお前様。それでなに用でここにきたのか、そろそろ言葉にして教えてはくれんかの」

阿良々木「公園って言ったらアイツしか居ないだろ。そろそろ来ると思うけど」


「…と言いつつ既に来てたりするんですよね」


阿良々木「のわぁっ！？」

八九寺「こんばんわ。夜歩きさん、今朝ぶりですね」

阿良々木「違う！　僕の名前は阿良々木だ！」

八九寺「しっつれーい！　噛みました！」

支援

阿良々木「違う。わざとだ、絶対わざとだ」

八九寺「催みた！」

阿良々木「わざとじゃない！　というか八九寺、既にお前話しの主軸を理解しているだろ……！」

八九寺「はて。なんのことでしょうか、確かに私は聡明で理解力のある為に巷ではお嫁にさんにしたい候補上位ランカーですけども」

阿良々木「確かに僕はお前と結婚したけども…」

八九寺「ええ、そうですよね。以前もそうおっしゃられて……待ってください、今なにか抜けてませんでした？」

阿良々木「え？　そうか？」

八九寺「肝心な言葉が一つ抜けてますよ阿良々木さん！　結婚したけども、ではなく、結婚した《い》けどもでしょうに！」

阿良々木「ごめん。わざとだ」

八九寺「聡明すぎる…！　なんて正直な方なんですか、阿良々木って人は！」

阿良々木「ありがとう。じゃあ結婚しようか八九寺」

八九寺「え、あっ…えっと……」

忍「お前様」

西尾仕事しろ

阿良々木「ん？　どうした忍？」

忍「ん、じゃないであろうが。此奴がお前様が目的の人物なのかの？」

八九寺「おおっと、これはこれは…」

阿良々木「まあな。ちょっと二人で話でもしようかなと思ってな」

忍「何故に夜更けに行うのか…」

阿良々木「気にするな。単なる趣味趣向の相違だって」

八九寺「それとなく阿良々木さんの変態枠に入れ込まないでくれますか？」

阿良々木「なんだ変態枠って！」

忍「…まあ大したことはなさそうなんで、ふわぁ～ワシも寝るかのぉ」

阿良々木「そうか。おやすみ忍」

忍「うむ…」ｽﾌﾞﾌﾞﾌﾞ

八九寺「おおー」

>>60
本人なわけないだろ
たぶん

阿良々木「そういえば八九寺は忍とは対面、少ないんだっけ？」

八九寺「少ないと言いますか、もはやゼロに近いレベルのものでしょう」

阿良々木「…以前の家出の時ぐらいか」

八九寺「はい。阿良々木さんとは良くお会いしますが、その、吸血鬼さんとは」

阿良々木「同じロリっ子なんだし、仲良くしてやってくれ」

八九寺「失礼すぎる頼み方ですけれども、わかりました。阿良々木さんが言うのなら、私も仲良くします」

阿良々木「ありがとな。さて、今日は何を話そうか。パンツの色とか始めに言ってみろよ八九寺」

八九寺「今夜も中々、阿良々木さんの切っ先も打ち震えまくってますね。尊敬します、軽蔑しながら尊敬します」

阿良々木「…白だと見た！」

八九寺「あらら～貴方というあろうものが、ま・さ・か、外してるとは」

阿良々木「正解は？」

八九寺「縞パンです。今日は私の勝ちですね、んふふ」

しえ

阿良々木「これで十三勝二敗か。二回連続で落とすとはなんてな…」

八九寺「バリエーションも増えさせていただきましたからね。連続で十三回も当てられたときは戦慄しましたが…」

阿良々木「当然、それが僕がお前に対する想いだと受け取ってくれ」

八九寺「わたくし、その顔の正しいタイミングを阿良々木さんに説いてあげたいと常々思っています…」

阿良々木「ははっ、何言ってんだ八九寺。僕はお前の前でしかカッコイイことしないって」

八九寺「…やめてください、惚れちゃいますよ」

阿良々木「なんだまだ惚れてなかったのか…ちっ」

八九寺「その悔しがりかたはおかしくありませんか！？」

阿良々木「だがしかし、だからこそ盛り上がるってものがあるよな。例えば──……あれ？」

忍「………」ﾁｮｺﾝ

阿良々木「なんで居るのお前？」

小説は読んでないみたいね
でも凄く味が出てるべ

あるいはアニメに時系列合わせてるのか

し

④

ほ

netaka