綾「台風と誕生日」 (16)

綾「今日は私の誕生日だと言うのに…」

ビューーーー


ザーーーー


綾「何で台風が来ているのよ!」


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綾「誕生日がこんな嵐の日だなんて気が滅入ってしまう…」

綾「台風よりも陽子が来たら良かったのに…」

綾「って、何言っているのよ///」

綾「べ、別に陽子が来て欲しいわけじゃないからね!」///

綾「陽子なんか別に…」


ピンポーン


綾「こんな天気なのに誰か来たわ」

綾「まさか…」

綾「いやいや、違うわよ!陽子が来るわけ…」

陽子「やあ、綾」

綾「本当に来た!」

陽子「いや~、コンビニに買い物に行ってたら天気が悪化したから近くにある綾の家に避難しに来たんだよ」

綾「何でこんな天気の日に外に出るのよ!」

綾「陽子に何かあったら…」ジワッ

陽子「綾?」

綾「」ハッ!

綾「ず、ずぶ濡れでしょ。家のお風呂使ってもいいわよ」

陽子「じゃあ、遠慮なく使わせてもらいます」

綾「ほ、本当に陽子が来るなんて…」ドキドキ

綾「でも、何でこんな天気なのに外に出たのかしら?」

綾「もしかして、私の誕生日を祝いに…」

綾「////」ブンブン

綾「ないないない!それはないはずだわ!」

綾「でも、何でこんな天気の中…」

陽子「上がったよ」

綾「!」ビクッ

陽子「いや~、お風呂貸してくれてありがとう」

綾「あれ、着替えを持って来てたの?」

陽子「うん。家から持って来たんだよ」

綾「…」

綾「(何か変だわ)」

綾「(いくら台風とは言え、近所に買い物に行くだけなのに何で着替えを持ってたのかしら)」

陽子「あっ、綾に渡す物があったんだ」

綾「えっ」

陽子「はい、綾」

綾「この箱は何?」

陽子「中を開けて」

綾「こ、これは!」


「HAPPY BIRTHDAY AYA」


陽子「そう、バースデーケーキだよ」

アヤヤ!

綾「これは陽子の手作りなの?」

陽子「ううん、少し違うよ」

陽子「私一人では作れなかったから、昨日、美月と空太と一緒に作ったんだよ」

綾「だったら別にこんな天気の日に渡しに来なくても」

陽子「いや、どうしても今日渡さないとダメなんだよ」

陽子「だって今日は」


「私の好きな人の大切な誕生日だから」

綾「!」

陽子「こんな天気だから迷ったんだけど」

陽子「だけど、誕生日に直に会ってお祝いしたかったから、悪天候の中、綾の家に来たんだよ」

綾「…」ポロポロ

陽子「綾?」

綾「バカ!何考えているのよ!」ポロポロ

陽子「ご、ごめん…」

綾「こんな時に外に出るなんて…」ポロッ

綾「大好きな陽子に何かがあったらどうするのよ!」ポロポロ

陽子「綾…」

綾「でも、ありがとう」


「私の誕生日を祝いに来てくれてありがとう」

陽子「プレゼントは他にもあるけど、綾にこんなプレゼントをあげるよ」

綾「何?」

陽子「天気が良くなるまで綾のそばにいてあげるよ」

綾「!」

陽子「綾ってすごい寂しがりやだろ」

陽子「だから台風が去って天気が良くなるまで綾のそばにいようと思ってるんだ」

綾「じゃあ、着替えを持って来てたのは…」

陽子「そのためだったんだ」

綾「陽子…」ポロポロ

就寝時間


綾「まだ雨と風が凄いわね」

陽子「でも、まだこれからだからね」

陽子「今、23時59分か」

綾「誕生日もあと1分で終わりね」

陽子「最後にもう一つプレゼントをあげるよ」

綾「えっ、何?」

陽子「それは…」


チュッ


綾「えっ!」///

陽子「私のキス」

綾「ウソ!」///

陽子「綾」


「17歳の誕生日おめでとう」

9月16日


綾「…」ドキドキ

陽子「…zzz」

綾「もう大分時間が経つのにまだドキドキしているわ」

綾「興奮して全然眠れないわ」

陽子「…zzz」

綾「…」

綾「よしっ!」

陽子「…zzz」

綾「昨日はこんな天気の中、私の誕生日を祝いに来てくれてありがとう」

綾「そして私のためにそばにいてくれてありがとう」

綾「これは私からのお礼…」


チュッ


綾「陽子…」


「ずっと大好きよ」



おしまい

割とあっさりな陽アヤヤ

乙です。
以前陽子誕生日SS書いた人かな?

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