シンジ「みんなでプール…?」 (24)
ミサト「そうよ。明日のハーモニクステストはなし。エヴァパイロットみんなで市民プールにいくことになったわ。」
シンジ「えっと…どうしてですか?」
アスカ「何よ、それ。なんであたしがガキ達に付き合わなきゃ行けないのよ。加持さんが行くなら楽しみだけどー♪」
ミサト「あなた達パイロットに足りないものは協調性、コミュニケーションよ。これから先、どんな使徒が現れるかわからないしね。あのヴァカはプールなんて行かないわよ。」
アスカ「加持さんが行かないなら行かない。だいたい、協調性?コミュニケーション?そんなの必要ないわ!使徒を倒すくらい私1人で充分よ!」
ミサト「今までだってシンジくんとレイがいなきゃ倒せない使徒だっていたでしょ?」
アスカ「ギリッ……でも…」
シンジ「……」
ミサト「これは命令よ?いいかしら2人とも。」
アスカ「わかったわよ…」
シンジ「…わかりました。」
ミサト「ご協力感謝するわ。明日は市民プールに直接集合ね。あ、他の3人にはもう話してあるから、よろしくね。ま、中学生らしく楽しんで来てねん。」
アスカ「バカみたい。もう寝るわ。」スクッ
ミサト「明日ちゃんと起きなさいよ。おやすみ、アスカ」
アスカ「わかってるわよ!!」バンッ
ミサト(アスカのあの性格は治らないか…。行ってくれるだけよしとするか。)
シンジ「あの…ミサトさん。」
ミサト「ん?どうしたの、シンちゃん?」
シンジ「僕…あの…」
ミサト「水着の心配してるんでしょ?大丈夫よ!ちゃんと全員分用意してあるから!」
シンジ「はい…」
ミサト「ほら、明日早いんだからもう寝なさい!」
シンジ「はい…わかりました。おやすみなさい。」ガラッ
ミサト「おやすみ、シンジくん。」
ミサト(いつもに増して暗いわね…そんなにみんなで遊ぶのが嫌なのかしら)グイッ
シンジの部屋
シンジ(水着の心配なんてしてないよ!ミサトさん…プールか……)
シンジ「泳げないのに…」ボソッ
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翌日
カヲル「ああ、シンジくん、おはよう。」
マリ「おっはよう、姫、ワンコくん♪」
シンジ「おはよう。待たせちゃったかな?」
カヲル「いや、今来たところだよ。それに、君を待っている時間は甘美に溢れていたよ。」
シンジ「カヲルくん…///」
アスカ「朝っぱらからよくやるわねー。気持ち悪いのよ!このナルシスホモ!!」
マリ「姫ー、朝からヤキモチぃ?」
アスカ「なんでそうなるのよ!!」
マリ「またまた誤魔化して!あ、レイちゃん来たよ!」
レイ「おはよう。」
シンジ「あ、おはよう。」
マリ「さて、みんな揃ったし行きますか!」
男子更衣室
シンジ(そういえばミサトさんが用意した水着ってどんな感じなんだろ。)ヌギヌギ
カヲル「……」ジー
シンジ(あ、よかったー。普通の海パンだ…。でも水に入るつもりないのに着替えてどうするんだろ。)
カヲル「……」ジー
シンジ(はあ、やっぱりなんとか理由つけて来なければよかったな)
カヲル「……」ジー
シンジ(命令だししょうが「っわあああ!!」
シンジ「なんでこっちを見てるの、カヲルくん!!!」
カヲル「ふふっ、ダメかい?」ジー
シンジ「は、恥ずかしいからやめてよ…///」
カヲル「男同士で何を恥ずかしがる必要があるんだい?ああ、照れている君もまた愛らしいね…」
シンジ「も、もう…///」
シンジ「あれ、カヲルくんは着替えないの?」
カヲル「ああ、僕は下に着ているからね。後で脱ぐさ。」
シンジ「そっか。」
女子更衣室
マリ「ひーめー!!ていっ!」モミ
アスカ「きゃあっ!何すんのよ!変態!エロメガネ!!」
マリ「いいじゃん、別にー。減るもんじゃないでしょ?」
アスカ「そういう問題じゃない!」
マリ「女同士なんだしいいじゃん!」モミモミ
アスカ「やめてー!!くすぐったいー!」
マリ「姫はここが弱いだにゃ」ニヤニヤ
アスカ「やーだー!!」
レイ「先、行くわ。さよなら。」
アスカ「あ、ちょっと!もう!ファースト行っちゃったじゃない!!」
マリ「ごっめーん」
アスカ「ほら、私たちもとっとと行くわよ!」
シンジ「アスカたち遅いな…」
カヲル「リリンの女は準備が遅いというからね。それでもシンジくんを待たせるなんて許せはしないな。」
マリ「お待たせー!」
シンジ「あ、やっと来た…って!!綾波!!な、なんで学校の水着なの…?」
レイ「他の持ってないもの。」
シンジ「だ、だからって…」
マリ「ワンコくーん、レイちゃんばっか見てないでこっちも見て!それともワンコくんはスク水のほうが好みかにゃ?」
シンジ「ちっ、違うよ!やめてよ!」
アスカ「不純ね…」
シンジ「そんなんじゃないってば!!あ、アスカは前に着てた水着とは違うんだね。」
アスカ「一度着たからね。あたしくらいになれば同じ男の前で一度着た水着なんて着ないのよ。それがたとえバカシンジだとしてもね。」
マリ「素直にワンコくんの前だからって言えばいいのに。」
アスカ「違う!」
マリ「ほらーワンコくん、姫の水着可愛いでしょ?赤に小さな花柄が沢山ついてるんだよ?」
シンジ「えっと…似合ってると思うよ。」
アスカ「……////何言ってんのよ!!!バカシンジ!エロシンジ!いいから早く泳ぎに行くわよ!!!」ガシッ グイッ
シンジ「ちょっと、待ってよ!荷物も置いてないのに!」
アスカ「そんなもんその辺に置いておけばいいのよ。ほらっ!早く!」グイグイ
レイ「……」モヤッ
カヲル「……」モヤッ
マリ(置いていかれちゃった…でも、楽しいから、いい!)
カヲル「とりあえず着いて行こうか。」
レイ「ええ。」
レイ「どうして貴女は水着じゃないの。」
カヲル「僕は中に水着を着ているからね。時が来たら脱ぐさ。」
レイ「そう。」
シンジ「ちょ、ちょっと!!そんなに引っ張らないでよ!」
アスカ「やっぱりプールと言えば波のプールよね。いいからついて来なさい!」グイグイ
シンジ「ぼ、僕、泳げ…泳がないつもりで来たんだよ!」
シンジ(泳げないなんて言ったらまたバカにされるよな…黙っておこう)
アスカ「あんたバカぁ?プールきて何するつもりだったのよ?」グイグイ
シンジ「えっと…あの…か、身体を焼きに…」
シンジ(も、もう腰まで水に浸かってる!!このままじゃヤバイ!)
アスカ「はあ?なに似合わないことしようとしてんのよ。いいから!泳ぐわよ!」グイッ
シンジ「ちょっと待って!あ、もうふか……」ブクブクブクブク
アスカ「ちょ、バカシンジ?!何してんのよ!!」アタフタ
マリ「あーあ、あんな奥まで行っちゃってるよー。ん、あれ、ワンコくん溺れてない?」
レイ「碇くんっ!」
カヲル「シンジくんっ!!」ダッ バサッ バシャバシャバシャバシャ
マリ「おーすごい、一瞬で服を脱いであっと言う間に泳いで行っちゃった。彼があんなに焦ってるの初めて見たにゃ。」
カヲル「シンジくん!」ガシッ バシャッ ダキッ
シンジ「ゲホッゲホッ…カヲルくん…」
カヲル「大丈夫かい?」ダキシメー
シンジ「ゲホゲホ…な、なんとか…ごめん、カヲルくん…」
カヲル「君は悪くない。セカンド、シンジくんになんてことするんだい?君はシンジくんを傷つけてばかりいるね。」
アスカ「……泳げないこと黙ってるのがいけないのよ。」
カヲル「君はシンジくんを不幸にするね。シンジくんから離れてくれないかい?」
アスカ「……」プルプル
シンジ「カヲルくん!!アスカの言うことももっともだから!僕が黙ってたのが悪いし…だからそんなに怒らないでよ。」
カヲル「シンジくん…慈愛に満ち満ちているね。ごめん。君のことになると僕は冷静でいられないようだよ。」
シンジ「カヲルくん…///」
アスカ「…バカシンジ、悪かったわね。」
シンジ「う、うん。でも、ほんとびっくりしたよ。僕も悪いから。」
アスカ「ふん、やっぱ黙ってたあんたがいけないのよ。」
アスカ「だいたい、いつまでシンジのこと抱いてるのよ、ホモ男!!!」
シンジ「あ…///カヲルくん?もう足つくから大丈夫だよ?」
カヲル「名残り惜しいけれど、君が言うなら離れるよ。」パッ
式波?
新劇のシンジさんって泳げなかったっけ?
>>7
sageとかないとだめだぞ
新劇では泳いですらなかったぞ
なんてホモホモしいの
>>6
ほんとは惣流で書きたいんだけどなかなか難しい
マリがいるけどベースはTV版
TV版にマリがいると思ってほしい
レイ「碇くん、大丈夫?」
シンジ「大丈夫だよ。カヲルくんが助けてくれたからね。」
レイ「そう。」
マリ「んー、ワンコくん泳げないならどうするの?」
カヲル「足がつくプールで2人で遊ぶよ。2人でね…」フフッ
レイ「私も、碇くんと一緒にいたい。」
シンジ「いいよ、悪いよ。僕は待ってるからみんなで遊んできなよ。」
カヲル「君がいないのに遊ぶ…酷くつまらないものだよ。僕は君と一緒にいたい。出来れば2人でね…」
レイ「私も碇くんと一緒にいる。」
カヲル「……」ジロッ
レイ「……」ツン
アスカ「バカみたい!!プールに来たのに泳げないやつに付き合ってやるなんて偽善的!反吐が出るわ!!あたしは勝手にさせてもらうから!ほらっ!コネメガネ、行くわよ!」グイッ
マリ「仰せの通りにお・ひ・め・さ・ま♪」
シンジ「行っちゃった…」
カヲル「さあ、シンジくん、2人であっちのプールへ行こう。」
シンジ「うん。綾波も行こうよ。」
レイ「ええ。」
カヲル「……」
子ども用プール
バシャバシャ
カヲル「シンジくん、君は水が怖いのかい?」
シンジ「そういうわけじゃないけど…」
カヲル「ああ、そういえば初めてエヴァに乗ったときLCLに驚いていたね。慌てるシンジくんも可愛らしかったよ。」
シンジ「エヴァに乗せられて水を入れられたんだもん…びっくりするよ。」
シンジ「ん?なんでカヲルくんがそのこと知ってるの?」
カヲル「君のことなら全て知っているさ。なんでもね…」フフッ
レイ「気持ち悪い…」
シンジ「そ、そうなんだ…」
シンジ(せ、背中がゾワッとした…)
数時間後・流れるプール
アスカ「……」チラッ
マリ「姫ー、どこ見てるの?」
マリ「まだ浅いプールで3人で遊んでるね。」
アスカ「そうね。」
マリ「ねえ、姫、素直になれば?そっちの方がきっと楽だよ?」
アスカ「…うるさい。」
マリ「意地っ張りだにゃー。そこが可愛いんだけどさ、あの2人に取られちゃうよ?」
アスカ「……何をよ。」
マリ「それは言わなくてもわかってるじゃないの?」
アスカ「……」
アスカ「あーあ、トイレ行きたいなー。トイレ行ってくるわね。」バシャッ
マリ「行ってらっしゃい♪」ニヤニヤ
マリ(そっちはトイレとは逆方向だよ。ワンコくんと幸せになって欲しいよ、ほんとに。)
子ども用プール
シンジ「綾波とカヲルくんって白いよね。」
カヲル「そうかい?」
シンジ「うん。雰囲気も似てるし、2人で並んでると兄弟みたいだ。」
レイ「こんな人と…違う。」
カヲル「失礼なこと言うね、君も。まあ、僕らは同じだからね。」
シンジ「同じ…?」
カヲル「君は気にしなくていい。」
シンジ「そっか…」
シンジ(教えてくれない…か)シュン
カヲル「落ち込む君もまた愛らしいね…ごめん、君を落ち込ませるつもりはなかったんだ。」
シンジ「カヲルくん…///」
アスカ「まーた頬染めて何やってんのよ、バカシンジ。」
シンジ「アスカ!別に頬染めてなんか…」
アスカ「ばっちり染めてじゃない。それはいいとして、ちょっと面貸しなさい。」
シンジ「え、どこ行くんだよ。」
アスカ「泳ぎに。」
シンジ「え?」
アスカ「このあたしが直々に泳ぎを教えてあげるって言ってんのよ。いいからついて来なさい。」
カヲル「ちょっと待って。シンジくんは僕と一緒にいるんだ。君は用無しだよ。」
アスカ「ナルシスホモはだまってなさい!!」
カヲル「根拠の足りない言いがかりはやめてくれないかい?おっと、君に足りないのは慎みとおつむのほうだったね。」
アスカ「ぬぁんですってぇぇえ?!?!」
シンジ「ちょっと、僕を挟んでケンカするのはやめてよ!」
カヲル「シンジくん、ごめん。君が言うなら何も言わないよ。」
レイ「……」
レイ「フィフス、ちょっと来て。」グイッ
カヲル「何だい?引っ張らないでくれないかい?」
レイ「こっち。」ズルズル
レイ「碇くんはセカンドの人と一緒にいて。」ズルズル
アスカ「何よ…人形のくせに…。感謝なんてしないわよ…」ボソッ
シンジ「綾波、行っちゃったね…。なんか話でもあったのかな?」
アスカ「知らない。このニブシンジ!!」
シンジ「なんだよ、いきなり!」
アスカ「ニブチンに鈍いって言って何が悪いのよ!いいから行くわよ!」
シンジ「わかったよ…」
ーーーーー
アスカ「ちっがあああう!!!なんで水に浮くことすら出来ないのよ?!?!力を抜けってのがわからないの?!」
シンジ「人間は浮くようには出来てないんだよ!!」
アスカ「あんたバカぁ?だったらここにいるみんな沈んでるはずでしょ?!」
シンジ「人には向き不向きがあるんだよ!」
アスカ「だからって力を抜くくらい出来るでしょ?!いいからもう一回やってみなさいよ!!」
シンジ「…わかったよ。」バシャ ブクブクブクブクブクブク
シンジ「ぶはぁっ!!!」
アスカ「だーかーらー、力を抜くのよ!!水を怖がり過ぎなのよ!!!何がそんなに怖いの?」
シンジ「怖くないよ!」
アスカ「ほぉ~。ま、無敵のシンジ様には怖いもんなんてないわよね。」
シンジ「…お手本見せてやるよ、アスカ。」
アスカ「その言葉覚えておきなさいよ?」
シンジ「水の中で力を抜く、水の中で力を抜く、水の中で力を抜く、水の中で力を抜く、水の中で力を抜く、水の中で力を抜く。水の中で力を抜く!」バシャ プカー
シンジ「ぶはぁ!!出来た!!!出来たよ!!アスカ!!見てた?!」ニコニコ
アスカ「ま、今までのこと考えれば上出来ね。」
シンジ「人間って水に浮けるんだ!」ニコニコ
アスカ(犬みたい…)
アスカ「ちょ、ちょっと疲れたから休憩しましょ?あんたもずっと水に浸かりっぱなしじゃ疲れるわよ。」
シンジ「うん。そうしようか。」
ーーーーー
シンジ「僕、絶対に泳げるようになれないと思ってた…ありがとう、アスカ。」
アスカ「……////浮くようになったくらいで泳げる気になってんじゃないわよ、バカシンジ!」
シンジ「でも、僕にとってはすごいことなんだよ。」
アスカ「ま、まあ、あたしが教えたんだからそのくらい当たり前ね。」
シンジ「そっか、そうだね。」
アスカ「……」
シンジ「……」
アスカ「……」
シンジ「……」
アスカ「あーあ、あたしまたちょっと泳いで来ようかな。」
シンジ「あ、付き合わせてごめんね?」
アスカ「いいわよ、別に。目の前のプールで泳いでくるわね。」
シンジ「行ってらっしゃい。僕ちょっと疲れたからここにいるね。」
アスカ「シンジー、見て見てー!バックロール・エントリー!」バシャンッ
シンジ「あはは…」
アスカ「今のどうだった?」
シンジ「なんかマグマの中の使徒を思い出したよ。」
アスカ「ああ、卵が途中で孵化しちゃったやつね。」
アスカ(シンジが助けてくれたやつか…)
シンジ「そうそう!」
アスカ「シンジ、あの時はかっこよかったな…」ボソッ
シンジ「ん?なんて言ったの?」
アスカ「~~~~っ!!!!あの時のあたしの活躍はすごかったって言ったのよ!!」
シンジ「1人で使徒殲滅してすごかったよね、アスカ。」
アスカ「あ、あったりまえでしょ?!」
シンジ「うん、本当にアスカはすごいや。僕なんかと違って…」
アスカ「はぁ、あんたバカ?どうしてこのタイミングで卑屈になるのよ。」
シンジ「ごめん。」
アスカ「ほら、またすぐそうやって謝る。それが内向的だって言うのよ。」
シンジ「ごめん…」
アスカ「あんたねぇ…。はぁ、あのね、あたしはあんたのこと少しは認めてやってんのよ。料理はまあまあ上手いし、家事だって…合格ラインだし。ユニゾンの時だって最初こそ愚図でのろまだったけど、最後はあたしについてこれたし。」
シンジ「え…?」
マリ「ひっめええ!!!中々帰ってこないから心配で…ってお邪魔したかにゃ?」バーン
アスカ「~~~~~っ//////」
シンジ「……////」
アスカ「意味わかんないこと言うな!!!!」
マリ(こりゃほんとに邪魔しちゃったかにゃ…)
--------
その頃・レイ、カヲル
カヲル「いったいどうしたんだい?シンジくんのところへ帰らせてくれないかい?」
レイ「だめ。碇くんはセカンドと一緒にいる。だから、だめ。」
カヲル「だからこそだ。シンジくんがまたセカンドに傷つけられてないか心配だからね。」
レイ「あなたはセカンドのことを知らなすぎる。」
カヲル「僕にとってはシンジくんが全てだからね。他のものなんて興味ないよ。」フフッ
レイ「私は碇くんにポカポカして欲しい。碇くんの大切な人にもポカポカしてほしい。」
カヲル「ポカポカ?面白い表現をするね、君は。」
レイ「……」
カヲル「君も僕と同じか…。シンジくんに幸せになってほしい、という事だろう?」
レイ「幸せ?幸せって何?」
カヲル「1人1人幸せの定義は異なる。感じ方によっては幸せは不幸にもなる。人の数だけ幸せの形はあるからね。僕はシンジくんの幸せの形を見つけたいんだ。」
レイ「そう。」
カヲル「だから僕はシンジくんの元へ行きたいんだよ。」
レイ「だめ。碇くんがくるまでここにいて。」
カヲル「これもリリンの運命か…。君がいいと言うまでここにいることにするよ…。」
--------
シンジ「綾波!カヲルくん!やっと見つけた!アスカ!マリさん!2人ともいたよ!」
カヲル「シンジくん、遅かったね。待っていたんだよ。」
シンジ「……?」
カヲル「……」フフッ
シンジ「そういえば2人で何を話してたの?」
カヲル「シンジくんのことだよ。」
シンジ「えっ?嘘つかないでよ//」
カヲル「本当さ。」
シンジ「からかわないでよ、もう/////」
カヲル「……」ニコ
アスカ「ホモ男!シンジにちょっかいばっか出してんじゃないわよ!」
カヲル「ちょっかいだなんて心外だな。僕はシンジくんのことしか考えていないだけだよ。君はシンジくんが取られないか心配なだけだろ?」
アスカ「はぁぁぁぁぁあ?!それはあんたでしょ?バカシンジのことしか考えてないと言っておきながら自分のことしか考えてない自己中ホモなのよ、あんたは!!だいたいあんた謎の少年でしょ?どうせ敵なんでしょ?だったらそれらしくしなさいよ!」
シンジ「か、カヲルくんは敵じゃないと思うよ、多分…」
カヲル「シンジくん…僕を信頼してくれているんだね。おっと、僕が何かはいいとして、愛する人の為、世の為、正義に寝返る…それも世の王道だよ。美少年なら尚更ね。」
アスカ「自分で美少年とかバカみたい!だからナルシスホモなのよ!」
カヲル「君だって自分のこと美少女だと言うじゃないか。僕はそう思わないけれどね。」
アスカ「ぬぁんですってええ?!?!」ガシッ
シンジ「ストップ!ストーーップ!!!暴力はよくないと思うよ!」
アスカ「フーフー」ギロッ
カヲル「すぐに手が出る。人というのは不思議だね。言葉という文化があるにも関わらず結局は身体で決めようとする。僕にはわからないよ。」
シンジ「カヲルくん!カヲルくんも煽りすぎだよ!」
カヲル「君がそういうならやめるとするよ。」
アスカ「……」ニラミ
シンジ「ね、もう、夕方だし帰ろうよ。夕飯の支度もあるしさ。」
アスカ「わかったわよ。今日の夕飯はハンバーグね!」
シンジ「えー、今からハンバーグ作るの?」
アスカ「つべこべ言わない!あたし今ムカムカしてんの!」ゲシッ
シンジ「いてっ」
カヲル「……」
カヲル「……ファースト、セカンドの何を知れと言うんだい?」
レイ「あなたは知ろうとしたの?」
カヲル「僕はシンジくん以外に興味がないからね。」
レイ「そう。」
マリ「姫はね、人間らしいんだよ。誰よりもね。ゼーレの少年くん♪」ニヤッ
カヲル「……」
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おおー!乙wめっちゃ良かったw