浜口あやめ「ニンニーン…」 モバP「?」 (25)
浜口あやめ「…」
あやめ「…ニーン」
P「…」
P「あの、あやめさん」
あやめ「…?」
あやめ「あー、プロデューサー殿…。ふふっ、どうしましたか…」フフ、フ…
P(胡乱な目だ…)
http://i.imgur.com/HSfMsQv.jpg
(※コラです)
P「ど、どうしたのはお前の方だ。大丈夫か?」
あやめ「……大丈夫です。忍は耐え忍ぶ者だと、あやめは教わって…」
あやめ「…」ダラーン
P「…?」
あやめ「……ニンニーン…」
P(こわれかけじゃねえか!)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373867389
あやめ「ニーンニンニンニン…」
P「蝉か」
あやめ「夏ですなぁ…」ダラーン
P「だらけてるな」
あやめ「暑いです…」ニンニーン…
P「そうだな」
あやめ「暑いです」
P「そうだな」
あやめ「…、あーつーいー」ゴロゴロ
P「忍の教えはどこ行った」
あやめ「エアコンが恋しいですー…」
P「自分の格好を見てから台詞を考え直せ」
白菊ほたる「…」ビクッ
http://i.imgur.com/3PKuO8P.jpg
ほたる「ご、ごめんなさい…私が、エアコンのリモコンを壊してしまったせいで…」
P「…いや、ほたるは転んだ拍子にリモコンを落としただけで、」
P「正確にはリモコンを一刀両断したあやめの責任だけどな」
あやめ「ぷ、プロデューサー殿を、庇った結果ではありませんか!」
http://i.imgur.com/7Eyus0m.jpg
P「ありがとう」
あやめ「いえいえ!」ムフー
P「でも正宗を全力で振うことはなかったよな?」
あやめ「自分の才能が恐ろしいです!」
P「こっち来い。ほっぺつねってやる」
達人じゃねぇか!
ブニブニ
あやめ「いひゃいでしゅー」
P「まあでも、…たしかに、雨なんか降ると涼しくなっていいかもな」
あやめ「そうでしゅにゃー」ブニブニ
ほたる「は、はい」
P「ほたるは平気か? その…いつもの格好だと、暑そうだけど」
ほたる「あ、…はい、平気です。慣れてますから」
P「そ、そっか」
ほたる「は、はい」ニコ…
P(なにに慣れているかは聞かないでおこう)ブニブニ
あやめ(プロデューサー殿の手、ひんやりして気持ちよいですー…)
hamaguche
P「…」チラ
望月聖「……」
http://i.imgur.com/am9jMb7.jpg
聖「…」クタァ
P「…」
P「聖は大丈夫か?」
聖「……、…」
聖「…溶けそう、です…」クター
P「そ、そっか。れ、冷凍庫に入っておくと、溶けずに済むかもな」
あやめ「!」ガタッ
P「その手があったかみたいな顔しないで。冗談だから」
聖「……夏なんて……嫌いです…」グッタリ
P「あ、そう言えば…アイスくらいは買ってあるんじゃないかな…」
聖「本当ですか?」
P「取って来るよ」
あやめ「迅速に願いますぅ」ダラーン
P「あやめには特別に、お団子と熱いお茶を用意してやろう」
あやめ「わたくし見て参りますっ」シュタッ
P「よろしく」
ほたる「…」クス
ガサ
あやめ「ありました。ただ…」
P「うん?」
あやめ「三本しかありません」
聖「……」
ほたる「…」
聖「…たっ、食べたい…」
P(暑さのおかげで聖の表現力が成長した!)
あやめ「ふふ、構いませんよ。わたくしは二人のお姉さんですから」ハイ
P(若干手遅れな気もするけど…)
聖「! ありがとう」
ほたる「す、すみません…」
あやめ「む。…ふふ」
あやめ「ね、ほたる殿。こういうときは、謝られるよりお礼を言われた方が、嬉しいものです」
ほたる「……あっ…」
ほたる「は、はい。ごめ…、じゃ、なくて……。…あ、ありがとう…ございます」
あやめ「なんのこれしき」
P「……」
あやめ「…な、なんですその目は」
P「なんでもないです、あやめさん」
あやめ「ど、どうして敬語なのです?」
P「あやめお姉ちゃん」
あやめ「!?」
あやめ「と、言うことで、残すは一本のみです」
P「うん」
あやめ「…」
P「…」
あやめ「かたじけない」ペコ
P「待て」
あやめ「なんですか?」
P「なんですかじゃねえよ。せめて一言聞いてくれよ」
あやめ「食べます」
P「聞いてねえ」
あやめ「ニンニーン!」
P「勢いでごまかすな」
ほたる「おいしいね…」モグモグ
聖「……うん」ペロペロ
P「いや、…べつに食べてくれていいんだけどさ…」
あやめ「プロデューサー殿は優しいです!」
P「……、調子のいいやつ…」ハア
あやめ「♪」ムグムグ
P(…にしても…暑いなぁ)
あやめ「プロデューサー殿」クイ
P「ん? ——むぐ」
あやめ「最後の一口くらい譲ります」
P「…」シャク
P「……、ありがとう。…冷たくて、おいしいな」
あやめ「はい♪」
P「…」ハア
P(暑い…な)
聖「……」クター
あやめ「…」ニーン…
ほたる「…」
P「…」
P「まあ、アイス食ったくらいじゃ…涼しくなんないよなー…」アツイ
ほたる「そうですね…」パタパタ
P「…」
ほたる「? ど、どうかしましたか? ひ、ひょっとして、私またなにかおかしなことを…」
P「ち、違う違う。えっと…ほたるはもう少し、こう、…涼しげな格好をしてみてもいいんじゃないかなって」
ほたる「へ?」
ほたる「…で、でも、私、こういう服しか持っていなくて……そ、それに、きっと似合わないから…」
P「そうか?」
P「ちょっと胸の辺りを開けてみるとか」
ほたる「…」
聖「……、変態?」
P「違うわい」
聖「え、へへ…冗談…です」
P「…」ハハ…
P(聖の冗談が聞ける日が来るとは…)
あやめ「変態はあやめが成敗します!」バッ
P「違うっつってんだろ」グニ
あやめ「あひゃっ…、にゃ、ひ、ひじりひゃんと、わたくしの対応にしゃがあるにょはこれ一体…」イタイデスー…
聖「…」クス
ほたる「あ、あの」
P「ん?」
ほたる「…プロデューサーさんは…その方が、いいと、思いますか?」
P「…うん、まあ…上まできっちり留めていると、暑いだろ?」
ほたる「…で、でも、私がボタンを外したりしたら、またなにか不幸なことが…」
P(いや、たぶん幸せにしかならないぞ)
あやめ「いまの発言は言い逃れできないのでは…」
P「発してないんですが」
あやめ「忍法ですよ♪ プロデューサー殿のお考えはお見通しです!」
P「忍法ってすごい。…あの、謝るんで…」
あやめ「あとでまたアイスをご馳走してくだされば」
聖(いまのが忍法なら、私にも使えるかも…)クスクス
ほたる「じ、じゃあ…開けておきますね」プチ
P「うん」
ほたる「…どうですか?」
P「……」
P「い、いいと思います」
あやめ「いまのは?」
聖「…アウトですね」
P「誤解だ!」
あやめ「問答無用です! でぇい!」ブゥン
P「ぐわー!」
聖「…おお…一撃必殺…!」キラキラ
ほたる「…」クス
ほたる「…はふ……あ、暑いですー…//」パタパタ
ジリジリ…
P「……、それにしても…暑くて仕事にならないな」
聖「……本当に、暑さのせい…?」
P「……」
P「すいません」
聖「…ううん、冗談…」ニコ
P(さっきからぐいぐい来るなぁ!)チクチク
あやめ「聖殿には尋問の才覚を感じますね」
P「現代には不要だ」
P「お、主に暑さのせいなので…。そ、そう。三人とも、せっかくだから、どこか昼飯がてら涼みに行こう」ウン
あやめ「お、よいですな。…このまま事務所にいても、心が安らぐことはなさそうです…」ニン…
P「うん」
聖「…かき氷、食べたいです…」
P「ファミレスでも行くか」
ほたる「…」
ほたる「あ、でも…私が一緒に出ちゃうと、きっと…——…」
P「?」
P「……あ、そっか。ちょうどいいじゃん」
ほたる「?」
・
・
・
ガチャ
P「おー」
あやめ「…これは」
ザアアアアア…
あやめ「見事な大雨ですね! 忍法も真っ青です!」ハー
ほたる「ご、ごめんなさい。ひ、一人なら何ともないんですけど、だれかとお出かけしようってなると、よく…」
P「うん。たしかに、お出かけの気分は台無しで、不幸だな。これは」
ほたる「……っ…、は、はぃ…」シュン
P「…けど、ほら」
ほたる「……?」
バンッ
あやめ「これはっ、ついに! 正宗の出番です!」エッヘヘ
聖「…おおー」キラキラ
あやめ「梅雨が明けてしまい、もう出番はなしかと思いましたが……。諦めず忍べば、やはり願いは通じるものですね!」ニンニーン!
聖「…」コクコク
ほたる「…」
P「雨でも、雨だからこそ、幸せそうな——」
P「…幸せなやつもいる」
あやめ「む、…ぷ、プロデューサー殿がわたくしを馬鹿にした気配が…」
P「気のせいだ」
あやめ「…、な、なんだか釈然としませんが——いまは機嫌がよいのです♪ よしとしましょう」
P「ありがとう」
ほたる「……」
聖「…涼しくなって…いいね」
P「そうだな」
ほたる「…」
ほたる「…」
ポタ
P「ほたる?」
ほたる「…あっ……い、いえ、その…」グイ
ほたる「…えへへ…なんでもありません。……その、ちょっと、幸せな、だけで…」
P「…」
P「うん。そうだな」
ほたる「…はい…。えへへ…へへ…」グス
あやめ「おーい! お二人とも、早く行きましょう! 時間は待ってはくれませんよ!」ブンブン
聖「……」コクコク
P「はいはい」
P「よし。じゃ、行くか。ほたる」
ほたる「……はい! プロデューサーさん!」ニコ
・・・・おしまい
以上です。合いの手感謝でした。
あやめ殿はカワイイですよね!
いいSSだった
ニンニーン
乙ニンニン
アヤメ=サンが引けない……
乙ニンニーン
さあ今日も走らないと
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